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2025年5月25日

古琴との戦い(後編)

前回の続き〜

さて血気盛んに済南へ〜
私が拠点としている寧夏回族自治区銀川からこの山東省済南までは、直行便は夕方着の一本しかなく、必然的にレコーディング前日の前乗りとなり、「前日に着くのならば」ということで顔見せお食事会〜

GuQin20.JPG

山東省は淄博(ZiBo)というところが串焼きで有名だが、ここ済南の串焼きもそれに負けないほど美味しいんだよということで串焼き!!

GuQin21.jpg

山東省の規則というわけで飲むのは白酒!!

GuQin22.jpg

ちなみに山東省は人口に対する白酒の消費量が中国いち!!つまり世界一!!
「この酒は白酒の中でも度数が低いから」と言うがそれでも43度(>_<)

ちなみに白酒をじゅうぶん飲んだ後には水代わりにビールを飲むのは許される(笑)

GuQin23.jpg

酒を飲み交わすにつれお互いから笑顔が・・・

GuQin24.jpg

GuQin25.JPG

長く中国と仕事して来て、昔はよく「中国ビジネスは胃袋でする」と言われたもんだが、こうして経済発展を遂げてからもそういう名残りはある。
一見ビジネスには全く関係ないような、この「酒を飲み交わす」という作業が、翌日のレコーディングでのやり取りを非常にスムーズに持ってゆくのである・・・

GuQin26.jpg

何やら荘厳な門構え・・・

GuQin27.jpg

1909年創立・・・ということは中国はまだ清の時代・・・

GuQin28.jpg

厳かに家系図が掲げられている・・・今日一緒にレコーディングする王笑天老師は、創始者から数えて6代目の家元であるということだ!(◎_◎;)

GuQin29.JPG

着いたらまずお茶を入れてくれる・・・これも厳かに・・・
前日酒を酌み交わしてなければここで心臓が破裂しそうなものだが・・・

GuQin30.jpg

和気藹々(笑)

GuQin31.jpg

数多くの古琴の中から一番古いやつを出して来て裏側を見せてくれる・・・
明代のだと言うからざっと400年以上前のものである!(◎_◎;)

スタジオを取ってそこでレコーディングというのも考えたのだが、これら国宝級の楽器、それから楽器を共鳴させる専用の机も一緒に運ぶというのはどうかということで、ここの一番静かな部屋で録ることにしたのだが、案の定一番いい机は石で出来ていて運ぶことが出来なかった。

師匠(今後こうお呼びしよう)が選んだ楽器と机でいざレコーディング開始!!

GuQin32.jpg

レコーディングエンジニア(ワシ)とのガチのセッションである・・・

GuQin33.JPG

さて、楽器をアレンジするためにはその楽器の特性を熟知することが必須であるが、私がこの楽器によるいろんな演奏映像を研究した結果、この楽器のキーはFなのだが、チューニングを下げた他のキーの演奏も多く発見した。

今回レコーディングする曲のキーはE。ギターにとっては弾きやすいキーなのだが、この古琴もチューニングを半音下げるだけなので簡単だろうと思っていたら・・・「Eのキーでやることはほぼない。Ebだったらあるけど・・・とのこと・・・

向こうにとっても「異種格闘技」である。色んな妥協をしてくれて、結局何百年モノの明代の古琴をEチューニングにしてセッション開始・・・

ところが、あるポジションを押さえた時にイヤな倍音が出るという問題が発覚・・・
「こんなことは一度もなかったのだが・・・」と師匠も困り顔・・・

そうこうしているうちに弦が切れた!(◎_◎;)

まあ弦楽器なのだから弦が切れることもあるだろうが、これもあまりないことのようで師匠も驚いている・・・

今まで変な倍音が出たことがなくて今回初めてなのだから、原因はおそらく今回初めてのこと・・・つまりEチューニングによる弦の微妙な緩みによるものではなかろうか・・・

そしてこの明代の古琴は、それを示唆して自ら弦を切ってE調を滅したのではないか・・・

などファンタジーなことも考えつつ結局F調で録ることにした!!
最近の機械は優秀なので、後で機械的にEに直すことも可能だろう・・・

というわけでF調のガチのセッション終了!!

師匠は私に古琴の教材を一冊プレゼントしてくれて直筆のサインをくれる・・・

GuQin34.jpg
GuQin35.JPG

そして祝杯!!(笑)

GuQin36.jpg

そこで師匠は自分の指のタコを見せてくれた・・・

GuQIn37.jpg

私などがギターを弾いて水ぶくれが出来てしまうのと違って、これは長年弦を指の同じ位置で押さえているために石のように固くなっているのだ。
柔らかい指で押さえるのと違って、もしボトルネックを使って押さえてたらと考えれば想像がつくだろう、やはり音色が全く違うのだ・・・

師匠、ちょっと酔っ払ってこんなことも言ったりした・・・

「私はこの酒狂という曲はね、実は専門外なんだ。でもね、あんた達が探して来たお嬢さん達に比べたらレベルは段違いのはずだよ」

6代目家元のプライドが垣間見えた発言だった・・・

師匠が私の書いた譜面を自分が弾くために書き直した走り書き・・・

GuQIn38.jpg

どうやら左上の漢字は指使いらしい・・・こうやって奏法を固定するのね・・・勉強になった・・・


後日談・・・

これを持って帰って色々Editして、F調でDEMOを作ってみんなに聞かせた。
「お、いいじゃん!!」・・・みんな大喜びなのでそれをE調に直した途端・・

「全く良くない!!」

結果、古琴はF調のままで、バンドが全員F調で録り直すことになった。
あの明代の古琴が、「古琴はFだよ!!頑張ってそれに合わせなさい!!」と言ってるような気がした・・・

Posted by ファンキー末吉 at:13:58 | 固定リンク

2025年5月23日

古琴との戦い(前編)

古琴という楽器をご存知か・・・

「諸葛孔明」が愛弟子「馬謖」の暴走によって甚大な被害を受け(「泣いて馬謖を斬る」のお話)、
宿敵「司馬仲達」の軍隊から総攻撃を受けて絶対絶命であろうという時、天才「諸葛孔明」は城門を全て開け放ち、城楼で優雅に古琴を弾いていた・・・(空城の計)
これも同様に天才軍師である「司馬仲達」は「あの天才が城門を全部開けて我らを誘い込むとはよっぽどの策があるに違いない」と恐れて撤退したという逸話がある。

その時「諸葛孔明」が弾いてたとされるのがこの古琴という楽器である。

だいたいこんな音の小さな楽器を城楼で弾いてて、城を取り囲む軍隊に聞こえるわけがない(笑)

さてこの中国でもあんまりメジャーじゃないこの楽器、私は一度セッションをしたことがある。

この曲、古琴の代表曲なのであるが、なにぶんこうしてひとりで弾く楽器なので、西洋音楽のように1、2、3、4の拍子がない(>_<)
あえて譜面にするとこうなる(その時のセッションのために自分で書いた譜面)

GuQin01.jpeg

しかし実際には古琴の譜面はこんなんだとか!(◎_◎;)

GuQin02.JPG

この漢字はいわゆる当用漢字みたいなもんではなく、古琴の奏法を説明するためだけのための漢字である。
全く読めはしないが後々だいたいの意味がわかって来ることとなる・・・

さてこの古琴の代表曲なのだが、布衣のボーカルLaoWuが大好きなのか、今度の新しいアルバムのDEMOの最初にギターでこのメロディーを爪弾いていた・・・

それならばこの曲をモチーフにアレンジしよう!!・・・というわけでこの曲を更に研究すること3日間、アレンジは完成したが、じゃあソロはどうしよう・・・やっぱレコーディングで古琴を使いうなら古琴のソロも入れたいわのう・・・

幸い地元銀川にはあの時にセッションをした女性プレイヤーがいる。
では彼女を呼んでレコーディングしよう!!

・・・となったのだが、ここで色んな問題が発生!!

まずは音の小さいこの楽器、専用の机があってそれに共鳴させるらしいので机も運び込む・・・

GuQin03.jpg

そして色んなマイクを試してレコーディングするのだが、音が小さすぎてゲインを稼げない(>_<)
エンジニアに「もっとゲインを上げろ」と言うのだが、「それじゃあ洋服が擦れる音も入っちゃいます」と涙・・・

「ほな服脱いでもらえ!!」

・・・ってなことを世界で一番恐ろしい中国人女性に言えるわけもなく、とりあえず録り進めたのだが、まずはリズム・・・
他の楽器と合わすということをやらない楽器なので、8分の5拍子とか6拍子とか入り乱れたガチガチの西洋音楽のリズムにうまく合わせられない・・・

GuQin04.jpg

GuQin05.jpg

ソロは?・・・そんなもん伴奏に合わせて即興でアドリブなんかやったことないんやから無理!!(>_<)・・・というわけでこの日は断念・・・

私はといえば、ではソロは自分で作ってそれを弾いてもらおうと譜面にする・・・

GuQin06.JPG

マネージャー小文の知り合いで中国最高峰の古琴奏者がいるというのでその大先生をブッキングして譜面とDEMOを送りつける・・・
まあテーマを弾いている同じ奏法で音程を変えてメロディーと開放弦を交互に弾くという、まあロックではよくありそうな奏法である・・・

ところが大先生から・・・「こんなん弾けるかい!!」っと返事!(◎_◎;)

・・・どうやらまだまだ古琴の奏法を勉強せねばならんようだ・・・

というわけで銀川にもうひとりいるという古琴奏者を訪ねてゆく・・・(むっちゃ美人)

GuQin07.jpg

ここで古琴の詳しい楽器情報を聞くことになるのだが、基本的に弦は7弦あり、それぞれのチューニングが低い方からCDFGACD。

そしてフレットにはポジションマークがついているのだが、見るにどうやら「四」というのがギターの12フレットに当たるオクターブ、そして「七」というのがどうやらギターの7フレットに当たる5度の音(半分の位置?)だと思う・・・

GuQIn08.JPG

ギターはEADGBEとだいたい4度ずつ上がっていくのに対して、古琴は1度とか短3度とかいうと、同じA音でも押さえられるポジションがたくさん存在することになる・・・

だから古琴の奏法はポジショニングというのが大切になり、同じ音をどの弦の何フレットで弾くのかというのが大切になってくるので、それを漢字で表したものが上記の古琴の譜面というわけだ。

ところがこの表を見て欲しい・・・

GuQin09.JPG

「五」ポジション、「七」ポジション、「九」ポジションの真上には音が存在するのに対して、「六」ポジションや「八」ポジションの真上には存在しない!(◎_◎;)
だから3弦(ギターと違って低い方から数える)で「ミ(3)」の音を弾こうとすると、「五九(五から90%六に近い)」というポジションを押さえねばならない。
(数字の1234567はドレミファソラシを表す)

ほなここにフレット打っとけよ!!という話である(笑)


まあ民族楽器なので基本よく使う音はドレミソラの5音で、まあただでさえあまり使わない「ファ」や「シ」を多用したフレーズは、「弾けない」ことはないが、弾けたとしても音程が不安定で演奏レベルにならないという意味なのだ・・・

「ほなちょっと家に帰って考える・・・」

そう言うと美女が優しくこう言った・・・「じゃあひとつ古琴持って帰りますか?」
ちょ、ちょ、これひとついくらすんの?どれも数十万するんとちゃうん!!

というわけで持って帰って奏法を研究する・・・

GuQin10.jpg

ポジション表と睨めっこしながら色々試していくうちに、この「九ポジション」と「十」ポジションの上には「シ」や「ファ」が存在するではないか!!!

GuQin11.jpg

というわけで、古琴の漢字譜面は書けないので「このポジションを押さえろ」という指示を言葉で書く(笑)

1,
二空弦
五弦的十
二空弦
五弦的九
二空弦
六弦的十
二空弦
五弦的九
二空弦
五弦的十

2,同样

3,
四空弦
五弦的九
四空弦
六弦的十
四空弦
六弦的九
四空弦
六弦的十
四空弦
五弦的九

4,
四空弦
五弦的九
四空弦
六弦的十
四空弦
六弦的九
稍等
七弦八和九的中间
七弦的九
七弦的十

5,
七弦的九
二空弦
六弦的十
二空弦
五弦的十
二空弦
稍等
六弦的十
五弦的九
五弦的十

6,
同样

7,
五弦的九
四空弦
六弦的十
四空弦
六弦的九
四空弦
六弦的十
四空弦
稍等
五弦的九
五弦的十

8,
五弦的九
四空弦
六弦的十
四空弦
六弦的九
稍等
六弦的七

もうね、向こう側にとっては「わからんことはないけどな」という大爆笑もんである(笑)

次の日また美女のところに伺うと、このわけのわからん文章を解読して古琴の譜面に直してくれる・・・

GuQin12.jpg

ちなみにこの段階でリズムは書き込んでない。
(この漢字だけでポジションと音程が全部表されている)

しかし音列と照らし合わせながら見てゆくと、どうやら右上の漢数字はフレットを、下の数字は弾く弦を表しているようだ・・・

GuQin13.jpg

翌日には山東省済南まで行って、中国最高峰と言われる奏者と会うに当たって、やはりこのままではいかんじゃろ・・・というわけで、これを数字譜に書き込んで正式な古琴譜面を書く!!

GuQin14.jpg

ちなみに数字譜は中国だけのものではないらしいが、これは覚えたらむっちゃ効率的な譜面!!
数字はドレミファソラシを表していて、下線はいわゆる五線譜の旗を表している。
つまり一本線だと8分音符、二本線だと16分音符、下線がない音符は4分音符である。
下の点はオクターブ表記で、点ひとつはオクターブ下、点ふたつは2オクターブ下、ちなみに上に付くとオクターブ上ということである。

さて譜面も出来上がって、いざ山東省まで行って勝負!!・・・続編をお楽しみに〜


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2024年8月25日

世界のどこかにあなたのことが大好きな人がいる

わけあって(何があったかは想像にお任せします)ブログを閉鎖してましたが、ぼちぼち復活していきます。
(過去記事も様子を見ながらぼちぼち復活していきます)

今日のお仕事・・・4万人のドラマーが参加するという中国最大のドラムコンテストの審査員で呼ばれて、この国のスーパー小学生、スーパー幼稚園児の演奏に肝を潰した。

その中にひとりのドレッドヘアーの小さな女の子がいて(後にその子は男の子だと聞いた・・・スマン)、私はその子が一番いいと思ってたが、残念ながら入賞はしなかった。

入賞したのは・・・残念ながら誰が誰だか覚えていない・・・
みんな同じスタイルの手数系で、ヘタしたら叩くフレーズまで全部同じだったのだ。

「どっかにお手本のドラムプレイがあってみんなそれをコピーしたの?」
私は主催者に聞いてみた。

「いや、課題曲はうちが作ったけど、模範演奏は作ってない」

じゃあ誰がこのドラムソロを作ったの?

中国にはそれこそ何千何万のドラム教室がある。
日本は「ピアノやバイオリンは習い事だけどドラムやエレキギターは遊び」みたいな感覚があるけど、中国はどちらも立派な「教育」!!
この現代において、子供達が自由に楽器を選べるとしたらバイオリンを選びますか?(失礼)
ギターは習得するまでに弾き方など演奏法を習得しなければ演奏出来ないけど、幸いドラムはスティックさえ持てば誰でも音は出る。
そんなこんなでドラムを習う子供は日本の数十倍、いやおそらく数百倍多いのだ。

私が行ったことがあるドラム教室で一番大きなものは、生徒が2000人!!!(◎_◎;)

あるドラム教室のチェーン店の「ドラムの先生にドラムを教えに行く」仕事をした時には、その教室は全国に800の分校があると言う・・・
「じゃあここはおそらく中国いちでしょ?」

「いや、中国で4番目だよ」

そんな無数にある全国のドラム教室でドラムを習う子供達の最終目標がこのコンテストである。

そしてここで優勝すれば、そのドラム教室にはまたいっぱいの生徒が集まる。
ドラム教育はこの国では「巨大な産業」なのである。

そんなドラム教室のとある先生が、自分はそんなにドラムを叩けないけど(いいドラマーが必ずしもいい先生とは限らないし、いい先生が必ずしもいいドラマーとは限らないのでそれはどうでも良い)、その先生が一生懸命この32分音符の連打によるドラム譜面を書いた。

そしてそれを・・・売った!!

他の教室の先生達はこぞってそれを買って、子供達はこぞってそれを練習した。
話に聞くと子供達はこの1曲だけを8ヶ月間毎日練習してコンテストに挑む・・・

「これでいい」わけではないが、「これが現実」である。
コンテストの主催者もなんとかこの流れを変えたいと思っているがなかなか難しい。

今回このコンテストに入賞した、いや決勝戦に参加した100人の子供達は、もう全国のどのコンテストに行ったって入賞するのだ。

子供も嬉しい、親も嬉しい、ドラム教室もウハウハ・・・この大きな流れがそう簡単に変わるものではない。

その大きな流れに乗れなかった子供たち・・・私が今回大好きになったドレッドヘアーの子供などは当然ながら落ち込む・・・

だから私はその子に言った!!
「私はあんたのドラムが大好きだ!!今日入賞したどのドラマーよりもあんたのことが大好きだ!!」

私は日本でとても売れているバンドのドラマーだった。
私が暮らしていたその世界は「売れていること」だけが唯一正しい世界だった。
だから私はその世界を後にして中国に逃げて来た。

売れてるバンドがいいバンドなの?
じゃあ売れてないバンドはクソなの?

同様に、
入賞したドラマーがいいドラマーなの?
落選したドラマーはクソなの?

ついでに言おう。
成功して大金持ちになった人間がいい人間なの?
じゃあ貧乏な人間は悪人なの?

世の中なんて、成功する人間よりもしない人間の方がよっぽど多いのだ・・・

「私は(僕は)ルックスが悪いからモテない」と思ってる人たちに言いたい。
モデルみたいな人たちが美人(イケメン)で、他は全部ブスなの?

世界のどこかにあなたのことを一番美しいと思ってあなたを愛する人がきっといる。

同様に、世界のどこかにあなたのドラムが大好きで、そんなドラムを叩くあなたのことがが大好きだと思ってる人がきっといる。

だからあなたは「あなたのドラム」を叩けばいいんだよ!!
私はそんなあなたのことが大好きだ!!!!

このコンテストの入賞者達はある種の「天才」である。
でも「この曲」しか叩けない。

そしてそれは「音楽」ではない。
ある種の「スポーツ」である。

君たちが大人になって、いろんなことを経験して、ある時人生に絶望した時に、ひょっとしたら「音楽」に救われるかも知れない。
その時にやっと君たちは「音楽をやりたい」と思うだろう。

君たちは若い、その時に始めたって全然遅くない。
でもコンテストに落ちたからってドラムをあきらめるなんて全く意味はない!!

あなたはいち早く音楽を始めればいい。
神様はそのチャンスをあなたにくれたんだよ。


爆風スランプが27年ぶりに(年数には諸説あり)新曲を発売した。

ある友達は「Runnerみたいなのを期待してたのに」と言った。
それもそうだろう、Runnerは爆風スランプの代表曲なのだから・・・

でも私はこの曲を作って、この曲を誇りに思う。
こんな曲を一緒にやってくれた仲間を誇りに思う。
Runnerみたいな曲じゃなくてこの曲を発売してくれたレコード会社に感謝する。

日本の皆さんにはあまり理解できないかも知れないけど、中国では私は昔の爆風時代よりも有名になっている。
だから「Funkyが昔やってた暴風楽隊っつのはスゲーらしいぜ」と勝手にそう思われている。

だから私はそんな中国人たちが失望するような作品を出すわけにはいかない。
くだらない曲(Runnnerがそうだと言いたいわけではない)を出すぐらいなら爆風なんかやらない方がいいのだ。

中国では伝説がひとり歩きして、「Funkyはもの凄い大スターだったのにそれを捨てて中国に来た」みたいに思われてるけど、それは半分以上は虚構である(笑)。

ある時期売れてたのは事実だけれども、私は自分の人生で「俺はとっても売れてたバンドのドラマーだったんだぞ」など、そんなことを誇りに思ったことなど一度もない。

でも「口から火を吹き、放尿をし、ステージで脱糞と出産以外全てやった!!」と豪語するバンドのドラマーだったことは誇りに思う。

人生で大切なことなんて、いっ時の名声やあり余るお金なんかじゃない。
「キラキラとした時間」
それさえあれば一生それを抱いて生きてゆける。

もし一度だけ過去に戻れるなら・・・
私は爆風が一番売れてた頃に戻りたいとは思わない。
「こんなバンドが売れるの?」と言われながら、「大きくってすみません号」に乗ってはちゃめちゃやってたあの時代こそが一番「キラキラしてる」時代だった。
私はその頃の自分を誇りに思う。

もし過去に戻れたとしたら、昔の自分にこう言ってやりたい。
「無理して変わらなくたっていんだよ。どこかにきっと今のあなたを大好きな人がいる。その人に向かってだけ音楽をやればいい。その人に向かってだけ自分の一番大切なドラムを叩けばいい」

この子のドラムを聞きながらそんなことなど考えてしまった「今日のお仕事」でした・・・

Posted by ファンキー末吉 at:09:41 | 固定リンク

2023年4月19日

布衣2023年週末プチツアー杭州

週末プチツアーもいよいよ最終日!!・・・って2本しかないから初日と最終日だけなんですけど(笑)

今回は対バンのセッティングでドラムが端っこに〜!!

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位置は譲歩して、セッティングはワガママに自分のセッティング!!(笑)

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実はこの日にやってみたいアイデアがあったのでPAエンジニアと一緒に試してみた・・・

このDelayを使ってドラムソロをやるというのは爆風の時にもやったことがある。
まあ時代も違うので、当時は色々大変だったのでツアーで数回やってやめた(>_<)

何が大変かと言うと、まずモニター!!
Delayの音を自分でちゃんと聞いてソロをせねばならんのだが、当時はイヤモニというのがなかったので転がしのモニターからDelay音を返すのだが、その音がまたドラムのマイクで拾われてハウリングを起こしてしまう。

あと当時はクリックを聞きながらソロをやるという考えがなかったので、モニターが小さければテンポに合わせてソロを叩くのが難しい・・・

「そう言えば布衣では绿韭菜という曲でシーケンサーに合わせてソロを叩いとるやないの!!」
ということで試してみることにした。

このシーケンサーのテンポは104。
1拍のDelayの長さは577msなのでそれをPAエンジニアに伝える。

いつも聞いているクリックを一度PA卓に送り、そこからイヤホンにクリックを返してもらうようにして、そのチャンネルにドラムにかけたDelayも一緒に返してもらう。

おお、ちゃんと聞こえるからDelayと一緒にセッション出来るではないか!!!

というわけでドラムソロ!!

ステージ写真!!

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お疲れ様でした〜!!またやろう!!!

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2023年4月16日

布衣2023年週末プチツアー南京

劇場ツアーが終わって、4月はこのようなイベントだとかドラムクリニックだとかが入って「コロナが終わった」という実感ひとしおである・・・

いつも南京は「欧拉」というライブハウスで演ってたのだが、前回そこは私たちがラストライブで閉まってしまったとか・・・

そして満を持してオープンしたのがこの小屋・・・デカい!(◎_◎;)

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さてドラムのセッティングなのだが、今回はイベント形式で対バンと一緒に廻るのだが、出番はワシらが後で対バンが先。
リハはよくある「逆リハ」というやつで、後で演るバンドが先にリハをやる。

今回シンバルは対バンが持ち込むということで、うちのマネージャーが預かって持って来たのだけれども、その対バンのドラマーがどのようにセッティングするのかわからない。
出来ればあまりセッティングを変えないようにしないと、ワシがセッティングした後でそれを全取っ替えしたりなんかしたら、本番でまたワシが全取っ替えせねばならんので困る・・・

ところが当のそのドラマーがワシらの入り時間に来とらん(>_<)
まあ自分らのリハが数時間後なんだからそうやわのう・・・

「ほなシンバルのセッティング送ってもろたら大体そのようにセッティングしとくわ〜」
ということで届いた写真がこれ!(◎_◎;)

20230414NanJing1.JPG

ハイハットを含めてこの4つを持ち込むのはいいのだが、この人1タムのセッティングではないか!!(>_<)

こりゃ全取っ替えやな、というわけで「来ないのが悪い」とばかり自分のセッティング!!

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全然違う!(笑)・・・というわけでセッティング完了〜!!

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ワシらのリハの途中に対バンのメンバーがやって来たようなのだが、可愛い女の子がワシに向かって挨拶をする・・・!(◎_◎;)
リハが終わって彼女が「私、2012年にあなたのクリニックに参加しました」と!(◎_◎;)

こんだけ中国でドラムクリニックやってたら、そこに来てたドラマーがプロになるっつうのも珍しくはないわのう・・・

ブログ記事:教え子・・・

というわけで本番!!

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同じ動員数でも劇場だとほんのパラパラやけど、ライブハウスだとこんな感じでやっぱ楽しい〜!!

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こんな感じも久しぶりよなぁ〜

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ドラムソロ!!

次の街〜杭州へ〜!!!

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2023年4月10日

全中国ドラムクリニックツアー2023年江蘇省海安

中国の行政地区の名称はとても分かりづらいのだが、初めての街、この海安というのは「市」、しかも江蘇省南通市の中にある「市」なのである!(◎_◎;)

「市」の中に「市」があるっつうのがちょっと受け入れ難いフィーリングではあるのだが、中国はそうなのだから仕方がない・・・

昨日の煙台から朝イチの高速鉄道で6時間(>_<)

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(実はこの射阳という駅までしか切符が買えてなく、ここから更に1時間(>_<))

「何時から始まるの?間に合うの?」と聞いているのだけど、
「Funkyさんが着いたらすぐに始めます」と!(◎_◎;)

着いたらすぐに会場へ〜今日のイベントの看板がぁ・・・・

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もう生徒が勢揃いして待ってるし〜(>_<)

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大勢に見守られながらセッティング〜(>_<)

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毎度の通り、最初の1曲は何度の高い曲で度肝を抜いて〜・・・って何で子供相手に度肝を抜かないかんかわからんが(笑)

簡単なリズムから教えてステージに上げて叩かせて〜
叩ける生徒には一緒に曲を叩く〜

ついついライブの癖で左手でハイハット叩いて生徒が真似しようとするので慌てて右手に変えた〜(笑)

いつも伴奏を流すiPadで時間を見てるのだが、あまりにも慌ただしく始まったので開始時間が何時だったのかわからん(>_<)

昨日と同じく変わるがわる生徒を上げて3曲ほどやって終わったのだが、順番が逆なのではないかと思うのだが、私の後に子供たちの演奏(笑)

クリニックは大体60分から90分ぐらいということなので、「時間大丈夫だったか?」とヤオヤオ君に聞いたら、「ちょっと時間足りませんねぇ」と!(◎_◎;)

まあ子供たちの演奏終わったら追加で何か教えればいいか・・・と思ってたら、「サイン会して下さい〜」と・・・

教えるよりサイン会の方が大切なんですと(笑)

まあそんなこんなで無事終了〜ホテルへ〜・・・って「今何時?」と聞いたらまだ4時なんですと!(◎_◎;)

慌ただしいのは困るけどその分あっと言う間に終わっとる(笑)

ホテル前の交差点では、交通違反をした人間の写真とIDの一部が晒されてるし!(◎_◎;)

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日本やったら大問題に発展するところやろうけど、この国ではまあこれで(笑)

しばらく休んで迎えを待って打ち上げに〜・・・って駐車場に車の充電器がっ!(◎_◎;)

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中国で初めて見たけど日本でもあるか?3年帰ってないから知らんけど・・・

日本だったらコインを入れて充電するのだろうが、中国ではもう「現金」というものがほとんど流通してないのでQRコードでネット決算のようだ・・・

試しにスキャンしてみた(笑)

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まず充電場所を選ぶようだ。
この場所ではいくらだけど他所だといくらですよ、みたいな・・・
・・・って「1度1.1元」ってこの「度」という単位がようわからんが・・・

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この場所を選ぶと詳細が出て・・・

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プラグを差し込んだら充電ということらしい・・・って車持ってないから要らんけど(笑)

というわけで打ち上げ!!

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またこれが高級中華!!!(◎_◎;)・・・既に高級そうな料理がずらりと並ぶ・・・

しかし中国っつうのはすぐにこのテーブルに座らないのよねぇ〜・・・
同じ部屋の別テーブルに座ってまずお茶を飲む(>_<)

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更には「トランプでもやりますか?」と(>_<)
VIPルームによるが、部屋によっては麻雀卓があったりする・・・

この時間が「無駄」だと感じるのは日本人であるワシだけか?
早く食べたいのよ〜(涙)

30分から1時間ほどまったりしてただろうか(>_<)やっと食事開始!!

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まずスープが出て来るって順番間違えてない?
最初にフルーツがあるのも変やなと思ってたけど・・・

ってスープ飲んでみるとフカヒレだと思ってたのがアワビ!(◎_◎;)

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ってむっちゃ高級やん!!

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ぼちぼち料理が出て来るのだが、またスープ!(◎_◎;)
順番違うんちゃうん?!!って鶏肉とキノコで美味しかったけど(笑)

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ずらりと料理が並ぶのだが、気になってたのはこれ!!

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料理の皿に混じって鍋が置いてあったのだけど、それが自然にお湯が沸き始めたし!(◎_◎;)
テーブルが電子炉になってるのね・・・

しゃぶしゃぶ!!

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刺身!!

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羊のレバーのレバニラ!(◎_◎;)

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シメのヌードル!!

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デザート!!

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これで終わりかなと思った時に最後に出て来たのがここの名物!!・・・って順番違うやろ〜(>_<)

麻虾酱というミジンコのように小さな海老で作った味噌を使ったご飯らしい・・・

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これが実はむっちゃ美味しい!(◎_◎;)
そしてそれを作った時のお焦げ!!

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この小さいのが麻虾らしい・・・

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いや〜いろいろ順番が違ってた日であったけど(笑)いろいろお世話になりました〜また!!!

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2023年4月 9日

全中国ドラムクリニックツアー2023年遼寧省煙台

布衣の劇場ツアーが終わって、すぐにドラムクリニックのツアーが始まる・・・
コロナが終わった感満載やなぁ・・・

前回煙台でのツアーの時に訪ねて来てくれた宋老師、その時にブッキングされたのが今回のクリニック!!

着いたら毎度の通りご馳走責め〜(>_<)

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前回時間が遅くて食べられなかった、これぞ海鮮!!
自分で選んで料理方法も指定するスタイルね、これが食べたかったのよ〜(涙)

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貝から〜

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貝のヒモ!!・・・ちなみに煙台の料理方法はこのように辛く炒めるのが特徴らしく〜

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カニ!!!

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魚!!!

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シャコ〜

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生タコ!(◎_◎;)

半分生きてるまま生で食べて、残りは茹でてもらう〜

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だいたい3人でこんなに食べられるかっつうの!!(>_<)

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気づいたらまたポツンと蕁麻疹(>_<)

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光盘行动(食べ残しはやめよう運動)の中国で、いっぱい残したまま退散〜(>_<)

翌日が本番!!

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セッティング〜

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今回は会場が泊まっているホテルの宴会場なので楽〜\(^o^)/

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まずは子供ドラマーの演奏から〜

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そして私のステージ〜!!
ちょいと高度な曲を演奏した後に子供をステージに上げる〜

「これ叩ける人〜!!」ってみんな手を上げるのだが、必ずしも叩けるとは限らない(>_<)

まあそつなく終えて〜打ち上げ!!・・・これがまた高級なホテルのVIPルームにて・・・

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高級な酒!!!(◎_◎;)

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港町らしく刺身!!・・・はいいんですが・・・

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後の皿の絵は刺身で描かれてるのな!(◎_◎;)・・・もったいなさ過ぎて誰も箸をつけまへんがな(>_<)

この海老の天ぷらもストレートに美味しかった〜(涙)

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このとうもろこしパンにつけて食うペーストは海老味噌!(◎_◎;)

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北京ダックも出ました〜\(^o^)/

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普通の食い方

デブの食い方(笑)

最後にフカヒレすーぷ!(◎_◎;)

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もう食えん!!・・・と思ったらシメの麺!!(>_<)

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いや〜堪能した〜を通り越してもう苦しかった(>_<)

いや、いつも思うのだが、この料理のお金ちょっとケチってギャラに回してくれたらもっと嬉しいんやけどなぁ〜(笑)
中国の習慣ではそうもいかんか(>_<)

しゃーないのでこれがギャラだと思って頑張って頂きました〜m(_ _)m

明日は江蘇省海安市へ向かいます〜

ps.写真がいっぱい届きました〜

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2023年4月 8日

布衣劇場ツアー2023広西チワン族自治区南寧广西文化艺术中心

2ヶ月間続いた劇場ツアーもついに最終日!!
初日の海南省の対岸に当たる広西チワン族自治区南寧!!

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暖かい!!(涙)

思えば今回のツアー、初日の海南省、次の広東省以外ずーっと寒かったのよね〜(>_<)
特に内モンゴルは寒かった〜(涙)

布衣劇場ツアー2023内モンゴル自治区フフホト呼和浩特乌兰恰特大剧院
布衣劇場ツアー2023内モンゴル自治区オルドス鄂尔多斯大剧院

着いたらすぐファンミーティング!!
今回は会場の中の小劇場で行いました〜

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私にも質問が来るのよねぇ〜実は苦手(>_<)

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ボーカルは必ず1曲歌わされる・・・

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集合写真〜

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ホテルに帰ってメシ〜・・・ここのビールが初めての味!(◎_◎;)

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これ何て読むん?・・・芥末(わさび)の芥(Jie)?
いや、Qiao(チャオ)と読むらしいが?・・・

飲んでみると麦茶がビールになってるような味・・・

どうやらこれは蕎麦から作っているビールらしく、蕎麦の中国語「荞麦(QiaoMai)」の「荞(Qiao)」らしい・・・

美味しかったのだけれども、味の濃いビールはお腹いっぱいになるので1本でちょっとパス(>_<)

翌日は私以外のメンバーはラジオの生放送〜

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何故に私は呼ばれてないのか・・・
インタビュー嫌いの私に気を遣ってなのかな、とも思ったけど、
集合時間に「身份证(ID)を忘れないでね」とグループチャットに書かれていたので、きっとこのラジオ局は入館が厳しく、外国人の入館はいろいろめんどくさいのだろうと思われる・・・

私だけゆっくり休んで本番!!

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ドラムソロ!!

ツアースタッフ全員と記念撮影〜!!!

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いや〜いろいろ不満もあったけど、やっぱ楽しかったぞ〜
動員悪くて主催者さん怒ってるかも知れんが、また機会があったらやりたいぞ〜

こぼれ話

そのまま銀川に帰るわけだが・・・

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もうね・・・(>_<)・・・寒いのイヤ〜〜〜〜〜〜〜(涙)

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2023年4月 2日

布衣劇場ツアー2023雲南省昆明云南省大剧院

どの土地にも友達はいるが、昆明は前回会った曾(Zeng)老师が待ち構えていた・・・

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気になるのはこの「全是大美女」ということである!(◎_◎;)

とても美女を侍らせて遊ぶような人には見えなかったが、何やら事情があって周りは全部美女!!しかも大美女!!むっちゃ美人だと言うのだからおのずと期待に胸が膨らむ・・・

指定された場所にやって来たら、これがむっちゃ高級なリゾートレストラン!(◎_◎;)
敷地内に池があり・・・

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白鳥や黒鳥・・・

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カルガモなどがいる・・・

曾(Zeng)老师と1年ぶりに再会〜!!

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昆明は年中気候が春で、どこに行っても寒かった今回のツアーの中で、久しぶりにこうして野外でくつろぐことが出来た(涙)

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大美女登場!!

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年齢が大きな美女だったわけね(>_<)
おひとりがこののリゾートホテルのオーナーと知り合いとかで、今日の食事がここになったんだと・・・

「何を飲む?」と言うので「ワイン」と言うと、もうひとりの大美女は昔ワイン庫を持ってたらしく、生半可なワインじゃ満足できないということで却下!(◎_◎;)

結局地元雲南の名物「三七(SanQi)」という植物を漬け込んだ酒を飲むことになった。

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「三七(SanQi)」という植物はこれ!!

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まあ朝鮮人参の一種ですな・・・
そのエキスを抽出するためには当然ながら度数の高い酒に漬け込まなければならないわけで、高粱から作ったむっちゃキツい白酒(>_<)

料理が並ぶ・・・

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まず真っ先に出て来たのが米線といういわゆる米粉で作ったヌードルですな・・・
最初に野菜ではなく炭水化物(>_<)

そして雲南名物の植物の根みたいなむっちゃ独特の味がする植物・・・

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酒に入ってるのと植物の種類としては似てるのかな、よく合う・・・

そして羊の乳から作ったチーズ!!

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雲南名物ビーフジャーキー炒め!!
カンボジアにもあるな・・・

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レンコンの挟み揚げ・・・日本にもあるな・・・

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魚の酸っぱいスープ・・・中国にもあるな・・・って中国やがな!!(笑)

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そして特筆すべきはこの生ハム!!

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こんな脂肉の多い生ハム初めて食べた!(◎_◎;)
どうやらここで熟成させているようだ・・・

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満腹のベロンベロンでその日はバタンQ(死語)
翌日は名物の「过桥米线」を食べに行く・・・

雲南省に伝わる良妻の物語・・・
旦那が橋の向こうの勉強部屋で科挙に受かるための猛勉強をしている時、嫁が夜食にと雲南名物の米粉のヌードル米线を作って持ってゆく・・・
橋を越えて持ってゆくので、少しでも暖かく食べてもらおうと、スープを土鍋に入れて、鶏の脂の浮いたスープで作ったこの料理のおかげで旦那は科挙に受かったという・・・

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ぐつぐつと煮立ったスープに、薄切りにしたこの生の具と米粉で作ったヌードルを入れて食す・・・
皿の下には更に具が・・・

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さすが専門店!!さすがさすがに美味でした〜(涙)

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というわけで本番!!

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ドラムソロ!!

ツアーも残すところあと1本!!

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2023年4月 1日

布衣劇場ツアー2023重慶大剧院

重慶と言えば火鍋!!!・・・ホテルの近所によさげな火鍋屋がありました!!

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今まで寒かったからこんな露天の雰囲気が懐かしい〜(涙)
外で食べたかったのだがあいにく外は満席で、店の中で食べることに〜

頼んだ鍋は鸳鸯(YuanYang)という、辛いスープと辛くないスープ両方がある鍋!!

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もともと鸳鸯(YuanYang)というのは「おしどり」という意味で、辛いのと辛くないのが半分ずつ仲良く同居しているところからつけられた名前だが、それだと辛くない方に座った人が辛いスープにつけて食べると、具を自分の方に持って来る時に辛くないスープを跨ぐ形になり、具についた辛いスープが辛くないスープに落ちてしまう現象が生まれる。

それでこの店では真ん中に辛くないスープを置いて、これだと辛くないスープをつけて辛いスープを跨いでも別にそのスープが辛い方に落ちても問題ない。

タレは基本的に自分で調合する・・・

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まあ人それぞれなのだが、私の場合は、ごま油にニンニクと刻みネギや刻み香菜入れて、ちょびっとオイスターソースを垂らすのが好みである。

香油(ごま油)は有料のところもあるが、ここでは無料!!

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食材がずらりと並ぶ!!

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まずメインどころとして、牛肉の唐辛子まぶし!!

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またこれがどういう風にしているのか、スープに入れてもまぶした唐辛子があまり取れないように工夫されている・・・
ただでさえ辛いスープに、このまぶした唐辛子も一緒に食べるのだからそれはそれは辛い!!(>_<)

そしてだいたい食べた後に下痢をする(>_<)・・・それでもみんなこれ食べるのよねぇ〜下痢が怖くて重慶火鍋を食えるか!!(笑)

そしてこれも定番!!牛の胃!!これはあまり茹ですぎると固くなってしまうので、さっとしゃぶしゃぶして食べます〜

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さてこれも定番なのだが日本人には馴染みの薄い鴨の腸!!

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鴨はあんな小さな身体で腸は長いのよねぇ〜・・・

そしてこれは定番ではないが、今回むっちゃ美味しかった牛レバー!!

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卵を溶かして衣状にまぶして辛いスープをくぐらして・・・
この唐辛子の粉につけて食べる!!

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この唐辛子が辛さの中にも旨みと甘みもあって絶品!!
最後の方は自分で作ったタレなど使わず、全品この唐辛子につけて食べることとなります・・・

インスタントラーメンもこれにつけると絶品!!

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あと同じく中国では定番なのだが日本人には馴染みの薄い鴨の血!!
これを鍋に入れると煮凝りみたいになる・・・

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死ぬほと食ってバタンQ(死語)

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次の日はラジオの生放送があるということでバスに乗せられ・・・

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67階て!(◎_◎;)・・・高層ビル・・・と言っても重慶にはいっぱいあるのですが、その最上階のサテライトスタジオ!!

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布衣の生放送という告知が〜

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放送開始!!

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終了後には屋上の展望フロアへ〜四方八方高層ビルだらけ!(◎_◎;)

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さすがにこの突き出た展望フロアはちょっと怖かった・・・

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会場入りして本番〜!!

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ドラムソロ!!

ツアーも残すところあと2本!!!

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2023年3月29日

布衣劇場ツアー2023江西省吉安市保利大剧院

実はこのあと、ケンタッキーのフライドチキンを買って、列車の中でもビールを飲んだ・・・

そして着いたらメシ!!

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蒸気石鍋魚って聞いたことないのう〜
開店したばかりでビールがタダだと言うので入店!!

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おお・・・なかなか良さげではないか!!

満席の中、テーブルはゲット出来たのだがいっこうに料理が出て来ない(>_<)
待つこと1時間、タダのビールを飲みながらひたすら待つ!!!

つまみとタダのビールで既に満腹!(>_<)
もうええやん!!タダで酔っ払ったしもう帰ろう〜・・・という頃にやっと店長がやって来て、蒸気で石鍋を洗う!(◎_◎;)

おお、テーブルに備え付けのこの石鍋の下にあるのはバーナーではなく、鍋の底から蒸気を吹き出させるコンプレッサーみたいなもんだったのね・・・

魚が出て来る

スープを入れる

そのまま待つ・・・ってこれバーナーで熱するわけでもないのにどうやって沸かすん?・・・

蒸気コンプレッサーからの蒸気か?ぽつぽつと・・・

動画

ひたすら待つ・・・

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蒸気も多くなって来て・・・

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オーナーがやって来て蓋を開ける

出来上がり!!

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いやね、味とかの問題ではなく、テーブルに座って既に90分以上経ってるわけで、タダのビールもいっぱい飲んだわけで満腹(>_<)

そのまま酔い潰れてホテルでバタンQ(死語)
例によって年寄りなので夜中にトイレで目が覚めたら・・・

何やらぽつぽつが!(◎_◎;)

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朝になったら唇が腫れている!(◎_◎;)

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これね、3年ぶりにまたアレルギー(>_<)

これに関しては漢方薬と食事制限で完璧に治したと思っていたのだが・・・
(ブログ記事:2ヶ月で10kg近く痩せたワケ:東洋医学は凄いのう〜

暴飲暴食を控えなさいということやな・・・

まあドラム叩くのに何の支障があるワケちゃうしな(笑)
気にせず本番!!

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ドラムソロ!!

ツアーも残すところあと3本!!健康に気をつけて頑張りましょう〜!!!

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2023年3月26日

布衣劇場ツアー2023湖南省长沙梅溪湖国际文化艺术中心大剧院

今回のツアーでは「移動オフ」というのはないが、お隣の株洲から長沙まではバス移動で1.5時間ぐらいなので、久しぶりのゆったりとした一日である。

風邪のため4日ほど酒を飲んでなかったので今日は飲む気まんまん!!
ホテル近所で湖南料理を探す〜

長沙の名物は「臭豆腐(ChouDouFu)」という、納豆のような原理で豆腐を発酵させた食べ物。
街角に数多くの臭豆腐屋台が並ぶ〜

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基本的にはそれを揚げている。
揚げてない生のも食ったことあるけど、臭くて臭くて食えたもんではなかった(>_<)

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銀川とか他の地方では真っ黒に揚げたバージョンと白いバージョンがあるが、本場では黒いのばっかな印象〜
そしてあまり見ないような具が載っているバージョンも〜

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LaoWuがレストラン発見!!

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人数が多いので個室を頼むのだが、たったひとつの個室はテーブルの修理をしている・・・
料理を注文してしばらく待ったのだがなかなか終わらないので、もう修理してる横で食う(笑)

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屋台ではない店で出て来る臭豆腐!!

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見た目は豪華だが味は屋台と同じ(笑)

湖南料理が出て来る・・・基本的に辛い!!

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例えば日本人が中華料理で「辛い」と聞くと思い浮かべるのが四川料理であろうが、日本語の「辛い」にも中国語にはいくつかの種類があって、いわゆる唐辛子で脳天にズキューンと来るのが「辣(La)」に対して、小粒でピリリと辛い山椒がどかーんと来ると、舌が痺れる「麻(Ma)」、これが四川料理。
対して湖南料理には山椒は入っておらず、ただひたすら「辣(La)」!!

例えばこの料理・・・

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単なる肉ピーマン炒めなのだが、中国語には「ピーマン」と「青唐辛子」の区別がない!(◎_◎;)

まあ圆青椒というのは丸いのでピーマン、尖椒というのは尖っているので大きな青唐辛子みたいな大雑把な分類はあるものの、青椒肉丝を頼んだ時に、辛くないピーマンで作るか、辛い尖椒で作るかは料理人のセンスに委ねられている。

そしてこの肉ピーマン炒めのピーマンは当然ながら青唐辛子である(笑)

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我々外省人だと肉だけ食べてこれは残すが、現地人は当然全部食べる!(◎_◎;)
こんな料理とかがあるぐらいである!!

もうね、この辺の人にとっては「唐辛子」はピーマンなのね(>_<)

またあらゆる料理にこの辛い唐辛子の小さな破片が入っているので、完全に避けて食べるの無理(>_<)
・・・なのでいくつかの破片は当然食べてしまうので(美味しいけど)・・・

翌朝2回目辛い(涙)

というわけでちょっと辛いお尻と共に会場入り〜
なんと素敵な会場!(◎_◎;)

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宇宙船みたいやな・・・

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私たちの小劇場の建物はこちら〜

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今回の会場は东莞の時と同じく、椅子を取っ払って立ち見・・・すなわちライブハウスと同じ!!

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これねぇ〜実は小屋にはハコがあるだけで照明やPAも何もなく、前日長沙に着いてから夜中までかかってスタッフがゼロから組んだんですと!(◎_◎;)

ライブハウスと同じならライブハウスの方が元々全部あるから楽なんですけど〜(>_<)

スタッフに感謝しつつ本番!!

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ドラムソロ!!

会場は夜も綺麗でした〜

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ところで!!

温州での動画ですが、ワシはひとりVIPルームの楽屋なので知らんかったが、本社から派遣された3人の研修生おもろ過ぎるやん(笑)
中でもドラムソロの真似が特におもろかったぞ・・・って働けよ(>_<)

旅のこぼれ話

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2023年3月25日

布衣劇場ツアー2023湖南省株洲神农大剧院

浙江省温州から湖南省株洲までは、まず飛行機で西へ760hm〜まずは湖南省の省都である長沙まで飛んでそこからバス〜

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空港の荷物レーンには熊さんが「荷物取り間違えに注意」と〜

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バスで1.5時間ほど揺られて株洲へ〜株洲にはこんなマスコットが〜!(◎_◎;)

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なんかいつぞやのオリンピックのマスコットみたいやなぁ〜(笑)
左から時計回りに「株株-州州-文文-明明」、続けて読むと「株洲文明」

実はこれゴミの分別を促進するためのマスコットなのよ〜・・・
でも中国には分別ゴミ箱はいっぱい見るけど分別してる人見たことないし(笑)

まあね、「スローガン」っつうのは今やれてないことを目標として掲げるもんやからな、よく見る「民主、公正、平等、法治とかいうのと一緒やな(笑)

せっかくの移動日、風邪もよくなったので久しぶりに街を散歩してみた・・・

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ホテルの近所の何するタワーかわからんやつと観覧車(笑)
そして良さげなデザインのショッピングモール!!

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そしてその中にあったサラダ専門店!!(◎_◎;)

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生野菜を食わなかったはずの中国人相手に今ではこんな商売も!(◎_◎;)

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湖南省に10の支店があるらしい・・・

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昔新宿の高層ビルの中に「赤ひょうたん」っつうサラダ専門店があって、そこの「レバーステーキ」が好きでよく通ってたのよねぇ〜
今は全国閉店してしまったという噂・・・(>_<)

メニューを見てみると・・・

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レバーステーキがあるわきゃないのでペッパーチキンサラダを頼んでみた・・・

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35元っつうたら日本円で700円?!(◎_◎;)・・・高っ!(>_<)

「あんな店高いだけでお腹いっぱいにならないしキー!!!」
とマネージャーは言ってたが、ワシは好きやったぞ〜(笑)

翌日会場入り!!会場がオシャレ!(◎_◎;)

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会場入ったらファンミーティング!!

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司会は、いつ出社してどこに詰めているのかわからない小屋のスタッフのひとり・・・

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本番!!なんと幕開けたら満席!(◎_◎;)

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大歓声の中ライブ!!

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ドラムソロ!!

毎回のライブ後のサイン即売会の最後に、小屋のスタッフが笑顔で集まって来て記念撮影!!

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毎回いつ出社してどこに詰めてるのかわからない数多くの小屋のスタッフ・・・
小屋によっては威張っているだけのようなスタッフもいたけれども、今回のこのスタッフ達を見ていると、きっとこの人たちが頑張ってプロモーションしてくれて、ファンミーティングまでブッキングしてくれて、一緒にライブを楽しんで、そして大喜びで一緒に記念撮影をしている彼らのおかげで今回満席になったんだなと実感した。

どうもありがとう。
また次もここで演れるといいなm(_ _)m

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2023年3月24日

布衣劇場ツアー2023浙江省温州大剧院

久しぶりの移動日!!

今週は移動日毎に他の土地で別の仕事してたからのう・・・移動だけで終わりなんてなんと幸せな〜(笑)

温州は南方なのでかなり暖かいと思ってたら、雨が降っててさほどでもない(>_<)

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まあ今までは零下だとか10度未満ばっかだったのでよしとするか・・・
というわけでホテルの近所を探索してメシ!!

LaoWuが見つけてきたのがこの店!!

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固始って先日ドラムクリニックで行ったあの場所やないの〜(笑)

というわけで先日出てきた料理とはまた違う「固始鹅の鍋」!!!

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帰りには不思議な日本語教室の看板発見!!

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教室の名前の「初音日語」っつうのが日本語フォントで、下の「兴趣日语」つうのが中国語フォントなのが気になる〜(笑)

ホテルに帰って、次のドラムスクールとかの件でヤオヤオ君に連絡したら、
「Funkyさん何ともないですか?僕は帰り着いたら風邪で熱が出て寝込んでるんです」

ヤワなやっちゃなぁ〜ワシなんかピンピンしてるがな〜!!

と返事をしていたのですが、翌日見事に風邪!(>_<)
きっと河南省で悪い風邪もらって来たんやなぁ・・・

とは言っても彼ほど熱も出ず、喉がちょっと痛いだけ・・・
まるであの時のコロナ感染のような症状である・・・

風邪の時は体力つけるためにいっぱい食う方がいいと言う人と、ウィルスも元気になるから食わない方がいいと言う人がいるが、この日は腹が減ったのでいっぱい食った。

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何とワシの座ったテーブルには、おそらく前の人が忘れていったと思われるiPadが!(◎_◎;)

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昔の中国なら一瞬で盗まれそうなもんじゃが、今の中国でたかだかiPadで人生を棒に振ろうというのはあまりに割に合わない。
何せ街中に監視カメラがあるし、列車や飛行機に乗る時、ホテルに泊まる時、全てにIDの提示が必要で、犯罪歴など残そうものならそれこそ行動が出来ない、生きてゆけないほど不便な生活を強いられるのは目に見えている・・・

今の中国・・・世界で一番安全な国なのかも知れない・・・
北朝鮮に行った時に、ガイドが
「我が国には泥棒がいません!!」
と胸を張って言ってたのを思い出す・・・

そのくせ「身の回りの荷物にはご注意下さい」とも言ってたが(笑)

というわけで風邪なんぞ何するもんぞとライブ!!

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ドラムソロ!!

ところでこの日は客席から撮った映像でこんなのが送られて来た・・・

やるのう〜新スタッフの翼飞(YiFei)君(一番左っ側)
ヤオヤオ君の代わりに入ったスタッフなのだが、同じと言うかもっとデブ(笑)・・・というか巨漢やな・・・

上記ドラムソロの時にもワシと一緒にカメラ持って全速力で走っているし、その他ライブ映像を下からのアングルで撮りたい時はステージに寝転がって撮る(笑)

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いやいいのよ、おもろければ(笑)

ハウンドドッグなんかローディーが一緒にステージに出て来てギターなんかと振り付け踊ってから引っ込んでたりしたもんな・・・

ローディーと言えどカメラマンと言えど、ステージに上がったら演者じゃ!!
恥ずかしそうにコソコソ出入りするぐらいなら出るな!!
出るなら堂々とカッコつけて出ろ!!

当時のプロデューサー新田さんがよう言うてたなぁ〜(懐かしい)・・・

うちのスタッフにはハウンドドッグほど(っつうか楽器担当はひとりも)おらんし、各人が自分の持ち場を離れてそれぞれ助け合ってやっている現状で、それでもやってる人が楽しんでる姿は是非お客さんに見てほしいな・・・

ツアーもあと6本!!!

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2023年3月23日

布衣劇場ツアー2023江蘇省常州大剧院

2日おきに移動日と本番を繰り返す布衣ツアーの中で、その移動日に別の街でのクリニックが入っているという今週のスケジュール!!(◎_◎;)

前回に続いて会場直入り〜

楽屋入り口ではなく正面門でタクシー下されたのでぼちぼち歩いていると・・・

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劇場でウルトラマン?!!!円谷プロ公認?!!!
ウルトラマンショーなんか?・・・気になるのう・・・

そして!!

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これって「パラサイト半地下の家族」の劇場版なんか?!(◎_◎;)・・・気になるのう・・・

そして会場入って、いつものようにサウンドチェックしていつものようにライブ!!

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ドラムソロ!!

さて、今回は終わってのホテルの話・・・

今回のツアーは、会場はとても辺鄙なところにあり(こんな大きな劇場を密集地に作るのは難しいので必然的に辺鄙なところになるらしいが)、ホテルも提携ホテルなのか大体辺鄙なところにある。

よく「色んな土地に行くけど会場とホテル以外知らないなぁ」と言うが、それでもライブハウスの場合は会場の近くや、飲みに行った時の繁華街や、その他行くところも必然的にあるのだが、今回は本当に「会場とホテル以外知らない」ということは多々ある・・・

メンバーがグループチャットに「こんなとこ行ってきた」とかアップしてるが、

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私だけ「移動日」がないのだから行けるわけがない(>_<)

最近は打ち上げにも行かない・・・
LaoWuの性格で、頼むもんいつも一緒やし(笑)、何より一生懸命ドラム叩いて疲れてるんだから、飲まずにそのまま寝た方が身体にもええじゃろ(>_<)

そうするとますますホテルから出なくなるのだが、幸いなことに今回のホテルは高級なものが多い!!
バンド手打ちのライブハウスツアーだと、大体は会場近くの一番安いホテルと相場が決まっているのだが・・・

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ホテルの部屋に浴槽がある!!!!(◎_◎;)

いや〜いくら高級ホテルと言えど、浴槽に浸かる文化のない中国ではなかなかこのような部屋に当たることはない。
(中国人はそれでも浴槽になど浸からないゆえ)
このツアーでも初日の海口とここのみである!!

せっかくだから湯を張る!!

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私の朝の日課は、日本のテレビで録画したWBSという経済ニュース番組をiPadで見ながら漢方薬を飲む、というところから始まるが、この日は入浴しながらテレビ〜!!!

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その後はホテルのバイキングで朝メシ〜!!

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ホテルによるが、生サラダがあるのが嬉しい〜(涙)
中国人は昔は生の野菜など食わなかったのよ〜・・・

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そして中国ならではなのだが、中国のホテルのバイキングだとだいたい麺を茹でてくれるサービスがある。

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麺をビーフンとかに変更したりも出来るし、手前の壺は麺の上に乗っけるトマト卵炒めとかの「具」である。
自由に選べる!!

そして野菜を一緒に茹でてもらうことも出来て、アレルギーが出てからめっきり野菜食いの私には助かる〜

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いっぱい食べるね!(◎_◎;)と言われるが、サラダは「空気」ですから・・・空気食べてるようなもんですし〜(笑)

というわけで久しぶりに移動日!!温州へ向かふ〜!!!
ツアーもあと7本!!!

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2023年3月22日

全中国ドラムクリニックツアー2023年河南省固始

数日前のドラム講師のためのクリニックに続いて、ヤオヤオ君がツアーの合間にブッキングしたドラムスクールでのクリニック〜!!

ここに「安徽省だか河南省だか」と書いたのは、ヤオヤオ君からは「河南省信阳(XinYang)」だと聞いていたのに、列車は「金寨(JinZhai)」という安徽省の駅なのだ・・・

前日布衣のツアー「浙江省杭州临平大剧院」でのライブが終わった後、もうすぐ会場を出てホテルに帰ろうかという時にヤオヤオ君から電話があった。

「Funkyさん〜ツインペダル持って来て下さい〜こちらのん壊れてて結局用意出来なかったんです〜」

機材トラックに積み込む前でよかった〜・・・
積み込んでたらもうアウトやったからな・・・

しかしこれが、中にプログラムを再生する機材とかも入っててむっちゃ重い(>_<)

着いた「金寨(JinZhai)」っつう駅がまた田舎の小さな駅なのでエスカレーターがない(>_<)
片手にスーツケース、片手にこの重たいツインペダルケース持って階段を降りる(涙)

駅に迎えに来たのはこの時の老師・・・ああ、君んとこの仕事やったのね(笑)

「本番は何時から?」
聞いてみると「14時から」って、もう12時半なんですけど君んとこまで車でどのぐらい時間かかるの?・・・

「1時間ぐらいで着きますよ」
って会場着いてドラムのチューニングせないかんしむっちゃギリギリやん!(◎_◎;)

現場でいるスタッフと連絡を取って「じゃあ30分後にずらします」ってまあ今回は色々緩いんやな(笑)

「着いたら何ぴとたりともワシに話しかけるな!!ご飯まだですか?も含む!!写真一緒に撮ってくれませんかも含む!!そうじゃないと間に合わんからな!!」
とくれぐれも言っておく・・・

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降りた駅は「金寨(JinZhai)」これは安徽省。
今から向かう「固始(GuShi)」という場所は河南省、この標識の「叶集(YeJi))」という場所は安徽省。
どうやらこのは安徽省と河南省が接する辺りで、今から行くところは河南省の「信阳(XinYang)」という「市」の中の「固始県」らしい・・・

中国の「市」は日本のイメージの「市」よりはるかに大きく、それこそ日本の「県」ぐらいに当たる。
それに比べて中国の「県」は言うならば「市」の中の「郡」みたいな感じだろうか・・・

よっぽど田舎に来たなと思ったら、この固始県だけで人口180万人、福岡より大きいと言うのだからびっくりしてしまう・・・

会場に着いた・・・

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一階の部屋に通されて、「じゃあFunkyさん、ちょっと休んで下さい」ってあーた!!それじゃぁ間に合わんじゃろ!!(怒)

というわけで荷物も全部持って3階へ〜もう生徒さん入って待ってるし(>_<)

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すみませんがドラムのセッティングするまで一度出て行ってもらえませんか〜
ここでまた写真会みたいになったらセッティングどころじゃない(>_<)

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大急ぎでセッティング〜・・・ってこういうところ垂れ幕だけは立派なのよねぇ〜(>_<)

クリニック開始!!

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しかし前の方の子供を中心にすると後の大人が飽きるし、
後の大人を中心にすると前の方の子供が飽きるし・・・

まあ2回に分けて、後半はちょっと難しいことも交えながら無事終了!!

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滞在時間2時間で仕事終わってもーた(笑)
でもここからが長いのよねぇ〜・・・飲み会!!

5時半にロビー集合ということで、民家を改造したレストランへ〜

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そして部屋に通され、待つこと1時間半(>_<)・・・今回は何かと仕切りが悪い(涙)

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固始という名前は色んなところで、特にレストランの看板に書かれているのをよく見るのだが、ここの鶏と鹅(ガチョウ)が有名らしい・・・

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ガチョウ

これを食うのか!(◎_◎;)

固始鸡

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固始鹅

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外にいるガチョウはもう年寄りなので肉が硬くて食えないらしい・・・
その他、鍋料理が並ぶ・・・

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聞けば、この鍋料理というのはお隣の安徽省の料理法らしいのだが、すぐ近くなので食文化も似ているとのこと・・・

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最後に出て来たこの炒めもんがむっちゃ美味しかった〜!(◎_◎;)

聞けばこの野菜はなんときゅうりの漬物!(◎_◎;)
きゅうりそのものだとシャキシャキと水気が多いけど、これはよく出て来るきゅうりの醤油漬けみたいなんを更に肉と一緒に炒めとる!!

酒が進む〜(笑)

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というわけで翌朝また列車に乗って布衣のツアーに合流!!
「今回は時間が慌しかったけど次回またゆっくり来て下さい」
って来るでぇ〜!!また呼んでや〜!!!


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2023年3月20日

全中国ドラムクリニックツアー2023年江蘇省徐州

いろいろあって布衣のスタッフを辞めてしまったヤオヤオ君、今では引き続き私のスタッフとして、ドラムクリニックとか、今作っているドラム教材とか色々なことをやってくれている・・・

そんな中で彼がブッキングして来たこの仕事、なんと「ドラム講師のためのクリニック」!(◎_◎;)

ドラム教育という点において日本と中国と一番違うのが、日本ではピアノとかバイオリンは「習い事」、ドラムは「遊び」であるのに対して、中国はそういう偏見が全くなく、ドラム教育も立派な「教育」である。

だいたい小さい子供に「楽器何を習いたい?」と聞いたら「バイオリン」とか選ぶだろうか・・・(バイオリン奏者の方すみませんm(_ _)m)

ギターやピアノは音を出してちゃんと音楽をやれるようになるまでのハードルが高いが、ドラムは叩けばすぐに音が出る。
それにステージ上で結構偉そうでかっこいいじゃないの(笑)

ということでドラムを選ぶ子供は多い!!

そもそも子供に習い事をさせようかという家庭は、ドラムセットを買おうとなったところで「iPhone買う値段でドラム買えるのね、ほな買いますか」となってハードルも低い。

そういうわけでこの広い中国で、Pearlというドラムメーカーが(代理店が)作ったPearl倶楽部というドラム教室だけで1000はあるのではないかと思われる。

私はPearlのモニターとして全国のPearl倶楽部をツアーで廻ったりもしている。
(その関連ブログ記事はこちら

ところがこれを見てもらえばわかるが、最近はPearl以外のドラム教室の仕事も多い。

思うに、ドラムメーカーの垣根を取り払った全中国のドラム教室の数は5000は下らないと思う!!ヘタしたら1万ぐらいあるのでは?・・・

私が今まで行ったドラム教室の中で、生徒数が一番多かった教室は2000人!(◎_◎;)
その2000人を教える為にドラム講師は何人必要?!(◎_◎;)

というわけでこの国ではおそらく日本では考えられないぐらいの数のドラム講師が存在しているわけである。

そしてそのドラム教室の中には、全国各地にチェーン展開している教室もあって、今回この「ドラム講師のためのクリニック」を主催した教室は全国では4番目に大きな教室だとヤオヤオ君・・・

何と全国に300もの分校があると言うから驚きである!(◎_◎;)

ちなみに私はまだ一緒に仕事をしたことはないが、九拍という教室は全国一でその分校の数800!(◎_◎;)

中国にてこの「ドラム教育」というものの市場の大きさが日本と比べて桁違いであることがわかるだろう・・・

さて私は前日の山東省聊城というところでのライブを終えて、翌日朝に迎えに来た車に乗って徐州まで〜

4時間ほど車に揺られて会場着!!

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そこには数多くのドラム講師が講義を聞いていた!(◎_◎;)

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昼休みにセッティング〜

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いざ本番!!ダイジェストでこんな感じ・・・

通常子供相手では、

1、デモ演奏
2、8ビート(一応グルーブの話もするがあまり理解されない)
3、16ビート(子供のレベルを見て)
4、ツーバス(子供のレベルを見て)
4、8分の6拍子(その後のSwing関係はカット)
5、ラテンだ7拍子だは説明してもわからんので叩いて終わり

ってな感じなのだが、先生相手だと色々高度なことも伝えられて楽しい〜

終わって打ち上げ〜

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参加した先生たち全員招いて宴会しとるんか!(◎_◎;)

さすがにこの席で飲んでたら死ぬので(笑)主催者側は別室で宴会〜

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「光盘行动(食べ切れるだけ注文しましょう運動)」の中国で、料理に覆い被さって料理置かれるん久しぶりに見たわ(笑)

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こちらでも白酒を飲みます〜

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イッキ!!

実はこの日は3日間あるこの活動の2日目だそうで、前日も夜中の3時まで飲んでたとか・・・!(◎_◎;)

この学校の、このような講師たちへのクリニックはまだまだ全国でいくつかあるようなので、来月また参加させてもらうことになっている・・・

白酒飲めるように鍛えておきます〜(笑)


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布衣劇場ツアー2023浙江省杭州临平大剧院

ブログを書くヒマがないのでまだレポート追いついてないが、2日に一度移動して次の日本番というスケジュールの移動日に、他の地方でのドラムクリニックが入っている・・・(>_<)

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その合間に上海で人と会わねばならなかったのだが、上海まで行ってドタキャン(涙)

しゃーないなぁ〜・・・暴飲暴食!!(笑)

スケジュールに「杭州临平大剧院」と書いてあるので、上海から杭州東駅への切符を買っていたら、「杭州東駅じゃないのよ!!そこだと遠いわよ!!临平駅よ!キー!!!」とマネージャー(>_<)

临平って小屋の名前じゃなく街の名前だったのね・・・

なんと会場駅前の公園の中!!(◎_◎;)

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綺麗な会場である・・・

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素敵なオブジェ!(◎_◎;)

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こうして移動日移動日に他の街に行って別の仕事をしているのを「大変だね」と言われるのだが、実のところ・・・楽しい(笑)

「明日が今日と同じじゃない」のが好きでこんなミュージシャン家業をしているのだが、ツアーに出て「毎日ツアー」というのも、「今日も次の街に行って同じ仕事・・・」というのも飽きてしまうのだ・・・

ずっと外も寒かったし、会場の周りを散歩するなんてこともなかったのう・・・(シミジミ)

会場入り口には「今日の公演」・・・今日の演奏を楽しみに客がここから入って来るのかと思ったらまたシミジミ・・・

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この会場の楽屋は小さいのがたくさんあって大部屋がない(もしくは舞台から遠い)ので、この一番歳上であるワシにはひとり部屋が割り当てられる・・・

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なんか今までも、大部屋とVIPルームというのを二つ使えるよ、ということで「Funkyさんはこちらに」と言われるのだが、なんかひとりだけ阻害されてるような気がしていつも大部屋に行ってたのよね〜・・・

しかし今回は自分の荷物が全部ある!!

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ホテルに着いた時みたいに必要なもの全部取り出して並べたら「自分の部屋」みたいで心地良い・・・

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「会場は飲食禁止よ!!持ち込み飲食は食堂行って食べなきゃなんないのよ!キー!!」とマネージャーは言うが、楽屋にはちゃんとミネラルウォーターが置いてあるのだから、飲食の「食」はともかく、飲み物はいいのではないか・・・

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というわけでコーヒーメーカーを取り出してコーヒーを淹れる〜
これが最高!!

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別にコーヒー通でもなんでもないが、この部屋じゅうにコーヒーの香りが充満して・・・っていいよねぇ〜
日本のミュージシャンはスタジオとかで頻繁にコーヒーを飲む機会が多いが、お茶文化の中国ではみんなお茶である。
給湯器がどこにでもあって、自分の水筒をみんな持っててそこに自分のお茶っぱ入れてて、かなり頻繁にお茶を飲んでいる・・・

まあコーヒーよりは健康にいいのかも知れないが、こうして中国の異文化の中にいて、コーヒーの香りが自分を包み込むことによってそこが異文化ではなく自分の空間になるってむっちゃリラックスするよねぇ・・・

このような楽屋には目の前に鏡があって、電気をつけると自分の顔をイヤと言うほど鮮明に映し出すのだが、見れば髭の剃り残しとかあるし、もう電気カミソリではダメなんだな、とカミソリ買ってちゃんと剃り落としたり、洗面道具は荷物に入っているわけで、ちゃんと歯磨きしてからステージに上がったり・・・

整ってステージ!!(笑)

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ライブでは毎回マルチを回して(デジタル時代にこの表現も変だが笑)ライブを録音しているのだが、この日はうっかり前のデータをバックアップして消すのを忘れてて、容量オーバーで終了してしまった(涙)

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ので今回のドラムソロ、その1の部分はiPhoneの音と観客の音を混ぜたもの・・・
その2とその3はマルチで録ってミックスしたもの・・・

まあなんとか頑張っとるな(笑)

終了後はサイン即売会やって・・・ってよく見たらその時だけ現れてワシらをロビーまで案内する会場のスタッフはおるし、

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楽屋に戻ったら、こうしてワシらが出て行った後掃除をするのを待ってるスタッフがいる・・・

この人たち、それ以外って何の仕事やっとるん?(笑)・・・

まあよい、泣いても笑っても(別に泣いたことはないが)ツアーもあと8本!!
このツアーが終わる頃には春が来とるかのう・・・

ちなみにこれは桜ではなく梅だそうです〜(>_<)

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2023年3月18日

布衣劇場ツアー2023江蘇省蘇州张家港保利大剧院

前回のロードムービー

この中にスタッフの舞台設営や撤収の模様が映されているが、いや〜ほんとに頭の下がる思いである。

みんな朝9時半に会場に入り、マネージャーの小文はドラムのセッティングどころか、もうドラムマイクのセッティングや角度調整まで出来るようになっている!(◎_◎;)

照明の丁哥も、照明のセッティングや撤収だけでなく、ドラムや音響機器の撤収まで手伝ってくれている・・・

ところで、この中にはあまり見かけないようなスタッフも多数映っている・・・

ヘルメットを被っている人隊は、おそらく臨時雇いの人達であろう・・・
そしてヘルメットを被ってない人達は、おそらく小屋のスタッフ・・・

そう、片付けの時間になると、いきなり小屋のスタッフがわさわさと現れて来る!(◎_◎;)
この会場、こんなに人が働いてるんや・・・ってな感じである。

まあ小屋を貸すだけだとは言っても、この巨大な小屋を毎日掃除したり、ライブ中に客が前に押し寄せて来たりすると、どこから湧いて来たのか背広姿、女性スーツ姿のスタッフが現れて(一応)制止する・・・

軽く見積もっても20人以上、ひょっとしたら50人近くの人がここで働いているのだと思う・・・

そうそう、そもそもがこのアンダーグラウンドバンドの劇場ツアーをブッキングした保利という親会社、こんなに客も入っとらんのにええんか?と毎回思うのだが、この地方の劇場にスケジュールが埋まってないとすると、このたくさんのスタッフが毎日遊んでいることになってしまう・・・

だから今回のツアーは小都市が多い。
大都市はスケジュールを埋めるのが容易なのだろう、この地方都市を廻る演目をブッキングすることは、親会社としては必要なことなのであろうと想像している・・・

専用のバスで駅まで迎えに来てくれたり、かなり大名ツアーのイメージがあるが、劇団とかになるともっと大人数の移動になるのだ。会場がバスを持ってるとしたら、それもスケジュールが埋まってないと毎日遊ばせることになってしまうのだ・・・
だんだんカラクリが読めて来たぞ・・・(笑)

ちなみにこの会社が持っている劇場の数たるや・・・!(◎_◎;)

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そしてこの親会社の保利という会社はとてつもなく大きな会社であった!(◎_◎;)

Wikipedia保利集団

世界500強の中で191位の会社らしい!(◎_◎;)

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今回のツアーには、その親会社から派遣されて来た4人の若いスタッフが同行している。

リーダー格の男性、これはどうやら親会社が発注した、関連会社である設備会社、つまり楽器とかを手配した会社の人間であるらしい・・・が、ドラムにクレーム入れても全く聞く耳を持ってくれない(>_<)

まあ機材を積んだトラックが無事に着いて搬入が始まり、終わったら全部積み終えるのを見て・・・って見てるだけ?(>_<)

残りの3人は・・・若いなと思ったら学生さんが研修に来ているそうな!(◎_◎;)・・・なるほどそれで、ね・・・(笑)

男性ひとりと女性ふたりなのだが、男性はよく消えてしまうのでようわからん(>_<)

女性ふたりは最近になって終演後のサイン即売会をよく手伝ってくれている・・・それはそれで助かるのよ〜
そしてそれが終わったら一緒にステージ上の片付けを手伝ってくれている・・・ってその他の時間は?(笑)

女の子のうちひとりはこの前客席の一番前でペンライト振ってたし(>_<)

そしてその女の子がなんと!!「Funky老師〜」と言ってこんなプレゼントをくれた!(◎_◎;)

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若い娘の目には、このおじさんがこんな風に見えるんか?・・・ってかこんなん作ってるヒマあったら仕事せぃよ(笑)

そしてこの日は開演前にロビーでこんなイベントをやっていたらしい・・・

地元のドラム教室の生徒募集イベント・・・関連性がようわからん(>_<)

まあその代わりきっとチケット売ってくれるんやろうな・・・というわけで本番開始!!

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ドラムソロ!!

ロビーで演奏してたドラム教室の生徒なのだろう、この子がちゃんとドラムを聞いて「ニュービー」と言っている!(◎_◎;)

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というわけで泣いても笑ってもツアーはあと9本!!!

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2023年3月14日

布衣劇場ツアー2023山東省聊城保利大剧院

バスで3時間かけて山東省最西端の街「聊城(LiaoCheng)」にやって来た。
ここは初めての場所なのだが、夜飲みに行くBarを探していると・・・

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街の中心に湖があって、そこに正方形の島がっ!(◎_◎;)
調べてみると、どうやら人工湖らしい・・・
(そうじゃなきゃ正方形の島は自然には出来んわのう・・・)

この正方形の島がそのまま城門に囲まれた古い街並みなんだからなんと素敵な街なんじゃ!(◎_◎;)

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人工湖言うてもむっちゃ大きいでぇ〜ようこんなもん作ったなぁ〜・・・

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この城壁の中に色々Barがあるのだが・・・

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ワシが選んだのはこのBar!!・・・大正解!!

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外の看板ほど大きな店ではなく、こじんまりとしていて居心地が良い・・・
アコースティックのライブもやっている・・・

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スタッフがワシが誰だか気付いたのか、ツマミをご馳走してくれた\(^o^)/

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幸い今回この街には、移動日、会場入りしてセッティング、本番、という3日間の滞在なので、時間があればまたこの店に来ようと誓うワシであった(笑)

翌日会場入り!!

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会場はドーム型の素敵なホール!!

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セッティング〜・・・の前に実は今回は大きなミッションがっ!!!

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前回淄博のライブ前に気づいたのだが、スネアのネジがひとつなくなっている(>_<)

これは実はよくある現象で、特に下のヘッドを緩くチューニングした場合、叩いてるうちに緩んで来てそのうち落ちてしまうということは多々ある。
問題はこの絨毯である・・・

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ドラムマットに毛がもふもふの絨毯をあてがわれたのは初めてなのだが、使ってみると、逆にガッチリと動かないし、マーキングのガムテも逆にもふもふにくっついて容易に外れない!(◎_◎;)

ただ、この色合いなのでモノを落としたら非常に探しにくい(>_<)
先日もイヤホンの耳に入れる本体を落としてしまい、結局探し当てられずになくなってしまった(涙)

そんなこんなで、こんなスネアのネジなどが落ちてしまったらもう見つけることは至難の技であろう・・・

今回の劇場ツアーでは、おそらく親会社の関連会社なのであろう「設備会社」が楽器などを手配して、それらをトラックに積んで全国走って持って来てくれてるのだが、その「担当者」とやらが現場にいないのでクレームも入れようがない(>_<)

本社からは4人のスタッフがついて来てるのだが、誰がどんな仕事をしているのやらさっぱりわからない(>_<)・・・っつうか4人とも仕事をしているように見えない(笑)

以前一番リーダー格の人に楽器のことについて質問したが、首を横に振ってめんどくさそうに逃げて行ったのみである(>_<)

人に頼ることは出来ない!!マネージャーの小文がネットでネジを探す・・・

日本だったら各地の楽器屋さんに行けば、スネアのネジぐらいはどこにでも置いてあるのですぐにゲット出来るのであるが、この国はある種ITが進み過ぎたのもあり、もう誰も店舗でなんかモノを買わない!(◎_◎;)
全部ネットで注文するのである・・・なので今日言って今日は間に合わない(>_<)

全く便利になったのやら不便になったのやら・・・(笑)

楽器屋が当てにならないとしたら「金物屋」である!!
所詮は「ネジ」なのである。

前回北京でレコーディングの時に、ドライバーを使ってチューニングしたのを思い出す・・・
不便な中で何とか工夫をしながら生きて来たのが中国人!!
それは便利な世の中になった現在でも同じことである!!(笑)

金物屋のことを中国語で「五金(WuJin)」と言う。
会場近くの「五金(WuJin)」を調べて、このネジをひとつ外して持って一軒一軒全部廻る・・・

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いやね、金物屋と言ってもホームセンターみたいなのはなくて、ちょっと物置みたいな小さな店が多いので、「すみません〜ネジありますか?」と聞いても
「没有(MeiYou)!!」
とぶっきらぼうに言われてそれでおしまいである(>_<)

ワシは「客」やぞ!!
なんでモノを買いに行ってこんなにつっけんどんにされないかん!!(怒)
日本やったら「すみません〜うち置いてないんですよねぇ〜」とかもっと別の対応するやろ!!!!

全くこの国の接客状況は、「働いても働かなくても給料が同じだった社会主義真っ只中の状態」と全く変わっていない(>_<)

まあ何度かイヤな思いをしながら金物屋を廻るのだが・・・

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ネジっつうのは太さや長さだけでなく、ねじ山の切り方から全部違うのな!(◎_◎;)

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それをこの中から選ぶのん無理!!(>_<)

「砂漠の中からダイヤモンドを探すような」とか言うが・・・
砂漠にダイヤモンドはない!!!キッパリ

つまり「五金(WuJin)」にこのネジはない!!!キッパリ

しかしこの国にはほんま「プロフェッショナル」がおらんと思う・・・
「プロフェッショナル」とは何か、によるが、ワシは「その道を極めること」だと思っている。

「五金(WuJin)」に人たちも「接客」という点では全くプロじゃないし、
色んなネジを整理もせずに置いてあるだけって商売としてどうなの?

この大会社の関連会社である「設備会社」もどうなの?
楽器手配するんがあんたらの仕事やろ?
ネジぐらい用意しとくんが「プロ」なんちゃうん!!

「もうええわ!!とりあえず前回の録音聞いたら音は何とかなってるからこのまま最後までやろう!!」
・・・とそう言うのだが、マネージャーがびっくりして、
「何言ってんの!!ネジ無くしたんだからこちらが探して用意して返却しなきゃダメでしょ、キー!!」

!(◎_◎;)・・・それ設備会社がやることなんちゃうん!!楽器のメンテやろ!!

そう言えばシンバルスタンドのフェルトももういくつもなくなってて、担当者(?)に言うのだが逃げられた・・・
「機材を用意するのは仕事やけど、その機材に落ち度があってもわしゃ知らん」
っつうんか?この人たち!(◎_◎;)

「親会社の保利傘下の国家企業だから仕方ないでしょ、お借りしたんだからその状態でお返ししないと・・・」

あのね・・・
「この偉大な国家であらせられるこの中国の、偉大なる国家企業であらせられるその会社がこんなネジひとつよう用意出来んの!!!(怒)」

マネージャーが慌てて周りの様子を見ながらワシの口を塞ぐ(笑)
いやいや、ワシとてこの偉大なる国家に住まわせてもらってるんですからちゃんとわきまえてますよ・・・(>_<)

もうね、この国・・・ほんま「プロ」がおらん!!(怒)

まあワシらのスタッフの中にも「楽器のプロ」はおらん。
X.Y.Z.→Aのツアーだと、音響照明スタッフを連れてゆく予算はなくても楽器のスタッフは連れてゆく。

みーやん・・・名実共にその道の「プロ」である・・・

ところが中国では優先順位が違う。
まず「カメラマン」を連れてゆく・・・
ネット社会の中国では、いいステージ写真を撮ってそれをプロモーションすることが、ライブを続けてゆくには一番大切なことなのだ・・・

だから楽器のことなどプレイヤー本人しかわからん(>_<)
こうしてドラムのネジひとつでマネージャーが大騒ぎするのも、「中国でのマネージャーのスキル」を磨いてあげてるに過ぎない・・・

ドラムのメーカーも色々あるのだが、もしPearlのメーカーだったら、全国どこにでもあるPearl倶楽部に行ってネジもらってくれば良い。
その後ひと晩酒を付き合わなければならないが、なんとか出来ないことはない。

ところがこのドラムのメーカーはDW、アメリカの有名メーカーなのであるが、実は他のメーカーのネジと違って特殊なネジを使っているので代替えが効かない(>_<)

「このドラムを輸入して売ってる会社があるんやから、その会社にネジぐらいあるやろ!!」

ないのである!(◎_◎;)・・・なんでスネア買う時にそのパーツぐらい仕入れとかんの?!(◎_◎;)

仕入れないのである!!(>_<)・・・壊れたとか失くした時のことなど全く考えておらん(>_<)・・・その時ドラムを仕入れて売れればそれでいいのである!!(涙)

「宣艺宾とこならあるかも知れんぞ!!」
昔馴染みで今は楽器レンタル会社として大成功してる人間である・・・

この世界第二の経済大国で、今だにネジひとつゲットするのに「友達を頼る」しか方法がないん?!!(◎_◎;)

30年前と全く変わっとらん(>_<)・・・そしてそこに連絡を取ったら見事にネジがあるのである!(◎_◎;)
しかもそれは、昔彼が日本に行った時に買っておいたものであると言う・・・(>_<)

この国が名実共に先進国になるのはまだまだ先やと思うぞ・・・

というわけでネジが届くまでまたこの状態のまま本番!!(笑)

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ドラムソロ!!

うん、ネジが一本なくてもそこそこいい音で鳴ってるぞ!!(笑)
ツアーもあと10本!!頑張れ!!!

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2023年3月13日

布衣劇場ツアー2023山東省淄博大剧场

若い頃は音楽が「趣味」で、バイトして音楽やって、それ以外何もない毎日だった・・・

それが音楽が「仕事」になっちまったもんで、もう「趣味」というものが何もない(>_<)
まあ強いて言えば「旅行」と「美食」ぐらいだろうか・・・それに命かけてる他の人に比べればささやかな趣味なのだが・・・

というわけで、この「音楽」という「仕事」の中で一番好きなのは、旅をしながら各地の美食を堪能出来るこの「ツアー」という仕事である。

ところが今回は、会場やホテルが毎回とても辺鄙なところにあるので、なかなか美食にありつけない(>_<)

しまいにはマネージャーも食事をブッキングするのに疲れて、
「昼ご飯は各自デリバリーでも探して勝手にやってちょうだい!キー!!」
となったので、私としては美食というものにありつけるチャンスが全くなくなった。

以前はマネージャーが食事をブッキングしてくれてても、日本食だの焼肉だの、自分が食べたいモノを勝手に食べに行ってたりしてたのだが、もうそんな体力もないし、何よりも今回のツアー・・・寒い(涙)

若いスタッフとかはそれでもレンタルバイクとかに乗って探検に行ったりしてるのだが、とあるスタッフが学食で食っている写真をチャットグループにアップして来た!(◎_◎;)

学校で部外者入れんのとちゃうん!!
「いや、このホテルは大学の敷地ん中にあるんです」・・・!(◎_◎;)

というわけで学食とやらに行ってきた!!!

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学食なんて半年間だけ行ってた大学時代に行ったっきりじゃのう・・・もう45年前になるか・・・

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近頃の学食ってフードコートになっとるんか!(◎_◎;)

布衣のファンは学生に多く、先に行った連中は捕まって写真攻めにあったりしたと言うので遅れて行ったのがまずかった・・・ほとんどの店が閉まっていた(>_<)

数少ない開いてる店で「照り焼きチキンご飯」っつうのを頼んでみたら・・・

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さすが「学生のための学食」!!山盛りでこれで10元(200円)っちゃ安い!!

安くて満腹にということなのだろう、照り焼きチキンよりもほとんど焼飯なので、ケンタッキーフライドチキンもどきでチキンも買った!!

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これが17元(340円)・・・高く感じる(笑)
それでも布衣から支給される食事代は50元(1000円)なのだから十分すぎるぐらい安い!!

食い切れんかったし(>_<)

周りにスーパーとか何もないのだが、地下にあると言うので行ってみた・・・

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携帯ショップみたいのもある!(◎_◎;)

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学内で全て解決するためには中国では携帯ショップは必須やわのう・・・

この日は全くと言っていいほど野菜というものを摂取してなかったので、次の日はビュッフェ形式のんを頼んでみた。

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通常このテのビュッフェ形式は、肉料理いくら野菜料理いくらみたいな計算方法なのだが、ここは一律「500gで14.8元(300円ほど)」!!
まあ学生さん達、肉とか山盛りにして300円で満腹なら安いわのう・・・

老人はそんなに量食べれんし、野菜ちょびっととご飯でなんと・・・

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8.75元って・・・170円?!(◎_◎;)

安いわのう・・・ここで住みたいのう・・・って考えてたら学生時代が懐かしくなって来た。

半年しか通ってなかったけど、あれはあれで楽しかったのう・・・

別に大学に行きたくて行ったのではない。
進路指導の時に「僕は大阪行ってブルースやるんです!!」
と言ってたぐらいだから別に進学になど全く興味などない。
当時付き合ってた彼女が、それでは世間の笑い物になるからどうしても大学には行ってくれと言うから行っただけのことである。

その彼女と別れたから大学もやめた(笑)

別に勉強が嫌いなわけではない。
どちらかと言うと勉学は好きな方であろう。

北京に通い始めた時、義劇学院という学校の寮に宿泊して、学生さん達と一緒に中国語を勉強したのは楽しかった。

高老師という厳しい女性の先生から「一番熱心な生徒」と言って褒められたこともある。

しかし結局授業を受けたのも数回だけのことで、基本的に中国語も、そして音楽もその専門教育を受けてないところにコンプレックスがある。

まあドラムでも何でも、人生はコンプレックスとの戦いだと思っているので、カンボジアで一年暮らした時に、学校行ってクメール語を勉強したのもそのコンプレックスの裏返しである。

カンボジアにいるクメール語を話せる日本人のほとんどは、話は出来るけど文字は読めない人がほとんどだったので文字から勉強した。

3ヶ月の間だったけどいっぱい勉強したなぁ・・・
朝9時から授業が始まるのだけれども、朝5時に起きて予習をして、終わったら夕方まで復習をしなければ授業についていけん(>_<)

まあそんなに勉強が好きだったら、大学やめずにそのまま通ってれば・・・みたいなことを考えたりもした。

小学校の頃の「夢」は、数学の先生かコンピューター技師になることだった。
家が商売をしてて家庭らしいものがなかったので、大人になったらちゃんと定時に帰って家庭を持つような仕事に就きたいと思っていたのだ。

それが今や・・・(笑)

「Funkyさんはもしサラリーマンやってたって、どんな職業やってたってそこそこ成功してますよ」
と言われるが、思えば私が通った大学は神戸商科大学(今の兵庫県立大学)管理科学科、つまりコンピューター学科である。
あのまま大学をやめなければ、小学校の夢のままコンピューター技師になってちゃんと家庭を持ってたかも知れない・・・

大学のキャンパスでこうしてメシを食ってると、ついそんなことを考えてしまう・・・

いや、結局はそれを選択せずに、今はミュージシャンとして生きているのだから、やるべきことを頑張ってやるのみである!!

というわけで本番!!(前置き長っ!笑)

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ドラムソロ!!

実はこの日、スネアのネジがなくなってるのを発見したのよねぇ〜
今日の今日ではどうにもならん(>_<)

次の聊城で何とか出来るか!!・・・中国こういうのってむっちゃ大変(涙)

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2023年3月11日

布衣劇場ツアー2023山東省煙台大剧场

山東省の東っ側の港町「煙台」にやって来た〜

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決してこの街に少数民族である朝鮮族が多いわけではないが、看板にはハングルが〜
きっと韓国との船の貿易が盛んなのね・・・

20230309YanTai45.jpgと韓国との船の貿易が盛んなのね・・・

ホテルに着いたら布衣の看板が〜

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ホテルはおそらく今回ツアーの親会社と提携しているのだろうからわかるが、街中にポスターが貼られているという話である!(◎_◎;)

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いや〜この街がまた寒かった(>_<)
山東省を西から東に移動しただけなのだが、やっぱ春は天候が変わりやすいのね。
中国では「春はまだしばらく冬のままの服で、秋はまだ夏のままの服で」と言われたりする・・・

晩飯で外に出るのは寒いなと思っていたらホテルのレストランで食事ですと!!\(^o^)/

ワシはね、煙台着く前からずーっと言ってたのよね、「煙台着いたら海鮮食べたい海鮮食べたい」と・・・

そいでね、白ワイン頼んで海鮮食って酔っ払うのよ〜
・・・と思って恐る恐る「白ワイン頼んでいい?」と聞いて承諾をもらってた。
何せ4000円もすんのよ〜

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まいどの如く冷えてないというので、氷とバケツもらってそこで白ワイン冷やしてる間に食前酒!!

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これ最近のマイブーム!!
フルーツ味眞露の甘いバージョンをウォッカで割る!!

ちなみに料理を頼むのはいつもLaoWu。
貧乏暮らしが長いので、ちょうど人数分食べ切れるだけ頼むのの名手である(笑)

ところが待てど暮らせど海鮮が出て来ない・・・
忘れてた!!こいつ、言わなきゃどこでもいつも同じものを頼むのだ(>_<)

「海鮮は?頼んだ?」
と聞くと、「あ」という顔をして、「魚は頼んだけど」と言うのだが・・・

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これ白ワインの味とちゃうやろ!(涙)
というわけでビールや赤ワインが合う料理で白ワインを飲んで酔っ払って寝る(>_<)

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翌日はちょっと暖かくなったので散歩に出た・・・

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近所に古い城壁の街があるし!(◎_◎;)

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清朝や民国の時代の街並みだそうなのだが、ここってまだ人が住んで生活してるのな!(◎_◎;)

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昼メシはホテルの前のラーメン屋!!
きっと日本人も多いのな、日式ラーメンなんて久しぶり!!

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店主は日本でもラーメン屋やってたのか?!(◎_◎;)

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メニューにラーメンの種類がいっぱいあるのが逆に気になったのだが、日本みたいに「一種類で勝負!!」っつうのは中国では難しいのかのう・・・

とりあえず豚骨!!

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お味のほどは・・・まあまあかな、そんなに悪くない!!

腹ごなしにまた散歩して海辺に〜

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海はいいなぁ〜・・・生まれ育った坂出の坂出港を思い出す・・・

というわけで久しぶりにリフレッシュして本番!!
客がいっぱい入った〜!!!

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ドラムソロ!!ニュービーコールが凄かった〜!!

実はこの最後のドラムソロの時に、ステージ裏ではベースがトラブってたような〜
そやから最後のジャミジャミでベースがおらんかったんやな・・・(笑)

昨日海鮮を食べられなかったので今日こそはと思っていたのだが、地元のドラムスクールの老師が訪ねて来て、誘われたのでそちらに行くことにした。

「何が食べたい?」と言うので「海鮮!!」と答えていたのだが・・・

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ここは海鮮ちゃうやろ!!串焼きやろ!!
海鮮言うたらな、水槽に魚が泳いでて、そこから選んで料理の仕方も指定して・・・みたいな(>_<)

「じゃあ海鮮選んで焼いてもらいましょう」

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まあ海鮮は海鮮やけどな(>_<)

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その中でも一番想像した海鮮っぽいのがこれかな・・・

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宗老師〜ご馳走様〜!!!・・・言うたらどこやらバンドの入ってる店に連れて行ってくれると言うので・・・

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どこの街でもあるなぁ〜こんな店(笑)

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またバブリーなビールタワー!!

ビールも1ダースごと頼まないかんし、頼んだら全部蓋開けて、飲みきれなくても捨てる(>_<)・・・なんとバブリーな・・・

やっぱステージ上がって叩かされるし〜(笑)

聞いたらこの店は歌手が8人にミュージシャン5人雇ってて、それぞれに300元(日本円で6000円ほど)日給を払ってるらしい・・・

ひと晩にバンドだけで8万円近く?!(◎_◎;)
月に200万円の出費?!(◎_◎;)

儲かるんやのう〜この商売(>_<)

ミュージシャンもひと月18万円もろたら日本の箱バンより割がええんとちゃうん?
中国の曲いっぱい覚えないかんけど・・・

ドラマーに聞いたら1000曲ぐらい譜面にしたらしいのう・・・
その譜面見せてくれたらワシでも出来るかも(笑)

まあそのうち日本のミュージシャンが中国で出稼ぎに来る時代が来るかのう・・・

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2023年3月 9日

布衣劇場ツアー2023山東省泰山大剧院

春だ〜!!!春が来た〜!!!・・・って春が来た街にワシらがやって来ただけなんでしょうが(笑)

初日の海南省海口、次の広東省东莞を過ぎた辺りから寒かったのよねぇ〜

特にモンゴルは寒かった〜(>_<)・・・河がまだ凍ってたもんねぇ・・・

ところが山東省は暖かかった〜(涙)

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カンボジアにいる頃は20度とか言うと「寒ぅ〜」とか言うてたけど、中国に帰って来て零下じゃなければまだマシとか思ってたら20度超えなんか夢のようである(涙)

というわけで、街中にはレンタルバイクがあったので久しぶりに外に繰り出した〜\(^o^)/

大都市は自転車しかなかったりするが、銀川を含む小都市にはこのように電動バイクがあったりするのがとても助かる〜!!

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電動バイク市場にはいろんな会社が参入しており、地方地方にも独自の会社があったりするが、やはり全国規模で便利なのが、デリバリーの最大手「美団」が手掛けるこの黄色のバイクと、配車アプリの最大手「滴滴」が手掛ける淡い青色のバイク。
あとスマホ決済の最大手のひとつ「支付宝」が手掛ける濃い青色のバイクもあるのだが、この街ではあまり見かけなかった・・・

日本では新しいものを導入しようという時に保守的な動きが大きいのかなかなか普及しないが、中国の便利なところはまさにこれ!!

自転車の時代にはofoという黄色の自転車がパイオニアとなっていたが、その後破綻。
その自転車の破棄で自転車墓場が出来ていたというのも記憶に新しい・・・

人民網記事

電動バイクに乗ってどこに行くかと言うとスタバ!!

言わずと知れた中国はお茶文化で、スタバが初めて中国に進出した時には「あかんやろ〜」と思ってたが意に反して大成功!!(◎_◎;)
今では大都市でなくても、我々の行く中国のほとんどの街にはスタバがある・・・

とりあえずはスタバでパソコン仕事〜!!

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いや〜確かにホテルは2日おきに変わっているのだが、「ホテルで仕事」というのは変わらないわけで、「今日が昨日と同じ生活はイヤだ!!」というわけで長年ミュージシャン稼業をやっている私には、もうこの1ヶ月近い生活にはほとほと嫌気がさしていた・・・

ホテルがスタバに変わるだけでもありがたいのよ〜(涙)

というわけでスタバで豆を買って帰る!!
どれだけスタバがたくさん進出していると言ってもやはりはお茶文化の国である。
突然美味しいコーヒーを飲みたいと思ってもそうはなかなか見つからなかったりするので、私は中国で買った電動コーヒーミルを持ち歩いている!!

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朝などはこれが助かるのよ〜・・・

というわけで電動バイクで会場入り〜!!

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会場横のディスプレイには昔バックをやったり曲提供した黄绮珊のライブ告知が〜・・・
(彼女との思い出話はこちら

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布衣のも流れると言うので、カメラを構えて10分ほど待ってたが流れないので諦めた(>_<)

その向こう側にあるのが、歴代皇帝(天命を受けた天子の中でも功と徳がある者のみが執り行う資格を持つらしい)がここに登って「封禅の儀」というのをやったという泰山らしい・・・

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富士山に比べたらあまり・・・(笑)

会場内にもでかでかと黄绮珊の告知が〜
布衣より全然デカい!!・・・当たり前か(笑)

さて会場入ってサウンドチェックして、いざお茶を飲もうとして非常に助かるのが、さすがお茶文化の中国、列車内から飛行場に至るまで至る所に給湯器があることである・・・

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そして中国のいい部分だけでなく悪い部分・・・

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お役所仕事と言うか、偉い人がやって来て、スタッフに「ステージに上がるな!!」と言うらしい!(◎_◎;)

そもそも会場には何の仕事やっとるかわからんスタッフがいっぱいいるのよね〜
今まで偉い人はこうして出て来たことがなかったけど、困るのよねぇ〜たまに仕事されると(笑)

と思ったら・・・

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寝たらしい(笑)

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ほんま、ね。中国はどれだけ世界の大国になってもこれ(笑)
まあここが憎めないとこでもあるけど、この国が名実ともに世界の先進国になるのはいつの日やら・・・

というわけで本番!!

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ドラムソロ!!

中国が・・・ということはアジアが、ひいては世界が平和でありますように(笑)

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2023年3月 7日

布衣劇場ツアー2023遼寧省瀋陽盛京大剧院

突然ですが、皆さんはうんこを漏らしたことはありますか?
はい、「クソチビリ」とかいうものです。

私は過去に2回大きなものがあります。
ひとつは香港で(記事はこちら)、ひとつはカンボジアで・・・

いやね、どちらも私にとっては大きな事件だったのですが、今回はまた全く違う!!
この2回とも、「もう我慢出来ずについつい漏らしてもーた(>_<)」という状況だったのですが、今回はなんと・・・

話は前回の内モンゴル自治区オルドスでのライブが終わって、ここ瀋陽への移動日の朝のこと・・・

老人は朝が早いので(笑)、朝早く起きてこんなブログなどを書いていた時の話・・・
ふと気づくと尻たぼの辺りにちょっと冷たいものが・・・

まあさっき食べたヨーグルトか牛乳を椅子の上にでも溢してて、その上に座ったからちょびっと濡れてるのかな、と思ってそのまま気にせず執筆・・・

便通を気にする私は、毎朝ヨーグルトや牛乳などを飲んで、過去2回のような事故が起こらぬよう(笑)、午前中は基本的にホテルで書き物やパソコン仕事をして過ごす・・・

毎度の通り何回目かの波が来て、余裕でトイレに行ってパンツを下ろした途端・・・
何これ?むっちゃ臭いやん!!・・・見ればパンツにちょびっとうんこがついている!(◎_◎;)

それが座り直した途端に尻たぼの辺りに移動したのだろう、結構尻たぼはうんこでびちびちである!(◎_◎;)

そのままパンツは脱ぎ捨ててシャワーを浴びたのだが、問題はそのパンツをどうするかということである。
それと尻たぼ部分にちょびっとうんこが湧き出てついているだろうジャージ・・・

今から洗って干しても移動の飛行機までは間に合わん(>_<)
しかもこのホテルは洗濯室が設置されとらん・・・

そうそう、中国でツアー廻る一番の問題は洗濯なのよ〜

今回は会場がむっちゃ寒く(中国ってコンサートホールに暖房入れんのな!(◎_◎;)ワシらのライブだけか?笑)、一生懸命ドラム叩いても汗かかんのでよいが、ライブハウスなどだとぐっしゃぐっしゃに汗かいたそのTシャツを、ひと晩寝かせようものならば、もうその後どれだけ綺麗に洗ったとて雑菌が繁殖してて、「洗った時は臭くないが体温で温められるとすぐに匂いが戻って来る」という状況になる。

日本のようにどこにでも洗濯機があるわけではなく、今回のツアーは幸いランクの高いホテルをブッキングしてくれてるので、「洗濯室」みたいなのがあってそこで洗えるが、ないホテルでは自分で洗うしかない・・・

パンツはそのまま念入りに洗い、ジャージは汚れた部分だけ洗ってそのまま履く!!
そう、同じ生乾きだったら、そのまま体温で乾かす方が早いのよ〜

というわけで瀋陽に着いてからが大作戦!!

幸い瀋陽には「洗濯室」なるものがあった!!\(^o^)/

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しかしこれって10元コインを入れないかんの?!(◎_◎;)
ただでさえもう現金など一切持ち歩かない中国で、しかもコインなんて誰も持ってるわけないやん(>_<)

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フロントに行って相談したら、そのまま10元コインをくれた!(◎_◎;)
本物の現金を洗濯用コイン代わりに使っとるんやな(笑)

というわけで洗濯は無事終了したが、問題は乾燥である。
旅の達人は「旅での問題は洗濯ではない、乾燥である」と断言するがその通り!!

そこで秘密兵器!!ハンディーセコ!!

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昔は違うのん使ってたのよ〜でも壊れてしまって、中国では売ってないし、日本で探して送ってもろた〜

今は日本でもこの機種しかないみたいで、でもこの機種って「スマホも充電出来ます」って余計な機能が付いとる・・・
洗濯物を乾かすにあたっては、昔の機種だとモバイルバッテリーに繋いで回してたのだから便利は便利だが、中国の航空会社ってモバイルバッテリーに厳しいのよねぇ〜
ひとり2個までやし、容量によっては没収、その容量表記が曖昧だと没収!!(>_<)

まあ現状パソコンのハードディスクなどに混ぜて、「これ何や」と言われたら取り出して回してやると「ふーん」と言ってお咎めなし(十分めんどくさいやん笑)。

この日は移動日なので、翌日の会場入りまでに乾けばよい!!

ジャージは無事に乾燥終了!!問題のパンツはこれ!!

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うん、全く何事もなかったのように綺麗になっとるぞ〜・・・
というわけで会場入り!!(笑)

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なんと立派なデザインの会場!!!(◎_◎;)
3階席まであるし〜

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サウンドチェック!!

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本番!!

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普段は2階席はチケットを売らないのだが、今回は売ってて、なんと2階席3階席には客がいっぱい入ってて、1階席はガラガラやったのよね〜・・・
みんな1階席に集まってくれたら何とかカッコがついたのに・・・
ってきっと2階席3階席の方がチケット代が安いのよね〜しゃーないなぁ〜・・・

ペンライト振ると綺麗〜

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ドラムソロ!!

打ち上げ!!
今回はいつもご馳走してくれる瀋陽のライブハウスのオーナーと、お隣(言うても200km以上あるけどな)の鞍山から駆けつけてくれたライブハウスのオーナーが奢ってくれると言うので久々に大打ち上げ!!
(Facebookマークか日付の部分をクリックすると別ウィンドウで開きます)

ツアー始まってちょうど1ヶ月、ちょうど半分終わったところなので中締めやな〜
あと半分頑張ろう!!


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2023年3月 5日

布衣劇場ツアー2023内モンゴル自治区オルドス鄂尔多斯大剧院

オルドスという地名は、聞いたことはあるが行くのは初めて!!
どうやらチンギスハンの墓があるそうな〜・・・って行く時間ないけど(>_<)

フフホトからはバス移動〜・・・

昔、草原のモンゴルパオで飲もうということになり、草原の中の真っ暗闇の一本道をずーっと走って、並走してた前の車がいきなり止まって、
「道間違えた」
と言って引き返して、何にも標識のないところで道を降りてデコボコの草原の中を走って行ったのだが、あの時は夜だったので何も見えなかったが、昼間走るとこんな感じだったのかも知れない・・・

その時のむっちゃおもろい話はこちら

その日はもう早く寝て先日の連チャンの疲れを癒し、次の日は早く起きて散歩〜・・・と思ったがやはり寒い!!!

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道端の雪もまで溶けてまへんがな(>_<)

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会場はチンギスハン博物館の隣らしい・・・行く時間ないけど(>_<)

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さすがモンゴル!!馬のモニュメント!!(笑)

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セッティングしてサウンドチェックして本番〜
(もう毎回同じセットやし会場もほぼ同じような感じなので写真は撮らん!笑)

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ドラムソロ!!

この日はもう寒いのでメシにも行かず〜
ホテル帰ったらよく見たらこんなもん売っとるやないの!!(◎_◎;)

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驼奶(TuoNai)っつうことは牛乳ならぬラクダ乳?!(◎_◎;)

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薬用アンプルみたいな小さな瓶で700円?!(◎_◎;)
・・・うーむ・・・まあ話のタネに勝ってみますか!!!

お味のほどは・・・牛乳とほぼ変わらん(笑)

まあ慌ただしく過ぎたオルドスの日々でしたが、空港の天井の絵が物凄かった!!

Mongol Ordos Airport !(◎_◎;) - Spherical Image - RICOH THETA

オルドス・・・もっと時間があったらもっと好きになってたかも〜

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布衣劇場ツアー2023内モンゴル自治区フフホト呼和浩特乌兰恰特大剧院

今回のツアー初の2本連続ライブ!!
5時起きで北京北駅へ〜

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北京北駅ってワシ初めてなんか?!(◎_◎;)あまり見覚えがないが・・・
始発駅なのでこんな感じ〜

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列車に乗り込む〜

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内モンゴル自治区の省都(?)のフフホトまでは高速鉄道で2時間半〜
モンゴル自治区に入ると景色がこんなん〜

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モンゴルっつうとこの曲を思い出すのよねぇ〜

この曲のレコーディングエピソードはこちら

着いたら軽くメシ入れて会場行ってセッティングしてサウンドチェックしてそのままライブ〜(笑)

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ドラムソロ!!

さすがに疲れて打ち上げもせず〜翌朝はやっぱり寒い(>_<)

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外にモンゴル特色の地元料理でも食べに行きたかったのだが寒すぎて断念(>_<)
ホテルのバイキング〜・・・なんと!!ちゃんとモンゴルミルクティーが〜!!!

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寒い日にはこれがいいのよ〜
ほんま食文化ってその土地土地によく合ってるよねぇ〜・・・

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モンゴルミルクティーには砂糖の入った甘いバージョンと、塩味のバージョンがあるが、ここではより多く親しまれている塩味バージョン!!
そして雑穀やらチーズやらをお好みでトッピング!!

モンゴル人はヨーグルトも必ず飲みます!!

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ちなみに左側の鍋は、羊の内臓を辛く煮詰めたもの(羊杂碎)!!
朝からこれは・・・(>_<)

昼メシはこれまた名物のシューマイ!!

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広東料理のシューマイとは全く違う!!

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焼き餃子のように、これを多めの油で炒めたやつもある!!

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食後の散歩〜街角の看板にはだいたいモンゴル文字でも表記されている・・・

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ちょうどネットで「中国政府がモンゴル文字を禁止に」というニュースを見たが、このむっちゃ広い内モンゴル自治区の全ての看板からモンゴル文字を全部削除するって現実無理やろ〜(笑)

日本人はとかくステレオタイプの考えをする人が多く、「ゼロか全てか」のように考えてる人が多いように見える・・・

「少数民族を弾圧している」・・・そりゃそういう部分もあるのかも知れないが、全てがそうであるわけではない!!

私の家族のような友人であるLaoLuanは漢族だが、奥さんが回族という少数民族である。
生まれた子供は漢族か回族かを選べるそうで、彼らは子供の民族に回族を選んだ。
少数民族の方が色々優遇政策の恩恵を受けれていいと言うのだ。

「宗教を弾圧している!!」・・・
例えば中国政府は「法輪教」という宗教は徹底的に弾圧している。

聞けば天安門広場で何万人も集まった集会を行い、中止命令を出した瞬間に潮が引くようにいなくなり広場にはゴミひとつ落ちてなかったという状況に、時の指導者「江沢民」が激怒したという噂もある・・・

中国政府にとって、中国共産党の言うことを聞かないもの、そして中国共産党以外で大きなリーダーシップを取るような人間は絶対に許せないのだ。

ヤクザ映画に出て来る
「ヤクザはね、ナメられちゃぁ生きてゆけないんですよ」
という台詞を思い出す・・・

ただその宗教弾圧は、中国全土の全ての宗教において行われているわけではない。
街中には至る所にイスラム寺院があるし、キリスト教の教会もよく見る。

ところが日本のマスコミや、それを見る人たちは全くそのような事実は知らないか、もしくはそういうものから目を背けようとしている。

反日デモの時にも書いたが、日本人を殴っている映像を撮ったカメラマンがそれを日本のニュース番組で流す、しかしそれを止めようとしている中国人の映像は決して撮らない。
例え撮ったとしてもテレビ局は決してそれを流さない。

「わかりにくいから」である。

その昔、女子十二楽坊が日本で流行っている時に、中国でNHKの電話インタビューを受けた。

「中国では今や大人気なんでしょ?」
「いや、まだまだ知ってる人は少ないですねぇ〜現在では日本だけで売れてる状況でしょう」
「あの人たちは中国では第一線の一流ミュージシャンなんでしょ?」
「いや、学生に毛が生えたような程度ですよ」

そのインタビュアーは最後には怒ってこう言った。
「それじゃあ番組にならないんですよ!!」

知るかそんなこと!!!アホか!!!

私は全てのマスコミがそうだと思ってるし(それもある種のステレオタイプか?)、そのマスコミやSNSを鵜呑みにしてそう考えてる日本人の全ても私はアホだと思う。

そしてそういう人たちは、そのように発言する私を「中国共産党寄りの人間」として叩いて来るのだ・・・
ほんま「アホか!!」である。

誰だって(私は中国人だってそう感じてると思っているが)中国共産党なんて嫌いである。
でも私は(彼らは)その中国共産党が事実上の一党独裁のこの国で暮らしている。

先日のゼロコロナ政策で嫌気をさした多くの日本人が中国を見限って帰国したが、私はまだこの国に残っている。

同じように中国共産党に嫌気がさした中国人はどうする?
1、同じように嫌気がさして祖国を後にする?
2、革命を起こして自分の理想の国を作る?
3、少々のことは我慢して祖国で暮らす?

人によって違うだろう、外国人だってそうである。

私はまだここにいる・・・
イヤな思いをすることも多いけど、まだ中国ロックのために少しでもと貢献している。
日本のロックに貢献した時代もあったけど(笑)、今となってはもう30年以上もこれをやり続けているのだ。・・・

中国共産党が嫌いなら出てゆけ!!出て行かないんだからきっと中国共産党寄りの人間なんだろ!!・・・そんなアホな考え方はこの広い大陸では通用しない!!
いや世界に出たら、そんな考え方など全く通用しないことを知るべきである。

日本人が「少数民族を弾圧している国」と思っている少数民族自治区で、その少数民族の文字だらけの街中で、その少数民族ならではの食い物を食っている・・・

美味いのよ〜これが・・・

あ、そう言えば中国人はこのモンゴル料理を「中華料理の一種」と思っているなぁ(笑)
モンゴルの文化も「中国の文化のひとつ」だと思っている!(◎_◎;)

そう言えば「亜州鼓魂」というソロアルバムを出した時に、私はこのアルバムでは日本のマーケットなど全く気にしてなかったので(だから日本では全く売れてない)、日本語の曲こそ1曲も収録されてないが、中国語とモンゴル語と韓国語で歌う楽曲を収録した。

その時の中国のインタビューで、インタビュアーがこんな発言をしたなぁ・・・
「日本人なのにどうして全て我が国の言語でアルバムを作ったんですか?」

あ、そうかぁ〜モンゴル語もモンゴル共和国(この国では「外モンゴル」と言う)ではなく、中国の内モンゴル自治区の「方言」だし、韓国語(在日韓国人に歌ってもらったので、ここではそう言うが)も、中国の朝鮮族自治区の「方言」なのな・・・

だからそのうち「外モンゴルも中国!!」とか「朝鮮半島も中国!!」とか言い出さんかのう((((;゚Д゚)))))))

世界平和を祈るぞ〜・・・

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2023年3月 3日

布衣劇場ツアー2023番外編BlueNote北京

ツアーの合間に飛び込んで来たこのスケジュール、楽器と照明スタッフはそのままの行程で舞台設置をやり、メンバーと数名スタッフで手持ち楽器で北京に行く・・・

ドラムはと言うと、小屋にはツインペダルはあるがシンバルはないと言うが、持って行くスタッフもいないので何とか北京で借りられないか、と・・・
ついでにギターアンプも1台しかないのでどっかで借りられないか、と・・・

ちょうどいい、Wingのドラムスクールにファンキースタジオのマーシャルもあったはずなので、そこでシンバルも借りれば一番手っ取り早い・・・

ってスケジュールがスケジュールなのでそれでも大変なのよ〜
北京着いたら布衣の親会社んとこ行ってアンプが積めるジープに乗ってWingさんのドラムスクールへ〜
そしてその後飲み会へ〜

翌日は朝から取材〜

そしてやっと会場入り〜!!!

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Blue Noteと言えばJazz界で一番老舗のライブハウスで、Jazzを志す全てのミュージシャンの憧れの店である。

私はNew Yorkの本店のJamセッションは行ったことあるが、もちろんJazzミュージシャンとして出演したことはない・・・

ここ北京のBlue Noteには歌手のバックで出演したことがある。
店に出演するアーティストは、本店と同じく世界レベルのアーティストであるべきというお達しは来ているだろうが、いかんせん中国でJazzだけで小屋が埋まるほどまだまだ世界的なJazzアーティストは育っとらん・・・

というわけでJazzの小屋なのにまあ「ポップスもOK」ということだろう。
ここ北京のBlue Noteには歌手のバックで出演したことがある。

まるでディナーショーのように全席着席の豪華な食事のライブだった・・・

中に入ってみると、何とドラムが隅っこに置かれてる〜!(◎_◎;)

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まあステージの横幅はそこそこあるけれども、奥行きがないので、ドラムを真ん中に置くとボーカルやギターのスペースがかなり限られてしまうわけね、ええよ〜

というわけでセッティング完了!!

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タムもあるだけ全部並べてロック的な音にチューニングしました〜
あとはプログラムを出すRoland SPD Oneをセッティングすれば〜・・・ってそれ置いて来たツインペダルのケースの中やん!!!(>_<)

どうする?・・・いや、機械に強いドラマーとしては何か方法があるはず・・・
そや!!パソコンにデータが残ってるから、左クリック右プログラムのデータを新たに作ってやればパソコンからモノ出力で出せるぞ!!

・・・ってパソコンも卓で録音出来るから持って来てないやん!!!(>_<)

うーむ・・・ほなiPadならあるからこれで作れんか?・・・
GarageBandを開いてみる・・・

Roland SPD Oneのデータは、古いのんがまだDropboxに入ってるやろ〜
クリックとプログラムがそれぞれ別のフォルダにステレオで入ってるから、それを読み込んでLRに振ったらそれで作成出来るやろ〜・・・

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ってこれ二つの速度が同期しまへんがな!!!'(>_<)
きっと音質優先で何やらの変換が掛けられてるんやな・・・(涙)

途方に暮れてたら思い出した!!
確かAURAというソフトが入ってたはず!!・・・それを使ってみよう!!!

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見事同期!!そして古いデータなので二胡ソロが入っているのをカット!!
これで無事にプログラムデータ完了!!

あとはこれをモニター卓に出力して、そこからイヤホンでモニターって・・・イヤホンも忘れてますがな!!(涙)

しゃーないなぁ〜モニターエンジニアが使ってる大きなヘッドホンなら使えるか〜・・・
レコーディングやないんやからステージで大きなヘッドホンって(>_<)

まあちゃんと演奏出来たらカッコはどうでもええわ〜そこだけヘッドホン被ろう〜
というわけでメンバー来てセッティング!!

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リハーサル〜!!

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リハ終わったら楽屋へ〜・・・みんな疲れてるのよ(笑)

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他の国のBlue Noteには出たことないから知らんけど、Blue Noteって賄いがつくのね!!(◎_◎;)

しかもステーキ!!(◎_◎;)!(◎_◎;)

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しかも中国ではライブハウスの楽屋には必ずと言っていいほどビールが振る舞われる!!

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やる前に酔い潰れてまうやん!!(>_<)

あと、どこの国でも花束は届いたりするけど、中国では稲穂を贈るんか?(笑)

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なんやかんやで本番!!

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こんなに客入ってええんか?!(◎_◎;)・・・Jazzクラブやろ・・・

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椅子テーブル全部取っ払ってオールスタンディングやし!(◎_◎;)

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ダイブまでやっとるし・・・Blue Note本社からクレーム来んのか!(◎_◎;)

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ヘッドホンを被っているのはこの曲だけプログラムを出しているからです・・・

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大盛り上がりで終了!!

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ドラムソロは歴代「牛逼コール」が一番強烈なソロでした〜(1'43"辺りから)

ロードムービー

心配なのはBlue Note北京がNew Yorkの本社から「老舗のJazzクラブでこんなライブやりよって!!」と怒られないかどうかということである(笑)

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2023年2月28日

布衣劇場ツアー2023河南省鄭州河南艺术中心

一日移動日次の日ライブというスケジュールで組まれている今回のツアー、時々間に2日空く時がある。
移動して次の日セッティング、その次の日ライブのみというスケジュールで、今回の鄭州がそれ!!

ところで、河南省に来たら待ち構えているおっさんがいる!!
(最初はこの時、次はこの時・・・など(>_<))

こう言うと人にびっくりされるが、実はこう見えても人見知りなのである(>_<)

でもまあ今ではマネージャーと繋がっててくれて、私ではなくマネージャーに直接連絡が行くので楽である。
向こうは好意であっても、毎回私のところに連絡が来て、私からマネージャーに食事のセッティングとかを相談するってのは実は非常に手間なのである・・・

ツアーで一番大変なのは、駅とか空港に着いてからタクシーなどに分乗して機材持っての移動なのだが、今回は大型バスが待ち構えているし、機材もトラックに積んで運んでいるので楽である。

ホテルに着いてがら連絡が回る・・・
「ご飯行く人は降りて来てね〜ご馳走が待ってるわよ〜」

連れて行かれたところがまた高級なレストラン!(◎_◎;)

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店の名前が「杜康なんたら」という店で、この杜康酒っつうのが実はこの辺の名物で、中国最古の酒と言われてる銘酒らしい!(◎_◎;)

元々は人の名前で、日本でも酒を作る人のことを杜氏と言ったりするのはここから来ているということだ!(◎_◎;)

また、田中角栄が最初に中国に来て国公正常化を成し遂げた時にこの酒を求めたという都市伝説もある!(◎_◎;)

これ!!

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非売品を売っているところが中国らしい(笑)

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料理もずらりと並ぶ・・・

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エビチリって中華やったんや!(◎_◎;)
こっちで見たことなかったから、天津飯みたいなジャパニーズ中華かと思ってた・・・

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そしてシメのスープ!!・・・やはり味が薄い(>_<)
(なぜ中国のスープは味が薄いのかの考察はこちら

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実は今回はおっさん頭(笑)の大刚(DaGang)は来ておらず、いつものその子分みたいな(笑)坤(Kun)が色々取り仕切ってくれてたのだが、この食事は実は彼のお兄さんの奢りだそうである!(◎_◎;)

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まあ手を変え人を変えありがたい話である・・・

鄭州にはJazzクラブがあると言うのでその後に行ってみた・・・
なんとピアニストはオーストリアのウィーン音楽学院でJazzを学んだと言う!(◎_◎;)

さっそく混じってセッション!!

2曲目はswingや言うてたのにevenで弾いとるん?ソロからまたswingなん?
16-16-8-8の変則A-A-B-A形式なんや〜まだまだ知らん曲多いのう(>_<)

ここでもオーナーにしこたま酒を奢ってもらって、明日また来ることを約束してその日はこてん・・・

次の日は会場に入ってセッティングして、そのまままた接待を受ける〜

また手を変え人を変えて、今度は有名な役者さんの自宅やと!!!(◎_◎;)

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前菜の鶏の足でロックピース!!(笑)

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そしてまたJazsクラブ!!
キーボードの順治も混じってセッション!!

オーストリア帰りのピアニストともセッションしたかったので呼び出してセッション!!

この日もオーナーにまたしこたま奢ってもらって次の日は二日酔い(>_<)
まあライブ当日ではあるけど、前日にセッティングとサウンドチェックは全部終わらせているので夕方まで寝るだけ!!ゆっくり休めるわぁ・・・

と思っていたら!(◎_◎;)

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今まで現れてなかった大親分の大刚(DaGang)が今晩来れないんで食べ物持って訪ねて来るって・・・(>_<)

困るのよねぇ〜部屋まで押しかけてこ来られちゃ(涙)

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後には坤(Kun)までやって来て(涙)
LaoWu達が助けに来てくれてダベってくれてるのが非常に助かる・・・(>_<)

でもね、それやったらみんなLaoWuの部屋でダベってくれたら助かるんですけど・・・(涙)

というわけで差し入れられた地元の名物・・・これってツアー中には荷物になるから実は困るのよねぇ・・・(>_<)

というわけでやっと帰ったのでゆっくり休んでライブ!!

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ドラムソロ!!

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打ち上げは去年と同じくラーメン屋さんを貸し切り〜

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ということはこのラーメン屋さんが我々を接待!!(◎_◎;)
まあ手を変え人を変えて色んな人にご馳走になりました〜!!!


ところで今回の酒の席で坤(Kun)がこんなことを言っていた・・・

「僕と大纲(DaGang)はね、北京に行くとLuanShuにいつもご馳走してもらうんだよ。だからね、LuanShuにFunkyさんを紹介してもらって、そしてFunkyさんに布衣を紹介してもらって、だから僕らはあなた達が来たら絶対もてなさなければならないんです!!この縁に本当に感謝してます!!」

奢られてばかりで感謝されてもなんなのだが(笑)、このLuanShuという人間も、まだ彼がペーペーだった頃、私が彼をいっぱい助けてやった。

回り回ってLuanShuから受けた恩を彼らは私に返しているというわけだ・・・

実際のところ中国社会はいくら経済大国になったと言っても、基本的にはこれで回っている・・・
中国は4000年の歴史の中で、徳川幕府のように何百年も国が平定されたことがない。
常に戦乱があり、血で血を洗うような戦いの中で生き抜いて来た。
「中国人は地縁、血縁、金しか信じない」と言われるのはこのためである。

ITがこれだけ進化した国でも「友達がいなければ生きてゆけない」というのは、私がこの国に来て30年間まるで変わってはいない。


ツアーの合間にぽっこり入ったBlueNote北京でのライブの為にそのまま北京に着いたら、王晓旭(WangXiaoXu)という男が私を待ち構えていた。

好久没见的老朋友喝酒!! - Spherical Image - RICOH THETA

何のことはない、「久しぶりだから飲もうぜ」というだけの話である・・・

こいつと最初に会った時はこいつもまだペーペーだった。
それでも彼はなけなしの金で私に「豆豉鲮鱼油麦菜(DouChiLingYuYouMaiCai)」という安い野菜炒めみたいな料理を奢ってくれた。

その時の話:豆豉鲮鱼油麦菜(DouChiLingYuYouMaiCai)と涮羊肉

その代わり(笑)私も彼から来る金にもならない仕事を一生懸命やってやった。

今ではこんな豪勢な料理を私に奢ってくれるぐらいにはなっているようだ。
私も遠慮なく色んなことを頼む。

今ではとても難しいこの国の労働ビザのこと、今度ドラムの教材を出すに当たっての「
版号」という国家の出版許諾・・・とか、私が「これ何とか出来る?」と言うと、彼はすぐさま知り合いに電話をかけて調べてくれるのだ。

ちょっとニュアンスは違うが「コネ」という日本語は中国語で「関係(GuanXi)」と言う。
関係が変わればその周りの人間も変わるので、こちら側から叩いても響かなかったものが、あちら側から叩いたら響いたりするので、実際こういう食事会は私にとってもありがたいのである。

しかも奢ってもらって・・・(笑)

・・・とここまで書いてふと思い出した。
中国人は食事を奢ってもらっても「ごちそうさま」とは言わないのだ。
「ありがとう」も言わない。

言うと「何言ってんだ、おかしいぞ!!」と逆に恐縮される。
私も気がつけばこの時、「ごちそうさま」の一言も言わなかった。

日本人だと何と失礼なことだろう・・・もう日本では暮らせないかも知れない(笑)

でも中国はこれで回っている。

世話になったんだから奢るのは当たり前、また次に末吉が奢ってくれるならそれはまたありがたくご馳走になる。

「持ちつ持たれつ」・・・「ああ美味かった」それでいいのである。

あの鄭州の人たち、そしてこの王晓旭(WangXiaoXu)、今の関係では私が一方的にご馳走になってばかりだが、彼らがもし何か困ったことがあった時、もしそれが私の力で解決するものであれば(これ中国ではむっちゃ大事!!)私は喜んでそれをするだろう。

昔、NHKが中国で私のドキュメンタリー番組を制作した時に、そのスタッフの中に中国人女性がいた。
撮影が終わって彼女が私にこう言った。
「Funkyさん、疲れませんか?昼には誰々夜には誰々、四六時中誰かと会ってお酒飲んだり・・・」
「え?だってそれやらないとこの国で生きてゆけないでしょ?」
「私はそれが出来ないからこうやって日本に来たんです。日本は私にとって天国です。あのめんどくさいことをやらなくたって仕事が出来るんですから・・・」

私はきっとそれが「好き」なのだろう・・・だからこの国でこうして生きてゆけている・・・

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2023年2月25日

布衣劇場ツアー2023江蘇省蘇州保利大剧院

泰州から蘇州までは同じ江蘇省なのでバス移動〜・・・だけど3時間以上かかって遠い〜(>_<)

昔から、ツアーに来たらホテルの近所を散歩したりするのが常だったが、今回はホテルが辺鄙なところにあるのと、何よりも寒い!(>_<)

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だから、今回のツアーではとにかくずーっとホテルの部屋から出ない!!
でもこれってホテルが高級だからというのもあるかも知れない・・・

ライブハウスツアーの時にはバンドが自分で金出してホテルを取るので、必然的に会場に近くて一番安いホテルを取る(笑)

今回は主催元が取るので、まあ大会社なんできっと提携しているホテルなんだろうけど、今まで泊まっていたホテルなんかより数段いいホテルを取ってくれている。

「金持ちはいいホテル泊まってもガツガツ遊びに出かけたりせずに、基本的にはホテルから出ないんだよ」
という話を聞いたことがある。

そりゃいいホテルほど居住性がいいのだから、出ずにホテルでぐっすり休みたい気持ちもよくわかる・・・

いいホテルってベッドや枕も違うのか?・・・
あると思います!!・・・睡眠の質もちょっとよくなったような気もする・・・

というわけで、メシ以外全く出歩くことなく次の日本番!!(笑)

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ドラムソロ!!

蘇州に住む日本人には知り合いが多いので、ライブに招待させて頂いた方々と日本食街で打ち上げ!!

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久しぶりの刺身!!!

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大好物のエイヒレ!!!

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そしてこの日はどうしてもこのカマが食いたかった〜(涙)

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何より久しぶりに日本語話しながら酒飲むっつうのが楽しいのよ〜(涙)
SNSとかで日本語には毎日触れてるけど、中国人ばかりとツアー廻ってると、日本語を喋るっつうことが全くないからなぁ〜・・・(>_<)

ところで日本食を食べながらふと考えた・・・
日本料理ってあんまし取り皿が汚れんよねぇ・・・

刺身は(コロナを気にしなければ)直箸で醤油皿に取ってそのまま食べるし、マグロのカマも基本そんな感じやし、冷奴はおひとり様用のが出てくるし、この日はサラダを小皿に取り分けて食ったぐらいかな・・・

まあ取り皿が汚れても、居酒屋によってはテーブルに取り皿が積まれているところもある。

ところが中華と来たら・・・

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この状態で料理が並ぶわけで・・・
そうすると取り皿はあっという間にこんなんなる・・・

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それに対して取り皿というのは・・・

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これは泊まっている高級ホテルのレストランのVIPルームなのだが、実は取り皿は2枚重ねで汚れたら自分で勝手に取り替えて下さいというもの。
それでも中国で数多く食事をしてるが、こんなのは非常に珍しい。
(てかこのテーブルで2枚目の皿を使った人間はひとりもいなかった(笑))

むっちゃ高級なレストランでは、スタッフが廻って来て汚れた皿を取り替えてくれることもあるが、基本中国人は「皿が汚れる=料理の味が混ざる」ということをあまり気にしない・・・どころか「美味しいものと美味しいものが混ざるんだからもっと美味しいだろ」と思っているような節がある・・・

特に味の濃いこのような料理・・・东波肉(日本語でトンポーロー)

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の後に味の薄いこんな料理を食べたら・・・

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全部「东波肉(トンポーロー)」の味になってしまうやん!!(>_<)

日本では例えば食べる前から胡椒など調味料を振りかけてると「味を勝手に変えるな!!」と料理人に怒られたりする・・・

別に中国の料理人は、この薄味の料理が东波肉(日本語でトンポーロー)味になったところであまり気にしてないのではないかと思われる・・・

美味しければいいのよ(笑)

ところで美味しいと言えば、この东波肉(日本語でトンポーロー)を白ごはんに乗せて食うのがむっちゃ美味い!!

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うちの仲間だけかも知れんが、料理が食べ終わった皿に白ごはんを乗っけて食うのもむっちゃ美味!!

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何でも白ごはんにぶっかける!!

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見た目なんかどうでも良い!!美味ければそれでいいのだ!!
しまいには大皿で出て来て取り分けて食べていた白ごはんの、その大皿のまま料理の汁をぶっかける(笑)

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ところでお気づきであろうか・・・日本だとお茶碗のご飯とお椀の味噌汁、みたいにご飯を食べるお茶碗とは別に汁用のお椀が必ず出て来るが、中国には基本それがない!(◎_◎;)

じゃあスープはどうやって飲むの?・・・
このご飯を食った後のお椀で飲むのである!!

その頃にはこのお椀にはあらゆる料理の汁が乗ってぐちゃぐちゃになってしまっているので、スープの味はまたそのぐしゃぐしゃの味が混ざってしまうことになる!(◎_◎;)

日本の料理人だと、「一生懸命作った味を変えずに食べて下さい」と怒るかも知れない。
でも中国では「美味ければそれでいいのだ!!」なのである!!(あろう)・・・

私個人の感想であるが、中国のスープの味は日本の味噌汁なんかに比べると薄味のように感じる。
それはひょっとしたらこのように「味が混ざる」ことを前提で味付けしてるのではないだろうか・・・

あくまでの個人の見解である。
ほんまかどうか知らんけど・・・

Posted by ファンキー末吉 at:14:25 | 固定リンク

2023年2月23日

布衣劇場ツアー2023江蘇省泰州大剧院

泰州(TaiZhou)って来たことあるよなぁ〜・・・確か海沿いで海鮮をご馳走になったのう
とか言ってたら「いや、初めてよ¥!!」とぴしゃり!(◎_◎;)

いや、バンドで一回来てなんか音楽学校の中のステージでライブやって・・・
その前にワシはドラムクリニックで来て、そこでX.Y.Z.→AのWonderful Lifeのメロディー思い付いたから覚えてる〜・・・

て思ったら、それは台州(Tai 2Zhou1)で泰州は『Tai 4Zhou1」・・・って四声が違うのね(>_<)

というわけで初めての街「泰州(Tai 4Zhou1)」は江蘇省の真ん中ちょい下、揚州の東側に位置する街ですな・・・

街中には至る所に布衣のポスターが〜

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・・・ってきっと会場の周りだけなんでしょうが(笑)

ありがたいことにホテルから歩いて行ける距離にショッピングモールが〜!!

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都会に出て来たばかりの田舎もんのように(その通りなんですが笑)ウィンドウショッピングは散歩にもなるし楽しい〜

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何よりもこういうショッピングモールには大きなスーパーマーケットがあるのが嬉しい!!

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何を買うかと言うと、ショ糖ゼロのヨーグルト!!
小さなコンビニとかだと全部砂糖が入ってるのよね〜

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いつも2日おきに移動日と本番というスケジュールで廻っていたが、今回は間2日空いているので、移動日、そして次の日は会場入りしてセッティングとリハのみ、次の日はゆっくり夕方会場入りしてライブというのんびりしたスケジュール!!

しかも、もうマーキングを見てマネージャーの小文がちゃんとドラムをセッティング出来るので、私はもうスタッフ入り時間に入らなくても良い\(^o^)/

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本番開始!!

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ドラムソロ!!

ところでこの日は、ライブハウスよろしく客が会場狭しと暴れ回る!(◎_◎;)

日本のコンサート会場なんかだと警備員がいて座らせたりするけど、ここはクラシックとか演劇とか見る会場やからなぁ・・・警備員おらんし〜

旗振ってる人もおるし〜いや中国人ほんまに旗好きやなぁ〜・・・ロックライブには必ず旗振る人がおる(笑)

そして今日はボーカルのLaoWuの誕生日!!
「喝也喝不完的酒」という「飲んでも飲み切れない酒」という歌の途中では、誰から贈られたのかむっちゃ高い白酒がフロント3人に振る舞われる〜

ええんか?飲食物持ち込み禁止のステージ上に酒持ち込んでも!(◎_◎;)
まあこの会場の系列本社から派遣されてツアー廻っているスタッフが振る舞うんだからええんでしょう(笑)

終わったらいつものようにロビーに出てサイン即売会!!

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後に何やら小さなステージがあってドラムセットも置かれていると思ったら、開演前にはここでミニライブが行われていたのだとか〜・・・

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いや見たかったのう〜布衣の曲やるんかのう〜・・・

そして旗振ってたグループとも記念撮影〜

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また次はライブハウス廻ると思うんで旗持ってまたおいでや〜!!!

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2023年2月21日

iPhone買い換え(>_<)

昔は週刊アスキーのレポートなどやってたこともあり、デジタルな新製品が出れば買っていた・・・
それがもうiPhone 11から買い換えてないって自分からすると不思議ではある・・・

実は前の携帯がカンボジアでひったくられたのが心の傷になっているのかも・・・(>_<)

デュアルSIMで結構気に入ってたのよねぇ・・・(涙)

この時の出費が2000ドルと書いてあるので、今のレートだと26万円?!(◎_◎;)
電話すんのに26万円もかかるん?・・・と言いながら今の時代「電話」なんかせーへんわのう・・・ネットが主な使い道で、まあ言うたら「ハンディーコンピュータ」やな・・・

ところが今の時代になって来ると、iPhoneもちょっと型落ちしたからと言って全く使えないわけではない!!
むしろもう既に最新に近い科学力のままマイナーチェンジをしてるだけのように感じる・・・

このまま問題がなければずーっとiPhone 11でええんちゃうん!!と思ってた矢先のことである・・・

まあ段々と動作が重くなって来たのはあった。
アプリを開いたらしばらくフリーズして何やら読み込んだ後にやっと動くようになるとか・・・
電話などで通話した時には画面が真っ暗になって、しゃーないから強制終了!!みたいなのもあった(>_<)

ところがコンサートの出番前、楽屋で携帯をいじってたら、いきなりまた画面が真っ暗になった!(◎_◎;)

強制終了の方法はもう何度もやったから覚えている。
音量上げるボタンを押して、音量下げるボタンを押して、そして電源ボタンを10秒押し続ける・・・

ところが今回はそれをやっても画面は暗いまま!(◎_◎;)
電源ボタンと音量ボタンを両方長押ししても反応なし(>_<)

試しにパソコンに繋いでみたら、この携帯は電源が落ちてもう電源が入らないのではなく、パソコンで見るとちゃんと電源が入っている状態である!(◎_◎;)

あと30分後にはこの携帯は舞台映像を記録用に撮らねばならないのよ〜(涙)

その話:布衣劇場ツアー2023福建省福州海峡文化艺术中心

というわけで焦りながら色々やってたが全くダメで、諦めた頃に何もしてないのに突然元に戻った!(◎_◎;)

その日はそのままその状態で映像を撮ったのだが、一番問題なのはこのように「不安定な状態」である(>_<)
出来たり出来なかったり、失敗する可能性があるなら、このような重要な任務をこれに任せておくわけにはいかない・・・

というわけで、とりあえず撮影用にちゃんとしたiPhoneは必要だな、というわけで購入に踏み切った!!

どうせ買うなら最新型である!!聞けば今はiPhone14の時代らしい!(◎_◎;)

だからと言ってiPhone 11では出来なかった何かが出来るわけではない。
一番大きな違いはその容量である・・・

今のiPhone 11の容量は128G!!
2時間近いライブ映像を撮影するとすぐにぱんぱんになってしまい、毎回削除の上に古い写真などのデータはもう全部HDに移してしまっている・・・

ところが今の時代は1TBらしい!(◎_◎;)

私にとってはそれだけでも大きな魅力である!!
果たしてそのお値段のほどは?・・・

1万3000元・・・円安で26万円?!(◎_◎;)

まあ言うたら前回カンボジアで買ったのと同じか・・・
「外国人には無理だけど私たち中国人なら月賦が出来るわよ」
とマネージャー・・・

!(◎_◎;)・・・中国でローンなど組んだことないからのう・・・
しかし仕事の発注元が代わりにローンを組んでくれるなら払いっぱぐれはないわのう・・・(笑)

聞けば24回払いで月に500元ほどの支払いで、しかも利子はつかないらしい!(◎_◎;)

買った!!・・・というわけで即購入!!(彼女が)

翌日Apple Storeに一緒に行って購入すればそれでいいと思うのだが、中国人って何故か店舗でモノを購入したがらんのよね〜

まあ昔は店舗でバッタもん掴まされたりしたけど、今の時代さすがにそれはないと思うんやけど・・・

ひょっとしたら何かクレームをつけなければならない状態になった時に、私たちのように旅から旅をしてる状態では、もう移動してしまったその街の店舗にクレームをつけるのは難しく、ネットで購入したならネットでクレームをつけることが出来るから?・・・

どの道、名義は彼女なのだから彼女の言うことを聞くしかない・・・
翌日の移動日に注文!!その翌日の福州でのライブ当日にホテルに配達されるらしい・・・

無事ゲット!!

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今までのんと比べて箱が薄いなぁと思ったら、今は電源アダプタだのイヤホンだのはもうついてないのな!(◎_◎;)

カメラレンズが3つもついてるし〜

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しかし問題は、当然ながら買ったばかりなので保護膜とかまだ貼ってないのな・・・
ということは持ち歩いてて落としたりしたら終わるので、この日はソフトのインストールだけにしておこう・・・

毎回買い換える度にバックアップから復元するのだが、このもさっとした重い動作も復元されたんではたまったもんじゃない(>_<)

ある人は私にこんなことを言う・・・
「ファンキーさんは中国にとっては立派な要監視人物なんですって!!絶対携帯も政府からハッキングされて監視されてますって!!」

(>_<)

いや、そうでなくても何かウィルスっぽいファイルが紛れ込んで動作がもさもさしてたのだとすると、バックアップから新しい携帯を復元したとしたら、それらも一緒に全部移行することになってしまう((((;゚Д゚)))))))

というわけで真っさらな状態でアプリをひとつひとつ入れてゆくことに〜!!

まず中国で生きてゆく上で一番大切なアプリは微信(WeChat)!!
気がつけばこのパソコン用のアプリにデータのバックアップ機能があるではないか!!(◎_◎;)

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ファイルの復元に一番時間がかかるのが微信(WeChat)なので、まずこれからバックアップ!!・・・って悠に一晩ぐらいかかったやないの(>_<)

中国ではこのアプリで情報やお金のやり取りだけでなくファイルもやり取りするからデータが大きいんやな・・・

そしてバックアップからデータを移行・・・これでまる一日(涙)

翌日、次のツアー先の泰州に着いたらさっそくApple Storeに保護膜とケースを買いに行く!!

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急速充電器とケースと保護膜と、カメラが3つもついててそこが飛び出しているのでそのカメラの保護膜と・・・全部で600元(円安で1万2千円)!(◎_◎;)

ちょっとした携帯が買えるやないの〜(涙)

しかし中国のいいところは保護膜は店員さんが貼ってくれるところである!!
日本では「責任問題」とか色々あって自分で貼らないかんのよねぇ〜
そいで自分で貼ったら必ずと言っていいほど失敗するのよねぇ〜(涙)

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ファッションセンスなど全くないワシであるが、このiPhoneがゴールドなのでケースもゴールドを選んだだけなのだが、この店員さん
「很有眼光(お目が高い)」
と褒めてくれて、実は600元が飛んでゆくぐらい気持ちよくなっているワシである・・・(笑)

そうそう、携帯裏に指引っ掛ける輪っかも買わないかんというわけで別の店で購入!!
ここでも店員さんがちゃんと貼ってくれる・・・

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ところがこれがすぐに取れてしまうのよねぇ・・・(>_<)
接着剤買って貼り直してもええんやけど、それやとこれが壊れた時にケースごと買い替えないかんしのう・・・

というわけでガムテープで貼り付ける〜

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「お目が高い」と言われたケースも台無し(>_<)
まあええわ、使えれば・・・(笑)

というわけで使ってみたら、これってデュアルSIMなのな!(◎_◎;)
今は中国でiPhone買うと基本的にデュアルSIMらしい・・・

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前のSIMは5Gに対応してなかったし、端末も対応してなかったけど、新しいSIMは5Gで、でも電話番号は全部昔のんで登録してるからこのデュアルSIMは非常に助かる!!
海外に行った時にも便利なのよねぇ〜・・・

また盗まれませんように・・・

Posted by ファンキー末吉 at:10:26 | 固定リンク

2023年2月20日

布衣劇場ツアー2023福建省福州海峡文化艺术中心

ツアーももう8本目!!

初日の海南省海口や次の広東省东莞は暖かかったが、そこから湖北省の武漢黄冈、江西省の赣州や宜春、江蘇省の常熟とずーっと寒かった〜(涙)

今回は親会社の都合で(笑)この江蘇省辺りを廻るのが多いのだが、間にぽこんと入っているこの福建省!!
福建省と言うと台湾の対岸よ〜やっと暖かい(涙)

またすぐこの江蘇省まで戻って来るので、移動は飛行機で往復みたいな〜

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中国の飛行場や駅には必ずマッサージ機がある〜

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登場して〜

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800kmぐらい2時間のフライト〜到着したらまたバスに乗り込む〜

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暖かい(涙)

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ホテルの周りはまた何もない(>_<)
中国全土どこにでもある蘭州ラーメン食って翌日会場入り〜

小文と音響照明スタッフは朝から入ってセッティング〜

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もう今ではマーキングによってマネージャーの小文がセッティング出来るのでワシは午後入り〜

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照明は会場によって毎回セッティングが違うというので大変である・・・

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ワシらステージ上の人間は生で自分のステージを見ることは出来んが、ワシは毎回全てのライブをマルチトラックレコーディングして、会場一番後とドラムのところからiPhoneでライブを録画、ライブ終わってミックスした音源を会場カメラの映像に入れて毎回みんなに送る。
こんなプロデューサーおらんでぇ〜(笑)

ライブハウスツアーでは照明は小屋の人間に任せっきりで、まあダメ出ししたところで翌日は違う人間が照明をやることになるので仕方ないのだが、今回初めてツアーに専属の照明がついて来てるというわけで、プロデューサーとしてはそのライブ映像を見ながらどんどんダメ出しをする(笑)

前述の通り、ワシらは自分のライブの照明を生で見ることが出来ないので照明についてはそんなに詳しくはないのだが、ワシ自身中国の照明について思うことは多々ある。

まあ照明という職業を選ぶ人なのだからビジュアルで表現しようという人なのはよくわかるが、往々にしてステージ全体を見て全体で絵を描くと言うか、そんな感覚の人が多いように思える。

人のライブを見てその小屋の照明にダメ出ししたこともあるのだが、ギターソロなのに全体が暗くてギタリストの指が見えん(>_<)

ライブ見に来てる客なんて、ステージ全体が綺麗かどうかなんて(それも必要ではあるが)よりも、ステージ上で演奏してる人を見たいのんとちゃうん!!

爆風のツアーの時に、当時は携帯で映像撮るなんてことは出来ん時代なのでビデオ回して見せてもらったことがあるが、ステージ最後には客電まで全部つけてむっちゃ明るい・・・
「客電までつけると、客は隣の人とか盛り上がってるのを見て更に盛り上がるんだ」
と言ってたのも覚えている・・・

ところが中国では何かと言うと幻想的にしたがるのでアンコールなんかでも全体的に暗い(>_<)

うちの照明にも「前半はいいけど後半一番盛り上がってる時に暗くすんな!」というのは毎回口を酸っぱくして言っている。

「客電まで全部つけて」
と言うとまた中国では事情が違うらしく、
「客電は小屋のもんだからうちらが勝手につけたり消したり出来ない」
と(>_<)

それである日は客電つけたままリハーサルしてたのね・・・
小屋は中国共産党のもんやからなぁ〜しゃーないなぁ〜・・・(涙)

まあお国柄(笑)もあるので、出来ることで頑張ってゆくしかない!!
ワシが照明スタッフに見せたのは爆風のある時のライブ映像・・・

ワシがビデオを見せてもらった時には、この美人天国という曲では、ドラムのフィルインまで全部照明が同期してた・・・
サビに入る前のたかだか一小節のドラムフィルのその瞬間に全体照明が真っ暗になって、全てのピンスポがドラムだけに当たるのだ・・・

まだコンピューター照明などがなかった時代に、当日会ったばかりの現地照明と一緒にそれを手動でやるんだからもの凄い!(◎_◎;)

残念ながらその映像は見つからなかったが、この映像でも曲に入る直前のドラムフィルの時にちゃんとドラムがフィーチャリングされとるし、歌が入る瞬間も8分で喰って入るならピンスポもちゃんと8分で喰って入っている・・・

「お前の要求はわかるけど、今回は予算がないんで銀川の照明しか雇えなかったんだよ」
と悪そうにLaoWuは言うけど、別に「腕」とかはワシは気にしない。
そんなこと言ったら布衣のプレイヤーだって中国最高峰のプレイヤーではないが、「バンド」として一緒にひとつの音楽を作り上げているところが大事なのだ!!
その「音楽」に完璧に同期する照明を作ってくれたらそれでいい!!
それこそが「バンドの照明」ではないか・・・

というわけで、もうかれこれ8本のダメ出し(笑)を経て、照明スタッフもやっと色々わかって来てくれたようだ・・・

爆風の時も
「お前らちゃんとリハーサルしてんだから今さら練習は要らんだろ?サウンドチェック終わったらあとは照明のために何度でもリハーサルしてやれ」
と言われてたが、今回のツアーも機材は同じ機材だし、サウンド的なものは別に毎回同じだから、照明のためにリハーサルしてあげられる時間はたっぷりある。

「Funkyさん、じゃあアンコールのドラムソロんとこちょっとやらせて下さい」
と前向きな姿勢も見せてくれる(笑)

「イエィー!!ってとこ、手を振り上げたらそのまますぐに次のフレーズ叩き始めるんじゃなく、ちょっと時間置いてから叩いてもらえませんか?その間に客に目潰し当てますんで、あまり速いと間に合わないんです」
と、照明のためなら音楽(ドラムソロも一応音楽(笑))を変えたってやぶさかではない。
音楽も照明も含めた「総合芸術」なんだからね・・・

というわけで、今回からこんな感じになるらしい(毎回のダメ出し映像より(笑))

こういう積み重ねでライブの質が上がってゆくんだと思うぞ〜
というわけで本番!!

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ドラムソロ!!

このドラムソロも毎回ちょっとずつ新しいフレーズ入れながらもう100回以上やっとるけど、初っ端でコケたんは初めてやなぁ〜(>_<)
でもまあ意気消沈することなく頑張りました〜・・・

ちなみに日本ではコンサートなどで「1ベル、2ベル(本ベル)」とか言って、5分前と本番直前にベルが鳴っていたが、中国ではそれが鐘の音である!(◎_◎;)

こっちの方が風情があってええぞ〜(笑)

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2023年2月18日

布衣劇場ツアー2023江蘇省常熟大剧院

「江西省宜春(YiChun)」から、初めての街「江蘇省常熟(ChangShu)」までは高速鉄道を乗り継いで6時間足らず!!

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今回は中国の列車移動について触れておきましょう・・・

まず日本と一番違うのは、デジタル大国の中国にはもう「切符」というものがない!!
乗車情報は中国人の場合はIDカード、外国人の場合はパスポートに紐付けされているので、それを機械にかざすだけで乗ることが出来る!!

と言っても外国人の場合はこのパスポートスキャンがうまくいかなかったり、トラブルもないことはない。

人がブッキングしたチケット(とは言わんか、乗車情報?)であろうと、通常は「鉄道12306」というアプリにすぐさま反映される(冒頭のスクショはこのアプリのもの)が、私の場合は何故か「本人認証」に失敗してしまい、前回の宜春(YiChun)に行く乗車情報が反映されてなかった。

ところが同じく紐付けされている電話番号にはショートメッセージが来ていて、そこで座席番号もわかるし、大元のデータベースにはその情報が入っているので無事に乗車出来た。


また大きく違うのは、改札の前に、駅に入るための本人認証が必要。
見送りの人は駅には入れないわけね・・・
まあ報道こそされてないけど、テロの多い国やからなぁ〜しゃーないなぁ〜・・・

そして列車が入るホームには列車が当直する直前にしか入れない。
ここにも改札があり、ホームにはその列車の乗客しか降りられないようになっており、日本の新幹線駅のようにホームに売店などもない。

この改札は列車発車の5分前には閉まっていまい、遅れて到着した人には容赦がない。
あと、列車のドアが閉まるのも容赦がないようだ・・・
一度私たちが降車する時に、その駅でタバコを吸うために外に出ていた乗客が、容赦無くドアが閉まってホームに置き去りにされたのを目撃した。

もうドアを叩こうが何しようが全く容赦無く列車が発車してしまい、見るにタバコ以外持って出てないこの人は、このデジタル社会でスマホもIDカードもなくってどうやってこの問題を解決したのかが、他人事ながら気になって仕方がない(笑)


あと違うのは値段!!
中国の高速鉄道を利用していると、日本の新幹線ってどうしてあんなに高いんだと思ってしまう。

この記事によると、中国黒龍江省のハルビン(哈爾浜)から遼寧省大連までの約900kmを結ぶ「哈大」高速鉄道と、日本の東京-広島間に相当するハルビン-大連間900kmを比較して、中国は403.5元(円安で約8000円)で日本は1万9280円。

まあ日本はバス代から地下鉄までやっぱ高いよね。
タクシーに至ってはもう庶民の乗り物ではない(>_<)


さて今回の移動は実は全部一等車!!\(^o^)/
それでも値段は二等車の1.5倍ぐらいなのだからやはり日本より安い!!

こんなん・・・

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一列に4席ね、ちなみに前回まで乗っていた二等車はこんなん・・・

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一列に5席ね、そして実は特等席っつうのもあるようだ!(◎_◎;)

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これね、フラットシートで寝れるっつうのがええよねぇ〜・・・

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ちなみに一等車の上曲にはもれなくこんなんが配られます〜

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常熟(ChangShu)駅に着いた〜
「明日の会場はホテルからはむっちゃ遠いから、また入り時間に会場入りしてもホテルには戻らないからね」
と業務連絡・・・

今までは「遠い」と言ったって数kmぐらいの距離だったが、今回は20kmもあると言う!(◎_◎;)

そうかぁ〜昨日みたいにじゃあ駅の近くなんだな・・・と思ってたらいつものようにちゃんとバスが迎えに来ている・・・なんで???

布衣は、ライブハウスツアーの時は基本的に会場近くの一番安いホテルを取っていた。
近くに安いホテルがない場合は少々離れている場合もあったが、20kmも離れているホテルを取る必要があるのか???


そこでまた今回のツアーのからくりが見えて来た・・・

この時にも大体の流れは見えて来たのだが、
親会社が巨大な国家企業、そこの系列の劇場を廻る・・・
布衣はライブハウスはいっぱいにはなるが、まだこの劇場を満杯にする力はない。
ところが一等車で移動しぃの〜ホテルも高級なとこ取りぃの〜

・・・ってそのホテルも系列やったら、そりゃ少々遠いところでもそこ取るやろ〜

「今回は田舎の小さな会場だけど、主催者が喜んでくれたら次は都会の大きな会場を廻れるかもよ」
とボーカルのLaoWuが言ってたけど、そもそも今私たちが廻っている田舎の小さな会場って、もともとそんなにスケジュールが埋まってないんとちゃうん?・・・

ホテルも提携だとしたら、周りに何もないホテルが多かったけど、そこももともとそんなに埋まってないとちゃうん?・・・

そう考えると今回のツアー、主催者からするとそんなに赤字ではないのかも知れない・・・
スケジュールが埋まってなくてもスタッフには給料を出しているわけだから、布衣ぐらいのバンドでもそこを使ってくれれば遊ばしているよりは良い・・・


そうかぁ・・・そんなからくりもあるのね・・・というわけで本番!!

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うん、動員も少しずつ増えて来たような気もするぞ・・・

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ドラムソロ!!

ちなみに今回のホテルは近所にちょっと賑やかなところがあったのでそこで打ち上げ〜

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中国西北から中国南方まで来たバンドが、中国最西北の料理(>_<)
でもやっぱ羊肉は北方の羊肉ですな!!

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ちなみに北方人は肉を食う時に生ニンニクを齧ります。

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・・・てワシは北方で暮らしてはいるけど日本人(笑)

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2023年2月16日

布衣劇場ツアー2023江西省宜春文化艺术中心大剧院

同じ江西省の赣州から宜春までは高速鉄道で2時間ほど。

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着いたら小雨でギターの小龍が滑って遊ぶ〜(笑)

いつもは駅にバスが迎えに来てて、14人の大所帯がそれに乗ってホテルまで向かうのだが、この日は駅の向かいのホテルにそのまま歩いてチェックイン!(◎_◎;)

まあホテルによっては会場から遠かったりして、会場までバスで送迎だったりするのだが、同じ遠いならこのように駅前のホテルの方がバス料金が倹約できて良い・・・

・・・って主催者の懐の心配をしたって、こんな大会社なんだから心配ご無用という話であるが・・・(>_<)

いろいろ疑問に思ってたことが解けたブログ:布衣劇場ツアー2023湖北省武漢

ところがこの街がとても寒かった(>_<)

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銀川で5度とかって暖かいイメージがあるのだが、ここでは何故か底冷えする・・・
「銀川で5度って太陽が出てるからね、あと銀川は乾いているので底冷えしないけど、ここは湿度が高いからよけいに寒く感じるんだよ」
とのこと・・・

いや、それより何より、ホテルのドアは開けっぱなし、廊下の窓も換気のためか開けっぱなし、室内が室外と同じ温度なので寒いのよ〜(涙)

日本のコンサートホールでライブをやったのはもう遥か昔なので忘れたが、日本って確か会場に暖房入ってたよね?

こちらは何故か暖房が入ってない!(◎_◎;)

楽屋も暖房が入ってなかったりするので外気とほぼ同じ温度(涙)
だからステージで一生懸命ドラム叩いても寒すぎて汗かかん(>_<)

そんな中で一生懸命ライブ!!!

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ドラムソロ!!

この日は物販のサイン即売会なし!!
何故なら・・・「寒いから」(>_<)

ホテルに帰っても寒いし、暖房つけて布団でくるまってメシの集合通知を待つ・・・

今回のツアーで一番困るのがメシ!!
親会社の保利の持っている地方都市の劇場を廻っているだが、どの劇場も繁華街からかなり遠く、周りには何もない!(>_<)

ホテルも大体その近くに取ってくれるのだが、だいたい周りに何もない(>_<)
今回は駅前のホテルではあるが、高速鉄道の駅って新開発地区だったりするので(日本で言うと新神戸駅みたいなもんやね)繁華街からまた遠く、周りに全く何もない(>_<)

また例によってデリバリーを頼んで部屋飲み!!

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近所に何もないのでデリバリーしか選択肢なし!! - Spherical Image - RICOH THETA

次の日の昼飯はどうするか・・・

着いてすぐのメシはホテルのレストランで食ったが、それがまた外気と同じ温度でむっちゃ寒い上に、料理が出て来るのに1時間もかかったのでパス!(>_<)

近所に蘭州ラーメンがあると言うのでそこでメシ!!
西北の蘭州すぐ近くの銀川からツアーに来て、全く関係ない内陸地で蘭州ラーメン(>_<)

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刀削麺もあるよ

スープ麺ではなく麺に具材を乗っけて食べる食べ方もポピュラー〜

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デブのスタッフは近所に15元(円安で300円ほど)で食い放題の店を見つけて来た!!(◎_◎;)

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鳥のもも肉は5元(円安で100円ほど)で追加出来るが、基本的に他の料理はご飯もスープも含めて食べ放題!(◎_◎;)

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彼はもうこのお皿に3杯目食ってるし〜!(◎_◎;)

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いやね、日本の皆さんはこの写真見ると汚くて不味そうに見えるかも知れんが、オカズ乗せご飯(彼の場合はオカズの上にご飯を乗せてるが笑)はこのオカズのスープとご飯をぐちゃぐちゃに混ぜて食うのが一番美味しいのよ〜

というわけで今回の劇場ツアー、各地各地の美味しいものを食べながら・・・というのは無理なような気がします(>_<)

どうでもええけどバレンタインデーなのでスタッフが花束くれた〜

可愛いかしら(笑)

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2023年2月14日

布衣劇場ツアー2023江西省赣州大剧院

赣州ってどう読むの?・・・って一度来たことがあった(>_<)

ブログ記事:布衣2019年春のツアー江西省

「Gan4Zhou1」と読むのね・・・

江西省と言えばメシが辛い!!(>_<)

ブログ記事:布衣2021年ツアー江西省南昌

こっちの料理って、色んな肉とか野菜を唐辛子と一緒にそぼろ状に炒めるのな・・・

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ご飯が進む〜・・・ご飯は炊飯器で出て来て、このテーブルは炊飯器3杯食った(笑)

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メシの後はJazzクラブに繰り出す〜
今回のサポートメンバーのキーボード順治は私のJazzの生徒なので、彼に
「地元でJazzクラブ見つけとけ!!」
と言ってたら本当に見つけて来たのである!(◎_◎;)

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ドラムもあるし、ウッドベースまであるんだからセッション出来るそ〜\(^o^)/・・・と思ってら・・・

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歌手がカラオケ(>_<)
・・・Jazzクラブでカラオケはあかんやろ〜・・・そして2ndステージは・・・

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サックスがカラオケ(>_<)

あかんやろ〜・・・とオーナーに言うと、
「この街でミュージシャンを見つけるのはとても難しいんです」
と・・・そやろなぁ〜・・・

「もう少ししたらベーシストが来ますんでよろしかったら」
というわけで順治も引っ張り上げてセッション!!

ドラムは叩くもんである!!
ここの支払いはオーナーが全部奢ってくれた〜\(^o^)/

オーナーは階下の流行歌バンドが入る店も経営してて、そこでまた奢ってもらう〜!!

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食い意地が張っている・・・と言うか、飲み意地が張っているので(笑)タダだとしこたま飲ませて頂いて、翌日は二日酔いで会場入り〜!!

日曜日なので会場にてファンミーティング〜

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終わってセッティング〜!!

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ところでふと気づいたのだが・・・

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これって日本で言う「上手(かみて)」や「下手(しもて)」の意味だろうか・・・

ちなみに笑い話だが、ギターが2本いるバンドの機材に、どちらが「上手(かみて)」に位置するかを示すために、「上手ギター」と「下手ギター」と書いていたところ、
「俺は下手(ヘタ)であいつは上手(じょうず)なんかい!!」
と下手(しもて)ギターの人が怒ったという話がある(笑)

冗談はさておき、このステージのどちらが「上手(かみて)」でどちらが「下手(しもて)」なのかは、「ステージに向かって右左」とか「ステージから客席に向かって右左」とか言われるのだがすぐに忘れてしまうので、私はドラムのタムが高いタムから低いタムに流れるように、「上手(かみて)」から「下手(しもて)」に流れる、と覚えている。

つまり高いタムがセッティングされている方が「上手(かみて)」であり、低いタムがセッティングされている方が「下手(しもて)」

ところが中国ではそれが逆なのである!(◎_◎;)

日本で言う「上手(かみて)」が「下场口」、「下手(しもて)」が「上场口」である。
つまり中国では日本の「下手(しもて)」から舞台に上がって、「上手(かみて)」から舞台を降りるのである!(◎_◎;)

ちなみにこの看板を見るに、日本で言う「舞台上手(かみて)」は「下测台」、「舞台下手(しもて)」は「上侧台」というらしい・・・

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図解するとこういうことになる・・・

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というわけで本番開始!!

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ドラムソロ!!

客席の後の方では、ライブハウスのように立って暴れるファン達も〜

それを真似する子供(笑)

平和じゃ・・・

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2023年2月12日

布衣劇場ツアー2023湖北省黄冈黄梅戏大剧院

武漢からバスで1時間ちょい、「黄冈(HuangGang)」という街に着いたら、WeChatに友達申請が来た。

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「失礼ですがどなた様ですか?」と聞いてみる・・・

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一緒に写っている写真を送って来られても全く思い出さん(>_<)
武漢だと言うので自分のブログを検索してみたらこんな記事が・・・

ブログん中の写真を送りつけてみた・・・

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なんとその写真に自分が写っていると言う!(◎_◎;)

というわけで晩飯を奢ってもらう〜(笑)

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聞けばドラム教室を開いてるだけでなく、地元の音楽家協会の偉いさんらしい!(◎_◎;)
せっかくなので次の朝はそのドラム教室の表敬訪問〜

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今年バークリーに留学するというそこの生徒にも稽古をつけてやった・・・

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ちなみに前回の武漢の時には彼は小学生だったらしい・・・

提携している音楽学校へも表敬訪問〜

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こうやって地元のドラム教室とかには必ず表敬訪問して写真を撮って帰る。
別に何かいいことがあると思ってやってるのではなく、この活動はワシの中国でのライフワークなので、なんかついついそうやってしまうのよねぇ〜・・・

ところがここではそれがとてもいいことに繋がった・・・
このドラム教室とかの生徒にいっぱいチケットを売ってくれたのだろう、何とこの日は満席でソールドアウト!!!(◎_◎;)

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子供ばっか!!(笑)

実はこれには理由がある。
ドラムを習うということに関して、中国と日本では大きな違いがあるのだ。

日本ではピアノやバイオリンは「習い事」、ドラムとかギターは所詮は「趣味」である。
「エレキが不良」だった時代から変わってないのか?・・・

ところが中国ではドラムも立派な「習い事」、いやもっとランクの高い「教育」というところにまで行っている。

子供に何か習い事をさせようと思って
「何を習いたい?」
と聞いたとしたら、子供の自然な反応として「バイオリン」とか言うか?

見た目の派手さとかかっこ良さとかで、やはり「ドラム」を選ぶ子供は多い。
それでこのように地方地方にドラム教室があり、多いところでは生徒数が1000人を超える教室も珍しくはないのだ。

また、子供にチケットを売ったとしたら、その子供がひとりでコンサートに来るわけにもいかないので、必ず親がついて来る。
だからチケットは倍売れるということなのだろう・・・とにかく満席!!(笑)

まあライブハウスとかにも子供を連れて来るご両親もいたりするが、中国ではライブハウスのことを「酒吧(JiuBa)」つまり「酒場」と言うので、子供を酒場に連れてゆくというよりは、劇場で着席して見れるコンサートに連れてゆく方がチケットを売る方としては売りやすいというのもあるだろう・・・

というわけで本番!!

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ドラムソロ!!

黄色い声援のように聞こえるが、決して若い娘ではない!!子供(笑)

その後のサイン即売会もむっちゃ盛況!(◎_◎;)

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横断幕まで作ってくれてありがとう!!

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熊老師、今度は是非クリニックとかでお邪魔したい!!
またよろしくお願い致しますm(_ _)m

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2023年2月 9日

布衣劇場ツアー2023湖北省武漢临空港大剧院

今回のツアーは2日おき、つまり移動して次の日セッティングしてそのままライブというスケジュールが多いのだが、たまにイレギュラーで今回のようにライブとライブの間に2日空いている場合もある。

通常だと一日現地オフで、となるのだろうが、会場が前の日も使える場合は前の日にセッティングをして次の日はライブだけというスケジューリングになる。

セッティングだけで夜にライブがない場合はケツカッチンではないので、スタッフも午前中はゆっくりして昼過ぎから会場入り〜

私はと言えば、「だいたいドラムが組み終わってから見に来てちょうだい」と言われるが、素人があーでもないこーでもないと言いながら大雑把に組んで、それを後から全部やり直すぐらいだったら最初から自分で組む方が早い!!
スタンドを広げてマーキングのところに置いてくれるだけでいいのだ!!

と思って、大きなツアー用ドラムケースからスタンドを取り出しているお兄ちゃんに
「それ取り出したら広げてマーキングのところに置いて!!」
と指示するのだが、マネージャーの小文(XiaoWen)に
「あの人はそんなこと出来ないわよ」
とたしなめられる!(◎_◎;)

バイトにしては動きが鈍く、イヤイヤやってる感も感じてちょっとカチンと来たので、

「出来んことあらへんがな!!昨日マーキングしたアホでも出来るがな!!」
と言ってやろうと思ったのだが、大人気ないので言わずに飲み込んだ(>_<)

ところがマネージャーの小文(XiaoWen)は
「いいわよいいわよ、私がやるから」
と一向に彼を働かせようとしない!(◎_◎;)

まあええわ、動かんやつのケツ叩いて動かすよりは、動くヤツ使ってさっさとセッティングした方が早い!!
何せ昨日いっぱいマーキングしたんだからあっという間に組み上がるに違いない・・・

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と思ってたら、しまう時にご丁寧にスタンドの上下を全部バラバラにしてしまっとるし(>_<)

これやとせっかくマーキングしたスタンドの上下がどれとどれが組み合わさるのかわからんやろ〜(涙)

パズルのように組み合わせてやっとのことで組み終わり、もう外さなくていい部分はテープで目止めして外れんようにしたった!!!(笑)

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もうね、セッティングよりも手間がかかるマーキング!!(>_<)
というわけでセッティング完了!!

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それにしてもデカい会場である!(◎_◎;)

今日の会場も広いなぁ〜・・・ 武汉临空港大剧院 - Spherical Image - RICOH THETA

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遅れてメンバーもやって来てリハーサル!!

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照明も綺麗・・・

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まあドラマー兼プロデューサーとしてバンドに参加しているワシとしては、前の日の録音を聞いて思ったことや変更点などをボーカルのLaoWuに進言する・・・

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翌日はのんびりして夕方入りで本番!!

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ドラムソロ!!

ところで今回のツアーで色々と疑問に思うことがあったのだが、今日それがやっと解明出来た・・・

まず去年までライブハウスを廻っていたアンダーグラウンドバンドである布衣が、どうして今回こんな馬鹿デカいコンサートホールをツアーで廻っているのか・・・

そう言えば去年なにやら「大きな会社と契約が成立して劇場をツアーで廻るんだ」と言ってたのだが、それが今回のツアーの大元締め「保利集团(Polyグループ)というとてつもない大きな国営企業である。

保利と言えば、布衣はほぼ10年前の2014年に「北京保利劇院」というでっかい小屋でライブをやったことがある。

その時の話:ファンキー末吉ブログ「布衣@保利剧场

ひょっとしたらその時のライブが認められていて、今回やっと契約となったのかも知れない・・・

いやそれはいいのだが、いくらライブハウスで満員酸欠ライブをやってるからと言って、そのバンドをそのままその何倍ものキャパの劇場に持って来たって客席が埋まるわけがない(>_<)

しかし客席がちょっとスカスカだったとしても、バンドも関係者も誰も頭を抱えている様子がいない。
言ったら心配しているのはワシひとりぐらいである・・・(笑)

バンドに関してはきっと、これはライブハウスのようにチケットの売り上げの何パーセントをチャージバックというのではなく「ギャラ売り」なのだろう。

予めギャラが決まってそれが契約書に書かれているだろうから、バンドとしては別に客が多かろうが少なかろうが関係ないということなのだろう・・・

しかし主催者側、つまり保利としてはどうなん?・・・

担当者としては真っ青になってるんちゃうん?
・・・ってか担当者誰なん?(笑)

そもそも初日から旅について来てる4人の若者って誰なん?(>_<)
見れば、彼らは旅について来てるだけで働いているような姿を見たことがないので何をやってる人たちなのかさっぱりわからん(>_<)

マネージャーの小文に聞くと、彼らの仕事というのはひとつにはホテルのブッキング。
これはいつもバスがホテルに着く頃になると、女の子がチェックインのためにIDや私のパスポートを集めに来るので、彼女がそれ担当なのかも知れない。

一日に仕事ってそれだけ?!(◎_◎;)

あと彼らの誰か、おそらくはリーダーらしき男の人が機材を発注したようだが、彼自身は楽器のことがよくわからないように見受けられ、用意された楽器に対してクレームなどを入れても糠に釘である。

あとこの大所帯の飛行機や高速鉄道のブッキング、そしてそもそものこの小屋のブッキングから政府の許可、これがまた小屋ごとに、そして自治体ごとによって全部違うので大変だったという話は聞いたが、その大仕事を終えたからといってツアーに一緒について来る必要があるかどうかは私にはわからない(>_<)

私は言うならば彼らの会社からしたら「部外者」なので詳しくはわからんが、どう見ても「これ4人も必要なん?」という感じである。

そしてその4人が現場で一生懸命動いているという感じは一才見受けられない。
別に怠けているというわけではない。するべき仕事がないという感じなのである・・・

これが私自身が自費でブッキングしたツアーだったとしたら、
「働いてないなら経費が勿体無いから人数減らせ」
とかブーブー言いたいところなのだが、
まあきっとギャラ売りなんだろうから、あちらの会社がどれだけ無駄遣いをしてようが私には何も関係ない。

そもそもその無駄遣いのおかげで今回のツアーは移動のバスまで用意してくれて豪勢なホテルにまで泊まれているのだ。
手打ちのライブハウスツアーだといつも安宿なのだから雲泥の差ではある。

ではそんな無駄遣いしてこの動員数では赤字なんちゃうん?
・・・という心配はおそらく杞憂に終わることだろう。

何せこの会社は「国営企業」!!

そしてこの「国営企業」というのは日本の「国家公務員」とはニュアンスが全く違う!!
何せ「中国共産党が運営する会社」なのだ!!

この国で「中国共産党」と言うと憲法より上の存在なのだ!!
日本のように公務員試験に受かれば誰でも公務員になれるというようなもんではない。

若い頃からむっちゃくちゃ激しい競争を勝ち抜いた者だけが、中国共産主義青年団を経てやっと共産党員になることが出来る。

おそらくこお4人の若者スタッフも共産党員なのであろう・・・

イデオロギーとしては資本家に搾取されない労働者のための平等な社会を謳ってはいるが、共産党員とそうでない人民とは明らかに「階級」が違う。

言うならばそこまで登り詰めた人間が、少々働かないとか「あの人何の仕事してんの?」とか全く関係ない!!

例えこのツアーが赤字に終わろうが、それを咎められる人間がいるとしたら、それはより階級の高い共産党員だけなのである。

まあ次の会場では800枚のチケットが売り切れていると言うのだから最終的に赤字かどうかはまだわからんが・・・
それにこのツアーの会場全てはこの全国保利の会場やからなぁ〜
採算のほどはわからん(>_<)

機材会社というのもおそらくこの機関の下部組織、つまり国営企業なのであろう。
そこの機材がどうしたとか、誰も楽器のことわかる人間がおらんとか、この国の中でそんなことって一体何だと言うのだ?!!(笑)

組織が国家の企業なら、小屋ももちろん国家の持ち物で(当たり前だ!!この国がこんな大人数が集まって集会が出来る場所を民間に運営させるわけがない!!)、そこで働く人たちも「国家公務員」、おそらく共産党員だったりするのだろう・・・

あのシンバルスタンドを取り出していた人は、きっとその「小屋の人」が手伝ってくれてたんだと思う。

それに対して
「そんなことも出来んのか!!そんなんアホでも出来るがな!!」
とか言おうものなら、それはすなわち共産党員に「アホや」と言うようなもんで、そりゃヘタしたら大問題になってた可能性もある・・・ガクブル・・・

すんでのところで飲み込んでよかったぁ〜(笑)

まあ偉大なる中国共産党さまがやることである。
少々経費に無駄遣いがあったって、少々働かない人がいたって、それが一体何だと言うのだ?!(笑)

ワシらの仕事は、与えられたこの場所で、今日も最高の演奏をするだけである!!
次のライブも頑張ろう!!!

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2023年2月 8日

布衣劇場ツアー2023広東省东莞玉兰大剧院

中国の最南端の島、海南島から本土まではまだ橋が繋がっていない。

我々は飛行機で深圳まで飛び、そこからバスで1時間ほどかけて东莞(DongGuan)まで行くのだが、機材を乗せたトラックはきっとフェリーかなんかで行くのだろう・・・

ワシらは深圳からバス〜

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今回のツアーはブッキング会社がブッキングしたもので、時々2日空いて本番というのがあるものの、基本的に移動日と本番が交互にあるというスケジュールである。

この日も海口から东莞(DongGuan)までの移動日である。
着いて次の日にセッティングしてそのまま本番というスケジュール・・・

チーフマネージャーの小文(XiaoWen)は、
「スタッフは朝9時に入ってセッティングするから、メンバーは夕方、Funkyは午後ちょっと早めにドラムのセッティング直しに来て〜」
と言うが、実のところいくらマーキングしているとは言え、全くのドラムの素人にちゃんとドラムがセッティング出来ているかどうか不安である・・・

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お言葉に甘えてゆっくり休んで会場入り〜
隣に大ホールもあるのだが、私たちは小ホール、しかも椅子も全部取っ払ってくれてライブハウスと全く同じ!(笑)

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ドラムのセッティングは・・・と言えばやっぱりちゃんと出来ているはずもなく、まあ「微調整」と言うよりは最初っからやり直す感じ(>_<)

セッティング完了〜!!

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次のライブのことを考えると、やっぱ誰でもセッティング出来るように細かいマーキングが必要かな、とばかり絨毯にもちゃんとマーキングを〜

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これでちゃんと出来るかしら・・・(不安)

兎にも角にも本番!!

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ドラムソロ!!

ライブ終わって火鍋!!

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結局広東料理は全く食べられずに湖北省武漢へ〜・・・


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布衣劇場ツアー2023海南省海口海口湾演艺中心

ついに春のツアーが始まった!!布衣としては初めての劇場ばかりを廻る大ツアーである!!

初日は中国最南端、海南省の省都「海口」である。
機材を持って飛行機に乗り込む〜

初日の海口からはトラックがツアーについて廻り、機材類はそこに積んでおけばいいということで、初日だけは自ら運ばなければならないということだ・・・

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空港に着いたら移動用のバスが待ち構えている!(◎_◎;)
この空港や鉄道駅から機材持って何台ものタクシーに分譲するのが大変だったのよ〜(涙)

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ホテルに着いた〜これがまたなんと高級なホテル!!(◎_◎;)

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高級ホテルだとよく眠れるのはベットとか枕とかがやっぱり良かったりするのか?
・・・というわけでぐっすり寝て翌日会場入り!!
ってか会場がデカい!(◎_◎;)

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会場に入るにはパスが絶対に必要という厳しさ!(◎_◎;)

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ちなみに中国の座席は、このようにたがい違いに番号が割り当てられるので、連番買ったら離れた席になります〜(笑)

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トラックが横付けしてバイト(?)が機材を運び入れる〜

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ホールなのでライブハウスと違って舞台設営からやらねばならない・・・

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機材の会社も入っており、そこからドラムセットが届く。
今回のツアーは全部このドラム、つまり同じドラムセットでツアーを廻るというわけだ。

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セッティング!!

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この日はセッティングとサウンドチェックのみで翌日本番!!!
会場にはこんな垂れ幕も〜

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ライブハウスと違って客は着席〜

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去年までライブハウスを廻っていたバンドがこの小屋を満員に出来るわけもなく〜

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まあどこでやっても客がどうであってもやることは同じ!!

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ドラムソロ!!

やり終えました〜

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2023年2月 5日

布衣初五ライブ

初五とは旧正月から数えて5日目のことである。
25年間基本的に毎年この日に銀川でライブをやっていたと言うが、実は参加したのは初めて(笑)
毎年旧正月の頃は中国で仕事がないから日本でツアー組んでたもんなぁ・・・

昔は布衣も北京を拠点にしていて、他のメンバーは銀川出身ではなかったりしたので、このライブは布衣Ver1.0とか称して結成当時のオリジナルメンバーでライブをやったりしてたようだ・・・
ところは今は私も銀川で住んでいるメンバーだし、基本的に他のメンバーも全員銀川で住んでいるメンバーである。

布衣は銀川に自分のライブハウスを持っていたが、残念ながらコロナの煽りを受けて閉店(>_<)
昔エンジニアの海龍(HaiLong)がやっていて今では人に譲ったと言うライブハウス「銅管」でやることになった。

(初めてそこに行った時の話:https://www.funkyblog.jp/2015/04/post_1041.html

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ところがこの日が(というより冬はいつもだが)寒い!!(>_<)

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最低気温ではなく最高気温で零下なのだから底冷えする(>_<)

ところが開けたばかりのライブハウスって基本的に外気温と同じなので会場も寒いのよねぇ〜・・・

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寒さに負けずにセッティング〜!!

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楽屋はステージ横の、薄っぺらいドア(しかも密閉されてない(>_<))の横にある寒い寒い部屋(涙)
本番には500人ぐらい観客が来るというので震えながら待つ・・・

本番開始!!

いっぱい入った〜\(^o^)/

盛り上がってます!!

ステージ写真!!

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ドラムソロ!!

この日は旧正月の煽りでどこも店がやってないということで打ち上げはナシ!!
そのまま家に帰って暖を取る〜・・・

1週間後にはツアーが始まります〜

1 海口 海口湾演艺中心 2023年2月3日 20:00
2 东莞 东莞玉兰大剧院 2023年2月5日 20:00
3 武汉东西湖 武汉临空港大剧院 2023年2月8日 19:30
4 黄冈 黄冈黄梅戏大剧院 2023年2月10日 19:30
5 赣州 赣州大剧院 2023年2月12日 19:30
6 宜春 宜春文化艺术中心大剧院 2023年2月14日 19:30
7 常熟 常熟大剧院 2023年2月16日 19:30
8 福州 福州海峡文化艺术中心 2023年2月18日 20:00
9 泰州 泰州大剧院 2023年2月21日 19:30
10 苏州 苏州保利大剧院 2023年2月23日 19:30
11 河南 河南艺术中心 2022年2月26日 19:30
12 呼和浩特 呼和浩特乌兰恰特大剧院 2023年3月1日 20:00
13 鄂尔多斯 鄂尔多斯大剧院 2023年3月3日 19:30
14 沈阳 沈阳盛京大剧院 2023年3月5日 19:00
15 泰安 泰山大剧院 2023年3月7日 19:00
16 烟台 烟台大剧院 2023年3月9日 19:30
17 淄博 淄博大剧院 2023年3月11日 19:30
18 聊城 聊城保利大剧院 2023年3月14日 19:30
19 张家港 张家港保利大剧院 2023年3月16日 19:30
20 余杭 杭州临平大剧院 2023年3月18日 19:30
21 常州 常州大剧院 2023年3月20日 19:30
22 温州 温州大剧院 2023年3月22日 19:30
23 株洲 株洲神农大剧院 2023年3月24日 19:30
24 长沙 长沙梅溪湖国际文化艺术中心大剧院 2023年3月26日 19:30
25 吉安 吉安市保利大剧院 2023年3月28日 19:30
26 重庆 重庆大剧院 2023年3月30日 19:30
27 云南 云南省大剧院 2023年4月1日 20:00
28 广西 广西文化艺术中心 2023年4月3日 20:00

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2022年12月18日

バンドで集団免疫獲得大作戦!!

この記事はこの続きになります。

ブログ記事:急激なゼロコロナ緩和で混乱の北京へ

私がコロナに感染したとしたら、一番疑わしきは土曜日のレコーディング後の飲み会である。
感染してたとしてどのぐらいで反応が出るのか・・・人間というのは不思議なもので、そう言われれば何かしら喉などが痛い気がする(笑)

「Funky、どうだ?反応は出たか?」
いや〜そう言われてみればちょっと喉が痛い気も・・・

「よっしゃー!!」

よっしゃーってあーた(>_<)・・・もう感染したくてしたくて仕方がないのか(笑)

「じゃあみんな明日はいつもより遅めの3時にリハ始めて、終わったらFunkyとメシ行くぞ〜おー!!」

(>_<)

ご丁寧に「家族にはちゃんと事情を説明して、帰ったらちゃんと自宅内で非接触状況を作るように」との手の混みよう(笑)

私はと言えばリハ当日の朝から何やら身体がだるい・・・
熱こそないがリハ休めるなら休みたいぐらいである・・・

まあツアーのためにリハをやるというよりは「感染するためにリハをやる(笑)」みたいなもんなので、マスク着用でリハに行く〜

マスクのままセッティングしてたら、「Funky、マスクは取れよ」とまさに感染目的のリハやん(>_<)

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というわけでリハ開始〜!!
そしてメシ!!

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感染者と同じ皿つついてりゃ感染するのはわかるが、ぐつぐつ煮立った火鍋つついて感染するんか?(笑)

私はと言えばまだ熱はないが、風邪の初期症状と同じく喉は痛いし関節は痛いし、ちょっとしんどいのでそこそこに先に帰らせて頂いた。

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帰りに解熱剤と抗原検査キットを持たされた。
タイミングを見て自分で検査するわけだが、そのタイミングがなかなか難しい・・・

熱などの反応が出てから調べたのでは陰性のままということも多いと言う・・・

WeChatのモーメントを見てみると、日曜日北京から出発する前にちょっとだけ一緒に飲んだ、日本居酒屋の太猫さんがどうやら感染らしき症状が・・・しかし検査キットでは陽性になってないらしい・・・

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まあ感染者爆発している北京で客商売をしているのだから、私から感染したのかどうかはわからんが、私の手元には検査キットはひとつしかないので、もう少し待ってから検査してみようと思う・・・

結局熱も出ず〜喉の痛みも治って来たので〜ぼちぼち抗原検査キットを開けて〜綿棒で鼻をぐりぐり!!付属のミニ試験管に浸けてチャプチャプ!!検査キットに4滴垂らして15分待つ〜・・・って1分で結果出ましたがな!(◎_◎;) 陽性確定!!\(^o^...

末吉覚さんの投稿 2022年12月14日水曜日

というわけでめでたく感染!!\(^o^)/

病気なので喜んでいるわけにもいかないが、バンドのグループチャットは大喜び・・・
まず最初にマネージャーの小文が高熱を出した。
ボーカルのLaoWuとは夫婦なのでここは確実に感染しているとみてよかろう。

一緒にメシを食ったメンバーは私も含めて全部で8人、左隣に座っていたのが小文で、右隣に座っていたエンジニアの海龍が次に発熱!!
あとは喉の痛み程度である・・・

私はと言えば結局熱も出ず、どんどん快方に向かっている。
無症状に近い軽い症状の感染者なのだろう。

次の日には右側ふたつ目に座っていたキーボードが、正面左側に座っていたベーシストが発熱!!
ボーカルのLaoWuも発熱したので、これでギタリスト以外は全員発熱したことになる!(◎_◎;)

検査キットが各地で売り切れて入手困難なので、陽性かどうかは断言出来んが、それぞれの奥さんも次々と感染してゆくのを見るに、これは検査しなくても確実に感染していると言えるだろう・・・

それにしても凄まじい感染力である。
一緒に食事した7人が確実に全員感染!!

そして北京西駅まで車で送ってくれたWingバンドのドラマーからも連絡があった。
「僕も感染しました」

!(◎_◎;)

私を中心に接触した人接触した人全員がバタバタとドミノ倒しのように感染してゆく様を見て、やはり世界をパンデミックに陥れたこのウィルスは物凄いのだなと実感した。

それにしても私は運が良い。
熱でうなされることもなく、少々喉が痛いぐらいで人生7度目の隔離(今回に限り自主隔離)を楽しんでいる。

今までの隔離と違うのは一応病気なので酒が飲めないということである。

商魂逞しい中国人がネットでウィルスを2万円で売っている。

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症状が軽い優良株だと言うが、例え私が感染したのが優良株だとしても、他の人はほとんど発熱している。
株には関係なく本人の体質とコンディションによると思うぞ〜・・・

今回の壮大なる実験(笑)でわかったこと。

1、同じ人から感染しても、人によって病状は違う
2、潜伏期間は2日から4日ぐらいでこれも人によって違う
3、同じ部屋で鍋を食っただけでほぼ全員感染する

日本でこのような集団免疫をバンドで獲得しようなどと思ったバンドはあるまい。
また、思ったとしてもやれないだろう。

これには中国ならではの状況があってのことである。

まずゼロコロナ政策により、いきなり隔離されることが度々あったので、病気をもらって自主隔離することに大きな抵抗がない。

バンドのメンバーは基本バンドしかやってないので、ツアーが始まる前は基本リハーサル以外の仕事がない。

ツアーが何度も中止や延期になっているので、1月からのツアーは中止にしたくない。
ゼロコロナ緩和されたと言っても感染者が出たら中止なので、出来ればツアー出発前に全員感染しておきたい。

サポートメンバーのキーボードは、夜は飲み屋でキーボードを弾いているが、ゼロコロナで店は封鎖、再開しても客足が戻ってないのでその仕事はない。
どうせ仕事がないなら、ただ寝てるより感染して寝てる方が良い。

ただサポートメンバーの中国琴奏者だけは違った。
夜は生徒に教えてるのでメシを食わずに帰ったが、見事に彼女だけは感染していない。
「早くうち来いよ〜キスしてやるから〜」
とみんな言うが(笑)、彼女はきっと感染する気がないのだろう。

日本のバンドだと通常こうなる。
「ツアー前に全員感染して集団免疫を獲得するぞー!!おー!!」
と言ったところで誰も「おー!!」とは言うまい。
みんなそれぞれ自分の「生活」があり、自分の「他の仕事」もある。

だが中国のバンドは(全部が全部そうとは言わないが)「一緒に暮らしている」感覚である。
原始共産制まではいかないが、「運命共同体」として「一緒に頑張って一緒に稼ぐ」・・・
「生活」を共にしているからこそこういうことが出来るのだ。

共産主義を目標としながら「中国独自の社会主義」という超資本主義な現実を突き進むこの中国で、ロックバンドだけが共産的に運営されているというのが面白い・・・


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2022年10月 2日

布衣2022年ツアー陝西省西安

ツアー40本目!!実はこれがツアー最終日の予定だった・・・
・・・っつうことは58本のツアーだったので18本キャンセルになってるわけだ!(◎_◎;)

まあこのコロナ禍のゼロコロナ政策の国でこんだけツアー廻ってるのは布衣だけなので、それを考えるとよくやってると言わざるを得ないだろう・・・

この後、11月からは冬のツアー、民族楽器を入れた劇場ツアーが始まるのだが、そのリハーサルをやりながら何本かの振替公演をやることになる・・・


さて西安!!中国の古い都、隋や唐の都として、当時世界でも最も栄えた都市のひとつである。

観光地としては兵馬俑が有名で、こんな像が街中にたくさんある・・・

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あと、香川県人として忘れてはいけないものがこのビャンビャン麺!!

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中国で一番難しい漢字と言われているが、弘法大師がこれを香川県に持ち帰って讃岐うどんの元になったという説がある・・・

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麺も名物のひとつであり、前回の重慶に続いて街中にこんなオブジェが〜(笑)

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子供が遊んでいてよくわからんかも知れんが、麺を食べてる老人の像(笑)
そしてこれも〜

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中国人オブジェ作るん好きやな(笑)

というわけで会場入り〜

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この会場はちょっと小ぶりのロック的な小屋で、個人営業のライブハウスにはあるあるで、機材がそんなに充実してなかったりする・・・
まあ最近のセッティングでシンバルスタンド6本も使うのだから無理もないが・・・

6本目はフェルト台もネジもないスタンドをガムテープで何とか使えるように工夫している(笑)

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セッティング完了〜!!

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本番!!

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ドラムソロ〜!!

この日のニュービー(牛のオマ○コの意)コールも凄かったなぁ〜
私はファンキー末吉、コロナ禍でおそらく世界で一番ツアーを廻り、一番多くのドラムソロを叩き、「牛のオマ○コ」というコールを受けるドラマー(笑)

実はこの小屋に集まるロックファンは一番熱く、ボーカルのLaoWuは感激してミディアムのナンバーを1曲飛ばした・・・アップテンポのんやりたかったんやな(笑)

そんな熱いライブを終え、私は地元のドラム教室の沈老師と飲む!!

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最初に出会ったのは、私がとある歌手のイベント出演のバックで西安に行って、他のメンバーが先に帰ってしまって寂しかったので「誰か一緒に飲みませんか?」と呟いたらこんな豪勢な料理を奢ってくれてからの付き合いである。

2018年にはこのドラムスクール主催で日本からマッド大内さんや佐々木隆さんなどを呼んでドラムキャンプを行った。

その時の話:2018年サマードラムスクール西安

それ以来別に頻繁に連絡は取り合ってないのだが、西安に来る度に美味しいものをご馳走してくれたりする。

今回も「西安に住めばいいよ。うちで暮らせばいいから」と言ってくれた。
中国人も「社交辞令」は言うが、この人は私が本当に住むところがなくなったら本気で助けてくれるだろう・・・

こういう朋友が中国じゅうにいるということが私が長年中国の数多くの都市を廻って来て一番の財産だと思う。

一応これが当初のツアー最終日ではあるけど、ツアー自体はまだまだ続く〜

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2022年9月28日

布衣2022年ツアー重慶

重慶・・・火鍋の街・・・

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街中にこんなオブジェがあるって凄いわぁ〜(笑)

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でも実際の火鍋はもっと赤い〜!!

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つぶつぶは山椒!!
「山椒は小粒でピリリと辛い」という言葉があるけれど、こんだけ入れるとピリリどころか殺人的な辛さです(笑)

日本語で「辛い」というのは中国語では2種類あって、「辣(La)」というのは唐辛子の辛さで脳天にズキュンと来る辛さ。
それに対して「麻(Ma)」というのはこの山椒の辛さで、舌にピリリと来ます。

その上に肉もむっちゃ辛いのを頼むと間違いなく昇天できます(笑)

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定番のぐりぐり羊肉・・・と思ったら牛肉でした〜

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牛の内臓も定番です〜

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鴨の腸〜鸭肠(YaChang)

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というわけで全く音楽とは関係ない話から会場入り〜(笑)

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ここは老舗の大きな会場ではあるのだが、チェーン店展開をしているライブハウスではなく個人営業なので、機材に色々支障がある・・・

まずタム類の裏側に打面のヘッドを貼ってある(>_<)

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タムホルダーに取り付けるタム側のネジがもう締まらなくなっている(>_<)

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だらりと落ちてくるのでタムの間にスポンジを入れた当たらないようにしている(笑)

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ええのよ〜ちゃんと叩ければそれで〜・・・セッティング完了!!

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本番!!

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ドラムソロ!!

後ろの方はもう固定やけど、最初のソロちょっと間が空くとどんなん叩いてたか忘れてしまう〜
突然出て来たのがトリロクトゥルク〜の5拍フレーズ〜もっと色々やってたと思うんやけど・・・時々引き出しの中から出して温め直しとかないかんな・・・

というわけで39本目終了〜本当は次の西安で58本目最終日だった予定が、っつうことは19本もキャンセルになってるんか?!(◎_◎;)

そのうち何本かは「中止」やけど何本かは「延期」やからな、引き続き振替公演を廻る〜

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2022年9月20日

布衣2022年ツアー雲南省昆明

広東省中山から雲南省昆明までは、中国南部をひたすら西へ進む・・・

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時速300km以上出る高速鉄道で、一回乗り換えて9時間(>_<)

スタッフから「Funkyさん、お昼は何食べますか?」と外食チェーンの真功夫のメニューを見せられる・・・・

列車の中で真功夫が食えるのか?!(◎_◎;)・・・日本で言うと新幹線の中で吉野家が食えるようなもんである・・・

「1時過ぎには配達してくれるそうです」・・・って高速鉄道の中まで配達してくれるんか?!(◎_◎;)

されたし!(◎_◎;)!(◎_◎;)

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仕組みとしてはこういうことらしい・・・

列車の会社と真功夫が提携していて、列車の中で注文→ちょうどいい駅の近くの真功夫に連絡→そこで作ったものを列車がその駅に停車する時間にホームまで届ける→客室乗務員が受け取る→ドアが閉まる→客室乗務員が座席まで配達→メンバー一同食べる

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内容は列車の中で買うお弁当より豪勢じゃぞ!!

日本の新幹線でもこんなサービスないか?・・・ないわのう〜そもそも9時間も乗らん(笑)

実はツアーと並行して映画(っつうかネットの連続ドラマらしいか)の音楽をやっているのだが、ネットで連絡取りながらホテルにこもってやってたら、相手方のLaoLuanから「今昆明にいるのか?」と・・・

こりゃまた北京に来てやれとか色々言われるのかなと思ったら、「友達が酒奢るっつうから」と(笑)

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まあバンドのみんなにも奢ってくれると言うならええではないか、とみんなを誘うと・・・

「行かない」
「行かない」
「行かない」
「だって知らない人だもん」

ってワシにとっても知らない人!!!(>_<)

ひとりで行かすなよ〜会話続けるのも大変なんやから(涙)・・・というわけで、スタッフの中から若い順にふたり人身御供となって連れて行かれる〜(笑)

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これは西双版纳という雲南の街の串焼きだそうである・・・

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よくよく話してみると初対面でもなく、北京でレコーディングとかをやったこの歌手の事務所の人だったらしい・・・

雲南に帰ってまだプロデューサーとか音楽の仕事やってるらしいから、ここでまた何か一緒に仕事出来たらええのう・・・どうもご馳走様でした!!m(_ _)m

というわけで翌日本番!!

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会場はいつものModernLaB!!
全国チェーンのライブハウスで、機材やスタッフのレベルなども高い・・・

セッティング〜

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何故かタムのヘッドの種類が違うが・・・まあええか(>_<)

珍しくチャイナシンバルがあったので左右共に対称でチャイナ並べてみたけど、やっぱ左側は普通のクラッシュの方がよかったかな・・・カップ部分が叩けん(>_<)

本番開始!!

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ドラムソロ!!

いや〜しんどかった〜(>_<)・・・なんで?・・・

いきなり全速力で走ったら横っ腹が痛くなったりするが、なんかこの日はずーっと横っ腹が痛く、なんでかなと思ってたら・・・

ここ・・・海抜1,892 mやった・・・富士山の半分ぐらいの高さでライブやっとったんや(>_<)

ちなみに今調べてわかったのだが、富士山の5合目というのは別に半分の高さという意味ではないらしい!(◎_◎;)・・・まあええけど(笑)

つうことでツアー38本目終了!!・・・本来の55本目に当たるはずが、コロナで中止がいっぱい出たのであと重慶と西安でツアー終了予定ではあるが、その後に振替公演が続くのよねぇ・・・

11月からは民族楽器入れて劇場ツアーが始まる予定なのに、その合間に振替公演やるんか?・・・・やるけど(笑)

まあそういうわけでツアーは続く・・・永遠に(笑)

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2022年9月19日

布衣2022年ツアー広東省中山

広東省広州から中山までは車が便利ということで車移動〜!!

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そもそも広東省に中山という街があることなど全く知らなかったのだが、ここに奥野龍太郎という友人が住んでいることで初めて知った。

ここには日本人が多く住むということで日本料理屋が充実しているという・・・

その時に食ったマグロ!(◎_◎;)

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ここ来たらマグロ食わないかんやろ〜
というわけで連絡取ってみたら、「今日は中秋節なので家族と食事」ということで日本料理屋はパス!!いつものようにメンバーと飲む〜

おお〜満月・・・・これこそ中秋の名月や〜・・・・

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さて次の日は本番〜!!

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あれ?いつもは会場入ったらその会場の写真とドラムセットの写真とを撮っているのだが、この日は何故に撮ってない?・・・

思い出したら、この日はまた中央電視台の同行取材が入ってたのよねぇ〜(>_<)
前回杭州の会場で密着してたけど、そのドラムのチューニングのシーンが良かったので、掘り下げてもう一度詳しく撮りたいと(>_<)

密着されながら本番!!(>_<)

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ドラムソロ!!

もうね、カメラがずーっと密着してたら気が散って何叩いてたか全く覚えとらん(>_<)

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次の日は最後の取材〜午前中は近所の民俗村みたいなところの日本街っつうとこで歩いてるとこ撮影〜・・・歩いてるとこって(笑)

物思いに耽って下さいとか(笑)

語って下さいとか(>_<)

そうなのよ〜数時間インタビューを数本、会って取材を2時間、そこで喋ったことを今日全部カメラの前でもう一度喋らないかんのよ〜(涙)

午後はスタジオ(言うても昨日のライブハウスに照明仕込んでですが)数時間取材で喋った内容をカメラの前で自ら語り、最後に海辺で「雨ニモマケズ」を朗読・・・

って明日のライブが中止になった珠海まで来てますがな(>_<)

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「雨ニモマケズ」はまあ日本人なら知らない人はいないだろう有名な詩であるが、小さい頃学校で習った時には何の感激もなかったが、この歳になって詠んでみるとむっちゃ感激する。

原文はカタカナなのだがひらがなバージョンでここにアップしましょう。

雨にもまけず

風にもまけず

雪にも夏の暑さにもまけぬ

丈夫なからだをもち
欲はなく
決して怒らず

いつもしずかにわらっている

一日に玄米四合と

味噌と少しの野菜をたべ

あらゆることを
じぶんをかんじょうに入れずに

よくみききしわかり

そしてわすれず

野原の松の林の蔭の

小さな萓ぶきの小屋にいて

東に病気のこどもあれば

行って看病してやり

西につかれた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

北にけんかやそしょうがあれば

つまらないからやめろといい

ひでりのときはなみだをながし

さむさのなつはオロオロあるき

みんなにデクノボーとよばれ

ほめられもせず

くにもされず

さういうものに

わたしはなりたい

これで全ての撮影が終了!!
車の中では頭ん中はマグロでいっぱい!!!

さすがに「
一日に玄米四合と味噌と少しの野菜をたべ
」というわけにはいかん煩悩の塊!!(>_<)

店に着いた〜!!!

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マグロ!!

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もうね、中トロとかが美味いのはわかるけど、マグロの赤身がこんだけ美味いのって日本でもなかなか食べられんよ(涙)

末吉さん、ラッキーですねぇ〜前回に続き今回もマグロの解体ショーがあったばかりなので美味しい部位が残ってて食べられます。

というわけでマグロのカマ!!

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ついでに他の刺身も盛り合わせ〜!!

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天ぷら〜

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頼みすぎやろ〜(>_<)

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メニューの中には「もつ鍋」もあって、これも銀川なんかでは絶対に食べられないので食いたかったのだが残念ながら満腹なので翌日に回す(笑)

二次会は彼の奥さんの店で高級ウィスキー!!

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日本ではこのテの日本産高級ウィスキーは手に入りにくいということだが、一説には中国人が全部買い占めたからと言われている・・・ワシもそう思う(笑)

中山には美味しいラーメン屋があるということで翌日の昼にも出かけて来た(笑)

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ゴテゴテと人目を引く看板の店が多い中で、ひっそりと目立たず営業してるこの店は、香港で開業して大成功したこだわりの店らしい・・・

オフなので昼からビール〜!!

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乾杯!!

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オーナーは日本人ではなく香港人で、中国の日式ラーメンと、この横浜家系ラーメンのどこが違うかを力説している(写真右側)

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ここで地獄ラーメンなど頼むのは勿体無いので、奥野くんには彼オススメの味噌ラーメン、私はこの店オススメの家系ラーメンを頼んだ。

トッピングも選べるのだが、バターがバッターになっているのはご愛嬌〜(笑)

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味噌ラーメン

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家系ラーメン!!

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完食!!

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いや〜外国で暮らしてて、美味しいラーメンほど切望するものはない!!
カンボジアでは翁さんラーメンがあったが銀川ではない(>_<)

中山まで通うか・・・(笑)

一年前から野菜中心の糖質制限生活なので、こんなに炭水化物食ったのは一年ぶりである・・・

夕方になっても腹が減らん(>_<)

しかしもつ鍋がワシを呼んでいるのでまた昨日の店に集合!!

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ぷるんぷるん!!

もうね、これも銀川では絶対に食えん(涙)

「隣にノドグロの美味しい店があるんですよ」
というわけで日本料理屋ハシゴ!!

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ノドグロ!!

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もうね、値段なんか気にしてない!!数年日本に帰ってないのだ!!胃袋だけでも帰国を楽しむのよ〜

・・・という日本食の日々でした〜・・・ツアーは続く・・・

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2022年9月16日

布衣2022年ツアー広東省広州

9月にもなると気温が20度を下回って「もう夏は終わったな」という銀川から南下して、まだまだ夏のど真ん中の広州へ〜

広東料理久しぶり〜(涙)

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このラー油が美味かった〜

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酢豚って広東料理やったんや!(◎_◎;)
中国語で「古老肉(GuLaoRou)」と言います〜

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この日はゆっくり寝て翌日本番!!会場入り〜

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セッティング〜

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さて準備万端!!あとは本番を待つのみというところでこんなメッセが回って来た・・・

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「手入れ」が入るのか?!!(◎_◎;)

いや〜何を調べに来るのかようわからんが、悪いことしてなくても警察見たらなんか緊張するのと同じように、これコロナ関係?・・・査察に入られて中止?・・・まあ中国やからしゃーないなぁ〜・・・というわけで本番!!

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ドラムソロ

というわけで中止させられることもなく無事終了!!
後で聞いたら、これはコロナ関係の査察で、全員がちゃんとマスクしてるか、ちゃんと客が密集せずに間隔が空いているかどうか調べに来た・・・って間隔空いてるわけないやろ(笑)

エンジニアの海龍はマスクしてないし、客には小屋の方から予めマスクをするように連絡を回していたようだが、間隔は空いてるわけがない(>_<)

それでも警察は、海龍に「マスクしてね」、そして後の方の観客に「間隔空けてね」と通達して帰ったらしい!(◎_◎;)

緩っ!!(>_<)

いや〜こうなって来ると、日本のライブハウスが客席とステージの間にアクリル板置いたり、全員着席してスタンディング禁止とか、ちゃんとマスクして声も出さないとか、真面目過ぎるわのう・・・!(◎_◎;)

中国は「上に政策あれば下に対策あり」の国、そりゃ時々隔離されたり酷い目に遭ったりもするけど、日本に比べたら緩い部分もたくさんある。

ゼロコロナ政策がいつまで続くのか知らんけど、既に取り締まる方も飽きてるというか、だんだんおざなりになっているような気がするのはワシだけか?

来月の全人代でこの国のリーダー(おそらく再選)と国家の政策が決まるのだが、そりゃメンツもあるやろからなぁ〜「ゼロコロナ政策堅持!!」みたいなことになるやも知れんけど、取り締まる方ももううんざりなんとちゃうん(笑)

このまま形式だけの「ゼロコロナ政策」で、末端はどんどん緩くなってくれるとええのう・・・

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2022年9月15日

布衣銀川イベント2022

布衣は春と秋にツアーをして、夏のイベントシーズンにはスケジュールを空けてあるのだが、あいにくゼロコロナ政策のため大部分のイベントは中止となり、結局これが今年に入って最初のイベント出演となった・・・(>_<)

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杭州ライブ終わってそのまま空港行って、朝一番で銀川に飛んでサウンドチェック〜

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着いたら前のバンドのサウンドチェックでしたが、全部銀川のバンドなので知り合い〜(笑)

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屋台がいっぱい出てて楽しい〜(笑)

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羊肉串を頂く〜・・・ってこれどうやら鶏肉みたいなんですが・・・(>_<)

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時間もたっぷりあるのでドラムもちゃんとチューニングして、シンバルもいつもの左右対称セッティング・・・
ちなみにツインペダルもシンバルもツアーに出たままで、帰って来ないスタッフに預けてるので全部ありものです〜

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セッティング完了〜!!

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この日はそのまま帰って翌日夜に会場入り〜

18時頃出発しようとなってたんだけど、何やら冒頭で挨拶する偉い人がまだ着いてないとかで(予定通り)スケジュールは押し押し(笑)

ゆっくり出て遅めに着いたらやっとオープニングイベントをやっていた・・・相変わらず中国的(笑)

屋台が昨日よりいっぱい出てて賑やか〜・・・新疆の踊り楽しい(笑)

またもやついつい一本食べてしまう〜(笑)

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さて本番!!

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実は昨日時間をかけてセッティングしても他のバンドにセッティング変えられているので、結局左のライドだけ足してそのまま叩く〜・・・

中国あるあるで花火!!(笑)

ドラムソロ!!・・・ってその直前でツインペダル壊れてるし〜(>_<)
しゃーないので久しぶりにワンバスでのドラムソロ!!・・・まあネタは減るけど出来んことはない・・・

イベントは演奏時間が短いからちょっと不完全燃焼の部分もあるけど、やっぱ楽しいのう・・・ゼロコロナ政策早くなくなってくれんかのう・・・

と相変わらず祈りながらツアー再開!!

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2022年9月 9日

布衣2022年ツアー浙江省杭州

安徽省合肥から浙江省杭州までは高速鉄道で2時間半ほど・・・

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それはいいのだが、駅の改札で今まで出会ったことがない不思議なことが〜・・・

ちなみに中国ではもう「切符」というものが廃止されていて、乗車情報は中国人のID、外国人はパスポートに紐付けされていて、IDカードを改札口にかざすだけで情報を読み取って自動的にゲートが開くという仕組みであるが、外国人のパスポートはそれに対応していないので有人のゲートに並んでそこにあるパスポートスキャンナーにパスポートをかざすことになる。

これがまたよくある話で時々読み込みエラーが出る(>_<)

その場合はその係員が手打ちで情報を入力することになるのだが、時々めんどくさくなったら「行け行け」とチェックもせずに中に入れてくれたりもする(笑)

ところがこの日はちょっと違った。
パスポートをスキャンしたらいきなり係員が私を止める。
そしておもむろに一枚の紙を私に差し出すのだ。

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「どうしたのよキー!!」
マネージャーがすっ飛んで来る。
逮捕状みたいなことはないだろうが、国内をこれだけ移動する外国人は「罪人」みたいに扱われるので気が気でない。
「いつ入国したんだ」と別室に連れて行かれることだってあるのだ(涙)

「座席の変更です」

!(◎_◎;)・・・長年中国の高速鉄道に乗っているが、こんなのは初めてである。

マネージャーをそれを写メに撮ってメンバー全員に回す。
「自分の席番号がこの表にある人は座席が変わってるからね、キー!!」

更には自分が予約した予約表をネットで調べて、誰々と誰々は座席が変わってるからね、と通知する。しかし・・・

中国共産党さん、なんで紙で渡されるん?
こんだけIT先進国で、全てデジタルで処理してるのに何でこれだけ紙なん?(笑)

こんなんデジタルでチケット購入して連絡先まで入力してあるんやから、購入者と乗客にメッセ送ったら済むことちゃうん〜
まあ送っても見んようなワシみたいな人はおるかも知れんけど、購入者のマネージャーに何の連絡もいってないのはおかしいやろ〜

デジタル先進国の中国・・・でも2022年現在まだまだ穴だらけ(笑)

さて今回の杭州は、終わったらそのまま空港行ってイベント出演のため銀川にとんぼ帰りなのだが、数人のスタッフは銀川には行かず、次のツアー先の広州まで行って待つというスケジュール。

そのスタッフのホテルをチェックインしてメシを食い、入り時間までそのホテルの部屋で待機と言うのだが・・・2部屋しかないその部屋でくつろぐのも難しかろうとワシは例によって個人行動〜

あいにく杭州は雨(>_<)・・・とりあえず荷物を引きずりながら軒下を歩いていたのだが、何やら見覚えのある美容院が〜・・・(写真撮り忘れ)

確か前回ここで髪の毛洗ってもらって、いい感じのおばちゃんがいてよくしてくれた記憶が〜・・・

というわけでシャンプー!!

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長髪に戻してから数十年、髪の毛を自分で洗うのはめんどくさいのよね〜
おばちゃんに乾かしてもらいながら談笑〜・・・

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いい雨宿りになったと思ったら雨足が強くなってるし〜(>_<)
「おばちゃん、ほな荷物ちょっと預かってくれる〜数軒隣のカフェ行って来るわ〜」
「ほなここの傘持って行きな〜」

ってむっちゃ親切なおばちゃんのおかげで濡れずにカフェ!!

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このカフェでスタッフと合流して会場へ〜

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セッティング〜・・・ってカメラがわんさかおるんですけど!(◎_◎;)

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この人たちは中央電視台の人たちで私のドキュメンタリー番組を撮るためにまた密着(>_<)・・・文字通り舐め回すように一挙手一投足をカメラにおさめてゆく〜(涙)

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中国人ほんまにワシのドキュメンタリー撮るのん好きやなぁ〜これで3つ目(笑)
まあ取材嫌いではあるがしゃーないなぁ〜・・・

と思ったらまたそれとは違うカメラマンが〜・・・

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彼は日本の朝日新聞の記者で、今度は日中国交正常化50周年関係でまた私のことを取材しに来ている〜・・・

しかし中国人カメラマンに比べて日本人カメラマンのなっと奥ゆかしいことよ・・・(笑)

というわけで、色んなカメラに囲まれながら本番!!

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ドラムソロ!!

この日のニュービーコールは一番長かった〜(笑)

いや〜一生懸命ドラムソロやって「牛のオマ○コ」と連呼されるドラマーって(笑)

終演後はメシ食ってそのまま空港へ〜イベント出演のため銀川へとんば帰りなのよ〜
4時のチェックインまで仮眠!!ワシは朝日新聞の取材(>_<)

さすがに取材してる方も疲れて来たのか先にお帰りになって、それでもチェックインまでには時間があるので空港内でコンビニを探す〜

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ローソンはあったが酒は置いてない(>_<)

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セブンイレブンには酒があった〜\(^o^)/
ツマミもあるし〜(涙)

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購入!!

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更に探検すると無人コンビニが〜!!(◎_◎;)

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入口はWeChatでスキャンして登録したら開く。
中では色々モノを選べるのだが・・・

商品にタグが付いてて、ちゃんと精算しないと出口が開かない!(◎_◎;)

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さすがに青空野菜売り場みたいに「性善説」では出来てないものの、このシステムもやっぱ凄いぞ・・・

搭乗〜!!銀川に着いたらPCR検査〜・・・って喉の奥をぐりぐりするだけじゃなく、鼻の奥をぐりぐりする抗体検査!(◎_◎;)

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しかもセルフである!(◎_◎;)

こんなキットを配られる・・・

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自分でぐりぐり・・・

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そしてその綿棒をキットに付いてる水の中に入れて、蓋をしてキットの穴の中に4滴垂らす・・・
これって陽性反応出なければいいっつうことはぐりぐりせんで垂らさなくてもええんとちゃうん?・・・と思ったら、陰性だと1本線、陽性だと2本線がキットに現れるので、ぐりぐりせずに垂らしても線が出ないのでここから出られない・・・

よう考えとるのう・・・実際ぐりぐりしても結果が出ない人もいて、その人はもう一度キットをもらってやり直さねばならない・・・

しかし中国共産党さん、ここまで出来るのに、冒頭の座席の変更だけは何で今だに紙やったん?(笑)

それだけが謎である・・・ツアーは続く・・・


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2022年9月 6日

布衣2022年ツアー安徽省合肥

ツアー再開!!

安徽省合肥までは前乗りで飛行機〜!!
銀川空港には人が走ってるようなモニュメントがあるのよ〜これ結構好き(笑)

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久々の機内食!!(笑)

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ここには昔からJazzクラブがあるのよ〜

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Jazzバンドではなかったけどセッション!!

007の見過ぎで、最近はカクテルバーに来たらドライマティーニばっか!(笑)
ぐでんぐでんでバタンQ(死語)で翌日本番!!会場入り〜

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会場にはこんな不思議なモニュメントも〜(笑)

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近所にはパンダもいます(笑)

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セッテイングは例によって左右対称セッティング!!

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実は今回からヤオヤオ君がツアーに参加しておらず、新人のスタッフが入ったので、ヤオヤオ君が「重いのでシンバル減らして下さい」というシンバルをそっとシンバルケースの中に忍ばせておいた(笑)
新人なので比べるものがないので「こんなもんか」と持ち歩いてくれている〜
一番左の2枚だけが小屋のんです〜

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本番開始!!

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ドラムソロ!!


実は前回の銀川ライブでドラムソロ1をすっ飛ばし、その次の太原ライブがドタキャンになってしまったので、しばらく叩いてなかったのでドラムソロ1って何叩いてたのか完全に忘れとる(笑)

まあここから新しい気持ちでまたゼロから構築しましょう〜

打ち上げはまたオーナーが奢ってくれた〜

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いつものザリガニの店でした〜

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ツアー再開はいいのだけれども、9月半ばで終わるはずが、コロナでいくつかキャンセルになった振替公演が10月にどんどんブッキングされてゆく〜

11月からは冬のツアーが始まるのだ〜・・・ツアーが終わらんな(笑)

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2022年8月27日

布衣2022年ツアー山西省太原(中止)

コロナで中止などがあり、今回は寧夏回族自治区銀川から山西省太原一本のみ、片道8時間かけて行って帰るのみの行程となる。

出発に際してマネージャーから
「健康アプリの緑色マークをスクショして送って来なさい!キー!!」

寧夏の健康アプリを開いてみるとなんと黄色!(◎_◎;)

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あかんやん(>_<)・・・なんでなん?・・・北京行ったから?帰って来てから3日で2回のPCR検査やってないから?(涙)

なにせ、これが緑色じゃないと色んな施設に入れない、つまり列車に乗れないのである・・・

「あ、それね、"打卡"っつうの押せば緑色になるから」

!(◎_◎;)

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なったし(笑)・・・ようわからん(>_<)

かくして駅集合で太原へ〜

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乗り換えはあるものの、中国の高速鉄道はだいたい電源があるので、8時間あればいっぱい仕事が出来る〜

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途中乗り換え駅の西安、
「みんな携帯の電源切りなさい〜!!西安が危険地域になったから、乗り換えじゃなく滞在したことになったらめんどくさいから〜キー!!」

電源切れば位置情報が送られないからとか、よう考えるなぁ・・・(笑)
ということでみんな乗り換え駅では電源を切る。

私たちが西安から乗る号車は10号車、でもいざ列車に行ってみると8号車までしかない!(◎_◎;)

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なんなん?これ、心の綺麗な人しか見えん号車なん?・・・(>_<)

結局最後尾である8号車の同じ番号の座席に座ったのだが・・・これでええのん?(笑)

結局これでよかったらしく、無事に太原へ〜!!

デジタルで人民全てを管理する中国のITシステム、しかしそれは省ごとにシステムが違い、山西省に着いたら山西省のミニアプリをインストールして開くのだが、これがまた見事に外国人に対応していない(>_<)

しかし、駅を出るにはそのアプリは必要ではなく、また別のQRコードを読み込んで、開いたページに個人情報を入力してゆく・・・

「ダメよ!!西安って書いちゃ!!危険地域から来たとか思われたら大変なんだから、キー!!!」
と言われたって外国人には難しすぎるので、ギタリストに渡して入力してもらう・・・そしたら!!

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みんな緑やのになんでワシら二人だけ青色なん?!(◎_◎;)
ギタリスト曰く・・・「出発地情報書き間違えた」(>_<)

!(◎_◎;)・・・訂正出来んの?・・・出来んのか・・・「でも僕らだけPCR検査受けたら出られますんで」・・・ほなしゃーないなぁ・・・他の人には待ってもらってやっと太原入り〜

ホテル着いたらオーナーがメシ奢ってくれると〜また鍋!!(笑)
そういや前回もライブ終わりに鍋奢ってもらったなぁ・・・

前回は中国じゅうにチェーン展開してる「海底捞」、今回は同じくこれも全国展開してる大衆路線の「呷哺呷哺」、「海底捞」の方がちょっと高級かな・・・でも大衆路線の「呷哺呷哺」もちょっと高級化している印象・・・

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食事中にオーナーとマネージャーが外に出て何か話していたようだが、帰って来たらひと言、「今日中止!!」

え?!!(◎_◎;)

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この鍋食うためにわざわざ8時間かけて太原まで来たんですか?・・・(涙)

食後はライブハウスで酒をご馳走してくれる・・・
ウィスキーのロックを頂いたのだが、暗くてわからんかったがこれ、丸い氷じゃなく鉄球?!(◎_◎;)

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いや、氷と違って溶けないから酒が薄まらんけど・・・ワシはちょっとずつ薄まるあの感覚が好きやったのう・・・でもまあご馳走様ですm(_ _)m

翌日は昼食後にまた8時間かけて帰るというが、オーナーが地元で評判の麺をご馳走してくれるらしい・・・

小さな麺屋が立ち並ぶ一角の・・・

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小ちゃな小ちゃな麺屋さん

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店内は数人しか入れないので外で食ってるし〜ワシら8人もいるのにどうするん?・・・

とりあえず注文するのだが、注文する前にQRコードをスキャンしろと言われるのだが、またこのアプリが外国人に対応してないのよ〜(涙)

でもオーナーは、忙しいのでスキャンするのを見てるだけで、その結果は確かめないのでOK!!(笑)

どこで食うのかなぁと思ったら、数軒隣の潰れた店で食えるようになっているらしい!(◎_◎;)

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麺キター!!!

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アレルギーが出てから主食など滅多に食わなくなったが、これはモチモチしててなかなか美味しかったぞ〜

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さて食後はもう後は帰るだけ!!ほんまメシだけ食いに来ました(笑)
行きは高速鉄道だったが、帰りは鈍行!!しかしかかる時間は同じぐらい!(◎_◎;)

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それは、太原から銀川は鈍行だと真っ直ぐ行くが、新幹線だと西安軽油の回り道しか開通してないからである。

ところが駅に着いてみると、PCR検査の結果を見せないと入れないと言う!(◎_◎;)
モメている・・・

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怪我の功名と言うか、私とギタリストは太原到着時にやってるので先に入れたが、みんなどうすんの?今から検査したら結果は夜まで出んから列車変更すんの?・・・

と思ったらみんな後からぞろぞろ入って来た!(◎_◎;)・・・どうやって入ったん?

色んなアプリの結果を見せる場面では、人のアプリの結果をスクショしてそれを見せて通る人が多いらしく、色んなアプリでは結果画面が時間の秒ごとに表示されたり「動く」のだ・・・

政府もよう考えるのう・・・(笑)

しかし「上に対策あれば下に対策あり」、動くんだったらスクショではなく画面録画したらそれで終わるわのう・・・(>_<)

ほんまこの国で生き抜く中国人は頼もしい(笑)

列車の入口のところで女性服務員がチケットのチェックを行う。
昔はそれこそ紙の「チケット」だったが、今は中国ではもうそんな紙の切符は廃止されていて、乗車情報はIDカードに紐付けされているのでそれをリーダーでスキャンするだけで良い。

ところがこれがまた外国人のパスポートに対応してない(>_<)

お姉さん!!これ手動で入力すんのよ!!知らんの?・・・挙句の果てに「あんた外国人なの?いつ入国したのよっ!!」とヘタしたら乗せないモード!!(涙)

もう2年前から出国してまへんがな!!と押し問答してるうちにめんどくさくなったのか、諦めて入れてくれた!(◎_◎;)

お姉さん、入力せずに入れてくれるようなら、あんたの今やってる仕事って何の意味があるの?(笑)

これだけ近代化した中国でも、それを扱うのが人間である限りいつまで経っても「中国は中国」である・・・

無事乗車!!鈍行のいいところは寝台車があるということである\(^o^)/
いや〜横になれるっていい!!

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そして食堂車があるって素晴らしい!!!

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実は新加入のベーシストLaoXiaoは昔この鈍行列車の乗務員をやってたそうで、まさに私たちが乗ったこの列車に毎日乗って働いていたそうな〜!(◎_◎;)

昔の同僚がいて食堂車でメシ奢ってくれた〜\(^o^)/

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全品大盛り!!\(^o^)/

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銀川に着いてPCR検査!!
寧夏の「我的寧夏」というアプリも外国人には対応してなかったのだが、センターに電話して、パスポートスキャンを「メールで」送ったり、それはそれは大変な作業をして私は今使えるようになっている。

いつものようにアプリのQRコード見せて、いつものように「何これ?あんたの名前」「はい、私外国人」「あ、そうなの?じゃあ年齢は?」とかいつものように手動入力をして、口をあーんと開けて、はいそれでおしまい!!

ところが今回は更に抗体検査もあるらしい!(◎_◎;)
鼻の奥に綿棒をぐりぐり突っ込むアレである。

また人に突っ込まれるのかと思ったら、キットを渡されて「自分で突っ込め」と!(◎_◎;)

この検査キットは30秒後に結果が出るんですと・・・その検査結果を出口で見せて、キット自体は捨ててはいおしまい!!

でもこれって誰も見てないんだから、例えば自分でなくて人の鼻ぐりぐりしたのんでやっても同じよね?・・・ってか「反応が出ない」のを結果とするって難しくない?・・・鼻ぐりぐりせんかったら反応出んのやし・・・

ITが進化してどんどん便利になる中国、でもその実態は穴だらけ・・・
「上に政策あれば下に対策あり」・・・今日も中国人はたくましくこの国で生きている・・・日本から来たこの外国人も・・・(笑)

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2022年8月22日

布衣2022年ツアー寧夏回族自治区銀川

先日の北京暴飲暴食から、日本人エンジニアのKeizo宅で酔い潰れ、そのままKeizo夫妻と一緒に銀川入り〜

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ライブは翌日なので、この日は暴飲暴食〜(笑)

まずは昼の食べ物としてはこれ!!
北京でも滅多に食べられない「炒烩肉(ChaoHuiRou)」!!

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これはいわゆる羊肉をビーフンで辛く炒めたという料理なのだが、この羊の味の沁みたビーフンがオカズにもなる。
ダブル炭水化物!!!

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その他、寧夏の野菜は美味しい!!
野菜炒めもどれも全く違う・・・野菜が元気なのか?

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羊肉スープは無料!!

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ちなみにこの店の近所にはイスラム寺院があり、この辺で売っている羊がニセモノ(モンゴル産の安いのを偽って売っているのが多いらしい)ではなくホンモノの寧夏の羊だと言うが・・・

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肉屋にこんな可愛い羊の人形を置いてあるってあーた(>_<)


とりあえず満腹になったらワイナリーへ〜・・・実は寧夏はワインの産地として有名で、世界的な賞を取っているワインもいっぱいあるらしい・・・

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この賀蘭山の近くにはいっぱいワイン酒造があるのよ〜

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そのうちのひとつに入った・・・

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ワイナリーでは試飲が出来て、飲んで気に入ったのを買って帰ることが出来る・・・

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ワシらはとりあえず6種類セット150元(円高で3000円)のを頼んで試飲〜!!

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1本108元(円高で2000円強)の赤とロゼと白から始まって、288元(円高で6000円弱)、688元(円高で14000円弱)、988元(円高で2万円!(◎_◎;))となるのだが、ワシはもう288元から上のんはようわからん(>_<)

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夜は、寧夏に来たら絶対これを食べなければならないという「手抓羊肉(ShouZhuaYangRou)」でワインを飲むので、手掴み羊食いながら2万円のワインも勿体無いでしょう・・・ということで288元のを買った!!

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ちなみにワイナリーで買うと、他所で買うより安いらしい・・・Keizo夫妻もここのワインをネットで買ったけど、やっぱ倍以上値段が違ってたらしい・・・

っつうことはワシら今晩1本1万円超えのワイン飲むの?!(◎_◎;)

まあ北京で散々ご馳走になったので288元ぐらい奢りましょう!!
・・・というわけで一旦別れて店集合にしたのだが、途中で銀川のB級グルメのフライドチキンがどうしても食べたかったので買って持ち込んだ!!

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持ち込みOKの中国の文化最高!!

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やっぱこれはビールでしょう!!
料理がずらりと並ぶ!!

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これが「手抓羊肉(ShouZhuaYangRou)」!!手掴み羊!!

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羊肉をそのまま茹でただけという料理ですが、ヤオヤオ君が予約して取ってくれたこの部位は、赤身と脂肉が程よいバランスで、口に入れるととろける!(◎_◎;)

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いや〜初めてLaoWuに寿司を奢ってやった時に、中トロを食べて「うちの田舎の羊肉のようだ」と言ったのがさもありなん!!もうね、トロです!!

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「沙葱(ShaCong)」という、砂漠のネギと書くけど、まあいわゆる牧草ね。
「寧夏の羊はこれ食って育ってるから美味いんだ」
と寧夏人自慢の一品!!

「Funkyさん、これまだ食べたことないでしょ」
と頼んでくれたのが、唐辛子炒めを揚げパンに包んで食べる・・・名前は忘れた(笑)

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結局誰もフライドチキン食べんかった〜(>_<)

というわけでオススメのバーを2軒ハシゴして、本当はその後に「酒傻子街(JiuShaZiJie)」という、銀川人はベロンベロンの酔っ払いが最後にシメに食べに来るという「羊杂碎(YangZaSui)」の店ばかりのストリートに行く計画だったけど、誰も腹が減ってないので翌朝に予定変更!!

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って24時間営業してるのはええけど、朝からこんなもんよう食うなぁ〜(>_<)

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羊の臓物をグツグツ煮るのだが、臭みを消すために、これまた羊の油で作ったラー油をいっぱい入れる!(◎_◎;)

トッピングとして、更に羊の油で揚げた唐辛子!!
主食として小麦で作ったナンみたいなのん・・・これって腹の中で膨れるのよねぇ〜(>_<)

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というわけでやはりKeizo夫妻は完食出来ず(笑)・・・まあそりゃそうやろなぁ〜・・・

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というわけで彼らは砂湖(SHaHu)に遊びに行って、私とヤオヤオ君は小屋に入ってセッティング〜!!

ツアーには「重いから」という理由でいつもシンバル半分は小屋のを借りてたが、今日は左のライド以外全部自前!!
ツアー中に割れたりしてPearlさんから色々送ってもらったので、今日全部並べて来週からのツアーで持って行くのん決める〜・・・ってか全部Sabianって滅多にない・・・

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ハイハットはEvolutionの13インチ、もう10年以上使ってて全く割れない!(◎_◎;)
新しく来たAAX Aero Crashと左手で叩く用のライドB8X Rideと、AAX Freq Crash 〜

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このAAXはライドの代わりにも叩けるし、音も気に入っているのだが、ちょいと薄くてまた割れると心配なので本番直前に新しく来たEvolution O-Zone HHXに変えてみた。
(本番中にまた元に戻した)

右手はMedium-Thin Crash 16と
Hand Hammered HH Classic Rideも10年選手、チャイナは新しく来たAA Chinese 18

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どれもなかなかいい音ですぞ〜

さて本番!!

今回はカメラマンが河北省の自宅に帰って、このライブのためだけに出て来るのも色々大変じゃろうということでステージ写真なし!!

客席からの色んな動画を〜

20年前の古いナンバー「不累」

私の書いた布衣のヒット曲!!「羊肉麺」

最大のヒット曲「我爱你亲爱的姑娘」

私の書いた今回のツアーのテーマソング「HappyBand」

後半の盛り上げ曲「喝也喝不完的酒」

ドラムソロ!!

この日は暑くてもうろうとなってたのもあるし、ライブが久しぶりだったのもあって、実は4つあるドラムソロのうち最初のんを飛ばしてしまったのよねぇ〜
ベースのLaoXiaoの「え?え?なんでなん?」みたいな慌てた表情が面白い(笑)

客席から見たドラムソロ〜!!

4度目のドラムソロの後にやる放送禁止の曲(笑)「罗马表」

アンコールのバラード「丢」

終了後のサイン即売会の様子〜・・・

打ち上げは羊の頭!!

この店では生ニンニクの代わりに生タマネギを齧りながら食う〜

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「羊蹄子(YangTiZi)」と言って、まあ豚足ならぬ羊足ですな。
臭みがあるのでワシはちょっと苦手・・・

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これは羊ではなく牛の臓物炒め〜

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米が取れない地域なので、小麦をどうやって美味しく食べるかという文化!!

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というわけで、暴飲暴食に明け暮れた数日間でした〜
明日からはちゃんと野菜中心の生活に戻そっ!!

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2022年8月21日

北京食レポ!!

ハルピンから〜6時間かけてむっちゃ久しぶりの北京へ〜

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実はハルビンの次の日は北京公演であったのだが、コロナで(延期ではなく)中止!!
アンダーグラウンドバンドだとは言え大都会では1000人近く集めるので、そんな人が集まるイベントはコロナが落ち着く(ゼロになる)まで大都市ではまかりならん!!というわけなのであろう・・・

北京に帰るのはむっちゃ久しぶりで、年間2万元(円高で40万円)も家賃払いながら、年に数日しか帰らん北京の院子・・・(>_<)

しかし市内からはむっちゃ遠いので、とりあえず北京朝陽駅に着いたらそのままS社長と待ち合わせて日本食〜!!!

S社長は30年前に出会った時には、日本の大学卒業したばかりの一番貧乏な頃で私が毎日奢っていたが、今は完全に立場が逆!!(笑)

中国音楽界の重鎮として大成功して今はどんだけ金持ってんの?というぐらいなので遠慮なくご馳走になる〜!!m(_ _)m

「Funkyさん、何が食べたい?」・・・いや、やっぱ刺身でしょ!!

銀川みたいに海がから遠い、内陸で生魚運ぶのも大変なような街にいて、やっぱ寿司とか刺身とか食うチャンスはほとんどないのよね〜・・・

というわけで、北京のお気に入り!!
日本人が開いたスーパーで、イートインがあって、スーパーで買った魚を寿司にしたり色々加工してくれたりもする。

1、新鮮な魚
2、自分で選べる
3、魚屋スーパーなので品揃えが多い
4、スーパーの値段なので安い

という、S社長にとっては物足りないかも知れないけど、私にとっては北京に行ったら絶対行きたい店のひとつなのよね〜(涙)

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もうね、こんだけの魚の種類・・・銀川にはない(>_<)

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日本酒も種類豊富なスーパーから買って来てそのまま飲む!!
結局ふたりで2本!!ひとり750ml瓶を一本ずつ空けてますがな〜・・・

ちなみにお値段のほどを聞いてみたら1000元強、円高なのの2万円〜3万円ってとこだろうか・・・S社長の経済レベルからすると安いのかも知れないけど、私からすると滅多に食べられないレベルである。

どうもごちそうさまです!!!m(_ _)m

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その後、歩いて行ける居酒屋兆治に行ったんだけど、そこはもう潰れていて、その向かいの、その妹がやっている洋食屋〜!!・・・って実はもうベロンベロンであまり覚えてない(>_<)

居酒屋兆治をやっていた兄の方も呼び出して飲んでたらしいが、どうやら酔っ払って頭ぽんぽんしばきながらベロンベロンだったそうで(>_<)

どうやって帰ったか覚えとらんが、実は大変だったそうで・・・その話は後ほど〜


さて次の日寝起き(笑)

この日は夜にLuanShu一家と食事!!
実はこの一家はもう30年以上の付き合い。
「家族」と言っても過言ではないのだが、酒癖の悪いLuanShuは、私がカンボジアにいる時も、銀川にいる時も「どうして北京に帰って来ない!!」と絡む(>_<)

愛されているのは重々嬉しいのだが、こうして数日だけ北京に帰って来て(ちなみに北京に「行く」と言うとまた劣化の如く怒られる(笑))、他の人とは飲んでて自分とは会わなかったなどと言ったら大事である(笑)

「Funky、何が食いたい?」
と言うので昨日の魚屋を言ったら、
「もっといいところに連れてってやる」
ということで、魚も肉も食べられる高級日本食屋!(◎_◎;)

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LuanShuが来るのが遅れていたので先に始めたが、メニューを見たら目ん玉飛び出しそうだったので、とりあえず酒のツマミだけ頼んでビール!!

焼き魚なんて〜・・・(涙)

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マグロのカマも、中がちょうど赤いぐらいが残っていて・・・(涙)

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程よく酔っ払った頃、遅れてやって来たLuanShu、
「何が飲みたい?」と言うので、まあ肉だったら赤ワインかな、と答えてたら、赤ワインと白ワインと両方持って登場!!

ツマミ系はビール!!生魚は白ワイン!!肉は赤ワインという・・・もうね(涙)

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実はこの日もどうやって帰ったか覚えていないのだが、それが実は北京ではむっちゃ大変なことだということが翌日発覚する・・・

次の日はS社長とビジネスミーティング。
投資会社の美人社長の会社とやらに行ったのだが、これが「この人どんだけ金あるん?」というぐらいの会社!!

あまりに腰が抜けて写真撮るのを忘れたが、ミーティング後にS社長が「美味しい焼き鳥屋があるから行こう」と言うので舌なめずりしながら行ったらそのビルに入れない!(◎_◎;)

QRコードをスキャンして開いたアプリは外国人に対応してないのだ。
「このアプリは外国人には対応してないから」
と言うと、今まで北京以外の土地はそんなに厳しくなかったが、このビルはダメ!!

それどころか、私はPCR検査を受けたのはハルビンだったのだが、北京では3日ごとにPCR検査を受けてないとどこにも行けない。

実は初日に私がタクシーに乗る時にベロンベロンで、私の携帯を使ってみんなでそのアプリを開こうとしたが開けず、結局タクシーの運転手が乗せてくれた。
LuanShuとの会食のレストランは、比較的緩くてスキャンしてもその内容を確認しなかったので入れたが、通常はこのようにアプリがなければどこにも入れない!(◎_◎;)

結局、昨日入れた居酒屋兆治の妹んとこ行あーでもないこーでもないとアプリを弄ってたら、結局北京には外国人専用のアプリがあって、それでスキャンしなければならないということが判明!!

そしてすぐにPCR検査を受けないと、ヘタしたら駅にも空港にも入れてもらえないので銀川に帰れない(>_<)

次の日はS社長とその投資会社の社長とのビジネスディナー!!
PCR検査も済ませて堂々と店内に〜(笑)

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入るといきなり生ハムが〜!(◎_◎;)

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これ60ヶ月熟成してるんですと!(◎_◎;)

スタッフが生ハムをスライスしてる間、シャンパンと生牡蠣!!(◎_◎;)

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いやね・・・(涙)

ところで、これって何で食べるん?・・・確か外側のもんから使って食べるんやっけ?(>_<)

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生ハムが出て来た頃には赤ワイン!!(涙)

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ちなみに生ハムでこの青唐辛子を巻いて食べるのが絶品!!

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この海老の料理が実は後に凄いことになるのだが・・・

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(もう何がどのような順番で出て来たのか全く覚えとらんが)実はその後に出て来たこのスパゲティー!!これが絶品!(◎_◎;)

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実はその海老料理の頭や殻や尻尾などを使って出汁を取っていて、S社長は実は頭を全部食ってたのでこのスパゲティーに頭がない、つまりひと皿ひと皿全部味が違うわけですな!(◎_◎;)

魚も美味かった!!!

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そしてメインのステーキ!!
これがねぇ・・・もう(涙)

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いやね、脂肉大好きな私であるが、歳とってだんだん霜降りとかちょっとキツくなって来てるのよね・・・
かと言って赤身だとあの脳天にズキューンと来る何かが足りない・・・

・・・と思ってたら、これ赤身なのに脳天にズキューンと来る!(◎_◎;)

もうね・・・肉大好きな私であるが、この年になって人生で一番美味い肉を食った〜(涙)

ちなみに肉の熟成室が〜!(◎_◎;)

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何本目かの赤ワインを飲んでる頃、S社長の会社の曲世聪がやって来た。

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こいつは東北出身の野暮ったい男で、
『Funkyさん、こいつ、曲作ってりゃ幸せだっつうオタクなんですよ。才能あると思うんで契約したんで面倒見てやって下さい」
って言うので見てたら、ほんとに朝から晩までずーっとパソコンで曲作っとる!(◎_◎;)

そんなこんなで今は大成功してるのだろうが、それにしては相変わらず野暮ったいのう(笑)・・・

そんな彼が葉巻などをふかしている!(◎_◎;)
似合わんのう・・・(笑)

「お前、この葉巻っつうのはいったいいくらぐらいするもんなの?数百元?」
彼は2本指を立てるので
「ああ、200元(円安で4000円)ね」
それでも高いなぁ・・・「んで?一回火ぃつけたら1週間ぐらいかけてゆっくり吸うんでしょ?」

彼の答え聞いてもう愕然!(◎_◎;)。。。もうね、ワシって一体何?(>_<)
いや、一本2000元ですよ。30分でなくなります」

!(◎_◎;)・・・・お、お前・・・一体いくら稼いでんの?

「お前、1曲書いていくら貰ってんの?1万元?」
ちなみに私だって中国でヒット曲を持ってて、当時は1万元という、設定してもらった値段は中国でかなり高い方の値段だった。

彼は首を横に振る・・・
「じゃあ・・・2万元?」

・・・ちなみに、当時でも超売れっ子の作詞作曲家は2万元だった・・・

彼は親指と人差し指だけを立ててあとは指を握った手を私に見せた。
これは漢数字の「八」を逆さにした文字を表していて、

「は、は、八万元?」

ちなみに円安で160万円、それに彼の場合、アレンジとか制作も請け負うだろうからアレンジ、プロデュースfeeとして同額が入る。

つまり1曲請け負ったら300万円強、しかも彼のことだからまた毎日毎日曲ばっか作っているのだろう!(◎_◎;)

正直言って何か大きなショックを受けている・・・

私だって彼がペーペーの頃には中国で一番売れてたスタジオミュージシャンだった。
ある時はヒットチャート10曲のうち5曲は私が叩いた曲だったし、ドラマーとしての値段もどんどん上がり、中国いちギャラが高かった時代もある。

でもそれはやめた。
どんどんブランド化して、高くて手が出なくなり、収入が増えるより仕事が減る方がイヤだった。

毎日ドラム叩いて生活したいのよ〜・・・

でもそのスタジオミュージシャンの先には彼の生活があった。
後悔はしてないが、「人生って・・・」てな何か変な感情が湧き出て来たのを飲み込んだ。

「邯鄲(かんたん)の夢」という物語がある。

その昔、都である邯鄲に出て一旗あげようという若者が、邯鄲の街の近くまで来て休憩で入った小さな飯屋、そこには不思議な老人がいて、自分の人生がどれだけ恵まれてないかをその老人に話した。
「じゃあ粟が煮えるまでそこで休んでなさい」と老人は若者に枕を与えた。

若者はその枕で横になったらうとうととうたた寝をしてしまい、夢を見た。
夢の中で若者は邯鄲で成功するために頑張って、色んなことがあって、紆余曲折の後成功した。
そして死んでゆく時に目が覚めた。

「目が覚めたかね、ちょうど粟が煮えた頃じゃ、食べなさい」
老人は若者がどんな夢を見たかを知っていた。
若者は「人生なんて粟が煮えるまでに見る夢でしかない」
そう思った若者は、邯鄲に行くのをやめて田舎に帰って行った・・・

そうそう、あのままスタジオミュージシャンとして頑張ってたら彼より稼いでたかも知れない。
でも今選んだ人生は結構毎日ドラムを叩いて楽しく暮らしている。

人を羨めばキリがないし、自分を蔑んでもキリはない。
結局は今選んだ人生を精一杯生きるだけなのだ・・・

そう思ってその夜はまたベロンベロンで懐かしい友と別れた。


さて北京最終日!!

日本人エンジニアのKeizoと奥さんのなるみちゃんが「橋場さんの店に行こう」というので、20時の列車で帰るので18時までならということで16時に集合した。

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もうね、もう多くは語らん!!
長い付き合いの日本料理職人、橋場さんが、わざわざ店を早く開けてまでもてなしてくれた料理の数々・・・(涙)

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居酒屋兆治の息子、翔くんも含めて全部で4人をKeizoさん夫婦が奢ってくれた〜(涙)
これで全部で1500元(円高で3万円)って安すぎるやろ〜
橋場さん、いっぱいサービスしてくれたんやな、どうもご馳走様でしたm(_ _)m

結局この日は列車に乗り遅れ(>_<)
Keizo夫妻と共に飛行機で銀川へ飛ぶ・・・

銀川来たら死ぬほど奢りますぞ〜!!!

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2022年8月20日

布衣2022年ツアー黒竜江省ハルビン

吉林省長春からお隣黒竜江省ハルビンまでは北上して1時間ちょいなのだが、この時間帯だといつも「昼メシをどうしようか」となる。

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中国の鉄道駅では、列車が着く少し前じゃなければ改札が始まらないので、まあ時間に余裕を見て30分前ぐらいには待合室の改札口前で待機。
相変わらず荷物のセキュリティーチェックとかがあるので余裕を持って1時間前には駅に着かねばならない。
そうすると10時台にはホテルを出なければならないので昼飯を食ってからというわけにはいかない・・・

そしてハルビンに着いた後だと、たくさんの機材をタクシーとかに積んで、会場に2時半入りとかだとここもまた飯を食う時間がない・・・

というわけで、必然的に駅で食う、もしくは買って社内で食うことになるのだが、長春駅には吉野家があるのよねぇ〜

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って言いながら過去の書き込み見てみたら毎回長春では吉野家で昼メシを食っている(笑)

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というわけで、今回は社内に持ち込んで昼メシ!!
この野菜小皿ってええよね〜日本にもあるのか・・・

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ホテルにチェックインして荷物だけ放り込んですぐ会場入り〜!!

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この会場は実はちょっと前に別の仕事で来てこれを撮影した会場だったんですな〜

実はこの日はこれこの仕事をブッキングしてくれたクライアントが、車の手配から打ち上げまで用意してくれてると言う!(◎_◎;)
ありがたや〜ありがたや〜

セッティング!!

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本番!!

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ドラムソロ!!

打ち上げは、前回連れて行ってくれたこの移動式屋台???!(◎_◎;)

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オーナーひとりでやっていて、「従業員はいません」の看板(笑)

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味は相当のもの!!

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店舗はないのでこんな感じ・・・

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しかしツアーメンバー8人を、今日はどこで営業するかわからん店に連れて行けるのか?みんなちゃんと座れて飲めるのか?・・・と思ったら

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連れて行かれたところはちゃんとした(でもないけど)店舗!(◎_◎;)
看板はない(笑)

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そうなのね、オーナーは店舗もちゃんと持ってたのね。
そりゃそうだ!!マイナス40度まで下がるという黒竜江省で、夏はええけど冬に屋外で営業することは出来んやろ〜

店内には「歓迎布衣楽隊」の垂れ幕が〜

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味はもちろん屋外で食べるのと同じでした〜

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実はこの真ん中の人はライブハウスのオーナー!!

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前までの巨大な小屋から、今回のちょっと小さめの小屋に引っ越したのは、大きな小屋だと毎回かっこつくまでの動員を確保するのもしんどいし、動員があるバンドは小屋貸しで契約して小屋はあんまし儲からんし・・・

規模縮小なのね、と思ってたら実は・・・この話で出て来るバブリーな飲み屋・・・

これは前の巨大なライブハウスの跡地にあり、彼がここのオーナーだとか!(◎_◎;)

ビールはダースで出て来て、相撲部屋の若い衆みたいなスタッフがまずそれを全部栓を抜いて、飲んだらわんこそばのようにどんどんビールを追加する。
ウィスキーはまず小さなグラスに全部注いで、飲んでも飲めなくても1本終わる・・・

ミュージシャン5人には毎日1万円のギャラ、歌手10人には毎日2万円のギャラ、ライブ中には客からひと束10万円の花束が贈られて、出て来ては消え出て来ては消え・・・

むっちゃ儲かってるやん((((;゚Д゚)))))))

・・・まあそこで儲けた金でこんなアンダーグラウンドのバンドを応援してくれることはとてもありがたいことです!!

来年もよろしくお願い致します!!m(_ _)m


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2022年8月18日

布衣2022年ツアー吉林省長春

遼寧省瀋陽から吉林省長春までは1時間ちょい。助かるのう・・・

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軽くメシ食って会場に直行〜!!

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この会場には黄家駒がおるからのう・・・

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写真はカメラ目線で撮ったらどの角度で見てもずーっとこっちを見てるように見えるからのう・・・
ステージ横の彼の写真にずーっと見つめられながらセッティング!!(笑)

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今回はタムホルダーの関係でイアンペイスセッティング!!
ちょっと左に寄るのだがこれはこれで、正面に低い音のタムが来るので叩きやすい。

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本番!!

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ドラムソロ!!

ニュービーコール鳴り止まぬ!(◎_◎;)

いや〜世界広しと言えど、ソロやって「牛のオマ○コ」と連呼されるドラマーって(笑)

ネコ連れて来た人おるんか?!(◎_◎;)
ネコって難聴にならんのか・・・

打ち上げは小屋で焼肉!!

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いや〜美味かった〜!!
よう考えたら吉林省は北朝鮮と接してるんやな、朝鮮風焼肉で美味かった〜!!

そう言えば酸菜はここ東北地方の名物!!

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肉焼いた後に一緒に焼いて食べる〜

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いや〜豚キムチが豚とキムチ一緒に炒めて美味いんやから、牛肉と酸菜炒めて不味いわけがない!!

というわけで東北3連チャン、次は中国最北端の黒竜江省ハルビンです〜!!

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2022年8月17日

布衣2022年ツアー遼寧省瀋陽

吉林省通化からまたバスで送ってもらって瀋陽へ〜
着いたらヤオヤオ君が「Jazzバーがあるんで行ってみましょうよ」と・・・

よくもまあこんな隠れ家みたいなん見つけて来たなぁ!(◎_◎;)

移動中には007を見てたので、ジェームスボンドが飲むカクテルを飲みたかったのよ〜
でも「ゴードンジン3、ウォッカ1、キナ・リレを2分の1、よくシェイクしてレモンピールを添えてくれ」って中国語でどう言うの?(>_<)

「トイレ行っとくから頼んどけ」とヤオヤオ君に振ったら、出て来たのが「色情明星マティーニ」ってちゃうやろ(笑)
007みたいなハードボイルドはこんな甘い酒飲まんし〜(>_<)

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ステージではJAZZライブが〜このお姉さんちょっと紅の豚のヒロインに似てないか?

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というわけでその日はゆっくり寝て散歩〜・・・ってか泊まってるホテルのビルに何やら突起物が!(◎_◎;)

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離れて見るとスパイダーマン?(笑)

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隣のビルにはこんな突起物が!(◎_◎;)

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いつも中国の街を歩く度に「中国人ってモニュメント(っつうか人形?)が好きなん?」と思うことしばしば・・・
最近では道に置いてあるだけではなく空中に浮いていることも多い(笑)

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さて午後には会場入りしてサウンドチェックなのだが、瀋陽のこの小屋がデカい(>_<)

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歴代布衣がツアーで廻っているライブハウスの中では一番デカいであろう・・・

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地元の若い衆と鞍山から駆けつけた若い衆がエンジニア海龍の仕事を見てお勉強〜

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セッティング完了!!

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ライブ!!

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ドラムソロ!!

打ち上げは前回はこの広い広い会場で行われたのだが・・・(笑)

今回は近所のお店!!

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お隣の鞍山からもライブハウスのオーナーが駆けつけてくれて亜州鼓魂に関して語る語る(笑)

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いや〜彼の人生に大きな影響を与えたアルバムやったんやなぁ・・・シミジミ

というわけで、この瀋陽から長春、ハルビンと3連チャン!!
次の北京が中止になってなかったら4連チャンのところ・・・数日休んでいるのでまだまだ体力があります〜
乗り切れ3連チャン!!

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2022年8月10日

布衣2022年ツアー吉林省通化

去年初めて来た街である。

布衣2021年ツアー番外編吉林省通化

この街には高速鉄道が通っておらず、去年と同様に遼寧省瀋陽から車移動ということなのだが・・・あいにくの雨!(>_<)

イヤなのよねぇ〜雨の中機材いっぱい引きずりながら車探すの・・・と思ったら傘を持って迎えに来てくれてた!(◎_◎;)

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ありがたやありがたや・・・何と今回は大型バス!!(◎_◎;)

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ありがたやありがたや〜

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やっぱ広々としてるだけでも気持ちが違うぞ〜・・・
テーブルもあるのでワシは仕事をしてたがみんなさすがに爆睡(笑)

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今日は乗り打ちなのでそのまま会場へ〜

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確か去年はこけら落としやったのよねぇ〜・・・ってドラムとか埃だらけ!(◎_◎;)
聞いたら、スキー場に隣接している施設なので冬しか営業してなかったらしい・・・

こけら落としで買ったかなりよいドラムセット!!
シンバルは1枚を除いてSabianではないけれども、試しにそのまま使わせてもらった・・・

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左側の追加シンバルが自分の持ち込み。
左のライドが自分のやつって初めてやから楽しみ〜・・・

相変わらず無駄だとしか思えない昇降式のステージ(笑)

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楽屋には去年のサイン!!

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本番!!

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ドラムソロ!!

5'44"辺り〜花火が〜(笑)

それにしても、東北美人はモデルのような8頭身美人が多いのだが、それを軽々と肩に担ぐ東北男子!(◎_◎;)

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ここでの男前は大変です〜(笑)

ライブ後は2日ほど現地オフ!!
オーナーが観光に連れて行ってくれると言うが、ワシはちょっと鼻風邪ぎみなので別行動〜・・・こんなところに行ったらしい・・・

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子豚が飼われているらしく・・・

ヤオヤオ君が「可愛い〜!!」と書き込み
そしてその後・・・

美味しそう!!・・・ってあーた!!(>_<)

みんなが郊外で食事をしている間、ワシは街を探索・・・
街には大きなライブポスターがっ!(◎_◎;)

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さすが北朝鮮と国境を接する街、なんと犬肉ファーストフード!(◎_◎;)

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は今回は遠慮して、北海道ラーメンを発見!!!(◎_◎;)

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期待薄ではあったが入ってみた・・・

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野菜ラーメンを頼んでみたのだが・・・

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ちょっと違う(笑)
食べてみると、このコロッケみたいのん野菜のかき揚げなのね・・・(>_<)

PCR検査に行った病院の近くにオシャレなカフェを発見!!(◎_◎;)

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そこでカフェオレ飲みながらノマド仕事〜

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中国は安いものは安いが高いものはむっちゃ高い!(当たり前か?笑)
高いもののひとつがコーヒー!!
日本のドトールみたいな安いコーヒー屋は皆無で、おしなべ500円近くするのが普通である中国で、田舎街とは言え15元(円安で300円、ワシ的には200円的価値観)!(◎_◎;)

色んな豆を用意しているらしく、豆を買っていくことにしたのだが・・・

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豆の種類やこだわりが多くて大変(>_<)
「濃い味が好きだ」と言うと、「エスプレッソマシンを持ってるか」とか、持っててもツアーには持ち歩けんし(笑)
どんなミルを使ってるのかとか色々聞かれて豆を選んで買って来た〜

50元(円高で1000円)って安っ!(◎_◎;)
スタバとかこの倍はするもんねぇ〜・・・

ゆっくり仕事した後は、先ほどのラーメン屋に気になるメニューがあったので戻ってみた〜・・・

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冷やし中華は中国にはなかなかないのよ〜(涙)

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ちょっと違う(笑)
トンカツも気になって頼んでみたのだがこれもうーむ・・・

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というわけで東北の小都市「通化」の思い出はコーヒーとなんちゃって日本食でした〜(笑)


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2022年8月 9日

布衣2022年ツアー遼寧省鞍山

鞍山と言えば、五星旗2代目二胡奏者ヤンヤンの故郷である・・・
駅まで出迎え!(◎_◎;)

相変わらずアホである(>_<)

長くツアーバンドがライブやるようなライブハウスはなかったこの街に、去年やっとライブハウスが出来たとかで、そのオーナーも一緒に出迎えに来てくれて、駅からそのまま焼肉〜!(◎_◎;)

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いや、さすがヤンヤンはよう知ってる!!
ワシら高級中華料理店よりも、こういう地元の人がいなければ絶対行くことがないような店が好きなのよ〜

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新鮮な牛肉はともかく蛤の磯焼き!!!(◎_◎;)

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海沿いではないが、海にも結構近いので海鮮!!

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鞍山ビール!!
中国は結構どこでも地ビールがあります〜

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オーナーとアホと3人で乾杯!!

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アホ曰く、この刺青は「天使」ですと(笑)

炙りもんが結構感激〜!!(涙)
何年ぶりかで炙って食うたわ〜・・・

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これはあかん!!(>_<)
東北名物の「蚕」!!

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生きてるし〜(>_<)

アホが美味しそうに食らいます!(◎_◎;)

その日はそのままこてんと寝たが、次の日も接待は続く〜・・・

東北名物大鍋料理!!何と今どき薪!!・・・実はこの机はそのまま炉になってて、地下を通って外に排気されるのだとか・・・

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出来上がります〜

豚肉とえんどう豆、魚、鴨の3種類の鍋〜

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机の下がそのまま炉なので暑いのよ〜(>_<)

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午後は温泉〜

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鞍山は温泉で有名で、ここはなんと天然かけ流し!(◎_◎;)

オーナーと裸の付き合い〜

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実はこのオーナー、若かりし頃鞍山で(本人曰く)たったひとり私の96年に発売したソロアルバム「亜州鼓魂」を購入したんですと!(◎_◎;)

この日はずーっとこのアルバムの話ばっか・・・いや、嬉しいんですけどね(笑)

大人になって、今聞き直してみても、「どうしてあのようなアルバムが作れたのか、作ろうとしたのか」というのが不思議らしい。

アジアブームに沸いていた当時の日本の音楽業界の間で、日本では全く売れないようなこのアルバムを作ってくれた会社があった。

爆風のメンバーも含め、「そんな売れないもの作ってどうすんの?」とみんながそう言ってたが、私にとっては「私の音楽を作品にする」ということの方が大事だった。

そしてそれが中国で「ロックのバイブル」の1枚となって、今だにこのような人たちの人生を変えたアルバムとなっている。

「売れてお金を儲けたい」という気持ちや、「売れて有名になりたい」という気持ちは誰にだってある。
でもみんな忘れてはいないか?「自分の音楽を多くに人に聞いてもらいたい」という気持ち・・・

会社も含め私もほとんど金銭的な成功は得てないが、その「表現者」としての欲求だけは、このアルバムは本当に大成功した。
何せ何億人の人間がこのアルバムを聞いて、その何パーセントかの人間の人生に大きな影響を与えたんだから・・・

過去ブログ記事:亜州鼓魂を巡る日中のいろんなドラマ

さて温泉に話を戻してワイン風呂〜(笑)

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牛乳風呂〜

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何故かアルパカも〜!(◎_◎;)

午後はずーっとここでととのいました〜

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そのまま夜はライブハウスでバーベQ〜・・・

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ってデカっ!(◎_◎;)

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リハーサルルームもあります!(◎_◎;)

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2階から見下ろせる部屋も〜!(◎_◎;)

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当日セッティング〜ドラムセットもなかなかいいのんが〜・・・

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こんな田舎街(でもないんやけど)でこんな大きなハコ埋まるんかなぁ〜と思ってたら・・・

むっちゃ客来たし!(◎_◎;)

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何故かこの日のドラムショット多し!!(笑)

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ドラムソロ!!

地元の子供もゲストで加わりました〜

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実は私はこの辺りから鼻風邪をひいてしまいまして〜(>_<)
原因はきっと冷房の効かせすぎやと思う・・・

このご時世、熱なんか出たら大変なのでそのまま打ち上がらずに失礼致しました〜

さよなら鞍山〜ホテルからの鞍山市内・・・この感じが「東北」なのよねぇ〜南方と全く違う・・・

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ツアーは続く〜あと21本と振替3本〜(2本ほど中止が出てます〜)

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2022年8月 7日

布衣2022年ツアー河北省邯郸

河北省邯郸(HanDan)・・・去年初めて来た街であるが、三国志に出て来る貂蝉という中国四大美女のひとり(但し、西施、王昭君、楊貴妃は実在の人物であるが貂蝉は架空の人物)の出身地と言われている・・・

「Funkyさん、邯郸(HanDan)ですよ!!美女の街ですよ」
とヤオヤオ君は興奮してそう言うが、去年もそんな美女どころか基本女性にもあまり会ったこともなく(>_<)、会えたとしても旅暮らしのワシらに何の縁もあるわけもなし(>_<)

ここのライブハウスはちょっと街の中心地から離れたところにあり、その近所(と言ってもだいぶ遠いが)にはこのホテルしかないのか、結局前回と同じホテルで、近所には何もなく、メシはホテル付随の豪華なレストラン(の割に値段は安いらしい)で毎食(>_<)

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何故か店の中に飴細工(笑)

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いや、ボーカルのLaoWuって安くて美味しいレストラン見つけて来んのは上手いけど、当たりを引いたらそこしか行かんのよね〜(>_<)
しかもそこで頼んだものが美味しかったら、その後もそれしか頼まん(>_<)

まあ「冒険」が出来ん男なのな、そのおかげで27年もアンダーグラウンドバンドをやっとる(笑)

それでも今では中国いちツアーを廻るバンドとなって、コロナ禍ではそこまではいかないが、1年に100本とかライブをやれるバンドは、中国ひろし広しと言えど布衣ぐらいである。

まあ全世界ではもっと廻っているバンドもあるだろうが、このコロナ禍でもこれだけ廻っているということは、そのドラマーである私は「世界で一番ライブをやっているドラマー」ではあるまいか!(◎_◎;)

まあコロナじゃなかったらこのツアーの合間にも他の仕事入れるのになぁ・・・コロナ禍ではなかなか難しい(>_<)

まずPCR検査!!

中国では基本無料で、有料でも日本円で数百円なのだが、私たちのように毎日違った土地に行く人は毎日PCR検査を受けなければならない。

中国人はスマホのアプリをQRコードにかざして、それで検査受けてそのアプリで結果も見れるのだが、往々にしてそのアプリが外国人に対応していない(>_<)

確率としては無事に外国人に対応しているアプリは半数以下で、しかも省ごとにアプリが変わるので、省を超えた時点でまた最初から情報を入力して、最後に結果ダメだったということになる(涙)

着いた翌日は移動日のため、「みんな午前中にPCR検査行って来なさいよ、キー!!」と、この一連のツアーには参加してないチーフマネージャーから遠隔操作を受ける(笑)

街中には至る所に簡易検査場があるのだが、ホテルから一番近いところはやはり外国人に対応していない(>_<)

そこから病院を探す!!(涙)もうね・・・毎日がこれとの戦いである(>_<)

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やっと外国人にも対応している病院を見つけ、検査を受けてミッションだん!!
いつもと同じメシを食って移動日終わり(笑)

翌日会場へ〜

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会場は街外れの芸術村みたいなところにあり、至るところに「Rock」と(笑)

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確かここは去年来た時にはこけら落としやったんよなぁ・・・

布衣2021年ツアー河北省邯郸

1年経てば設備も充実して・・・ということもなく(>_<)
小屋にクラッシュシンバルはなく、ライドのみ・・・しかもシンバルスタンドにはフェルトもネジもないし(>_<)

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とりあえずクラッシュ代わりにライドを置いてセッティングだけ済ませておく・・・
これでも叩けないことはないのだが・・・

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見れば小屋の人が誰かから借りようと電話してくれてる・・・
「じゃあクラッシュ2枚とついでにシンバルスタンドもふたつ!!」
と伝えたのだが、本番前になってもシンバルスタンドが4本届いたのみ・・・

「クラッシュシンバル(掉镲:DiaoCha)は?・・・」
小屋の人はちょっと首を傾げながらシンバルスタンドを指さす・・・

「これは镲架(ChaJIa),掉镲(DiaoCha)っつうのはこういうヤツ・・・」
って実物を見せながら説明するのだが、なんで外国人のワシが中国人に中国語教えないかんの?(笑)

というわけで本番前には揃いました〜\(^o^)/

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本番開始!!

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ドラムソロ!!

打ち上げは〜社食(いつもここでしか食わないのでこう呼ぶ(>_<))は開いてないので近所で焼肉〜!!
いえぃ!!やっと別のもん食えた〜\(^o^)/

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と、その食事の席でネットで廻って来たネットライブの告知・・・

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邯鄲(かんたん)の夢

とある若者が、邯鄲に行って成功しようと旅をしてた。

途中で食事を取ろうと休憩をしてたのだが、そこの老人に自分の恵まれない境遇をこんこんと話し始めた。
老人はふんふんと聞きながら、「では取り敢えず粟が煮えるまでこの枕で休みなさい」と・・・

若者はうとうとしながら夢を見た。邯鄲に行って成功し、紆余曲折あった自分の波乱万丈の人生を全部見終わって目が覚めた。
老人は若者が何を見たかを全部知っていて、煮立った粟を差し出して「さあ食べなさい」と言った。

若者は「人生なんて粟が煮立つまでの夢に過ぎないんだ」と悟って、邯鄲に行くのはやめて故郷に帰って行ったとさ・・・

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2022年8月 3日

布衣2022年ツアー山東省淄博

前日飲み過ぎで二日酔い〜(>_<)

小雨の中チェックアウトして駅に向かふ〜

配車アプリで車呼んで機材運んで〜

機材運んで青島駅〜

高速鉄道乗車!!

青島から淄博(ZiBo)までは2時間なのでまだよい・・・

メシを食う時間がないのでみんなはハンバーガーを食うが、ワシはチキンだけを頂いた〜・・・

空腹で揚げ物2つ食ったら気持ち悪い(>_<)

駅着いて〜機材運んでホテルまで〜

チェックインしてタクシーで小屋へ〜
小屋が新しくなっとるし!(◎_◎;)

コロナの影響で小さな小屋は潰れてしまってたり、もしくはここみたいに大きくなってリニュアルとか、ライブハウスも色々です・・・

セッティング!!

例によってシンバル左右対称!!

サウンドチェックして本番まで楽屋で仮眠!!

そうそう、この仮眠がええのよねぇ〜・・・
いつもはホテルでぐっすり寝るんだけど、今回はホテルが遠いので楽屋で〜
寝起きがええから出来る技やけど、これがあるといっぺんで体力回復する・・・

いざ出陣!!

仮眠したので元気いっぱい!!(笑)

ドラムソロ!!

いや〜動画の最後にも埋め込んだけど、やっぱこの日のMVPはこの子でしょう!!

86年に始まった中国ロックの歴史であるが、当時は当然ながら若者たちだけの文化で、大人たちは顔をしかめていた。

そんな大人たちが今は家庭を持ち、子供を連れて「ロック」を見に来る・・・
時代は確実に変わっているのである!!

そしてこいつもなかなか「ロック」であった(笑)

こいつが親になってる頃には中国ロックはどう変わっていってるのだろう・・・
ワシはまだドラム叩いとるか?・・・しかと見届けたいものじゃ(笑)

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2022年8月 2日

布衣2022年ツアー山東省青島

青島ビールと海鮮の街、青島・・・

しかし私たちはそれどころではない。
前日の天津のコロナの状況を見ながら当日入りしたので、今週の金土日は全て乗り打ち、つまり3日間乗り打ちが続くその真ん中がこの青島なのである。

ツアーは演奏よりも移動が疲れるので、乗り打ち3日目が一番疲れるのは当たり前だが、人間の身体はうまく出来ているのか、翌日が休みとなると突然元気になる(笑)

というわけで日曜日が青島ならよいが、土曜日なのでこりゃ青島ビールも海鮮もお預けかなと思ってたら・・・

数日前にWeChatにメッセージが入る・・・
「お前ら青島でライブなの?」
もう30年以上の付き合いになる青島出身のLaoLuanである。

「次の日次の街へ乗り打ちだからライブ後は飲めないかもよ〜」
と言うと、
「じゃあ前日飲もう」
と・・・

「前日も別の街でライブですがな(>_<)」
と伝えるととてもびっくりしていた。

いや大変っちゃ大変やけど週末はかき入れ時なのでやるっきゃない(>_<)

「じゃあ着いたら昼メシでも一緒に」
と言うので、
「ホテル近所ならいいよ〜すぐに会場入らねばならんので」
と言うと、予約してくれたレストランがなんと!!!(◎_◎;)

大鍋海鮮!!・・・これって人数揃わないとなかなか食べられない青島名物料理なのよね〜・・・

実はこの大鍋の下には羊肉スープが入っていて、羊肉スープで蒸す海鮮鍋!!
海鮮は新鮮なやつを選び放題!!

海鮮をおかわり〜!!

実は海鮮を食べ終わってからのこのスープが絶品なのよねぇ〜
海鮮蒸した旨味が全部スープに落ちて来る(涙)

そして最後にはそのスープに麺を投入!!!

昇天!!・・・ってこれ本番前に食うメシか?(笑)
というわけで満腹のまま会場入り!!

この小屋は縦に長いのよねぇ〜
前にこの映像撮った会場〜・・・・笑える(笑)

セッティングは例によって左右対称シンバル〜!!

ドラム台が高い!!(笑)

しかしこの扇風機が役に立ったのよね〜昨日ぐらい暑いともうちゃんとドラム叩くどころの騒ぎじゃなくなるし〜(>_<)

サウンドチェックの時にLaoLuanの甥っ子の梁棟が来て
「今晩の晩飯は僕が奢りますから!!」
と・・・

奢るってお前ハコバンの仕事何時に終わるん?・・・
「12時半です」
ってあーた!!もう寝てるがな!!翌日も朝早いし、11時にライブ終わったらその辺で軽く食べて12時過ぎには寝るの!!(>_<)

というわけで軽く諌めて本番!!(笑)

実はここでつまづいてコケてるし〜(>_<)

いや〜涼しいっていい!!(笑)昼間いっぱい食ったせいか体力もあるし〜
もう扇風機は手放せんな!!!

ドラムソロ!!

前日暑くて朦朧としてたので、精神的に失敗を引きずると良くないということで前日使ったフレーズは却下!!

新しいフレーズ中心にやってみたけどちょっと細か過ぎるか?
・・・ソロに満点はない!!日々試行錯誤の連続です!!!

いや、いいライブだったんじゃないか?
楽屋で青島ビールで軽くやってら(中国のライブハウスは楽屋にデフォルトでビールが置いてある)、機材を片付けているヤオヤオ君が、
「Funkyさん、日本人の友達が来てますよ」
うん、わかってる!!事情を話して今日は一緒に飲めないと説明してある!!

「Funkyさん、あの店のオーナーが来てますよ。さすがにこれは挨拶しとかなきゃならないんじゃないですか?

・・・って外出て行ったら梁棟のハコバンの店のオーナー!(◎_◎;)
「あんたを迎えに来たよ」
ってあーた!!自分が今ドラム叩いてて来れないからオーナーを運転手によこして連れて来ようという(>_<)

断れまへんがな(涙)・・・というわけでその店へ〜(>_<)

オーナーがウイスキーを振る舞ってくれる・・・

「海鮮買ってあるから友人のバーで飲もう!!いいウイスキーがあるんだ」
・・・ってまたウイスキー飲むんですか?!(◎_◎;)

それにしても中国はええなぁ〜持ち込み自由!!どころか海鮮買って持ち込んだらそれ料理して出してくれる・・・日本ならとてもこうはいかん!!

そのバーのオーナーが店の自慢のギネス黒ビールを奢ってくれた・・・本当は青島ビールを飲みたかったんですけど(>_<)

それにしてもこれ全部タダって凄いな(笑)

色々このオーナーと話してて、LaoLuanとはもう「家族」なので、その甥っ子である梁棟とも「家族」、自分も「家族」だからいつでも青島に遊びに来い、と・・・

いやこれは通常の社交辞令とも取れるけど、
「自分は独身で家も広いから、仕事のない時は青島来てうちで暮らせばいい」

中国の場合、「じゃあそうしますわ」が別に失礼じゃないのよなぁ〜
日本の、特に京都みたいに「本当にズケズケ来やがった!1ずうずうしい」というのはない!!

今現在バンドにそう言われて、実際部屋をあてがわれて寧夏回族自治区銀川に住んでいるが、それが青島になるのもいいかのう・・・痛風になるか(笑)

翌日もライブです!!飲み過ぎたけどホテル帰って明日も頑張ろう・・・

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2022年8月 1日

布衣2022年ツアー天津

直轄都市である天津は、当然ながらむっちゃ大都会である。
(人口は東京より多い)

動員数は人口に比例するので、当然ながら毎回むっちゃでっかい小屋で演っていた・・・
こんなん・・・

ところが今回来てみたら小屋がちっちゃい!(◎_◎;)

小屋の大きさが10分の1になったとは言え、観客数が10分の1になるわけではない。
するって〜とこの狭い会場に前回と同じだけの観客が・・・((((;゚Д゚)))))))

ふと見ると客席後方にネコのゲージが・・・!(◎_◎;)

ネコって難聴にならんのか?・・・!(◎_◎;)
ヤオヤオ君が物知り顔で「いや、ネコはなりません!!キッパリ」ってホントか?(笑)

ドラムはYAMAHA

セッティングは例によって左右対称シンバル!!

右は自前のサイビアン、左は中国産のシンバルメーカーChang!!
いや、なかなかいい音してるそ・・・

ライブ開始!・・・・いや〜暑い(涙)

どれぐらい暑いかと言うと、ライブ終了後にTシャツが汗を絞れるぐらい(>_<)

そんな中でドラムソロ!!

いやね、朦朧として小節数を間違えてるし(>_<)

この曲イントロの導入部4小節の後にイントロ16小節終わったら歌部分5小節パターンなのよねぇ・・・
こんな時に限ってモニターよう聞こえんから今どこにおるのかわからん(>_<)

こうやって聞き返してみると、どっかで1小節多くなってて1小節後に終わっとる!(◎_◎;)

まあこれも「ライブ」です!!記録としてこのままアップしときましょう〜・・・

ステージ写真!!

打ち上げ〜

打ち上げはオーナーの奢りで肉!!

肉!!

いや〜健康のために野菜を多く取ろうというのに肉ばっか(笑)

見ればエンジニアの海龍が、若いスタッフに箸の持ち方を教えとる!(◎_◎;)

「日本では誰かが箸の持ち方教えてくれるの?中国は誰も教えてくれないからみんなちゃんと箸を持てないんだ」

!(◎_◎;)

誰か教えてくれたか?(笑)
ワシもちゃんと持ててなかったから大人になって直したけどのう・・・

まあ日本では学校で給食があるからちゃんと持ててないと恥ずかしいっつうのもあるかのう〜中国は昼休みには家に帰ってメシを食うからのう・・・

天津では前回この仕事の時にドラムを用意してくれた銀川人がライブを見に来てくれてて、銀川人揃うとこれ!(笑)

数字当てゲームで酒を飲むという、高知の「はしけん」みたいなものなのだが、高知人集まったら必ず「はしけん」やるか?・・・やるか・・・(笑)

というわけでこのドラムの人にワシにこの言葉をプレゼントしてくれた・・・

「红旗还在飘扬,老头更有力量!(赤い旗は今もはためき、老人は更に力強い)」

まあ赤い旗は中国共産党を表すので、「この老人、共産党より凄いやん!!」という最上級の(ロックの)褒め言葉として解釈しておこう(笑)
(中国では共産党より凄いと言うことはご法度である)


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2022年7月29日

布衣2022年ツアー山東省済南

中国最北端の省黒竜江省から山東省まで南下〜高速鉄道で9時間!!(◎_◎;)
まあ行く時は河南省から12時間やったからまだマシ〜

長い移動日のお供は車内でビール〜

実はこの瓶詰めのピクルスがハルビンの名物!!
西欧のは結構酸っぱいのだが、ハルビンのは酸っぱさ抑えてて食べやすい。
なんだかロシア人はまずこのピクルスを鼻のところまで持っていって匂ってから酒を飲むらしいが、まあその気持ちもわかる香ばしさ。

そういえばハルビン名物の腸詰めをお土産で買ってくれてたのを思い出した。
昔駅とかで買った時にはあんまし美味くなかったんよね〜(>_<)

しかし地元の人が言うには、
「あんなのまがいもんですから!!ホンモノは作ったらすぐ売り切れちゃうんで滅多に手に入りません。では私がまがいもんの中で一番美味いやつを買って来てあげましょう」
ということでプレゼントされたのがこれ!!(笑)

「これ温めないと美味しくないですよ」
「でも高速鉄道やで、無理やろ・・・」
「任して下さい!!」
とヤオヤオ君・・・

中国の列車にはお茶好きの中国人のために必ず給湯器があるので、まさかそこで大量のお湯を汲んでそれで温めるのかと思ったら、なんと食堂車に行ってレンジで温めてもらうのだとか!(◎_◎;)

いくら持ち込み自由の中国でもそこまでは・・・と思ったら、何やらインスタントご飯を購入して、それを温めるついでに温めてもらったのだとか!(◎_◎;)

中国人は考えることが凄いのう〜(笑)


さて、いつもブログ書いてても食レポの旅日記で終わってしまうのだけれども、今回はちょっとドラムの話を中心に〜!!

済南の小屋はまたデカい!!

ドラムセットはYAMAHA!!

オープンハンドになってもうはや1年。
今だに練習したことしか叩けんが、布衣はいっぱいライブをやってるので、他のセッションなんかでももうほとんどのパターンは叩けるようになった。

中国のツアーでは小屋のシンバルも借りて、左側にもライドシンバルを置いて構成によって右と左のライドを叩き分けているのだが、ハイハットのシャフトが通常むっちゃ長いので、それが邪魔になって叩き辛かった(>_<)

仕方がないのでライドをシャフトの上に高々とセッティングしてみたり、シャフトの後側にセッティングしてみたりしてたのだが、前のクラッシュをちょっと右側にセットすることによって、シャフトの前側にセッティング出来ることを発見!!

そうするとあら不思議!!シンバルが全く左右対象になった!(◎_◎;)

まあ右の端はチャイナ、左の端はクラッシュなので違うっちゃ違うが、見た目がこのように揃うと気分的に何やらむっちゃ嬉しい!!(笑)

というわけで気持ちよくライブ開始!!

今回のツアータイトルでもあるHappy Bandという曲では、このビデオではベースのDaWeiはギターソロの間じゅううろうろ歩いてたり、ツインリードではギタリストふたりの間に立ったりして絵になっていたのだが、新加入のLaoXiaoはどうやらどうしていいのやらわからずぽつんと突っ立ってたのでアドバイス。

「この会場みたいにドラム台の後に余裕がある時にはドラマーの後に立てばいいのよ」
ということでやってみた。

うんうん、なかなか絵になるではないか(笑)

アホです(笑)

さてドラムの話になるのだが、オープンハンドで何が難しいというと、左右のコンビネーション。
単に左右を逆にして、複雑なバスドラを踏むのはそんなに難しくないが、ゴーストノート(実際には聞こえてないのだけれども小さな音でスネアを叩いている)とか、それにハイハットなどに16分を加えたりすると、脳の命令系統がぐちゃぐちゃになって全く叩けない(>_<)

まあ思い起こしてみれば、普通に叩いてたって叩き始めの頃はどんなフレーズも叩けなかったんだから同じである(笑)
根気よくゼロから練習して慣れてゆくしかない。

幸い布衣はライブが多いので、ツアー前に練習したものを長いツアーで叩き続けてゆくと、アドレナリンの中で脳の命令形態がシノプスに定着するので便利である。(自分で書いててようわからんが(笑))

そこで今回からこの曲をハイハットやライドも16分で叩く叩き方に変えてみた・・・

まあちょっとたどたどしい感じもあるが、グルーブとしては全く悪くない!!
これでオープンハンドも完成か!!・・・と思ってたら、よく見ると左手でスネアを叩いている時と右手で叩いている時と微妙に違う!(◎_◎;)

今まで気がつかなかったが、左手は更にスネアを叩いた直後にもゴーストノートが入っているではないか!(◎_◎;)

凄いのう・・・脳がそのように命令したわけではないのだが、50年ドラム叩いてたら、左手が勝手に気持ちいいように変えていってくれてたのね・・・!(◎_◎;)

まあ左のライドを叩いたりするのは「場面を変える」意味が大きいので、場面場面で少々ゴーストノートが違ってても問題ない!!
本番で失敗するのはプロとしてあるまじきなので今回のツアーでは無理だが、次の目標としてまた練習してみよう〜がんばれ右手!!(笑)

というわけでドラムソロ

ライブ終わった後LaoWuが、
「Funky、今日のソロむっちゃよかったよ」
と言ってたが、そうかのう・・・(笑)

まあ叩く方と聞く方は感じ方が全く違うので仕方ないが、確かに新しい試みはいくつかやっている・・・

特に冒頭の绿韭菜では、前々からやろうとしてた、スネアとタムを組み合わせた9拍フレーズ→7拍フレーズ→5拍フレーズに続いて、タムとバスドラ、そしてスネアを絡めた7拍フレーズ→5拍フレーズ→3拍フレーズでブレイク!(◎_◎;)

いや〜綺麗やのう〜・・・始まるのが2小節目から始まっているのだが(ひとつのフレーズはどこからでも始められるようにしとくのが大切)、ちゃんとまとめて決めフレーズにすると美しいかも〜・・・

ちなみに去年の夏にアップしたはずのこのフレーズ〜・・・見つからんかったので再アップ!!

ドラムはもちろん練習しなければ上手くならないんだけれども、練習したからといってすぐにライブで叩けるとは限らない。
特にソロなどは、瞬間的に出て来るフレーズのみしか使えないので、練習したものはかなり長い間熟成させないとすぐには出て来るようにならないのよ〜

新しいフレーズを増やすのは大変です〜・・・というわけで打ち上げ!!(笑)

この小屋ではいつも(ではないが)オーナーが小屋のVIPルームでご馳走してくれるのよ〜

魚!(◎_◎;)そうか・・・ツアーもついに海辺に近づいて来たか・・・

鶏のお頭は、接待ではよく出るのだけれども誰かが食べたというのを見たことがない(笑)

というわけでツアーは続く〜・・・コロナでキャンセルも出たのであと27本!!(と振り替え3本)・・・まだまだやん(笑)

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2022年7月27日

全中国ひとりドラムツアー2022年黒竜江省ハルビン

布衣のツアーは続いておりますが、その途中にハルビンで個人の仕事〜
おまけに土日のライブもコロナでキャンセルになったため、ちょっと早めの土曜日にハルビン入り〜・・・

いや〜今回の接待は凄かった〜!(◎_◎;)
まず着いてから軽くメシ食って連れて行かれたこのバー!!

ナニコレこの店バブル!(◎_◎;)

ビールはダース買いで、まず全部栓抜いてから追加を放り込むし、ウイスキーは小さなグラスに全部注いで、ツナギ着た従業員が飲んだらそれをグラスに注ぐ・・・相撲部屋かっ!(◎_◎;)

これ飲み切れんかったら全部捨てるんやろ〜(>_<)

ドラム叩け言うから叩いたけど、大きな花輪が〜これ客が5000元で買うんやと!(◎_◎;)円高で10万円!(◎_◎;)

見てたら女性歌手歌うとばんばんこれがステージに上がる!(◎_◎;)

ちなみに歌手は10人ほどいてギャラひとり1日1000元(円高で2万円)!(◎_◎;)
花束は2割がバンドですと!!布衣より稼いでるし!(>_<)

ちなみにドラムセットには16インチのハイハットが〜!(◎_◎;)

初めて見た〜むっちゃデカい!(◎_◎;)・・・でも意味あるんやろか(笑)

というわけで初日はベロンベロンでこてん(>_<)
次の日は何もないので散歩に〜

有名な中央大街!!

前回行った時は夜遅かったので店とかあんまし開いてなかったけど今回は賑やかだった〜

相変わらずロシア風の建築物などが異国風情である・・・

ロシア画廊

ロシアのおみやげ

これは有名な教会らしい・・・中には入らんかったけど・・・

そしてその夜の接待が凄かった!!!(◎_◎;)

どうやらここは中国東北地方の食の博物館のようだ・・・

黒竜江の採れたての魚!!

皇帝が食べてたという料理・・・

ワシらの料理!(◎_◎;)

ハルビン名物の超詰!!

アワビ!(◎_◎;)

血の煮凝りと酸っぱい白菜のスープ!!

ちなみにこの人は青島のビールフェスティバルでビールの早飲みチャンピオンになったらしい(笑)

おそらく高級であろうワインと10万円もする茅台酒!(◎_◎;)

この日は酔っ払ってライブ演奏してる店に行ってベースを弾いたらしい(笑)
白酒イッキで覚えとらん(>_<)

さて次の日の仕事なのだがこれがようわからん・・・

まあちょちょいと(でもないけど)終わらせて、この日の接待が一番凄かった!(◎_◎;)

この屋台、実は毎日どこで営業してるかわからんのよ!(◎_◎;)
うまく出会えたら絶品の串焼きを食うことが出来る・・・

オーナーひとりでやっていて、「従業員はいません」の看板!(◎_◎;)

いや〜こんな贅沢はない!!
昨日の高級料理もいいけれど、こんな地元の人しか絶対に探し当てられない絶品グルメが味わえただけで幸せである・・・

色々味にはうるさいヤオヤオ君も大満足!!

・・・って翌日やっとちゃんとした仕事(笑)

このクリニックのためにわざわざ中国最北端まで来たのよ〜

いや〜接待が凄すぎてどんな内容やったか忘れても〜た(笑)

まあ例によって誰も仕切ってないし〜・・・(笑)
面白かったのは、「白板用意しといてね、譜面書くからね」と言ってただけど、白板はちゃんとあって、じゃあ舞台上で説明しながら譜面書こうと思ったらペンがなかったと言う(>_<)

この活動あるある〜・・・

さて中国のゼロコロナ政策はまだまだ続くので、次にこの活動があるのはいつの日になることやら・・・・

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2022年7月24日

布衣2022年ツアー河南省洛陽

中国のいろんな王朝の都として栄えた古都である洛陽に4時間半かけて到着〜!!

ホテルの名前が〜!(◎_◎;)

いや、別に〜金(きん)や玉(ぎょく)で満たされている婚姻宴会場ってめでたいやん!!(他意はありませぬ(笑))

さすが古都!!たまたまメシに入ったレストランにはこんな人形が〜

洛陽の料理はスープに入っているものが多いらしい・・・
スープは胡椒味で、さすが「胡辣汤」が名物の河南省!!

洛陽に来たら洛陽ビール!!

ではこんなパフォーマンスが〜!(◎_◎;)

飯食ったら近所の屋台街を探索〜!!・・・

民族衣装っつうか古い時代の服を着た女の子が多い!(◎_◎;)

確かに貸し衣装屋さんもあったけど、駅でも見かけたので、何やら若い人の間では懐古なアイテムが流行ってるんだとか・・・

好きです!そんな街!!!!

その日はゆっくり寝て、翌日ホテル裏にあるライブハウス入り!!

またこれがアンダーグラウンドな感じのライブハウス!!

しかしアンダーグラウンドで困るのはドラムセットがあまり良くない(>_<)
シンバルはこんだけ、スタンドもないのでこれ以上並べられない(涙)
(あとでオーナーが誰かから借りて来てくれました)

ひとつはもうネジがバカになっててすぐおじきしてしまうのをガムテで留めてるし!(◎_◎;)

まあ精一杯チューニングとセッティングして本番!!

ドラムソロ!!

いや〜「Funkyニュービー(牛のマ○コ:Fuckin' Greatの意)」コールが鳴り止まんのはええけど、実はこの最初のソロはLaoWuが間違えたのかワシが間違えたのか、シーケンスに合わせてソロをやっとるので相手に合わすことは出来ないので信じた通りに叩いているが、実はライブの時には例え間違えてても「俺が正しい」という顔をして叩くのが正しい!!

昔習った中国語ではこういうのを「厚脸皮(houLianPi):面の皮が厚い』と言うのだと覚えていたが、最近では「逼脸(BiLian):逼はマ○コで、脸は顔、つまりマ○コ顔」と言うらしい(笑)

マ○コを連発した後で紹介するのもイメージが悪いのだが(笑)、この日は実はオープニングアクトが昔開封で会った美女のバンド!(◎_◎;)

布衣の規則ではオープニングアクトは10分前に演奏を始めて、布衣の開演時間は通常通りに始まるので、いつもなら楽屋でオープニングアクトのバンドの音は聞けるのだが、この小屋には楽屋がない(>_<)

ホテルで着替えて、そのまま舞台に上がって演奏するという感じなので今回は聞けず(>_<)

でも外からちょっとだけ覗いたぞ〜!!

うむ、なかなか上手くなっとるではないか!!

ライブが終わってサイン即売会をやってる時にボーカルの女の子がやって来てLaoWuにこれを手渡した。

今どき手書き!(◎_◎;)

何やらワシらのライブ聞きながらこれ書いたんですと・・・おかげでスタッフ全員このバンドをお気に入り!1

うんええなぁ〜こんなん・・・人を利用しようとしか考えてない若い衆が多い中、こんな心温まる行動が出来る若者って素晴らしいと思うそ〜!!

金玉満堂の話からいい話まで〜(笑)


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2022年7月21日

布衣2022年ツアー河南省鄭州

宜昌から鄭州までの移動日〜

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全国各地にメシを奢ってくれる人がいる・・・

河南省の人は強力で、鄭州に来たら、いや彼の出身地であるお隣の開封にまで軍団で押し寄せて来る!(◎_◎;)

布衣2021年ツアー河南省開封

まあ正直言って、「その土地に行けば必ずメシを食いに行かねばならない」というのは「束縛」であり、ちょっとイヤな面もあるのだが、スタッフとしては非常にこのおっさんのことを気に入っている。

そりゃそうだ。ワシらツアーメンバーにとって一番大変なのは、駅に着いてからタクシーとか手配して、機材いっぱい載せてホテルまでっうのがとにかく大変(>_<)

しかしこのおっさんというのは、毎回毎回何台も車乗りつけて迎えに来てくれるのだ!(◎_◎;)

そして、まあ中国いちツアーを廻るバンドだと言っても所詮はアンダーグラウンドなバンドである。
ライブ終わってからや、移動日の食事代も全部持ってくれるというのはバンドの財布にもとても優しい\(^o^)/

というわけで手ぐすね引いて待ってるだろうと思ったらやはり!!(笑)

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ワシがバンド全体のメシのスケジュールとか仕切ると疲れるのでマネージャに振る・・・
そしたらなんとまた駅まで3台の車乗りつけて迎えに来てくれた〜!(◎_◎;)

いや、今回のホテル、駅の真前なんですけど(笑)

そしてそのままメシに〜・・・って豪華過ぎるんですけど!(◎_◎;)

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鹅子・・・鴨とガチョウとGooseの違いがわからん(>_<)

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これは鶏!!

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お言葉に甘えて高級ワインおば・・・(笑)

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恒例のイッキ!(笑)

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実はこの日はいつものおっさんは用事で来られず、この一番左の若い衆が使命感に燃えて接待してくれたんですと!(◎_◎;)

ありがたや〜・・・というわけで、この日は酔っ払ってバタンQ(死語)で翌日ライブ〜!!
会場は歴代5本の指に入る暑い会場・・・と思ったら新しい会場になってるし〜!(◎_◎;)

広い!!!(◎_◎;)

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ここは小屋のシンバル借りるのにお金がいるんですと(>_<)
しかしヤオヤオ君が「重いから持ち運ぶシンバル減らして下さい」と言うので、今持ち歩いている自分のだけではセットが組めん(涙)

まあ日本のライブハウスでもドラムセット借りてもお金がかかる店もあるし〜
こんな新品のいいシンバルが500元で借りられるなら・・・って今円安で1万円って高っ!(◎_◎;)

後で聞いたのだが、このライブハウスって家賃だけで月に200万元、つまり年間4000万円家賃払ってるんですと!(◎_◎;)

シンバル代払います払います!((((;゚Д゚)))))))

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というわけで本番!!

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ドラムソロ!!

終わったら打ち上げ〜・・・って今度はラーメン屋さんを貸し切り!!(◎_◎;)

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次のライブはコロナで中止になって、翌日は一行みんなで銀川に帰るだけなのでみんな飲んだ〜

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二日酔いで6時間ね、はいはい(笑)

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帰ったら羊食いました〜!!

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2022年7月17日

布衣2022年ツアー湖北省宜昌

武漢から西へ300km〜高速鉄道で2時間半!!

宜昌(YiChang)ってどこやったっけのう・・・と全く思い出せなかったが、過去のブログを見て思い出した!!

ブログ記事:布衣2021年ツアー湖北省宣昌

布衣は、稼ぎ時の週末は金土日と3連チャンでライブを組み、平日は小さな街で移動日、移動オフとなることが多く、この初めての街で数日ぶらぶらしたのを思い出したぞ〜・・・

駅降りたら暑い!(>_<)

ヤオヤオ君はメンバー連れて名物のホルモン麺とやらを食いに行ったが、さすがの「ホルモン大王」も暑さには勝てず辞退(>_<)

その日はゆっくりして翌日ライブ会場へ〜

そうそう、こんな小さな会場やった・・・暑い!(>_<)

前回もドラムがダメで色々試行錯誤したけど、今回はHAILUNというまた聞いたことのないメーカー(笑)
タムホルダーが2本挿すやつだけれども、バスドラに穴がないのでスタンドに挿すしかなく必然的にイアンペイスのような3点セットにタム足したみたいなセッティング〜

シンバルはまたわけのわからん中国国産のだけど音は良かった!!

本番開始!!いや〜暑かった!(>_<)

スネアをいつもより緩めにチューニングしてたんだけど、叩くうちにどんどん緩んで来て、歴代一番ゆるゆるのスネア〜(>_<)

ドラムソロ!!

オーナーが打ち上げに連れてってくれると言うので、ホテル近辺と会場近辺以外初めてやって来たレストランストリート!!(◎_◎;)

賑やかな店!!

打ち上げ開始〜!!

またザリガニ!!(>_<)

味はええんやけどむくのがめんどくさいのよね〜(>_<)

武漢のローソンで見つけたウォッカ!!
これが意外と美味くて今度まとめ買いをしとこうと〜・・・

スタッフなのかオーナーの友達なのか、ひとりむっちゃ酒の強い女性がいて、うちの一向の中で一番酒が強いギターの小龍とイッキ!!

しかし小龍はビールはダメなのよね〜ワシのウォッカをよこせと言うけど拒絶!!(笑)
中国の内陸の小さな街の夜はこうして更けてゆく〜・・・

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2022年7月15日

布衣2022年ツアー湖北省武漢

湖南省から湖北省へ〜また入る時にアプリが変わってめんどくさいのよ〜(>_<)

中国では「支付宝」というアプリと「微信」という2大アプリがあるが、通常通行アプリは微信を使い、健康アプリは支付宝を使うことが多いようだ。

江西省では外国人にも対応してた支付宝江西省の健康アプリだが、湖南省では対応しておらず、そのおかげで義務となってるPCR検査がアプリがないおかげで受けられなかったり、受けられても結果を紙でもらいに来なければならなかったり大変(>_<)

湖南省ではアプリが開かないのであわや入れなかったりしたが、ここ湖北省でも例によってアプリが外国人に対応してない(>_<)

係員とすったもんだしてたら、係員が私の携帯で微信を開き、微信の中の健康アプリで外国人対応の部分を探して来た!(◎_◎;)

パスポート情報などを入力してゆくのだけれども、この「湖北省での住所」というのがよくわからない。
「そんなの武漢と入れときゃいいよ」
とまたこれがアバウト!(笑)

QRコードは出たものの緑色になってないし〜(>_<)

まあ係員の話では「PCR検査受けたら、その結果を受けて緑色になるから」とのこと。
まあ入省出来ればいいのよ〜ということで無事入省〜\(^o^)/

今回のツアーで実は2kg太っており、晩メシはいいや〜と思ってたら、
「疯狂的石头のサントラ出す会社の人が奢ってくれるって言うんだからあんた来なくちゃダメでしょ、キー」
とマネージャー・・・

そう言えばサントラが出るということで去年から色々やり取りしてたなぁ・・・

「疯狂的石头(Crazy Stone)」は、2006年に私が映画音楽を担当した映画で、あんなにヒットした映画なんだから今までサントラが出なかったのが不思議なぐらいである・・・

バンドやスタッフ一行も奢ってくれるということで連れて行かれたレストランがまた高級!!!(◎_◎;)

サントラって儲かるんか!?(笑)・・・料理も高級!!!(◎_◎;)

食べかけですまん!!

揚子江の魚料理!!

私はワインを頂く!!

ドーナツ???

ドラえもんが大好きなと言ってたのでどら焼きだろう・・・あんこがないけど(笑)

でもみんな一緒に奢ってくれるでよかった。
こんなところにひとりで放り込まれたら緊張して大変であった・・・

というわけでまた太って会場入り!!(笑)

武漢の有名なライブハウスVoxはまた暑いのよね〜(>_<)

最初に来た時の話・・・いや〜暑かった〜・・・武漢は中国いち暑い街なのよねぇ・・・

ところが今回は会場が引っ越ししてた新しくなっていた!(◎_◎;)

広い!!(笑)

でっかいクーラーを何台も焚いて、クーラーから白い湯気がもうもうと出てても全く涼しくならなかった前の小屋とは大違い!!
ただあの猫がいなくなったのはちと残念である(笑)

さて今回セッティングしてて気付いたことがある。

去年から私はオープンハンドとなって、左手でもライドを叩くので左側にもライドシンバルをセッティングしてたのだが、ハイハットのシャフトが長いのでどうもそれが邪魔になって叩きづらかった・・・

ところが!!

今日は左のクラッシュと共にライドを前に持って来たら叩きやすい!(◎_◎;)
1年以上ツアー廻っててやっと気付いたんか〜(>_<)

ところで武漢というと、いつも私を訪ねて来る男がいる・・・
今だにはっきり誰だか思い出さんのだが、はっきり言って迷惑なのである(>_<)

前回の話・・・https://www.funkyblog.jp/2019/10/post_1371.html

今回も電話がかかって来て、「Funkyさん、今会場の前なんですけど」と言うので、「リハん時に部外者がいると集中出来んから来るな」と言うのだが、「いや邪魔にならないように見てますから」と・・・それが一番邪魔なのよ(涙)

というわけでじとーっと見られてるのを気にしながらイヤな気分でチューニングしてたら、サウンドチェックの頃にはいなくなった!(◎_◎;)

・・・と思ったらスタッフに追い出されてたのね(笑)

そうかぁ、前回打ち上げに来て、「自分が払う」と言って注文しながら払わずに逃げたのね(笑)

セッティング完了!!

というわけで平和に本番!!(笑)

ドラムソロ!!

そうそう、実はこの日は63歳の誕生日やったのよね〜

ハッピーバースデーの連呼!!(中国語で「祝你生日快乐(ZhuNiShengRiKuaiLe)」と言う)

誕生日ライブのお約束の絶対驚かないサプライズのバースデーケーキ!!(笑)

みんなを盛り上げるためにアホにもなりますがな〜(笑)

実はこのケーキ、麻雀牌もホワイトチョコレートで出来ていて食べられる!(◎_◎;)

というわけでまた太って武漢を後にするわけなのだが、湖北省の健康アプリがまだ緑色にならん(>_<)

PCR検査の結果は反映されてるのに緑色にならん!!!(涙)

次の街へ入れるのか〜・・・今回のツアーはこれとの戦いである(>_<)


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2022年7月13日

布衣2022年ツアー湖南省潜江

さて、コロナで中止になった江西省南昌を後にして湖南省潜江(QianJiang)へ〜
湖南省の健康アプリは外国人に対応してたのだが、湖北省のはアウト!!(>_<)


(中国のID以外には対応してません」と書いてある)

駅から出られずヤオヤオ君が対応〜

もうね、これがストレスなのよ〜(涙)
イヤなことがあったら笑わないかん!!そうじゃなきゃこの国で生きていけん!!(>_<)

PCR検査は受けてるよ!!とヤオヤオ君、さささとアプリの所在地を江西省に戻して、江西省の健康アプリを開く・・・

担当者・・・これを見てひと言・・・
「ほなこれでええわ」

・・・って緩っ!(◎_◎;)

いや、人によるんですけどね。
どれだけITが進化して管理システムが高度になったとしても、それを使うのは所詮は人間!!

昔の中国は全部が全部こうやった〜
今はちょっと住みにくくなってるけどやっぱ中国は中国なんや〜
・・・と嬉しくなった出来事でした〜\(^o^)/

駅から出たらザリガニのモニュメントが〜!(◎_◎;)

そうそう、ここは中国のザリガニの90%を占めるザリガニの産地、「ザリガニタウン」なのよ〜
駅にも街中にも色々ザリガニが〜

乗り打ちなのでそのまま会場へ〜!!
暑いのよ〜(>_<)


全国のライブハウスがコロナで潰れ、ひと握りの金を持ってるところだけが大きな会場へとリニュアルしている今回のツアー、この小さな街のこの小さなライブハウスだけが昔と全く変わらず営業していた!(◎_◎;)

そして4年前に来た時に感動したあの看板がまだあった!!(◎_◎;)

「うちはカラオケ屋でもナイトクラブでもありません。客に酒注いだりもしなければ従業員もそんな接客はしません。お客様は神様ではなく友達です。平和に仲良くして、平等に助け合いましょう」

ええ話やなぁ〜・・・というわけでセッティング開始!!

しかしこのドラムも全く変わらずボロい(>_<)
シンバルスタンドがないので本邦初!!ハイハットスタンドにアダプターでシンバルを!!(笑)

問題はドラム椅子がない(>_<)

ヤオヤオ君「前回もそうでしたよ」と言うが、ほなどないしてたっけ・・・

これ?!!(◎_◎;)・・・まあしゃーないわのう(>_<)

これでは低過ぎるので座布団で高くする(>_<)

セッティングも終わり、ホテルにチェックインしてから本番直前に会場に入る・・・
小屋が狭すぎて楽屋がないからである・・・

オープニングアクトの演奏が終わるまで門の外で待つ・・・

客が入って行くが、すぐそばでスタッフと雑談しているボーカルには気が付かず(笑)

本番開始!!・・・実は本番直前にドラム椅子が届いたのよ〜

ドラムソロ!!

打ち上げはオーナーの奢り〜!!
名物のザリガニ〜!!!

実際殻ばっかで食べるところはそんなにないのよね〜笑

ザリガニを色んな味で料理しているのですが、そこに麺をぶっ込んで食うのが通!!!

翌日は恒例のPCR検査!!・・・でも湖北省のアプリが外国人に対応してないので、病院によっては外国人を検査出来ない。
(アプリをスキャンして検査、結果もアプリで見るゆえ)

炎天下の中、病院を探して探して・・・

熱中症になるかと思たわ!!(>_<)
アプリで結果を見れないので翌日に取りに来て印字してもらわねばならない〜
外国人この国不便(>_<)

ツアーは続く・・・あと38本!!!!

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2022年7月10日

布衣2022年ツアー江西省南昌コロナで中止!!

湖南省長沙から、前日に演奏した萍乡を通り越して江西省の省都南昌へ〜
(所要時間90分〜)

革命の地南昌にはとてもロックな黒鉄というライブハウスがある。
これがまた暑いのよ〜(>_<)

布衣春のツアー2018江西省「南昌」

・・・と思ってたら、むっちゃでっかくなっててびっくり!(◎_◎;)

「江西オリジナル音楽基地」ですと!(◎_◎;)

会場もデカい!(◎_◎;)

じゃあセッティングを・・・と思ったらオーナーが事務所(っつうかRock Shopやと)から出て来て私たちをそちらに引っ張り込む・・・

「実は南昌で陽性者が出て、今日のライブは中止・・・」

!(◎_◎;)

前回のツアーでは列車の中で陽性者とニアミスしたということで隔離!(>_<)

中国自慢のコロナIT監視体制が持つ大いなる穴
音楽家ファンキー末吉の「デジタル隔離生活」上

今回はと言うと、実は私たちが南京を離れた後に南京で陽性者が出たらしい!(◎_◎;)
また巻き添え隔離になるかと思ったが、さすが「上に政策あれば下に対策あり」の国・・・

「行動アプリに南京が出るとめんどくさいからね、これ見せて駅の検閲通過しなさい!!」
・・・って人のスクショで通過出来るん?・・・って出来たがな!(◎_◎;)

それより不思議なのは、一緒に行動しててどうしてマネージャーの行動アプリには南京の名前が出ないのだ?

「二つ携帯持ってるから、ひとつは南京の時にオフにしてたの」

!(◎_◎;)・・・そんな裏技があるのか・・・
携帯の場所情報によって行動アプリが反映されるから、電源を切ってた携帯の方にはその場所が反映されないというわけだ・・・

また、裏技で言うと降り立ってすぐその街を離れれば行動アプリには反映されないと言うが、一行はもうホテルにチェックインした後なので、そこでもうこの街に滞在してたことが取り返しのない「事実」として記録が残っている(>_<)

ちなみに陽性者が出たのはこの会場から南に4kmのところ・・・まさに「ニアミス」である。

「出歩くんじゃないわよ!!キー!!」
マネージャーの檄が飛ぶ(笑)

すぐにPCR検査を受けに行かなければならない・・・

電動チャリを借りて北の方の病院へ〜

並ぶ・・・今日陽性者が出たばかりなので街中の人が検査受けに来とるし〜(>_<)

ホテルに帰ったらオーナーがメシを奢ってくれると言う・・・
すぐ近くで陽性者が出たっつうのにええんか?!(◎_◎;)

どうやらいいようである(笑)
上海ロックダウン以降締め付けが緩くなってるのもあるだろうけど、街でマスクしている人も少ないし、もうゼロコロナ政策は終焉に近づいているように感じる・・・

その証拠に行動アプリで表示される行動履歴は、以前は過去14日の行動範囲が全部表示されていたのだが、今は7日間に短縮されている・・・

というわけで、何事もなかったかのようにメシ!!(笑)

酔っ払ってこてん

さて問題はこれからである。
翌日は湖北省潜江まで行って乗り打ちでライブ!!
果たしてニアミスしている私たちが省を越えられるのか?

以前、ニアミスした後に遡って隔離されたこともある。

IT武装も最後は「人力」頼みの中国コロナ監視体制
音楽家ファンキー末吉の「デジタル隔離生活」下

さあどうなる残りのツアー!!

どうでもええけど中国人こんなん好きやなぁ〜(笑)


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布衣2022年ツアー湖南省長沙

お隣の街への移動日〜・・・っつうことはもうオフと一緒やな\(^o^)/

昼メシ食って40分移動して着いた長沙はやっぱ大都会!(◎_◎;)

前回泊まったところもこのような高層ビルだったのだが、いや〜香港に似てるな(エレベーターが渋滞するところも)・・・
早くコロナ終わって香港行きたい〜・・・

この歩行者天国興味あるなぁ・・・

ちょっと散歩してみる・・・

相変わらず中国には面白いモニュメント(っつうか人形?)が多い(笑)

銅像とかも・・・誰やろ?(笑)

「肉」って(笑)

古い革命の街でもあるのでレトロなものが好かれているようだ・・・

ユニクロでパンツを購入!!(笑)

この日はそのまま爆睡!!久しぶりにむっちゃたくさん寝て体調絶好調のまま会場入り〜!!

この小屋はMAOという全国チャーンのライブハウスで、
「ツアーを始めるならうちの系列店で」
という張り紙が楽屋にある。

提携店を含め、こんなにブッキング出来ますよということだが、布衣は既にそれを飛び越えている(笑)

セッティング!!

こういうチェーン店はスタッフがしっかりしてたり、シンバルのネジやフェルトとか足りなかったらすぐ持って来てくれたり、やはり中国の中では一番レベルの高いライブハウスだと思う・・・

本番!!

ドラムソロ!!

打ち上げは〜・・・ホテル向かいのオシャレなんだかダサいのかわからんレストラン(笑)

湖南料理は辛いのよ〜(>_<)

長江の魚もあります〜

名物のひとつ!!ザリガニ!!

明日はまた江西省まで戻って南昌という街でライブ〜!!・・・って実は大変なことが起こるのであった・・・

Posted by ファンキー末吉 at:05:36 | 固定リンク

2022年7月 8日

布衣2022年ツアー江西省萍乡

初めての街「萍乡(PingXiang)ってどこや?(笑)

海南省海口から飛行機で2時間、17時発だというので15時には空港に到着〜
しかし4時間近くの遅延(>_<)
これだから飛行機はイヤなのよ〜・・・

大容量バッテリーも見事に咎められ、安全検査の外まで一度出て登録して、その登録書を持って再び中に入る(>_<)

ヤオヤオ君がやってくれたけど(笑)

というわけで長々とした待ち時間、私はAmazon primeでひたすらミッションインポッシブル!!
ちなみにワイルド&スピードは全編見た〜

やっぱアメリカのドンパチしてあまり考えない映画がいいね〜(笑)

着いた空港は「宜春(YiChun)」という、また聞いたこともない街で、そこからまた車で1時間走るらしい・・・(>_<)

ホテルに着いたらさすがにバタンQ(死語)で、翌日会場へ〜

いや〜古き良き街並みにある素敵なライブハウス!(◎_◎;)

久しぶり〜むっちゃ小さなライブバー!!立ち見で100人入ったらぎゅうぎゅうやな、暑そう(笑)

ドラムは例によって真ん中に置けないので端っこに〜

文字通り「所狭し」と並べる〜(笑)

はええけどフロアタムのネジがひとつ本物のネジに〜!(◎_◎;)

いやちゃんと絞まったら別にチューニングキーで絞めようがドライバーで絞めようが同じやけど〜(笑)

本番開始!!


ドラムソロ!!

終了後はそのまま店で打ち上げ〜

よう見たらこんな店やったんやな・・・2階からの俯瞰図。

ここは実は飛行機で2時間飛んでもまだまだ中国南方の地、お隣の湖南省もそうなのだが、実はここ江西省の料理も辛いので有名・・・
朝にはここで食べた唐辛子がそのまま出て来るような状態で(>_<)翌日一行はまた美食探し!!

ホテル近所のオシャレな街並みの〜

オシャレなレストラン〜

オシャレな料理が並ぶ〜

酸菜鱼は四川省の料理なのでいいとして・・・

色々とずらり・・・

特にこの真ん中の鴨を小さくぶつ切りにして唐辛子で炒めたヤツが江西省の名物!!

これを白飯にぶっかけて食うと何倍でもおかわり出来るという代物なのだが、鴨の骨も一緒に砕いてるため、骨をいちいち取り出すのが大変(>_<)

地元の人は骨ごと食べるのだとか・・・

というわけで一行はお隣の湖南省長沙へ〜・・・

Posted by ファンキー末吉 at:11:09 | 固定リンク

2022年7月 6日

布衣2022年ツアー海南省海口

中国の省の中で唯一陸続きでない海南省の海南島へは飛行機で行きます。
列車をそのままフェリーに乗っけるっつうのもあるらしいけど、現実的ではないらしい・・・いつか乗りたい〜

飛行機って嫌いなのよねぇ〜・・・って別に飛行機自体が嫌いとかじゃないんだけど、私の場合はパソコンを充電出来る大容量バッテリーが規則に引っかかるらしく、検査員によるんだけど時々調べられてめんどくさい(>_<)

LaoWu達のギターも、機内持ち込みには長さがオーバーしてると手荷物検査で大揉めしてるし〜(>_<)

週末なので乗り打ち〜空港からそのまま会場へ〜

なんと前回は廃墟ビルの中のむっちゃ見つけにくいアンダーグラウンドな店だったのが、こんな大きなホールに!(◎_◎;)

布衣2021年ツアー海南省海口:
https://www.funkyblog.jp/2021/10/post_1522.html

セッティング開始〜・・・しかし小屋のシンバルはライドがなく、クラッシュもこれしかない(>_<)
しかも一枚は割れてるし〜(涙)

あのね、こんな大きな扇風機4台も買う金があったらライドぐらい買ってよ〜(>_<)

ヤオヤオ君のTシャツ乾かし機になっとるし(笑)

まあ贅沢言っちゃいかん!!過去にはまともに叩けるドラムセットがなかったこともあったんやし〜(笑)

というわけでサウンドチェックも終わってホテルにチェックインに行く時に、ふと楽屋の冷蔵庫を開けてみたら〜・・・

ナニ?!シャンパンがあるやん!!!
楽屋にビールがあるのは中国のライブハウスではほぼデフォルトなのだが、シャンパンがあるのは初めてやぞ〜!!

ライブ終わったらシャンパン飲もうと乾き物持って会場入り〜(笑)

本番開始!!

いや、あのね、こんな立派な照明入れる金があるんやったらライドの一枚ぐらい買うてぇや〜(>_<)

ドラムソロ!!

ステージ終わったらいそいそとシャンパン抜きます〜\(^o^)/

ところで中国のタオバオというネットショップのサイトでは、商品の写真を撮って検索すればその商品のサイトに行けるらしいが、日本でもそうか?

なんとこのシャンパン4万円近くするやん!(◎_◎;)
そんな金あったらライド一枚ぐらい買えるやろ〜(涙)

金色のんを飲み干した後、オーナーが鍋を奢ってくれると言うので、銀色のんも持ち出して持って行ったのだが・・・

ナニこの雰囲気!(◎_◎;)・・・好きやけど(笑)
シャンパンが似合う雰囲気ではない(笑)

何より30度を超える熱帯夜に鍋って(>_<)

しかも、ストロボ焚いて映してるから具が何だかわかるけど、街灯も無い路上で食ってるんだから全く見えなくて闇鍋状態(笑)

湿気も凄くてむっちゃ暑い!!
そりゃそうだ、海南島は中国最南端(中国共産党は南沙諸島も自分とこや言うてるけど)、海渡って西はベトナムである。

みんな上半身裸!!昔の中国を思い出して懐かしい!!

ベトナムっぽい文化もあるのか、調味料が心なしかベトナムとちょっと似てた・・・

この白い調味料がしょっぱいのか辛いのかと思ってたらちょっと甘くてむっちゃ美味かった!(◎_◎;)

結局この銀色のシャンパンも空けてしまったが、ここだけの話、この料理にはシャンパンじゃなくてビールやったかな(>_<)


翌日はまたオーナーが今度は「海辺でバーベQ」を奢ってくれると言うので〜

海南島の最南端の三亞はビーチリゾートの街だが、省都のここの海はこんな感じ。

食材持って来て自分で作るという手作り感満載!!

バーベQ開始〜!!

牡蠣〜!!!

みんなはビール飲んでたけどワシは売店でワインを買って来たぞ〜

何やら流しと違ってカラオケの機械持って歌わせる商売の人が来たのでコンテンツを覗いてみる・・・

アンダーグラウンドバンドの布衣の曲が3曲も入っとるぞ!(◎_◎;)

ご本人に歌ってもらう(笑)

おもろい(笑)・・・それにしても、よく考えてみればこの曲は私が作曲した曲。
私が音楽監督をした96年に大ヒットした映画「疯狂的石头(Crazy Stone)」の挿入歌として中国人なら知らない人はいないと言われてる楽曲である。

日本のカラオケで自分の曲が入っているのはそう珍しくないが、中国で自分の曲がカラオケに入っているのは、よく考えてみると感慨深いのう・・・

他にもないか探してみよう(笑)

Posted by ファンキー末吉 at:11:44 | 固定リンク

2022年7月 5日

布衣2022年ツアー広西チワン族自治区南寧

更に南下して中国大陸最南の省、広西チワン族自治区へ〜・・・って高速鉄道で8時間!(◎_◎;)・・・遠い(>_<)

本当は金曜日に広東省の朱海が入ってたんだけどコロナで延期、そのおかげでこの日が移動日になった代わりに移動距離が増したというわけである。

広西チワン族自治区はお隣の広東省と併せて「両広」と呼ばれたりしているが、街角でも広東料理の看板はよく見かける。

バンドのお気に入りはホテルの前にある広東風肉乗せご飯の店!!
香港に行ったら必ず食べる私の大好物である〜

白切鶏単品で追加〜このネギ塩タレが好きなのよ〜

ちなみに翌日の昼飯もここと決まっている(笑)

乗せる肉を変えてみた〜

でもやはり広西チワン族自治区の名物と言えば「螺狮粉」!!

「螺狮」というのはタニシのことで、「粉」というのはいわゆるビーフンのことなのだが・・・
でもワシは全くダメ!!むっちゃ臭いのよ〜(>_<)
この「螺狮粉」の店の近所を歩いただけでもう臭いが・・・(涙)

ライブハウスの近くに「越南米粉」という店があったので入ってみた〜

おお!!これこそベトナムのフォーではないか!!
懐かしい〜ちょこっと西に移動してベトナム行きたい〜(涙)

ちなみにチワン族というのはベトナム北部にもいる民族で、そう言えばベトナム人っぽいルックスの人もよく見かける・・・
この辺はベトナムの文化と似たものがあるのかも知れない〜・・・

というわけで現地オフでゆっくり休んで会場入り!!

何をやっとるヤオヤオ君(笑)

この小屋は元々地元のバンドが経営してて、他には類を見ないほど成功した店である。
最初に行った時の話
スネアのヘッドがこれ!!(笑)

セッティング完了〜!!!

本番開始!!

ドラムソロ!!

打ち上げは会場・・・っつうか会場の1階にあるバースペース〜

ここには「永远年轻(永遠に若い)」と書かれたパネルが〜!(◎_◎;)

飲んでたらオーナーにシミジミとこう言われた・・・

「Funkyさんは私の老後の目標です」

老後の目標て(笑)・・・いや〜60歳で定年迎えて働かない国(おかげで60過ぎての労働ビザが大変)でまだ現役でドラム叩いているからのう・・・
凄いねぇとか元気ですねぇとか褒められることは多いが、老後の目標にされたのは初めて(笑)

ツアーは続く〜あと46本!!!


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2022年7月 4日

布衣2022年ツアー福建省アモイ

福建省厦门(アモイ)は台湾と接する、海に面している素敵な街である。

前回来た時はライブハウスが文化村のような素敵な場所にあり、その街並みもとても素敵だった・・・

ところが今回はそのライブハウスが大都会に引っ越ししてて残念〜(>_<)
しかし相変わらず海鮮を貪るのであった〜・・・

なんとこの牡蠣!!一個一元(約20円)!!!!(◎_◎;)

いっぱい食いましたがなぁ〜(笑)
食後に会場に行ってみた・・・

いや〜前の場所ん時のようなオシャレな感じの店になってるのはいいとして・・・

向かいにおでん屋がっ!(◎_◎;)

ワシは満腹なのだがヤオヤオ君まだ食うんかい!(◎_◎;)!!

いや〜汁だけ飲ませてもらったが、四川省のように辛くしていることもなく、純日本風の出汁が効いてて美味い!(◎_◎;)

そして地元のJazzクラブへ繰り出した〜
むっちゃオシャレでびっくり!(◎_◎;)

ステージでは地元のミュージシャンの演奏が〜・・・なかなかレベルが高い!!

それを眺めながらビールタワー!!!

呼び出されてセッションもしました〜

翌日昼に開いてたら昼飯にしたいと思っていたのだが、やはり夜しか開いてないということで昼飯は福建料理〜

この魚をアルミホイールで煮たやつがむっちゃ美味しかった〜(涙)

会場入り〜・・・デカい!(◎_◎;)

セッティング〜

下手は自分の持って来たシンバル、上手は会場のをセットしたのだが、右手でSabian左手でKジルジャンを叩くという「住み分け」が出来て面白い(笑)

個人的にはパイステ系があまり好きではなくSabianも含めたジルジャン系が好きである。

本番開始!!

ドラムソロ!!

実は頭の中はおでんでいっぱいだったのよ〜(笑)
終演後におでん屋に飛び込む!!

いやね、これ最高!!
ライブ後の乾涸びた身体におでんの透き通った出汁が染みる〜(涙)

これだけ食べて円高なのに500円いかないって安い!(◎_◎;)

珍しくマスタードもあって大喜びなのじゃが、日本人的には豆板醤は要らんと思うぞ(笑)

もうこれで満足!!ホテルで洗濯して寝ようと思ったら、打ち上げに行ったみんなから矢のようなお誘い・・・
「蟹を奢ってくれるから絶対来るべき!!」
ってあーた!!もう既に満腹ですがな(>_<)

まあでもそれほどまで言うならばとタクシー飛ばして行ってみた・・・
(送り付けられた動画(笑))

着いたらこんな店〜

ワシのために高級ウィスキーを用意してくれてるし〜!(◎_◎;)

宴もたけなわ・・・

蟹〜!!!

鮑〜!!!

厦門(アモイ)よいとこ〜来年も来るでよ〜

Posted by ファンキー末吉 at:12:31 | 固定リンク

2022年7月 1日

布衣2022年ツアー福建省福州

週末3連チャン乗り打ちの最後というのが一番疲れているのに、こんな時に限って移動距離が長い(>_<)
・・・と言っても高速鉄道で4時間と言ったら広い中国の中ではむっちゃ近い方なのあるが・・・

8時半の列車と言うと、このコロナの時代、駅での健康アプリや行動アプリのチェックなどで何があるやらわからんので6時には起きて早めに出発せねばならない・・・

着いたらまずメシ!!

そこから歩いて会場へ〜
ツアーの宿というのは会場近くの安宿というのが鉄則ですなぁ〜・・・

セッティング!!

私はいつもスタッフと同じ時間に会場入りするのだが、実はPAエンジニアはスピーカーから大音量でホワイトノイズなどを出して音響のセッティングをしたいし、私はタムとかのチューニングの時に音を出されるのは困るし、PAエンジニアも音を作ってる時にタイコ叩かれると困る。

実は時間の奪い合いなのよね〜・・・

まあ最近は棲み分けが上手く出来てきて、せーのでセッティング始めたら、私がタムのチューニングをしてる時は、エンジニアチームはまだ配線とかしてて音を出せない状態で、タムとスネアが終わった頃配線等が完成してホワイトノイズが流され、私はその間は音が出せないのでシンバルなどをセッティングして、ホワイトノイズが終わったら全体を軽く叩いてみて、そしたらエンジニアチームは「チェックチェック」とか声を出してモニターチェックを始める。

エンジニアチームが全てが終わってからドラムのサウンドチェックになるわけだが、この会場の上には美味しい珈琲屋さんがあるのでカフェオレを飲みながらしばしまったり・・・

ここで気付いたのだが、普段私は街の名前を言われても、どんな会場だったとか、どんなホテルだったとか、全く覚えていない。
だからマメにこのような旅日記を書いてはアップしているのだが、それがなかったら全く覚えていないというのが常だった。

ところが今回の旅は色んなことを結構鮮明に覚えている!(◎_◎;)

「この小屋の上のコーヒーが美味しいんだよね〜」
と言うと、「そんなところまでよく覚えてるなぁ〜」とびっくりされた。

自分でも不思議だなぁと思いながらコーヒーを飲んでたらわかった!!
私は去年のツアーから今年のツアーまで何もしてないのだ!!(◎_◎;)

コロナ前は日本でもツアーしたり、ヒマがあったら東南アジア旅したり、やってることがいっぱいあったので覚えられなかったのだが、去年から今年ってほとんど銀川にいて、隔離されたり隔離されたり(涙)・・・

ああなるほどねという感じである(笑)

ドラムのサウンドチェックが終わる頃、他のメンバーがやって来てそれぞれの楽器をチェックして、みんなで数曲音出して終了!!
あとはホテルに帰って私は仮眠!!

昔はここでみんなメシを食ってたのだが、一度本番前にメシ食って満腹で叩いたら吐きそうになったことがあるので、
(この時:https://www.funkyblog.jp/2019/03/post_1311.html
「ワシは本番前には食わん!!」と宣言したら、まあみんなも何となくここは軽食にして、本番後に打ち上げでちゃんと食おうという雰囲気になっている。

会場からホテルに戻る道すがらセブンイレブンがあって、みんなそこでおでんを買って食っていた・・・

おでんかぁ・・・四川省のファミリーマートでおでん買ったら辛かったし(>_<)

ところがみんなのおでんをちょっとつまませて頂いたら、これが日本風でむっちゃ美味い!(◎_◎;)

もう頭の中は「おでん〜おでん〜」のままライブ!!(笑)

おでんのこと考えながらのドラムソロ!!(笑)

そしてホテルに帰る道すがら書いましたがなぁ〜・・・

もうね、ツユがライブ後の身体に染み渡る〜(涙)
いやね、もうこれですぐ寝たらええんとちゃうん!!
しかし打ち上げにも参加〜・・・これやから太んねん(>_<)

銀川出発して2週間・・・2kg太ってます〜(涙)

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2022年6月28日

布衣2022年ツアー浙江省寧波

週末は毎週3連チャン、温州から寧波は高速鉄道で2時間なのでまだ楽である。

寧波の小屋はちょっとアンダーグラウンドな程よい大きさの小屋・・・
実はソールドアウトやったん?!(◎_◎;)

まあ小屋が大きかろうが小さかろうが、客が多かろうが少なかろうがやることは同じ!!
まずセッティング!!

本番!!

この日はなんかいいライブだったのよねぇ〜
「やっと初日が出たな」・・・って遅っ!(>_<)

というわけでドラムソロもよかった!!

もうこれで構成は決定やな!!
10本目にやっと初日が出て(笑)、このままあと47本走り切りましょう!!

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2022年6月27日

布衣2022年ツアー浙江省温州

この街に来る度に何度も言うのだが、「温州みかん」は日本のひとつのみかんブランドであって、この街とは何の関係もありませんから〜

・・・ってなことは置いといて(笑)、この街のライブハウスはそれはそれは小さくてアンダーグラウンドなライブハウスだった。

今日の会場は歴代で一番狭い・・・ だいたい12畳ぐらいでステージも狭いのでドラムを真ん中に置けない(>_<) しかしこのツアーの今までの経験では会場の大きさに関係なく同じ人数が来るのよな・・・ 聞くところによると予約だけで200人!(◎_◎;) だからPA席に金網???(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

それが去年こんなに大きなライブハウスに生まれ変わった!(◎_◎;)

ところが今回はこの小屋ではなく、もっと大きな小屋だと言う!(◎_◎;)・・・何で?

聞くところによると、去年の小屋は人気でスケジュールが取れないのだとか・・・
いや〜あんなアンダーグラウンドな小屋から人気ライブハウスになるなってめでたいことである。

昼メシはそのオーナーがわざわざやって来て奢ってくれた!(◎_◎;)

よその店で演るバンドにわざわざメシを奢ってくれるというのも不思議な話だが、まあ爆風スランプが名古屋ELLが小さかった頃、動員記録を持ってた(実質これ以上人を詰め込めない(笑))のと同じで、言わば布衣は昔のこの店の歴史を一緒に作ったバンドなのであろう・・・

オーナーが連れて行ってくれた店が、またこれが地元に知り合いがいなければ絶対に探し当てることがないであろう素敵な店!!!

調理場を通って中に入ってむっちゃ狭い店!!

温州料理!!

ありがたくご馳走になって、ライバル店への会場入り〜(笑)

デカい!(◎_◎;)

セッティング完了〜!!

ヘッドはエバンスの赤いヘッド・・・実は初めて(笑)

ライブ開始!!

ドラムソロ!!

終演後は今度はここのオーナーが奢ってくれた〜!!

何年ぶりやろ〜酔っ払い海老!!
生きた海老を酒につけて生のまま頂きます!!


温州は海沿いなので海鮮も豊富で美味!!
どうもご馳走様でした〜!!!

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布衣2022年ツアー安徽省铜陵

安徽省の小さな(中国だからそうでもないが)铜陵・・・
私にとって印象深いのはこの出来事だった・・・

時代は変わり、ホテルの前の屋台があった場所は駐車場に変わり、あの少数民族の人たちと会うこともない・・・

しかし時代は変わってもツアーは続く・・・
何故かここ铜陵は毎回必ずブッキングされる街なのだ・・・

去年のツアーと違って、今年のツアーではむっちゃストレスになっていることがある。
毎日やらねばならないPCRチェックである!(>_<)

いや、別に「毎日やれ!」と言われてるわけではないが、省を跨ぐ時には陰性証明がないと入れなかったりするので、こうやって毎日ツアーを廻っていると必然的にほぼ毎日PCRチェックをせねばならない・・・

中国人はいよい、ちょちょいと綿棒で喉を掻き回せば数時間後にアプリで結果が出る。
しかし外国人はそのアプリが外国人に対応してなかったり、病院によっては外国人がチェック出来なかったりする。

この国で外国人やってると、全く歓迎されてないようで心が折れまくる(涙)

実はこの日は現地オフだったのでファンクラブ会みたいなのがブッキングされていたのだが、その会場が外国人は入れない(>_<)

駅では自動改札通れないし、パスポート見せたら「いつ入国したんだ」と責められる。
まるで「犯罪人」のような気分である。
(犯罪人になったことないので知らんけど(笑))

翌日ライブでその翌日に次の街に行くのなら、陰性証明の有効期限が48時間なのでこの日にPCRチェックを受けとかなければならない。

「ファンクラブ会終わったらみんなで行きましょう」
ということで、ホテルで待機・・・

ところがいざファンクラブ会終わったら、
「会場がむっちゃ遠かったので、その辺で自分でチェックに行きなさい」
と・・・

ところがホテルのPCR検査場には誰も人がいない(>_<)

仕方がないので簡易検査場ではなく病院を探す・・・
铜陵第五医院・・・この日は検査やってない(>_<)

次の病院、铜陵第六医・・・検査16時まででもう終わっとる(涙)

「じゃあ明日ライブ当日の朝一番で行けば間に合うから」
ということでメシ食って飲んで寝る・・・

翌朝一番に行ってPCRチェック!!
もうね、携帯にアプリインストールして、個人情報入力して、そしたらQRコードが出るので、それをQRコードリーダーにかざして喉に綿棒突っ込めばそれで検査は終わり・・・

なのだが、そのアプリが外国人に対応してないのでQRコードが出ない(>_<)
「何?あんたQRコードないの?」ってまた犯罪者扱い(涙)

またねぇ〜田舎街なので方言がキツくてあんまり聞き取れないのよねぇ〜(>_<)

検査場ですったもんだしてたら、どうやらさっきアプリでお金払った領収書で陰性証明を受け取れるらしい・・・


こんなんで受け取れるん?!(◎_◎;)
個人情報ってこのパスポートナンバー走り書きしてるだけやん(笑)

まあええわ、ライブ前に病院来て受け取ればええんやな・・・と思ったら・・・

朝一番で行っても夜の8時まで陰性証明が出ないの?!(◎_◎;)
今日のライブ8時からなんですけど・・・(涙)

「明日朝イチでもらいに来ればいいわよ」
とマネージャー・・・

明日が移動日で出発が遅かったので良かったが、乗り打ちで早い便だったらアウトであった。


イヤなことは忘れて取り敢えず会場入り!!

この会場は「ライブハウス」というよりは「ライブバー」という感じ。

椅子が積み上げられているのは、おそらく毎回ライブのためにソファーをどけてスタンディングスペースにしているのだろう・・・

実はこの日はPAの設置から始まっていた!(◎_◎;)
きっとライブのために毎回PAをレンタルしてるのだろう・・・

セッティング!!

おかしいなぁ〜前回来た時にはもっとシンバルスタンドあったのに〜
今日はこれしかないのでこのシンプルセッティング〜!!

小屋のシンバルはあるのにもったいない・・・
・・・と思ったらシンバルスタンドもいつも他所から借りていたらしい!(◎_◎;)

スタンド届いたし〜

珍しく全部SABIANで揃いました〜(笑)

ライブ開始!!

ドラムソロ!!

最前列の女の子が可愛かった〜(笑)


さてライブは無事に終わったのですが、次の朝イチで陰性証明を取りに行った時の話・・・

窓口をたらい回しにされて、結局ひとつの部屋に回される・・・
部屋にはアプリを使えないのか、数人の中国人が私と同様陰性証明をもらいに来ている・・・

担当はこのおばちゃん(きっとワシより歳下だと思うが(笑))!!
しかし「そんなものは出せない!!」の一点張り!(◎_◎;)

中国人はみんな諦めて帰って行ったが、私はそういうわけにはいかない。
陰性証明がないと次の街に行けない・・・すなわちここで暮らさなければならないのだ(涙)

もうね、座り込みましたよ!!
どうせここで暮らさなければならないならこの部屋で暮らしてやる!!(笑)

おばちゃんもさすがにこんな金髪のおっさんがここで暮らされても困るのだろう(笑)、豪を煮やしてパソコンを開き、「ほら、結果なんか出ないでしょ」と私に見せる。

「どれどれ貸してみぃ〜!!」
と病院のパソコンを勝手にいじる金髪のおっさん(笑)

よく見たら、おばちゃんこの「氏名」の欄にパスポートナンバー打ち込んでるやん!!(>_<)
そりゃ検査結果ヒットするわけないわのう〜・・・

あかんやろ〜・・・言うてもあのパスポートナンバー走り書きした書類だけで陰性証明出そうっつうのがそもそも間違いやで〜

・・・というわけで自分で名前を打ち込んでみる・・・がヒットしない(>_<)
普段打ち込んでるSueyoshi Satoruで打つがヒットしない(>_<)
いやそもそも英語名で外国人がおそらく私だけやろうからSuで検索してもヒットしない(>_<)
大文字小文字の区別があるのかな、とSUで検索してもヒットしない(>_<)
ひょっとして一部検索ではなく完全一致検索なのかな、とSUEYOSHI SATORUで打ち込んで見るがヒットしない(涙)

最後の最後に間のスペースを取ったSUEYOSHISATORUで検索したらヒットした〜\(^o^)/

「じゃあこれ印刷して下さいな」
と言うとおばちゃん「そんなことは出来ない」ってあーた!!(>_<)

すったもんだして自分で印刷コマンド使って印字しましたがな〜
おばちゃんパソコンの使い方知らんかっただけなのね(笑)

ところが病院を出ようとしてはたと気が付いた・・・
なんか数日前にもらった陰性証明には赤い病院のハンコが押されてたぞ・・・
それなかったら無効なんちゃうん?!!(>_<)

取り敢えず受付のねーちゃんに相談してみたら、無愛想に何も言わずぺたんとハンコ押してくれた!(◎_◎;)・・・こんなに簡単なん?(笑)

というわけで綱渡りで次の街へ〜・・・いや〜これがあと100日続くのね(涙)

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2022年6月24日

布衣2022年ツアー江蘇省蘇州

前日の南京ではライブ終わって打ち上げ行かずに洗濯!!

実は無錫の暴飲暴食で2kg太ったのよ〜(涙)

(65kg台は色なし、66kgは黄色で注意、67kg越したらピンクで危険)
というわけで夜は部屋でバナナとか食べて酒も飲まず健康的に寝た・・・

ところが蘇州に着いたら思い出した〜ここは中国でも珍しいひとつの通りに日本食が密集している日本食ストリートがあるのよ〜(>_<)

「ラーメン食べましょうよ〜」と言うヤオヤオ君の誘いを強い意志で断りながら会場入り!!
蘇州の小屋がまたデカい!!

16時まで昼の部が入ってて、入り時間の16時半に行ってもまだライブ後のサイン会やっとる・・・

うちと違ってファン若い女の子ばっか!!(笑)

ドラムはチューニングしていいということなのでやってたら、サイン会終わってドラマーが上がってきて黙々と片付け始めた・・・
「お前中国でドラム叩いてワシのことも知らんのか!!」と(冗談で)イジメてやろうかと思ったら、ヤオヤオ君に「老師が小屋のスネアじゃ良くないと思ったら僕の使って下さい」って隣に本人がおるんやからワシに言えよ!!怖かったのか?怖かったのだな!!(笑)
「え?でもそれ使ったら君帰れないじゃない」と言ったら、横から小屋の人が「いいんですよこいつ、夜は何もないですから。勉強させてやって下さい」ってお前が言うなよ(笑)
というわけでまず小屋のスネアを黙々とチューニングしてみてふと見るとスネアも彼ももうおらん!(◎_◎;)おーい!!!

というわけでセッティング完了!!

ライブ開始!!

ドラムソロ〜!!!

この日のスペシャルだったことは、ヒット曲である羊肉麺の時に、2番でいきなりLaoWuがセンターから外れてベースのマイクで歌い始めたかと思ったら、ライブハウスのオーナーがステージに上がって来て残りを歌ったということ!(◎_◎;)

いや〜こんな飛び入りなら大歓迎やな〜
前回みたいに呼ばれもしないのに客が勝手にステージ上がって来て歌ったりよりは(笑)

打ち上げは小屋でやるそうで〜
助かるのよなぁ〜そういうの・・・時間が節約出来て良い!!

客席に円卓広げて打ち上げ〜!!

オーナーから、今日の対バンのドラマーを紹介される!(◎_◎;)

怖かったのか恥ずかしかったのか消えてしまっていたが、実はずーっとここにいたのね(笑)

見ればオーナーがむっちゃ可愛がっている・・・

南京のバンドらしいけど、昼間にこの小屋を満杯に出来るって凄いぞ!!
ライブハウスがそんな地元のバンドを育てているなんて、中国にもやっとライブハウス文化が根付いて来たな、と日本のライブハウス世代の私はそう思うと嬉しくなってしまった・・・

頑張れよ!若いドラマー!!
「お前もな!!」と言って欲しかったが、始終緊張しっぱなしであった・・・(笑)


さて翌日は移動日、日式ラーメンを食いたくて仕方のないヤオヤオ君と二人で単独行動をして、日本人街のラーメン屋さんに入った!!

写真

ヤオヤオ君が前回ひとりで入ってむっちゃ美味しかったんですと!!
オススメの醤油ラーメン!!

この低温調理のチャーシューば絶品!!
ついでに餃子も〜

日式羽付き餃子最高!!

移動日なのでビールを頂きます!!

でも値段を見ると結構高い!(◎_◎;)
火山肉ラーメンって円高やから2000円近くするやん!!(◎_◎;)

まあ金を出して美味しいラーメンが食えるならそれで・・・
日本人のいない銀川では絶対食えんし〜・・・

帰ろうと思ったのだが、昔ここ蘇州でひとりドラムをブッキングしてくれたチャッピーさんに、ご挨拶がてらメッセージを送ったら、何やら近所にむっちゃ美味しい蕎麦屋があるらしい!(◎_◎;)

李さんという美人店長がいるらしく、それならお顔を拝みに行こうとハシゴ!!

蕎麦なんて食うのむっちゃ久しぶり!!(涙)
むっちゃ美味かった〜!!!

評判のうなぎも美味しかった〜(涙)

ちなみに私は蕎麦焼酎の蕎麦湯割りを飲みました〜
十数年ぶり!!(涙)

写真

というわけで体重は・・・・(涙)
ツアーは続く・・・

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2022年6月22日

布衣2022年ツアー江蘇省南京

無錫から南京までは高速鉄道で1時間!!近い!!

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・・・いや〜助かるのよねぇ〜書き入れ時の週末はどうしても乗り打ち(移動してその日にライブ)になるので、移動距離が長いとむっちゃ疲れる(>_<)

私のような年寄りは早起きだが、みんな基本的に音楽関係者は朝寝坊なので、少しでも長く寝かせてあげようということで、スタッフの入り時間(ドラマーはチューニングもあるのでスタッフと同じ入り時間)に合わせて、着いて昼メシ食ったら(場合によっては飯食わずに)すぐ会場入りするような時間に着くように移動スケジュールが組まれている。

必然的に、移動日でもない限り、昼メシは手っ取り早く食べれて簡単なモノを食べるのだが、この日は違った!!

小屋が昼の部もブッキングしていて、4時半入りじゃないと会場に入れないのだ。

悪いことにホテルも2時にならなければ部屋に入れない・・・
しゃーないなぁ〜出て来るのに時間がかかるけど「烤鱼(KaoYu)」食いますか〜

この「烤鱼(KaoYu)」という魚の食べ方、今でこそ全中国で大人気の料理なのだが、10年ぐらい前にはさすがの食い道楽の私も知らなかった。

初めて食べたのは湖北省の恩施(EnShi)というところ。
この仕事で行ったのよね〜

ひとりドラムin湖北省恩施土家族苗族自治州

野外でむっちゃ暑くって、ステージ降りてイベントが終わるまで待つのに、楽屋もないので友人の奥野龍太郎と一緒にステージ裏にある小さなローカルの食堂に飛び込んだ。

そこで隣の人が食べてたのがこれである。

「何コレ?頼んでみるか?」

魚をまず皮がカリカリになるまで焼いて、それを辛いタレで煮込むのでむっちゃ時間がかかる・・・
冷えたビールを飲みながら待つ・・・
実は料理が出て来た頃には既に酔っ払ってたのだろう、この辛さにやられて、
「何コレ?むっちゃ飛ぶやん!!」

湖北省も辛い料理で有名である。
お隣の重慶も辛い料理で有名である。
そんな中で外国人など滅多に来ないローカルな食堂で、遠慮のない地元民の味が出て来たんだから辛さで飛んでしまったのだろう・・・


話が大きく逸れてしまったが、そんな料理を普通ライブの前に食べたりはしないが、ホテルに入れるまで2時間もあるのだ。
料理が出て来るのが遅くっても構わないということで久しぶりに食った〜

2時にホテルに入って4時まで爆睡!!(笑)
その後会場入り〜!!

週末金土日は毎週3連チャンなので南京に乗り打ち〜 中国にはMAOとモダンスカイという2大ライブハウス系列店があるけど、それを除いて単体では機材もスタッフもむっちゃちゃんとしてる小屋です〜デカい(>_<) 2階にも立ち見で客を入れる変わった構造なんだけど満杯になると目の前客ばっかりになって壮観!! というわけで今回もソールドアウトですと!!\(^o^)/ 録音用のパソコン台があるのもありがたい〜 - Spherical Image - RICOH THETA

中国にはMAOとモダンスカイという2大ライブハウス系列店があるけど、それを除いて単体では機材もスタッフもむっちゃちゃんとしてる小屋!!

実は引っ越すかなんかで、この日はこの小屋の最後のライブだったようで・・・

2階席に立ち見で客が入るという、ステージから客席をみたらずらりと客が立っているという不思議な作りの小屋だったのに残念やのう〜・・・

ちなみにこの日はソールドアウト!!
満パンの壮観な客席が見れそうである・・・

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セッティング完了〜!!

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実は最近気付いたのだが、オープンハンドになってから、小屋のライドを借りて左側にもライドをセッティングするのだが、通常のハイハットはシャフトが長いので、どうしてもその上に被さるようにライドをセッティングするととても高くなる。
左が高く右が低いようなセッティングになるのであまり気に入ってなかったのよねぇ〜

自分のドラムだったらシャフトを短く切ってやれば済むのだが、人の楽器を勝手に切るわけにもいかん・・・
かと言って切ったのを持ち歩いても、メーカーによってシャフトの太さが違ったりするのよねぇ〜(>_<)

ところがこのようにちょっと後にずらしてやって、このシャフトに左側からライドを叩けば解決する!!(◎_◎;)
ライドを叩いていた左手で前のクラッシュを叩く時には、よいしょとシャフトを跨いで叩かねばならないけど、小屋にクラッシュとシンバルスタンドがあれば左にももう一枚セッティングすれば解決する・・・

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小屋にもよるけど、これがツアーのデフォルトやな!!

小屋によってはシンバルスタンドやドラムセットすらボロボロだったりするが、この小屋はちゃんとメンテされてるし、シンバルのフェルトやネジなどちゃんと全部揃っている(それが当たり前?笑)

スタッフも機敏で、何か足りないものがあるとキビキビと動いて探してくれる・・・(日本ではそれが当たり前(笑))

この小屋がなくなるのではなく引っ越すのであって欲しいのう〜
また引っ越してからもお世話になりたい〜!!

というわけでこの小屋最後のライブ!!

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ドラムソロが凄い熱狂的でびっくり!(◎_◎;)

ちょっと解説すると、まず最初のドラムソロは绿韭菜という曲の後に付けたドラムソロで、またこのテンポ104というのが、16分音符だと遅すぎるし32分音符だと速すぎる。
じゃあ6連符かと言うと、3連系のフレーズってあまり在庫がないのよねぇ〜

というわけで在庫を増やす為に、速度系のドラマーがよく使う、フロアタム3発→左手からスネア3発→右手からロータム3発→左手からハイタム3発というフレーズを組み込んでみた。(30秒辺りから)

速度系のドラマーはこれをそのまま繰り返したりするのだが、104のテンポだとそれほど速度を誇示するほど速くもない(>_<)

そこで自分らしく、上記4つの8分音符の次にスネアを8分音符で入れて5拍フレーズにしてみた。

ところがこの曲のシーケンスは曲中と全く同じものを使っているため、26秒のブレイク(これもウケてるなぁ(驚))の後はAメロ部分・・・この曲は民謡なので小節数がイレギュラーで、ここって実は5小節なのよねぇ〜

3小節Emの後に2小節B7、この2小節は必ず盛り上がる鉄板フレーズになったタムとシンバルを組み合わせた6連となるのだが、この新しい5拍フレーズ、5拍フレーズってただでさえ見失い易いのに3小節で収めるっつうことが出来てなくて、実は1小節早くその決めフレーズに入ってる(>_<)

もっとシーケンスを大きく聞いていればよかったのだが、その1小節ズレて叩いていることに気づかずに次の同じ部分でスティックを落としてしまう・・・(53秒辺り)

実はこの前にもトリロクトゥルクーがやってた5拍フレーズ(スネアのRllrrLに続いてタム回し6連+8分の5拍)をやってるのだが、このフレーズは慣れているのでちゃんと3小節に収まっている。

自信持って違う3小節を叩いているわけだが(笑)スティックを落としたことによってシーケンスが耳に飛び込んで来て、スティック拾いながら小節数を修正してると言う・・・

まあ言わんかったらわからんか・・・そんな裏話でした・・・

続いてドラムソロのための曲に続くのですが(1分40秒辺り)、この元ネタ(笑)は言わずと知れたツェッペリンのモビーディック!!

これですな

実はこの1コーラスの後にはベースソロとギターソロも入っているのですが割愛して(スマン)そのままドラムソロ〜・・・(2分14秒辺り)
って何しようかなと思ったのですが、やっぱグランドファンクのドンブリューワーでしょ!!

昔大好きでよくこのビデオは見てたのだが、実際に自分でこんなん叩いたのん初めて(笑)

実は若い衆にこの映像を見せたら「まんまやないですか!!」と突っ込まれたのだが、そもそも中国でグランドファンク知ってる人があんましおらん。
このビデオが流行ってた頃、この客席でおる人誰もまだ生まれとらん(笑)

というわけで中国人むっちゃ新鮮に聞こえるんやろうなぁ・・・

まあ中国でなくても、草食系男子が増えている日本でもドンブリューワーみたいなこんなパワードラム叩く若い衆おらんやろうからなぁ・・・

というわけで40年同じドラムソロをやっとるドンブリューワーに敬意を表してフロアタムを叩きながら立ち上がってみる(2分34秒辺り)

彼のんと比べると立ち上がるのんがモタついてるなぁ(笑)
まあライブを続けるうちにスピーディーになるやろ・・・ってずっとこれやるんかい!!(笑)・・・やるでしょ〜

実はこのフリーのドラムソロは、導入部分こそドンブリューワーですが、ほんまにやりたいことは、3分18秒辺りからの6連でツーバスを踏みながら上でポリリズムの色んなフレーズを叩くというもの・・・

ところがひとりで練習してた時には色んなフレーズ試してたんやけど、いざ本番になったら全く出て来ん!!(>_<)

常々「練習と本番とは全く違う」と言って来たが、まず本番は練習ん時みたいに冷静じゃない(笑)
頭真っ白になってる状態で出て来るフレーズが本当に身体に入っているフレーズで、そんなフレーズって実は本番でしか生まれて来んのよねぇ〜

かと言って、客を煽ってなんぼのロックドラムソロなわけで、あまりテクニカルに走ると客が冷めてしまう・・・難しいところですが、この部分がツアー中にどれだけ進化してゆくかが楽しみです。

さてどうシメようかと考えてたのですが、3分45秒からのように3連符の4つ取りロール込みから乱れ叩きになってシメるのが良さそうですな。
本当はやりたかったのはこれもドンブリューワーネタですが、次のドラムソロ6分辺りからのフロア→タム→バスドラの3連を叩きながら叫ぶやつ!!
これを速くして終わろうと思ってたのだが、この曲のドラムソロも変化がなかったので、既に鉄板ネタとなってしまったこれは現状ではこの曲に持って来ようと思ってます〜

問題はこの叫んで一番盛り上がったところからどうシメるかですなぁ〜・・・
一番ええとこでまたスティック落としとるし〜(>_<)

本当はこのままテンポを速くしてゆくのがいいのだが、ドラムソロ4種類、ひとつはシーケンスに合わせたミドルテンポ、次にフリーソロの3連系、そしてこのテンポをキープした16系と来てる中で、この曲もフリーテンポにしていいものかどうか悩みどころである・・・

そして4つ目のアンコール(6分38秒)ではプロレス系と言うかおアホ系と言うか(笑)しかしこのスタイルのドラムソロをやるドラマーって中国どころか世界にもおらんからなぁ〜・・・時々「これでええんやろか」と悩む時もあるけど(笑)まあこれは死ぬまでやらなあかんなと覚悟を決めてます〜

7分13秒からの叩いては煽る叩いては煽るのは鉄板ネタとして揺るぎなく、7分52秒からのだんだん速くしてゆくのももう変えられんでしょう。

問題はその次のツーバスに持ってゆくまでの部分(8分18秒から)をどう構築するか・・・まあこれも本番で色々やってから作り上げてゆこうと思います〜

9分12秒からのツーバスを踏みながらの上下分離ネタ!!(これはJazzではサンバの足を踏みながらやります)進軍ラッパフレーズから歌舞伎ネタはもう変えられん(笑)

この上下分離はその昔森山威男さんというJazzドラマーのライブを見に行ってそこで初めて見たのだけれども、ある日突然出来るようになったので、このような笑えるネタにしているところが自分らしい(笑)・・・というわけでこれも死ぬまでやりましょう!!

というわけで今回のツアー4つのドラムソロをどのように考えて構築しているかを詳しく説明しました〜

ちなみにこの4つのドラムソロ、毎回全部・・・ということはあと50回やることとなります〜はてさてどのように進化してゆくやら・・・お楽しみに!!

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2022年6月21日

布衣2022年ツアー江蘇省無錫

内陸で海のない銀川で暮らしていると無性に刺身が食いたくなったりする・・・(>_<)

日本人が多く住む無錫にはレベルの高い日本料理屋がたくさんあるので、移動日のこの日は地元の日本人の皆さんと飲み会!!

刺身〜(涙)

海のない銀川では生魚は空輸しかないので寿司屋でも刺身は少なく、ロシア上空を飛べないためにサーモンも品切れだった〜

辛子明太子〜(涙)

寧夏回族自治区では滅多に食べられない肉厚のトンカツの乗ったオムレツ!!(涙)
トンカツの脂身ばかり先に全部食べてしまいました〜

もう食えん〜(>_<)
ちなみに左側には四日市トンテキがあります〜

ついでにラーメン屋もハシゴ!!

いや〜太った太った・・・この日だけで2kg太っているから凄い(>_<)
全部ご馳走してもらったのでお礼に翌日のライブにご招待!!

無職の日本人の皆さん(一部日本語達者な中国美女)

翌日会場入り・・・暑い(>_<)

湿気のない砂漠の街の夏と違ってやっぱ南方の海に近いところは蒸し暑いのう・・・
セッティングしているヤオヤオ君も写真を撮っている私も(後には)上半身は裸です〜

中国のライブハウスにはデフォルトで楽屋にビールがあるのですが、ロックのドラムはやっぱアスリートなのでライブ終わるまで我慢(>_<)

このライブハウスがある地区は運河(?)がある古い街並みの素敵な街で、運河っぺりでお茶〜

いつものようにホテルに帰って一寝入りして会場に向かうのだが、夜がまた素敵な街並み!!

灼熱のライブ開始!!

ドラムソロ!!

前回のツアーでもやってたこのドラムソロ、なんか新しいネタないかなと思ってたのだが、速度系の人がよくやる、3連符でバスドラ→スネア→ロータム→ハイタムという流れを取り入れてみた。
そのまま連続させても単なる速度系なので、トリロクトゥルクーがやっていた5拍フレーズに続いて、私らしくこれの最後にスネアを一発入れて5拍フレーズにしてみた・・・

あとなんかまた新しいのないかなと考え中〜
ツアーは一本一本こうやって進歩してゆくので楽しいです・・・

打ち上げはまた日本人の皆さまと〜また奢ってもらいましたm(_ _)m
来年もまたここで会いましょう〜!!

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2022年6月20日

布衣2022年ツアー山東省临沂

临沂(LinYi)着いた〜

布衣のツアーには必ずこの街「临沂(LinYi)」が入る。
何故かと言うと、昔北京の中国式長屋「院子(Yuanzi)で一緒に暮らしていた「蚊子(Wenzi)」がここでライブハウスをやっているからである。

前には鈍行が停まる駅しかなかったのが、今では高速鉄道が停まる駅が出来たり、アンダーグラウンドな素敵なライブハウスが前回では大きな小屋になってたり・・・時代は変わるものだと思ったら・・・

夜メシを奢ってくれると言うので、てっきり毎回行くこの店

かと思ったら・・・

ナニコレ?!!高級ホテルのレストラン?!(◎_◎;)

お前・・・まさか金持ちになったんか?!(◎_◎;)

いや、このルックスでそれはないやろ(笑)

何せ前回来た時はライブハウスの一角のこんなゴミだめのようなところで暮らしてたのだ・・・

雰囲気を見ると、どうやら支払いは彼ではなく、向かいに座っている友達のようなので、遠慮なくご馳走を頂くことにした(笑)

てっきりあのローカルな安い食堂だと思ってスルメを持って来たのだが・・・

回してみても誰も食べなかった(笑)

翌日小屋に行ってみると・・・

場所は同じだが名前も変わって・・・しかも「CLUB」になっとるし〜!(◎_◎;)

でも暮らしてるとこはやっぱゴミだめ〜(笑)

シンバルは相変わらずこんなボロなんしかないし〜(>_<)

ヤオヤオ君が「シンバル持ち歩くの重いんで1枚減らして下さい」と言うので、今回はこれしかないということになる(>_<)

でも向こう側にあるオモチャのシンバルみたいなんが、スプラッシュチャイナみたいで結構いい音がするので使ってみた〜

でもいざバンドで合わせてみると、ボリュームが小さいのであまり使い物にならない(>_<)

結局本番前に地元のドラマーがいいシンバルを持って来てもらったので交換してライブ開始!!

ドラムソロ!!

さて、この日は打ち上げには行かずそのまま寝たのだが、夜中の3時に叩き起こされて名物の「糁汤(SanTangと読むのか?ZaTangと教わったぞ)」!!

3時に開く地元の名物店があるらしい!(◎_◎;)

日本では酸辣汤(SuanLaTang)という酸っぱくて辛いスープが有名だが、河南省には糊辣汤(HuLaTang)というその酸っぱくないバージョンの名物がある。
そしてここには糁汤!!
どれも胡椒辛いスープなのだが糊辣汤は糊の字のごとく片栗粉でドロドロにしているが、糁汤は牛肉と鶏ガラを一日煮込んでドロドロにした牛肉スープ!(◎_◎;)
朝メシと言いながら飲みのシメに来てる客ばっか(笑)

シメにも朝にも似合う一品でした〜

ライブ終わってホテルでシャワー浴びてスタッフの片付け待ってたら眠くなったので打ち上げ行かずに寝てたら夜中の3時に起こされた。3時に開く地元名物の朝メシ屋があるらしい!(◎_◎;) - Spherical Image - RICOH THETA

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2022年6月14日

布衣2022年ツアー山東省潍坊

2022年の前半ツアーはとりあえず2本やって一度帰って来たのだが、ここから108日の55本続くツアーが始まると言う・・・

まあ途中銀川公演の時に帰って来るとは言っても、まあざっと2ヶ月は帰れないわけだからということで〜

冷蔵庫を空にする!!(笑)

いやこの部屋はLaoWuのお母さんが住んでたとかで、私のために住まわせて下さってるわけで、「長い留守の時は総電源を切っておきなさい」と言われたらしゃーないなぁ〜・・・

そしてパッキング!!

毎回毎回「前の日やればええやん!!」と思うのだけれどもどうしても出来ん(>_<)
きっとパッキングした時点でもう旅に出てる感じになって、大事なもの(っつうか自分の全て)が入ったトランク見ながらよう寝んのよなぁ・・・

というわけで毎回当日の朝にパッキングするのだが、当然ながらいつも何か忘れてゆく(>_<)

まあパソコンとかよっぽど大事なものじゃなければどこ行っても買えるからのう〜
というわけで出発!!

初日の移動日12時間強!!・・・てシビれるのう(笑)

きっと前回コロナのために飛行機が欠航になって8回取り直したということがあったので、比較的安全な陸路にしたのだろう。

ワシ以外全員爆睡!!(笑)
「无时不工作(仕事してない時がない」(笑)

着いたらさすがに疲れているのだが、名物の鶏炒めを食わねばならん!!

ぐっすり寝ていざ出陣!!
4年前に来た時は小さなパブ見たいな会場だったが、今回の会場はデカい!(◎_◎;)

楽屋も広い!(◎_◎;)

ドラムはYAMAHAのいいセット!!

今回はヤオヤオ君が
「運ぶの重いからシンバル一枚減らして下さい」
と言うので、小屋にたくさんあったジルジャンばっかになってしまった〜

珍しくチャイナがあったので左にもセッティングしてみた〜今日は左手が忙しい(笑)

このセットで昨日のドラムソロ!!

まあテクニカルな部分もあるけど、今回のテーマは40年全くブレないグランドファンクのドンブリューワー!!

ネットで見て感激したのよねぇ〜
ワシが若い頃見て感激した40年前の彼のドラムソロ!!

そしてネットで見つけた今のドラムソロ!!

同じやん!(◎_◎;)

いや〜40年同じことするってやっぱ凄いで(涙)
というわけで彼に敬意を払って、ドンブリューワースタイルのソロ!!

若い衆にドンブリューワーのドラムソロ聞かせたら、
「Funkyさんの今やってるのってこれと同じじゃないですか!!」
と言われた(笑)

同じですけど何か〜?(笑)
いや、こういうのは下の世代に伝えていかないかん!!
何せ彼がこのドラムソロを始めた時には布衣の客席にいる人は誰もまだ生まれてなかったんやし〜・・・

でも本当はバスドラ3連符に乗っけて色々ポリリズムを使った変態フレーズをしようと思ってたんだけど、このようなロックライブでは結局体力モノしかウケへんのよなぁ〜

まあツアー中に色々育ってゆくでしょう!!

この前に叩く绿韭菜のドラムソロがFacebookでは結構人気なようだ・・・

テンポ104って・・・16分音符では遅すぎるし32分音符ではちょっとしんどいテンポ。
3連符で構築するって結構難しいんやけど、32音符を使ったり、3連符の5拍フレーズなど結構テクニカルなフレーズを使ったりしてもウケず、やっぱ単純なタム3連符左右シンバルが一番ウケる(笑)

まあとどのつまり「芸」ですからな、お客さんに喜んでもらってナンボですm(_ _)m

ドラムソロ3は、ドンブリューワーのように叩きながら「Take you higher」とか叫ぶわけにはいかんので、崔健の「好嘞!!」を叫んでみたらウケた!(◎_◎;)
ドラムカメラのマイクでも叫んでんのか叫んでないのか聞こえんのに、あんな遠い客席では聞こえるんやなぁ・・・毎回やろっ(笑)

そして最後のはもうネタやな(笑)

この、足と手を分離して、手で全く別のことを叩くというこの「ネタ」は、Jazzをやり始めてからもう30年近くはやっとるやろ〜
(Jazzではサンバのリズムを踏みながら、ロックではツーバスを踏みながら進軍ラッパのフレーズを叩く)

これも時々「毎回こんなんでええんやろか」と悩むこともあったけど、ドンブリューワーさんを見てもう悩まん!!
あと10年続けたら40年!!・・・死ぬまでやりまひょ〜

というわけで4本のドラムソロ!!

ライブもむっちゃ盛り上がりました〜!!

打ち上げは小屋のオーナーが奢ってくれた〜
何やら音楽好きが集まりそうなビヤガーデン!!(笑)

いっぱいモニュメントがある〜

山東省の青島ビールの生ビール!!
フルーティーでむっちゃ上手い!!

戻ってから洗濯〜・・・これがツアーで一番大変なBig Jobなのよ〜(涙)
これをサボると翌日Tシャツが発酵していくら洗っても匂いが落ちなくなるのよ〜・・・

ところでこの潍坊(WeiFang)という街は凧で有名なのだとか・・・
「凧に関する思い出」とかインタビューされたけど全く思い出がなかった(>_<)
すまんのう〜・・・

ロードムービー


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布衣2022年ツアー内モンゴル自治区フフホト

大連のライブが終わって、そのままレンタカーで瀋陽まで走って、朝いちの飛行機でフフホトに着いたのが9時、空港でPCR検査やって色んな手続きしてやっと解放されてホテルに着いたのはもう昼前(>_<)

ホテル前のモンゴル料理屋のモンゴルミルクティーが沁みる〜(涙)

やっとのことでホテルのベッドで熟睡!!
目が覚めたらライブハウスのオーナーが食事をご馳走してくれると言うので電動バイクで向かう〜

中国は100円未満で電動バイクが借りられるので便利なのよ〜

着いてみたら何やらむっちゃ良さげな・・・

凄いんですけど!(◎_◎;)

羊さんが肉を運んできます(笑)

見慣れない部位も〜

壮観です!!

シメの麺投入!!

・・・いや〜堪能しました〜(涙)

羊肉さんざん食って飲んで、酔っ払ってJazzバーに連れて来られた〜・・・
内モンゴルでJazz?・・・不思議な感じがするが、やっている音楽はエフェクトいっぱい使ったサックスとドラムのデュオ!(◎_◎;)
見ると演奏終わってグラス洗ったりしてたので彼らの店なんだろう・・・好きなこんな音楽やって客が入るんだったら言うことない!!
引っ張り出されてセッション!!・・・思えば、ここのドラムも結構上手かったが、自分のやりたい音楽を叩く時に「これ叩きたいんだけどどうやればいいんだろう」と考えるから進歩するのであって、銀川のドラマーのように箱バンやってただけではやっぱ上手くならんわのう(あれはあれでプロフェッショナルな能力が必要ではあるが・・・)
銀川帰ったらまた説教してやろう(笑)

さてライブ当日!!
相変わらずこの小屋は広い!!

楽屋にモンゴルミルクティーがあるのは世界でもここぐらいやろ〜(知らんけど)

セッティングだん!!

ライブ開始!!

この日のハプニングは、私の書いた彼らのヒット曲「羊肉麺」が始まった時・・・

観客のひとりがステージに上がって、LaoWuのマイクを奪ってこの曲を歌い出す(笑)

ギターボーカルやからええようなもんの、立ちボーカルやったらボーカリスト何もやることないやん!!(>_<)
最後にはスタッフに引きずり下ろされたが、結局1コーラスぐらい歌ったのでは?(笑)

ドラムソロ4本!!

打ち上げは羊の足!!!!

羊肉串もあります〜

何やらわからん鳥の丸焼きも〜

ザリガニも〜

次の日は飛び込みで入ったドラムクリニックの仕事〜・・・の前に朝メシに羊のホルモンスープ!!

銀川のんよりあっさり目でした〜
内モンゴルでも寧夏回族自治区でも朝に食うものらしいが、この辺の人よう朝からこんなもん食えるなぁ〜・・・ってワシも食ってるけど(笑)

やって来たのはドラム教室!!

生徒に教えるのかなと思ったら校長先生でした〜

中国の果て内モンゴル自治区に川口千里ちゃんもいました〜(笑)

さてキャンセル待ちでやっと取れた列車で銀川に帰るのだが・・・

9時間近くかかる(>_<)

フフホト駅!!

中はこんなん!(◎_◎;)

鈍行?!(◎_◎;)

コンパートメントの・・・

寝台車!!\(^o^)/

ゆっくり寝て帰る〜!!

睡眠時間こそはたっぷり取れてるのだけどなんぼでも寝れる・・・
やっぱ疲れてんのやなぁ・・・

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2022年6月13日

布衣2022年ツアー初日遼寧省大連

待ちに待ったツアーが始まった〜!!!!

とりあえずは2本やって一度戻って55本!!

なんで土曜日空いてんの〜?
元々は河北省の秦皇島だったのだが、コロナでまだ営業出来てないらしい・・・

ってか大連(遼寧省)〜秦皇島(河北省)〜フフホト(内モンゴル)を移動日なしで乗り打ちって大変やったやろ〜
なくなって土曜日が移動日になってラッキーやな〜・・・って後にやっぱ大変だったのだが(>_<)

元々ツアーは1ヶ月前には始まってた予定で、それが中国のゼロコロナ政策のおかげで中止になってたものだから、ある小屋はそのままのスケジュールで、ある小屋は組み直して空いているところに再ブッキングするので、まあ今回移動が大変なのがあるのは仕方ないと言えよう・・・ライブが出来るだけラッキーである(感謝)

まずは寧夏回族自治区の銀川から遼寧省大連への移動日なのだが、この移動はまず陝西省の西安まで高速鉄道(3時間ちょい)で行って、そこから飛行機で大連まで〜

6時に駅集合なのだが、どうしても荷物のパッキングは前日にようやらん(>_<)
5時起きでパッキング〜絶対何か忘れもんがある〜(>_<)

駅まではタクシーですぐ!!

マッサージしながらみんなの来るのを待つ!!
中国は色んな駅とかにマッサージ機があって便利なのよ〜

乗車!!

まあ西安までは何も問題なく映画一本見れば着いたのだが・・・

着いてすぐまたPCR検査!(◎_◎;)

実はここからが大変!!
西安に入るために銀川でもPCR検査を受けてたのだが、
実は街によってはそこに入るのに2回PCR検査を受けなければならないのだ!!(◎_◎;)
・・・つまりツアー中毎日PCR検査(>_<)

そして西安の空港では
「携帯を電源オフ、もしくは機内モードにしなさい!!キー!!」
とマネージャー・・・

携帯の位置情報で個人の行動を全て国家が監視している国である。
たかだか乗り換えで数時間通過しただけの街に「滞在した」とされて、またとばっちり隔離でもされたら大ごとだからである。

しかし上有政策下有对策(上に政策あれば下に対策あり)とはよく言ったものだ・・・

大連に着いたらまたPCRチェック(>_<)

そして大連の健康管理アプリをダウンロードして個人情報を入力せねばならないのだが、それが例によってまた外国人に対応していない(涙)

ホンマこの国のゼロコロナ政策、もちろん中国人にとっても大変なのだが、ITの先端技術で少しでも人民の手間を減らそうっつうのが、軒並み外国人には使えないのだから悲しくなる(涙)

ところがやはり上有政策下有对策(上に政策あれば下に対策あり)、実はこのアプリをダウンロードして手続きをした最終画面はこれ!!

多くの健康管理アプリは、最終画面を出した時間が表示されたり、その時間が刻々と動いていてスクショを撮れないようにしてたり、
ところがそうするといちいちアプリを開いて最終画面まで行ってからそれを見せるために長蛇の列が出来てしまう。

それを避けるためにご丁寧に「この画面のスクショを撮って見せて下さい」と書かれている。

つまり私のようにアプリをダウンロード出来てない人も、この画像さえ誰かから送って貰えばノーチェックでそこを通れるということである(笑)

ということで無事大連に入れて海鮮!!!
いや〜内陸の銀川にいると海鮮なんか食べる機会ないのよ〜(涙)

次の日はすき家!!

おでん!!

銀川と違って日本人が多い街最高!!

さてとセッティング〜
写真は自粛しますが、実は会場入りの前にPCR検査に行って(毎日やるのよ〜涙)帰りにうんこ踏んづけた(>_<)
いや、踏んづけたと言っても不思議なことに、素足にホテルのサンダル履いてたのだけれども、その踵とサンダルの間に何故かうんこが〜!(◎_◎;)なんでここにスポッとうんこが入るわけ?(>_<)
まあ靴下履いてなくてよかったっつうか、靴じゃなくてよかったっつうか、「うんこだけに運が付いてよかったよかった」とみんなに中国語で言えなかった私は同情だけされて気分が滅入る(笑)
ドラム叩いてスッキリしますか〜!!

いざステージへ!!!

ステージ写真

ロードムービー

この日のドラムソロ!!
今回から1ステージにドラムソロ4本!!

派手な曲がいっぱいあったらよかろうということで新しくドラムソロのための曲を書き下ろしたのよ〜ツェッペリンのモビーディックのような曲でグランドファンクのドンブリューワーのようなソロをする〜って客席おそらくまだ誰も生まれてないし〜(笑)

さてここからが実は大変!!
なんと予定されていたフライトが軒並みキャンセル!!
チケットを8回取り直して、やっと取れたのが翌日朝一番の瀋陽発のフライト!!
ところが瀋陽まで行く足がない。
これに乗れなければあわや次の内モンゴルフフホトのライブは中止になってしまうのだ!(◎_◎;)

たったひとつの方法として、乗り捨てのレンタカーを借りて終演後に飛び出しで瀋陽まで走り、そのまま空港で乗り捨ててフライトに飛び乗るというもの!(◎_◎;)


2台に分乗して機材を詰め込む!!

ボーカルがバンドのために一番働くバンド!!(笑)

運転手も君だ〜(笑)

明け方にやっと瀋陽空港に着く〜
ギリギリで登場〜!!

もうね・・・へとへと(>_<)
ツアーでドラム叩くのは何の辛いこともないが、この移動はさすがにキツい!!
もうゼロコロナ政策やめれ〜(涙)

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2022年2月 5日

銀川Jamセッションの夜

布衣は実は旧正月の4日には毎年ライブをやっていたようで、
(私は今年初めて旧正月に銀川にいるので知らんかったけど)
今年はコロナのせい(政府が北京オリンピックでゼロコロナを目指しているせい?)で、バンドとしては開催出来ない、その代わりJamセッションをやろう!!・・・ということで呼ばれて行って来た。

セッティング〜

LaoWuの司会でセッションが始まる・・・

セッションで本職であるドラム叩いても「ちゃんと叩かにゃ」というプレッシャーばかりで楽しくないので、やっぱ専門外の楽器で「アマチュア」として参加するのが一番楽しい(笑)
今回はキーボード!!

布衣の曲はコード進行が簡単でよい!!(笑)
元々布衣はこのボーカルの馬向東が初代ボーカルで、LaoWuはギタリストやったんですと〜
彼が辞めてから「誰か歌えんか?」というわけでLaoWuがボーカルになったんですと〜
運命って面白いですのう〜・・・

キーボードの中ではオルガンが好きです!!

アマチュアキーボード奏者として何曲か遊ばせてもらった後、年寄りは引っ込んで若者達のセッション!!

なんと二胡奏者が!!!!(◎_◎;)

いや、世界中色んな国でJamセッションやるけど、Jamセッションに二胡が入るなんて中国ならではよのう・・・

むっちゃ若いぞ!!10代じゃろ・・・なかなかの腕であるし、上の世代は民族楽器しか聞かずに育って来たので、Jazzとか色んな音楽と融合するのにとても苦労したのだが、この世代で自分からJamセッションに飛び込んで来るなど逸材だと思う・・・

お近づきになって今度自分の曲を弾いてもらおう・・・


楽屋では年寄り達が新年会となって飲んでいるのだが・・・

その中で、四暗刻というメタルバンドのリーダーでギタリストの彼が泣いている!(◎_◎;)

聞けば2人いるボーカリスト、ひとりはデス声でひとりはラップなのであるが、そのデス声のボーカリストがバンドを辞めてしまったらしい・・・

私は知っている、彼はバンド結成の頃から自分の私財を投げ打ってまでバンドの為に全てを尽くして来たのだ。
そのバンドが壊れようとしている・・・だから泣くのだ・・・

「夫婦だって長く維持してゆくのが大変なのに、バンドなんて相手がひとりじゃないんだぞ!!いっぱいいるんだぞ!!難しいに決まってるじゃないか!!」
と離婚経験のあるLaoWuが慰める(笑)

「LaoWuなんてなぁ〜全てバンドのためバンドのためで生きて来て、最後にはそのバンドのメンバーに裏切られて攻撃されてんだぞ!!
お前なんか6人のバンドでひとり辞めただけだろ!!こいつなんて4人のバンドで3人辞めたんだぞ!!(笑)
(その時の話:布衣(BuYi)の内乱

何とか彼を慰め終えた頃には私も既にベロンベロン(>_<)

そしたら昔よく食ってたこれが無性に食べたくなる〜!(◎_◎;)

寧夏回族自治区名物「羊の臓物スープ」である!!

これがどう見ても身体に悪い!!(>_<)
しかし「身体に悪いことほど気持ち良い」という原則の中、アレルギーの治療の為に半年間も健康的な生活をしている私の身体が、反動で「身体に悪いこと」を求めているのだろう・・・

ちなみに、エンジニアの海龍(HaiLong)は、アルコールアレルギーのため酒も一滴も飲めないのに、これを食って痛風になった!(◎_◎;)

ビール党の私はやっぱビールを飲みながらこれを食いたい!!
店はイスラムなので酒は置いてないが、外からの持ち込みはOKらしく、ヤオヤオ君に頼んで買って来てもらう・・・

乾杯!!・・・あれ?Funkyさん、おでこどうしたんですか?

え?知らんなぁ・・・どっかにぶつけたん?

ちなみにこの臓物の中には、肺の中に小麦粉を入れて煮た主食みたいなのもあるが、私はそれらを除いた「純肉」というのを頼んだ・・・ってか小腕でええやろ〜何で大腕頼むん?(涙)

スープは全部飲んだけど(笑)

翌朝はやはり腹具合が悪い(>_<)
身体に悪いとわかってても、翌日体調を崩すとわかってても、酒飲んだらついついこれを食ってしまうのよね〜

そういう人を「酒傻子(JiuShaZi)」つまり酔っ払ってアホになる酒飲みと言うらしく、そんなアホが懲りずに夜中にシメにこれを食いに集まる通りを「酒傻子街」もしくは「傻人街」と呼ぶらしい・・・

そんな「酒傻子」達は、酔っ払って自分が怪我したりしても覚えてないらしいが・・・

ワシ・・・これどっかにぶつけたん?・・・記憶にないなぁ・・・

いや、きっとこれは悟りを開いて3つ目の目が開こうとしてるのじゃ!!
そうじゃそうじゃ!!きっとそうじゃ!!・・・ということにしておこう・・・

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2021年12月21日

布衣2021年ツアー番外編吉林省通化

このライブはだいぶ前に追加になったのだが、ツアーの一環なのか単発なのかよくわからんので一応「番外編」〜

この日、バンドが住む寧夏回族自治区銀川の気温はマイナス14℃((((;゚Д゚)))))))

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単発で終わったら帰って来るのでスタッフが手分けして車でメンバーを迎えに行き、そのまま車を空港に置いて帰りもメンバーを送るというスケジュール。

部屋から出なくてドアトゥードアで行けるのはありがたい(涙)

私を迎えに来るエンジニアの海龍(HaiLong)はうちのすぐ近所なので、「今から出るよ」ですぐ着く・・・ところが・・・

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車の中にあったボトルが凍っとるし〜(涙)

調べてみると、今から行く吉林省通化という街は、最高気温で今と同じマイナス14℃、最低気温はマイナス22℃まで下がるという・・・
((((;゚Д゚)))))))

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まず飛行機で遼寧省瀋陽まで飛び、そこから3時間半の車移動・・・
着いた時にはマイナス17℃(涙)

もうホテルから出たくない!!と思ったらホテルで食事!\(^o^)/
小屋のオーナーからご馳走になりました〜

ビールはこのオーナーんとこで作っている地ビール!(◎_◎;)

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ワインも地元のワインらしい!(◎_◎;)

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でもちょっと甘い(>_<)

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この日はこのまま酔い潰れて次の日〜

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窓から見たら河が凍っとるし〜!(◎_◎;)

飯食いに出かける〜

東北料理〜

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東北の米は美味い!!

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現場に着いてみたらスキー場!!(◎_◎;)

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中国のスキーリゾートは日本なんかに比べてはるかに高い!!
つまりここは高級リゾート地である・・・

その麓に今日オープンするライブハウス、その名も「大東北Livehouse 」!(◎_◎;)
ここのこけら落としのライブが私たちであるということだ・・・こけら落とし多いなぁ〜(笑)

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いや〜金持ちは凄いな、ドラムセットもシンバルもほぼ新品!!
シンバル全部並べてご機嫌!!(笑)

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6タムもあったけど何故か穴の位置が違っててセッティング出来ん!(◎_◎;)

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セッティング出来たら最多セットが組めたのに〜・・・
まあこんだけ組めたら大喜び!!

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普段はライブ前は飯は食わないのだが、隣にこんなレストランが〜!!

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そういえばここは北朝鮮と国境を接する街!!
これは本場の朝鮮料理を食っとかないかんじゃろ〜!!

入店!!

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北朝鮮美人という感じではないが・・・と思ってたら・・・

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料理も韓国風(>_<)
ああ久しぶりに北朝鮮料理食いたい〜(涙)

まあそれでもなかなか舌鼓を打って楽屋でまったり〜・・・ってこのケータリングのお姉ちゃん背ぇ高っ!!足長っ!!顔小ちゃ!!8頭身を上回るであろう典型的な中国東北美人・・・久しぶりに見たわ〜

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実は今日から新しい付け毛を使ってみることに〜

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先日の包頭のロックファンのお兄ちゃんの美容室で見つけたフックの着いた付け毛!!
これならバンダナに付ければ便利に使える〜・・・

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付けてみたがちと長い?・・・

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ケータリングのお姉ちゃんに切ってもらった〜これならちょうどか?・・・

新しい付け毛と共にお姉ちゃんに連れられて一度楽屋から外に出てからステージへ〜・・・寒いのよ〜(涙)

本番開始!!

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ドライアイス!(◎_◎;)

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花火も上がっとるし!(◎_◎;)

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ドラムソロの途中でも花火が上っとりました(笑)

実はもう1週間手首を休めていたので全く痛くはなかったのだが、怖くてフレンチグリップは使わずずーっとジャーマングリップだった・・・
もうずーっとジャーマングリップでええやん!!(笑)

聞けばこの日はこの街に初めてロックが上陸した日になったとか・・・
そういえば物販のサイン即売会に並ぶとか、写真撮るために並ぶとか、そういうのがぐしゃぐしゃやったなぁ・・・慣れてないのか・・・

でも寒かったけどそう考えると意義のあるライブやったぞ〜

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2021年12月18日

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2021年12月16日

布衣2021年ツアー山西省太原追加公演

コロナで中止になったり延期になったりでスケジュールがぐちゃぐちゃで〜
この日はさすがに内モンゴルから山西省は飛行機で〜ということになってたのだが突然飛行機が欠航(>_<)

高速鉄道乗り換えがいいのがなかったのか、長くかかる割には出発もゆっくり・・・

エンジニアの海龍(HaiLong)が、朝一番に
「尿酸値を測ってあげる」
と言ってやって来た・・・

痛風の仲間が欲しいのか!(笑)

昼前には出発して駅へ〜

こんな場合はメシはマクドかケンタが多いのよね〜・・・
モンゴル文字のマクド!!

結局店舗で食べる時間はなく列車に持ち込み〜

こんなボックス席みたいな座席あるんや!!(◎_◎;)

実はベースのDaWeiとの間にひとつ席が空いている・・・

美人が乗って来たらどうしよ〜(笑)・・・でもまあ知らん人はこの空間には入りたくないよなぁ〜・・・君のための席が冷たい〜♪

こんな景色が延々と続く〜

太原着いた〜寒いし〜(>_<)

もう夕方の6時半(>_<)

タクシーで会場に向かう〜
会場のあるショッピングモールに着いたら小屋のスタッフが駐車場まで迎えに来て荷物を運んでくれる〜

8時半開演なのに7時にやっと会場入りっつうこのスケジュール〜(笑)
大急ぎでドラムを組むのだが・・・

シンバルのフェルトがストンと下まで落ちたらシンバル止められんし〜

これこのフェルトの下に何かカチッと止める金具があるやろ〜
・・・ってどさっと持って来てもらってもどれも使えない(笑)

結局これを2段重ねにして事なきを得る〜

バスドラのヘッド破れてるけど大丈夫やろか〜

セッティング完了!!

ドラムをチューニングして組み上がるまで最速の45分!!
PAがセッティング終わってバンドでちょっとだけ音出したらもう開演15分前!!
あたふたと着替えてこれでオンタイムで始まるんやから凄いのう!(◎_◎;)

ステージへ〜!!

ヤオヤオ君の前説〜

今日は持ち込みの卓を使わず、小屋の卓を使っているのでいつものように録音が出来ない。
つまり私の仕事が大幅に減ってるので携帯をステージに持ち込んで撮ったり出来るのよ〜(笑)

いや〜出来るもんや・・・(笑)

橘高が言うとった、
「こんな無謀なスケジューリングやめましょうよ、もし出来たら出来たで、ほら出来るやん!!でそれが基準になっちゃいますから」

そやなぁ〜もう午後2時に入る必要はないなぁ〜毎回7時でええやん(笑)

ステージ写真

ドラムソロ〜!!

実は昨日再発したTFCC損傷により、手首を庇うためにジャーマングリップで叩いてるのよね〜

解説動画

<説明文>

TFCC損傷により、手首が親指から小指の方向に動くと痛いので、手の甲を上にして手の甲から手のひらに動くような叩き方、すなわち「ジャーマングリップ」にしたら痛みがない!(◎_◎;)

意外と叩けるもんやなぁ〜スナップの効かせ方のコツさえわかれば、スピードはちょっと落ちるものの結構遜色なく叩けるもんやとわかった!!(笑)

叩いてる方は奏法を全く変えてるのに見てる方は「どこが?」って感じだと思うので、今日のドラムソロ映像3つの後に、今回の叩き方と昔の叩き方の比較映像を作ってアップしてみた〜

一番わかりやすい違いは今日のんは脇が開いとるやろ〜これによってスティックは上から見たら90度ぐらいの「ハ」の字になってて、手の甲が上になって「ネコにゃんにゃんにゃん」みたいな動きに近い、これがジャーマングリップ。

昔の叩き方は脇を閉めるのでスティックの角度が45度ぐらい、っつうのがアメリカングリップで、これは人差し指と親指の付け根が上に来る。

スティックが並行ぐらいまで来ると、親指が上に来て、これがフレンチグリップ。シングルストロークの速い人はテリーボジオ以外みんなこの持ち方やけど、これでワシみたいに手首振って大音量で叩くと、小指の下のくるぶしんとこがグシャっと潰れるからTFCC損傷になるっつうことやな(笑)

まあしばらくはジャーマングリップで自然治癒を待ちましょう〜
クラシックの打楽器奏者みたいで楽しい〜\(^o^)/・・・ってクラシックの人はこんなに力任せに叩かんて(笑)

ライブ終了後はオーナーに海底捞の鍋をご馳走してもらいました〜
ごちそうさまでした〜

滞在時間半日やて(笑)・・・次はゆっくりお世話になります〜

2021年12月11日

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2021年12月10日

布衣2021年ツアー内モンゴル自治区包頭追加公演

日本よりもネット関係が進んでいる中国、ツアーを廻っていると噂が噂を呼び、「うちにも来て下さいよ〜」と言われるのか、ブッキングを外れていた地方をツアー終了後に廻るということになったりする・・・

北京から内モンゴル自治区包頭までは高速鉄道で3時間半ほど・・・

11時頃に新しく出来た北京北駅に集合っつうのはいいのですが・・・
実は先日の北京公演のレコーディングに大ミスがあったのよねぇ〜(涙)

ドラムのチューニングをし、電子ドラムもセッティングし、プログラムも流し、レコーディングもしている私としては、突然録音すべきトラックが増えてちょっとしたパニックだったのよね〜(>_<)

結果、単独で使ってた電子ドラムの音が全く録音されてなかった(涙)
電子ドラムって生音が全くないから、録音されてないとラインから全く音がせんのよね〜(笑)

というわけで打ち上げの後ひとり院子で色々やってて、気がついたら出発の時間、もう腹は減ってるし、なんかやけ酒でも飲みたい気分やし・・・(涙)

ところが初めての北京北駅に着いてみると・・・

周りどころか中にもレストランも売店も何もない!(◎_◎;)

探して探してやっと見つかった売店でこれを買う!!・・・

スタッフが来るまで待合室で飲む!!

これが苦労して苦労して失敗した自分へのご褒美!!(涙)

乗車!!スタッフが弁当を買って来てくれた〜\(^o^)/

内モンゴルに近づくにつれ雪!!(◎_◎;)

こんなに積もってるところもあるし〜!(◎_◎;)

早速メシを食いに行きましょうとヤオヤオ君・・・

ロードマネージャーとチーフマネージャーは一日遅れてやって来るので、ヤオヤオ君がマネジャー代わりに先着メンバーを仕切る係です・・・・が!!

集合してこの寒空を歩かされること30分!(◎_◎;)
ちなみにこの気温!!!

もう寒くて寒くて「まだ着かんのか」と言いながら「もう少しですから」と1kmの雪道・・・もうね怒鳴り付けたった!!

「お前なぁ〜なんでそんな遠くのレストランに行かないかんの?近くでええやん!!寒空の下歩かされて風邪でも引いたらどうすんの?今のご時世誰かが風邪引いたら終わるで!!」

「だってそこのレストランが美味しいって書いてたので・・・わかりました、タクシーを待ちましょう!!」
「アホか!!寒空の下で待つぐらいならちょっとでも近づいた方がマシじゃアホ!!」
「じゃあ走りましょう!!」
「アホか!!コケて怪我したらどないすんねん!!ツアー終わるで!!(怒)」

もうね、「アマチュア」とはこういうことである。
ブルブル震えてプンプン怒りながらやっとレストランに〜

肉の山と、内モンゴル名物のシューマイ!!これで機嫌が直ったり〜(笑)

翌日はどうしても髪の毛を洗いたかったので雪道を歩いて美容院を探す〜

ところが、頭洗ってもらうだけなのにルックスを見てか門前払いされる〜(涙)

3軒目でやっと入れてもらったというか、お兄さんが何やら大興奮!(◎_◎;)
「あ、あの有名な、あのドラマーでしょ?」
むっちゃ緊張しながら洗ってくれる〜(笑)

「僕は大のロックファンなんです。先日ネットであなたの映像も見ました。布衣も大好きです。何より中国ロックの歴史コンサートは圧巻でした」

美容室とかタクシーとかで喋りかけられるの嫌いなんやけどしゃーないなぁ〜・・・(笑)

思えば「街を歩けば振り返られる有名人」だった頃、日本では声をかけられても実は私が何の楽器をやってるのかさえ知らない、そんな「見られ方」が嫌でたまらなかったが、この国では正当に評価されてる実感がとても幸せ〜\(^o^)/

「うちにも付け毛があるので追加しましょう!!お代はもちろん要りません!!」
悪いなぁ〜ほな明日のライブ招待するわ〜!!
ってそっちの方が高いけど、まあしゃーないなぁ〜・・・(笑)

翌日は更に寒い!!(>_<)

ホテルのネットが遅すぎて全く使えないのでカフェを探す〜・・・

途中雪だるまが〜!!

カフェオレで温まる〜!!

午後は明日の太原に入る為のPCR検査〜・・・

極寒に並ぶ〜

QRコードをスキャンして手続き〜
やった〜!!パスポートという欄がある!\(^o^)/

でも実際は中国人のパスポートにしか対応してない(涙)

ちなみに「民族」の欄にも中国の民族しかなく、外国人には全く対応していない(>_<)

本館に行って窓口に並ぶ〜入館するためにQRコードをスキャンしろと〜また外国人には対応してない(涙)
この街外国人はあまりおらんから誰もどうしたらええか分からん(涙)

やっとのことで入って窓口に並ぶ〜

世界で一番(とワシは思う)ITが進んでいるこの国の恩恵は中国人にしか受けられない〜中国人ファースト!!そんなんトランプさんのずっと前からそうですし〜(笑)

ところがただひとつ!!
この国は敬老精神が強いので、60歳以上は老人なので並ばなくてよかったり〜(笑)

ところがこの窓口の人が、SATORUをSHTORUと打ち間違えて〜直すに直せず長蛇の列〜・・・(>_<)

怒らんといてや〜こんなルックスしとるけど老人!!
あんたより数倍元気やけど老人やからな〜(笑)


会場入り〜・・・寒い(>_<)

カンボジアでは現地の人のように「20℃切ったら風邪引く〜」みたいな感じやったのに、もうね、0℃上回ったら暖かく感じる今日この頃〜(笑)

朝はマイナス10℃まで下がってたけど、昼はまあマイナス1℃・・・って会場がこの寒さはいかんやろ〜外気と体感温度変わらん(涙)

タムのネジがここまでサビてたら、耳の他にネジ締めた「手応え」っつうのが全く当てにならんからチューニングが終わらん(>_<)

みんな厚着してサウンドチェック〜・・・ってドラマーは厚着では叩けんし〜(涙)

昨日「大掃除する」言うてたのはコロナで一年半閉めてたんですと!(◎_◎;)
おかげでギターアンプも鳴らんし〜(涙)

無事に始まるのか〜・・・って始まってもこれ、客が入ったら暖かくなるレベルとちゃうなこれは〜無駄に手数叩きまくるしかないか・・・(笑)

あかん!!手がかじかんだら手数叩けん(>_<)


本番!!・・・・あかん!!やってもーた!!!
寒い中で手首を速く動かしたからか~
腱鞘炎ならぬ以前もやったことがある三角繊維軟骨集合体損傷、通称TFCC損傷っつうやつやな(>_<)

解説ビデオ

十数年前に初めてなった時にお医者さんに
「大工さんでしょ?金槌振ってるとよくなるんですよ~」
と言われた・・・こんなイデタチの大工さんはおらんやろ~(笑)

最近速いフレーズはフレンチグリップを使ったりするのだが、それこそ金槌の動きなので激痛が走った!!(涙)

ところがジャーマングリップだと全く痛くないんやな!(◎_◎;)

リズムはもうオープンハンドで左手で叩けるので良いが、問題はソロやな・・・ジャーマングリップで叩いたことないし~(>_<)

探りながら叩いてるドラムソロ~

そんな中でも雪の中からアンコール飛び出すアホさも忘れない~(笑)

まあ明日終わったらしばらく休みやし~
休んだら治るしろもんやし~
このチャンスにジャーマングリップ練習したら何かの役に立つかも知れんし~

ステージフォト

2021年12月11日

Posted by ファンキー末吉 at:14:25 | 固定リンク

布衣2021年ツアー北京追加公演

予定としてはツアーはもう先週に終わっているはずだったんだけど、中止とか延期とかあった分を現在拾っております〜

まずは大きなコンサート!!北京公演がソールドアウトして、その追加公演もソールドアウト!!
今回はその振り替えとなります〜・・・

・・・って次から3Daysやろや〜(笑)

今回はまたRolandさんが電子ドラムを運んでくれるというわけで、いつぞやの(先月なんだけどもう遠い昔に感じる笑)生ドラムと電子ドラムの混合セット!!

そして先日試奏した新製品も是非叩いてくれというわけで、2セット(実質は3セット)をステージに組むというわけで2時入りでセッティング〜!!

今回はPearlのドラムまで持ち込むと大変なことになるので、小屋のドラムをお借りしようということなのだが・・・

これはいかん!!(>_<)
どんないいドラムセットでもヘッドが終わってたらどうしようもない(涙)

CDで聞くみたいな(今の時代もうCDで聞く人はおらんが笑)低い音が欲しいからといって、こうやってベコベコに緩めて叩くからこんなことになるのよ〜
ヘッドはある程度の張力がないと鳴ってくれんのよ〜(涙)

通常はちょっとチューニングを高めにして、うんと張れば伸びるだろうみたいにして解決をするのだが、あまりに凹み過ぎると伸ばしてもその部分は凹んだまま・・・
そうなるとそこだけ張れてないわけで、ベコベコなんが揺れるわけやからバリバリ言う(>_<)

もうどうしようもないのです(涙)

ところが小屋に新しいヘッドがあった!!\(^o^)/

ひとつだけ換えるとそれだけ音が変わるので3つとも張り替え〜・・・小屋からギャラ欲しいわホンマ(笑)

YAMAHAの最近のんってこうやってネジと受け側が一緒になってぽこっと外れるのな!(◎_◎;)
Pearlにもあったなぁ〜・・・船形をよく失くしてた(笑)

そして、通常チューニングはタム→バスドラ→スネアと来てからシンバルセッティングに移るのだが、スネアの裏側のジャバラ(スナッピー)が波打ってるし!(◎_◎;)

YAMAHAの最新式はこんな波打ってるのんなん?・・・と思ったら、ジャバラ(スナッピー)を引っ張るリボンが端っこになってて、長年使ってるうちにこうなったんや!(◎_◎;)

いや〜YAMAHAさん、やっぱり布のリボンみたいなんじゃなくてプラスティックの板みたいなんの方がええで〜・・・

というわけでセッティング完了!!

いや〜相変わらず壮観ですなぁ〜(笑)

お隣に新製品とやらもセッティング〜Rolandの展示会かい!!(笑)

Rolandに挟まれた似非Pearl(笑)

ここまでセッティング時間2時間!!(私とRolandスタッフ2人総がかりで涙)

疲れた〜・・・記念撮影!!

Rolandの担当者にも初対面の時から
「私は電子ドラムは嫌いです!!あれはドラムではない!!ただのスイッチですから!!」
と言い続けているが、それは生ギター奏者がエレキギターを弾いた時の感想と同じなんではないかと思う。

スイッチにはスイッチなりの奏法があるし、何より便利なのは電子ドラムは生ドラムと違ってこれだけめんどくさい「チューニング」という作業をせんでええ!!

これは大きいよねぇ〜電源入れたらいつでもどこでも同じ「自分の音」が出るっつうのは・・・

ただねぇ〜Rolandさん、言わせてもらうと、生ドラムと同じルックスにっつうのはおもろいけど、なんでこんなに重いん?中どうせ空洞なんやろ?・・・胴を鳴らすわけじゃないんやから重くする必要は全然ないやろ〜・・・

と思ってたら、実はこのバスドラの中にはいっぱい回路が詰まってるんですと!(◎_◎;)

いやはや・・・脱帽・・・m(_ _)m

でも重たい思いして持って来て頂いただけあってステージ映えします〜(笑)

心して叩かせて頂きます〜

というわけで本番開始!!
いっぱい入ったのう・・・

ダイブ!!

今の時代はペンライトではなく携帯のライト!!

男前!!

ドラムソロ!!

アンコールの電子ドラムでのソロ(3:57辺りから)は、実は左手シンバルの横にプログラムチェンジが出来る小さなパッドをセットしてるのよ〜
それを叩きながらソロしてるので、叩きながらどんどん音色が変わってゆくというわけです〜

Rolandの変わった音色の乱れ叩き〜・・・これって果たしてプロモーションになるのでしょうか(笑)

私が書いた布衣のヒット曲のひとつ〜ええ曲書いたのうワシ(笑)

なんと言ってもロックファンならずとも一番知名度が高いのはこの曲!!
これもワシが書いた〜偉いのう末吉〜(笑)

中国のヒット曲はバラードが多く、こんな曲は中国人には書けないということで、GoodByeのはっつぁんの曲の中国語カバー!!

本編最後の布衣一番古い曲・・・ブルースハープのゲストも一緒に〜

アンコール最後の新曲!!盛り上がってます!!

というわけで北京での変なモニュメントつうか人形〜(本文とは何の関係もありません笑)

2021年12月7日

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2021年12月 4日

布衣2021年ツアー江西省南昌

湖北省合肥から次の街江西省南昌までは高速鉄道途中の武漢で乗り換え〜

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乗り換え時間28分って、普通なら待たずにちょうどいい感じなのだが、今回はどういうわけか乗り換え口を利用出来ず、一度外まで出てからまた厳重なセキュリティーチェックをして中に入らなければならない!(◎_◎;)

走る〜走る〜俺たち〜・・・久しぶりやなぁ〜走ったのなんて・・・(>_<)

着いたらメシ!!
次の日のも含めて、江西省の料理は実は辛かったんや!(◎_◎;)

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白飯が進む!!・・・

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白飯は各部屋に電子ジャーで置かれていて、9人で二つをぺろり!!(◎_◎;)

前回泊まったところにはこのような地元料理の店がなかったので、その辺で適当に食ってたら江西料理が辛いということさえみんな知らんかった(笑)

中国はまだまだ広いですなぁ・・・シミジミ

メシを食い終わったら、
「あんた達、北京に行くグループはPCR検査に行ってきなさいキー!!」
というわけでツアー終わって銀川戻り組を除いて3人で病院へ〜

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北京は首都なので入るのに必ず陰性証明が必要なのね〜

今回は鼻の穴ぐりぐりではなく喉での検査〜

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ワシは別に鼻でもいいのだが、みんな鼻が痛いと言って喉の方が助かると言う・・・

結果はこのQRコードをスキャンしとけば、そのサイトに行ってすぐにデジタル証明書が発行されてるという・・・

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会場は今回初めての小屋で、芸術村の中にあるこんな小屋〜

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中は結構広い!(◎_◎;)

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会場近くの謎のモニュメント(笑)

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セッティング開始〜

先日お気に入りのSABIANArtisanクラッシュが割れてしまってどうしようと思ってたら、日本のパール楽器から送ってもらってた新しいシンバルがもう北京に届いたというので、余裕を持ってこの小屋に送ってもらってたのだが・・・

西安で今日は間に合わん、と(涙)

小屋にはリハスタもあるのでシンバルにはことかかんと思ったらどれもボロばっかで使えんし〜(涙)

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他所から借りて来てくれると言うので16と18のクラッシュ待ちでリハ〜

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この左側に16と18が入ります〜・・・無事に届いたらやけど(>_<)

シンバルも無事に着いて本番開始!!

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照明綺麗!!

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今からダイブ!!

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男前!!

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ドラムソロ!!

そして飛び出しで北京戻り〜!!
ところがネットで見れるはずの陰性証明が外国人には対応してない〜(>_<)

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(証件の種類というところにパスポートという項目がない)

その情報を出番前にスタッフに知らせてたので、演奏中にスタッフが病院まで取りに行ってくれてた〜(涙)

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なんとか乗れた〜\(^o^)/

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夜行列車で12時間の旅〜!!

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USBや電源まで着いてて快適〜

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昼過ぎにやっと北京の院子に帰り着きました〜\(^o^)/

2021年11月28日

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2021年12月 3日

布衣2021年ツアー安徽省合肥

合肥の会場は、昔は寂れた雑居ビルの中にあったように記憶しているが、それが引っ越してまた大きくなってるし〜!(◎_◎;)

何やら地元のオリジナル音楽を支援する大きな団体として生まれ変わっとる!(◎_◎;)

中にはライブハウスだけではなくリハスタやレコーディングスタジオも〜

会場の周りは食のテーマパークみたいなところで、またモニュメントがいっぱい〜(笑)

素敵なバイク(笑)

調子に乗ってこんなんも〜(笑)

遊んでないでセッティング〜

さて毎回困るのがモニターを置く場所!!

左側にはレコーディング用のパソコンを置くので、右に置くと今度は出入りに困る(>_<)
しゃーないので右側を出入り用に空けて、どちらもを左に置くのだが、結局パソコンの台でモニターが隠れてしまい聞こえにくいのが常であった・・・

ところがここは背の高い譜面台があったのでそれを使うとモニターがその下から覗くようになり、よく聞こえる〜\(^o^)/・・・ってプログラムぐらいしか返さんけど(笑)

これぐらいの会場やったら別に楽器の音とか要らんな・・・
アンプの後から生音聞こえるし、歌はボーカルのモニターがこっち向いてるわけやし・・・

中国の若いドラマーは自分のドラムの音を爆音で返すようだが、それをやられるとどうも自分の音でないみたいでキモチワルイ(>_<)

自分の音をちゃんと生音で聴きながら叩きたいわけだから、他の音を爆音で返されても困る・・・

イベントなどに行くといつも不思議がられるのでこう言うことにしている・・・
「俺の時代にはモニターなんかなかったんや!!」

マイケルジャクソンの映画の中で、イヤモニを嫌うマイケルジャクソンみたいでカッコええ〜(笑)

イヤホンでクリックを聞いているのだからそこにプログラムの音も返せばモニターは要らんのじゃが、同期を使う場合はクリックは命なので、そこに別の音が入ってて、何かの拍子に他の音が爆音になったりしてクリックが聞こえないと終わってしまう〜

なのでイヤホンは命であるクリックのみ!!
そしてプログラムの音は「自分が演奏している」というニュアンスなのでモニターから返すというわけである・・・

この日は先日のプログラムのバランスをPAエンジニアに意見を聞いてちょっと変更し、もうこれで完璧やろ〜本番開始!!


ドラムソロ!!

実はLaoWuのギターの弦が切れて楽屋引っ込んでしーんとなってて、ソロやろうかなぁどうしようかなぁと思ってたら「Funky牛逼(牛のおま○こ:Fuckin Greatの意)とまで言われたらしゃーないなぁ〜(笑)
フリーテンポのドラムソロってホンマは好きちゃうんやけどなぁ〜しゃーないなぁ〜・・・

って基礎練習とやらをやり始めたらやれること増えてるし〜!(◎_◎;)
ってシングルストロークの速いのんフレンチグリップ使ってるし〜!(◎_◎;)そっちの方が楽なんか?(笑)

その2(この映像順では3番目)ではもうネタなくなるかな思たらまだまだいっぱいあるのう!(◎_◎;)
途中でフェイドアウトして一瞬やめてしまうん初めてやったけどカッコええのう!(◎_◎;)
デニスチェンバースとかみたいで大物っぽいのう(笑)

と思たらアンコールのプロレス技で大失敗(>_<)
いつもと違う叩き方になったので仕切り直して元の叩き方に戻すより、ここはそのままの形で押し通すべきやったな!!これが若い衆やったら怒鳴り散らすところや(笑)
まだまだ小物やのう〜末吉ぃ・・・

ロードムービー

末吉の思い出話から、その弦が切れて張り替えている映像〜
人が一生懸命繋いでるっつうのに結構ゆっくり替えてるのね(>_<)

映像の最後にも出てるけど、ファンが作ってくれた似顔絵のポストカード〜
可愛い・・・ありがとさんです〜m(_ _)m

打ち上げは同じ食のパークの中のザリガニ屋さん〜
オーナーがご馳走してくれました〜どうもご馳走様でした!!

2021年11月26日

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2021年11月30日

布衣2021年ツアー湖北省宣昌

初めての土地「宣昌」・・・何省なん?(笑)

いや、まず暑いのか寒いのかが大事!!
中国は広いので、10日間ずーっと亜熱帯の広東省で暮らしてた私としては寒いところはやっぱ避けたい・・・と言っても避けられるもんではないけど(>_<)

漢口(どこや?)で乗り換えの4時間半の移動〜

大移動!!

ロードムービー

列車内が心持ち寒くなって来たような気がしたので恐る恐るiPhoneの天気アプリを開いて見てみると・・・

んなあったかいわけないやろ!(◎_◎;)
それに今20度で最高気温13度って(笑)

ネットで調べてみると・・・

試しにVPNを通して天気アプリを開いてみると・・・

天気アプリもVPNを通さにゃまともに動かんようになったのか!(◎_◎;)

撮影スタッフの張明は昔世界中を旅してて、外国のIPアドレスが多かったせいか政府から彼のパソコンは国内のサイトにアクVPNが必要になってるとか?・・・

そんなこと言うたら外国人みんなそうやん!!
もしワシもそうなったらどないしょ〜((((;゚Д゚)))))))

まあ何があるやらわからんのが中国ですが、何があっても何とかなるのも中国なので気にせずスルー!!(笑)

この日は移動日なので飯食って寝るだけ〜
ホテルは何やら小高い丘の上にあって、降りて行くのもめんどくさいし寒いし、ホテル併設のレストランで〜

次の日も同じレストランで〜
その後はここも飽きたし外にも出たくないので出前になる〜(>_<)

まあ中国は出前メシも美味いのでええわ〜

一日ゆっくりして次の日会場へ〜

会場は近所の中洲みたいなとこにある色んなレストランが集まるテーマパークのようなところ・・・

色んなモニュメントっつうか人形がある・・・

よく日本では地方に行くとマンホールの蓋を撮影する人がいるけど、私の場合は今後このようなモニュメントと写真を撮ることにしよう(笑)

会場も列車をモチーフにしたコンセプトライブハウス(?)・・・

まあどんな会場でも音がちゃんと出ればええわ〜・・・って初めての会場ではなかなかそうはいかん(>_<)

ギアコだかグロコだかの太鼓?UNOのヘッド?!(◎_◎;)

タムにひとつネジがなく、スネアのを使って先にチューニング〜もうひとつのスネアが来てそれはTAMAで、10個ネジではなく8個ネジなので安もん!!(笑)
そのネジを使おうと思ったらちょっと太い!(◎_◎;)
何なん?このドラムって・・・(>_<)

もともと
「リハももう数曲バランス取る為にやるだけやし3時入りでいいのでは?」
とか言うてたけど、
「初めての小屋は何があるやらわからんから早めに入った方がええって!!」
ということで正解!!
3時に入っとったら間に合わんかったで〜

しゃーないからTAMAのんを使おうと思ったらネジがぎゅうぎゅうでキツくて回らん(>_<)
これ大きさかネジ山が絶対おかしい!!
秘密兵器の工具にチューニングキーを挟んで無理矢理回す〜(笑)

この工具むっちゃ便利!!ドラマーの必需品です!!

しかしこの便利グッズを使っても全くうまくチューニング出来ん(>_<)
しゃーないなぁ〜・・・こんなに抜けんスネアでプレイすんの久しぶりや〜・・・ってしたことあるっつうのが凄いな(笑)中国あるある・・・

シンバルもSilken とかいう見たことメーカーやけど、一応ハンドハンマードでなかなかよい!!

セッティング完了!!
今日はライド代わりに使う18インチを手前に持って来てみた〜

やっぱもう一枚左手前にクラッシュが欲しいところやけど、ないもんはしゃーないなぁ〜・・・(>_<)

ちなみにスネアのネジを買いに行ってくれてたオーナーが本番直前に戻って来たので急遽スネアを変えました!!

やっぱTAMAの8本ネジより名も無いメーカーの10本ネジの方が音が良い!!(笑)

ちなみにこの日からプログラムのシステムを一新!!

RolandのSPD ONEは音源がステレオと、それとは別にクリックがステレオで出力出来るので、全てのプログラムのソロパートをクリックの右側に、クリックを左側に変更!!

こうすれば3chをPAエンジニアに送ることが出来てバランスが取りやすい\(^o^)/
でも大作業だったのよ〜(涙)

レコーディングでこんなに民族楽器とか音いっぱい入れるからこんなことになるのよ〜
自分で入れたんやけど(笑)

本番!!
ヤオヤオ君の前説!!(笑)

この小さな街(失礼、日本で言うと名古屋ぐらいあるかも)にいっぱい集まって頂けました〜!!

ダイブ〜

男前!!

ドラムソロ!!

終わったらシンバルがお亡くなりになってました〜(涙)

お気に入りのSABIANのArtisanクラッシュを、割れたのを削って使ってたけれども、もうここまで割れたらしゃーないなぁ〜・・・

短い間やったけどええ音出してくれた〜繊細な薄いシンバルやのに過酷に使われて短い一生やったな、ごめんな(涙)
ヤオヤオ君が持って帰って宝にするらしいのでそこで余生を送って下さい〜

実はこのライブでは街中のドラマーが全員見に来てたらしい!(◎_◎;)
「オラが村にFunkyさんが来ることはもうないかもよ」
と思ったのかどうか、この日はスティックが全部売り切れて、明日折れたらもうなくなる〜(涙)

と思ったらジャストタイミング!!

日本のパール楽器さんから送ってもらってたスティックと、次のシンバルが北京に届いたそうな〜\(^o^)/

明後日を何とか乗り切ればその次はそれが小屋に届くな・・・
明後日の小屋にいいシンバルがありますように〜!!

打ち上げは近所のレストランで羊肉鍋!!

美味でした〜

2021年11月24日

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2021年11月22日

布衣2021年ツアー湖南省長沙

8時起きで2時間半かけて湖南省の省都長沙へ〜

今まで10日間も亜熱帯の広東省にいたので寒い〜(涙)

寒いと気分が滅入るし身体に力が入るのか疲れるのよね〜(>_<)

小屋がまた昨日ほどではないけどデカい!(◎_◎;)

例によってドラムをチューニングしてゆくのだが、ここのドラムはヘッドが薄いやつ使っててそれが古くなっててチューニング大変なのよ〜(涙)

なんとか組み上げた〜!!

シンバルは小屋のんを借りられたらいつも借りてるのだが、小屋の若いスタッフが「收费的(料金かかりますよ」!(◎_◎;)

そしたらヤオヤオ君がすかさず「じゃあ要らない」ってあーた(>_<)
持ち歩いてる最小限のやとあまりに手数が制限されてあかんやろ〜金かかっても借りようよ〜(涙)

とりあえずツアーマネージャーが取りに行って持って来てくれた。
あんましええのんじゃなかったら値切ったろ〜と思ったらむっちゃええのんが〜!(◎_◎;)
「これいくらか聞いて〜」「あ、もう無料で話つけましたんで」!(◎_◎;)上を脅したんか!(笑)

いやこんだけボロボロのセットをこんだけ鳴るようにして置いてくんやからシンバルぐらいタダで貸してぇな〜・・・

いつものようにPearlのステッカーを貼って完成!!
もうどこから見てもPearlのドラムセットです!!(笑)

そのまま楽屋でごろり〜

他のメンバーがやって来てリハーサルをして、いつものようにホテルに帰って仮眠をするのだが・・・

ホテルがこんな雑居ビルの中にあって、30階のビルなのにエレベーターが2基しかないので必然的にいつも大渋滞(>_<)

ホテルからの景色・・・香港に似ている・・・

香港のチョンキンマンション(重慶大厦)を思い出す〜・・・ああ香港行きたい(>_<)

またエレベーター待って会場へ〜(笑)

本番開始!!

この日はダイブが花盛り〜(笑)

男前!!

いえい!!

ドラムソロ!!

どうもありがとう!!!

ライブが終わったら昨日と同じく「夜猫倶楽部」?!(◎_◎;)
流行っているのか?!!!(◎_◎;)

中国でも日本でも若者の流行りは全くわからんのう・・・

とりあえず明日は現地オフなのでゆっくりメシ!!

湖南料理は辛いのよ〜(>_<)
四川料理は「麻辣(マーラー)」と言って、「麻(マー)」は山椒で舌が痺れる辛さ、「辣(ラー)」がいわゆる唐辛子で脳天にズキューンと来る辛さなのだが、ここ湖南では「麻(マー)」がなく、ひたすら「辣(ラー)」!!

名物の調味料!!(>_<)

極め付けはそれらをご飯に乗せてそのまま食べるこの「泡椒饭」!!

もうね、中国では「青椒(ピーマン)」というのは青唐辛子の一種で、日本ではその中の特殊な種類で丸くて辛くないのを指してピーマンと呼んでいるが、青椒肉絲なんかでも放っとけば辛い青唐辛子で出て来る(>_<)

そんな中でこちらの人は「ピーマン乗せご飯」として唐辛子を乗せたご飯を食べるのだ!(◎_◎;)

唐辛子は色々選べて、青いのが一番辛くなく、赤いのんから、黄色いのんが実は一番辛い(>_<)

このメニューがない店では、往々にしてこちらの人は最後のシメのご飯に、色んな料理に入っている唐辛子を乗せてもりもり食べる!(◎_◎;)

ヤオヤオ君、お前こちらの人じゃないやろ!!(笑)


翌日は武漢のコンサートが中止になったということで、ここ長沙にて現地オフ!!
まずやらねばならないのが洗濯!!

ツアーは洗濯との戦いなのよ〜・・・

こんな長いツアーが初めてのギタリストの小龍は、あまり服を洗わずにスーツケースに詰めていたら、開けたらそれはそれは臭い!(涙)

もうね、腐った雑巾より臭い匂いが蔓延してて、空港でセキュリティーチェックのおじさんが、開けた途端に顔を顰めてすぐに閉めたほどである(笑)

私はもう慣れているので、その日のステージ衣装は腐らないうちにその日のうちに洗う!!
問題は干すのが大変なのである。

連チャンだとTシャツだけを洗ってバスタオルに包んで、翌日乾いてなくてもそのまま来て乾かすのだが、こうしてオフの日は全部を洗わなければならない・・・大仕事である(>_<)

その後に街を探索に出たのだが・・・寒い(>_<)

毎回行ってた「龙虾馆(ザリガニ館)」(注:ザリガニも長沙の名物で、ここはそれをテーマパークのようにしたところ)はここにも支店があったけどもう飽きたのでパス〜

ちなみにザリガニ料理はこんなん〜

ザリガニは中国語で龍の蝦と書いて「龙虾(LongXia)」、これは実はロブスターのことで、ザリガニはそれに「小」をつけて「小龙虾(XiaoLongXIa)」!!
まあロブスターの小さいもんやと思えばそんな気もする〜・・・(笑)

まあそこは今回スルーして、隣に何と素敵な屋台村が〜!!

屋台村系では大勢で行った方が色んなものをひと口ずつ味わえて楽しいので、
「今日の昼メシはここにしよう!!」
とメッセを送って先に探索〜!!

ここの門の外にも中にも一軒ずつ臭豆腐の店があったので試してみなければならんじゃろ〜!!

臭豆腐というのは長沙の一番の名物で、納豆が大豆を発酵させたものだとしたらそれの豆腐版!!

通常はそれを揚げて、独特のタレに絡めて食べる!!
言わば「揚げ納豆の厚揚げ版」みたいなもんである!!(ようわからんか笑)

地方では黒いやつと白いやつがあるのだが、ここでは黒いやつだけで、白いやつは臭豆腐ではなく別の食べ物のようだ・・・

黒いやつの方が発酵度数が高いらしい・・・
納豆菌みたいなのが豆腐の周りに真っ黒になるまで付いたやつを揚げるのか?!(◎_◎;)

まあ納豆と同じで、臭いと思わない人は全く思わないが、臭いと思った人には食べられない代物である。

どちらが美味いか食べ比べ!!

まあでも街角で揚げてたやつが一番美味かったかな・・・

その他メンバーが色んなものも買って来てくれたのだが・・・

「じゃあFunkyさん食べるもの足りますか?!僕らは別んところで食べますんで」

!(◎_◎;)・・・なんでやねん!!・・・屋台村じゃなくちゃんとしたレストランで食べたいと・・・(>_<)

グレてやる!!昼からビール飲んでグレてやる!!

現地オフで昼間から屋台村でひとりでビールを飲む老人・・・(>_<)

2021年11月22日

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2021年11月21日

布衣2021年ツアー広東省広州振り替え公演

火曜日に予定されていた北京公演の追加公演も延期になり、そのまま広東省に残って、今日は先日ドタキャンになった広州公演の振り替え公演〜

懐かしいこの小屋(笑)

小屋のポスターは新しい日付のが貼られていたけど・・・

全体スケジュールを見ると、そうかぁ〜今日もどっかのバンドが入ってたけど何かに引っかかって来れなくなって、それでワシらがここに振り替えになったんやな・・・

今日のスケジュールに書かれている出演者のインフォメーションにある「巡演(XunYan)」とはツアーのこと・・・
こうして小屋自体が封鎖になってなくても、広い中国をいっぱい移動してるバンドには色々あるんやなぁ〜シミジミ・・・

さてドラムのチューニングとセッティング!!

先日はセッティングからサウンドチェックまでやってドタキャンになったからなぁ〜ひょっとしてチューニングもセッティングもそのままやと楽やのに〜・・・
と思ったらあれからもう6つバンドがライブやってたらしく、チューニングはぐしゃぐしゃ(>_<)

ちゃんとチューニング出来んのやったら弄るなよ〜(涙)
次からFunky印の封印貼り付けたろか〜(笑)

というわけで、まあゼロからよりは楽やったけど完成!!

そうそう、前回はヘッドの張り替えまでやったんやなぁ〜・・・シミジミ

さて、今回のホテルは会場から遠いということで、私とスタッフ、先に入る組は直接会場に入ってそのまま終演までホテルに帰らない。

PAエンジニアの海龍(HaiLong)は、振り替えを想定してたのか卓の全てをセーブしていて、呼び出すだけで前回の状況が・・・!(◎_◎;)

まあドラム単体の音が微妙に違うのはあるだろうけど、基本的に呼び出して立ち上げるだけで完了!!あっという間にサウンドチェック完了・・・

スタッフが「今日のサウンドチェックは早いですよ」と伝えたのか、残りのメンバーはホテルからギリギリに入るということで、一同は楽屋でひと休みまたり〜

そのソファーはワシが寝ようと思ってたのに〜!!(涙)

まあエンジニアをはじめ、ツアースタッフはミュージシャンより疲れていると思うので、寝なはれ寝なはれ!!
ワシは漢方薬飲んで元気〜!!(笑)

実は人よりも余計に仕事してるのよね〜・・・
この日は新曲のコーラス入れ!!

ツアーにレコーディングシステムを持ち込んでるから旅先で何でも出来る!!
すごい時代になったもんじゃ・・・!(◎_◎;)

本番開始!!(この動画の最後はこのライブの始まりの映像)

いつものようにヤオヤオ君の前説!!(笑)

いや〜いっぱい入った〜!(◎_◎;)

今の時代はバラードはペンライトではなく携帯のライトで〜

元気いっぱい62歳!!(笑)

ドラムソロ!!

そしておアホな観客のダイブ撃沈の映像(笑)

どうもありがとうございました!!

この日はコンサートが終わったら「すぐにステージ片付けて!!次のライブが入ってるから」って!(◎_◎;)
・・・ってかこのライブハウス2連チャンブッキングしとるん?!(◎_◎;)
渋谷のどっかのライブハウスみたいやのう〜(笑)

ほな物販サイン即売は今日は客席やのうて外でやるん?・・・ってか外出たら長蛇の列!(◎_◎;)

2本共(布衣も含めて)ほぼソールドアウトですと!(◎_◎;)どんなバンドなん?・・・って見たら楽器片付けてDJとダンスだけ?!(◎_◎;)

そりゃサウンドチェックも要らんし楽やわのう〜(笑)
・・・ってバカにしてるわけじゃないで〜彼女達はひょっとして50年楽しくドラム叩いて来たおっさんより苦労してやっとここに立ってるんかも知れん・・・

物販も何やら売り子も含めて華やか・・・

ワシらのが全然色褪せて見える(>_<)

問題は客層が全く違うことやな(笑)
髪の色とかファッションとか方向性は似てると思うんやけど

・・・ウソです!!ごめんなさい!!ごめんなさい!!(>_<)

打ち上げでもデータの読み込みとか・・・いっぱい働くのう〜(笑)

2021年11月19日


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2021年11月17日

布衣2021年ツアー広東省东莞と中山市オフ

东莞(DongGuan)広州のお隣、昔は売春がむっちゃ有名な街で、东莞式というサービスの名前もあるらしい(知らんけど)けど、2008年の北京オリンピック辺りから摘発が相次いで、今では完全に地下に潜っているらしい・・・(だから全然わからん笑)

食の名物はガチョウ焼き!!

まあ広東省ではどこにでもある料理だけれども、これが脂っこい!(>_<)
ご飯にとても合うので、前回ライブ前についつい満腹になるまで食ってしまい、そのままドラム叩いてたら気持ち悪くなって吐いた(涙)

そんなこんなで今ではドラム前はメシを食わないようにしている・・・全てはこの街から始まったことである(笑)

さて例によって会場入りしてセッティング〜
この小屋にはドラムセットがいくつか転がってるのだがどれもガラクタばっかなのよねぇ〜(>_<)

今日は実はサウンドチェック終わったら北京の仕事でドラムのレコーディングをしようということになってるの〜
今までなら現地でレコーディングスタジオを借りなければこんな仕事は受けられなかったのだが、もう布衣は毎回ライブレコーディングしているので既にシステムが確立している。

ライブハウスのドラムでそのままレコーディング出来るのよ〜\(^o^)/

しかしドラムセットは選べない(>_<)
少しでもいい音でレコーディングするために、ガラクタの中から比較的状態が良さげなAMAHAが比較的マシなので組んでゆく〜

タムがもうひとつあるので全部セッティングして多点セットにしたいのだが、もうひとつのタムホルダーがTAMAのしかない(>_<)

YAMAHAは横に挿す六角でTAMAは縦に挿す丸型なのよ〜(涙)
・・・ってアダプターを横にすればええのか!(◎_◎;)

いや〜初めての経験(笑)

フロアタムはネジがひとつなく、他の太鼓のネジは長いか短いかでどれも使えない(>_<)
老板(オーナー)が探しに行ってくれたのが、「出来たぞ」と言うので見てみたら長いのにテープ巻いて使えるようにしとるし!(◎_◎;)

平行して昨日割れたシンバルを削りぃの〜

歪曲してたペダルをネジ全部外して直しぃの〜

結局セッティングに2時間近くかかっとるし〜(ステージより長い)・・・(涙)

多点セット完成〜!!

ちなみにサウンドチェックは、通常バスドラから始まってスネアからタムへとひとつひとつの音を個別に作ってゆき、シンバルまでいったら「全体で叩いて下さい」というのが世界どこでもそうであろう・・・

私は長年全部のタムとシンバルを組み合わせたこんなパターンを叩いていたが・・・

今回のツアーから変えてこんなん!!

これだと今回のようにひとつタムが増えても大丈夫〜
最近のように左にシンバルが増えると、左手でハイハットとスネアを叩きながらシンバル入れるのが難しい〜(>_<)

まあ慣れでしょう〜(笑)

いつものようにバンドで楽曲を数曲やりぃの〜新曲を練習して録音してラフミックス作ってみんなに配りぃの〜
終わってから2曲ほど北京の仕事でレコーディング〜・・・ってワシよう働くのう(笑)

全部終わったらもう客入れ〜そのまま楽屋に〜・・・ここもネコがいる(笑)

中国の小屋にはどこにもネコがいるのか(笑)

いるのだな!!(笑)

おい!!

楽屋はミュージシャンのもんやからな!!我が物顔で・・・

座席を陣取るんじゃねぇ!!

本番開始!!

ドラムソロ!!

むっちゃよく働いててもむっちゃ元気〜!!

終演後は即出でライブを見に来てくれた奥野 竜太郎の車に飛び乗って彼の住む中山市へ〜

奥さんが店をやってるというので飲みに〜!!

いや〜飲んだ飲んだ(>_<)・・・彼んちでこてん

目が覚めたらなんじゃこりゃ〜!!ここはどこ?天空の城かっ!!(◎_◎;)

さてと今日はライブもないし午前中はここで仕事しますか・・・

昼メシはトンカツ!!
いや〜海外では美味いトンカツにもなかなか出会えないけど、ここは日本人が多く住む街なのでレベルが高い!!

写真

昼は温泉!!

夜はマグロ!!

いや〜むっちゃリフレッシュしたけど金が続かんので帰る!!(>_<)

2021年11月14日

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布衣2021年ツアー広東省珠海

深圳から朱海までは河口を挟んでぐるりと向こう側にある・・・

本当は船で行けば近いのだそうだが、ツアーは飛行機や船など欠航が心配なものには乗らず、大回りしても列車!!

例によってそのまま会場入りしてチューニング〜!!

さて、またタムのチューニングの話・・・
タムをよく鳴るようにチューニングした場合、音程によってはスタンドの共鳴して、振動で打ち消しあって鳴りが止まってしまう場合があります。

そんな場合はタムをホルダーに挿す長さを長くして共鳴する周波数を避けるわけですが、そうするとこのようにタムを斜めにセッティングするように〜・・・

完成形!!・・・今日もシンバルが多い〜
左が小屋のジルジャン、右が私のセイビアン〜

ところが小屋のシンバルは割れたのをちゃんと削って使ってるし〜!(◎_◎;)

これね、割れたらすぐに削らないかんのよ〜
そうしないとひび割れがどんどん広がってゆく〜・・・

削っとけばそのまま使えるし〜
でも当然ながら音は変わる!!
形が変になるとその分倍音が出て、ここまで削るとクラッシュというよりはチャイナシンバルのような音になる・・・

まあ音色は人の好き好きなので、私は好きなので自分のシンバルも削って長く使うのだが、中国で自分以外でこれやってんの初めて見た(笑)

・・・と思ったら本番中に自分のシンバルも割れてることに気付く〜!(◎_◎;)

しゃーないなぁ〜・・・けど叩かんわけにはいかんしのう〜(>_<)
心が揺れながらもドラムソロ!!

ソロ2ではどんなん叩こうか決めてなくて、その場で「そうだ、ライドのカップでパラディロルフレーズをやってみよう」と思ったら崩壊して(笑)「うわー!!」となったらまた何やら新しいフレーズを叩いとるがな!(◎_◎;)

これは32分音符の3拍フレーズか?・・・この速さではやったことないのう〜・・・アドレナリンがなければ叩けん(>_<)

手はRllrrLrrllRの3拍、足は6連っつうのはもう慣れたな!
いつでも出て来る\(^o^)/

ステージ写真!!

いや〜前回は小さな小さなバーで、動員数もむっちゃ少なかったけどこんなに大きくリニュアル!(◎_◎;)

さて、ここ珠海はマカオのお隣、海に面しておりますので前回は海鮮料理をご馳走になりましたが・・・今回はスッポン鍋!(◎_◎;)

・・・ってスッポンって海鮮か?海で獲れるんか?(笑)

この牛肉は広東式!!

牡蠣がむっちゃ美味しかった〜(涙)・・・って牡蠣ってこの辺で獲れてるのか?(笑)

いや〜ご馳走様でしたm(_ _)m

小屋のネコの写真は本文とは全く関係ありませぬ(笑)

2021年11月13日

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布衣2021年ツアー深圳

いや〜広州から動くな言うんやからしゃーないなぁ〜・・・

というわけでツアー再開!!
深圳へ〜!!

深圳の小屋がまたデカい!(◎_◎;)

楽屋も豪華!!

ソールドアウトだそうです!(◎_◎;)

この小屋はJazzなどもやってるらしく、おそらく前のライブはJazzライブで、ドラム台もなく平台にステージ左右にピアノとドラムみたいなセッティングだったのだろう・・・
ドラム台を設置することから始まる(笑)

私はその間チューニング!!

普段サウンドチェックには来ないカメラマンも珍しく入り時間から来て撮影・・・
と思ったらワシのチューニングショットを次のライブの宣伝に使っとるし〜

「食べながらチューニング〜」・・・ってあーた!!駅から直行してるからメシ食うヒマもないのよ〜バナナ食いながらやってた〜(笑)

さて今回はちょっとタムのチューニングの話・・・


ドラムセットの中で一番チューニングに時間をかけるのがタム!!
何故なら音の長さが一番長いのでチューニングが悪いとワンワンと変な共鳴したり全く鳴らなかったり・・・

・・・ってドラマーのほとんどが勘違いしているのが、
お気に入りのCDとか聞いて「こんな音にチューニングしよう」・・・ってそれ無理!!

あれはレコーディングで加工された後の音であって、それでズドンと重い音がしてたりサスティーンも程よく短かったり・・・

生音をその加工された音にしたいと思うから、ベタベタとガムテープ貼ったり、よくあるのが全てのタムをベコベコに緩くチューニングしたり・・・

太鼓なんやから強く張らないと皮は鳴ってくれんよ〜
張力がない状態で叩くからヘッドがベコベコに凹むのよ〜

それにガムテープとか貼ったら鳴らんなるでしょ〜
それに音の長さとガムテープはあんまし関係ないのよ〜

音を短くしたいからガムテープ貼る人が多いけど、実際貼ったからといって音の長さにはあまり関係ない。
私はほぼ貼ることはないが、どうしても貼る時というのは倍音が多すぎてカランカラン言い過ぎる時・・・

そう、音を短くしたいからガムテープを貼るというのはどんどん「鳴らなくしている」に過ぎない。
「ほなヘッドではないガムテープ叩いとけ!!」と言いたい!!(笑)

その昔は日本でも、コンサートなんかの時にはガチガチにミュートさせられてたりした時代があった。
タムの音が長いと色々調整が難しいからね・・・

幸いツアーメンバーのエンジニアはタム本来の長い音が好きなので(時々その低音でハウリング起こすけど(>_<))、遠慮なくそのタム本来の音が鳴るようにチューニング出来る・・・

そう、タムだって「太鼓」なのだから「ドーン」と音は長いモノなの!!!

そしてそれぞれの大きさのタムにはそのタムが一番鳴る音程がある!!
小さいタムで低い音を出そうと思ったって無理だし、逆に大きなタムをギンギンにキツく張っても音は鳴らない。

要はそのタムが一番鳴る音を「探す」!!それががチューニング!!

そして、太鼓を並べてるんだから、ひとつを叩けば他が共鳴する。
それがイヤだから鳴らなくするのは本末転倒!!

ひとつのタムの音はそれを叩いて他のタムが共鳴しているのを含めて「そのタム」の音!!
そう、だからそれぞれの音程差を共鳴して気持ちいい音程差にチューニングしてやる!!

日本のメインセットX.Y.Z.→Aドラムは、タムの口径を全部偶数、8、10、12、14、16にしているが、14インチはスネアの大きさと同じなので、それを避けて12、13、16というセットが日本では多かった。

困るのよね〜(>_<)

理想の音程差は4度、真ん中のタムが「ド」だとしたら上は「ファ」で下は「ソ」というのが理想だと思ってるけど、なかなかそうは思い通りに落ち着いてくれない。
特に12と13は口径が近いのでそんなに音程差を開けない。

だから結局「ド」と「ミ」みたいになって、フロアが「ソ」だと三和音みたいになって「調性」が出来てしまったら曲中でどうなんだろう・・・
と思うけれども、タムってティンパニーとかと違って、そんなに厳密に音程が固定されないので大丈夫!!

なぜ音程が固定されないかというと、ティンパニーと違って裏の皮があるからだと思うのよね〜

通常裏の皮には表よりも薄い皮を使い、同じタムの上下の音程差は打面の方が裏面よりも低くなる。
そうすると(そう厳密ではないけれども)裏面の音程から打面の音程に音がベンドして下がるようなチューニングになる。

また人間の耳は都合よく出来ていて、「ドミソ」なんだなと思うと、そのベンドして下がる音程の中からその「ドミソ」の音程を探して来てそれで満足している(笑)

まあどんな音程でもいいから「同時に鳴って気持ちいい」これで大丈夫!!
語学の勉強と同じで、チューニングも「完璧主義」は毒です!!

昔はレコーディングだといって5時間ぐらいチューニングしてたことあったもんなぁ〜(涙)

そうそう、その時は「このチューニングにしてやろう」と気負ってやっていた・・・
違うのよね〜人間が太鼓に「こうしろ!!」と言ったところで太鼓は聞いちゃくれない・・・

「太鼓さん、どうなりたいですか?」
と聞いてそのようにチューニングしてあげることが大切なのです!!

太鼓さんも人間と同じで、そんなにそれぞれが完璧なもんじゃない。
その中でその太鼓が一番鳴るように、つまりその太鼓の個性を精一杯に引き出してあげることなんですな・・・(ええこと言うた!!笑)

さて具体的にどのようにチューニングをするかと言うと、私の場合はまずドラム椅子の上にタムを乗せる。

昔は全部を床の上に並べてやってたけど、椅子の上に載せればフロアタムの足とかを外さなくて済む(笑)

そして全ての貼り具合を同じにする・・・つまり「どこを叩いても同じ音程」にチューニングするわけであるが、これがなかなか思うようにそうなってはくれない(>_<)

ギターの弦とかと同じで、強く貼った状態を緩めながらチューニングするのではなく、緩く貼った状態を締めながらチューニングする。

私の場合「ロック」をやるわけだから「ズドーン」と低い音で鳴ってくれたら嬉しいのだが、ヘッドが死んでる状態だと低いところではなかなk落ち着いてくれない。

特に緩く貼った状態で叩いたりしたもんだから打面が凹んでいる場合などはなおさらである。
その部分がべこべこになっているわけだから当然ながらその部分は同じ貼り具合、つまり同じ音程にはなるわけがない。

だから「倍音」が出るわけである。
それを手っ取り早くガムテなどを貼って「鳴らなくする」のであるが、私はそれを嫌ってなるだけ貼らずにチューニングだけで鳴るようにする。

そもそもがティンパニーと違って、ネジの辺りをトントンと叩いたって色んな倍音が聞こえて来て、高くしたらいいのか低くしたらいいのかようわからん(>_<)

そこで頼りにするのが、チューニングキーの「手応え」である。

巷にはその力の入れ具合を数値化する便利なチューニングキーも発売されているが、正直言ってあまり「使える」モノではないと思っている。

なぜなら、(まあ私が年間100本行っているライブツアーの状況では特に)ライブハウスのドラムのネジが錆びてたり曲がってたり、まあ厳密に言うと土や埃が入ってたりしても手応えって変わるもんだと思うのよね〜

大体の目安にはするけど、全面的に頼りには出来ない!!

なぜならば、大体の場合、8本(タムによっては10本)のネジが全部「ちゃんとした」ネジであることはほぼない!!
あるネジは手応えはキツいのに実はそんなに強く張られてなかったり、あるネジはもう緩んでるのにその部分の音程が高かったりする・・・(>_<)

まあヘッドとタムのリムとの馴染みとか、そこには色んな要素があるのだろう、ともかく
「言うことを聞いてくれない子には、その子の言うことを聞くしかない!!」

ひとつのネジを絞めると、その向かいのネジの音程にも影響したりするし、時にはそのネジのところを締めたら隣のネジの音程も変わったりする・・・

まあチューニングの基本は、「対角線上に締めてゆく」のであるが、もうこれも厳密ではなく、「基本」はそうなのだが私の場合は「手当たり次第」にイジってみて、あるネジの時にいきなり「音が長く」なるようになる時がある・・・それを狙うのである!!

それを繰り返すことによって倍音がどんどん少なくなり、ひとつの音程が長くなるようになって来る・・・

「大きな音で鳴るようにする」ということはすなわち「長い音が鳴るようにする」のと同じなのよね〜

そういえば最初にウェインデイビスのトータルアクセススタジオでレコーディングした時に、ウェインが「ヘッドの表と裏の音程を同じにチューニングしろ」と言ってた・・・

厳密にはヘッドの厚さが違うので無理なのだが、「長く音が鳴るように」ということなんだと理解している。


さてこうして私の場合フロアタムから順に大きなタムから小さなタムへとチューニングしてゆくのだが・・・

フロアタムが出来たら次はLoタムをやって、その音程差を聴きながら微調整・・・

3つのタムを叩いて、ひとつを叩いたら他がいいように鳴ってくれる状態で完成!!
もうここで既に力尽きてます(>_<)

あとはしゃがみ込んでバスドラのネジを大体同じぐらいの手応えで締めてバスドラは終わり・・・
本当はこれも本格的にやったらキリないのだけれども、バスドラは他の太鼓と違って、フットペダルで踏んだ瞬間にそのままペダルで皮がミュートされている
(他の太鼓は叩いたらスティックがすぐに皮から離れている)
ので、音が一番短いのでもう適当に(笑)

スネアも本当はゆっくりやったらキリないのだけれども、裏は大体の手応えで、表は同じように全てを同じ音程にしてやって完成!!

いや〜2時間近くかかった〜(涙)

左にライドを置くのが定番になりました〜

スタッフは私のチューニングの状態を見ながら、ホテルで待機しているメンバーに何時頃来ればいいのかを指示・・・ぼちぼちとメンバーが集まって来てサウンドチェック!!

1週間空いたら感覚が全てリセットされてるし〜(涙)

休みの間にプログラムの音量バランス変えていたのだが、いざリハでやってみると「これ構成が違う!!ドラムソロ用のやん(>_<)

間違ってバウンスしたのだと思って元のデータに差し替える・・・
「あれ?!また構成が違う!(◎_◎;)」

焦って何度かやり直してるうちに発覚!!プログラム番号ドラムソロのんを再生してるやん!(>_<)

最近はサウンドチェックでは新曲の練習〜いつものように録音してメンバーに聞かせるのだが、
「あれ?クリック出すのと録音ボタン押すのってどっちが先やっけ?・・・って録音ってどれ押してするんやっけ?」・・・(笑)

もうね、全く「ゼロ」に戻ってるし〜(涙)・・・ツアーあるある〜

本番でもアンコールでのドラムソロが何やら違う!(◎_◎;)
叩きながら「あれ?あと一段落何かあったような・・・いつも何叩いてたっけ」・・・(笑)

楽屋ではメンバーが「ソロもう終わるのか!(◎_◎;)」と大慌てしてたと言う・・・(笑)

ドラムソロ映像〜

ステージ写真〜・・・いや〜いっぱい入ったなぁ・・・

煽る!!

エンディングのギター投げ!!

この日はアンコールの最後の曲で、ギターのメロディーが入る部分をギタリストが間違えて半音上を弾いてしまったという大ポカ!!

ロードムービーでそれを公開されてるし〜(笑)

まあそれもこれもツアー!!こうしてまたツアーが無事に再開されました〜!!

2021年11月12日

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2021年11月11日

布衣2021年ツアー福建省福州〜広州ドタキャン

10日で8本ライブもあと2本を残して待望の移動日移動オフ!!\(^o^)/

ツアーでドラム叩くことは別にしんどくも何ともないけど、やっぱ大変なのはこの広い中国大陸の移動なのよ〜

特に毎週末3連チャンの乗り打ちは大変〜
今回は杭州から始まって福州、広州と移動が遠い!!(>_<)

今日は7時起きで3時間移動、明日はきっと6時起きで5時間移動・・・
その前がこの地図のように近場を移動してただけに落差で大変さも増した感じ〜・・・

高速鉄道の中はこんな感じ(笑)

私だけ元気!!このスキにライブ録音のラフミックスを作っております〜

まあ週末3連チャンは仕方ない!!
大きな小屋は動員数の多い週末に回っとかなな・・・って福州の小屋はむっちゃ小さかったのでは?

昨日の杭州と明日の広州の中間点やから小さくても土曜日にブッキングしたん?・・・と思ったらこの小屋もリニューアルして大きくなってるし!(◎_◎;)

オープンして間もないん?
それともいつもは他のイベントやってて、バンドの時は毎回ゼロからステージ組むのか知らんけど・・・

ガタが来てるのはメンバーだけではない!!
どうやったらこの硬い素材が曲がるんか知らんけど、いつの間にやらフットペダルが反ってしまってる〜(>_<)

原始的に体重をかけて反対側に反らせる〜

バスドラのヘッドが凹んでるのを発見!!
エンジニアの海龍がすかさずライターで炙る!(◎_◎;)

いや、話には聞いたことあるけど・・・凹んでる部分を炙ると直るって・・・
でもやるのんは初めて!(◎_◎;)

結局そんなに変化もなくセッティング〜
今日は右側のタムはちょっと手前に〜その方がその向こうにセットするクラッシュが近くなるし〜

そしてバスドラが斜めなのはドラム台が小さ過ぎてマイクスタンドが置けないため。
ツーバスならもっと斜めにセッティングして身体はちょうど真前を向くことになるのだが、ワンバスで斜めだとちょっとキモチワルイ(>_<)

本番!!


元気いっぱい!!(笑)

ドラムソロ!!

実はもうひとつのカメラがLaoWuの様子を捉えてた!!
名付けて「ドラムソロの時ボーカルは何をしているのか?」(笑)

いや〜笑えるわぁ(笑)

ロードムービー

というわけで流石に次の日は朝早いので早く(でもないけど)寝て・6時起きで広州へ移動〜

広州着〜・・・暑い(>_<)

14時に着いたらそのまま会場入りしかない!!
あたふたとセッティング〜

ところがチューニングしてたらタムの裏が敗れた〜(>_<)
こんなん初めて〜・・・・

ヘッドが届くまで他のんセッティングして、ヘッドが届いてから張り替えてセッティング完了!!

さあ今日も叩きまくるぞ!!・・・と思ったら・・・

中止?!(◎_◎;)

ワシらか誰かが陽性者の通ったとことかとニアミス?・・・詳細はわからんが、PCR検査して休んどけ、と・・・

まあ休むんはありがたいけど、これが出来る国は強いわのう〜
銀川でもたった一例の陽性者で数千人隔離したからのう〜・・・(友人は今でもまだ家から一歩も出られんと)

しゃーないなぁ〜・・・寝ますか(笑)

というわけで「ここから出るな」と言うんやからしゃーないなぁ〜・・・で今に至る!!

もうね、休んだから元気いっぱい!!
明日の深圳からツアー再開です!!

どれぐらい元気かと言うとこんな感じ・・・

無錫での写真か・・・笑えるのう・・・

布衣の曲で「不累(ブレイ)」というのは「疲れない」という意味で、メンバーがこんな動画を作って配布しとる(笑)
「この人ほんまに疲れません」やと(大笑)

ほんまに元気やなぁ〜なんか悪い薬でもやってるんちゃうん?
・・・はい、漢方薬を少し(笑)

おあとがよろしいようで〜・・・

2021年11月11日

Posted by ファンキー末吉 at:17:50 | 固定リンク

2021年11月10日

布衣2021年ツアー浙江省杭州

さて10日で8本ライブも後半戦!!
2日しかない最後の移動日である!!

3時間の移動だが、出発が遅いのでゆったりである〜

陽の明るいうちに杭州着〜普段ならもうサウンドチェックが終わってホテルに帰る頃なのでゆったりしてて嬉しい〜

アパート式のホテルにチェックイン〜

なんかLaoWuの親戚だか知り合いだかが奢ってくれる〜

メシ食い終わってそのままゆっくり寝ればいいのに窓の外には箱バンが入っているチェーン店の看板が〜

急に流行歌が聴きたくなってひとりでふらり〜Rolandの電子ドラムが置いてありました〜
(箱バンにあること多い)

箱バン演奏開始〜!!

こちらをチラ見しながら、私の録音したロックの名盤、許魏の曲を演奏し始めたのでそそくさと帰る〜
終演後に捕まって飲まされるのイヤなのよ〜さっさと帰って大事な用事があるし〜・・・

移動日は洗濯!!・・・次の日にはちゃんと乾きます!!(笑)

会場へ〜

いや、来たばっかで愛してるかどうかはわからんが(笑)

杭州の小屋がまた広い!!!(◎_◎;)

セッティング完了!!・・・こう見ると奥行きがないけれども左右に広いのよ〜

ドラムはYAMAHA!!
Pearlじゃないのよ〜(>_<)
パール楽器杭州工場の日本人スタッフ達が見に来るのに〜(涙)

しゃーないからPearlのステッカー貼って誤魔化そう〜そうしよう〜(笑)

開演!!・・・いや〜客が入った!(◎_◎;)・・・壮観なので何枚か写真を〜

吠える!!・・・ってドラム叩きに来たのか吠えに来たのか(笑)

男前!!

ドラムソロ!!

さてこの日は何やらお客さんのひとりがこの場でプロポーズするんですと!(◎_◎;)

祝福してバンドが歌う「我爱你亲爱的姑娘」
ええ曲作ったのう〜末吉(笑)

お幸せに〜!!

さてこの日はパール楽器杭州工場の日本人スタッフをライブに招待してたのだ〜
あと、杭州のドラムスクールで、日本で私が主催してたサマードラムキャンプにも生徒連れて来てくれたMistyさんも招待してたので一緒に食事〜

いやね、きっとMistyさんが奢ってくれるやろうに、そこに知らん人たち連れてったら悪いなぁとは思うんやけど、パール楽器の人ともMistyさんとも今日しか会えんからしゃーないなぁ〜・・・と思ったら前回も一緒やったと(笑)

すんまへん!!私を縁として今後ともいい付き合いをしていって下さいm(_ _)m

ところでここでパール楽器の人がひと言、
「完全にオープンハンドになってますねぇ〜」

!(◎_◎;)

そう言えばこのツアーが始まってからもう一切手を交差して叩いてないのに、誰からも「叩き方が変わりましたねぇ」とか言われたことがない(>_<)

さすがパール楽器の人は違う!!ドラムにとても興味があるのだ・・・!(◎_◎;)

ドラムを作る会社の人がドラムを愛してる、そんな当然のことが今の社会ってちゃんと出来てるんだろうかとそう思う・・・

YAMAHAのような大会社と違って、パール楽器はよくも悪くも「町工場」である。
千葉の片田舎(失礼)の小さな工場で、ドラムを愛する職人さん達が、本当に自分の愛する「楽器」を作り上げて世に出していた。

そんな工場に私たちモニターは出向いて行って、そんな職人さん達が作った新製品を試奏する・・・

モニターはその名の通り「製品のモニタリングするために楽器を提供する」という役割だったのだ。

意見を聞きながら職人さん達がなんかキラキラしてたのよねぇ〜

そんなパール楽器もメインの工場を台湾に移し、そしてここ杭州にも工場がある。
そしてここに駐在している日本人の職人さんは、ドラムの胴に20年間色を塗り続けている・・・

Pearlの最高機種は、ドラムの周りに色味の付いた素材を巻くのではなく、本体に色を塗る。
「だってそうでしょ、コップにガムテを巻いて叩いてみたらやっぱ音が違うでしょ。だから最高機種は胴そのものに色を塗るんです」
とその昔パール楽器の工場の人から聞いたことがある。

木に色を塗るのだから、乾いたら当然色味が変わって来る。
それを何重にも塗って、最終的にどんな色になるかを20年の経験で知り尽くしているからこそあの色のドラムセットになるのだ。

そう言えば深井くんって若いのがいたなぁ〜中国人の嫁もらった(シンパシーを感じている笑)・・・

「ああ、彼は今本社の開発部にいますよ」
適任じゃぁ・・・というのもこんなことが会った。

彼はここ杭州で中国人とバンドをやっていて、ここの小さなライブハウスで対バンライブをしたことがある。

そこで私のペダルを見てこう言ったのだ。
「ファンキーさん、フットペダルのカムを噛ませてないんですか?あれあるとないとじゃ踏み心地が全然違うでしょ」

とっくに失くした・・・(>_<)
そしたら彼はわざわざそのカムを送って来てくれたのだ!(◎_◎;)

ところが自慢じゃないが私は昔、パール楽器のモニター担当者にこんなことを言われたことがある。
「ファンキーさん、長い間モニター'して頂いてて本当にありがたいんですが、ひと言言わせてもらってもいいですか?あんたどのドラム叩いても音同じ!!(笑)」

まあ楽器奏者としては一番の「褒め言葉」なのだが(自慢しとるやないかい!!笑)、ペダルも同じ、別にどんな踏み心地でも全く気にしない(>_<)

私はドラムに色を塗って20年の職人さんにこう言った。
「深井くんがそうやって一生懸命開発したものも、あなたが20年間人生を賭けてこだわって来た色味も、ひょっとしたらドラム叩く人にとってはそんなに気にしないものなのかも知れませんねぇ・・・」

でもそれがあるかないかで全く違うのが「楽器」、いや「音楽」に関わるものは全部そうなのではないかと思う。

映画音楽もそうだった。
私がこだわって作った音楽の映画は中国で大ヒットしたが、その映画を見てる人にはそんなこだわりは一切わからない・・・

でもそれがあるから売れたんだと私は思っている・・・

ドラムのプレイだってそうである!!
次回のブログでは、言わなければ絶対にわからないドラムプレイの秘密、それがあるからこの表現力があるんだよというのを解説したいと思います〜

2021年11月5日

Posted by ファンキー末吉 at:05:45 | 固定リンク

2021年11月 9日

布衣2021年ツアー浙江省温州

台州から温州までは車で2時間ほどだということで、至れり尽くせり地元の人が車で送っていってくれることになった\(^o^)/

いや〜助かるのよ〜何せホテルをチェックアウトして、重い機材をタクシーに分乗して積んで、駅でそれを降ろして、また運んでセキュリティーチェックなどして、改札口が開くのを待って、開いたら列車に運び込んで、トランク置き場とか一番後ろの座席の後とか置けるところを探して置いて、着いたら降ろして、また改札口まで運んで、タクシーに分乗して機材積んで、会場で降ろして・・・

・・・っつうのがドアtoドアで出来るので嬉しい〜(涙)

温州みかんは日本では有名だが、実はあれは日本産のみかんのブランド名であって、ここ浙江省の温州とは何も関係ないらしい・・・!(◎_◎;)

むしろみかんは台州が名物らしく、たくさんお土産にもらって車の中で召す!!

ロードムービー

さて温州に着いて会場に向かうのだが、以前来たところと様子が違う・・・

以前は廃墟のような商業ビルの地下に会ったツアー歴代一番アンダーグラウンドで小さいライブハウスだったのに、連れて行かれたところはこんなオサレな街並み!(◎_◎;)

昔は事務所兼控え室みたいな部屋に隣接した小汚い(失礼)むっちゃ汚い小さな小屋が会っただけなのに、こんなオサレなバーがある!(◎_◎;)

その奥にはこんな立派な会場が〜!(◎_◎;)

もうドラムを隅っこにセッティングしなくてもええのよ〜(涙)

前回の会場〜

今日の会場は歴代で一番狭い・・・ だいたい12畳ぐらいでステージも狭いのでドラムを真ん中に置けない(>_<) しかしこのツアーの今までの経験では会場の大きさに関係なく同じ人数が来るのよな・・・ 聞くところによると予約だけで200人!(◎_◎;) だからPA席に金網???(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

それにしてもあんな小汚い(失礼)・・・いやむっちゃ汚いライブハウスで儲かってたのか?(笑)
それとも政府に潰されて借金して引っ越ししたのか?・・・どちらにしても立派なもんやぞ〜

セッティングだん!!

ドラムセットも昔と違ってむっちゃええヤツ!(◎_◎;)
何せ昔は寄せ集めで色が全部違ってたし〜(>_<)
色が揃っとるだけで感激や〜(涙)

ちなみにTAMAというドラムメーカーは日本3大ドラムメーカーのひとつですが、中国語で「Fuck your mother」みたいなけなし言葉を「他妈的××(タマーダ××)」と言い、「TAMAのドラム」がまさに「他妈的(タマーダ)鼓」と、まるで「Fuckin' drum set」と言われてるのと同じ発音!!

それがどうした?・・・いや、なんとなく(笑)

そしてサウンドチェックなのだが、ドラムを叩きながら客席でうたた寝しているヤオヤオ君とロードマネージャーのWenTao君を横目で見ながらドラムを叩きまくる〜・・・
(ドラムを叩いてるので写真を撮れなかったのが残念・・・笑)

本番が始まる前に彼らが私にひと言・・・
「なんでそんなに元気なんですか?僕らもうへとへとなのに」(笑)

はい、世界で一番元気な62歳!!今日も叩きまくります!!

元気いっぱい!!(笑)

お客さんも盛り上がってます!!

日本だと客が客席に上がって来るとは何事だ!!みたいな風潮があるが、中国ではこのようにダイブをする人がどんどん客席に上がって来る(笑)

ドラムソロ!!

終演後はこのオサレな街並みのちょっとお高そうな店でオーナーが奢って下さいました〜

儲かってるのか!!(笑)

いやいや素晴らしいことです!!
こうやって数年間いろんなところを廻って来て、こうして実際にライブをやってるところは軒並みリニュアルして大きくなっているが、その裏側で、昔に行った懐かしいあの街の小さなライブハウスは潰れてしまっていると聞く・・・

金銭面だけ考えたら、動員数の多い週末だけツアーをして、平日は帰ってのんびりしてた方が楽だし、結果的に週末の大きな小屋しかやらないバンドになった方が箔が付く。

昔仲間で先に売れてロックスターになったあるロック歌手がLaoWuに説教してるのを聞いたことがある。

「お前らいつまでもこんなアンダーグラウンドな小屋でやってるからダメなんだよ。もっと本数減らして大きなところだけやった方がイメージが全然違うだろ」

でもLaoWuはそれを聞かなかった。
金銭的にそんなに赤が出ないならこうやって小さな街の小さな小屋を廻る。

いちいち帰るぐらいならぐらいなら一本でも多くライブをやった方がいい!!
ライブはバンドの「根(Gen)」なんだ!!

平日に廻る小さな小屋は、往々にしてその小さな街のロックを愛するオーナーが身銭を切って開いてる店である。

例えばこんな店・・・

だからLaoWuはそこに行く!!

ツアーをやりたいバンドはどこにどんなライブハウスがあるのか、そこが果たしてロックが出来るのかどうかもわからない。
そんな時は「布衣のスケジュールを見ろ!!」ということになる・・・

そう言えば昔「カリスマ」っつうバンドがあったなぁ〜・・・

X.Y.Z.→Aが結成当初、どこに行ってもライブハウスにカリスマのポスターが貼ってあった。
「全県ツアーを廻ろう!!」となって、マネージャーが「〇〇県に果たしてライブハウスがあるのかわかりません」と困り果ててると、「カリスマのスケジュール見ろ!!」と言ってたなぁ・・・布衣も今中国のそんな感じ(笑)

残念ながら上記のライブハウスからお声がかからないということは、潰れてしまったかもしくは経営困難でロックなんかやってられなくなったのか・・・

でも今回の小屋のように運よく成功したオーナーには、こうして胸を張って奢ってもらう!!

バンドも神様でもなければオーナーも神様でもない。
平等に助け合って「ロック」という「文化」を一緒に作り上げていってるのだ・・・

布衣はゆく!!今日も名もない街へ!!・・・そこに「ロック」がある限り・・・

2021年11月3日


Posted by ファンキー末吉 at:21:31 | 固定リンク

布衣2021年ツアー浙江省台州

寧波からお隣の台州までは高速鉄道で1時間、
しかも乗り打ちではなく移動日!!\(^o^)/

ほんまツアーはドラム叩くのは別にそんなにしんどくないけど(しんどいけど)やっぱ移動が何よりも大変!!
乗り打ちだと休むヒマがないからなぁ〜

あと大変なのは機材の運搬!!
しかし駅まで地元の人が迎えに来てくれて数台に別れて乗車!!
これが助かるのよ〜(涙)

しかし迎えに来てくれた人の態度が一応に私に対して情熱的!(◎_◎;)

後にわかるのだが、ここの会場はいわゆるライブハウスではなく、ドラムスクールの中の発表会会場だったのよ〜!(◎_◎;)

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ドラムスクールと言ったけど、本当はギターとかその他色んな楽器を教える音楽教室、しかし日本と状況が違うのは、「教育」というものに対する考え方。

日本ではピアノとかバイオリンとか、クラシックの音楽に対しては「教育」と認識されているが、エレキギターやドラムなどはまだまだ「遊び」と認識されていると感じる。

この時代になって「エレキが不良」という時代の名残りさえ感じる・・・

中国もその昔私が初めて中国に来た頃にはロックは「精神汚染音楽」だったが、今では普通に「流行音楽」として認知されている。
(それだけ「ロックのパワーが落ちた」?・・・)

日本と違ってピアノもバイオリンもエレキギターもドラムも同じ土俵の「音楽教育」!!

そうなると、何か習い事をという子供達にとって、子供達がやりたい楽器ってバイオリン?・・・いやいや、ステージ映えするドラムでしょう!!(本当はドラムは裏方なんやけどな)

・・・というわけでドラムが一番人気の音楽教育なので、色んな音楽教室のメインはドラムなのである(驚いたでしょ?笑)

というわけでここのドラム教室には子供たちがバンド組んで(組ませて?)発表する場としてこんな立派なコンサートホールがあるというわけだ・・・

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ここの創始者というか、必然的に校長先生になるわけだが、彼がとにかく布衣のファン!!
そしてドラム教室をやってるぐらいだから私のファン!!

(この辺は爆風スランプやRunnnerでしか私を知らない日本人にはちょっと説明が必要なのだが・・・まあ「貴方の知らないところでこの人はこの国の伝説のドラマーになってる」ということです笑)

だから私をも上から下へともてなしが凄い!!(>_<)

実はそんな風なもてなしは苦手な私は、食事の写真も撮るのを忘れてさっさとホテルに帰った・・・(スマン)

ホテルにはハッピーブッダがお出迎え〜(笑)

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もうね、食って寝て太ってるだけで金儲けの神様になったこの仏様が大好きなのよ〜
もう私は漢方飲んで痩せちゃったけど(>_<)


次の日の昼食、また高級料理で命懸けの接待をされるのかと思ったら、近所の行列が出来るローカルな店!(◎_◎;)

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メインメニューはこの豚肉と豆腐のお揚げを煮込んだスープ!!
そして酢豚に入れるような豚肉の唐揚げ!!

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だけどツアーメンバーにはイスラムがいるから豚肉はダメなのよ〜(>_<)

それではと出て来たのが茶碗蒸しのような〜・・・

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ところが実はエンジニアの海龍は、イスラム、痛風、アルコールアレルギーと三大苦(笑)と呼ばれていて、あと糖尿病を併発したらパーフェクトという言われている(笑)

大豆が入ってると食べたくないんですと(>_<)

私はと言えば、漢方の先生から「とにかく野菜を食え」と言われているので、レストランなんかでは野菜炒めとかを頼んでもらってそれをモリモリ食うのだが、ご覧の通りこの店には野菜がない(>_<)

そんな時のために私は八百屋とかコンビニで何かちょこっと食える野菜類を買ってレストランに行く・・・今回はプチトマト!!

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いや〜それ食って他のんちょっとつまんだらもう食うもんがない(>_<)

海龍を誘って二人で先にホテルに帰る・・・

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とぼとぼと歩きながら「食うもんがないんだよなぁ・・・」と悲しそうにひと言、
中国は日本と違ってイスラム教を信じる回族という民族もいるし、イスラムと接することが多いので食とかも上手くやっている場合が多いが、時にはこのようにイスラム(更には痛風)にとって全く食えるものがないこともあることはある・・・

私なんかは「野菜いっぱい頼んでね」と無理を言ってでも自分の食に合わせてもらうのだが、気を遣ってそれも言わないイスラムの彼・・・
そして私のようにここ数ヶ月しかそんな生活をしてない人間と違って、豚肉は生まれた時から食べれない彼・・・

なんかちょびっとだけ彼らの中国での生活を垣間見たような気がした・・・


さて会場入り〜
実はこの数日、ツアーではドラマーにとって大きな問題があった・・・

通算58本、途中2度ほどホームである銀川に帰って今回は28本出ずっぱり、それだけ分の物販とスティック(物販で売る分も含めて)を全部持ち歩くわけにもいかないので、足りなくなりそうになったら銀川から送ってもらうというシステムになっている。

ところがここに来て銀川が封鎖!(◎_◎;)

まあたった一例だけで街を封鎖する中国も凄いが、何より物販を送る拠点となっている、私がよく詰めていたあのドラムスクールが、たまたま封鎖された地区に入っていたのだ!(◎_◎;)

それゆえスティックも含めて物販を送ることが出来ない(>_<)

手持ちのスティックはもうあと数本になってしまい、折れたり落としたりしたら終わる・・・みたいな状況に陥っていたところ、予めここ台州に送っていた物販の中にスティックが入っていた!!\(^o^)/

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もうね、日本のパール楽器に連絡してすぐに日本から送ってもらう手筈を取ったり、もし間に合わなければ現地現地でその辺のスティック買って叩こうと思ってたから助かったのよ〜(涙)

セッティング!!

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ドラム教室やからシンバルとか備品には困らん!!(笑)
もうオープンバンドで左手でシンバル叩くことが多くなったので左にもライドをセッティングしてみた〜
問題はハイハットスタンドの棒が長すぎてシンバルを高くするしかないのよ〜(

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シンバル盛りだくさん!!

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オープンハンドのドラマーとなった今では、このシンバルセッティングが一番叩きやすいかな・・・
左手でライド叩いて、そのまま手首返して左側のクラッシュを叩ける・・・

本番開始!!

写真客席で水なんかぶちまけてたか?・・・気付かんかったが・・・

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ドラマー男前!!(笑)

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漢方薬飲んで元気いっぱい!!

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ってこんな写真ばっかアップしてたら「この人ドラム叩かんでステージ走り回ってんの?」と思われるかも知れんが、アンコールん時やからね〜(笑)

ドラムソロ!!

スティック落としまくるし〜(>_<)

でもSolo2では何か新しいフレーズ叩きよるのう!(◎_◎;)
スネアのダブルストロークが粒立ちが良かったのでいい気になってRllrrLフレーズを多用してたのだが、それを3拍フレーズRllrrLrrllにした後バスドラを6連にしとる???・・・ようわからんがアドレナリンが時々初めてのフレーズを叩かせる時がある・・・コピーしていつも叩けるようにしよう(笑)

ロードムービー!!

どうやらここ台州は、みかんと眼鏡で有名らしい!(◎_◎;)

中国で一番眼鏡が作られているのはここらしく、他所で500元(約8000円)する眼鏡もここだと30元(約500円)で買えるらしい・・・ってバッタもんやろ!!(笑)

というわけでスタッフメンバー全員眼鏡を買って、次の日からみんな伊達メガネをかけてるし〜・・・ひとりでこんなに買わんでええやろ〜(笑)

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2021年11月2日

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布衣2021年ツアー浙江省寧波

気がつけばツアースケジュールが過密になり、10日で8本ライブというスケジュール!(◎_◎;)

まあ週末は3連チャンなのは毎度のことで、その3日目となると身体も疲れている・・・
早起きして高速鉄道3時間半の移動で乗り打ち〜

こんな時にどこでも寝られる私は本当にツアー体質なのだが、こいつのせいで今回は寝られん(>_<)

もうね、デブのキーボーディスト張張(Zhang Zhang)以来の大いびきやわ〜(涙)

でも漢方薬飲んでるせいか元気いっぱいで、会場までレンタルバイク〜

スマホで2元(約30円ちょい)払って指定位置にバイクを停めて会場入ってセッティング〜!!

会場によってドラムセットも違うし、ヘッドも古いのや新しいのや色々違ってチューニングの手間もそれぞれ違うけど今回は手こずった〜(涙)

何を叩いてもスネアのスナッぴーがザーザーと共鳴する(>_<)
エンジニアの海龍もやって来てあーでもないこーでもないとやっていくうちに、どういうわけかこのスナッぴーはぴったりとヘッドにくっついているのではなくちょっと浮いているのでは?と・・・

いや、見た感じはそうでもないけどなぁ〜・・・とスナッピー裏返したり色々やってたけど、試しにガムテープ貼ったらピタリと止まった!(◎_◎;)

本当はヘッドにガムテとか貼るのイヤなのよね〜・・・
でも時間もないしゃーないなぁ〜・・・でセッティング完了!!

左側のクラッシュはいつも会場のを借りるのだけれども、
(ない時は右のクラッシュを左に持って来る)
ダークシンバルが渋い!!

いつものようにハイハットの棒が長いので必然的にその上にシンバルをセッティングするので左が高くなる・・・

もうこれも慣れたな!(笑)
というわけでライブ開始!!

今日も吠えます!!

客席ではいつものように電車ごっこ(笑)

ドラムソロ!!

盛り上がりました〜!!

後に客席のカップルの写真が回ってきた〜!(◎_◎;)

いや〜甘酸っぱいなぁ〜(笑)・・・お幸せに!!

2021年10月31日

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2021年11月 5日

布衣2021年ツアー江蘇省蘇州

上海から蘇州はお隣なので高速鉄道で25分!!近い!!
そのまま会場入りしてセッティング〜

今日も電子ドラムとの複合セットなのよ〜

ドラムのチューニングに電子ドラムのプログラムエディットにレコーディングの準備と大変なのよ〜・・・

今日はちょっと電子ドラムのタムを変えてみた・・・
このTD50Xっつうのは生ドラムそっくりに作られていて、タムのパッドも小さいのがあるので今日はそれを一番右に持って来た〜

なぜかと言うと、ハイハットスタンドの棒が長くてその上にタムをセッティング出来ないので、パッドはなるだけ右に寄せたい〜

まあ小さいパッドでも音はフロアタム!!
単なる「スイッチ」なので大きさは関係ないのである(笑)

それと今日のスペシャルは叩いてプログラムチェンジするやつ!!

布頃の曲は基本的に1曲に一音色なので問題ないが、VisionRocksというひとりドラム曲を今日はオープニングでやらせて頂くということで、Rolandの人が「音色切り替え大変でしょう」ということで持って来てくれた〜・・・

さてこれでVisionRocks初の電子ドラムと生ドラム複合版!!

ちなみに2008年の初演バージョン、生ドラムのみのバージョンはこれ!!

電子ドラムのみのバージョンはこれ!!

まあこんな手拍子も出来ない曲を(笑)盛り上がりに来ているお客さんの前でいきなり演奏しても「呆然」やわなぁ・・・(笑)

その反動かライブは盛り上がったぞ〜!!!

電子ドラムと生ドラムの複合セットによるドラムソロ!!

いや〜Rolandの欧米支社の人も「こんなセット見たことない」と言ったという新しい使い方やな(笑)

その辺について、私をこの電子ドラムに引き込んだ張本人の、Roland中国の電子ドラム担当部長が熱く語ってます〜

これ見て部長さんが中国人の部下に「あんたが喋っててどうすんの!!ファンキーさんに喋ってもらわにゃ!!」とダメ出しされたと言うが(笑)、実はうちの同行カメラマン、本当は私にインタビューしたかったんやけど、でも取材嫌いで怖かったのか(笑)ドラムばらしてから「'ちょっと電子ドラムのインタビューを」とか言うから、
「アホか!!なんでドラムのある時に言わんねん!!」
と言ったら怖がって逃げた(笑)

まあ次に電子ドラムをセットした時にやろな〜・・・って今度いつになるんやろ(>_<)

はい、上記の動画で部長が熱く語っているのは蘇州の日本人街。
この街も日本料理屋はこの一本の道にぎゅっとかたまっていて、なんか他の街も真似するような有名な日本ストリートになってるんやと・・・

この前来た時からリニュアルしとるし〜


その中で、夜中に開いてる沖縄料理屋さんをブッキングして下さいました〜

女将さんが「アンタ久シブリネ〜」と握手を求めて来る・・・!(◎_◎;)
昔ここでライブやった時の打ち上げもこの店やったのね〜リニュアルしてたけど・・・

Rolandさん御馳走様でした〜いい経験をさせてもらってどうもありがとう御座います!!
またどっかでこのセット叩けるとええな〜・・・

2021年10月30日

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2021年11月 2日

布衣2021年ツアー上海

上海着いたらお迎えが来て問診へ〜(笑)

その後そのまま居酒屋勝に直行〜みんなの到着を待つ・・・

それにしても勝山はん、
「ツアーメンバー9人やけどええの?」
と何回も聞いたのに
「LaoWuには世話になっとるから酒でも肉でも刺身でも何でも食べて行って下さいと太っ腹!(◎_◎;)

長崎で自分で釣って来たというイカの姿刺しが絶品!!

ブランド牛の長崎牛!!・・・どうやって持って来たんやろ(笑)

大好物の馬刺し!!

刺身、その他!!


世話になった分と世話しとる分の差が激し過ぎるやろ〜(>_<)

ワシはみんながアイスクリーム食べ出した頃撃沈!!(笑)

後で聞くと、ワシが寝てるままそのまま小一時間ほど大騒ぎしてたらしいです〜(笑)

次の朝、二日酔いで目が覚めたらツアーメンバーのグループチャットにマネージャーからメッセが入っとる・・・

「昨夜夜中の1時に飲みに行った人いるでしょ!!自分で申告しなさい!キー!!」
と怒ってらっしゃる・・・
「あ、僕は外滩にちょっと観光に行っただけで・・・」
とベースのDaWei・・・
「嘘つくんじゃないわよ!!キー!!」
なんとどこから入手したのか夜中に彼がバーで飲んでる動画を送りつけて来る!(◎_◎;)

「言ったわよね!!翌日ライブの日はゆっくり休みなさいってキー!!」
って高校生かい!(笑)

・・・というわけで会場入りしてセッティング完了!!

と言いたいところが実は電子ドラムがまだ届いてない(笑)

なんかトランポが会場1kmのところで警察に捕まったんですと!(◎_◎;)

仕方ないので生ドラムの部分だけ先にサウンドチェック〜
してるうちに届いた〜!!

相変わらず壮観やなぁ〜・・・

デカいステージではむしろ普通か?(笑)

今回特筆すべきは、叩いてプログラムチェンジが出来るっつうヤツ!(◎_◎;)
しかし残念ながら調整する時間ナシ(涙)・・・明日から使ってみます〜

左側はもういっぱいいっぱいで置く場所はここしかないのよ〜
明日はまた組む前から考えてみよう・・・

配線も複雑・・・

実はこのセッティング、ハイハットの右側に右のバスドラを鳴らすツインペダルと、そして電子ドラム用のバスドラのペダルがあり、オープンハンドのドラマーじゃないとちょっと叩くの難しいかな・・・

エレドラ部分も、タムが全部正面より右側にあることになり、これもわざわざ右手でハイハットを叩いてたのでは遠すぎて叩けない。

オープンハンドの練習を始めた時にちょうどこの電子ドラムの話が来たのも「縁」やな。
もし時期がずれてたら、少なくともこのセッティングは思いつかん(笑)

本当は銀川からオープニングアクトのバンドが来る予定やったけど、銀川でコロナが発生したため来れなくなった・・・

来れててもこのセットは叩けんかったな(笑)

さて、この日は北京に続いてソールドアウト!!
1000人近く客が入ると言う・・・

本番開始!!

お客さんもいっぱい入りました〜!(◎_◎;)

漢方薬飲んでるから元気いっぱい!!(笑)

ドラムソロ!!

いや〜アンコールのおアホなプロレス技も、デカいところでやると感動的なドラムソロに聞こえるな(笑)

ロードムービー・・・今回はハーモニカのゲストが来てくれました〜
あと銀川の仲間が開いたバーのレポートと居酒屋勝!!

勝山さんお世話になりました〜

2021年10月29日

Posted by ファンキー末吉 at:12:07 | 固定リンク

布衣2021年ツアー江蘇省無錫

同じく江蘇省の無錫までは高速鉄道で1時間足らず!!

しかも移動日と現地オフでほぼ二日も休みがあるという天国のようなスケジュールです〜(笑)

無錫には何度も来てるけど、やはり他の街にはない日本人街には行っとかないかん〜

あと行ってみたいところがあったのだが、ブログを探したけど見つからん(>_<)
年末のドラムイベントで無錫に来た時に、今まで来たところと全く違う中国の古い街並んとこでライブやったのよね〜・・・

こうやってすぐに忘れるから毎回苦労してマメにブログにアップしてるのに〜(涙)

・・・と思ったら今回泊まってるところが偶然そこだった!(◎_◎;)

素敵な街並です〜

なんか至る所に「黄蟹粉面」という美味しそうな看板を見かけるので食べてみた〜

太湖という有名な湖があり、そこの蟹が名物で、なんと秋である今が一番食べ頃なのだそうで〜

蟹味噌混ぜ麺!!!美味しく頂きました!!

実はこの日に雲南で結んでもらったカラフルな付け毛がぽろっと取れてしまい、せっかく時間があるのだからと美容室を探しに探して、やっとひとつだけ付け毛をつけてくれるところが見つかった・・・雲南以外ではなかなかないのね(>_<)

その日は付け毛つける人がいないということで翌日ライブ前に予約して行って来た〜

いや〜美人でびっくり!(◎_◎;)

余韻も冷めやらぬうちにライブ!!

ドラムソロ!!

実はライブ後にまたひとつ付け毛が取れたのよね〜

・・・というわけでもう一回付け毛つけてもらいに行って来たけど〜
別にお姉ちゃんに会いに来たわけちゃうで〜これやってくれるところホンマになかなかないからやで〜しゃーないなぁ〜・・・(笑)

2021年10月27日

Posted by ファンキー末吉 at:03:52 | 固定リンク

2021年10月29日

上海着いてまた問診〜

ずーっと続けている漢方薬治療・・・

上海着いたら運転手さんが駅まで迎えに来てくれててそのまま診察に〜・・・って患者にここまでしてくれる先生って(笑)

リモート診察ばかりだったので数ヶ月ぶりにちゃんと診察〜

もうね、アレルギー全く出んし〜
それどころか、痩せるのはええとしても全てにおいて健康そのもので、精神的にもストレスなんかも全然ないのよ〜!(◎_◎;)

・・・って聞いてみたら、腸内菌が脳細胞に作用しているという部分もあるらしく、悪玉菌がいなくなって善玉菌ばかりになると、必然的に脳内にも「幸せホルモン」みたいなのがいっぱい出るんですと!

善玉菌が脳の細胞に「幸せホルモン出せ」って!(◎_◎;)

まあ全ての内臓は助け合って活動していて、ひとつが悪くなったら他の臓器にも必然的に影響が出る。
脳みそもそのうちのひとつやと考えるとそりゃそうかも知れんぞ〜・・・

まあアレルギーもそのうちのひとつ!!
だから東洋医学では皮膚を治療するのではなく内臓全般の働きを活性化させる・・・

なるほどね・・・

脈を取る・・・

左の脈が心臓?肝臓?右が肺?とか忘れたけど、脈が弱い方の臓器が弱ってるんですと・・・

私の場合はどっちかが弱く、それは心臓ですと!(◎_◎;)

心臓が弱いと末端まで血液を十分に運ぶ力がなくなるから、だから手足が冷えたり、前までは踵がガサガサになってたもんなぁ〜・・・
潤いが踵まで運べんのやな・・・

人生100年として、老化によって徐々に悪くなってゆく臓器はこんな順番らしい・・・

50代:胆嚢・・・脂っこいものが食べられなくなる
60代:心臓・・・「志」が低下
これについては色々思うことがあって後に書くけど、そして70代:肝臓、80代:肺、90代は腎臓となって、それによって骨が弱くなり100歳でお迎えが来る、と・・・

まあ人によって色々違うとは思うけど、個人的にはこの「志」っつうのが面白いなと思った。

もう中国音楽界の重鎮となったLuanShuから、飲んでてこんなことを言われたことがある。
「Funky、次は何をやりたい?なんかこれをやりたいみたいなのはないか?」

まあ彼は金もあるし、彼の立場ならなんでも私のやりたいことは叶えてあげられる力はあるぞということらしいが・・・

ない!!(笑)

「志」が見つからないのである!(>_<)

まあ中国語で言う「志」がどういうニュアンスなのか正確には把握してないが、別に世の中をよくしてやろうとか、日本語的な「志(こころざし)」は全くない!!(笑)

まあ「ドラムを叩くのみ」である。

「道半ば」ではあるが、まだ見ぬゴールはそんなに遠くにあるようには思えない。
この道をいつものように進んで行けば必ずやゴール(それが何なのかはわかっとらんが)にたどり着けるという漠然とした何かがあるのみである。

昔は「怒り」とか「悲しみ」とかの感情に突き動かされてドラムを叩いていたが、今ではドラムの前に座れば自動的に同じ状態になれる。

スイッチ押したら自動的にアドレナリンが分泌されて「ステージモード」になるようなもんである・・・

心臓が悪いんだったらあんな激しい運動は・・・ということもなく、命がけで叩いても・・・ってそれがもう普通なので、別に心臓に負担をかけてる実感もない・・・

終わってもそんなにしんどくないし(しんどいけど笑)、それで死ぬという感じでもない(死ぬし〜どっちやねん笑)

まあ「楽しい」からね、この「楽しい」という脳の感情が、また全ての内臓に連携するんですと!(◎_◎;)

思えば夏のイベントがコロナで全部飛んで、仕事もやることも何もないので毎日ドラムの練習をしてたのがよかった。

思えばカンボジアではしんどかったかも〜・・・ドラム叩いてないからな。

しんどいと「食」が変わるんですと。
そしたら悪玉菌が住みやすい環境になるんですと。

漢方薬は苦いし美味しくないから毎日飲んでると悪玉菌が住みやすい状況ではなくなるというのもあるらしい・・・

当然ながら人間にも合う合わないがあるらしく、だから先生は細かく色んな質問をして、配合する漢方薬を微妙に変える。

人によっては漢方薬がもう飲めなくて、飲んだら吐いてしまったり拒絶反応が起こることもあるらしい。

それは医者としては「配合が上手くしてあげられなかった」ということで、そうならないようにいっぱい質問するのだろう・・・

私はと言えば、別に決して美味しいもんではないが、コーヒーを飲むように普通に飲んでいる。

配合がばっちしやったんやな!!先生喜んどった(笑)

というわけでアレルギーなくなったから治療終了ではなく、何十年かかって悪くしていった色んな部分をよくするために、引き続きこの生活は続ける所存であります!!

相互作用でもっといいドラムが叩けると思うぞ!!

ps.リモート問診ご希望の方はこちら〜tuina555@icloud.com:古川先生
詳しくはこちらへ〜

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2021年10月27日

布衣2021年ツアー江蘇省南京

3連チャン最終日の南京への移動〜駅には猫がおった(笑)

駅員さんの話によるとかなりの老猫で、メシもらう時以外全く言うこと聞かんらしいが・・・
(ネコなんてそんなもんか・・・)
じゃらしてみたら食いついたぞ!!頑張れ老猫!!まだまだ若いぞ!!・・・お互い(笑)

また会場着入り〜実はこの南京からRolandさんが電子ドラムを持って来てくれるので、生ドラムと合わせた複合セット!!

右側は生ドラム部分〜

左側は電子ドラム部分〜

壮観である!!(笑)

これをくるりと回って叩き分けるわけだが、実は足が結構忙しい(>_<)

同期出しにエレドラのプログラムチェンジに録音・・・左手も結構忙しい(笑)

配線も複雑!!

かっこよかろ〜(笑)

開場!!

ライブ開始!!

ドラムソロ!!

この電子ドラムに関するドキュメント映像〜

次の無錫ではドラム台が小さくてこのセットは乗らないのでその次の上海でまたお目見えします〜楽しみ!!

2021年10月24日

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2021年10月26日

布衣2021年ツアー安徽省銅陵

同じ安徽省の阜陽から次の街銅陵までは、省都(県庁所在地みたいなもん)の合肥経由で2時間ぐらい。

出発がもうちょっと遅いと昼メシ食ってから、もうちょっと早いと着いてから食うのだが、このようなスケジュールでは大体駅で簡単に済ますことになる・・・

鶏肉好きのバンマスLaoWUは、
「駅の食堂などは高い上に不味い!!ケンタッキーフライドチキンは美味い上に値段が外と同じである」
というポリシーの下、必然的にケンタで済ますことが多くなる(笑)

野菜を死ぬほど食うという最近の私には野菜のないケンタは辛いところであるが、持ち歩いているリンゴを食ってからケンタを頂く・・・

ハンバーガーよりも、このフライドチキンを甜面酱とキュウリと共に饼(北京ダッグを包むやつ)が美味!(◎_◎;)

着いたらすぐに会場入り〜

最近ではオープンハンドにもすっかり慣れて来て、右手でシンバルを叩くよりも左手でシンバルを叩く方が多くなって来たほどである。

例えばサビをライドで叩いて、歌メロに戻ると左手でハイハットを叩くことになるわけだけれども、ギターソロなんかだと引き続き同じライドとかではなく何か変化を加えたいところ・・・

右手でクラッシュを連打するという手法もあるけれども、それじゃああまりにもハード過ぎるなという時にやっぱ左側にもライドがあると便利なのよ〜

ドラムのセッティングが終わってメンバーが来るまで、色々ドラムを叩いて遊んでたら、結局汗だくになるまで練習しとる!(◎_◎;)

最近練習好き(笑)

さてリハが終わり、ホテルに帰って仮眠して起きて本番!!
気がついたら飯食ってない!(◎_◎;)

まあ満腹で叩いたら吐くからええけど〜

本番!!

ドラムソロ!!

人が一生懸命ドラムソロやっとる時に楽屋ではこんなんなのね(笑)

ライブ終了して帰ったら体重がまた減っとる!(◎_◎;)

そういや今日はあまりモノを食ってないような〜・・・

というわけで補充!!(笑)

店のオーナーがご馳走してくれました〜どうもご馳走様!!

ロードムービー

2021年10月23日

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2021年10月25日

布衣2021年ツアー安徽省阜陽

さて、人口が1000万人を超えてる!(◎_◎;)というのに高速鉄道も通ってない田舎町(笑)から、これまた名前も聞いたことのない田舎町への移動はやはり高速鉄道というわけにはいかない・・・

7時間の鈍行列車の旅!!

到着前には機材をデッキまで運んで到着を待つ〜

ツアーの何が大変って、ドラム叩くとかなんかじゃなく、この機材の山との大移動!!(>_<)

またこの駅がエスカレーターがないので担ぎ降ろし!(涙)

ちなみに横に荷物を転がす坂もあるけど、こんな重たい機材では逆に重すぎて無理!!

そして9人のツアーメンバーがタクシーに分乗〜

ところが、ガスで走るタクシーはトランクにガスのタンクがあって機材を積めないので、それぞれが抱いてタクシーに乗る・・・(>_<)

もう着いたらワシは寝る!!
ホテルがむっちゃオシャレな件について・・・(笑)

でも実はお隣の河南省から私の「生徒」とやらが来てヤオヤオ君とかは一緒に飲んでたとか〜・・・
(悪いから私には知らせなかったらしい)

昼メシ時にご対面!!

いや〜環境には悪いけど助かるのよ〜メシ代って結構バンド経費を圧迫するもんで〜感謝!!

さて会場入り!!

Livehouse という和製英語も最近では定着しているけど、元々は中国ではライブが出来るスペースのことを「酒吧(JiuBa)」、つまり「酒場」と言っていた。

日本で言うと「Jazz喫茶」がライブハウスの原点であったように、「ライブハウスで演奏する」というのは「在酒吧演出」、つまり「酒場でライブする」と言う。
日本語だと「今日は喫茶で」みたいなニュアンスだろうか・・・今日はその名に相応しい「酒場」である・・・

おそらく箱バンが入っているのだろう、端っこに置いてあったドラムを真ん中に持って来て、小屋のシンバルも足していつもの感じのセッティング〜

セッティング完了!!

中国ではどこでも大体そうなのだが、楽屋にはちゃんとビールもあります(笑)

いつものようにライブ開始までホテルで仮眠していざ出陣!!

盛り上がってます〜

男前!!

ドラムソロ!!

今日から乗り打ち3日間!!まだまだ元気です!!

2021年10月22日

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2021年10月22日

布衣2021年ツアー山東省临沂

さてと移動日!!・・・大移動である・・・

お隣の山東省の小都市「临沂(LinYi)」に行くのに、高速鉄道が通ってないので鄭州乗り換えの15時間の旅!!(笑)

元々は夜中の2時半に着く11時間半の旅だったのだが、山西省は水害で列車が遅れるので乗り換え時間30分では遅れたら乗り継ぎ出来ないので変更!!

そして見事に2時間遅れ!!(◎_◎;)・・・マネージャー凄いのう・・・

長治駅

長治駅では駅員さん(女性)が昨日ライブを見に来たとかで、私の荷物を運んでくれるだけでなく、全員をVIP待合室に連れて来てくれた!(◎_◎;)

カメラを向けるとピース!(◎_◎;)

鉄道のVIPラウンジ初めてや〜・・・

コーヒー飲んでまたり

遅れていた列車がもう着くという連絡を受けて、彼女はまた私の荷物を運んでくれる!(◎_◎;)
私のファンなのか?それとも敬老精神なのか?・・・

列車まで送ってくれて、途中のパスポートチェック(中国は今では「切符」というのがなくなってIDカード、私達外国人はパスポートをかざしてそれに紐付けされているチケット情報で列車に乗れる)もスルー!(◎_◎;)

とんだVIP待遇でした〜どうもありがとうm(_ _)m

往々にして中国では、まだ共産主義時代の名残りなのかはたまた中国人の性格なのか、それぞれの立場の人が威張っている場合が多い。

改札の人は威張り散らしてるし、検札の人も偉そうに「ほらID見せろ!!」みたいな人が多いが、この人からバトンタッチされた人は美女なのに優しい(笑)

なんと全員にお茶まで配られました!(◎_◎;)・・・しかも笑顔で(涙)

地縁、血縁、金しか信じない中国人は、友達(地縁)そして友達の友達は友達なのでそのためなら労を惜しまない。
だから友達がいなければ生きてゆけないし、その昔は友達さえいれば出来ないことはなかった・・・

中国がどれだけ先進的な国になってもこういうところが残っているのは嬉しいことです〜m(_ _)m

乗り換え駅の鄭州ではケンタにビール持ち込み(中国は基本持ち込みOK)で「揚げ物(ケンタのポテトも)に乾き物にビール」!!

美味い!!身体に悪い事ほど気持ちいいのである!!(笑)

寝台車は遠足みたいで楽しい〜\(^o^)/
って遠足で寝台車乗ったことないけど〜(笑)

寝台車にも软卧(ええぶん)の硬卧(悪いぶん)があって、今回は硬卧(悪いぶん)。
安かったのか?!安かったのだな!!(笑)

でも硬卧(悪いぶん)は3段ベッドで上段も中段も過酷らしいが(私は酔い潰れて寝るだけだから関係ないが)下段が一番いいらしく、それぞれ下段を取っているようだ・・・よく取れたのう〜

こてん

临沂着!!

そもそもどうして毎回毎回この高速鉄道も通ってないような田舎町(失礼)にやって来るのかと言うと、昔北京の院子(中国的長屋式住居)で一緒に暮らしていた仲間がいるのである・・・

真ん中のこいつ!!・・・名を蚊子(Weiz)と言う・・・きっと何たら文みたいな名前なのが、普通なら前に「小」を付けて「小文(XiaoWen)」とか呼ぶところを、「文」と「蚊」は発音が同じなので後に「子」をつけて「蚊子(Weiz)」と呼んでいるのだろう・・・

名は体を表すと言うが、なんかひょろっとしてて蚊みたいな面白いヤツである。

いや、別に面白いことを言うわけではなく、言われて見れば何が面白いのかよくわからんが、きっと顔が面白いのだ・・・おるやろ〜そんなヤツ・・・高校時代の隣のクラスにも「エロ本屋の亀井くん」っつうのがいて、やはり顔が面白くて好きやったなぁ・・・(笑)

そんな昔仲間のライブハウス・・・今回はリニュアルして大きくなったという話であるが・・・

まだ出来あがっとらん(>_<)

大きいは大きいのだが・・・

マネージャー曰く「まだ土埃が凄いからマスクしなさいよキー!!」
マスクしてライブやるんか?!(◎_◎;)水撒けよ水〜どうせ客入ったらドロドロになるんやろ〜

というわけでスタッフがまだ掃除中〜

楽屋はちゃんとしてる・・・っつうか楽屋から手を付けたんやな(笑)

事務所ってかドアの向こうはまだ荷解きも出来ていない・・・

・・・ってか蚊子(Wenz)〜お前このゴミだめのようなとこで暮らしとんのか〜!(◎_◎;)・・・大好きやわ!!(笑)

我がスタッフも早くから入って色々セッティングしてるのだが、
「今日はDIがないのでプログラムの音はレコーディング出来ません〜」
など色々不備は多い・・・

ドラムセットはあるけどシンバルはないという会場も中国には多く(シンバルはすぐ割れて会場の経費を圧迫するので)、ドラマーはこの広い中国をシンバルを持って移動しなければならない。

この会場も例に漏れず(笑)
布衣はPA機材も持ち込むので、重さ軽減のために最低限のシンバルだけを持ち歩いているので、今日は一番シンプルなセッティング!!

でも私に気を使ってかヘッドは全部新しいのなので嬉しい。
どんなメーカー品のドラムでもヘッドが死んでたらもうチューニングも何もあったもんじゃないのよ〜

ところが・・・

ドラム叩くと振動で上からホコリが雪のように落ちて来るのよ〜(笑)

ほんの数分でこんなん!(◎_◎;)

こりゃいくら掃除しても追いつかんやろ〜(笑)


ライブ開始!!

男前!!

心配そうにライブを見る蚊子(Wenz)
立ち姿だけで何となくおもろい(笑)

ドラムソロ!!

まさかの大ミス!(◎_◎;)本ツアー初!!ソロの構成を間違えてしまった(Jazz用語で「砂漠に行く」自分がどこにいるかわからなくなること)

ひとつ目のソロだけはシーケンスと一緒にやってるので決まった構成があるのよ〜
BメロとサビではLaoWuも歌で入ったりするのだが、よく間違うので全く信用していない(笑)
今回もサビの「ヘイ」を叫んでいるのだが、「また間違えよって!!まだBメロやろ?」と思ってたらヤツが正しかった!(◎_◎;)
気がついたらシーケンス終わってるやないの(>_<)

また悪いことに最後のセクション彼は自信がないのかいつも弾かないでサボるけど、今日に限って自信満々に弾いてて「あ、間違えた」と自分が間違えたと思ってた(笑)
言わんかったらずーっと自分が間違えたと思い続けてたことだろう〜

しゃーないなぁ〜地元名物の鶏肉ピリ辛炒めでも食って水に、いやビールに流してくれたまへ〜m(_ _)m

蚊子(Wenz)がいつも連れて来てくれるこの店のもやし炒めが美味しいのよ〜(涙)

山東名物!!小麦を焼いて作った「餅(BIng)」で何でも巻いて食べる!!
大きすぎやろ〜一個で満腹になるで〜(>_<)

それにしても自分はゴミだめのようなところで暮らしながら、こうして昔仲間がやって来たらこんだけメシを奢るという、この中国人気質が私は大好きです!!

また来年も来るからな!!よろしくな〜!!

2021年10月20日

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2021年10月20日

布衣2021年ツアー山西省長治

北京から山西省長治までは高速鉄道で6時間半・・・

しかし山西省は先日の水害で列車がスピードを出せないので軒並み遅れている・・・
2時間半遅れて出発〜!!

夜中の12時に着いたらこの気温!!(>_<)

誰なん?銀川より南やからどこもそれほど寒くないとか言うてたん〜防寒着持って来てないし〜(涙)

というわけで翌日はユニクロで防寒着を買う!!

会場はライブハウスではなく小劇場?!(◎_◎;)

何やら地元の人の手作りコンサートのような感じですが、
持って来てくれたドラムはお世辞にもいいものとは言えず、タムのヘッドが凹んでるし〜(涙)

まあチューニング高めにして、スネアはもうちょうどマシなもの持って来ます、と・・・ついでに18のクラッシュあったら持って来て〜
・・・ってなくても何とかするけど(笑)現状こんな感じ〜・・・

手前シンバルスタンドは18のクラッシュ待ち〜

しかし何故にPAスピーカーを端っこではなく中の方に置いているのかは謎・・・(笑)

この謎はすぐに解けた!!

椅子を左右にどけて真ん中をスタンディングにするのでスピーカーがこの位置だったというわけでした〜

シンバルもスネアもやって来て、最終的にセッティングはこんな感じ〜・・・

本番!!・・・寒い(>_<)

会場には暖房がない上に、観客数に対して圧倒的に大き過ぎるため、おそらく会場内は外気温と同じ(涙)

そんな中でドラムソロ!!

オーディエンスも寒さに負けず盛り上がりました〜

そしてライブ中ずーっと気になってたのですが、客席後方にライブハウスの垂れ幕が掲げられている・・・

まあ「ライブハウス主催」なのだろうが、どうしてその小屋でやらずにこんな大きな会場借りて???・・・

それは打ち上げで明らかになる・・・

地元の人がいなければ絶対に来ることはない(来れない)ようなローカルな店!!

トマト鍋!!・・・そして特筆すべきは・・・

自家製羊肉餃子!!・・・しかもむっちゃ小さいのでこれ包むのが大変そう!(◎_◎;)

実はこの地元の人、25年前に私の中国で発売されたソロアルバム「亜州鼓魂」をカセットで購入して以来、私に会いたくて仕方なかったらしい・・・

着いた時から寒くて不機嫌な私に気を使いつつ、打ち上げは身体が温まる鍋にしてくれたのも私に対する気遣いだったと聞く・・・

この歳になってもまだまだ大人になり切れず迷惑をかけたとばかり一生懸命お相手する・・・

しかしボーカルよりもドラマーが中心で接待受けるってワシらX-Japanか?!(笑)

そしてこの会話の中で、どうしてライブハウスでなく小劇場だったのかを聞いたのだ・・・

通常で考えたら、小屋が小さ過ぎて客が入り切れないので大きな会場を借りてそこでやったのだと思うのだが・・・

実は家賃の更新で大家と揉めて、ライブやってる途中にヤクザがやって来る可能性があるからですと!(◎_◎;)

中国の賃貸契約は、通常2年とかの契約だったら2年分の家賃を先払いするのだが、契約更新の時は次の家賃というのは大家の気分次第。

倍とか吹っかけられることも少なくなく、「イヤなら出て行け」なので借りてる方が立場が弱い(>_<)

特にライブハウスのように設備を投資して、それが家賃更新の時に全部無駄になるのは痛いし、かと言って法外な値段を払うのも無理である・・・

そこで大家がヤクザを雇ったのだろう・・・いや〜ドラマやなぁ・・・(笑)

ツアーは色んなドラマと出会うので旅は楽しい・・・
どうもご馳走様でした!!・・・無事の解決をお祈りしております<(_ _)>

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2021年10月15日

布衣2021年ツアー番外編海南省「三亞」

9月25日に予定されていた三亞でのライブが、小屋の都合で中止になっていた・・・

本来ならばこの三亞が今回の最終地になるので、「中国のハワイ」と言われている(ハワイと同じく物価は高い(>_<))この海南島のリゾート地で数日遊んでから帰ろうと思ってたのだが、海口から銀川に帰る飛行機がこの日が一番安いということで、強制的に銀川に帰らされることになっていた・・・(>_<)

ところがその飛行機が何かの原因で欠航!!!(◎_◎;)

それならば海口近くのビーチリゾートに行くぞ!!と思ってたのだが、撮影が入った(涙)

もう海は諦めていたロック界の加山雄三(自称です)なのであるが、撮影終了後に全員高速鉄道に飛び乗って三亞に行くことになった!(◎_◎;)

今回はただでさえ雲南省で現地オフが多く、たっぷり遊ばせてもらったのであるが、更にバンドからのプレゼント(涙)・・・ありがたくて本当に泣くところであった(笑)

夜中に三亞着!!いつもなら会場近くの一番安いホテルに泊まるのだが、今回は海に面したコンドミニアム!(◎_◎;)

これでも8人で泊まってひとり頭で割るとひとり1000円ちょい!(◎_◎;)

その日はバタンQ (死語)で翌日はやっぱ海に入るしかないでしょ!!!!
しゃーないなぁ〜・・・(涙)

海だ〜!!!(涙)

ちなみに海パンは持って来てないのでパンツで入ってます(笑)

ちなみに海岸から見た宿泊場所・・・一等地ですなぁ・・・

昼飯は初めて食ったココナッツ鶏鍋!!!(◎_◎;)

鶏肉スープにココナッツの身を入れているだけなんだけどこれが美味い!!(涙)

ちなみにこのココナッツの身もそのまま食べてて、想像以上に甘くない!(◎_◎;)

ココナッツライス!!
ココナッツの実の中でご飯を蒸した?・・・でもタイのマンゴーライスとかと違ってそんなに甘くない!(◎_◎;)

午後はみんな昼から飲んでまたり〜

ツマミは生ニンニク齧りながらビール?!(◎_◎;)・・・いや、ワシもやるけど(笑)

晩飯は自炊!!飲みながらゆっくり作ります〜

酒に弱いLaoWuはもう潰れてるし〜(笑)

かなり豪勢な夜・・・酔っ払ったメンバーのひとりが私にこんなことを言った・・・
『Funkyさんは布衣がアンダーグラウンドだった頃からの知り合いでしょ?こうやって豪勢な夜を過ごせるぐらいのバンドになったってどんな心境ですか?」

いや、こいつらオーバーグラウンドなんも今日一日だけやし〜
いつも安宿に泊まって小さな(でもないけど)ライブハウスでやってるだけやろ〜(でも満杯になるけど)

・・・ってかこの贅沢、高々ツアー経費に数万円乗っけただけで買えるんですけど〜(笑)


夜にはここで住んでいる李慧珍が来てくれました〜

ある愛の唄プロジェクト中国語バージョン・・・もう始まっとるのか?!!録音した音源を聴かせてくれた!(◎_◎;)

始まったならそう言えよ〜(涙)・・・慰問に行くなりそうするのに〜(>_<)

まあ中国ではあるある〜自由にするが良い!!任せた!!

2021年9月26日

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2021年10月14日

布衣2021年ツアー海南省海口

さて今回ツアー第二回目の最終地、海南島の海口に渡る〜

中国の省の中で唯一(と言うと「台湾省もじゃ!」と怒られるかも笑)陸続きではない最南端の省へは飛行機で〜500kmぐらいいつも列車やのにな、聞けば列車もあるらしく、車両をそのまま船に載せるらしい!(◎_◎;)

でも所要時間17時間て(笑)
今日は乗り打ちなので間に合わん(>_<)

今度ヒマな時是非乗ってみたい〜
でも今回はまた飛行機!!

荷物が多いのよ〜

待ち時間が長いのよ〜(>_<)

電子機器は全部調べられるし外国人は入国日とか色々調べられてめんどくさい(>_<)
やっぱ飛行機より列車の方が楽やわのう・・・

この日は乗り打ち(着いてその日に演奏)なのだが、よく考えたら今回のツアーは移動オフが多く、最初の成都ー重慶以来の乗り打ちである・・・

着いてメシ食ったらセッティング〜・・・って小屋の場所がわからん!(◎_◎;)

ホテルの下にある商業施設の中にあると言うのだが、その商業施設自体がもう寂れていて廃墟みたいになっている・・・

探して探してやっと見つかった・・・

小さくてアンダーグラウンドな雰囲気の小屋・・・

No Wine No Nightと書いてあるけど、ここにはWineは置いてません(笑)

セッティング〜

やっとの思い出組んだは組んだんだけど、実は左側のタムのホルダーが、ちゃんと止まらない(>_<)

タムホルダーの部分の拡大写真

ご覧の通り、細いタムホルダーの太い受けの穴・・・実はここに本来ならばアタッチメントが入るんだけどそれがなくなっているのよねぇ・・・(>_<)

オーナーがパーツを持って来ると言うけれど、結局失くしてしまってたのか持って来たのはスネアスタンド!!
それにタムを置いてということだが、それでは高さが全然足りない(>_<)

エンジニアの海龍がやって来て、
「このフロアタムの足が刺さっているアタッチメントはタムのと同じだろ?」
と言ってそれを外してタムに取り付けて、
「ほら出来た!!」
・・・ってほなこのフロアタムの足どうすんの????

すると得意顔で持って来たスネアでフロアタムを固定!(◎_◎;)

いや〜中国人は凄いなぁ・・・ちゃんと(でもないけど)セッティング出来た(笑)

ドラムソロ!!・・・しかし途中でスネアのヘッドが破れたのよ〜(涙)

でもライブは盛り上がりました〜

打ち上げは海南名物の「盐焗鸡」!!

むしって食べる・・・

かなりしょっぱいのでお粥が出て来る・・・

これについて来る漬物が最高!!

ちなみにHainan Chicken(海南鶏)は海南島にはありません。
この料理は実はシンガポールの料理なのです〜

天津飯が天津にないのと同じね〜天津飯は日本の中華料理なのでした〜


翌日は本来ならば三亞でライブだったんだけど小屋の都合で中止になったのでオフ!!

ロック界の加山雄三(自称です)としては「海が呼んでいる」とばかり海を探してみるが・・・

泳げない(>_<)・・・海口は観光地ではないのね・・・

街並みはいわゆる南方の古い地方都市といった感じ・・・

旧市街はオシャレでした〜


夜はアー写を撮るんですと!(◎_◎;)・・・なんでここで?・・・オーナーの知り合いでタダだからですと・・・やっぱり(笑)

いや〜ひっさしぶりに本格的な撮影したけど、今はデジタルやからフィルムのロール替えがないから早いなぁ!(◎_◎;)
って時間はひとり1時間ぐらいかけとるけど誇張なく数百枚は撮っとる!!・・・どうやって選ぶん?(笑)

昔はまずポラ撮ってそれ見せて「どうですか?」とか聞いてからフィルムで撮り始めてたけど、今は撮る様からすぐにパソコンに取り込まれる!(◎_◎;)

メークの人も化粧直しん時「入ります〜」言わへん・・・中国だけ?(笑)
まあカメラマンが撮ってない時に入るわけやから断る必要もないわの・・・日本は何であんな風習が定着したんやろ(笑)


そしてほんまは明日の朝の便で帰る予定が飛行機が欠航になったので、今からみんなで三亜に遊びに行くんですと!\(^o^)/海だ〜!!海に入るぞ〜!!!

2021年9月25日

Posted by ファンキー末吉 at:15:34 | 固定リンク

布衣2021年ツアー広西チワン族自治区南寧

ミャンマーと国境を接する雲南省から南下して、ベトナムと国境を接する広西チワン族自治区へ〜

・・・長旅(>_<)・・・

常春の雲南では別にそんなに厚着してたわけではないのだが、列車が南下するに連れてみんながこう呟く・・・「暑い」・・・

列車を降りて見てみるとやっぱ気温が高い!(◎_◎;)

さすが大分南に来ましたなぁ・・・

前回のホテルは繁華街のど真ん中にあったのだが、今回はちょっと辺鄙なところなので周りに何もない(>_<)

メシは選択肢なしで向かいの火鍋・・・

思い出した!!最初にこの地に来たのは布衣のイベント!!
その打ち上げも火鍋だった!!

打ち上げは火鍋〜!!! 麻辣牛肉頼んだら凄いのんが出て来た(笑) 食いますとも!!飛びますとも!! - Spherical Image - RICOH THETA

そして次の日ベトナムのダナンに飛ぶために空港に行くタクシーの中でエマージェンシー!(◎_◎;)
高速のパーキングで停まってもらったのだがトイレが修理中!(>_<)
もう死ぬ思いで我慢して、空港着いてトイレに飛び込んで何とか間に合った〜(涙)

元々、ここからベトナムまでのバスがあるということで本当は陸路で行きたかったのよ〜
でもみんなに反対されて飛行機にしたのだが、この状態でバスに乗ってたらとしたら・・・
((((;゚Д゚)))))))

広西チワン族自治区には他にもうんこにまつわる話がある・・・

高速のパーキングでうんこしてたらバス置いてかれて
しゃーないから高速をマラソンで走ってバスを追いかけた事件

うんこの思い出多過ぎ(>_<)


さてこの日はゆっくり寝て次の日本番〜会場へ向かふ!!

暑い(>_<)

南寧のライブハウスは地元のバンドが運営するライブハウスで、全国でも珍しく経営的に順調だったらしい・・・

今回は小屋がリニュアル!!

セッティング〜

さすがロックバンドが運営するライブハウス!!スネアにどくろがプリントされてるん初めて見た!(◎_◎;)

リムショットというのは、スティックの端っこを置く位置によって音色が変わるので、一番いい音になるところにペンで印をつけたりするのだが、このスネアの場合は・・・

どくろの口の上に置けば一番いい音だった〜(笑)

ドラムソロ!!

今回はステージ写真が多し!!

さてライブ終了後、本当なら
「明日は朝早いから今日はご飯みんなで食べないからね!!各自コンビニとかで買って部屋で食べてすぐ寝なさいよキー!!」
ということになってたのだが、コンビニで野菜は食えないので、
「じゃあ俺の分は楽屋に野菜料理出前して置いといてよ〜終了後それ食べてホテル帰ればいいでしょ」
と言ってたのだが、結局みんな楽屋で食べることになった・・・

奢ってくれたオーナー

これでええやん!!
食べに行くと集合する時間とか移動する時間とか注文する時間とか、結局このパターンが一番時間の節約になる・・・

さて帰って寝て6時起きで海南島へ〜

2021年9月24日

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2021年10月12日

布衣2021年ツアー雲南省麗江

麗江はもうちょっと行くとミャンマーという辺境の街・・・

私にとってちょっと「商業的」に感じる桃源郷・・・
・・・と言うのもここの古城(昔の街並)はデカい(>_<)
そのデカい古城が丸々観光地となっているのでそう感じるのだろう・・・

マネージャーの小文がその古城のほとりで民宿を営んでいるのでバンドはそこに泊まる・・・

この広い古城が全て石畳で敷き詰められているので、タクシーを降りたら荷物を持って歩かなければならない・・・

水路の水は綺麗で、村の人はここで野菜を洗ったりする・・・

民宿で巨大な飼ってる犬!(◎_◎;)

一般客はおらず、バンドで貸切!!
3階の一番いい部屋を私にくれた・・・

何故かとても疲れていてこてん
(後でわかるのだが、ここは標高が高い(>_<))

起きて古城を探索〜

大理もそうだが、街に水があるのが素敵である・・・

日本料理屋を発見!!!(◎_◎;)

聞くと、今はコロナで帰国しているが、ここの調理人は日本人らしい!(◎_◎;)
世界には色んなところに日本人がおるんやなぁ・・・シミジミ

いや、こうして辺境の地をドラム叩いて旅している日本人もいますが(笑)

次の日も桃源郷でゆっくりしてやっとライブ!!(笑)・・・会場が広い!(◎_◎;)

聞くところによると、ここ麗江で100人動員出来るバンドは大したもんと言われてる小さな街に、1000人入る小屋作ってどないせぇ言うのん?(>_<)

まあ広い小屋でガラガラでも狭い小屋でぎゅうぎゅうでもやること一緒やけど〜(笑)

セッティング〜

なんか音が変だと思ってたら、お気に入りだったSabian のAAXOmniがぐにゃりと曲がってしまった〜(涙)

やっぱ薄いシンバルは耐久性に欠けるが音はお気に入り・・・うーむ〜しゃーないなぁ〜・・・パール楽器に連絡して日本から送ってもらう・・・(>_<)

客がスカスカでというのを心配してたがいっぱい入った!(◎_◎;)



刺青率高し?・・・いや単にカメラマンのお気に入りだったようで(笑)

ロードムービーにも真っ先に使われてます〜

ドラムソロ!!

ステージ終わったらボーカルのLaoWuが「Funkyしんどくなかったか?」
「いや〜しんどかった〜(>_<)」
「俺もだよ、死ぬかと思った」
「何で?オフが多すぎたからかなぁ〜」
「違うよ、標高!!」
!(◎_◎;)・・・調べたらここ海抜2400メートルやん!(◎_◎;)
富士山の6合目でドラム叩いてるようなもんやん!!(叩いたことないから知らんけど)
まあ生きててよかった〜


次の日もオフ!!

地元の人に奢ってもらってまたキノコ鍋を頂きます!!

松茸の刺身!!

きのこチャーハン!!

松茸ウイスキー!(◎_◎;)

トリュフ?!(◎_◎;)

食後は他の古城にも行ってみます〜

こちらの方がこじんまりしてて好きかな・・・

きっと昔イベントに来た時に泊まったのはこちらだったんだと思う・・・

ファンキー末吉ブログ:雲南省でのロックフェスティバル

もうひとつ小さな古城もあるというので行ってみた・・・

年中雪を抱いている玉龍雪山標高5596m!!今度登りに行こう・・・

というわけで昆明へ〜

空が青かった〜!!!桃源郷の魅力です・・・

2021年9月20日

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布衣2021年ツアー雲南省昆明

私の曲で昆明の青い空という曲がある・・・

このアルバムの5曲目「楽しくいこうよ」という曲の原題である。

当時はこの雲南省の省都、昆明に行ったこともなかったので、雲南の青い空をイメージして作ったのだが、いや昆明には確かに青い空はあるのだが、イメージとは大きくかけ離れた大都会である(笑)

ホテルの近所の大ショッピングモール群!!

この中のひとつのショッピングモールの中に会場がある・・・

もう中国には全国至る所にライブハウスがあるのだが、その中でも大きなチェーンのひとつであるモダンスカイ!!

デカい!(◎_◎;)

楽屋もデカいのだが、この落書きを見るとやはり日本のライブハウスを思い出す・・・
全世界ミュージシャンは楽屋に落書きせないかんのか?(笑)

セッティング!!

だんだんお城が狭くなる(笑)

オーディエンスもいっぱい来た〜

ステージ写真

ドラムソロ


さて、ライブが終わったら携帯にメッセージが入っていた・・・
「打ち上げ用意してるからおいで〜」
誰だか思い出せんが、聞けばボーカルのLaoWuんとこにも同じ人から入っている・・・前に演奏したライブハウスの人?・・・知らんけどまあええわ〜(笑)タクシーに乗って打ち上げ会場へ〜・・・

会場はまた別のショッピングモールの最上階にあるバー!!
既に色んな人がいて「Funky久しぶり〜」とか言われるけど思い出せん(笑)

メイン料理は韓国名物のプデチゲ(部隊鍋)!!

だけかと思ったらステーキ!!!

いや〜本格的やなぁ・・・と思ったら、味はやっぱ中国の牛(>_<)

日式焼肉も寿司も、もう至る所で美味しいものが食える中国であるが、ステーキだけはやっぱなかなかええのんに当たらんのう・・・(涙)

さてここに実は有名人が二人来ていた・・・

まずひとりだけ肌の色が黒い男がいるが、彼は黒人でもなんでもなく雲南の少数民族。
この時に事務所の人間から紹介された「南征北战NZBZ」というユニットのボーカリストである。

ブログ記事:360度画像で綴るファンキー末吉のとある北京の一日(+α)

この時に私がSNSでカバー曲を募集したユニットである。

実はあれから何回が仕事はしたが、何せネットの時代である、こうしてちゃんと顔を合わせるのは初めてであった(笑)

「どうなの最近?・・・」と聞いてみるが、どうやら昔の事務所はやめて、今はその事務所と裁判中であるらしい・・・(>_<)

紹介してくれた事務所のスタッフの心境を想像してちょっと心が凹む・・・


そしてもうひとりは、その隣で写真に映っている夜叉というバンドのボーカル。

どこかでライブを見たことがあるなぁ・・・
むっちゃヘビーなハードコアバンドだったのだが、ある日を境にボーカル以外のメンバーを一新してポップスバンドのようになってしまった(>_<)

ロックに飽きたのか?(笑)まあそうしなければ売れなかったのか・・・

ハードコアだった時代には、彼らは中国で一番多くライブを廻るバンドだった。
どこに行っても100人を超えるロックファンが集まり、
「布衣もこういう風になればいいのに・・・」
と思いつつ、本当に布衣は今では中国で一番ツアーを廻るバンドになってしまった(笑)

昔のメンバーとは面識があったのだが、どうやらボーカルとは初対面に近い存在だったようで、
「僕のアイドルドラマーです。お会い出来て光栄です」
と挨拶された・・・

極悪なハードコアバンドだったバンドのボーカルとは思えないぐらいの好青年である(笑)


この二人は今では昆明に住んでいるらしいのだが、それを聞いて色々考えてみた・・・
日本では何故出来ないのか?・・・

その昔、沖縄がブームになって色んなミュージシャンが沖縄に移住したという話を聞いた・・・
でもそれは私なんかが知っている、それこそ「知る人ぞ知る」ミュージシャンであって、彼らのように誰もが知ってる有名人ではない。

しかもそれも「一時のブーム」だったのか、もうみんな帰って来てるような気が・・・(笑)

日本だと、成功すると都内の一番高い場所に豪邸を買って・・・とかが一般的であるような気がするが、中国だと成功すると「自分が住みやすいところ」に移住する傾向があるように思える・・・

最近は売れてなくても、まあ布衣のように高々アンダーグラウンドでツアーやって生活出来るようなバンドでも生まれ故郷の寧夏回族自治区銀川に住んでいる。
そんなバンドが結構多いような気がする・・・

その昔、布衣も地元の一番のバンドだったが、こんな田舎町でバントやってても未来はないので都会に出て行こうと北京に出て行った・・・

何故北京に行くのか?何故上海や他の大都市ではなかったのか?

それは日本の状況を見ればよくわかる。
関西の芸人が、大阪拠点では全国区になれないのでみんな東京に引っ越して来た・・・

日本は今もそんな状況なのだろうが、中国はインターネットによって時代が変わった!!

日本ではプロモーションとかがテレビに集中するので、そのテレビ局がある東京に行かないとプロモーションが出来ない。
芸人さんが関西ローカルではなく全国放送に乗らないと全国区になれないのと同じである。

ところが中国にはテレビ局が400以上あるのだ、今やテレビなんて誰も見ない!!

お化け番組を作ったテレビ局も、今では地上波ではなくネットテレビがその活動の中心である。

それも湖南電視台とか、日本で言うとテレビ高知みたいな曲が全国誰でも知らない人はいないほどのお化け番組を作っているのだ!(◎_◎;)

つまり日本みたいに「東京詣で」をしなければならない理由はこの国ではもうどこにもない。

興味がなかったので断ったが、こんな話があった。

その湖南電視台は歌手のオーディション番組が大ヒットしたが、今では他の局がそのドラマー版の番組を作ってヒットしているらしい!(◎_◎;)

そのプロデューサーが私のファンらしく、助手のヤオヤオ君に出演依頼を連絡して来た。

「凄いですよFunkyさん!!あなたは今、有名だと言っても音楽をやってる人、ロックが好きな人だけの中で有名なだけですけど、これに出ればあなたはもう全ての中国人に対して有名になれますよ。出ましょう!!」

「やだ!!」(笑)

どうしても納得しないヤオヤオ君に一生懸命説明する。
「有名になって何の得があるの?昔の日本での生活みたいに音楽じゃない他ごとをいっぱいやらされて生活すんの?」

そもそもが音楽をやってる人たちの中で有名だから音楽の仕事が来る。
音楽と関係ない人たちの間でも有名になったら、その音楽の仕事が増えるか?
結局「音楽でない仕事」が増えるだけなのだ・・・

日本でのファンキー末吉は所詮は「爆風スランプの人」。
スタジオ仕事をくれる人もいないし、いたとしても事務所は「自分とこ所属の人間の名声を利用される」ということで、その対価としてはゼロがいくつも少ないそんな「技術仕事」なんかやらせない。

そんな生活をもう一度やるぐらいだったら、一本いくらのドラムの仕事がなくなって飢え死にした方がマシである(>_<)

話がそれたが、そのテレビ曲が出した条件は、「収録にはその局まで行くこと」、すなわち北京ではないその地方局のある田舎町に出向いて行くことだった・・・

つまりもう「北京詣で」は必要ない。
つまり北京に住んでいたとしてもその田舎局に行かねばならないのだから、敢えてわざわざ物価の高い北京に住まなければならない理由はもうないのだ。
プロモーションも今は全てネットだしどこに住んでても取材は受けられる・・・

またバンドの場合、その大きな収入のほとんどは音楽イベントの出演である。

例えばフジロックなどのイベントの場合、出演者の東京からの旅費は負担するが沖縄からの旅費は出せないなどと主催者が言うことはない。

同様に中国のイベント、そのほとんどが地方都市なのだが、バンドがどこに住んでようが主催者がその旅費を負担することは全く問題ない。

布衣の場合、ツアーの出発点が北京であろうが銀川であろうが、その経費にそんなに大きな違いはない。
それよりも日々の生活費やバカ高い家賃の方がメンバーやスタッフの生活を直撃する。

だから見てみればみんな住みやすい生まれ故郷や、雲南省の大理のような物価の安くて気候のいい桃源郷のようなところにバンドごと引っ越す。

そこでみんなでゆったり暮らしながらのんびりバンド活動をやればいいのだ・・・

日本ではまだまだそんな生活は一般的ではないな・・・
あ、ラウドネスが今、タッカンは大阪で二井原は八王子、ドラマーは札幌だと聞いたような・・・

やっぱ日本でそれが一般的でないのは「テレビ」やな・・・
ラウドネスぐらい「テレビは別に〜」になってないと無理なのかも〜

どっちにしろ、日本が中国のようにITが進んで、テレビが廃れて、私が実家のあった高知に住んで・・・という未来はどうしても見えない・・・

何が悪いのか?・・・「変わる」ということクォ必要以上に恐れる国民性か?・・・

雲南省昆明で暮らす、この二人の有名ミュージシャンを見てそんなことを考える夜であった・・・

2021年9月21日

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2021年10月 4日

布衣2021年ツアー雲南省大理

この世に「桃源郷」というものがあるとしたら私はここだと思う・・・

そう、何やら「バイオリズム」とやらが違う気がする・・・

南方なのに海抜が高いので気候は年中春!!
空気が澄んでいて空が近い!!
太陽の光も近いのか、いるだけで心が何やら充実する・・・それが雲南!!

そして大理は友達も多いし、何より物価が安い!!
後で行く海南島も最高なのだが物価が高い!(>_<)

この私が海辺ではない街で「住みたい」と思ったのはここが初めてではなかろうか・・・

やっぱここに来たら食いたいのがキノコ鍋!!

そして砂風呂みたいなんを紹介された〜!(◎_◎;)

しかし毎回ここに来たら絶対にやらねばならないのが付け毛!!

そしてここに住む日本人の店でたこ焼き!!

いや〜何しに来てんの?という感じですが、実は布衣のツアーでは、この雲南省だけはわざわざスケジュールをゆったりにして現地オフをたくさん取ってくれてるのです!!

つまり遊びに来てるのよ〜!!!(笑)

いやそれでもライブはちゃんとやらないかん!!・・・というわけで3日間遊んでやっとセッティング!!

この会場はホテルからちょっと遠いのでホテルには帰らず。
楽屋でまたり〜

本番!!
いや〜この小さい街で結構入ったなぁ〜

布衣のライブは150人入ればペイすると言うが、8人のツアーメンバーが3日間何もせずに遊んで、飯代とかもバンドが持つのだから雲南でペイすることはあるまい(>_<)

福利厚生ということで!!どうもありがとう御座いますm(_ _)m

頑張ってドラムを叩く!!

客喜ぶ!!

オープンハンドがもうサマになって来たな(笑)
左側のシンバルをクラッシュライドにすると、左手でそれを叩く部分を作って構成にメリハリを付けられる〜便利〜!!
でも1ヶ月半毎日ドラム練習して、結局左手がちょっと右手に追いついただけで全体的には全く上手くなってないっつうことやな(涙)
しゃーないなぁ〜・・・(笑)

ドラムソロ!!

というわけでライブ翌日はまた別の桃源郷、「麗江」へ〜

・・・そうそう、漢方薬を飲むのも忘れてはいけません!!(笑)

2021年9月15日


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2021年10月 1日

布衣2021年ツアー重慶市

成都から重慶はお隣なのですぐ!!

実は重慶は四川省から独立して直轄都市になったわけですが、重慶だけで東京都より多い人口(3千万人以上)がおるっつうから驚きです!(◎_◎;)

大都会!!あーあ〜果てしない〜

ホテルの隣のレストランで昼メシ〜・・・ってまた辛いもんばっかり(>_<)

乗り打ち(移動してすぐその日に演奏)なので食ったらすぐセッティング〜

会場はホテルから歩くのはちょっと遠いがタクシーに乗るには近い距離・・・

サウンドチェックが終わったらそのまま楽屋でいるか、もしくはホテルに帰って寝るか・・・

出番前に寝るなんてと思うけも知れんけど、まあ私の場合はだいたい寝る!!(笑)

人それぞれですが、私の場合は寝起きはいいのでちょっとでも寝といた方が調子がいい。
ここでちょっとぐっすり休んどかないと、ステージ上がった時にちょっと疲れてるという方が危ない。

まあ今までこれで寝起きが悪くて失敗したことはなし!!(笑)

会場はショッピングモールの中にあるのだが、何故か商売の神様になった関羽の像があったので挨拶して本番〜!!
(そう言えば関羽が仕えた劉備玄徳はこの辺を治めてたのよね〜)

毎度ながらヤオヤオ君の前説は笑えます!!

扇風機があったので髪の毛がなびいてます(笑)

お客さんもいっぱい!!



ドラムソロ!!

いや〜元気いっぱい!!(笑)
やっぱ扇風機があると違うなぁ〜・・・

楽屋のビール飲んで帰ろうと思ったら雨!(◎_◎;)

タクシー乗るには近すぎて、また突然の雨ではきっと捕まらないので歩く!(涙)

ホテルに帰ったら洗濯!!・・・実はこれが一番大きな仕事!!(涙)

汗だくになったTシャツは、そのままひと晩置いとくと発酵して物凄いことになる。

聞くところによると、この汗から菌が増殖して、それは洗っても死なない!(◎_◎;)
洗えば匂いは消えているが、また温まると復活して増殖!(>_<)

だからすぐに洗わねばTシャツが終わってしまうのだが、ところが気をつけねばならないのは、この洗面台のように、お椀型の洗面台を下から貼り付けているやつは、洗濯物をぎゅうぎゅう押して洗うと、この貼り付けているところが外れて台から落ちてしまうのよね〜

このホテルだったかどこだったかそうやって洗面台を壊してしまい、何気ない顔でそのままチェックアウトしたのだが、次のツアーの時に
「ここで洗濯するな!!」
という張り紙が〜・・・(笑)

どうもすみませんでした!!m(_ _)m

さて洗濯してシャワー浴びて髪の毛洗ったりしてたら打ち上げには間に合わん〜!!
「遅れて行くから」と連絡して合流したらまた火鍋!(>_<)

次の日は移動日なのでゆっくり寝て、昼飯食ってから移動〜

またお隣のレストランですが、辛くないのもあるやん!!(涙)

あるなら最初から頼んでや〜・・・痩せてもーたやろ〜(>_<)


2021年9月11日

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2021年9月29日

布衣2021年ツアー四川省成都

さてツアー再開である!!

実は前の日深酒をしてしまい、6時半集合のところ起きたのが6時!(◎_◎;)

幸いながらツアーの荷物は実は前回のツアーが終わった時に既に基本的なものはパッキングしてあるので、足りないヤツを思いつくままにぶっ込んで、そのまま飛び出してタクシーに飛び乗ってギリギリ間に合った〜(涙)

四川省成都は出発地の寧夏回族自治区銀川から南に1200km、高速鉄道西安で乗り換えて7時間!!
朝食ってないから腹減ったが、機内で果物など食って凌ぐ〜

着いたらすぐリハ〜!!

週末の成都と重慶だけオープニングアクトのバンドが入るのだけれども、ドラマーが急に参加出来なくなったということでいい練習になるのでお手伝い〜

いや〜AC/DCみたいで楽しい〜!!!



ギャラは火鍋(笑)

さすが四川省の省都!!辛さがハンパない!!(◎_◎;)

アレルギーの治療のため、東洋医学の先生に漢方薬を調合してもらってるのだが、その先生から辛いものも控えるように言われてるので真ん中の辛くない鍋で野菜を中心に食ってたのだが、その鍋にも辛いのが飛び火して最後にはヒーヒー言いながら飛んでました〜

結局あんまし食えなかったし〜(>_<)

翌朝

ツアーに出ると自炊して野菜ばっか食うというわけにはいかないので、野菜の代わりに果物をいっぱい買い込んでおく・・・

猫カフェに行ったりして〜(笑)

ホテルから歩いて会場入り!!

セッティング〜

実は本文の通りパソコン本体に録音しようと思ったら容量が足りん(>_<)
要らんファイルを布衣のハードディスクに移して容量を空けようとしたらそっちもいっぱい!(◎_◎;)

仕方ないのでマネージャーのハードディスクに移して何とか容量を空けました〜

そして本番!!
いや〜初日はだいたいそうやけどむっちゃ体力使うのよね〜暑かったし力任せにソロするし〜(笑)

ドラムソロ!!

ステージ写真

いや〜暑かった〜(>_<)

中国のライブハウスの楽屋にはだいたいビールが置かれているのよね〜

さてビールのお供は何がいいかなぁ・・・
出番前に飯を食うと吐いてしまうので終演後には腹が減っている・・・

小屋の近所のファミマにおでん(中国語で「関東煮」)が置いてあったのを思い出してスタッフに会に行ってもらった・・・

ビールより先に、あの澄んだおでんのダシ飲んだら生き返るやろ〜
そいでワカメとかこんにゃくとか野菜中心でビールをぐいっと!!!

・・・と思ったら野菜類全部売り切れで練りもんばっか(>_<)

まあええわ、あのあの澄んだおでんのダシをぐいっと・・・って四川のおでんはダシまで辛いんかい!!(涙)

結局ビールだけ飲んで打ち上げに〜

って四川名物「烤鱼」・・・って辛いやん!!(>_<)
前菜も全部辛いし〜!!!!(涙)

結局あまり食うものがなく、体重がまた減ってしまった〜・・・最高体重から11kg減!!

次の重慶に続く〜・・・


2021年9月10日

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2021年9月26日

2ヶ月で10kg近く痩せたワケ:東洋医学は凄いのう〜

(注:中国にいる方はVPNを通さないと写真が見れません)

最初に断っておくが、私はダイエットなどに全く興味がない!!

昔、芸能界とやらにいた時に、事務所などから「痩せろ」と言われたら、
「あんた達は俺のどこがよくって契約してるん?ルックスなん?ドラムが上手ければそれでええんとちゃうん!!」
といつも大反発していた。

ところが今回、思い立って上海の中国医学の先生(日本人)を訪ねて行ったのには理由がある。
実は1年ほど前からアレルギーに悩まされていたのだ・・・


ファンキー末吉ブログ「アレルギーとの戦い」:

カンボジアの気候や食べ物、水などが合わなかったからアレルギーが出たのかと思ったのだが、中国に帰って来てからもまたアレルギー!!(>_<)


ファンキー末吉ブログ「アレルギーとの(最後の?)戦い」:

西洋医学の病院で検査をしたのだが、アレルギー値を示すという「lgE」とやらはむっちゃ高いのだが、ところが何が原因なのかさっぱりわからない(>_<)

花粉や食物やホコリなど代表的なものはカンボジアでも中国でも検査したが、どれも原因に当たらない!(◎_◎;)

思い起こしてみても、アレルギーを起こした時にはいつも同じ何かを食べたり飲んだりしていたわけでもない。
埃やダニなど共通な状況も何もなく発作が起こるので原因がわからないのだ・・・(>_<)

病院で、アレルギーを抑える薬をもらい、それを飲めば発作は治るのでいいっちゃいいのだが、毎朝起きたらそれを飲みながら考える・・・

このまま薬がどんどん効かなくなって最後には薬漬け?・・・((((;゚Д゚)))))))

そこで、
「どうせ毎日飲み続けなければならないのなら、漢方の方がいいのでは?」
と思い立ったわけだ。

西洋医学では「出た症状を緩和する」ということで、そんな薬を処方してくれたり、場合に寄っては悪い部分を手術して取り除いたりと言うが、東洋医学は「原因となっている部分をよくして症状を出なくする」と言うではないか!!

というわけで上海まで飛んで、その中国医学の先生を訪ねて相談しに行ったというわけである・・・


1、診断して病状に合った漢方薬の調合をしてもらう


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この先生とは昔からの知り合いで、「日本人が中国医学を勉強してどうするんだ?」などというある種の「差別」とも戦いながら、もうかなりの長い間この異国の地で中国医学を学び、今では上海で自分の医院を二つも開いているというツワモノである!!!

最初の問診・・・もう数年来の付き合いで気心が知れてるのでリラックスした雰囲気で始まった・・・

脈を取ったりしてどの内臓が弱っているかを診たり、「舌を出して下さい」で「舌が汚れている!!」ってこれが病気と何の関係があるのかと思ったら大ありらしい!(◎_◎;)

「手足が冷えたりしますか?」とか「夜はよく眠れますか?」とか「おしっこはどんな色ですか?」とか色んな質問から、どの内臓が悲鳴をあげているのかを探ってゆくというわけだ・・・

結論としては次のようなもの・・・

長年の暴飲暴食で肝臓や腎臓などが悲鳴をあげている。

心臓も血液を身体全体に隈なく送り続けるのがしんどいので、その結果手足の先まで栄養や潤いを送り届けられない。踵の角質がぼろぼろになったりするのはそのため。

悲鳴をあげてぱんぱんな状態なので、アレルギー反応として何に対してでも身体はすぐに反応する。それが今の状態。

それを治すための漢方薬を調合してくれるのだが、漢方というのは西洋の薬と違って「飲めば治る」というものではない!(>_<)

まずは生活を改善して、内臓等が機能を回復してゆくのを「助ける」ものでしかない。

だからまず、肉とか脂っこいもの中心のその食生活を改善しましょう!!

野菜中心の食生活にして、肉の量がせめて50%ぐらいになれば大丈夫!!

太りすぎているのも内臓に大きな負担がかかるので、1年で6kg程度体重も落ちれば言うことなし!!

そう言えば当時私は人生最高体重を更新していた・・・78.1kg!(◎_◎;)

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この写真は上海に行く前のツアー時に撮ったもので、その後上海で暴飲暴食の限りを尽くしていたので、問診当時には実は更に増えていたかも知れない・・・(>_<)

なにせ・・・

居酒屋

焼肉

イタリアン

ラーメン

寿司

夜中のラーメン

焼肉

シメの上海名物

この問診の数日でこの食生活である!(>_<)

「この生活を改めなさい!!」ということである・・・
(その数食はこの先生も一緒だったのだが笑)

アレルギーが出なかった時代と出てる時代と何が一番違うかと言うと、それは即ち「体重」だったのである(>_<)

「痩せるために食事制限」と言われれば「アホか」と思うが、「病気治療」と言われれば非常に素直に頷いた・・・

というわけでこうして私の「体質改善生活」が始まったのである・・・


2、体質改善生活開始!!

この7月8日現在で体重はどのぐらいだったかわからんが、とりあえず同じ78.1kgであるとして、「7月8日78.1kgからスタート」としてその後の体重を記録してゆきたいと思う・・・

先生は私の性格とか、暴飲暴食の生活とかよく知っているので、「食事制限とか出来ますか?」とかなり心配そうである(笑)

だから「肉を食うな」ではなく、「せめて50%ぐらいに抑えましょう」。

「痩せろ」ではなく、「年に6kg(ひと月に500g)ぐらいずつ痩せれば大丈夫。

「禁酒」と言っても無理だろうから「ほどほどに」。

「辛いもの」も、まあ「ほどほどに」(笑)

ということにしてくれた・・・

あとはジョギングとかウォーキングとか運動もやった方がいいのだろうけど、きっと「この人には無理」だろうからと、それは言われなかった(笑)
「水分はたくさん摂りましょう」は言われた。
「食事は腹八分目で」・・・これが私にはとても難しい(>_<)

処方して下さった漢方薬とは他に、「益生菌」というのと「益生元」というのを買って飲みなさい、と・・・

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まあ日本語にすれば「乳酸菌」みたいなものなのだろうが、この二つの違いはよくわからない(>_<)
(後で聞いたら乳酸菌と、その餌となる食物繊維のことらしい)
ネットで同じ名前のを買って、ついでにスーパーで「ヤクルト」も探して来て毎日飲むことにする・・・・

ヤクルト

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益生菌

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益生元

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先生から処方された漢方薬はびっくりするほど種類が多く、また漢方そのものが量をたくさん飲むので、毎日寝る前と起きた時にびっくりする量の漢方薬を飲むことになる!(◎_◎;)

味も当然ながら苦いが、朝のコーヒーのつもりでこれは結構苦にならず続きそうだ。

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「野菜中心の生活」と言うので、朝は自炊を始めた・・・

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ご飯の代わりにキャベツの千切りと、オカズは青椒肉絲の肉抜き(笑)
いや、実はこれが日に日にグレードアップして、「娃娃菜」という白菜の小さいのんとかを炒めたり、先生から「セロリがいい」という話を聞いてセロリ炒めを作ったり、他の野菜を炒める時には野菜スティックにしたり、結局気がついたら朝は野菜しか食っとらん!(◎_◎;)

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しかしこの「腹八分目」というのが出来ない私は、結局ふうふう言いながら毎朝野菜で満腹になっている(笑)

家にいるうちはいいが、ドラムクリニックなどに呼ばれて地方に行く時は「接待」でまた食い切れないぐらい料理が並ぶことになるので「野菜中心の食生活」は無理なのでは・・・と思ってたら、中華料理というのは気がつけばどの料理にも結構野菜が入ってたりするのな!!(◎_◎;)

まず各料理の野菜ばかりを先に食って、ひと心地ついたら肉をつまむ・・・
しかしもう野菜で結構満腹なので(笑)肉も以前ほどは多く食べてない・・・50%どころか結構少なくなったのではなかろうか・・・

ところが「腹八分目」どころか、毎回野菜で「満腹」なので、肉を「我慢してる」という実感はない。

初めて中国に来て、当時は貧乏だったロッカー達に「ラムしゃぶ」をご馳走になった時、
「Funky、まず肉を食え!!肉で満腹になったら野菜を食って胃袋の隙間を埋めろ」
と言われてたので、あれから30年全ての料理をそんな食い方しかしていなかった(笑)

この「順番」を変えるだけで、満足感はあまり変わらず、しかも健康になると言うのなら言うことないのではあるまいか〜・・・


3、体重がみるみるうちに落ちてゆく!(◎_◎;)

7月8日から生活改善したということは、1週間で5kg近く体重が落ちている!(◎_◎;)

62年分の宿便が出たのではないかと思われるほどうんこはいっぱい出たが、この時点でこの生活をしてたら「空腹感」というものを一切味わっていない・・・
腹一杯野菜を食っているので「我慢」というものをしてないのだ・・・

そしてここから更に体重が落ちてゆくことになる大きな事件が起こる・・・

時は夏のイベントシーズン、ところがコロナを抑え込んでいた中国でまた患者が発見され、結局夏に予定されてたイベントは全てキャンセルとなってしまった(>_<)

この1ヶ月間、ほっとけば朝から酒飲んだり不健康な生活になってしまい、体質改善どころがアル中で死んでしまうかも知れないので(笑)毎日ドラムの練習をすることにした!!

これがよかったのだろう、体重が更にに落ちてゆく・・・!(◎_◎;)

7月8日から始めたとすると1ヶ月で6kg!(◎_◎;)

漢方薬は1ヶ月分しか処方されてないので、薬を追加する前にWeChatで先生と繋いでリモート問診!!

脈を取ることは出来んが、舌の状況を見てもらったり、身体の状況を色々聞いて次に処方してくれる漢方薬の内容を考えてくれる・・・

そしてその半月後には体重が更に70kgを切った!(◎_◎;)

そしてその2日後には68.8kg!!!(◎_◎;)

どんどん痩せ過ぎてなくなってしまうのではという勢いである(笑)

先生曰く、やっぱドラムの練習がいいのだろう、と・・・
別に汗だくで高速フレーズを練習しているわけではないのだが、ウォーキングで1時間ゆっくり歩くだけでも数百カロリー消費するというので、毎日5、6時間ドラム叩いてたら、その日に食べた分ぐらいのカロリーは消費しているかも・・・ということである。

また、ジョギングとかと違って「自分の好きなこと」をやってるわけで、気がついたら時間が経つのを忘れている!(◎_◎;)

朝起きて漢方薬飲んで、野菜ばっか腹一杯食って、時には気がついたらドラム叩いてて夜まで何も食ってなかったりした。

夜は人に誘われて暴飲暴食したりするのでそれでもいいのだが、時にはドラム叩きながら「腹がへってるのに気づく」時がある(笑)

そんな時のためにお弁当はこれ!!

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特にこの「バナナ」っていうのが意外と腹持ちがいい・・・
小腹が空いたらバナナ食ってドラム叩いて、夕方になったらお誘い受けて暴飲暴食に〜・・・

でも何を食いに行くにしても必ずサラダとか頼んで野菜から食っている。
この現状でストレス一切なし!!

そして7月8日から始めたとして1ヶ月と3週間ほどでついに体重が10kg近く減った!(◎_◎;)

「空腹感」というのを感じたこともなく、「我慢」というものを一切せずにここまで来た・・・

ところが身体というものは正直である。
ここから少し「リバンド」というものが始まるのである・・・


4、少々リバウンド・・・軌道修正

2回目のリモート問診・・・
この頃にはもう、毎日飲んでたアレルギーを抑える薬は3日に一度、ちょうどこの問診の日はその薬を飲む日で、朝起きたらちょうどまたアレルギーが出た。

「アレルギーの範囲は昔と比べてどうですか?」
そう言えばもう昔のように身体全体に出ることもなく、出ても体のどこか一部分にぽつんと出るぐらいである。

舌の汚れ具合もだいぶ良くなったようで、快方に向かっていることは間違いない。
体重の減り具合が激しいことを指摘される。

「痩せてゆくという状態でも肝臓や腎臓は色んなものを処理しなければならないので負担がかかっているのです」
と言われてはっとした。

私の目的はダイエットではなく病気治療である。
痩せるのは結果であって目的ではない!!

あまり簡単に痩せるので面白くなって痩せ過ぎていた〜(>_<)

というわけで軌道修正!!

1、とにかく野菜はいっぱい食べましょう
2、野菜が先、次に肉、最後に主食
3、食べたいモノは身体が欲してるモノだから我慢せずに摂る

ということにした。

自炊の場合、メシを炊くのもめんどくさいので主食こそ摂ってはいないが、青椒肉絲もピーマン多めでちゃんと肉も入れるし、セロリ炒めは海老を入れると美味い!!
その他、娃娃菜なども肉と一緒に炒めると美味しいので一応ひき肉も買って冷蔵庫に入れてある・・・

そして、そもそも私はそんな「毎日飲んでなきゃいられない」ほどの酒飲みでもないし、人に誘われなければ別に飲まなくても構わない。

ライブでドラム叩いてる時にはステージから降りると興奮してるので「飲まなきゃ眠れない」という状況になるけれども、別にドラム練習しててそのような状態になるわけでもなく、やっぱ心地よく疲れてはいるので、夜のお誘いがない時にはさっさと家に帰ってまた野菜炒めて食って飲まずに寝る・・・

酒を飲みたい時には飲むが、飲まなくてよい時にはわざわざ飲まない!!
こんな簡単なことが何故今まで出来なかったのか・・・(笑)

ところがある日、家に帰ってメシ作るのがめんどくさかったので一食抜いた・・・

そしたら次の日からいきなり「空腹感」というのが増した!(◎_◎;)
「肉が食いたい!!」とか今まで思ったことがなかったのは「常に満腹」であったみたいな状況だったのではあるまいか・・・

ここで身体が「空腹感」を思い出した?・・・

よく考えたら、別に主食を抜く必要はなかったのかも知れないが、気がついたら主食はもうほとんど食べてない!(◎_◎;)

そしてここに来て「白飯食いたい」とか主食を欲する欲望がむらむらと湧いて来たのだ・・・

まあ「我慢」が苦手な人間でもあるし、我慢すると続かないのでちょっと軌道修正〜
そんなこんなしてるうちに体重はだんだん横ばいとなり、安定!!

このままゆっくりと1年に6kg、1ヶ月に500gのペースで痩せてゆくのが一番健康的だろうということである・・・


5、ツアーに出て生活がガラッと変わる!!大丈夫か?

やはり「規則正しい生活」というのは全てにおいてよいようだ。
毎日のドラムの練習もいい運動になり、「我慢」もせずにここまで来たが、秋のツアーがもう始まる!!

ツアーに出れば毎日規則正しい生活も難しいし、朝自炊をして野菜を食べるということも難しい(>_<)

そこで朝は現地現地でバナナを買って朝食とすることにした。

あと大事なことは体重計を持ち歩くことである。
毎日何を食べたら何キロになったかとか全部表にしてつけてある。

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ここで生活が変わったら体重にどのような変化が出るのかを見てみようということである・・・

まずツアーでの生活は、ライブのある日と移動日とでは全く変わる。

移動日では鉄道駅とか空港とかで食事になる場合が多く、野菜中心の食事などは難しいので、持ち歩いているバナナかリンゴとかを先に食べ、足りなければみんなが食べてるケンタとかをちょっとつまむ。

夜は移動先の食事になるので、円卓にずらりと並んだ中華の中から野菜を先に食って、次に肉、最後に主食!!

ライブのある日は、乗り打ち(当日入りでそのままライブ)でなければみんなは昼頃起きて来るので朝飯は一緒に食べない。

私は年寄りなので早く目が覚めるので、朝はまた山ほど漢方薬を飲んで、バナナと牛乳で朝食。

牛乳も動物性タンパク質なので本当は豆乳の方がいいのだろうけど、中国の豆乳は砂糖がいっぱい入っててむっちゃ甘いので牛乳にしている。

それにしてもバナナと牛乳って相性ばっちし!!
腹持ちもいいし、一食分としては理想の食事かも知れない・・・

私はその上に、「益生菌」を買った時に付いてきた何やら植物性繊維のサプリみたいなのを牛乳に混ぜて飲む。

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飲んでみたら味が結構好みだったので結局購入して飲んでいるのだが、腹持ちがいいというのもあるけれども、私の場合これを飲むとうんこがいっぱい出る!(◎_◎;)

もうね、人間腹の中にこんなにいっぱいうんこがあるのかというぐらい(笑)

急にもよおすので外出してると危険(笑)なのでこれ飲んで午前中はホテルでゆっくり過ごす。

昼飯はバンドと一緒に満腹になるまで食う。
何故なら私はライブ前には飯を食えないのである。

一度出番前に満腹になるまで飯食って吐いたことがある(>_<)

ロックのドラムというのはある種「スポーツ」と同じような部分があり、どこのアスリートが激しい運動をする前に満腹になるまで飯を食うか?という話である(笑)

アスリートはすぐにエネルギーになる炭水化物とかを摂るという話も聞いたが、このツアーの通しリハーサルの時に、その会場の近くに美味しいパン屋さんがあったのを思い出して久しぶりにそのパンを食った。
甘い菓子パンのようなパンで、甘いのですぐにエネルギーになるかと思ったら、逆に急に眠くなってドラムを叩けない(>_<)

本番でこんな状態になってしまったら終わるので、とりあえず本番前は食べない!!
どうしても腹が減ったら、持ち歩いているバナナかリンゴを食べる。
ほんと、果物って最高の「お弁当」よねぇ・・・

そしてライブが終わったら初めて晩飯!!
中国でのライブは始まるのが8時とか8時半とか遅いので、終わって物販のサイン即売会やって片付けてホテルに帰ったら12時を回ってたりする(>_<)

そこから晩飯なのだから不健康極まりないのは確かである。
ここで食わずに寝たら健康的だしもっと痩せるだろうけど、やはり一食抜くとまたリバウンドが始まるのが怖いので、ここでもやっぱ野菜中心に一食食べておく・・・

表を見てみると、この辺の体重で安定しているのがわかる。

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やはり、カンボジアに行って太ったぶんが一気に痩せ、長年この辺の体重だったところで落ち着いているのかも知れない・・・

アレルギーもそんなに起こらない・・・

西洋医学の薬も、3日に一回がだんだん1週間に一回になり、最後には飲まなくてもアレルギーが出なくなるようになれば「完治」である。

その頃に体重がどのぐらいになってるのかはわからないが、やはり最初に戻って、「痩せる」のが目的ではないということで、自身のベスト体重に落ち着くのがベストであろうと考えている。

完治するまでどのぐらいかかるのかはわからない。
だいたい数十年かけて悪くしたものが、薬飲んだからといってすぐに良くなるわけはない!!

数ヶ月で良くなれば儲けもん!!数年かかっても仕方ないと私は思っている。

漢方薬も、本場である中国でも決して安いものではないし、「益生菌」なども毎日飲み続けていると結構安くない代物である。
でも「病気治療」なのだから仕方ないと思っている。

まあ野菜を腹一杯食うのは肉を腹一杯食うよりは安いからいいか(笑)

しかしもしこの東洋医学と出会わなければ、ひょっとしたら数年間ずっとアレルギーを抑える薬を飲み続けていなければならなかったかも知れない・・・
そしてそれは数年かかっても「症状を抑える」だけで根本は何も変わっていない。
これが「西洋医学」・・・

このチャンスにもう少しこの「東洋医学」とやらと付き合ってみようと思う次第である。


6、まとめと余談

結局私がやったことは、漢方薬を飲みながら、

乳酸菌を毎日飲む
野菜中心の食生活
肉も主食も食うが、それ以上野菜を食う
小腹が空いたら果物、お菓子等の間食はしない
ジョギング等はせずにドラムの練習

ただこれだけで健康的に痩せられるなら楽なもんである。

アレルギーは目に見えてなくなって来て、副産物として痩せたのと共に、踵の角質がガサガサになるのがなくなった!(◎_◎;)

但し、これは「修脚」という角質取りに行って、毎週漢方薬に足を浸けるという治療をしたのもある。

きっと飲んでいる漢方薬で、潤いなどを末端まで運ぶ機能を上げて、足の方でも受け取る機能を上げたからではないかと思っている。

また副産物として、2回目のリモート問診の時、
「髪の毛が増えたという実感はありますか?」
と聞かれた。

そう言えば後頭部とてっぺんがちょっと薄くなって気になってたのよね〜
言われてみればちょっと目立たなくなったような気もする!(◎_◎;)

「そうですか、髪の毛を増やす漢方薬も調合しときましたから」
って何と余計なお世話(笑)・・・いや友人ならではのありがたい気遣いm(_ _)m

腹八分目にする方法も教わった・・・

①食事をするときに、ゆっくり食べる(よく噛む)
②食事をスタートしてから10分経過のタイミングで、一旦、食事の席から離れる。で、10分間別のことをやった後で、お腹が空いていたら残りを食べる。でも、そこである程度満足していたら、そこで食事を終了する。

どちらも出来ておらんが(涙)、②の方は、満腹を感じさせるホルモンが満腹中枢に働きかけるのは、食事開始から20分後だかららしい・・・
人と食事の時は難しいが、一人の時なら、10分ゆっくり食べて、10分後に他のことをして、また10分後に食べ始めるっつうのはいいかもね・・・

あとこの治療をどのくらい続けなければならないかはわからんが、健康維持のためにこの生活は数年続けてみようと思っている。

皆さんもよければやってみればどうでしょう〜


7、漢方薬の処方のご相談は・・・

最後に、ここからは興味のある人だけがお読み下さい。

中国で日本語で東洋医学の治療を受けられるというのは私にとっては非常にありがたいことだったわけですが、今は寧夏回族自治区という中国でもかなり辺鄙なところに住んでいるため上海まで毎月治療を受けるのは困難(>_<)

だからWeChatというアプリでリモート問診を毎月受けているわけですが、よく考えたらこれなら日本にいる人や、カンボジアなど中国以外に住んでいる日本人も受けられるのではないかと思って、先生と相談してみました。

脈を取るとか針を打つとか、いわゆる「医療行為」は物理的にリモートでは無理なわけですが、舌の状況を見たり話を聞いたりして漢方薬の処方をすることは可能だ、と・・・

中国から日本とかへ漢方薬を送るのは難しいので、処方だけして、現物はお近くの漢方薬局を探して、そこで購入するのが現実的だろう、と・・・

私も実は最初に漢方薬局で漢方を買ったのです。
アレルギーの症状を窓口で伝えて、そしたらまた高い漢方薬を勧められて、何も考えずにそれを買ったら、家に帰って中国人に
「Funkyさん、これアレルギーの時には飲まないで下さいって書いてますよ」と(>_<)

やっぱありものを買うのではなく、ちゃんと自分用に処方してもらった方がいいですわのう・・・(涙)

断っておきますが、漢方って結構高いです。
私は15種類ぐらい調合してもらってるので、それと乳酸菌も合わせたら毎月1万円ぐらい薬代として出費していることになります。

まあ病気治療のためならしゃーないなぁ〜・・・
そしてひょっとしてダイエットのためだとしたら、ダイエット業界は「1kg百万円」の世界だと言うので、2ヶ月たかだか2万円で10kg痩せたと考えると1kg2000円!!安い!!(笑)

先生のメアドをお伝えしますので、興味のある方は連絡してみて下さい〜

tuina555@icloud.com:古川先生

先生がいる中国ではFacebook等が使えないので、リモート問診にはWeChatZoomというアプリが必要です。
私は30分ぐらい時間割いてもらったお礼に200元(約3000円ぐらい)払ってますが、問診料については直接ご相談下さい。

断っておきますが、これ私も含めて誰も「儲け」ません!!
ただお近くの漢方薬局さんが儲かることとなると思います(笑)

興味のある方は是非〜

Posted by ファンキー末吉 at:02:27 | 固定リンク

2021年8月26日

銀川の盲人ドラマー

今月上旬からドラムを習いに来た盲人ドラマー・・・

私が詰めているドラムスクールは、生徒はいつでも無料でドラム練習していいと言うことで、彼はあれから毎日毎日練習しに来ている!(◎_◎;)

まあ私も、私のレッスン料はおそらくむっちゃ高いだろうから(バンド仕切りなのでようわからん)、レッスンやったらなるだけ多く宿題を出して、それが出来たらまたレッスン申し込めばよいということにしてたら、最近習得がむっちゃ早くて、
「明日から隔日でレッスンお願いします」
と来た!(◎_◎;)

いや、ツアーが始まるまでまだ2週間あるから、それやってたら莫大なレッスン料(バンド預かりなんで知らんけど)になるぞ〜((((;゚Д゚)))))))
それにそれやったらもっと「出口のある」教え方した方がええんちゃうん!!

というのも、ヤオヤオ君が彼やご家族と話した時に、
「盲人なんで按摩ぐらいしか仕事がないのが現実ですが、出来ればどっかの店の箱バンとかでドラム叩いて少しでいいからお金稼げたらいいなぁと思ってます」
という話をしたというのだ・・・

その時ヤオヤオ君は
「箱バンなんて小さなことを言うな!!どうせならもっと志を高く持て!!」
と説教したと言う・・・

「もっと高く何やんの?」
その話を聞いた時にヤオヤオ君に質問してみたら、
「スタジオミュージシャンとかアレンジャーとか・・・」

あのなぁ〜銀川でスタジオミュージシャンは無理やろ(>_<)
それにアレンジャー言うてもせめて田川くんぐらいマルチトラックレコーダーを使いこなせにゃ無理やで!!

とりあえずドラムで金稼ぐためには中国ではどんな方法がある?

「はい、まずは箱バンですね。あとはむっちゃ上手くなってその映像をTikTokとかで流して・・・」

お前TikTok好きやなぁ〜(>_<)

先日もレコーディングのついでに「张杰(ZhangJie)」とやらのヒット曲を「叩いてみた」シリーズに乗っかってやらされた・・・

聞けば彼のこの曲はむっちゃヒットしているのだが、ドラムが簡単過ぎてダサいということで、色んなドラマーが「叩いてみた」で映像をアップして人気だというのだ・・・

「叩いてみた」どころかワシ彼のバックやったことあるがな・・・(>_<)
(その話はこちら・・・)

まあきっとこの曲も叩いたことあるかも知れんが、全く覚えてないので譜面を書くところから映像をアップ・・・とても人気らしい・・・(>_<)

まあ日本の芸能界が嫌いで中国に逃げて来た人間が、こんな仕事(でもないけど)好きなわけがない!!

「こんなアホな映像よりワシの曲でも叩いてそれアップした方がええんとちゃうん?!!こんなんプロやったら誰でも叩けるやん!!ワシの曲は現状世界でワシしか叩けんで〜」

いつもドラムクリニックで演奏している難曲がいっぱいあるのだ。
もし彼がそれを叩きこなしたらそりゃ大センセーショナルなんちゃうん?!!

「ファンキーさんの曲なんて難し過ぎて聞いたって誰もわかんないからダメです」

カチン(>_<)

まあケンカしてもしゃーない!!
とりあえず今日のレッスンの前にお父さんと彼とヤオヤオ君とミーティングをすることにした・・・

「お父さん、出口を見つけないと、いっぱいお金払って練習したって無駄になっちゃうと私は思うんですよね・・・」

「出口って何?」
ヤオヤオ君が中中通訳に入る・・・
「出路のことです」

中国語では出路と言うのか・・・(>_<)

まあええわ。
「お父さん、箱バンやるなら今のレッスン内容ではなく、いっぱい曲覚えないとダメだと思うんですよね。映像を出路にするなら、ひとつは伴奏と一緒にやるスタイル、もうひとつはドラムだけでやるスタイル・・・」

・・・と色々説明するのだがお父さんからはリアクションが全く返って来ない・・・(>_<)

聞くところによると、お父さんは息子がこんなに熱中して毎日毎日ドラムに入れ込んでいるということに感激しているのであって、それでどのようになればいいということまで考えてはいないようだ・・・

「上手くなればそれでいいです・・・」

いやね、「上手い」と言っても例えばロックとかジャズとかラテンとか、それ全部出来るようになりたいとかと、メタルに特化したとか、同じ「上手い」でも教える内容は全く違うし〜(涙)

お父さんと話してても埒が明かないのでヤオヤオ君に質問してみる。

「ほな箱バンでもなんでもええわ。中国で手っ取り早くドラムで金稼ぐのは何?」

「やっぱTikTokですねぇ・・・」

それか(>_<)

この国ではTikTokとかでフォロアー何十万人とかになったらそれだけで広告収入とかで食っていけるというからのう・・・

まあええわ、ほなとりあえず何の曲を叩いて映像アップすんの?
彼もお父さんもどの曲も聞いたことがないので、とりあえず「张杰(ZhangJie)」の曲は音流して聞いてもらって、私の曲は伴奏流して私が叩くしかない・・・

彼はツーバスとかやったことがないので、ワンバスの曲というと7th Door To Heaven炎の靴・・・

・・・って叩きながら思ったけど、ヤオヤオ君曰く「私の曲は誰も歓迎しない」と言うが、ワシはこれら叩いて十分仕事にしとるやないかい!!(怒)

「いや彼には難しすぎますって!!叩けるわけないじゃないですか」
「アホか!!そんなもんやってみんかったらわかるかい!!そもそも志を高くとか言う取ったんは誰じゃい!!」

もはや喧嘩になりそうである(笑)

とりあえずツーバスの曲もということで色々叩いてたら、
「この曲がいいです」
という反応があった・・・!(◎_◎;)

X.Y.Z.→AのIncubation・・・この曲やるん?!!(◎_◎;)・・・

初めてのツーバスで6連やシャッフルや3連符の4つ取り?・・・(>_<)

・・・まあやってみなわからんか・・・一応今日の分だけは教えときますか・・・6連が入るまでで3分の1は叩けることになるからな・・・(笑)

隔日でやってあと2週間?・・・出来るかのう・・・いや、出来るかも(笑)


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2021年7月30日

布衣2021年ツアー内モンゴル自治区「フフホト」

ツアー最終日、最後の移動!!・・・これがまた遠い(>_<)

7時半に起きて4台のタクシーに分乗していっぱい荷物を運んで廊坊駅へ〜

なんか北京で政府の大きな会議かなんかやっとんのか北京方面行きは駅でのセキュリティーが厳しく2回も荷物検査を行うのよね〜(>_<)

次の駅やけど北京で乗り換えてこんな行程〜

いざ出発〜!!

中国は発射直前にゲートが開いて、それからやっとホームに出て列車が来るのを待つ〜

北京乗り換えは、着くのは北京南駅、次の列車が出るのは北京北駅(そんなん出来たんや?驚)という分でこんな行程〜

西直門までの地下鉄でまた並ぶ〜(>_<)

また荷物検査されるけどパスポート見せて「いつ入国したんやスタンプ見せろ」とか言われんでええだけマシ〜(笑)

地下鉄〜!!

結構混んでるのよ〜(>_<)

ワシは席を譲られる前に椅子にもなる自前のトランクケースに座る〜(笑)

着いたらまた高速鉄道への乗り換え〜・・・

バリアフリーじゃないと辛いのよね〜(>_<)

こんな駅出来たんや・・・

そこでまた荷物とパスポートチェックしたら、そこからはただひたすら列車に揺られる〜

私がプロデュースしてた零点というバンド(中国ロック史上一番金を稼いだと言われている日本で言うとサザンみたいな?)の、中国の民謡とかをカバーしてる風雷動っつうアルバムの中に「牧歌」ってのがあって、モンゴルのこの雲を見たらその曲が頭に流れて来た・・・
レコーディングの時に聞いて「心が溶ける」ような思いがしたのよねぇ〜・・・

蓝蓝的天空
上飘着白云
白云的下面
跑着雪白的羊群

青い空の上に白い雲が漂い
白い雲の下で真っ白な羊が走る

・・・ってライブハウスには青い空も白い雲も羊もおらんけど〜(笑)

(外国から見れるかな・・・)

昼過ぎに着いた〜・・・湿気もなく過ごし易い

街には中国語の他にモンゴル語も併記されている・・・
これだけ見ると他民族がうまく共存してるように見えるのだが・・・(以下自粛)

そのまま小屋に入ってセッティング〜

結構広い・・・

リハ終わってモンゴルミルクティーで一息!!癒される〜・・・

これは本場のヨーグルト!!
小米(あわ)が入ってます・・・

ヨーグルトラーメン!!(◎_◎;)
もちろん羊の乳から作ったヨーグルトでしょうが、結構美味い!!

しばし休んで本番〜!!
いや〜暑かった〜(涙)

ドラムソロ!!

打ち上げはライブハウスのオーナーがモンゴル串焼きをご馳走してくれた〜\(^o^)/

ちなみに私は前回は風邪ひいて寝込んでたのでこの街は会場とその隣のホテルしか知らなかったが、今回初めて外に出た(笑)

モンゴルの羊肉〜やっぱ全く違う!(◎_◎;)

お隣の東北地方では細い串に小さく切った羊肉を刺して焼くが、この豪快さは初めて!(◎_◎;)

東北名物のこれはさすがによう食わん!!(涙)
なんかのサナギやな、噛むとプチュっと中の汁が出て来てキモチワルイ(>_<)

またヤオヤオ君こんなもん頼むし〜(>_<)

ちなみにインスタントラーメンを茹でてから炒めて出すというこの料理はここフフホトが発症だとか・・・知らんけど(笑)

どういう経緯か知らんが打ち上げに元スチュワーデスという美女が紛れ込んでいて、「一緒に写真を」とせがむので、ワシに惚れとるのかと思ったら全員の写真を撮っていた(笑)

俺がそんなにモテるわきゃないよ、っとくらぁ〜

大串でも一本60円って安い〜!(◎_◎;)

むっちゃ美味かったぞ〜きっとその辺の草原の羊を獲って来てすぐ捌いて焼いているのだろう〜(笑)

というわけでとりあえず21本お疲れさん自分!!(笑)
今年はあと38本頑張ろう〜!!

ステージ写真

いっぱい入ったなぁ・・・

お土産は粉末モンゴルミルクティーを買いました〜
お湯に溶かすだけで気分はモンゴル!!

2021年6月27日

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2021年7月28日

全中国ひとりドラムツアー2021年山東省「兖州」

山西省大同から飛行機で山東省済南まで〜

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2時間の〜着いたら誰も迎えに来てないし〜(>_<)

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待つこと30分、やっと迎えが着いて、例によって知らない人の車に乗せられる〜(笑)

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兖州って聞いたこともなかったし、読み方も辞書引くまで分からんかったけど(笑)、
位置的には行ったとこで言うと済南と徐州と临沂の間にあるのな・・・

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車で移動すること3時間、兖州に着いたのは夜中の12時だった・・・(>_<)

ホテルに入らずにそのままメシ!!ビール!!!

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それにしても二人でこんだけ頼むのんってどう見ても頼み過ぎやろ〜(>_<)

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とりあえずホテル入ってバタンQ(死語)
この仕事って中国の場合ドラム叩くより移動の方が大変なのよね〜(涙)

翌日ホテルの窓から見てみると、名も知らない小さな街が非常に大都会である件について!(◎_◎;)

習近平首席が先日の人民大会で「ちょっと前まで数億人いたご飯も食べられない人民は一人もいなくなりました」と演説してたそうだが、中国は本当に豊かだなぁと思う・・・


昼メシはまた迎えに来てくれた人が来て、地元料理の店へ〜

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ってやっぱ二人でこれはどう見ても頼み過ぎ〜(>_<)

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またホテルに帰って一休みしてからやっと会場入り〜!!

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ナニコレ?広っ!(◎_◎;)

炎天下の中チューニングとセッティング〜

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このビニールシートって何なん?と思ったらドラムセットがいっぱい!(◎_◎;)

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陽が落ちて涼しくなったらビニールシートを外される〜・・・おおお、何と壮観な!(◎_◎;)

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イベントが始まったら一番前のVIP席に座らされる〜

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・・・と思ったら壇上に上がってスピーチをしろと!(◎_◎;)
いや〜動画は撮れてないけど面白い見せ物やったと思うぞ(笑)

出番まではその席でずーっと演目を見てたのだが・・・

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おばちゃん達が踊りながら太鼓叩く演目・・・終わったら司会者が、
「一番ご高齢な方は何と60歳です!!」
と説明していたが・・・ワシ当年取って62歳(>_<)

つまり全員歳下なのね〜(笑)

中国太鼓の演目・・・いや〜中国人はやっぱ中国の楽器やらすと上手いなぁ〜・・・

VIP席の隣に座ってた美女が指揮をする打楽器チーム・・・

何とこの美女は小学生の頃、青島のワシのクリニックに来てたらしい・・・!(◎_◎;)
その時の映像・・・

この動画を見せられてもあまりはっきり覚えてないが、
基本このような仕事で「何かアドバイスを」というのが一番困る(>_<)

親が金出して子供が習いに来てるのだ。
「うんうん上手いねぇ」
以外に選択肢はない!!(>_<)

もし辛辣に批評でもしようものなら、
「もうドラムなんて習わない!!」
となって、結果そのドラム教室の売り上げを減らすことになってしまうのだ・・・

映像を見るに、
「スティック回すの上手いねぇ・・・先生はそれ出来ないんだ」
と言って褒めたのではないかと思われるが、
その女の子がこんなに大きくなって、立派な先生(?)となってこうして子供達の演奏を指導しているのを見ると、時代の流れを感じると共に、えも知れぬ感慨深さがあるのう・・・


さて、ステージでのツッコミどころとしては、ギこのター教室の生徒の演奏・・・これではギターは観客に聞こえんぞ(笑)
まあ参加することに意義があるのね・・・

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大体はドラムもこのように大勢で一緒に出演するのだが、11歳の上手い子供はひとりで演奏していた・・・

打ち上げは山東の文化、屋台で串焼き〜

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翌日はドラムクリニックというので、ここのドラム教室でやるのだろうと思ってたら何と劇場?・・・ってか映画館?!(◎_◎;)

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すると、昨夜指揮をしてた美女も・・・!(◎_◎;)
中国太鼓が置かれていて、これが映し出されているということは彼女も今日一緒にやるのね・・・

ってか単なる打楽器の先生かと思ってたら、世界中の色んな賞を受賞してる打楽器奏者で、今はミュンヘン音楽大学に留学中?!(◎_◎;)

私のクリニックが終わって彼女の番となっての模範演奏・・・

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ナニコレ?!!スネア上手過ぎ!(◎_◎;)

絶対ワシより上手いし!(◎_◎;)

実はもう30年ほど前になるだろうか、「ファンキー末吉 よく効くドラムクリニック」というドラム教則ビデオを出したことがあるんだけど、それをクラシック界で活躍する友人に見せたところ、こう言われた。

「いや、凄いことやってるんかも知れんけどな、表現が空間的じゃない」

この意味が私にはしばらく分からなかった・・・
だが当時Jazzにどっぷり浸かってがむしゃらにやり続けていたら、そのライブを見に来たその友人がこう言った。

「どしたん?全然ドラム変わったやん!(◎_◎;)・・・むっちゃ歌うようになったなぁ」

そして掴んだ。「ドラムで歌う」ということはどういうことか、「空間的な表現」とはどういうことか・・・

それをこの22歳の美女は既に習得していて、押しては引き、引いては押しての「表現力」を身につけている!(◎_◎;)

特に「押し」の時のニュアンスが「ロック的」だと感じるのは私だけ?
もしそうだったとしたら、小さい頃私のドラムを聞いて「影響を受けた」とも言えるかも知れない・・・

そうであれば嬉しいのだが・・・

中国太鼓も素晴らしい!!

記念撮影して終了!!

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打ち上げは昼から地元料理のレストランで〜・・・ってかこれも頼み過ぎ(>_<)

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ワイン飲んで酔い潰れて、ホテルで寝てたら起こされて晩メシ〜って同じレストランで同じメニュー(>_<)

いや〜忘れてた・・・山東省は中国で一番酒の消費量が多い高知県のようなところやった〜・・・(涙)

ひと部屋では入り切れないので隣の部屋にいたスタッフが飲ませにやって来る〜

なんでBGMがクラシックなん?(笑)・・・と思ってたら・・・

テレサテン!!!(◎_◎;)

偉い人が脱いだらワシも脱ぐ!!(笑)

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そうそう、私は異国であるここ中国でこうして生きてられるのはこれがあるからである。

お隣の偉い人(実はあの美女のお父さん!(◎_◎;))が裸になってるのに、隣の私が脱がなかったら私だけが「偉い人」みたいで居心地が悪い。

偉い偉いと持ち上げられる人は、時にはこうやって地に落ちた方が(笑)余計に好かれるということを何となく体感して来た私なりの処世術である(笑)

さて一緒にアホやってる合間に真面目なお話・・・
「あなたの娘さんの演奏は本当に素晴らしい!!」

お父さんは笑いながらこう返した・・・
「小さい頃にあなたの演奏を聴いたのは大きかったと思いますよ」

これには私自身がとても感激した。

この人もそうだが、私の演奏を褒めてくれる時によく「爆発力(BaoFaLi)」という言葉が使われる。
つまりは「ロック」ということである。

贔屓目かも知れないが、彼女の演奏から何やら「ロックスピリッツ」を感じた原因が、小さい頃聴いた私の演奏だったとしたらこんなに嬉しいことはない。

長い間この活動をやり続けて来て、こんな副産物・・・
特に、少しでも私から影響を受けた子供がこうして世界レベルの打楽器奏者として活躍しているということは非常に嬉しいことである。

このことはまた改めてブログにまとめたいと思う・・・

彼女の他の場所での演奏映像

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兖州の皆さん!!ご馳走様でした!!!

2021年7月25日

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2021年7月24日

全中国ひとりドラムツアー2021年山西省「大同」

この仕事はこの一本のメールから始まった・・・

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相変わらずこれが誰なのかさっぱり覚えとらん(笑)

まあ誰からもらったって仕事は仕事なのでそのままとんとん拍子に仕事が決まって当日!!
指定された飛行機の飛び乗って、初の大同入り〜

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例によって初対面の人の迎えの車に乗って、とりあえず会場入り〜

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ポスターを見るにこれはドラムバトルかなんかのゲストなのね(笑)(相変わらず着くまで詳細がわからん(>_<))

活動(HuoDong)は明日の午前中らしいので、今時間があるならとチューニングとセッティング〜

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DWもあったけど、ヘッドがこちらの方が良かったのでTAMAを選ばせて頂いた〜

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TAMAと言えばこんな思い出がある・・・

まだ爆風スランプがデビュー前の頃、何とかドラムのモニターにさせてもらえないかとTAMAに電話をしてお願いしたことがある。
その日は名古屋でライブだったので、
「何とかライブを見に来てもらえませんか」
と電話したら、担当者は、
「あんたねぇ、ひとりモニターを契約すると会社がいくら金がかかると思ってんの?」
と鼻であしらわれた(>_<)

まあ担当者も一生懸命仕事をしただけなのだろうから今となっては笑い話だが、そんなこともあってTAMAのドラムセットは私にとってはイメージが悪い(笑)

中国語で「他妈的(タマーダ)」という貶し言葉があり、ライブハウスなんかだと
「今日はTAMA的鼓(TAMAダグー)ね、他妈的(タマーダ)」
などと冗談を言ったりするが、まさか人様の仕事で呼ばれて初対面でそんなことを言うわけにはいかない(笑)

一生懸命チューニングさせて頂いた・・・

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ここから徐々に状況がわかって来るのだが、どうやらこの会場に生徒が入って90分クリニックをやって頂きたい、と。
生徒は200人近くいるので、2回に分けて2セットやって欲しい、と。

いつもは10人から20人ぐらいの生徒にクリニックするので、許魏の「蓝莲花」という曲を題材にして、初心者用に8ビートのドラムの叩き方を大体60分で解説する。

その時には順繰りに生徒をステージに上げて叩かせるのだが、100人近くいるならそれも出来ない(>_<)

またひとりひとりに練習台があるわけではないので、基礎練習とかを中心に教えるわけにもいかない・・・

「多くの曲を演奏してくれればいいんです。みんなFunkyさんのドラムを聞きに来ますから・・・」

って、そしたら毎度の「ひとりドラムショー」を90分のフルでやればいいのか?・・・うーむ・・・初めての状況なのでちょっと考えよう・・・

メシ!!

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会場であるホテルのレストランのVIPルームに連れて行かれたのだが・・・ナニこのテーブル!(◎_◎;)

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こんな大きな円卓では真ん中の方は箸が届かないので花を飾ったり色々してるのは見たことがあるが、この大同の城壁の街を再現した模型というのは初めてである!(◎_◎;)

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食事が始まる・・・料理を全部いっぺんに撮るのは難しいので、ひとつひとつこの模型をバックに撮ったらなかなか面白いぞ・・・

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ポートレートモードで後をぼやかせてみる・・・(笑)

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かくしてこの日は終了〜
翌日は8時半からという異例の早朝ドラム!!(笑)

ところがバンダナを忘れたことが発覚して、地元で何とか入手してもらったら・・・

青年共産党員とか子供とかがよく首に巻いてる赤い布?・・・
このドラム学校のTシャツもお借りしてカラフルなコーディネートになりました〜(笑)

お客さん・・・いや生徒さんが集まって来る・・・

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ここで私が考えたメニューが、

1、Vision Rocks

これやな

これは内容を説明してるとそれだけで終わってしまうので、挨拶がわりに演奏するだけで、「まずドラムの基本」ということから入って8ビートの説明をして次のこの曲!!


2、許魏「蓝莲花」

これやな

このライブ版だけでなくオリジナルも私が叩いているので、その本人から直々にこのゴーストノートやら色々説明して、挙手制で数人に叩かせる・・・


3、ムルンピョ

これやな

この映像は実際に北朝鮮の少女が叩いたものだが、ゴーストノートを強く叩くとこんなリズムになるという説明をして、私自身が叩く・・・


4、X.Y.Z.→A「Spreading Your Fire」

それではテンポを速くしてハイハットを4分音符で叩いてみましょう〜・・・と挙手制で生徒をステージに上げて叩かせる・・・

「では62歳のヘビーメタルをお楽しみあれ」
はいつどこで言ってもウケるなぁ〜・・・

ここにいない二井原さんは今日も絶叫しています〜

(X.Y.Z.→Aの曲はこちらからダウンロード販売出来ます)


5、X.Y.Z.→A「Incubation」

先程のツーバスの説明をしてから、別のツーバスの踏み方ということでこの曲!!
ここにいない橘高さんも弾きまくってます〜(笑)

(X.Y.Z.→Aの曲はこちらからダウンロード販売出来ます)


6、布衣「我爱你亲爱的姑娘」

これですな

まあオリジナルは私が叩いてるのではありませんが、作曲して一応大ヒットしたということで〜

これは簡単な6/8なので生徒も挙手制でステージに上げて叩かせる〜・・・


7、汪峰「存在」

これですな

ええ曲やなぁ〜(涙)
私が叩いてるんですが、カンボジアの箱バンがこの曲を演奏してたのにはびっくりしたなぁ!(◎_◎;)
思わずドラマーに「ワシが叩いとんねん!!」と言いそうになった(笑)

同じ6/8でも裏拍やゴーストノートを多用した別のリズムですな。
一応挙手制で叩かせたりもした。


8、7th Door To Heaven

もう教えるのもこのぐらいでええやろ〜とばかり生徒を置いてけぼりにすること覚悟で7拍子〜

(この曲のオリジナルバージョンはこちらで、Jazzトリオバージョンはこちらで購入出来ます)

そして最後に定番のラテン〜


9、炎の靴

これやな

(この曲のオリジナルバージョンはこちらで、Jazzトリオバージョンはこちらで購入出来ます)


もうね、ここまでやったらへとへと(涙)
そしたら10分の休憩を経て同じことをまた90分と!(◎_◎;)

もうね、この状態で振り出しのVision Rocks叩いたん初めてやったわ〜・・・

まあ兎にも角にもこれで終了!!
サイン会をしてから会場を後にする・・・

昼飯には絶対に刀削麺を勧められていたので連れて行かれたのが・・・

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なんと高級な!(◎_◎;)
普通麺を食うとこってもっと路地裏の小さな店とかちゃうん・・・

中では職人さんが黙々と麺を削って湯の中に飛ばしてます〜

ビールを飲みながら茹で上がるのを待つのだが、あまり見たことのないビール・・・

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勧められてこの辺しかないと言われている沙棘汁・・・いや、全く好みじゃないし(涙)

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麺は豪華!!

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モチモチしてて美味しい〜麺湯という麺を茹でたお湯、いわゆる蕎麦湯みたいなのが出てくるのだけれどもそれも美味しかった〜・・・そば湯ならぬ麺湯!!

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さて今日までに次の街まで移動せねばということで空港へ向かうのだが、途中でこのドラム教室に寄ろうということになり、表敬訪問〜・・・

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TAMAのドラムセットが多いしいっぱい売ってんのな〜・・・と思ったらここTAMAと契約してるドラム教室やったん?!(◎_◎;)

ええ〜・・・それ困るなぁ・・・というのも、実は同じ街でのこの仕事・・・結局断っちゃったのよねぇ・・・

Pearlドラムのモニターである私が、珍珠俱乐部の仕事を断ってTAMAの仕事だけをするってのはどうなん?・・・

いや、PearlのモニターだからTAMAの仕事をやらんというわけではない。
こんな話がある。

その昔、YAMAHAの関連会社に所属するクリスタルキングのドラムをやってたことから、YAMAHAドラムのモニターをお願いしたが断られたという経緯がある。

そのこと自体は「商売」なのだからよい。
ところが爆風が売れたら、河合がモニターをやってた関係からYAMAHAの担当者が練習スタジオにやって来た時こう言った。

「末吉くんももうぼちぼちYAMAHAのモニターに乗り換えたらどう?待遇よくするよ?」

当時はPearlからYAMAHAに乗り換えるモニターが続出していて、ハウンドドッグのブッチャーさんからも、
「お前まだPearlのモニターやっとるんか?YAMAHAにせい!!待遇が全然違うぞ」
と言われたことがある。

しかし私はこの言葉にちょっとカチンと来た。

「お前らは売れない頃には足げに扱って、売れたらころっと態度を変えるのか!!Pearlは全く売れてない爆風の"将来性"を見てモニターにしてくれた。俺は死ぬまでPearlのモニターじゃ!!」

まあYAMAHAのような大会社は担当者もコロコロ変わるので、この担当者は担当者で自分の職務を一生懸命頑張る「いい社員」なのであるからよかろう・・・

まあYAMAHAもTAMAも「モニター」と言われるとはっきりとお断りするが、別に「敵対視」しているわけではない。

以前中国でYAMAHAのエレクトーンのコンテストの審査員として呼ばれたことがある。
「中国でバンドコンテストやりたいんですけどねぇ〜」

YAMAHAの「EAST WEST」というコンテスト出身である私は大賛成である。

「では商品のひとつとして、うちのスタジオで1曲レコーディングしてあげるというのはどうですか?」
という話で盛り上がっていた。

YAMAHAだPearlだとか関係ない!!要は一緒に「中国ロック」を盛り上げましょう!!
という話である・・・

ところがその後、その人が悲しそうにこう言った。

「上司が大反対したんです。ファンキー末吉と言ったらPearlのモニターじゃないか!!どうして我が社が敵と一緒にビジネスをせねばならんのだ?!!って・・・」

いや、この上司も一生懸命「仕事」をしている「いい社員」である。

でも私はそんなこんなで日本の会社には色んな「失望」をして「反面教師」にしているので、今回も「TAMAの教室だからドラムを叩かない」という考えはない。

要は一生の御恩があるPearlの仕事を断ってTAMAの仕事をやっていることである。

まあスケジュールの問題なのでこの仕事を復活することは出来ないが、今度ヒマがあったらまた大同に遊びに来て、ギャラ要らないのでドラムでも叩いて写真撮って、「Funky末吉ここに来たる」という事実を作っとこうかな・・・しゃーないなぁ〜・・・(笑)

そんな大同でのひとりドラムであった・・・


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2021年7月20日

布衣2021年ツアー河北省廊坊

ツアー前半戦も残すところあと2本!!
もうかなり疲れてます(笑)

1時間半かけて天津乗り換え〜

合間合間にアレンジ仕事〜昨日洗って乾かなかった洗濯物も乾かします(笑)

午前中には廊坊に着いた〜

ちょっと休んで会場へ〜・・・
ここがまたアンダーグラウンドなライブハウスなのよね〜

小さな小屋なので椅子とかテーブルとか全部表に出して客を入れる・・・(笑)

廊坊は前回は寒かったのよね〜(涙)

ところが今回は夏!!っつうことは暑い!!っつうことはライブ会場も・・・
((((;゚Д゚)))))))

オープニングアクトは子供のバンドだったらしい・・・(ネットの映像より)

だがワシらは見れないのよね〜・・・この会場狭すぎて控え室ないし(笑)

オープニングアクトは地元銀川から連れて行ったりもしてたけど、意外に厳しいのな、ということを発見・・・
マネージャーがキツくそう言ってるのを聞いたのだ・・・

「え?予定より1曲多く演奏する?それ誰が言ったの?店の人?バンド側?ダメよ!!やりたかったらその分早く演奏始めなさい!!」

そう言えばどっかの会場で銀川から連れて来たバンドが「今日は1曲多く演奏したいから早く始めていいですか?」と聞いてたなぁ・・・

まあ中国のライブでは演奏開始時間が明記されることは少ないから同じやけど(笑)

というわけで本番!!
これがやっぱ暑かったぁ・・・(涙)もうへとへと・・・

扇風機が心地よく、「今日は楽に冷静ないいプレイが出来るな」と思ってたら後半やっぱ同じ(>_<)
これ扇風機がなかったらどないなってたやろ・・・同じように死ぬだけか〜変わらんな(笑)

ドラムソロ!!

ちなみにアンコールで客がみんなで叫んでいる「Funky!!牛B(ニュービー)!!」ですが、「B」は女性器を指す言葉。つまり「Funky!!牛のおマ○コ!!」

30年前初めてこう言われた時に「何ソレ?」と聞いたら「牛のおマ○コはあれぐらいデカくて凄いだろ!!お前のドラムはそれぐらい凄いってことだよ」って見たことないから知らんけど(笑)
昔は不良以外は絶対使わない言葉(「Fucking Great」みたいな?)だったが、今では市民権を得て(笑)女性でも平気で言うようになったようだ・・・

さあでは皆さんもご一緒に!!「Funky!!牛B(ニュービー)!!」(笑)

打ち上げ・・・

ステージ写真

なんかツアー20本目にしてまた「力を使い果たす」ことが出来るようになって、歯磨き粉を最後まで絞って使う(どんな例えやねん笑)ようなステージが出来るようになったな・・・
プレイは荒くなるし思ったことが出来てないけど、やっぱこれが「ファンキー末吉」やと思うぞ(笑)

何より客がそれを求めてるし〜(>_<)
しゃーないなぁ〜・・・羊肉串と火鍋鶏食って明日は前半ツアー最終日!!内モンゴルへ向かいますか〜・・・って乗り打ちなのにむっちゃ遠いのよ〜(>_<)

2021年6月26日

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2021年7月14日

布衣2021年ツアー河北省秦皇岛

さてツアー前半戦も残すところ3本!!正直疲れも溜まって来てます(>_<)

河北省秦皇岛までの移動日・・・これが意外に遠かった〜(涙)

着いたのは北戴河駅!!まあ日本で言うと軽井沢みたいなもんか?お偉いさんのリゾート地として有名な街である・・・

その中の海沿いの大リゾート地に会場はあるらしいが、なんとライブハウスのオーナーがその超高級リゾート地にホテルを取ってくれた!(◎_◎;)

もうね、こんな高級ホテルに泊まったん何年ぶりやろ(涙)

ただね、この高級リゾート地の中で全部解決せないかんのでレストランも高級、コンビニもその辺のと全く違う高級売店!(◎_◎;)

ついつい北海道アイスクリーム買ってしまいましたが(笑)

部屋に体重計があったので乗ってみたら人生最高体重!(◎_◎;)
昔から、まさか70kgは超えんやろと思ってたらはるかに超えてた(涙)

この日はアレルギーも出て、原因がどうやら太り過ぎになるのではと後に判明することとなる・・・


というわけで翌日会場へ〜

本番ではまたLaoWuのギターの弦が切れてドラムソロ!(>_<)

いや、この曲の前に引っ込まれてもなぁ・・・ドラムから入る曲ならまだしもプログラムから入る曲はなかなかまとまりがつかんぞ〜(涙)
まあソロやらずに待っとこか〜いやこの沈黙が我慢出来ん(>_<)
えーい!ソロ叩いたるわ〜でもピアノシモで叩くバージョンやからな、煽らんよ!!あと3本ネタを温存しとかないかんし・・・ってDaWei客を煽りなさんな(>_<)
しゃーないなぁ〜・・・後の方で使うネタ先に出しとこか〜後が大変やな〜(涙)

ってな感じでドラムソロ4本!!

まあ何とか4本やって終わったら見た人から書き込みが〜褒めてくれてるし〜\(^o^)/
しゃーないなぁ〜・・・明日も頑張りますか!!なんぼでも弦切りなはれ!!(笑)

ステージ写真・・・この小さな子供が印象的だった〜

ロードムービー

2021年6月25日

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布衣2021年ツアー遼寧省大連

ツアー前半戦、残すところあと4本!!大連での移動オフ!!

大連は海辺の街・・・
ホテルから海まで歩いて行けるらしく、メンバーはみんなで海に行ったらしいが・・・

ワシは洗濯〜

ごろり〜・・・

ところがここでベースのDaWeiが浜辺で足に怪我をしたそうな〜!(◎_◎;)

ああ、それでメシに来なかったのね・・・(>_<)

食後ではあるけれども、ヤオヤオ君が、「大連のラーメンは食べとくべきですよ!!」と言うので連れられて行って来た・・・

麺が多いのよ〜(>_<)

そんなこんな言いながら食ってるところをファンが盗撮!!(笑)

最近街でよく声をかけられるのよ〜時には「布衣のボーカリストでしょ?」と言われたり・・・(笑)

というわけでゆっくり休んで本番!!

ところが客席を見ると何やら不思議な物体がうねうねと動く〜!(◎_◎;)

こんなん・・・

ぬらりひょんか!!(見たことないから知らんけど)

しかしこの暑い中でなんで着ぐるみ?(笑)
もうね、笑ろてしもて曲順1曲飛ばしてしまいましたがな〜(>_<)

でも後でワシ自身が言うまで誰も1曲飛ばされていることに気付いてない!(◎_◎;)

まあな、考えてみたら飛ばしてしまったのはバラードで、あまりにこれはバラード演奏する状態じゃなかったのもあるな・・・ぬらりひょん相手に(笑)

そして最前列にはチャイナドレスを着た美女がいて、仕切りにワシに向かってファンキー末吉モデルのスティックとかを誇示してファンキーファンであることをアピールする!(◎_◎;)

雑念が入るとドラムが乱れるので見ないふりしてたけど、この曲になったらいきなりチャイナドレスのままダイブ!!!(◎_◎;)

あのね、チャイナドレスってスリットが長いからもう下半身あらわで・・・この後ドラムソロどうせぇ言うねん(>_<)・・・やるけど(笑)

終了後は打ち上げで1曲飛ばしたことを告白(笑)
そして打ち上げ代は罰金としてワシが払いました〜・・・

2021年6月23日

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2021年7月13日

全中国ひとりドラムツアー2021年四川省「徳陽」

さて前日の綿陽から車に乗せられて1時間、隣街の徳陽へ〜

着いてみたら!(◎_◎;)

ショッピングモールなのね!(◎_◎;)
まあどこでやってもやること同じやし〜(笑)・・・というわけで本番!!

舞台袖で待つ!!

とても本番を迎える状態ではありませぬ(笑)

そんなことをFacebookで呟いてたら、何とその場にいる中国人からメッセージが!(◎_◎;)

珍しいなぁ〜中国ではFacebookとかブロックされてるのに・・・
動画撮って送ってくれました〜

ここにいない二井原さんもまた見知らぬ街で絶叫してます〜(笑)

久しぶりの7拍子!!

音がわんわん回るところで叩きまくってます〜

まあ一応ウケてるみたいですな(笑)

でもこれってこの音楽教室の関係者はええとして、たまたまこのショッピングモール訪れた買い物客はどうなん?(笑)

私はこの国ではスタジオミュージシャンとして暮らしてるけど、言うたら「買い物来たらスティーブガッドが叩いてた」みたいなん?(そんな恐れ多いもんじゃないけど)

あれ誰なん?
スティーブガッドって書いたるで〜
誰なんそれ?
アートガーファンクルさんとかの後ろで叩いてた言うてるで〜
ふーん〜

みたいなもんか(笑)


打ち上げはむっちゃおしゃれな鍋屋!!!(◎_◎;)

毛沢東主席と鍋!!

食器もこれがコンセプト!!

地元の人この激辛に更に唐辛子で食べるんですけど!(◎_◎;)

医者から「肉類を控えるように」と言われてるのに、肉ばっか(>_<)

この状況で頑張って野菜ばっか食いました〜(笑)

あくる日は5時出発でまた1時間かけて空港まで送ってくれました〜

小勇哥老师!!色々どうもありがとうございました!!

ずーっと誰かに似てると思ってたら、この写真はそうでもないけど芸人の出川なんたらに似てるなと(笑)

2021年7月11日

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2021年7月10日

布衣2021年ツアー遼寧省瀋陽

どうでもええけどなかなか珍しいアヒル口のファンきー!!(笑)


週末は金土日と連続してライブなので乗り打ちはしゃーない(>_<)

着いて会場に来てみたら何とオシャレな煉瓦造りの一体に〜・・・

これがまた大きな会場!(◎_◎;)

ここにまた客がまたいっぱい入ったなぁ〜!(◎_◎;)

大暴れでもみくちゃ(笑)

扇風機のおかげで快適に〜\(^o^)/

ドラムソロ!!

いや、扇風機があってもしんどいもんはしんどいぞ(笑)
しばし楽屋でバタンQ(死語)してそのまま打ち上げ〜

会場で打ち上げってこういう時に助かるんやけど、何このスポットライト!!(笑)

実はここで無宗教な私が唯一崇めるハッピーブッダの生写しと出会う!!(◎_◎;)

似てないか?(笑)

でもワシの方が腹が出とる(>_<)

次の日からは最後の移動日〜だいぶ疲れとる(笑)

2021年6月20日


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布衣2021年ツアー黒竜江省ハルビン

中国東北部の悠久の大地・・・かつて戦争してまでここが欲しかった日本軍の気持ちが少しわかるような気がする・・・

前回までの小屋も結構大きかったけど、更に大きくなってリニュアル!!
今回のツアーの小屋は往々にして小屋が大きくなっているような気がする・・・
まあ潰れてる小屋も多いのだろう、リニュアルする資金力がある小屋だけが生き残っているのかも知れない・・・

ドリンク売り場にはこんなスローガン(笑)が〜

恋愛も仕事もどっちも大変だよ、でもLoveなんかLiveに比べてどこがいいの?(笑)

さてくすっとしながらステージに上がると、なんとドラムのヘッドが外されている!(◎_◎;)

そしてドリル式チューニングキーが置かれておるし〜・・・なんで?!(◎_◎;)

「Funkyさんが来たらタムのヘッド全部張り替えるらしいぜ」という噂が回っとるのか?
まあええけど〜ほな新しいヘッド出して〜張り替えるし〜

「え?!(◎_◎;)古いのしかありませんけど」
え?!(◎_◎;)・・・ほななんで全部外して「はいどうぞ!!」って待ってるわけ?(>_<)
全部外して同じのん張ってどうしようってーの?(>_<)

もうね、笑うしかない(笑)
すったもんだしてるうちに「あ、新しいヘッドありました!!」
そやろ〜それでないと〜・・・

ってこんな噂が全中国のライブハウスに回ってたらワシ毎回ヘッド総取っ替えせないかんの?(笑)
まあ古いヘッドよりは気持ち良く叩けるからえーけど〜
しゃーないなぁ〜・・・(笑)

ということで新しいヘッドでセッティング!!

新しいヘッドはまだリムに馴染んでないから必然的にちょっとチューニング高めになるのよね〜しゃーないなぁ〜・・・

ホテルに帰ってひと休みして、いざ出陣!!となったら雨上がりに虹が〜!!

今日はいいことあるかなあと思いつつも何もなく〜(笑)

ヤオヤオ君の前説!!(笑)

ドラムソロ!!

いや〜しかしこんな中国の北の外れの街でよう入ったよなぁ〜

おっさん大熱狂!!(笑)

それを受けておっさん頑張ってドラム叩く!!(笑)

旗も振られます!!

民謡メタル「绿韭菜」ではスクラム組んで頭振る〜(笑)

いやいや盛り上がって終わりましたぞ〜

前回来た時には移動日があったので中央通りも見れたけど、いかんせんライブ終了後では閉まってしまうので近所の烧烤!!

いや〜中国東北地方の烧烤は美味いなぁ〜当然ながらハルビンビール!!

そして下戸には「ガワス」〜ノンアルコールビールを甘くしたようなパンを飲み物にしたような不思議な味です〜

久しぶりに見た自動串焼き機!(笑)日本でも見たなぁ〜潰れてないやろか・・・

美味しく焼けました〜

ステージ写真

2021年6月19日

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2021年7月 7日

最先端の中国ミュージックビジネス

まあ私とてたかだか、ロックバンドのドラマープロデューサーとして全中国をツアーで周り、馴染みのクライアントから来た中国歌手のアレンジやプロデュースをやり、映画音楽のヒット作もあるのでたまに映画やテレビドラマの音楽をやってる程度の人間なのだから、「中国音楽界の中心」でいるわけでもなく、「末端で仕事をさせて頂いてる」程度の人間である。

しかしわかる!!これは間違いなく中国では、いや世界でも類を見ない最先端の音楽ビジネスであろう・・・

日本は遅れている。
これは私は何度でも言いたい!!

アジアブームの時代、アジアの大スター達を演歌班に配属する・・・
テレサテンが日本発でアジアの大スターになったからそうするのだろうが、もう彼らは日本なんか憧れの国でもなんでもない。
ただただ1億人のマーケットであるだけである。

彼らは日本なんかすっ飛ばしてマジソンスクエアガーデンを中国人だけで満杯にするし、私もドラム叩いたりしたけど、ワールドツアーが組める日本人アーティストなんてそうそういないでしょ?!!

日本人が全くいない現場で中国語で仕事をしながら、「日本の音楽業界の人たちは一体何を考えているんだろう」と本当に心配になる。

日本のアサヤンみたいなオーディション番組が中国版にリメイクされて大人気になったりしたのも今は昔・・・

湖南電視台が製作した「超級女声」という番組は国民的ムーブメントを起こしたお化け番組になった・・・

その頃の話・・・MengMeng(モンモン)の物語

日本の業界人は、下に見ているアジアの国で自分たちのアイデアがコピーされて「嬉しい」とでも思っていたのか、はたまた、彼らがオリジナルである日本に頭を下げて教えを乞いに来るとでも思ってたのか、本当にバカである。

この辺は上記のブログを見て貰えばわかると思うが、これらのムーブメントは既に中国の特殊な社会システムに乗っかって独自の発展を遂げている。

断言しよう!!遅れているシステムを守って守って生きてる日本なんて小国は、彼らに取っては全く必要がない!!

昨日見学したこの学校の考え方は、おそらく中国だけでなく世界でも最新鋭のシステムではないかと私は思う・・・


その話をする前にひとりの人物を紹介したい。
沈永革、通称「小沈(シャオシェン)」と呼ばれていた、当時は日本の留学生、後に日本のレコード会社「ビクター」に就職して国際部で働くようになる・・・

そして今、彼を「小沈(シャオシェン)」と呼ぶ人間は中国にはいない。
強引なやり方で敵も多いので、恐れ慄いてる人も多いのではなかろうか・・・

でも今や中国の音楽界の重鎮となった彼は、私のような古い友人や、お世話になって色んなことを勉強させてもらったビクターの先輩などから「小沈(シャオシェン)」と呼ばれることを嬉しがってるように見える。

時を超えて、自分があの頃の「小沈(シャオシェン)」に戻って、しばしこの大国の厳しいミュージックビジネスの世界の膨大なストレスをバカ話で笑って忘れようとしているように感じる・・・

まあだからなのかどうなのか、私が彼と会うといつも「昔話」で花が咲く。
ほんまにアホな話ばかりである。

あの女とヤったとか、ヤらせてもらおうと家まで送りに行ってヤれなくて帰れなくて駅で寝たとか(笑)

久しぶりに一緒に温泉入ってバカ話!!

でも俺たちが毎日一緒に飲んで熱く語っていたのは、「中国を取る」!!・・・

私は日本から中国に渡って、彼は日本で勉強したことを持って中国に帰って、それぞれのやり方で「天下を取る」みたいな話である。

「三国志」や「項羽と劉邦」などの古典を引用してそんなことを本気で毎晩話してた。

そして昨日、この学校を見て、「こいつ、本当に天下を取るわ」と私は思った・・・

そのビジネスモデルを話す前に、その後の彼の経歴を話しておこう・・・

当時日本はアジアブームに沸いていて、例に漏れずビクターも中国の大物ロックアーティストと契約を交わした。
彼はその日中の間に立って、黒豹やアゲインなどのレコードを製作して、それこそ中国のロック界に大きな一石を投じた中心人物のひとりとなった。

その後「竹書」というプロダクションを設立して、陈琳や杨坤などのスターを世に送り出した。

酒場で一晩100元で歌ってたしゃがれ声のシンガーソングライターの杨坤は、その声が特殊だったが為に当時はどのプロダクションにも相手にしてもらえなかったが、この小沈(シャオシェン)と出会ったが故に瞬く間に一晩何万元の大スターとなった。

「実は10年経つけどあれからあんなに当たった歌手はずっといなかったんだよ」
と彼は言う。

「当たった」という日本の業界用語を使うが、まあ杨坤ぐらいの歌手こそが10年に一度出るか出ないかの大歌手となったわけだから、そんな歌手をぽんぽん量産出来る方がおかしいことである。

その後に彼が大スターを世に送り出すのは、私とそんなに会わなくなってた頃、彼が湖南電視台のプロダクション部門の社長をやってる時かな・・・

「名前言ってもFunkyさんは知らないと思うけど」・・・

そう、昔はロックバンドだって数える程しかいなかったけど、今は時代が違う。
それでもロック界だとイベントで一緒になったり「縁」があるけど、文字通り「住むところが違う」、アイドル系はそのバックでもやらない限り出会うチャンスは全くないのだ。

それに今の時代はテレビなど誰も見ない。みんなネットである。
携帯を開き(というのも古い表現か?笑)ネットで流行っている音楽を聞く。

私はその若者が覗いてるサイトすら知らないのだ・・・(>_<)

当然ながら一緒に学校見学に行った中国の若者ヤオヤオ君は目を丸くする程の大スターだが、私にはもう皆目わからない・・・

そんな私が大きく取り残されているような、この世界のど真ん中で彼は考えた。
「学校を作ろう!!」

日本人ならすぐに「沖縄アクターズスクール」のことを思い出すだろう。

あれも日本では一世を風靡した。
日本の音楽会の台風の目となったビジネスモデルであろう。

しかし中国では「教育」に対する実情がちょっと違う・・・

「ゆとり」が叫ばれてた日本の教育状況と違って、中国は驚く程の競争社会である。
私なんかは「さすが科挙の国」と思うのだが、今では小学生の頃から受験生のような塾三昧が当たり前である。

そんな中で若い頃の夢を実現させてあげたいと「専門学校」などに入れるという選択肢は親にはない。
やるとしても「学校行きながらやりなさい」と言うしかない社会がここにある。

だったら「学校」を作ろう!!

これが小沈(シャオシェン)の考え方である。
この学校はちゃんとした「高校」なのである。

卒業すればちゃんと「高校卒業」の資格がもらえる。
音楽の道を諦めてもちゃんと進学出来るのだから親御さんだって安心して子供をここに預けられる。

当然ながら午前中には普通の学校のような普通の授業がある。
堀越学園などの芸能高校を想像するだろうが、日本と違ってそこにも中国独特の競争社会があるとしたらその学生生活はとんでもないものであろう・・・

そこでも当然ながら競争があるのは当たり前として、午後はスターになるための過酷なレッスンと、この学校には劇場があり、そこでの発表会、そこに出れるのは成績優秀な4組のみ。
毎月行われるこの発表会にずっと出れない生徒は当然ながら落ちこぼれ、進級することは出来なくなる。

この過酷な競争を勝ち抜いた生徒だけが卒業でき、そのままこの学校(イコールプロダクション)と8年の契約を結び、デビューすることとなる。

つまりこの学校は、純粋培養で長い時間かけてスターを作り出して、それで商売する「プロダクション」なのだ。

ちなみに学費は無料!!
中国の学校は全寮制だったりするがそれも当然ながら無料!!
だけれども入るのは非常に難しい。

全国からオーディションを勝ち抜いて来たスター予備軍が、
最終試験で小沈(シャオシェン)自ら面接を行ない、「こいつはイケる」と彼が感じた人間だけが入学することが出来る。

しかし莫大な投資である。
彼と数人の投資家はそこに賭けた!!

彼らは知っている。その中からひとり「当たれば」そんな金ぐらい一発で回収出来るんだ、と・・・

彼もビジネスマンなのだから「リスク」は計算する。
「リスクがあるとしたら、それはここから一人もスターが出なかったということだよね」

そうなれば彼はもう自分の「眼」が衰えたということで業界を引退するだろう。
私が「ドラムが叩けなくなった」のと同じだ・・・と彼は言う。

しかし「絶対に大丈夫だ」と私が感じる事実がある。

ここからは中国ならではなのだが、その学生たちの「発表会」は既にネットで生放送されている、つまりそれ自体が「番組」になっている・・・
湖南電視台でお化け番組を作ってスターを世に何人も生み出して来た人間が、それと同じことをこの学校でやっているというわけだ。

人気のある生徒は既に80万人のフォロワーがいるらしい。

ちなみにフォロワーが50万人いればその人は1年働かなくてもその広告収入で食っていけるという世の中である・・・

中国のネット配信システムは日進月歩で、TwitterとFacebookを一緒にしたようなWeiBoなんかにはもう若者は見向きもしなくなったと言う・・・!(◎_◎;)
TikTukからビリビリ、そして今では快手というのが人気らしい。

ちなみに日本でもTikTukは人気らしいが、国際版と中国版は全く違う。
と言うより中国では国際版は全く使えず、私もカンボジアで作ったアカウントは中国ではVPNを使ったって一才開けない。

これは情報統制の中国のお国柄が投影されていて、反中国の書き込みなどをFacebookやTwitterで中国人が書き込んだとしても中国政府は外国なので手が出せないが、国内のSNSなら情報を開示して逮捕することが出来る。

そのような事情もあり、中国独自のSNSが発達してるという現状がこの国ではあるわけだが、日本にはそれがない。

沖縄アクターズスクールが堀越学園のような学校を作って、毎月発表会をやってネットで既にプチスターを作ったとしたって、それはたかだかYouTubeとか外国のシステムに乗っかるしかない。
(国内にもシステムがあるだろうが、外国のシステムにまだまだ負けている)

小沈(シャオシェン)が「次のイチオシはあなたの配信会社とタイアップしたいんですが」と、その配信会社のトップ(ここが朋友となる)と飲みながら話すこととかは簡単に出来るが、日本でYouTubeの社長とこれをやるのは無理な話である。

全てが遅れている・・・


来年やっと50人ぐらい卒業生が出るのか?
ジャニーズJr.と同じで、その中には既に何十万人もファンを持つプチスターがもう何人もいることだろう・・・

卒業生全員がデビューすると言うが、売れてる順にデビューさせればいいわけで、これってほんまリスクはないようにワシは感じるぞ・・・

こいつ・・・ほんまに天下取るかも知れんな・・・

歌のレッスン室

ダンスレッスン室

図書館

日本の音楽業界の皆さん、これ見てどう思う?・・・

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2021年7月 6日

アレルギーとの(最後の?)戦い

一年前からアレルギーと戦っている・・・

ファンキー末吉ブログ:アレルギーとの戦い

その後プノンペンからシェムリアップに引っ越ししたけどまた出た(>_<)

その後中国に帰って来てまた病院で検査!!

アレルギーの原因となる色んなテストが見事に全部陰性!(◎_◎;)

いやね、戦うと言ったって原因がわからないのだからどうしようもない(>_<)

薬を飲めばしばらくしたら治るので、結局毎日アレルギーの薬との生活・・・まあ病気と共に生きるってこんなことなのかなと諦めていたのだが・・・

ツアー先でのある日、ホテルに体重計があったので乗ってみた・・・

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人生最高体重ではないか!!!!!(◎_◎;)

そこで考えてみた・・・
最初にうちはカンボジアの環境とか水とか何かが合わなくてアレルギーになってたのかと思ってたが、中国に来てもなるということはもう共通点がない・・・
昔と違って1年前ぐらいから変わったことって何?・・・

太った!(◎_◎;)

早速知り合いの中医医学の先生に相談してみた。
「太ったってアレルギーの原因になる可能性ってありますか?」

それがどうやらあるらしいのだ!(◎_◎;)

まあ太り過ぎもあるけど食生活な、
糖分を取り過ぎててそれが悪さをしてる可能性がある、と・・・

とりあえずツアー終わってヒマなので上海に飛んだ!!

着いてすぐ居酒屋勝!!(笑)

北京で留学生だったメイリン嬢が上海にいるというので呼び出したら、どうやら彼女もアレルギーだったことがあり、それは1週間の断食で治ったと言う!(◎_◎;)

同席した古川先生、「それはありますね」と説明してくれる・・・

まあこんなに美味しいもんを数十年間食い続けているのだ、身体の中にはさぞかし悪玉菌がいっぱいいて、それが悪さをしてるのでは、と・・・
目が覚めた時になるというのは、自律神経が切り替わる時なのでその時に悪さをするのでは、と・・・

悪玉菌にはそれはそれは住みやすい環境なので、それをやめれば悪玉菌がいなくなってアレルギーがなくなる、と・・・

親からもらった善玉菌というのは断食とかではなかなか死なないけど、悪玉菌は1週間も断食すれば全部死んでしまう、と・・・

おお!!1年間禁酒するより1週間断食する方が楽しそうじゃぞ・・・(笑)

ということで次の日もここぞとばかり食っておく・・・

そして次の日、「診察」と言っても、その診療所に行くのではなく、特別に出張で診てくれるそうで、個室でお茶を飲みながら〜・・・・

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お茶受け!!

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茶器で15万円って(>_<)

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ここはベジタリアン食堂らしいが、お茶がむっちゃ美味くて個室もちゃんとしてるので時々訪れるらしい・・・

とりあえず「料理より高い」というお茶を頼んで、脈を取ったり色々聞き取って診てもらう・・・
脈を取ったり舌を見たり・・・

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舌がこのように白いというのは「湿」というのが身体に溜まっているからだそうで、
脈が左手の方が弱いというのは、心臓や肝臓などが弱っている可能性がある、と・・・

まあ問診しなくても誰でもわかるのが「脂肪肝」だろう、と(笑)

肝臓の機能が下がって来ると、免疫力とか働かなくなるだろうし、そりゃアレルギーも起こるわのう・・・(>_<)

まあ悪玉菌が喜ぶ糖分の取りすぎは絶対NGなのだが、肉とかの動物性タンパク質も控えた方が良いらしい・・・!(◎_◎;)

断食も1週間やるとちょっとしんどいでしょうから試しに3日間ぐらいやってみなさい、と。
毎月3日間一切の固形物を取らないようにするのもいいですよ。
要は食べ過ぎないこと!!「腹八分目」ですよ、と・・・

この「腹八分目」ってもう数多く言われ続けて来たけどなかなか出来ないのよねぇ・・・(涙)

まあ「断食」自体は「イベント」なので全然難しいとは感じない・・・
だが、食生活を変えたりは「人生を変える」のと同じなのでちょっと難しい気がする・・・(>_<)

善玉菌の補給!!

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「肉食わなきゃ何食うんです?」
ところがちょうどここはベジタリアンレストランらしい・・・

適当に食事を頼んでみるが・・・

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美味いのよこれが!!(◎_◎;)・・・ワシ別にこれ毎日食っててもええし〜(笑)

でもねぇ〜ベジタリアンフードって往々にして高い(>_<)
それにツアー廻って各地各地で自分だけベジタリアンの店を探すことも出来ん・・・

まあ要は「生活改善」やな・・・(>_<)
先生はワシの生活や性格もよく知ってるからこう言う・・・

「お肉とかもね、突然100%カットすることはないと思いますよ。辛いものもお酒もです。
減らすということが大事なわけで、50%減らして1年に6kgぐらいのペースでゆっくり痩せてゆくことが大事」

「断食1週間」と言ったらこの男は楽しんでやるだろう、そしてどっかに無理が出てもまたすぐに同じような生活に戻るだろう。
それでは体質改善は出来ませんよ、と・・・

なるほどね・・・

そして漢方薬をいっぱい調合してくれた!(◎_◎;)

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いや、漢方薬は基本的に量が多いのだ(>_<)
この一袋を毎日寝る前と起きた時に分けてお湯に溶かして飲む!!

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苦い!!(>_<)・・・でもまあコーヒー代わりに飲めないほどの苦さでもない・・・

要は毎日続けることやな・・・おやおや、肝機能を改善する薬も調合されてるらしいし、何やら肝臓もよくなった気がするぞ・・・ないない!!(笑)

まあ週末は山西省にひとりドラムで呼ばれているので食わないというわけにもいかないし、上海にいるうちだけいっぱい食って来週から試しに絶食してみますか〜

ってかこれ先生と一緒に食べてるんですけど(笑)
・・・まあ何も言われないところを見るとええんやな!!ええんやな!!

まあ上海から離れたらこれらの日本食はもう食べれんからな、しゃーないなぁ〜・・・

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2021年6月23日

布衣2021年ツアー吉林省長春

というわけで長春に着いた〜

隔離のせいか去年一年休んだせいか、スケジュールの綱渡りとかが出来んなっとる(>_<)
あと「ぷいと出かける」をやらんなったな・・・ええやん部屋でごろごろしてたら(笑)

次の日はライブハウスのオーナーがまた郊外に連れてってくれた〜

LaoWuが撮った写真〜

東北名物の大鍋料理!!

巨大魚も名物です〜

ガチョウの卵・・・デカい!(◎_◎;)

卵料理〜

色んなものを野菜と一緒に包んで食べます〜

お隣では羊の丸焼き〜

もうね、みんな延々飲んでて盛り上がってるのに年寄りは食い終わったら眠たいのよね〜
部屋を取ってくれたので仮眠!!

ゆっくり寝て夕方に起きたらまだ飲んでるし〜!(◎_◎;)


次の日はファンクラブ会・・・って結構忙しいやん!!(笑)

いや、写真に撮れてないけど、この学校美人が多い!(◎_◎;)

・・・というか個性的な美人・・・例えばある娘は朝鮮系の顔立ちをしてたり、ある娘はロシア系・・・っつうかロシアに知り合いおらんから知らんけど、ちょっと太めで顔立ちがはっきりしとるっつうか・・・


実はこの日には遼寧省煙台でライブが入ってたのだが、潰れたのか許可が取れなかったのかドタキャンになり、なんと3日間も現地オフ!!

このホテルには洗濯機があったので、まとめて洗濯〜!!

いや〜手洗いだとなかなかちゃんと汚れが取れてない気がするのよねぇ〜
ちょっと時間が経ったものは匂いもすぐ復活するし〜(>_<)


普段はホテルと会場とその近所しか知らずに終わるところ、地元に住む知り合いが見つかったので訪ねてゆく〜

繁華街があったのな!(◎_◎;)・・・まああるやろ・・・

いや〜現地の友達がいれば食うものも違う〜!!
中国東北部は烧烤の発祥地らしく、一番美味しい店とやらに連れて来られる〜

次の日は散歩してたら犬肉の店があったので入ってみた〜

いや、まあ・・・(笑)

午後はカフェでまったりして〜・・・

夜はまたご馳走!!(>_<)

いやね、太るやろ・・・(笑)

出来るうちにとまた洗濯!!

次の日もご馳走!!(>_<)

ブロイラーのような生活から抜け出してやっとライブ!!

小屋はそこそこ大きいが、ここに今日は500人入るというからやっぱ暑かろう・・・場所争奪戦に負けたので扇風機置けん(>_<)
というのもヘッドがボコボコなんで総取っ替えしてたのよね〜ゆるゆるで叩くからこんなに凹むのよ〜こうなったらもうチューニング出来ん(>_<)!凹んだとこ押さえたらぺこん言うやろ〜それと一緒で一生懸命張ってもこの部分でビリビリ言うのな〜
新しいヘッドあった小屋初めて〜
\(^o^)/
でも新しいヘッドは馴染んでないのでチューニングが難しい・・・だから場所争奪戦に負けて扇風機置けんかったというわけですな・・・しゃーないなぁ〜・・・

そうなのよ〜この小屋のドラムの横には黄家駒のポスターが〜!!・・・
新大久保のSOMEDAYで毎月Jazzのセッションをやってた頃、BEYONDのみんなが見に来てくれて、彼が「凄いよ〜毎月やってんの?次も必ず見に行くから・・・」と言ったのが最後の言葉になった・・・そして今彼は中国でロックの神様になっている・・・
それから、何となくドラムを叩く度に彼や、若くして死んだ姉や、色んな人が毎回見に来ていると感じる。
人間明日はどうなるやらわからんからな、だから毎回「これが最後」だと思ってドラムを叩く、最後のドラムをこいつらが見届けに来てるからな、と・・・
こんなポスターがあったらまたそんなことを思い出してしまって、いや〜久しぶりに「力の限り」叩いてもーたなぁ〜(笑)
30歳の頃、一度フォームを崩して「もうパワードラムは叩けんな」と思った時期があったけど、最後の力振り絞って「まだ叩けるやん(笑)」を続けているうちに今に至る〜・・・それやってると終わった途端に歩けなくなるのよね〜・・・歩けてるうちは「まだまだ余力があるな」と反省したり(笑)
そんなことを思い出した今日のライブでした〜ドラムソロ3本!!もうかなりまとまって来たな・・・

ステージ写真

布衣最大のヒット曲(末吉作)我爱你亲爱的姑娘!!
LaoWu曰く「この曲になったらみんな携帯画面でステージ見るのな(>_<)」(笑)

全く関係ないけど関羽さんと〜(笑)

2021年6月18日

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布衣2021年ツアー山東省済南

というわけで山東省の省都、済南なのだが・・・
残念ながらこの街にはいい思い出がない(>_<)

ブログ記事:桃源郷は遠くにありて思ふもの・・・

この大気汚染の中、出るに出られずに「済南イヤな街、キタナい街」というのがまだ頭にこびりついている・・・(>_<)

ところが今回は滞在時間が長いので街を探索してみたら・・・

こんな綺麗なところがいっぱいある!(◎_◎;)

おいおい、手ぇ繋いで歩くな!!(笑)

チーフマネージャーの小文がここの出身だということで、その友人がご馳走してくれた〜\(^o^)/

さてゆっくり休んでの本番なのだが・・・

久しぶりのタムのヘッド総取っ替え!!(>_<)

いや〜しゃーないのよ〜タム鳴らんかったらやっぱ悲しい思いするし・・・(涙)
ドラムが悪いのは頑張ってチューニングすればなんとかなるけどヘッド悪いともうどうしようもないのよ〜・・・

というわけで気持ちよくドラムソロ!!

いや〜客がステージ上がって来て一緒に頭振るん中国ならではやな(笑)

恒例のサイン即売会写真大会では、またこんな自筆の絵をプレゼントしてくれた人が〜

前回の済南でもこんな絵をプレゼントされたけど、済南の人って絵心があるん?(笑)

どっちにしろ感謝感謝です〜!!

この日演奏された就在那という楽曲!!

打ち上げは会場の2階で〜・・・って2階にこんな立派なレストランがあったんや!(◎_◎;)

ステージ写真


その他いろいろ〜

ロードムービー

2021年6月14日

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2021年6月22日

布衣2021年ツアー山東省青島

さてと青島への移動日〜雨が降ったのよね〜(>_<)

今回ツアーに出てわかったのだが、中国は今では「チケット」というものがない!(◎_◎;)
最新の身分証明書を自動改札にかざすだけで、それに紐付けされたチケット情報により乗車出来るというシステムである。

外国人は身分証明書がパスポートになるので有人改札を通るが、そこでうまくスキャン出来なかったり何かトラブルがあった時には「チケット情報を出せ」と言われる。
基本的にスマホでその情報を引き出すのだが、領収書にもなるこの前時代の「チケット」とやらも時間があったら発券しておくという作業を、駅に着いて時間のある時にしておくということだ。

中国人も時間のあるうちにブッキングしている全てのチケットを発券しておく・・・

淄博から青島までは2時間ほど・・・
しかしワシはひとつの問題が〜・・・

洗ったステージ衣装が乾いてないのよ〜(涙)
その日に洗わんと腐ってしまうししゃーないなぁ〜・・・とばかり列車の中で乾かす!!(笑)

着いたらメシ!!青島と言えば海鮮!!名物の大鍋海鮮!!

そして青島ビール!!!

青島の樽出しの生ビールはほんま青島でしか飲めない(最近は他地への空輸もあるらしいが)絶品!!

いや〜海鮮にビール!!痛風まっしぐらの上に牡蠣!!

ちなみにエンジニアの海龍は、イスラムで豚肉(その他ロバ肉とかも)食えず、アルコールアレルギーなので酒も飲めず、そして痛風なので海鮮食えず〜あとは糖尿病を待つのみ(笑)

この辺をおちょくると
「我的今天就是你们的明天(明日は我が身)」と返される・・・
まあいつ痛風になってもおかしくない食生活やな(笑)


さて、青島と言えばLuanShuの甥っ子の梁棟(LiangDong)が箱バンしてる店へ行かねばならない〜
いや、別に無理して行かなくてもいいのだが、行かないと本人やオーナーから矢の誘いが来るので一度顔を出しとくがよろし〜

行けばやっぱ叩かされる〜・・・

まあタダ酒飲ませてもらってるんやからドラムぐらい〜・・・

・・・とここでヤオヤオ君は
「青島に来たらワンタンを食わねばなりません!!」
と力説する・・・!(◎_◎;)

青島にはもうかなりの回数来ているが、ワンタンが名物なんて話初めて聞いたぞ〜・・・

「ワンタンとか朝食べるもんなんちゃうん?」
と聞くと、
「青島のワンタンは夜食べるんです!!どこのワンタンよりも美味いですから」
と力説・・・

しゃーないなぁ〜・・・全く腹は減ってなかったが、もし本当に死ぬほど美味かったら後悔するので付き合うことにした。


ホテルの近所の店・・・野馄炖と書いている・・・(夜馄炖の発音が変化してこのように書くのだと思われ)

彼は酒はあんまし飲めないが、ワシはしっかり青島ビール!!

おいおいまだ海鮮頼むんかい!!(笑)

そしてやっと出て来たこれが噂の青島名物のワンタン!!!!

・・・・全然美味くないんですけど(涙)
・・・・店ハズレでしたねぇ・・・(>_<)

ということで見事に玉砕!!(笑)

次の日は中国ではもうファミリーレストランと化している吉野家で(一応)日本食・・・

会場入り!!

ドラムソロ!!

この日は地元の日本人たちがご馳走してくれるということで終了後韓国系海鮮鍋!!

連雲港からもお世話になったご夫婦が来て下さったり、しばしの間日本語だけで盛り上がったぞ〜(笑)

そして「その青島名物とやらのワンタンが食いたいぞ」と言ったら梁棟(LiangDong)が立ち上がった!!
「それなら僕にお任せ下さい!!近所に有名なワンタン屋があります!!」

おお、やっぱ地元の人間に連れて行ってもらうのが一番じゃぞ〜


(約15倍で日本円)

おお!!なるほどね、朝食べるワンタンと違ってちょっと味付けが濃いのね、ビールのツマミにもなる・・・

というわけでこれにありつけたおかげで心置きなく眠れずぞ〜(笑)・・・こてん!!

ロードムービー


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2021年6月20日

布衣2021年ツアー山東省淄博

どう読むのかもわからなかったこの街・・・見たら個人的にはいっぱい来てるのな!(◎_◎;)

全中国ドラムクリニックツアーその11、山東省「淄博」

全中国ひとりドラムツアー2016年 山東省「淄博」

布衣春のツアー2018山東省その1

布衣2019年春のツアー山東省

まあこの街の一番の思い出はシンバル削ったことですな(笑)

いや、ヒマやったのよ(笑)

この街は会場近くにホテルがないので、リハが終わってホテルに帰らずずーっと会場にいる・・・「じゃあヒマやしシンバルでも削りまひょか〜」ってなわけである・・・


今回のツアーは、稼ぎ時の週末は3本連続だが、それが終わったら月曜日は移動日、火曜日は移動オフとなっていて非常にのんびり出来る・・・

ホテルのブッキングは基本「会場のすぐそばの一番安いホテル」というのが鉄則なのだが、この街のライブハウスの近くには会場近くにホテルがないようで、次の鉄則「交通の便がよいところ」ということで駅から歩いて行けるホテル!!

ここがコーヒーをテーマとした素敵なホテルなのだ〜

部屋には中国茶ではなくコーヒーが置かれている〜\(^o^)/

ホテル前には電動自転車がたくさんあり、スマホでスキャンするだけで乗ることが出来る!!

ちなみに「ちょっとそこまで」で100円かからない・・・非常に便利である。

前回来た時にはこのシステムはまだなかったので、結局「会場とホテルのそばしか知らない」という状況だったが、探検してみるとこの街にも色んな面白いところがいっぱいあるのな!(◎_◎;)

屋台街を発見!!

王府井広場!!(笑)

ヨーグルトバーを発見!!・・・最近酸っぱいものが食いたいのよ〜妊娠したか?(笑)いや、疲れているのだろう・・・

ドーナツの写真を見ると急にミスドが懐かしくなったので頼んでみた・・・

チョコレートべとべと(笑)
でもヨーグルトは甘くなくて非常に美味だった〜・・・数日間お世話になることになる・・・

この街はマッサージが有名ということで、そう言われてみれば街角の色んなところにマッサージ屋さんがあるので入ってみた・・・

なんで梯子で店内へ?(笑)

値段は全身と足裏合わせて60分で1500円ぐらい・・・
日本と比べると安いけど、タイと比べるとやっぱ高いのう・・・

タイが懐かしい(>_<)

ついでに耳かきも〜

さて、2日間ゆっくりさせてもらってライブ当日!!

ドラムソロ

打ち上げ!!

今日の大ヒットは小魚揚げ!!糖醋に漬けて揚げてるんだと!(◎_◎;)
ワシの大好きなアジの南蛮漬けをカリカリに揚げた感じ・・・
最近何故だか酸っぱいモノが食いたいのよねぇ〜妊娠したか?(笑)
と書くと「体型は妊婦と同じです」と返される(>_<)

アンコールのおアホなファンたち(笑)

素敵なロードムービー・・・美女ばっか撮ってるやんこいつ!!(笑)

もうひとつはロードマネージャー文涛(WenTao)君のお話・・・

「ロードマネージャーの仕事ってどんなんですか?」
「はい、保母さんみたいなもんです」って(笑)

そうかぁ・・・こいつやっぱ布衣のファンやったんやなぁ・・・いつも「子守」に感謝してます!!

ステージ写真!!

「お前らに電車ごっこさせる為に書いたんじゃねぇ!!」と草葉の陰ではっつぁんが怒鳴っていそうですが、「いやいや、結構嬉しいんでしょ?」「は、は、は、まあな」と勝手に脳内会話しながら、毎回この曲もツアーで盛り上がってます〜(笑)
中国人が作るとどうしてもシリアスな詞や曲風に偏りがちなので、こんなおアホな(失礼)というかストレートな爆発的な曲はよう作らん・・・この国ではとても貴重ですぞ!はっつぁん!!
というわけで今日もおアホなロックファン達がこの曲で盛り上がるのであった〜・・・(笑)
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2021年6月17日

布衣2021年ツアー天津市

さてと天津へ移動して乗り打ち!!

はい、皆さん疲れてます(笑)
週末のこの乗り打ち(移動してそのままライブ)が結構キツいのよね〜・・・

しかしこうしてドラムをチューニングしながらそのドラムセットと「会話」してると結構疲れを忘れてしまう・・・

普段はドラムの練習などしない私であるが、このサウンドチェックのついでに新しいフレーズを練習したり、絶対ドラムソロなんかではやらないだろう複雑怪奇な叩き方などを研究したりが楽しい・・・まあ「趣味」ですな(笑)

でも終わったらやっぱりずっしり疲れが来るのでホテルで寝る!!

布衣のツアーは、ホテルは小屋から近いところを取って、こうして入り時間を早めにしてくれているので、ヘタしたら2時間以上がっつり眠れる・・・これで体力を回復させるのよね〜!!

ドラムソロ!!

そうそう、LaoWuの弦が切れてドラムソロで繋いだので今回は4回!!

愛すべきおアホなファン達〜

ステージ写真

打ち上げ〜

天津はよく来るようでなかなか観光など出来ないのだが、会場近くは旧市街で、租界時代の古い建物と新しい建物が融合した不思議な街並みだった・・・

そこで名物と言われている「煎饼果子」を食らう〜!!

すき家にも行ってみた〜

銀川にはないからのう〜・・・

日本と違う点!!味噌汁をレンゲで飲む!!メニューの写真と違って生卵ではなく温泉卵!!漬物は搾菜系の中華漬物!!野菜炒めは完全中華!!(笑)でも高いイメージがある吉野家より値段がはるかに安くいのでコスパ高し!!


はい!!というわけで今日の名言!!

东边有好吃的去打鼓(東に美味いもんあれば行ってドラムを叩き)
西边有好吃的去打鼓(西に美味いもんあれば行ってドラムを叩く)
就是我的摇滚(それが俺のロック)

はい、おあとがよろしいようで、次の街へと向かふ〜


さすが都会!!駅には無料ワクチン接種場所が!!(◎_◎;)

2回打たなくても1回で全部終わる新製品だとか!(◎_◎;)

私はもう2回打っているのでそのまま素通りして次の街、山東省淄博へ〜!!

お疲れ様でした〜(笑)

そんなヤオヤオ君のお仕事は実は「ミキサーエンジニアの助手」なんですな!!ついでに楽器も手伝う程度で、だから弦の張り替えは出来ない・・・
しかし布衣の場合「前説」をやらされる(笑)
ツアーのムードメーカーです〜

この日のライブ映像〜

中国では「弦が切れる」ということは想定してないのではないかと思われる(笑)
布衣の場合は、ツアーに予備のギターを持って行くには荷物が多すぎるし、そもそもローディーのヤオヤオ君はギターの弦をよう替えん(笑)
しゃーないから弦が切れたら楽屋に引っ込んで自分で替える・・・日本だと喋りで繋いでる間にスタッフが替えるけどな・・・いや、「繋ぐ」という感覚自体がない!!(笑)
「弦が切れたんならしゃーないなぁ〜」という感じで別に客もいつまででも待つ・・・だから映像を見るとこうしてドラムソロで繋いだりすると逆にびっくりしているのがよくわかる。そのまま次の曲に入るなんて中国人からしたらびっくりなのではと思えるほどである・・・
まあ停電でも何でもドラムソロで場繋ぎするのは中国広しと言えど私ぐらいでしょう・・・ってかやらないかん状況が多過ぎ!!(笑)
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今度は遠く離れた春日博文さんの朝鮮打楽器とのセッション!!
日本のロックを築き上げたギタリストのひとりでありながら、何故か韓国に渡って朝鮮打楽器を勉強していたという頃から、その生き様に非常にシンパシーを感じてるお方です(笑)
3連系のハネるリズムはアジアでは非常に少なく、民族音楽としてはこの朝鮮半島の他にはインドネシアと沖縄ぐらいしか聞いたことがない・・・その中でも朝鮮半島は、3連の真ん中にアクセントを置いたり、3連符の4つ取りとか非常に難しいリズムがある。
この曲のアレンジの時に真っ先に思い出したのが春日さんがステージで朝鮮打楽器を叩く姿・・・
オケ送って「これに朝鮮打楽器入れて〜」でひとり多重録音して送ってくれたテイクが素晴らしい!!それと一緒にいつもセッションしています〜
中国人ミュージシャン始めは全くリズムが理解出来なかったようだが、徐々に慣れて来たようだ・・・朝鮮族も中国の少数民族のひとつなのよ〜君らの文化のひとつでもあるのよ〜頑張れ!!(笑)
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2021年6月16日

布衣2021年ツアー河北省沧州

悪夢のような石家庄から次の街へ向かふ〜

みんな疲れておる(笑)

安定のケンタ!!

山東名物っつうのが気になる・・・


乗り換え駅の徳洲がもう山東省なので、ツアーももう山東省に入ったのねと思ったらまた河北省に戻るのね〜

河北省滄州市 - Wikipedia

前回のツアーで来た時はこんな感じ

覚えとる覚えとる・・・
週末は客が入る大都市、平日は小都市に行って宿泊もホテル代が安い小都市でというのが鉄則なので、この街では何泊かしたからよく覚えている・・・

しかし今回は週末!!出世したのう・・・ってか、飲んだ時にライブハウスのオーナーも力説してたが、ここ沧州は天津など主要都市から近くて交通の便がいいので、小都市ではあるが色んなツアーバンドがここに来るらしい・・・

ライブハウスは相変わらずアンダーグラウンドな感じで好きである(笑)

ドラムソロ!!

下記Facebookに上げてたやつは音が悪過ぎたので、マルチで録ったのと混ぜてアップし直しました〜

この火锅鸡(HuoGuoJi)が美味しいよねぇ〜・・・インスタント麺を入れると絶悪!!(◎_◎;)

酸とか美味しく感じるのは疲れてるという噂も・・・

ツアーもまだまだ半分に差し掛かるところ・・・酢飲んで頑張るのじゃ〜

この日のセッティングからステージ写真〜


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2021年6月11日

布衣2021年ツアー河北省石家庄

さてと、数日間暮らした保定から次の街「石家庄」へ移動〜

みんな疲れておる(笑)

前回来た時には街中に宿を取って、「ロック鍋屋」などに行ったりしたのだが・・・

今回は小屋の場所が変わったのであろう、むっちゃ辺鄙なところで何もない(>_<)
ライブハウスのオーナーがご飯をご馳走してくれるのだが・・・

ちょっと食ったらもう猛烈な眠気が襲って来て、ひとり中座してホテル行って爆睡・・・何とそのまま朝まで寝てしまった!(◎_◎;)

ワシもきっと疲れてたのであろう・・・

会場に着いてみたら何じゃこの巨大な・・・まあそんなこんなで4曲しか叩けんかったけど(>_<)

貴重な写真・・・(笑)

私は車ん中で隠れてたが、客は盛り上がったようである(笑)

ロードムービー

ライブの様子と、私がLaoWuと出会った時の印象を語ってます〜

2021/06/04

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2021年6月 8日

布衣2021年ツアー河北省保定

週末の連続乗り打ちを経てやっとツアー2度目の移動日と移動オフ・・・

保定は前回は地元のバンドがこれでもかと名物のロバ肉をご馳走してくれたが、別に不味いものではないけれどもそんなにわざわざ食べたいものでもないぞ〜(笑)

今回は若いバンドが現れず、小屋も前回と違っているのかホテルも新しいところ・・・

布衣がホテルを取る基準は、小屋から近いところ!!
イベントとかだと主催者が結構いいホテルを取ってくれるが、自分とこの経費だから必然的に一番安いホテルを取る・・・

いや地下室みたいなところは困るけど、別に窓があって清潔ならどこでもいいのよ〜・・・
ってこの窓!(◎_◎;)

施設の中にはバトミントンとか出来る体育館みたいなのがあり、窓はその中に向かって設置されている!(◎_◎;)

LaoWuの部屋はなんと麻雀部屋!(◎_◎;)

いや、麻雀部屋でもちゃんと寝られればいいけど、隣が麻雀やっててウルサイらしい(笑)

うちの部屋シャワー出んし〜(涙)

やっぱあかんやろ〜ということで部屋を変えてもらった・・・

ピンクのカーテンはどうかと思うが、まあちゃんと休息が取れればカーテンとか別に何色でも良い(笑)

向かいはどうやら刑務所のようだ・・・

百度地図にはここだけ何の情報もない!(◎_◎;)

看守さんが歩いとる!(◎_◎;)

中国の刑務所など入ったことなどないので(日本もないけど)何とか中を見てみたい・・・

まあホテルから見えるのはこの程度・・・悪いことしたら中に入れるかも知れんがやめとこ・・・

みんなは健康的にスポーツをやって過ごすが・・・

ワシはとにかくまずはズボンの修理!!

ついでにマッサージも行った・・・

いや〜痛かったけど効いた〜ふらふらしながら別の店で足裏!!

中国はマッサージ決して安くはないな!!って日本よりは安いけど、タイとかが500円足らずで1時間ぐらいやってもらえるのを見ると、やっぱ安いとこ探しても倍ぐらいはするな・・・

まあツアーは自分の金は滅多に使うことがないのでしばしの贅沢です・・・

あと移動日は郵送物が届く日!!
毎日移動のどっかの小屋やホテルに送っても、届くのが遅れたらアウトなので同じところで数日泊まる移動日に向けて物を送るのだ・・・

汗拭きシートを探していたがネットで買えてここに届いた!!

ネットで買ったコーヒーミル!!

いや〜これが便利!!おかげでコーヒーを飲む量が爆発的に増えた(>_<)
昔の手挽きのミルは銀川に送り返す・・・

こうやって休息と取っていよいよライブ当日!!

こけら落とし多いなぁ(笑)まあ光栄です!!

灼熱の中ドラムソロ!!

そして打ち上げはそのまま会場で〜

入場風景

ステージ写真

末吉のファンはデブのおっさんばかり(笑)

ロードムービー

20210602

Posted by ファンキー末吉 at:05:10 | 固定リンク

2021年6月 5日

2021年6月4日

今日はとても面白いことがあった・・・
何があったかを話す前に、昔あったちょっと笑える話を書いておこう・・・


あれは高校3年生の文化祭の時の話である。
・・・と言っても私が通ってた高校は私立で超受験校であったため、文化祭も運動会もなかった(その後に履修の問題で文部省からえらく叩かれたと聞くが)・・・

受験校で3年生ともなるとみんな受験に忙しいので、私は他校の学生とバンドをやっていた。

ボーカルは丸亀高校の綾くん、ギターは坂出高校の内田くん、ベースは誰やったかなぁ・・・忘れた(笑)

どちらも公立高校だったので文化祭がったが、その坂出高校の文化祭のステージでそのバンドの演奏をやろうという話になって、もちろんのこと私はふたつ返事で引き受けた。

まあ狭い田舎街である、どこの学校にも友達はいるし、自分の学校であるかのように我が物顔でドラムを叩いていたら、数曲終わったところで先生がやって来て、「お前うちの生徒じゃないだろ」と言う!(◎_◎;)

私は口から出まかせに「3年1組の末吉ですよ」と言ってまたドラムを叩き始めた・・・

そしたら今度はその先生は写真入りの3年1組の名簿を持って来て、「3年1組にお前みたいな生徒はおらんやないか!!」と攻め寄った!(◎_◎;)

「末吉ぃ!!逃げる!!」

友人がそう言うのを聞いて私はそのまま一目散に逃げた!!
飛び込んだのは体育館。中では演劇かなんかだったと思うが、暗かったのでちょうど逃げ込むには良かった場所である。

ほっとひと息ついたところで私は思い出した。
ボーカルの綾くんも他校の人間ではないか!!私がここに隠れている間にあいつが捕まったらそんな寝起きの悪いことはない・・・

私は体育館からそっと出て来てステージの辺りを覗いてみた・・・
ステージの上では内田くんと先生が何やら話しているようだ・・・

そこでまた友人が叫んだ!!「末吉ぃ!!逃げろ!!」
先生が私に気づいて追いかけて来てたのだ・・・

逃げろと言われても体育館は既に遠い・・・
校門は更に遠い・・・

非常に頭の悪いことに逃げ込んだのは運動場・・・
そこでは野球部と柔道部が模範演技かなんかをしてた・・・

そんなど真ん中に逃げ込んで私はどうしようと言うのだ(>_<)

そのまま校庭の端っこまで逃げ切れば、壁をよじ登って外に逃げられたかも知れない・・・
ところが後ろから先生がこう叫ぶのが聞こえた・・・「おーい!!そいつを捕まえろ!!」

そこからが構内全ての観客をも巻き込んでの大捕物である。
バンドなんかやってる弱っちい人間と、スポーツをやってる数十人との大捕物で私がかなうわけは無い(>_<)

柔道部の一本背負いをくらったかどうかは忘れたが、汗臭い他校の男子生徒に取り押さえられて先生のところに連行された。

文化祭を見に来てた数多くの父兄や観客は私のことを何だと思っただろう・・・

そして先生はステージの上で私を尋問した。
「お前はここの学校の生徒ではないな!!どこの学校だ?!!」

しかし学校名を出せば、あんな厳しい受験校である、下手すれば退学、悪くても停学だろう・・・

「学校は行ってません!!中学出て働いてます!!」
口から出まかせでそう言う・・・

「名前は?」
と聞かれて、素直に本名を言うんだから私に犯罪は向かないだろう・・・

「末吉です!!」

それを聞いた先生、「末吉言うたらあの平和園の息子か?」
地元の名士である我が家がこんなところで仇になる(>_<)

「違います」
「じゃあ駅前の土佐料理屋か?」

ちなみにそこも親戚である(>_<)
この狭い街に末吉という家は2軒しか無いのだ・・・
「綾」にすれば良かった・・・・それならこの街にイヤというほど同じ苗字の家があるのに・・・

そう思った瞬間に綾くんのことを思い出した・・・あいつ・・・捕まってなかったのか?・・・

後で聞いた話では、私の大捕物のスキに悠々と校門から逃げ出したらしい(>_<)
そんな話も今は昔、綾くんと会っても今ではいい笑い話である・・・


さて、次はあんまり笑えない話・・・

時は30年ほど前の話、私が中国に入れ込むもんで、「これでは爆風スランプが終わってしまう」と危機感を感じた事務所は、私との間を取って、私が北京のロック仲間から取って来た「ラジオ北京45周年記念コンサート」への爆風スランプの出演をOKした。

ところがこれぐらいの大きな事務所になると、セクションごとの横の繋がりというのは皆無である。
蓋を開けてみたら、その次の日は同じ事務所のサザンオールスターズの北京コンサートの日となっていた。

向こうは噂によると何億円もかけての鳴り物入りのスタジアムコンサート、こちらはアンダーグラウンドなロックの友達がブッキングしたノーギャラ(最初は1万ドル出すと言ってたが結局闇雲にノーギャラになった)のイベント出演である。

向こうのセクションは(というか高い金でコーディネートを引き受けた会社とかは)私がひとりで(地元の友人とだけで)やっているモノが自分たちより成功した日にゃぁメンツ丸潰れなので、妨害まではいかないにしろ敵意をあらわにしていた。

事務所も国際部が存続をかけて作っているものがたかだかドラマーひとりで出来ることにされちゃうとメンツ丸潰れだから、必然的に同じ会社であろうがこちらを助けるつもりは毛頭ない。

まあその他いろんなドラマはあったのだが、それは我が著書を読んで頂くとして、そんな中で爆風スランプの北京公演は幕を落とした・・・

1曲目のカウントを叩いた瞬間に中野と河合と和佐田は客を煽りに飛び出した!!
その曲が終わった時である、私が異変に気づいたのは・・・

本来ならば4曲の音源と歌詞を提出して許可を得ているにもかかわらず、1曲で司会者が出て来て送り出しを始めたのだ!(◎_◎;)

「ここでやめてたまるか!!」私は次の曲のカウントを叩いた。
曲が始まると司会者はすごすごと引き下がって行った・・・

このステージは円形ステージで、ドラムは真ん中の一番高いところにセットされている。
アリーナ席には客をいれず、PA卓などはがらんとしたアリーナ席にあるのだが、そこに軍服を来た怖い人たちがやって来るのを、客席全てから見ることが出来る・・・

PAの音を強制的に落とそうとしているのだろう、日本人エンジニアが一生懸命守ろうとしている。
そこに、このライブをブッキングしてくれたロック仲間の中国人がそれを止めに入った。

軍服を着た怖い人たちは、彼が中国人であることがわかった瞬間に何万人が見ている中で彼をボコボコに殴りつけた!(◎_◎;)

更にはうずくまって動けなくなった彼の腹を軍靴でケリを入れる・・・
それこそ「ボロ雑巾」のようになって動けなくなった彼の長髪・・・当時は長髪の若者は数えるほどしかおらず、長髪こそが「ロック」のシンボルだった・・・そのロックのシンボルを無造作に掴むと、そのままずるずると引きずって帰って行ったのだ!(◎_◎;)

もうこうなるといくら仕事熱心なエンジニアでも命には代えられない。
ホールドアップしてPAは完全に落とされた。

マイクを完全に落とされたステージ上では、ドラムの生音と、ギターとベースのアンプの生音だけで、ちゃんと許可を取った4曲を演奏した。

客席からはペットボトルが飛び交う・・・
暴力を振るっている軍服の人たちに対して投げられているのか、PAを落とされても演奏をやめない私たちに対して投げられているのか、それはわからない。

私たちは届出を出して許可を得ている楽曲を全部演奏して胸を張ってステージを降りた。
客席から「Funky牛逼(Fuckin Greatの意)と叫ぶ若者の声が聞こえた・・・

ステージを降りた私たちを銃を持った軍服の人たちが待ち構えていて別室に軟禁した。
中には先ほど殴る蹴るを受けた私の友人が、それこそボロ雑巾のようにうずくまって震えていた。

「お前達は外国人だからいい!!俺は中国人なんだ!!奴らは絶対に俺のことを殺す!!」
そう言って震えている彼に私はどうしてやることも出来ない・・・

この部屋から出ることは出来ないが、外から入ることは出来るようだ、長髪の若者がやって来て、彼を抱きしめて何か囁いたと思ったら、そのロックのシンボルである彼の長髪にキスをして出て行った・・・

この時に私は「この国でロックをやる若者と共に生きる!!」と心に誓ったのだ。

どうやって外に出られたのかは覚えてない。
事務所が大使館とかに働きかけたのかも知れない。

外に出れたボロ雑巾のような彼は「出られるのか?本当に生きてここを出られるのか?」と心底喜んでいた。

その後、居酒屋兆治という日本居酒屋で飲んだ。
私たちが出演するイベントは2日間で、次の日も出演に許可は出ている。

「明日は出て行ってバラードを歌いなさい!!そしたらあんた達の名前は中国ロックの歴史に永遠に残るから・・・」
そうアドバイスしてくれた人の言葉を聞いて、事務所のマネージャーは激怒した。

「末吉さん!!もちろん辞退しますよね!!明日のサザンのコンサートがどうなってもいいんですか!!」

それを聞いて今度は私が激怒した。
「俺はサザンのためにロックやってんじゃねぇ!!」

しかし結局、私は折れた・・・

私は殺されてもいい、そんなつもりでステージに上がっている。
でも何もわからず連れて来られた中野や河合や和佐田をこれ以上危険な目に合わせていいものか・・・
それよりも何よりも、隣で震えていたこの中国人の友人はヘタしたら本当に殺されてしまうのだ・・・

次の日のサザンオールスターズのコンサートは大成功を収め、そのニュースを日本に持ち帰って高いプロモーションとしてそれでも次のステップに進んだ中で、爆風スランプのこの日の事件は「なかったこと」にされた・・・そう、日本でも中国でも・・・


さて二つの面白い(笑)話を終えて、今日の話・・・

もうツアーも3週間目に差し掛かり、色んなことが「ルーティン」となって来ている今日この頃、いつものように重い機材を持って決められた列車に乗って、ホテルに入って休憩して、晩飯食って爆睡して・・・
移動日があるとゆっくり寝て会場に行けるので楽である・・・

いつもと違うなというところは会場がデカい!!(◎_◎;)

これが「ライブハウス」だと言うんだから笑うしかない(笑)

広い会場、ドラマーが外国人、そして今日の日付・・・
3つ揃っただけで中国をよく知る人にはもうピンと来ているかも知れない・・・

そして今日はゲストとして銀川から布衣の初代ドラマー欧老子がブッキングされていた。

「何で欧老子が今日だけ来るのかなあ?」
「知らない〜遊びに来るんじゃないですか?」
とヤオヤオ君・・・

5曲目が終わった後に2曲、欧老子がドラムを叩くということで私はステージを降りることになっていた。
「じゃあ私が戻らなかったら欧老子あとは全部叩いてねぇ〜」
などと冗談を飛ばしていたが、実はこれこそ「シャレ」にはならないことだったのである。

4曲目の途中でロードマネージャーがステージに上がって来て耳打ちする。
「Funkyさん、舞台降りて欧老子と代わって下さい」

・・・って曲の途中で言われてもなぁ(笑)
うんうんと頷いて、曲が終わった後また上がって来た彼に
「予定はあと1曲の後だよ」
と言うと、
「違うんです!!公安が調べに来てるんです!!すぐにステージを降りて!!」

全くもってワケがわからない。
私は苦労してちゃんと労働ビザも持ってるし、外国人が演奏するという許可もそれぞれの街で取っていると聞く・・・

逆らっても仕方がないので、私が叩く次の曲を紹介してしまったLaoWuに、
「あ、それ飛ばして次の欧老子のやって〜」
と言ってステージを降りる・・・

マネージャーも慌ててるし話を聞いても要領を得ない・・・
「楽屋も調べに来るかも知れないので外に出ましょう」

外に出るったってワシ何も悪いことしてまへんがな・・・
外国人が演奏すること許可取ってるんでしょ?
「ここだけ許可取れてないんですよ」

!(◎_◎;)・・・

マネージャの話では、「この小屋に対抗する小屋がチクったらしいんです」と言うが、私はそれが今日この日であることをどうも偶然には思えない・・・

「外国人」が「この日」に「大きな会場」で大勢の観客に何かを伝える・・・
そんな「許可」を政府が出すはずがない!!と思うのは考え過ぎだろうか・・・

「外の車に隠れてて下さい」
と言って、私をライブハウスのオーナーの車に押し込む・・・

見れば私服の人が数人楽屋口から中に入って行くのが見える・・・
いくら「悪いことをしてない」と言ってもついつい首を縮めてしまうのが人間である・・・

私は最初に書いた二つの出来事を思い出して、車の後部座席で横になることにした。
座っていれば何かの拍子に発見されるかも知れないし、もし万が一非常に執拗に探してたとして、こうして見つかっても「気分が悪くてずーっとここで寝てたよ」と言い訳できる。

念の為にバンダナも取って、首にかけているFunkyタオルもしまって、髪の毛も後で結んでおく。
「会場に入って来た時には確か金髪のドラマーが叩いてたのに」
と思って探されても困る・・・まあ髪の毛縛っても金髪は金髪なんですが・・・(笑)

車の中で聞こえるステージ上の音はベースぐらいなので、今どの曲をやっているかをベースから想像するが、まあ欧老子が叩ける昔の曲ばかりで構成しているようだ・・・

アンコール前にマネージャーが呼びに来た。
「公安もう帰りました。Funkyさんがアンコールで出てゆくかどうかはLaoWuの判断に任せましょう」
そう言うマネージャーを制して私は言った。

「叩かないよ!!今日はもうステージには上がらない」

アンコール終わってサイン即売会になった時にヤオヤオ君が
「Funkyさん出て行かないんですか?サインするのは全く問題はないはずですよ」

サインするかどうかの話ではない。
もし公安が戻って来て「あ、あの金髪だ」になったらどうする?!!

それに4曲しか叩いてないのにサインするのも変だろ〜
このまま出て行かずに「途中で病気にでもなった」ぐらいに思っててくれれば気が楽だ(笑)

オーナーが楽屋にやって来て、頭を掻きながら
「いや〜チクリが入ってねぇ〜」
と言う・・・

聞くところによると「チクリが入ったから当日は査察に行くからね」とあらかじめ公安から連絡が来てたらしい!(◎_◎;)

「上に政策あれば下に対策あり」
中国人は長い戦乱の世の中をこうやって生き延びて来た。

だから万が一のことを考えて銀川にいるトップマネージャーは欧老子をブッキングしたのだ。
もし何もなければ2曲叩いて昔馴染みと酒飲んでギャラあげて帰れば良い・・・

たまたま「万が一」だったということだ・・・

爆風のラジオ北京45周年の時だって、私や友人のロッカーにこれだけの「コネ」や「機転」があったらあんな結果にはならなかったとアドバイスする人もいる。

さもありなんである・・・

要は「出来レース」なのだ。
調べる方もチクリが来たから行かねばならんが、64だし大きな問題が起きたらこっちも困るしそっちも困るでしょ、みたいな感じなのかも知れない・・・

実は中国で6月4日のことを口にするのは非常に危険である。
64という数字でさえ口に出すのをはばかれる。

だから私はチェックされやすいFacebookに内容は書かなかった。
この日本語のブログだって絶対安全ではないが、Facebookよりはマシである。

そんな64の話を恐る恐るスタッフに聞いてみた。
「査察って今日が64なのと関係あるんじゃない?」

スタッフは大慌てで否定する・・・しかし本当に無関係なのかどうかは誰にもわからない。
今日じゃなければこんなチクリなんて無視するけど、万が一今日何かあったら自分の身も危ないからじゃあ行っとこうか〜なんてことも十分考えられる・・・

でも考えたって仕方がない。
今日は査察が来て、それを無事にやり過ごしためでたい日なのである。
それだけの話なのである・・・

中国人はそうやって生きて来たし、これからもそうやって生きてゆくのである。

X.Y.Z.→Aのアルバムに「WINGS」というコンセプトアルバムがある。

あの勇者のように翼を広げて迷宮を飛び出そう!!
でも高く飛ぶと太陽に近づき過ぎて翼を留めた蝋が溶けて墜落してしまう
低く飛べば海の水で翼が濡れて飛べなくなってしまう
夢にまで見た「自由」それは「Conditional Freedom(条件付きの自由)」でしかなかった・・・
この曲の語り部分で二井原が英語でコンセプトを述べてます)

このアルバムでは「だから高く飛ぼう!!あの太陽を掴むんだ!!」と歌う。

でも最新アルバム「WONDERFUL LIFE」では違う!!
「WINGS」に収録されている「For Whom The Bell Tolls」はこのアルバムではバラードになり、その曲に続いて「勇者を讃える鐘」では太陽に向かって飛ぶ勇者に鐘を鳴らすだけ(笑)

なぜか?!!
私が歳を取ったからではない!!もう今ならわかっているからである・・・
「この国で生きてゆく」ということがどういうことなのかを・・・
今なら査察で問題が起きないぐらいの「コネ」と「機転」はもう手にしているだろう・・・

中国人は今までずーっとこうやって生きて来た。
そして今ではこの「Conditional Freedom(条件付きの自由)」を十分に謳歌しているように見える。

「Conditional Freedom(条件付きの自由)」でさえあれば来年には一足先にコロナを抜けて世界一裕福な国になれるのだ・・・

「何も悪いことをしてないから」と言って胸を張ってドラムを叩き続けるのも人生、でもこの国ではそれをやるとLaoWu達やライブハウスや、その他大勢の人に迷惑をかけるのだ。
ヘタすると社会的や実際に「死」に至らしめる可能性だってなきにしもあらずである。

しかし「太陽に向かって飛ぶな」とは言えない。
あの時その「人生」をたまたま選ばなかっただけで、私だってヘタしたら飛んでただろう・・・
(いや、何度か飛んだか・・・)

今では「どうしても飛ぶ」という若者には鐘を鳴らして送ってやろうと思っている。
そんな若者が中国にはいっぱいいた・・・

中国に来始めた頃、とあるライブで高旗というギタリストと卫华というボーカリストのバンドのライブを見た。
大学の校内で、彼らの演奏が始まった瞬間に客が総立ちになってステージに押し寄せた。

その瞬間にどこから湧いて出たのか、観客より多いのではないかというぐらいの軍服を着た警備がそれを制止した。

PAの電源はすぐさま落とされたが、高旗は狂ったようにギターをかき鳴らして観客を煽り続けていた。
卫华は涙ながらに「やめて!!みんな座って!!」と観客に訴えていた。

どちらが正しくてどちらが間違っているわけでもない。
これが「中国」なのである。

いや、どこでも同じ、これが「世の中」なのだ・・・

終演後に楽屋に行ったが空気は悲惨なものだった。
誰も涙こそ流してないが、心が「泣いて」いた。

悔しがったって何も変わらない。
ここは「中国」なのだ!!

そんな思いを胸に抱いて、またギターを掻き鳴らしてシャウトするしかない・・・

「中国人は怒れる民だ!!だから音の大きなロックを愛する!!」
と言った友人がいる。

だから私は大きな音でドラムを叩く。
もし叩けないと言うならばしばし「黙る」しかない。

しばし黙って、生きていればまたきっと叩ける・・・
生き続けて、叩き続けて、それが自分に出来るたったひとつの小さなことなのである。

あの日、私は「この国の仲間たちと一緒に生きよう」と誓った。
だから生き続けなければならない。
叩き続けなければならない。

蝋でくっつけただけの翼しかなくてもその仲間たちを守れるかも知れない。
飛ぶ時はきっと飛ぶだろう・・・その時まで私は勇者たちに鐘を鳴らし続ける・・・

それが私の「WONDERFUL LIFE」である・・・


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2021年6月 4日

布衣2021年ツアー河北省邯郸

布衣の2021年ツアー、甘粛省蘭州から始まって、青海省西寧陝西省西安、までの乗り打ち(移動してそのままライブ)は少々キツかったが、https://www.funkyblog.jp/2021/06/post_1479.htmlを経て、あとは非常にゆったりと組まれている。

新郷安陽と河南省を北上してゆき、ついに!!というわけでもなく河北省に入る〜

河南省から河北省に入ってすぐの小さな街「邯郸(HanDanと読むのな!(◎_◎;))」全く聞いたこともない名前だったが、実は美人の産地で、あの三国志に出て来る呂布が愛した絶世の美女「貂蝉」がここの出身だったとか・・・ とは全く関係なくおっさ...

末吉覚さんの投稿 2021年5月30日日曜日

ちょっとこの「貂蝉」の話をWikipediaから引用しておこう・・・

こちら

貂蝉(ちょうせん)は、小説『三国志演義』に登場する架空の女性。実在の人物ではないが楊貴妃・西施・王昭君と並び、古代中国四大美人の一人に数えられる。

『三国志演義』第八回から登場。幼少時に市で売られていた孤児で、王允が引き取り、実の娘のように諸芸を学ばせて育てられた[1]。朝廷を牛耳り、洛陽から長安に遷都するなど、暴虐の限りを尽くす董卓を見かねた王允が、董卓誅殺を行う為に当時16歳とされる養女・貂蝉を使い、董卓の養子の勇将呂布と仲違いさせる計画を立てた。
王允はまず呂布に貂蝉を謁見させ、その美貌に惚れさせる。次に呂布とは別に貂蝉を董卓に謁見させ、董卓に貂蝉を渡してしまう。怒った呂布が王允に詰問すると、「董卓には逆らえない」と言い繕い、その場を円く納めた。その後、呂布と貂蝉が度々密会し、貂蝉が呂布のもとにいたいという意思表示をする。呂布が密会していることに董卓はいったん怒ったが、腹心の李儒の進言により貂蝉を呂布の元に送るように言う。だが、一方で貂蝉は董卓にも「乱暴者の呂布の元には行きたくない」と泣きつき、董卓の下を動こうとしない。それに怒った呂布が王允と結託し、董卓を殺害した。強固な結びつきを持つ両者の間に貂蝉を置き、貂蝉を巡る感情を利用し両者の関係に弱点を作りそこを突く、これが「連環計」である。
董卓亡き後の貂蝉は呂布の妾となったが子ができなかった。(第十六回)下邳の攻防戦では、陳宮に掎角の勢を進言されこれに従い出陣しようとした呂布を正妻の厳氏ともに引き止めている。下邳陥落後の貂蝉については記述がない。

まあ「一眼で恋に落ちる」というのだから相当美人だった(を想定してた)のであろう・・・

まあワシの人生には全く関係がないが(笑)

いや〜ええライブやった〜!!初日が出たな!!って7本目でやっとかい!!(笑) ライブ終了後に、これはあの伝説の美女「貂蝉」の生まれ変わりかい!!というぐらいの超美女と出会い、一瞬で恋に落ち・・・るわけもなくおっさんばかりで打ち上げなう(>_<)邯郸の夢・・・ 酔い潰れてるんちゃうで〜飯食うとこ着いた瞬間に力尽きたんやで〜 今日もドラムソロ3本!!

末吉覚さんの投稿 2021年5月30日日曜日

ライブは「初日が出た」というほど良かったのだが、ドラムソロで体力が全て奪われた〜(涙)

ライブ終わってふらふらのまま打ち上げ会場に行くのだが・・・

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実は店に着いてごろんとしたこの写真、メンバーのひとりが
「Funkyさんこれ UPしちゃっていいんですか?!(◎_◎;)」と・・・

何がいかんの?と思ってよく見ると、ズボンの股が破れてて、パンツからの横チンがそこからちんぽろりんと見えてるやん(>_<)(写真は塗りつぶしました)

明日は移動日なので縫ってもらえるところを探そう・・・


ステージ写真

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この日のライブ映像

今度は遠く離れた春日博文さんの朝鮮打楽器とのセッション!!
日本のロックを築き上げたギタリストのひとりでありながら、何故か韓国に渡って朝鮮打楽器を勉強していたという頃から、その生き様に非常にシンパシーを感じてるお方です(笑)
3連系のハネるリズムはアジアでは非常に少なく、民族音楽としてはこの朝鮮半島の他にはインドネシアと沖縄ぐらいしか聞いたことがない・・・その中でも朝鮮半島は、3連の真ん中にアクセントを置いたり、3連符の4つ取りとか非常に難しいリズムがある。
この曲のアレンジの時に真っ先に思い出したのが春日さんがステージで朝鮮打楽器を叩く姿・・・
オケ送って「これに朝鮮打楽器入れて〜」でひとり多重録音して送ってくれたテイクが素晴らしい!!それと一緒にいつもセッションしています〜
中国人ミュージシャン始めは全くリズムが理解出来なかったようだが、徐々に慣れて来たようだ・・・朝鮮族も中国の少数民族のひとつなのよ〜君らの文化のひとつでもあるのよ〜頑張れ!!(笑)
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2909433076042181&id=2249858155333013

ロードムービー

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布衣2021年ツアー河南省安陽

さて河南省最後の街は「安陽」!!
実は「安」とつくから安徽省まで行くとばかり思ってたのよねぇ〜

ところが来てみてびっくり!!この街ではないか!(◎_◎;)

ブログ記事:布衣春のツアー2018河南省

なんとここのライブハウスのオーナーは地元のバンド達!(◎_◎;)
みんなで鍋屋をやりながらライブハウスをオープン!!
そのこけら落としに布衣を呼んだ!!


ブログより抜粋

・・・と思ったらこの小屋のオーナーは地元でバンドやってるメンバーで、
この鍋屋はそのバンドで経営しとるんやと!(◎_◎;)

なるほど小屋には刺青だらけのスタッフばっかりやったはずや・・・(納得)

ちなみに調理師はバンドのドラマー(笑)
本職は西洋料理らしいが、地元に帰って来て、
バンドで鍋屋をやることになって中華に職替えしたらしい・・・

ちなみにこのバンドのメンバーもみんな亜州鼓魂を持っていると言う・・・

ここからは想像だが・・・

学生の頃(おそらく中学校の頃)、亜州鼓魂など中国ロックのアルバムを聞いて、
「おい、俺たちもバンドやろうぜ!!」とバンドを結成!!
「こんな田舎でやっててもダメだ、俺は都会に出る!!」と言ってバンド解散
都会に出て西洋料理屋で働くドラマー
「やっぱ都会はダメ(>_<)故郷に帰るよ・・・」
「帰って来たか、じゃあまた一緒にバンドやろうぜ!!」
「バンドはいいけどさぁ・・・どうやって食っていくんだよ」
「バンドで金出して鍋屋やろうぜ!!お前コックやれ!!」
店は順調に繁盛・・・でもバンドは田舎街には演奏場所がない
「おい、店も軌道に乗ったし、今度はライブハウスやろうぜ!!」
「いいなぁそれ、地元のミュージックシーンにも貢献出来るしな」
「おう、何より俺たちの演奏場所が出来るじゃないか!!」
「やろう!!やろう!!」
「こけら落としにはあの布衣楽隊が決まったぞ!!」
「すげー!!」
「それまでにはちゃんとオープンしなきゃのう・・・」
「んだんだ」
「機材ってどんなの揃えればいいんだ?」
「お前ギタリストなんだからお前やれ!!」
「なんでやねん?!」
「お前だけエフェクターとか色んな機材使ってるやん!!お前やれ!!」
「んぎゃ」
「一番大切な公安とのコネはどうする?!」
「重慶のライブハウスはそれが出来んで転々としてたらしいからのう」
「お前調理師なんだからお前やれ!!」
「なんでやねん?!」
「政府発行の調理師免許持ってんのお前だけなんやからお前なら出来る!!」
「調理師免許と関係ないやん(>_<)」
「おいおい、聞いたか?」
「何やねん」
「今度の布衣のドラマー誰やと思う?」
「誰やねん」
「あのFunkyさんらしいぞ」
「まぢか!(◎_◎;)」
「こりゃドラムセットも新品買っとかないかんのう・・・」
「もう安陽に入ってるらしいぞ」
「まぢか!(◎_◎;)ご飯でもご馳走せないかんやん・・・」
「無理(>_<)!!そんなヒマない」
「そやなぁ・・・メシはなくてもライブは出来るけど小屋が出来てなかったらライブは出来んもんなぁ・・・
「んだんだ」
「ふう・・・当日になってやっと形になったのう・・・」
「店の看板って誰がやるはずやったん?誰も作ってないやん」
「え?!!看板ないのん?客来るん?・・・」
「さぁ・・・」

まあ全くの想像なのだがきっとこんな感じだろうと・・・(笑)

みんな、ライブハウスやるのも鍋屋やるのも、
何よりこうしてバンドをやり続けるのも大変やと思うけど、
次にこの街に来た時にも店は潰れず(笑)、
鍋屋もバンドも健在で、一緒に対バンでライブでも出来たらええな。


面白いのは、この鍋屋はメンバーで運営しているので、布衣のライブのために店は休業!!
こんな看板が〜(笑)

「社長が布衣のライブを見に行くので今日は営業しません」ってwww


その次に来た時には鍋屋が居酒屋に変わっとった!(◎_◎;)

ブログ記事:布衣2019年春のツアー河南省


そして今回!!なんと控え室にはスタジオまで出来とる!(◎_◎;)

おお!ここかっ!!!懐かしいのう・・・ 最初に来た時はこけら落としで、看板も何もなく、ゴミだめの中に機材がある感じ(笑) 地元のバンドのメンバーがみんなで鍋屋やりながらこのライブハウス作ったという話がとても好きで(涙) https://ww...

末吉覚さんの投稿 2021年5月29日土曜日

鍋屋そんなに儲かってんのか!!と思ったらが鍋屋はもう潰れたと(笑)
まあでもライブハウスが潰れて鍋屋が繁盛というのならともかく、こうしてライブハウスが繁盛して継続出来ているってのは凄いぞ・・・相変わらず入り口がどこかわからんかったけど(笑)

そんな素敵な店でドラムソロ!!クーラー設置がありがたい(涙)

ステージ写真

観客

いつものように物販サイン即売会

そして打ち上げは屋台〜鍋屋が懐かしい〜(>_<)

ここで一句!!

幸せや〜ドラム叩いて友と飲む〜
今日は東へ〜明日は西へ〜


ステージ写真

その他いろいろ

この日のライブ映像


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布衣2021年ツアー河南省新郷

今回のツアーは(今のところ)移動距離もそんなに多くなく上手く組めている・・・
現在河南省を北へ移動して、河北省に入る手前の土地「新郷(XinXiang)」である。

最初に来たのはこの時、その後2018年の布衣のツアー〜、そして前回も来とるのね〜!(◎_◎;)

着いたら待ち構えていたかのようにライブハウスのオーナーが食事をご馳走してくれる〜!!

ここの入り口の置物が素敵だった〜

はてさて人を覚えるのが苦手な私としてはこのオーナーが誰だったか全く覚えとらんが、まあメンバーが親しく話しているので、ま、ええか〜先方も私に親しそうに話しかけて来るので適当に話を合わせておく(笑)

その後また一杯ご馳走になろうかとライブハウスに行くが・・・

こんなとこやったかのう・・・全く覚えてないと思ったらやはり場所は引っ越して新しくなってるそうな・・・

客席でバトミントンが出来るほど広い!(◎_◎;)

階上にはレコーディングスタジオが〜!(◎_◎;)

取り敢えず一杯カクテルをご馳走してもらいながら考える〜・・・

レコーディングスタジオがあるならライブをマルチ録音出来るのではないか?・・・
メンバーとスタッフのグループチャットにそう書き込んでみると・・・

うちのツアーシステムでマルチレコーディングまでが出来るのかっ!(◎_◎;)

日本でこのシステム使ってるバンドはおらんやろ〜こりゃライブレコーディングもやらないかんのう・・・って誰がやるん?ワシがやるんか(>_<)・・・まあ考えまひょ〜(笑)

というわけでこの日は結線等のことだけ考えといて取り敢えずライブ!!

どうでもええけどヤオヤオ君〜この足で踏んずけてくしゃくしゃの曲順表ってこれはないやろ!!(怒)

しかし本人は疲れ果ててて寝てるのでもうええか〜使えんことはないし(>_<)
しゃーないなぁ〜・・・

ステージ!!

この日のドラムソロ!!

打ち上げは地元の屋台!!

最近では青島だけじゃなく色んな地方の地ビールが生で飲める!(◎_◎;)

度数が少々高いらしく、結構酔っ払ったぞ〜(笑)

ここで一句〜!!

幸せや〜ドラム叩いてビール飲む〜
今日は東へ〜明日は西へ〜

って北上してゆきますが〜(笑)

河南省名物の胡辣汤!!


ステージ写真


ロードムービー

2021/05/28

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2021年6月 3日

布衣2021年ツアー河南省開封

実は前日のファンミーティングの時に真ん前にむっちゃ美人がいてずーっとワシのことを見てる!(◎_◎;)

質疑応答が始まったら真っ先に手を挙げてドラムの質問!(◎_◎;)
あんまり美女に見つめられることなんかないからむっちゃ緊張するのよね〜(>_<)

中でも「ドラムのチューニングってどうやってやるんですか?」という質問に対して、
「じゃあ、明日2時に会場入るから見学に来ればいい」
とLaoWu〜!(◎_◎;)

いや〜困るなぁ・・・こんな美女とそんなにお近づきになるなんて〜・・・
と内心喜んだものの、やっぱ会場に入ったら「戦い」なのでそんなにちやほやもしてあげられない(>_<)

とりあえず手伝ってもらってセッティング!!

そうそう、この小屋はステージがむっちゃ狭いのでドラムが端っこにセッティングになるのよね〜・・・

チューニングしながら色々教えてはあげてるのだが、
「じゃあ私の叩いてるの聞いて下さい!!」
と強い押し!!!(◎_◎;)

まあでも、私自身の教え方っつうかポリシーというのは「古き良き時代の板前さん」の世界で、
「お前なんか包丁持つのはまだ早い!!皿洗いしながら俺の仕事を見とけ!!」
ってなもんなので、美人だからと言ってエコひいきせずにドラムから引きずり下ろす!!

「サウンドチェックが終わったら10分だけ教えてやるから」
と宿題を出す(エコひいきしとるやないかい!!笑)

ドラムのサウンドチェックが終わった頃にLaoWu達がやって来てバンドのサウンドチェック!!
この時に一応美女に声をかける。

「よかったらドラムの横でサウンドチェック見ときな〜」
まあこれは各地の若いドラマーでもやるので別にエコひいきではない(笑)

「本番もここで見といていいよ」
と言うがさすがにそれは遠慮したようだ・・・

サウンドチェックが全て終わり、ちょっとだけドラムを見てやったが、
いや〜女の子ってのは基本的にリズム感がいいね。
しかしやはりパワー的には全然男の子に及ばない・・・

まあ細かいアドバイスもしてあげたいのだが、本番前はホテルに帰って寝たり(これ実はとても大事)、色々とメンタルケアーもせねばならないのでここで終了!!一応ブログネタにと記念撮影・・・

美人はだいたい眩しくてまともに顔を見れないのだが、こうして写真に撮って改めて見るとやっぱむっちゃ美人ではないか!!(◎_◎;)

まあでも美女よりもステージの方が大事なので邪念を取り払って頑張ってドラムソロ!!

いや〜暑かった(>_<)
冗談でなく美女どころではない「生きるか死ぬか」のレベルである・・・

「生き返る」ためにはビールが必要なのだが、これだけ汗でドロドロになると、汗で香ばしくなった髪の毛も洗わねばならないし、その日のうちにステージ衣装を洗っとかないと発酵してしまって大変なことになる(>_<)

ふらふらしながらホテルに帰って洗濯!!

一生懸命洗ってたら、またワシの大ファンのおっさんから矢のようなメシの誘いが来る(>_<)
ふらふらしながら行ってみると・・・おっさんが増えとるし(>_<)

見ればメンバーとスタッフは別のテーブルで、最初のおっさん(大刚)と飲んでいる。

しゃーないなぁ〜・・・ということでこのテーブルのおっさん(とその妻たち)はワシひとりで引き受けるしかない(>_<)

既に残りもんになっとるが食う!!

ふと見るといつぞやお隣の鄭州で会った盲目のギタリストが〜!!

あの時はギター弾いて歌ってくれたのよね〜
(その時の映像)

「今日はギター持って来てないの?」と聞くがやはり持って来てないようである・・・
中国の大地で聞く中国の歌はやっぱいいのよねぇ〜・・・まあまた次の機会に!!

「マッサージしましょうか」
と彼が言うのでメンバーみんなでマッサージを受けた・・・

盲人ってみんなマッサージ出来るのか!!(◎_◎;)

でもこの首をゴキッとすんのはご勘弁を〜
ワシは頚椎症性神経根症なのよ〜再発したらどうすんの〜(涙)

って最近再発せんなぁ・・・治ったんかのう(笑)

そんなこんなでおっさん(とおばはん)相手に飲んでたのだが、酔っ払ってご機嫌なおっさん達、
「では次はみんな11月に鄭州でまた集合な!!ひとり10枚チケット売るよーに!!」

!(◎_◎;)

正直言って各地各地であんまり覚えてない(失礼)おっさん達と飲むのはちと苦痛ではある・・・
しかし、こうしてメンバー全員にメシを奢ってくれ、翌日は車まで手配してくれて駅まで機材を運んでくれようと言う人たちは、バンドから見ればやっぱ助かる。

交通網が発達して、色んなバンドがツアーを廻ったりしているが、採算だけを考えると集客力がある週末だけライブをやって平日はライブをやらずに帰るというバンドが多い中、布衣だけは採算を度外視してでもこうして出ずっぱりのツアーをやる。

それはひとつには「地方のライブハウスを助けたい」、「地方のロックを活性化させたい」という気持ちが大きい。

これだけ情報が氾濫するネット社会の中国でも、いざバンドがツアーを組もうとすると「あの街とこの街の間のどっかにいい小屋がないかなぁ」と探しても、なかなかいい小屋がなかったりバンドが演奏出来る状態ではなかったりする。

そんな時は「布衣のツアースケジュールを見ろ」となる(笑)
布衣がやってるんだから大丈夫だろう・・・ということでその小屋と連絡を取るとかいった具合だ・・・

まあ採算的に言うと、ツアーメンバー8人が全員寧夏に帰る方が安上がりの場合もあるけど、田舎街の小さなライブハウスでの収入で、数日間ツアーメンバーの宿とメシを賄うのは大変であろう・・・

いくら自分がよく覚えてないとは言え、誰か朋友から紹介されて「メシを奢ろう」と言ってもらえることは非常にありがたいことなのである。

こう言うと読んでる人にはびっくりされるが、こう見えて「人見知り」であるが(笑)、頑張って接待を受けることにしまひょか〜・・・

別のテーブルの大刚にもちゃんとお礼を言っておいた。
まあ次の鄭州は週末で乗り打ち(移動してその日にライブ)が連続の中なので深酒は出来んが、まあメシぐらいなら付き合いましょう〜数軒ならば〜(笑)

帰りにライブハウスに寄ってマスターと一杯!!

頑張って地元のロックを盛り上げて下さい〜

ステージ写真

2021/05/26

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2021年6月 2日

布衣ファンミーティング@河南省開封

河南省開封のライブハウスは河南大学がある学生街の中にある。
翌日のライブの集客動員のためかも知れないが、ライブハウスのオーナーが大学構内にてファンミーティングをブッキングしてくれた。

私は大学を半年で中退しているので、大学のキャンパスはある種憧れである。
キャンパスを歩いていると、もうひとつの選び損なった人生を想う・・・

商売人の家に生まれ、サラリーマンに比べて両親と一緒に過ごす時間も圧倒的に少ない少年時代を経て、5時の定時に家に帰れるサラリーマンに憧れて(日本のサラリーマンは定時に帰れんて笑)、数学の先生かコンピュータ技師になるのが夢だった。

神戸商科大学(現兵庫県立大学)の管理課学科という、いわゆるコンピューター学科で、フローチャートなどを書いて、コボルとかアセンブラとかのコンピュータ言語(今でもあるんか?笑)を使って、部屋一部屋全部占領するような巨大なコンピュータに、穴の開いた紙みたいなので命令を打ち込んでたりした・・・

当時付き合ってた初恋の人に振られたので学校をやめ、親を騙して次の年の学費を元手に東京へと家出したが(笑)、あのまま無事にコンピュータ技師になって家庭を持ってたら、果たしてその時の理想のように「幸せ」に暮らしてただろうか・・・

こんな自分のことだから結構仕事も頑張って、家庭の愚痴でも言いながらそれなりに幸せに生きてたかも知れない・・・などと思いながらキャンパスを歩いて会場に着く・・・

会場ではボランティアスタッフ(学内で商業的な活動は難しいので当然ボランティアなのだが)が設営をしている・・・

思い起こしてみたら大学時代は軽音楽部の部室にしか行かなかったのでこんなボランティア活動なんか一度もしなかったのう(笑)

座席に座って客席(とは言わんのう笑)を見た感じ・・・

司会者(これも学生ボランティア)の説明から質疑応答に入る・・・

まあボーカリストであり、結成時からのたったひとりのオリジナルメンバーでありバンドリーダーであるLaoWuが受け答えをするのだが・・・

意外なことに私への質問が結構多い!(◎_◎;)

こんな音がわんわん響くところでマイク使われたんじゃ全く何を言ってるのか聞き取れないので、隣のLaoWuとかDaWeiとかが通訳をしてくれながら質疑応答が進む・・・

いや〜中国の学生さんはハキハキとモノを喋るのう・・・日本でもこうだったかのう・・・

ドラムに対する質問や、ある学生などは
「あなたのドキュメンタリー映像を見てあなたの生き様に感銘を受けました」
などと言う!(◎_◎;)

これか?まだVIP会員になってないから見れてないがこれか?・・・

まあ私のドラムに憧れて・・・と言うならわかるが、この国では「生き様」が売りになるのか(笑)・・・でも「生き様」はスポーツの記録とかと違って、他とは比べようがない唯一無二のものだからその方が助かるが・・・(笑)

いや〜それにしてもみんな真剣に「ロック」というものを考えて人生の指針にしてるのか、いろんないい質問が飛んで来た。

LaoWuが片っ端からワシに振るので、後半はほとんどワシが喋ってましたがな〜(笑)

彼らの質問に対しては、自分も過去に色々悩んで今に至るので、自分の経験からこのようにアドバイスした・・・


「いくら練習してもドラムが上手くなりません。やれるようになりたいことはたくさんあるのにそれに到達できないんです」

そうそう、ワシも50年近くドラム叩いてて今でもそうよ〜(笑)

ねえねえ、ワシの中国語ってどう思う?決してネイティブみたいに流暢じゃないよね?
30数年、今だに勉強し続けてるけど、ここまで喋れるようになると、こいつら(バンドメンバー)もっと難しい中国語を喋り始める(笑)

音楽に対するテクニックというのはこれと同じなのよ。
単語を知らないと自分の言いたいことも表現出来ない。
それと同じで、テクニックがないと自分の音楽を表現できない。

でもむっちゃ中国語の上手い通訳レベルの人がここで喋ってても、みんなその話聞きたい?
中国語はまだまだ下手だけどみんなワシの話聞きたいでしょ?
音楽もそれと同じよ。

会場:「おお・・・」拍手


「世の中にはクソみたいな音楽が売れてたり、素晴らしいバンドが全く日の目を見なかったりしますが、そのような現状をどのようにお考えですか?」

うんうん、「音楽をやる」「自分の音楽を追求する」ということと「金を儲ける」ということは全く別もんなんだよねぇ〜

かく言う私も、今は音楽でメシ食ってるけど、日本でも自分より上手い素晴らしいドラマーがメシ食えてないって現状を見ると同じこと思うよねぇ〜
クソみたいなドラマーが自分より金稼いでたり(笑)

かく言う私ら布衣の友人にも売れた歌手がいて、彼がこのLaoWuにこうアドバイスしているのを聞いたことがあるんだよね。

LaoWu、お前こんなアンダーグラウンドな小屋でライブやってちゃダメだよ、それじゃぁいつまで経ってもアンダーグラウンドから抜け出せないじゃないか。
小屋は選ばなきゃ。有名な小屋でやってたら、「ああこの人は凄いんだな」って思われて、
上に行ける・・・

でもLaoWuはこの道を選んだんだよね。
あのまま彼が言うように自分をブランドにしていって、ライブを選び、数少ない選ばれたライブだけをやってゆくより、こうして毎日ツアーで色んな小屋で演奏することを選んだ。
だから今があるんだよ・・・


そう、あの時に彼が別の道を選んでたら、今こうして一緒にツアーを廻ることもなかったかも知れない。
ひとつの「選択」がひとつの「縁」を産む。
その「縁」でその「人生」が回ってゆくし、別の「縁」では別の「人生」が回ってゆく・・・

私があの時コンピュータ技師への道を選んでたらどうなってたか・・・
それは誰にもわからない。
結構サラリーマンとして成功してたかもわからないし、音楽への夢を諦め切れずに中途半端な人生を歩んでたかも知れない。


「入るのは難しいが出るのは簡単」と言われる日本の大学生と違って、中国の大学生の勉強はそれはそれは大変であると聞く・・・

私も去年カンボジアで暮らしてて、何かやらねばとクメール語を勉強しに3ヶ月学校に通った。
私の頭では、たった1時間の授業のために予習復習を8時間やらなければ勉強についてゆけなかった。

それを各教科毎日何科目もやるんだからそれはそれは大変だろう・・・
でも「やろう」と思って始めた「勉強」は、大変だったけどそれはそれで楽しかった。

学生たちも「ロック」を聞きながら色々悩んでるのであろう、最後に「自分の目指す道」についての質問が来たので、私はこうアドバイスした。


世の中には金の為なら人を騙してまで金儲けする人がいる。
名声の為なら人を蹴落としてまでのし上がってゆく人がいる。
どうしてか?

それは自分の進むべき道(中国語で「方向(FangXiang)」という言葉を使った)が見えないからだよ。

自分の「方向(FangXiang)」が見えない人は、金や名声を手に入れれば取り敢えずそれでいいと考える。

私はある時期、金も名声もある程度手に入れたけど、そんなに「幸せ」ではなかった。

自分のやりたくないことをやって手に入れたものはそんなに「幸せ」を産まない。
自分のやりたいことをやって手に入れたものは、小さくても「幸せ」である。

幸福在哪里?(幸せはどこにある?)
幸福在这里!(幸せはここにある!)

「方向(FangXiang)」さえ見つかれば、人生はただそれを歩むのみだから、金や名声で人と比べながら生きる必要もない。

自分の道を歩むのもそれなりに大変だけど、自分が好きで選んだ道ならそれなりに楽しいと思うぞ。

だから、自分の道がまだ見つからない人は、決して手っ取り早く「金」とか「名誉」に走らない方がいい。
そこには決して「幸せ」はないよ。

幸福在哪里?(幸せはどこにある?)
幸福在这里!(幸せはここにある!)

早くそれが見つかるといいね・・・


学生相手にそんな話をしながら、師匠「村上ポン太」さんのことを思い出した。

追悼文:師匠旅立つ!!

師匠は「心の師匠」ではあるが、決して一度たりともドラムを教わったわけではない。
師匠のドラムを聞いて「自分もこう生きよう」と思っただけである。

師匠の人生と自分の人生は全く違うものなのであるから、決して師匠と同じ人生を歩んでいるわけでない。
ただ師匠の背中を見ながら「自分の人生」を歩んでいるだけなのである。

スポーツ競技などと違って人生に「点数」はつけられない。
だから「競争」する必要は全くない。

自分よりも金持ちを羨んだり、「自分はなんでもっと有名になれないんだろう」と悩むこともない。

ただ自分の進む道にはいつも困難は待ち受けているし、それを乗り越えればまた新しい困難が待ち受けている。

いつまで経っても中国語が上手くならないのと同じで、いつまで経ってもドラムは理想通りには叩けない。
でもこうして中国語喋って暮らしてるし、こうしてドラム叩いて生活している。

自分の道は果てしなく遠く続くけど「ここまで来た」と思えば、歩んで来たこの道も結構果てしなく長く歩んで来たものだと思えて来る・・・

それはきっとパラレルワールドのどこかでコンピュータ技師か数学の先生をやってる別の自分だって同じだと思うぞ・・・

頑張れこの国の悩める若者よ。
ワシの人生が少しでも君らの為になるんだったら本望じゃぞ〜

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2021年6月 1日

布衣2021年ツアー河南省開封移動日

今年はツアースケジューリングが非常にシステマチックに組まれている。

相変わらず週末は乗り打ちで大変なぶん、月曜日は移動日、火曜日はオフ、水曜日にライブをやって木曜日は移動日、そしてまた週末に突入・・・というスケジューリングである。

初の移動日となったこの日、マネージャーから
「開封ではまたあの人があんたを待ち構えてるわよ」
と笑いながら言われる。

私自身がおっさんなので全国各地の熱烈なファンも全ておっさんである(>_<)
こうして必ず駆けつけて奢ってくれるのは嬉しいことなのではあるが、人の顔とか名前とかを覚えるのが非常に苦手なのでちと苦痛でもある(涙)

「河南省か・・・Kunって人でしょ?」
「違うわよ、大刚の方よ」

ふたりいるのか?!(◎_◎;)

しかし駅まで車で迎えに来てくれた人はまた知らないおっさん(>_<)
まあ私が覚えてないだけで「前回一緒に飲んだじゃないか」と!(◎_◎;)

地方地方で一緒に飲む人いっぱいおるから覚えられんのよ〜(涙)

この大刚って人はお隣の鄭州というところにいて、「代わりの人が迎えに行くから」ということらしい・・・(>_<)

しかしまあツアーと言えば一番大変なのが機材の運搬、その中でもホテルから駅まで、着いた駅からホテル(もしくは会場)までの機材運搬、そして8人の大所帯を二人ずつのグループ4つに分けてタクシー等の手配、これが一番大変なので、こうして大きな車数台で迎えに来てくれればそれは本当に助かる!!

最近では私に直接ではなくこうしてマネージャーに連絡が来るのも助かる。
メシの段取りとか移動行程とか私がやるわけではないので、実際私に聞かれても困るのである(>_<)

マネージャーの話では晩飯はこの人たちが奢ってくれるということで、小さな街の小さなライブハウスを大人数で廻る私たちにはそれも非常に助かる・・・

ホテルに着いて機材を降ろし、晩飯にはまだ早いということでホテルで仮眠してたら誰かがドアをノックする!(◎_◎;)

服務員かと思ってドアを開けたらその大刚という人が満面の笑みで現れた!(◎_◎;)

「え?鄭州にいるんじゃなかったの?」
「車飛ばして今着いたんだよ〜」

(>_<)

そこまでしてくれるのが余計重荷でもある(涙)
このまあ部屋で数時間立ち話どころか座り込まれてももっと困るので、
「じゃあメシまではまだ時間あるけど先に食って飲んどこう」
と提案・・・酒があれば何とか間持ちはする・・・

というわけでオススメの屋台(というか路上飲み)へ〜

ここでまた地元の別のおっさんを紹介される・・・
聞けば地元でライブバーをやっているらしい・・・

もうこのメシ場にも飽きたので
「甘いカクテルが飲みたい」
とワガママを言う。

出されたものは全部食べるのが礼儀の日本人と、食べきれないぐらい出すのが礼儀の中国人との戦いと同じで(笑)、中国で接待され慣れている経験上で言うと、ここでツマラナイのだけれども延々我慢して飲むのよりは「何がやりたい」とワガママ言う方がお互いのためである。

この街では大学の側の学生街であるライブハウスとその近所のホテルしか見たことがなかったので知らなかったが、こんな素敵なところがあったのね〜!(◎_◎;)

ここでカクテルをご馳走になり、すっかり酔い潰れて先にホテルに帰る。
「せっかく接待してくれてるのに酔い潰れて先に帰るのは失礼だ」と思う日本人の礼儀感と違って、「酔い潰すまで接待した」という達成感を与えるので中国ではこの方が良い(笑)

翌朝は二日酔い(笑)のためゆっくり起きてカフェを探す・・・
お茶文化の中国ではなかなかいいカフェを探すのは難しいのよねぇ・・・

と思ったらヤオヤオ君に捕まって河南省名物の胡辣汤!!!
その後は電動バイクで初の市内観光〜

中国では街角で乗り捨ててある自転車をスマホでスキャンするだけで借りられたりするサービスがあるが、街によってはこのように電動バイク(中国では電動バイクは自転車と同じ扱いなので免許は要らない)があったりして非常に便利である・・・

道すがら数码广场(デジタル広場)というのがあったので寄ってみてゲットしたのがこのポータブルスピーカー!!

実はBluetoothスピーカーはいくつか使ってはみたのだが、低音が人工的に増強されてる感がどうも馴染めなくて(>_<)・・・ロックとか聞くにはいいんだけど、Jazzなんかだとバスドラだけが大きく聞こえてしっくり来ないのよねぇ〜・・・

中国ではもうモノを買うのは大体ネットで注文、郵送というのがほとんどなのだけど、それでは音を聞いてから注文出来ないので、やはりこういう商店で実際に音を聞いて購入するのに勝るものはない!!

一緒について来てくれたヤオヤオ君、「そんな安物じゃダメですよ」と最後まで反対するが、それを押し切って購入したのがこれ!!

20210610KaiFeng3.jpg

一個100元(1500円強)!!安い!!!
これだとわざわざ金をかけて低音を増強してないので自然に聞こえて好きである\(^o^)/

モノラルなのはいた仕方ないとして、どうせステレオスピーカー買ったところで一台のスピーカーの左右からそれぞれ音が出てる程度なので広がりとか低位とかは似たようなもんである・・・

・・・と、ホテルに帰って寝っ転がって音を聞きながら説明書を読んでたら、なんとこのスピーカーを2台買うと、それをBluetoothで連結してステレオになるらしい!(◎_◎;)

20210610KaiFeng4.jpg

急いでまた電動バイクに飛び乗ってデジタル広場に行くが残念ながらもう閉店(>_<)

20210610KaiFeng5.jpg

翌日朝一番で同じ店に行って同じモノをもうひとつ買って来た!!

20210610KaiFeng1.jpg

おお!!見事にステレオになる!(◎_◎;)
しかもコードレスなのでどこにでも配置出来るのが良い!!

20210610KaiFeng2.jpg

音楽が趣味であった時代から「仕事」になって、めっきり「音楽を聞く」という習慣がなかった私であるが、この旅はiTunesにデータを取り込んで音楽鑑賞でもしますか〜\(^o^)/

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2021年5月29日

布衣2021年ツアー陝西省西安

寒くて空気が薄かった青海省西寧から6時起きで860km移動して西安へ〜

さすがにみんな疲れてます(笑)

使用前使用後(笑)

高速鉄道で4時間半〜西安は城壁に囲まれた素敵な街です〜

会場は前回とは違う新しい小屋!!

セッティング!!

今回は7つのバンドが入れ替わり立ち替わりオープニングアクトとして寧夏回族自治区銀川から参加する。
地元のロックを盛り上げようというLaoWuの考えなのであるが、最初のバンドのドラマーは日本でのサマードラムスクールにも生徒としてやって来たLiuJian。

ついでなので32分音符のフィルの叩き方を教える(笑)

サウンドチェックが終わったらホテルで出番まで寝たりして休息を取るのだが、よく考えたら寧夏で風呂に入る時間もなかった(>_<)

寝る間を惜しんでシャンプー!!

せっかく綺麗になった髪の毛もドラムソロで汗ぐしゃぐしゃ(>_<)

終演後に地元のドラム教室の沈老師が顔を出してくれた。

この老師は出会った時から奢ってくれたいい人(笑)で、今回もバンドみんなに奢ってくれると言う!(◎_◎;)

2日ぶりにシャワーを浴びてゆっくりその場所に行ってみたら・・・

これがまた地元の人がいなければ絶対に行くことがないだろうという地元ならではの店!!
どうせ奢ってもらうなら高級店よりも絶対こっちの方がええと思う〜

翌日はヤオヤオ君に呼び出されて糊辣汤を食いに行く・・・

胡辣汤なら今日行く河南省の名物じゃないの?・・・と思ってたら字が違う?!(◎_◎;)
「胡椒で辛いスープ」ではなく、こちらのは「糊のような辛いスープ」?!(◎_◎;)

最後に西安名物の有名料理をふたつ紹介しておきましょう〜

さて西安をあとにして河南省開封へ向かうわけですが、心残りなのは時間がなくてストリートミュージシャンが集うストリートとやらに行けなかったこと・・・

西安は日本で言うと奈良や京都のような古都だけど、许巍や郑钧や张楚などのロックスターが生まれ育った「ロック」の街でもある。

今ではひとつのストリートがストリートミュージシャンで埋まるという話である・・・現在の住処となった銀川からは高速鉄道が通ってすぐ(と言っても2時間かかるらしいですが)だということなので、次の機会には是非行ってみよう〜

ステージ写真

ファンとぱちり

ロードムービー

2021/5/23

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2021年5月28日

布衣2021年ツアー青海省西寧

さてと、蘭州ラーメン食って西寧へ〜

着いてみたらこれが寒い!!(>_<)気温は真昼間で8度・・・後に6度まで下がる(涙)

ライブハウスのオーナーが駅まで迎えに来てくれてて、そのまま昼飯を食いに連れてってくれるのだが、雨も降っててこれが寒い!!(>_<)

ご馳走してもらった料理・・・でもあまりに寒くて味を覚えていない(>_<)

その後ホテルにチェックインして休憩・・・っつうか暖をとる(笑)

スタッフの入り時間よりちょっと遅れてしまったので仕方ないのだが、
「場所わかるから自分で行くから〜」
と言ったのが運の尽き・・・小屋が前回のと違ってるやないの〜(>_<)

送られた地図を見ながら雨に濡れながら進んで行くのだが、どうやら地下に降りてゆくのではないかということで降りてみた・・・綺麗!(◎_◎;)

写真

スタッフにこの写真を送ったら迎えに来てくれた。
そのすぐ近所の新しいライブハウス!!

出来立てなのかまだコンクリートの匂いがする・・・

セッティング完了!!

ところでここ青海省西寧は、海抜は2000mを越え、一説によると3000m近いという話もある。

前回もそうだったのだが、セッティングで既に息切れ(>_<)
ゼーゼー言いながらセッティングを終え、サウンドチェックしてホテルに帰る・・・

私は本番前には軽く仮眠を取る。
起きてすぐよく叩けるなという人もいるが、寝起きはいいので大丈夫!!ここで体力を蓄えておくのが末吉式である。

本番!!ドラムソロ!!!

いや〜海抜から言うと富士山の7合目ぐらいでドラム叩いとるんか?叩いたことないから知らんけど(笑)

前半は落ち着いて深呼吸しながらドラム叩いてたけど、アンコールで叫んだらいかんな(>_<)
息吐いたらもう吸い込めんみたいなそんな感じ・・・ようこれで歌歌えるなぁ!(◎_◎;)やっぱボーカルが一番凄いですわ・・・

翌朝は6時起きで西安へ〜ちとここから遠いのよね〜・・・
そしてそのボーカルに大きなトラブルが・・・続く

ステージ写真・・・暑かったのよね〜酸欠でライターの火がつかなかったらしい(>_<)

ロードムービー

2021/5/22

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2021年5月26日

布衣2021年ツアー甘粛省蘭州

さて、滑り込みで中国に入国し、VISAも無事に更新し、晴れてツアーが始まった!!

ところでツアーの前にどうしても準備しておかねばならないものがある。
スティックである!!

実は「当分中国には帰れないだろう」ということで、ドラムセットと一緒に中国にある(そんなになかったけど)全てのドラムスティックはカンボジアに送ってしまったのだ。

日本のパール楽器に連絡して送ってもらう・・・
工場のある杭州から送れればよかったのだが、どうやら日本から送ることになってしまったようだ・・・

ついでに予備のツインペダルとシンバルも発注した。
シンバル、特にクラッシュシンバルは消耗品なので、割れたシンバルを削り削り使っていたのだが、このチャンスについに発注したというわけだ。

送り先はパール楽器の中国代理店の中音公司になるのだが、着がツアー出発ギリギリになってしまい、そこからツアー先に転送では間に合わないということで出発前に取りに行くことになった。

昔X.Y.Z.→Aのアメリカレコーディングの時、アメリカのパール楽器から1セットドラムセットがスタジオに送られて来た時に、エンジニアのウェインデイビスが「こいつは何者や!(◎_◎;)電話一本であのパールからドラムセットを送って来させるなんて...

末吉覚さんの投稿 2021年5月19日水曜日

そう、私はワクチン接種のために北京にいたので北京から出発、他のメンバーは寧夏回族自治区銀川からの出発となる。

久しぶりの北京駅〜

寝台車〜食堂車もあるよ〜

洋式トイレがあったのにはびっくり!(◎_◎;)

初日は甘粛省蘭州!!言わずと知れた蘭州ラーメンで有名なところである。
食わねばなるまい!!!

セッティング〜新しいシンバルが素晴らしい!!(涙)

サウンドチェックを終えて小屋を出たら熱烈ファンが!(◎_◎;)

もうね、この人、本人よりもよう知ってはる・・・(笑)


さて、開場!!1年5ヶ月待った熱烈なファンが列を作る・・・

いつものようにヤオヤオ君の前説(笑)から始まるのだが、客の歓声がものすごい!(◎_◎;)

ライブの熱気!!

熱気!!

熱気!!

この日のドラムソロ!!

いや〜久々のフルライブ!!やっぱ楽しかったのう・・・

ほぼ観客はマスクをつけておらず、サイン即売会でもマスクをつけてない観客が握手をし、ノーマスクで話しかけて来るんだから日本にいる人からすれば恐怖かも知れない・・・

思えばコロナ発生の頃から、コロナがほぼなかったカンボジアで暮らし、カンボジアでコロナが蔓延する直前に、コロナを封じ込めた中国に渡って来ているので、私自身は今日本人が経験しているような気が滅入るようなコロナ対策を経験していない。

そんな私が「これ大丈夫か?」と思うぐらいなので、やはりコロナはこの国では完全に封じ込めているのだろうと想像する・・・


さて、ここ蘭州のライブハウス「葵(Kui)」は、最初に来た時には歴代5本の指に入るほど小さな小屋だったのだが、今はこんなに大きなライブハウスとなって、更にはオーナーがこんな不思議な日式バーを開いていると言う!(◎_◎;)

いや、これも面白かったが、楽屋のマーシャル冷蔵庫も面白かったぞ!!

最後に蘭州名物の「牛奶鸡蛋醪糟」!!
牛乳と卵とナッツなんかを煮込んだ甘いスープのようなスイーツのような・・・
飲んだ後のシメにはピッタリです〜

2021/05/21

ps.ロードムービーがUPされてました〜素晴らしい!!


ステージ写真〜

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2021年3月24日

髪染めとの戦い・・・

もう何年前になるだろうか、やっちんの九州ツアーの時に突然思い立って金髪にした!!

その時の話:Neoファンキー末吉リアルGoldへの道

まあ早い話、黒髪だと新しく生えて来た白髪が目立って、毎月白髪染めをするのがめんどくさくなったのである(笑)

ところがいざ金髪にしてたら今度は新しく生えてくる黒髪が目立って来て、結局のところ毎月の髪染めを余儀なくされて来て数年・・・

気がついてみたら「金髪」というより「白髪」になって来ていた!(◎_◎;)

まあ「染める」というよりは新しく生えて来た部分を「脱色」するので、どうやらどんどんと脱色が進んで来たようだ・・・

橘高曰く、
「羨ましいですよ、僕も昔プラチナにしたかったんで何度も何度も脱色したんですけどそこまでプラチナにはならなかったですよ」

白髪やし・・・白髪やし・・・(笑)

また脱色というのは皮膚にダメージが大きいらしく、生まれて初めて「アレルギー」とやらを経験(>_<)

アレルギーはショックで死に至ることもあると言うが、「ファッションリーダー」としては命がけで毎月染め続けなければならない(笑)と思って今に至る・・・


ところがカンボジアで暮らして1年間、プノンペンで(勝手に)専属美容師になってもらった「和心」の原田さんと相談して、ここ数ヶ月前から方法を変えている。

新しい方式は「脱色」ではなく「染める」!!

そう、髪の毛の黒い部分はもうほっといて、脱色せずにそのまま金髪に染めてしまえばどうかということである。

毛先の方はもうすでに白髪化しているが、根元は徐々に濃い色に染めていけば、生え際の黒いのも目立たなくなるし、境目がぼやけていると、必然的に髪染めに通うタームが長くて済む・・・

そんなこんなでもう半年近くになってたのではあるまいか・・・
昔より目立たないとは言え、根元の白いのはもうかなり長くなって来た・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月13日土曜日

カンボジアを離れるまでにもう一度染めといてもらおうと思いつつ、バタバタと出国になってしまって今に至る(>_<)

外国で同じように染めてもらうのに、やり方をメモに書いといてもらった・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

これを見せて同じようにやってもらえればいいということだったので、安心してヤオヤオ君の知り合いの美容室にやって来た・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

何やら値段交渉の末、
「頭皮にアレルギーがあるからね」
と念を押すと、薬剤を皮膚に付けて反応を見る!(◎_◎;)

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

いや、ご丁寧なのは嬉しいのだが、アレルギーが起こるのは脱色剤であって、染め剤は今まで起こったことないし〜

まあでも原田さんが気をつけて頭皮に薬をつけないように塗ってくれたから起きなかっただけなのかも知れない・・・どちらにしても「ご丁寧」なのはありがたい!!
仕事も同じようにご丁寧なのかと思ったら・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

色が全く違うし〜!(◎_◎;)

「14番って言ったでしょ!!」
ちゃんと原田さんが書いた紙を見せて翻訳までしたのに・・・(>_<)

やり直し!!・・・ってかせっかく赤っぽい黒が残っているなら、その色はところどころ残してメッシュみたいにすればいいのでは?

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

薬を塗ってゆくのだが、これってひょっとして脱色?!(◎_◎;)

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

ラップをかけてるところを見るとやっぱ脱色?・・・困るのよねぇ〜こんなにベタベタ頭皮に薬塗られちゃぁ・・・(>_<)

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

温めましょうということで、ここはスチームではなく電熱器!(◎_◎;)

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

もう後頭部は薬で爛れてヒリヒリしてる上に電熱当てられた日にゃぁ
「アチチチチ(>_<)」
もう軽い火傷状態である(涙)

「もう勘弁してよ〜」ということで常温でしばらく置いて色を見てみると・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

全然変わってないやん!!(>_<)

ヤオヤオ君曰く、
「後はなんか綺麗な感じに仕上がってますよ」

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

後がよくてもなぁ〜鏡とか前しか見えんし〜
人が見るのも後ちゃうし〜(>_<)


というわけでこの店はすぐに出て、2日間置いて別の店に行った・・・


末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

やっぱ脱色なのね(>_<)
アレルギーのことを伝えるとご丁寧に皮膚に当たらないように塗ってくれる・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日
末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

シャンプー台に行って流してから色を見てみると・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

うん、なかなかいいようである!!
ちょっと横っつらがまだ赤いけど、もともとメッシュみたいにマダラでいいと思ってたのでこれでも十分である・・・

そしたら店長が、
「ダメ!もう一度やろう」
とこだわりを見せる!(◎_◎;)

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

3人がかりでまたやり直す(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日
末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

うん、今度は店長さんも満足!!
丁重な仕事ぶりやこだわり、何よりもその安き値段に惹かれて専属になってもらうことに決定!!

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

まあその度に銀川まで来ねばならんが、まあ部屋も用意してくれてるし、ツアーの合間に戻るならもう北京である必要はない(笑)

あと問題はこの眉毛の白髪やなぁ・・・原田さんは
「眉毛染めは危険なのでうちではやってません」
と言ってたが、中国だと金出せばやってくれそう〜(笑)

危険なんかのう・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月23日火曜日

あと、この眉と眉の間の通称「岡崎班」、これ何とかならんかのう〜
岡崎はーん〜どうやって直したん?

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2021年3月13日

寧夏回族自治区での隔離後半開始!

カンボジアからの中国渡航、直行便でなければならなかったので、住居のある北京ではなく上海に降り立って(その時の話はこちら)、そのままホテルで隔離!!(その時の話はこちらこちら

そして最終日にこの書類をもらった。

夜中に電話で叩き起こされた。 「あんた今ジエチューだから降りて来て手続きをして!」 ジエチューって何やと思いつつ、会話のニュアンスでだいたい想像出来る(笑) Googleさんに聞いたらどうやら「解除(Jie3Chu2)」!! おお!!・・・...

末吉覚さんの投稿 2021年3月11日木曜日

「この書類はものすごく大切だからね!!いろんな所で見せなきゃなんないから、絶対に失くさないように!!」
と散々念を押されて、この書類と共に空港へと向かった・・・

ひえぇ〜やっぱ上海はデカいのう〜ギター返しに勝山邸に寄って空港まで2時間タクシーに乗っとる!(◎_◎;) あわや間に合わんとこやった〜 とりあえず隔離楽しかった!!金が要らんならずーっとここでおりたいぐらい(笑) ファンキー末吉ブログ:隔離生活第二週目 https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1468.html

末吉覚さんの投稿 2021年3月11日木曜日

途中、ギターを返しに行ったりしたので大幅に遅れ、空港に着いたのは本当にギリギリ!!

相変わらずの手荷物検査の上に厳重な健康検査?・・・と思いきや、健康検査はスマホアプリの緑色QRコードでパス!!
ぎりぎりチェックインの後、安全検査のところで大容量バッテリーでモメたが、時間がないということで特別にパス!!最終搭乗者となり、VIPバスにて搭乗!!

ギリギリに飛び込んで最後の乗客になったのでVIPバスで飛行機まで〜乗客あんましおらんし〜 2週間ぶりの外食は機内食〜コーラなんて久しぶり!!ちょっと感動〜

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

中国は「コロナの封じ込みに成功した」と豪語するが、やはり国内移動は自由だと言っても、そんなに飛行機に乗っている人は昔ほど多くはないのだろう。
預け荷物が流れているのもこの便のみ!!

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

さて、預け荷物を取ったらここから別室に連れて行かれ、既に届けている隔離場所に移動〜・・・と思ってたら、誰も声をかけて来ないどころか、スマホで用意した緑色QRコードをチェックする所もない!(◎_◎;)

出口では布衣バンドの老呉とマネージャーの小文、そしてローディースタッフのヤオヤオ君が待ち構えていて、私を車に乗せて隔離場所まで運ぶ・・・

・・・ってこうして誰かが迎えに来るっつうこと自体が「隔離」にはなってないのではないか?
そもそも上海に着いた時みたいに、いやがおうなしに隔離バスに載せられるとか、公共交通機関を使っていいっつうこと自体がもう「隔離」ではない・・・

聞けば日本での水際対策もこのような感じらしい・・・
「公共交通機関に乗るな」というのも「お願い」でしかなく、それを取締る法律も罰金もなければ、それをチェックする人員もいない。

この国は違うのだ!!
やらなければならないことは「強制」である。

カンボジアもそうだが、ひとつの社区から感染者が出たら、その社区全体をロックダウンする。
「仕事に行くな!!今出ている人間は戻って来るな!!」
違反した人間は容赦ない罰則!!
それをやってるから感染者を押さえられてるというだけの話なのだ・・・

ここ寧夏回族自治区はコロナ発生以来未だに感染者が出ていない地区らしい・・・
車に乗った途端に全員がマスクを取って、
「あ〜緊張した(笑)」
きっと感染に関する緊張感もそんなにないのだろうと想像する・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

民主国家の日本だと、通行を規制して「国民の自由を奪う」ということはあってはならないことかも知れんが、やっぱこの国はそれが出来るのが今の時代では「強い」なと思えて仕方がない・・・


「社区の長から何か連絡ない?」
マネージャーの小文が心配そうに・・・いや全く心配そうじゃなく笑ってそう聞く(笑)

こちらはちゃんと飛行機の便から自分の電話番号から隔離場所の住所から何から何まで届けているが、何も連絡をもらえないとするとこちらからその社区の長とやらに連絡する術はないのだ・・・

「あと数日連絡待ってみて、なければ別にもう出歩いてもいいんじゃない?」
緩い・・・なんと緩い・・・(笑)

でもまあ考えてみたら私はほとんど感染者がいなかった(出発時に隔離施設を脱走した中国人から市内感染が報告されたが)カンボジアから、出発前にPCR検査と血液検査、着いてから空港で更にPCR検査、そのまま隔離ホテルで2週間隔離の後にPCR検査を経て全て陰性だからここに来ている。

日本では感染拡大地域から来日した人間に対してもこの緩さなのだから、そりゃ感染拡大を防げるわけがなかろうと思う・・・

空港からの高速道路の料金所には「車両通行カードの提出」と書かれている。
きっとこの届け出がないと高速道路にも乗れないのだろう、
緩いと言っても日本よりはまだまだ数段厳しいと想像する・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

思えば日本に帰国した人、来日した人はどのように2週間の「自主隔離」を過ごしているのだろう・・・
コンビニぐらいには行けないとさすがに食べるものには困るのではないか?・・・

外食はどうなのだろう・・・

「全然大丈夫!!」
とのことで、一年以上ぶりとなる「炒烩肉(ChaoHuiRou):羊肉焼きそば」を食いに来た・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

レストランの従業員も誰もマスクをしていない・・・(笑)

小文の話によると、この自主隔離に関する全ての判断は社区の長に任されており(共産時代の名残りか?)、まあ誰かが問題を起こせば全体責任で社区全体がロックダウン!!
まあ私も問題を起こすつもりはないので、自分で判断して、連絡の来ない社区の長に迷惑がかからないようにするつもりである・・・


隔離部屋に着いた・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

このビルの12階らしい・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

ドアを開けて中に入ってみると・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

おお、なかなかよい部屋ではないか!!!

さて布衣が用意してくれた隔離部屋〜ここで2週間!!第一週は外出せず、二週目は社区の長の判断で人混み行かなければいいってその社区の長からまだ連絡ないんですけど〜 このまま数日連絡待って来なければまあお出かけしてもええのでは?って緩っ!(◎_◎;) - Spherical Image - RICOH THETA

茶器があるのが良い!!!

茶器があるので深酒せずにお茶!! 急須がないのでコップで淹れても美味!! - Spherical Image - RICOH THETA

冷蔵庫には山ほどの酒が〜(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

飲み過ぎには注意やな!!(笑)

ソファーが気持ちいい〜

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

外気温も暖かい・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月12日金曜日

その上、北国なので暖房もバッチシで、ヘタしたらカンボジアより暖かいぐらいである・・・

ということでここで今から2週間の隔離!!
・・・と言っても、
「最初に1週間はあまり出歩かないように、後の1週間は出歩いてもいいが、人混みには行かないように」
という緩いもの・・・

まあホテルでの2週間に慣れてしまったので別に出歩きたいとも思いませんが・・・(笑)
まあここで2週間、隔離生活を楽しみたいと思います〜

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2021年3月11日

隔離生活第二週目

ここでレポートした隔離から更に1週間!!
続きをレポートしたいと思います〜8日目!!

フロント(と言っても今ここにいるスタッフは基本的に医者ですが)から電話があった。 「そちらの部屋では何か叩いてる音は聞こえますか?」 すんまへん!!ワシがドラムの練習してました(>_<...

末吉覚さんの投稿 2021年3月4日木曜日

はい、ドラムの基礎練習で苦情が来てしまいました(>_<)
これにより、心折れてこの日からドラムの練習をしなくなります(笑)

隔離8日目〜上海は濃霧・・・ってずーっと部屋におるから関係ないけど〜 中国にいる日本人の友人に 「こんなに隔離楽しんでる人初めて見ました」 と言われました〜\(^o^)/ 隔離一週間のまとめ https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1464.html そして一週間ぶりにTシャツ替えたし〜(笑) 明日は中締めで居酒屋勝から出前して暴飲暴食するので、洗濯粉も差し入れてもらおう・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月4日木曜日

はい、実は1週間服を着替えてなかったんですな〜(笑)

まあ寝巻きは持って来ているのですが、着替えるのがめんどくさい(笑)のでそのまま寝たりしてました・・・
シャワーは浴びたりはしてたんだけど、なんか汗もかかんしシャツがあんまし臭くならんのですわ〜(笑)

さてと、別に食事に何の不満もないし、酒も生活習慣病なので飲まなくても全く構わないのですが、せっかくですので(笑)明日の今頃から居酒屋勝の出前で大酒暴飲暴食zoom飲み会を行います!! おヒマな方は一緒に飲みましょう〜

末吉覚さんの投稿 2021年3月4日木曜日

翌日には居酒屋勝から酒と美味しいものを届けてくれることになっているので、気分はもうそこに行ってます!!

クメール語を文字から勉強してよかったと思うこと・・・こうして辞書を引ける!!(まあGoogle翻訳はこんなマイナーな言語ではウソも多いですが) 履歴の中からスター印をつけたものをexcelに打ち直して保管しとく〜 ・・・って何百もあるんや!...

末吉覚さんの投稿 2021年3月5日金曜日

「やることなくてヒマ」ということはとりあえずない。
クメール語の学習はカンボジアでもルーティーンに入ってたので、別にこちらでも気がついたらちょいちょい教材開いて勉強しよる・・・

思い立ってGoogle翻訳の履歴にスター印を付けたものをエクセルに打ち込もうとしたら、これが思いの外いっぱいあって結局一日仕事(>_<)

まあヒマな時にしか出来まへんな。ヒマでよかった〜・・・

ファンキー末吉ブログ:最悪国外退去?!(◎_◎;) https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1465.html ほんまおもろい人生を歩んでますなぁ〜と笑う隔離9日目!! いざそうなったら翁さんラーメンかH...

末吉覚さんの投稿 2021年3月5日金曜日

さてこの日は実はVISAの更新のことで喧々轟々・・・
確か前回もラタナキリに旅行してた時に同じ問題が勃発して、まあその結果この時期に無理して中国に入国しているわけですが・・・
同じ「ヒマ」でも、例えば「5時には迎えが来てご飯食べに行く」とかあるのとないのとでは「ヒマ」のレベルが全く違う!!

ここではメシは届けてくれるけど、いつ食うかはこちらの勝手。
遊びも含めて「予定」というものがないので、それはそれはストレスがないのです・・・

おかげで悲観的になることもなく、国外追放すらも楽しめる「心の余裕」が出て来ております。

差し入れキター!! でも酒は没収(>_<) しゃーないなぁ〜水で酒盛りします〜 おヒマな方はこちらで〜 https://zoom.us/j/98327643060 (知り合いじゃない人は承認せんかも知れんので必ずメッセージ入れてや〜)

末吉覚さんの投稿 2021年3月5日金曜日

さてここで待望の差し入れ!!・・・しかし酒は没収!!(>_<)

もう1週間以上酒を飲んでないので飲みたくて仕方ない・・・ということもなく、飲まないなら別に飲まなくても・・・というモード!!

酒はほんとに単なる「生活習慣病」なのだなと実感・・・

一応Zoom飲み会やってみたけど、飲んでないからそんなにテンション上がらん(笑)

差し入れがいっぱいあって食い切れん〜!! イカ刺しと馬のタテガミは氷の発泡スチロールに入れて冷凍保存!! あったかのご飯にイカ刺し乗せてメシ半分!!馬のタテガミまで行ったらもう満腹!! 初めてメシ残すわ〜これで酒があったら完食するんやろな(笑)夜食で食ってみよう〜 昆布茶最高や〜勝山 亮さんありがとう!!

末吉覚さんの投稿 2021年3月6日土曜日

さて、ここから規則正しかった「食の習慣」が乱れます。
なかなか「ものを余す」ということが出来ないので大変なのです・・・

この弁当屋すごいわ〜 変わり映えしなかった朝メシに10日目にして新食材!餅!(◎_◎;) 差し入れのカップ麺に乗せてみよう〜最近のカップ麺って中蓋があるんや!(◎_◎;) 布衣のツアー行くまでインスタントラーメンなんか食べたことなかったけどな〜こんな美味いもんやとは思わんかった・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月6日土曜日

差し入れにカップラーメンがあったので食ってみたら・・・もう上手くてやめられん(涙)

布衣のツアー行くまでカップラーメンなんか食ったことなかったもんなぁ・・・
ツアー行って学習したこと・・・カップラーメンとケンタッキーフライドチキンは美味い!!(笑)

全く腹減らんし〜・・・と言いながらぺろり(笑) 差し入れで洗濯粉が来たので今日は洗濯でもしますかの!! 旅先ではいつも踏み洗い〜手洗いよりも汚れが落ちる〜 ってか10日間でたったこんだけ(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月6日土曜日

はい、洗濯粉が差し入れられたので初めて洗濯してみました。
全く洗濯物が出ない!(笑)

前々からやろうと思ってたiCloud内の写真素材とかをハードディスクに移す作業をしながらメシ!! 北朝鮮のとか数時間かかってるし〜・・・動画もあるからのう〜 それにしても差し入れの食いもん食っても食っても全然減らんし〜(>_<)

末吉覚さんの投稿 2021年3月7日日曜日

あと、「時間がある」ということは、やりたくても時間がなくって出来なかった作業が出来る。
思えばこの写真整理から他にもいっぱいやりたい小さなことはあったのだが・・・こんなチャンスでなければ出来んよな〜・・・

隔離11日目〜残り今日含めて4日!! クメール語の勉強はカンボジアでルーティンに入ってるから何となく続いてるけど(新しい教材だいぶ進んだ〜)、ドラムの練習はお隣さんからの苦情で心折れてからなかなか続かんなぁ〜・・・ その代わりギターが来たからついつい弾いてしまうなぁ〜上手くなってもーたらどうしよ〜?(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月7日日曜日

そして差し入れで一番助かったのはギター!!
ついつい爪弾いてしまう〜

来た来た〜10日までにこの書類を提出ですと!!いよいよ出所も近いですな(笑) ホテルでの2週間の隔離が終わって、次は自宅で2週間の隔離・・・でも北京は全人代のため入るのが厳しく、入国後21日過ぎてないとダメらしい・・・ かくなる上は寧夏回族...

末吉覚さんの投稿 2021年3月7日日曜日

ふりかけも助かった〜すぐなくなったけど(笑)

仕事来たし〜今度は短編映像の音楽ですか〜・・・ ってこんだけの量の中国語の台本読むんですかぁ〜・・・ まあ時間は有り余るほどあるから読むけど(笑) ・・・ってこりゃクメール語の勉強とかやってる場合じゃないな、頭を中国語に戻さにゃ〜 日本語は...

末吉覚さんの投稿 2021年3月8日月曜日

仕事が来たのでやり始めてみたが、この環境むっちゃ捗るのよねぇ〜
ギターがあるのも非常に助かった!!

隔離12日目の早く起きた朝は〜 腹がへって朝メシの前にカップ麺(>_<) あかんやろ〜(涙)リバウンドが始まっとるんかのう・・・

隔離終わるまでにはこのシリーズ終わらせとこう〜
ファンキー末吉のクメール語教室その8(子音母音ラスト)
https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1466.html
特殊文字とか独立母音とかあるからまだまだ続く〜(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月8日月曜日

12日目!!規則正しい食のリズムは完全になくなってしまい、体重もリバウンドが始まっているように感じる・・・

隔離12日目の早く起きた朝は〜 腹がへって朝メシの前にカップ麺(>_<) あかんやろ〜(涙)リバウンドが始まっとるんかのう・・・

隔離終わるまでにはこのシリーズ終わらせとこう〜
ファンキー末吉のクメール語教室その8(子音母音ラスト)
https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1466.html
特殊文字とか独立母音とかあるからまだまだ続く〜(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月8日月曜日

もうぼちぼち出所手続きが始まっている・・・
なんだかここを離れたくないような気分・・・すっかりお気に入りになってしまってます〜

もう全く腹がへってないのに「ぺろり」はやめよう!! 差し入れのカップ麺もふりかけも終わったことだし、遅ればせながらあと2日減量してみよう〜お百姓さんには悪いけどちょっとずつ残すのよ〜

というわけでクメール語講座!!これで最後かと思ったらま...

末吉覚さんの投稿 2021年3月9日火曜日

もうこの辺から「メシは残す!!」の方向性で〜
せっかく禁酒してるのにこれで太ったのではあまりにもったいない・・・

隔離13日目〜ラス前の朝メシ〜!! 晩メシから12時間以上経ってるから腹へるのよね〜 でも4時間後にはすぐ昼メシが来るので、今日は玉子とお粥だけにしよう〜・・・って結局肉まんもぱくり!(笑)

あとクメール語講座もなかなか終わりません!!(>_<)
ファンキー末吉のクメール語教室その10(不思議な読み方他)
https://www.funkyblog.jp/2021/03/post_1467.html

末吉覚さんの投稿 2021年3月9日火曜日

もう残すところ2日!!この弁当とのお別れも名残惜しくなって来てます・・・

朝の検温の時に「中国語わかるか?椅子持って来い」と言われ、わけのわからないまま椅子を持って来ると入り口に背を向けて座らされ隔離13日目のPCR検査!! 喉の奥と鼻の奥までグリグリするから嫌いなのよ〜(>_<) しゃーないなぁ〜メシでも食いますか・・・隔離ラス前の昼メシ!!

末吉覚さんの投稿 2021年3月9日火曜日

PCR検査!!この検査結果を持って、翌々日から自宅隔離!!

ラス前の晩メシぺろり!! 今日は晴れてて暖かいのね・・・関係ないけど(笑) 洗濯でもしちゃろ!!数日でこれだけ!!(>_<)

末吉覚さんの投稿 2021年3月10日水曜日

ここでの最後の洗濯!!全く着替えが必要なく、洗濯に費やす時間がほとんど必要なかった・・・

隔離最終日〜朝メシ食べ納め〜 それにしてもDEMO段階からオーケストラ打ち込むことはないと思うぞ〜曲がボツになったら徒労に終わるしぃ・・・まあヒマやしええか(笑) 時間が有り余ってるって素晴らしい!!橘高が言うてたなぁ〜酒やめたらなんぼでも仕事出来ますよって・・・ホンマやなぁ〜(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月10日水曜日

制作の仕事順調!!全くもって「有り余るほど時間がある」というのは素晴らしきかな・・・

最後の昼メシ〜にはお箸セットがついてなかったやないの〜!! ええけど〜こんなに余ってるし〜(笑) 貧乏性なんであんましモノを捨てられないのよねぇ〜こんだけ持って帰ってもきっと使わんし(>_<)・・・特に楊枝40食ぶん(笑) タオルも結局2週間でバスタオルとフェイスタオルと1枚ずつしか使っとらん・・・風呂もそんなに入らんし〜出所前には一度入ろう(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月10日水曜日

結局タオルも2週間で1セットしか使わんかったし、この有り余るお箸セットどうするよ〜(笑)

この隔離場所での最後の食事なう〜明日は7時に起きて寧夏回族自治区まで飛んで自宅隔離!!北京入れんからしゃーないのよ〜陰性証明まだもらってないけど大丈夫か?QRコードまだ黄色やけど大丈夫か? いや〜ここよかったぞ〜金がかからんならあと2週間ここで隔離したいぐらい(笑)曲も4曲提出したし、クメール語教材も半分進んだし・・・ここ出たらもうやらんやろな(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月11日木曜日

最後の食事終了!!

明日は9時半の飛行機やけど、来る時には飛行場から1時間以上かかったし、現状まだ陰性証明もらってないし、寧夏の隔離アパートの住所は知らせたけど、そこの大家さんとかに連絡する必要があるかも知れん・・・

何があるやらわからんから早く起きるのよ〜
どうも忘れもんがありそうで不安である・・・

夜中に電話で叩き起こされた。 「あんた今ジエチューだから降りて来て手続きをして!」 ジエチューって何やと思いつつ、会話のニュアンスでだいたい想像出来る(笑) Googleさんに聞いたらどうやら「解除(Jie3Chu2)」!! おお!!・・・...

末吉覚さんの投稿 2021年3月11日木曜日

というわけで不安のまま寝てたら叩き起こされて無事「解除(Jie3Chu2)」!!
朝まで時間潰して寧夏回族自治区まで向かいます〜!!!

Posted by ファンキー末吉 at:20:01 | 固定リンク

2021年3月 6日

最悪国外退去?!(◎_◎;)

カンボジアから上海に入って現在2週間のホテル隔離中である。

まあ隔離に対しても問題がないわけではない。
ホテルの2週間の隔離を終えたら更に2週間の隔離なのだが、
私の住所は北京にある。

北京は今国家の重要な会議である「全人代」が行われているので、入国して21日に見たない人間は入れない(>_<)

そうすると、ここ上海でもう2週間の隔離か、布衣が寧夏回族自治区に部屋を用意してくれているのでそこに行くか・・・

でもそもそもが隔離されてるんだからのこのこ飛行機乗って寧夏まで飛べるんか?・・・

まあその辺は隔離が終わったらなるようになるであろう。
最悪このホテルでもう2週間隔離すればいいだけの話である(笑)


ところがここに来てVISAの問題が噴出して来た。

もともと、急いで中国に入国したのは、私のVISAが4月8日に切れるからである。
コロナ禍により、今は中国政府は新しいVISAを発行してないので、それまでに入国しとかないと今度いつ入国出来るかわからない。

私の仕事の基盤はもうほとんどが中国なので、中国に入国出来ないと即ちそれは「仕事が出来ない」ということである!!

VISAのこと一式を頼んでた業者からメッセージが来る・・・
「Funkyさん、4週間後に隔離から出たんじゃVISAの更新間に合わないでしょう」

ってあんたがこの便やと間に合う言うからこの便取ったんでしょ!!
しかもこのような理由でそれより1週間早い便になってるし〜

「あ、本人いなくても会社が資料提出して更新の手続きをすぐに始めれば間に合います!!」

そやろ〜・・・とばかり胸を撫で下ろしたら、
「それじゃあ滞納している税金は全額支払ってくれますね?」

中国は60歳以上の人間に労働VISAを発給しておらず、私はあと数日で60歳になる直前に2年間のこのVISAを滑り込みで申請したのだ。

もう経済大国となってしまった中国は、ある意味アメリカよりも正規で労働をするのが難しい。

労働をしたい外国人は学歴や専門職技術、中国語レベルなど色んな方面で点数をつけ、そのランクによってはVISAが発給されない。

私の場合は年齢と、特に大学を卒業してないというところが大きなネックになっている(>_<)

学歴に関係ない職業として大学やめて音楽やり始めたのに、ここに来て学歴がないと中国に居られない→つまり音楽が出来ない・・・とかそんな状況に将来なるとは夢にも思わんかったし(涙)

専門技術とか中国語のレベルで払拭出来ないかと試してみたが、
「音楽のプロだよ」
では通じない。
「全人代ぐらいの会場でコンサートをやるぐらい」
というのはあるらしいが、
「ほな自分名義のバンド爆風スランプで何回も武道館やっとるやん!!代々木体育館もやっとるでぇ〜」
と言ってみたものの、
「国家指定の音楽会じゃないとダメ!!ロックとかはお遊びとみなされる」

(>_<)

中国語も「30年やってて生活言語ぐらいは全く支障なく喋れるよ」ではダメ!!
どうしても国家指定のHSKの試験で1級とか取ってないとダメらしい・・・

・・・ってかHSK1級持ってたら音楽なんかやらんで通訳やってるし〜(笑)

まあそんなこんなで、「税金をいっぱい納める人」という「社長さんVISA」みたいなのを取ってくれて今に至る。

だから税金いっぱい納めてましたよ〜
日本円で毎月5万円!!(高っ)

聞くところによると、これを4年間続ければグリーンカードをゲット出来て、そうすれば中国人と全く同じように働いたり暮らしたり出来るそうである。

ところがここに来て、その5万円という計算の仕方が間違っていることが発覚!(◎_◎;)

私を雇ってくれてる会社の話では、
「本当は税金は年間10万元(約160万円)なのだけれども、飛行機代とか経費を毎月2万元毎月集めれば毎月5万円でいい」
という話だったが、それはあくまでも会社が払う税務署関係の税金の話であって、VISAに関する税金は、経費を差っ引いてその後に実際に年間10万元支払わなければならないらしい!(◎_◎;)

・・・ってか無理(>_<)

今すぐ200万円以上未払いの税金を納めれば、今の会社ですぐにVISA更新出来る。
それが無理なら新しい会社で新しく申請することになるが、もしそれが遠らなかった場合、4月8日であなたのVISAは切れることになります、と・・・

まあ切れてもカンボジアみたいに自動延長出来るんちゃうん!!友達でそれやってる人おるし〜・・・

「労働VISAはそれが出来ません!!(キッパリ)」

!(◎_◎;)!!!!

いやね、このコロナ禍の真っ最中に「お前出て行け、とっとと自分の国に帰れ」はないでしょ〜(涙)

「今は日本便はいっぱい飛んでるから帰れないことはないでしょ!!(キッパリ)」

!(◎_◎;)・・・・・(涙)

いや、実際にそうなってみなければわからない。
外国人で労働VISA切れたまま滞在している人もいると聞く・・・

まあVISAのプロが言うのは医者と一緒で、甘い見通しではなく最悪のことを伝えるのが仕事である。
こちらも最悪のことを考えとかなければならない・・・


まずこの4週間の隔離終わって、1週間VISAの更新やって、そいでダメやったら日本なり、まあ今入れる外国はカンボジアしかないのでカンボジア?・・・
どちらも入国したら2週間隔離?

・・・ってワシ何しにここ来たん?・・・隔離そんなに好きなん?(涙)

いや、それどころか、一度出国したらコロナが完全に収まるまで中国には入れん!!
・・・っつうことは仕事が出来ん!!

・・・つまりこのまままた「無職」!!(◎_◎;)

あかんやろ(>_<)・・・死んでまうやろ・・・(涙)

ニュースを見るに、日本という国では今は決してライブなどやって稼げるご時世ではないようだ・・・
そもそも日本は自宅があると言っても滞在費がやっぱ高い(>_<)

和佐田ぐらい頑張ってライブを入れたところで、日本でライブやって今までそんなに黒字になった経験はないのう・・・

カンボジアではもちろん仕事はないが、その代わり生活費が安い!!
プノンペンはまあアジア諸国の中では高い方だが、シェムリアップまで行くと相当安い!!
プノンペンの翁さんラーメンかHIBACHI、シェムリアップのYOKOHAMAバーででも働かせてくれんかのう〜

ポイペトやラタナキリまで行けば・・・ってそこまで行ったら仕事ないやろ(>_<)

日本で物価の安いところ言うたらやっぱ四国かな!!
キャンピングカーがあるので、無料の駐車場のあるところで何か仕事あれば十分暮らしていけるのう(笑)

岡山に友達が農業やってるからそこに転がり込んで手伝おうかのう・・・
とか考えてたら逆にむっちゃ楽しくなって来た(笑)

そんなアホ話を上海の勝山としてたら、
「上海ならなんぼでも面倒見ますよ。住むとことメシと酒には不自由させません!!」
と言ってはくれるが、

その上海におられんっつうのが話の最初やろ!!!(笑)

まあ中国なら暮らせるところはいっぱいあるのだ。
だから誰かが今200万円貸してくれたら一番安泰よ〜
ついでに2年後に300万円貸してくれたらグリーンカードも取れる\(^o^)/

・・・返せんけど(笑)

っつうことで、どうなるかがわかるのは4月に入ってからやろうけど、
日本かカンボジアで「もしもの時はファンキーさんうちで働きなよ」というのがあるんやったら是非教えて下さい。
それを励みに生きてゆきます(笑)

まあ本筋では何事もなくVISAが更新されることを祈るのみですが・・・

Posted by ファンキー末吉 at:00:46 | 固定リンク

2021年3月 5日

隔離生活第一週目

このような脱出劇により上海までやって来た私は、そのまま隔離ホテルに放り込まれて隔離生活を送っている・・・

「酒でも何でも持てるもん全部持って来た方がいいですよ」
と言われていたが、敢えていつもツアーを廻るような、まあいわゆる「バックパッカーの全財産」だけを持って来た。

「酒が飲めなかったら・・・」とか考えない!!
もともと「刑務所に入る」ぐらいのつもりでやって来たのだ・・・

ところが入ってみると、メシは美味いし、何より時間が有り余るぐらいあって、朝から晩まで誰にも邪魔されずに好きなことが出来るというのは何より嬉しい・・・

シャバで生活してると逆に「夜はメシ食いに行く」とか「飲みに行く」とか、何にもしてないようで「予定」は山積みだし、ツアー先でもホテルでいると掃除だとかで追い出されたり・・・ここはまあ検温以外は絶対に人がドアのノックしないホテルなのだ。

ちなみにFacebookに毎食のメニューを全部アップしている。
(ヒマなんかい!!そう、ヒマなのである(笑))


初日

部屋が寒くて早く起きた朝は〜 ドアを開けたら朝メシが〜 カボチャはカンボジアのクメール語発音「カンプチア」が語源だとか・・・ 漬物の辛さがカンボジアと全く違う!(◎_◎;)これが中国!懐かしい〜(涙) 水もお茶もいっぱいあるからこりゃいいチ...

末吉覚さんの投稿 2021年2月25日木曜日

隔離初日の昼メシぺろり!! 寝たのが6時、朝メシが遅かったから全く腹が減ってなかったが、久々の中華弁当が美味くて完食してしまった(>_<) 晩飯が17時かぁ〜こりゃ全く腹が減らんがまた食ってしまうんじゃろうなぁ・・・ 明日から早寝早起きの生活にせなダイエットどころじゃないのう(笑) 外は雨なので気温が10度から上がらず、しかも部屋を密閉するな窓開けて換気しろと言うので体温測りに来る時だけこれ見よがしに開けとく・・・

末吉覚さんの投稿 2021年2月25日木曜日

あかんやん!!寒いので布団に入ったらそのまま爆睡!!そしたらもう晩メシ!!ぺろり(>_<...

末吉覚さんの投稿 2021年2月26日金曜日

2日目

どうしてお腹がすくのかな〜何もやってないのに(笑) というわけでカンボジア出国から中国入国までをブログにまとめました〜 https://www.funkyblog.jp/2021/02/post_1463.html

それにしてもこのメシ・・・そのうち飽きるやろうな(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年2月26日金曜日

朝メシ食って、シャワー浴びて髪の毛洗って乾かして、ラジオ体操してメール返信等やってたらもう昼メシ?!(◎_◎;) 部屋が暖まったのでもうパンツにTシャツ(時々ハダカ) 午後からはこの本でちょいとクメール語学習〜 ポイペトの国境食堂に置いてあ...

末吉覚さんの投稿 2021年2月26日金曜日

昼メシ食うたら寝てもーて何もしてないのに腹減ってまた晩メシぺろり(>_<)あかんやろ〜!!コーヒー飲も!コーヒー!! プノンペンのMao Nagataさんが命をかけて焙煎したコーヒーを持ち込んでるのよ〜 コーヒーは挽き方もさることながら淹れ方で味が違うのよ〜 Maoさんはケトルにもこだわって、注ぎ口を自分で削ったりしているのでワシは紙コップでケトル代わりに〜ってあんまし違わん(>_<)

末吉覚さんの投稿 2021年2月27日土曜日

3日目

生活改善!!!生活改善!! なんぼメシが美味いから言うていちいち完食することないやろ〜!! ついて来る果物が食えんぐらい満腹になることないやろ〜!! むしろ逆やろ〜果物食って炭水化物を残そうや!!お百姓さんには悪いけど・・・ あとな、食ってすぐ寝るんやめようや!!! 年寄りは満腹になるとすぐ眠たくなるからなぁ〜(>_<) などと思う隔離3日目・・・ストレス全くなし!!(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年2月27日土曜日

朝メシ食ったらもう昼メシ(>_<...

末吉覚さんの投稿 2021年2月27日土曜日

隔離3日目にして初めて昼寝せんかった〜 メシが美味い!!ぺろり!! 時間がたっぷりあるのでドラムの練習も出来たし勉強もこんなにはかどったし、時間があるって素晴らしい!!\(^o^)/ 長いこと更新してなかったブログのクメール語講座も更新したぞ〜 https://www.funkyblog.jp/2021/02/post_1442.html

末吉覚さんの投稿 2021年2月28日日曜日

4日目

隔離4日目食欲旺盛ストレス全くなし!! ラジオ体操をやると身体がバキバキ言って息が上がるのは私だけではなかろう・・・

末吉覚さんの投稿 2021年2月28日日曜日

午前中は昨日勉強したクメール語の本の進出単語をエクセルに打ち込み、ドラムの基礎練習はやり方を変えた!! ふたつ打ちを16分音符でやるより、三連符でやった方が左右のバランスと粒揃いの練習になる!! これを1セットでひとつずつテンポを上げてゆく...

末吉覚さんの投稿 2021年2月28日日曜日

夜はiPadで日本のニュース番組を見ながら夕食をぺろり(笑) ファンキーはんと大村はんカンボジアでのラスト配信をYouTubeにアップしたのだが、何故だかワシの画面しか配信されてないぞ!(◎_◎;) zoomではちゃんとギャラリービューになっとるのに〜 なんで?なんで?教えて偉い人〜

https://youtu.be/QLn8v2BvexA

末吉覚さんの投稿 2021年3月1日月曜日

5日目

隔離5日目〜相変わらずストレスなし!! 昨日のアップした動画は、zoom録画では私ひとりの画面だったが、Facebookではちゃんと大村はんも映ってたのでアップし直し〜 https://youtu.be/RXWgOvPyc9M

朝メシには...

末吉覚さんの投稿 2021年3月1日月曜日

突然「喋りたい!歌いたい!」ということで緊急配信したカンボジア最後の配信動画をアップしたら寝てもーたやろ〜 https://youtu.be/1066HEMYQ58 起きたらすぐ昼メシしかもぺろり(>_<) ビール飲んでないのに全然痩せんやないの〜(涙) 入国して初めての晴れ日!!ちょっと寒いけど・・・ってずーっと部屋の中やから関係ないけど・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月1日月曜日

根つめて練習なんかしたことなかったから知らんかったけど、フォルテで叩くのとピアノシモで叩くのとでは使う筋肉が違うのな!(◎_◎;) あと通常フォームで叩くのと手首を固定して叩くのも疲れる部分が違う!(◎_◎;) これは両方やっとくべきですな〜 夕食ぺろり!!腹が減る・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月2日火曜日

6日目

隔離6日目食欲旺盛ストレスなし!! ラジオ体操第二むずかしい(>_<)

末吉覚さんの投稿 2021年3月2日火曜日

昼メシぺろり!! 曲でも作ろうかと思い立ってやり始めたら、この環境最高やなぁ〜 検温以外絶対に人入って来うへんし、邪魔されるということがそもそもないし、時間は無尽蔵にある・・・ 自発的にメシを食いに出ないかんこともないし、酒も飲まんから制作天国!! まあ生活にドラマがないのでブルース溢れるいい曲が書けるかどうかは不明(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月2日火曜日

晩メシぺろり!! ってかLogicってピッチ調整出来るん?!(◎_◎;) オートチューンとかしか出来んのかと思って全部仮谷くんに投げてた・・・ってかいつの時代や(笑) 面白いからついついハマってやってみたけど、思い起こしたらワシのヘタな歌こんなに手間かけて直してくれてたんやなぁ〜・・・感謝!!(笑)

末吉覚さんの投稿 2021年3月3日水曜日

7日目

隔離7日目!! 酒も飲んでないのに痩せないのはメシが美味いのと、あとカンボジアのスーパーで買ったこの生姜茶!! むっちゃ美味いのだが甘い!(>_<) 薄めると甘さはちょうどなのだが生姜が薄い(涙) まあええか・・・最後のひと袋やし〜

末吉覚さんの投稿 2021年3月3日水曜日

おっ!7日目にしてメニューが一巡したかと思ったけど、過去ログ見てみたら副菜が違う!(◎_◎;) この辺の心遣いが毎回食事を美味しく食べられる理由のひとつだと思う・・・

末吉覚さんの投稿 2021年3月3日水曜日

一週間を終えてみての感想は、
「刑務所に入る」ぐらいのことを覚悟して隔離されてみたら、
何のことはない「快適」!!

食事が美味かったのが大きい!!\(^o^)/

あと、時間があり余るほどある!!
これが実はありそでなかった環境・・・

やりたいこと、やらなければならなかったことが全部出来る!(◎_◎;)

やろうやろうと思ってたパソコン内のデータの整理や、
クメール語学習のデータ入力や、
普通に生活してたらめんどくさくてやらなかったことが全部出来る!!

ドラムの基礎練習なんかもそやね。
「"毎日"何かをやり続ける」ということは、
「今日が昨日と同じという生活はイヤ」と言ってた私にとってはどうしてもやれなかったこと・・・

お隣さんから苦情が来てちょっと気が削がれたけど、
あと一週間隔離を楽しんでみたいと思います〜

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2019年11月29日

布衣2019年秋のツアー江蘇省「南京」

最終4連チャンの後ツアー最終日!!

4時間移動しての乗り打ち!!シビレるのう・・・(笑)
あまりにシビレたので車内弁当!!

もうね、旨いもんでも食ってなやってられん!!・・・って車内弁当はのう・・・(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

実は昨日メンバーのひそひそ話を聞いて、今日のライブが無事に行われるのか心配になっていた。

「〇〇が香港警察を台上で真っ向から批判したもんだから・・・」
「ライブ中止か?!」
「そうよ、まさに俺たちが明日やる南京の小屋よ」
「中止になったのか!(◎_◎;)」
「全部中止らしいよ・・・」

「中国あるある」である・・・(>_<)

「何が正しいか」ではない。
この国では「中国共産党が正しい」のである。
それをそのお膝元で真っ向から批判すると、そのとばっちりはその周りの人、
そして全く関係ない私たちのところまで飛んで来る。

私は途中から話に割り込んで冗談を飛ばしてみる。
「布衣のように"党と共に歩む"バンドは大丈夫なんじゃないか?(笑)」

冗談での「香港デモ隊を指示する」などと大きな声では言えないが、
まあ「冗談で」共産党を支持するのは許される・・・かな?(笑)

よくよく聞いてみたら、ライブキャンセルになったのは、現在中国国内をツアーで廻っている香港人歌手、
香港警察を批判したのはその歌手が台湾での何やら賞の授賞式だったらしい・・・

その瞬間に彼の全ライブは中止!!
そのライブが布衣の前日の南京の同じ小屋で予定されてたということだ。

私はその小屋でそんな発言をしたのでその小屋のライブが全て中止になって、今日の布衣のライブも中止になるかも・・・と心配していたわけだ。

中国あるある・・・

というわけで無事にライブもやれてドラムソロ!!

打ち上げはLaoWuの表弟(BiaoDi:母方の従兄弟)の奢りでご馳走!!

いや〜長かったこのツアーも無事にこれで終了!!

やっちんツアーの後、成田から北京経由で包头

9月20日 内蒙包头为 livehouse
9月21日 内蒙呼市whohot

前回はこの辺であまりの寒さに風邪をひいたが、今回は頑張る!!
夜汽車での大移動で太原へ〜乗り打ち!!

9月22日 山西太原boo lifespace

移動日ありでゆっくり移動!!

9月25日 河北保定壹音乐现场
9月27日 河北石家庄红糖俱乐部

8時間移動で乗り打ち!!

9月28日 江苏徐州尧 livehouse

5時間移動して移動日!!

9月30日 湖北武汉vox

ここからX.Y.Z.→Aのニューアルバムレコーディングのために日本に帰る!!
武漢空港でぷんぷん!!
香港で11時間乗り換え!!

10月5日 南京のフェスティバル

後に北京でレコーディング〜札幌TOセッションの後合流!!

10月16日 固原 大原livehouse 
10月18日 银川 西桥HOUSE 

寒かった〜(>_<)・・・ほんま札幌より寒かった!!
さすがにウルムチへは飛行機移動!!

10月19日 乌鲁木齐 嬉游livehouse 

10月20日 嘉峪关 贤良方正
10月23日 张掖 屿LiveHouse  

寒かった〜(>_<)でも風邪はひかず!!

10月25日 西宁 南墙音乐-聂现场

この辺ではもう疲れていてバーのお姉ちゃんに癒される(笑)

10月26日 兰州 葵艺术空间

3時間半乗り打ち!!

10月27日 西安 1935Livehouse  
10月30日 漢中 漢Livehouse

移動2時間半で移動日あり!!

11月1日 成都 乐空间
11月2日 重庆 寅派动力

移動4時間乗り打ち!!

11月3日 昆明 ModernSkyLAB
11月6日 大理 核屏

雲南省は天国でした〜・・・6時間半かけて南に移動!!

11月8日 南宁 候朋现场HOPELIVE 

ここだけはむっちゃ暖かかった〜4時間半かけて北上して乗り打ち!!

11月9日 贵阳 勁LIVEHOUSE 

メンバーは半数が風邪でダウン!!3時間半かけて乗り打ち!!

11月10日 长沙 MAOLivehouse

ライブ終了後そのまま夜汽車で12時間!!

11月13日 南阳 星Livehouse

移動日移動オフありで太る!!(笑)

11月15日 邢台 沐Livehouse 
11月16日 北京 疆进酒OMNISPACE 
11月17日 廊坊 深核Livehouse 

強烈な寒さでついに風邪をひく!!(>_<)

11月18日 南京 欧拉艺术空间 

ついにツアー終了!!

あまりに寒かったので私はLaoWuに言いましたよ、
「春は沿岸沿い廻って、秋に西北廻るの逆にしようよ!!」

しかし春にはハルビンとか北方も廻っているのである。
冬のハルビン・・・マイナス40度((((;゚Д゚)))))))

ええです!!来年も寒さに負けず頑張ります!!(>_<)

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2019年11月27日

布衣2019年秋のツアー河北省と北京

河南省「南陽」の次は河北省への移動日なのだが、
なぜかそこに一泊せずにライブ終わったらそのまま夜汽車で移動!(◎_◎;)

まあ南陽にはまだ高速鉄道が通ってないから、どうせならこれが一番楽だと踏んだのだろう・・・

夜汽車はもう飽きた!!(>_<)

しかし、ライブ終わってから時間もなく、駅も小さな駅なのでメシ食えないだろうということで、ライブハウスのオーナーがいっぱい差し入れを〜

そしてそのほとんどが「インスタント火鍋」!!!

これが凄いわぁ・・・
夜汽車のコンパートメントの中でも完璧にあの「火鍋」を作ることが出来る!(◎_◎;)

ライブ終わってそのまま夜汽車に飛び乗り、メシは差し入れのインスタント火鍋!!これが結構本格的で美味い!!「僕が作ったらもっと旨くなりますから」とヤオヤオ君。他の乗客おったらイヤやろうなぁ・・・「いやその人誘って一緒に食べますから問題ないですよ」 これが中国!!好きである・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

しかし匂いが物凄い(笑)

近くを通っただけで、いやその車両に入っただけでもう火鍋の匂いが充満してるのである(大笑い)

「これ、ワシら身内の四人部屋やからまだええけど、見知らぬ人と同じ部屋やったらどないなんの?

連中の答えは至って簡単であった・・・
「同じだよ。その人たち誘って一緒に食べればいいだけだから」

その昔、携帯もなく決して娯楽が多くはなかった中国では、
こうして見知らぬ人と話すこと、コミュニケーションこそが一番の娯楽であった。

だから自分の食べ物は隣の人に勧める。
飲み物を勧める、タバコを勧める。

そんな良き時代は過ぎ去って日本と同じく「隣の人など知らん」という世の中になっては来ているものの、まだそういう文化が残っているということがワシは嬉しいぞ!!

「過酷な移動」だと思えば「過酷な移動」でしかない。
でも「旅」をしてるんだと思えばこんな楽しいことはない。

さて、着いたらいきなり10度を切る寒さ(>_<)
ここからはツアー最後の4本連続、そして寒さとの戦いである。

前回も行ったこの会場ではあるが、
実は「歴代機材が一番どうしようもなかった小屋」だったらしく、
スタッフと共に早めに会場入り!!

ここにも守り神ならぬ守り猫がいた・・・

ドラムはそんな悪いセットではなかったので気持ちよくドラムソロ!!
(そもそも外音はよう聞こえんからわからん(笑))

そして打ち上げは隣の火鍋!!

これがよくなかった(>_<)
大人しくしてた我が肛門が遂に反乱!!

次からは便意との戦いとなるのであった・・・(>_<)

寒いのも便意に悪い(>_<)
ここから北京の気温もどんどん下がってゆき、夜中には零下となる勢いである・・・

腹は緩いが、北京に着いたら北京ダッグは召さねばならぬ!!

北京着いたら北京ダッグ!! - Spherical Image - RICOH THETA

通常北京ダッグは炙った鴨を甜面酱につけて、ネギなどの薬味と共に饼(Bing)に巻いて食べるものだが、最近ではまあ砂糖につけたり色々新しい食べ方があるようだが・・・

それにしても・・・

若者が編み出した新しい食い方!!(笑)
まあいいのよ、旨く食えればそれで・・・

そのままリハに行くのだが、史上初!!リハの途中で中座してトイレへ!!(>_<)

緩いのう・・・
「もしステージの途中でまた緩くなったらお前ギターソロ延々やっとけな!!」
と小畑にそう指示するが、残念ながら伝説を作ることなく無事にドラムソロ!!

トイレと友達になったので、この楽屋のトイレに洗濯機があるのを発見!!
これ助かるのよねぇ・・・

そして翌日の移動はお隣の廊坊は近いのでいいのだが・・・

もうね、どんどん寒くなる(>_<)

ライブは室内なのでよいが、次の日の移動・・・っつうかタクシー拾うのがもう地獄!!(>_<)

もう当然と言えば当然ながらついに風邪を引いてしまいました(>_<)

Posted by ファンキー末吉 at:18:20 | 固定リンク

2019年11月26日

布衣2019年秋のツアー河南省「南陽」

12時間の列車の旅〜

もうみんな飽きている(笑)

河南省「南陽」への移動 - Spherical Image - RICOH THETA

やっと着いた初めての街「南陽」。
名前も初めて聞くが人口は1000万だと!(◎_◎;)
地元の人にご馳走してもらってます〜

12時間かけてやっと着いた〜初めての街「南陽」。 名前も初めて聞くが人口は1000万だと!(◎_◎;) 地元の人にご馳走してもらってます〜 - Spherical Image - RICOH THETA

河南省は麺が名物であるが、なるほどこのレストランではお茶の代わりに麺湯(そば屋で言うと蕎麦湯みたいな麺を茹でたお湯)が出て来る・・・

この日は移動日だけなのでゆっくり休む。
列車の中で散々寝ているのだが、これがまた泥のように眠れるのな!(◎_◎;)
やっぱ「移動」というのはそれなりにしんどいことなのだと実感・・・(>_<)

夜にメシだと起こされて、今度は高級料理屋でご馳走される・・・

昼間これだけ寝たんだから夜はちと眠れまいと思ったらまた泥のように眠る・・・(笑)

年寄りなので翌朝はまた早く起きて名物の胡辣汤(HuLaTang)!!胡椒の効いた辛いスープである!!

ついでに羊肉まん!!

安い!!合わせて120円!!

昼になって起きて来たメンバーとまた昼飯を食いに行くのだが、
「人数が少ないので贅沢しようぜ!!by私」
ということで焼肉にワイン!!

カンボジアで買って来たクラタペッパーが大活躍!!

その後マッサージ!!

「なぜマッサージをするのに動きにくいミニスカートじゃなくちゃなんないわけ?」
と素朴な疑問をメンバーにぶつけてみるが・・・そういうことらしい(笑)

マッサージ代も自腹なので「そういうこと」もせずホテルに帰って洗濯!!

さすがにここまで寝ると夜は眠れんじゃろう、そしたら明日のライブがしんどいのう、こりゃ強い酒でも飲んでぶっ倒れなければならんのう・・・

というわけでライブハウスで酔い潰れるまで飲む!!(笑)

中国語で書くと意味深なカクテルを上から下まで全部飲んだ〜!!
・・・でも酔っ払って味は覚えていない(笑)

というわけでその日もゆっくり寝て元気いっぱいのドラムソロ!!

そう、「その身体を見たらその人生がわかる」・・・
私はこのような「人生」を歩んでいるのです!!(笑)

Posted by ファンキー末吉 at:09:50 | 固定リンク

2019年11月15日

布衣2019年秋のツアー湖南省「長沙」

さてここが今回の一番過酷な移動です!!
何せ朝7時起きで4時間近く列車に乗って、着いたらライブやってそのまま夜汽車で次の街へ!!・・・シビレるわ〜(笑)

この「終わったらそのまま夜汽車で」というので一番ツラいのはホテルがないこと。
つまり「ひとりの時間がない」ということである。

なんじゃかんじゃ言いながら人が居ると気になるし、
マイペースなようでもついつい気を使ってしまう・・・

ところが着いてみて今度の小屋は楽屋が広くて居住性が抜群であった!!

さっそく一番奥のソファーを占領し、枕などを配置して寝られるようにする。
そして大事なのはデバイスの充電。
ひょっとしてパソコンを使いたくなった時のためのデスク。

これが全部あれば、あとは精神力で他の人を一切気にしないようにすればホテルと何ら変わらない。
寝たい時に寝て、やりたい時にやりたいことをやる。
これがいつも元気でいられる「コツ」である。

元気いっぱいドラムソロ!!

そして美食と酒!!

ここで半数の風邪引きさん達も全員メシに付き合うしかない。
何せホテルがないのだから夜汽車の時間まで食うしかないのである(笑)

ワシは長沙名物の臭豆腐よりも、この「牛油」が食えて幸せ!!
でもスタッフのヤオヤオ君はどうしても臭豆腐を食いたいと言うので持ち帰って列車の中で〜!!

そして列車に乗ったら長沙名物の臭豆腐!!納豆が大豆を発酵したものならこれは豆腐を発酵させたもの。真っ黒になるまで揚げたのが美味!! 飲んで12時間の旅です〜 - Spherical Image - RICOH THETA

いや、豆腐よ。
納豆が大豆を発酵させて作るもんだとしたらこれは豆腐を発酵させて臭いだけ(笑)

しかし誰も食わん!!(>_<)
みんな疲れてるからな、食わずに寝てしまった・・・
ワシひとりでビール飲みながら完食してしまったのよ〜(笑)

まあワシもひとりでダラダラと飲んでても仕方がないので食ったらさっさと寝たが、
朝になって知らされる・・・12時間の移動だと思ったら15時間!!(>_<)

老人だから朝早く起きて、そっから午後3時近くまで退屈極まりない(涙)

もう飽きた・・・あと40分(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

まあ着いてからライブはないし、次の日は現地オフ・・・
着いてからのんびりしまひょ・・・(>_<)

Posted by ファンキー末吉 at:18:53 | 固定リンク

布衣2019年秋のツアー貴州省「貴陽」

ミャンマーの隣、雲南省大理から8時間かけて南下したと思ったら、
今度は中国の最南西端、ベトナムの隣、広西チワン族自治区南寧からまた北上して山ん中の貴州省「貴陽」までの乗り打ち・・・これがまた遠かった・・・

朝6時に起きて6時間近くかけてやっと着くんだから、
例えて言うと、東京から飛行機使わずに新幹線で鹿児島まで行ったと思ったら、
今度は当日朝いちでまた新幹線乗って名古屋でその日にライブをやるようなもんだ・・・

風邪でメンバー、スタッフの半数がダウンしているという中、
私は元気いっぱいでドラムソロ!!(笑)

いやね、元気なコツは「マイペース」かな・・・

自分のペースを持っていてそれを頑固に守る。
睡眠をいっぱい取ればいいのだけど、年寄りは朝早く起きてしまうので、
起きたら起きたで楽しいことをする!!

列車移動は好きな映画を見る!!
(当日ライブの時は酒は飲まない)
眠くなったら寝るし、眠くならなかったら3本続けて見る!!

着いてドラムをチューニングして、
サウンドチェックして疲れてたらホテルで寝る!!

出番まで1時間でも寝られればそこで体力はまた蓄えられる!!

そして美味しいものを食う!!

いや〜さすがにライブ終了後で明日も朝早いとなると半数が出て来ませんわ(笑)

むっちゃ疲れてたらそのまま酒飲まずに寝ることもあるけど、
やっぱ地元の美味しいもの食ってビール飲んで、
幸せホルモンいっぱい出して満足して寝ると次の日も心なしかすっきりしている。

きっと「分眠」が出来る体質なのだろう、
しんどければ列車の中でも飛行機でも熟睡して着いたらスッキリしてるし、
眠りもそのぶん深いのかも知れない、
他の人が10時間眠らなければスッキリしないのが数時間でスッキリする。

いや、やっぱ「ストレス」やろうな・・・
イヤなことやってたら疲れる、疲れたら身体もガタが来る。

美味しいもんも我慢して、ライブのためライブのために毎日そのために全てを犠牲にして生活してたらやっぱ身体もガタが来るだろう。

私の場合、「ライブ→各地の美味いもん→ビール→バタンQ」でひとセットで「楽しい」なんやろな・・・

移動はまあなければないでその方が楽なのだが、
そこに映画とか移動日だとビールとか、そこに楽しいもんがあるから差し引き「楽しい」、
つまり毎日ずーっと「楽しい」わけであります(笑)

そのペースを乱されるもの、
例えばこの前の武漢の時みたいに突然知らない人が入って来てペースを乱されたり、
列車で話しかけられて映画中断されるだけでも腹立つもんな(笑)

まあ「わがまま」、それが健康の秘訣ですよ!!
幸い敬老精神旺盛なここ中国では、ほとんどストレスなく楽しく旅をすることが出来ることが大きいかな・・・

かと言いながら次の日はさすがに「疲れた」と言わざるを得ない過酷な移動であったのだ・・・続く

Posted by ファンキー末吉 at:18:03 | 固定リンク

布衣2019年秋のツアー広西チワン族自治区「南寧」

ミャンマーの隣、雲南省大理から、ベトナムの隣、広西チワン族自治区南寧まで列車で7時間の旅〜

山ん中を通るので景色はこんなん・・・

さすが中国最南西部、暖かい\(^o^)/

雲南省も常春の桃源郷ではあるものの、その前の極寒の地でスタッフ、メンバーの半数は風邪をひいてしまったようだ・・・
この日は(あまり)暴飲暴食はせずに爆睡!!

翌日散歩がてら小屋の近くまで来てみたら歩行者天国がオシャレなこと!(◎_◎;)!!

ライブハウス近くの歩行者天国がとってもオシャレな件について・・・ 風邪をひかないようにと引き始めの薬を買ってくれたのだが、漢方は量が多くて・・・(>_<) とりあえずケーキを食って考えよう・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

とりあえずケーキを食いながら、どどんと渡された風邪のひき始めに効くという漢方の飲み方をじっくりと読む・・・
漢方は量が多いのよねぇ・・・(>_<)

ビタミンC!!

いわゆる「風邪薬」というのは風邪の諸症状を抑えるだけなので、
この漢方というのは即効性はないにしても身体の根本から風邪に対抗するように変革する(ような気がする)ので良い・・・

元気いっぱいドラムソロ!!(笑)

いや〜音楽の「才能」などと一言で言うけれど、
やっぱ音楽活動を続けるということにおいては「体力」こそが一番の「才能」!!

丈夫に生んでくれた両親に感謝するのみである・・・


Posted by ファンキー末吉 at:11:43 | 固定リンク

2019年11月13日

布衣2019年秋のツアー雲南省

中国の桃源郷(と勝手に呼んでいる)雲南省の入り口、昆明!!

もうミャンマーのすぐ隣である・・・

昆明自体はハンパじゃなく大都会だが、海抜が高いせいか澄み切った空気と青空に心が癒される・・・

会場は前回やった芸術村の会場ではなく、爽子でやったショッピングモール内の会場。

この日はオーディエンスが非常に乗りがよく、ドラムソロでもどんどん声を出して来るので、それに合わせてセッション!!

いや〜ライブは観客とのセッションだとはよく言ったもんだ・・・

終了後、この辺はショッピングモール街で開いてる店はないだろうと思ってたら近くに素晴らしい飲食街が!!



そこで打ち上げ!!

昆明で打ち上げ!! - Spherical Image - RICOH THETA

いや〜雲南料理は辛いんだということを痛感しつつ翌日は桃源郷大理へ〜!!

街中ではミュージシャンをよく見かける。
この辺のバーでは生演奏(弾き語りがほとんどだが)をやっていて、そこで働くミュージシャンが多いのだろう。

およそ中国でミュージシャンやってればファンキー末吉を知らないヤツはいない(笑)ので、当然ながらよく声をかけられる。

「Funkyさんですよね、一緒に写真撮って下さい!!」
「ええよ〜んで君は?地元のミュージシャン?」
「いや、仕事でこっちに来てあそこのバーで歌ってるんです」

ほな行くわ〜ということで歩いてたら、また別のバーのオーナーから声をかけられる。
「この店のオーナーは音楽好きで自分でも音楽やってるんです」
と冒頭の彼。

ほなお茶でも飲んでくか〜

まったりと知らない人と世間話でもして冒頭の彼の店へ〜

私が行けばBEYONDの曲とか許魏の歌(私は許魏の名盤を録音したドラマーとして有名)とか歌ってくれることは多いが、布衣の曲とは・・・!(◎_◎;)

アンダーグラウンドとは言え、全国津々浦々で誰でもすぐに布衣の歌を歌えるって凄いなぁ・・・

舞台上から「僕が奢りますから!!」とは言ってたが、
次の歌手が来て、「僕が奢りますから」とビールを山ほど(>_<)

次の歌手が来て舞台を降りて来て一緒に飲み出したら帰れない(>_<)

こうやって桃源郷の昼は過ぎてゆくのである・・・(笑)

次の日は去年付け毛をしてもらった美容院に行ってみる・・・
美容師さんも犬もネコも覚えていてくれたようだ・・・

いつものように髪の毛の根本の黒いの脱色して付け毛!!

おう、やっぱカラーフォームより派手でええのう・・・

付け毛でドラムソロ!!

そうそう、この一角が全部停電で、ヘタしたら生音でライブかと思ったが、
電源車が来て無事にライブが出来た\(^o^)/

中国はなかなかまともに始まらんことが多いが、始まれば必ずちゃんと(でもないけど)終わるのだ〜!!

Posted by ファンキー末吉 at:10:44 | 固定リンク

2019年11月12日

布衣2019年秋のツアー四川省と重慶市

寧夏、新疆、青海、陝西とこれまでずーっと羊責めでしたが、今日から成都!!麻辣責めです!!

ここから娘が参戦したのでカラーフォームで髪の毛に色をつけてもらった・・・


ブラシを入れるとぼやけてしまう・・・(>_<)


ステージだとそんなに目立たんな・・・

ドラムソロ!!

次の朝は名物の抄手(辛いスープ餃子)食って重慶へ〜

会場の入っているショッピングモールの巨大スクリーンにデカデカとステージ映像が流されていてびっくり!!(◎_◎;)

会場近くのフードコートで回鍋肉と麻婆豆腐食って〜



髪の毛もブラシを入れないことにしたらまあこんな感じ・・・

いざ出陣!!

そうそう、ライブ後は火鍋を食ったのでした〜



頑張れ肛門!!ファンキー末吉の肛門と生まれたからには!!!(笑)

Posted by ファンキー末吉 at:09:15 | 固定リンク

2019年11月 1日

布衣2019年秋のツアー陝西省

甘粛省蘭州からお隣陝西省の西安までは高速鉄道で3時間半。

列車の中で「西安の小屋ってどんな小屋だったかなぁ・・・」と一生懸命思い出そうとするのだけれども全く思い出して来ない・・・

「小屋に着けば思い出すよ」
と言われていざ小屋に着いても全く思い出さん(>_<)

こんなに大きな小屋なのに・・・っつうか、
地元のオーナーが身銭切って頑張ってやってるライブバーと違って、こんなに大きな小屋だからむしろ印象にないのかも・・・

「楽屋に行けば思い出すよ」
と言われていざ楽屋に行っても全く思い出さん(>_<)

去年のブログをチェックしてみてわかった。
去年は風邪を引いてたのよね・・・

ホテルも会場近くではなく駅の近くに取って、
そのままタクシーで会場に乗り付けるから会場近辺の情報がない。

楽屋もきっと始まるまでずーっと寝てたのに違いない・・・

さて大きな小屋だけあってドラムセットもしっかりしている。
(大きくてもしっかりしてない所もあるが(>_<))

このピンストライプのヘッドというのはチューニングもしやすく、
二枚皮で間に油が入っていて、分厚いということは必然的に音程を低くチューニング出来るので、なかなか「ロック」なサウンドになる。

こんな感じ・・・

昔Jazzピアニストと一緒にツアーを廻ってた時に言われたことがある。
「末吉ぃ、この小屋はもう2度とブッキングするな!!ピアノがどうしようもない!!」

聞けば、自分で楽器を運び込めないピアニストは、自分で楽器を選べない。
楽器がどうしようもなければもう演奏自体が無理だと言うのだ。

クラシックのピアノの人なども、コンサート会場に自分のピアノを持ち込むことが出来ないので、大きなコンだーとなどでは前日に入ってそのピアノと「対話」する。

何度も何度も弾いて、やっとそのピアノと一緒にステージをやることが出来ると言うのだ・・・

気持ちはわかる。
私が他のメンバーより早く会場に入って、ドラムを一生懸命チューニングするのも同じである。

まあ中国にも自分のドラムセットをトラックで運ぶバンドもあるにはあるらしいが、
この広い中国、時速300km以上で走る高速鉄道で数時間かけながら毎日移動するツアーをトランポと一緒に廻るのはちと難しかろう・・・

自分の音にこだわるか、もっと多くの街に行きたいからとそちらを優先するか・・・

私なんかは、小屋のオーナーと酒飲んで交友をしたためるのと同じように、
その小屋のドラムと一緒に「セッション」をしているという感覚である。

いいドラムはすぐにチューニング出来るし、
そうでないドラムはやはり一筋縄ではいかない。

それなりに時間をかけて「対話」して、そしてその対話の結果がそのままその日の「ステージ」となる・・・

今まではそれで何とかなって来た・・・
しかし次の街、「漢中」では初めてどうしようもない自体に陥ってしまったのだ・・・


漢中・・・「項羽と劉邦」や「三国志」の重要な舞台となる場所であるが、今では小さないち地方都市に過ぎない。

そんな小さな街の中にある小さなライブハウス・・・その名も「漢」!!!

日本でも「漢」と書いて「漢(おとこ)」と読ませたりすることがあるが、
中国でも「非到长城非好汉(長城に行ったことないヤツはいい漢とは言えねぇな)」という言葉があるように、同じく「漢(おとこ)」という意味がある。

ところがドラムセットを見て愕然!!
まずタムのヘッドがデコボコでもう死んでいる(>_<)

フロアタムも・・・

もうこれぐらい凹んでたら、どんなにチューニングしても鳴らない。
・・・っつうか周りをどれだけ張っても、凹んでる部分は緩いわけだからビリビリという雑音にしかならない。

凹みがなくなるぐらい強く張れば何とかなる程度の時もあるが、
そうすると今度はパンパンに張ることになり、実際には鳴るどころの騒ぎではない。

バスドラのネジはいくつか失くなってるし・・・(>_<)

スネアスタンドはこんなん(>_<)

ハイハットクランクの一番下の留めネジはないし、
そもそもフェルトもシンバル用のヤツやし(>_<)

上部にあるはずのネジを下部に持って来て留めるが、
これってすぐに緩んで外れてしまうやろうなぁ・・・(>_<)

ドラムセットはアクリル板で囲まれていてこれは取り外せない(>_<)

これってねぇ・・・内部でバシャバシャみたいなおとで反響するから、
タムのビリビリがまた増幅されてもう叩く気も失せる(>_<)

初めて戦意喪失・・・「もう無理!!」とばかり帰ろうかと思ったが、
気を取り直して何とか解決策を考える・・・

こんな小さな街だから楽器屋さんでヘッドなんか売ってるわけもなく、
しゃーないから裏のヘッドを表に張って裏は外したままにするか・・・

そしたらカランカラン言って全く別物になるけど・・・

小屋の人と若い衆が一生懸命考えてて、
「あ、もうひとつドラムセットがあります!!それ持って来ましょう!!」

日本の三大ドラムメーカーのひとつ、TAMAのだと胸を張る。
しかし持って来たドラムを見て落胆・・・全く同じくヘッドがベコベコ(>_<)

お前なぁ・・・どのメーカーのドラムかは関係ない!!
ヘッドがこれではギターに弦の代わりに蘭州ラーメン張って弾いてるみたいなもんじゃろ!!(怒)

ここでまた「もう帰ろう(>_<)」と思ったのだが、
ふと見ると二つのセットのタムはそれぞれが同じサイズ!!

っつうことはどちらも裏のヘットは無傷!!

\(^o^)/・・・というわけで、ひとつの裏のヘッドを外してもうひとつの表に張れば上下とも無傷なタムとなるではないか!!!!!

両面ともクリアヘッドの薄い皮というドラムセット買った時の状態・・・
二枚皮のヘッドは単純に倍は高いわけで、コストの点でこうして売ってるのだろうが、
どちらも薄いということはその分音程が高い音となるということだ。

Pearlの人の話では今は亡きTOTOのジェフポーカロはノーミュートのこの状態であんな重い音を出してたと言うが、アクリル板の反響もあってやっぱバシャバシャとウルサイ(>_<)

しゃーないなぁ〜・・・というわけで初めて積極的にガムテープでミュート!!

そう、ミュートは音の長さを短くするために貼ると誤解されているようで、
だからあんだけベタベタ貼りまくって、結局全然鳴らなくなって喜んでいる(笑)

ミュートは「倍音を調整する」ために貼るのよ!!!

CSというヘッドがあるが、
これは今は亡きトニーウィリアムスが好んで使っていたが、
カランコロンと言いながら低音もしっかり出るヘッドである。

CSの黒い部分の代わりにガムテープを貼ってみる・・・

タム

フロアタム

バスドラはガムテープを貼ると叩いているうちにガムテープの粘着部分が露出して来てビーターがくっついてしまうので小屋にあったシールを貼る・・・

そしてついにこんなセットに!!

漢(おとこ)だねぇ・・・

いや、なかなかええ感じよ!!
ただ、3点セットであることと、口径の小さいタムであることなどからドラムプレイのアプローチはちょっと違って来る。

まあクラシックのピアニストが会場のピアノとセッションしてもプレイ自体がそのピアノに合わせて微妙に違って来るのと同じである。

少々プレイが変わったところで曲としては成り立つ。
ボンジョビにビルブラッフォードが入ったとしても何とかなるのと同じである(笑)

ただ、ライブが始まって発覚!!
ドラムんところが明るくなると、結果アクリル板に反射して鏡のようになり、
結果ずーっと自分の顔を見ながらドラムを叩くことになる(>_<)

クリックなんか聞いてると、ライブというよりはもうレコーディングな・・・

でもまあレコーディングだから熱い演奏が出来ないわけではない。
そんな中でのドラムソロ!!

この状況でもなかなかいいステージが出来た!!
もう何でも来い!!(笑)

ツアーはまだまだ続く・・・

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2019年10月29日

布衣2019年秋のツアー青海省「西寧」

もうね・・・

車窓の景色が変わらん(笑)

前のライブハウスはもう潰れてしまって、今回は初めての小屋なのでスタッフが下見に行くと言うのでついて行って一杯!!

最果ての地青海省西寧の去年やったライブハウスはもう潰れたんですと(>_<) 明日やる新しい小屋を下見にというのでついでにひとりで一杯!! 美人バーテンダーの作るカクテルは美味なり!! 「甘くて飲みやすいけどキツいやつ作って〜」 「それ私のことね」 (>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

美人バーテンダーが作るカクテルはやっぱ美味しいのう・・・(笑)


さて、西寧と言えば、前回ドラム小僧が小屋にいて、ステージに引っ張り上げて間近にドラミングを見学させてたのう・・・

ブログ記事:布衣秋のツアー2018青海省「西寧」

おそらくこのドラマーだろう・・・当日こんなメッセージが届いた・・・

いや、手伝いに来られても手伝えることないし・・・
むしろ部外者に来られたら自分のペースが崩れて困るし・・・(>_<)

丁重(かどうかはわからんが)お断りしたが、
二度見してみたら何?このファッション・・・!(◎_◎;)

「小Funkyって呼ばれてます」ってあーた!!
精神とか生き様を学ぶならまだしもワシからファッション学んでどうする!!(笑)

結局断り方がキツかったのかどうか、客席ではライブを見てたようだが声はかけて来んかったな・・・

若者よ、スマン!!これにめげずに食らいついて来たら何とかめんどう・・・見んかな(笑)
まあ頑張れ!!

というわけで軽い高山病と戦いながらドラムソロ!!

でもこれが高地トレーニングとなって次の日からのステージがむっちゃ楽になるのよなぁ・・・
ツアーに一本は高地を入れとかないかんな(笑)

しかし身体はボロボロで、打ち上げ場所がまた遠くて道のりが寒かったもんで、
帰り道にちょうどこのライブハウスがあったんでまた立ち寄って美人バーテンダーにカクテルを作ってもらった・・・

ライブ終わってオーナーがメシを食いに連れてってくれたのだがそこが遠くて・・・ 帰り道に今日の小屋があるのでもう歩けんと・・・美人バーテンダーの顔見てニヤけるアホ面があまりに素晴らしいのでアップ!! - Spherical Image - RICOH THETA

いや〜見事なアホ面ですなぁ・・・(笑)・・・もう一発!!

アホ面2!!・・・いやぁ〜アホやわ〜ワロタワロタ・・・ほな帰って寝まひょか〜明日は蘭州に乗り打ち!! - Spherical Image - RICOH THETA

いや〜アホ面が表してるように、実はもう壊れているのな(笑)

この後、2階席にいたファンの女性が降りて来て「一緒に飲みましょう」と誘われた。
いや、ホンマそんな体力ないし!!と丁重に(かどうか知らんが)お断りして、
一緒に来てた酒飲みベーシストのDaWeiが人身御供となってひとり2階に上がって行った。

ワシは美人バーテンダーを眺めながら2杯飲んで潰れて帰ろうとしたら、
同じグループであろう別の女性ファンが降りて来て一生懸命ワシを誘う。

またこれが性格も良さそうな美女だったのだけれども、
ホンマ体力がもうない(>_<)
また丁重に(かどうか知らんが)お断りさせて頂いてひとり帰路に着いた。

ホテルでバタンQ(死語)してたらDaWeiが
「戻って来て一緒に飲みましょうよ〜」
とメッセージがウルサイ(笑)

「ワシは女難の相があるのでそんなところには行かん!!(笑)」
と強く断るのだが、
「そんな女難は今日で吹っ飛びますよ」
とウルサイ(>_<)

吹っ飛ばんし〜(笑)

最後にはそのグループチャットの中にいる布衣のマネージャーに
「ピンポンピンポン着信音がウルサイ!!明日早いんだからもう寝なさい!!キー!!」
と怒られてメッセージはやんだ(笑)

翌日、二日酔いでゲンナリしてるDaWeiに
「何かいいことあったか?」
と聞いたら、悲しそうに首を横に振る・・・

せやろ〜せやから言うたやろ〜時間と体力の無駄やて!!(笑)

というわけでDaWei以外は元気に西安へ向かう〜

Posted by ファンキー末吉 at:12:24 | 固定リンク

布衣2019年秋のツアー甘粛省

ウルムチから列車に乗って甘粛省まで〜

まるで勘違いやったけど、ウルムチの隣町が蘭州やと思ってて、
前回は高速鉄道で12時間かけて移動というのでびっくりしたけど、
今回はその途中の街でライブ!!

またそこまでが6時間の旅・・・2時間以上走って全く景色が変わらない(笑)

着いたところが「嘉峪关(JiaYuGuan)」という人工20万人の小さな街・・・

ウルムチから6時間かかってやっと「嘉峪关(JiaYuGuan)」に着いた〜!! ウルムチの隣町って12時間かかる蘭州かと思ったら途中にいっぱい街があるのね・・・ってか駅前みごとに何もないんですけど(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

駅なんにもないし〜(笑)

着いてすぐさまセッティングしてライブ!!

ライブハウスのオーナーが打ち上げに連れて行ってくれたが、
これがなければ寂れた駅と何もないライブハウス近辺しか知らずに終わるところであった(笑)

銀川ライブ後の打ち上げ!! - Spherical Image - RICOH THETA

次の日は移動日!!前回では最後に追加公演として行った街「张掖(ZhangYe)」
実はこの辺だったのね・・・

地元の人からまたご馳走責め!!

宿泊はこんな素敵なところ・・・

移動日と来て次の日が現地オフなので朝から牛肉麺!!

夜もご馳走責め!!

そして食後にライブハウスのオーナーが箱バンやってるという店へ・・・
こうやって生活費を稼ぎながら地元でライブハウスやってるっつうのが非常に心温まる話である・・・

次の日やっとライブ!!(笑)
いや〜寒かった・・・(>_<)

打ち上げに連れて行ってくれたところがまた寒かった(>_<)

甘粛省张掖での打ち上げ - Spherical Image - RICOH THETA

暖房もないガラス張りの小さな部屋にぎゅうぎゅうで入って、人の温もりと料理の火だけで暖を取る・・・

甘粛省张掖での打ち上げ - Spherical Image - RICOH THETA

でも料理は美味かったぞ!!

羊の頭を焼いたヤツ!!

脳味噌と目玉を召す・・・

寒いのを除いてはなかなか楽しい数日間であった。
地元の方々、どうもありがとう!!
来年もまた来るであろう・・・(笑)


そして、次の日はちょっと青海省に抜けてライブをやるのだが、
それはまた別の項で書くとして、その次の日の蘭州!!

まあ着いたら蘭州ラーメンはいっときます!!

前の日の青海省西寧が空気が薄くて大変だったが、
高地トレーニングを終えた感じで身体が軽い!(◎_◎;)

次の朝も蘭州ラーメンを召して次の街「西安」へと向かふ〜

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2019年10月28日

布衣2019年秋のツアー新疆ウィグル自治区「ウルムチ」

ウィグル問題に関しては専門家でも「日本では報じづらい」と言うだけあって、
さすがにSNSにちょっと書き込むと香ばしいのが数人現れて来る・・・(>_<)

新疆ウィグル自治区が中国の火種であったり火薬庫であったり、
そういうことを書くと噛み付いて来るのだ(>_<)

まあ私とてウィグル問題の専門家ではないが、
30年ほぼ中国で暮らして来て、ウィグル族のミュージシャンとバンドをやったりレコーディングをやったりその他いろいろ付き合いが多い自分としては、この文中にある、

中国国家の少数民族政策・宗教政策やユーラシア史への理解
世界の民族問題への基本的なリテラシー、イスラム・トルコ文化への理解
中国語・英語・ウイグル語だけではなく、トルコ語やアラビア語などに精通している

とはとても思えない人から罵声を浴びせられるとカチンと来るのである(>_<)

もうね、フォロワーが数千人しかいない私のTwitterなんてそのぐらいのメディアなんだから、イヤならそちらがブロックして欲しい・・・

でもね、この書き込み(訂正済み)で私が言いたかったのは、
全中国色んなところにライブに行っている私が、
「たかだかライブハウスにこれだけのセキュリティーチェックがある街はここだけである」
ということである。

まあそれだけ「テロ」が多いということね・・・

訂正前の書き込みでは「漢民族に対するテロ」と書いたが、
「政府に対する」が正しいということでまるっぽ削って訂正した。
でも漢民族が政府やってるわかやからこの辺も書き方が難しいわのう・・・(>_<)

まあ色々書きづらい問題もあるが、ウィグル問題が中国の火薬庫のひとつであることは間違いなかろう・・・

特集:中国の火薬庫 ウイグル
中国の「火薬庫」は香港にあらず - ロイター

そんな中で「ロック」で平和を・・・などと思ってみても、いつも無力感に苛まれて落ち込んでしまう。

何せこの街で漢民族のバンド(メンバーには回族も日本人もいるが)を見に来るオーディエンスにはウィグル族はほとんどいないのだ(>_<)

内モンゴル自治区では明らかにモンゴル族というオーディエンスも多いのになぁ・・・

多民族国家マレーシアでは、Wingのコンサートなどでマレーシア行った時、マレー系の友人にそのコンサートのことを言っても、
「チャイニーズのコンサートの情報は全くわかんないからなぁ・・・」
と言われた。

中華系の人は中華系の音楽しか聞かないし、
マレー系の人はマレー系の音楽しか聞かないんだと・・・

まあおそらくここ新疆ウィグル自治区でも、ウィグル族はウィグル族の音楽しか聞かないのだろう・・・

その点、昔存在した「阿凡提(AFanTi)」というバンドは革新的だった。
北京のミュージシャンに連れられて彼らが演奏する新疆ウィグル料理屋に行ったのだが、
そのダンサブルなリズムと民族的なメロディー、そして心地よいウィグル語の響きが素晴らしくて何度もその店に通ったものだ。

特筆すべきは、漢民族である私の友人たちがみんなそのウィグル語の曲を覚えて歌っているのだ!(◎_◎;)

・・・ロックやなぁ・・・

沖縄の言葉で歌う喜納昌吉の歌を我々ヤマトンチュの人々が覚えて歌うみたいな・・・

(沖縄問題やアイヌ問題に触れるとまた香ばしいのが出て来るかもわからんが・・・もうあなた達私の書き込み見ないで!!(涙))

兎にも角にも、この私がどれだけ頑張ってドラムで世界平和を叫ぼうが、
そのウィグル族が見に来ないのだからどうやってもそこには届かない(>_<)

まあそれでも届け!!とばかりドラムを叩く!!

吐きぞうなのは出番前にこれを食ったから(笑)

「食い物は文化」と言うが、この辺の食い物もすこぶる美味い!!
ウィグル族の友人たちも私の知り合いだけのことだが非常にいいヤツばかりである。

まあそうではないテロ組織のウィグル人もいるのだろう・・・
実際に見たことはないけれども、中国政府もウィグル族相手に色んな無法なこともしているらしい・・・

こんなところでドラム叩いたってどうなるもんではないが、
まあ香港も含めて、火薬庫が爆発することなく平和になれることを心から祈りながら今日もドラムを叩くぞ・・・

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2019年10月22日

布衣2019年秋のツアー寧夏回族自治区

TOセッションの札幌イベントのため、
行きは北京ー札幌(直行便)、しかし帰りはそのまま寧夏回族自治区でのツアー再開となるので、なんとかその日のうちに銀川まで着かねばならぬ・・・

結局朝一番で大阪まで飛び、上海で乗り継いで「札幌ー大阪ー上海ー銀川」という大移動(笑)

なんとかその日の夜には着いたが、すぐにレコーディングだと!(◎_◎;)

まあ寧夏回族自治区にこれほどのスタジオが出来たつうことが興味深い・・・
これなら布衣のレコーディングは全部ここで出来るではないか・・・

終わって羊肉串!!・・・しかしやっぱ本場は美味い!!

翌日は「羊杂碎(羊のホルモンスープ)」を食ってこの日のライブ地「固原(GuYuan)」へ〜

見れば銀川と蘭州と西安の真ん中・・・
車で4時間もかかるのな・・・そりゃ前日には絶対銀川に着いとけと言われるはずじゃ・・・

そしてここでも羊責め!!

ついでにライブ!!(笑)

翌日は早起きしてまた車で4時間かけて銀川でレコーディング!!

X.Y.Z.→Aニューアルバムのギャングコーラスをここで録ったのじゃが、
以前は北京でやってた作業がここ銀川で出来るようになったというのもありがたいことである・・・

そして夜も羊!!(笑)

布衣のホームグランドである銀川でのライブ!!

打ち上げはそのまま楽屋で!!(ちなみにツマミは羊肉串を出前(笑))

銀川ライブ後の打ち上げ!! - Spherical Image - RICOH THETA

ホームグランドなのでやはり知り合いがいっぱい来る。
ワシはライブで死ぬほど暑くてぐったりじゃし、シンバルスタンドが倒れたショックで演奏にミスがあったので少々心情不好(日本語で何と言うのじゃ?)だったのでいちいち相手にするのがちょっと苦痛・・・(>_<)

対バンも地元のバンドが二つ、地元のロックを応援したいLaoWuの考えもよくわかる。
バンドのメンバーもあの伝説のドラマーFunkyと話がしたいのもわかる。
サインが欲しいのもわかる。

しかし
「じゃあ僕はFunkyさんの使いかけのスティックに・・・」
と言って太鼓のとこに置いてあるスティックを勝手に持って来るのはどうかと思うぞ!!

まあええわ!!疲れてるし・・・(笑)

というわけで次の日は新疆ウィグル自治区ウルムチへの大移動!!
新しいスティックで心機一転して頑張りましょう!!(笑)

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2019年10月 2日

布衣2019年秋のツアー湖北省「武漢」

8時間移動の乗り打ち「徐州」に続いては湖北省の省都武漢!!
これも徐州は交通の要だと思ってたから近いのかと信じ込んでたが遠い(>_<)

九州縦断よりもまだ遠いやん(>_<)

・・・って実はこの日も乗り打ちやと思ってたのよねぇ〜
だから9月27、28、29とやって30日には日本に帰るチケットを押さえていた。
X.Y.Z.→Aの新しいアルバムのプリプロがあるのよ〜

ところがツアーが始まって列車の切符が配られてから発覚!!

「毎回金土日にやってるのに今回だけなんで金土月なん?!(涙)」
どうやらこの辺は国慶節で大連休になるから曜日は関係ないらしい・・・

しゃーないなぁ〜・・・またキャンセル料取られるけどチケット撮り直すしかない(>_<)
・・・となるとプリプロが一日短くなるわけだから、
ちょっとでも時間を短縮出来るようにDEMOや譜面などを移動中に整理しておく・・・

今日は武漢でライブだと思ったら明日がライブで今日が移動日やと!(◎_◎;) 明日日本に帰る予定やったけどチケット配布されて初めて知って慌てて取り直した〜(>_<) X.Y.Z.→Aのプリプロがあるのよ〜寸暇を惜しんで譜面を書くのよ〜・・・ それにしても徐州から武漢まで5時間もかかるのな!(◎_◎;)・・・このままライブやったらさすがに体力的に持たんかったかも〜 - Spherical Image - RICOH THETA

メガネは滅多に使ってないけど老眼鏡なのよ〜
画面の小さな文字はもう見えないのよ〜(>_<)

しかし移動日はやはりありがたい!!
ここで5時間の乗り打ちやったら・・・まあやるけど(笑)

さすがに疲れきってたのでみんなとメシ食いに行った後、ライブハウスに甘いカクテルを飲みに行った。

カクテルの中国語名って意訳したり音訳したりするから面白いのな・・・

モヒートは音訳で「莫吉特(MoJiTe)」
だけどロングアイランドアイスティーは医薬で「长岛冰茶」ってそのままやん!!(笑)

私は中華のデザート代わりにまずグラスホッパーを頼んでみる。
草蜢(CaoMeng)・・・つまり「バッタ」・・・まあそうやけど(笑)

昨日は移動で疲れたので、みんなでメシ食ったあとライブハウス行ってデザート代わりの甘いカクテルを召す〜 https://www.facebook.com/750399899/posts/10157092720779900?sfns=mo - Spherical Image - RICOH THETA

そして同じミルク系のカクテルでスノーボール!!雪球(XueQiu)」!!

実はこの日は若いスタッフなんかもついて来て、
まあ色々愚痴聞いてやったりアホ話したり・・・

自分勝手な性格なので爆風時代は滅多にやらんかったけど、
まあ慕われているのは嬉しいことなので愚痴ぐらいは聞いてやる(笑)

トドメは名前で選んで「幻覚(HuanJue)」・・・イルージョン!!

これで酔い潰れた〜(>_<)


まあ翌日は移動もないのでゆっくり眠れるということでゴロゴロしたりプリプロの準備をしてたらWeChatでメッセージが来た。

「Funkyさん、今ライブハウスの前なんですけどもう入ってますか?」

そうそう、この人私の60歳バースデーライブにも来ててリハから楽屋までずーっといるんやけど、結局誰だったか思い出さずにちょっと辛い思いをしたのよね・・・

WeChatネームには湖北省なんたら書いてあるのできっと武漢の人だったのだろう・・・

「リハとかドラムのチューニングで人がいると集中出来ないから本番だけ来ればいいから」
と言って追い返そうとするのだが、
「わかりました、じゃあ邪魔しないように声かけずに中でいます」

・・・って中でおるなよ!!(>_<)

まあ誰なのか思い出せないのでひょっとしたら大事な人かもわからんから無碍にも出来ん・・・
挨拶だけして空気のように扱う。

ドラムのチューニングが早く終わったので一旦ホテルに帰ろうと思ったがついて来そうになるのを押し戻して逃げるように帰る。

人はここで一緒にお茶でも飲んだり、ひょっとしてホテルで雑談したりするのが普通だと思ってるかも知れない。

どうせヒマなんでしょ?

・・・でもこのヒマな時間が特に本番前には大切なのである。
何をするでもなくゴロゴロしたり、熟睡したり、
X.Y.Z.→Aのプリプロの準備をしたり・・・そういう別のことをやるのも頭を切り替えられて良かったりする。

だからそれを知らない人(私が忘れているだけなのだが)に邪魔して欲しくないのだ・・・

本番!!そしてそれを見守るライブハウスの守り猫!!

そのまま打ち上げまで無視するのもあまりに可愛そうなのでさすがに誘ってみたら大喜び!!

「飲まないの?」と聞くと、「車だから飲めない」と・・・
代行があるのに変だなぁ・・・と思ってたら、なんとこの人は武漢の人ではなく、車で1時間半の鄂州の人だった!(◎_◎;)

この時に小屋の人と一緒に駅まで迎えに来てくれて延々亜州鼓魂のことや許魏のことを話してたあの人か・・・・

そしてちょうどこの日が40歳の誕生日だったとか・・・
「前回会ったのがFunkyさんの60歳の誕生日、そして次が今日、私の40歳の誕生日、私たちは何と縁があると思いませんか!!」

いや、別に思わんし・・・(笑)

聞けばこの誕生日ライブ、行きたくて仕方なくって、でも金がない。
だから10時間鈍行列車の硬座に乗って北京まで来たらしい・・・

なんかデクスターゴードンのラウンドミッドナイトという映画を思い出したぞ・・・

デクスターゴードンのことが大好きな青年が金がないのでライブハウスの排気口から流れる音を聞くシーン・・・そして酒浸りのデクスターゴードンを最後には自分の家に住まわせて養うのよなぁ・・・

ワシも養ってくれ!!!(笑)

というわけで布衣ツアー秋の前半はこれで一段落!!
そのまま香港経由で日本に帰るのだが・・・

ブログ記事:香港ではもう既にこれ暴動?!(◎_◎;)

Posted by ファンキー末吉 at:06:47 | 固定リンク

布衣2019年秋のツアー江蘇省「徐州」

徐州徐州と人馬は進む〜・・・という歌があるように、
徐州というところは中国の交通の要地だと思っていたので、
何となく河北省からも近いのではと勘違いしてた私だが、
乗り打ちなのに何と当日5時起き!!(涙)

むくり・・・5時起きで今日の街、徐州へと向かふ・・・済南経由で8時間の乗り打ち(>_<) 我ながらようやるわと思ふ・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

朝飯は高速鉄道駅にてマクド!!
お粥と油条(揚げパン)のセットなど中国マクドならでは〜

朝メシは列車駅にてマクド!! お粥と油条(揚げパン)のセットなど中国マクドならでは〜 - Spherical Image - RICOH THETA

結構遠いのよ〜(>_<)
途中山東省済南で乗り換えて8時間!!

皆さんお疲れ・・・

乗り換え駅では一斉にマッサージ(笑)
駅に必ずマッサージチェアーがあるのも中国ならでは・・・

徐州はひとりドラムなどでは何度か来たことがあるが、
布衣としては初めての土地。

ライブハウスもどんなところかわからず、スタッフが色々と心配してやり取りをしている・・・

着いたら、ステージもその日に突貫で作ったような小屋・・・

そんな中でのドラムソロ!!

最後の曲終わってスネアが緩んでたから、ステージ降りる前に手前のネジを締めたのよね〜
でも叩いてみるとまだ緩んでるような音が・・・
そのままアンコールでドラムソロ!!

・・・ってかあーた!!よく見たらスネア破れてるやん!(◎_◎;)

何とか鳴る打点を探して叩く・・・
ところが裂け目が更に裂けて最後の方にはその打点も見つからない!(>_<)

幸い裂け目は中央に向かってるのではなく横に向かっているのでそのまま横に向かって裂けた。中央に向かってたらもうどうしようもなかったぞ・・・

あと2曲のバラードは何とかフロアタムとかの音を足しながら叩く!!

いや〜長くやってるといろんなことがあるもんです(笑)

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2019年10月 1日

布衣2019年秋のツアー河北省

この日から別の同行取材がついて来た!(◎_◎;)

いや〜中国のメディアってほんまワシのこと好きやなぁ〜
日本のメディアはボーカルにしか興味を示さんかったけど(笑)

実のところは私は取材とかの仕事はもう基本断っている。
先日も、中国で暮らす日本人のドキュメンタリーとやらの話があって、
監督が「是非ファンキーさんを」と来たらしい。

「人気の番組よ、どうする?」
とマネージャーの小文は聞くが、
「それがワシの何のメリットになんの?」
と聞き返した。

基本このテの仕事はノーギャラなのだ。
今から顔や名前を売っていこうと考える人にはいい登竜門になるだろうが、
私はもうこれ以上(というほどは名声もないのだが)顔も名前も売るつもりがない。

爆風全盛期の頃の毎日取材ばっかしてた時のトラウマもあり、
また小さい頃から写真嫌いで家にはアルバムもなかったり、
そんなこんなで金にもならん「労働」をするのはまっぴらごめんなのだ。

だけど、
「それがバンドのためになるんだったら喜んで協力するよ」
と伝えていたので、きっとこのドキュメンタリーは布衣のためになると踏んだのだろう。

私のインタビュー嫌いのことが伝わっているのか、
監督からスタッフ一同初対面でむっちゃ緊張(笑)

いやいや、協力すると言ったからにはちゃんと協力しますから・・・(笑)

でも人間なのだからやっぱイヤなもんは顔に出る。
サウンドチェックからリハから本番までずーっとカメラに撮られてたらイライラもするし、それがきっと表情にも出るのだろう。

笑顔を振りまくのは無理でも、せめて「クールな職人」を演じてお付き合いさせて頂いた(笑)

まあそんな中でのドラムソロ!!

ステージ横から撮影〜

もうね、昔の人は写真は魂抜かれて早死にすると信じていたようだが、
ほんまカメラって魂抜かれてむっちゃ疲れる(>_<)

見ればスタッフ7人とかで来てるのな!(◎_◎;)
しかし打ち上げではあんまりカメラも回さず、咳も別々で彼らは彼らで飲んでいるので、前回の「偶像」とはちょっとニュアンスが違うようだ・・・

次の日の移動も別々でカメラは同行しない。
それどころか移動日の夜に行ったこの「ロック火鍋」にも同行しない!(◎_◎;)

オイシいネタやのになぁ・・・(笑)

同行取材はあと次の日の石家庄のみ。
きっと河北省は北京から近いので、ホテル代はかかるけど交通費はかからないので多くのスタッフを連れて来れたのだろう・・・

そんな中でのドラムソロ!!

暑かった〜(>_<)・・・
でもまあ「ロック」は暑いもの!!
これで冷たいビールでもぐーっと飲んで、
明日は徐州なので近かろうと思ったら・・・

「明日は5時起きよ〜」
って徐州って中国の交通の要みたいなイメージがあったのでどこからでも近いと思ってたら結構遠いのね・・・(>_<)

大移動の後、乗り打ち・・・続く

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怒るでホンマ武漢空港!!

怒るでホンマ武漢空港!!(怒)
そもそもが出国のパスポートチェックの時から・・・

「あんたどこ行くの?」
「チケット見たらわかるやろ、香港や。経由して日本に帰る」
「なんでわざわざ香港なの?」
「余計なお世話じゃ!!国慶節で直行便なんか取れんし取れてもむっちゃ高いがな」
「じゃあ香港から日本までのチケット見せて」
なんで出国するのにそこまでせないかんの?!(怒)
「仕事何やってんの?」
「音楽の仕事や」
「音楽?」
「そう、一応音楽関係の会社の総経理でんがな」
ジロジロ・・・なんで出国すんのにここまでジロジロ見られないかんの?!(怒)
「中国語うまいですね」

やかまし!!(>_<)・・・英語で通したらよかった・・・

そんなこんなの時に電話がなる。
「ええと・・・SATORU・・・ええと、KA835の乗客?」
ローマ字の日本語名が読めんかったんやな(笑)
「はい、そうですけど」
「お預けの荷物を税関が開けて検査したいとのこと・・・云々・・・」
こいつ、こちらが中国語喋れると思ったらいきなりネイティブ(武漢訛り)でまくし立てやがる(>_<)
まあ以前唐辛子爆弾
TougarashiBakudan.JPG
で同じようなことがあった時は、この後の手荷物検査の時に搭乗券スキャンしたらブザーが鳴って、別室に連れて行かれてそこに荷物があって開けさせられたので、
「まあ安全検査んとこで何か通知されるのね?」

ということで安全検査!!

搭乗券スキャンしても何も言われんし〜(>_<)
カバンもポシェットも全部開けられてもう一回レントゲンを通される・・・
むっちゃ厳しいの国慶節のせい?(>_<)
とりあえず誰も何も言うて来んので折り返し電話をする。

「誰にも何にも言われまへんがな・・・」
「税関に行って手荷物検査を受けて下さい」
「カギかけてないしあんたが勝手に開けて気の済むまで調べたらええやん!!」
「乗客本人の前で調べる規則になっておりますので」

(>_<)

ここでちょっと怒って口調が荒くなったのだろう、
「では330番搭乗口で係の者が案内しますので」
というわけで330番搭乗口に進む・・・

スタッフが数人ヒマそうにしてたので事情を説明すると、
「そうそう、税関に行けと説明しろと言われました」と・・・
???連れて行ってくれるんちゃうの?
「税関どこにあるん?」
「あなたが通って来た安全検査と、出国手続きのパスポートコントロールのその向こうにあります」
今通って来た道のりを逆に出てもう一度同じめんどくささを経て帰って来んの?!(◎_◎;)・・・勘弁してーな(>_<)

そもそも既に増補してあるパスポートにもう余白が少なくなっている。
こんな無駄な出国と入国のために貴重なパスポートページを無駄遣いしたくない・・・

ここでいきなり中国語がヘタなフリをする(笑)
「あんた達何言ってるのかわかりまへんがな〜連れて行っておくんなはれ〜」
渋々とひとりのスタッフがワシを連れて行ってくれることに〜
ワシは嫌な予感がしたので手荷物もポシェットも全部そこに置いて、搭乗券とパスポートだけを持ってそのスタッフについて行った。

スタッフはすいすいと安全検査の端っこの方にあるスタッフ用入口の脇をすり抜けて外に出てゆく・・・
ワシはちょこちょこと後をついてゆくわけだが、いやこれ、ワシ一人やったら絶対無理やて(>_<)

そして出国手続きを反対に通って入国するわけだが、
係員はパスを見せてそのまま通るが、ワシは出国管理官がパスポート写真と本人を照らし合わせて、パスポートはそこで預かり、搭乗券だけを渡されて入国・・・

「税関はどこにありまんの?」
パスポートコントロールを抜けたところに税関があり、そこに入ると5人の職員がヒマそうにしていて、見ればいくつかのトランクが転がっていてワシのトランクもそこにあった。

ワシは搭乗券を見せて、自分のトランクを指差すと、
「はい、そのトランクこの台の上に置いて!!」
ってあんたら5人が5人ともヒマなんやから呼び出したあんたが置けよ!!(怒)

「このトランクの何があかんの?中には何にもないでぇ」
ふてくされながらトランクを開ける。
「なんか金属のがありますよね?」
金属と言えば・・・ヤオヤオ君が買ってくれたドラム便利グッズ!!

日本用にひとつ持って帰流のに、こんなもん手荷物に入れてたらまた手荷物検査で何言われるかわからんからトランクに入れたのよ〜
「何ですか?これ?」
「ああ、これね、ドラムのチューニングキーやドライバーや色んなものが一緒になっている・・・そう工具(GongJu)よ、工具(GongJu)!!」
これを英語で説明するのも大変やなぁ・・・中国語喋っててよかった・・・と思っていると、
「これじゃない!!他に何か金属があるでしょ?」
金属?・・・・これか?お茶ポット、水壺(ShuiHu)?・・・ちゃうか・・・
あ、ひとりドラム用ケーブル類とか予備のハードディスクを入れたバッグがあった!!
「これか?ハードディスク、硬盤(YingPan)!!」
「あ、硬盤(YingPan)ね・・・じゃあもう没問題。行っていいよ」
カチン(>_<)
「こんなもん何がいかんの?!!毎回トランクに入れて問題になったことおまへんがな!!だいたいワシこれ入れて月に何回飛行機に乗ってると思ってんの?!!(怒)」
係員じーっとワシの顔見て・・・「中国語うまいね」

やかまし!!(>_<)

ふと見るとワシをここまで連れて来た係員がいない!(◎_◎;)
戻るのんまた同じルートで係員おらずに通してくれるん?(>_<)

まず出国のパスポートコントロール、これはパスポートを預けているので大丈夫!!
受け取ってそのまま係員用の安全検査を並ぼうとすると、
「ここは係員用なのであっちに並んで!!」
「え?!!ワシここを通ってこっちに来ましたが」
中国語でゴネる。ここは英語だとゴネるボキャブラリーがないのでやっぱ中国語やろ・・・

「ワシは普通の乗客と違って、呼び出されてここから出たの!!何でまた普通の乗客と一緒に長い列を並ばないかんの!!出た時と同じ扱いで入れてくれたらそれでええやん!!(怒)」
根負けして係員は、「じゃあ並ばなければそれでいいのね?」と、普通客の列の一番前に割り込ませてくれる。
「いや、そういう意味じゃないんだけど・・・まあそういう意味か・・・(笑)」
後ろの乗客に会釈をして搭乗券スキャン。まあ入る時と同じくここで何も反応もなく手荷物検査!!・・・ってか手荷物は全部置いて来てるので、そのままX線ゲートを通ろうとすると、
「手荷物何もないの?」
やかまし!!・・・とまあ説明するのもめんどくさいので、
「ないんですのよ、おほほ」とばかりボディーチェックを受けてやっと中に入る。

考えてみれば税関の職員5人とも何もせずにヒマそうにしてるんだから、ひとりかふたりこちらに派遣してここの別室で手荷物検査すればええんとちゃうん!!
少なくともトウガラシ爆弾の時の北京空港ではそうしてるぞ!!

330搭乗口は入って一番左の方、
荷物を取ってメシでも食おうとするとそれは反対側の一番右側(>_<)

とりあえずビールと牛肉麺を頼んでこのブログでも書こうとしたらネットに繋がらん(>_<)

「ちょっと〜フリーwi-fiっつうて全く繋がりまへんがな!!」
と今度は従業員に英語で文句を言う。

・・・全く通じん(>_<)

従業員の顔に明らかにこう書いてある。
「英語ヘタね」・・・やかまし!!(>_<)

結局ブログは香港に着いてからアップすることに〜・・・ぷんぷん!!

武漢空港でビールと牛肉麺!! - Spherical Image - RICOH THETA

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2019年9月24日

布衣2019年秋のツアー山西省「太原」

さてと、内モンゴル自治区フフホトから山西省太原までの大移動・・・
確か去年はこの逆のルートで太原からフフホトまでは飛行機で行ったんやなぁ・・・

というわけで23:58発の夜行列車に乗るべく演奏後に片付け開始!!

ワシのんは敬老精神でスタッフが片付けてくれるので楽屋でビールを飲んで待つ・・・

小屋ででもなんかの食ってから行くのかと思ったらそのまま駅へ!(◎_◎;)

ワシはモンゴルビーフジャーキーと激辛ソーセージ買ってビールを飲む!!


23:58発の夜行列車に乗り込む〜!!



软卧~4人部屋のコンパートメント〜

LaoWuの部屋で飲み会〜!!

爆睡!!

7時過ぎに目覚めたらまだこんだけしか移動しとらん!(◎_◎;)
中国はまっこと広いのう・・・

寝台車はやはり男臭い(>_<)

寝台車にてむくり・・・男臭い (>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

乗り換え駅の大同着〜



乗り換え駅の大同駅前広場にて〜 - Spherical Image - RICOH THETA

さてと、乗り換え時間が長いので、朝飯を食いに行くのじゃが、
西洋化された一部のメンバーはマクドナルドに行ったが、ここはやはり中国特色の朝メシ!!

北京でよくある油条(揚げパン)と豆乳、ワンタンと豆腐脳(ルックスが脳みそみたいなのでこう呼ばれる)、そして寧夏によくある羊杂碎(羊のホルモンスープ春雨入り)、全部頼みました〜
食い切れなければ向かいのヤオヤオ君がさらえてくれる〜環境保全によい男!(笑)

西洋化された一部のメンバーはマクドナルドに行ったが、ここはやはり中国特色の朝メシ!! 北京でよくある油条(揚げパン)と豆乳、ワンタンと豆腐脳(ルックスが脳みそみたいなのでこう呼ばれる)、そして寧夏によくある羊杂碎(羊のホルモンスープ春雨入り)、全部頼みました〜 食い切れなければ向かいのヤオヤオ君がさらえてくれる〜環境保全によい男!(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

乗り換え列車もまた寝台車〜貸切状態!!

列車乗り換えて太原へ〜 着いたらもう入り時間って過酷な気もするが、まあホテルで寝るか列車で寝るかの違いである・・・こてん - Spherical Image - RICOH THETA

・・・と思ったら乗り込んで来た人はなんと日本人!(◎_◎;)
北京ー大同ー太原と旅行なんですと・・・

コンパートメントで日本人の旅行者と一緒になった!(◎_◎;) 向かいの人は無関係(笑) ってか寝癖 (>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

列車のトイレにこんなんがあるところがやはりスマホ天国の中国やなぁ・・・

というわけで昼過ぎにやっと太原に着いた〜!!
フフホトのライブハウスを出発して15時間!!(笑)

この移動の後そのままドラムでも元気!!

いや〜ワシの何が凄いってこの体力が凄いな(笑)
御歳60歳!!まだまだいけるな・・・

実はこのライブハウスっつうかそれが入っているショッピングモールは去年来た時にまだ改装中だった。

ああ、だからショッピングモールの色んなところに「1周年」とか書いてあるのね・・・

というわけで去年はバタバタしててオーナーがご馳走出来なかったということで今回は火鍋をご馳走してくれた!!





超高級肉じゃったぞ〜〜!!

ところでこの火鍋屋、タレを自分で作るタレバーのところに白飯も取り放題!(◎_◎;)
ヤオヤオ君がなんと火鍋のスープでお粥を作る!!!

なんてことすんねん!!むっちゃ美味かったやん(涙)

オーナーさんどうもご馳走さまでした〜
来年もよろしくです〜!!

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布衣2019年秋のツアー内モンゴル自治区

やっちんツアーの合間にカンボジアでライブをやって、
千秋楽の東京終わりで北京に飛ぶ〜・・・

カンボジアも日本も暑かったので北京ですでに凍えそう・・・(>_<)

4時間だけ仮眠して始発便にて内モンゴル自治区包頭(BaoTou)へ〜

そういえば前回もここ包頭(BaoTou)で風邪ひいたのよねぇ〜・・・(>_<)

とりあえず風邪のひき始めの漢方をもらって飲んでおく・・・

とりあえずこの日は移動日だということでひたすら寝る!!

北京スタッフと小畑は北京から列車で、
その他のメンバーは寧夏回族自治区銀川から集結し、
ライブハウスのオーナーの奢りで鍋!!

いや〜・・・かなり肛門にダメージが来ましたが、
それよりも何やら腰痛が起こっているような気がしてこの日もひたすら寝る・・・

次の日の収穫はこれ!!
ちょっと重くてかさばるけど、便利なグッズがひとつに集結!!

・・・っつうことはこれ失くしたら全部失くすということや(>_<)

そして本番!!

この時に既に腰痛をしっかりと自覚!!
ぎっくり腰の手前のようなちょっと危ない予感・・・

打ち上げはお決まりの串焼き〜!!
まあ日本でいう焼き鳥屋のようなものであろうか・・・
夜中に開いてる店ってどうしてもこうなっちゃうのよね〜・・・

内モンゴル自治区包頭の打ち上げ〜 - Spherical Image - RICOH THETA

メニューに酸菜白肉があったので頼んでみた。
この料理はお隣の東北地方の料理なのだが、うちの娘にとっての「おふくろの味」なのでいつも感慨深く頂くのだ〜

そしてこの打ち上げの時に確信!!・・・遠くのものが取れん(>_<)

腰痛大決定である・・・
あれだけ寝たのになんで?・・・寝すぎたの?・・・

いやいや、思いトランクを抱えてバリアフリーでない新宿駅を乗り換えてた時にきっとグキっといってしまったのだろう・・・

ちょうどマネージャーの小文が腰痛の薬(バンテリンみたいなもんか?)を持ってるということで、
とりあえずこの日もひたすら寝る!!

次の日は呼和浩特へ移動〜
また列車からの風景がのどかなのよねぇ・・・

小屋に着いたらモンゴルミルクティーを召す・・・
甘いバージョンと塩のバージョンがあるけど、
私はモンゴルはやっぱ塩のバージョン!!

ところでこの日は終わったらそのまま山西省太原までの移動のためホテルはなし!!
開演前から終演後までずーっとこの楽屋で過ごすこととなる。

そうなるとみんなデバイスの充電をするのでこうなる(笑)



そして本番!!

この時に、昨日塗ってもらった薬の部分がどんどんと熱くなるのを感じる(遅っ)・・・
ステージを降りると腰痛はほぼ完治!!

ドラムはやっぱ腰痛にいいのかのう・・・(んなことない!!)

というわけで片付け撤収!!そのまま夜汽車で山西省太原まで移動〜!!

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2019年8月28日

全中国ひとりドラムツアー2019年「上海」

マレーシアでのWing & Paul「衝動効応」コンサートも終わり、
「Funkyはどこへ帰るんだ?北京か?日本か?」
と言われていたのを、せっかくだからとカンボジアまでのチケットを取ってもらっていた・・・

そしたらいきなり飛び込んで来たこの仕事!!
「東南アジアでいるんだけどチケット取ってくれるなら・・・」
というわけで受けたので、ここのPearl倶楽部にはカンボジアから上海までのチケットを負担してもらった。

プノンペンで6時間のトランジット・・・
せっかくだから入国して、ライブもやらせてもらったHIBACHIでお好み焼きとそのソースにむっちゃ合うというワインを召してから上海入り!!

なんと飛行機も遅れて朝の7時着(>_<)
向けに来てくれた老師が「朝メシ」と言うのであまり腹は減ってなかったが空港にて牛肉麺!!

とりあえずは仮眠して、例によって午後はクリニック、夜はひとりドラムコンサートなのだが昼メシがこれ!!(>_<)

食い切れんて・・・(>_<)

さて今回の会場は大きなコンサートホールではなく、老師のドラム教室、つまり上海Pearl倶楽部の中で行う。

どうやらよくある「開校何周年記念イベント」ではなく、「どうしても我が校にFunkyさんに来てもらいたい」ということで急遽ブッキングされたイベントのようだ・・・

今回は昼の教室と夜のひとりドラムを見に来る客とは、その親が増えるぐらいで基本同じ人間だということで、
いつもはVision Rocksを叩いてから講義に入るのだが、この日はこの曲は夜に置いといてフリーのドラムソロから始める。

教える内容は毎回と同じく、私が録音した許魏(XuWei)蓝莲花(LanLianHua)
、そして布衣に提供した彼ら最大のヒット曲、我爱你亲爱的姑娘(WoAiNiQinAiDeGuNiang)

8ビートはこの基本リズムからゴーストノートを加えて、
まあこの発展系も含めれば全ての中国ポップスはほとんどがこのリズムである。
そして数は少ないが存在する6/8のリズム。
まあこれさえ出来るようになってればほぼ全ての中国ポップスは叩けるようになるだろうということである。

クリニック終わって本番!!

いつもの4曲盛り上がりました!!

打ち上げは烧烤(串焼きバーベQ)!!羊蝎子(羊の背骨鍋)も出て、久しぶりだったのでいっぱい頂きました〜

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2019年8月19日

全中国ひとりドラムツアー2019年浙江省「台州」

寧波と台州は実は隣町だったのだけれども、
ビザのこととか色々あって一度北京に帰ってまたとんぼ帰りして台州へ〜

20190619TaiZhou6.jpg

今回は出たらもう1ヶ月以上北京には帰らんので、荷物満載のトランクと共に〜

預け荷物がなく、MU中国東方航空だったら自動チェックイン機でマイルも別のマイルにつけることが出来るのだが、
今回のCA中国国際航空の場合は自動チェックイン機でそれが選べない。
仕方がないので最初から窓口に並ぶ・・・

ちなみに台州の飛行場は小さな飛行場なので便はあまりなく、
北京からの直行便も朝の一便だけである。

着いたらこの日は何もないので孔老師と共にメシと共にビール!!

20190619TaiZhou13.jpg

ちなみに亀が泳ぐ高級中華!!

20190619TaiZhou17.jpg

そのまま昼はちょっと仮眠して、
夜はこの孔老師が「海鮮を」ということで海鮮レストランへ〜

初めての街「台州」、先日来た寧波の南、温州の北なのね・・・海沿いということで海鮮をご馳走になりました〜 - Spherical Image - RICOH THETA

ちなみに「海鮮」ということで白ワインを頼んだが、
お味的にはやっぱビールが合うものが多い・・・

食材を自分で選んで好みの料理法を伝えて料理してもらう・・・

どの食材がどんな料理法がいいのかとかさっぱりわからんので孔老師に全部お任せしたらこんな感じ・・・

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シメには韓国のチャプチェみたいな海鮮春雨炒め!!

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これで終わりかと思ったら最後にスープが・・・

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日本でも魚の名前が地方によって呼び方が違うように、
食材の名前が全く理解できず、一体なんのスープなのかさっぱりわからん(>_<)

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肉が入っているので通常で考えるとスッポンかなんかだろうと思うのだが、
「沙蒜」と言われて調べてみると、どうやらこれは「イソギンチャク」のスープらしい・・・

肉は豚肉だというが、このルックスとちょっとドブ臭い味はきっとウミガメだろうと想像している・・・(今だに定かではない)

この日は移動日で何もないのでそのまま寝て、
次の日の昼飯は麺!!

と言っても、やっぱ海鮮がメインで自分で具を選ぶ・・・

地元の人は麺ではなくモチを頼み、
メニューにもちゃんと「面/糕(麺とモチ)」とどちらか選べるようになっている。

麺にはスープが絡むがモチには絡まないので麺の方がいいように思えるが、
全く絡まないモチはモチで、「別モノ」としてこれはこれで結構美味い!!

さてその後はそのまま会場へ〜

会場は孔老師のPearl倶楽部がある1階のライブバーだということで、
そのステージにひとつ、客席にひとつ生徒用のドラムをセッティング。

近頃はどの土地でもこの、クリニックとひとりドラムのコンサートがセットになった形が多い・・・

ここにもヤマハのEADがあってそれで客席に音を拾う。
バスドラはトリガーになるのでいわゆるホンモノのドラムの音とは違うが、
それでもシールドをつなぐだけで2chのアウトプットが出力できる手軽さは他に類を見ない。

クリニック終わったらちょっとホテルに戻って仮眠して本番!!

終了後は同じ店で打ち上げ〜!!

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中国式にビールがいっぱい並ぶ〜(>_<)

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食材はここから自分で選ぶ〜

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海鮮も焼かれる〜

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肉も焼かれるが・・・

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左上の肉の正体はウシガエル〜

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食い切れん(>_<)

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米酒も出たがもう飲めん(>_<)

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聞けばここも孔老師の親戚か何かが経営している店らしく、
本当はライブハウスにしたい、でも台州には演奏出来るバンドがない・・・

いえいえ、そのうち現れますって・・・
布衣のツアーでこのぐらいの地方都市のライブハウスには行ってますし〜
是非次の機会にはバンドで来させてもらいますよ〜

そして翌朝は空港に送ってもらう前に名物の「嵌糕(QianGao)」とやらを食べさせてもらった・・・

この辺の人はモチが好きなのね(笑)

中国語のこの日のレポートはこちら

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2019年8月17日

全中国ひとりドラムツアー2019年浙江省「寧波」

スケジュールが近づいて来ると、寧波のPearl倶楽部の老師からWeChatの友達申請が来る。

「好久没见!!(久しぶりですねぇ)」
という言葉で、ああ会ったことがあるならきっとこの老師だろうと思った。

そう言えばこの老師は日本のサマドラにも参加してくれた。
その時はゆっくり話す時間がなくて、なんかずーっと心に引っかかってたんだよねぇ・・・

迎えに来てくれた馬老師の顔を見て、
「やっぱこの人はその時に思ったような悪い人じゃない」
と思った。

子供をダシに金儲けすることだけを考えてる人は、その子供への態度を見ればわかる。
口から飛び出したひとつの言葉ぐらいで人の全人格を否定してはいかんなと改めて思った・・・

その日は爽子のラジオ生放送生演奏があったので、到着は真夜中の2時前。
そのままホテルで寝かせてもらって翌日はいきなりステーキ!!
一食4000円以上奢ってもろた〜m(_ _)m

そのままサウンドチェック!!

ドーム型の会場は夏には暑いのだ〜(>_<)

夜の本番には涼しくなるかと思ったらやっぱ暑い(>_<)

結局、送り迎えや食事などずーっと馬老師と二人っきりというシチュエーションが多かったが、ゆっくり時間を過ごせてよかったぞ・・・

実は初めて来た時はここのPearl倶楽部は出来て初めてのイベントだったらしい。
今回は12周年イベント!!

中国で12という数字は、干支にちなんで「ひと回り」という意味があるらしく、その節目に私を呼んでくれたわけだ。

ありがたやありがたや・・・
また次の機会には是非呼んで欲しいと思う。

いっぱいいい写真を送って来てこれたのでここにUPしときます〜

イベントの中国語レポートはこちら

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2019年8月12日

寧波のいきなりステーキ!(◎_◎;)

中国で暮らしていると時々どうしても食いたくなるものがある。
ひとつは「寿司」でひとつは「ステーキ」。

特にこの中国でのステーキのレベルには呆れ返ってため息も出ない。

流行っているのかステーキ専門のチェーン店なんかもよく見かけるが、
まあそのレベルと言ったら筆舌に尽くし難いものがある(>_<)

そもそもが日本で「肉」と言ったら、好まれているだろう順に
1、牛肉、2、豚肉、3、鶏肉、4、羊肉(個人の感想です)

これが中国だと、
1、豚肉、2、羊肉、3、鶏肉、4、牛肉(個人の感想です)

牛肉のランクが一番低い!!

実際その昔、
「牛肉なんてあんな不味いもんよく食うなぁ」
なんて言われたこともあるし、イメージで言うと、
「農作業で働いて働いて、老衰で死んだ牛の肉を調味料などを使ってやっと食えるようなレベルに調理した」
みたいなニュアンスが昔はあった。

よく青椒肉絲みたいな料理で豚肉の代わりに牛肉を使った料理があるが、
微妙な歯触りの肉にあまり味がないみたいなあの肉・・・

中国のステーキ屋でレアを食べるとあれが生で出て来るのです!((((;゚Д゚)))))))

もうね、食べられたもんじゃない(>_<)
ワシはもう絶対に中国ではステーキは食わんと毎回誓うぐらいの不味さである。

まあ高級西洋料理店でカネさえ出せば美味しいステーキは食えるのではあるが、
LaoWu達を日本に連れて行って、「いきなりステーキ」のあのコスパには心底感激していたようだ・・・

特にランチメニューで1000円少々であのレベルの肉が300gも出て来た日にゃぁ
「中国で支店を出せ!!絶対に大繁盛するから!!」
ってなもんである。

そんなことを思った人がいたのかどうなのか、
ついに見つけたぞいきなりステーキのチェーン店!!!!!!!(?)

いや〜・・・本物か?バッタもんか?・・・(笑)

まあ本物でもバッタもんでも美味ければよい!!
白い猫も黒い猫もネズミを捕る猫がよい猫なのである!!(by鄧小平)

というわけでさっそく頼んでみた・・・

ちなみに日本のようにグラムを指定して切り分けるのではなく予め肉は切って並べられてある。

私が頼んだのは上から2番目ぐらいのランクのオーストラリア和牛!!

この店は地元のフードコートの中にあり、
もちろん日本の立ち食いのようなシステムでもなく、
ここで日本のようにサイドメニューから先にオーダーするということもない。

どうやらサイドメニューどころか肉しかメニューはないようだ・・・

肉を食えば白飯が欲しいということで、
隣の中華で頼んでみるが、白飯はなく仕方なく胡椒牛肉チャーハン!!
サラダはないのでついでにレタスの炒め物!!

どうやら中ではお姉ちゃんひとりで肉を叩いたりして調理をしているようだ・・・

出来上がりは鉄板ではなくランチボックス!!
しかもちゃんと切り分けて出て来る・・・

食ってみたら・・・美味い!!!(◎_◎;)
こりゃ日本と同じレベルである!!

ステーキのタレも置いてあったので試してみたが、
どことなくやっぱいきなりステーキのタレに似てるぞ・・・

しかしやはり鉄板がないのはちとレアには辛い(>_<)

馬老師は5分焼きのミディアム、私は3分焼きのレアを頼んだのだが、
デフォルトが300gなのもこうなるとなかなか食い切れんぞ・・・

というわけで失礼ながら残してしまったが、
後味としては非常に「いきなりステーキ」である。

でも私が頼んだオーストラリア和牛は100g90元、1400円ぐらいするのを300gっつうたらちとお高い(>_<)

MANZOさんという人がやっているのか?
出来ればやっぱ鉄板で出してくれ〜
そして切り分けて出て来るのではなく、
やはり自分で切り分けて食いたいぞ・・・

ペッパーランチのチェーン店はこちらには多いので、
いきなりステーキも是非同じようにチェーン店化してくれることを望むぞ!!!

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2019年5月14日

布衣2019年春のツアーを振り返って

今回のツアータイトルは「一甲子」。

これは十干(じっかん)という「甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸」の10個の並びと、
十二支(じゅうにし)の「子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥」のそれぞれの最初「甲」と「子」の組み合わせは60年に一回であるということから、「Funky60歳記念ツアー!!」という意味合いがある(らしい)・・・

オフィシャルサイトからの回顧レポートによると、


《一甲子》巡演首轮36站半程回顾记,
(ツアーの最初の半分、36箇所を振り返るよ)

24载布衣,60甲子鼓魂,
(結成24周年の布衣、60歳のドラムスピリッツ)

50/70/80/90后,
(50年代生まれ、70年代生まれ、80年代生まれ、90年代生まれ)

9人布队,4万公里摇滚取经路,走着
(9人のメンバーが4万キロのロックの道を行くよ)


・・・4万キロ!(◎_◎;)・・・って地球一周??・・・
・・・って実はこれは秋のツアーと合わせての走行距離で、春の36箇所ではだいたい半周だとか・・・それでも凄いのう・・・

布衣は現在では中国のバンドの中で一番多くツアーを廻っているバンドらしい。

動員数ではまだまだこれを上回るバンドはあるが、
そんなバンドはもうこんなに細かくツアーを回らない。
大きな会場ばかりをピックアップして、必然的に本数は減ってゆく・・・

LaoWuと最初に出会った頃から、飲めば
「バンドはなぁ、ライブやで!!ツアーやで!!」
と言ってた私の影響をモロに受けていると言えよう(笑)

今では大ロックスターとなっている、友人の謝天笑が、LaoWuにこうアドバイスしてたのを聞いたことがある。

「ライブハウスもなぁ、選ばなきゃダメだよ。
アンダーグラウンドなとこに出演してたらいつまで経ってもアンダーグラウンド。
バンドが大きくなったらそれにつれて大きなところでやって箔を付けなきゃ」

いわゆる自らを「ブランド」にしていって大きくなってゆく手法だが、
LaoWuはそれを一喝してそれからもアンダーグラウンドな小屋を回り続けている。

「あんな田舎街のライブハウスなんてちゃんと演奏出来るの?」
という街に行って演奏して、
「布衣がライブやったらしいぜ」
ということで他のバンドも「じゃあやってみるか」になる。

つまりは「先駆者」である。

想像だが、小さな街のオーナーからしてみたら、
メシ奢るから、ホテル代ぐらい出してやるからというわけかも知れない。

ブッキングはまことに巧妙で、
そういう小さな街は平日にブッキング、
週末は動員力が見込める大きな街をうまくブッキングしている。

3月15日(金)広東省珠海
3月16日(土)広東省広州
3月17日(日)広東省深圳
3月18-19日:移動日、現地オフ
3月20日(水)広東省东莞

(ブログ記「布衣2019年春のツアー広東省」)
エピソード:ここでライブ前に広東メシ満腹食って終演後に吐く(>_<)
それ以降ライブ前には食わない!!

ライブ終了後にそのまま空港へ三亜まで飛ぶのではなく海口まで飛んで列車移動

3月22日(金)海南省三亚(飛行機移動)
3月23日(土)海南省海口

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー海南省」)

3月24日(日)福建省福州(飛行機移動)
3月25-26日:移動日、現地オフ(私はビザの申請のために北京にとんぼ返り)
3月27日(水)福建省厦门

(ブログ記事:「布衣2019年春のツアー福建省」)

3月28日:移動日
3月29日(金) 江西省赣州
3月30日(土)江西省南昌

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー江西省」)

3月31日(日)浙江省温州
4月1日:移動日
4月2日(火)安徽省黄山

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー浙江省と安徽省黄山」)

4月3日:移動日
4月4日(木)浙江省杭州(ブログ記事はこの中に)
4月5日(金)上海

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー上海」)

4月6日(土)江蘇省无锡
4月7日(日)江蘇省苏州

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー江蘇省」)

4月8日:移動日

4月9日(火)安徽省銅陵
4月10日(水)安徽省芜湖
4月11日:移動日(私はビザの申請のために北京にとんぼ返り)
4月12日(金)安徽省安庆
4月13日(土)安徽省合肥
4月14日(日)安徽省六安
4月15-16日:移動日、現地オフ
4月17日 安徽省淮南

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー安徽省」)

4月18日:移動日
4月19日(金)河南省开封
4月20日(土)河南省新乡
4月21日(日)河南省安阳

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー河南省」)

4月22-23日:移動日、現地オフ
4月24日(水)山东省临沂
4月25日:移動日(私はビザの申請のために北京にとんぼ返り)
4月26日(金)山东省青岛
4月27日(土)山东省济南
4月28日(日)山东省淄博

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー山東省」)

4月29-5月2日:移動日、現地オフ
5月3日(金)黑龙江省哈尔滨

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー黒竜江省ハルビン」)

5月4日(土)辽宁省沈阳
5月5日 吉林 长春

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー遼寧省「瀋陽」と吉林省「長春」」)

5月6-7日:移動日、現地オフ
5月8日(水)河北省沧州

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー河北省「沧州」」)

5月7日:移動日
5月10日(金)河南省郑州
5月11日(土)天津
5月12日(日)辽宁省大连

(ブログ記事「布衣2019年春のツアー河南省「鄭州」、天津、遼寧省「大連」」)


いや〜非常にうまく組まれている・・・
飛行機移動は海南島に渡る2本だけで、あとは全部列車移動!!

ちなみに海南島には橋とかトンネルで大陸と繋がってるわけではなく、
列車移動だとそのまま列車がフェリーに積み込まれて渡るらしい!(◎_◎;)

乗ってみたいのう・・・
(と言ったらアホかと言われた(笑)列車に缶詰で蒸し暑いらしい)


さてこのように上手いことツアーを組んでるので、9人の大所帯で廻っても何とか赤字にならずに廻れているのであろう。

中国のツアーと日本のツアーの相違点!!

中国の不利な部分、それはチケット代が圧倒的に安いこと(>_<)
日本だと5千円や6千円もザラだが、中国では200元(3千円ほど)もしたら学生にはもう手が出ないだろう・・・

布衣のチケット代は100元(1500円)前後。
この収入だけで全ての経費を賄い、
政府への楽曲の申請(なんと有料!(◎_◎;))や、Webでの宣伝費なども支払わねばならない・・・

でも中国のよいところは、交通費が圧倒的に安い!!

高速鉄道はだいたい1分乗ってる距離だと1元ぐらいの目処だと言われているが、
東京大阪が2時間だとすると中国だと120元(2000円)!(◎_◎;)

中国の高速鉄道は時速300km以上出るので厳密に正しくはないが、
1万円以上する日本の新幹線よりは格段と安いことに間違いはなかろう・・・

あとホテル代。
日本は「おひとり様おいくら」という世界でも珍しい料金設定で、
中国や諸外国のように「ひと部屋いくら」ではない。

私は「敬老精神」でひとり部屋を取ってもらってるが、
他のスタッフ、メンバーは全員ツイン部屋。
つまり9人いても部屋数は5部屋ですむ。

そしてホテル代が田舎に行けば絶対的に安い!!
ひと部屋2000円程度のもあった!(◎_◎;)


私的にはホテルが会場のすぐ近くにあるというのは非常に助かる!!

まず移動は、乗り打ちの場合、朝早く出発して昼ごろ着くように乗車券をブッキングしているようだ・・・

着いてメシ!!その後に昼寝!!(笑)

いやいや、この「シエスタ」っつうのが非常に助かるのだよ!!

その後、いつもだいたい3時頃からスタッフが会場入りするのだが、
私はドラムのチューニングがあるので一緒に入る。

4時頃メンバーがやって来て、
サウンドチェックはもう毎日やってる曲だから決まった2曲しかやらん。

5時にはホテルに戻ってまたごろごろ・・・これがいいのよ!!
中国のライブは(ってアメリカもそうで日本が早すぎる)だいたい8時半頃始まるので、
疲れている時とかはまたここで仮眠!!

長い列車移動も、iPadで映画を何本か見てればいいし、
飛行機と違って自由に立ち上がって車内をうろうろ出来る。

何より、飛行機は欠航という恐ろしい罠が待ち構えているので列車移動の方が確実である。

それもこれも中国の高速鉄道網が今ではこんなに網の目のように張り巡らされているから出来ることである。

中国高速鉄道網

春のツアーは南の方から東北の方まで廻ったわけだが、
秋のツアーでは今度は内陸部の西北を廻る・・・

移動距離がハンパないのよね〜地球半周以上するかも〜(笑)

今回の移動Map!!(直線距離で書いてるけど実際は色んな乗り換えで移動した)

BuYiTourMap2019Spring.jpg

日本の大きさと比べたらこんな感じ〜

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2019年5月13日

布衣2019年春のツアー河南省「鄭州」、天津、遼寧省「大連」

最後のこの3連チャン、移動が大変やったぁ・・・(>_<)

まあ前の日が移動日やったんでよかったけど、
河北省「沧州」から河南省「鄭州」までって高速鉄道で5時間(>_<)

5時間いうたら東京から博多か・・・まあ慣れたな(笑)


鄭州の小屋は歴代一番暑い小屋で、
こんなに広くて天井も高いのに何故か暑い(>_<)

まあ客がこんだけ入ってこんだけ盛り上がってるからやと思うけど、
もう朦朧としてドラムソロ!!

もうね、最近では汗だくでステージ降りてビール飲んだりしないのよ。
ほんま脱水状態で死ぬかも知れんからな(笑)

まずは水とか飲んだり、
飛び出しでホテル帰ってゆっくりお茶飲んだり(笑)

ついでにUSB洗濯機で洗濯しつつメシ食いに行ってからビールを飲む!!

ところがこの日は思わず冷えたビールもらって速攻で飲んだもんな・・・
身体に悪いことは気持ちがいい!!(笑)


さて次の日は天津までの乗り打ち!!
これも4時間(>_<)

5時間いうたら東京から広島か・・・まあ慣れたな(笑)

ここの小屋はライブハウスというにはデカすぎる会場・・・
酸素もたっぷりあるしこりゃ冷静なドラムソロが叩けるなと思ったら・・・


そして次の日はまた遼寧省大連まで5時間かけて移動して乗り打ち(>_<)

5時間いうたら東京から・・・もうええわ!!(笑)

さてこの日はツアー最終日ということで気合十分ではありますが、
いかんせんやっぱ暑い(>_<)

というわけで毎回毎回ドラムソロ2回!!
多い時にはギターの弦が切れて張り替えてる時に叩いて3回!!

いや〜ようやった!!

友人がFacebookに
「毎日飲んで食って移動して、楽しく叩ける心と身体が凄すぎる」
と書き込んでいたが、ホンマやなぁと思う・・・

特に「心」っつうのが大切やな!!
邪心なく素直に「楽しめる」ように心を持ってゆくのはやっぱ「精神力」やと思う・・・

単に楽しいけど(笑)

ドラムソロも、もっと色んなフレーズも持ってるんやけど、
やっぱこの状況で一番盛り上がるフレーズって必然的に決まってしまうのよね・・・

例えばポリリズムを入れたら客が手拍子出来なくなる。
ピアニシモ入れたら客に緊張感が生まれる。

等々・・・

でも「どうしようかな」とか悩まずに、
別のフレーズが出て来たらそれも叩いたりするけど、
とりあえずドラムソロも「曲」と同じ!!

ギタリストの「決めフレーズのギターソロ」と同じですな・・・


面白かったのが、LaoWuがライブ終わった瞬間にいきなり元気になったこと。
辛かったのか?!辛かったのだな!!(笑)

みんなで打ち上げ!!

この後スタッフのヤオヤオ君が私の部屋に来て悩み相談・・・
ツアーあるある!!(笑)

結局3時まで悩み聞いてあげて5時起きで帰国!!

長いようであっという間だったようなツアーでした〜

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2019年5月 9日

布衣2019年春のツアー河北省「沧州」

遼寧省「瀋陽」から高速鉄道で8時間かけて河北省「沧州(CangZhou)」に継いたら・・・

また同行取材が始まるのね・・・(>_<)

「監督は今日はとことんFunkyさんと飲むつもりで来てますから」
とスタッフのヤオヤオ君・・・

(>_<)

いいでしょ!!なんぼでも喋ってあげましょう!!
・・・というわけでライブハウスの片隅に陣取ってカメラの前で大いに語り始めた!!

あんたね、飲ませて中国ロック語らせたら長いでぇ〜(笑)

3時間かけて、高校の頃から爆風デビュー前、Jazzへの想いから中国ロックとの出会い、BEYONDとの出会いから黄家駒との別れ、WINGの婚約者の死まで語ってたら、
語ってる私がというより聞いてるみんなが疲れ果てて終了!!(>_<)

「もう帰りますか・・・」になった頃、監督が、
「許魏(XuWei)」のことを聞いて来るので、またひとしきり語る(笑)

いやね、語らせてくれると言うからこのドキュメンタリー受けたのよ。
覚悟しときや〜まだ布衣も出て来てないし北朝鮮にも行ってないからまだまだ半分も終わってないよ〜(笑)

次の日起きたら喋り過ぎでむっちゃ腹が減ってたので河北省なのに蘭州ラーメン!!


さてライブ!!
今までは遠慮がちに遠くからカメラを回していたのだけれども、
もう今回から遠慮なくかぶり付きで回される(>_<)

苦手なのよねぇ・・・気が散って仕方がない(涙)

昔Runnerの物語の特番かなんかでドラムの横に密着されてた時があるんだけど、カメラマンに、
「ずーっとカメラ意識してましたよね」
と言われた(>_<)

意識してるっつうか気になるのよ〜(涙)

しかしドラムソロになると修羅場なのでそれどころではない!!


ライブ終わって打ち上げでもずーっとカメラが回る(>_<)

カメラ回してないで食えよ〜!!
沧州(CangZhou)名物「麻辣火锅鸡」!!

いやー鶏肉のぶつ切りをラー油と山椒たっぷりで煮込んだ劇から鍋!!
黒酢とニンニクのタレをつけて食べると絶品!!

肉が足りなくなると鍋で持って来てそのまま追加!!

野菜とかジャガイモとかも入れたりしますが、

やっぱり汁が絡むもちもちとした「宽粉(KuanFen)」が相性ばっちし!!

「饼(Bing)」と言われるふわふわしてないパンみたいのも定番だが・・・

これ食うと腹の中で膨れてすぐに満腹になるのよ〜(>_<)

締めにインスタントラーメンを入れて店を後にした・・・

明日は最後の移動日!!5時間かけて高速鉄道で河南省鄭州へ移動して、
あと3本でツアーも終わり!!

長いようで短かったなぁ・・・

最終日の大連終わったら次の日の朝イチで日本に帰ります〜
カメラ3台引き連れて(涙)

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2019年5月 8日

布衣2019年春のツアー遼寧省「瀋陽」と吉林省「長春」

小屋がうまく取れなかったのだろう、ハルビンから吉林省を素通りして遼寧省瀋陽まで行ってからまた吉林省長春に戻るスケジュール・・・

まあ東京から新幹線で広島まで行ってから大阪に戻るようなもんか(笑)

瀋陽はもう夏の気候〜\(^o^)/

もうね、もうね、寒いところはヤなの〜
暖かいところがいいのよ〜!!(涙)(涙)

2階席を楽屋代わりにしてオープニングアクトの四暗刻を見てたら、
何と最前列にロックな子供がっ!!(◎_◎;)

お父さんの肩車で頭振るだけじゃなく、最前列で大人に混じって頭振る!(◎_◎;)

そしてこの映像の後半にも出て来るように、
この小屋ではダイブ失敗が続出!!(笑)

・・・というのも、ステージと客席との間にちょっと隙間があって、
ダイブするためには本当は思いっきり客席の遠くに向かってジャンプ、すかさず身体をひねって上向きにという技術が必要。

こんなん・・・

ところがそれをしないもんだから、
ステージの上に客席に向かって後ろ向けに立ってそのまま倒れても、最前列の何人かだけしか受け取れないから沈没(笑)

それを見ながら大笑いしながらドラム叩いたり、
また、布衣の代表曲「羊肉麺」という曲では最前列の女性が号泣!(◎_◎;)

母を思い出したのか?!故郷を思い出したのか?!・・・
こちらもついもらい泣きしながらドラムを叩く(涙)

また彼らのヒット曲、「我爱你亲爱的姑娘」では、
サプライズで客席にてプロポーズ!!

いや、これ泣くで・・・

こちらも思わずもらい泣き・・・と思ったらその二人の周りを電車ごっこ!(◎_◎;)

いやね、これ日本では何て言うの?モッシュ?
アップテンポの曲でやるんやったらまだしもこの曲バラードやし・・・(>_<)

もうね、泣くどころか大笑い・・・(笑)

ドラムソロ!!

「今日のドラムソロは凄かったねぇ」と四暗刻もみんな言ってたけど、
別にいつもと変わらんぞ・・・

・・・と思ったらアンコールでは見事にPAが落ちとる!(◎_◎;)

復帰してからのハウリングとセッションしとるような感じになっとるぞ(笑)

まあね、ドラムソロって所詮は
「ドラムを使ってオーラを伝える」
だけのもんやからな・・・(ワシの場合)

まあここまで来ると聞こえてようが聞こえてまいが同じやな(笑)


終了後は隣街の鞍山に住む五星旗2代目二胡奏者ヤンヤンが見に来たので一緒に酒を飲む〜

いや〜相変わらずアホですなぁ・・・(笑)


二日酔いにて長春へ〜
長春は寒かった・・・(>_<)

ドラムソロ!!


終了後は、オーナーの招待でみんなで山奥に行って泊まると言う・・・!(◎_◎;)

いや、困るのよねぇ・・・汗みどろのステージ衣装も選択せないかんし、
(ほっとくと腐ってどうしようもなくなる・・・)
そもそも今でさえ相当寒いのに山奥行ったら絶対にもっと寒いし〜(涙)

やっぱり・・・(>_<)

住居を用意してくれているのだが、こんな感じ・・・

これ、床はオンドルで暖かいんやけど室温は外気とそんなに変わらんのよね・・・(涙)

それでも頑張って厚着のまま寝て、朝起きたらまあ何と素敵なところ・・・!(◎_◎;)

太陽も照って来たので羊の丸焼きが焼けるまで日向ぼっこ・・・

焼けた〜\(^o^)/

部位によって味が違うのでビールとワインを飲み分けます!!

イェイ!!

素敵な昼食でした〜

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2019年5月 6日

布衣2019年春のツアー黒竜江省ハルビン

前回はちょうどツアー中に母が亡くなり、ハルビンへは日本から当日直行で駆け付けたのだが、今回はちゃんと移動日でハルビンには前日に着いたので、珍しく「観光」なるものをしてみようと街へ繰り出した。

元ロシアの彩りが濃い「中央大街」!!

1924年に建設されたと言われる花崗岩で敷き詰められた道に何とウサギが!(◎_◎;)

野良か?・・・んなことはあるまい!!・・・食われないことを願うぞ(笑)

ロシア料理店も多く、以前北京のロシア料理店で食った何やらペースト状のものをパンに塗ってウォッカのツマミにする料理を探したが見つからず(>_<)

一行は諦めてバーストリートとやらに向かった・・・

ロシア風の(行ったことないからわからんが)地下に入ってゆくアンダーグラウンドなバーで生バンドが演奏してたので入って行った・・・

一番前のお姉ちゃん、バンド撮らずにワシを撮ってるやん(笑)
・・・と思ったら隣のテーブルのお兄ちゃんにも写真をねだられる・・・

私は決して「街を歩いてた振り返られる有名人」ではないが、
ここ中国の北の端の街でさえロックを愛する人たちには知られてるんだなとびっくり!(◎_◎;)

そのうちバンドも気づいて、ドラマーが緊張し始める(笑)

いやいや、緊張せんでよろし!!
ちょっと「伝説」が尾ひれが付いて盛られてここにまで伝わってるだけやし〜(笑)

「Funkyさん、ちょっとドラム叩いて行きますか?」
スタッフにそう言われるが、この日はちょっと断った。

バンドもいいバンドだったしプレイも上手かったのだけれども、
基本は中国ロックのコピーバンドで、私がステージに上がって許魏(Xu Wei)の曲なんか叩いたとしても(Funky末吉の名前が伝説化したのは、許魏(Xu Wei)の伝説のライブ映像によるものが大きい)、バンドも客も大喜びするだろうけど、私自身バックバンドみたいでそんなに楽しいセッションでもない気がする・・・

ドラムソロくれたら叩くけどな・・・(笑)

まあJazzなら叩くな・・・などと考えながら、
「昔は必ず叩いてたなぁ・・・」
などと回想した。

中野に
「末吉がセッションとか好きなのは俺がカラオケに行くのと同じだね?」
と言われたのだが、全く違う(笑)

きっと日本にいる時には「自分は腕のいいドラマーなんだ」ということを何とか人に伝えたい!!・・・そんな気持ちが大きかったのだと思う。

つまりは「そのように評価されてなかった」という気持ちが大きかったので、それが自分をセッションに駆り立てていたのだろう。

だからJazzとか高度なセッションの方がありがたい。
ソロとか与えられれば、その場にいる全員がぶったまげるようなことが出来るぞ・・・みたいな「自己顕示欲」が旺盛だったのだろう。

中国に来てからは「正当に評価されてる」と思うので、
そんなにガツガツとセッションに飛び込んでゆく必要もない。

ただ、とてつもなく高度な演奏技術を必要とされるジャンルなら、
世界の中で誰かがそれを叩いているわけだから、
「俺に叩けないわけがない」
とばかり「挑戦欲求」がむくむくと湧いて来るのだが、
酔っ払ってドラム叩いてもろくなことないからなぁ・・・(笑)

まあこの日はバンドのみんなに頼まれてステージで記念撮影して宿に帰った。
素敵なバンドだったし素敵な夜だった・・・

バンドのボーカリストが
「あんたのドラム見たことあるよ」
と言ってたので、どうせ許魏(Xu Wei)のライブ映像だろうと思ってたら
「布衣のライブだよ」
と言った。

そうかぁ・・・去年のライブには彼も来てたのか・・・

私たちバンドは場所は変わっても毎日同じ演奏をしている。
でもこの街、特にこんな北の外れの街に住んでるロックファンは、
この街のライブハウスでだけ私の演奏を聞く。

バンドは「今日はイマイチだったけど明日頑張ろう」とか思うけど、
この街の人達にとってみたら、
「今日のライブは今日だけ」
なのだ・・・

ってなこと思いながらドラムソロ!!

いや〜このライブで一番面白かったのは、
どんなライブでも中国ではよく客が客席にダイブするのだが、
ひとりの巨漢がやっとのことステージに上がって、
「今からダイブするぞ!!みんなよろしくね」
という態度で客席を煽った時の、客の
「やめてくれ〜」
という表情!!(笑)

まあ怪我人もなく無事にライブが終わりました〜

ダイブやモッシュや危険だからやめようね〜(笑)

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2019年5月 1日

長春の北朝鮮レストラン?

5月1日は労働節なので中国でもゴールデンウィーク。
この時期にはイベントのオファーが入りやすいので敢えてスケジュールを入れないようにしているらしい・・・

ところが今年は入らなかった・・・というわけでぼっこりスケジュールが空いている・・・

普段だったら去年のように南の島にでも飛んで行きたいところなのだが、
今回はツアーの途中にビザのために4回も北京に往復してるので、もうええわ(>_<)

・・・というわけでみんなと一緒に現地オフしてみよう、
と団体行動の出来ない私にしてみたら珍しい選択をしてしまった・・・

山東省淄博(ZiBo)というところから黒竜江省ハルビン、
もうロシアの国境まで行く勢いの移動である。

ところが淄博(ZiBo)で一泊現地オフを過ごした後には、
ハルビンまで行かずに途中の吉林省長春まで!(◎_◎;)

きっとホテル代が安いとか、あとここまでで既に高速鉄道8時間(>_<)
ちょっと移動を軽減する意味もあるのだろう・・・


ホテルでぐっすり寝て移動の疲れを癒やし、
翌日見てみると近所に北朝鮮レストランが!!!(◎_◎;)

さすがは北朝鮮と国境を接する中国東北地方吉林省!!

北朝鮮は完全なる社会主義国なのでレストランと言えど企業は全て国有!!
だから入り口にでかでかと国旗が飾られているのね・・・

この佇まい、センスはまさに北京とかでも見る北朝鮮レストラン!!
しかし気になるのは、その隣に韓国料理屋さんらしきレストランが・・・

北朝鮮にしてはセンスが違い過ぎるやろ・・・
特に入り口の中にあるIZAKAYAの表示!(◎_◎;)

これはまさしく韓国の・・・
しかしいくら中国でも韓国料理の店と北朝鮮レストランとが隣り合わせなんて・・・
さすが北朝鮮人と韓国人と朝鮮族中国人が暮らす中国東北地方!!

・・・と思ったら中で繋がってた(笑)

なるほどね、2軒とも北朝鮮経営なのね・・・(ほっ)
それにしても北朝鮮もだんだん近代化して来てるのね、と勝手に解釈・・・

座って両国旗に挟まれて食事!!

いや〜荘厳な気がします(笑)

冷麺は平壌風というよりは延辺風・・・

お通しで出て来たスケソウダラ!!
懐かしい!!

その時の話はこちら

ただ平壌では何も頼まなくてもワサビ醤油が出て来て、そのコンビネーションが抜群だったのだがここでは出て来ない・・・

しゃーないのでワサビ醤油を頼んでそれにつけて食べてみる・・・

鼻にツーン!!!中国のワサビやった(涙)
中国のんは化学的に作ったワサビオイル配合なんでむっちゃ辛いのよ〜(号泣)

・・・っつうことは平壌のワサビは日本製?
在日から仕入れてたんかのう・・・

ビールは南北首脳会談が開かれてから韓国でも人気となった大同江(テドンガン)ビールでもあればよかったのだが、延辺のビールしかないと言うのでそれを頼んでみたが・・・

ちょびっとハングル文字!!(◎_◎;)

でも延辺のビール(>_<)

その他料理もいろいろ頼んでみた・・・

ちょっと中華っぽい・・・

どんどん中華っぽい・・・

頼む時に「プルコギ」とか「チャプチェ」とか言って頼んだのだが、
それを聞いてうちのスタッフのヤオヤオ君、
「Funky桑、会说韩语吗?」

おいおい、「韓国語喋れるの?」ってあーた!!
ここで言うなら「韩语(韓国語)」ではなく「朝鮮語」!!
更には北朝鮮では韓国という国を認めてないからな、「南朝鮮」と言わないかん。
ついでに「北朝鮮」もいかんよ。「朝鮮」もしくは「共和国」ね!!

と少々のお説教をした後に運ばれて来たこの料理・・・

「拉麺」と言って頼んだらしいが、どう見てもインスタントラーメン!!
しかもどうやら韓国の有名インスタントラーメンである「辛ラーメン」のようだ・・・

そして驚くべきことに、美人ウェイトレス(国に選ばれて外国に派遣されるのだから必ず美人である)が確かに、確かにこの料理を運んで来た時に「韩式拉面(韓国式ラーメン)」と言ったのだ!(◎_◎;)

北朝鮮でももうぼちぼち市民市場が公認され、資本経済が始まりつつあると言うが、
外国に派遣されている労働者のイデオロギー教育はここまで変わって来ているのか・・・

もう何に驚いたと言ってこれに一番驚いた・・・

ちゃんと北朝鮮レストランらしくステージもある!!

ショーは何時からか聞いたら6時半からと言う・・・
また夜来るか!!!


・・・と、その後の地元の人の情報・・・
「あそこは従業員は北朝鮮人じゃないよ。みんな朝鮮族中国人だよ」

!(◎_◎;)

いや!!いくら地元の人でもそれは違う!!

悪いけどね、いくら地元の人でも北朝鮮のことを全くわかってない!!
日本で一番北朝鮮に詳しいミュージシャン(笑)の言うことを聞きなさい!!

だいたいね、今は賃金もどんどん高くなって中国から外国の工場や会社がどんどん撤退している昨今、いくら東北地方とはいえ、そんな高い労働力を雇うわけはない!!
北朝鮮から人間を連れて来たら、あそこはまだまだほぼ完全社会主義経済、賃金が要らないのだよ!!

日本料理屋に中国人ウェイトレスがいるのとは訳が違う、
タダ同然で使える労働力があるのにどうしてわざわざバカ高い中国人従業員を雇わなければならない!!


・・・しかし何やら悶々とする・・・

このレストランの名前「真紅朝鮮館」このセンスもちょっと変だ・・・
領収書をもらう時に発覚したこの店の昔の名前であろう「真红狗肉馆」、
つまり「犬肉の店」??・・・

ミュージシャンの中でもファッションリーダーと自負する(笑)私に言わせて貰えば、北朝鮮のセンスは「カッコいい」!!
西側の人間が見て「ダサい」と言われるものが全て裏返って「カッコいい」というレベルにまで来ているのが北朝鮮である!!(キッパリ)

北京にある何軒かの北朝鮮レストランには何度か行ったことがあるが、
「海棠花」とか「玉流館」(これは平壌にある冷麺の有名店の支店)とか、
名前からして「キレイ」である。

「狗肉馆」はちょっと違うのでは・・・

あと、南北首脳会談から韓国で爆発的人気らしい「平壌冷麺」、
これを売り出さないというのにも少し頭をかしげざるを得ない・・・

そこで発見!!動かぬ証拠!!!

従業員募集(>_<)・・・北朝鮮は従業員は募集せん!!(涙)

これきっと昔北朝鮮レストランだったのを買い取って、
右側を北朝鮮風、左側を韓国風に「テーマパーク」的にした「概念菜馆」、
つまり「コンセプト料理屋さん」なのではないか・・・


あーあ、ちょっと期待して損した(>_<)
北朝鮮レストラン行けばひょっとしてロックの教え子達が派遣されてて偶然会えるかな、とかつい思っちゃうのよ・・・

また久しぶりに本場の平壌冷麺も食いたいな・・・
また彼女たちと会いたいな・・・

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2019年4月29日

布衣2019年春のツアー山東省

河南省安陽から山東省临沂までの移動日、
これがナメてたけど結構大変(>_<)

まず高速鉄道にて乗換駅の徐州まで移動!!
「徐州徐州と人馬は進む〜」という歌があったように、
結構徐州って陸上移動の要の街だったのかも知れない・・・

ここまではよい!!問題はまずここで5時間待ちということである!(◎_◎;)

駅の中に入ると選択肢がいきなり狭くなるということか、
一行は迷わずケンタに入る(>_<)

ケンタで5時間はちとツライじゃろう・・・
と思うのだが、よく考えたらケンタッキーフライドチキンはとどのつまり「唐揚げ」、
「唐揚げ」と言えば「ビール」ではないか!!

というわけでビールを買って持ち込み!!

徐州〜徐州へ人馬は進む〜って戦争の頃の歌か? やっぱ昔から交通の要所やったんやな、安徽省安陽から高速鉄道で3時間、徐州東駅から鈍行駅の徐州駅にタクシーで〜ここて4時間待って夜8時の鈍行で3時間山東省临沂までの移動〜待ち時間の4時間どこへ?ケンタ?・・・って唐揚げか?ビールとつまみを持ち込んで飲み始めるなう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

ついでにツマミも買って持ち込み!!

いや〜基本的に「持ち込みOK」の中国、素晴らしい!!

持ち込んだビールを全て空けてしまってから乗車!!
なんと硬卧(2等寝台)!!・・・つまり3段ベッド!(◎_◎;)

硬卧(2等寝台)はシビれるのう・・・3段ベッド!! - Spherical Image - RICOH THETA

中段ではあったがゆっくり寝かせて頂いて夜中に临沂着!!

そして前回も飲んだこの店で一杯!!ならぬたくさん飲む!!(笑)

ゆっくり寝て次の日ライブなのだが、
昔院子で一緒に暮らしてた文子(Wenz)のライブハウス・・・歴代ワースト5には入る暑さと、湿度(即ち不快指数)は断トツ(>_<)

そんな中で朦朧としながらドラムソロ!!

アンコールは客席の中を通って登場するのだが、
その時に客の持ってる酒をひっかぶって酒の匂いの中でドラムソロ(>_<)

終わったら床は水だらけ、ステージから一番遠い窓ガラスでさえこの有様(>_<)

夜風に当たりながら昨日の店に向かう〜

よく見たらこの4人、昔院子で一緒に暮らしていた4人ではないか!!

LaoWuはバンドでこうして年間100本ツアーが廻れるようになったし、
一番貧乏だった海龍もエンジニアで一緒に廻りながら故郷の銀川では自分のライブハウスも持つ一国一城の主となった。

そしてここのライブハウスのオーナーである文子(ウェンズ)は、
この日初めて知ったが中国共産党員だと!(◎_◎;)

超エリートやん!!・・・どこまでドロップアウトしてんねん(笑)

でも貧民街で一緒に暮らすまで落ちぶれても(笑)、
実は共産党員であることはこの国では物凄いことらしく、
院子での過去のトラブルも、彼が出て行って
「実は俺・・・共産党員なんだ・・・」
とか言うと一発で収まったりしたらしい!(◎_◎;)

そしてこのライブハウスも実は騒音問題でもうすぐ立ち退きらしい。

「ほなお前また共産党員ですとか言って乗り込んで行ったら大丈夫なんちゃうん!!」
とか言うと・・・

「ダメなんです。そこも共産党員なんです(>_<)」

大笑い・・・やっぱロックなんかやっててどう見ても超下っ端の落ちこぼれやからなぁ・・・
上には上がおるっつうか下にはもう誰もおらんやろうなぁ・・・(笑)

それにしても昔一緒に貧民街で暮らしてた仲間と一緒に、こんなバカ話をしながら飲めるなんて最高である。

みんな・・・偉くなったなぁ・・・シミジミ・・・
ワシだけ変わらんけど(笑)


さて次の日は皆は鈍行で(临沂に高速鉄道は通ってないらしい)青島まで移動、
私は北京にビザを取りに行って、当日青島のライブハウスで合流!!

またここが暑い!!(>_<)

海鮮食って青島生ビール飲んでバタンQ(死語)!!

あとの移動は高速鉄道が通っているのでわりかし楽!!

まず省都である済南!!

済南では可愛いプレゼント!!!

そして隣町の淄博(ZiBo)!!

ここではシンバルが割れてたのを発見したので工具を借りて削る!!

そして本番!!ドラムソロ!!

なのだが、ここでサプライズなファンが現れた!!

彼が持っているのは私が中国で発売したソロアルバム「亜州鼓魂」のカセット版!!

CDと違って海賊版はなかなかあり得ない貴重な「正規版」である。

見れば、カセットの周りを歌詞カードがぐるっと包み込むような仕様なので、
その折り目が必然的に擦り切れてしまうのを丁寧にセロハンテープで補強してある!(◎_◎;)

このカセットをとても大事に大事に保存していたというのが感じ取れて非常に感激した。

この頃、日本では「売れるアルバムを作れ!!」
(当時はシングル全盛の時代なので必然的に「売れるシングル曲を作れ」!!)
と言って気が狂ったようにアルバム制作(というよりシングル制作?)をしてたが、
ここに来てやっぱりな、とこんな風に思った。

大切なのは「売れる」か「売れない」かではない。
これほど「愛してもらえるか」どうかである。

中国でこれほど愛されるアルバムを作ったことは、
我が人生においてとても誇らしいことであると思ったぞ・・・

我が人生・・・これでいいのだ・・・

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2019年4月22日

布衣2019年春のツアー河南省

前回爽子(Shuangzi)のツアーでお世話になったLuanShuのお友達
実は隣町の開封(KaiFeng)という街の人だったようで・・・

前回のツアーの時も「開封には来ないのか」とウルサイ(>_<)

そんなこともあってのこと(?)なのか今回初めて開封でのライブが実現した。
安徽省淮南から河南省開封への移動日は朝から「何時に着くんだ」とウルサイ(>_<)

わざわざ駅まで迎えに来てくれた・・・

前回の鄭州でのメッセージグループに着いた旨を投稿したら、
「アニキは日本の東京から中国の東京に来たんだよ」
という書き込み・・・???どういう意味???

聞けばここ開封は宋の都、昔は「東京」と呼ばれていたらしい!(◎_◎;)

北京と南京は知ってたが、東京もあったのね!(◎_◎;)
ちなみに西安は西京と呼ばれていたらしい・・・

ライブハウスは河南大学の近くにあるらしく、
大学の周りは屋台で埋め尽くされていていい感じの街・・・

「屋台は開封の文化だよ」
と説明されたが、北京も上海も、大都市からはどんどんなくなっているこの風景・・・

その日ご馳走してくれた料理で一番美味かったのがこの鯉!!

鯉は小骨が多いので揚げてから調理をするが、
酢豚のタレを絡ませるのはよく見るが、この醤油ダレが絶品であった・・・

まあこの日は食い終わってからゆっくり寝かせてもらって、
翌朝ちょっと街をぶらぶらしたら何と喫茶店が!!(◎_◎;)

さすが学生街・・・サンドイッチのモーニングがあるというので頼んでみた。

洋風ではあるが味は中華(笑)


さて夜のライブも学生だらけで大盛り上がり!!

これこれ、ダイブは危険だからやめなはれ!!

全く予定されてないところでドラムソロを振られるので何かと思ってたらLaoWuのギターの弦が切れたのね!(◎_◎;)

さて何をやるか・・・次の曲バラードなんですけど(>_<)
何をやろうか考えながらソロを叩いてたけど、やっぱプロレス技に(笑)

しゃーないなぁ〜・・・

右手ー左手ー右足の3連が終わっても戻って来んから左足も加えて4連!!まだ戻って来ん!!(◎_◎;)
日本では弦が切れることを想定して色々準備するけどこちらでは弦は切れん前提やからなぁ・・・
しゃーないなぁ〜・・・5連まで行った時にやっと出て来た・・・

リズムソロ!!

ちなみにステージが狭くてドラムを真ん中に置けないのでこのように端っこに追いやられています(笑)

終了後は店にあった「不接受批评啤酒」!!
つまり「批判は受け付けませんビール」!!(笑)


その後は待ち構えていた「お友達」と食事!!

地元開封からひとり、お隣鄭州からひとり、LuanShuから紹介された人がとても熱烈な件について・・・(>_<) しゃーないなぁ〜・・・ワシだけでも付き合わないかんやないの〜これが中国!! でもLaoWuは小屋のオーナーんとこ行って他のスタッフは駆けつけてくれて助かった〜\(^o^)/ - Spherical Image - RICOH THETA

鶏肉が絶品でした〜

シメは名物の胡辣汤(HuLaTang)!!
酸辣汤(スワンラータン)の酸っぱくないやつです!!

焼肉マンも名物だとか・・・


次の日の新郷(XinXiang)は去年も来たアンダーグラウンドなライブハウス!!
客が熱狂的なのよ〜!(◎_◎;)

当然ながら暑いのよ〜(涙)・・・
朦朧としながらドラムソロ!!

サイン即売会も終わって放心してたら、
「メシはどうするか?」と・・・

「ホテルに出前頼んで食おうか・・・」
となってたけど、それでは酒の選択肢がビールしかない。

「それならここに出前しよう!!」
ということになって打ち上げ!!

店で飲むといいのは酒が何でもあること!!

まずはワインを頼む!!

中国ではだいたい店のオーナーが酒を奢ってくれます。レストランで飲むとビールの後は白酒しかない環境から店で飲むと何でもあるから助かるのです!!今日はワイン!!その後カクテルをご馳走になる所存でございます。 ツアーメンバー9人もいて酒が飲めるのこのベーシストだけ(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

そしてカクテル!!

さすがB52の連続イッキは効きますなぁ・・・
千鳥足で帰って上着を忘れてまたスタッフに迷惑をかける(>_<)


ちょっと酒も残りつつ次の街「安陽(AnYang)」

ここは前回来た時にも思い出深かったのだけれども、
地元のバンドが手作りで作ったライブハウス!!

(その時の話〜https://www.funkyblog.jp/2018/05/post_1250.html

ライブハウスは潰れておらずにまだあった〜!!\(^o^)/

ドラムセットは台湾製のMapex!!

シンバルが得体の知れないメーカー(笑)

せっかくなのでそのまま叩かせて頂いた・・・

ところで、この3本の河南省と、来月にある省都の鄭州には河南省の若いバンドがOAとして同行していて、若いドラマーにステージの上からワシのドラムを見るようにと指示していた。

勉強になったかのう・・・ドラムソロ!!

まあ気合いだけでも伝われば(笑)


さてそのまま打ち上げに行くのだけれども、
このライブハウスのオーナーでもある地元のバンド、
前回来た時は火鍋屋を経営してたのだけれども、
それが潰れて飲み屋になったと聞いていたのだけれども・・・

何と立派な居酒屋!!

去年はこんな看板を出して店を休んでライブに来てたのだけれども、
今年も!!!(◎_◎;)

料理を作ってくれるのは二人のドラマー!!


給仕は刺青だらけのベーシスト!!

いや〜かっこいい!!(涙)
ほんま、みんなかっこよくって涙が出て来た・・・

世界で一番ロックな居酒屋!!
次に来た時も潰れずにいて欲しい・・・






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2019年4月19日

布衣2019年春のツアー安徽省

4月1日に一度黄山に入ったもののまた浙江省に抜け、
(その辺の話はこちら
上海江蘇省と廻って、ここからが本格的に安徽省のツアー!!

安徽省はいつも長いのよねぇ・・・

思うに、昔は一番貧しかった安徽省が、今は経済発展目覚ましく、
それゆえお金持ちも多くライブハウスもどんどん出来て来ているからではないかと思う・・・


はてさて、江蘇省蘇州から安徽省銅陵(TongLing)へと移動〜

前回と同じホテルに泊まって、その前のマッサージ屋で働く少数民族と飲む!!

いやね、ずーっと寒かったからやっと「ワシの夏が帰って来た!!」と思ったのよね・・・
そしたらこの後どんどん気温が下がり、次の日は雨になって気温11度(>_<)
まあ中国の春はこんなもんね・・・

でもドラムを叩けば熱気ムンムン(死語)!!

終演後は小屋のオーナーがケーキを用意してくれました〜

まあ誕生日はまだまだ7月なんですけど(笑)

中国では「今年が60歳」と言うと毎日がもうお祝いなんですと・・・
まあこちらは「数え歳」ですからな・・・もう60歳・・・

次は珍しく平日2連チャン!!
初めて来た芜湖(WuHu)という街のライブハウスにはなんとネコがいる!(◎_◎;)

騒音・・・大丈夫なんやろか・・・

ネコを気にせず大音量でドラムソロ!!

そしてその後は私はビザの申請のために北京にとんぼ返り!!

とんぼ返りでドラムソロ!!(別にバク転をしているという意味ではない)

安徽省安慶(AnQing)、この日はそんなに客が多かったわけではないのだけれども、その少ない客にめがけてダイブをする危険なお客さん!(◎_◎;)

いや、危ないからやめなはれって・・・(>_<)

ちなみに日本ではライブで死人が出たことがあってモッシュやダイブは通常は禁止されているのだが、
規制だらけのような中国では逆にこれらは規制されていない。

まあそのうち死人が出ると思います(>_<)


続いて省都である合肥(HeFei)に移動!!
乗り打ちでドラムソロ!!

ツアーも長いので煮詰まらないようにリズムソロでは新しいフレーズもどんどん入れてゆきますが、フリーソロはいつもと同じプロレス技!!(笑)


週末は必ず3連チャンなので、そのまま初めての場所「六安(LiuAn)」に移動、乗り打ち!!

初めての土地ではオーナーがご馳走してくれることが多く、
この日も素敵なホテルに泊まらせて頂いてご馳走してくれました!!

出番前なのでビールは飲まず、ドラムソロ!!

「Funkyさん、今日のドラムの音はむっちゃよかったですねぇ」
とスタッフのヤオヤオ君。
「そうかぁ?一生懸命チューニングしたからなぁ・・・」
と気をよくしていたが、動画を見ると・・・ヤオヤオ君、スマホのマイク部分を手で覆って撮影したね?・・・音がこもっておる(>_<)

アンコールの方はちゃんと撮れていた!!

この日のステージをバーカウンターから食い入るように見ている若い衆がいると思ったら、この店で箱バンをしている地元の若いドラマー。

その後、店に出前を取って打ち上げしてたら色々と聞いて来るので酔いどれドラム教室!!


次の日、その次の日は移動日現地オフなのだが、
きっとオーナーがホテルを取ってくれるからだろう、次の日も六安に滞在して、いいホテルでゆっくり休ませて頂きました〜

その翌日にゆっくりと淮南(HuaiNan)に移動〜
またこちらのオーナーからもいっぱいご馳走になりました〜

この街は去年の春のツアーでは初日だったので記憶によく残っているのだが、
その時はたしか小小屋のドラムセットを叩いた。

ツアー初日のライブハウスを借りてゲネプロ、いやニューアルバムの曲は初めて演奏するのでリハーサル〜(笑) 中国のライブハウスはシンバルを常備してないところが多いので持ち込むならクラッシュ2枚の軽装備、タムも1タムでやりまする!! - Spherical Image - RICOH THETA

ところが今回は地元のパール倶楽部の老師がパールのセットを持って来てくれた!!

張老師、実は20年前に上海で会っているらしい・・・
写真を見せてくれたのだが全然覚えとらん(笑)

さすが30年もこの国で活動していると全国どこに行っても知り合いがおるのう・・・
(ワシは覚えていないのだが・・・(>_<))

ドラムソロ!!

どうやらヤオヤオ君、携帯を手で覆って撮ってたわけではなく、
携帯を横にするとマイクとの接触なのかおかしくなるようだ・・・

パソコンで修正してアップ!!次からは私の携帯で撮ってもらおう・・・

縦にして撮ると大丈夫!!


はい、かくして長かった安徽省のツアーも終わり、いよいよ北上!!河南省へ向かいます〜

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2019年4月14日

布衣2019年春のツアー江蘇省

さて、上海で美女達と共演した後は、またむさ苦しい男どもの御一行で旅が続く・・・

無錫、蘇州は上海からすぐなので移動が楽である。

蘇州から無錫もタクシーで行ける距離で、
蘇州に住む朋友チャッピーさんも駆けつけてくれた。

会場がまた広いのよ・・・

相変わらずおもろい顔してドラム叩いてます(笑)

ドラムソロ!!

フリーソロは真後ろからのアングルで!!

鉄板ネタ(笑)手足完全分離の進軍ラッパフレーズ!!

客席から見たらこんな感じ・・・

そして、その日は偶然にもチャッピーさんのお店「COCORO」が開店1周年記念だったらしく、華を添えに行って来ました〜

ちょっとドラム叩いたらこんなにご祝儀くれた〜\(^o^)/

実は1年前の今日、開店パーティーの時も布衣ツアーで無錫にいたので華を添えに行っていた!(◎_◎;)

縁ですなぁ・・・というわけで、無錫に来たら必ずここに寄るでしょう(笑)


散々ご馳走になってベロンベロンでホテルに帰って二日酔いで隣町蘇州へ移動!!
蘇州は東洋のベニス!!水路がたくさんあって綺麗な街です・・・

ライブハウス!!
水路沿いにあって素敵な空間・・・

でも狭い(>_<)・・・ここに昨日と同じ人数が入るのだ・・・(涙)

こんな感じ・・・

ドラムソロ!!

終了後そのまま蘇州の日本人街へ行って打ち上げ〜!!

週末4連荘終了!!まだまだ元気です(笑)


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2019年4月11日

末吉のドキュメンタリー映画

布衣のツアー映像などをまとめた「偶像(OuXiang)」というドキュメンタリー映像がもう800万ヒットとなっているらしい・・・

その監督が上海からまたツアーに同行している。
「今度はお前を撮りたいんだってよ」
LaoWuが私にそう言った・・・

(>_<)

いや、今回のツアーのテーマは「Funky還暦!!(笑)」みたいなもんだと言うからそれもいいんだけど・・・

嫌いなのよねぇ・・・撮影されるのって(涙)

小さい頃から写真嫌いでうちには「アルバム」というものがない。
カメラを向けたら逃げたりそっぽ向いたり・・・
うちの息子が小さい頃にカメラを向けたら同じ態度をとったので
「こんなんも遺伝するのか?・・・」
と愕然としたことがある。

その時の話・・・

爆風スランプがデビューして、
毎日毎日取材に追い回される毎日・・・

ほんま・・・嫌いやった(>_<)

まあでも慣れたっつうか、
一昨年だったか張嶺(Zhang Ling)のバンドで撮影した時に、
逆に懐かしくなって、慣れてない他のミュージシャンに色々アドバイスをしたというのも自分的には非常に興味深い・・・

しかしまた「密着取材」となるとこれがまた別の「しんどい」んやなぁ・・・(涙)

その時の話・・・

もうね、「魂を抜かれる」っつう感じ?・・・
消耗感がもの凄い(>_<)

基本的に「長く回していい部分だけを編集する」っつうのが整理的にダメなのよ・・・


昔ダウンタウンのHey!Hey!Hey!っつう番組に出た時、
番組上ではあれだけトークで盛り上がっている番組が、
実は「こうやって撮っているのか」と愕然とした記憶がある。

10分とかのトークの部分撮影のためにそれはそれは長くカメラを回す。

浜ちゃんだっけ松ちゃんだっけ、
何か話題を振る→河合が天然で返して受け答えられない→しーん・・・

しばらくしてまたどちらかが話題を振る→ちょっとウケる→ウケて終わったらしーん・・・

こんなことを何回か繰り返して、
私なんかの印象は30分だか1時間だか、
とにかく「しーん」としている・・・
まあ「どっちらけ」の映像の中から盛り上がっている部分だけを繋ぎ合わせて、あんな「盛り上がっている」トーク番組に作り上げるわけだ。

それまでの人生の全てを数分間に凝縮して、
同じようにそれをぶつけて来るミュージシャンと、生きるか死ぬかのセッションを繰り広げる「仕事」をしている私には、この作り方が基本的に全く肌に馴染まない。

だから、使うか使わないかわからないのにずーっとカメラを回されてるっつうのが苦痛で仕方がないのだ・・・


そんな話をツアー先でスタッフのヤオヤオと飲みながら話していた。

「その頃の話を聞かせて下さいよ。昔Funkyさんが明星(MingXing)だった頃の話・・・」

まあ「伝説」っつうのは尾ひれがついて独り歩きするもんだが、
ここ中国では、
「Funkyは昔は大明星で、金も名声もむっちゃあったんだけどそれをぶち捨てて中国に来たらしいぜ」
ということがロック界では伝説になっている。(笑)

とある歌手のバックでドラムを叩いた時の話、
その歌手(当然ながら大明星)がこんなことを言った。

「Funkyさん、明星やめてこちらに来てドラマーやってるんですって?どうしてやめたんです?明星ほどいい商売はないじゃないですか・・・」

いやね、辞めたっつうか事務所とケンカして辞めさせられたっつうか(笑)
でもね、今のこの生活の方が全然楽しいよ・・・

などと言ってもこれがまたなかなか理解してくれない(>_<)


まあ中国で語るなら、私がプロデュースした零点(LingDian)というバンドの話が一番わかりやすいだろう。

中国ロックの歴史の中で一番商業的に成功したバンド・・・
わかりやすく言えば「一番金を稼いだ」バンドである。

日本で言うとサザンオールスターズみたいなもんか?

そのアルバムのプロデュースをすることになって、
ドラマーの二毛(ErMao)は私にこう言った。

「Funkyさん、僕はもう1年近くドラムを叩いてないから・・・」

え?!(◎_◎;)・・・年間200本近くのライブをこなして荒稼ぎしているバンドのドラマーが?・・・

実は彼らが稼いでいるのは「ロックコンサート」ではなく「歌謡ショー」、
すなわち、全国で繰り広げられる数万人規模の歌謡コンサートに流行歌手たちと一緒に出演して、当て振りで何曲かヒット曲を演奏して莫大なギャラをもらって帰る・・・

そんな生活をしてたら、気づいたら「もう1年近くドラムを叩いてないなぁ・・・」ということなのだ。

まあそんな生活が好きな人もいるだろう。
でも私にとっては「何か」が違う。

女にモテたいからバンドを始めたヤツもいるし、
大成功して大金持ちになりたくて、
また大スターになって有名になりたくてというヤツもいる。

でも私の場合、あんまりそんなことは思ったことはなかったなぁ・・・

ただ純粋に、「Rock」というもの(Jazzもそうだが)を初めて聞いた時に、
「このスピーカーの向こうの人は神様だ!!」
と思った。

そして自分もそんな「神様」になりたいと思った・・・

でもひょんなことから気がついたら「街を歩けば振り返られる有名人」になった。

でも街で呼び止められてサインをねだられる、
「爆風の人でしょ。サイン下さい」
と来て、
「爆風の何やってる人なんですか?」
という人生のどこが面白いかねぇ・・・


昔何かの歌番組に出てた時に、
「ひな壇」というまたアホな(笑)場所で他の歌手が歌うのを見てなければならない。
ふと見ると隣は浅香唯ちゃん、その反対側はトシちゃん、
そんな大明星に挟まれて、アホ面してぼーっと座っている。

そもそも朝から晩までずーっと拘束されて、
何度も何度もカメリハだ何だと「当て振り」をやらされて、
とどのつまりに生放送でここにぼーっと座らされているのだ(>_<)。

業界用語で「抜き」というのだが、
赤いランプのついたカメラで出演者のアップを撮り、
画面がそのアップ映像に切り替わる。

隣の浅香唯ちゃんが抜かれて、
それが足元のモニターに映し出される。

生放送なのでそのモニターの映像が全国に今流れているわけだが、
浅香唯ちゃん、抜かれた瞬間にランプのついているカメラに向かって「一番いい顔」をする!(◎_◎;)

反対隣のトシちゃんが抜かれたら、
やっぱりその瞬間に、カメラ目線で例のあのジャニーズ顔の「一番いい顔」をする!(◎_◎;)

「スゲー!!こいつら・・・プロだ・・・」
と呆けてる私の顔が抜かれて、今度はそのアホ面がモニターに映し出される(>_<)

当時はインターネットも携帯もなかった時代なので、
家の留守番電話にまたたくさんの友人から、
「お前またつまらなそうな顔してテレビに映ってたなぁ」
とメッセージが入っている。

つまらないんだから仕方がない(>_<)
まあそれがすぐに顔に出てしまうところが「プロ」じゃないのよなぁ・・・


またある時はタケシの熱湯コマーシャルの番組に爆風で出た時、
まあプロモーションは中野と河合が中心で話して、
私と和佐田は「一応メンバー(笑)」みたいな扱いで二人の後ろでぼーっと突っ立っている。

中野も河合も面白いことを言える人間なので司会者であるタケシに突っ込まれるのだが、
そこに番組のレギューラーであるダチョウ倶楽部の上島が、
突然後ろから前に出て来て面白いことを言ってタケシにスリッパで頭をしばかれた。

会場バカ受けでそのまままた私たちの横を通って後ろに帰ってゆくのだが、
私はその時に見たのだ。

カメラに背を向けてこちらに向かって歩いて来た上島が、誰も見てないのに
「よっしゃー」
とばかりにガッツポーズをして帰ってゆくのを・・・

中野や河合にかなうわけがない!!
この人は「面白いことを言って人を笑かす」のの「プロ」なのだ。

そしてそれを頑張って、晴れ舞台としての「テレビ」がある。

浅香唯ちゃんもトシちゃんも、こうしてテレビに出る、抜きが来る、それが彼らの「夢」であり、その「夢」が実現した「晴れ舞台」なのである。

だが私は違う。
自分の「音楽」をプロモーションするために、
嫌で嫌でたまらないこの場に「プロ」達と一緒にいるだけの話である。

逆立ちしたってかなうわけがない・・・


「ここは自分の生きてゆく場所じゃない」
とどのつまりはそういうことである。

同じ勝負するなら自分が得意なことで勝負したい。
生きてゆくなら自分が楽しいところで生きてゆきたい。
ドラム叩いて(まあ作曲やアレンジやプロデュースも含めて)生きてゆけたらこんなに楽で楽しいことはないではないか!!

Jazzに目覚めて、それこそ「神様」のような先人たちの演奏を聞いて、
「あんなに叩けたら楽しいだろうなぁ」
といつも思ってて、
まあそこまではまだいけてないとしても、今でも相当楽しい(笑)

そんな自分のドラムを、この国の若者たちが、
それこそ昔私が目をキラキラさせて先人たちの演奏を聞くように聞いているのを見るにつけ、
小さい頃の「夢」は異国の地であるここ、中国で叶ったんだなといつも思う。


あのまま明星(MingXing)やってたら今頃自分はどうなってたかな・・・
などと考えるにつけ、私は本当に中国ロックとの出逢いに感謝をする。

「中国のロックにこれだけの大きな貢献をしてくれて・・・」
などとよく言われるが、むしろお礼は私の方が言いたい。

私は確かにこの国のロックに大きなものを残した。
でも中国ロックはもっと大きなものを私に与えてくれた。

中国ロックが今の私の「人生」を与えてくれたのだ。
心から「ありがとう」と言いたい。
そしてまだまだ私に与えられるものがあるなら、それを死ぬまで与え続けてあげたい。


そんな話をヤオヤオと飲みながら話していたら、
突然あの監督のことを思い出した。

「あの監督はFunkyさんに相当ビビってますからねぇ・・・」

そりゃ私はさぞかしいつも嫌な顔をしてたのだろう。
悪いなぁという気持ちと共に、
「こんな話をしっかりと話させてくれるんだったらインタビュー受けてもいいよ」
と思い始めた。


「監督に伝えといて〜」
そうヤオヤオに伝えてその日はお開きとなったが、
翌日監督が神妙な顔をしてやって来た。

「Funkyさん、ヤオヤオから聞きました」
そう言って真剣な表情でこんなことを話し始める」

誤解のないように話しておこうと思いまして・・・
この映画のタイトルの「偶像(OuXiang)」は決してFunkyさんが思ってるような「アイドル」って意味じゃないんです!!

私は監督の話を遮ってこう言った。
「わかってるわかってる、みなまで言うな。あんたの作品見たら全部理解出来るって!!」

日本で言う「アイドル映画」を撮るんだったら、
「農民ボーカル」などと言われてるLaoWuなんかを使いませんって(笑)

中国語で「偶像派(OuXiangPai)」「実力派(ShiLiPai)」という言い方もあって、それは日本の「アイドル」と「実力派」みたいなものだが、
私なんかもよく言われる「你是我的偶像!」という言葉はニュアンスが全然違う。

たいていの場合、次に「崇拜你(ChongBaiNI)」が続く。
「あなたを崇拝している」・・・まあニュアンスで言うと、私が小さい頃スピーカーの向こうの神様たちに対して抱く感情なのである。

この「偶像(OuXiang)」というドキュメント映画シリーズ、
次に私を撮るなら撮ればいい。

何でも協力するよ・・・


そう言った瞬間に、監督は連れて来てた2人のカメラマンを私に紹介して、瞬く間に3台のカメラがびったりと私にそれこそ「密着」し始めた!(◎_◎;)

それこそ私がコーヒーを買いに行く時にもついて来て、
外に出るまでコーヒー屋の玄関でずーっと廻している(>_<)

この時・・・

そして会場戻ったらいそいそとカメラをセッティングしてる監督・・・
あのね、カメラがボーカルじゃなくガチでドラムに向いてるじゃないの!!(>_<)

どこにいてもカメラがいる(涙)

もうね・・・やっぱイヤ!!やっぱ断る!!
これが延々ずーっと続くってやっぱ耐えられん!!(>_<)

そもそも取材モノって基本ノーギャラなので我慢のしどころを見つけにくいのよね。
他の仕事だったら「仕事だから」ということで対価に応じた我慢をしようと思えるのだが・・・


そんなことを考えてる時に、LaoWuがこんなことを言い出した。

「Funky!!決まったぞ!!12月24日、この偶像のイベント、今度はスタジアムでやる!!ストリングスオーケストラも入れるからお前音楽監督な!!」

!(◎_◎;)

まあええよ、「仕事」やし〜
その為の密着取材やったらまあ・・・それも「仕事」や思て・・・

・・・しゃーないなぁ〜・・・

監督〜絶対に顔に出るし、機嫌も悪かったりするけど、
それも含めて「ドキュメント」やからな、よろしくお願い致しますm(_ _)m

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布衣2019年春のツアー上海

数日前のことである。
取材かなんかでLaoWuが
「上海はスペシャルライブになるからね、民族楽器も何人も入れて・・・」
とか言ってるので、思わず
「何のこと?」
と聞き返してしまった。

ワシはドラマーでもあるけどお前らのプロデューサーやぞ!!
何でワシにひと言も言わん!!
・・・ってか譜面誰が書くのよ!!

「え?言ってなかったっけ?・・・」
(>_<)・・・まあええわ、やる曲言うてや、譜面書くし・・・

「いや、今回は民族奏者が耳コピするから大丈夫」
・・・大丈夫かなぁ・・・(不安)

しばらくしてから「4・5民乐」というチャットグループが作られて、参加する民族楽器奏者と私とが初めて繋がった。

挨拶を交わして、今ライブで使ってる民族楽器単独のプログラム音源も送りつけておく。

そしてこの時点ではこの民族楽器奏者が美人揃いであることも、いや女性であることさえ知らなかったのだが、当日会場に入ってぶったまげた!(◎_◎;)

びわ奏者の韩妍(Han Yan)ちゃん

古筝奏者の关琳(Guan Lin)ちゃん

そして揚琴奏者の易镍泽星(YiNie ZeXing)ちゃん

何なのこれ?!!
その昔アンプラグドのコンサートやった時はおっさんばっかりやったやないかい!!(涙)

それぞれのアー写はこんな感じ・・・


いや、むしろすっぴんで普段着の方が全然可愛いぞ!!

そして気になるのが、会場をうろうろしているもう一人の美女・・・
その正体は後に明らかになる・・・


さて美女に見とれてばかりはいられない。
耳コピで適当に演奏されてて音がぶつかったりしてたら直さねばならないので、普段何も返さないモニターには民族楽器を爆音で返してもらう。

・・・ってか美女たちも自分の音をモニターするのに四苦八苦しているようだ。

ドラムやエレキギターの音と比べて民族楽器の音はとても小さい上に、
琵琶は音程が危ういのをチョーキングなど使って調整しながら弾くし、
古筝も弦を左手で押してチョーキングして弾いたりするので、
自分の音が聞こえないと音程がぐちゃぐちゃになってしまう。

ほぼ毎日ライブをやってるバンドメンバーはもうリハなど数曲しかやらないが、今回は初めてのお手合わせ(美女相手だとイヤらしく聞こえるなぁ・・・笑)なので、一緒にやる(これもイヤらしく聞こえるのはワシの心が汚れているのか・・・笑)曲は全部リハーサルをやらねばならない。

結構ヘトヘトでリハーサルを終えたのだが、本番までの間美女と楽屋で一緒にとなったら疲れも吹っ飛ぶに違いない・・・\(^o^)/

ところが楽屋は全く別(>_<)
彼女たちは彼女たちの楽屋で、ワシらはワシらでむさ苦しい楽屋なのでついでに昨日干せなかった洗濯物などを干す(笑)

その間、彼女たちはメークをし、衣装に着替え、楽屋で写真大会をしていたようだ・・・

はい、ここに第4の美女がいます・・・その正体は打ち上げの時に明らかに・・・


さて本番!!

うむ、やっぱり何より華がある!!

そして彼女たちのプレイ、
革命の楽曲しか聞かずに育った世代とは違い、
あらゆる音楽を聞いて育った彼女たち世代はリズム感もあり音楽的にも柔軟。

来年には民族楽器を入れたセルフカバーアルバムを出して、彼女たちも一緒にツアーを廻ろうという話で盛り上がっている。

楽器のセッティングとモニターがうまく作れる会場だったらそれもいいと思うぞ・・・これマジで。


さて打ち上げ!!

美女と打ち上げなう〜・・・って美女は右後ろに回せば4人現れますが、よくもまあこれだけ個性の違う美女ばっかり集めたと思う・・・ 一番奥の琵琶奏者はアイドル系、2番目の琴奏者はプリプリのキーボード似、隣の揚琴はセクシー系、そして4人目のマネージャーが一番美女と思ってたら実は二胡奏者で4人は幼馴染の同級生!(◎_◎;) この場で民族楽器を加えた布衣ビックバンドが結成!!来年はこれで廻ることに・・・ 楽しくなりそうじゃ・・・(笑) 祝!!コンサート大成功!! - Spherical Image - RICOH THETA

ここで4人目の美女の正体が明かされる・・・
マネージャーと思ったら実は二胡奏者で、
彼女たち4人は幼馴染で同級生だと・・・

というわけで二胡奏者も含めて4人の民族楽器グループと一緒に来年はツアーを廻る・・・かな?

とりあえず12月24日には北京で大きなコンサートがあるらしいので、その時にはこの4人を入れてやってみよう\(^o^)/

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2019年4月10日

布衣2019年春のツアー浙江省と安徽省黄山

さて次の日は江西省南昌から浙江省温州まで行って乗り打ち!!
これが結構遠い(>_<)

着いてすぐセッティング!!

温州の小屋は歴代一番小さな小屋で、
前回来た時にはドラムセットを端っこにセッティングしてたのだが、
今回は無理して(笑)一応真ん中に・・・

でも2台のドラムを寄せ集めてるので色がバラバラ(笑)

色もバラバラならハードウェアもバラバラ・・・
TAMA系のタムフォルダをYAMAHA系のタムに挿す方法を会得!!

見たこともないメーカー・・・

見たこともないヘッド、TOYAMA(笑)

まあどんなドラムでもやることは同じ!!・・・ドラムソロ!!

汗だくで終了!!

実は前回はむっちゃ美味い海鮮をご馳走になったので、
「海鮮!!海鮮!!」
とずーっと言ってたら、オーナーが地元の人しか知らないコアな海鮮レストランに連れて行ってくれた!(◎_◎;)

スタイルはやはり目の前で食材を選んで料理の仕方を指定するシステム。

白ワインも飲んでバタンQ(死語)・・・翌日は安徽省の黄山へと向かふ・・・


黄山のホテルで見つけた米酒!!

中国はビールの後は白酒という他に選択肢のない状況なので、
実はその前の江西省赣州(GanZhou)で米酒を見つけて、こりゃいいなと思ってたのだが、今回黄山のホテルでそれを発見して持ち歩くことに・・・

いや〜アルコール度数8度という強くない酒なんだけど悪酔いする・・・(>_<)

この日は酔いつぶれてゆっくり寝て、次の日のドラムソロ!!

リズムソロはハーフテンポで始めたけど客が「Funky!Funky!」と言い始めたので急遽ノーマルテンポに変更!!
フリーテンポのソロではメンバーが楽屋でアホを真似してます(笑)

終了後はホテルに帰らずにそのまま打ち上げに行くというので会場で待ってたのだけれども、よく考えたら「バー」なのでカクテルがある!!

特製のカクテルを作って頂きました〜

そして打ち上げ!!

打ち上げで出た巨大な天津飯のような料理・・・

実は「お焦げ」でした!(◎_◎;)


次の日は移動日なんだけど、その前にまたオーナーさんがご馳走してれて、
それが何と安徽省の食の博物館!(◎_◎;)

その中にある高級レストラン!!!

置物が凄い!!(笑)

昼ごはんはまた豪華な宴席で!(◎_◎;) 安徽省食の博物館内のレストラン・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

一応米酒も持ち込みましたが、高級ワイン赤と白があったので飲まず!!
この料理の数々・・・

ちなみに↑これ↑は安徽料理名物の臭鳜鱼(ChouGuiYu)・・・とても臭い(>_<)

いや〜久々の超高級料理〜\(^o^)/
いつぞやの青島の貴賓館でご馳走になった料理に匹敵する料理のレベルでした・・・


・・・さてこのまま赤ワインと白ワインで酔っ払って杭州に着いたら、
また地元の偉い人がご馳走してくれた〜!!

今回は黄酒!!日本では「紹興酒」とひとくくりにされるが、
紹興酒は黄酒の中の「紹興」という街で作られたお酒。

もうね、黄酒も米酒と同じぐらい酔っ払うのでバタンQ(死語)で、
次の日の昼間も、今度は誰も奢ってくれずバンドの自腹のはずなのにまたご馳走!(◎_◎;)

美容室で洗髪して・・・

昼寝してからライブ!!

終了後はパール楽器杭州工場の日本人スタッフ達とドラム談義・・・

杭州にはパールドラムの工場があるので日本人スタッフをライブにご招待〜その後一緒に飲んだんだけど、やっぱ日本の職人さん凄いな・・・ コップを叩く、こんな音がする、コップに色紙を巻く、もうそんな音はしないでしょ!!だからパールドラムの最高機種は巻かずに塗る!!しかも何層も!!一層目の色と6層目の色は違うでしょ、それを経験で塗り分ける!(◎_◎;) 30年前日本に工場があった頃私が遊びに行ってその時にサインした職人さんが今中国の工場にいる!! - Spherical Image - RICOH THETA

やっぱ日本の職人さん凄いな・・・

コップを叩く、こんな音がする、コップに色紙を巻く、もうそんな音はしないでしょ!!だからパールドラムの最高機種は巻かずに塗る!!何層にも塗る!!

第一層の色は木と混ざってこんな色、それが第六層になるとこんな色になるというのは30年の経験があって初めてわかること!!

日本の工場を台湾と杭州に移転してメイドインジャパンじゃなくなったという人たち!!この職人さんがいる限りパールドラムは永遠にメイドインジャパンですぞ!!

パール楽器さん、84年のデビュー時からのお付き合いですのでもう35年になりますか・・・

一生の付き合いになると思います。今後ともよろしくお願い致します!!

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2019年4月 9日

歌と共に暮らす少数民族たち

ツアーの移動日は、だいたい着いたら夕方、
そのままホテルにチェックインして飯を食いに行く。

それで一日終わりである(笑)
まあ「移動日」ですからね、これでミッションだん!!

飯は今回のように地元のライブハウスのオーナーが奢ってくれることも多く、
今回も予想に違わずオーナーがご馳走してくれた。

オーナーが店からワインを持って来てくれて、
(持ち込みOKの中国って本当に素晴らしい)
それを飲んでバタンQ(死語)。

老人なので早起きだが、
8時とかに寝てしまったら夜中の2時とかに目が覚めてしまう(>_<)

トイレに行ってふと外を見ると・・・

階下では屋台が出ていて、
そうかぁ・・・去年もここで飲んだなぁ・・・

打ち上げなう〜@安徽省銅陵(どこや?笑) 炭锅羊肉という食べたことのない料理に遭遇!! まあ隅でぐつぐつ煮る火鍋のようなものか・・・美味!!! - Spherical Image - RICOH THETA

みんな寝てるかなぁ・・・と思いつつ、
ツアーメンバーのWeChatグループに階下の写真を送ってみたら・・・

スタッフのヤオヤオとベースのダーウェイが食いついて来た(笑)

そして3人で飲み始めたのだが、
向こうの屋台から何やら歌声が聞こえて来る・・・
少数民族の歌である・・・

いいなぁ・・・流行歌なんかと違って、民族の歌は何百年も歌い継がれている。
「流行」しなくなったら誰も歌わなくなる「流行歌」とはそもそもメロディーの「力」が違うのだ・・・

・・・てなことを考えてたらその御一行が隣のテーブルにやって来た。
よも更けてきたので向こうの屋台はもう閉まって閉まったのだろう・・・

「タバコどうですか?」
お兄ちゃんが私たちにタバコを勧めて来るが、こちらは誰もタバコを吸わない。

「私たちは少数民族でねぇ・・・」

何やら会話の中にやたらと「少数民族」という言葉が多く、
一瞬「民族独立」やらきな臭い活動に勧誘して来るのかと身構えたが、
どうやらそうではなく、単なる自己紹介であったらしい(笑)

彝族・・・日本語の発音と似ている言葉を話し、日本人の祖先ではないかと言う人もいる・・・

気になってネットで探してみたらこんな話も・・・

イ族の友達というと、有名なのはこの人!!高洪章(Gao HongZhang)

この時からの付き合いで、昆明にライブに行った時にはわざわざ駆けつけてくれて酒を奢ってくれたりした。

ちなみにYouTube映像で彼が歌っている曲を彼らが向こうの屋台で歌っていた曲である。

「喜欢呢,也要喝,不喜欢,也要喝,管你喜欢不喜欢也要喝(好き?じゃあ飲まなきゃ。嫌い?でも飲まなきゃ。あんたが好き嫌い関係なくやっぱり飲まなきゃ)」
という酒飲みの歌・・・

少数民族は嬉しい時も悲しい時もこの歌を歌いながら酒を飲む。

そしてこの安徽省銅陵で会った彼ら彼女たち、
故郷を離れ、この田舎町にやって来て、仕事終わってまたこの歌を歌いながら酒を飲む。

「この娘はね、四川省から来たんだ。この娘はね。雲南省」
そうやってそれぞれを紹介してくれるのだが、
何省などと言うのは所詮は国が勝手に行政区分として線を引いただけで、
彼らは中国なんて国がなかった頃からずーっとそこで暮らしていた。

それだけのことである。

漢民族がやって来て、勝手に「国」などという集合体を作ってそこに入れられて、
今は漢民族の言葉である「中国語」を喋って暮らしているが、
こうして同じイ族の仲間と酒を飲む時はイ族の言葉で喋り、そして歌う。

彼らはこの向かいの24時間営業のマッサージ店に住み込みで働いている。

別に今日が特別の日だから酒を飲んで歌っているわけではない。
こうして真夜中まで働いて、仕事が終わったらこうして酒を飲んで歌う。
辛い時も楽しい時もこうして楽しく飲んで、そして歌を歌う。

私たちがプロのミュージシャンだと聞いてこんなことを言う。

「僕たちは歌が大好きなんです。でもそれはただの趣味。プロのミュージシャンなんて素晴らしい」

私は「違うよ!!」とそれを否定した。

プロであるか趣味であるかなんて、しょせんはそれで「金を稼ぐ能力があるかないか」というだけの話であって、音楽はそれを愛する全ての人のためにあるのである。

音楽は決して「金を稼ぐ道具」なわけではない。
それを愛する全ての人が、こうやって「生活」の中でそれを歌って、生きてゆく・・・

音楽があるから「明日もまた生きてゆける」・・・
なんて思ってくれたら作った人はどれだけ嬉しいだろう・・・

彼らはこうやって楽しく歌って飲んで、
千鳥足で向かいのマッサージ店に向かって帰って行った。

気がつけば私たちの分もお勘定を済ませてくれていた・・・


音楽を生業にして、毎日音楽だけをやって暮らしている人もいる。
仕事は決して自分の好きな仕事ではないけれども、毎日音楽と共に暮らしている人もいる。

問題はどちらが「幸せ」か、ということである。

毎日音楽をやって暮らしているけど幸せではない、
そんな生活だけはまっぴらゴメンだな・・・彼らを見てたら本当にそう思う。

そうですな、明日も楽しくドラムを叩くとしますか・・・

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2019年4月 7日

布衣2019年春のツアー江西省

初めて来る赣州(Gan4Zhou1)という街。
移動日なので店のオーナーがメシを食いに連れて行ってくれました〜

なんと素敵な街!!

お店のお姉さんが地元料理の説明をしてくれて地元の歌を歌ってくれました。

こんなシステム日本にもないもんかのう・・・
絶対ウケると思うんやけどなぁ・・・

ドラムソロ!!

客席から聞いたらこんな感じ〜


そして次の日は5時半起きで南昌まで移動!!

直通の高速鉄道がなく、鈍行・・・
中国の鈍行列車は数日かけて中国大陸を移動したりするので寝台車があります。

中国の鈍行列車は大陸を何日もかけて走ったりするので基本寝台車がついてます〜こてん - Spherical Image - RICOH THETA

南昌は前回初めて来た時に革命の地、Rock Cityと聞きました!!

さすがRock City〜盛り上がります!!

ドラムソロ!!

そして一行は浙江省温州へと向かうのであった・・・

Posted by ファンキー末吉 at:18:09 | 固定リンク

布衣2019年春のツアー福建省

海南省海口から次の街、福建省福州までは飛行機!!

福州の空港に降り立ったら・・・寒い(>_<)
海南島では気温が30度近くあったのにいきなり13度(涙)

いや〜風邪引きますわ・・・

ライブハウスは芸術村みたいなところにあり、
変わったTシャツを売ってた店もあったので猫のトレーナーを買いました〜!!

この日は雨も降っていて、楽屋は院子の庭部分、つまり屋外(>_<)
ステージはそこから中に入った部分がステージの一番奥に当たり、
つまりはドラムの真後ろはガラスを経てもう屋外・・・

この黒いカーテンの後ろはもうガラス越しに屋外というわけです。
寒いわのう・・・

というわけで朦朧とすることもなく冷静にドラムソロ!!(笑)

この日おもろかった出来事!!

いや〜長くツアー廻ってるとおもろいこともあります(笑)

翌日はメンバーは次の街アモイに移動なのだが、
私はビザの申請のために北京へ〜

この頃にはもう完全に風邪をひいてます(>_<)

アモイに引き返して来たら、
なんと前回泊まったゴミゴミとした下町ではなく、
なんとオシャレな街並み!(◎_◎;)

マカオの街並みと似てて、海沿いなので海鮮が美味い!!

ちょっと暖かくなったし風邪もだいぶ良くなってドラムソロ!!

このあとステージを降りた瞬間にLaoWuが「今天的鼓Solo太牛逼了」と言うが、
何がよかったのか自分ではわからず取り敢えずまたプロレス技ソロ!!

そして一行は列車で江西省へと向かうのであった・・・

福建省アモイをあとにして江西省赣州(Gan4Zhou1)まで高速鉄道4時間の移動日〜 中国の鉄道は発車直前までホームに入れないし、入ってからも延々と歩かされるから疲れるのよ〜(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

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2019年3月31日

布衣2019年春のツアー海南省

広東省东莞(DongGuan)でのライブが終わって、そのまま空港へ〜・・・

朝4時起きとかになるので、そのまま空港に行った方が楽だと・・・

ライブ終わってそのまま空港へ〜・・・今回の移動の中で一番過酷かな・・・いや移動がじゃなく待ち時間が・・・ ここでしばし朝イチの飛行機を待って、海南島の北っ側の海口まで飛んで、そこから列車で南っ側の三亜まで〜 乗り打ち出来るスケジュールやけど移動日でよかった〜・・・ってそれならもっとゆっくり出発せーよ〜!!海口ではなくて三亜に飛べよ〜!! 安かったのだな!!そのチケットが一番安かったのだな!!(涙) - Spherical Image - RICOH THETA

いや、楽ちゃうし!(笑)

そして飛行機乗って次のライブ地「三亜」に飛ぶのかと思ったら海口やし・・・
このチケットの方が安かったのだな!!そうなのだな!!・・・

海口で列車に乗り換えて三亜へ〜 この乗り換えっつうのが結婚しんどいのよね〜 なぜ三亜に直接飛ばん?!! 安かったのか!!これが安かったのだな!!(涙) - Spherical Image - RICOH THETA

三亜で高速鉄道に乗り換えて2時間足らず、やっと三亜に着いた〜!!

海だ〜!!!\(^o^)/

海だ〜!!!\(^o^)/ - Spherical Image - RICOH THETA

ホテルは実は私の後ろに見える高級リゾートホテル!!
(とは言ってもアンダーグラウンドバンドなので一番安いところ探したんやろうけど)

超有名リゾート地三亜ではホテル代も高く、
そのホテル代を捻出するために东莞(DongGuan)でのホテルや移動をケチったんやと・・・

大歓迎!!

三亜は中国では有数のリゾート地なのでホテルが高いのだ〜ビーチ沿いのこのホテルも絶対高い!! だからここで泊まれるように昨日のホテル代を浮かしたんだと!! ありがたやありがたや、さもなくばいつものようにライブハウス近くの安宿で泊まって今日乗り打ち・・・ よかったよかった!三亜で移動日万歳!!\(^o^)/ - Spherical Image - RICOH THETA

夜はこんなとこで海鮮食って、

白ワイン飲んで千鳥足でホテルに帰る道すがら、海岸で踊るおばちゃん達・・・

いや、お決まりの老人ディスコも浜辺でやってたらオシャレやねぇ〜・・・

もうね、実は30度近いベトナムのダナンから気温差20度以上の北京に帰って風邪引いてたんやけど、また30度近い海南島来たら治ってもーた!!

やっぱ歳とってくると暖かいところがえいねぇ・・・シミジミ・・・


たっぷり休養を取って次の日はライブ!!

いや〜暑かった(>_<)

南国って基本暑かったらドアとか開けとくし、
ガラス張りの一枚だけのドアで外気が30度やったら、
なんぼ冷房かけても狭いところに100人入った屋内は・・・((((;゚Д゚)))))))

朦朧としながらプロレス技を決めました!!(笑)


さて次の日は店のスタッフが車で3時間かけて機材を運んでくれたのでほぼ手ぶらで海口入り。
いや〜毎回山ほどの機材を持って歩いてるスタッフにとっては一番の息抜きでした〜

さて海口の小屋は前回もやったんだけど、
歴代3本の指に入るほど暑い小屋だった。

ちなみに1番が鄭州、2番が青島かもしくはここ・・・みたいな。

ところが開演直前に雨が降って肌寒くなり、演奏中はちょうどいい温度!(◎_◎;)!!

南方の街はガラス扉だったり密閉されてなかったり、
外の温度が暑いといくら冷房をかけても冷えないのだが、
逆に温度が低いとまたそれがすぐにいいように影響するようだ・・・

打ち上げはいつもの盐焗鸡(YanJuJi)!!

実は海南鶏、HaiNan Chickenって海南島にはないのよ。
あれはシンガポール発祥の食べ物で、海南島にはこのような鶏料理!!

実は鶏の前にお粥が出てくる・・・

鶏がものすごく塩っ辛くて、だからこの何も入ってないお粥によく合うのよねぇ・・・

熱々を手でむしって食べる!!

はらわたを抜いて漢方みたいな調味料を詰めて蒸してある・・・

ご馳走さまでした!!
海南いいとこ!!風邪もすっかり治りました!!!\(^o^)/

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2019年3月22日

「ある愛の歌」中国語版



このDEMOが見つかってから、最初に考えたことは、
「彼女に歌ってもらってこの中国語版を作ろう!!」
ということである。

李慧珍(Li HuiZhen)・・・今では海南島の三亜に住んでるというのでツアーのついでに会いに行って来た。

全くもってもう40歳も過ぎているというのに、
相変わらずのノーメイクで肌つるつる!(◎_◎;)

海が見下ろせる高級マンションでシングルマザーとして子育てに忙しい・・・

彼女と最初にあったのはもう25年前、
まだ彼女が19歳の頃であった。

ホリプロの全中国オーディションで銅賞を獲得したが、
中国側の意向で、日本で鳴り物入りでデビューした「中国のホリプロ3人娘」からは外された。

「彼女を何とかしたい」
という日本側の思いから、中国で発売する私のアルバム「亜州鼓魂」の中で2曲歌ってもらうことになった。

彼女のロック的な喉に惚れ込んだ私は、彼女のアルバム「在等待〜未来を待ちながら」をプロデュース、このアルバムがヒットして現在の彼女がある。

彼女曰く、
「Funkyは私の大切な人、誰も相手にしてくれなかった私を彼だけが相手にしてくれて私の今がある」
と語っていたが、
「中国にロックを根付かせよう」
という夢を持っていた私にとっても彼女のロック的な「喉」はなくてはならないもの。

一緒に中国大陸を龍のように駆け上る夢を見ていた・・・

当時は今と違ってインターネットもなかったし、
携帯電話もなかったので、連絡はポケベルに電話番号を打って、固定電話で折り返しの電話を待つという状況・・・
とてもじゃないが日本と中国とで離れて一緒に音楽活動をやることは無理だった。

思えばここが人生の分かれ目、
ここで早々と日本を捨てて中国に渡っていたらまた二人の運命は違っていたのだ。

「一度分かれた枝は、絡みつくことはあっても二度とひとつの枝にはならない」
という言葉を本に書いたことがあるが、
まさにこの時に分かれた二つの枝は、別々のところに生えてゆき、時々戻って来ては絡み合うだけのそれぞれの人生を送っている。

ただ、お互いにとって「大切な人」であることは今も昔も少しも変わっていない。

ある時は「メシでも食おう」となって久しぶりに会ったり、
またある時は「バンドをやりたいの」と言って呼び出されたり、
最後に会ったのはこの時かな・・・

そう言えばX.Y.Z.→Aの楽曲を提供して、そのオケをそのまま使ってレコードを出したこともあったなぁ・・・

そう言えばとあるロックイベントで、中国伝説の女性ロッカー「罗琦(Luo Qi)」のステージを最初に見た時、酔っ払って会場から
「あそこに立つのはあいつじゃない!!お前があそこでロックを歌うべきだ」
と彼女に電話したこともある(笑)

またある時には、
「ちょっと聞いて!!事務所がねぇ、ぼちぼちロック路線に戻ってもいいんじゃないかって・・・」
などと喜び勇んで電話が来たこともある。

しかし「一度分かれた枝は、絡みつくことはあっても二度とひとつの枝にはならない」・・・

思えば彼女も「流行歌」を歌って、
こんな高級リゾート地にマンションを買って、子育てをしながら時々呼ばれて歌を歌いに行くような生活の方が「幸せ」であっただろう。

私はこうして別のバンドでアンダーグラウンドのライブハウスを汗だくで周り、
そしてツアー先で久しぶりにまた彼女に会いに行く・・・

「やあ、元気?・・・今日はちょっと大切な話があって来たんだ・・・」

ところで今回用意したこの資料・・・

「ある愛の歌」製品ももう出来たので、それを持って来ればよかったのだが、カンボジアに忘れて来た(>_<)

データで渡してもいいのだが、そうすると苦労して決め込んだ曲間の長さが違って来ると思い、旅先で何とかCD-Rをゲット!!

これがもう大変(>_<)

VHSだのビデオテープが普及せずに直接DVDにすぐ以降した国である。
どこにもCD-Rなんか売ってないどころか若い人はその存在すら知らん!(◎_◎;)

苦労して見つけてCDに焼いて、せっかく持って行っても彼女んとこにCD-Rを再生する機械がないどころか、今日びパソコンにもCDドライブなど付いておらん(>_<)

しゃーないのでその場でデータで送り直す・・・

くちゃくちゃ思い出話などをくっちゃべりながら聞こうとする彼女を制し、
「これはちゃんと時間とって、ひとりで歌詞の訳を見ながら集中して聞いてよ」

そう、これは私にとって「勝負」である。
もしも彼女がこれを気に入ってくれたら、
今度は「ロック」ではなく、「ポップス」で中国大陸を龍のように舞い上がる夢を一緒に見れるだろう・・・

分かれた枝はもう二度と一緒になることはないが、
こうして付かず離れずで一緒にまた夢を見れることになれば幸せである。


「どうしてあの時にこのDEMOのことを忘れてしまったのだろう・・・」
そんな話を彼女としていた。

思えば25年前ふたりが出会った時、
その時にこのDEMOを効かせたところでピンと来なかっただろう。

また、彼女が現役バリバリだった頃だったら、事務所もそう簡単には首を縦に振らないだろう。

「こういうことはね、神様が決めてるのよ」
彼女が笑ってこう言った。

たとえ彼女がこれを好きになってくれたとしても、
今後はレコード会社や所属事務所など、これから乗り越えなければならない山はいっぱいあるけれども、
兎にも角にもこうして賽は投げられた。

中国語版のみならず、
キョンマ本人によるベトナム語版、
そしてくっくま孤児院の子供たちによるクメール語版も進行中〜

そして何より、新たな日本語バージョンがナッキーこと山下直子さんにより制作されてます!!

このアルバムは元々「著作権など関係なく、世界中の色んな人に歌ってもらいたい」というコンセプトで作られたものです。

「これを歌いたい」という方はお気軽にこちらにご連絡下さい。
出来る限りのサポートは致します。

まずは出来上がったばかりの完成版聞いてみて〜こちら〜

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2019年1月15日

中国のスケジューリングもう無理!!(>_<)

去年から参加している布衣の全中国ツアー
春と秋には毎年数ヶ月に渡って全中国を廻る・・・

まあこれがあると他の歌手のツアーはスケジュールがぶつかるのは仕方ない。
「Funkyのスケジュールに合わせるよ」
と言ってくれてるので、
去年の秋にはど真ん中にX.Y.Z.→Aのライブがあったのでついでに「おすし」のレコーディングツアーも入れて、結局布衣は秋の前半と後半という風に2回に分けてツアーを廻ることにしてくれた。

毎年冬にはジェイル大橋のTOセッションが入るのだが、
今回は東阪名のツアー!!・・・まあ布衣のツアーは終わっているので大丈夫!!

・・・と思ったら突然WingとPaulのワールドツアーのオファーが来た!!

リハーサルが香港で3回もあり、最初のリハーサルは布衣のツアー中(>_<)

だがよくよく見ると、甘粛省张掖からツアーファイナルの北京までのぽっかり空いた数日にぴったりスケジュールが入る!(◎_◎;)

同様に2回目のリハはその北京からTOセッションの間、
本番も含めた3回目のリハはTOセッションのツアーの隙間にぴったり入った!(◎_◎;)

もうね、「奇跡」である。
これは黄家駒が私に是非彼の遺作を叩いて欲しいのだろうとそう思えて仕方ない・・・

しかし「ワールドツアー」である。
そこから後のブッキングが絶対にぶつかるに違いないと思ってたら・・・

2月16日広東省佛山・・・無理(>_<)
2月は旧正月があって毎年中国では仕事がないので日本でツアー入れてるのよ〜(涙)

まああちらはスタジアムクラスのワールドツアー、こちらはライブハウスの小さなツアー、
先方にしたら「それキャンセルしてこっちやってよ」と言わんばかりであるが、
これはフリーのミュージシャンにとっては「生き様」に関する問題で、
私はやはり「こちらの仕事が大事」とかいう考えを持っていない。

先に決まっているものは自分の「責任」として「キャンセル」はしない!!

さすがの黄家駒もそこまではやってくれんかったんやなぁ・・・
と諦めていたら・・・

「佛山のスケジュール動きました!!」・・・(◎_◎;)

しかしその日は仮でスケジュールが入っている(涙)
しかし無茶な移動をすれば本番飛び込みで行けないことはない・・・

「リハとサウンドチェック参加出来ないかも・・・」
恐る恐るそうそう伝えて見ると・・・

「お前はそれだけ上手いんだからリハはいいよ。他のドラマーでやっとく」

!(◎_◎;)・・・

それはありがたい!!
・・・というわけで飛び込みで行く覚悟を決めてたら・・・

「佛山のスケジュール、また動きました!!」・・・(◎_◎;)

後ろに動いてくれる分にはむしろ都合が良い\(^o^)/
これなら楽しい楽しい香港でのリハーサルにも参加出来るではないか!\(^o^)/

というわけでこれは決定!!
しばらくしたらタイのスケジュールが上がって来た・・・

4月かぁ・・・布衣のツアーのど真ん中やなぁ・・・
まあまた迷惑をかけることになるが布衣に言ってスケジュール空けてもらう・・・

5月に四川省のスケジュールが上がって来る・・・
日本で高田馬場音楽室一週間が入ってるがな・・・(>_<)

でもこれはまだ大決定ではないので関係者全てにお願いして一週間前倒しにしてもらう・・・

その後、6月にマレーシアとシンガポール・・・
うん、もうそこまで来ると何もぶつかるスケジュールはない\(^o^)/

もうね、思わず天を見上げて黄家駒に手ぇ合わせましたがな・・・


さて何事もなく平穏に暮らしていた数日間・・・そこでは実は大きな戦いがあった・・・

アメリカがトランプ大統領でビザ申請が厳しくなったのと同様で、
ここ中国でも就労ビザの取得がどんどん難しくなっている。

音楽の道を志して以来、
「学歴なんかどうでもええ!!」
とばかりに生きて来たが、
今や中国では大卒や博士号とかないと就労ビザの取得も難しい!(◎_◎;)

これもアフリカから不法就労で出稼ぎに来て中国の労働者の仕事を奪うという、まあアメリカと同じような理由によるものだが・・・

60歳になるともう就労ビザ申請も受け付けん!(◎_◎;)

つまりこうだ。
中国政府としては、大学も出てない60歳の年寄りみたいな人材は必要ない!!
我が国に来ないで頂きたい・・・

ぐらいの勢いである(涙)

59歳のうちに申請しとかないと大変なことになるとばかり、
それはそれは煩雑なビザ申請をやっているのだが、
日本の中国大使館でビザが下りて、
次に中国に入国したら居留証の申請とかでパスポートを預けるので1ヶ月から1ヶ月半国外には出られない(>_<)

まあ布衣のツアーでずーっと中国にいるからいいか・・・
と思ってたら4月のタイのスケジュール・・・

佛山が後ろに動いたから、もっと早く中国に入国して申請しとけばタイには間に合うか・・・
と思ったらリハが香港・・・

香港は返還されたからもう「中国」でしょ?
・・・と思ったら、移動手続きとしては「出国」になるのでパスポートが必要(>_<)

つまりタイに合わせてビザを申請したら香港のリハには参加出来ない。
香港のリハに参加したら佛山終わってからの居留証等の申請になるのでタイの頃にはパスポートがないので出国出来ない(>_<)

そんなこんなのうちにまたタイのスケジュールが動いた・・・
しかも前倒しになったのでもう絶対に出国出来ない(涙)

布衣の方ももうスケジューリングで悲鳴を上げる。

「こんなにころころ変わってたらブッキング出来ないじゃない!!」
女性マネージャーにキーキー言われる(涙)

おまけに香港側からは今度は5月の四川省のために前にずらしたスケジュールと全くバッティングするスケジュールで遼寧省のツアーが入る・・・

もう・・・無理!!(>_<)

本番スケジュールが決まったら容赦なく香港でのリハーサルスケジュールが組まれるのだが、
香港に住んでるみんなはいいけど、こちらはそんなに何日も香港におれまへんがな・・・(涙)

「え?リハーサル参加出来ないの?」
お前は上手いからいいよと言ってたマネージャーももうピリピリし始めている(>_<)

畳み掛けるようにワールドツアーのグループでこんなメッセージが廻る・・・
「7月6日南京、7月20日深セン、みんなスケジュール大丈夫?」

そもそもこのグループのメンバーが、私を除いて全員この無茶なスケジュールに合わせられるっつうのが不思議で仕方がない。

キーボード奏者のバンマスなんかかなりの売れっ子プロデューサーのはずなのだが・・・

考えてみれば「レコーディング」というスケジュールだとコンサートと擦り合わせが簡単なのだ。
北京でスタジオミュージシャンしてた頃はこんなにぐちゃぐちゃになったことはない。
ツアーとツアーだからぶつかるのだ(>_<)

私はもう諦めた。
「大決定になったら連絡ちょうだい!!」
それまではメッセージも見んし、返事もせん!!

ツアーの仕事は1本参加出来なければ全部を失うのが常である。
「腕のいいドラマー」より「全部参加出来るドラマー」の方が重宝されるのだ。


「ワールドツアー」・・・この甘美な言葉の裏にこんなぐちゃぐちゃなスケジュールブッキングがある。
スタジアムクラスのコンサートが直前でころころスケジュールが変わる。

それもそのはず、東南アジアでやろうがアメリカでやろうが、
その主催者や現地スタッフやブッキングしてる人も含めて全てのスタッフは「中国人」なのだ・・・(涙)

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2018年11月28日

布衣秋のツアー2018甘粛省「张掖」

本当は前回の貴陽終わったらファイナルの北京まで南の島にでも行こうと、
例によってまた激安のチケットを押さえにかかってたのだが、
「ちょっと待ってよ、追加公演入れるから」
ということでキャンセル、長い長い移動が始まった・・・

张掖(どこや?)の追加公演のため今日は丸一日かけて移動する・・・広西チワン族自治区南寧まで飛行機で飛んでそこから夜まで列車で移動するんですと(>_<) 追加公演と言っても前回北京のイベント https://www.funkyblog.jp/sp/2018/09/post_1283.php が入ったためキャンセルした振り替えで、移動を考えると大赤字だそうだが、やっぱやっとかないかんわのう〜大事!! Spherical Image - RICOH THETA

まずは青海省「西寧(XiNing)」まで飛行機で移動!!
そしたらそこはもう雪景色であった!(◎_◎;)!!

気温マイナス1度って南の島とえらい違いや(>_<)

そこから高速列車に揺られて数時間、こんな奥地まで来ました〜

「张掖」ってどこや?そもそもどう読むんや?
と思ったら甘粛省で「张掖(ZhangYe)」と読むのね・・・

実は今回のツアーの前半で行く予定だったのが、
北京のイベントが入ったのでキャンセルしてしまったので、
その振替というわけらしいが・・・
この距離を1本のライブのためだけに移動したら赤字やろうなぁ・・・

でもまあこういうところに義理立てすることは素晴らしいことです!!

地元の人の歓迎を受ける・・・甘粛省なので羊!!
「馕坑肉(NangKengRou)」というのが名物らしい・・・

「馕坑肉(NangKengRou)」食べたら世界平和!!

新鮮な羊肉をその場でぶった切って、
ナンを焼く窯でそのまま焼くらしい・・・


生ニンニクを齧りながら召す!!

美味!!(◎_◎;)

ちなみに付け合わせのダイコンがムッチャ美味かった!(◎_◎;)
やっぱダイコンは寒い土地のもんなのか・・・

翌日はクリニック!!

これは色んな地方で
「せっかくFunkyさんがこんな田舎にまで来てくれたんだから」
ということでお願いされるのだが、ここ「张掖(ZhangYe)」でやっと実現したというわけだ。

ライブ当日の朝、外気温はマイナス7度(>_<)
会場へと向かふ・・・

会場はライブの主催者でもある(?)楽器屋さん。

中国ではいつも「許魏(XuWei)」の蓝莲花(LanLianHua)を教材として使う。
私が録音した曲で中国人なら誰でも知っててしかも簡単!!

JASRACのような団体のいないこの国では、どの曲でも自由に使えるので助かる。

子供達がこの曲を練習するのは「許魏(XuWei)」にとってもいいことなのであるから、
こちらのシステムの方がガチガチの日本より理にかなってると思うぞ・・・

クリニック終わってライブ会場へと向かふ・・・

ここは中国建築の新興住宅地のよう・・・
入居者がいないのか人っ子ひとりいなくてがらんとしている・・・

見れば防音などもしてないようだし、
「ここ、入居が始まったら防音どうすんの?絶対苦情が来るでしょ」
と言ってみたら・・・

「こんなところに誰が入居するってんだ?」
と笑い飛ばされた!(◎_◎;)

中国のバブルのツケでいたるところにゴーストタウンが出来ていると言うが、
ロック好きには逆に願ったり叶ったりなんだなと納得(笑)

普段と同じようにドラムソロやってるのにえらく疲れた・・・
標高がそんなに高いところでもないのに・・・と思ってたら午前中にもいっぱいドラムソロやってたんでした(笑)

打ち上げ!!

他のメンバーはここで数日滞在して遊んで行くそうですが、
私はこのまま西安経由で香港へ〜

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2018年11月27日

布衣秋のツアー2018貴州省「貴陽」

貴陽(GuiYang)とは色々縁があるようで何回か来たことがある。

今ではもう50箇所以上廻っているだろう全中国クリニックツアーの初回でも来たし、
思い出深いのが、八王子でライブ終了後に上海経由で貴陽に飛び
演奏してすぐにまた上海経由で関空に飛んでライブ・・・しかし貴陽での演奏は中国政府のお達しによりドタキャン(笑)

もう私の人生の中では忘れられない街なのですが、
最初に来たのは実は布衣初期のツアー

この時代にはまだこの街にはちゃんとしたライブハウスはなく、
ロック好きの老板(LaoBan:社長さん)が開いた生演奏のパブみたいなところで演奏してたのが、
もう今ではこんな本格的なライブハウスが出来ている・・・


ここには珍しく14インチのタムがあったのでセッティングしてみる・・・

そうなのよねぇ・・・14で深胴だったりすると高さが必然的に高くなってしまうのよねぇ・・・
だから中国ではあまり見かけることがないのだろう・・・使ってないからヘッドが新品(笑)

しかしチューニングしているうちに発見!!
なんとリムが歪んでいた(>_<)

こうなるとヘッドが均一に締まらないので、所々こんな風にたわんだりしてしまう(>_<)

もうね、こうなるとチューニングは大変!!
でも騙し騙し何とかチューニングしてマウントしてみると、
今度は10のタムを一番左にセッティングするのに十分な高さのタムフォルダがない(>_<)

しゃーないなぁ・・・ということで、その低いタムフォルダに14タムをマウントしてフロアタム代わりに・・・
そして16インチのフロアタムを置いて多点セットの完成!!

2台のドラムセットの混合なので色がまちまちだけどそれはご愛嬌(笑)

ところがこの騙し騙しチューニングしたタムが、本番ではよく鳴った!(◎_◎;)

特に14と16のフロアをいっぺんに叩くと重低音が物凄い!!
・・・というわけで、楽しくなってそれを多用したドラムソロ!!

ほんとライブとはドラムセットとの「出会い」ですな。
どんなドラムセットかによって叩き方も全然違って来るからな・・・

いい「出会い」でした!!

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2018年11月22日

布衣秋のツアー2018湖南省「懐化」

湖南省は春のツアーでいくつか廻っていたのだが、
廻りきれなかったところを今回拾ったのだろう・・・

湖北省から湖南省へはその名前の通り南下して行けばよいので近い。
いわゆるお隣の省である。

と言っても途中武漢で乗り換えてやっぱり半日近く潰れてしまう・・・

潜江では小屋の近辺にしかいなかったので知らなかったが、
実は潜江というのはザリガニで有名な街で、
全中国に出荷される90%がここで養殖されているのだとか・・・

至る所にザリガニのオブジェや・・・

ザリガニ専門店!!

そして駅でもザリガニを売っている!(◎_◎;)

ザリガニとワッフルの組み合わせって・・・(笑)

朝も早よからはこのセットメニューはなかったということで、
スタッフが土産物の店から買って来てくれた。

冷えてても美味いぞ!!
言われなければ味は「海老」である。

移動日なので朝からザリガニで一杯!!

着いてゆっくり休んで翌日にライブ!!

ところがこの小屋がまたアンダーグラウンドで、
重慶で昔、摘発とのイタチごっこで営業してたライブハウスを思い出した・・・

こちら

埃っぽいのもイヤだが、ドラムセットがボロで、歴代一番チューニングに苦労した・・・

そしてライブが始まってびっくり!!
最前列は美女ばっか!(◎_◎;)

湖南省って美人が多いのか?・・・特に小畑の真正面には陳慧琳(ケリー・チャン)激似の超美女!!(◎_◎;)

ステージ写真を撮っているスタッフもちゃんと彼女を激写してました(笑)

いやね、普段は気が散るので客席など見ないのだが、
この美女にはついつい目がいってしまって大変(笑)

よく見てたら数人の取り巻きの男の子に連れて来てもらって無理矢理最前列に立たされているような感じで、最初の頃はあくびなどしてたのだが(よう見てるなぁ・・・(笑))、
そのうち小畑がイケメンだと気付いたのか、ずーっと小畑にロックオン!!

しかも顔ばっか見ててギター見てないし(笑)

きっとドラムソロの時も小畑を見てたのだろう・・・全く気にせずドラムソロ!!

まあ気にするも何も、ソロが始まったらすぐにスネアが破けるという歴史的なドラムソロです(笑)
それどころではない・・・貴重映像ですな・・・

ちなみにこのドラムソロ映像の中にもこの美女が写り込んでいたようなので編集して抽出しました〜

男はアホやねぇ〜(笑)

ついでにアンコールに小畑がソロで出てゆく時にこの美女のことを言ったら、
いつも弾いてる速弾きフレーズが1.5倍ほど速く弾かれていたのを聞いて、
やっぱ「男はアホやねぇ〜」・・・速く弾けるんなら毎回この速度で弾けよ!!(笑)

そしてライブが終わると、美女は取り巻きにエスコートされて物販も買わずにとっとと帰りましたとさ。
ちゃんちゃん(笑)

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2018年11月21日

布衣秋のツアー2018湖北省

布衣のツアー、今回は湖北省だけいっぱい廻る・・・こんな感じ

2018HuBeiTourMap.png

ちなみに去年はほぼ省都である武漢だけだったらしいが、
ひとつの地方都市に連絡してやることになったら、
ライブハウスの横のつながりで「うちにも、うちにも」ということになったらしい・・・

まずは荊州(JinagZhou)!!
重慶から列車で5時間!!しかしこの日は習さんが上海に行くということで、
上海方面の列車に対するセキュリティーがむっちゃ厳しい(>_<)

でもね、マクド買いに行ったスタッフが買ったマクドだけひょいと中に渡せるんだから、このセキュリティーチェックの意味ってほとんどないよね(笑)

中国にはこんな不条理なことがとても多い・・・

5時間列車で爆睡して三国志の関羽の街「荊州」!! 小屋は武漢を中心に色んなところにあるVOXライブハウス!!これまたアンダーグラウンドな〜(笑) 今日はきっと酸欠ですな・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

さて荊州のライブハウスは武漢のチャーン店であろうVox。
しかしこれが結構アンダーグラウンドなライブハウスなのよねぇ・・・

でも小さなライブハウスの方が雰囲気あるよねぇ・・・

ドラムソロ!!

そして次の街、「孝感(XiaoGan」へ移動!!

さてと、昨日の荊州に引き続き全く名前も聞いたことないような街を廻ります〜(と言っても日本の6大都市の末端ぐらいの大きさはあるだろうが(驚)) 荊州〜孝感〜十堰(Shi Yan)~武漢〜鄂州​(EZhou)~黄石〜潜江〜怀化~贵阳~张掖(ZhamgYe)・・・って行ったことあるないよりも漢字も読めん(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

ここのライブハウスがまた小ちゃい!!(笑)

湖北省孝感(XiaoGan)どこや?(笑) 今日の小屋がまたアンダーグラウンドな・・・ってちっちゃ!(笑) いや、大きな小屋よりこんなちっちゃな小屋でぎゅーぎゅーの方が「ロック」やで!!酸欠になるけど・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

この空間に100人ぐらい客が来るっつうんやから凄いことになりそう・・・

ベースは横向いて弾いてたらしいし(笑)

ドラムソロ!!

そして一番遠い移動!!漢口で乗り換えて1日かけて湖北省の最西北「十堰(ShiYan)」まで移動!!

いつもなら着いてメシ食ってバタンQ(死語)なのだが、
何やら寝付かれず、翌日のライブ会場にひとりでふらっと酒を飲みに来た・・・

久しぶりに一人でふらっと飲みに来た・・・ 異国の初めて来た街で一人でふらっとなんて何年振りかしら・・・ ホテルの向かいが明日演奏すらライブハウスだったのよ〜 若いバーテンダーが「あれ?あんたドラマーでしょ?」そうよ、明日ここでライブだからふらっと飲みに来たのよ〜何か強いカクテル作って〜・・・ 風邪ひいてたり制作が立て込んで寝てなかったり、嫌なことあってストレス溜まったり、でも時々こうやってリセットするのもいいね・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

「あんた、ドラマーでしょ?」
若い店長らしき人間と美人バーテンダーがもてなしてくれて、全部奢ってくれた\(^o^)/

「この街には1軒しかライブハウスがなくてね、それも潰れて新しくここに作ったんだ・・・」
どこの国でも田舎でライブハウスをやるのは大変なんだなぁ・・・と実感・・・

まあどこに行ってもやることは同じ!!
ドラムソロ!!

この日は夜汽車で武漢まで移動なので、
小屋の人が色々買って来てくれて小屋で打ち上げ〜!!

ライブ終了後そのまま夜汽車に乗って武漢に行くということで、店の人が色々買って来てくれました〜羊肉串もいいけどこの「牛油(NiuYou)」が最高!!単なる牛肉の脂身ではなく、筋も入ってて噛みごたえがある希少部位なので高いらしい・・・ これ食ったら夜汽車に乗りますー - Spherical Image - RICOH THETA

夜汽車でぐっすり眠れるように、前の日も飲んだ火のついたカクテルを頼んでみました〜

火がつくぐらいだからキツい酒なんだけど甘くて飲みやすい!!
すぐに酔っ払って美人バーテンダーが益々美人に見えます!!

列車に乗ったらこんな有様でぶっ倒れてました〜(笑)

二日酔いで武漢着〜!!

寝台列車で二日酔いの図〜(>_<) 武漢に着きました〜入り時間の2時までホテルで休むでしょう〜ああ休むでしょう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

昼過ぎまで休んでサウンドチェック!!
この小屋にはネコがいた〜(笑)


(facebookアプリで見ると3Dに見えます〜)

ドラムソロ!!

ここからはご近所の地方都市を廻る。

中国あるある・・・「鄂州(E Zhou)」のライブハウスはステージの端っこにドラムセット!!

ドラムソロ!!
客席からアップした映像があったので見てみたら、
いや〜こんな感じなのね〜・・・(驚)

次の日もお隣の街なので車で移動〜
黄石(HuangShi)のライブハウスにはピカチューがっ!!(笑)

ドラムソロ!!

週末4連チャンで移動して乗り打ちだったのでちょいとひと息!!

4連チャンのライブ終了後も小屋にてご馳走になったのだけれども、お客さんも帰って身内ばかりになったので、カクテルを頂きながら「おすし」の仮ミックスを流してもらってます。Jazzにはやっぱカクテルが合うねぇ・・・毎日ロックやってのツアー生活のちょっとした息抜き・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

次の日は移動日でドラム叩かないので飲む!!

湖北省最後の街「潜江(QianJiang)」に着いて、また翌日ライブする小屋で一杯!!
・・・とここでこんな張り紙が・・・

武漢みたいな大きい街で一発だけライブだと、
地方都市から客がやって来て満杯になるかも知れんが、
その地方都市でライブやるとその街の人は武漢まで来ないから、
必然的に武漢での動員が下がることになる。

効率で言うと、一本だけ大きなところでやった方がいいのかも知れないけど、
こういう風に地方都市を細かく廻るということは、
こんなライブハウスを応援すること。

毛沢東が地方都市から革命を始めて「長征」という長い長い道のりでこの国を作ったように、
中国ロックの創始者「崔健(CuiJian)」がそれになぞらえて「新长征路上的摇滚」という曲を歌ってロックを広めたように、
中国ロックの歴史はこうやって作られてゆくんだなと感じた・・・

私も今、中国ロックの1ページの中にいる!!
ドラムソロ!!

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布衣秋のツアー2018四川省「成都」と重慶

さてこの世の桃源郷、雲南を後にしてご一行は四川省へ〜
まるで天国から血の池地獄(どちらも行ったことないけど)に来たような・・・

ChinoikejigokuImage.png
(写真はイメージです)

いや、地獄なんて悪いもんじゃない!!
辛いの食べてビール飲んだら飛びます飛びますハッピー!!(しかも合法(笑))
これも一種の「この世の天国」ですな・・・
(翌日トイレで地獄・・・(>_<))

さて、中国は広すぎて日本のように津々浦々自分のドラムセットを持ってツアーを廻るというのはほぼ不可能!!
(噂によるとそんなツワモノもいることにはいるらしいですが・・・)

ということで毎回小屋にあるドラムセットを使わせて頂くわけですが、
これが当然の如く当たり外れがあって大変(>_<)

ピアニストが会場にある生ピアノは選択肢がないので大変だという話を聞いたことがあるが、まさにそんな感じです・・・

しかしこの成都の小屋にはこんな多点セットがあって、
久しぶりにありったけのタムを並べてみました〜\(^o^)/

いや〜チューニングはタムの数だけ大変なんだけど、
ドラムソロはいっぱいタムを回せて楽しい〜\(^o^)/

さすが四川省の省都、デカい会場にいっぱい客が入りました〜


次の日は列車で重慶に移動!!

重慶は四川省から独立して直轄市となった大都会。
重慶だけで東京の人口より多く、四川省は日本の人口ぐらいいると言うのだから中国はどれだけ大きな国なことか・・・

ここでは普通のドラムセットなので、タム回しで構築するのは諦めて、
倍テンのメタルツーバスから始めてみたのだけれども、
いやに盛り上がるなぁと思ったらよーしーずがそれに合わせてヘドバンしてたらしくそれで盛り上がってたのね・・・ありがたやありがたや・・・

さてライブ終了後は本場重慶の激辛火鍋!!

いかん・・・これ見てたらまた辛いもん食べたくなってきた(>_<)
まっこと中毒性のある食べ物です・・・飛びます飛びますしかし合法!!

翌日はやはりトイレで地獄でした・・・(笑)

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2018年11月 6日

布衣秋のツアー2018雲南省

広西チワン族自治区「南寧」から始まった布衣秋のツアー後半戦!!
次の街「昆明」までは800kmもあるのに列車移動(>_<)

さてと、5時起きで今回の移動チケット発券して、雲南省昆明まで移動して乗り打ちライブ〜・・・って800kmぐらいあるのになんで列車なん?・・・ 安いから〜飛行機と違って遅れたり欠航したりしないから〜とか色々理由はあるだろうが、基本的にこの人たち800kmって近いと思ってるのよね(笑) まあこの前のウルムチ〜蘭州12時間よりマシ!! - Spherical Image - RICOH THETA

まあこの人たち800kmって近いと思ってるのね・・・(笑)
まあ前回のウルムチー蘭州の高速鉄道12時間よりはマシじゃが・・・

座席は毎回誰の隣かは違うのだが、今回は隣がよーしーず!!

さすがに朝5時起きではお疲れと見え、口をほげーと開けて爆睡!(◎_◎;)
美女のこの容赦ない寝顔はマニアにはたまらんじゃろうが、
後々のツアーでバンド内紛争が起きるのが怖いのでチケットで顔を隠しました〜(笑)

さて、昆明のこの日は運悪く、中国最大のロックイベントのひとつ「ストロベリーフェス」が同じく昆明で開かれるというわけで、地元のロックファンはほとんどがそちらに流れてしまい、
「今日はお客さんがあまりいないからね」
と言われていたが、まあデカい小屋ではあるがこんだけ入ったら上等である。

布衣と出会って10数年、
出会った頃に行なっていた結成10周年記念ライブは動員10人足らず、
私も駆り出されてビール代にもならなかったバンドが大きくなったもんよのう・・・シミジミ・・・

この日のドラムソロ!!

そして翌日はいよいよ桃源郷「大理」へ向かふ〜

今日も早起きして移動して乗り打ち〜とりあえずは駅まで!! この世の桃源郷雲南省大理までは昆明からはこんな車で5時間かけて行ってたけど今は新幹線が通ってるんですと!(◎_◎;) 中国の発展は速度が目まぐるしい・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

昔は昆明からはこんな車で5時間かけて行ってたけど、今はなんと高速鉄道が通ってるんですと!(◎_◎;)

中国の発展は速度が目まぐるしい・・・

旅のお供は四暗刻楽隊!!
寧夏のバンドで、LaoWuが何とか彼らにチャンスをという訳で今回は1週間オープニングアクトとして同行することになったということだ・・・

昆明駅にてスクラム!! この1週間は寧夏のバンド四暗刻と旅をします!! - Spherical Image - RICOH THETA

楽しいヤツらです!!

こんだけの機材を一緒に運んでくれるだけでもホント助かるのよ〜・・・

こんなバンドです!!


この世の桃源郷「大理」には色んな友人が移住して来ていて、
そのうちの一人が元布衣のドラマー「武鋭(Wu Rui)」!!

実は布衣最大のヒット曲「我爱你亲爱的姑娘」は、LaoWuではなく彼が歌ったのだ!1

まあ彼はバンドともめて出て行ったわけではないが、
通常、ヒット曲を歌っている人間がバンドを出て行くと、
そのヒット曲をソロで歌いたいが為にバンドと揉めたりする。

中国ロック史の中で一番金を稼いだ零点というバンドは、
出て行ったボーカルに「バンド時代の曲は歌うな!!」という訴訟にまで発展している。

まあファンからしてもオリジナルを歌っている人の声でその曲を聞きたいものなのだろうが、まあアンダーグランドが幸いしたのか、布衣の場合、何の絵エキスキューズモせずにしれっとLaoWuが歌っている(笑)

ところが今日は「ホンモノ」がいるんだからということで彼をゲストとしてステージに上げて、「ホンモノ」でこの曲を演奏!!

その後は彼が開いたというバーで一杯!!

元布衣のドラマー武鋭がバーを開いたというのでみんなで飲みに来ました〜 - Spherical Image - RICOH THETA

・・・では済まずにべろんべろん(笑)

強い酒飲まされてバタンQ(死語) ここは昔の北京ににてます似ている・・・ 友達がバーを開いたら毎日誰かが来てバカなことばっか言って酔いつぶれて・・・ 発展目覚ましい北京ではみんなも忙しく、ここ大理で久しぶりに体感。 ここもじきに発展してそうなってしまうのか・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

それにしても彼の生活・・・理想だと思う!!

バンドごとこの桃源郷に引っ越して来て、
週末にロックフェスとかあればここからそれに参加する。

旅費は主催者が出すので別に北京からだろうが大理からだろうが主催者としては同じなのだ。

だったらバンドの方も同じ住むなら北京とか物価も高く世知辛い街に住むより、
こうしてバンドごと桃源郷に引っ越して来てのんびり暮らす方が全然いい!!

どうして日本でこれが出来ない?!!

それはやはりひとつにはロックイベントの少なさ(>_<)
日本では年に10本もあればいい方だが、中国ではヘタしたら月にそれぐらいある・・・

バンドへのギャラも、アンダーグランドでも推定100万円近くもらっているだろうから、
少々知名度が上がれば十分それで食っていけるのだ・・・

んなことを考えながらこの日のドラムソロ!!


次の日は桃源郷でオフということで、髪の毛を〜・・・

そしてこの後、せっかくつけ毛をしたんだからと、次のライブから頭の振り方を盾から横に変えようと姑息なことを考え始めることになる・・・(笑)


さて次のライブ地「麗江」に向けて出発!!

高速鉄道はまだ麗江まで伸びてないので、ここからは鈍行!!
鈍行というと、非常に長い距離を走ることになるので寝台車も必ずあるのだが、
この列車は何と食堂車!!そしてカラオケルームまである!!!(◎_◎;)

年末には高速鉄道が麗江まで伸び、
噂によれば「一帯一路」政策によりそのままラオスまで伸びてタイまで繋がるという噂・・・

そうなるとこんな素敵な列車はお払い箱になるのね・・・
発展と共に失われてゆくものが多い・・・(>_<)

しゃーないなぁ・・・というわけで麗江!!
ここも桃源郷です!!

ドラムソロ!!

標高2400メートル!!富士山の7合目!!空気が薄いのよ〜(涙)


グルメはやっぱこの辺はキノコ鍋!!
3箇所全部で食べました〜

こちら

「石板焼」という看板が大理にも至る所にあったんだけれども、
ここ麗江で召すことが出来ました〜!!

そして一行は四川省成都へと向かふ〜・・・

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2018年10月31日

キノコ鍋

「雲南ってどんな美味しいものがあるの?」
という質問に対して、
「まあキノコかなぁ・・・」
と言う人は多いだろう・・・


なにせ高原のこんな山にはいくらでもキノコが生えているのだから(笑)

最初に麗江に来た時、
https://www.funkyblog.jp/2007/10/post_99.html
松茸とかを遠慮なく炒め物にしてるのにびっくりした記憶がある。

日本と違って松茸なんか全く重宝されとらん(笑)


そして最初に大理に来た時に張張(Zhang Zhang)が
「もの凄く飛ぶキノコ鍋があるんですよ!!」
と言われて食ってみたら全く飛ばないどころか美味すぎてのけ反ったお話・・・
https://www.funkyblog.jp/2016/10/post_1149.html


今回は雲南省に着いたばかりの昆明でキノコ鍋に挑戦した!!

このタレが雲南風でまたむっちゃ美味い!!

ところがこの店、
「鍋が沸騰し始めてから15分経ってから食べて下さいよ」
と、鍋と一緒にストップウォッチを持って来た。

せっかちの私は「ちょっと味見」とばかりスープをお椀に入れてすすろうとしたら、
「ダメです!!まだ15分経ってないから食べちゃダメです!!」
と、そのお椀を没収して行ってしまった!(◎_◎;)

なんて味にうるさい「こだわりの店」なんだろう・・・
と思っていたのだが、後でこんな考えに至った。

マジックマッシュルームとかいわゆる「飛ぶキノコ」というのは、
まあ簡単に言えば「毒キノコ」である。

その辺の山で採って来たであろうこのキノコの中にも、
まあ猛毒ではないにしろ毒キノコが混じっている可能性もある。

15分沸騰させれば毒素もなくなるが、
張張(Zhang Zhang)はきっと15分待たずに食ったのではないか?・・・


まあ想像だから定かではないが、
次の大理でのその店ではせっかちはやめて、やっぱちゃんと15分待ってから食すことにした。

もうね、鳥の出汁のベーシックにキノコの旨味がどんどん染み出して来て最後にはドロドロ!!
どんどん美味くなるのよ〜(涙)

贅沢な松茸の炒め物!!

キノコ炒飯!!

面白かったのは、店員さんが、
「よかったら鶏肉を追加しますか?無料です」

鶏肉無料?!!

この店ではキノコにはちゃんと金を取るけど、鶏肉は出汁を取るだけで金銭的価値はないのだな(笑)


そして麗江!!
LaoWuが連れて行ってくれた店がまたキノコ鍋!!

標高が2400mある麗江ではキノコの季節は8〜9月らしく、
「今の季節は冷凍ですけど」
と言われたが、何が違うのか全くわからないほど美味!!

松茸を揚げてジャーキー風にしたもの(笑)

トリュフ!!(◎_◎;)

何とこの白い粉は塩ではなく砂糖!!(笑)

最後にはお店からのサービスで、松茸の酒蒸しならぬ松茸を漬け込んだ白酒とツマミに丸ごと松茸!(◎_◎;)

まあ松茸は豊富にあるが、日本のように香り高いのはやっぱなかなかないんやなという印象・・・


松茸にはこんな逸話も伝え聞く・・・

雲南のもっともっとど田舎に山をひとつ所有している夫婦が仲良く暮らしてましたとさ。
お金持ちではないけれども山で採れるキノコを売って幸せに暮らしてましたとさ。

ところがある日「松茸(SongRong)」という、今まで誰も見向きもしなかったキノコが外国では高い値段で売れるということを伝え聞いた。
その山は「松茸(SongRong)」がたくさん採れたんですと・・・

夫婦は突然大金持ちになり、そして最後にはその利権を巡って殺し合いをしましたとさ。

くわばらくわばら・・・

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2018年10月29日

布衣秋のツアー2018広西チワン族自治区「南寧」

私のX.Y.Z.→AとJazzツアーの為に、前回の蘭州から間が空いてしまいましたが布衣の秋のツアーが再開!!

後半は広西チワン族自治区「南寧」ということで八王子から南寧に駆けつけるが・・・これが遠い(>_<)

まずは5時に起きて高尾発の成田エキスプレスに乗る・・・
これがなかったら4時に起きて5時発の成田行きのバスに乗らねばならなかったところなので助かるのよ〜もっと便増やして〜!!

5時起きで広西チワン族自治区南寧へ〜 飛行機乗り継いでドアtoドアで14時間もかかるのか!(◎_◎;)・・・でもやっぱ八王子〜成田が一番大変やな(笑) 1日に数本ある高尾発の成田エキスプレスが助かるなぁ・・・貸切やし(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

・・・ってこんな貸切状態やったら無理やわな(笑)

2時間成田エキスプレスに揺られ、
フライトの2時間半前に着いて、無事搭乗手続きを終えて上海へ〜

フライト時間2時間半、自宅から成田より短い(笑)

13:25に着いて、2時間半のトランジットを経て南寧へ〜
フライト時間3時間15分!(◎_◎;)

やっぱ中国は広いなぁ・・・

結局ドアtoドアで16時間かけて到着〜!!

朝5時に家出てから16時間〜やっと南寧に着きました〜 明日から1カ月のツアー!! - Spherical Image - RICOH THETA

なんと中国の最南西、もうすぐベトナムなのよ〜

それにしてもこの辺に来たら思い出すのはこの事件!!

高速のパーキングでうんこしてたらバス置いてかれて
しゃーないから高速をマラソンで走ってバスを追いかけた事件

まあ人生色々です。
うんこは人生にいろんな彩りを添えます(笑)・・・

前回布衣のイベントで来た時にもこれを食って・・・

次の朝ひとりでタクシーに乗って空港まで行く時にエマージェンシー!!((((;゚Д゚)))))))

高速にはパーキングがあったのだが全面改修中で使えず、
何とか伝説を作ることなく空港のトイレに駆け込むことが出来ました・・・(笑)


さて今回の布衣はイベントではなくライブハウス!!

NanNingLiveHouse.JPG

なんとここは地元のバンドが経営しているライブハウスらしい!(◎_◎;)!!

春のツアーで行った安陽でも地元のバンドが経営するライブハウスでライブをしたが、
ここは一等地の映画館の隣、聞けば全国でも珍しく商業的に成功しているライブハウスらしい・・・

なるほどリハーサルの時にスタッフがドラムの横で食い入るように私を見ていて、
叩き終わったらいちいち親指を立てていたので、スタッフは全員バンドのメンバーらしい(笑)

性根を入れてドラムソロ!!

打ち上げはそのままライブハウスで行いました〜

ライブハウスでそのまま打ち上げなう〜 このライブハウスは彼ら地元のバンドのメンバーが経営してて、全国でも珍しく赤字でないという!(◎_◎;) ずーっと布衣に来て欲しかったんだと!! どの土地でもライブハウスは物語があるのう・・・(涙) - Spherical Image - RICOH THETA

ライブハウスは色々とドラマがあって面白いなぁ〜・・・

後半のツアーは17本!!次は雲南省へ向かいます!!

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2018年10月21日

布衣秋のツアー2018甘粛省「蘭州」

春と秋に数十本ずつほどツアーを廻る布衣楽隊、
今回の秋のツアーは私が途中にX.Y.Z.→AとJazzツアーがあるので、
わざわざそのスケジュールを避けてその前後2回に分けて組んでくれた・・・

蘭州は秋の前半の最後のツアー先である。

蘭州と言えば「蘭州牛肉麺」!!
日本でも流行っているらしく、この書き込みが日本人に反応が大きい(笑)

でも美食は牛肉麺だけではない!!
美食街の正宁街夜市!!

そう、この日は新疆ウイグル自治区ウルムチから高速鉄道で移動したのだ。
移動時間12時間って、日本だと函館から鹿児島まで行ける(>_<)

そうそう、ウルムチで発覚したのだけれども、
銀川のホテルにこの列車の切符を忘れて来たのよね(涙)

中国で切符を失くすと大変です!!(>_<)
こうなる・・・

というわけで来るまでには色々あったけれども、
ライブハウスに来てやることは同じ!!

会場入りしてみると、なんと昨日の会場の半分以下の広さ!(◎_◎;)
ここに昨日の倍以上の人間が入るんだと・・・(>_<)

布衣秋のツアー前半最終日!! 今日の小屋はまた狭い!(◎_◎;) 聞くところによると、この店は宣伝を打つ客が入りきれないのでいつもシークレットでやるとか・・・ それでもウルムチの倍入るのではという噂・・・恐ろしか話ばい(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

まあ酸欠と灼熱はロックドラマーと生まれたからには避けて通れない道なのでやるしかない!!

おいおい、子供は危険やぞ!!・・・と思ったら最後には2階の楽屋に通されてそこで見てたようです(笑)

この日のドラムソロ!!

そして翌日には北京に帰って数本仕事をして、
X.Y.Z.→Aのツアー、そしてJazzツアー!!

それが終わったらまた広西チワン族自治区南寧からツアー後半開始!!

Posted by ファンキー末吉 at:08:49 | 固定リンク

2018年10月 6日

布衣秋のツアー2018新疆ウィグル自治区「ウルムチ」

ウルムチは前回来た時にも思ったが、とにかく「セキュリティーが厳しい」(>_<)

北京なんかでも地下鉄乗るときにも飛行機乗る時みたいなセキュリティーチェックがあるのでうんざりするが、ここウルムチではホテルからライブハウスから、およそ人が集まるところには全てセキュリティーチェックがある!(◎_◎;)

まあ日本は平和なのである。
中国当局の発表だけで、ここ新疆ウィグル自治区だけで年間200のテロが起こっていると言う・・・
まあメディアも国のもの、一党独裁体制にとって都合の悪いことは絶対言わないこの国で「200」と発表されているのだったら、実際はその数倍の数のテロが起こっているというのが現状だろう・・・

何にもない山の上を何時間も飛んで、やっとウルムチに降り立ってすぐに目にするのがスローガン!!

まあどこの街にもスローガンはあるのだが、
ここウルムチで見ると「スローガンとは出来ないことを掲げるのだな」と思えて仕方がない・・・

あと、時差!!

中国国内は新疆ウィグル自治区含め全て北京と同じ中国時間を採用しているのだが、
なにせタイよりもミャンマーよりも西に位置しているのである!(◎_◎;)

勝手に現地時間として「ウルムチ時間」を採用して生活しているというのも頷ける。

なにせ通常ライブ開始時間の8時半になってもまだまだ明るいのだ!(◎_◎;)
この日のライブは北京時間9時半、ウルムチ時間7時半より開始!!

いや〜いっぱい入った・・・

しかしウルムチでライブをやるといつも思うのだ。
「来てるの漢民族だけ?・・・」

ウィキペディアによれば新疆ウィグル自治区のウィグル族は45パーセント、
それに対して漢民族は40パーセント。

同じ比率で客が来たとしたら、漢民族の客よりもウィグル族の客の方が多いはずである。

しかし実際は、爽子の時は見る限り全員漢民族、
今回布衣の時には、もろウィグルだなぁというルックスの女の子がひとり、
こりゃウィグルの血が入ってるなという美女(ウィグル族は男女共に本当に美形)が数人のみである。

爽子は北京語のラップなのでウィグル族がいなくて布衣は歌なので数人いたという話ではない、単に動員数の問題だと思う。

つまり、ここウルムチではウィグル族は漢民族の音楽を聞かないのだ!(◎_◎;)

これは多民族国家マレーシアでも見られる現象である。
Wingのワールドツアーでマレーシアに行った時、
東京で知り合ったマレーシアのバンドを訪ねて行ったら、
「そうなの?そんなチャイニーズの歌手がいて今日コンサートなのね?
私たちは全くチャイニーズの曲は聞かないから知らなかったわ・・・」
と言われてびっくりした。

同様に中華系マレーシアンはマレー系の音楽はほとんど聞かない。

まあこれはこれでこの国マレーシアは何とかうまく多民族国家を運営しているのでよかろう。
問題はこのテロ問題山積みの中国である。

民族問題の火種はチベット、モンゴル、ウィグルと多岐に渡るが、
やはりここ新疆ウィグル自治区が一番激しいように感じる。

モンゴルにも民族的対立があるんだとしても、
ライブをやって、「あ、これはモンゴル人だ」とぱっと見でわかるモンゴル人は少ないが、ウィグル族は一眼でわかるほど異質な民族なのだ。
(びっくりするほど美男美女が多い)

それが例えば中国系マレーシアンのように、チャイニーズの文化は守りながらもマレーシアという国家に「愛国(スローガンにあるね)」の気持ちを持っているのと違って、
ここウルムチではどうもウィグル族が同じくらい(でいいから)中国共産党を愛しているとはどうも思えない。

マレーシアのWingのライブにマレー系の客がいないからと言って、
「ああそんなもんか」
としか思わなかったが、ここウルムチでこの現実は、
「大丈夫かなぁ・・・この国・・・」
と思うような現象に思えて来る・・・

そう考えると、昔北京にあった「阿凡提(AFanTi)」というバンドは素晴らしい!!

昔同名のウィグル料理屋の箱バンだったのだが、
彼らが演奏するそのウィグル語の音楽が素晴らしく、
北京のロックミュージシャンにも少なからず影響を与えた。

私がウィグルの曲を少しでも知っているとしたら全て彼らからの影響である。

政治と人民は違うというのは常で、北京の漢民族(を含めて全ての民族)は彼らの音楽を愛し、彼らの民族を尊重し、フレンドシップを築いて来た。
暴動を起こす一部のウィグル族を除いて、その気持ちはウィグル族とて同じだろう。

独立を掲げる→武力で制圧する→対立が深まる
というこの図式の中で、この「阿凡提(AFanTi)」のように音楽によってその垣根を取っ払えるバンドがまた出て来ないものか・・・
そしてそんな漢民族のバンドが出て来ないものか・・・

そんなことを考えながらこの日はドラムソロをぶっ叩いた。
ウィグル族の朋友たちために、そして世界平和のために・・・


Posted by ファンキー末吉 at:17:01 | 固定リンク

布衣秋のツアー2018寧夏のグルメ

寧夏のグルメと言ったらやはりこれだろう!!
炒烩肉(ChaoHuiRou)!!!

日本にはないので日本語ではうまく言えないが、
まあ「羊肉焼きそば」みたいなもんだろうか・・・

この焼きそば自体もオカズとして白飯と一緒に召すのが絶品!!

北京にも一軒だけこれが出せる寧夏料理の店を発見したのだけれども、やはり本場は違う!!

特にここ銀川では、私は最初に食べたのがこの店だったので必ずこの店に来る!!

イスラム寺院の南門に位置して、辺りはイスラムの伝統に即して屠殺された新鮮な肉が並ぶ・・・

もちろんイスラムなので豚肉はない。

羊肉でも一番美味しいとされているのがこの看板にもある「盐池(YanChi)」と言われる場所の羊肉なのだが、それを茹でただけという豪快な料理、「手抓羊肉(ShouZhuYangRou)」!!

忘れずに頼みたいのは「沙葱(ShaCong)」!!
「砂漠のネギ」と書くが、これは実は砂漠に生える牧草のおひたし。

「寧夏の羊はこれを食って育ってるからこんなに美味いんだよ」
と地元の人しか知らない「通」のグルメである・・・


香川県の人間は飲んだ後にシメとしてラーメンではなくうどんを食うと言うが、ここ寧夏ではもっぱら「羊杂碎(YangZaSui)」!!

羊の臓物のスープであるが、
実は北京から来た撮影クルーは、店先の大きな釜で臓物を茹でているその匂いで「ダメ」と言ったが、それをこの容赦ない唐辛子で辛く味付けして匂いを消すので大丈夫!!

ちなみにこの唐辛子も、羊の油で唐辛子を炒めて作っているので相当美味!!
見た目ほどは辛くありませんので地元の人は山盛りで入れます・・・


そして寧夏グルメの最高峰はこの羊の丸焼き!!

やはり昔からかなりのご馳走だったのだろう、
いつもここ寧夏でこれを食べる時には「儀式」があって、
まず店の人が歌を歌い、

一番のお客さんが駆け付け3杯酒を飲んでから切り分けることになっている。

もう肉も柔らかくなっていて、ナイフなど使わなくても手でむしって食べられる。

生ニンニクをかじりながら召すとまた格別!!

この日は地元の若いバンド「四暗刻」のメンバーも来ていたので、
出た瞬間に一瞬のうちに平らげられてしまいました〜

そして酔いが回ると高知の「はしけん」のような数当てゲームが始まります!!

寧夏よいとこ、LaoWuと知り合わなかったら一生来ることもなかったかも知れません。

色んな「縁」に感謝!!

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2018年9月26日

布衣秋のツアー2018寧夏回族自治区「銀川」

9月24日朝6時半起床で北京空港へ向かふ・・・

6時半起きで空港へ〜 900km移動して寧夏回族自治区銀川でライブ〜 ・・・そりゃ皆さんお疲れでしょう(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

まあみんなお疲れやわな(笑)

2時間10分のフライトで銀川着、そのまま小屋に入るのだが・・・

セッティングだん!! ツアーPAの海龍のライブハウス・・・久しぶりに来たけどこんなに小さかったっけ? 布衣の故郷なんだからもっと大きなところでやれるやろ・・・ でもやっぱ昔馴染みんとこでやりたいんやろな、老呉らしいな・・・ってここに今日何人入るの?・・・ 200人!(◎_◎;)・・・また酸欠ね、しゃーないなぁ〜・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

あれ?・・・こんなに小さかったっけ?・・・

ここは昔院子で一緒に暮らしてた海龍(ハイロン)の店
貧乏だった彼が北京でPAエンジニアとして成功して、
故郷に帰って来てこの店をオープン、一国一城の主となった。

この街出身である布衣、故郷に錦を飾るわけだからもっと大きなところでやってもいいようなものなのだが、やはり昔馴染みの店でやりたいというLaoWuの気持ちが汲んで取れる・・・

まあ大きいところでやれるのに小さいところでやったら、
そのぶん大きいところに来るべき客が全部小さいところに来るわけだから・・・

酸欠やん!(◎_◎;)・・・(笑)

いいのよいいのよ〜酸欠は人生やから〜


ライブは大盛り上がり!!

特筆すべきは、最後の曲「秋天」で、布衣の初代ボーカリストの彼をステージに上げることだ・・・

地元の有名人でも何でもない。
バンドを結成した時に彼がボーカルで、LaoWuはギタリストだった。

だからLaoWuは銀川に来ると必ず彼をステージに上げるのだ・・・
私が最初に銀川に来た時なんかには、ラジオのインタビューにも一緒に連れてゆくのでびっくりした記憶がある(笑)

初代ドラマーは地元でドラム教室をやっていて、
私が参加出来ないイベント等には必ず彼を呼ぶ。

今のバンドの知名度ならもっと大きな会場で華々しく「凱旋コンサート」が出来るのに、あえて昔馴染みの小さなライブハウスでやる。

これがLaoWuという男なのだ・・・

スタッフも全員地元の人間。
オープニングアクトもまた四暗刻という地元のバンド。

「俺たちの時代と違ってさぁ、物価も高くなってバンドだけやって暮らしていけるような時代じゃないんだよ。奴らも大変だからさぁ・・・」
そう言ってツアーにまで呼んでオープニングアクトをさせる・・・

それもLaoWuという男・・・

四暗刻のメンバーはスタッフと共に会場入り、
スタッフ仕事も手伝い、オープニングアクトも頑張り、
そして布衣のステージは客として存分に楽しむ・・・

最前列で盛り上がってた四暗刻のボーカル、
盛り上がりすぎてステージに上がって来て客席にダイブ!!

同じく客席で盛り上がってたドラマーに激突の図(笑)

客も非常に暖かく、「布衣おかえり〜」という気持ちがひしひしと伝わって来た。

ドラムソロもリラックスしていつもよりも長くやっております〜(笑)

バンドにはそれぞれ「歴史」がある。
布衣の歴史はここから始まって、そしてまたここに戻って来る。

ある時にはメンバー3人が日本人になったりもして、
「寧夏のバンドだったのが今や多数決で日本のバンドじゃねえか、ついでにボーカルも日本人に変えちゃえ〜(笑)」
などと冗談で言ったりするが、
やはり布衣は永遠に「寧夏」のバンド、帰って来る場所は大勢の仲間がいるここなんだな・・・
そんなことを強く思ったハートウォーミングなライブでした。

ロードムービー

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2018年9月25日

布衣秋のツアー2018青海省「西寧」

さて、西安から青海省の西寧までは高速鉄道で移動・・・
5時間って・・・東京から博多まで行けるがな・・・(>_<)

青海省西寧へご〜 - Spherical Image - RICOH THETA

何にもない山の中をひたすら進む・・・

列車の中でヒマだったので西寧のことを色々調べていたのが悪かった・・・
標高2275mと知った途端に息苦しさと頭痛・・・(>_<)

前回来た時には何もなかったのよ〜(涙)

まあ風邪ひきさんやし体調にもよるのよねぇ〜
4000mのチベットのラサの時でもすぐに慣れたからまあ大丈夫でしょう・・・

ふうふう言いながらセッティング!!

ここにも地元の若いドラマーが「何か手伝いましょうか」と待ち構えているのだが、如何せんチューニングやセッティングって自分でやるしかなくって手伝えることがないのよねぇ・・・(>_<)

北京から飛行機でも3時間近くかかる辺境の地、バンドからしてもそんなにしょっちゅう来れるところではない。
ファンにしても滅多に生で見れないわけだから盛り上がらないわけはない!!

しかし盛り上がれば盛り上がるほど酸素がなくなるのよねぇ・・・(笑)
・・・と酸欠がとにかく不安(>_<)


酸欠と言えば、爆風スランプでアメリカはコロラドにある帝京大学デンバー校の学園祭に呼ばれて行ったことがあるが、
ライブ中に「やけに息苦しいなぁ」とは思っていたが、そこでも高々1609mである。

まあ年取ってかかった水疱瘡で40度の熱でも叩けたのである、
どんな状態でも「ドラムが叩けない」ということはないだろうとステージに上がった・・・


酸欠や風邪の影響もあるのか、頭がぼーっとしている。
「そもそも自分はドラムを叩いている時にどのように息継ぎをしてるのだろう・・・!(◎_◎;)」
それが全くもって思い出せない・・・

ある時、X.Y.Z.→Aの超高速ツーバスを踏み終えた時に、ぜーぜー言ってぶっ倒れそうになったことがある。
「俺・・・曲中って息してないんちゃうん?」
と思って恐ろしくなったことがある。

この高地で息継ぎなしで叩いてたら本当に死ぬかも知れんので(笑)、
ちょっと自分の呼吸を意識して聞いてみたら、
リズムを叩いている時にはゆっくりと吐いたり吸ったりしているようだが、
フィルとかシンバルを入れる時に無意識に「ホーッ!!」とか「ハーッ!!」とか声を出しているようで(笑)、その時には一瞬深く呼吸をしているようだ・・・


まあそんなことがわかったところでどうしようもないので、ひたすら音楽に集中して叩く!!

見ればステージ袖で若いドラマーが食い入るような視線でこちらを見ている・・・

「滅多に見れんやろうからちゃんと見ときや!!ドラムはこう叩くんやで!!」
などと思いながら叩いているのだけれども、
実はこのドラムセットのシンバルスタンド、シンバルを留める留め金が緩くって、強く叩くとすぐ飛んで行ってしまうのよね・・・(>_<)

気にせず叩いてたらシンバルまで外れてすっ飛んで行った!(◎_◎;)

叩きながら若いドラマーに「こっちに来て直せ!!」と目で指示を送るのだが、
意味がわからないのか、わかってもステージに上がるのははばかられるのか動こうとしない。

「何やってんねん!!すっ飛んで来んかいボケー!!」
こんな時の私は容赦ない・・・入ったばかりのX.Y.Z.→Aのローディーがこの剣幕に恐れをなして次の日に辞めたという逸話もある(笑)

布衣のスタッフが異変に気付いてすっ飛んで来てシンバルを直す・・・

「あの若いドラマーを連れて来てここに座らせとけ!!」
そう指示をして、スタッフがドラマーを連れて来た。

曲間のMCで首根っこを掴んで、
「いいか、お前はここにずーっと座っててシンバルがトラブったらすぐに直せ!!」

物凄い形相でそう言われて若いドラマーが固まっている(笑)

いや別に首根っこ掴んでケンカ腰で言うようなことではないのだが、
ステージの上ではアドレナリンが出まくっているので正常な状態ではないのよねぇ・・・許せ!!

こんな感じ・・・
(写真は終演後に撮りました、まだちょっとビビっている・・・(笑))

まあこれで安心して修羅場に戻れるわけであるが、
この日は酸欠でぼーっとした頭の中で、昔のあるライブのことがフラッシュバックされて来た。

X.Y.Z.→A結成してすぐのツアー・・・

「メタルはJazzなんかと違って毎日連チャンで何本もライブが出来ないのよ」
ということを知らず、1週間の移動日なしのツアーを組んでしまったその最終日・・・

名古屋ELLというライブハウス、
今では大きなホールのようになっている老舗のライブハウスだが、
当時はまだ小さい小さい地下室である。

天井が低く、この小屋にぎゅうぎゅうに客を詰め込むと、
客の頭上には空間がほとんどないという状態になるため、
当然ながら「酸欠」になる。

普通の「酸欠」ではない。
客席の横に細長く設置されている通路兼楽屋兼調理場みたいな空間で、
店の人間がタバコを吸おうとしたらライターに火がつかないのだ。

「酸欠」というより、もう「酸素」自体がない(>_<)

その頃、爆風スランプは活動を休止したばかりで、
その日は偶然にも同じく名古屋でサンプラザ中野とパッパラー河合がどこかで営業仕事をしていたと聞く。

「踏み絵ですか(笑)私たちファンはどちらに行けと言うんです?」
そんなファンの声を思い出しながら朦朧とした頭でこんなことを考えていた。

同じバンドのメンバーが、片や新幹線のグリーン車で名古屋にやって来て、
Runnerと旅人よを歌ってまた新幹線で帰ってゆく。

片や自分で車を運転してこの小さな小さなライブハウスで汗だくになって酸欠と戦っている・・・

実はこの小屋、爆風スランプが最高動員記録を持っている。
客を詰め込むだけ詰め込んで、入れない客が階段の上で待っている中、
演奏を始めたら客が前に押し寄せるので後ろに出来た隙間にその待っている客を入れる。

最前列の客が押されて、酸欠で倒れるのを一番前から救出して、
楽屋兼通路兼調理場から外に連れ出す。

そうすると後ろにまた少し隙間が出来るので外の客を後ろから入れる・・・

よく人が死ななかったと思うが、
これが物理的にこの店に客が入れるマックスの量なわけだから、
この「動員記録」はその後も誰も破ることは出来ないでいる・・・


酸欠になるとこれらの思い出がフラッシュバックして来る。
きっと身体に染み込んでいるのだろう・・・

この日も酸欠の中で朦朧とこんなことを考えてた・・・

片や新幹線でやって来てヒット曲を数曲歌って新幹線で帰る。
片や自分で車を運転してひと握りのファンしか知らない曲を生きるか死ぬかの酸欠で演奏している。

ある人達から見たら私の方を「ミジメ」だと思うかも知れない。
しかし私はそうは思わない。

「俺はここで生きて来て、そして今もここで生きている!!
これから色んなところで演奏もするだろうが、
俺は必ずここに戻って来る!!」

こここそが私が育った場所であり、これからも生きてゆく場所なのである!!

そんな事を考えてると「力」が湧いて来る。
中国の最果ての場所まで来て、
アンダーグラウンドのバンドのドラマーとして、酸欠と戦いながらドラムを叩く自分を、誰がどう思おうが自分はこれを「誇り」に思う!!

こここそが私が生きて来て、そしてこれからも生きてゆく場所なのだ・・・
そんな思いが込められたいいステージだったと思う。


ツアーの中で色んな要素が重なり合って高いレベルの演奏になった時、それをバンド用語で「初日が出た」と言う。
(詳しくはこちらを参照のほど)

布衣にドラマーとして参加して2回目のツアー、
9本目にしてやっと「初日」が出たようだ・・・

大満足な心の裏腹にそんな自分にこう突っ込む・・・

「ほな初日からこう叩けよ!!(笑)」

40年以上ドラムを叩いていてまだまだである・・・
変わらず精進しましょう〜


この日のドラムソロ・・・若いドラマーがいい仕事をしてます(笑)

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2018年9月24日

布衣秋のツアー2018陝西省

さてと、内モンゴル自治区包頭終わってこの日は移動日!!

高速鉄道駅「鄂爾多斯(オルドス)」からは迎えに来てくれた小屋の人の車で、目的地「神木(ShenMu)」まで・・・

南の島の格好のまま内モンゴルの6度の気温にやられた風邪のため、
次の日の現地オフはずーっとホテルで寝ていた・・・(>_<)

本番までには元気・・・でもないけど、セッティング完了!!

ドラムソロ!!風邪には全く影響されません!!

面白かったのは、ドラムを叩きながらふと客席を見ると、
スタッフのヤオヤオ君が最前列で客と一緒に腕を組んで踊っていたこと(笑)

まあ日本だと「専門職」であるはずのスタッフが、
客席に降りて「遊んでいる」とかいう行為はあり得ないことなんだろうけど、
これが中国の悪さでもあり良さでもあって、個人的には好きである(笑)・・・

いつもならライブ終了後にみんなでメシでも行って一杯やるのだが、
風邪をひいているので「ほなワシは寝るし〜」と言うと、
見たらメンバー誰もメシ食いに行かないのね!(◎_◎;)

まあ基本的に酒を飲むのが私だけなので、私が行かなければみんなも行かない。
いつもこの私のためにわざわざ一緒にメシ行ってくれてたんだなぁということがわかりました。(感謝)


さて翌日は早起きして西安まで移動!!
この街は高速鉄道が通ってないのでローカル線で8時間の旅になるらしい・・・!(◎_◎;)

朝メシは列車の中で〜

中国のローカル線は、
硬座:2等座席
软座:1等座席
硬卧:2等寝台
软卧:1等寝台
というチケットに分かれていて、
我々のチケットは软卧:1等寝台!!\(^o^)/

というわけで風邪ひきさんはゆっくり休ませてもらいました・・・

ところが現地オフでもずーっと寝てるので今さら全然眠れない(>_<)

软卧のいいところは、いわゆる「コンパートメント」というやつで、
ひと部屋が丸々貸切メンバーの部屋みたいになるのでぼーっとして時間を潰してたら発覚・・・

8時間ではなく9時間ではないか!!!

西安まで8時間どころか9時間ではないか(>_<) 退屈なのだ〜 - Spherical Image - RICOH THETA

中国は本当に広い(>_<)
同じ陝西省の中で移動なのに9時間もかかるんだから・・・

着いたら「麻辣烫(串おでん火鍋)」!!

これにビールをくいーっといくと至極の旨さなのだが風邪ひきさんなのでコーラで我慢(>_<)

まったく持って「酒を飲まない」となると晩メシって全然魅力がないのよね・・・
「風邪が治るまで飲まないんだったら晩メシも食わない」と決意・・・

その代わり朝メシ昼メシはがっつり行きます!!(笑)
西安名物の羊肉泡馍(YangRouPaoMo)!!

食ったらセッティング!!

西安は神木なんかに比べるととてつもなく大都会なので、
(中国西北地方最大の街?・・・)
会場もそれに合わせてとてつもなくデカい!(◎_◎;)

セッティングだん!!いや〜今日の会場も広いなぁ〜・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

客も入ったぁ〜・・・

ドラムソロもばっちりキメさせて頂きました!!

途中でリズムを崩して・・・

ロードムービーがアップされました〜

そしてこの日から毎日ほぼ1000km移動の4連チャン!!
この西安終わったら明日は青海省西寧まで700km
明後日は北京まで1300km
明々後日は寧夏回族自治区銀川まで900km

はてさてどのようなことになりますやら・・・

Posted by ファンキー末吉 at:01:40 | 固定リンク

2018年9月18日

布衣秋のツアー2018内モンゴル自治区

太原から呼和浩特まではさすがに飛行機・・・

窓からこの景色を見ると何やらワクワクとしますなぁ・・・

空港に降り立つと空が広い!!(◎_◎;)

しかし寒い(>_<)

南の島からそのまま中国に渡ってるから短パンTシャツしか持ってないのよ〜(涙)

小屋の近くで冬装束を買おうと思いつつ小屋に入ってセッティング〜

そうなんです〜いつもこんな風にだらだらセッティングしてるんです〜

セッティング終わったら楽屋でゴロゴロ〜
そしたらそんなところばっかりカメラで撮られてしまいます(>_<)

いや〜この日も入ったなぁ・・・客・・・

ドラムソロも気合い入れて叩きました!!

打ち上げはラムしゃぶ〜・・・そしてここから体調悪化への道を辿ることになるのです・・・

内モンゴルなので羊を食います!! いや、食わねばなりませぬ!!! - Spherical Image - RICOH THETA

翌日はこの気温!!(>_<)・・・そりゃ風邪引くわのう・・・

フフホト駅〜マッサージ機がありがたい・・・

包頭に向けて出発〜!!

モンゴルに来たらこの曲が頭の中リピートで流れ続ける・・・

私が後期のアルバム3枚をプロデュースした零点復活第一弾のアルバムに収められている曲である。
もともとははボーカルの老五のためにあの時私がドラムをレコーディングした曲であるが、バンドのアルバムにはそのまま収録したらしい・・・

もともとは外モンゴル、モンゴル共和国の楽曲だそうな・・・

呼和浩特から包頭に移動する列車の中でずーっとこの曲を聞いていた。
Wikipediaで見たモンゴルの歴史を思い出しながら、ほぼ全世界を統一しながら滅んでしまうモンゴル帝国、そして同じ民族が争うがためにこうして列強によって分断されてしまう悲しい歴史・・・そしてこの山の向こうにどこまでも続く草原の中で馬を走らせながら「国境どこ吹く風」と大らかに生きているモンゴル人に想いを馳せる・・・
またもう一度この山の向こうの草原に行って星を見ながら白酒を飲んでみたいものだ・・・

http://www.funkycorp.jp/funky/ML/89.html

リハが終わったらさすがに風邪でぶっ倒れた(>_<)
スタッフが薬を買って来てくれた・・・

いつものように風邪のひき始めの漢方と西洋薬。
一応消炎剤の漢方・・・

別のスタッフは私のためにユニクロに服を買いに行ってくれる・・・

グループチャットで「この服なんかどう〜?」と送って来る。
「小さ過ぎるんじゃない?」
「お前の方がデブなんだからお前が着れれば俺は着れる」(笑)

LではなくXLに決定!!
短パンでこの気温はもう死ぬので「ズボンも欲しい!!」

ファッショナブルなのを探そうとするので
「暖かかったらそれでいいんだよ!!」(焦)

「中にもふもふが入ってるのがあるけど・・・」
「それ!!それがいい!!!」

「Mでいいかなぁ・・・」
「俺はお前より足が長い!!腹はお前の方が出てる!!」(笑)

「Lじゃ長過ぎるでしょう・・・」
「俺はお前より背は高いぞ」

「足長いし」
「お腹出てないし」
「僕・・・ダイエットしなきゃ・・・」(笑)

Lで決定!!

上下で1万円ちょい!!・・・いい買い物でした\(^o^)/

ライブ開始!!

この日もいっぱい入ったんだけど、どういうわけやら子供が多かったなぁ・・・
「ドラム教室の子供じゃない?」と言ってたがそうでもないみたい・・・

ドラムソロ!!

ふう・・・ちょっと寝て神木(どこや?)に移動です〜・・・

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2018年9月13日

Funky末吉トリオ(岡崎トリオ?)上海ライブ

今回はあってカンボジアまで行って来ましたが、
その後、帰りのチケットを捨てて南の島でごろん〜

カンボジアシアヌークビル〜カンボジアの離島「コーロングサンローム」〜陸路でタイへ抜けて〜トラートっつう街の寂れた港町で一泊おばちゃんの人情にも触れて〜ボロボロのフェリーでチャーン島へ

途中一度布衣から「明日寧夏まで来て!!」と呼び出しが来たけれども、
結局主催者から前払金が振り込まれないということで行かずに済んだ\(^o^)/

ところがロングサンローム島の浜辺で上海の勝山から連絡が来て、
「9月7日にスケジュール空いてないか」
と・・・

8日から布衣のツアーなので北京に戻ってメンバーと一緒に出発しようと思ってたが、
仕事があるならしゃーないなぁ〜・・・仕事をせねば南の島で美味しいものも食べれません!!

「デパートの営業なんですけどいつものトリオでやれませんか?」
と言うので張張(Zhang Zhang)にスケジュールを聞いてみたら空いてない(>_<)

トリオで自分の楽曲が弾ける人は中国には他にはなかなかおらんぞ・・・
ということで日本から誰か呼ぼう!!
・・・ほな一緒に飲んでて楽しい人がええな〜というわけで岡崎はん!!

「パスポート切れてるがなぁ・・・」
「ほなすぐに更新して来なはれ!!」

というわけでチャーン島の浜辺で「関空ー上海」のチケットをポチリ!!

ここまでは順調!!ところが日本には巨大台風が近づいていて歴史的な被害が出始めている・・・

「えらいこっちゃ!!関空の橋にタンカーがぶつかりよって関空に行けまへん!!」

!(◎_◎;)

見ればアプリの方も
「お客様が乗る予定だった飛行機は関空に着陸出来ませんのでこの便はキャンセルになります」
とメッセージ・・・

!(◎_◎;)

チャーン島の浜辺で大汗かきながら上海までの移動方法を試行錯誤する・・・

「岡崎はん!!名古屋まで行って!!名古屋ー上海なら取れる!!」
まあみんな考えることは同じで、アプリ上で予約をしようと思ってた便がことごとく「売り切れ」になる(>_<)

「新幹線も止まってて高速も通行止めらしいし名古屋まで行けるかなぁ・・・」
と相変わらずのんびりの岡崎はん(>_<)

「どんな手段使ってでも名古屋まで来てや!!」
というわけで何とか名古屋まで来て上海まで飛んだようだ・・・(ほっ)

私の方はのんびりとバンコクまで移動し、深夜便で上海へ〜・・・(順調)

よーしーず台風上陸直前の東京から無事に北京まで飛んだようで、ちょっと遅れて上海へ

まあメンバーが揃えばあとは何とでもなるので上海にてメンバー集合!!日式屋台村でしばし日本を堪能する・・・ - Spherical Image - RICOH THETA
">のんびりと昼飯でも〜

夜は「ファンキーはんと岡崎はん」のライブ〜

2018KaiXinGuo.jpg

満席!(◎_◎;)

ここはいつもイベントでお世話になっているTAKAさんのお店「カイシングオ」!!
いつもお世話になってるので前のりしてここで一度ライブをやりたかったのよね〜・・・

2018KaiXinGuoLive.jpg


次の日は、まあ昼からいっぱいメシ食って〜・・・

今日の昼メシは香港メシ・・・どう考えても頼み過ぎやろ(>_<) まあ今日はデパートの営業ライブの後ライブハウスの2本立てなので食って頑張り給へ・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

さてここからが本番!!
まずはライブハウスにてリハーサル!!

今日はデパートでの営業ライブの後にこのライブハウス「LL」に飛び込んでまたライブというのスケジュールなので、ここで2つ分リハーサルさせて頂いてデパートに飛び込みます〜 - Spherical Image - RICOH THETA

実はこの日は2本立てのライブ!!

どうしてそうなったかと言うと、
まずはメインのデパートでの営業ライブの他に、
LL Barという日本人経営のライブハウスのブッキングをしてくれてたのだが、
前日の6日はスケジュールが入っているということで、この日2本立てでもいいからやらせて頂こうということになったのだ。

そもそもデパートの営業時間には音を出せんのでリハーサルが出来ん(>_<)
「アメリカの会社なんでアメリカのロックなど歌って欲しい」
という要望があったので必ずリハーサルはせなぶっつけ本番では出来ん!!

・・・というわけで、このライブハウスに早く入って2本ぶんのリハーサルをさせてもらったというわけだ・・・


飛び出しでデパートへ!!

ひとつ目の本番〜デパートの営業ライブのセッティングちう〜 アメリカの会社らしく「何かアメリカのロックナンバーを歌ってくれ」と(>_<) しゃーないなぁ〜「We're an American band」でも歌いましょうか〜 - Spherical Image - RICOH THETA

途中大渋滞で、本来なら20分で着くべきところを2時間(>_<)
予想通りぶっつけ本番です!!

あとでわかったことだが、
私たちを呼んでくれた会社はKingBabyっつう有名なジュエリーショップ!(◎_◎;)

「ステージではこれ着て下さいね」
というTシャツの値段は1万円超え!(◎_◎;)

何やらアクセサリーを与えられたので、
「終わったらこれくれるんですか?」
など社長さんに聞いてしまったバカな私だが・・・

値段10万円超え!!(>_<)

いや〜そんな高級ジュエリーショップがなんで私なんかを呼んだ(涙)

終わったら飛び出しでライブハウスへ〜

デパート飛び出してライブハウスへ〜満員なんですけど〜!(◎_◎;) - Spherical Image - RICOH THETA

何と満席!!!(◎_◎;)

せっかくだからデパートのために練習した「We are an American Band」も歌いました!!
もう二度と歌うこともないやろなぁ・・・(笑)

打ち上げは居酒屋勝でまたまた「钱老板(本当は浅野社長なのだから浅老板なのだが、発音が全く同じなので中国人的にこのように呼ばさせて頂いてます(笑))」にご馳走になりました!!

2日で3本のライブお疲れ様〜居酒屋勝で打ち上げ〜钱老板ご馳走さま〜\(^o^)/ - Spherical Image - RICOH THETA

上海の皆様〜お世話になりました〜!!

次はおそらく布衣の来年春のツアーでお伺いすると思います〜
その前にまた何か営業ライブあったらまた前後に組みます〜

またよろしくね〜

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2018年8月23日

2018年サマードラムスクール西安

一昨年は太原昨年は临沂で行われた中国でのサマードラムスクール、
今年は中国の古都、西安で行われました。

いや〜今年はどういうわけか飛行機代が高い!(◎_◎;)

日本からいらっしゃる先生方には悪いんだけれども、
夜中羽田発、ソウル乗り換えの激安チケットで来て頂いた・・・

私はと言えば「東京ー西安」はむっちゃ高かったので「東京ープーケットー西安」!!
これがなんと「東京ー西安」の直航便よりヘタしたら半額近かったのよねぇ〜

仕事場変更〜!! はかどるかな・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

すんませんすんません!!別に自分だけ楽しようというわけではないのです(>_<)

かくして彼らより先に着いた私は、会場にてのんびりしようと思ってたら、
ドラム教室は私たちの前からすでに始まっていた!(◎_◎;)

この人数を4人の先生で教えるのか・・・大変やなぁ・・・

とか何とか思いながらメシを食う・・・

東京組がまだ着かないので寂しくスタッフと二人メシ・・・ 絶対に二人では食いきれません(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

日本組は着いたらまずレストランへと連れて行かれたようで・・・

合流!!そしてまたメシです!!(この日は移動のみでレッスンはなし)

講師と通訳揃いました〜 今日は何もないのでまずメシ〜明日からよろしくです!! - Spherical Image - RICOH THETA

翌日は朝飯食ったらレッスン開始!!

夜の発表会までやることのない二人は兵馬俑に観光に出かけたようだ・・・

ところがここで私が熱中症!!(>_<)

講義をしてる時には叩いてるか、叩いてない時には喋っているので水を飲んでない・・・
そんなにむっちゃ暑いわけではなかったのだが、やっぱ長く水を飲まないとなっちゃうのよね・・・

その日のレッスンも無事終わって発表会ライブ!!

バーベQ!!

烧烤(バーベキュー)と聞いては安静にしてる場合ではありませぬ!! - Spherical Image - RICOH THETA

翌日はちゃんと水飲みながらレッスン!!

今日の授業は水を飲みながら〜 気づいたんだけど、水飲まないと逆に全く喉が乾かない。飲むと初めて「喉が渇いた」と感じる。つまりこれが正常なのよね、気をつけましょ〜 - Spherical Image - RICOH THETA

そんな感じで無事に2日間のレッスンは終わったのですが、
マッドさん佐々木さんもやっぱ兵馬俑に行きたいということで・・・

ガイドはよーしーず!!

翌日は閉幕式を終えて、西安に来たら必ず訪れる回民街へ〜

前々回はよーしーずが倒れ、前回はマッドさんが倒れましたが、
今回は私がちょっと倒れかけただけで何とか皆さん無事に帰られたようです。

色んな写真がこちらにアップされてます〜

今回のドラムスクールは、私たちの教室だけではなく、
兵馬俑人形作りとか色々プログラムがあったようです。

こちら

はてさて来年は中国のどの街で開催となるでしょう〜・・・

マッドさん、佐々木さん、よーしーずさん、へーすけさん、来年もまたよろしくお願い致します〜

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2018年4月 3日

布衣(BuYi)の内乱

もう10年以上北京での生活を共にする布衣(BuYi)の全中国ツアーに参加している。

知り合った頃は10人も客がいなかったバンドが、
今ではどの地方に行っても100人以上は動員するバンドとなったのは驚きである・・・

今回のツアーメンバーはドラムが私ファンキー末吉、
ベースがよーしーずこと渋谷有希子、
そしてギターは小畑秀光というラインナップで、
「寧夏のバンドだった布衣が今は日本のバンドじゃねぇか!!
いっそのこともうボーカルも日本人に変えちまえ!!(笑)」
と冗談を飛ばす・・・

実はこのメンバーは、私がプロデュースした新しいアルバムのレコーディングメンバーで、まだアルバムは発売前ではあるが、今回のツアーはその新しいアルバムの曲を中心に演奏されるツアーである。

・・・と、このように書くとバンドも順風満帆にと思われることだろうが、実は数ヶ月前にとても大きな事件が勃発していたのである・・・


事件の発端はある日のこと、
「エンジニアの方言(FangYan)がツアー先で酔っ払って足の骨を折ってねぇ・・・」
寧夏から車チャーターして北京の病院に運び込んだんだよ・・・と、共に暮らす北京の院子でLaoWuがそう言った。

「あいつも飲むと酒癖が悪いからなぁ・・・」
その時にはそれぐらいにしか思ってなかったのだが、それが後に大きな問題となって取りだたされるなるとはその頃には夢にも思っていない・・・


前回のツアーの最終地、内モンゴルの赤峰というところに呼ばれた。

その時のブログにも書かれているように、
もともと私は「大太鼓を叩く」ということで呼ばれている。

つまりは「いてもいなくてもライブは出来るのだが、よかったら来て大太鼓でも叩いてよ」という立場である。

ところがその日は結局ドラマーも来なかったので私がドラムを叩いた。

その時には「何か用事があって来れなくなったのね」ぐらいにしか思ってなかった。
何せこのバンドは昔から「メンバーが急に来れなくなったから」と言って代わりのメンバーとして私や他いろんなミュージシャンが駆り出されることはよくあったからである。

まあ当時は全くと言っていいほど金にならないバンドだったので、
何か金になるオイシイ仕事があったらそちらを優先することは「しゃーないなぁ・・・」という状況だったのだから仕方がない。

ところがここ数年は布衣の方が見入りがいいのか、当時は「Funkyが忙しくて来れないから」と言って駆り出されていた芳芳(FangFang)が正式メンバーとして居座って(笑)いるので全く呼ばれなくなったなぁ・・・と思っていたのだ。


その時に言われたメンバーチェンジの話も、今から思えば私にとってはちょっと引っ掛かる話だった・・・

何せこのLaoWuという男、自分から「バンドをやめてくれ」と言うことが出来ない男なのだ。

最初のドラマーをクビにする時にも一年言い出せずに待っていたと言うし、
ベースのLinNaが妊娠した時も「バンドは新しいベースを探す」とは言えずに「じゃあその間休んでいてくれ」ということにしていたことも私は知っている。

ある時、日本にLaoWuを呼んでどっかのバーで一緒に飲んでた時にこんなことを言ったことがあった。

「実はギターのZhangWeiがバンドをやめちゃうんだ」

LaoWuのとても悲しそうな表情が印象的だった・・・
私は逆にとても明るくこのように言い返した。

「そりゃよかったなぁ!!これでバンドはもうお前ひとりのもんだ!!
今までみたいにZhangWeiに譲歩しながらやってゆく必要はない。
もうこれからはお前の思うようにバンドをやっていけばいいんだよ。
おめでとう!!(笑)」

LaoWuはとてもびっくりしたような顔で私を見て、
そして何か吹っ切れたようにちょっと笑って私と乾杯した。

布衣というバンドは元々ZhangWeiのバンドで、
そこにLaoWuは後から加入して来た。

当時寧夏の田舎街でいち早くロックをやってたZhangWeiは、
当時LaoWuを含め、田舎の若者たちの憧れの存在だったのだ。

だからLaoWuはいつもこう言ってた。
「俺はバンドで歌わせてもらってるんだから・・・」

どこかで聞いたことがあると思ったら二井原が私にこう言ったことがある。
「俺はな、こんな素晴らしいミュージシャン達と一緒に音を出して、そこで歌わせてもらってることを本当に幸せに思うんだ」

歌手(Singer)とボーカリスト(Vocalist)の違いというブログでも書いたが、
私にとって本当に「こいつってバンドのボーカリストなんだな」と思うのは二井原とこのLaoWuだけである。

二井原がバンドのレコーディングリハの時に他の誰よりも早くスタジオに来て、
いそいそとマイクをセッティングしてリハを録音し、
それに自分のアイデアを家でダビングしていそいそとバンドみんなにメールしている姿と、
朝早くからZhangWeiの機材を積み込んで会場入りして、
ZhangWeiが来るまでにその機材をセッティングしてあげてるLaoWuの姿はいつもダブって見えてたのだ。

バンドのリハーサルでいつもLaoWuとZhangWeiが喧嘩してたのは見てたし、
そんなZhangWeiがバンドをやめるとなったらむしろホッとするんじゃないの?
それでもLaoWuは悲しいのか・・・いいヤツだな(笑)などとその時は思っていたのだ。

だからバンドのメンバーがまとめて3人も脱退するなんて私にはちょっと信じられない事実であったが、
「まあバンドには他の人が知らないいろんなことがあるからな」
とその時はそれぐらいに思っていた・・・


脱退した後に、実は私はギターのMiaoJiaとLaoWuとを同じイベントにブッキングしていた。

「もう一緒にステージには立てないから」
とLaoWuが言うので
「こいつみたいなヤツでもここまで人と揉めるんだなぁ」
とびっくりした。

布衣としてはギターに小畑秀光を呼ぶのでそれでよいが、
爽子のバックバンドとしてもMiaoJiaをブッキングしているので外すわけにはいかない。

まあ呼び出したんだから私としてはMiaoJiaと酒でも飲む。
「バンド脱退したんだってねぇ・・・」
そう聞く私に彼は
「いや〜ギャラが安くてやってらんね〜よ」
と笑いながらそう言った。

「子供も生まれて今俺は最低でも月に2万元の稼ぎが必要なんだ。
とてもじゃないけどやってらんね〜」

多い時にはバンドを9つ掛け持ちしていたこいつだが、
最近は布衣ひとつになったので生活してゆけなくなったのかな・・・

その時はそのぐらいに思っていた・・・


しばらくして、親しくしている業界人LaoLuanから電話が来てこんなことを言う・・・

「おい、知ってるか?LaoWuとFangYanのこと・・・
実はあれはツアー先で二人が酔っ払って喧嘩して、LaoWuがFangYanの足をへし折ったってよ・・・」

!(◎_◎;)

「このことはFangYanは何も言わないんだけど業界の噂でね」
と言い足してから電話は切られたが、私にはちょっと信じられないような話である。

10年以上一緒に暮らしていて、LaoWuは人と喧嘩をするようなそんな人間ではないのである・・・ましてや人の足を折るほどの暴力を振るうなんて・・・

私はすぐにLaoWuを呼び出して詰問した。

「お前と俺は家族だ。
最終的には人が何を言ったって、最終的には俺はお前の言うことを信じる。
俺にだけは本当のことを言え。それがどんな事実だったとしても俺は家族としてお前を守る」

LaoWuの反応は、私から突然そんなことを言われてびっくりしたのと共に、
今から思えば「状況はそこまで来たか・・・」という表情もあったようにも思える。

「そんなことはあり得ないよ!!その現場は寧夏の友達がみんな見てたし」
真っ正面から否定するLaoWuの表情にウソはないように思える。
いや、そもそもそんなウソをついたり出来るような男ではないのだ・・・

「じゃあ誰がそんな噂を流した?FangYanは自分からはそんなことは言ってないと言ってるぞ」

答えを聞くまでもない。
その場にいたのは当事者であるLaoWuとFangYanと寧夏の友人たち、
そして「バンドのメンバー」だけである・・・

「MiaoJiaか?」
私はとっさにギタリストの名前を口に出した。

他の二人のやめたメンバーは性格的に攻撃的な人間ではないので、
そんな悪意を持った中傷を流すならこいつかな、と私は思ったのだ。

「ちょっと彼と膝付き合わせて話に行くよ・・・」

とLaoWuが言ってそれでこの話は終わっていた・・・
しかしそれから後に、想像もしなかった大きな問題が起こるのであった。


今年に入って私は70本近くの日本ツアーを行っていた。
そのツアー先で、とある業界人がこんな文章が出回ってると送って来てくれた。

声明:布衣楽隊は正式にボーカルのLaoWuをクビにします!!

!(◎_◎;)

全くもって理解に苦しむ声明である・・・
私の見解では、布衣はZhangWeiが脱退した後にはもう「LaoWuのバンド」なのである。

誰がこんな声明出したの?・・・

この声明には、LaoWuがどれだけ酷い人間か、
マネージャーと結託してバンドの収入を独り占めしてるとか、
暴力的な人間でエンジニアのFangYanの足を叩き折ったとか、
まあ目を覆うようなことが書かれていて、
最後には脱退したメンバー3人の名前が連盟で書かれている・・・

私はツアー先からすぐにLaoWuに電話をした。
「何なの?これ・・・」
正直全く意味がわからなかったのだ。

こんなことして誰が得をすんの?・・・

私は真っ先にそれを思った。
何せ布衣の詞曲のほとんどを作っているのはLaoWuで、
その3人がLaoWuをクビにして布衣を名乗ったところで、
別のボーカルがそれらを歌って今よりも歓迎されるはずがない。

つまり今まで2万元も稼げなかったんだとしたら、
これを断行したところでもっと稼げるようになるわけがないのだ!!

明らかにこれは「嫌がらせ」・・・
誰も得をしないんだったら憎っくきLaoWuに損をさせる目的以外の何ものでもない。

布衣側としては正式に声明を出して、当然の如くこれを否定した。


その後、何事もなかったかのようにツアーが始まっている。

ツアー前の取材で
「今回のツアーは大幅にメンバーが変わってその影響などはありませんか?」
という質問に対してLaoWuはこう答えている。

「何言ってんですか、今回のドラムはアジアドラムキングのFunkyですよ。
布衣の1枚目のプロデューサーでもあります。
レベルが上がることはあっても下がることは決してない!!」

つまり「Funky」という名前を「品質保証」に使ったわけだ(笑)

よいよい、いくらでも使うがよい!!
私の仕事はその期待を裏切らないプレイをすることである。

ずーっとそれをやって来たから今がある・・・

やめた3人のメンバーにも言いたい。
お前たちが戦うのはそんなところではない、「音」で戦うべきなのである。

今回のツアーで
「やっぱ昔のメンバーの方がよかったよね」
と言わせられればお前らの勝ち、
「今回の布衣は前の布衣より数段よかったよね」
などと言われたとしたらお前らの惨敗である。

まあ悪いけど惨敗で終わるじゃろうな・・・(笑)

そんな人を陥れるような文章を考えるヒマがあったら、
どうして「他のプレイヤーには絶対に出来ない音」
(テクニック的にという意味だけでなく、独自のスタイル、サウンドという意味で)
ををもっと頑張って作り上げとかない!!

少なくとも日本人のギタリストにコピーされて「そっちの方がよかった」などと言われたとしたら、ボーカルをクビにする文章を送りつける前に、お前はバンドで何をやっていた?

悪いが私は今回のツアー終わって次に別のドラマーが代わって叩いたとしても
「やっぱFunkyさんの方が凄かったな」
と言われるようなプレイをしてる自身はあるぞ!!

まあ今から言ってももう遅いだろう。
お前も次の自分のバンドで頑張ってそれを成し遂げろ!!

何か助けが必要なら遠慮なく言え!!いつでも助けに行ってやるぞ、説教付きでな(笑)


今回の事件で私が真っ先に考えたのは、私がこの争いに「巻き込まれ」たりしないかということだったが、どうやらそれも杞憂に終わったようだ。

昔もっと大きな事件零点(LingDian)のボーカルとのメンバーとの訴訟劇があった時も、私は「中立」の立場を貫いた。

ボーカル小鸥(XiaoOu)のバックもやるし、零点のアレンジもやる!!
そもそもスタジオミュージシャンなんて究極にはゴルゴ13みたいなもんなんだから(笑)、請け負った仕事は思想、宗教などに関係なく完璧にミッションを遂行すればそれでよい。

この敵ばかりを作りたがる中国人社会の中で、
長年に渡って誰からも敵視されない希有な立場にいられるのもこのポリシーがあってのことである。

大事なのは仕事、音楽!!・・・そして「人間性」である・・・


LaoWuが酔っ払ってケンカしてFangYanの足を叩き折ったなんて誰がそんな話信用するだろう・・・

もし信用したとしたらそれはLaoWuの「日頃の行い」である。

かく言う私も日本でとある大きなプロジェクトのミーティングでこんなことを言われたことがある。
「問題なのはお前の性格だ!!お前はキレやすい!!」

私は悩んで色んな人に相談したが、みんな笑って取り合わない。

「末吉は仲間うちの中では相当温厚な方やと思うよ」と和佐田。
「もし末吉さんがキレたとしたら、それはその人はきっとよっぽど酷いことをしたんでしょうね」と沼澤。

だから人と争ったりしてはダメなのだ。
(JASRACとの戦いは別にして・・・(笑))

LaoWuにもこう言って説教をした。
「お前ももう昔みたいな無名のアンダーグラウンドミュージシャンじゃない。
人はな、有名人のいいところなんて見やしない。
悪いところを見つけてはそればっかり吹聴するんだよ。
だからもうお前も人と争うな」

これは自分にとっても大きな戒めとなる。
いい歳こいて人と争って人生何が楽しい?・・・


余談として、長年LaoWuやFangYanと暮らした院子が取り壊しのため出て行けと言われている。

LaoWuは今まで通りみんなで一緒に暮らそうと思っているようだが、
FangYanの方はもうLaoWuと一緒には暮らしたくないようだ。

きっとべろんべろんで何も覚えていない状態で、人から
「LaoWuがお前の足を叩き折ったんだよ」
などと言われて
「そうかも知れない」
などと思っているのかも知れない(笑)

まあ「人の感情」ばかりはいくら兄貴分の私としても立ち入ってコントロール出来たりするもんではない。
問題はどちらもが「Funkyは自分と一緒に住むだろう」と思っていることである。

私は迷わずFangYanを選んでLaoWuにそう通達した。

「お前の周りにはもう色んな人がいて、俺がいなくたって十分楽しく暮らしていけるだろ?
FangYanは俺がお前んとこ行ったとしたらきっと寂しく思うだろうからな」

ロックとは「強い」音楽である。
だからロックを志す者は常に弱い者の味方でなくてはならないと思っている。

足を折って数ヶ月働くことが出来なかった「家族」のひとりを、
今度は私が助けてやらなきゃなんないんじゃないかな・・・

性格的にはめんどくさいヤツなんやけどな・・・しゃーないなぁ・・・(笑)

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2018年4月 2日

3ヶ月ぶりの中国は壁越えとの戦い(>_<)

3ヶ月も中国を留守にしてたらすっかり忘れてしまってた・・・

中国ではTwitterやFacebook、YouTubeなどにアクセス出来ないようにされている。
これを万里の長城になぞらえて「グレートファイアーウォール」とか呼ばれている。

一番困るのがGoogleもこの対象で、検索どころかGmailとかにもアクセス出来ないことである(>_<)

私は友人である奥野龍太郎氏の紹介で「12vpn」というのをメインで使って「壁越え」というのを行なっている。

まあこのグレートファイアーウォールを飛び越えて、海外の規制されてないサイトに直接接続するみたいなニュアンスである。

ところがiOSにインストールしていたプロファイルが期限切れ(>_<)
それを更新するためには12vpnのサイトに行って最新のプロファイルをダウンロードせねばならない・・・

でもね、上記サイトと同様に、それに裏技でアクセス出来るようにするサイトに中国政府がアクセスさせるわけがない(>_<)

当然ここに繋ぐにも12vpnのような「VPNソフト」を使わねばならないのだが、
その12vpnのサイトにアクセスするためのVPNをダウンロードしたいのにそこには12vpnがないとアクセス出来んという本末転倒(>_<)

しゃーないので予めインストールしてあった「VPN express」というソフトを久しぶりに開いてみる・・・

中国ではこのように壁越えのアイテムをいくつか用意してないといざっつう時に困るのよねぇ・・・

・・・ってか長くこれにもアクセスしてないのでいざっつう時にサインイン出来ん(>_<)

困った時の奥野龍太郎頼みで連絡を取ってみたら「ワンコインVPN」っつうのを紹介してくれた。

これが試してみたら爆速で、もう12vpnすら全く繋いでいない!(◎_◎;)

通常vpnソフトに繋いだら、逆に中国国内のサイトにアクセスするのがむっちゃ遅くなるのだが、このvpnは全くそれが気にならない・・・!(◎_◎;)

vpnを繋いでることを忘れてしまうぐらいなのである・・・

というわけで、じゃあ結構な費用がかかる12vpnを解約しようかと思ったらやはりそうはいかない。
この「壁越え」は中国政府の規制との「イタチごっこ」なので、いつ何時そのサーバーをブロックされるやらわからないのだ・・・

しゃーないなぁ・・・しばらく3つとも使い続けますか・・・

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2017年12月18日

20度で寒がる南国の人々!(◎_◎;)

昨日の北京はマイナス7度・・・
地方で仕事でよかったと思いきや、その靖江もマイナス1度(>_<)

武漢にやって来て、夏は40度以上になる中国で一番暑い街だと思ったらやっぱマイナス1度(>_<)

京都と一緒で夏暑いところって冬寒いのよねぇ・・・

そんな中でFacebookを見たら、タイに住むY嬢がこんな書き込みを・・・

「あまりの寒さに目が覚めた、ムッチャ寒い、風邪引きそう」

SamuiYangzi.jpg

おい!!おかしいやろお前!!・・・

と思ったら続々と同じような書き込みが・・・

バンコク
SamuiBangkok.PNG

ホーチミン
SamuiHochimin.PNG

いや、おかしいやろ、お前ら!!!!(◎_◎;)

そういえば前回ホーチミンの市場に行った時、地元の若い女性がダウンジャケットを買っていた・・・

「こんな南国でなんでダウンジャケットなんて売ってんの?」
と不思議だったが、
「寒い国に旅行にでも行くのかな」
と思ってたら実は違っていた。

この国の人は20度切ったら風邪ひくんやと!(◎_◎;)

そういえばダナンに行った時にも、焼肉屋に行って、
露天の店だったのだけれども雨が降ったのでテントを張り出してて、
煙いし暑いしで外へ避難したんだけれども・・・

よく見ると地元の人、革ジャン着込んでちゃんと上までジッパー上げてるし!(◎_◎;)

もうね、皆さん北京とか八王子とかに招待したい!!
そこでひと冬過ごしてから帰って下さい!!

20度は暖かいよ・・・(涙)

というわけで今日の武漢での仕事終わったら、本当に20度で風邪をひくのかそっちに行きますので!!(キッパリ)

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2017年12月17日

靖江(JingJiang)日本料理店開店イベント

まあ色んな「仕事」があるもんである・・・

「日本料理店の開店イベントでドラムを叩いてくれ」
と言われたら、きっとそこのオーナーとか料理長とかが日本人で、
爆風のファンとかで「是非ファンキーさんに」とか言って実現したのかなと思ったら、
来てみたらひとりの日本人スタッフもいない純中国人による超高級日本料理店!(◎_◎;)

日本料理店なんだから日本人で、中国でも有名な人・・・
というわけで白羽の矢が立ったらしい・・・!(◎_◎;)

よくある話で当日入りで十分なスケジュールだったところ、
前の日の朝一番の飛行機で無錫の空港に降り立ち、
車に乗せられて靖江(JingJiang)という街に連れて行かれる・・・

靖江(JingJiang)は一度Pearlの活動の初期に来たことがる。
こちら・・・この活動が始まってもう9年も経ってるんやなぁ・・・シミジミ・・・

寝不足なので午後はホテルで休ませてもらって、
夜にはその日本料理店で接待を受ける・・・

もうね、こんなに食えんて(>_<)

ふうふう言いながらなるだけ全部の料理に箸をつけ、
半分以上残してその場を後にする・・・(>_<)

JingJiangNokoshita.jpeg

もうね、この大トロの刺身を一切れ残してしまったのが悔やまれるぐらい、
まあそれぐらい満腹だったということです・・・(笑)

次の日の昼メシはこれ!!

もうね、全く食い切れません(>_<)
とりあえず満腹でドラムのチューニング!!

今日は靖江という街の日本料理屋のオープニング記念でドラムを叩きます〜 日本人スタッフが誰もいない高級日本料理屋・・・レアな仕事です(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

こんな環境で演奏するのもレアやなぁ・・・

まあしかしどんな環境でもやることは同じ!!
命がけでドラムを叩けばそれでいいんですよ・・・

というわけで命がけで叩いたらウケた(笑)

「日本料理ばかりではなんでしょうから晩御飯は地元の料理を・・・」
というわけで何やら高級な中華料理店に連れていかれる・・・

まだ全然腹が減ってないんですけど・・・(>_<)

そこで出て来た石焼ステーキ!!

JingJiangSteak.jpg

もうね、ほんまにレンガみたいな石でじゅうじゅう焼いてるんですけど(笑)

そう言えば昨日も日本料理店でファグラを乗せたステーキが出た・・・

JingJiangFagra.jpg

中国人は昔は牛肉はそんなに食わなかったんやけどな・・・
まあ生魚も食わんかったけど、美味しいとわかったらもの凄いもんな・・・

とわけもなく感動・・・(笑)

これ以外は地元の料理、揚子江で獲れたエビとか貝とか魚とか・・・
と言いつつ魚の中ではこれが絶品!!

JingJiangFugu.jpg

河豚(フグ)ですな・・・

河豚のこのような料理法は青島の迎賓館でもご馳走になったが、
日本の、ほぼ生のままで食べるのと違って、味が強烈に濃い!!

河豚の肝もちゃんとあって、それがちょっと変わったファグラのようで非常に美味だったぞよ・・・(感涙)

そして最後のシメはこれ!!

ホテルでこの料理のプロモーションビデオが流れてたけど、
職人が薄く伸ばしたこの小麦粉を試しに口でぷうっと吹いてみるのな。
そしたら自分の頭より大きく膨らむ!(◎_◎;)

そこに蟹ミソのスープを入れて、それを小籠包みたいに蒸すわけですな。

JingJiangXieHuangTangBao.JPG

中には蟹のミソが入ってて美味!!

・・・というわけで仕事レポではなくてまるで食レポ!!(笑)
でもドラム叩くのは30分、接待を受けるのは2日間、これも大事な「仕事」です・・・

さようなら靖江〜また呼んでね〜

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2017年11月 3日

四川省ひとりドラムツアー

これはPearlドラムの活動ではないのだが、
アジア各国で活躍しているギタリスト谷本光くんからの紹介で実現したツアーである。

ワシも行ったことない中国の田舎町に行っている日本人ミュージシャンって凄いと思うぞ〜

というわけで例によって、指定された飛行機に乗って、「綿陽(MianYang)」という聞いたこともない空港に降り立つ・・・

そしてまた例によって初対面の人の出迎えを受け、隣町の「江油(JiangYou)」という街まで車で揺られて1時間!!

車の中でこの3日間の予定を聞く・・・

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10155455585574900&set=a.10150242308869900.331750.750399899&type=3

ふむふむ・・・翌日はこの「江油(JiangYou)」でドラム叩いて、
翌日はもっと田舎の「梓潼(ZiTong)」というところに行って、
次の日は「徳陽(DeYang)」というところに行って成都の空港から北京に帰る、と・・・

まあ蓋を開けてみたら順番と帰る空港は違ってたんですけどね(笑)

とりあえず例によって着いてすぐに初対面の人たちと宴が始まる・・・

成都などで食べる四川料理は麻辣(マーラー)と言われ、ピリリと辛い山椒で舌が痺れるのが特徴ですが、ここのは麻(マー)がなくひたすら辣(ラー)!(◎_◎;) 手前右の魚料理は辛い上にちょっと酸っぱくて絶品!! その隣は鴨の頭、ひたすら辛い!! ぐるりと回して魚の反対隣の料理は牛すじだと思って食ってたら牛のちんちん(笑) いや、言われなければ牛すじですよ・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

360度画像をぐるりと回すと、
「牛スジ」だと思って食ってたこの料理は何と牛のちんちんだったようで・・・

まあ言われなければ立派に牛スジ!!(笑)

JiangYouHorumon.JPG

翌日の昼飯はホルモンをご馳走になったのだが、
聞けばこの辺はホルモンが有名らしい。

何故かと聞いてみたら、
この辺の料理の味付けがホルモンに合っていて、
それでホルモン料理が発展したのだとか・・・

へ〜・・・

JiangYouSoup.JPG

この地元で大人気のホルモン屋では酢とネギだけを入れたスープが出て来た。
実はこの辺は近所で四川大地震があったところらしく、
その大地震の時にお湯に酢を入れてスープにしたのが発祥らしい・・・

へ〜・・・

というわけでいつものようにひとりドラム・・・
しかしUPされた動画を見て、こんな田舎町でこの場にいない二井原さんが絶叫しているのが面白かった(笑)

夜は激辛串鍋!!

JiangYouHotPot.JPG

翌日は午前はドラム教室!!

今日は午前はドラムクリニックして午後は隣町に移動〜 質疑応答では熱心な父兄の質問にこう答えたぞ。 「私は全中国50以上の都市を廻って数多くの天才ちびっこドラマーを見て来ました。でも数年後にその街に行ったらほとんどの子供はもうドラムなんて叩いてない。大事なことはね、続けることなんです。私はもう43年ドラムを叩いてる。ここにいる子供達がもし43年ドラムを叩き続けてたら、きっと今の私なんかよりもっと上手くなってるでしょう」 - Spherical Image - RICOH THETA

そのまま移動して徳陽へ!!

隣町の徳陽に着いてチューニングとセッティング完了〜 透明のドラムセットなんて久しぶりに見た〜!(◎_◎;) 今日は向かい合って叩くのね〜 - Spherical Image - RICOH THETA

本番終わったらまた激辛串鍋!!(>_<)

そして最終地の梓潼県!!

県というのは中国では市より小さな行政地区、
ゆえに今までの中で一番田舎です・・・

地元の人に朝食わされたビーフンでもう辛いの限界!!(涙)

朝からこれは辛いわぁ・・・
と思ってたら昼飯もまた色々辛かった(>_<)

一番の田舎町のはずなのに会場は一番大きかった!(◎_◎;)

ごっつい田舎町のはずやのにまたでっかい会場借りたもんやなぁ・・・!(◎_◎;) 現地の老師達とのセッションリハーサルなう〜 今日は2曲共許魏の曲・・・いや、確かにこのアルバムはワシがレコーディングしたんやけどな、発売ツアー廻ってもう10年以上経ってるし、オリジナルと既にバージョンも違うし・・・まあやるけど(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

今回はそれぞれ地元の老師たちとセッションをしたのだが、
やはり許魏(XuWei)の曲が多かったな・・・

彼の大ブレイクと共に「Funky」というドラマーも「許魏(XuWei)のドラマー」として全中国で有名になったようだ。

そして最後はまた火鍋!!(号泣)

四川省の田舎町3本ツアー終了!! でもね、さすがのワシも3日連続激辛火鍋はキツいわ(>_<) 今日なんかドラム叩きながらラー油が込み上げて来たもんな・・・ しゃーないなぁ〜(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

もうね、3日連続はさすがに食えんかった(涙)

その後、地元の人たちの強い勧めで地元のバーに飲みに行った。
そこでみんなが歌ってくれたのがBEYONDの海阔天空。
図らずして黄家駒の遺作となった曲である。


こちらのリンクをブラウザかYouTubeアプリで開くと360度画像で見られます)

なんか涙が出て来たな・・・

ありがとう地元の新しい朋友たち!!
来年はもっと田舎もブッキングしてくれるそうなので10日間ぐらい空けることを約束してこの地を後にした・・・

肛門が痛い(>_<)

ひとりドラムの軌跡はこちら

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2017年10月 7日

布衣(BuYi)メンバーチェンジ?

ダナンで原稿を書いている時に、LaoWuから連絡が来た。
「赤峰のコンサートに小畑秀光を呼べないか?」

まあヤツもヒマなら来るだろうということでスケジュールを聞いてやる。
いつもならチケット取ってやったり色々するのだが、
何せもうJASRACとの戦いで散財してしまって日本円も中国元もほとんど残っていない(>_<)

「スケジュール空いてるみたいだからチケットはお前らで取ってくれや〜ワシ金ないし〜」
などと返信したからだろうか、
「じゃあFunkyもおいでよ〜」
ということになってワシも今、内モンゴル赤峰にいる。

3曲だけゲストで、あとは中国大太鼓でも叩いといてや〜
という仕事はむっちゃ楽である。

ドラムならそうはいかないけど、大太鼓だったら知らない曲でも何とかうまく合わせられるし〜\(^o^)/

見ればよーしーずこと渋谷有希子もベースで呼ばれて来ておる。
ギターの小畑と何やら深刻に曲の確認作業などをやっておる。

頑張るのぢゃ〜ワシは大太鼓じゃけんのう〜

・・・などとタカをくくっていたら、
「ドラムのFangFangが来れなくなったって。Funkyさん全曲叩いて〜」

!(◎_◎;)

というわけでワシが全くタッチしていない新しいアルバム等の曲を一生懸命譜面にしている。

「叩けない曲は別の曲に変更していいから」
とか言われるのだが、
「叩けない」などと言われたらワシ自身の「メンツ」に関わることなので、こうして全曲譜面にしているというわけだ。

さてそんなわけで今回のこのツアー、
最終日の赤峰コンサートは、どういうわけだかボーカル以外全員日本人のバンドになってしまったというわけだ。

buyitour2017.jpg

全くもってこいつらはいっぱいツアーをやる。
この規模のツアーを年間数本やっているのでLaoWuは全然家に帰って来ない・・・

旦那がずーっと家に帰って来ないわけだから、ブチ切れた奥さんの愚痴を時々ワシが聞かねばならないという毎日である(>_<)

まあ知り合った頃には食うや食わずのバンドだったこいつらが、
今ではこうして全中国ツアーが出来て、
どの都市でもライブハウスが満杯になろうというほどになったのだから、
奥さんはともかく(笑)ワシにとっては非常に嬉しいことである。


だいたいにしてこのLaoWuという男、
およそ「成功したい」とか「金が欲しい」とかに対して全く無頓着な人間である。

バンドはヒット曲が出ればボーカルひとりで金が稼げるというのに、
「今回のライブはひとりで来て下さい」
などと言われたら、
「じゃあ4人友達連れてっていいか?寂しいから」
などと言うような男である。

メンバーチェンジも自分からは絶対に言い出せない。
最初のドラマーをチェンジするのに一年かかったという話も聞いたことがある。

爆風銃(Bop Gun)のメンバーを40人もメンバーチェンジして、
最後にはケンカ別れしてバンドを解散させたワシなんかと真反対である。

女性ベーシストのLinNarが妊娠した時も、
生まれても子育てとかあるわけだからメンバーチェンジを考えていたのだが言い出せない。

「じゃあしばらく休めよ」
となって、彼女は子育てのためアメリカに移住。

でも
「アメリカにいたってただの主婦、でも中国に帰ってくればロックスター」
というわけで最近また長いツアーの時には子供を預けてバンドに復帰している。

とある音楽関係者がワシにこんなこと言ったことがある。

「いいバンドなんだけどねぇ・・・惜しいよねぇ・・・ドラムとベース・・・
どうしてメンバーチェンジしないのかねぇ・・・」

そんな男じゃないんですよ、そう言いたかったんだけど、説明が難しそうだったからその言葉を飲み込んだ。

ところがここに来て、メシ食ってる時にLaoWuがこんなことを言った。

「来年からツアーはこのメンバーで廻ることにするから〜」

!(◎_◎;)

「とりあえず春は3ヶ月ぐらい、夏はフェスとかに出て、秋はまた3ヶ月ぐらい・・・」

!(◎_◎;)!(◎_◎;)

バンド内に何があったのかはわからない。
ケンカするような男じゃないから、きっとみんなこの長いツアーには疲れ果ててしまったのだろう。

ドラムのFangFangもギターのMiaoJiaも子供が生まれたばっかり、
ベースのLinNarも子供ずーっと旦那に預けてほとんどツアーなんか廻ってたらそれこそ家庭崩壊してしまうだろう・・・

ワシはええよ、どうせそんな人生やし(笑)
しゃーないなぁ〜お前がそんなに家に帰りたくないならワシが付き合ってやろう!!

しかしワシまで院子におらんなったら誰がLaoWuの奥さんの愚痴を聞いてやるんじゃろう・・・

まあバンドマンと結婚したんだからと思って我慢して下され!!

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2017年9月14日

モンゴルの砂漠

ちょいと古い話になるが、5月に寧夏回族自治区の銀川のドラム教室開校式に呼ばれた時の話・・・

北京で一緒に暮らしているLaoWuのバンド、布衣楽隊の初代ドラマー欧老師、日去年の中友好こども(大人も可)サマードラムスクールにも参加してくれた彼が地元に大きなドラムスクールを開校するというので呼ばれたのだ。

69music.jpg

それにしても中国語では「69」と「ロック」は何も関係ないのに何故「69音楽文化」!(◎_◎;)
まあ長い付き合いになりそうな名前である・・・(笑)

さてここで講師デモ演奏でドラムをぶっ叩いて打ち上げ!!!

画面反対側の羊の肘の部分も凄いのですが、いろいろご意見はおありでしょうが私的には寧夏回族自治区で一番美味いのは手前の炒烩肉、羊肉を炒めた焼きそばのようなもので、これをオカズに白飯が最高!!! - Spherical Image - RICOH THETA

夜にはよく出演させて頂いたライブハウスへ行ってみる・・・

地震のために帰国していたネパールのバンドが戻って来てた。
「ネパールはメタルが人気だよ、ツアーにおいでよ」
という彼らと是非今度一緒にネパールツアー行きたいな・・・

中国最果ての街に出稼ぎに来ているネパールのバンド、ネパール大地震で一時帰国してましたが無事戻って来たようです。 「ネパールはメタルが人気だよ、ツアーにおいでよ」と誘ってくれるバンドメンバー、ウェイターみんな、よき友達です。 いつかこいつらと一緒にネパールにツアーに行きたいな・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

さて次の日にはドラムクリニック!!それが終わって砂漠に行く!!

銀川69音楽文化創立記念日特別ドラム講座終了!! もうだいぶカリキュラムが固まって来たな・・・ これから砂漠に行ってドラムを叩きます!! - Spherical Image - RICOH THETA


そうなのだ、「砂漠で活動(HuoDong)があるから」と言われてたのでもう一泊スケジュールを空けておいたのよ・・・どうなることでしょう・・・

というわけで本題!!そこからみんなで車に乗って砂漠へ向かう・・・
夕方には県境(と言うのか?笑)を越えて内モンゴル自治区まで行ってやっと目的地に到着・・・

途中の道は何にもないこんなところです・・・(パノラマ写真)

69SabakuRoad.jpg

以前行った呼和浩特(フフホト)の物語を思い出す・・・

まあ着いたらお決まりのモンゴル人の儀式・・・

白酒を飲んだら(飲まされたら)宴会!!(笑)

69SabakuEnkai.jpg

可愛いウェイトレスさんもいます!!

69SabakuGirl.jpg

ちなみにこのモンゴルパオは次の日見たらこんな感じでした・・・

昨夜大宴会を繰り広げたところはこんなところでした〜モンゴルパオ!! - Spherical Image - RICOH THETA

食ったらその場でセッション!!

外でもセッション!!

花火大会!!

69SabakuHanabi.jpg

子供もセッション!!

69SabakuKodomo.jpg

お見合い?(笑)

69SabakuOmiai.jpg

そんなこんなで酔いつぶれてモンゴルパオで雑魚寝するのですが、
翌日見てみたらこんなところ・・・

宿泊はモンゴルパオで雑魚寝!! - Spherical Image - RICOH THETA

そして朝外に出てみたら凄かった!!
砂漠はこんなところ!!!

起きたら砂漠に朝日が昇ってます!! - Spherical Image - RICOH THETA

ニワトリも山羊も飼ってます・・・

ニワトリも山羊も飼ってます・・・ 昨夜食ったのはこれか?!(◎_◎;) - Spherical Image - RICOH THETA

アヒルも飼ってます・・・

アヒルも飼ってます・・・食うのか?!(◎_◎;) - Spherical Image - RICOH THETA

砂漠はこんなところ!!

砂漠はこんなところ!! - Spherical Image - RICOH THETA

ちょっと歩くと湖もあります!!オアシスですね・・・

ちょっと歩くと湖もあります!!オアシスですね・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

砂漠のオアシスには花も咲いてます・・・

砂漠のオアシスには花も咲いてます・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

砂丘に登ってみると人間とはいかに小さいものなのかがわかります!

砂丘に登ってみると人間とはいかに小さいものなのかがわかります! - Spherical Image - RICOH THETA

こうしてまた一日かけて銀川まで帰り、私は日本へと帰路に着くのでした・・・

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2017年8月23日

Funky鼓校2017@中国山東省临沂

去年2016年から日中両国で開催されることになったFunky末吉のサマードラムスクール、去年の山西省太原に引き続いて、今年の中国のスクールは山東省临沂(LinYi)にて行われた。

メンバーは、佐々木隆さんとマッド大内さんのレギュラーと共に、
キーボードは八王子からHeyskeさん、
そして北京から通訳兼ギタリスト田端翔くん、
深センから通訳兼ベーシストのMasatoくんという顔ぶれ。

航空チケットは早く取った方が安いのでかなり前から取った!!

佐々木さん、Heyskeさん、
11日
8:40羽田発10:40上海浦東着MU576
13:25上海浦東発15:10临沂着MU5599

マッドさんは関空からなので、
11日
9:40関空発10:45上海浦東着MU730
13:25上海浦東発15:10临沂着MU5599

Masatoくん

11日
7:15深セン発9:35上海浦東着CZ9746(日本からの3人と合流)
13:25上海浦東発15:10临沂着MU5599

深センからのMasatoくんが少々早く着き、羽田組、関空組のお三方を出迎えて一緒に临沂(LinYi)行きに乗るという申し分のないブッキングである。


翔くんと私は北京からなので当日の朝いち便・・・

今日から始まる中国サマードラムスクールのために北京組は4時起きで滅多に使わない南苑空港へ〜 替えのパンツ忘れて来たしファブリーズは没収されたし一体どうなるのでしょう(>_<) ちなみに関空から向かうマッドさんの便が遅れていて上海で乗り換えが間に合わないかも〜 - Spherical Image - RICOH THETA

ちなみにこの時に替えのパンツは全部忘れて来てしまい、
常に持ち歩いているファブリーズは手荷物持ち込みの時に没収されてしまった(>_<)

まあパンツは現地で買えばいいやとばかり飛行機に乗って現地着!!

校長のために取ってくれたホテルがとても豪勢な点について・・・(笑)

校長のために取ってくれたホテルの部屋がえらく豪華な点について・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

昼ご飯も豪勢です!!!

早よ来い日本組〜LinYiでの1食目〜 - Spherical Image - RICOH THETA

昼からビールを飲んでうだうだしていると・・・
「飛行機が90分遅れているとのことです!!」
とマッドさんから連絡が入る・・・

マッドさんは10:45に上海に着いて、13:25に临沂(LinYi)に出発する。
90分遅れたら、12:15に上海に着くことになるから、
入国審査して乗り換えが間に合うのか?・・・

そんな中、羽田組のお二人と深セン組のMasatoくんは、マッドさん待ってて全員乗り遅れるわけにはいかないので先に搭乗口に行く・・・

ひとつの期待としては、同じ航空会社のチケットなので、
ひとつが遅れれば後のも少々遅らせて待っててくれるのではないか・・・

しかし非情にもこんな時に限って临沂(LinYi)行きは定刻で離陸!!(>_<)

マッドさんは遅れて上海に着いている時間になっても連絡が来ない・・・
上海の空港には無料Wi-Fiがあるはずだし、
もしそれに繋げなくても海外パケ放題とかで日本に繋げば連絡ぐらい取れそうなものなのだが・・・


羽田組と深セン組を乗せた飛行機が临沂(LinYi)に着いた・・・

ひょっとして飛び込みでマッドさんを乗せてくれているかも知れないと乗客の中を探してもらうが見つからず・・・

何よりも連絡がないのが一番心配である。
パスポート番号で乗客を調べてもらうと、確かに上海行きの飛行機には乗っているようだ・・・

これは機内で倒れて病院にでも搬送されたのではないかと、病人の検索までしてもらうが見つからず・・・


そんな中、マッドさんの日本の番号から電話がかかって来た!!
「やっと荷物が出て来て、今ホテルに連れていかれてます〜」

あかんがな(>_<)

航空会社は翌日の同じ便に乗せるべく、乗客をホテルに運んでいるのだ・・・

当然ながら次の日の便だと次の日の昼の授業は全部飛んでしまう(>_<)
次の临沂(LinYi)行きの便は上海の別の空港「虹橋空港」からなら飛んでいる。

ちなみに御一行が着いた浦東空港というのは成田ぐらい遠く、
虹橋空港はさしずめ羽田空港見たいな感じ・・・

「すぐにそのホテルを出てタクシーに乗って虹橋空港まで行って下さい!!」
つまり成田から羽田までタクシーを飛ばしてもらおうということである。

そこからのやり取りは日本の携帯番号との間でショートメッセージによって行われる・・・

\(^o^)/・・・というわけでギリギリ飛び込みでマッドさんは临沂(LinYi)に着くことが出来た!!

ところがこちらはこちらで問題が起こってたのよねぇ・・・

何せ通訳の便利さで選んだ人選、ギターはメタル、ベースはパンクで、
佐々木さんの中国での課題曲、カシオペアのブラックジョークが弾けないのだ(>_<)

まあ悩んでもしゃーないのでメシ!!!

マッドさん着いた〜\(^o^)/ とりあえず開校式とセッションには間に合わなかったけど、泰山の生搾りビールが届くまで白酒で乾杯!! - Spherical Image - RICOH THETA

中国のサマドラ初参加のHeyskeさんも相当感激したようだ・・・

次の日からは授業!!

マッド教室

中国でのFunky鼓校サマードラムスクール2日の授業マッド大内クラスは盛り上がってます!! それに比べてうちはもう飽きちゃって大変(>_<) 叩けないヤツほど練習しないし馴れ馴れしい・・・やっぱ先生は「優しいオジサン」になっちゃダメですな(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

佐々木教室

SummerDrumSchool2017LinYiSasaki.JPG

高校生の頃一緒にこの活動で廻っていた中国の若き天才ドラマー王鹏(Wang Peng)は今年卒業するバークリー音楽院でのメソッドで教えます!!

SummerDrumSchool2017LinYiWangPeng.JPG

それに比べてワシは今回は頭を抱えた・・・
できの悪い生徒ほど懐いて来て「いいおじさん」になってしまうのだ(>_<)

先生と遊んでいるだけだから全く練習をしないし、
逆に一番下手で真面目な生徒は一生懸命練習はするが、全く上手くならないのでそれにかかりっきりになってると他の生徒が飽きてしまう・・・(>_<)

「いい先生が必ずしもいいドラマーとは限らない、いいドラマーが必ずしもいい先生とは限らない」
とは言い得て妙な言葉であるが、
ワシももっと「いい先生」目指して頑張らないとなぁ・・・と心に誓った2日間であった・・・


さて、最終日の発表会の前に、「1分間にひとつ打ちが何発叩けるか選手権」というイベントが行われた。

この王鹏(Wang Peng)という若き天才ドラマーはこの2015年の世界記録を持っているのだ!!

個人的には音楽をスポーツとしか考えてないこのテの価値観には一切賛同はしないのだが、初めて見て見るとこれがこれで結構感激した(笑)

さてそうして最後の発表会!!
特にマッドさん教室の発表会は「ロックライブ」で大盛り上がり!!

マッド教室発表会盛り上がってます!!\(^o^)/ - Spherical Image - RICOH THETA

いや〜感激したなぁ・・・

色々ありましたが、中国ではちゃんと始まらなくてもちゃんと終わるんだと改めてそう思って解散・・・

同じく临沂(LinYi)から同じぐらいの時間の飛行機で、北京に帰る組と上海に飛ぶ組と・・・

マッドさんは体調を崩して実は大変だった・・・

中国でのFunky鼓校サマードラムスクールの全てが終了して空港にて怒涛の飲み会が始まる!(◎_◎;) 体調を崩したマッドさん以外、講師陣はもちろんのこと日本から同行取材の共同通信や北京からそのために来た女性カメラマンまで全員大酒飲み(>_<) このままマッドさん御一行は上海経由で帰国、ワシと取材陣は北京へ〜 - Spherical Image - RICOH THETA

ちなみに帰りの行程は、

佐々木さん、Heyskeさん、マッドさん、Masatoくんは
20:50临沂発22:10上海虹橋着FM9240
Live Bar X.Y.Z.→Aの姉妹店(というよりグループ本店)の居酒屋勝ででも飲んで頂いて一泊。

までは同じ。
体調を崩していたマッドさん以外は「被告勝山」の店でいっぱいご馳走になったようです・・・

翌日朝の行程がちょっとバラバラで、
マッドさんだけが虹橋空港で残り3人は浦東空港ということで、
浦東空港発の3人がマッドさんを虹橋に送って、
マッドさんは少々早いけど空港で時間を潰して・・・
という風に考えてたんだけど、
体調を崩しているマッドさんは
「ギリギリまで寝たい」
ということで一人でタクシーに乗って虹橋まで行くことに・・・

そして思いもしなかったこれが大きなトラブルを生むのでした・・・


北京に帰り着いて泥のように眠っていた私の電話が鳴る・・・Masatoくんである・・・

「大問題発生!!佐々木さんがマッドさんのパスポートを持って浦東まで来てしまいました!!!」

!(◎_◎;)・・・

「どうしましょう・・・」
って言うけどお前がタクシー乗って虹橋空港まで届けに行くしかないんちゃうん!!!(>_<)

ちなみに当然ながらMasatoくんが乗る予定だった便には乗れるはずがない・・・
実は深セン帰ってから面接だったらしいがそれにも間に合うはずはない・・・(>_<)

もちろん乗れなかった便は捨てて深センまでのチケットを買い直さねばならないのだが、マッドさんまで遅れたら日本行きの当日便買い直しでこのイベントの採算は大赤字になる・・・(>_<)

ちなみにMasatoくん、荷物を預けたままぶっちして虹橋に向かっているので、
その荷物が浦東から深センまで飛んでてくれたら、
自分としてはまたわざわざ浦東まで帰らなくてもすむということなのだが、
まあ受託荷物というのは搭乗券と紐付けされているので、
おそらく人間が乗ってなければ荷物は降ろされてしまうだろう・・・

さて間に合うのかMasatoくん!!!

間に合った!!!\(^o^)/

このあと、Masatoくんには上海の日式温泉を紹介して、その入場料も出してあげた・・・

本当にご苦労さま!!
色々あったけど、まあ何とか無事に(でもないけど)終えることが出来ました!!

来年は中国はきっと西安が徐州で、
日本は今年と同じこの会場で行います〜

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2017年5月11日

新疆ウイグル自治区ウルムチ爽子(Shuangz)ツアー最終日

ひとりドラムで中国各地を廻り始めてから、
まあおよそ日本人の行かないであろう土地とかもかなり行った。

自分の行ったところを地図に表示出来るようにしてみれば、
欲が出てひとりドラム以外で行ったところも順次記憶を辿って思い出しては加えてゆくことにした・・・

HitoriDrumMap2017.jpg

まだまだ加え終わってはいないが、ざっと見るに中国の西の端と北の端がぽっかりとアイコンが現れてない・・・
おそらくここ、新疆ウイグル自治区と黒竜江省以外はほぼ行ったということである!!(凄っ)

特に西の端、新疆ウイグル自治区は全中国の国土の6分の1を占めていて、ここがぽっかり空いてるととっても目立ってしまうので今回初めて行けてよかったと思っている(そこかい!!)

それを新たに加えた地図・・・こちら・・・うん、なかなか「座り」がよい(笑)


さて、こんな最果ての地に来れるチャンスはなかなかないので、
キルギスとの国境の近くの街「カシュガル」に帰ったという昔のバンド仲間を訪ねて遊びに行ったりしたかったのだが、
あいにくライブの翌日には北京で仕事が入っていたので、
せめてもということでライブの前々日に入ってちょっとばかし観光した。

天山大渓谷

天山大渓谷なう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

新疆国際大バザール

新疆国际大巴扎!!新疆国際大バザールなう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

いや、紫外線がキツいのはチベット雲南でもそうなのでいいのだが、
この警備の多さの異常さはいかなるものか・・・

空港や列車駅にセキュリティーチェックがあるのはわかるが、
ホテルや商店やレストランにも必ず設置されている!(◎_◎;)

軍人にカメラを向けると逮捕されるという噂も聞いたので写真は自粛したが、
街中の警官(しかも射殺することが認められているという「武装警察」)の数は、
厳戒態勢の時の北京よりも多いのではないかと思われてくる・・・

そもそもが「新疆に行く」と言うと、中国人の友人に
「気をつけた方がいいよ」
と言われたりもしたし、
「僕はまだ結婚してないし子供も作ってないから新疆には行きたくない」
などと意味深なことを言う人もいた・・・

そんなに危険なのか?!(◎_◎;)

まあ「暴動が多い」という話も聞くし、
独立運動の鎮圧でウィグル族に対する圧政の噂も聞く。

まあこの新疆ウイグル自治区もそうだが、
チベットやモンゴルまで独立してしまうと、
中国なんてほんまちっこいちっこい国になってしまうもんなぁ・・・

しかし武力でないとそれを押さえつけられないっつうのがそもそもが問題やな。

そもそもこんな辺境の地、
しかも白人みたいな顔した人々や青い目をした人々など明らかに漢民族じゃないルックスの人々もみんな中国人にしたかったっつうのが間違いやったんちゃうん・・・

よく行った寧夏回族自治区の漢民族と回族、
内モンゴル自治区での漢民族とモンゴル族なんかと違って、
「同化」してないというか、「全く違う」とワシなんかは感じてしまうのだ・・・

新疆国際大バザールの横の異国情緒豊かなレストラン街

WuLuMuQiRestaurant1.JPG

WuLuMuQiRestaurant2.JPG

WuLuMuQiRestaurant3.JPG

ウェイトレスの態度が悪いのは全中国同じだが(笑)
それはチベットなどでもそうだと聞いたことがあるが、
「中国語喋らない方がいいですよ」
という漢民族への悪感情のせいだったのかどうかは真偽のほどはわからない・・・

今となってみれば英語で通してみた方がよかったかなとちょっと後悔(笑)


しかしライブは大盛り上がり!!

爽子(Shuangz)の全国ツアー最終日新疆ウィグル自治区ウルムチ!!心なしかウィグル族が少なく漢族ばっかだった気がするけどむっちゃ大盛り上がりでツアー終了しました!!・・・暑い(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

歴代ライブの中で一番盛り上がったような気がしたのは「ツアー最終日」に対するノスタルジーであろうか・・・
会場が熱気もありとにかく暑かった(>_<)

それはそうと、ライブが終わって感じたちょっとした違和感・・・

例えば同じく他民族が一緒に暮らす多民族国家のマレーシアでのコンサートなどの場合、
まあマレーシアではマレー系の民族が多数民族で中華系は4分の1程度の少数民族なのであるが、
香港の大スターWINGがワールドツアーでマレーシアに行くと、
そのオーディエンスの全員は中華系で、マレー系などひとりとして見ることはない。

ワシがひとりドラムで行った時もブッキングが中華系だったので同様である。

マレー系のロックバンドと知り合いになったのでWINGのコンサートで行った時に連絡を取ったのだが、
「え?マレーシアに来てるの?中華系のコンサートの情報は全く入らないから知らなかったよ」
と言われた。

つまり同じ国に住んでいる他民族であっても、
マレーシアの場合はマレー系と中華系は全く違った世界で生活しているわけだ。

ところが中国は違う。

寧夏回族自治区でライブをやってもモンゴル族自治区でライブをやっても、
漢民族もいれば回族もいるし、モンゴル族中国人だって中国語(漢民族の言葉なので漢語と言ったりする)の音楽を一緒に聞いて楽しんでいる。

寧夏回族自治区の回族の割合は漢族の3分の1ほど、
対して内モンゴル自治区ではモンゴル族の割合は10パーセントほど、
ルックスがほとんど同じなので正しいデータかどうかはわからないが、
おそらくライブに来ているオーディエンスの割合もそれに準じていると思われる・・・

しかしここ新疆ウイグル自治区のライブでは、
街に出たらたくさん見かけるトルコ人のような顔つきの少数民族のオーディエンスはほとんど見られないのだ。

言わばマレーシアのように民族が完璧に「住み分け」を行なっているように感じる・・・

この違和感こそがこの中国が抱えている民族問題の一端なのかな・・・
とライブ終了後にのんびりとそんなことを考えていた・・・


ps...

ところでライブハウスにも他のレストランや商店と同じようにセキュリティーシステムが入り口にあったのだが、
何故かリハーサルの段階では警備をする武装警察の姿がなかったのでパチリ!!(笑)

テロの多発する新疆ウィグル自治区では、空港や列車駅のみならず、ホテルやショッピングモールやレストランまでセキュリティーチェックがあります!! 当然ながらライブハウスも・・・ 武装警察さんがいない隙を見てパチリ!(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

本番になって客入れの時にはちゃんと来て仕事をしているのだろうが、
物々しいジュラルミン製の盾だとか、防弾チョッキだとか、
場所によっては爆弾処理箱などもあるのん写真に撮ってみたいよねぇ〜チャンスチャンス(笑)

そしてライブ終了後、その武装警察が車に機材積むのを手伝ってくれた!(◎_◎;)
(写真自粛)

最果ての街新疆ウイグル自治区・・・ここもやっぱ中国やなぁ・・・と感じた瞬間であった・・・

Posted by ファンキー末吉 at:08:34 | 固定リンク

2017年5月 9日

Funky末吉トリオin上海

中国で商売をなさってる日本人などが北京でのFunky末吉トリオのライブを見に来て下さって、終了後に一緒に飲んだりして恐る恐るこんなことを聞いて来たりすることがある。

「Funkyさんぐらいになると、このライブでお店からいくらぐらいのギャラをもらえたりするんですか?」

・・・(苦笑)

「自分が一生懸命毎日仕事をしているのと同じように末吉さんもこのように仕事をしている。
自分の収入と比べて一体その収入はどのぐらいなんだろう」
という素朴な疑問なのであろう・・・

そんな時にワシは分かり易くこのように答えることにしている。

「音楽の仕事には大きく分けて二つの種類というか方向性があります。
ひとつは人の音楽をお金をもらって演奏する、
もうひとつは自分の音楽をお金を払って演奏させてもらう。
どちらも音楽家として大切な活動なんです。
今日のライブは後者の方です」

まあ実際はお店にお金を払ってるわけではないが、
日本の数分の一の入場料を店が半分ほど取って残りを出演者に配分してくれる「チャージバック」というシステムでは、
それを各メンバーに均等に分配して残りでこうして酒でも飲んだら交通費も合わせて自分自身は完璧に「赤字」である。

しかしまあ、これだけ分かり易く説明しても首をかしげる人はいる。

「自分は今の仕事をお金を払ってまでは絶対にしようとは思わないのに、
なんでプロであるミュージシャンがお金を払ってまでここで演奏をせねばならないのか??」

という感覚なのであろうか・・・

実家のある高知に五星旗を連れて行って、親戚のおじさんに
「おまんはこれでいくら貰えるがよね?」
と聞かれたことがある。

同様に答えると、
「ほなぁ、それは仕事ではなく"趣味"いうことながやね」
と言われて、
「うーむ・・・それも違うのだが・・・」
と返答に困ったこともある。

要は「音楽家」なのであるから自分の音楽は追求しなければならない。

それがたまたま「金になる」音楽だったら言うことはないのだが、
往往にしてそんな音楽ほど金にはならない・・・

「自分の音楽以外はやらない」という高尚な音楽家の方々も多くいらっしゃるが、
ワシ程度(ぐらい?)の音楽家だと人の音楽を演奏することにさほど抵抗はない。

まあ元々が日本でも腕には自信があったのに爆風スランプの名前のせいでスタジオミュージシャンとして生きられなかった反動で、中国でこうしてスタジオミュージシャンとして暮らしていることは非常に幸せだと思っている。

が、まあそればかりをやっているのではだんだん「自分」というものがわからなくなってしまう。

音楽なんぞ「仕事」にした時点でいろんなストレスが生まれ、
「趣味」でやってた時の方がどれだけ幸せかと思っているので、
自分の中で常にそのバランスを取りながら一生やり続けたいと思ってるわけだな・・・


そんな中で「是非上海でこのトリオでライブをやって欲しい」というF夫妻の強い要望でこのライブが実現した。

蓋を開けてみるまで収入がいくらになるかわからない店のチャージバック方式に対して、
「宣伝頑張るから、最低100人入ったぐらいの金額は私たちが最低保証します」
と言ってくれた!(◎_◎;)

おまけにその前日に日本人関係のイベントを取ってきてくれて、
「そこで翌日の宣伝をすれば集客になる」
とか、
「よかったらうちで泊まって下されば宿泊代も浮くでしょ」
と色々考えて下さった。

いいことにワシと有希子(よーしーず)と張張(Zhang Zhang)は週末は爽子(Shuangz)のツアーなのだから、ツアー先から北京に帰る行程を上海に変えて貰えるだけで交通費も何とかなるだろうし、
前回のように結果赤字で自腹でメンバーにギャラを払わねばということもなさそうだ\(^o^)/

いいことにワシはちょうど上海で張嶺(Zhang Ling)の音楽フェス出演も入っているので、
ワシの移動はその主催者に出させればもう交通費に関しては確実であろう!!

・・・と思ったらそうは予定通りにいかないのがこのデブである(>_<)


そもそもがこいつも張嶺(Zhang Ling)ブルースバンドのメンバーだったのだ。

まあこんなスケジューリングをやってるのだから愛想もつかされるだろう、
いつの間にやら他のメンバーがキーボードを弾いていてWeChatのグループからはデブは外されている(笑)

今回のことで上海ではデブにこんこんと説教してやろうと思ったがやめた。

どうせこんなことをやってたらそのうち干されるだろうから、
そしたら現状デブが忙しくてあまり活動出来ないトリオのスケジュールがたくさん取れるようになって万々歳ではないか!!(笑)

まあそんなこんなで張嶺(Zhang Ling)側が張張(Zhang Zhang)のチケットを取ることはないわけだから爽子(Shuangz)側に取ってもらおうと思ったらまた
「僕そのツアー行けません・・・」
と言い出すではないか・・・(>_<)

「なら他の仕事をやるんだろ、そこの主催者に北京戻りではなく上海行きを取ってもらえ」
と指示、
上海からの戻りは、北京に戻るのではなく、そのまま一日早く新疆ウイグル自治区に行くチケットを爽子(Shuangz)側に取らせればよい・・・

と思ったらデブがまた、
「僕・・・新疆にも行きません」
と来た!(◎_◎;)

全くもってこいつのスケジューリングはもうどうしようもない(>_<)
まあワシの仕事は命がけでスケジュールを守るだろうから、
他のことはもうどうでもいい、
どうせこんなことを続けているときっと干されるだろうからそしたらトリオのスケジュールも入れやすくなるというものだ!!!\(^o^)/(笑)


というわけで、ワシは張嶺(Zhang Ling)のイベントの主催者にチケットを取って上海入り!!
有希子(よーしーず)のチケットは爽子(Shuangz)に取ってもらって上海入り!!

張張(Zhang Zhang)はここに至って、
「上海のイベントは夜ですよね、僕は前日貴州省の田舎町でイベントなので・・・」

おいおい、夜はワシは張嶺(Zhang Ling)のイベントなのでトリオの出演時間は昼間にしたと伝えたぞ!!
そのやり取りをスクショしてデブに送りつける。

「啊(あ)・・・」

そうそう、イベント終わったらお前が自分で車手配して貴州省の省都貴陽まで行くのだ!!
そうすれば始発の飛行機で上海まで飛んでイベントには間に合うじゃろ、
スケジュールを忘れてたお前が悪い!!それぐらいは自分でしろ!!(笑)


兎にも角にも当日、上海のスタッフ一同は張張(Zhang Zhang)が本当に上海に来るのか心配してたが、
なーに、来るだろう、さもなくば本人が親と慕うこのワシとは金輪際会うことも叶わなくなるのだから本人も命がけだろう・・・(笑)

ワシは朝から張嶺(Zhang Ling)のイベントのリハ!!

そしてワシ自身のサウンドチェックとなった頃にデブからメッセージが入る。
「Funkyさん、着きました〜僕はどこへ行けばいいんですか?・・・」

それも既にちゃんと送ってある!!(笑)

こちらのサウンドチェック終わって飛び込みでJapanフェスの本番!!

20170501JapanFesShanghai.jpg

この日のイベントの初っぱなに2曲だけの演奏だったが、
デブもちゃんと間に合って万々歳である・・・


翌日のライブはおかげさまで大盛況!!

打ち上げはいつものように居酒屋「勝」!!
言わずと知れた「被告勝山」の店(笑)Live Bar X.Y.Z.→Aのグループ本店である。

かくして色んな人にお世話になりながらFunky末吉トリオ上海公演は無事終了!!
上海の皆様、色々お世話になりました!!

おかげさまで「自分の音楽」を思う存分やることが出来ました!!

Posted by ファンキー末吉 at:09:33 | 固定リンク

作品は極上だけど人間は極悪ツアー終盤!!

さて南京から北京に戻って来て、張嶺(Zhang Ling)のリハなどをやっている時にLuanShuからグループメッセージが入る・・・

グループ名は「郑州的朋友」、つまり「鄭州のお友達」である・・・

まあ早い話、LuanShuのところに鄭州の友達が来て、
「週末Funkyさんが鄭州来るんだって?紹介してくれよ」
ということである(>_<)

つまり・・・「命懸けで接待するから任せとけ」ということなのである(涙)

もうね、全中国各地にパール倶楽部があり、
そこの老師たちにはなるだけワシがその土地に行くことは知らせないようにしているのだが、こうして現地の人が自分で調べて連絡して来た場合にはどうしようもない。

通常は「バンドと一緒に団体行動してるから抜け出るわけにはいかない」とか何とか、自分は団体行動が嫌いなくせにそんな言い訳をして断るのだが、
この爽子(Shuangz)というのはLuanShuにも世話になっている歌手なので、
「おう、Funkyは爽子(Shuangz)のツアーで行くのか、そりゃバンドのメンバーごと接待してやってくれや」
とでもなるのだろう・・・バンドのメンバーも全員LuanShu傘下のミュージシャンなんだからもう逃げられやしない(涙)

ワシに出来ることは、せいぜい体調を整えて着いたら命懸けで飲むぐらいのことである・・・(>_<)


ツアー初日以来車移動というのはもう懲りたようで(笑)今回は無事に列車移動!!

北京から鄭州までは新幹線で3時間ほど、
まあ東京ー大阪ぐらいであろうか・・・

前乗りということで前日の夕方に着いた。
当然ながら「鄭州のお友達」は手ぐすね引いて待ち構えている(>_<)

郑州!! - Spherical Image - RICOH THETA

実は刺青だらけのこのバンドメンバー、ワシ以外ほとんど酒が飲めないのよね!(◎_◎;)
しゃーないのでワシが頑張って飲む!!(>_<)


次の日の昼食のお誘いはさすがにお断りしてサウンドチェック!!

鄭州ライブ開始前 - Spherical Image - RICOH THETA

今回もデブは来てないのでワシはマニュピュレーターでもある・・・
開演前はクリックがちゃんと聞こえるか等チェックをしたり大忙しである(怒)

まあでも、他のマニピュレーターがプログラムを走らせるクリック音を緊張しながら待つのも考えたら同じようなもんである。

どこかの現場でクリックの頭が欠けていて聞こえず、
始まってみたら1拍ずれてたのでとっさにに変拍子を入れて直した(バンドがよくついて来たもんだ)トラブルなどはなくなるのでその分安心出来る・・・


終了後にはまた「鄭州のお友達」が待ち構えていてメシに連れて行かれるのだが、
バンドのメンバーは全員逃亡!!!(◎_◎;)

ワシは逃亡するわけにはいかんので集合時間にちゃんと降りて来たが、
事情がわからない有希子(よーしーず)だけがのこのこと降りて来て(笑)酒も飲めないのに地元の人たちに付き合う羽目となる・・・

地元の盲人ギタリストを紹介してくれて、彼が「許魏(Xu Wei)」の「故郷(GuXiang)」を歌ってくれた・・・

色んなことを思い出して涙が出て来た・・・
次の日はそんな「許魏(Xu Wei)」の生まれ故郷、西安!!

大盛り上がりで幕を閉めて鄭州、西安のツアー終了!!
残りは次の週の新疆ウイグル自治区で全行程終了である・・・

Posted by ファンキー末吉 at:05:53 | 固定リンク

2017年4月27日

愛弟子よ、お前はどこに行こうとしている・・・

北京のラップシンガー爽子(Shuangz)のツアーは週末のみなので、雲南省昆明から江蘇省南京の間は他のメンバーは一度北京に帰るのだが、
ワシはLuanShuの日本の会社の銀行口座開設のために直接日本に飛んだ。

日本にはいろんな中国の友人たちが結集していた。
Cold Playのコンサートが東京ドームで行われるのだ・・・

思えばみんな豊かになった。
たかだか(と言ってはなんだが)コンサートを見るためだけのために、
みんなそのためだけにビザ取ってチケット取って飛行機取ってホテル取って・・・

思えば日本がバブル時代だって、
例えばお気に入りの欧米のバンドのワールドツアーが日本に来ないからと言ってそのためだけのために海外に見に行ってただろうか・・・
(日本には必ず来るだろうからそんな経験がなかっただけかも知れないが・・・)

LuanShuの友人の超お金持ち達はまあわかるが、
学生あがりで先日まで布衣(BuYi)のマネージャーやってたような女の子まで来日してるんだから中国は本当に豊かになったと言えよう・・・


そんな中、デブのキーボード張張(Zhang Zhang)も彼女を連れて来日してた。

聞けばもう日本へのマルチビザを取って、
いつでも好きな時に何度でも日本にやって来ることが出来るそうだ。

このマルチビザを取るにはある程度の収入が必要で、
何百万円の銀行口座を政府が凍結させて初めてビザが取得されると言うので、
このデブももう既に十分「金持ち」のランクに入っているということだ!(◎_◎;)


ヤツと出会ったのはこの頃!!
メルマガの日付を見るに、もう15年前のことだ・・・

このスタジオで小間使いとして働いていた美少女を、
「音楽が好きなの?じゃあ俺が何かライブをやってる店に連れてってあげるよ」
と言って連れて来た店でピアノを弾いてたのがこのデブである。

正面に電子ピアノを置いて左側には小さなキーボード、
そうヤマハのポータサウンドを置いていて、
ポータサウンドは鍵盤の左の方を押さえると自動演奏が始まり、
その押さえ方によってコードが変わるので、
デブは超絶なソロをピアノで弾きながらコードチェンジの瞬間だけポータサウンドに左手を伸ばすという今までに見たこともないスタイルでパフォーマンスをやっていた。

「お前トモダチおらんのか!!」

ご機嫌になったワシはステージを降りた彼にそう言って話しかけ、
それから今までの長い長い付き合いになる。

ワシは彼にJazzを教え込むことにしたのだが、
なんと彼はキーがCかAかDでしかソロが弾けないことが発覚(>_<)

「お前なぁ〜1オクターブは12音しかないんだから、
全てのキーってたって12種類しかないってことだ。
12倍練習すればそれでいいってことだろ!!
そもそも毎日酒場で弾いてるんだったら、
今日はどのキー明日はどのキーと、苦手なキーを練習して克服するいいチャンスじゃないか!!」

そう言って彼にアドバイスを与えてからしばらくして、
またその店に行った時に彼が弾いているソロを聞いてびっくり!!

なんとJazzによくある、サビになると半音上に転調するような曲でアドリブをやっていた!(◎_◎;)
つまりDmでアドリブを始めて半音上に転調するとD#m、
黒鍵ばかりのこんな難しいキーでソロが弾けるようになったということだ!!

デブよ、お前頑張ったなぁ・・・(感涙)

と思ってよくよく手元を見てみたらキーが変わってもやっぱり白鍵ばかり使ってソロを弾いてるようだ・・・

なんで?・・・

左手をよく見てみると、ポータサウンドに左手を伸ばして演奏するキーを変更した後に、
器用に電子ピアノのトランスポーズを押して半音上にキーチェンジしているようだ・・・

あかんやろ(>_<)


そんなこんなあって、彼をついに日本に連れて来てツアーを廻った。

「ボク・・・日本に行きたいんです・・・
このままやってるとボク・・・きっとピアノ弾けなくなってしまいます・・・
こんな仕事ばっかやってると、ほんとヘタになってしまうんです・・・
そうやって弾けなくなった人、ボクたくさん知ってます・・・
日本に行って、バーべQさんや田川さんや、
日本の一流の人とセッションして勉強したいんです・・・」

と言ってた彼は、ツアー初日の神戸西野やすしさんから初見の譜面を渡され、
思うように弾けずに楽屋で泣いていた。

デブよ、人はこうやって上手くなってゆくのだ!!

ワシにはドラムの弟子はおらんが、
ある意味このデブが一番ワシに食らいついて来た「一番弟子」である。


次は筋肉少女帯のミュージカル「アウエィ・イン・ザ・ライフ」のキーボード奏者としてブッキングした。

その頃には
ボク初めてFunkyさんの仕事ではない自分で仕事を取ったんです
と言って、自分でもバンバンとミュージシャン仕事を取っていた。

ワシは彼のお父さん(実はワシとそんなに歳は変わらない)にこう言った。

「お父さん、この世界で1ヶ月間北京を開けるということは、
今のポジションに必ず誰かが座ってしまって、帰ったら仕事が全部なくなったという可能性はあります。
でも彼は音楽的にかけがえのない大切なものをたくさん持って帰って来るでしょう。
仕事はゼロになってもいい、そこからまたやり直せば。
お父さん、彼を連れてっていいですね」

実際この仕事は筋肉少女帯の天才ピアニスト三柴理のプレイを完全コピーせねばならない。

「X.Y.Z.→Aのツアーで関西行くけどお前も行くか?」
そう言うワシの誘いを蹴って、
「僕スタジオに篭って練習します」
そう言ってこの舞台音楽に挑んだ・・・


かくして彼がお務め(笑)を終えて帰国した後は、
仕事が全部なくなるどころかそこから売れっ子ミュージシャンへの道をまっしぐらとなる。

3年前のLuanShuの青島コンサートでは、彼は音楽監督として全ての仕事を本当によくやった!!

まあ彼はオーケストラの譜面は書けないのでワシが全部やってあげて、
あとまあ途中一度また雲隠れしたのでその間はワシが全部やってあげて・・・
(あかんやん!!笑)

・・・まあでもここまで大きなコンサートの音楽監督が出来るようになったのだから大したもんだろう。

その時に打ち上げの席で彼がワシに言った言葉・・・

「何言ってんですか!!!
15年前に酒場で弾いてた僕を引っ張り上げてここまでしてくれたのはあなたです!!
あなたは僕の先生であり親であり、僕の音楽の全てです!!
あなたのためだったら何だってやりますよ、当たり前でしょ!!」

いや、その通り!!(笑)

ヤツの今があるのは胸を張って「ワシのおかげ」だし、
ワシとて自分が見込んだ「愛弟子」が大きくなってゆくのを見るのは非常に嬉しいことである。

ところがここ最近それがちょっと変わって来た・・・


去年の中国でのサマードラムスクールの後、
マッド大内さん、佐々木隆さんと共に寧夏へのツアーをブッキングした。

実はこの時の二日目のライブには張張(Zhang Zhang)は参加していない。

「Funkyさん、二日目に郑钧(Zheng Jun)のコンサートが入ってどうしてもそっちに行けないんです」

スケジュールというものは「先に入ったもん勝ち」で、後から何が入ろうが聞く耳持たないのが原則なのだが、まあ彼もこんな大御所と育ての親との間で板挟みになって苦しんでいたのだろう。

「わかりました。向こうに別のキーボードを入れます」
という言葉を聞いて、ワシは折れてやった。

「いいよ、こっちにトラを入れろ。その代わりその交通費なんかは全部お前が出せよ!!」

ヤツだってこの金にもならん小さな仕事のおかげであの大きな仕事を失ったんでは可哀想だろう・・・

今になって思えばこの優しさが仇になった・・・


今年の旧正月休みにFunky末吉トリオで日本ツアーを廻った。
旧正月にはまあ中国では仕事が入らないだろうから、というのでそのようにブッキングしたのだが・・・

「Funkyさん、その時期仕事が入っちゃったんです」

これにはさすがのワシも激怒した。
「お前、この仕事は前々から決まってただろ、どうしてそこに仕事入れる!!」

WeChatメッセージにこんこんと説教メッセージを入れる。

「お前なぁ、金になる、ならないじゃない。
このツアーのために、日本のどれだけの人が尽力して下さったと思ってる?
少なからずお前のことを大好きな日本の友人やファンとかがいてやっと実現したこのツアーをお前はドタキャンしようと言うのか?
それならもうお前に2度と日本の土は踏ませない!!
俺はまた別のキーボードを最初から育てる!!」

実質の「絶交宣言」である。

さすがの彼も
「向こうに代わりのキーボードを入れました」
と連絡が来る。

「当たり前だ!!」
ワシの怒りはまだ収まらない。

旧正月はこれというのはだいぶ前から決まっている。
それを「忘れる」というのは時期が時期だけにありえない。

「言えば何とかしてくれるかな・・・」
ということは即ち、
「こんな金にならない仕事よりこっちの仕事をしたい」
ということではないのか?!!

銭金の話ではない、「ワシの仕事を軽んじる」ということは「ワシを軽んじる」ということだ!!

「仕事に貴賎はない」とワシは思っている。
金にならない仕事が先に決まっていて、
そのせいで大きな仕事を逃したなんてのは日常茶飯事である。

それがワシの「信仰(XinYang:中国語では宗教的な意味ではなく、信じて進むべき道のような意味)」である。
お前がそうではないのならもうお前とは一緒にやれない!!


ワシの剣幕に押されたのかヤツはそれ以来ワシの入れたスケジュールに穴を開けたことはない。
しかし問題なのは「ワシが怖いから」ではない。

あいつの仕事に対する「信仰(XinYang)」がどんなものなのかということである。

「音楽」は「生き様」なのであるから、
その根本である「信仰(XinYang)」が一番大切だとワシは思っている。

「音楽道」とは即ち「武士道」なのだ!!


そして爽子(Shuangz)のツアー
ヤツは「すみません、僕その2本は参加出来ないんです・・・」

!(◎_◎;)

これはワシの仕事ではない、
バンマスはヤツなんだから別にワシがどうこう言う立場ではないのだが・・・

「そんなんだったら私だって孙楠(Sun Nan)の仕事やりたいわよ」
たった一本のスケジュールがぶつかってたために大きな仕事を断ったよーしーずがそう呟く。

ワシだってそうだ。
そんなことが許されるんだったら仕事なんていくらでもブッキング出来る。
ギャラの高い、メリットの大きいものだけを最終的に選んで小さいやつなんか全部ぶっちすればいいのだ・・・

「Funkyさん、自分のパートは全部録音して、そのプログラム走らせるのFunkyさんのパソコンでやってもらえませんか」

おいおい、何でお前が他の仕事入れた尻拭いをワシがやらねばならん(>_<)
そもそもワシは重いインターフェイス持ってこんな過酷な移動やっとれんぞ・・・

「わかりました。PAのエンジニアに頼みます」

結局現場に着いたらデータに色々トラブルがあるのでワシがエディットしてあげて・・・
・・・ってそんなことやったるからアカンのよな・・・(>_<)


そんなこんなで今回日本で会ってメシを食う。
「いきなりステーキが食いたい」というので彼女と共に奢ってやる。

デブは400gのサーロイン、
彼女は同じく400gをぺろりと平らげた後に更に400g!(◎_◎;)

この細い身体のどこに入るのだろう・・・(笑)

ステーキを食いながらワシはデブに聞いた。
「南京は来るのか?」

「行きますよ、もちろんでしょ」

ワシは聞いた。
「俺は21日の夜中に上海飛んであとは列車で行くけどお前は?」

「僕は一応北京のチケットを取ってるんですけど・・・
南京って直行便ないんですよねぇ・・・」

それからヤツはストーンローゼスとやらを見に武道館へ、
ワシはiPadを忘れたりはしたものの予定通り上海経由南京へ・・・

ところがヤツは来ない・・・
っつうか
「朝いちの便ならギリギリ何時に着いて、ワシと一緒のだとこうで・・・」
などと色々調べて送ってやったのだが返事が来ないのだ。

そう、いつもあいつはそう・・・
都合が悪くなるとぱたっと雲隠れしてしまうのだ・・・(>_<)


かくして・・・ヤツは来なかった。
前回のようにPA席からプログラムを走らせて、
まあライブ自体はそつなく終えた。

南京ライブなう〜 昨日ストーンローゼスの武道館を見てたはずのデブのキーボードがワシの乗る便にも乗っておらず、朝イチで来るのかと思えば来ず!(◎_◎;) ドラムの右手側がぽっかり空いている・・・ 君のための〜席が冷たい〜 もう帰って来んな〜!!(怒) - Spherical Image - RICOH THETA

ライブが終わった頃ヤツからメッセージが入ってた。

「Funkyさん、僕は北京に着きました。
爽子に昨日ライブに参加出来ない旨を連絡しておいたんですけど、
ライブは問題なく終わりましたか」

(>_<)

もうこうなったら
「参加しようと思えば参加出来たのに参加しなかった」
つまり
「参加したくなかった」
ということではないのか?

そして今週末の鄭州、西安にはギタリストと共に参加出来ないと言う・・・(>_<)

まあここまで来たらやられる方(爽子)にも何か問題があるのだろう。
ツアー前に北京で行った大きなコンサートにも、ブッキングしていたDJが来なかった。

幸いリハーサルの途中に爽子本人がそのDJが他の場所でライブをブッキングしているのを発見して大急ぎで今のDJをブッキングした。

そのテのヤツって張張(Zhang Zhang)も同じだが、
都合が悪くなったら雲隠れすんのな(笑)

メッセ入れても入れても返信が来ず、
電話しても出ず、折り返しも来ず・・・

そんな輩に限ってほとぼりが冷めた頃に笑って連絡して来るのだ・・・(>_<)

それが「中国式」だとは思わない。
例えそうだとしても、ワシは30年近いこちらでの仕事の中でそれを変えて来た。

レコーディングするならデモぐらい作りましょうね。
出来たら譜面も書いときましょうね。
仕事には遅刻しないように来ましょう。
酒飲んで来たりせずに体調を万全にして仕事に臨みましょう。

そんな当たり前のことが仕事のレベルをアップする大事なことだったりするのだ!!

人間は神様を超えることは出来ない。
出来たとしたらそれは単なる「たまたま」つまり「偶然」である。

偶然を大きな確率で起こすためには人間に出来ることはただふたつだけ、
「準備」と「努力」である。

音楽を「仕事」としている以上、それはいろんなことがある。

でももしその「偶然」に出会えたとしたら、
それはもう「仕事」というよりも、
かけがえのないものを手に入れた「神様からの贈り物」である。

「仕事」を軽んじてる人間にそんな「偶然」が降りて来るわけがない。

それは別に神がかりなことでも何でもない。
確率論的にそうでしょ!!ということである・・・


デブよ、お前は完璧に仕事を軽んじている。
もうお前がこれ以上進歩することはないだろう。

今度チャンスがあったらゆっくり説教してやろう・・・
と思ってたらメッセが来た。

「Funkyさん、あのエンジニアが今回は来られないそうなんです」

知ってるよ、お前と違って彼はちゃんと今回で最後であとは違う人が来ますとみんなにメッセージ送って挨拶して去っていった・・・

「だから僕が行けない2本はプログラム出す人がいないんです。
Funkyさん出してもらえませんか」

(>_<)

いやね、ワシは西安のあと上海行って2本ライブやって、
そのまま新疆ウィグル自治区に直で行くから余分な器材とか持って行けんから無理!!

しゃーないなぁ・・・まあ方法考えて何とかするけど・・・
・・・ってこれがあかんのかなぁ(>_<)

上海で合流したらちと説教してやるか・・・

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2017年4月24日

作品は極上だけど人間は極悪ツアー

刺青だらけのラップシンガー「爽子(Shuangz)」のツアーは続く・・・
(週末だけやけど)

ツアー4本目は湖南省「長沙(ChangSha)」と雲南省「昆明(KungMing)」!!

長沙へは寝台列車で行くということで北京駅集合!!

BeijingRailwayStation.pic.jpeg

新幹線は北京南駅や西駅発着なのでここに来るのは久しぶりである。

昔は鉄道駅はここだけだったので、
黒豹と唐朝だっけかどっかにツアー行くのに見送りに来たことがあったけど、
いや〜地方からのお上りさんに混じって、明らかに浮いてたガラが悪い集団やったなぁ・・・

BeijingRailwayStationJunRenHouCheQu.pic.jpeg

北京駅はさすが古い駅なので軍人専用待合席などもあるが、
そこには老百姓(LaoBaiXing:庶民の意)が所狭しと座っている・・・

ShuangzChangShaTour.JPG

そんな中に混じってこんなんが乗車する(笑)

ShuangzChangShaTourRouka.JPG

こんなんがたむろしてる列車の廊下って横切りたくないわのう・・・(笑)

软卧(RuanWo:コンパートメント)を二つ押さえて、ワシの部屋はこんな感じ〜

隣の部屋はこんな感じ〜

ShuangzChangShaCompertment.JPG

後にこの部屋で大きな問題が勃発するのだが、
とりあえずはビールとかツマミとかを買い込んで飲む!!

ワシのイビキは「ヘビーメタル級」なので、
特に飲んだ時の同室の人には大変な思いをさせるのだが、
朝起きてよーしーずが言うには
「昨日お隣うるさかったよね〜」

???

ワシは寝たらもう何も聞こえないのだが、
飲んで大騒ぎしてる隣の部屋に注意しに行った人なのだろう他の人とまた殴り合いのケンカが始まったと言う(>_<)

もうね、ケンカはやめなはれ!!
またブタ箱にでも放り込まれてツアーキャンセルになってもギャラだけは取るからな!!

・・・なんて毎回ツアーの度にこんなことを心配せなあかんねん!!(>_<)


14時間かけて列車は長沙に着いた・・・
朝いちの飛行機でやって来た張張(Zhang Zhang)よりも遅い(笑)が、
まあ車で14時間よりは全然楽である・・・

着いてすぐメシ!!

湖南料理はよく四川料理よりも辛いと言われるが、
唐辛子をふりかけみたいに食うメシがあるとは思わんかった・・・

ここからワシの肛門が酷使されてゆくのである・・・(>_<)


翌日はさすがに飛行機で雲南省昆明に移動!!

空港メシ!!
ちなみに右側のんはピーマンではなく青唐辛子である・・・

昆明着いてすぐサウンドチェックして本番!!

雲南省でも省都である昆明は大都会なので他の都市とそんなに変わらない・・・

翌日は朝一番で日本なので、
とりあえずは雲南料理らしきものは一切食わず、滞在半日で去ってゆくのであった・・・

もったいないもったいない・・・

Posted by ファンキー末吉 at:06:58 | 固定リンク

2017年4月13日

内モンゴル包頭(BaoTou)

包頭(BaoTou)に来るのは3度目である。

1度目はこの時!!
ここから初めてモンゴルの大草原にあるモンゴルパオに行って感激したのよねぇ・・・

そしてその後布衣のコンサートでもう一度やって来てから今回「爽子(Shuangz)」のツアーで3度目!!

街中にはモンゴル語の看板を多く見かける異国情緒豊かな街です。

この街に来ることを中国の微信(WeiXin)で告知したら、
中国ロックの歴史の中で一番金を稼いだバンドだと言われる零点(LingDian)のボーカル「老五(LaoWu)」からメッセージが入った・・・

「俺の生まれ故郷に行くのか?!!俺が決して不自由はさせない!!地元の人間を派遣して接待させるから!!」

彼は本当にワシのことが大好きらしい(笑)
会場にやって来たのは北京でワシも一緒に飲んだことがある(らしい)ドラマー、
彼を中心に地元の彼の友人達がみんなで爽子(Shuangz)のバンド全員に奢ってくれるらしい・・・

内モンゴルでは白酒!!(>_<) 羊の脊髄をストローでチュウチュウ吸いながら鳩の串焼きを食らう!! 中国ロックの歴史上一番売れたバンド零点のボーカルがここ出身で「お前が来るなら地元の友達が接待するから」って・・・逆に大変なんですけど(>_<)・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

バンドのメンバーは彼らとは縁もゆかりもないわけだから、
当然ながらワシがひとりで彼ら全員と相手する・・・

この羊の脊髄の脊髄ちゅうちゅう吸うのは美味しかったなぁ・・・(笑)


翌日はバンドのメンバーは北京に帰るが、
ワシは地元のドラマーにブッキングされたドラムクリニック・・・

初対面だと思っていたが、前回の布衣の時に一緒に写真を撮っていたらしい・・・

ChuanChuan.jpg

どうやら彼と彼の友人たち(おそらくドラム教室をやってる人たち)とが合同でこのクリニックを主催したようだ・・・

BaoTouDrumClinic.jpg

終わったら当然ながら飲む!!

どうやら彼らはドラムクリニックより何より、
ワシと飲んでドラムの話をしたいというのが大きな目的であるようだ・・・(笑)

地元のモンゴル料理レストランで接待を受けた。

羊の丸焼きが出て来て、それを地元の儀式に則って客人がナイフを入れる・・・

当然ながらお歌のサービス!!

いや〜帰りの便はその日最終の寝台車を取っていたので、
安心して白酒も飲みました!!(笑)

乗った途端にばたんQ(死語)

一緒に飲んだ仲間と微信(WeiXin:WeChat)でグループを組んでくれたのだが、
その中でみんなでお金の清算の話を始めている!(◎_◎;)

おいおい、ワシも中におるんやぞ・・・(笑)

敢えて見ない振りをしていたが、
そのせいで、彼らがなけなしのお金を出し合ってワシを呼んでくれたことがよくわかった。

美味しいものを美味しい美味しいと喜んで食べ、
注がれるままに酒を一生懸命飲んで、
楽しく酔っ払って帰ることが彼らにとって一番嬉しいことなんだな、
ワシが喜んで帰ってゆくのが一番嬉しいことなんだなということがそのおかげでよくわかったというエピソードになりました。

Posted by ファンキー末吉 at:09:49 | 固定リンク

2017年4月12日

日本と中国のサマードラムスクール

先ほど北京でミーティングが行われ、中国でのサマードラムスクールの概略も決定しましたので、日本の概略と共にここにお知らせしておきたいと思います。

まず日本のドラムスクールは今年は7月28日〜31日まで千葉のこちらにて行います!!

今までは山のキャンプ場でしたが、今年は海沿いのスタジオ!!
冷房もあるし蚊にも悩まされない!!\(^o^)/

ただ、食事はケータリングということで例年のように居酒屋勝グループの炊き出しはありません(残念)

講師は私ファンキー末吉を校長として、
なんと衛藤浩一先生が副校長に就任!!

これは歴代副校長の佐々木隆さんが中国でのドラムスクールに取られてしまったので仕方なく仕方なくの大出世なのです(残念)

衛藤さんも初回はおイタをして校長からこってりと絞られましたが、
その後は飲み会以外は真面目に、
いや、夜こそ真面目に飲んで大暴れして(笑)今や日本のサマードラムスクールの顔となっております!!

去年は中国の寧夏海賊自治区のドラムスクールから数名の中国人生徒が参加しましたが、
今年は同じスクールと共に新しく北京と青島からも募集を開始しました。
一昨年参加した香港のスクールからも参加を表明されております。
ところがこの会場には定員がある上に、5月には使用料を先に払わねばならないということで、4月末までこちらで「早割」と称してもう受付を始めています。

同様に中国での募集も4月で一度締め切って、そこで定員になればもう第二次募集はしないということになりますので、参加を計画している方は是非この早割の間にお申し込み下さい。

今年は中国人の生徒が多くなるということは、
ギターやベースやキーボードの講師は中国語が喋れる講師がよかろうということで、渋谷有希子田端翔をブッキングしております。

今までは女性の講師はいなかったので、
夜の宴会での衛藤浩一先生と渋谷有希子先生の絡みが私の楽しみのひとつであります(笑)

毎年参加してくれているバンドゲストRebellioN高校生だった彼らももう20歳を過ぎたから酒が飲めるな・・・


さて、中国のサマードラムスクールは8月11日〜14日まで山東省の「临沂(LinYi)」というところで開催されます。

「临沂(LinYi)」は私はもう何度も行ったことがありますが、
全中国ドラムクリニックツアー2010年 山東省「临沂」その1
全中国ドラムクリニックツアー2010年 山東省「临沂」その2
全中国ドラムクリニックツアー2012年 山東省「临沂」
全中国ドラムクリニックツアー2012年 山東省「临沂」羊づくし
全中国ひとりドラムツアー2015年 山東省「临沂」
これが日本から行くと直行便がなくて結構大変!!(>_<)

結構苦労して渡航してくれることになる日本からの講師は、
名実共に(笑)副校長の佐々木隆先生!!
そして前回で本場の中華大好きになってしまったマッド大内先生!!

毎回衛藤浩一先生のことも頭をよぎるのですが、
あれを中国に連れてって日中関係にヒビでも入ったらと思うとすぐに頭の中から消し去ります!!(笑)

ギターは同じく田端翔くん、
そしてベースは中国の日中混合バンド「咖啡因(CAFFE-IN)」のベースのMasatoくん。
この二人なら通訳要らんもんな・・・(笑)

キーボードはどうしても中国で見つからず、
八王子からHeyskeさんをブッキング!!

実はHeyskeさんはちょっと中国語を喋れるのよね・・・
福建省の黒社会の知り合いから学んだ福建訛り(笑)

まあ何じゃかんじゃで楽しいメンバーが集まりました。
去年は日本から参加したツワモノがいたけれども、
もし日本から参加したい方がいましたら個別に私に相談して下さい。

去年からこのように日中両国にて開催されることになりましたが、
願わくば日中関係がまた変な風になって中止にならないこと・・・

まあ政治がどのようになっても私と中国の関係は一生切れない関係なので、
どんな形であれこのような活動は続けてゆきたいと思ってます〜

Posted by ファンキー末吉 at:15:53 | 固定リンク

約1万kmの移動行程・・・

前回の続き・・・

北京のラップ歌手「爽子(Shuangz)」のツアーは客の入る週末にだけ行われる。

ところが週末というとこの国は至るところで音楽フェスが行われているので、
「じゃあツアー先からこの会場に飛び込みで来てくれ」
ということになるのが常である・・・

「爽子(Shuangz)」のライブは金曜、土曜。
そこに中国語ブルースの創始者「
張嶺(ZhangLing)」が日曜日にイベント出演ということで、土曜日の石家庄(ShiJiaZhuang)から武漢(WuHan)までの移動!!

まあこれが例によって飛び込みスケジュールなのな・・・

石家庄(ShiJiaZhuang)から北京までは新幹線で1時間ぐらいなのだが、
ライブが終わった夜中には終電は終わってしまっているということで、
張嶺(ZhangLing)が夜行の寝台車があることを調べて来た!!

夜中の2時に石家庄を出発して朝の5時に北京着・・・
そしてそのまま7時の飛行機に乗って武漢まで来いと!(◎_◎;)

ところが鉄道駅は北京の南や西だったり、
空港は北京の東北方向なのでタクシーが捕まらなかったらもうこの便に乗ることは出来ない・・・

というわけで一応ライブ終了後に運がよければ間に合う列車がないか調べてみた・・・

そしたら23:43発の最終新幹線があることにはある・・・
ところがライブ終わって窓口で並んでチケット買ってみたいな余裕はおそらくないだろう・・・

間に合わなかったらチケット捨てる覚悟でこのチケットもネットで購入しておくのが良かろう・・・
でもワシら外国人は自動発券機を使えないのでやはり窓口で並んで発券してもらわねばならない・・・

うーむ・・・

と思ってたら空気汚染を恐れて子供連れて海南島で暮らしてたはずの元美人秘書から突然連絡が来た!!
「Funky、石家庄にいるの?私もよ!!今晩ライブ見に行くわ!!」

中国では「美人」ということは「金になる」ということ・・・
さすがセレブに嫁いだ彼女ならここ石家庄でもお抱え運転手がいるに違いない!!

「お前んとこの運転手にワシのパスポート持たせて駅までチケット発券しに行ってもらえんか〜」

ついでにライブハウスの前に車で待機してもらってて、終わったらそのまま飛び出しで駅まで送って行ってくれたら嬉しい・・・(笑)

というわけで無事に最終の新幹線に間に合った!!

終電の新幹線に間に合った〜 元々は2時の寝台車の予定だったのだがそれだと3時間かかって武漢行きの飛行機ギリギリなのよね〜 海南島から帰って来た元美人秘書がお抱え運転手をライブハウス前に待機させて飛び出し!! 今日のツマミは初めて買った酒鬼花生〜(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

車移動のために買い込んだビールとツマミでセルフ打ち上げしながら真夜中に無事に北京駅着!!

家でちょいとだけ仮眠を取って無事に7時の飛行機に乗り、
ギリギリ武漢のイベント会場に飛び込み!!

会場着いてサウンドチェック終わったらもう開場〜 何とか間に合った〜・・・ 武漢はもう夏フェスぐらい暑いです〜 - Spherical Image - RICOH THETA

イベント終わって久しぶりにちゃんとメシ!!

さてと、早起きして日本に帰る・・・ 天津経由で14時間・・・まあ車で14時間移動して乗り打ちより全然マシ!!(笑) ずーっと移動中にビールとツマミみたいな生活だったので昨日は久しぶりにゆっくりとメシが食えた!!瀋陽で食ったぶりやな・・・ 湖北料理は揚子江で撮れた川魚を辛く料理、泥魚をこんなに美味く料理するんだからここに白飯をぶっこんだら・・・(じゅるる) - Spherical Image - RICOH THETA

思えば移動中に飲みながらつまんだりばっかりで、
ちゃんとメシ食ったのは瀋陽に着いた時以来である・・・

もうかなり前のことのように思うがせいぜい3日前のことだったのね・・・(>_<)

本来ならばここから北京に帰って次の週末の「爽子(Shuangz)」の包頭(BaoTou)となるはずが、日本に会社作ったLuanShuの会社口座を設立する為にどうしても日本人役員であるワシ本人が銀行に出向かねばならないらしい・・・

というわけで例によって激安チケット(と言っても土壇場で取ると高かったのだが)を手配したのだが、この移動がまた過酷(>_<)

まず朝一番で武漢から天津まで飛び、夜中の便で天津から羽田、
帰りはまた夜中の便で北京まで飛んでから乗り換えて包頭(BaoTou)まで・・・

結局ツアー開始から計算するとこのような行程になるのな!(◎_◎;)

北京ー瀋陽:630km(車移動)
瀋陽ー石家庄:960km(車移動車中泊)
石家庄ー北京:300km(夜行列車の予定が帰れて少し仮眠)
北京ー武漢:1200km(朝いち便)
武漢ー天津:1200km(朝いち便)
天津ー東京:2000km(飛行機泊)
東京ー北京:2100km(飛行機泊)
北京ー包頭:660km(朝いち便)
包頭ー北京:660km(夜行列車)

合計:9710km

まあ地球一周が4万kmらしいから1週間でだいたい地球4分の1周しとる(笑)

見れば車中泊が圧倒的に多いが、
やっぱどこでも熟睡出来るからこの生活が出来るんやな・・・

これも立派な「才能」に違いない!!・・・親に感謝!!!

Posted by ファンキー末吉 at:05:29 | 固定リンク

2017年1月 2日

今年の年越し

中国は元旦は一日の祭日でしかないので当然のように仕事が入る・・・
年末は爽子(Shuangzi)のバックとして初めて海南島に降り立った!!

まあこのイベントの主催者はとにかく仕切りが悪く、
よーしーずも孙楠(SunNan)の仕事で同じイベントだったのだが直前までどの便に乗るのか連絡が来なかった・・・

そして土壇場になったら今度はワシの便が
「あなたの名前はありません」
と言われたというわけだ・・・

思うにこの時点で一生懸命ブッキングしているのだろう。
乗れるようになった人間から乗れるようになった便に乗るような有様である(>_<)

ホテル着〜立派なリゾートホテル!(◎_◎;) サウンドチェックは夜やししゃーないなぁ〜・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

まあホテルはイベントのスポンサーなのだろう高級リゾート!!
(しかしよーしーずのホテルはもっとよかったという噂である)

まあ朝一番の飛行機に乗って夜にサウンドチェックならこれしかなかろう!!

しゃーないなぁ〜・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

サウンドチェックをして〜

サウンドチェックちう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

次の日も夜だけなので〜

しゃーないなぁ〜朝ビール健康法!! - Spherical Image - RICOH THETA

海にも行ってみる!!

海なう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

ところがこんな画像を中国のSNSにUPしてたらいきなり連絡が来た。
「Funky!!海南島にいるの?!!」

昔秘書をやっててくれた美少女、麗麗(LiLi)である!!

秘書をやってくれてた頃はモデルのスカウトが来たり、
http://www.funkycorp.jp/funky/ML/87.html
その後はモデルのスカウトも蹴って歌手のマネージャーになり、
https://www.funkyblog.jp/2007/12/post_101.html
その後久しぶりに会ったら「結婚するの」
https://www.funkyblog.jp/2011/04/post_627.html
そして石家庄に嫁いでゆき、
https://www.funkyblog.jp/2014/04/post_947.html
その後も実は一度呼び出されて会っている。

「2人目の出産で北京に来てるの〜」
っていつ生まれるかわからない出産のために北京の一流ホテルを借りて子連れでそこに暮らすなどどんな玉の輿に乗ったんじゃい!!

今回も「どうして海南島へ?」と聞くと、
石家庄からお手伝いさんを二人と旦那のお父さんを連れて、「过冬(GuoDong:冬を越しに)」来とるんやと!(◎_◎;)

どんだけの玉の輿に乗ったんじゃい!!(>_<)

というわけでお抱え運転手の運転する車に乗って海南鶏を食いに来た・・・

美女と海南鶏〜 - Spherical Image - RICOH THETA

石家庄は北京よりも公害がひどく、
そこから逃れて海南島に別荘買って・・・!(◎_◎;)
ところが上の子供を学校に入れるとなるとこの島では教育という点で問題がある、と・・・

なんか日本で言うと沖縄や高知や、あれほどいい街であるほど教育レベルが低くて問題になるという話と似てるなと思った(笑)

まあそんな四方山話をして別れて本番!!

ライフが始まりました!! - Spherical Image - RICOH THETA

彼女とはまた中国のどっかの街で会うでしょう・・・

というわけで打ち上げ!!
(個人的にこの写真はよく撮れてるからRICHOの360度画像コンテストに出したいなぁ・・・などとと思う)

打ち上げなう〜 いや〜ギャングロッカー達、店の選び方がキツい(>_<) ケンタッキーの残りもんとビールとコーラを持ち込んで(中国は普通持ち込みはOK)、最初の店ではそれを開けて飲もうとしたら、魚選びに行った爽子が「ここは高い!!場所を換える」と!(◎_◎;) 次の店では注文も終わってビールもプシューッっとしたところで張張の彼女が「ネットでこんな店があったから言おうと思ってたんだけど」ど・・・ 「突然「そこに行こう!!店を出るぞ!!」!(◎_◎;) 「もう作ってるからダメです」と店員・・・ 続く - Spherical Image - RICOH THETA

ということでまた腐海に呑まれた極寒の街へ帰る!!(>_<)

よく考えたらこれだけ帰りのチケットもぐしゃぐしゃなんだから、
別に北京に帰らずに上海かどっかに飛んで、
それから元旦の無錫へ向かえばよかったのじゃが、
無錫終わったらそのまま上海から日本に帰ることを想定せずにそれ用の荷物を持って来てないのでどうしても一度北京に帰らねばならない(>_<)

しゃーないので帰ってマッサージして翌日無錫へ・・・

着いてみたら何と会場は冬なのに野外!!(>_<)

会場着いた〜・・・ なんで真冬に野外やねん!!(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

本番は吹雪の中でステージ!!

大雪の中で野外ライブ開始!!・・・に見えるけど実は雪は人工〜 - Spherical Image - RICOH THETA

というのはウソで、実はこれは泡みたいなのを降らせている人工雪!!
冬にしては気温もまあまあ暖かかったのでいつものTシャツで叩きました!!

WuXi2017NewYearDruming.JPG
(どうでもええけどカメラマンさんエフェクトし過ぎ(笑))

そして打ち上げ〜

打ち上げなう〜・・・って今から上海まで車飛ばして日本に帰らねばならんのですが帰れるのでしょうか?・・・(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

そして部屋飲み〜

部屋飲みなう・・・帰れるのか?(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

そして車をチャーターしてもらって上海浦東空港まで来て飛行機待ち←イマココ

思えば去年はこんな激動のスケジュールじゃったが、
今年はまだマシやな(笑)

日本に帰ったらまず風呂に行こう・・・

Posted by ファンキー末吉 at:06:36 | 固定リンク

2016年12月21日

桃源郷は遠くにありて思ふもの・・・

日本での10本連続来日ツアーで(というよりその飲み会で)風邪をひいてしまい、
治すべく暖かいタイに飛んでまた飲み過ぎで風邪を悪化させてしまい、
北京に帰って風邪をおして仕事などをしてたら何と今までにない環境汚染!(◎_◎;)

今抱えている仕事はプロデュース関係だけなのでパソコンさえあればどこでも出来る!!
とばかりに北京脱出を試みた・・・

寒くなくて空気もよくてのんびり出来るというならやはりここではないか!!

以上はこのブログ記事より雲南省大理

以下はこのブログ記事より雲南省麗江

HotelYuanzi.jpg

YunNanStreetDay.jpg

YunNanHorse.jpg

YunNanMonkey.jpg

わざわざ外国になんか行かずとも自国にこんな桃源郷があるのだからそちらに行けばいいではないか!!!

というわけでチケットを探す・・・

大理や麗江までは直行便はないので雲南省の省都である昆明で乗り換えるのだが、
北京ー昆明は当日のチケットはさすがに高く、
済南ー昆明なら1万円以下であるぞ!!!

というわけでポチリ!!
あとは陸路で済南まで行けばよいだけである。

方言(FangYan)が用意してくれた防毒マスク(笑)を付けていざ山東省済南まで!!

ちなみに旅は気のまま風の吹くままということで、
この時点でまだ北京ー済南の切符は押さえていない。

時間はあることだしゆっくり北京南駅まで行って、
着いてから乗れる便の切符を買って乗ればいいと・・・

ところが列車に乗った途端にメッセージが届いた。

【去哪儿网】【航班取消通知】您在去哪儿网购买的2016-12-20 济南到昆明 KY8206航班已取消。

!(◎_◎;)

慌ててブッキングした去哪儿网のアプリで確認するがそちらは取消、
だがもうひとつのアプリでは遅延になっている・・・

キャンセルだろうがどうだろうが、
もう列車の切符を買って乗ってしまっているのだ。
このまま降りて北京に引き返すわけにもいかない・・・

とりあえず済南空港まで行ってみて、
遅延だったらそのまま乗って、
キャンセルだったら一泊して次の日のにでも乗ればいい。
とりあえずは北京を脱出出来たらそれでいいではないか・・・

・・・と思ってたら済南に着いてみたら北京に負けず劣らずむっちゃ汚染(>_<)

調べてみたら汚染は北京だけではなく中国東部は全部汚染されてるではないか!!

北京から逃げて来たつもりで汚染の真っ只中の山東省・・・(>_<)

視界不良で高速道路は封鎖され、
済南西駅から空港までタクシーはのろのろ運転・・・

空港に着いた頃には予定飛行機の出発時刻でした・・・

もし遅延ならそのまま乗ればと思っていたところ、
遅延どころか全ての便が欠航!(◎_◎;)

まあこの視界不良ではねぇ・・・

というわけで済南宿泊決定!!
・・・と言ってもやることはいっぱいある。

まず昆明に取っていたホテルのキャンセル。
そして明日の朝一番で取ってた昆明ー大理の便のキャンセル・・・

しかしこの航空券は航空会社が違うためキャンセル不可能(>_<)
まあ数千円やったからええか・・・

明日雲南まで行ける便がないかと探したら、
西安経由で麗江まで行ける便があったのでそれを押さえておく・・・

そしてホテル!!

空港には欠航で乗れなかった人がたくさんいるためどこも満室!!
そんな中で空港からも近い素敵な客栈(ホテルよりもランクが低い宿泊施設)があったのでポチリ!!

お金も払っていざその場所に行ってみるとそんな客栈など影も形もない・・・
載っている番号に電話しても使われてないので仕方ないので飲む!!

飲みながらサイトにクレームを入れるのだが、
サイトとしてもこのような事態はあまり経験がないらしく、
結局全額払い戻してくれて一件落着!!

・・・と思ったら今度はまた別のメッセージが入る・・・

【去哪儿网】【航班取消通知】您在去哪儿网购买的2016-12-21 济南到西安 JR2429航班已取消。

!(◎_◎;)・・・西安行きも飛ばんか・・・こりゃもう空路ではこのスモッグだらけの街から出れんな・・・

そんな中、ネットではこんなCNNニュースが流れていた。

中国、大気汚染で赤色警報 北京脱出の「スモッグ難民」も

そうかぁ・・・ワシのような人間を「スモッグ難民」と言うのか・・・(納得)
とりあえずは陸路でこの街を脱出することを考えよう・・・

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2016年11月28日

全中国ひとりドラムツアー2016年 河北省「宣化」

宣化(XuanHua)というところがどこにあるのかさっぱりわからなかったが、車で行くんだと聞いて「ああ近くなんだな」と知った。

XuanHuaMap.jpg

車で行くとなるとどこかに集合しなければならないのだが、
ワシの住んでるところは北京の東北部、
担当の沙泳江(Sha YongJiang)が住んでいるのは西北部ということで、
当然ながらワシがそちらに向かうことになるだろうと思ってたら、
たまたま前の日はワシは北展劇場というところで爽子(Shuangz)のコンサートなので、わざわざそこにピックアップに来てくれることになった。

明日のPearlドラムの活動のために宣化(どこや?)まで連れてゆくべくわざわざコンサート会場にまで迎えに来たPearl倶楽部御一行・・・ってあーた!!徐州や临沂(LinYi)から老師たち何しに来てんの?飲みに来てんの?一緒に宣化まで行くの?(笑)やることないやろ!飲むの?!! 明日は8時に起きて移動なので飲んでホテルで寝るそうです(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

いやそれにしてもこの江蘇省徐州の呉老師と山東省临沂の劉老師は遠くからわざわざ何をしに来ているのだろう(笑)

この3人組はと言うとこの時に3人で道端で朝まで飲んでた写真がツボに入って今だに忘れられない・・・
(この日はひとり白酒をお椀に8杯飲んだらしい・・・)

「まあ飲みに来たのね」
ということで久しぶりに飲んで潰れてホテルで寝て8時出発!!


着いたら地元の胡老師が白酒用意して手ぐすね引いて待っている!(◎_◎;)

河北省宣化(XuanHua)に到着!! 地元の人達が手ぐすね引いて待ち構えていて昼から白酒を飲む(>_<) ワシは午後からクリニックやからお茶・・・って働いてんのやっぱワシだけ?!(◎_◎;) やっぱ遠方から飲むためだけに集まって来たのね(>_<)・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

360度画像をぐるりと回すと、
真後ろにお茶飲んでる人は運転手で呼ばれて来たのだろう、
その隣の白酒飲んでる人はおそらく飲み専用要員(笑)

まあ胡老師自身も
「クリニックは現場の先生方に任せてるんで私は皆さまに飲んで楽しんで頂くのだけが大きなミッションです!!」

・・・ってやっぱ働くのワシだけなんやな(>_<)


その日は例によってクリニック!!

クリニック終了!!・・・だいぶ慣れたな(笑) まず叩けるかどうか関係なく基礎からある程度のレベルのものまで教えて、それからそれぞれに叩かせる。 叩けない人は簡単なレベルのを叩けばよい。 そしてそれを応用したデモ演奏!! 7拍子とラテンまで行けば相当なレベルのものを教えられるが90分を超えると子供は飽きてしまうのでちゃちゃっと進めるのがなかなか難しい・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

今後はこの「演奏会の前にクリニック」というのが増えてくるだろうからもうカリキュラム作ったもんね・・・

もうばっちし!!


そして宴会!!

夜の宴は久しぶりに食った「羊蝎子火锅」!! 蠍が入っているわけではなく羊の背骨の切り口が蠍に似てることからそう呼ばれている羊の背骨煮込み鍋!! 特に脊髄が美味で、骨の周りの肉をしゃぶりながら脊髄をちゅうちゅう吸う!! ビールにも白酒にも合う中国北方の冬の名物です!! - Spherical Image - RICOH THETA

羊蝎子(YangXieZi)火锅、久しぶりに食った〜・・・


次の日はやっぱワシだけ働きました!!

セッティング完了!! 今日のドラムはVISIONではなく最高級MASTERシリーズです〜 会場はいつもよりちょい小ぶりですがそのぶん高級〜 初登場自撮り棒にて(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

なんか聞いたらここは沙泳江(Sha YongJiang)の生まれ故郷なんやて!(◎_◎;)

せやから仕事のついでに「実家帰るわ〜」
ついでに「ワシの故郷に飲みに来んか〜」

で遠方からふたり飲み友達を呼んでるんじゃないかな・・・(笑)



Vision2016XuanHuaDruming1.jpg

叩きます!!

Vision2016XuanHuaDruming2.jpg

後光がさしとる!!(笑)


叩き終わればサイン会!!

終了〜そしてサイン会と撮影〜 毎回2〜300人はいるのでいつもドラムを叩くより長く働いてます(>_<) - Spherical Image - RICOH THETA

集合写真!!

そして全体撮影ですが、人数が多い上に子供は言うことを聞かないので遅々として進みません(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

そして打ち上げ!!

打ち上げは中国北方の冬の名物「涮羊肉(ShuanYangRou)」!! いわゆるラムしゃぶです!!(北海道のとは全然違う) 炭火の銅鍋で澄ましスープが伝統的ですが辛い鍋の流行により近代では鸳鸯(YuanYang:おしどりの意味)と言って辛いのと半々なのが流行り・・・ 酒飲みが多いので打ち上げの時間がドラム叩くよりサイン会より長いかも・・・(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

今回は終わるの早かったし二次会に付き合いました・・・

二次会はカラオケ!! ドラム教室の女性講師をはべらせて遊んでるわけではありません!!(キッパリ) こういうチャンスにいっぱい中国の楽曲を聞いてアレンジや作曲の勉強にしているのです!!(これホント) - Spherical Image - RICOH THETA

そして・・・

女性講師たちはみんな帰ってしまっておっさんばっかり残ってしまいました・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

女性講師たち(ひとりは校長の胡老師の奥さん)が「明日が早い」ということで揃って帰ってしまいましたとさ・・・

お後がよろしいようで・・・(笑)

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2016年11月22日

上海ディズニーランド

大仕事だった中国ロックの歴史30年コンサートも終わり、
続いてブッキングしてた張嶺(Zhang Ling)の上海ライブも終わり、
娘が「行きたい」というので上海のディズニーランドにやって来た!!

上海ディズニーランドなう〜 - Spherical Image - RICOH THETA

思えば東京のディズニーランドに最後に行ったのはいつだっけ・・・
微かな記憶としてはアトラクションを一生懸命に中国語に訳してた記憶があるので、
小さかった娘を連れて中国人の元嫁と一緒に来たのかもしくは誰か中国人のお客さんを連れて来たのか・・・

まあどちらにしろ今では爆買い中国人のために中国語のアナウンスがあるだろうからかなり前であったことだけは間違いない・・・

「上海ディズニーだったら全部中国語だろうから訳す必要なし!!」
と思ってたら小さい頃に喋れてた中国語を全く忘れてしまっている娘に訳さないかん(>_<)

お父さん音楽用語と下ネタ以外の中国語は全くダメなのよ〜(涙)


実はその娘、ディズニー着いた途端タクシーに携帯忘れよった(>_<)

タクシーと言っても滴滴车(DiDiChe)というアプリで呼び出すUberみたいな一般車タクシー。
すぐに気づいてその電話番号に電話したのだが、もう任務が終わったらその運転手とは連絡が取れないようになってしまうシステムらしい(涙)

まあストーカー行為やプライバシーの観点からそのシステムは大事なことかも知れんが、
このように緊急の場合には「ありがた迷惑」である。

仕方がないのでアプリでセンターの方に連絡を取るのだが、
この自動アナウンスが音楽用語でも下ネタでもないのでさっぱり聞き取れん(>_<)

こんな時はいつも誰か中国人に代わって電話をかけてもらうのだが、
周りに知り合いは誰もいないので仕方がないので売店のお姉ちゃんにお願いした・・・

ところがびっくり!!
通常美人であればあるほど態度がつっけんどんな中国人女性が、
なんと笑顔でこの作業をやってくれた!(◎_◎;)

さすがディズニー夢の国・・・(シミジミ・・・)


すったもんだしながら携帯は何とかゲットし、
チケット売り場でちょっとガラの悪そうなおっさんに声をかけられる・・・

「あんた、中国ロック30年コンサートに出てただろ」

え?・・・という感じである・・・

「日本人のドラマーだろ?たしか北京のにも出てただろ、俺見に行ってたんだ」

いや、ありがたい話なのであるが、
よくいる目をキラキラ輝かせて話しかけて来る若いロックファンともちょっと違う、
昔を懐かしんで話しかけて来る古いロックファンともちょっと違う・・・
なんか初めて話しかけられるタイプのロックファンである・・・

ディズニーにこんなおっさんひとりで来ることもないだろうし、
嫁と子供がどっか行ってこのチケット売り場でひとりぽつんと待ってるのかなと思ってたら、
このオッさんが小声で話しかけて来た。

「チケットあるよ・・・」

ダフ屋かい(>_<)

まあね、ダフ屋にロックファンがいてもおかしくないし、
ダフ屋で稼いだ金でわざわざ北京の中国ロック30年コンサートを見に来てもおかしくはない。

ただ、いくら金髪で目立つからと言って、
自分がドラム叩いてたコンサートに来てた客にチケット売りつけれれる日本人って・・・(笑)

まあ中国でもダフ屋は違法行為だし、
中国の場合はチケット買ったらそれが偽物だったという事件もあるので丁重にお断りして正規のチケットを買って入場!!

ちょうどなんかパレードをやっていた。

ムーランであろう、中国的な出し物!!

そして世界じゅうのディズニーでここ上海にしかないというバイク型絶叫アトラクション「TORON」!!

いや〜時代は変わるというか、もうジェットコースターでキャーキャー言ってる時代じゃないな・・・(笑)

時代は変わるというならもうこのテのアトラクションは現代科学の粋を結集させたらこんなことも出来る!!


(ユーチューブアプリ、もしくはユーチューブサイトで見ると360度動画で視聴出来ます。アドレスはこちら:https://youtu.be/tEU-kjUPizA

まあこうなって来ると「あと出し有利」の原則で、
あとで作った施設の方がより最新の科学技術を導入出来るのだから仕方がない・・・

カリブの海賊の演劇も非常にレベルが高く、
噂によると「ターザン」は中国雑技団を使って最高峰のレベルのものを作り上げてるらしい・・・
(今回は時間切れで見れなかった・・・涙)

心配してたような、
「ミッキーが途中でぬいぐるみを脱いで休んでるんじゃないか」とか、
「ディズニーの中もバッタもんでいっぱいなのではないか」とか、
そんなことは一切なく、まさに世界レベルのディズニーランドであった。

フィナーレのシンデレラ城での花火等のパフォーマンスも素晴らしかった。

もちろん音楽ともばっちしシンクしてるし、
中国語で歌われる数々のディズニー名曲のレベルも素晴らしい!!

「これ中国人の誰がアレンジしたんやろ・・・」

中国音楽界のど真ん中で仕事しているワシの周りに
「この前上海ディズニーで使う音楽作ってさぁ」
という人間がいないので不思議に思ってたが、
まあよく考えたらこれ音楽はアメリカで作ってるわな(笑)

でも歌を歌ってる中国人のレベルもむっちゃ高かったぞ!!
世界のディズニーがここ上海でもレベルを落とすことなく、
更に妥協を許さずレベルアップしていることに大きな感激を覚えた。

入場料388元(およそ6千円)で全てのアトラクションが利用出来て、
しかもまだ中国人にあまり浸透してないのでどれもほぼ並ばずに入れる!(◎_◎;)

ただひとつワシ個人として残念なのは、
「夢の国なのでビール等アルコールは一切販売していない」
ということである(>_<)

世界じゅうにいくつもあるこの夢の国・・・
現実を忘れて夢の世界に没頭して・・・

そして最後に売店でお金を落としてゆくという現実・・・(笑)

夢の国には金を落とさねばならないという「現実」(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

でも6000円プラスお土産代で夢が買えたら安いもんか・・・

Posted by ファンキー末吉 at:13:17 | 固定リンク

中国ロック30年の歴史コンサートin上海

YaoGun30ShangHaiPoster.jpg

リハーサル360度写真

朝までレコーディングしてそのまま飛行機に乗って上海大舞台(上海体育館のことをこう呼ぶ)で明日のゲネプロ!! 今回の中国ロック30年の歴史コンサートでは6つのバンドでドラムを叩きます〜 しかしこの大舞台がワシの古い友人達だけで満員になるんやから凄いわなぁ・・・ - Spherical Image - RICOH THETA


2016年5月9日、ちょうど崔健(Cui Jian)が30年前のこの日に「一无所有」を歌った同じ工人体育館にて行われた北京でのこのコンサートから始まって、
「ツアー」と銘打っているだけあって次には長春にて開催!!
そして今回は上海というわけである・・・

しかし12月24日に予定されていた西安はどうやら中止になるらしく、
この「中国ロック30年」と銘打ったコンサートはこれでどうやら最後となるであろう・・・
(31年と銘打って来年もやるかも知れんが・・・)

前回はこのような有様だったのでリハのスケジュールが取れず、
ワシの参加はふたつのバンドのみだったが、
今回は早くからスケジュールを押さえられていたので6つのバンドで参加!!(凄っ)

まず最初はお決まりの中国ロックメドレー!!


映像はこちら!!)

黒豹(HeiBao)の「Don't Break My Heart」から始まるこのメドレーはワシにとっては感慨深いものであった。

そもそもがワシがここにいるのは1990年に友人に連れられて何の興味もなかった中国にやって来て、
偶然地下クラブで演奏している黒豹のライブを見たからこそである。

その地下クラブでも彼らは確かにこの曲を演奏していた。
ワシをそこに連れて行った張楚(Zhang Chu)がこの曲が始まった途端にポコダンスを始めたので覚えている・・・

「バラードでポコダンス・・・?」

一瞬頭を傾げたワシだったがすぐに
「ロックをどのように聞かなければならないなってのはこの国にはない。
この国のロックは今始まったばかりなのだ!!」
と強く感激したのを覚えている。

そして今回は彼の代表曲「姐々(JieJie)」も演奏した。

その時、彼はワシのホテルで自分の持ち曲をギターで弾いて歌ってくれた。
「ファッキンガバメントはロックを恐れてる!!
俺たちはロックを聞くことも歌うことも出来ないんだ!!」
酒を飲んでそう叫んでいた彼が歌ってくれたこの曲は、
時代が変わって今では中国人なら誰でも知っているロックのスタンダードとなった・・・

そしてメドレー最後の曲は田震(Tian Zhen)の執着(ZhiZhuo)!!
この曲にもちょっとした縁がある。

ワシが日本でアジアの音楽を紹介するラジオ番組をやってた時、
ゲストで出演してくれた彼女がワシのコメントに答えてこんなことを言った。

「あら私はロック界の人間なのよ。知らなかった?(笑)」

失礼ながらてっきりむっちゃ売れてる流行歌手としか思ってなかったワシであるが、
そう言えば彼女はBeyondのマネージャー、レスリーが投資してLaoLuanが切り盛りしていた「紅星」というロックなレコード会社所属だった。

同じレコード会社所属で、当時食うに食えなかった許巍(Xu Wei)が彼女に書いたこの曲は彼女の代表曲となり、
その後この曲を巡って許巍(Xu Wei)と彼女には確執が生まれるようになる。

それを解決したのがLuanShu
許巍(Xu Wei)の北京コンサートの時にゲストで彼女を呼んでこの曲を歌わせて仲直りさせ、
次の許巍(Xu Wei)のアルバムには晴れてこの曲をセルフカバーして収録することが出来た。

そのバージョンでドラムを叩いているのがワシである・・・

中国ロックにもいろんな歴史があり、
このメドレーを叩いている時にいろんな思い出が頭をよぎって懐かしくなった・・・

次にひとつ別のバンドが入って(それはワシが叩かない)その次は張嶺(Zhang Ling)!!
(映像はこちら!!)

彼との思い出と言えばやっぱりこれだろう。
ある時はケンカしてもやっぱ「音楽仲間」として人生を共にしている・・・

そして次は唐朝老五(TangChaoLaoWu)!!


(映像はこちら!!)

もうね、この人たった1曲のために(アコギコーナー1曲バンドコーナー1曲ゆえ)5回もリハすんのよ〜(涙)
まあ久しぶりにバンドで音出すのが楽しいんやな(笑)
・・・というわけでリハも喜んで付き合いますがな〜

11月19日上海中国ロック30年の歴史コンサート唐朝老五のリハーサル!! 超高速のツーバスがあるのでX.Y.Z.→Aモードで上半身裸で叩いてます!! - Spherical Image - RICOH THETA

そして次が初共演!!BEYONDのベーシスト黄家強ことスティーブ!!
いや〜実のところリハも本人は不参加だったのでこの日サウンドチェックの時に初めて顔合わせということになった。

最後のリハはBEYONDのベーシスト、スティーブこと黄家強のリハ!! 知り合って25年、初めてバックバンドとして一緒にプレイします〜 ・・・って本人おらんけど(笑) 大陸ツアー用の若いバンドの中にひとりだけ大御所が放り込まれてみんなむっちゃ緊張して大変(笑) - Spherical Image - RICOH THETA

サウンドチェックと言ってもワシはドラム台んとこに座りっぱなしで、
本人がステージに上がって来る時にドラム台んとこに挨拶に来て、
そのまま歌って帰ってワシはそのまま次のサウンドチェックしてるのでほとんど会話を交わしてない(笑)

本人は「夜サウンドチェックが終わったら飯でも食おうよ」と言ってくれてたが、
ワシが全部の終わったん夜中の3時(>_<)

というわけでいきなり本番でまた会うしかない!!(笑)

YaoGun30ShangHaiHuangJiaQiang.jpg

まあ出番直前にステージ降りてって楽屋に行って
「よろしくね」
とは言ったけど結局声を交わしたのはその2回だけだったぞよ(笑)


(映像はこちら!!)

でもねぇ・・・1曲目の「不再犹豫」が始まった時、
まあこの曲はWINGのコンサートでもいつもやってるBEYONDの代表曲のひとつだけど、
彼と、特に死んだ黄家駒の実の弟と一緒にこの曲を演奏しているというのが何か心に沁みて涙が出て来た・・・

最後の曲「光辉岁月」もしかりである・・・


さて次は元零点(LingDian)のボーカル周晓鸥(Zhou XiaoOu)!!


(映像はこちら!!)

こいつともいろいろあった・・・

零点(ゼロ・ポイント)6万人スタジアムコンサートの時、
ライブレコーディングのためにアメリカからWyn Davisを呼んで、
機材が足りないというので北京じゅうを走り回って探していた時の話だ。

一緒に探してくれてたレコード会社の社長が、
「晓鸥のホームスタジオには確かその機材があったはずだ」
と言って彼を捕まえて話していた時にワシは聞いたのだ。

「これは俺の機材であってバンドとは関係ない」
と言って貸すのを拒んだのを・・・

「俺は誰のために北京じゅう走り回って機材を探してるんだ?
お前のためでもあるんだろがよ!!」

その日以来彼のことはどうも虫が好かんかったのだが、
この狭い中国ロック界でお互いいがみ合ってても仕方がない。

考えてみれば彼はそれだけバンドと仲が悪かったということだ。
その証拠にその後きっぱりとバンドを脱退している。

まあワシに対してどうのこうのというわけでは決してないというわけで今は仲良くやっている。

それというのもこいつ、LuanShu!!
こいつと晓鸥が大の親友になってしまったので、
必然的にワシと会う機会も多く、仲違いしてるわけにもいかなくなったのよね〜(笑)


(映像はこちら!!)

彼自身はシンガーというよりはプロデューサーなのだが、
最優秀プロデューサーに選ばれたり、
映画音楽の主題歌を自分で歌ったりもしてるので、
まあ今では中国ロックの重鎮のひとりであろう。
特にこの死んだロック仲間、唐朝のベーシスト张炬のために書いた「礼物(LiWu)」は、ロック史に残る名曲のひとつと言っても過言はないであろう・・・

YaoGun30ShangHaiLiWu.jpg

思えば张炬が死んだことによって、その後の唐朝はボーカルの丁武(Ding Wu)とギタリストの老五との確執が激化して分裂(>_<)

この中国ロック30年の歴史コンサートに唐朝が出演しない理由にも老五との確執という噂もまことしやかに伝わって来る・・・

「中国人はひとりひとりは龍だがふたり揃うと豚になる」
という諺があるように、
どんなバンドにもムードメーカーがいて、
その存在がふたつ並び立たないはずの龍をうまい事やって存在させているというのはよくある話だ。

BEYONDの場合はそれがドラマーのWINGだろう。

大きな確執がメディアを騒がしているギタリストのポールこと黄貫中とベースの黄家強と仲も、WINGがなんとか頑張って修復して欲しいなといつも思う。
(かと言って自分が爆風スランプのこととなるとそう簡単にいかないのだが・・・笑)

何はともあれ、よくも悪くもこれが現在の中国ロックの大御所たちの「今」である。

願わくばみんないつまでも健康で、
こんな風にしがらみや色んなものを乗り越えてまた集まれるチャンスが毎年あればいいのになと思う。

中国ロック30年の歴史はワシにとっても27年間の奇異な人生の歴史である。

乾杯!!

打ち上げなう〜乾杯!!! - Spherical Image - RICOH THETA

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2016年10月11日

Funky末吉Trio初の中国ツアー

まあ「Funky末吉和他的朋友们」と銘打ってはよくツアーを廻ってはいた・・・

ファンキー末吉定例ライブin天津
日本人の来ないライブ
北京定例ライブwith D-Drive
9連チャンの中国ツアー後半は江南地区5本
VoThM天津北京ライブ
寧夏回族自治区銀川ツアー3本

ところがその中でのひとつの「演目」でしかなかった「Funky末吉Trio」としてツアーを廻るのは初めてである。

そもそもはと言えば元布衣(BuYi)のマネージャーだった黄晨(Huang Chen)という女性がいつの間にやら雲南省の大理(DaLi)というところに引っ越していたということから話が始まる・・・

ワシも雲南省の麗江(LiJiang)というところには行ったことがあり
そこも初めて行くワシにとってはそれこそ桃源郷のようなところで、
大理(DaLi)というところは更に皆が口を揃えて「もっと素晴らしいところだ」と言う・・・

そんな素晴らしい街に引っ越した彼女の友人がライブハウスを開き、
そこのオーナーがワシの事が大好きらしく
「是非来てライブをやってくれませんか」
というところから始まった。

さすがは元敏腕マネージャー、
「どうせだったらいろいろ1週間ぐらいツアー組んであげるから」
と言うのだが、
デブのキーボード張張(Zhang Zhang)が忙しくて4日間が限界だったので、
せめて大理(DaLi)では1日ぐらいゆっくりして下さいな・・・というわけで4日間3本のツアーを組んでくれたというわけだ。

結論から言うと飛行機移動でライブ3本では金銭的には赤字が出たのだが、
まあ「バンド」としては身のあるツアーだった。

何せリハーサルなどしないのだからツアーでもないとなかなか新曲とか仕上げるのは難しいし、連日ライブをやることになるのだから、北京定例ライブみたいに先月やった曲を思い出すので精一杯ということもなく、「バンドサウンド」というものが練られてよい。

結局、3連符の5つ取りと8つ取り(4つ取りに比べて数段難しい)を駆使したシャッフルの難曲と、昔モンモンという歌手に書いた曲を渋谷有希子に歌ってもらってレパートリーに加えることも出来た。

そして言わなければパッと聞いて誰もわからないことなのだろうが、
実は今までやっていたラテンの曲は、
「全てのリズムは2−3と3−2に分類出来る」
というラテンの偉い人の教えに従って、
今まで3−2で叩いていた曲もメロディー自体が2−3だったので叩き方を真逆に変えた!!

長年叩き慣れたものを根本から変更するって結構大変なのよね・・・

まあ新曲も含めて、メンバーの皆さんも北京に帰ってしばらく身体で熟成させれば、おそらく月末の北京でのライブの時にはもうばっちし身体に入っていることだろう・・・

まあツアーの赤字補填はそういう意味でも私がさせて頂いて、
本当に小額ですが些少のギャラを出させて頂いた・・・

もちろん毎日のご馳走はワシが奢る!!
まあそれは北京でもそうなので地方に出ても同じである(笑)


さてツアー初日は重慶!!
場所はなんとこのライブハウスだった・・・

看板も出さずに取り締まりといたちごっこで運営してた頃の話
引っ越してちゃんとしたライブハウスになっていた頃の話

そして今回もまた場所を引っ越していたこんなに素敵な店になっていた・・・

オーナーとまた記念撮影!!

FunkyTrioTourChongQinPhoto.JPG

いや〜一生懸命宣伝してくれたんやろうなぁ・・・
お客さんが70人も入っていてびっくりした!(◎_◎;)

自分名義で70人って日本でも集められへんでぇ・・・(驚)

ワシの中国での名声って日本より大きいんやなぁ・・・
こりゃひょっとしたらツアーもトントンで黒字が出るやも知れんぞ・・・

と思いながら打ち上げ!!

重慶火鍋は2度辛い!!(>_<)

・・・というわけで翌日はこんな感じ(笑)

大理(DaLi)のライブハウスがまた素敵な店だった・・・

きっと地元のロック好きの若者で運営してるんやろうなぁ・・・
とか想像しながら名物の「雲南コーヒー」を頂く!!

メンバーはみんな仮眠を取ると言うが、
ワシはこの大理(DaLi)の古城(GuCheng)と呼ばれる旧市街がとてもいい街並みだったので探索に出かけた。

「大理石」というのは実はこの街の名前から付けられたもので、
なるほど大理石関係の店や芸術品なども多い・・・

次の日はオフなのでまた探索しようと思ったら、
なんと偶然LuanShu
大理(DaLi)に来ているということで合流!!

なるほど、西は雲南の山々、東は湖に挟まれた風光明媚な街並みを堪能させてもらいました・・・

ところで夜は古城(GuCheng)で飲もうということになり、
街をぶらぶらしながらお洒落な店に飛び込んで飲んだりしてたのだが、
生バンドが入っている店も多く、街を案内してくれた若い衆が言うには、
「凄いですよ、バンドやってる奴らみんなファンキーさんのこと知ってて、
見かけたらみんなびっくりして憧れの眼差しで見てるんですよ・・・」

「だったらライブに来い!!」
とまあ中指立てるわけでもなく、とりあえず大理(DaLi)は小さな街なのでその程度の動員で赤字(笑)
次の街、昆明(KunMing)へ向かう・・・


黄晨(Huang Chen)がブッキングしてくれた乗り合いタクシーに乗って行くのだが、
これがたっぷり5時間ほどかかってもうへとへと・・・

入り時間にも遅れて直接小屋に着いたら、
なんと懐かしい人がライブハウスの入り口でワシらを待っていた・・・

5年前、ここ昆明で一緒にコンサートをやった少数民族の歌手、高洪章(Gao HongZhang)である!!

その時の話

不思議な人間である。

一緒に仕事をしたことのある歌手というのは数多いが、
この男だけは何故だか「懐かしい」というか、
「本当に時空を越えてやっとまた再会した」という気持ちになるから不思議である。

さっそくリハ後に夕飯をご馳走になった・・・

もちろんライブ前なので酒は飲めん・・・
何やら彼は電話でライブ後にワシが飲みたいと言っていた米酒を持って来いと誰かに指示していたようだ・・・

そして打ち上げ!!

自家製の米酒!!

FunkyTrioTour2016MiJiu.JPG

これを持って来てくれたのは、
前回のコンサートの時に神鼓(ShenGu)という太鼓を叩いて神々と交信するというこの方!!

FunkyTrioTour2016ShenGu.JPG

ブログの内容から少々引用してみよう・・・

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その後に出て来たこの民族パーカッション!!

KunMIngShenGu.jpg

名を「神鼓(Shen Gu)」と言う。

タイコに鈴が付いていて、
右手でそれを揺らして鈴を鳴らし、
左手でバチでタイコを叩く。

普段はこのように地べたに座って演奏するのだが、
最後のサビの繰り返しになると突然立ち上がって、
狂ったように踊りながら演奏するのだ!!

リハの時にそれを見た瞬間にワシは号泣!!

本番の時はワシの位置からは見えなかったが、
よく見える位置の張張が号泣!!

「ファンキーさん、あれはねぇ、神様と交信してるんだよ。
誰にもじゃま出来ない神との会話なんだよ!!」

それもそのはず、彼の職業はもう音楽というレベルを越えている!!

病気の人がいればそこに行って「神鼓(Shen Gu)」を叩き、
運気が悪い人がいればそこに行って「神鼓(Shen Gu)」を叩く。

神鼓奏者というのはもう音楽を越えて呪術師のレベルにいっているのだ。


宗教は人を救うために生まれ、
そして時には戦争を起こし、人を殺す。

ヘタな宗教をやるぐらいだったら、
楽器をつきつめて神と交信した方がよっぽど平和である!!

---------------------------------------------

もうね、この人たち、凄すぎるの!!(涙)
とりあえずこの高洪章(Gao HongZhang)のアルバムを全曲ここにUPするね!!

ところどころで聞こえるサックスのような楽器は実は「声」なのよ(驚)

もうね、次の雲南ツアーの時には彼らゲストで呼ぶことにするわ!!
途中のお歌のコーナーんとこで思う存分神々と交信して下さい!!(感涙)


というわけでアルコール度数10度で危険なほど酔っぱらう少数民族自家製の米酒でしこたま酔っ払ってツアーは終わった・・・

「大理(DaLi)に来るんだったらどうして予め連絡しない!!俺の故郷なのに!!」
と彼は言うが、張張(Zhang Zhang)は、
「そんなことしたら大変ですよ。もう昆明だけでこの歓待ぶりなんですよ。
彼は全ての仕事を休んでずーっと私たちを歓待し続けますから!!」

・・・そしてワシは次の日の朝一番で北京に帰ったが、
張張(Zhang Zhang)はチケットを変更してもう1日滞在して歓待を受けている(笑)


でもね、実は助かったのよ・・・
実はね、実はね・・・小屋にシンバル忘れたの(涙)

北京着いてから気付いてすぐに張張(Zhang Zhang)に連絡して取って来てもらった・・・

すまんのうすまんのう・・・次からはもうシンバル持って行かんし!!(そこかい)

Posted by ファンキー末吉 at:15:09 | 固定リンク

2016年10月 9日

記憶がなくなるほど飛ぶというキノコ鍋(笑)

ツアーレポートの前にこの話をUPしておこう・・・

重慶から大理に入ってライブが終わったFunky末吉Trioのご一行、
キーボードの張張(Zhang Zhang)が神妙な顔してこんなことを言う・・・

「前回来た時ねぇ・・・」

聞けばどこかにキノコ鍋の専門店があって、
そこで食べているうちにみんながハイになって記憶が一切なくなるほど飛んでいたと言うのだ。

「それって合法なの?」

何せ雲南省には世界的に悪名高い麻薬トライアングルがあり、
政府当局も躍起になって摘発に力を入れているようなところで非合法なものなどやりたくはない・・・

「いたって合法ですよ!!明日の移動日に探して行ってみましょう」

Kinoko1.JPG

大理の古城(GuCheng)と呼ばれる旧市街、
張張(Zhang Zhang)の記憶を頼りに探すこと30分、
ようやくたどり着いたそれらしき店!(◎_◎;)

その名も「箱舟デブキッチン」!!(笑)

Kinoko2.JPG

まあこうして表通りに看板を出しているんだから決して非合法な店ではあるまい・・・(安心)

噂の「キノコ鍋」とやらを頼んでみる・・・

Kinoko3.JPG

まあ考えてみたらキノコってとどのつまり「菌」なのな!(◎_◎;)
いろんな「菌」が形を変えて皿の上に乗っかっている・・・

説明書を見ると、まあこれだけたくさんのキノコがあるんだったらいくつかのキノコで飛んでハイになってもおかしくはない・・・

Kinoko7.JPG

しかしまあ、「菌」だと思えばキノコってちょっと気持ち悪いな・・・
いくつかのキノコは何だかわからんがヌルヌルしとるし(>_<)

ちょうど雲南省の山々を眺められる席にてグツグツと煮てゆく・・・

Kinoko4.JPG

10分後ぐらいには煮上がって出来上がり!!

Kinoko5.JPG

スープは鶏ガラであっさり味で、
キノコの味も滲み出て来て結構美味い!(◎_◎;)

みんなもがんがんに食が進み、見ればひとりだけ汗だくになって食っているヤツがいる・・・

Kinoko6.JPG

辛くもないこんな鍋食ってそこまで汗だくになるか?!(◎_◎;)

まあデブは暑さに弱いのだろう・・・
みんなは気にせず箸が進み、食い終わってお勘定!!

まあひとり1000円程度のリーズナブルな値段である。

また古城(GuCheng)の街並みを眺めながら帰路につくご一行、
「あれ?みんな飛んでないですか?」
と張張(Zhang Zhang)・・・

あ、そんなことも言ってたなぁ・・・別に普通ですが・・・(笑)

5人で鍋食って誰ひとりとしてハイになったりしてないのに、
どうやらこいつだけがひとりハイになっているらしい・・・(笑)

ひょっとしてこれってデブにだけしか効かないの?
・・・などと思ってもみたが、まあ地元の人が言うには、
人間がキノコ取りに行ってそれを店で出してるわけだから、
場合によってたまたまそんなキノコが混じってただけなんじゃないですか・・・

ひょっとして前回来た時に混じってて、
今回は混じってないのに「飛ぶ」と信じ込んでるからひとり飛んでるデブ(笑)

いや〜でもデブ以外には決して飛びはしないが「鍋」としてだけでもかなり美味な料理でしたぞ・・・

さてツアー最終地の昆明へ移動〜

Posted by ファンキー末吉 at:14:05 | 固定リンク

2016年9月17日

蕁麻疹・・・

旅をしていて一番困るのが旅先での病気である。

二十数年間中国語を喋って生活しているとは言え、
ワシの中国語レベルなんて所詮は「生活レベル」。

生まれついての健康体で、生活の中に「病気」などがないので
必然的に病名とか病状を伝える中国語力が全くなく、
医者に行っても薬を買うにも親しい中国人に行ってもらう必要があり、
だから旅先で病気というのが一番困るのよねぇ・・・

実は今回旅先で「病気」というか蕁麻疹が出た(>_<)

JinmashinUde.jpeg

天津の打ち上げで、疲れているのにカキなど海鮮を食ったせいか、
北京に帰った途端に二の腕にぶわーっと出たのだ・・・

まあカキに当たってこのぐらいで済むなら俺って凄いなぁ・・・
など思いながら飛行機に乗る頃には足にも出た・・・

JinmashinAshi.jpeg

ライブ終わって天津から夜中の2時に院子着いて4時半に起きて、
10時間かけてやっと湖北省利川というところに着いたわけだから、
そりゃもう疲れてるからじゃろう、なんか身体じゅういっぱい出た(>_<)

人間の身体には自然治癒力があるんだから寝れば大丈夫!!
とばかり昼寝をしたら本当にだいぶよくなった(笑)

まあこの程度だろうと、夜は地元の若いバンドの連中と飲む!!

元々は前回恩施(EnShi)に来た時の老師が、
「ごめん今日は行けない」
ということでワシと飲みたい若いバンドの連中をよこして来たのだ。

「ありがた迷惑」とも言えるこの風習・・・(笑)
「自分が行けないから全く知らない人に代わりに接待して来い」と・・・

まあ「ご馳走してくれる」というのだから人見知りを押して飲みに行ったというわけだ。
(まあこれが後にとても助かることとなる・・・)

宴もたけなわで酒を飲み、碗を割り、
そんな時に張嶺(ZhangLing)からメッセージが入る。

「9時半から俺の部屋で曲聞きながらミーティングしようぜ!!」
もうこちらは十分にへべれげなのでそのままホテルに帰る・・・

主催者が気を使ったのか彼の部屋はスウィートルーム!!
そこにワインを買って来て飲みながらというわけだ・・・

JinmashinSweatRoom1.jpeg
JinmashinSweatRoom2.jpeg

ここでまたへべれげになって酔い潰れ、
朝になると蕁麻疹なんかどこ吹く風!(◎_◎;)

翌日はすっきりとして朝飯食って、現場に到着!!
ところがサウンドチェックの時にまたモコモコと今度は身体中に出て来だした(>_<)

JinmashinZenshin.jpeg

ホテルに帰ってしばし寝てみたがよくならないので、
「よし、病院に行こう!!」
と思い立ってはたと困った・・・

ワシひとりで医者とか薬屋とか行っても言葉がなぁ・・・

そして思い立ったのだ!!
ワシにはもう地元に「仲間」がいるではないか!!!!

WeChatでグループチャットを組んで、
昨日飲んだ全ての若い衆に事情を書いて写真を送る。

「それは大変だ」
とばかりみんなやれ医者だやれ薬だとやり取りをしていたのだが、
打ち込むよりも喋った方が早いと思ったのだろう、
最後の方はボイスメッセージのやり取り・・・

これが方言がキツくてワシには全く聞き取れんのよな・・・(笑)

JinmashinYaritori.jpeg

まあなんじゃかんじゃで若い衆が薬を届けてくれた。
左が西洋の薬で右が漢方薬。

JinmashinKusuri.jpeg

それを飲みながら色々考えた。

食物だったら一度よくなってまたぶり返すっておかしくないか?
何か新しい食物のアレルギーが生まれたんじゃないか?・・・

アレルギーなど全く持ってなかったワシがある日突然ブリーチ液にアレルギーが出て、
今では頭皮に液をつけないようにやって貰えるところでしか髪染めしない。

友人の元ちゃんなんか今まで全然大丈夫だった「魚」で突然アレルギーが出てそれを食べられなくなったとか・・・

そう言えばワシも天津で食った2時間後に蕁麻疹が出て、
今日は朝飯食った2時間後にまた蕁麻疹が出とる・・・
(昨日の晩飯はその後泥酔なので蕁麻疹の具合がわからん)

何か共通の食材はないか?・・・

天津

羊、牛、貝、カキ、ザリガニ・・・

ホテルの朝飯
JinmashinAsameshi.jpeg

豚、鶏、卵、小麦、米、芋・・・

ってひとつも食材かぶってないやん!!!!(>_<)

理数系の頭を色々とひねって考えてみる・・・
きっと何かが抜け落ちているはずだ・・・

そもそもが食材が問題で2時間後に症状が出たと考えるより、
何かの原因で一瞬で症状が出たと考えてみてはどうか?・・・

頭皮がそうだったように接触によってすぐに反応が出ることもあるし、
精神的にも何かの原因で出ることもあると言う・・・

1、症状が出たのは天津から帰ってひとりで可愛い従業員がいる日本居酒屋で一杯やった時・・・
2、飛行機の中・・・
3、会場に着いてサウンドチェックをしようと思った時・・・

・・・ってこれ全部誰か可愛い子ちゃんがおるやん!!
居酒屋は従業員、飛行機はスチュワーデス、会場はケイタリングのお姉ちゃん!(◎_◎;)

張嶺(ZhangLing)の部屋で飲んでた時にはおっさんばかりやし、
これはひょっとして美女を見るとアレルギーが出るのでは?・・・

そうなのか!!美女怖いぞ!!まんじゅう怖い!!
特に20代の美女が一番怖い!!

皆さん、お願いですからワシに美女を与えないで下さい!!!


PS.おっさんばかりでこれから重慶ー成都のツアーなのであれからめっきり症状は出ていません(笑)

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2016年9月 4日

フェスティバルのハシゴ(2016年夏)

これだけ中国じゅうで山ほどの音楽フェスティバルが催されているんだから、スケジュールがガッチンコしない方がおかしい・・・

去年はこんな感じでフェスをハシゴし、今年も去年に負けずの移動距離を飛ぶこととなる・・・

もともとは周韧(Zhou Ren)の北京でのフェスが8月26日に入っていて、
爽子(ShuangZi)が同じイベントの最終日28日に入った。

そしてその間の27日に長春でのイベントが入ったので、
北京ー長春ー北京という移動を余儀なくされることになったのである。

26日のイベントのサウンドチェックは前日25日に行われることになったのだが、一緒に住んでいる布衣(BuYi)も同じく26日に同じイベントのサウンドチェックだと言う・・・

このイベントは各出演者の近所に送迎バスを出してピックアップして廻るというので、少々早く出る必要はあるが布衣のバスに便乗させて頂いた。

ガラの悪いのがどんどん乗り込んで来る・・・(笑)

まあこれが乗り合いバスやったら普通の人は絶対に乗らんわな(笑)

会場は北京市内とは思えないむっちゃ広い芝生の公園だった!!

なんと主催者は以前のこのドタキャン騒ぎ(これこれ)の主催者と同じで、
そのうちひとりは20年前からの友人でもあるので、
「26日にドラム叩き終わった瞬間に飛び出しで空港まで行きたいんだけど」
と相談しておく。

「よっしゃ、じゃあお前のために車一台用意しとくよ」
これで解決!!
タクシー呼んだり待たせたり、余計な手間が一気になくなった・・・(嬉)

当日!!
また布衣もバスに乗って早めに会場入り!!

バスに乗るミュージシャンもみんな「敬老精神」に溢れているので(笑)
ワシは最後部座席でごろんと横になれる。

いや〜これ全然違うのよ・・・疲れのとれ方が・・・(ホント)

さて会場着いたら先に布衣のライブ!!
そして周韧(Zhou Ren)!!

ちなみにどちらのギタリストも苗佳(Miao Jia)が弾いているので、
みんなが「なんだこれ苗家音乐节じゃねえか」とか
「苗家和他的朋友们じゃねえか」とか彼をからかうのがツボに入って、
ワシも彼を見る度にそう言ってからかう・・・

ワシはこの日の出演は周韧(Zhou Ren)のみ!!

彼のメニューにはドラムソロのコーナーもあり、
ネットにUPされてたので貼り付けとこう・・・

ドラム叩いたら即飛び出しで空港まで!!

何とか間に合って長春へ!!

着いたらワシを待ってすぐにゲネプロだと言われていたが、
結局は朝いちにゲネプロということで数時間ほど仮眠・・・

早起きしてサウンドチェック!!

ここでの出演はワシは李夏(Li Xia)と張嶺(Zhang Ling)のみ!!
のみったってふたつ出演するわけだが・・・(笑)

オープニングメドレーと唐朝老五のふたつがドタキャンになったからなのだが、張張(Zhang Zhang)はそのふたつに参加しているので、
レギュラーの鄭鈞(Zheng Jun)とワシと一緒の張嶺(Zhang Ling)と含めてまた4つ!!

ちなみに前回の北京のイベントではワシが4つでヤツは5つ・・・

なーに今回はリハのスケジュールがなかっただけで
次の上海はLuanShu周曉歐(Zhou XiaoOu)唐朝老五と、おそらくBEYONDのベーシストSTEAVEこと黄家強とオープニングメドレーも入るだろうから5つじゃ!!!

と指折り出演バンドの数を数えて自慢するのも馬鹿馬鹿しいと思い直し、
いくつでもいい!!中国ロックの歴史に残るぐらいいい演奏をすることが大事なんだよと自分に言い聞かす・・・

ちなみに今回の李夏(Li Xia)の演奏、
全くワシのせいではないのだが、2曲目はベースが変則チューニングでチューニングを下げるのだが、きっと全体的に全部半音高い(>_<)
こちら3番目のバンド)

もうね、やめて欲しいのこんなミス(涙)
ライブ終わって散々責めたが、本人はチューニングが狂ってることすらわかってないので全く気にせず飲んでるし〜(>_<)

ChangChunGuiXianDrink.JPG

ちなみに前回の北京のイベント
「Funky〜久しぶり〜!!」
と声をかけられたこのイベントの主催者・・・

もう女漢子(NvHanZi:女性の豪傑の意)っつうそのまま!!(>_<)
土佐のはちきんのようにキンタマが8つあるんではないかというぐらい・・・

前回の北京では打ち上げで各テーブルを回って白酒でイッキをし、
酔い潰れて若いミュージシャンに担がれて帰って行ったが今回もこんな感じ・・・

ChangChunYaoGun30Drink.JPG

想像するにきっと20年前出会った時にはペーペーのロック好きだったのだろう。
それが入党かなんかして今では共産党幹部かなんか・・・
昔好きだった仲間たちを呼び集めて大きなイベントをやりたい!!
私の今の力ならそれがやれる!!・・・

・・・ってなもんではなかろうか・・・
中国ではこういうロック世代が今政府の重要ポストに入ってたりするので、
経済のバブルと相まってロックが非常に盛んなお国柄になっているのだと言えよう・・・

そのおかげで爽子(ShuangZi)や李夏(LiXia)などの若い世代のバンドが日の目を見るようになってるんだから、中国ロックのためにワシも一緒に飲んで彼女を盛り上げてやろう・・・


まあ何じゃかんじゃで打ち上げも終わって朝5時起きで北京戻り!!
一昨日出演した北京のフェス会場へ向かう・・・

一昨日車の手配をしてくれた主催者である古い友人がワシを見つけてこう言う。
「おかえり〜Funkyさん、今日はどこに行く車を手配しようか?(笑)」

いや、もうどこも行きたくないし・・・と苦笑いで返すと、真顔でこんなことを言った。

「いや〜Funkyさんのドラムはやっぱ違うよ。
イベントには元スコーピオンズ(だっけか忘れた)とかのドラマーも来てたけど、
やっぱ全然違うよ。あんたは最高だよ!!」

主催者からこんなことを言われるなんてミュージシャン冥利に尽きるぜ・・・(感涙)

この日は爽子(ShuangZi)のステージだけなので、
他にも掛け持ちをしている苗佳(Miao Jia)を
「どうだい、苗佳和他的朋友们のイベントは?」
などとからかう(笑)

「かんべんして下さいよ」
と照れながら、
「でもFunkyさんの方が飛び回ったり一番忙しいじゃないですか」

まあ彼は同じところで4つのバンド、
ワシは北京ー長春ー北京で4つ。
張張は最初の北京がないが長春ー北京で5つ。

でもまあ「誰が一番忙しかった」とか「誰が一番稼いだ」とか関係ない!!
「誰が一番いい音を出したか」っつうのが一番大切なのである。

最後の爽子(ShuangZi)のステージも頑張って叩かせて頂いた。
ステージ袖で主催者である友人がこっちを見て親指を立てている。

これがやっぱ一番嬉しいよね。

ChangYangYinYueJie2016ShuangZi.JPG

ChangYangYinYueJie2016Drumming.JPG.JPG


爽子(ShuangZi)はこのイベントの大トリだった。
(偉くなったのう・・・)
スタッフが片付けに入り、ちょっと「祭りの後の寂しさ」が心に湧き出て来る・・・

「そうだ、ギャラを渡さなきゃ」
他のアーティストは最近ではみんなWeChatで振り込み(ホンマ便利になった)なのだが、
爽子(ShuangZi)はヤクザなので(笑)いつまでたっても現金でぽんと渡される。

中国の最高紙幣は100元札、たかだか1500円ぐらいなのだから、
数万円ぐらいのギャラだったらちょっとした「札束」になる。

写真に撮ってブログにUPして、
「こんなにもらいました!!でも日本円に両替したらちょっとしかないのよ〜」
とウケを取ろうと思ったら、渡された札束がむっちゃ薄かった(>_<)

おい!!爽子(ShuangZi)!!!

まあいい、金のためにドラムを叩いてるのではないのだ!!
そのままひとりで日本居酒屋行ってキープしてる焼酎を飲みながら3日間の余韻に浸った・・・

これでいいのだ!!
これでいいのだ!!

幸せじゃぁ〜
ドラム叩いて酒を飲む
今日は東へ明日は西へ〜
(名句)

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2016年8月16日

寧夏でプチドラム教室

もうね、ホンマはイヤんなってんの(>_<)

中国では助けたり助けられたりが通常なので、
その人たちのために一生懸命働いてもノーギャラということがよくある。

今回、というか毎回寧夏に行く度に地元の欧老師(OuLaoShi)から
「Funkyさん、せっかく寧夏に来たんだから生徒の前でいっぱつドラム叩いて下さいな」
と言われ、よくライブの前にその会場で叩いたりはしてた。

そう、欧老師(OuLaoShi)はドラムの先生。
自ら教室を開いてはいるが、Pearl倶楽部には属していない。

想像するに、前回株洲に行った時に地元の王老師が
「元手が5万元ないとPearl倶楽部を立ち上げられない」
と言ってたのを加味すると、
きっとPearl倶楽部に加入するためにはある程度の量のPearlドラムを最初に購入せねばならないのだろう・・・

布衣(BuYi)のボーカル老呉(LaoWu)
「あいつは貧乏だからなぁ」
と言ってたことがあるので、そのお金がなくって今だに加入せずにやっているのではないかと想像する・・・

そう、欧老師(OuLaoShi)は布衣(BuYi)の初代ドラマー・・・
となると老呉(LaoWu)と家族同然に暮らしているワシにとっても「家族」のようなものである。

まあ「家族」から言われたら銭金なく助けてやらねばならないのが中国なので、
まあしゃーない・・・毎回寧夏に行く度に時間取って無償でプチクリニックなどをやってあげていた・・・

まあクリニックと言ってもひとりドラムのメニューをちょいと喋りを長くしてやってやればいいだけなので、ライブ前のウォーミングアップぐらいに考えてあまり負担にはならなかったのだが、今年は
「3人も日本から偉大なドラマーが寧夏に来るなら是非3人でやって下さい!!」
と何やら雲行きが怪しくなった。

「ワシは友達だからええけど、知り合いでもない佐々木隆さんとマッド大内さんがタダでやるのはちょっと筋違いなんとちゃうん!!」

角が立たないようにそう伝えるのがこの中国ではなかなか難しい・・・

仕方ないので老呉(LaoWu)にうまいこと伝えてもらう。
何せ彼はバンドのメンバーチェンジをするのに1年以上何も言わずに波風を立たせずにメンバーチェンジをするという、「バンド」よりも「人間関係」が大切なヤツなので彼に任せておけば大丈夫だろう。

「お金は用意するってよ」
そう老呉(LaoWu)から言われて胸を撫で下ろすワシ・・・

まあ「ふたりにお金を用意した」ならきっとワシにも少しぐらいはくれるだあろうと期待(笑)

寧夏で2本のライブの二日目の昼間、佐々木隆さんとマッド大内さんには、
「空いてる時間にお仕事入れましたんで稼いで下さいね」
と胸を張ってそう言った・・・

以下また同行したペンギンさんのレポートより

そう、このライブハウスは昔院子で一緒に住んでた仲間が開いたライブハウス!!

かなり大々的に行われるようだ・・・
司会者が出て来ていよいよ開始!!!

最初は地元の生徒たちがデモ演奏をする・・・

それを聞いて「点评(DianPing」つまり「批評しろ」と・・・
これは全中国Pearl倶楽部のツアーでも時々やらされるが、
実は非常に辛いのよ、これ・・・

だって子供相手にさぁ、「うん、とてもいいよ」以外の何が言える?
本人のためだと思って本気で批評したら子供なんてみんなくじけて辞めちゃうよ・・・(涙)

まあでも「凄いドラマーに批評してもらったよ」というのが大きな記念になるらしく、
まあ無難なところでまとめてこのコーナーを終わらせる・・・

そして佐々木隆さんの登場!!

ちなみに順番はもうこのツアーで固定してしまったが、
佐々木さんとマッドさんが同じドラムセットを叩くことになるので、
途中でセッティングを変えるためにワシが二人の真ん中で叩いてる間にセッティング替えしてもらうというもの。

何故佐々木さんが先かと言うと、
その後ワシのデモ演奏の間にマッドさんのセッティングに変えて、
そのままマッドさんのドラムフリーソロになって、
それを受けてワシのフリーソロになって、
その間に佐々木さんが自分のセッティングに変えて、
そして最後にふたりの解脱ソロを行うというもの・・・

佐々木さんのポリリズムを駆使した難解なドラムソロは、
基本になる1、2、3、4を出してあげないとただの出鱈目に聞こえるので・・・

そして自分のソロ!!

ここで既に非常に疲れまくっている(>_<)
力を振り絞ってマッド大内を紹介!!

そしてその後またフリーソロを受けて自分も叩き、
佐々木さんがセッティングを終わるのを待ってバトンタッチ・・・

大トリの解脱ソロが終わって既にヘトヘトなのだけれどもここからが大変!!

もうね、ワシ決してネイティブな中国語スピーカーじゃないし、
学校も通ったことなければ全部独学で生活の中で苦労してやっと覚えたレベル・・・

ドラムの専門用語の通訳なんて無理!!(涙)

佐々木さんには
「絶対に難しいこと言わんでよ!!通訳出来んからね!!」
と強く言ってたが、思わぬところから・・・

もうね・・・中国人にわかりやすく説明すんのむっちゃ難しいの・・・(涙)

結局いくつかの生徒の質問を日本語に訳せなかった・・・
何度聞き直しても全くわからんかった・・・(号泣)

もうね、ドラムの専門用語無理!!!!(涙涙涙)

いくつかの質問は飛ばしておきまりの記念撮影で無事(?)にイベントは終えたが、
後半は結局ワシがずーっとマイク持って喋りっぱなし(>_<)

風邪気味の喉は更に悪化し、
頭は使い過ぎてぼーっとなり、
身体はもちろんもうボロボロ・・・

そして欧老師(OuLaoShi)の運転でライブハウスに送り届けてもらうのだが、
別れ際にお金のことが心配になったので聞いてみたら・・・

「うん、もうお二人にはちゃんと払ったから安心して」
・・・ってやっぱりワシにはくれないのね!!(>_<)

この時点でもう疲労困憊で倒れるかと思ったが、何とか持ち直してライブをやった(涙)

まあね、中国ではよくあること(涙)
次の日からの日中友好こども(大人も可)サマードラムスクールにはこの欧老師(OuLaoShi)達も参加するからね、
この御一行の参加がなかったら今年も大赤字になってたかも知れんのでやっぱもう「持ちつ持たれつ」でしょう。

中国の人間関係はこうやって網の目のように構築されているのだ・・・(涙)

Posted by ファンキー末吉 at:15:10 | 固定リンク

トリプルドラマー寧夏ツアー

初めて中国にやって来たと言う佐々木隆さんとマッド大内さん、
過酷なスケジュールだし大丈夫かなと思ってたら、
食物がどんぴしゃで、太原名物のこのお酒もお気に入りになったようで、
楽しく暴飲暴食しながらツアーが進んでいる・・・

TauYuanZhuYeQingJiu.jpg

太原では昼間っからこの酒を飲んでほろ酔いで寧夏回族自治区銀川へ!!
そして待ってたもの凄いご馳走!!

(以下、いろいろ同行したペンギンさんのツイートから画像をリンクさせて頂きます)

ここは老呉(LaoWu)の知り合いがオープンしたというむっちゃ豪華なレストラン。
羊の丸焼きも出て来ました!!

なんかこれを食すにはいろいろ儀式があるらしく、
最初は「老呉(LaoWu)とFunkyと二人で」と言っていたのだが、
「やっぱ日本からいらした偉大なドラマー3人でしょ!!」
ということになってワシら3人で儀式を執り行うことに・・・

「赤(紅色:HongSe)」は共産党の色でもあるし、
何よりも「紅(Hong)」という中国語は「成功する」とか「大人気になる」とかいう意味もあってとても縁起のいい色だということから・・・

そして、本来ならば白酒でイッキするのだろうが、今回はワインで乾杯!!

ちなみに中国語の乾杯は「干杯(GanBei)」つまり「杯を干す」という意味なので即ち「イッキ」のことである。

そして3人で羊を切り分けます!!

そしてまた「乾杯!!」即ち「イッキ」!!

そしてみんなでまた乾杯!!

そしてその羊が下げられてちゃんと切り分けられて出て来ます!!

・・・と何かペンギンさんのツイートをまとめただけのようになってしまいましたが(笑)翌日昼飯はこれ!!

そうするとどういうことになるかと言うと、
ステージで上半身裸でドラムを叩く「裸族」と言われてるマッドさんのお腹が・・・

MadOnaka.jpg

使用前使用後(笑)

MadBeforeAfter.jpg

早くこっちへ来ーい!!!(笑)

というわけで痩せるために(笑)ライブ!!

Funky末吉トリオにはゲストで地元の二胡奏者!!

そして佐々木隆さんコーナー!!
ギターに小畑秀光が入ってカシオペア初期の代表曲(レコーディングは佐々木さんがやって、神保さんはそれをコピーしたという)Black Joke!!

そして小畑秀光コーナー!!

いやね、毎回この低温花火やるんやけど・・・火薬臭いし煙たいし(>_<)

トリの老呉(LaoWu)の時にももちろん花火!!

客席でも花火!!

終わると残骸だらけ・・・(笑)

そんなライブを2日間やりました!!

ペンギンさん、レポートありがとう御座いました!!

Posted by ファンキー末吉 at:14:02 | 固定リンク

第三届Funky鼓校太原站

「第三回Funkyドラムスクールin太原」と銘打って始まったこの企画、
中国では何もかもが規模がデカイので困っちゃうのよね〜

応募要項

5泊6日で3380人/元(約6万円)で観光旅行もついてこの規模やられちゃぁなあ・・・(困)

第一回目、第二回目は日本で「日中友好こども(大人も可)サマードラム教室)」として執り行われたが、中国から参加するには渡航費やVISA申請の色んな経費も加わるので1万元(15万円)以上の参加費となる。

「第三回目は中国で開いてみて、その後は日本と中国と一年交代で開催しよう」
と言うが、そのうち
「中国だけでええやん」
となってしまうのが心配である(笑)

さて、日本からの講師陣はカシオペア初代ドラマー佐々木隆さんと、
ANTHEMの初代ドラマーマッド大内さん。

ファンキー末吉も加えてそれぞれタイプの違うドラマー3人がまず北京でライブ!!

佐々木隆さんとのドラムソロで解脱したまま二日酔いで太原へ!!

FunkyDrumSchool2016Bus.jpg

もうね、バスまでチャーターして全国から生徒がやって来るからたまったもんじゃない(笑)

FunkyDrumSchool2016Beutiful.jpg

会場は建築中に投資が頓挫してしまったという植物園・・・
つまり、温室の中にステージ!(◎_◎;)

FunkyDrumSchool2016Stage.jpg

もうね、暑いの暑くないの・・・(暑いのよ)

初日はそこで開会式とWelcome Live!!
みんな軽く死にました・・・

初日の写真はこちら


そして二日目!!
この会場でそれぞれレッスンを行うのだが、つまり温室にてレッスン(>_<)
もうね、暑いの暑くないの・・・(暑いのよ)

マッド教室

FunkyDrumSchool2016Mad.jpg

佐々木教室

FunkyDrumSchool2016Sasaki.jpg

Funky教室

FunkyDrumSchool2016Funky.jpg

そして中国の講師として小畑秀光とラブホに行ったこともある(笑)李浩(Li Hao)教室

FunkyDrumSchool2016LiHao.jpg

佐々木クラスで生演奏で手伝ってくれてた渋谷有希子ダウン!!

FunkyDrumSchool2016YouXiZiDown.jpg

昼飯のレストランでついに力尽きてしまったようです・・・
マッドさんがセクハラ!!

FunkyDrumSchool2016Sekuhara.jpg

もちろんウケ狙いのジョークなのであるが、
「やーね〜やめて下さいよ」
の声を出す力もなく、マッドさんまるで悪者(笑)

夜は最後の力を振り絞って発表会に参加してもらい、
翌日はゆっくり休んでもらいました。

2日目の様子はこちら


3日目は私たち講師陣にとっては実質的に最終日!!
午前中レッスンして夜はホールにて発表会!!

FunkyDrumSchool2016Concert.jpg

もうね・・・スケールが違うの(涙)
なんで高々ドラムスクールの発表会で山西省で一番いい劇場借り切って1000人近くオーディエンス入れて開催せないかんの(号泣)

これをやられると来年また日本でやる時に「規模が小さい」とか思われても無理なのよ〜(泣)

この日は「バンドは演奏無理だからドラマーだけで伴奏使ってやりましょう」
となってたので渋谷有希子もゆっくり休めて良かったのだが、
実際バンドだったとしても無理!!!

何せ7時開演と言うのに会場入りは5時!(◎_◎;)
それまでは他の人が会場使ってるんだと・・・

まあ全中国でこんなもんだからワシは別に慣れたもんじゃが、
中国初めての佐々木さん、マッドさんはびっくり・・・

入り時間からドラム台を組むところから始めて、
それでも予定通り(笑)30分押しぐらいで始まってちゃんと終わるんだから大したもん(笑)

これが中国!!This is Chinaなのです・・・

当日の様子はこちら

というわけで私たちは翌日寧夏回族自治区へと向かう・・・

FunkyDrumSchool2016Poster2.jpg
FunkyDrumSchool2016Poster1.jpg

みんなよく頑張りました!!

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2016年7月10日

中国の民族楽器「笙(Sheng)」とのセッション

先日の民族音楽とのセッションのレポート・・・

この吴彤(Wu Tong)という男、付き合いは20年以上になるのだろうが、そんなに頻繁に会うこともなく、まあ「昔からの知り合い」程度・・・

数年前旧正月に北京にいた時にギターの趙衛(Zhao Wei)に呼び出されて飲んだが、
その時に彼もいて二人が仲良く一緒に飲んでたのにちょっと違和感を感じた。

何故なら彼らは中国の「老摇滚(LaoYaoGun:ロックの大御所の意)」のひとつ「輪廻楽隊(AGAIN)」のボーカルとギター、いわばバンドの中心人物であるふたり・・・

しかも2004年には吴彤(Wu Tong)はバンドを脱退し、バンドは趙衛(Zhao Wei)を中心に新しいボーカルを入れて活動を再開している。

つまりバンドをやめたボーカルと残ってバンドを守っているふたりが非常に仲が良いということがちょっと不思議な感覚だったのだ。

実は去年にも一度オファーがあったのだがスケジュールが合わなくて実現していない。

「俺がギターで彼が笙吹いてるんだけどそこにドラマーとして参加してくれないか」

「笙(Sheng)」とはまたコアな民族楽器をやってるんだな・・・と当時はそのぐらいしか思ってなかった・・・

今年はぎりぎりスケジュールが合ったということでリハーサル!!

WuTongPaiLian.JPG

でもここでも何となく「違和感」というか「不思議な感覚」が消えなかった。

そもそもが数々のヒット曲を持つ「老摇滚(LaoYaoGun:ロックの大御所の意)」の代表格である「輪廻楽隊(AGAIN)」の中心人物ふたりなのだ。
こんなヒット曲のひとつでも演奏してやるだけでファンは大喜びだろうし、
何よりもそのヒット曲を歌うことによってこのふたりは一生食っていけるではないか・・・

そこで思い出したのが中野と河合のことである。

中野は昔ブラスバンドでトロンボーンを吹いていたということで、
昔一曲何かの曲でステージでトロンボーンを吹かせたことがあったが、
言ってみれば中野と河合がユニット組んで
「僕は歌は歌いません。これは僕がトロンボーンを吹くユニットなんです(まあヤツはやらんやろ・・・笑)」
と言っているようなもんではないか・・・(笑)

ところがこの吴彤(Wu Tong)が奏でる「笙(Sheng)」という楽器、
まあワシも仕事で使ったことがあるが、
まあこれほどにも演奏性の高い楽器だったとは驚いた!(◎_◎;)

そしてよくよく聞いてみたら彼は笙(Sheng)の家元の3代目かなんかで、
むしろこっちが「本職」!!

そして本番の日、会場に着いたらもっと驚いた!!

彼は笙(Sheng)の奏者としてヨーヨーマなんかと一緒に「シルクロード・アンサンブル」のメンバーとして活動する世界的な笙(Sheng)の奏者だったのだ!(◎_◎;)


見れない方はこちら

そしてその会場というのが何と世界経済フォーラムのサマーダボス会議!(◎_◎;)

そして彼はその中で世界中の文化人の中から選ばれる「Caltual Leaders」のひとりではないか!!!(◎_◎;)!(◎_◎;)

WuTongCaltualLeader1.JPG

WuTongCaltualLeader2.JPG

いや〜一緒にいる時はタダの酒飲みぐらいにしか思ってなかったけど偉い人やったんやなぁ〜(笑)

でも誤解しないように言っておくが、
ワシもロックを志す者、人の肩書きや共演者の名声にひれ伏すような人間ではない。

彼が「輪廻楽隊(AGAIN)」の名声とかを一切利用せずに、
自分の力だけでこれだけ世界に認められていることが素晴らしいと思ったのだ。

そんな彼に呼んでもらってドラムを叩くことを誇りに思う。

日本の雅楽の偉い人は決してワシに声をかけたりはしない。
「自分はこんなに優秀なプレイヤーなのに・・・」
そんなコンプレックスがいつもあって、
その反動でこんな芸術的な活動にとても憧れるようになっていたのだが、
母国日本でそれが叶うことはなく、
こうして中国でしかそのコンプレックスを払拭することが出来ないというのも奇異な人生である・・・

中国の民族楽器とは、まあ今となっては日本人としては一番よく理解しているアレンジャーだと自負しているが、
ドラマーとしてそれと一緒に演奏するのは非常に骨が折れる。

特にワシのように音量のデカいドラマーは、
出音の小さい民族楽器とのセッションはまず音量の問題が大きいのだ。

まあ最近は優秀なピックアップマイク等の開発によってマシにはなって来たが、
やはり基本は「生音」と「生音」こそが「セッション」なのだから非常に相性は悪い。

特にこの会場はコンサートホールでも何でもない。
「会議室」なのだ(>_<)

同時通訳のブースまである・・・

WuTongTlanslateBooth.JPG

北朝鮮専用席まで(笑)

WuTongNorthKoreaSeat.JPG

こんなところでドラムを叩いたらどうなるか・・・
・・・そう、即クレーム(笑)

「隣で会議をしてますので大きな音は出さないように!!」・・・無理(>_<)

仕方がないのでリハーサルでやった大きな音の叩き方は全部やめて、
Jazz的なアプローチでシンバルレガート中心のリズムに変更する。
8ビートはもちろんリムショットで、
それでも「もっと音量下げて」と言われる・・・無理(>_<)

モニターシステムは吴彤(Wu Tong)の要望により全てイヤーモニター。
そうしなければハウリングで大変になるであろうことを経験則として知っているのだろう。

ところが笙(Sheng)のマイクのボリュームを上げるとそこに回り込んでいるドラムの音ばっか(>_<)

まあしゃーない!!音が大きな自分が悪いのである・・・

というわけで大きな不安の中本番!!
1、2曲目はギターと笙(Sheng)だけなので会場で聞いていたが、
大きなノイズと共に笙(Sheng)のマイクが消されてしまった。

3曲目からドラムが入るが、
自分が聞こえないというのもあるが、
外に笙(Sheng)が聞こえなければワシの「仕事」の意味が全然ないので、
それはそれは気を使ってむっちゃ小さな音で叩いた。

いや〜音量を押さえるというのは「気持ち」を押さえることではない。
言うならば
「全力投球でスローボールを投げる」
ということである。

巨人の星の主人公「星飛雄馬」は、
最後に編み出した「大リーグボール3号」でその野球生命を潰してしまう。

全力投球で投げるその超スローボールは、
その全力投球のパワーを手首の腱が受け止めて超スローボールとなる・・・

長年そのパワーを受け止め続けた手首の腱は、
ある日「ピシッ」という音と共に切れてしまい、彼の野球生命はその瞬間に終わった・・・

ドラマーファンキー末吉はその溢れるばかりの「感情」を、
そのスティックを持つ手首で受け止め、
「ピシッ」という音も出ずに結局は爆音となって音となる(笑)

もうね・・・小さい音で叩くのって爆音で叩く数倍難しい・・・(>_<)

後でこの演奏がネットにUPされたので聞いてみたが、
会場の回線とこのLINEの回線は別ものなのね・・・

うむ・・・なかなか芸術性の高いいいセッションであった・・・

このユニットは今後も活動してゆくということなので、
今後は「音量との戦い」!!
小さな音で叩けるいろんなフレーズをたくさん用意しておこう・・・

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2016年6月 9日

頑張れアイドル!!

年末にファーストコンサートで故郷に錦を飾った邵雨涵(Shao YuHan)......

もうね、可愛いの・・・(笑)

いや別にルックスが好みでもないのにワシが心を奪われてしまった理由、
それは実はこのブログに書いてたと思ったら書いてなかったんだけど、
彼女がこの打ち上げの時にワシにこんなことを言ったのよね・・・

「私はこの辺の農民の家から出て来た歌手なんです。田舎者ですがよろしくお願いします」

実はこの言葉で心を鷲掴み・・・

中国で「農民」というと実は最大の侮辱の言葉で、
カースト制度のように金持ちは永遠に貧乏人を搾取し続けて大きくなって来たこの国で、
永遠に抜け出せないはずのカーストの最下級から、
この娘が大スターになろうとしている・・・

それがワシの心をくすぐるのよね・・・

怒涛のスケジュールでこなした2回のリハの時も、
彼女は本当によくワシと接してくれた。

アイドルのバックもやるチャンスは多いが、
「なんか偉いドラムの人が来た」
と緊張するだけの歌手やら
「どうでもいい」
とばかり全く普通の歌手やらいろいろいる。

彼女は「超級女声」という社会現象にもなったコンテスト番組で、
それこそ社会現象になるほど大成功したZと同期だったと言うが、
実は「プロデュースしてくれ」と言って紹介されて会った時のZの印象は最悪だった。

スタッフがワシをプロデューサーとして押して、
本人にも紹介しようということで会議室で会うことになったのだが、
「何よこのおっさん」
という態度で取り付く島もなかった。

「Zの方が先にブレイクしちゃってねぇ・・・」

そうやって笑うこの農民の娘は、
いきなりとんとん拍子に大ブレイクしたZと比べたら、
「何とか私に力を貸して下さい」
でなければここまで来れなかったのだろう。

アイドルなんだから周りのいろんな才能を自分のために集めて、
それで初めて大きな「商品」となる。

だからなのか何なのか、この農民の娘には
「彼女のためなら何でもやってやりたい」
と思わせるような何かがあるのだ・・・

年末の初コンサートから半年あまりで、
湖南大劇場という大きなところでソロコンサート、
そしてこれを皮切りに全国をツアーで廻るという・・・

なんかそんな「大きな渦」を感じるのよね・・・


コンサートは大成功!!

ShaoYuHanHuNanDaJuYuan.jpg

特筆すべきは毎回メニューにドラムソロがあるのな。

前回はオープニングがドラムソロで、
ドラムソロ終わりからロック調のオープニング曲に入るという構成だったからいいものの、
今回は・・・

ShaoYuHanHuNanDaJuYuanMenu.JPG

全く何も関係のないところにぽこんと鼓Solo !(◎_◎;)

しかも「着替えがあるから5分ドラムソロやってね」って5分って長いよ・・・
やるけど(笑)

有名人のコメントVが流れて、
その後ダンサーだけで1曲踊って、
「じゃあ始めてください」
っていきなり何の脈略もなくドラムソロ!(◎_◎;)

着替えが終わったらキューマイクでそれを知らされ、
適当に締めてドラムソロを終える。

メタルバンドみたいに終わったらバンドのみんなでかき回し入れて・・・
などない!!(キッパリ)

勝手に始まって勝手に終わる(笑)
終わったら歌手が出て来て何事もなかったかのようにMCを喋り始める(爆)

まあ世界広しと言えどもこんなドラムソロを叩く(叩かされる)ドラマーはワシぐらいしかおらんわのう・・・

でも彼女が喜ぶのだ。

着替え終わってステージに戻って来たら何か金髪獅子王みたいなのがもの凄い形相で何かもの凄いかも知れないことをやっとる・・・

好きなんだと・・・(照)

「ずっと私のバンドでこのもの凄いドラム叩いて下さいな」
ってあーた!!(赤面)

でも彼女のスタイルはと言うとこんな感じのB級ディスコで、
基本「ドチタチ」しかやってないんやからワシでなくても誰でも、
いや機械でも立派にこのステージはこなせるぞ!!(涙)

でも客には相当ウケているようだ。

会場を出たらワシの事が誰とも知らない客に捕まって写真攻めにあうし、
打ち上げでも歌手の次に写真攻めにあう・・・

金髪獅子王、モテ期か?(笑)

JinMaoShiWang.JPG
(オリジナルはこんなキャラらしい)

さてそんな中、打ち上げ会場でサイン攻めにあいながら、彼女が何やらふっと鬱陶しそうな表情をしたのを見逃さなかった。

B級ディスコが売りのB級アイドル(失礼)である。
打ち上げに集まる湖南省の田舎者(失礼)も所詮はB級(失礼)のファンかも知れない。
それこそ「農民(むっちゃ失礼)」と陰口を言われる人たちかも知れない。

でもその人たちがお前を支えてくれている。
お前はその人たちと一緒に大きくなるんじゃないのか?

ワシが出会った香港のアイドル達は人前では絶対に笑顔以外は見せない。
WINGだって人生で一番辛い時にもマスコミには笑顔で接していた。

アイドルであるお前がそれが出来なくてどうする!!

「よし、今度会ったら説教でもしてやるか!!」
と思ったらいきなり「ザリガニを食いに行こう」ということになった。

LaoChangSha.JPG

昨夜バンドのメンバーと「老長沙(LaoChangSha)」という有名な店でザリガニ食った写真をWeChatにUPしてたら、
「何よ〜みんなで美味しいもの食べて〜明日本番だから私だけ食べられないじゃない」
と拗ねてた(可愛いのだ)ので、
今日は地元の人との打ち上げもそこそこにどうしてもザリガニを食いたかったのだろう・・・
(それもアイドルとしては問題なのじゃが・・・)

スポンサーなどと一緒のテーブルからバンドのテーブルに逃げて来て、
「今日は絶対ザリガニ行くからね」
とみんなに耳打ちしていた。

そして打ち上げを早めに切り上げてバンドのみんなとザリガニ!!

LaoChangShaXiaoLongXia.JPG

いや〜これだけの量のザリガニを食ったのも初めてやなぁ・・・(笑)

彼女はと言えば綺麗な衣装をジャージに着替え、
でもそのジャージやシャツ自体がかなりのブランド物なんやろな、
ワシなんかが着ているどうでもいいようなジャージとは全然違う・・・

その真っ白な高級シャツにザリガニの染みが・・・

ShaoYuHan2016ChangShaYiFu.JPG

ステージのメイクのまま、それとアンバランスなジャージ姿、
そしてその白いシャツもザリガニの汁で汚れている・・・

なんかこのアンバランスな艶めかしさが彼女なのかも知れんなと思う。

全員とイッキしてしこたま飲んだ彼女は、
また傍の事務所に社長(おっさん)のほっぺにChuってしてた。

まあキス魔と言って酔うとキスする女性はいるが、
彼女もそうなのかも知れないし、それがセクシー派で売ってる彼女ののし上がってゆく方法論なのかも知れない。

でも田舎生まれのさっぱりとした性格の彼女がやるとまるで嫌味がない。

頑張れ、農民の娘!!出来る手段は何でも使ってお前はお前のやり方でのし上がってゆくのだ。
そしていつか同期のZを見返してやれ!!

ps...

「君の曲は中毒性が高くてメロディーが頭にこびりついて数日仕事にならないのよ〜」
そう言うと彼女は面白い言葉を使った。

「そうなのよ〜私の音楽は"洗脳音楽"って言われてるの〜」

そうか「洗脳音楽(XiNaoYinYue)」かぁ・・・面白い中国語だなぁ・・・
などと考えながらしこたま酔っ払ってホテルに帰る。

朝起きて鏡を見てびっくりした。
何故ワシはこんなTシャツを着ておる!(◎_◎;)

ShaoYuHanTshurt.JPG

スタッフが着てたのを「ワシもこれが欲しい」と言って奪い取って着てるのぢゃな・・・
これでは最前列で野太い声で応援している気持ち悪いアイドルお宅と全く変わらんではないか!!(>_<)

完璧に「洗脳」されとる・・・

まあTシャツの着心地もなかなかいいので、
彼女の曲がまた頭の中をリフレインしている日にはこのシャツ着て街を歩いてやるか・・・

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2016年6月 2日

中国で列車の切符を失くしたらこうなる・・・

Big John張嶺(Zhang Ling)の週末プチツアー、
北京を出発して湖南省長沙と浙江省杭州と回って北京に帰る行程なのだが、
近頃のバンドのツアーは列車移動が多い。

世界一音楽フェスティバルが多い(とワシは思っている)中国では、
最近のバンドメンバーやミュージシャン達はいろんなフェスを掛け持ちして、
ワシもそうだが当日入りや本番直前入りも珍しくない。

そんな中、北京空港は霧などの環境に影響されやすく、
飛行機が飛ばなかったり遅れたりすると終わってしまうので、
必然的に5時間かかろうが6時間かかろうが列車で移動することが多くなってしまうのだ。

朝の渋滞を考慮して3時間前に院子を出発して、
(ちなみに張張は2時間前で見事に乗り遅れ)
更に5時間かけて長沙に辿り着く。

まあ今では新幹線網が発達しててどこにでも(ウィグルとかチベット無理かも)その日のうちに着くのだから便利になったものだ・・・

チケット購入や支払いがネットで日本より数段便利に出来る中国では、
バンドのマネージャーがネットでチケットを購入して、
その情報をWeChatで送って来る。

まあ発券までやってチケットそのものを渡される時もあるけど、
そのためにはマネージャーが駅かどこか発券出来るところまで行ってその後に各メンバーと会うスケジュールが不可欠で、
仮に誰かひとりがみんなの分のチケットを持って駅集合にしたとしても、
まあどの国にもいるのだが張張(Zhang Zhang)みたいな遅刻する奴がいるとまためんどくさくなるので、
まあ今では大体このように情報だけが送られて来る場合が多い・・・

鉄道駅に着いたら駅に入るためにふたつの検問がある。
ひとつは爆発物検査、ひとつは「票,证,人,一致」つまりチケットに紐付けされた身分証明書と本人とが全て一致しなければ駅に入れないというわけである。

まあ飛行機と同じでパスポートを忘れたらもう駅にも入れないというわけである。

チケット忘れても同じ。
これから乗るチケットを持ってない人は駅にも入れない。

ワシの場合はまずチケットを発券するために並ぶことから始まる。
中国の第2世代身分証を持っている人は自動発券機で並ばずに発券出来るが、
外国人は身分証がパスポートなので必然的に長蛇の列を並ぶことになるのだ(>_<)

並んで順番が来たらパスポートと一緒にWeChatで送られたこの情報を見せる。

TicketNumber.JPG

特に大切なのは上の方にある予約ナンバー。
端末でこの予約ナンバーを紹介して、
そこに打ち込まれている身分証番号(ワシの場合はパスポート番号)とを照合してチケットを発券する・・・

ということで3枚の切符がここでもらえるわけだが、
今から乗るチケットはポケットに、
そして残りの切符はパスポートと一緒に大事にしまっておく・・・

行きはそのままスムーズに長沙まで移動!!
ライブが終わり、杭州に移動の祭に問題が起きた。

残る切符は2枚、今から乗るチケットはポケットに入れ、
残り一枚のチケットはポシェットの中のパスポートと一緒に入れておいた・・・

はすなのだがいざ列車に乗ったら見つからない(>_<)

だいたいにして高々列車に乗るのにパスポートを見せる機会が多すぎるのだ!!
多い時には列車の待合室に入る時にも取り出して、
ホームに入る改札のところでも取り出さねばならん・・・・

というわけでどこかでパスポート出した時にくっついてぽろんとこぼれ出してしまったのだろう・・・

ないもんはしゃーない!!
帰りはもう飛行機で帰ろうとばかり安い便を探す!!

列車だと北京に着いてからまた2時間ぐらいかかるが、
うちの院子は空港の近くなので飛行機だと着いて1時間かからない。

しかし張嶺がこう言う・・・
「簡単じゃね?杭州着いたら窓口で"失くしたからまた印字してくれ"で済むんじゃね?」

うーむ・・・
確かに中国のチケットにはパスポートナンバーも名前も印字されていて、
他の人が拾ったところで使うことも出来ないのだから、システムとしたらそのまま印字し直してもらえばそれで済むような気もする・・・

杭州に着いて迎えに来たライブハウスの人もみんなも待たせたままひとりで窓口に行って並ぶ・・・

最初に行った窓口ではつっけんどんに「1番窓口に行け」と突っ返されたが、
1番窓口では丁寧に説明されてこんな説明書までもらった。

FogetTicket1.JPG

まあ要するに同じ便の同じチケットをまた新しく買って、
列車に乗って列車長とやらに何やら証明書を発行してもらい、
それを持って24時間以内に払い戻し窓口に行けば払い戻してくれるらしい・・・

ワシ・・・もう飛行機で帰りたいし、
失くしたチケットそのままキャンセルしてくれたらそれでいいんですけど・・・

「その手続きはチケットを発券した窓口でしか出来ません」

・・・ということは、
飛行機で帰って家に着いても、
その払い戻しのためにまたわざわざ北京西駅まで往復せねばならんのか・・・

「列車で帰ります(涙)」

というわけで、ライブ終わって3時まで打ち上げして、5時に起きて何とか杭州駅まで遅れずに辿り着いた。

念のために会う職員会う職員、安全検査の職員や、改札の職員や、列車に乗る時の車掌さんやら全員にその説明書を見せてどうしたらいいのか聞く。

やはり取り敢えずは乗って座って、列車長とやらに会って・・・
・・・ってどうやって会うんじゃい!!どこにおるんじゃい!!(怒)

まあ列車が発車してドアが閉まったら列車じゅう探し回れば会えるじゃろう、
問題は睡眠不足で二日酔い(まだ酔ってる)状態で、
気が付いたら爆睡しててこのまま6時間列車長とやらに会えずに北京に着いて放り出されてしまうことである・・・

寝たらいかん・・・寝たらいかん・・・

眠気まなこを擦っていたら車掌さんがスマホを持って回って来た。
若くてむっちゃ可愛い女の子である。

スマホの画面にはワシのチケット情報が表示されていて、
そのワシの座席目指して来たようだ。

「あのう・・・この方ですか?」

SUEYOSHI SATORUなどの日本名が表示されても中国人にはなかなかすっと読めるものではない。
恐る恐るそのスマホの画面をワシに見せて聞いて来る。

「そうです。証明書発行の件ですよね」

ワシがそう答えると彼女は可愛い顔をもっと可愛くくしゃっとさせて
「わー、よかった〜中国語が喋れるのね、外国人だからどうしようかと思って・・・」

もうね、か・わ・い・い・のだ〜(涙)

「列車長は9号車にいますので北京に着く直前、
そうですねぇ・・・13時着だから12時50分に9号車に行って列車長を訪ねて下さい」

ところがねぇ、隣のおっさんがワシが外国人だとわかるとワシの全ての行動を珍しそうに覗き込んで来るので鬱陶しい(>_<)

パソコンを取り出せば「おう、日本語だ!!どうやって打つんだ?」
車内販売を頼めば「お、外国人なのに中国語喋ってるぜ」

あのね、や・か・ま・し!!!!

そんなこんなで6時間、爆睡も交えて時が過ぎてゆくと、
またさっきの可愛い子ちゃんがやって来てこう言う。

「9号者には来なくていいです。列車長がここに来ますのでこの席で待っていて下さい」

また爆睡・・・もうすぐ北京に着くぞという頃に、
列車長ではなくまたこの可愛い子ちゃんがやって来た。

「私が貴方を連れて行きますのでこのまま降りたら私に着いて来て下さい」

もうね、全中国じゅうの職員という職員にこんなに優しくしてもらったことはこの26年間
の中国生活で一度もなかったので(いやこれホンマ)、
もうヘタしたらこの子に惚れてしまいそうである(涙)

駅に着いたら彼女はホームに突っ立ってるおっさんとこにワシを連れて行った。
言われた通りパスポートと切符を見せて、彼女が書いたのであろう手書きの書類にこのおっさんのサインをもらってハイおしまい・・・

FogetTicket2.JPG

これだけ?手書き?・・・

このまま可愛い子ちゃんはほっとしてまた飛びっきりの笑顔で帰って行ってしまい、ワシはおっさんとふたりで取り残されてしまう。

「出站口(ChuZhanKou):出口の意味」
と言って犬を追い払うような手振りをする。

中国やなぁ・・・(涙)

「出站口行ってワシはそれからどうしたらいいの?」
そうワシはおっさんに聞くのだが、
「出站口行ってそこにいる人に聞け!!」

しっしっしっ

もうね、これが中国、This is Chinaよ(涙)
出口から何からまた会う職員会う職員に聞いて回る羽目になる・・・

しかし出口に着いて初めて気付いたのだが、
これはワシが乗った北京西駅ではない。
着いたのは北京南駅ではないか!!!

まあ日本で例えて言うと、新幹線上野駅がまだ開通してなかった頃に、
大宮駅から出発してツアーして、着いたら東京駅だったみたいな話である。

例えばこれがまた窓口で
「発券した駅じゃないと払い戻し出来ん!!しっしっしっ」
などと言われてしまったら、
まあ例えて言うと、東京駅にやっと着いたのに大宮駅まで行って払戻せと言われて羽田近くの家に帰るみたいなもんである。

確か窓口には「払い戻しは発券した駅で支払った方法への払い戻しとなります」と書いてあったような・・・

このチケットを買ったのは張嶺のマネージャーで、
きっとネットで支払ってるからそこに払い戻しとなるのかも知れないが、
まあそれでも北京西駅まで行くよりは全然マシである。

払い戻し窓口で待つ!!・・・
順番が来る・・・
書類とパスポートと切符を出す・・・

緊張・・・

「手数料がかかりますがいいですか?」

おっ!!出来るのか!!手数料などなんぼでも払ってやる!!
って「じゃあ払い戻ししません」などという客がいるのか?!!(笑)

払戻し金は現金で来た・・・
ということはきっと失くしたチケットを払い戻したのではなく、
新しく買ったチケットを払い戻したのであって、
「その失くしたチケットの列車にちゃんと乗ってましたよ」
という証明書で、乗って着いた北京南駅で払戻せたのだ・・・

よかったよかった・・・もうね、モノは失くしません!!
いやホント、もう今度からチケット入れる場所考えます!!

まあパスポート失くすよりはマシやけど・・・

(関連記事:中国でパスポートを亡くすとこうなる・・・)
その1
その2
その3
その4
その5

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2016年5月 7日

蘇州太湖MIDIフェスティバル

中国最大のロックイベントMIDIフェスティバルは、
元々は中国で最初に出来たロック学校の文化祭として始まった。

開校時にはワシも呼ばれて講義などをした記憶がある。
91年頃だっただろうか・・・

アンダーグラウンドバンドばかりが出演するこの学園祭は、
後には大規模になってのべ10万人は集めるであろう中国最大のロックフェスティバルとなった。

二井原なんかと一度参加したことがある・・・

元々は北京だけで開かれていたこのイベントは今では全国各地いろんなところで開催されているらしい。

Big Johnこと张嶺(Zhang Ling)が参加するということでスケジュールを押さえていたら、田端翔のバンドNever Beforeも参加するというのでドラムを叩いてくれと頼まれた。

まあペーペーのバンドがこのイベントに出場出来るなんて大したもんである。
喜んで引き受けた。

前日の洛陽からの移動はすったもんだしたが、
何とか夜汽車の切符が取れてそれに飛び乗った。

HaiGui20160430Goodnight.jpeg

会場は蘇州駅からも遠いらしく、
迎えに来た見知らぬオジサンの車に乗せられて、
まずはホテルに連れて行かれるのだがそこは会場から更に遠く、
着いたらちょうどNever Beforeの連中が会場に行くバスに乗るところだったので、
チェックインだけしてそのバスに飛び乗り、結局洛陽から11時間かけてやっと会場に着いた(>_<)

TaiHuMIDI2016Gate.JPG

噂によるとMIDIは、太湖の畔りのこの公園もMIDIフェスティバルのために買い取って会場にしているという・・・(驚)

中にはちょっとした遊園地もあって、
子供連れも多く、テント持参で3日間泊まり込みで参加するオーディエンスも多い。

张嶺(Zhang Ling)はメインステージでのゲストだが、
翔くんのバンドはサブステージ。

取り敢えずサブステージで翔くんのバンドのサウンドチェックをしてからメインステージで张嶺(Zhang Ling)のサウンドチェック!!

終わった時にはもうこんな感じ(笑)

TaiHuMIDI2016Sleep.JPG

まあ一瞬寝ればすぐに体力が回復する体質なので気力十分でまずサブステージに向かった。

いや〜サブステージはメタルばっかで客が本当にクレイジー(驚)
モッシュやダイブや何でもありで、
客の上に乗っかって旗は振りまくるし、
発煙筒を振り回すのまでいて危険極まりない(笑)

TaiHuMIDI2016SubStage.JPG
TaiHuMIDI2016Audience.JPG
TaiHuMIDI2016Audience2.JPG

Never Beforeのステージも盛り上がりました!!

TaiHuMIDI2016NeverBeforePhoto.JPG

TaiHuMIDI2016NeverBefore.JPG

そしてすぐさまメインステージに移動!!
张嶺(Zhang Ling)のライブはまあブルースなんで大人の雰囲気でしっとりと・・・

と言いながらやっぱ盛り上がりました!!

TaiHuMIDI2016MainStage.JPG

終わってからまた遠い遠いホテルまでバスで揺られて、
ふたつのバンドメンバーが一緒に飯を食って飲む!!

TaiHuMIDI2016Uchiage.JPG

いや〜新人バンドに取ってはこんな大御所ミュージシャンと飲めるなんて夢みたいなことなのか、あまり飲めないはずのボーカリストもガンガンに飲んで絶好調やったなぁ・・・(笑)

とことん付き合ってやりたかったんやけどワシら次の日は朝5時出発で寧波なのよね〜

また今度ゆっくりタバタバーで!!

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2016年5月 1日

洛陽「唐Townフェスティバル」

5月1日は中国でも労働節で連休である。

いつもこの時期はイベントが多く、ワシも5月1日にBig John張嶺(Zhang Ling)の蘇州でのイベントに呼ばれていた。

ところがその前日である4月30日に「海亀先生」という名前のバンドでドラムを叩いてくれということで突然忙しくなった。

聞けば日本人ドラマーHAYATOくんがドラムを叩いていたそうだが、
彼もいろんなバンド4つをかけ持ちしているので、
まあ全国でイベントが行われるこの時期にスケジュールがぶつからないわけはない・・・

というわけで代わりに呼ばれて洛陽まで行って来た。

入りは前日の29日入り。
北京ー洛陽の直行便は一日に2本しかなく、空港はこのイベントに出るバンドで溢れている・・・

そんな中のひとつなのであろう、隣でチェックインをしているバンドマンがワシに声をかけた。

「Funky老師でしょ?!!」

また「亜州鼓魂聞いてました」とか「許魏のアルバム聞いてました」とか世間話をされるのかなと思ったら、
「機材が多くて超過料金取られちゃうんです。ひとつそちらの荷物として預けてもらえませんか」

まあ同じイベントに出るミュージシャン同士助け合いである。
ワシの預ける荷物はツインペダルだけなので喜んで彼のエフェクターボードもこちらで預けてあげた。

洛陽空港に着いて用意されたバスに乗って取りあえずホテルへ・・・
見れば今年から始まったというこのイベント・・・
若いバンドが多くて半分以上知らないバンドである(>_<)

HaiGui20160430Poster.jpeg

夜のサウンドチェックのためにロビーにいたら、
スタッフなのかよっぽど熱心な追っかけなのか、
ワシを見つけてこう言った。

「打扰一下,乐队的吗?(ちょっとすみません、バンドの方ですか?)」

まあバンドの方と言えばバンドの方なのだがいきなりこう言われてどう答えていいやら分からずに何度か聞き返してるうちにあきらめてどっかに行ってしまった・・・

こちらのバンドのメンバーが集まったのでそのままバスに乗って会場へ!!

そしてそこでワシらの前にリハーサルをしていたバンドの名前が・・・
打扰一下乐队(ちょっとすみませんバンド)

(>_<)・・・バンドの名前だったのね・・・

初めて見るバンドだったが、可愛い女性ボーカルとイケメンのギタリスト(彼もところどころリードボーカルを取る)のポップなロックバンドである。

ワシは持ち込んだツインペダルと、最近フェス用に譜面を全部取り込んだiPad Proを持ってステージ上をうろうろしてたら、バンドのリハーサルが終わった。

「Funky老師、リハが押しちゃってどうもすみません!!」

メンバー全員がワシを見て頭を下げる!(◎_◎;)
・・・いや、別に自分のバンドじゃないし何も迷惑はかけられてないからいいよ・・・

サウンドチェックが終わってバンドのメンバーと酒を飲みに行くにもみんなが気を使って大変(>_<)
まあ年数経ってるだけでそんな偉い人間じゃないのよ・・・

HaiGui20160430Stage.jpeg

翌日は各々昼飯を食ってバスで会場へ!!
いや〜いっぱい人がいるなぁ・・・

HaiGui20160430Live.jpeg

海亀先生もとても人気で、盛り上がってライブは終わりました!!

HaiGui20160430Photo.jpeg

さて、実はここから「戦い」が待っているのだ。

翌日朝の蘇州での音楽フェスティバルのサウンドチェックに間に合うためには、
実は空路だと130km離れた鄭州まで行って、
そこから朝一番の上海行きに乗って、
車を用意してそこから蘇州まで走るしかない・・・

ところが夜行列車が取れれば夜乗ってれば朝蘇州に着く!!
でも満席で取れなかったのよねぇ・・・(>_<)

スタッフが頑張ってくれて「抢票(QiangPiao:キャンセル待ち)」してくれてたんだけど、
もっと先の華山北という駅からの切符しか取れなかった。

「これで乗れるよ」
と言うのだが、日本で言うと「プラっとこだま」みたいに切符に書かれた駅からしか乗れない切符もあるではないか・・・

また我々外国人は個人認証がパスポートなので、
チケットを発券する時に自動発券機が認識しないので長蛇の列の窓口に並ばなければならない(>_>)

昔小畑と無錫から蘇州に移動する時はこのせいで列車に乗り遅れている・・・

ライブ終わりにまず駅に行ってチケットを発券!!
なんとかチケットはゲット出来た!!

HaiGui20160430Ticket.jpeg

そうなればあとは乗るだけである。
もっと向こうの華山北とかの駅から乗らなくていいなら夜の11時まで飲んでれば良い。

「もし乗れなければ」など酒を飲んだらもう考えない。
ヘタして乗せてもらえなかったら車チャーターして130km走って鄭州まで行けばいいだけの話である・・・。

フェスのハシゴ・・・この広い中国で週末や連休には至る所でフェスが開かれている。
バンドの数も増えてかけ持ちをしているミュージシャンもかなり多く、
必然的にフェスをやれば数多くのミュージシャンがこのような移動を余儀なくされ、
イベント開催スタッフももう色々対処しているので慣れたもんである。

悠久の大地中国のスケジュールもだんだん分刻みになって来たということか・・・

Posted by ファンキー末吉 at:05:26 | 固定リンク

2016年4月24日

ヴァッケン・メタルバトルin中国

居酒屋兆治の田端さんの息子、翔くんが、
「すみません、ドラム叩いてくれませんか」
と言うのでふたつ返事で引き受けた。

とりあえずは5月1日の蘇州MIDIフェスティバル、
そして今回の鎮江(ZhenJiang)だったのだが、
「コンテスト」と聞いていささか不安になった・・・

アマチュアバンドのコンテストにワシなんかが参加してもいいのだろうか・・・

コンテストと言えば爆風スランプの前身バンド「爆風銃(Bop Gun)」も「EAST WEST」と言うコンテストから出て来たのだから懐かしいことこの上ないが、
そもそもが若かりし頃の好戦的で性格の悪いワシらは、楽屋なんかで他のバンドに闘志をむき出しにしてたのだから、そんな殺伐とした雰囲気のところにワシなんかを呼んだバンドなどが一緒にいて他のバンドから反感を買ったりしないだろうか・・・

「いいんですよいいんですよ」
と言うのでリハーサルに行って来た。

NeverBeforeRh.jpg

いや、人相悪いな・・・特にボーカル(笑)

リハ後にはみんなでタバタバーに行ったのだが、
そこでこの人相悪いのがバーカウンターでカクテル作るのな(笑)

NeverBeforeVoCkocktail1.jpg

NeverBeforeVoCkocktail2.jpg

NeverBeforeVoCkocktail3.jpg

いや、オシャレなの作れば作るほど似合わんぞ(笑)

まあでもバンドでバーをやってるっつうのはええわな(全員酒飲みの場合)
リハ後のミーティングも自分のバーでやることが出来る・・・

そこで聞いた話、実はこのコンテストはドイツ最大のヘビーメタルイベント「ヴァッケン・オープン・エア」への出場権をかけた「メタルバトル」というイベントらしい。

「ヴァッケンってどっかで聞いたことがあるなぁ・・・」
と思ってたら何かのテレビ番組で今年は日本からはラウドネスが出場するというと言ってたイベントではないか・・・

「えっ!(◎_◎;)ラウドネスが出るんですか!!」

ラウドネスっつうか二井原実の大ファンであるボーカルが狂喜乱舞!!
人相悪いのに人間可愛いのな・・・(笑)

「よし!!イベントではグランプリ取って絶対ドイツ行くからな!!」

なんかワシの中では妄想がどんどん広がっていって、
「ラウドネスを紹介してやるぞ」
という感じから、酔いが進むにつれ
「中国の無名のバンド、ラウドネスを完全に食った」
とかにまで妄想が広がってゆく・・・・


そして当日、会場である鎮江(ZhenJiang)は生憎の雨・・・

MetalBattle2016.jpg

コンテストなのに野外でやるんかい!!(◎_◎;)

なんかコンテストと言うより、
これも全世界で開かれる「ヴァッケン・オープン・エア」のメタルイベントのひとつなんなんだろうなと思った。

MetalButtle2016Poster.jpg

ワシなんかもうグランプリ取るつもりやからな、ドイツ行くつもりやからな!!
まあワシの場合、強く信じ込んだらそうなっちゃうから怖いよね・・・(笑)

命懸けでドラム叩いたら、集まってるメタルファン呆然・・・
対バンのドラマーとかステージ袖でワシと記念撮影撮りまくり・・・

ほんまワシって「ミュージシャンズミュージシャン」やなぁ・・・(笑)

出番が終わったら対バンと酒飲みに行って盛り上がるし、
やっぱこれは「コンテスト」と言うよりは「メタルイベント」やな・・・

さて結果は最終日が終わってみないとわからないということで、
バンドのベーシストが残ってその結果をメンバーに伝えるということらしい。

もうワシなんかドイツ行く気まんまんやからな!!

ところがビール飲みながら何の気なしに聞いたこの一言で打ちのめされた・・・

「ところでドイツってスケジュールいつなん?」
「はい、8月4、5、6日です!!」

ワシ・・・日中友好こども(大人も可)サマードラムスクールが入ってるから参加出来んやん(>_<)

しゃーないな・・・グランプリ取れたらお前らだけで行って来い!!(涙)

MetalButtle2016Tshirts.jpg

まあこのパスとTシャツだけ記念でもろとくわ・・・

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2016年3月19日

Big John張嶺(Zhang Ling)中国華南地方プチツアー

老炮儿(LaoPaoer)という言葉を最近よく耳にする。

映画のタイトルにもなってちょっとした流行り言葉なのだろう。
「どういう意味なの?」
と中国人に聞くとみんな
「Funkyさんみたいな人のことをいうんだよ」
と笑う。

よくわからないのだが、
「高い経験値や技術などで若い人の度肝を抜くような高年齢の人」
みたいな感じらしい・・・

まあ言ってみれば「すんげージジイ」みたいなニュアンスだろうか(笑)

「Big John張嶺和老炮儿们」(張嶺とすんげージジイ達)と銘打って行われた1月の北京ライブは大好評だったらしく、
「ツアーやろうぜ!!」ということで2週間前に突然ツアーが組まれた(驚)

ツアータイトルは「老炮儿来袭(すんげージジイの来襲)」(笑)

ツアーのくせにブッキングが突然なのよねぇ・・・
ワシは月末の山東省のツアーはドタキャンになったこの仕事が入ってて参加することは出来ない。
誰か他のドラマーをブッキングしているようだ。

今回の華南地方も元々は3月18日の上海が決まってたようで、
そこからどこか繋げたいということなので先日よくしてくれた蘇州のライブハウスを紹介した。

ところが1週間前だというのにいきなり決定になって、
しかも2ステージ入れ替え制というのにはびっくり!(◎_◎;)

思うに「ギャラ制」なのだろう。 だからオーナーとしては何とか元を取るために2部制にした、と・・・
これも「有名人」だから出来る技やなぁ・・・

LaoPaoerSuZhou201603.JPG

前回の北京お披露目ライブではゲストがいっぱい出て大所帯のバンドになってたけれども、この基本メンバー4人でのライブは初めて!!

4リズムの基本リズムでベースがボーカルといういい感じのバンド。

しかもボーカルの張嶺(ZhangLing)はその昔は、
「最近のヒット曲の全てはドラムはFunkyさんでベースは張嶺(ZhangLing)さんだよね」
と言われてたほどワシと共に一番売れっ子スタジオミュージシャンとして活躍してた。

その後彼はJazzクラブに籠ってリアルブックの全ての曲を暗譜で弾けるように修行。
もうJazzからロックから何でもOKのスーパーベーシストでもある。

ベースを弾きながら歌うので歌ってる時にはベースは簡略化するが、
ソロ回しになると昔のJazzセッションのような楽しさが思い出されて来て非常に楽しい。

さすが老炮儿(LaoPaoer)すんげージジイ(笑)
これは密かに楽しいバンドかも知れないぞとほくそ笑むワシ・・・


さて「ツアー」と言えば楽しみは現地現地での暴飲暴食であるが、
そのライブハウスの周りにはそんなに夜中まで開いてる店がなく、
「じゃあ明日に備えて今日は寝ますか」
となってる矢先、キーボードの張張(ZhangZhang)が、
「蘇州の日本人街とやらに行ってみたい」
と言い出した。

ちょうど地元の日本人の友人チャッピーさんが見に来てくれてたのでメンバー全員で連れてってもらった。

LaoPaoerSuZhouUchiage201603.JPG

蘇州は日本人は1万人ほどしかいないと言うが、
そのほとんどがこの新区と呼ばれるところに密集して暮らしている。

北京や上海では日本人の数はもっと多いが、
広い街の中に点在しているのでそんなに目立たないのに対して、
ここ蘇州の新区はほとんどの日本人がここに密集しているので、
言うならばここは中国で一番日本人の密度が高い場所である。

ひとつのストリートはそのほとんどが日本料理屋、
もしくは日本人相手のスナックやマッサージ、
さしずめここは「リトルトーキョー」みたいになっている。

いつもチャッピーさん含めたおっさん共と行く店は時間的に無理ということでとある焼き鳥屋に連れて来てもらったのだが・・・

見ればおっさんの日本人客に全て若い女の子がついている!(◎_◎;)

聞けばこの店は日本人スナックなどで同伴で女の子を連れ出すのによく使われる店らしい・・・

最近「モテ期」だというチャッピーさん、
さっそくその女の子のひとりに声をかけられる。

「おうっ!!こっち来て一緒に飲もうぜ!!」
会話はもう日本語である。

「チョットオ客サン送ッタラマタ戻ッテ来ルネ、待ッテテネダーリン」

!(◎_◎;)

そしてふたりの女の子が戻って来て一緒に飲み始める・・・
しかも日本語で(笑)

またその女の子達は有名中国人である張嶺(ZhangLing)などには全く興味を示さない!(◎_◎;)

それどころかワシを見つけると
「アアコノ人有名人ネ」
とばかり二人とも一緒に写真を撮りたがる!(◎_◎;)

そりゃそうだ。
彼女達にしてみたら日本人客の誰も知らない張嶺(ZhangLing)なんかと写真を撮ったところでそれを「商売」には使えない。
ワシとの写真ならどの日本人客にでも会話の糸口ぐらいにはなるからであろう・・・

自分が女の子達から全く相手にされずに、
ワシだけが女の子にモテまくってると思った張嶺(ZhangLing)、
意地悪そうな笑みを浮かべてこんなことを言う・・・

「俺はもう20年近くFunkyさんと付き合って来たけど、
今日初めてFunkyさんの新しい一面を見たよ。
だからいつもこんなに頻繁に蘇州に来るんだな・・・ニヤリ」

おーい!!!勘違いするな!!
蘇州はおっさんばかり!!おっさんしかいないの〜!!!(涙)

というわけでここのバンドメンバー分は全部ワシが奢らされました(涙)


さて旅は続く・・・

蘇州から上海までは新幹線で30分ほど。
迎えの車に乗せられて連れて来られたのはオシャレなブルースバー・・・

この日は張張(ZhangZhang)が来られないということでアメリカ人のギタリストがブッキングされていた。

LaoPaoerShanghai201603.JPG

いや上海って実は彼みたいに全く中国語を話せないミュージシャンが結構仕事してるのよね・・・(驚)

張嶺(ZhangLing)は留学経験があるし、
ギタリストのロビンはニュージーランド国籍なので英語はバリバリなので、その瞬間からバンド内言語が全部英語になってしまう(>_<)

ワシね・・・英語ダメなの(涙)

英語で喋ってるつもりでいても気付かないうちに一部が中国語になってたり、
今度は中国語に戻った時にもう何語かわからんようになってたり(>_<)

もうね・・・本番終わるまでそのアメリカ人ギタリストと全く喋らんかったし・・・(涙)

でもねぇ・・・言語って大切やなと思ったのは実はコミュニケーションの問題だけではない!!
こんなことがあった・・・

実は張嶺(ZhangLing)の曲で「如果布鲁斯是生活」という曲がある。
日本語で言うと「もしもブルースが生活だったら」という意味である。

歌としては次に「那生活是简单的」と続く・・・
つまり「じゃあ生活って簡単じゃん」という感じだろうか・・・

ところが英語で言うと全く意味が違っていた!!!(◎_◎;)

「If Life was the Blues」・・・
つまりこの曲は「is」ではなく「was」だったのだ!!!!(◎_◎;)

中国語も日本語もあまり「時制」に厳しくないからわからなかったが、
この「is」が「was」になっただけでニュアンスが全然違って来る!!

つまり「ブルースは生活ではなかった」のだ・・・(涙)

だからそれに続く「那生活是简单的」は結果的に「だから生活は簡単ではなかった」ということになる(驚)

8ビートのマイナーブルースの曲なのだが、
この簡単な中国語の歌詞ならワシの中国語力でもすぐに歌詞が飛び込んで来て、
インプロビゼーションも多く「楽しい曲」のように感じていたワシは、
この瞬間にニュアンスが全く違って入って来た。

奴隷として連れて来られた黒人は、
悲しい境遇を歌に込め、楽しく歌うことによって生きて来たという・・・

ブルースはとてつもなく悲しい音楽で、
そしてとてつもなく楽しい音楽だというのはここに根本がある!!

もしワシが全く英語を理解出来ない人間だったとしたら、
この根本的な「詞の深さ」さえもわからなかったかも知れない・・・

言語は大切やなぁ・・・

5月にはこのメンバーでアメリカツアーをしようということでスケジュールを押さえられている。

ワシは中国語が全く理解出来なかったらこれほど中国人のメンタリティーはわからなかっただろうというのと同じように、
コミュニケーションの問題も含め、もっと英語が理解出来ればアメリカから来たこの音楽のもっと深い部分が理解出来るかも知れんからなぁ・・・

4月にはWINGの世界ツアーでオーストラリアとマレーシアが入っているし・・・
これを機会にもうちょっと英語勉強しようかな・・・

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2016年3月 6日

青島の领导(LingDao)たち・・・

志賀高原から湯沢温泉にも行って日本を堪能したLuanShuは、
ちょうどワシがひとりドラムツアーで青島に着いた頃に北京に帰り着いたようだ。

「お前が青島にいるなら俺も行く!!
旧正月は里帰りしてないからどうせ行かなきゃなんないしな・・・」
などと言ってた彼も、さすがに帰国してすぐに青島には来れなかったようだ。

ワシも北京に帰って一緒に飲んだ時、
「俺は3月2日に里帰りするけどお前はどうする?」
と言うので、
「どうするって・・・じゃあ行こうかな・・・」
というわけでまた青島に行くことになった。

「じゃあ飛行機取ってやるよ」
と大盤振る舞い。

しかも
「悪いなぁ、チケット取ったんだけどファーストクラスじゃないんだ、ごめんね」
ってワシ・・・国内でファーストクラスなんか乗ったことないんですけど・・・(笑)

じゃあ2日の朝に空港で〜というわけで当日、
ワシは早めに空港に着いたのじゃがLuanShuが待てども待てども来ない(>_<)

道が混んでたからのようだが、さすがはVIP!!
飛び込みでギリギリ身体だけは乗れたようだ。

その代り荷物はNG!(>_<)
しかし翌日にはコネを使って別便で荷物をホテルに送り届けるほどのVIPぶり(笑)

そのホテルっつうのもまた高級ホテルでね〜

2016QingDaoHotel.jpg

毎回梁棟(Liang Dong)が毎回無理していいホテル取ってくれるんだけどそのレベルを軽く超えたな・・・
(もちろんホテル代も出してくれている)

さてこのホテルを拠点に毎食の暴飲暴食が始まるのだが、
その相手が全部青島市のお偉方ばっか!(◎_◎;)

青島市長だの青島電視台の局長だの・・・
ちなみに中国語でこれらの偉い人のことを「领导(LingDao):指導者」と言う。

こんな人たちと一体どんなモノを食うかと言うと、
ある日の昼食などは日本で言うと迎賓館(行ったことないからわからんが)みたいなところで食事!!!(◎_◎;)

QingDaoGuiBinLou.jpg

食事が始まります!!

QingDaoGuiBinLouLunch.jpg

テーブルに並べられた前菜の中でひときわ目を引くのがこれ!!

QingDaoGuiBinLouToro.jpg

これ・・・霜降り牛肉で小鍋でしゃぶしゃぶして食うのかと思ったら、
なんとこれ・・・マグロのトロの霜降り!!!(◎_◎;)

こんなん初めて見たわ・・・(驚)

QingDaoGuiBinLouTofuSoup.jpg

そしてスープ!!
このふわふわしたもんは実は豆腐!!
それに包丁でむっちゃ細かく切れ目を入れてこのようにしているのだ!(◎_◎;)

もう料理と言うよりは芸術!!(驚)

QingDaoGuiBinLouKani.jpg

カニーーーーーー!!!!(涙)

QingDaoGuiBinLouFugu.jpg

これ何の泥魚かと思ったらフグーーーーー!!!(驚)

こんな料理法するのね・・・
しかもキモがちゃんとあるし・・・パクリ!!(感涙)

QingDaoGuiBinLouChousenninjin.jpg

もうね、朝鮮人参なのか食ったことないようなんもあるし、
全部料理載せきれんぐらいのフルコース!!(涙)

極め付けはシメのラーメン!!

QingDaoGuiBinLouLaMian.jpg

ラーメンは中国ではなく日本の文化だと思ってたが、
ここに来て初めて覆されるこの旨さ!!(涙)

中国人やれば出来るんでねーの!!
これそのまま「東京ラーメン」として売り出しても大流行りになるのではというレベル・・・

いや、何が使われてるかわからんがきっとコストが合わんな・・・

QingDaoGuiBinLouSweets.jpg

デザートのヨーグルトは自分で具を入れてお好みで!!
みたいな・・・

そんな豪勢な料理と、
結局青島に来て青島ビールを飲まずに高級ワインばかりを飲んでいるのだが、
またこの领导(LingDao)たちが飲むのよ〜・・・

ワシも最初のうちは場違いやし偉い人と一緒やと緊張するからイヤやったんやけど、
なんか人間酔っ払うとみんな一緒ね(笑)

晩飯食い終わって一緒に生バンドが入ってるパブに行くのぢゃが、
LuanShuがステージに上がって弾き語りで歌うのはいいとして、
その领导(LingDao)たちも代わる代わる上がって歌うのな(驚)

ちなみに市長だか誰かはワシのために「昴」を日本語で歌ってくれた。

(写真自粛)

面白いことに、领导(LingDao)が歌う時には照明を真っ暗にする!(◎_◎;)

聞けば、こんな偉い人がこんなところで歌なんか歌っている映像がUPされたら、
後々それがどのように使われて政治生命を脅かされたりするのを防ぐためだそうで、
なるほど中国・・・という感じである・・・


さてそんな音楽好きの领导(LingDao)たちがワシらを何やらとある共産党の施設に案内してくれた。

「共産党入党宣言」と書かれた物々しい張り紙の前で演奏するのは共産党お抱えのバンド???・・・

QingDaoBand.jpg

前の晩に领导(LingDao)と酔っ払って熱く語り合ってたLuanShuがワシに
「Funky!!喜べ!!青島で新しい仕事が始まるぞ!!バンドもんだ!!」
と叫んでいたが、このことか?・・・

共産党の歌や毛沢東を讃える歌など革命の歌を披露するのだが、
どこかで感じた似たような感覚・・・

そう!!北朝鮮!!!

でも大きく違うのがこの若いミュージシャン達がみんな「ロック」の洗礼を受けていること・・・

おそらくは物心ついた頃に聞いたのがこのLuanShuの在籍していた黒豹の音楽?
青春時代はワシが参加した許魏(Xu Wei)など中国ロックの名盤?

そんな二人が雁首揃えて自分の演奏を見てる・・・
そんなとてつもない緊張感の中、ディストーションのパワーコードや早弾きソロを駆使しして共産党の音楽を奏でる・・・

思えば中国のように「制度は社会主義、経済は資本主義」に進んでいる北朝鮮・・・
牡丹峰楽団などを率いて新しい革命の音楽によって国を治めようとしている金正恩第一書記がやりたかった音楽はこの世界なのではないか・・・

演奏後に领导(LingDao)に即されてアドバイスを述べるLuanShu・・・
「バンドの仕事ってこれか???・・・」

まあお前がやるんやったらやるけど・・・(笑)

思えばワシが初めて北京に来た25年前には共産党はこのLuanShuをはじめ中国のロックを目の敵にしていた。
それが今ではそのロックの人に教えを請う時代になった。

北朝鮮がいつかそうなる日が来てもおかしくない・・・

どれどれ今年また一回行って来るかな・・・

LuanShuDriver.jpg
(注:写真は単なるイメージです。出典元はこちら

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2016年2月29日

ひとりドラム中国華南地方ツアーその2(連雲港・青島)

上海、無錫、蘇州はとても近い。

この3ライブが終わってそのまま北京に帰るのも芸がないので、
「途中どっかでライブをやりながらちょっとずつ北京に近づこう」
というわけで、前回行った连云港(LianYunGang)と青島をブッキングした。

位置関係は地図で見るとこんな感じである。

HuaNanTour2016Map.jpg

まあ海沿いに北上して行けば順調に拾って行けるツアールートだと思っていたのだが、実は蓋を開けてみたらこの「海沿いのルート」というのがなかったのだ・・・

飛行機は1日1本ほどだし、陸路だと徐州で乗り換えという10時間コース。
仕方ないので飛行機を取った。

上海朝7:50発连云港行き、
問題は蘇州のライブ終わってどうやって朝5時ぐらいまでに上海まで戻るかである。

最初は夜中の2時発の上海西駅行きの寝台車を取っていたのだが、
「その荷物持って上海西駅から紅橋空港行くのも大変でしょう」
ということで現地のチャッピーさんがタクシーを手配してくれた。

それもそうだ、物販満載の荷物抱えてまず蘇州駅までタクシーで行って、
寝台車まで荷物運んでたかだか1時間ちょい寝て、
起きたらまた荷物引きずって列車から降りて、
またタクシー乗って空港まで行くなら、
たかだか250元で済むなら直接タクシーで空港まで行った方がよい・・・

夜中の4時にお世話になってたチャッピーさん宅を出て、
呼んでもらったタクシーに乗って上海紅橋空港着!!
飛行機は時間通りに出発して予定通り9時10分に连云港に着いた。

わりあい近所である地方都市の移動が東京ー大阪よりも時間がかかるというのがさすが中国は広い・・・
とりあえずその日はホテルでゆっくり寝て夕方会場入り!!

いや〜この日のライブは熱かった!!
さすが地方都市のアンダーグラウンドライブハウス!!
もう「ロックコンサート」です!!!

HuaNanTour2016LianYunGang.jpg

日本人が50人ほどしかいないというこの街で日本人客などいるはずもなく、
客は全員中国人!!

いや、厳密にはこのライブをブッキングしてくれた地元の谷口さんがいた。

先月ここに来た時に
「もっといろんなロックの話とか語り合いたかったんだけど仕事で・・・」
と残念がっていたので、今回はツアーで是非!!と思ってお願いしたのだ。

ところが急に持病の痔ろうが悪化して入院(>_<)
なんとこの日は病院を抜け出してライブを見に来てくれた。

真ん中に穴の空いた座布団持って(涙)・・・

この病気は酒もダメだし辛いものなんか厳禁なのに、
そのまま打ち上げまで一緒に来てくれた(感謝)

しかし「痔ろうで中国の病院に入院」というレアな体験談を聞くばかりで、
気がついたら全然「ロック」の話などしなかった(笑)

谷口さん、次回こそはゆっくりロックを語りながら飲みましょう!!


さてこの連雲港から青島までの移動がまた大変である。
飛行機は出てないようで、列車も大回りなのでバスを取ってもらった。

LianYunGangQingDaoBusTicket.jpg

長距離バスなどもう数年乗ってなかったので知らなかったが、
最近はこのバーコードを読み取ってもらうだけでバスに乗れたりするらしい。

到着予定時間が書かれてないが、ナビで調べるとたかだか250km、
車だと3時間ぐらいだろうと思ってたら全然高速を走らずにいつまでたっても青島に着かない(>_<)

トドのつまりには18時に途中で乗客全員バスを下された!(◎_◎;)

全くもって意味がわからない。
アナウンスでは「飯を食う」とかなんとか単語が飛び込んで来たので、
「ワシ別に飯食わんし〜」
と車内に居残っていたら車掌のおばはんが
「何やってんのよ!!早く降りなさい!!キー!!」
とワシも外気温1度の寒空に放り出された。

手荷物は全部持って降りたが、
物販満載したトラックなどは載せたままバスはどっかに行ってしまう!(◎_◎;)

全くもってわけがわからないが、
他の乗客が誰も文句を言ったりしないのでワシも一緒に待ってたらしばらくしてバスが戻って来る。

何事もなかったようにバスに乗り込む乗客たち(笑)

QingDaoBusTrouble.jpg

再びバスに揺られながら考えていたのだが、
「飯を食う」はつまり「運転手が飯を食うから降りろ」ということだったのではないか・・・

「客乗せたままお前が降りろよ」と心の中で突っ込みながら19時半にやっと青島に着いた。

会場は打って変わって「ライブハウス」というよりは箱バンのお店。
「こんなとこでひとりドラムなんてやってもええんやろか」という雰囲気の店であるが、
やってみるとまあ大盛り上がり!!

HuaNanTour2016QingDao.jpg

このライブはLuanShuの親戚である梁棟がブッキングしてくれたのだが、
「Funkyさんが青島に来ますよ〜」というWeChatでのライブ宣伝の書き込みの時のLuan3兄弟の書き込みが凄かった。

「お前なぁ・・・わかってんだろうな!!」
「しっかり接待するんだぞ!!」
「命懸けでご馳走するんだぞ!!」

などプレッシャーを与える(笑)

本人も
「はいー!!命懸けで頑張りMAX!!」
とそれはそれは頑張ってご馳走してくれた。

HuaNanTourLiangDongThanks.jpg

ホテルなんぞどうせ酔い潰れて寝るだけなのに海沿いの高級ホテル(>_<)

「お前なぁ・・・いいんだよそこまでしなくて」
と言うのだが、音楽界の重鎮である親戚3人から山ほどのプレッシャーを受けているので命懸けである(笑)

「これじゃあ悪いなぁ・・・」
と思っていたのだが、ちょうど仲間内がスタジオでレコーディングしているというので遊びに行って一曲叩いて来た。

QingDaoRecording.jpg

昨日の店でギターを弾いているギタリストのフュージョンアルバムだったのだが、
いや〜喜ばれたねぇ・・・

「アルバム出たら名前公表させてもらっていいですか!!」
ってもちろんいいよ〜

「ではお礼に」というわけでまたご馳走!!
いや〜青島は何度も来ているがこの大鍋料理は凄かった!!

QingDaoOhnabe.jpg

これね、海鮮茹でてんじゃないのよ、蒸してるの!!

この大鍋の下には実は羊肉スープが入っていて、
その上に蒸し器でよくある仕切り蓋を置いて、
その上に山ほどの海鮮を打ち込んでいる!!

あのね、羊肉スープで蒸した新鮮な海鮮っつうのも凄いけど、
これ全部食べた後に、その海鮮の汁が全部落ちたその羊肉スープの味と来たら・・・

QingDaoOhnabeSoup.jpg

もうね・・・涙・・・

青島の全ての料理は全部青島ビールに合うように出来ている!!
またその新鮮な青島生ビールは1日でダメになってしまうので青島でしか飲めない!!

もう食えんもう飲めんで帰ろうと思ったら、
「え〜帰るんですか?もう一泊泊まって行って下さいよ」
と引き留めがもの凄い(>_<)

実際夜の9時の飛行機を取ってたんだけどあわや遅れそうだった・・・

「LuanShuが里帰りする時に一緒にまた来るから!!」
と言ってお暇したのだが、
「じゃあ一緒に行くか!!」
と今度はLuanShuが明後日の青島行きのチケットを取ってくれた・・・

旧正月は終わらない(笑)

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

Posted by ファンキー末吉 at:06:41 | 固定リンク

2016年2月26日

ひとりドラム中国華南地方ツアーその1(上海・無錫・蘇州)

そもそもが上海に住むひとりの日本人が「上海でひとりドラムやって欲しい」と思ったことから始まった。

そのスケジュールが2月19日に決まったので、それに合わせて近郊を廻ってツアーにしたというわけだ。

それまでは志賀高原にいたので、そのまま名古屋空港から上海に降り立った。

ブッキングされた場所は何と上海の伊勢丹にあるむっちゃオシャレなカフェ「Gelato Pique」!(◎_◎;)
日本にもあるのか?オシャレなのか?・・・

GelatoPique2016.jpg

オシャレである(>_<)

ワシは打ち合わせの時から何度も言ったのだ。
「ドラムの音って想像以上にウルサイですよ」
と・・・

「いや、うちはJazzのコンボのライブもやったことありますから大丈夫です!!」

ってあのう・・・そのコンボの演奏の総音量よりも音デカいと思うんですけど・・・(>_<)
それに基本オシャレじゃないし・・・

ライブは地元の人が「是非」ということで地元の二胡奏者「潘麗(Pan Li)」ちゃんとコラボ。
彼女の演奏の後ドラムと二胡で何かと言われていたがそれは音量やアンサンブル的に無理ということでワシがギターを弾いて「亜州鼓魂」の中から2曲ほどコラボした。

ShanghaiWithPanLi2016.jpg

ちょうど上海に遊びに来てた「よーしーず(渋谷有希子)」がいたのでよかったが、
いなかったらワシのギターの腕でコラボはどうなってたことだろう・・・

まあここまではよい!!
「異物」は混入しているもののまあ「オシャレ」であろう・・・

でもドラム叩き出したら違うでぇ〜

ShanghaiIsetanDruming2016.png

担当者が何度も外に出て伊勢丹内をチェックするが、
いや〜爆音ですわ・・・(笑)

言うたやろ〜言うたやろ〜

ShanghaiIsetanMC2016.jpg

今回はお客さんがほとんど日本人ということでMCはちょっと中国語を挟みながらほとんど日本語!!

いや〜さすが日本人の滞在者数が数倍いるという上海、
滞在年数20年や、天安門事件の前から中国にいるという日本人の方もいてびっくり!!

月桂冠など日本企業がスポンサードして下さったとかで打ち上げに行ったのだが、
普段の打ち上げとは違って女性ばっかということでついつい羽目を外してしまいました(照)

ShanghaiUchiage2016.jpg

まるで「熟女パブ(失礼)」である(笑)
夢のような楽しい時間はあっと言う間に過ぎ、
翌日は二日酔いのまま無錫へ・・・


この上海が決まってから、蘇州に住むチャッピーさんに無錫と蘇州を組んでもらった。

「チャッピーさん」と言っても別に可愛いキャラではない。
単なるおっさんである(笑)

Wuxi2016Chappy.jpg

しかし組んでくれたのは無錫のこのオシャレなイタリア料理屋。
対バンがおっさんばかりなのでこちらも気が楽である。

Wuxi2016Taiban.jpg
(ドラマーが来れないということで1曲一緒に演奏している)

本番も思っ切り叩かせて頂きましたが、
その打ち上げも昨日と打って変わっておっさんばっか!!(笑)

特にこのハゲふたりが素晴らしいキャラである。
昨夜の幸せな打ち上げの話をしたらふたりで「あーん」をしてくれた。

ブログに貼り付けるために動画をアップ!!上海との対比(笑)https://www.facebook.com/FunkySueyoshi/posts/10153629235014900

Posted by 末吉覚 on 2016年2月25日

ちなみに前日のあーんはこれ!!

ブログに貼り付けるために動画アップ!!まずは上海での打ち上げの様子〜無錫との対比(笑)https://www.facebook.com/FunkySueyoshi/posts/10153629236559900

Posted by 末吉覚 on 2016年2月25日

もうね、えらい違いである(涙)
ちなみに「あーん」してない時はふたりともスマホに忙しい(笑)

WuxiUchiageHageFutari.jpg

まあ色気全くなしでこれはこれで楽しく飲んで次は蘇州!!


蘇州は1度目は日本人街のバーをブッキングしてくれたが、
今回はFunky和他的朋友们でお世話になったライブハウス。

オーナーは気合い入れていいドラムセットを手配してくれたり
(PearlじゃなくてSONORやけど・・・)

Suzhou2016Druming.jpg

お客さんも半分ぐらいは中国人。
MCは中国語にしました。
こちらにいる日本人は中国語もわかるだろうからね。

そして昨日のハゲのひとりが今日はモンゴルに出張ということで彼の代わりに1ステージ叩く!!

Suzhou2016WithHageBand.jpg

そして打ち上げ!!

またメンツが濃いよ〜
見事に女っ気なし!!(笑)

SuZhou2016Uchiage.jpg

というわけで上海ー無錫ー蘇州と日本人が多い場所が終わり、
ここからは連雲港と青島!!日本人がほとんどいないライブとなりますが、
それ以前に実は移動が大変だった・・・

続く・・・

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

Posted by ファンキー末吉 at:14:40 | 固定リンク

2016年1月 1日

邵雨涵(Shao YuHan)ファーストコンサート

ベーシストの王偉(WangWei)から突然振られたこの仕事、
「1月1日には武漢でドラム叩かねばならんのでそれに間に合うなら」
ということで受けたら、場所は北京ではなく江西省の新余(XinYu)というところであった。

これだけの数のバンドのメンバーを連れて行くのに何で聞いたこともないような田舎町なんだろうと思ってたら、プロフィールを見てなるほどなと思った。

彼女はこの街の出身なのだ。

つまり「故郷に錦を飾る」・・・
街を上げての大イベントだというわけじゃな・・・

ShaoYuHanConcert.jpg

バンドのメンバーは前日の30日の朝一番で現地入りしてるのだが、
ところがワシのスケジュールと言えば、
間違って取った航空チケットを何とか生かすために、
29日には大阪阪急淡路にあるアジア図書館というところで講演会を入れて下さったので朝いちは無理!!

・・・というわけでまず、
大阪から朝いちの便に乗って北京経由という無駄なルートで南昌というところまで飛行機で飛んだ。

ShaoYuHanMap.jpg

北京で途中5時間という半端な乗り換え時間があり、
また地図ではすぐに見える南昌から新余(つまり赤いピンのところ)までは実は200km近くあり、
地元の人が車で迎えに来てくれたのだが、高速を走っても2時間以上かかる距離だったのもあって、
結局は着いたら夜中の12時近く(>_<)

会場に直入りしたらドッチキドッチキ音がすると思ったら、
音源に合わせてダンスと照明のリハーサルをしていた。

バンドはというと、回線の準備が間に合わないので明日の朝やると言う・・・

明日は本番だというのに歌手は夜中までダンスのリハやって声が出るのかなぁと心配したりしてみる・・・

そう、彼女はダンス系の歌手で、彼女の曲はほぼドッチキドッチキのディスコものかバラードばかりである。

ドラマーとしては非常に楽なので、
歌手にしてみればいくら自分のコンサートとはいえ、
いらぬ心配ではあるがワシだけちょっと楽して悪い気がしてきてしまったというわけだ・・・


次の日の朝は8時に起きてサウンドチェック・・・

いつものように用意されたドラムをチューニングして、
10のタムは音が高すぎるからイアンペイスセッティングにして組み上げるが、
なんと機材リストにはちゃんと載ってたツインペダルがない(>_<)

ShaoYuHanDrumSet.jpg

あのね、サブスネアやスプラッシュなんか要らんから、
ツインペダルがなかったらドラムソロ出来んでしょ!!

やるけど・・・(涙)

でもここでちょっと思いついたことがある。
中国は広いと言っても友達の友達をたどってゆけば、
たとえ初めて来たこんな遠い田舎町にでもツインペダルを貸してくれるドラマーが見つかるかも知れない。

WeChatでつぶやいてみたら何と一瞬にして見つかった(驚)
友達が多いとこの広い中国が「狭い」と思えてしまうから不思議である・・・

ShaoYuHanXinYuNewFriend.jpg
(ツインペダルを持って来てくれた新しい友人たち)

さて、彼らに何かお礼をしなければならないのだが、
とりあえずコンサートの招待券と、
「ドラムのスタッッフとしてドラムんとこから見せてあげるよ」
と言うと、
「知り合いのドラマーに是非そこで見させてあげて下さい」
と言うのでステージパスを発行してあげた。

ShaoYuHanDrumSide.jpg

恩を受けたら何倍にもして返しておかないと、
この国での貸し借りは一生もんになるので、
まあここまでやってあげたらドラマーとしては一生モンの「恩返し」だろう。
なかなか経験出来まへんでぇ・・・(笑)

かくしてコンサートは始った。

ShaoYuHanStage1.jpg

ShaoYuHanStage2.jpg

ShaoYuHanStage3.jpg

もうね、ダンサーが可愛いの!!
(ロック界の仕事でダンサーが入ることはほとんどない!!涙)

こうやって後ろから写真が撮れるということは、
この曲はカラオケでドラムがないということなの・・・

もう見とれてしまうわ・・・

ドラムを叩き始めると譜面をガン見になるのでダンサーは見れんが、
チラ見しながら一生懸命間違わないように叩く・・・

もうね、彼女の曲・・・ステージ降りても頭ん中ぐるぐる回って大変なの・・・

もうこれなんかね、1週間経った今でもぐるぐる回ってる・・・

「アーラレアラーレ」っつうのが中国語なので「アラレ」ではなく「アーラーレイ」なので、
それがまた耳にこびりついて離れない(>_<)

これにパラパラっつうかジュリアナっつうか(古い!!)ダンスが目にもこびりついて夢にまで出て来る・・・

いや〜よく出来てる曲だと思うぞ。

サビは4-1-5-6のコード進行なのだけど、Aメロは6-4-1-5で、
サビからAメロに戻る時にわざと1小節足らずにしてずーっとこの循環コードを続けるようにしてるとかね。

ステージ降りてもキーボーディストは自分が弾いてたフレーズをつい口ずさんでしまって苦笑いをしてた(笑)

ShaoYuHanUchiage.jpg

打ち上げで彼女が乾杯の音頭をとる頃年が明けた。

中国では別に1月1日は「元旦」という一日の休日でしかないが、
それでも「Happy New Year!!」と大騒ぎが始まる。

「みんなはいいからね、私はイッキするわ!!」

なみなみ注がれたワインを何杯もイッキした彼女は、
酔っ払って各テーブルを挨拶に回る。

バンドのテーブルに来た彼女は赤ら顔でバンドのみんなに本当に丁寧に礼を言った。

「デビューして10年、皆さんのおかげで初めてソロコンサートを開くことが出来ました。
願わくば次のコンサートもこのメンバーでやりたい!!
皆さんまた私のことを助けて下さいね」

そしてワシのところに来た彼女、
「あなたはいいですから私はまたイッキします!!」
と言ってまたワインを飲み干し、
「Funkyさん、本当にありがとう。また私のバンドでドラム叩いて下さいね」
と言ってほっぺにキスして次のテーブルに向かった。

やりますとも!!ええ!!やりますともーー!!!!(笑)


頭の中にはまだぐるぐると彼女の曲が回っている。

「老百姓(LaoBaiXing:庶民の意)はこんなの好きだろうね」
というバンドのメンバーの発言から想像するに、
彼女はまだまだB級のスターなんだと思う。

しかし彼女が今年ブレイクして大スターになる可能性だって十分にある。

ワシはある日中国ロックや中国ポップスを聞きたくなって色々引っ張り出して聞いてたら、
中国人ならみんな知ってるこの曲や、この大スター達がほとんど自分の知り合いであることに気づいてびっくりした。

別にワシは有名人が大好きでスターと見れば寄って行ってるような人間ではない。

その大半の人間は出会った頃は黒豹を始めみんなペーペー、
出会った頃からスターだったのはBEYONDぐらいのもんである。

思えばワシは世間を騒がす運命を持っているようで、
10年前の映画音楽の大ヒットのように、
周りの人間がそれに巻き込まれてスターになったりするようだ。

(エンディングテーマを提供してくれた润土(RunTu)というラッパーは、
この映画のヒットにより一躍スターとなり、先日若くして病死した。
重慶に行った時「Funkyさん来てるなら是非ご馳走したかったのに」とわざわざ電話くれた・・・涙)

まあ直接的に影響を与えなくても、
しばらくぶりに会ったらスターになってたなんて話は掃いて捨てるほどある。

彼女もきっとすぐに大スターの仲間入りをするだろう・・・

ワシをドラムんとこに座らせて、
時々おまじない代わりにほっぺにチュッとするだけでよい!!

まあ「厄除け」ぐらいにはなるだろう(笑)

頑張れ邵雨涵(Shao YuHan)!!
お前にはこの「魔除け」が付いている!!(笑)

Posted by ファンキー末吉 at:23:26 | 固定リンク

2015年12月28日

銃を持ったコンサート警備員

先日行われた内モンゴル自治区「包頭(BaoTou)」での布衣(BuYi)のコンサートに呼ばれて参加して来た。

彼らもちゃんとしたドラマーがいるのだからワシを呼ぶ必要は全然ないのだが、
まあきっと「楽しいから一緒に行こう」というノリなのだろう、
「とりあえず中国太鼓とロートタム叩いてね、ゲストでドラムも数曲」
という居ても居なくてもいいような存在として呼ばれて行った(笑)

ところが会場についてびっくり!!
なんとこの街最大の大劇場である!(◎_◎;)

BuYi20thBaoTou2.jpg

暗くてちゃんと写ってないが2階席にもちゃんと人が入っている!(◎_◎;)
・・・いや〜偉くなったのう・・・

まあでもそんなでかい会場でのワンマンコンサートでも、
普段着でジャンバー着たまま自分でセッティングをしているのが老呉(LaoWu)らしくてよい(笑)

舞台監督もローディーもいない、
同行スタッフはファン上がりの女性マネージャーと、
PAエンジニア(中国では録音エンジニアがPAもする)の方言(FangYan)とその助手だけ。

舞台にはドラム台とアンプなどの楽器しかなく、
ただバックに大きな電光掲示板があるのでそこそこ大会場の雰囲気は出る・・・

BuYi20thBaoTou1.jpg

まあこんな巨大な会場でも手作り感満載のまるで高校時代の自主コンサートのような雰囲気なのだが、
ひとつだけ大きな違いが警備員!!

中国ではコンサート会場は全て「国」の持ち物。
特に大勢の人間が集まるような会場は全て中国共産党が管理する。

そりゃそうだ、どっかの団体が大勢の人間集めて反政府集会なんかやられたら中国共産党としては黙っちゃいられないからね・・・

そこで(だと思うのだが)警備として派遣されるのは人民解放軍だったりして、
ワシも大きなコンサートなどでは迷彩服着た人民解放軍の一糸乱れぬ警備風景に背筋が冷たくなる思いをしたりする・・・

というのも、
1992年に爆風スランプを北京に連れて行ってラジオ北京の45周年記念イベントで演奏した時、
4曲演奏の予定だったのが1曲目で煽り過ぎたのか司会者が出て来て送り出しを始める。

構わずに2曲目のカウントを出して演奏を始めると司会者はすごすごと帰ってゆくのだが、
ステージから見下ろす位置にあるPA席で異変が起きた。

その迷彩服の人民解放軍(だと思う)が二人、PA席にやって来て音を全部落とさせようとするのだ。

日本から来たエンジニアは真面目なので必死に抵抗する。
そこでこのイベントをブッキングしてくれた中国のロック仲間がそれを止めようとやって来て間に入るのだが・・・

当時、長髪の若者が街を歩いているような時代ではなかった。
彼のような長髪は文字通り「ロックのシンボル」であった。

人民解放軍は止めに来た彼が中国人だと認識した瞬間に、
外国人PAエンジニアに対する態度とは明らかに違う態度を示した。

いきなり彼に殴る蹴るの暴行を行ったのだ。

中国のコンサートはアリーナに客を入れず真ん中に円形ステージを作るが一般的なのだが、
PA席はアリーナにあってその様子は2万人の観客全てから見えている。

そんな状況の中で人民解放軍は彼をめった打ちにし、
うずくまった彼に容赦なく軍靴で蹴りを入れた。

客席は騒然となり、ペットボトルが投げつけられて飛び交う中、
人民解放軍はもう動けなくなった彼の、ロックのシンボルとも言える長髪をつかんでボロ雑巾のように引きずって出て行った。

PAを完全に落とされ、音の出なくなったマイクと、
アンプの生音とドラムの生音だけで届け出を出した4曲を演奏し、
胸を張ってステージを降りたら・・・

そこには銃を持った人民解放軍が待ち構えていてワシらを別室に軟禁・・・

「さてどうなったでしょう・・・続きはを買ってお読み下さい」
とワシはいつも「ひとりドラム」の時にそうやって話を締めるが、
こんなことが実際にあった時代、そんな時代も今は昔・・・

この日の布衣のコンサート、終わったらCDの即売会が行われ、
ワシも呼ばれて一生懸命サインなどをしてたのだが、
ファン達との記念撮影が終わって、最後にこの警備員達が恥ずかしそうにサインを求めて来た。

BuYi20thBaoTou3.jpg

ご覧の通り、手には銃を持っている。
一番左の若者は写真撮影のためにわざわざ銃を構えてポーズをした・・・

腕章には「特警」と書かれている。

「武警(武装警察)」やこの「特警(特殊警察部隊)」などは人を射殺する権利を有すると聞く。
もしもこのコンサートで反政府的な活動をして暴動と発展したとしたら、
この人たちはお国のためにきっと容赦なく「暴徒」達を射殺するのだろう・・・

そんな「純粋な」若者がニコニコしてCDを買ってサインを求め、
こうして一緒に記念撮影をして笑顔でワシに握手をして帰ってゆく・・・

これが「中国」・・・今の「中国」なのである・・・

Posted by ファンキー末吉 at:09:34 | 固定リンク

2015年10月 4日

フェスティバルのハシゴ〜重慶大足のB級グルメ

10月1日は中国の国慶節で、
ここから中国は黄金周(ゴールデンウィーク)という大型連休に入る。

当然ながら全国でロックフェスティバル等の音楽イベントがとても多い・・・

ワシが一番多くこれらイベントに出演してた頃はイベントばかり多くて出演バンドはどのイベントも同じだった(笑)

まあ今ではバンドも比べ物にならないほど多くなって来たのでそれなりに調和を保ってやっているようだが、
まあこんなものは順列組み合わせでしかないのだからぶつかる時は当然ぶつかる。

もともと決まっていた10月2日の「The Push 推乐队」の重慶でのイベント出演、
その前日の10月1日に元同じ院子に住んでいた李夏(Li Xia)の上海でのイベントが飛び込んで来た。

何でもドラマーが他のフェスティバルに出演のためドラムを叩いてくれというのだから、
まあミュージシャンはミュージシャンで相変わらずいろんなところ行ったり来たりしてるのね・・・という感じである。

李夏(Li Xia)とはこのイベントでも一緒に演奏してたので曲はお手の物なのだが、
あいにく体調が絶不調に悪い・・・

風邪を押して映画音楽(テレビドラマなのだがワシは敢えてこう言う)を作り続けているので完全にこじらせてしまっているのだ・・・

飛ぶやら飛ばないやらわからない飛行機にイベントの運命を委ねるのは誰でもイヤなもんだから、主催者は当然ながら全ての出演者を前乗りさせようとするが、
ワシは前日が北京でライブだったので仕方ない。

4時半に起きて朝一番に上海へ飛ぶ・・・(涙)

もうねぇ、風邪は寝てないと絶対に治らないの!!
なのにライブから帰って4時半までほとんど寝れなかったの!!(号泣)

「末吉がパンツを替えずに飛行機に乗ると必ず時間通りに飛ばない」
とまことしやかに都市伝説で言われている中、
ライブ後に風呂にも入らず着替えもせずにそのまま飛行機は時間通り飛んだ!!(驚)

いや、乗ったワシの方が驚いたんだから本当にびっくりである。
想像だにしなかったが時間通りに上海空港に着いて、
迎えに来た初対面の男の車に乗せられて指定されたホテルに向かう。

部屋はベースの亀仙と同じ部屋だというので行ってみたら・・・
呼び鈴を鳴らせど出んし、電話にも出ん(>_<)

掃除のおばちゃんに無理言ってやっと開けてもろたら・・・

あのねぇ・・・せっかく早く着いてちょっとでも休めると思ったら、
君って何もないのに昨日から入って酒飲んで酔いつぶれてるわけね・・・(>_<)

というわけで1時間も休めないうちに会場入り!!

この日は実は中国好声音のイベントで、
李夏(LiXia)はここに出演して有名になったのでこうして呼ばれたわけね・・・

・・・というわけでとっととドラム叩いて空港へ向かう・・・

しかし空港に着いた頃、もう風邪が悪化してしんどい・・・(>_<)

この日は重慶に移動さえすればいいのでいつもなら酒でも飲むところが、
しんどくて酒も飲む機にならなかったので軽く飯食ってフルーツジュース・・・

風邪薬も飲んだけどもうふらふらでやっと搭乗しました・・・

BeijingShanghaiChongqing.jpg

でもこの日ってもう既に3000kmぐらい移動してるのね・・・

重慶に着いたらまた迎えに来ている知らない人の車に乗せられて、
なんと会場は空港から120kmのところだというところで1時間以上車に揺られ、
これでホテル着いてゆっくり眠れると思ったら真夜中のリハだそうで・・・

結局終わったのは朝の4時半・・・
もう寒いし寝てないしで風邪は最悪・・・

そのまま本番までホテルで寝るだけ寝たおしました・・・

重慶のロックフェスティバルは前日は黒豹、
この日の推乐队の次は唐朝と馴染みの顔も多かったが、
もう体力がないのでイベント見る気にもならず早々に会場から立ち去りました。

それでもドラム叩いたので「メシ食いに行こう」という誘いに乗って街へ繰り出す。
でもまあこれが結構な田舎町で繁華街というものにはまるで無縁!!(笑)

やっと探し当てた屋台街でみんなが食べていたこの鍋!!重慶から来た運転手も見たことないと言う・・・

聞けば地元にしかない「鉄板焼」という食物らしい・・・
頼んでみると「焼き」というよりは盛り盛りに食用油を入れて煮立ったら既に辛く炒めた食材を放り込んで、ジュッという瞬間に白酒か何かをぶっかけて火を点ける!!!(◎_◎;)

「もうちょっと待て」と言われたがどうせ火が通っているのだからと味見!!メインは牛肉だがあまり辛くない!!イカの下足がなかなか美味・・・と思ったら時間が経つにつれて辛さが増して来る(>_<)そりゃそうだ、食材をラー油で煮詰めているのだ

続いて出て来たのが「霸王螺丝鸡」
まあ覇王の「ネジ鶏」・・・
「ネジ鶏」って何?・・・というのは食ってみればわかる!!
鶏のクズ肉、つまりネジのように小さい鶏肉をこの唐辛子で炒めるのだから味が染みて辛くないわけがない!!

癒しが必要ぢゃ〜
ふとよく食べている麻辣烫でうずらの卵が癒しになってたので追加食材としてオーダーしたが「うずらはないけど鶏の卵だったらあるよ」とのこと。
癒しを求めて頼んでみると生卵をそのまま放り込んだ!!(◎_◎;)

ラー油で生卵を煮ることなど今までの人生では一度もなかったのだが、白身がスパイスにまみれて膨らむのを辛さで飛んだ頭でぼーっと見ていた。
卵は半熟が美味いと思っているのだが中国は卵を生で食べる習慣がないのでじっくり煮る・・・つまり辛さも ・・・

風邪を引いててずるずるいってたのだが脳内麻薬で飛んでいるのでビール3本と唯一の癒しで白飯2杯行きました!!

風邪もこれでぶっ飛んだ!!・・・ことを願う

Posted by ファンキー末吉 at:03:43 | 固定リンク

2015年8月18日

天津から八王子の長い旅・・・

今年から基盤をまた中国に戻しているワシだが、
そうなると日本との行き来が多くなり飛行機代の出費が多くなって来る・・・

まるで飛行機代のために働いているようなもんぢゃが、
そうなると必然的に飛行機代を何とかして安くすまそうとする・・・

そこで活躍するのがこのアプリ!!

他のどのアプリよりも安いチケットを探してくれ、
しかもワンクリックで中国の口座から人民元決算してくれる・・・

現在人民元切り下げで安くなっているとは言え、
まだまだ長い間1元=12円だった時代より確実に1.5倍ほど高い。

そのレートのまま北京発の往復チケットは日本発よりも1.5倍高い(>_<)

ゆえに5月に片道チケットで北京に来たワシは、
もう一度片道チケットに日本に帰ってから、
その後日本発の往復チケットを買うようにしている。

早い時期に押さえると北京往復2万円代という安さであるが、
当然ながらチケットの変更も出来なければキャンセルも出来ない。

早い時期からスケジュールが変わるのは常なので、
そうなると帰りの便を捨ててまた新しく片道チケットを購入するという羽目になる・・・(>_<)

このアプリが見つけて来るチケットは、
通常では絶対に探さない「北京ーマニラー東京」とか、
「北京ークアラルンプールー東京」とかありえない遠回りチケットまで探して来る(笑)

まあ安ければいいのである。
遠回りしたって機内でずーっと飲んでれば同じなのだ・・・(笑)

さて今回、渡辺英樹お別れ会が入ったので、
帰りのチケットを捨てて8月9日じゅうに日本に帰れる便を探す・・・

このアプリの面白いところが、
「北京ー東京」を探しているのに、
「天津ー上海ー東京」という北京以外発のチケットも探してくれるのだ!(◎_◎;)

もちろん「北京ー天津はこんな列車が安いですよ」というのも提示してくれる・・・

ちょうどワシは8月8日は天津なので、
その晩は天津に泊まってその日のうちに日本に帰りつけば間に合うなということでこれを予約した。

ところが安いチケットだけあって乗り換えが大変(>_<)

HU7205
8:00天津浜海国際空港
9:55上海浦東国際空港

Spring 8515 便
8月9日-確認番号 OMNOWF
Shanghai PVG18:50
Tokyo HND23:00

つまり上海で9時間近く乗り換え時間があるのだ(>_<)

まあいい!!中国全土に友人がいるワシである。
上海の友人を探すと運良くこの時間T女史がヒマだったので呼び出すことにした。

まずワシが上海で必ず食べたい「三黄鶏(SanHuangJi)」というトサカと嘴と尻尾が黄色い鶏を蒸した料理のために、成田のように遠い浦東空港から上海市内まで出ねばならない・・・

市内までは開通してないが、リニアモーターカーに乗ってみる・・・

50元も出して途中までやったら時間もあるんやし最初から地下鉄でええやん!!
と自分に突っ込みながらこの写真を撮りたいがために乗った(笑)

いや〜市街地でこの速度は凄いよな・・・

弾丸のような上海リニアモーターカーの速度!!

Posted by 末吉覚 on 2015年8月9日

まあ結局1時間以上かけてやっとありつけた「三黄鶏(SanHuangJi)」!!

どうですか!!このプリプリ感!!


そしてその後、ワシは満腹だったのだが、
T女史がちょうど旦那様と合流して一緒に香港に行くと言うので、
その車に合流してまた裏東に帰り、
旦那様が空腹だと言うので一緒にステーキもお付き合いした!!

ShangHaiSteak20150809.jpg

もう食えん!!もう飲めん!!
のまま飛行機が出てくれればよかったのだが1時間遅れたのでまた飲んで搭乗・・・


・・・っとここからが実は本題です。

このTokyo HND23:00、つまり羽田に23時到着というのは、
まあワシのように八王子に帰ってゆく人にとっては足がない(>_<)

ここでまた最強のドライバー「娘」を稼働させることとなる!!

まあワシのような超せっかちから何故このようなのんびりとした娘が生まれたのかは知らんが(まあワシから生まれたわけではないが・・・)、
飛行機が1時間遅れで出発したことは連絡してはいたが、
着陸してメールしたら「まだ今から家出るとこ!!」だそうである(>_<)

まあその辺は既に計算済みである。
羽田空港国際線ターミナルには24時間営業の居酒屋があるのでそこで一杯!!

まあ基本的に「もう食えん!!もう飲めん!!」なのでこのぐらいでちょうどである。
お代わりを頼まないぐらいに娘が着いてくれれば言うことはないのだが、
飲み干してしばらくしてからこんなメッセージ・・・

とりあえず腹を決めてお代わりを注文する(>_<)

HanedaIzakaya20150809.jpg

ハイボールが空くか空かないぐらいでまたメッセージが入る。

「第二ターミナル?」

上海から帰って来ている父親を迎えに来るのにどうして国内線ターミナルを目指している娘が不憫である・・・(>_<)

「国際線ターミナルよ〜」
とメールしてハイボールをお代わり!!

そのハイボールが空くか空かないかうちにまたメッセージ・・・

とりあえず「WeChatを立ち上げろ!!」と伝えて「リアルタイムの場所の共有」を実行させて「ここに来なはれ!!」と指示する。

やっと車に乗れた時にはもう3時近く(>_<)

酔いつぶれて寝たいところなのだが娘の一言
「あ、また道間違えた〜・・・」

おちおち寝てられない(>_<)
幸いベイブリッジから行くか芝浦から行くかの選択肢なので、
ナビのルートを更新してとりあえず中央高速乗るまで眠気と戦う・・・

家に着いたのは4時過ぎだろうか・・・

天津のホテルで目覚めて約24時間・・・
やっとベッドで寝ることが出来た・・・

長い一日だった・・・

Posted by ファンキー末吉 at:11:23 | 固定リンク

2015年8月17日

全中国ひとりドラムツアー2015年 天津市

日付は前後するが今回は天津でのひとりドラムのお話。

北京から新幹線で30分で着く大都市である天津・・・
過去のブログ記事を検索してみたら

張張とのライブ
小畑秀光を連れての「Funky末吉和他的朋友们」のライブ
そしてVoThMを連れてのライブ・・・
(あと確か布衣のライブでも行ったことがある・・・)

と、ライブで行ったことはあるがパール楽器の活動としては行ったことがない。

今回はパール楽器関係ではなく、前回VoThMを連れてのライブのオーナーさんから直で来た仕事である。

実はこのオーナーさん、VoThMのDVDに写っていた!!

TianJinLaoBan.jpg

客よりノリノリ(死語)やん!!(笑)
持ってる人はこのシーン探してみて下さい・・・


さて彼が「是非に」ということで呼ばれて行った天津、
北京南駅から30分で着くと言っても、
北京の北側に住んでいるワシんとこからは車で1時間以上かかる(>_<)

それよりも大変なのが、チケット発券のための長蛇の列!!

TianJinChoudanoretsu.jpg

ネットで身分証明書番号(ワシら外国人はパスポート)でチケットを押さえるのはいいのだが、飛行機の場合はカウンターでパスポートを見せればすぐに乗れるのに対して、列車の場合は毎回必ずこの長蛇の列を並ばねば発券してもらえないんだから大変である(>_<)

すぐ隣には自動発券機があって、一緒に行ったアシスタントの方言(FangYan)などはそんなに並ばずにすいすいなのに、そのシステムは中国の身分証明書にしか対応してないのだ・・・

1時間並びながら考える・・・
「ほな何で中国人はみんな自動発券機に並ばんのやろ・・・そしたらこっちの窓口外国人だけやからむしろ空いてるはずやん!!」

この問題をWeChat(中国のLINEみたいなもん)に流すが、
「そのことを知らないんじゃない」
とか
「子供はその身分証明書は発行してくれないから並ばねばならんのでは」
とかいろんな意見は出たが真相のほどは定かでない・・・

兎にも角にも5時出発で院子を出て、
1時間かけて北京南駅まで行って、
1時間並んでチケットを発券して、
30分列車に揺られてすぐ着いた(笑)


さて天津では前回のVoThMライブの時にドラム関係を手伝ってくれた人が迎えに来てくれていて、
彼は実はこのドラム教室の先生らしく、その校長とライブハウスのオーナーが待つ店でまず食事!!

TianJinShuanYangRou.jpg

いや、出番前にこんなに食えんし・・・(>_<)


会場に着いたらこんなポスターがでかでかと貼られていた・・・

TianJinPoster20150808.jpg

いや、ポスターはいいのぢゃが、このチケット料金である・・・

日本円で6000円!!(◎_◎;)
神保彰さんのひとりオーケストラじゃないんですから・・・(涙)

普段はパールドラムの宣伝のために廻っているので、
基本的に入場料はタダ!!

有料イベントであること自体が珍しい上にこの値段設定はびっくりでしたなぁ・・・


さて、ドラムセットはこんな多点セットがあったので、それをそのまま叩かせて頂きました!!
個人的には左足クラーベがあったので久しぶりに叩いたなぁ・・・

ついつい新しいパターンも練習したり・・・(笑)

以下はそのドラム教室のサイトの写真です〜

毎度の通り「子供と交流」というコーナーがあり、
子供ドラマーなんて「褒める」以外の選択肢はないのでこれが非常に大変だったが、
まあ毎度のごとく
「大きな音を叩くためには」
とか
「頭を振ればもっといいドラムが叩けるよ」
とか、ちょっと上手い子供には、
「じゃあ簡単なドラムソロを教えてあげるよ」
とか、何とか乗り切ったと思ったら終演後に、
「あとひとりいるんですけど見てやってもらえませんか」
と来てネタがなくなってたので、
フロアタムを一緒に叩いたり、ボンゴカウベル(やっぱ左足クラーベのせいでちょっとラテンモードになってたんやな・・・)を一緒に演奏して、
「もっと上手くなって今度はツインドラムでセッションしようね」
でシメた。

その日は天津の屋台街で飲んで、翌朝また5時出発で日本へ・・・
長い長い移動の物語(最後にまた娘の最強のドライバー話)は次のブログに続く・・・


ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

Posted by ファンキー末吉 at:18:19 | 固定リンク

2015年6月30日

砂漠の羊工場で飲む!!

零点故郷に錦を飾る大コンサートは盛況の中無事に終わり、
打ち上げの大宴会の中、キーボードの朝洛蒙(Chao LuoMeng)がこんなことを言う・・・

「明日帰るのか?帰るなよ!!
ここまで来たら明日草原行って美味しい羊食って飲もうじゃないか!!」

また一緒になったテーブルが悪かった(>_<)
そのテーブルのほとんどはモンゴル族で、
朝洛蒙(Chao LuoMeng)とはモンゴル語で会話をする!(◎_◎;)

「ここは中国か!!」と思いつつも明日の張張とのレコーディングをキャンセル!!
零点のマネージャーにチケット変更をお願いするのであった・・・


翌日は10時半に集合して車に乗り込んだ・・・

BaYanNaoErCarView.jpg

左右は草原(というよりはもっと木が生えているが)、
道はその真ん中にまっすぐ・・・というのは、
その昔同じく朝洛蒙(Chao LuoMeng)に連れられて行った草原の感覚と同じである。

その時の話・・・これが凄い!!)

ところが前回のように数時間車を運転するわけでもなく、
30分ぐらいで目的地に着いた・・・

BaYanNaoErSabaku1.jpg

BaYanNaoErSabaku2.jpg

草原って・・・むしろ砂漠やん!!!

というわけでラクダになど乗せてもらう・・・(笑)

BaYanNaoErSabaku3.jpg

・・・とまあ、ここは実は目的地ではなく、
また車に揺られて目的地へ・・・

BaYanNaoErSheepFactry.jpg

何とここは養豚場ならぬ養羊場!!
牧草の生えない砂漠地帯のここでは飼料で羊を飼育しているのだと言う・・・

つまり羊の工場!!
ここで何百匹の羊が養殖され、出荷してゆくのだと言う!(◎_◎;)

その羊工場のバラックで宴会が始まる・・・

BaYanNaoErEnkai.jpg

実はテーブルはこれだけではない、
この隣にも同じぐらいのテーブルに同じぐらいの人がいる・・・(>_<)

あのねぇ・・・酒を飲むのに何でこんなに人を呼び集めないかんわけ?!!

特筆すべきはこの写真の一番向こうに見える水タンクのようなもの・・・
(アップ写真)

BaYanNaoErBaiJiu.jpg

あのう・・・これ・・・飲料水じゃないんですよ・・・白酒なんですよ・・・(涙)

テーブルにはこの地に来た時から全ての食卓に並んでいる「零点白酒」(よくこんなもん作ったよなぁ・・・笑)も並んでいたが、
LingDianBaiJiu.jpg
地元の人曰く、「こんな市販の酒より自分たちで作ったこの白酒の方が美味しいに決まっている!!こっち飲め!!」

まあドブロクみたいなもんか・・・飲んでみる・・・

BaYanNaoErDrunk1.jpg

何が「こっちのは全然強くないから大丈夫」じゃい!!
飲むと内臓が焼けただれて、
どこが食道で胃の形がどんなんかまで全部わかるやないかい!!

ちなみに零点白酒は56度、この自家製白酒は46度らしい・・・変わらん(>_<)

外では女たちが羊の肉を串に挿している・・・
車の中ではく朝洛蒙(Chao LuoMeng)
「どの羊がいいか自分で選んでそれをさばいてくれるよ」
と言ってたがさすがにそれはなかったので安心した・・・

BaYanNaoErYangRoouChuan.jpg

面白いのは金串だけでなく枝で作った串に挿しているところである。
味が違うらしい・・・焼き上がりが楽しみである・・・

BaYanNaoErKaoYangRouChuan.jpg

さてバラックの中は大宴会になっていて、
アニメーションGIFを作ってみるとこんな感じ・・・
(ディバイスによっては動いてみえないかも・・・)

BaYanNaoErDrinking.gif
(天に一滴、地に一滴、自分に一滴、そしてイッキ)

そしてモンゴルではお決まりの、酔っ払ってくるとみんなで歌を歌い始める!!

ところが今回はちょっと勝手が違った!!
昨日一緒に飲んでたおじさんが実はこのオカリナのような笛の名手だったのである・・・

カラオケに合わせて彼が吹き始めたら馬頭琴も加わってセッションとなる!!

ちなみにこのオカリナは自家製だそうで、
吹く穴は3つあるし、指で押さえる穴も複雑にたくさん並んでいて、
きっとあらゆるキーに対応しているのだろう・・・

BaYanNaoErDiz12.jpg

BaYanNaoErDiz1.jpg

セッション(というか酔いどれの宴)はどんどん進んでゆく・・・

このねぇ・・・曲を聞いててなんか涙が出て来た・・・

ワシは東京に出て来て「ドラムが上手くなること」だけを目標に生きて来た。
自分より下手な人間は見下して来たし、
それが自分が名声が出来て来たらいつの間にやら自分より無名な人を見下して来たかも知れない・・・

そりゃ弱肉強食の世界だから人を踏み台にしてのし上がって来たし、
踏み台にされる人間は弱いんだからそれでいいと思って来た。

上に行けば行ったでどこまで行っても自分より上手い人間はいて、
それを乗り越えるためにもっと「音楽的に」と高みを目指した。

誰よりも「音楽的」に、そして誰よりも「上手く」、
ワシはずーっと神様に近づこうとして生きて来たのだ。

まるで神に近づこうとして建設されたバベルの塔がその罰を受けて崩壊したように、
ワシの精神はこのモンゴルのおっさんの笛の音で崩壊しようとしている・・・

日本の、中国の、いや世界の一流ミュージシャンとセッションして来て自分を磨いて・・・
どんな一流なミュージシャンとも互角に「戦う」ことを目標として生きて来た・・・

ところがこのモンゴルの名も知れぬアマチュアミュージシャンが、
それをあざけり笑うかのようにこの「音」を奏でている。

「アマチュアは低い、プロは高い」そんな位置決めをした人間をあざけり笑うかのように、
モンゴルの人たちはみんなでこの曲を演奏し、歌い、そして踊る・・・

そして・・・飲む・・・

日本に住むいろんな人は「プロ」という言葉を使うが、
「プロ」は偉くて「アマチュア」は偉くないのか?・・・

世の中は決して平等に出来ていない。
しかし神様はどんな恵まれた人にも恵まれてない人にも、
平等に一日は24時間しか与えていない・・・

その24時間をどう使おうとそれはその人の「自由」なのである。

そして神様は平等に人々に「音楽」・・・つまり「音」を「楽しむ」権利を与えている。
それを楽しもうが楽しむまいがそれはその人の「自由」なのである。

そしてこの曲を聞いて飲み過ぎてるワシの涙腺は崩壊した・・・

ワシは一体何をやっているのだろう!!

この曲を作曲した人は誰なんだ・・・
何でこんなメロディーを書くことが出来るんだ・・・

ワシも世にヒット曲などを残すことが出来た作家の端くれとして、
あまりにもこの作家とレベルが違い過ぎてないか・・・

昔FMでアジアの音楽を紹介するラジオ番組をやってた時、
台湾の少数民族の「郭英男」という歌手(?)にインタビューをしたことがある。
(当時もかなりご高齢だったが、Wikiによると2002年に亡くなられてるという・・・ご冥福をお祈りします)

世界的に大ヒットした「エニグマ」の「リターントゥーイノセンス」という曲の、
その歌声をサンプリングされたその本人である。
これ

もちろん勝手にサンプリングされただけなので世界的にヒットしたと言っても彼のところには一銭の金も入っていない。

彼は台湾の少数民族で、その民族はその民族の「文字」を持っていない。

その民族の中から歌の上手い人間が選ばれて、
代々その民族の風習とかを歌にして次の世代に「歌い継いで」来た・・・

これとかこれとかきわめつけはこれ

彼は中国語はうまく喋れないが、
日本統治時代の影響で日本語を少し喋る。
番組のシメに「ではリスナーの皆さんに一言」という時に、
最後に彼はたどたどしい日本語でこう言った。

「私は歌がずっと好きで、
ずーっと歌を歌ってて、そして今も歌ってて、
とても幸せです」

その言葉を聞いた時にも同じ感情が湧き上がって来たのを覚えている。

モンゴルの草原で、厳しい気候の時も、生きるか死ぬかの時も、
この曲を作った人は「音楽」をやって生きていた。

そこで生み出された「音楽」は何百年もの歴史を越えて、
今もこうしてその民族の人たちに歌い継がれている。

同じように辛い時も、どうしようもない時も、
人々はこの歌を歌って、こうして笑って酒を飲んで「今日」を生きて来た・・・

音楽とはすなわち「生き方」を映し出す「鏡」のようなものである!!
その人間の生活が曇っていれば決してこんなレベルの作品を生み出せるわけがないのだ・・・

曲を作る時に「売れよう」などと思って作ってないか?・・・

同様に歌を歌うこと、楽器を奏でること、
それは誰にでも楽しみながらやっていいことであり、
決して「売れるため」に演奏しているのではない。

「プロになる」などというモノの考えがどれだけ浅ましい考えなのかをひしひしと実感する。

「音楽」を愛する者は、例えどこに住んでいても、どんな生活を送っていてもそこに愛する「音楽」がある。

貧しい者にも豊かな者にも平等に与えられているこの「喜び」を、
心から享受して楽しく「今日」を生きるのも、
曇った考えで苦しい「今日」を生きるのも、
全てはその「人」の自由なのである・・・

Posted by ファンキー末吉 at:15:58 | 固定リンク

零点楽隊故郷に錦を飾る!!

巴彦淖尔(BaYanNaoEr)・・・

ワシが読めなかったはずだ、
この「淖」という字は中国人でさえ「Zhuo」と読んだりしている・・・

モンゴル語の発音を漢字で充てようとするからこうなるのだが、
Wikiによると、北京からはおよそ900km、
中華人民共和国内モンゴル自治区西部に位置する・・・

BaYanNaoErMap.png

聞けばここは零点のギタリスト大毛とドラマー二毛の兄弟の生まれ故郷だと言う・・・
ああ、それで大毛はあんなに興奮してワシを呼ぶだの王笑冬(Wang XiaoDong)を呼ぶだの騒いでいたのだ・・・

つまり「故郷に錦を飾る」ということだったのだな、とだんだん理解して来た・・・

バンド結成から20年、中国ロックの歴史の中で一番金を稼いだバンドが、
そのメンバーの生まれ故郷で今まで一度もコンサートをやってなかったのが不思議なくらいだが、
何とその初めてのこの街でのコンサートが明日ついに行われるのだ・・・

・・・という緊張感も何もなく、
朝5時半に起きて空港に行き、10時前にはこの街に着いて、
昼飯を食って酒を飲まされ、酔いつぶれて昼寝をし、
晩飯を食って酒を飲まされ、酔いつぶれて夜寝をし・・・
夜中の2時に電話で起こされてやっと現場に行くことになった。

LingDianBaYanNaoErStage.jpg

野外やん!!(◎_◎;)

ああ、それで大毛はことあるごとに「あの工体のように」と言ってたのか・・・
あの工体と同じく、今度はここから始めるぞ!!」
と言ってたなぁ・・・

まあ今回はワシは頭の中に常に「??」があって、
「どうしてワシが来ないかんの?」
というのを解明する旅となっているのだが、
まあこれがあの工体のような野外ステージなのでメンタリティーとしては少しわかるところがある。

「从零开始(CongLingKaiShi)」つまり「ゼロから始めよう」が零点楽隊のスローガンである。

ちりじりになる直前のピークであったあの工体を彷彿させるこの野外イベントを「ゼロ」としてここから新たに始めたい。
そのためにはお前の力が必要だ、だから来い・・・みたいなメンタリティーか・・・

まああの工体の時はワシはプロデューサーで、
演奏曲全てはみっちりリハーサルしてアレンジしてるし、
アメリカからWyn Davis呼んでライブレコーディングまでやってるから大忙しであるが、
今回はそもそも何で呼ばれたかがわかってないぐらいなので(笑)基本「ヒマ」である・・・

この日は警察が来てどうのこうのだということでサウンドチェックも何もやらず(>_<)
結局何もやらずにホテルに帰って行った・・・

あのう・・・ワシ何やっていいかもわかってないんやから通しリハやらんとホンマにぶっつけ本番なんですけど・・・(涙)


次の日にやっとワシがドラムを叩く曲がアレンジャーから送られて来た。
聞くにどうやらモンゴル民謡のような、どこかで聞いたことがある曲・・・

まただんだんわかって来たぞ、
つまりは「ジャイアンコーナー」!!

大毛が言い出したことは「零点をふたつのバンドに分けて、自分の方のはドラムをワシ、ベースを王笑冬(Wang XiaoDong)というものだったのを、
それをメンバー(特にもう一人のオリジナルメンバー朝洛蒙(Chao LuoMeng))が一生懸命なだめて、
「じゃあ各人のソロコーナーはお前の好きにやれよ」
ということで落ち着いたのだと思う。

故郷に錦を飾る「ジャイアンコーナー」で大毛が歌う曲、
この曲をワシにドラムを叩けと言うのだ・・・
いいでしょ。別にそれぐらいなら・・・

と思ってたらこれがritやposeなどがたくさん入っててこのオケに合わすのはちょっと難しい(>_<)

当日リハでやってみて、
「このアレンジはやめてプログラムを走らせずに生でやろう」
ということになった。

「ジャイアンコーナー」のために一生懸命アレンジしたアレンジャーには悪いが、
ritやposeの時にクリックが鳴ってないと現実プログラムに合わすのは無理なのだから仕方がない。

まあ「楽になった」とばかりドラムの席をSaraに譲ろうとしたら、
「ギターソロの曲も叩いてくれ!!」
と言う・・・

聞いたことない曲だが、まあみんなに合わせてればと思って叩きだしたら、
こりゃセクションは入るし、変拍子は入るし、とてもじゃないけどぶっつけは無理(>_<)
「お手上げ」でちゃんとリハしているSaraに変わってもらう・・・

ベースの王笑冬(Wang XiaoDong)もタジタジである。
大毛がその場で口伝てで教える・・・

LingDianBaYanNaoErRh.jpg
(オリジナルメンバーのこの3ショット・・・ワシにとってはなかなか感慨深い)

聞けばこのギターソロ曲は昔のコンサートでもやってたらしく、
最初っから覚えるというのではなく「思い出す」という作業だから出来たのだと後の本人の弁・・・

大毛さん、いくらワシでもいきなりこの曲は無理ですからね・・・(涙)


・・・というわけで本番!!!(もう本番かい!!)

結局4曲ぐらいしかサウンドチェックしてないが、
まあワシのパートはパーカッションなのでなんとか出来るかも知れない・・・

LingDianBaYanNaoErPercussion.jpg

当日のワシの「お城」・・・ちなみに曲順表は当日渡されたもの・・・
まあ曲を知らないんだからもらっても同じなのだが・・・

一度ホテルに帰ったメンバーは20時開演の1時間前、
19時に集合して会場へ出発!!

LingDianBaYanNaoErHotel.jpg

ホテルは見ての通りタイアップしてあるのだろう、
だからワシにもスウィートルームをあてがったり、
毎回の食事もこのホテルのレストランで振舞われるのであろう・・・

外には何台か「専用車」が待ち構えている!!

LingDianBaYanNaoErCar.jpg

まあセンスのほどは別にして(笑)この車で会場入り!!
道路は会場に向かう客で溢れている・・・

LingDianBaYanNaoErRoad.jpg

警備は中国なので人民解放軍か公安警察が受け持つ・・・

LingDianBaYanNaoErPolice.jpg

どんどん客も増え、日も暮れる頃にはもう1万人以上が集まっている・・・

LingDianBaYanNaoErOpening.jpg

いや〜凄いなぁ・・・

モンゴル族自治区の中のいち地方都市、
言うならばワシの生まれ故郷の香川県で言うと坂出市、
決して県庁所在地じゃないこの小さな街で、
爆風スランプが全盛の頃でもこれだけの人数を集められただろうか・・・

もっと譲って、中野や河合の生まれ故郷、
千葉県柏市で爆風スランプが全盛の頃に1万人も動員出来ただろうか・・・

落ちぶれた(失礼)と言っても零点、
このイベントをきっかけにまた6万人スタジアムに返り咲きたい、
それをまたこのワシと一緒に体験したいのだなぁ・・・
とおぼろげにそんな大毛の気持ちが伝わって来たような気がした・・・


コンサートが始まった・・・
ワシはパーカッションなので「後出しOK」ということで
(意味わかるかなぁ・・・)
ドラムなんかよりはまだ楽なので何とか曲についてゆきながらぶっつけ本番で演奏をこなしてゆく・・・

LingDianBaYanNaoErPercussionStage.jpg

問題は「ジャイアンコーナー」のワシがドラムを叩く曲である。

ドラムはパーカッションと違って「後出し禁止」なので、
他の様子を見て合わせて叩くのは難しい。

何よりプログラムを使わなくなったんだからテンポをワシ自身が出さねばならない・・・

まあ言ってみれば素人仕事のパーカッションではなく、
この曲だけがちゃんとした「お仕事」なのだからプレッシャーが大きい・・・

パーカッションは一生懸命「後出し」しながら次の曲をこっそり聞いてテンポを確認したりする・・・

そしていよいよワシが叩く曲となった・・・

・・・とその前にスタッフがワシのところに駆けつけて来て、
「次の曲は二毛さんが叩きますのであなたはこのままこの場所にいて下さい!!」

おっ!!ついにもうひとりのオリジナルメンバーが登場か!!

この曲にだけ登場する馬頭琴と共に二毛が登場!!

LingDianBaYanNaoErErMao.jpg

でもこの時って大毛
「それではドラムにファンキー末吉さん〜」
とか紹介してて二毛が一旦引っ込んだりしてるのよね(笑)

まあ段取りが悪いのは今に始まったことではないですが、
ベースにオリジナルメンバーの王笑冬(Wang XiaoDong)も登場!!

LingDianBaYanNaoErWangXiaoDong.jpg

ともあれこれでオリジナルメンバー5人のうち4人が揃ったわけですから「ジャイアンこオーナー」もまんざらではない。

それにしてもここではもうギターも持たず立ちボーカルなんだから「ジャイアンリサイタル」です(笑)

続いてのギターソロコーナーもこのオリジナルメンバー4人で演奏されました。
昔やってたんやな、二毛もキメも変拍子もばっちしでした。

大毛上機嫌でお立ち台!!(笑)

LingDianBaYanNaoErGuitarSolo.jpg

この零点というバンド、日本で例えて言うならばサザンオールスターズみたいなものか・・・

ロックの形式は取ってはいるが、
耳障りのいい歌謡曲的なロックをヒットチャートに送り込み、
それこそ中国国民には知らない人はいないほどの知名度を築いた。

作詞作曲の全てをやっている桑田さんとは違って、
楽曲はバンドのみんなで作るのだが、
それでもそのセンターであるボーカリストが脱退した後のダメージは計り知れない。

だが彼らには「ヒット曲」の数々が残っている。
脱退したボーカリストの周曉歐でさえ、これらのヒット曲を歌うには零点に使用料を払わねばならない。
この裁判の結果・・・中国ならではの判決ですなぁ・・・)

ラス前の曲は「爱不爱我(AiBuAiWo)」、彼ら最大のヒット曲である。
サザンで言えば「いとしのエリー」みたいなもんか・・・

続く「勝手にシンドバッド」は、「挥挥手(HuiHuiShou)」「相信自己(XianXinZiJi)」などたくさんあるが、この日のラスト曲は「站起来(ZhanQiLai)」。

タイトル通り「立ち上がれ!」と言うんだからそりゃ客席総立ちですわなぁ・・・(笑)

LingDianBaYanNaoErXhanQiLai.jpg

ジャイアンリサイタル、いや零点故郷に錦を飾るコンサートは大成功のうちに幕を閉じた・・・(笑)

ワシ・・・結局何も働いてないような気がしつつも打ち上げ!!

LingDianBaYanNaoErUchiage.jpg

まあよくぞこんだけ人を集めるよねぇ・・・

その会場のディスプレイにはこんな文字が表示されている。

LingDianBaYanNaoErDisplay.jpg
(ゼロポイントの世界ツアー巴彦淖尔の大成功を熱烈にお祝いしましょう!!)

世界ツアー?・・・

酔っ払った大毛がやって来てワシの肩を叩く・・・
「Funkyさん、次は日本だ!!よろしく頼むよ!!」

いやじゃぁ〜!!!頼むから日本だけは来んといてくれ〜!!!(涙)

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2015年6月23日

草原フェスティバル

草原でのロックフェスティバルはバブルの中国では数多く主催されているが、
ワシが参加したことがあるのはこれ!!

まあこのイベントの日も雨が降って寒くて寒くて・・・
草原の気候って寒暖の差が激しいのよね・・・

いや〜初日の21日も寒かった〜
ブルブル震えながらステージをやりました・・・

前回は内モンゴル自治区のど真ん中(?)であったが、
今回は寧夏回族自治区銀川の空港から車で1時間、
一応行政区分としては内モンゴル自治区なのだが、
まあ最寄りの都市は銀川というちと変わった位置関係・・・

SougenMap.jpg

画像の左側、銀川に隣接した矢印がそうで、
内モンゴル自治区最大の都市呼和浩特からははるかに遠い・・・

それでもやはりモンゴル族自治区なので、
初日20日のライブが終わった後に小畑秀光のところにやって来た数人のモンゴル人、
「俺たちは中国人ではない!!モンゴリアンだ!!」
と言ってたらしく、
「どういう意味なんですか?」
と後でそのことを聞く小畑に分かりやすくチベット問題やウィグルの問題などと共に教えてやった。

そうそう、小畑であるが、前述の通り初日は人のエフェクターを借りてライブをやった。

SougenObataBand.jpg

ステージの後ろには電光パネルで映像などを流せるのだが、
面白いのが「小畑秀光乐队」と出てるところである。

何故なら中国には「畑」という漢字はなく、
「佃」を充てて「小佃秀光」と書いたりするのだが、
名前は日本語フォント、「楽隊」はちゃんと中国語フォントというのが珍しいなと感心しつつも・・・
小畑めこのファンキー末吉を「楽隊」の一員としてバックバンドにしてるのだから、
ライブが終わったらたっぷりギャラを搾り取ってやろう・・・

・・・などと思いつつ初日終了!!

二日目はちゃんとエフェクターも届いてフル装備でライブスタート!!
「小畑秀光楽隊」に続いてこの日は老呉(LaoWu)がトリ!!

SougenLaoWu.jpg

まあユッコ嬢は秋から布衣(BuYi)のベーシストに就任するし、
ワシは10年間いろんなところで彼らと一緒に演ってるからいいけど、
小畑秀光がここに入るってなかなか新鮮やったなぁ・・・

エンジニアの方言(FangYan)が「感動した〜」と言っていた。
小畑〜やれば出来るやん!!やらんだけで(笑)

この日は寧夏のバンドもいくつか出ていて、
老呉(LaoWu)曰く、
「寧夏のバンドのレベルが非常に上がってるんだよ」
と言う。

「Funkyの影響は少なからず大きいと思うよ」
とのこと・・・

何せ中国の秘境、寧夏回族自治区には日本人が16人しかいないのだ。
このブログでのネタ)

外国のミュージシャンの演奏を間近で見れるチャンスなんかほとんどなかった寧夏のアマチュアミュージシャン達が一番多く見た外国のミュージシャンがこのファンキー末吉だろう、と・・・

そういう意味では小畑秀光も十分影響を与えていると思う。

ライブが終わるとセキュリティーも何もないこの国では楽屋にいろんな人間が詰めかけるが、
小畑秀光と一緒に写真を撮ろうという人間には若い女性も見かけるが、
ワシのところに来るのは全て「男」である(涙)

いや〜「ファンキー!!」という掛け声は他の人よりオクターブ低いんだよな〜
このブログの時の話)
などと方言(FangYan)などと話していたら、
さすがにこの日は
「あんたのファンはホンマ男しかおりまへんな〜」
と大笑いされた。

SougenFans.jpg
(一番左は面白がって一緒に写った老呉)

草原では女っ気もあるはずもなく、
むさ苦しい出演者とむさ苦しいスタッフとむさ苦しいファンと飲む!!

まあよい、それもまた楽しいぞ〜小畑〜!!!

SougenDrunk.JPG
(この顔がこの日の最高傑作と呼び名が高い)


(2日目の小畑のライブ)

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2015年6月21日

無事草原に降り立つか小畑秀光(笑)

このイベントのために寧夏回族自治区の草原まで一緒に行く予定だった小畑秀光・・・

(ちなみにブログ記事のチケットキャンセル問題は、このブログをUPした瞬間に更に上司の方から「今回は特別にキャンセル致します」との連絡を頂きましたので会社名等を全て伏字に変更させて頂きました)

まあいろいろあって東京ー北京往復のチケットはゲット!!

本当はイベントは21日だけ参加予定だった小畑秀光、
20日のトリを務める李夏(Li Xia)と21日のトリを務める老呉(LaoWu)と一緒に飲んでる時に、
「じゃあ20日も出てもらおうぜ〜」
ということになった。

そうすると、もともと20日に草原入りすればよかったものが19日には草原入りせねばならない。

かく言うワシは李夏(Li Xia)のバックでドラムを叩くので同じく19日入りなので、
ではということでユッコ嬢も含め全員19日入りにしようということに相成った。

ところが心配なのが小畑の乗るパキスタン航空・・・
これが遅れて19日の北京ー銀川に乗り遅れたら目も当てられない・・・

「小畑は16:35に北京に着くからね!!なるだけ遅くの飛行機にしてよ!!」
と主催者に念を押しておく・・・

そうして用意されたチケットが、19:20発のCZ6117・・・

まあ約3時間の乗り換え時間があるのだから通常なら大丈夫のように思えるのだが・・・
これがさすがはパキスタン航空!!さすがにそうはうまくはいかない(笑)

発信者:小畑秀光
日付:2015年6月19日 12:09
件名:フライト時間変更
本文:15時にフライト予定であります!

まあよく言えばポジティブ、悪く言えばお気楽なヤツなのでこのような返信をしておく・・・

発信者:ファンキー末吉

既に1時間遅れたか・・・
あと1時間遅れたらアウトである・・・
自力で寧夏まで来るよーに!!(笑)

発信者:小畑秀光

ギャアアアアアアアアアア!!!

とまあここまでは笑い話であるが、ここからだんだん笑えなくなって来る・・・
以下は小畑秀光からのメール

日付: 2015年6月19日 12:12
所持金50元プラス1000円でありMAX!!!

日付: 2015年6月19日 14:54
飛行機に乗り込みました!!

日付: 2015年6月19日 14:56
ウオオオオオオオオ!!

日付: 2015年6月19日 15:31
まだ飛びません!!!

日付: 2015年6月19日 15:42
飛びそうです!!ゴーと言ってます!!

・・・と、ここで飛んでくれればまだよかったのだが、
結局飛んだのは16時を越していた・・・

・・・ということは2時間遅れ・・・
・・・ということは乗り換え時間は1時間ないということになる・・・

あかんやん(>_<)

まあ奇跡的に30分で入国手続きして荷物も取って出てくれば乗れないこともないかも知れんがまず無理!!

老呉(LaoWu)の奥さんと一緒に行って、
彼女を残してワシとユッコ嬢だけ銀川行きに乗り込む。

いや〜混んでたなぁ・・・
実はこの週末はちょうど端午の節句、旅行客が集中する時期だったのだ・・・

それがその後の小畑秀光を苦しめることになる・・・

ちなみに小畑秀光は真央くんという友達を連れて来ていた。
小畑秀光のチケットはもちろん主催者が出すが、
真央くんは自腹でついて来ているので自分で出すことになる。

その2枚のチケットは変更もキャンセルも出来ないチケットゆえ、
そのチケットを捨てて新たに買い直さねばならない・・・
(取った人間が違うのでかなり面倒くさいのよ〜)

とりあえず窓口を一本化してワシは飛行機に乗る・・・
・・・がしかし、端午の節句ゆえその日のフライトは全滅!!

小畑と真央くんは村に帰って一泊することとなる・・・

Obata&Mao.jpg

まあ笑ってられるのもこの頃までだった・・・(笑)

ワシはワシで夜中に着いて酒を飲み、
二日酔いで目覚めたらそこは草原だった・・・

Sougen1.jpg

Sougen2.jpg

草原と言っても草がないから砂漠ではないか(笑)

小畑秀光は北京のファンキースタジオにて翌日6月20日朝4時半起床!!
ちなみに八王子の家(ワシの家やないかい!!)を出たのが5時だったらしいから、この時点で既に24時間経過・・・

ワシが起きた頃にはヘタしたら草原に着いているだろうぐらいに思ってたら小畑からのツイート・・・

小畑-激鉄MAX-秀光
‏@SteelangelJet
8:48 - 2015年6月20日

またしてもトラブル!!
早朝4時30分に起床!空港のチケットをなんとか手にするが何故か搭乗直前にカウンターに止められて チケット無効。
一体どうなる!!
諦めない!!

・・・どうも主催者が取ったチケットにトラブルがあったらしく、
真央くんは乗れたが小畑は乗れなかったらしい・・・!(◎_◎;)

そこからが小畑の(というか周りの)戦いが始まる!!

老呉(LaoWu)の奥さんはその日の用事をキャンセルして小畑に付き合う・・・
・・・が中国語が喋れない小畑はコミュニケーションが出来ない(>_<)

WeChat(LINEの中国版のようなシステム)で間に入ってやりとりをする・・・

「彼女が話しかけてくれるのですが全く通じなくて苦労しておりMAX!!荷物がどうだとか言って、何かが出来ないということです」

彼女にメッセージを送ってどういうことか聞いて小畑にメッセする・・・
また草原だから電話もネットも繋がりにくくて大変なのよ・・・(>_<)

結局はこういうことらしい・・・

まず主催者の取ったチケットは無効となったので
(おそらく名前の綴りが間違ってたとか?)
そのまま無効になり買い直さなければならないのだが、
次の便もその後もその日の便は全て満席のためキャンセル待ち。

キャンセル待ちはギリギリになって乗り込むので手荷物預けが出来ないので機内持ち込みだけにしてくれということらしい・・・

幸いギターは真央くんに託して持って行ってもらってたので
(グッジョブ!!)
問題はちょっと金が入ったからといって全部使って買い揃えた小畑のエフェクターである。

ObataSougenEffecter.jpeg

手荷物と合わせて26kg以上あると言うが、
やり取りしているうちに「重さ」ではなく「大きさ」が問題なのではという結論に落ち着く・・・

あわやエフェクターボードを全部分解してバラで持って行くかという話になっているところに嫁から連絡が来た。

「この便空席あるやん・・・乗れるんちゃうん!!」

見れば乗り換え便にまだ空席があるそうな・・・
ワシも信号の悪い中、ネットでいろいろ調べてみる・・・

見れば中国のチケットサイトでは直行便しか案内されず「全滅」と出るのに、
日本のチケットサイトでは乗り換え便がちゃんと案内される・・・

老呉(LaoWu)の奥さんにすぐ連絡して「乗り継ぎ便を探せ」と指示するのだが動く気配がない(>_<)

思うに中国人は「乗り継ぎ便なんて」みたいな感覚があるのかも知れない・・・
空港のチケット売り場でも一切案内してくれず、
こちらで調べて「このチケットを買え!!」と言っても「え〜??」と反応が鈍い(>_<)

仕方ないので全ての乗り継ぎ便の可能性を調べて、
便名と出発、到着時刻を表にして老呉(LaoWu)の奥さんの送りつける。

西安の乗り継ぎ便が多いようだが、
北京ー西安の航空会社と西安ー銀川の航空会社が違う便は除外した。

現実
「乗り換え便なんて前の便が遅れたら乗れないじゃない、どうすんの」
と来たので
「同じ航空会社だったら責任持ってケアしてくれるから大丈夫!!」
と送っておく。

「結局その日に乗れなかったらどうすんの!!
秀光(XiuGuang)は言葉が喋れないのよ」
と来るので、
「大丈夫!!航空会社が責任持ってホテルを取ってくれるから!!
ワシは経験があるんだから大丈夫って!!」
と念を押すが実はこれは「ウソ」である。

航空会社がホテルを取ってくれた経験はこの話で、
小畑のこの場合に取ってくれる保証は全くないのだが、
乗り換え地が「西安」であるということからワシは「大丈夫」と踏んだのだ・・・

実は老呉(LaoWu)たちのバンド布衣(BuYi)はツアー中で、
この草原フェスティバルが終わったら翌日には西安に行くのだ。

つまり小畑が空港で野垂れ死にしそうになっても、
翌々日には老呉(LaoWu)がその空港を通るということなのだ(笑)

まあすったもんだありながらウソも交えながらやっと老呉(LaoWu)の奥さんを説得し、次の便をやっとこさ取った!!

北京12:25ー西安14:25 CA1223
西安15:35ー銀川16:45 CA1923

乗り換え時間は1時間と短いが、
CAからは18時に着く次の便もあるので間に合わなければそれに変更してくれるだろうと老呉(LaoWu)の奥さん・・・

ホンマに変更してくれるんか?・・・ワシのウソを鵜呑みにしている・・・(怖)

まあ要は遅れなければいいのである。
まあ遅れたら遅れたで・・・達者で暮らせ!!小畑秀光!!(笑)

こちらはこちらで草原フェスティバルのサウンドチェック!!
ちょうどそれが終わった頃に小畑からいくつも音声メッセージが入っていた。

「ファンキーさーん!!助けて下さい〜!!!プツッ」
「助けて下さい〜!!!ヤバいよ〜!!プツッ」

だから〜何で困ってるのか要件を送って来んかい!!
と突っ込もうとしたら空港職員らしい中国人からメッセージが来た。

「彼の荷物はまだ出て来ないけど次の便はもう出るので、
じゃあこうしましょう、銀川の住所を・・・ブツッ」

とりあえず「打电话过来(電話して〜)」と中国語で書いて電話番号送ったらその人から電話が来た。

「じゃあ荷物は空港受け取りでいいから取り敢えず本人を乗せて!!」

荷物があって本人が来なければライブは出来ないが、
本人がいてエフェクターがなくても取り敢えずはライブは出来る・・・

その後、
「乗り換えって案内が何もないんですけどどこ行けばいいんですか?」
とか
「2階の31番って一度外に出るってことなんですか?」
とか
「チケットも何もないですけどいいんですか?」
など細かいやり取りを空港職員に電話を変わってもらいながらして、
何とか無事に搭乗口まで行ったようだ・・・

乗る直前なのだろう・・・こんなメッセージが飛び込んで来た。
「ちなみにエフェクターなのでそれがないと本日とても困ります」

まあお前が来ない方がもっと困るのだからとそれを無視!!(笑)
今度は手荷物の受け渡しの段取りである。

スタッフに先ほどの西安空港のかかって来た電話番号を知らせてどの便にエフェクターを載せたを聞いてもらう・・・

ところが普段はいい加減な仕事しかしないこの国が、
時々ちゃんと仕事をしたりするから始末におえない(>_<)

「手荷物番号がなければ調べられない」

あんたが載せたんやからその便を言ってくれればいいでしょ!!
「手荷物番号をちゃんと言える人にしか教えられない」

(>_<)

小畑の到着を待って
「すぐにその手荷物番号の半券を迎えに来たスタッフに渡せ!!」

ところが実はワシが連絡を取ってるスタッフと迎えに行ったスタッフは違うスタッフだった(>_<)

言葉の通じない長髪のおかしなヤツから手荷物チケットの半券を渡され何やら言われた彼は一目散に空港に引き返し出したのだ・・・

「空港に引き返しているでMAX!!」

そのスタッフにワシに電話させろ!!!(>_<)
「现在给我打电话!!(すぐにワシに電話しろ)」
と書いて送っておく。

かかって来た電話で事情を説明し、
渡された手荷物チケットを本人に返せと指示して、
小畑にはそれを写メしてこちらに送れと指示する。

その情報を担当スタッフに送って電話をさせ、
夜8時のZH9169に載せたということがわかる。

ところが8時は既にイベントは始まっていて取りに行くスタッフはいない(>_<)

取り敢えず小畑には「あきらめろ」と言って借りられるエフェクターを探して、
この日のライブはぶっつけ本番で人のエフェクターで何とか盛り上がった!!

翌日にはスタッフがエフェクターを取りに行って、今日はフル装備で臨む!!

よくやった小畑秀光!!
ライブが終わったらなんぼでも羊食って酒飲んでよし!!

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2015年4月20日

寧夏回族自治区銀川ツアー3本

布衣のボーカル老呉(LaoWu)がブッキングするというのもあって、
彼の故郷寧夏回族自治区でのライブが多くなる。

今回はいつもお世話になっている涼縁Barが18周年(ハンパやなぁ・・・笑)ということで日本からの旅費も出るというので小畑とユッコちゃんもブッキングした。

先日の天津と北京のライブも、
「せっかく来るのだから」
ということでこれにくっつけたというわけだ。

本当はVoThMも一緒にと言ってたのだが、
「世界で一番美味しい羊肉が食べられるよ」
と誘ったんだけど、英樹さん丸山さん共に
「羊なんか食えないもん」
と言ってたのでVoThMなしとなった。

しかしお二人ももうこちらの羊肉の洗礼を受けて食べられるようになったので19周年から参加か?!!(笑)

それにしてもこのBar、
せっかくそんな大金を出すんだったら北京からもっと有名人を呼べばいいのに、
わざわざ「高水準音楽秀」と称して「Funky和他的朋友们」としてワシらをブッキングしてくれるんだからちょっとオカシイ(笑)。

でもそのオカシイのが
「水準が高い音楽だったらそれでいいんだ」
というとてつもなく「ROCK」な思想(演奏してるのはJazzだったりもするが)でいつもとてつもなく「カッコイイ」と思ってしまうのだ。

LiangYuan18ZhouNian1.JPGLiangYuan18ZhouNIan2.JPG

15日天津、16日北京のライブを終えて、
そのまま17日に移動して砂漠に行って遊ぼうということになってたが、
老呉(LaoWu)が障害を持つ子供たちのための曲を作ったので、
そのチャリティーライブがあるということで参加して来た。

AiDeLuShangTicket.jpg

そこでちょっと懐かしい仲間と再会!!

名を張海龍といい、10年近く昔になるが、ワシの院子で住んでた真面目で貧乏なベーシストだった。

真面目で貧乏な若者は大好きなのでいろいろ面倒を見てたのだが、
老呉(LaoWu)が「彼んちは本当に貧乏でねぇ・・・」と言ってたので本当に貧乏だったのだろう。

覚えているのはみんなで牛肉しゃぶしゃぶを食いに行った時、
牛のいろんな部位を図解している表を見て、
「牛スジが載ってないじゃない、どこの部位なの?」
と聞いてきたのが印象に残っている。

「この店にはいつもお前が食べてる牛スジは扱ってないんだよ。
食べたことない牛肉がいっぱいあるからいくらでも食え!!」

そんな彼は電気が強かったのもあり、
「うちのスタジオで専属エンジニアやんないか?」
と勧めたのだが、
「僕はベーシストになりたいんです」
と言ってそれを断った。

「別にベース弾きながらエンジニアやればいいんだよ、かっこいいじゃん!!」
と説得したのだが、人のいい彼にしては珍しく頑固にそれを断った。

それから数年後、うちの院子出身の同郷の仲間がライブハウスを開くというので、
彼はそこのエンジニアとして呼ばれて行った。

結果そのライブハウスは大成功し、彼はまとまったお金を持って田舎に帰り、ライブハウスを始めたという話は聞いていたが、縁あってこうして初めて彼の店で演奏するチャンスが訪れたというわけだ。

ライブハウスのドアを開けると地元のスカバンドのリハーサルが行われており、
彼が神妙な顔をしてエンジニアをしていた。

ベーシストがリハに来れなかったのかベース抜きでそれこそスカスカの音でリハーサルをしてたのだが、
しばらくして突然ベースが聞こえて来たと思ったら彼が卓を離れてステージに上がってベースを弾いていた。

YinChuanTongGuanSkaBandRh.JPG

「別にベース弾きながらエンジニアやればいいんだよ、かっこいいじゃん!!」
ワシは昔彼に言ったそんな言葉を思い出して思わずニヤニヤしてしまった。

ふと見ると壁にはいろんな写真が貼られていた。

TongGuanPhoto1.JPG

昔仲間で今では故郷のロックスターとなった老呉(LaoWu)の写真だけでなくワシとの昔の写真もちゃんと飾られていた・・・

なんか懐かしくなって胸が熱くなった・・・

10年近く会わなかったけど、
彼の中ではずーっとこのワシがいた・・・

回族である彼が最初に出来た彼女、
同じ回族じゃないということで両親に猛反対されていた話とかも思い出した。

今は結婚しているというがその彼女かい?・・・
いろんな話をしたかったが、この日はバタバタしててゆっくり話せなかった。

「どうだい?経営の方は?儲かってるかい?」
そう聞くワシにいつもの素朴な笑顔で頭を掻きながら、
「いや、決して儲かってはいませんが・・・」
そう答える彼に、
「俺でよかったらいつでもライブやりに来るからな」
と言い残してこのライブハウスを後にした。

老呉(LaoWu)のように故郷に錦を飾るロックスターにはなれなかったけど、
無一文で北京に出て行ってこんな素敵な店のオーナーとなって地元のロックに貢献しているお前を、ワシは昔の仲間として心から誇りに思うぞ!!

困ったことがあったらいつでもワシんとこへ来い!!
金ならないけどなんとかなるさ〜!!(笑)

TongGuanPhoto2.JPG

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2015年4月19日

VoThM天津北京ライブ

もう中国で数年間やり続けている「Funky末吉和他的朋友们」のライブ、
いつもライブを組んでくれる老呉(LaoWu)が既にアンダーグラウンド界では有名になったというのもあり、
最初は20人ぐらいから始まったこの定例ライブも今では動員数が必ず100人は超える勢いとなって来た。。。

今回もVoThMが中国でライブをということで組んでもらったのだが、
本当はレコーディング機材を持ち込んでライブレコーディングでも出来ればと
「同じ小屋を2日間ブッキングしてね」
と言ってたのだが、一日が天津、もう一日が北京ということになって、とりあえずライブ音源をマルチでレコーディングするのはあきらめた・・・。

この小屋選びもなかなか難しい。。。

キャパが大き過ぎると客席がガラガラで寂しいし、
オーナーに熱意がないと一生懸命宣伝してくれないので集客が出来ないという状況もある。

個人的には昔よくやらせてもらった「蓝溪」という店が、
終わった後にいつも目をうるうるさせてビールを持って来て、
「また是非うちでやってくれ!!」
と言いに来るオーナーが大好きで、小屋を探している老呉(LaoWu)
「あそこでやれば?」
と言うのだが、
「うーん・・・あそこはちょっと小さすぎるだろ・・・」
ということでご縁がない。

この定例ライブももうあそこのキャパを超える規模になって来たということか・・・

天津のこのライブハウスも老呉(LaoWu)に紹介されて一度やったことがある。
(その時の模様はこれ

大学のそばにあることもあって若い学生客が狂喜乱舞して小畑が
「僕はまるでスーパースターになったみたいです」
と喜んでいたのが記憶に新しい。

ここのオーナーから頻繁に「機材も一新して改装したからまた是非やってくれ」とメッセージが来てたのを老呉(LaoWu)に振ってたので「よし」とばかりここをブッキングしたのだろう。

天津師範大学の南門の同じストリートに引っ越したこの店
JiuGeLiveHouse.JPG

「LiveHouseとは和製英語で、アメリカ人なんかからはヌードショーの店を連想させて全く通じないよ」
と聞いたことがあるが、ここ中国では日本からこの和製英語が入って来て完璧に定着してしまっている。

もともとは「酒吧」すなわち「酒場で演奏する」と言ってたのだが、
だんだん機材とかも本格的になって来て、
本当に「LiveHouse」になって来たのはここ数年のことである。

日本が「Jazz喫茶」から「LiveHouse」に進化して来たのと似ている・・・

VoThM_TianJinJiuGe.jpg

店が新しくオシャレになったのと関係があるのかないのか、
狂喜乱舞の前回のライブとは違って客層が落ち着いた気がするが、
それでも100人を超えるオーディエンスは十分楽しんでくれたように思う。

ただ・・・演奏時間が長かった・・・(>_<)

最初に新宿ゴールデン街Acesのマスターでもある山下剛史の演奏が30分、
その後に小畑秀光が30分、
そして張張(ZhangZhang)と渋谷有希子によるピアノトリオが30分、
その後に老呉(LaoWu)のステージを1時間足らずやってからVoThMのステージを1時間以上やるのだから、客もさながら昼からこのリハーサルで全てを叩いているワシが死んだ(>_<)


というわけで翌日の北京ライブは全員に「曲目減らしてね」ということで全体で2時間のステージを目指す(無理なのぢゃが・・・)

小畑の出番はやはり最後にすることにした。
最初に激メタルをやられると身体のダメージが後の演奏に残ってしまう・・・

この日のライブは黄昏黎明DDCという新しいライブハウス。

よくやらせてもらってた江湖から分かれたライブハウスだという・・・

VoThM_DDC1.jpg
VoThM_DDC2.jpg
VoThM_DDC3.jpg

前日に演奏しているのでリハもがっつりやらず、
初っ端の山下剛史も3曲(うち2曲伴奏)にして、
張張とユッコちゃんのトリオも3曲でソロ短め、
次のVoThMも10曲に減らしてもらい、
老呉(LaoWu)は5曲、
体力が極度に消耗する小畑秀光は最後にして3曲にしたにもかかわらず、
この頃にはもう体力が限界で「神様」を見てるような始末・・・

しかし「ライブは水モノ」とはよく言ったもんで、
この日のライブは数年間の「Funky和他的朋友们ライブ」の中で最高の出来だったようだ。

小畑曰く張張トリオは今まで見た中で最高の演奏だったらしいし、
VoThMはワシがドラムを叩かせて頂いてから最高のライブだったし、
最後の小畑の時のドラムソロは「神がかっていた」と言う・・・

ユッコちゃんは「今まで聞いたことないフレーズがいっぱい出てた」と言うけど、
全く覚えてないところを見るともう「気絶」に近い感じで叩いてたのだろうし、
「背中に後光のようなオーラが見えた」と言うが、
ひょっとしたらその瞬間は本当に死んでいたのかも知れない(笑)

みんなでお茶している時に
「あと余命いくばくもないと宣告されたら」
という話を誰ともなくしてたが、ワシは確実に
「別に今と変わらんと思う」
と答えた。

別に「悔いのない人生を歩んでいる」とかかっこいい話でも何でもない。
「お前は既に死んでいる」の世界なのだ(笑)

次の「Funky和他的朋友们」は5月11日に江湖でやる。

張張とユッコちゃんのトリオをちゃんとやりたいので、
今回はこのトリオと老呉(LaoWu)とだけでという話になってはいるが・・・

まあまた増えたら増えたで・・・

余命いくばくもないのはまあ人間ならば誰でも同じなので、
ドラム叩けるうちにいっぱいこんなライブをやっとこうと思う今日この頃である。。。

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2014年11月19日

9連チャンの中国ツアー後半は江南地区5本

前半の寧夏回族自治区の3本も無事に終わり、
大高さんは北京経由で日本に帰り、残りは上海に飛ぶ。

とりあえずはここでワシはLive Bar X.Y.Z.→Aのオーナーである被告勝山(もう伏字めんどくさいからやめた)に頼んで購入してもらってたiPadをゲット!!

ここからOS8へのアップデート地獄、
メモリー不足によるデータ同期の不具合解決地獄と戦いながらツアーをやることとなる・・・


江南地区の初日は上海。
ここからは大高さんの代わりに張張(ZhangZhang)が加わるのぢゃが、
店に貼り出しているチラシを見るとなんとワシの名前しかない(驚)

ChinaTourShanghai.JPG

「Funky〜上海はきっと赤字だぜ、ホテルから移動の車からメシから全部高いからな」
と老呉(LaoWu)が心配してたが、
蓋を開けてみたら寧夏ほどではないがそこそこ入っていた・・・。

やっぱアンダーグラウンドでは既にスターになっている老呉(LaoWu)の名前は大きいが、
武漢でもそうだったが、ワシの名前だけでも全中国そこそこ客が集まるようになっているのかも知れん・・・

まあひとりドラムで廻るならいざ知らず、このツアーは大所帯。
ドラム(ワシ)、ベース(ユッコちゃん)、ピアノ(デブ)のトリオに小畑と老呉(LaoWu)が加わっての5人編成、しかも次の日からはコーラスで参加するデブの彼女も加わって6人編成・・・

彼女がいっぱい写真撮ってくれたのでここからは写真が豊富です。

まずはここから移動は新幹線!!
裸ギターの小畑もこのように写真を撮ればカッコイイ!!

ChinaTourGoodPhoto.jpg


江南地区2本目は常州!!

常州は20数年前にイベントで一度来たことがある。
あの頃は新幹線もなく上海から出演者みんなでバスで移動したのに時代が変わるのは早いなぁと実感・・・

ライブハウスはかなり大きな小屋だったがここも見事に満席!!

ChinaTourChangZhou.jpg


3本目は蘇州!!ワシの大好きな街である。

前回は日本人ストリートしか出歩かなかったが、
さすがは「水の街」、こんな素敵なところで名物カニ小籠包を食べました!!

ChinaTourSuZhou.jpg

ライブも盛り上がりました!!

ChinaTourSuZhouLivehouse.JPG


ここまでは順調に来たのだが、次の4本目杭州で問題発生!!

ワシは確かに杭州の場所を酒球会という前回ひとりドラムでやったライブハウスだと聞いていた。

自分のスケジュールにもそうUPしてたし、
そこのスタッフからも個人的に「今度また来るんだね、嬉しいよ」とメッセージが来てた。

ところが着いてみたら小屋が変わっていて老舗のJazzクラブになっていた。

ChinaTourHangZhouLivehouse.jpg

もちろん生ピアノなので「音量的に大変だなぁ・・・」と張張(ZhangZhang)、
まあ「叩き方をJazzに変えて何とかしよう・・・」とワシ・・・

ところが一番困ったのが小畑である。
「こ、ここでヘビーメタルやるんですか?!!!」

見れば出番前は相当緊張しているようだ。
「死んで来い!!小畑秀光!!!」
「はいっ!!!」

というわけで玉砕覚悟でここでメタルやったらむっちゃウケた・・・(笑)

ChinaTourHangZhouObata.JPG

北京の路上でもやった無錫の広場でもやったし、あいつもう怖いもんなしやな(笑)
どこでもメタルが出来ます!!求む!!もっと過酷なところ!!(笑)


さて長いようでやっぱ長かった9連チャンの中国ツアー最終日は寧波!!
ここもひとりドラムで何度か来たことがあります。

ライブも盛り上がって打ち上げ!!

ChinaTourUchiage1.jpg

ChinaTourUchiage2.jpg

いや〜よく食った(笑)

これではライブツアーというよりは、
移動して各地の美味いもん食って合間にちょっとだけライブをやったという感じである(笑)

翌日はユッコちゃんはみんなとゆっくり最後の美食を楽しんで北京戻り、
小畑はひとり朝いちの便で一度北京まで飛んで、
格安航空券ゆえすぐ近所の上海で乗り換えて日本戻り。

ワシはそのまま新幹線に7時間乗ってひとりドラムの唐山へ向かうのであった・・・


ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

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9連チャンの中国ツアー序盤は寧夏

ツアー2本目は寧夏回族自治区の大武口。

出発前に発覚するのだが、小畑がこんな格好で飛行機に乗ろうとしている・・・

ChinaTOurObata.jpg

「お前、WINGさんが見るに見かねて香港で作ってくれたギターケースは?!!」
「はいっ!!あまりにもでかくて重すぎて重量オーバーだったので捨てて来ました!!」
「そ、そのビニール袋は?!!!」
「はいっ!!ギターケースの中に詰めてたのを出してたら航空会社のお姉さんが見かねてこれをくれました!!」

というわけでギター裸で持ち込みはともかくゴミ袋で8日間は廻れんじゃろうということでトランクをひとつ貸してやった(>_<)

さて早起きして飛行機に乗って銀川に着き、
迎えに来たライブハウスのオーナーと共に車で隣町の大武口まで走る。

1〜2時間走った頃には腹も空いて、待望の羊肉焼きそば!!

ChinaTourChaoHuiRou.jpg

ワシはもうこれが食えるだけでいいのよ・・・(感涙)

というわけで大武口のライブが始まるが・・・
蓋を開けてみたら超満員!!(驚)

ChinaTourDaWuKou.jpg

この店に来るのは3回目かな・・・
ポスターを見ると3月にも小畑連れて来ているから既に認知度も増しているのかも知れない・・・

次の日は銀川も満員!!

ChinaTourYinChuan1.jpg

そして次の日も満員!!

ChinaTourYinChuan2.jpg

・・・っておいおいオーナーさん、客に花火を配るのやめなさい!!

・・・っておいおいオーナーさん、ステージに花火仕掛けるのやめなさい!!
同行取材している寧夏電視台の人が死んでしまいます!!!

ChinaTourYinchuan3.jpg

続く


ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

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2014年10月11日

青島の大仕事終了!!!!

青島大劇場でのLuanShuソロコンサート
ワシは8日に入ってプレイベントに参加、9日にはゲネプロ(通しリハ)が始まった。

オーケストラも入るとなるとステージが人で溢れておる(>_<)

LuanShuQingDaoGenePro.JPG

何人いるのだろう数えてみよう・・・

バイオリン1:8人
バイオリン2:6人
ビオラ:4人
チェロ:4人
コントラバス:2人
トランペット:1人
トロンボーン:1人
ホルン:1人
フルート:1人

オーケストラが28人にバンドが

ドラム:2人
ベース:1人
ギター:2人
キーボード:2人(LuanShu本人も含む)
コーラス:3人

これに取っ替え引っ替え登場するゲスト歌手などを合わせると50人近くはいるのではないか・・・
それを音楽監督であるワシが全部仕切るのだ(涙)

オーケストラの世界はそれはそれで大変なので3週間前からいろいろ準備はしていたのぢゃが、
北京からトップバイオリンの赵坤宇(ZhaoKunYu)が来てくれたので本当に助かった。

LuanShuQingDaoZhaoKunYu.JPG

コンサートの中ではソロ曲もある。

張張(ZhangZhang)がリハの時に、
「先生・・・むっちゃ上手いですねえ・・・」
と感服して話しかけたら、
「当たり前だ、もう40年もバイオリン弾いてるからな・・・」
と笑った。

すかさず、
「お、私も40年ドラム叩いてますよ」
と言うといっぺんに意気投合して結局彼がワシの代わりに指揮者がやるべきことを全部やってくれた\(^o^)/

開口一番に
「Funky、譜面のリピートマークが違っているところがいろいろあるよ」
と言ってたので、
「全部直して持って来ました。書き直して配っとくのがいいですか?口頭で言って本人に書き直させるのがいいですか?」
一応指示を仰ぐが、
「いや〜日本人の仕事の細かさにはホント頭が下がるよ」
と褒められた。

小沢征爾やヨーヨーマと仕事をしている中国国家ナンバーワンのオーケストラのバンマスに褒められて悪い気はしない。

何度も一緒に仕事をしたが、その度に出来る限りのことをやって来たことを見てくれてたんやなぁ・・・(感涙)

何せ譜面が間違ってたらオケの人達はそのままそれを弾くのだ!!
イジワルでも何でもない。
ひょっとしたらそんなアレンジなのかも知れないわけなのだから勝手に変えることは許されない。

ある曲などリハで別の曲の譜面を見ながら弾いてた(笑)
「音が変だと思わんか?」と言うのは愚問である。

「そんなアレンジだ」と言われればそれまでなので、
それが自分でおかしいと思っても変えてはいけない。

要は譜面は軍隊の命令書みたいなもんなのだから、
それに間違いがあったらもうおしまいなのである。

念入りにチェックする・・・

LuanShuQingDaoCheckScore.JPG

また青島のオーケストラ団員はみんな若かったのでこれがよかった\(^o^)/

若いミュージシャンは応用力があるし、
何よりも文化大革命を経てない世代にはあの扱いにくい「プライド」というものがない。

自分より歳上の、しかも国家を代表するトップバイオリンの人の指示を聞かない人はいない。
ワシはもうひたすら赵坤宇(ZhaoKunYu)の小間使いに徹した。

曲順に難しそうなパートだけを彼が拾って練習してゆくのに、
その曲の譜面の変更点を直した譜面を持って全パートに知らせて廻る。

譜面の量がハンパじゃないので床に全部並べて必要なページを拾って各パートのところに走るのだが、
本当はワシのような立場の人間が中国ではこのような小間使い仕事をしてはいけない。

地べたに這いずり回って汚れ仕事をやっているトップの人間
(このコンサートの場合、総監督のLuanShu本人を除いてはワシが一番偉い)
なんか中国ではナメられてしまって言うことを聞く人間なんかいないのだ。

ところが今回は違った。

ブラスセクションの立ち位置はワシの中国大太鼓の隣だったのだが、
リハの途中で彼らがぶったまげて
「一緒に写真撮って下さい」
と来た・・・

ドラム叩いてりゃ何とかなるな・・・(笑)

しかしいくらドラムを頑張ってもどうにもならないことがある・・・
・・・それは「仕切り」である。

ワシはもう慣れたが、ここに一人でも日本人スタッフがいたら胃痛で死ぬか気が狂ってしまってるだろう・・・

何せステージ上の人間が多いのでその全ての人間の回線の確保が大変(>_<)
前の日から入ってやっているのだがサウンドチェックが全然進まないのだ・・・

最近日本ではこの規模のコンサートをやったことはないのでわからないが、
中国ではもう10年以上前からモニターがマルチである。

手元に16chのミキサーがあり、全ての音がこのミキサーに流れていて自分で好きなようにバランスを取れるのだ(凄)

LuanShuQingDaoQueBox.JPG

モニターを置かなければ全ての音はヘッドホンに流れるのでハウリングはないし、
一切の音の回り込みがないのでライブレコーディングでは音の分離が桁違いである。

しかしその反面ヘッドホンをするとレコーディングのようになってしまい、
どうしてもプレイが冷静になってライブっぽくなくなってしまう・・・

ところがファンキースタジオ北京のエンジニア方言(FangYan)は頑張った!!

LuanShuQingDaoFangYan.JPG

このシステムと共にそれぞれにモニタースピーカーも置き、
ヘッドホンから返す音は自分でバランスを取り、
モニタースピーカーから返す音は彼に言えば別にちゃんと返してもらえるのだ(驚)

ちなみにワシは自分のイヤホンを持ち込んだが、
それはクリックを聞くためのものでベースとかを再生するには限界があるので、
スピーカーからベースなどイヤホンに返さない低音などを返してもらった。

そして全てのイヤホンはワイヤレスである(驚)

つまりワシなんかもドラムセットから隣の中国大太鼓に移動したり、
他のパートの人のところに走ってゆくのにもいちいちシールドを気にしなくてもよい。

よくこれだけの人間の周波数チャンネルを確保したなぁと思うのだが、
当然ながらシステムが便利になればなるほどトラブルも増えるので、
結局サウンドチェックが全然進まない・・・(>_<)

19時半にはゲストの有名歌手たちが来ると言うのに、
バンドのサウンドチェックが終わったのはその直前だった・・・

そしてオーケストラは18時に来ると言ってたのに来やしない(涙)

聞いたら「19時だって言われましたよ」って(泣)
おまけに「管楽器は20時だって聞いてますよ」って(号泣)

結局はオーケストラはぶっつけ本番で歌手と共に全曲を本番どおり通してそれでおしまい(怖)

幸運だったのはこの青島のオーケストラがむっちゃ上手かったことだ・・・
ワシはドラムを叩いているのでモニターから聞こえる部分でしか判断出来ないが、
赵坤宇(ZhaoKunYu)が「没問題!!」と言うのでそれを信じるしかあるまい・・・

怒濤のゲネプロは終わり、
当日また通しをやるのかと思ったらオーケストラも来ず、
バンドの不安箇所だけをやって、照明とスクリーンの動画のチェックだけでもう本番である!!(恐)

本番前のお祈りの儀式

LuanShuQingDaoPray.JPG

ドラムソロもやりました

LuanShuQingDaoDrumSolo.JPG

ロートタムも叩きました

LuanShuQingDaoRoteTom.JPG

中国大太鼓も叩きました

LuanShuQingDaoChineseBigDrum.JPG

コンサートは大成功

LuanShuQingDaoEnding.JPG

北京から100人を超える業界人が見に来ていたと言うが、
コンサート終了後にみんなワシをハグして「素晴らしかったよ」と言った。

でもワシはその実感がない・・・

実は本当に頑張ったのはこのデブなのである。

LuanShuQingDaoZhangZhang.JPG

打ち上げの時に
「いや、お前が一番働いたよ!!」
と労をねぎらってやったら、首を大きく振ってこう答えた。

「何言ってんですか!!!
15年前に酒場で弾いてた僕を引っ張り上げてここまでしてくれたのはあなたです!!
あなたは僕の先生であり親であり、僕の音楽の全てです!!
あなたのためだったら何だってやりますよ、当たり前でしょ!!」

実はこのコンサートはこれで終わりではない。

青島はLuanShuの故郷ではあるが、
実は故郷に錦を飾るためにこのコンサートをやったのではないのだ。

どの国でも音楽を発信する中心地は首都である。
青島で成功しても北京には届かず、
逆にコケてもその悪名は北京には届いて来ない。

LuanShuはこれを大掛かりな「リハーサル」にして、
同様のコンサートを北京でやるつもりなのだ。

そこで成功したらその偉業は全国に響き渡る・・・

デブよ、その時にはもうお前はひとりで音楽監督を立派にやれる!!
お前はもう立派に独り立ち出来るぞ!!

ご苦労であった!!

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2014年10月 9日

青島プレイベント

LuanShuが「青島には車で行こうよ、近いし」ということで、
言われるままに迎えに来た車に乗り込んだら遠い遠い・・・(>_<)

QingDao-Beijing.jpg

そもそもスタッフはワシの飛行機のチケットを押さえていた。
しかしLuanShuはそれを見て「これじゃ間に合わないだろ」ということでキャンセルさせたのだ。

何に間に合わないのかよくわからない・・・(笑)

そう言えば
「青島の若者たちはこんな凄いドラムを聞いたことはないだろうから、
前の日に是非ドラムを叩いてくれ」
と言ってた。

青島には彼の表弟(BiaoDi:母方の従兄弟で歳が下の意味)である梁棟(Liang Dong)がいる。
彼のドラムセットを借りるようにいろいろ連絡を取っていた。

昼の3時過ぎ、LuanShuのコンサート会場である青島大劇場の中にあるホテルに着いた。

「じゃあ俺はミーティングがあるから」
と出かける彼に、
「ワシはどうすればいいの?どこで何をやるの?」
と聞く。

「この大劇場の中の音乐厅(YinYueTing)で18時から活動(HuoDong)だから。
梁棟(Liang Dong)はもう着いてドラムセッティングしてるはずだから」
と言い残してさっさと出かけてゆく。

まあ大劇場にもたくさんのホールがあって、
その中の小さなホールなのか、
いやひょっとしたらよくあるリハーサルスタジオみたいなところで地元の若いミュージシャンを集めてクリニックでもするのだろうと思ってたら・・・

LuanShuQingdaoPreEventHall.JPG

アカンやろ・・・こんな大きなホール・・・(>_<)

「什么情况?(どんな状況なの?)」と梁棟(Liang Dong)に聞いてみるが、
大げさに首を横に振って両手を上げる・・・

「そもそもが誰が来んの?お前の友達?地元のミュージシャン連中?」
大げさに首を横に振って両手を上げる・・・

こいつもLuanShuから「ドラム用意しとけ!!」と言われて一生懸命セッティングしただけなのだろうから、ワシとしてももう両手を上げて「お手上げ」状態である・・・

このホールもクラシックとか生楽器で演奏するために設計されているのか、
ドラムを叩くと小屋じゅうに反響して大変(>_<)

とりあえず地元の若い衆が来たらステージにでも上げて近くで見させればいいか・・・
と思いながら、今度は「伴奏の音をどうやって出したらええねん!!」ということに気付く(>_<)

ベースアンプでもあればそれを使って鳴らせるので手配したがGET出来ず、
結局はこのホールのPAエンジニアまで呼び出してホールのシステムで鳴らすことになった・・・

何じゃかんじゃでもうすぐ18時である。
観客が集まって来る気配は皆無!!(笑)

しゃーないので10月10日の本番が行われる大ホールに視察に行ってみる・・・

LuanShuがいたので「什么情况?(どんな状況なの?)」と聞いてみる・・・
「何が?」と聞き返されるので、「そもそも客が来るのか?」と聞いてみると、
「来るのか?って・・・」と苦笑いしながらスタッフを呼びつける。

「今日のチケットは何枚出てる?ファンキーが客の入りを心配してるぞ・・・」

スタッフは神妙な顔でこう言った。
「600枚ぐらいは出てますが・・・」

おいおい!!ドラムクリニックで数日前に告知して600枚も出るって什么情况?・・・!(◎_◎;)

・・・と思ったら何のこっちゃない・・・この日は突然決まったLuanShuの講演会「音楽と私」であった(>_<)
しかも開演は19時半・・・情報が交錯している・・・

ワシはそのゲストでドラムを叩いてくれということらしい・・・

しかし数日前に思い付いて600もチケットが出るってこいつの知名度も凄いのう・・・
というわけで30分ほど彼が音楽について語った後にステージに呼び出される・・・

LuanShuQingdaoPreEventTalking.JPG

恥ずかしいのう・・・完璧に「場違い」である(涙)

一言二言会話をした後にドラムを叩かされる・・・
人の講演会に来て「ひとりドラム」するって何なのかなぁ・・・
と思いながらVisionRocksを思いっきりぶっ叩いたらこれが結構ウケた(笑)

LuanShuQingdaoPreEventDruming.JPG

そして張張(ZhangZhang)も呼び出されて二人でセッション・・・

LuanShuQingdaoPreEventSession.JPG

いや、ほぼ生音やし、ピアノの位置が遠過ぎて何も聞こえん・・・(涙)

しかしまあ長年のJazzセッションで「音がでかい!!」と怒られながら培ったノウハウで何とか無事にセッションを終えた。
叩き足りないので梁棟(Liang Dong)がハコバンしてるBarに行ってひとりドラムをワンステージやって来たぞ・・・

というわけで夕べはいろいろあったが楽しかった。
本番は明日!!今日は夕方から地元のオーケストラが来て戦いが始まる!!!

今日さえ乗り越えれば明日はきっと楽しくコンサートが楽しめることだろう・・・


ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

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2014年8月 5日

平和のための飲み会(中国の少数民族土家族の風習)

中国湖北省恩施土家族苗族自治州の袁老師の命がけの接待を受けて、
恩施の隣町である利川というところにやって来た。

利川には「腾龙洞」という世界一と言われている洞窟があり、
なるほど「ヘリコプターが飛べるほどデカい」というのは本当である。

LiChuanTengLongDong.JPG

全長3000mを超える洞窟の中は本当にヘリコプターが飛べるぐらいデカく、
そこには2つの大きなステージがあり、
まずひとつは噴水とレーザー光線を使ったショーを行うところ

LiChuanTengLongDongStage1.JPG

洞窟の壁と噴水の霧をスクリーンにして一大スペクタクルショー!!
ってこれは恐ろしく金がかかってそうだが突っ込みどころ満載(笑)

そしてもうひとつのステージは少数民族土家族の歌や踊りのショー、
これが劇団四季(見たことないけど)もまっ青の凄いショーだった。

LiChuanTengLongDongStage2.JPG

こんなド田舎(失礼)に日本人などなかなか来ないだろうし、
バックパッカーなら来るかも知れんが、
バックパッカーは180元というバカ高い入場料(私はもちろん奢り)払ってここには入らんじゃろうから、
きっと最初で最後(でもないか・・・)の日本人客として楽しませて頂いたが・・・

・・・と書いてたらこんなブログを発見!!
見に行った日本人いたのね・・・

というわけで前置きはこのぐらいにして、
今回の接待の中で一番心に沁みたのが実はこれである。

本題・・・

この辺は中国の少数民族土家族が住む自治州で、
酒を飲む時にこの辺では飲み干した碗を床に叩き付けて割るという習慣がある。

もちろんそれ用の碗をレストランで購入するのだが、
袁老師がまた命がけで100個も購入して来よった(>_<)

つまり100杯飲めっつうことなのね(笑)

ところがいざこれをやってみると非常に楽しい・・・
いわゆるスカッとするというかストレス解消になる。

隣では何やら歌を歌って盛り上がっていたが、
歌い終わったらみんなで碗を割る。

「すみませんねぇ〜ちょっと撮らせて下さいな〜」
という感じでお邪魔したのだが、それを拒むどころか
「おいでおいで〜一緒に飲もう〜」
となる。

碗を割るという暴力的な行為とは裏腹に非常に友好的な飲みである。

少数民族のお姉ちゃんが歌を歌ってくれたが、
これは数え歌みたいなもんで、歌い終わったらこれも飲み干して碗を割る。

実はレストランの壁にこの風習の云われが書かれてあったが、
これを見てワシは酔いも相まって涙が出るぐらい感激したぞ・・・

LiChuanShuaiWanLaiLi.JPG

概訳:その昔、土家族にふたつの対立した部族があった。ふたりの長老は民族の生存と発展のため、ふたりで酒を飲み、遺恨を流すために飲み干して碗を割った。

何で今のいろんな国の偉い人たちはこの長老のようにやれんのかのう・・・
人間豊かになって逆にどんどん愚かになってるんちゃうかなとホントに思う・・・

というわけでワシは袁老師に言ってこの碗を仕入れることにした!!
取りあえず1000個!!!

船便で送ってもらうので店に着くのはいつの日になるやらわからんが、
一日それ用の日を作って世界平和のためにみんなで飲もうではないか!!

名付けて「世界平和の飲み会」・・・実現を待て!!

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ひとりドラムin湖北省恩施土家族苗族自治州

今回の仕事はちょっと特殊な仕事である。

通常はパール楽器の代理店である中音公司のShaが私をブッキングするのであるが、
今回は「Shaの関連ではないのだけど」と註釈して宣芸兵という男が取って来た仕事である。

彼はもともと楽器屋をやってて、大昔に一度訪ねて行ったことがあったが、
今は北京の3大楽器レンタルの会社の社長として大成功したと共に、
元々ドラマーなので自ら工場でFierceというメーカーのシンバルを作っている。

そのシンバルの卸先なのであろうこの恩施という今まで聞いたこともない街の袁老師という人を訪ねてゆくことになった。

まあ面識のない人を訪ねてゆくのは2008年からこの仕事をやり始めてしょっちゅうのことなので、
ワシもまあ何年来の友人のごとくWeChatというこちらではLINEをしのぐアプリによって連絡を取り合う。

空港に着いてまず彼の「教室」に案内され、
ここで初めてShaが咬んでないだけでこれはいつもと同じくドラム教室の発表会の部類なんだなと知る。

教室内に巨大なポスター・・・

EnShiPoster.JPG

その日も接待漬けにあい、とりあえず次の日本番!!
夜がライブだというのにギリギリまで接待漬けにあう(>_<)

まあこれも中国ではよくあること。
客入れ1時間前には会場に入ってたら何とかなるので
「ドラムも全部セッティングしとくから本番直前に入ればいいから」
という袁老師を説得し、会場に入ってみると何とこんな野外ステージ!(◎_◎;)

EnShiStage.JPG

恐らくこれがこの教室初めてのこんなイベントなのだろう、
素人仕切りで絶対にうまくゆくはずがない!!

ドラムの音をまとめるサブミキサーがドラムの横にある!!(>_<)

EnshiDrumMixer.JPG

これはいかん!!これはいかんよ〜袁老師〜
ドラムの音作る時誰がどこで聞いて誰かこのミキサーを調整すんの〜(>_<)

というわけで仕方ないのでワシがイヤホンをミキサーに挿して、
バスドラやスネアやタムの音をいろいろいじる・・・

外にどんな音で出てるかわからんし、
ワシのイヤホンってクリック聞くためももんで音質なんてようわからんし、
何よりワシの耳はチャイナシンバルでやられてしまってるのでもともとこんなこと出来るほど耳よくないのよ〜

あと問題は伴奏の音を出すためにつなぐD.I.(ダイレクトボックス)がない!!
っつうかあるかないかエンジニアに聞こうとしたらそのエンジニアがあんまり暑いんで風呂入りに帰ったとかいうておらへんがな!!!

しゃーないのでエンジニアの風呂上がりを待ってまたあーだこーだとセッティングが始まる・・・

既に中国でいろんなトラブルに対応してるワシのシステムは、
例えD.I.がなくても長いギターケーブルがあればそのままミキサーにぶっ込めるようにしてあるが、
そのギターケーブルもなく、結局長いケーブルがないのでドラムのマイクをミキサーにつなぐためにはミキサーの位置はここでないとダメだ、と(>_<)

ということはワシの伴奏もPAまで届かないからこのミキサーにつなぐしかない、と(>_<)

「じゃあ卓で再生してやるからこっち持って来いよ」
とエンジニアが言うが、貴方みたいなお方を信用出来ないから全部自分とこで出来るシステムにしとるのよ〜(笑)

というわけで前代未聞!!自分の横にドラムのサブミキサー置いて、
自分でバランス操作しながらやるライブ!!!!(◎_◎;)

いや〜中国は面白い。
これでは絶対に時間通りに始まらんじゃろと思ってても、
それが例え開演前にはどんなにぐちゃぐちゃであろうがちゃんと(でもないが)始まるところが凄い!!

EnShiAudience.JPG

イベントは無事に(でもないが)終わって、そこから袁老師の命がけの接待を浴びることとなるのだ・・・

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2014年8月 4日

ひとりドラムin湖北省「武漢」

布衣のツアーで寧夏回族自治区「中衛(ZhonWei)」と青海省「西寧(XiNing)」を廻り、
彼らはチベットへとツアーで旅立ったが外国人であるということからワシは入境出来ず、
次は数日後は湖北省の山奥だということで北京に帰ってまた戻って来るのも癪なので、
中間地点の四川省成都で暴飲暴食・・・

・・・とここまではよかったのだが、
次の現場が「武漢より山奥だよ」と聞いていたので、
とりあえず武漢で何かやっておこうということでブッキングしたのがこのひとりドラムin湖北省「武漢」。

ところが地理的にはこれはちょっと間違いであった・・・

ChengDuWuhanWenShiMap.jpg

次にワシが行く土地は恩施土家族苗族自治州、ここは何と成都と武漢のちょうど真ん中にあったのだ(>_<)

成都と武漢がだいたい1300kmということで、
まあ例えて言うと福岡から名古屋に行く間にブッキングした土地が仙台だったようなものである(>_<)

どうせやったら大阪ぐらいをブッキングしとけよ!!
やるんやったら武漢じゃなく重慶じゃろ!!

・・・ということなのぢゃが、
実はこの武漢のライブがワシのひとりドラム人生において非常に大事なライブとなる・・・


まずブッキングしてもらったのが武漢に住む日本人である奥野竜太郎

Facebookなどで自分の中国人美人妻の写真やその話などはよくUPしているのぢゃが、ワシの周りでは実際にその美人妻と会ったことのある人間がいない(驚)

彼が北京に住んでいる時に一度お宅に泊まりに行ったことがあるが、
その時は「嫁はたまたま北京にいない」と言うことで会うことが出来ず、
その時からワシは実は「バーチャル妻」ではないかという疑惑が拭い切れていない。

まあ今回の2週間の中国ツアーのど真ん中ということで、
洗濯もんも溜まったので一度お宅にお邪魔して洗濯でもさせて頂こうということでお邪魔したら、また「たまたま」外出していて会えなかった。

次の日の朝に洗濯もんを取りに伺ったが、
その時も「たまたま」バトミントンの練習で外出していたということで、
ワシの中ではもう完璧に「バーチャル妻」であろうということに確定してしまっている。


まあそんな奥野竜太郎がブッキングしてくれたこのライブ、
小屋は過去にPairのツアーで出演させて頂いたことがあるVoxというライブハウス。
その時の話・・・暑かった・・・涙)

まあ奥野竜太郎にも上海ライブとかいろいろブッキングしてもらったことはあるが、
今回のライブが特別なものになったと言うのは、「対バンがいなかった」ということである。

日本でもそうぢゃが、いちドラマーがひとりでドラム叩いて動員が出来るわけはないので、
地元地元のバンドとかに対バンを頼む。

上海なんかではこうしてブログで対バン募集すると、
日本人バンドの対バンのみならず蘇州や杭州や、近隣都市からのライブオファーまで集まった。

しかし武漢に滞在する日本人はたったの600人、
その中でバンドをやってる人なんか皆無に等しいだろうから、
奥野竜太郎としても小屋のオーナーに頼んで中国人バンドをブッキングしてもらってたのぢゃが、
これがブッキングが急だったということもあって見つからず、
結局はワシのひとりドラムのみ、文字通り「たったひとり」の出演となってしまったのだ・・・

WuHanKanban.jpg

こんなんで客入るん?・・・

奥野竜太郎も一生懸命600人の日本人に声をかけてくれたのだが、
何人の日本人が来てくれるかわからないと言う・・・

ところが蓋を開けてみたら何と中国人ばかりで50人以上入った(驚)
そのうち日本人なんてたった一人だったと言う・・・

WuHanHitoriDrum.JPG

これにはワシ自身がびっくりしてしまった。

武漢というとまあ中国でいうと大都市のひとつではあるが、
まあ言えば「田舎」である。

日本で言うと六大都市のひとつだとしても、
例えば広島でワシひとりでやって客がこんなに入るか?・・・

そもそもがこの全中国ひとりドラムツアーは、
パール楽器の代理店である中音公司がもつ100を超えるパール倶楽部、
つまり全中国のドラム教室のイベントに呼ばれて廻っているわけだから動員をする必要がない。

お仕事としてもギャラをもらってやってるので動員を気にすることもない。

ところがこうしてたったひとりでチャージバックでライブをやって、
このぐらい動員出来るとなったらもの凄い可能性がある。

今回もらったチャージバックで暴飲暴食して次の土地に移動出来るのだ・・・
ということはこれで全中国ツアーが廻れるぞ!!!!!!!

奥野竜太郎は昔中国のバンドのマネージメントをしてて全国のライブハウスをブッキング出来るし、
バンドと違ってひとりだから経費も要らん。

それにワシの場合は全中国に知り合いがいるし、
この日もそうだったが、行けば必ず新しい知り合いが出来るのだ。

今回MCの中で「天界への7番目の扉」を演奏する時に、
「これは私が96年に出したソロアルバム亜洲鼓魂の中の曲です」
と紹介したら、客席から
「持ってるぞ!!俺はこれを聞いて育ったんだ!!」
という人がいた。

もちろんその頃に亜洲鼓魂を聞いていたということは今はもう「若者」ではない。
そんな人が往々にして音楽関係の仕事をしてたりするのだ。

ライブ終了後に一緒に飲んだ。
やはりイベントのブッキングなどをやってる人だそうだ。

その他地元の歌舞団の打楽器奏者とかいろいろ・・・

WuHanUchiage.JPG

奥野くん、これ・・・全中国100本ぐらい廻れんかねぇ・・・
「今日も物販売れましたしねぇ、廻れますよ!!絶対!!」

よっしゃー!!ワシは別に移動日は要らんし、
冬は広州とか南の方を100本、
夏は寧夏とか北の方を100本廻ろうか!!

酒の上の話ではない、往々にしてワシがこんなことを言い出したら本当に実現するのだ・・・

ひとりドラムの軌跡・・・中国大陸がこのアイコンで埋め尽くされる日は近い・・・

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2014年8月 2日

美食@四川省成都

外国人であるためにチベットに入境出来ず、
布衣のチベットライブに参加出来なかったワシは考えた・・・

31日には湖北省武漢でひとりドラムが入っている。
それまでの2日間北京に帰るのか?・・・

中国の地図を広げるに、
ワシがいる青海省西寧から北京に行って(福岡ー札幌ぐらい)
また北京から武漢まで(札幌ー大阪ぐらい)戻って来るって何か悔しいではないか・・・

ChengDuChinaMap.jpg

もう武漢に入ってしまい、奥野竜太郎の家にでも転がり込んでてもいいのだが、
いかんせん武漢は中国で一番暑い街である。

前回で懲りた・・・あんまし美味いもんもないし・・・

・・・って美味いもん?・・・
あるやないの!!西寧と武漢の間にむっちゃ美味いもんがある街が・・・

というわけで四川省成都に降り立った。

成都には数度来たことがあるが、
パール倶楽部の人たちを訪ねてゆくと、
きっと上から下への接待となってしまうだろうからやめて、
その時に遊びに行った箱バンの入った店か、
もしくは布衣の時とPairの時に出演したライブハウスか・・・
と思ったがライブハウスの方を選んで近所に安宿を探して投宿した。


さて美食であるが、
中華料理には北京料理、上海料理、広東料理他いろいろあるが、
ワシが一番好きな料理はやはり四川料理である。

中国全土はとにかくこの四川料理が大流行りで、
チベットだろうがどこだろうがレストランがあればこの四川料理レストランだったりするのぢゃが、
やはり経験上本場で食べるものは必ず何かが違う!!

というわけで1食目!!

昼過ぎに着いたのでちゃんとした四川料理を食えるチャンスは
1日目の晩飯
2日目の昼飯
2日目の晩飯
の3度しかない。

外れを引いたら悔しいので初回の晩飯は火鍋にした。
何故ならリサーチのためにホテルの周りをいろいろ歩いてみたらどの火鍋屋さんも長蛇の列!!

ここの人は夜7時になれば必ず火鍋を食うんかい!!・・・というぐらいの勢いである。

これぐらいの競争率があればどの火鍋屋に入っても味のほどは間違いないのだが、
一応ホテルの受付のスタッフに何処か美味いかと聞いたら、
そのホテルの隣が美味いよということになった。

蜀九香というチェーン店である。

ChengDuShuJiuXiang.JPG

やはり高級店だけあって味のほども高級!!
この火鍋の素を買って帰ろうとしたのだが、
ひと袋200元(約3000円)とバカ高いのでやめた・・・


さて2食目の昼飯は麻婆豆腐の発祥店「陳麻婆豆腐」に賭ける。
どうせなら本店がいいだろうということでやって来た!!

ChengDuChenMaPoDouFu.JPG

ワシが以前来た時に来た店が本店だと思ったら、
実は本店ってこんな街中にあるんやなぁと驚いた。

看板メニューの麻婆豆腐も、以前食べた時にはもっと山椒味だったと思ったが、
まあ人の記憶はあてにならないので真っ白な気分で食べてみるとやはりかなり美味いぞ!!

ChengDuMaPoDouFu.JPG

そしてこれは押さえておきたいのが「宫保鸡丁」!!
日本語では「鶏肉とカシューナッツ炒め」というダサい名前で通っているが、
実際はカシューナッツなど入っておらずピーナッツである。

ChengDuGongBaoJiDing.JPG

恐らく日本のように一皿1000円以上で売ろうと思ったらピーナッツのような安い食材ではということからカシューナッツになったのだと思うけど、
味としてはやっぱピーナッツの方が美味いぞ!!

北京でこれを頼んでもピーナッツだが、
味付けとしては北京よりももちろん日本よりも「遠慮がない」と言うか、
甘さと辛さがもっと遠慮なく際立っている気がする・・・

そして日本と大きく違うのはこれ!!「回鍋肉」

ChengDuHuiGuoRou.JPG

日本では甜面酱(甘味噌)とキャベツで、料理名「豚肉とキャベツの甘味噌炒め」ってそれ全然違うぞ!!

回鍋肉というのは「回→戻って来る」「鍋→鍋に」「肉→肉が」という意味で、
もともとは保存食。

豚肉を辛く炒めておいて、お客さんが来たらそれを鍋に戻して炒め直せばすぐに出せるというもの。

この料理には実は思い出があって、
もう20年ほど前になろうか、欧くんという三兄弟の友達がいて、
お兄さん二人は日本に住んでて末っ子は北京でバンドをやっていた。

そこのお母さんが四川省出身で料理が美味い!!

ワシはよくここに来ては欧ママの料理を食べていた。
96年に出したワシのソロアルバム亜州鼓魂のジャケットの中にも欧ママが中華鍋持って笑っている写真が載っている。

その頃ワシはまだ中国語を覚えたてでコミュニケーションに少々問題があり、
(今も基本的にそうなのぢゃが・・・笑)
欧ママが大きな瓶にこれを入れてワシに持たせた。

ワシはてっきりワシに食えと言ってるのかと思って、
その莫大な量の回鍋肉を死ぬ気でホテルで食って、
翌日空瓶を欧ママに渡したら、
「あんたこれ全部食べちゃったの?これ日本にいる二人の息子に持って行ってあげてって作ったのよ」
と目を白黒させてそう言った。

その場でまた新たに回鍋肉を作ってまた瓶に入れてワシに持たせた。
陳麻婆豆腐の回鍋肉はその時の味と同じやったな・・・

欧ママ、あれから数年で亡くなったけど、
北京のロッカー達もワシが欧家に呼び集めて欧ママの四川料理食ってたから、
欧ママ死去のニュースはホンマ中国ロック界を電撃のように走り抜けたな・・・

中国ロック史の小さな1ページでした・・・


3度目の食事が成都での最後の食事なのだが、
地元の人間が、
「バカだなぁ・・・地元の人間は誰も陳麻婆豆腐なんか行かないぞ!!
日本人だってみんな○○(聞き取れず)に行ったりしないだろ(笑)」
と言うので、
「じゃあお前らだったら何を食う?」
というわけで連れて来てくれたところがココ「自贡好吃客」!!

「中辛にしとけよ!!大辛なんか頼んだら死ぬぞ!!」
と言われたので素直に「中辛」と頼んだのだが、
店員さんが「大丈夫ですか?相当辛いですよ!!」とたしなめる。

メニューは一種類しかなく、どうもカエルは必須らしい(笑)

その他のモノは鍋のようにメニューの中からいろいろ頼むのだが、
火鍋と違ってこれはテーブルに別に火があるわけではない。
作って出て来てそれをその鍋のまま食うだけなのである。

ChengDuZiGongHaoChiKe.JPG

一口食って「何じゃそんなに辛くないやん・・・」
と思ってたら数秒後・・・

火ぃ〜を〜吹くゼッ!!(子供のコーラス)お尻が痛〜い!!
カラムーチョZ〜秘密組織コイケヤのテーマ〜by水木一郎)

となって悶絶した!!

しかし隣のテーブルの地元の人を見ると、
辛さが足りないのか更に唐辛子を追加してタレに入れて食っている(驚)

お前は江川ほーじんかっ!!

ビールを飲んで相乗効果で相当ハイになり、
ライブハウスに戻って甘いカクテルを頼んで飲んだ。

デザート代わりに最高である・・・

さてこれで美食は終わりなのぢゃが、
ワシにはひとつだけ気になっているモノがある。

友人に頼まれて買って来た火鍋の素のこの写真・・・

ChengDuDaHuoGuo.JPG

こんなデカい火鍋が本当にあるの?・・・

このライブハウスのオーナーの言うことには
「あるよ!!これはねぇ、旧正月にだけ本当にこんなのを作るんだよ」
とのこと・・・(驚)

これは旧正月にはまた成都に来なければならんわいのう・・・

オーナー!!今回は色々お世話になりました!!
友達がいるところはいいところ!!

ChengDuXiaoJiuGuanLaoBan.JPG

ワシは全中国いろんなところに知り合いがいてしあわせぢゃよ!!

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2014年7月30日

布衣のツアー青海省「西寧」

砂漠の街「中衛(ZhongWei)」をあとにして「西寧(XiNing)」にやって来た。

青海省というのがそもそも初めての土地なのぢゃが、地図で見ると・・・

XiNingMap.jpg

位置的には中国のど真ん中のように見えるが、
実際はその左側に主要な大都市はほとんどなく、
西北に新疆ウイグル族自治区の各都市があり、西南にチベット族自治区のラサがあるだけである。

つまり「ど真ん中」と言うより「西の果て」と言っても過言ではなかろう!(◎_◎;)

文化的にはチベットの文化が色濃く、
迎えに来た地元の人間から首にカターと呼ばれる白い布をかけられた。

XiNingKada.JPG

吉祥を表すというこの布を客人の首にかける挨拶は、
「誠心誠意、心からの敬意」というチベットの文化である。

見渡す限り砂漠だった(私の見た)中衛(ZhonWei)の街並と違って西寧(XiNing)は驚くべき都会だった。

XiNingBigTown.JPG

さすが青海省の省都・・・
とか思ってるうちに何となく息が苦しくなった・・・

ここは標高2000メートルを超える高原・・・

以前ラサに行った時、そして東チベットに行った時もそうだったが、
ここで高山病にでもなってしまったら山を下りるしかもう治療法はない。

「酸素ボンベ出そうか?」とスタッフは言うが、
一度酸素なんか吸ってしまったらもうボンベなしでは生きられなくなるのでご遠慮した。

高山病なんぞドラム叩いたら治る!!
とばかり時には激しく・・・

XiNingDruming1.jpg

時には神聖な心持ちで叩かせて頂いた・・・

XiNingDruming2.jpg

ワシの高山病もどこ吹く風で、この日のステージも無事に終わった。

聞けばこれは布衣結成19周年(彼らは毎年何周年という記念日をやっている)青海ライブということで、
来年の20周年には是非またワシをここに連れて来てもらいたいもんだと思う(笑)


次の日は一日観光となり、とりあえずタール寺(塔尔寺)というところに連れて行かれた。

XiNingTaErSi.jpg

さてここからは反論がある方が多いと思うが、
炎上覚悟で書かせてもらうが、ワシには諸外国が言うように中国政府が宗教や少数民族を弾圧してるようには思えないのだ。

XiNingTaErSiShop.jpg

チベット仏教のこの寺の麓にあるバザールでは売っている食い物はほとんど回族(イスラム族)の食い物だし、
かと言って隣の屋台ではチベットで飲んだバター茶なんかもあるし、
何の為にこれをやってるかはわからん猪八戒は漢民族?
(写真を撮った途端に大げさに怒鳴られた・・・パフォーマンスだと思う)

XiNingTaErSiChohakkai.jpg

表面上は多民族国家のいろんな民族が肩を寄せ合って仲良くしているように見える・・・

まあ文化大革命の頃は大変だったのだろうが、
今ではイスラム寺院やチベット仏教のお寺は国内に数限りなくあり、
キリスト教の協会などもちゃんと存在する。

友人の多くは仏教であるが、キリスト教の友人もいるし、
もちろん回族の友人は生まれたら否が応なしにイスラム教である。

表面上は中国政府はそれを改宗させたり迫害したりはしてないように見える。
まあ「見える」という表現をするのは迫害がないことはないからである。

こんな話を聞いたことがある・・・

中国には法輪功という宗教があり、
ある日この宗教の信者達が天安門広場に何万人も集まって集会をし、
それを止めようとした共産党(ここからは政府をこのような表記に変えよう)が驚いたことは、
それに抵抗するのではなく、一瞬のうちにその何万人もの人間が統率された軍隊のごとく一瞬のうちに解散し、
その後にはゴミひとつ落ちてなかったということである。

これには時の指導者江沢民は烈火の如く怒り狂ってそこから法輪功への血みどろの弾圧が始まる・・・

まあ立派な宗教弾圧であるが、
共産党を「ヤクザ」だと見ればその考え方は非常に分かり易い。

ヤクザは宗教なんかどうでもいい。
ただ自分を脅かす者に対しては命がけでそれを排除するだけの話である。

ヤクザが仕切る国で生きてゆくのは大変であると思うのだが、
ワシが会った全ての中国人はここで飄々と生きている。

ワシの友人は法輪功が身体にいいということで、
海賊版のDVDで一生懸命勉強している(恐)

見つかれば同じように弾圧される危険性があるのだろうが、
きっと見つかったら「知らなかった」で通すのだろう(笑)

中国人は逞しい・・・

この辺がチベットだった時から住んでる人の子孫も、
文化大革命の下放でこの辺に住み始めた人の子孫も、
今ではみんな「中国人」として逞しく生きている。

今回はひとりドラムをやらなかったので、この「ひとりドラムの軌跡」にアイコンを置けないのが非常に残念であるが、
次は是非ひとりドラムでまた来てみようと思う土地であった。

そして次は新彊ウィグル族自治区に行きたいぞ〜

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2014年7月29日

布衣のツアー寧夏回族自治区「中衛」

ドラマーだけではなく「中国大太鼓とロートタム奏者」として地位が確立して来たようだ(笑)。

以前のようにドラマーを押しのけて自分がドラムを叩かなくても、
こうして地方地方で大太鼓を用意してもらえれば、
ちょっとかさばるがロートタムとスタンドだけ持って行けば一緒にツアーを廻れる\(^o^)/

またこの布衣楽隊の老呉(LaoWu)という男、
ボーカルのピンの仕事(ボーカリストだけ来て下さいという仕事)が来ても、
「どうしても一人でやれと言われたら弾き語りでやるけど、
関係ない仲間3人連れて来ていいか?
一人で旅なんか寂し過ぎるからさぁ・・・
それがイヤだったら何とかバンドでやらせてよ」
という男・・・(神)。
羊肉を愛してやまないこの男のためにメンバーをひとり追加して大太鼓をレンタルするぐらい朝粥前なのである。

こうして無理矢理ツアーメンバーに押し込んでもらったワシ、
寧夏には「呉忠(WuZhong)」と「石嘴山(ShiZuiShan)」というところは行ったことがあるが、
今回の「中衛(ZhongWei)」というところは初めてである。

てっきりいつものように省都とも言うべき「銀川(YinChuan)」に降りてそこから車か何かで行くのかと思ったら、
何と乗った便は「北京ー中衛」の直行便だった(驚)。

四川航空というマイナーな航空会社の小さな飛行費に揺られて2時間ちょい、
着陸に向けて高度がだんだん下がって来たので窓の外を見ると、
こりゃほんとに砂漠のど真ん中である・・・

ZhongWeiAirPlane.JPG

空港に降りてまたびっくり!(◎_◎;)
360度周りに一切高いビルがないのである・・・

ZhongWeiAirport.JPG

まあ街中に出ればこんなことはあるまいとバスに乗せられたらすぐ着いた。
どうも巨大なオアシスをそのままテーマパークにしたような巨大リゾート地で、
ワシらのホテルはその中にある巨大な湖の畔・・・

ZhongWeiHotel.JPG

やはり周りは何もない(笑)

ZhongWeiShaHu.JPG

主催者側からライブの前日には必ず現地入りしてくれと言うので、
大事な弁護士ミーティングの時間を調整してもらってまで入ったのに、
着いてみたらこの日は何もない・・・

きっと四川航空の直行便が朝いち便しかなく、
当日入りで乗り遅れたりしたら大変なのでそうしたのだろう・・・

仕方ないのでその日は高級リゾートホテルで飲んで食ってだけさせて頂いた(笑)


さて次の日、会場はこのリゾート施設の中かと思ったらまた車に乗せられて別の砂漠の中・・・

ZhongWeiShaMoStage.JPG

さすがは「沙漠摇滚音乐节(砂漠ロックフェスティバル)」と名付けられたこのイベント、
本当に巨大な砂漠(そこもテーマパークとなっているのだが)に作られた特設ステージだった!(◎_◎;)

ステージ上から見る客席はこんな感じ・・・

ZhongWeiShaMoOnStage1.JPG

ステージ横には遥か向こうにラクダが観光客を乗せて歩いている・・・

ZhongWeiShaMoOnStage2.JPG

この状況でリハーサルって・・・しらふで出来ますか?(笑)

さっそくビール売ってる屋台に飼いに行く・・・

ZhongWeiShaMoBeer.JPG

銘柄は地ビールの「西夏啤酒(XiXiaBeer)」、
金を払おうとしたら「お前どこのバンドのもんだ?」と聞かれるので、
「布衣だよ」と言うと「じゃあ金は要らねえ、持ってけ」と2杯タダでくれた。

おまけに「2杯で足りるか?もっと持ってけ」と優しい・・・

それもそのはず布衣の老呉(LaoWu)は地元で西夏ビールのCMをやっているのだ!!

ZhongWeiShaMoSunset.JPG

さて砂漠に太陽も落ちてゆき、ぼちぼち本番である。

ステージ袖を見るとビールの山・・・
おいおい、なんぼタダやから言うてこれはあかんやろ(笑)

ZhongWeiStageSide.JPG

普段ドラムを叩く前には酒は飲まんワシであるが、
中国大太鼓を叩く前に飲まんとは言ってない!!(キッパリ)

ほろ酔い気分で叩かせて頂いたぞ!!

ZhongWeiDruming.JPG

いやーステージは無事に終わって・・・
と言いたいところなのぢゃが、ここで大問題・・・

なんと最後の曲が始まった途端に停電(笑)

集まったファンは「布衣(BuYi)布衣(BuYi)」と叫んでいるというのに、
メンバーが楽器片付けるの早っ!!(笑)

まあヤツらにしてみたら「こりゃ復旧はせんわな」ということなのだろう。

ワシはワシで千鳥足でロートタムを片付ける。
パフォーマンスのために高い位置に掲げているのもあって叩くのに体力使うし、
中国大太鼓ももちろんど太いこん棒みたいなバチで思いっきり叩くので体力要るし、
もうはっきり言ってふらふらです・・・

やっぱ飲んでステージに立つのはやめよう・・・(笑)

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2014年6月 3日

全中国ひとりドラムツアー2014年 江蘇省「南京」

ひとりドラム亜洲巡演、上海ー南通ー蘇州ー杭州と乗り打ちでライブやって、
やっと初の移動日で南京に降り立った。

私にとっては2度目の南京である。

一度目は最初に中国に来た時、それは針治療のため訪中する友人について来て上海で数日過ごし、
そのあと揚子江を上る船に乗って南京まで来たのだ。

南京大虐殺紀念館などをちょっと見て、チャーハンを食べて、
キャンセル待ちで飛行機で北京まで飛んだ。

当時は中国語も喋れないし、ネット予約などもないから、
「北京」と書いた紙を空港のカウンターに見せて「ベイジン!!ベイジン!!」とひたすら連呼するしかなかった(笑)

いい思い出である・・・


今回は杭州から南京に高速鉄道で入った。
ほんの1時間ちょいで着く。便利になったものだ・・・。

例によって歓迎の宴が開かれる!!

Vision2014NanJingFood.JPG

今回は北京のドラマー李浩(Li Hao)も一緒だったので、
仲良しの小畑秀光に彼からのビデオメッセージを送ってやって、
ついでにこのご馳走の写真も送りつけてやった。

そしたら彼が送りつけて来た写真がこれ!!

Vision2014NanJingObataYakisoba.JPG

「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
こちらはカップ焼きそばでMAX!!(涙)」

いや・・・笑った・・・(笑)
すまんのう小畑秀光〜最近は金がないから連れて来てやれんが金が出来たらまた連れて来てやろう!!


さてこの日は酔い潰れ、翌日は午前中からセッティング!!

Vision2014NanJingSetting.JPG

今回はシンバルスタンドの関係でチョッパーを右側にセッティングした。
クローズハイハットの代わりとか、いろいろ使ったことがない用法で使ってみようということだ。

セッティングによってもプレイが変わって来るのもドラマーの楽しみのひとつである。

ところで今回のホールはクラッシック用の円形ホール!!
なかなかオシャレである。

Vision2014NanJingHall.JPG

ここのパール倶楽部の魯先生はクラシックの打楽器奏者でもあるということで、
大太鼓を囲んで3人の打楽器演奏!!

これが素晴らしかった!!

Vision2014NanJingClassicPercussionPlay.JPG

打楽器のみのクラシック曲は縁がなくて聞いたことがなかったが、
いやーメロディー楽器が一切なくてもちゃんと音楽になってるのな(驚)

いや〜いろんな音楽をやって来たけど。まだまだ知らないいい音楽が多い!!
音楽家は一生勉強ですな・・・シミジミ・・・

さて打ち上げで発覚したのだが、
この時に魯先生と一緒にプレイしてた若い打楽器奏者がオーケンそっくり!!

Vision2014NanJingOhKen.JPG

今度来る時には顔にひび割れ書いてくれるというので楽しみである(笑)


ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

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2014年6月 2日

ひとりドラム亜洲巡演5本終了!!

5月26日茨城空港から上海に入ってそのままライブ!!
翌日27日は車で南通まで移動してライブ!!
翌日28日はバスで蘇州まで移動してライブ!!
翌日29日は高速鉄道で杭州まで移動してライブ!!

と4本連続「国を跨いでの乗り打ち」という過酷なスケジュール(でもないが)でしたが、
翌日30日は南京への移動日、
翌日31日にライブやって、今日6月1日に北京に入りました。

いろいろ書かねばならないことはあるのですが、
とりあえず蘇州と杭州の話を書きましょう。


まずこの蘇州はブログで「上海の対バン求む」と声をかけ
「ファンキーさん蘇州にも来て下さいよ」
とメールをくれたことから実現した。

HitoriDrumAsiaTourSuZhouDebu.JPG

メールをくれたのは左側のチャッピーさん、
そして右側は対バンのベーシスト亀谷くん。

どや、ワシってむっちゃ痩せてるやろ!!(笑)

チャッピーさんを中心とする在蘇州日本人により手作りライブ、
聞けば蘇州には1万人を超える日本人が暮らしていて、
しかもそのほとんどがこのライブハウスの近所に暮らしているという・・・

このストリート一帯が「リトルトーキョー」と化していて凄かった。

しかしこのライブハウスのオーナーは中国人。
聞けばドラマーだというが、ミキサーから照明まで何でもこなす。

ツボに入ったのはこのオーナー、
なんでステージの上にミキサー卓と照明卓を置いてるわけ?!!(笑)

HitoriDrumAsiaTourSuZhouStage.JPG

いや〜「ミュージシャンだけやのうてワシの方も見てや〜」というつもりなのか何なのか、
これがツボに入ってしばし見とれてしまいました(笑)

客席は超満員、最初はほぼ日本人客ばっかでしたが、
最後には中国人客もいっぱい入って来て盛り上がって終わりました。


杭州に移動して、今度は中国人しかいないライブハウスでライブ!!

HitoriDrumAsiaTourHangZhouLiveHouse.JPG

オープニングアクトは地元の子供ドラマー2人と、
パール楽器の杭州工場に勤務する深井君のバンド。

いや〜中国人と結婚して中国語で生活しながら中国人とバンドやってるって凄いな・・・
頑張って下さい!!応援します!!

というわけで南京のレポートはまた別でするとして、
このひとりドラム亜州巡演は残すところあと5本!!

6月3日北京「麻雀瓦舍
6月5日タイバンコクFatty's bar
6月6日タイバンコク「ウッドボール」(トークライブ)
6月7日タイバンコク「HARMONICA
6月8日ミャンマーヤンゴン「サルー
6月10日マレーシアクアラルンプール(場所未定)

まだまだ続きます!!


ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

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2014年5月28日

ひとりドラム亜洲巡演が始まりました!!

それにしてもちょっと思い付いただけで4カ国10カ所のライブがすぐに決まるんだから我ながら大したもんだと思う(笑)

これもひとえに全世界にいる私の友達と、その友達の友達の輪のおかげです!!
どうもありがとう御座います!!

さて初めて茨城空港とやらに行って、初めて春秋航空とやらに乗ったが、
初ピーチの印象は「荷物あるなら大手航空会社にしろ!!」というものであった。

機内持ち込み手荷物込みで15kgまでってあかんやろ(>_<)

結局山ほど積み込んだ物販の半分を自宅に送り返し、
それでも超過料金4万円(涙)

いや、これぐらいですんでよかったというべきだろう。
次からは手ぶらの時以外乗らん!!(キッパリ)

上海に着いてすぐにライブハウス育音堂に飛び込む。

ブログで対バンを募集したら地元の日本人バンドがたくさん出てくれて、
その対バンの方が物販たくさん買ってくれて、
結局ギャラと共に超過料金が出ました(凄!!)

打ち上げも盛り上がって結局朝の4時まで大騒ぎ(笑)

でも客席には中国人が多かったなぁ・・・
「ファンキー末吉ひとりドラム」で告知して、
それを見たい中国人って結構たくさんいるんやなとびっくり・・・

HitoriDrumAsiaTourShangHai.JPG

次の日は午後に迎えの車が来るということでそれに乗って初めての土地「南通」に向かった。

初めて名前を聞くこんな街がどれだけ田舎だろうと思ってたら大都会で、
人口も700万人以上いるというから驚きである。

改めて中国はデカいなぁと実感・・・

ところが迎えの車の運転手の運転が乱暴で、
常に前後左右上下にGがかかる無謀運転に揺られながら2時間、
吐きそうになりながらやっと着いた(涙)

HitoriDrumAsiaTourNanTong.JPG

南通のライブハウスのオーナーは芸術家で、
自分の絵を飾ったり内装はかなりオシャレな店であった・・・。

HitoriDrumAsiaTourNanTongLiveHouse.JPG
ところがサウンドチェックを聞いていたオーナーが
「この店はJAZZとか民謡とかの店で、そんなハードな演奏では客が引いてしまう」
と言い出した。

ワシの場合、音がデカいのはもう仕方がないのだ(笑)

せめていつもやっているX.Y.Z.→Aのナンバーは外して、
今回初披露、北朝鮮の少女たちと作り上げたアコーディオンとドラムのための曲「豊年の春」をやってみる。

客席の反応はなかなかである。
調子に乗ってどんどん音量を上げて、いつものように五星旗の「天界への7番目の扉」と「炎の靴」で締めくくった。

HitoriDrumingInNanTong.JPG

ウケたぞ!!!もうロックもジャズも超越してるな。「芸」の域まで来たと実感(笑)

その後、地元のギタリストによるフラメンコの演奏に乱入!!
知らない曲でも反射神経でついてゆくのももう慣れたな(笑)

HitoriDrumNanTongFlamenco.JPG

そして最後に一緒に上海から車に乗って来たジャズシンガー「飛宇(フェイユィー)」ちゃんの歌がもの凄くよかった!!

その昔、北京でジャズシンガーを探していた時、
「ジャズが歌えて、出来ればルックスもいい歌手いないかなぁ」
と言ったら仲間内で大笑いされた。

「お前なぁ、歌もうまくてルックスもよかったら金にもならないジャズなんか歌うわけないだろ?」

全世界どの国でも金になる音楽は流行歌。
だから中国ではジャズやロックを歌ってる女性歌手はみんなブサイクなんだと(笑)

時代は変わった・・・

ギターも上手いし歌も最高!!それでいて可愛い(照)
こんな歌手が好き好んで金にもならないジャズなんかを歌う時代になったのね・・・

今度店で中国WEEKやる時は是非彼女を呼ぼうかな・・・(笑)


ひとりドラムの軌跡はこちら

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2014年5月12日

上海ひとりドラムの対バン求む!!

今月末からひとりドラムでアジアツアーを廻ります!!(凄っ)

安いチケットにより5月26日に上海入りで、
5月31日:南京
6月3日:北京
6月7日:タイバンコク
6月10日:マレーシアKL
まではだいたい決まっているのですが、
どうせ上海にいるのならということで、
5月26日(月)に育音堂というライブハウスを押さえました。
(28日から26日に変更)

地址:上海市长宁区凯旋路851号(近延安西路口)
电话18621738839(育音堂老张),021-52378662(公司)

ひとりだけでやるのも寂しいので上海の友達のバンド誘ったら全滅(>_<)

聞けば上海は一番日本人が多いとのことではないですか。
ならば現地の日本人バンドの方一緒にライブやりませんか〜

我ぞと思う方、バンドを紹介出来る方こちらにメール下さい〜

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2014年4月11日

退役軍人バンドと飲んで思うこと

「老人バンド」と呼んでいたが、正しくは「老兵乐队(LaoBingYueDui)」。
オールドソルジャーバンドとでも言うべきか・・・。

まあ全員ワシより若いが・・・(笑)

昼間の食事の時に
「パスポートが手に入ったらあんたを訪ねて日本に遊びに行きたいな」
と言ってたのが印象的だった。

中国では軍人は一般人のように自由に海外に行けないのだ。

「国家機密が漏れるからってさ。
誰がそんな秘密を知ってると言うんだ、なあ」
と笑ってた。

昼間ビールを飲んだせいか午後のリハーサルは眠たくて大変だった。
やっぱヘタクソやからね・・・

でも目の覚めるようないい曲もあった。
てっきり民謡だろうと思ってたらオリジナルだそうだ。

どうしてこんな凄い曲が書けるのだろう・・・
それは彼らの生きて来た人生に大きなポイントがある。

ワシより数歳年下の彼らは幼少の頃に文化大革命の嵐を経験している。

中国人、特にこのぐらいの年齢の人と付き合うには
この「文化大革命」というものを知らなくては本当の意味で彼らを理解することは出来ない。

「資本主義の復活を阻止する社会運動」として始められた文化大革命は、
実際は毛沢東が復権するための大規模な権力闘争として全国民を巻き込んで多数の犠牲者を生んだ。

彼らの中にも紅衛兵として毛沢東語録を片手に「走資派」を糾弾してた子供時代を送った人もいたかも知れない。

無茶苦茶な時代である。
ある日突然価値観が真反対になるのだ。

赤は共産党の色なんだから赤信号は「進め」にするべきだとか、
弁当を包む新聞紙の文字の中の「毛沢東」が破かれていただけで命を落とすとか、
そんな時代を「生き抜く」ために軍隊に入ったり、
音楽は毛沢東を讃える歌しかなかった時代なので音楽をやることによって生き抜いた人もいるだろう。

ワシは聞いててちょっと北朝鮮の音楽を思い出して甘酸っぱい気持ちになった。

あの時に金正日を讃える曲をギターで爪弾いていた末っ子、
国家が作った「先生に捧げる歌」を涙ながらに歌ってくれたボンボン、
彼女たちにとって、この一党独裁の国が国民に押し付けたように見えるこれらの曲も、
全ては「青春の1ページ」なのである。

同じようにこの老兵乐队(LaoBingYueDui)にとって、
じゃあオリジナルを作ろうとなってこんな「革命の歌」みたいな曲が生まれるのは当たり前のことで、
またその世界観が自分の人生の大半を占める世界観なんだから人を感動させる説得力がある。

ところがまあ大体の日本人はこんな楽曲を「ダサい」と思うだろう。
そのバックボーンを知らないんだから仕方がない。

何万人もの中国人を犠牲にした毛沢東を讃える歌を歌う中国人、
拉致家族の人達を地獄に突き落とした金正日を讃える平壌の美少女達、
それだけを取れば何も知らない日本人には嫌悪感しか残らない。

そんな歌を青春の1ページにしてる人達の気持ちなんて
実際にその国に行って触れてみないと誰にもわからないだろう。

どんな国でだって「生き抜く」ことってのは大変なことなのである。
その生き抜いた「人生」にひとつの音楽がある。

夜はまた彼らと飲む。
彼らの上司、つまり軍の偉い人も来て乾杯の嵐・・・

干杯(GanBei)とはすなわち杯を干すという意味である。
50度の白酒にイッキを強要する人達を野蛮人だと思うのはむしろ自然な考え方かも知れない。

でもワシはやっぱ彼らと干杯をしてあげたいと思う。
飲むのは白酒ではない、彼らの「気持ち」を飲んであげるのだ。

学校に行ってちゃんと言語を学習したわけではないワシの中国語で彼らの心を掴むのはなかなか大変なことで、
武器はいくつかあるのだが、禁断の最終兵器は「下ネタ」である。

これは使い方によっては諸刃の刃で、過去に女性を筆頭としてそれはそれは数多くの中国人をドン引きさせた・・・

「牛逼(NiuBi)」という中国語があるが、
これは「ファッキングレイト」という意味で使う下品な言葉で、
昔はロッカー達不良しか使わなかったが、
今では女性も平気で口に出すようになった流行り言葉である。

まあ外国人にこの流行り言葉を教えたかったのだろう、
酒に酔った彼らが私に対してこの言葉を使ったが、
ワシはこの言葉に関しては20年前から幾多の中国人をドン引きさせた「大家」である。

逆手に取って写真撮影の時にこの言葉を使う。

日本では「チーズ」、中国では「茄子(QieZi)」、要は「イ」の口になればそれでいいのだ。
「牛逼(NiuBi)」の「Bi」はまさにそれではないか!!

ところがこの「Bi」という発音は、
第二声(語尾を上げる)では「鼻」、
第三声(低いところで発音する)では「筆」、
第四声(高いところから低いところに下げて発音する)では「閉」
という意味なのだが、
第一声(高いところで発音する)ではもろ女性器そのものの意味なのだ。

言うならば写真を撮る時に外国人が「お〜め〜」などと声をかけてるようなものである。

これは久しぶりにウケにウケた!!
軍の偉い人など椅子から転がり落ちて笑ってたもんな・・・

「勝った!!」
日本代表ファンキー末吉は中国人民解放軍のお偉いさんを完膚無きまで笑いこけさせました!!

両国がもし戦争にでもなったらこの人は数多くの日本人を殺しに来るだろう。
ワシが先に笑い死にさせといた方がよっぽど平和である(なんおこっちゃ)。

ちゃんと学校に通って勉強したわけでもないこのこの程度の中国語力で、
ワシはもう25年近くこの国で「生き抜いて」来た。

「お〜め〜」だけで生き抜いて来たと言っても過言ではあるまい。

帰りがけにバンドリーダーがワシの手を握ってこう言った。
「あんたと長く一緒にやりたいと思ってる。
老兵乐队(LaoBingYueDui)のもうひとりのメンバーとなって、
また時々リハーサルを見に来てくれたら嬉しいんだけど・・・」

リハ見てもらってバンドのレベルが向上するということよりも、
きっとまた「お〜め〜」と言って飲みたいのだろう。

いいよ〜また来るよ〜お〜め〜

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2014年3月14日

河北省の老人バンド

「ファンキーさん、ちょっと老人バンドの面倒みてあげて下さいよ〜」
と言われて来たみたが、メンバー全員ワシより若かった(笑)

聞けば元軍人らしい。
この国で軍人と言えばトップの人間である。
おまけに共産党員だと言うから国のトップ中のトップということである。

その人間が退職して、昔から好きだった音楽をやろうということで仲間を集めた。
そのうち何人かは軍隊でも部下だったという。

そんな人間なのでルックスもかなり強面で初対面の時はちょっと怖くて緊張したが、
一緒にリハーサルするうちにだんだんわかって来た。

バンド・・・楽しいんやなぁ・・・

バンドは「仕事」でやるより「趣味」でやるのが一番楽しい。

この時代の人達は「文化大革命」を乗り越えて生きて来た人達である。
想像を絶する苦労をして来たであろう。
軍隊にいたならひょっとして戦争にも行ってるかも知れない。
退職して金もヒマもあるから気心の知れた仲間とバンドやろうよというのは非常にうなずける。

ゴーストライター仮谷くんがアレンジした4曲を順番に練習してゆく。
4曲目はメロディーも全部変わってしまったのでその場で作り直し(>_<)

ゴーストさん、勝手に変えちゃってすみません!!(笑)

LaoRenBandRh.JPG

彼らはワシが数日滞在してくれると思ってて、
キーボードの人が明日から参加のつもりで今日は来れなかったので
、代わりにこの若い彼が弾いてくれたのだが、
彼も実は大成功している音楽家でピアノも上手いので本当に助かった。

実はこの彼、面白いエピソードがある。

このバンドのバンマスの強面のお父さん、
実は非常に美しい娘がいる。

最初に打ち合わせに来たのは彼だったが、
2回目の打ち合わせに来たのはこの娘で、
ワシはあまりの美しさに呆然としたものだ。

次には二人でやって来て、打ち合わせ終わったあと雑談で、
「実はねぇ。今度彼が父に結婚の申し込みに来るのよ・・・」
とこぼしていたのだ。

演奏の方はド素人の父親のために、
音楽大学を卒業した娘と、一流の音楽家のその恋人が一生懸命手助けする。

既に音楽界で大成功している彼が、
ド素人のバンドに混じって一生懸命ピアノを弾く。

ワシはまたおこお父さんが強面で怖かったのでますます彼に同情する(笑)
頑張れよ、若いの!!これを乗り越えなければ娘は手に入らないぞ!!

リハーサル終わってメシを食いに行く。
アマチュアバンドはみんなそうなのだろうが、
大事なのは「音楽」ではなく、その後の「飲み」である。

久しぶりに白酒のイッキをやった。

死んだ・・・・・

でもお父さんが本当に楽しそうだったのでワシも本当に楽しかった。
バンドのみんなも本当に楽しんでバンドをやっている。
久しぶりの白酒イッキも楽しかった。

「お前はもうバンドの一員だ!!時間があったらいつでもここに来てくれ」

想像を絶するヘタクソ(笑)なのでリハーサルはまだまだ続くだろう。
アレンジに煮詰まったらまた呼ばれるに違いない。

この仕事を「仕事」として見たら金を稼ぐにはあまりに能率が悪い。
でも楽しいことをやっている新しい「友達」と酒を飲みに来ると考えたらそれは「楽しい」。

何よりもワシはその娘の結婚が気になって仕方がない。
若い衆はいつこの強面に娘をもらいに行くのか?
結婚が決まったらこの強面が泣くのか?(笑)

お父さん、その時は体調を整えてまた一緒に白酒イッキしような。
毎日バンド楽しんでね。

@河北省石家庄で二日酔い

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2014年1月13日

西夏ビールのCMを老呉(LaoWu)が!(◎_◎;)

「寧夏は省ではなく自治区だ」という指摘を受けて、
現地の人に「寧夏って省なの?」と聞くと「省だよ」と言うし、
「自治区じゃないの?」と聞くと、
「回族自治区だけど呼び名の問題じゃない?」と言うし、
見ればワシはずーっと「寧夏省」という呼び方をして来たが、
本当はやはり「寧夏回族自治区」が正しいということで「寧夏」か「寧夏回族自治区」かどちらかに変えてゆこうと思う。

その寧夏回族自治区石嘴山市のライブハウスでライブをやり、
翌日には(省都ではなく)首府である銀川市のライブハウスでライブをやり、
じゃあもう北京に帰るのかと思ったら、
「今日もライブがあるから」
というので行ってみたら、高級ホテルの大宴会場・・・
まるで「品川プリンス飛天の間」のようなところだった!(◎_◎;)

XiXiaPiJiuPerty.JPG

「北京の貧民街に住んでるアンダーグランドバンドがまさかこんなところでディナーショーでもやるんじゃあるまいな」
と思ってたら、どうやらこれは寧夏の地ビール「西夏ビール」の新年会らしい・・・

そこで2曲だけ演奏、地元ドラマーが1曲叩いてワシが1曲叩いておしまい・・・

「ああ営業仕事なのね」とは理解したが、
どうして1曲だけ地元ドラマーを押しのけてワシが叩くのかがよく理解出来ない。

音楽会ではまあそこそこ名前は売れてるので学祭やライブハウスなんかだとゲストで1曲というのも頷けるが、
ビール会社の社員やその家族がワシのことを知ってるとも思えない・・・

まあこいつは「歌手」というよりは「ボーカリスト」なので、
「せっかくファンキーが来てるんだったら叩いてもらおうよ」
と思ったのか、もしくは後に思ったのだが、
北京から小畑秀光とエンジニアの方言を連れて来た旅費を、
せめてドラムを叩いてもらうことで一人分渡して経費の足しにと考えてくれたのか・・・

どっちにしろ「気持ち」である。
ありがたく叩かせて頂くことにした。

客が満席になり西夏ビールを飲みながらゲストの演舞などを楽しんでいる。
ワシはふと
「こんな高級なパーティーにアンダーグランドバンドが出てどっちらけになったらどうしよう・・・」
と心配したが、演奏直前にそれが一瞬にして吹っ飛んだ。

なんと演奏が始まる前に大スクリーンにこんなのが流れたのである。


(見れない方はこちらを)

お、お前・・・この会社のCMやっとんたんか!(◎_◎;)
(注:このCMの前に別のCM見せられるかも・・・)

それからすぐにこの曲に入る。


(見れない方はこちらを・・・ライブ映像の前にCMを見させられるかも・・・)

この映像は初お披露目のライブ盤でワシが叩いているが、
「飲んでも飲んでも飲み終わらない酒」というのは思えば西夏ビールにぴったりの曲ではないか・・・

途中のメンバー紹介が終わって
ラップみたいなのに入る前にスタッフがステージにビールを持って来た!(◎_◎;)

老呉(LaoWu)何とそれをラッパ飲み・・・お前はバンヘイレンのベースかい!!
昔はほとんど酒飲まんかったのになぁ・・・ビールの「モニター」ですか・・・(笑)

いやぁ・・・ウケてたなぁ・・・偉くなったもんじゃ(シミジミ・・・)

終わってからちょいとイジめてやった。
「もちろんお前一生このビール飲み放題なんだろうな!!!」
んなわけない!!(王様風に手を大げさに左右に振る)

まあモニター契約料ももらえなかったらしいが、
それでもまあ大したもんぢゃ!!

CMで初めてメイクをしてる老呉(LaoWu)を見たが、
このメイクは奥さんがやったらしい。

その後すぐにトイレに行って鏡を見たら
「誰じゃこれ?!!」
と一瞬自分でもわからなかったらしい(笑)

貧民街からスターが出たらワシもなかなか鼻が高いぞ!!!

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2014年1月11日

寧夏省で買った完全防寒着

7月の四国で生まれたワシはとにかく寒いのが嫌いである。

「寒い時は着ればいいけど暑い時はこれ以上脱げないから寒い方がマシ!!」
という人もいたが、
「暑くて死ぬ人よりも寒くて死ぬ人の方が多いんだから暑い方がマシ!!」
と言い返す。

現実ワシは寒いと必ず風邪を引き、しかも何ヶ月もずるずると治らない。
(ちょっとよくなるとじっとしてないからぢゃが)
夏の暑い時は少なくとも風邪は引かないからその分だけマシである。

本当は南の島とかタイとかで暮らしたいのだが、何の因果か八王子と北京(涙)

北京なんか夏は40度(個人的には全然気にならん)を超えるが
冬はマイナス15度まで下がる(~_~;)

ところがここ寧夏省は冬はマイナス30度近くまで下がるという極寒の地。
そこで売ってる防寒着なら最強だろうということで探しに出た。

NingXiaCaoYuanQinQing.JPG

運良くホテルの前に屋台が出ていて大安売りをしていた。
しかも「草原の物産展」らしい\(^o^)/

東は内モンゴルと接する回族自治区でもあるので
羊の毛皮を中心に多くの毛皮製品が並んでいたが、
毛がフサフサした毛皮のコートなどはちょっと動物愛護団体から叩かれないかなと気にして、
結局中に毛皮が仕込まれている服にした。

NingXiaMaoYi.JPG

着てみるとホテルの中では汗ばむぐらい暑い!!
零下の外でもパンツとTシャツの上に着るだけで非常に暖かい\(^o^)/

これは八王子の冬なんかちょろいちょろい「ロイチョロイチョ」である!!

NingXiaWear.JPG

帽子、上着、ズボン、靴、全部合わせて1200元(2万円足らず)、
ワシが数年で使う服飾費を投じてしまったが(少なっ!!)、
これでもう冬は永遠に服が必要ないというのは安い買い物である。

ちなみに中に着込むことを想定していたのでちょっとだぶだぶだが、
一生懸命食ってもっと太れば大丈夫だろう(笑)

問題はベルトを通すフックがちょっと引っ張ったら切れてしまったことである。

NingXiaKuzBroken.JPG

売り子のおばさんに
「これ買ったらすぐ切れてしまったよ」
と言うと、
「直せばいいじゃん」
と笑い飛ばされた。

This is Chinaである(>_<)

狐の毛皮のバッグもあったので嫁にひとつ買ってゆこう・・・

NingXiaYomeBag.jpg

ちなみに北京で買ったロックなバッグは数日で壊れてしまった。
「中国のモノは必ず壊れるから、それを直しては壊れ、直しては壊れ
しているうちにだんだん強くなる・・・モノも自分も・・・」

けだし明言・・・(>_<)

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2013年12月 9日

ファンキー末吉定例ライブin天津

天津は思い出深い街である。

初めて中国に来て地下クラブで当時アンダーグラウンドだった黒豹のライブに遭遇し、
「俺にドラムを叩かせろ!!」
となり、次の月の彼らの天津でのライブ(奇しくも天安門事件の1年後である1990年6月4日)でドラムを叩いた。

ライブと言っても天津電視台主催のオムニバスコンサートで、
当時天津電視台だけがロックに寛容なテレビ局で、
歌謡曲歌手などと共に北京から当時アンダーグラウンドであったロックバンドを呼んでいたのだ。

警備はもちろん人民解放軍で、
「会場に着いたら絶対口を開くな。外国人だとバレたらどんな目に遭うやらわからない」
と言われてた状況で、緊張しながらドラムを叩いた。

ドラムソロが終わって地響きのような歓声が上がったが、
目を開けて客席を見ると誰も立ち上がらず座っている。

狐につままれたような思いでステージを降りるとまた怒濤のような歓声が上がる・・・。
後に「立ち上がったら逮捕される」という時代だったと聞いた(怖)。

北京から130kmのお隣のこの街へは、それから何故かそんなに足を運ぶことがない。
一度布衣のライブで行ったのと、張張のライブで行ったのと・・・

毎月中国で行っている「Funky和他的朋友们」をブッキングしてくれている老呉(LaoWu)
「今月は天津でいいか?」
ということで久しぶりにこの街にやって来た。

天津師範大学の近くにあるアンダーグラウンドな感じのライブハウス。

TianJinJiuGeClub.jpg

会場に入ったら数人の若者が緊張してワシらを迎える。

見た感じどうもスタッフという感じではない。
学生が開場前のライブハウスにたむろしてる感じである。

リハが始まる。
まるでその若者達相手に「公開リハ」をやってるような感じである(笑)

小畑秀光の曲はベースの亀仙(GuiXian)が初めて弾く曲が多いので、
仕方がないので最初から最後まで7曲通す(地獄)!!

公開リハの観客は大喜び(笑)

BeiBeiと布衣のリハもちょこっとだけやってメシ食って本番!!
しょっぱなの小畑秀光がこれが盛り上がった・・・

TianJinJiuGeClubAudience.jpg

学生が多いのだろう、若者が狂喜乱舞し、モッシュをしたり暴れ回る。

小畑秀光がいきなりテンションMAX!!
思えば日本でアンダーグラウンドな彼はこんな満席に近い客がこれほど自分の音楽に狂喜乱舞している状況はあまりないのだろう・・・

おいおい・・・そんなにテンション上げるとテンポも上がるし音量も上がるし・・・
ワシ・・・午前中にリハやって、会場でまた通して、これでお前のライブ3ステージ目・・・(涙)

お前はこの7曲で死ねばよいが、ワシ・・・その後2つバンドでドラム叩かないかんのに・・・

その後ステージを降りた後も写真だサインだにもみくちゃにされてたようだ。
中国人遠慮がないからなぁ・・・(笑)

ワシもよく「電話番号教えてくれ」と言われるが、
「それ聞いてどないすんの?」と突っ込みたくなる(>_<)

言葉も通じないのに友達も出来たようで勝手にそいつらとメシ食いに行くし、
何か小畑秀光が中国に増殖しているような気がする(笑)。

ワシも最初の頃は言葉も喋れないのにとにかくこっちの仲間に飛び込んで行った。
今ではその仲間がみんな大物になってしまったので仕事には事欠かない。

ワシで25年かかって今があるんじゃから、
お前も50年ぐらいかければワシぐらいにはなれるぞ(笑)

問題は「言葉」やな・・・日本語の漢字も書けんからやっぱ無理か・・・(笑)

ファンキー末吉の中国定例ライブ、
来月は寧夏省銀川で1月10日辺りの予定。

しゃーないなぁ・・・小畑も連れてくか・・・

TianJinJiuGeClubFunkyDruming.jpg

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2013年7月 5日

Funky末吉中国定例ライブ上海編

7月1日午前9時、ワシと小畑秀光は無錫のホテルを出発した。

上海までの列車は10時半出発なのぢゃが、
無錫の朝飯は有名らしいので地元の人がどうしてもということで、
9時集合でその地元の人と一緒に飯を食ってから出かけることになったのだ。

ところがこれが大間違い!!

無錫駅に着いたのが10時。
30分あるので余裕だろうと思ったら切符売り場が長蛇の列(>_<)

WuXiStation.JPG

ワシらの切符はネットで予約してあるのだが、
自動で発券してくれる機械のID読み取り装置は中国人のIDカードにしか対応していないので必然的に窓口に並ばねばならないのだ。

当然ながら間に合わない・・・

ワシは小畑をその列に並ばせておいて自分は「チケット変更」の窓口に並んだ。
乗り遅れた時点でそのチケットは無効になってしまうので、
二股かけて発車時間までにチケットを変更せねばならないのだ。

結局変更出来たチケットは何本か後の13時発。
上海の入り時間は13時。

これでは間に合うわけはない(>_<)

テロなどが多い中国では駅の中に入るのも厳しい検閲があるが、
それを抜けて中に入ると、
待合室からホームに入るのにも検札がある。

列車が入って来て初めてそのゲートは開けられ、
それまでは乗客はホームに降りることも出来ない。

ワシは考えた・・・

次に来る11時半の列車に乗れば何とか13時入りに間に合うかも知れない。
しかしそのためにはこの自動改札を突破しなければならない。

ふと見ると自動改札の横に人が改札している列もあるではないか・・・

中国の税関とか思い出した時しか仕事をしてないように、
この改札の人もひょっとしたら別に切符をちゃんと確認するとかちゃんと仕事をしてない可能性もある・・・

「小畑!!行くぞ!!」

事情がわからない小畑は不安そうに後を着いて来る。
ワシは小畑より先に切符を出して、
せっかちを装って切符を切ったらすぐにそれを奪い取るようにして中に入る。

少し遅れて小畑が切符を出した。
駅員は今度はそれを食い入るように見ている。

終わった・・・

さようなら小畑・・・
ここで捕まっても別にこの列車に乗れないだけぢゃ。
改札を追い出されたら自力で13時の列車に乗って上海まで来るのぢゃ!!

ワシは先に行ってドラムをセッティングして、
ガチャピン以外の全てのリハーサルをしておくからな!!
頑張って自力で来いよ・・・

と思ったら食い入るように見た振りをしてるだけなのかあっさりと中に入れてしまった(>_<)

話の種には面白かったのじゃが、
まあ彼も今日は中国語の曲を歌うのでやはり早く会場に入れるに越したことはない。

新幹線の通路で座り込んで1時間ちょい。
二人はかろうじて上海に着くことが出来た。


ライブハウスに着いてセッティング。

毎月北京で行われているファンキー末吉主催のオムニバスライブ、
今回の出演者はたくさんいて大変である。

日本からはガチャリックスピンが来るのだが、
飛行機が夕方着なので出番は一番最初にしてある。

彼女たちが先にやって、
セッティングを変えたら後は全部ワシがドラムを叩くのでほぼセッティングを変えなくてよい。

1、ガチャリックスピン
2、小畑秀光
3、張張、韓陽、ファンキー末吉のトリオ
4、詩音
5、布衣

と続く・・・

リハーサルも順調に終わり、
ガチャンピンが到着してリハーサル。

こうして本番が始まるのぢゃが、
これがガチャピンのステージがもの凄かった。

その話はまた改めてするとして、
「この次に出るバンド・・・イヤやろうなぁ・・・」
という感じの中、小畑秀光のひとりメタル!!

まあ「場違い」には慣れっこなので適度に客が引き(笑)、
2曲目からバンドが入って徐々に盛り上がっていった。

最後の曲が中国語の「没收你的一切」。
「お前の全てを没収する」という危険な歌である。

大もとはX.Y.Z.→Aの「Initiation」という曲なのぢゃが、
こんないきさつでこれを小畑に歌ってもらって、
もしヤツが共産党に殺されなければX.Y.Z.→Aの中国語版を作ろうという計画である(笑)

ワシはもう中国のロック界は長いので、
これをちゃんと中国語で歌えさえすれば絶対にウケることはわかっていたが、
いやぁ・・・やっぱりウケた(ドヤ顔)

日本人が外国語で歌を歌うというのは大変なことなのじゃが、
アメリカで久保田利伸もドリカムも松田聖子も目立った成績を上げられてないのにLOUDNESSだけが大成功したのは、それが「メタル」だったからだという話を聞いたことがある。

なるほどこうやって字幕を入れてみるとそのように歌っているように聞こえるぞ・・・(笑)

それに比べて詩音ちゃんがトライしている中国語のバラードなどは、
言ってみればフィリピン人が演歌を歌うみたいな、
まあ日本人がアメリカにR&Bで進出するぐらい難しいことなのだけれど、
この日の詩音ちゃんの歌もとてもよかった。

最後の老呉(LaoWu)ももう既に大歌手の貫禄やったな。

ワシはまあまた2時間半連続でドラム叩いて終わった後のビールがまたすこぶる美味かったぞ!!

ガチャピンさん、
小畑くん、
詩音ちゃん、
張張、韓陽、老呉、みんなお疲れさま!!

次は8月7日北京で行います。
はてさて次はどんなライブになりますことやら・・・乞うご期待!!

Posted by ファンキー末吉 at:02:14 | 固定リンク

2013年6月11日

7月1日上海ライブにガチャピンが〜

ワシがツアー先で忘れ物ばかりするのは何もボケてしまってるからではない!!
実は平行していろんなプロジェクトを進めているのだから気が回らない部分も出て来るじゃろう(・・・という言い訳)

というわけでまずはこれ!!

20130701Shanghai.jpg

Gacharic Spin(ガチャリックスピン)の参加により出演者がいきなり華やかになったぞ!!(笑)

Fチョッパーkogaデモ演奏映像が中国のTwitter微博(WeiBo)で流れ、
「誰じゃこれ?」という流れから結局、
彼女の教則DVDをGETして北朝鮮まで持って行った

ところが北朝鮮では外国のDVDなどを人民に見せてはいけないということで、
結局ワシがホテルで奏法を覚えてそれをペコちゃんに教えた。

つまりkogaちゃんはワシのベースの師匠である(笑)

師匠の頼みだから仕方ないので
「1本だけでなくもっと廻りたい」
という要望を受けていろいろ画策していた。

ワシと小畑秀光は翌日の7月2日には香港に行くので、
香港で組めたらワシもいるので便利じゃろうと思ったら、
香港って40万とか金払わなライブ出来んのな(驚)・・・

北京なんてどこでも電話一本やで!!
・・・というわけでワシはおらんが北京をブッキングちう。


ところでそんな中、突然上海の小屋から連絡が来た。
「出演バンドが多いので政府に許可を取らねばならない」
と言う。

日本人名義ではこの御時世許可が下りるのは難しいじゃろうということで、
「では布衣の名義で申請しよう」
と主催者は大慌て・・・

演奏する楽曲の音源から、その歌詞の全て、
そして各人の中国のIDの裏表ほコピーまで手続は煩雑を極める。

しかしその資料を受け取った人間がちょっとでも音楽が分かる人間なら、
ギターボーカルとキーボードとベースの3人ではその音源の演奏が出来ないぐらいわかるぢゃろう・・・

ドラムがおらんやないの〜(笑)
まあワシが日本人ぢゃから申請書にそれを書くとまた部署が違って来てややこしいのぢゃろう・・・

しかしそのライブハウス本人がUPしている中国でのこのライブの告知はこれ・・・

あかんやろ・・・これ・・・まるでワシのソロライブやし・・・

果たして許可は下りるのか?!
ガチャピンはわざわざ上海に来て何もせずに飲むだけになるのか・・・

まあ北京のライブは大丈夫。
いくらでも小屋あるし、ワシも届け出なんか出したことないし・・・

今では上海の方がうるさくなって北京の方がユルくなってるっつうのは不思議やなぁ・・・

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2013年4月22日

寧夏省銀川の不思議なライブハウス

バブル真っ只中の中国では、
とんでもない田舎町にお金持ちがいたりして、
それが世代的に若い頃にロックの洗礼を受けてたりして、
そんなこんなでアンダーグラウンドのロックバンド達はいろいろ恩恵を受けたりしている。

布衣(BuYi)で一度呼ばれた貴州省貴陽のバーもそうだった。
普段は歌謡ショーとかやってるバーで儲けて、
夏の気候が良い時期になると毎週週末に北京からロックバンドを呼ぶ。

もちろん旅費やホテル代にギャラまで出したら赤字である。
でも彼は儲けたお金の中から毎年必ずそれをやっている。

自分はロックに育ててもらったんだ、
だからロックに恩返しをするんだ・・・とばかり・・・

公安とイタチごっこしながら営業しているライブハウスもあったり、
日本資本で営業しているライブハウスもあったり、
でもこの銀川のライブハウスは一番不思議なライブハウスである。

YinChuanLiveHouse.JPG

何が不思議かと言って客層が不思議なのである。

初めてこのライブハウスで演奏したのは1年前、
Bs.納浩一、Org.大高清美、Vo.三科かをりというメンバーでここにやって来た。

こんな凄い人達が中国に来るんだからライブをブッキングしてよ、
と老呉(LaoWu)に頼んだらこの店を紹介してくれたというわけだ。

客が入らなかった困るのでアンダーグラウンドではあるが地元のロックスターである老呉(LaoWu)もゲストでブッキングしてある。

これがまた満員なんだな・・・(笑)

まあ満員なのはいい、特筆すべきはその客層である。

中国では田舎に行くほど客が大騒ぎをするが、
この店の客はとにかく度を超えた「酔いどれ」。
普通の店の倍ぐらいの値段のこの店の酒を浴びるほど飲む。

まあ飲むのだから泥酔してステージに上がり込んで来て
マイクを持ってわけのわからないことを叫んだりする客もいたりするのはご愛嬌だが、
だいたいそんな酔いどれ客など演奏なんて聞いてないのが常である。

特にJazzだの小難しいことをやってると大体は聞かずに仲間内で大声で盛り上がったりするものなのだが、
全中国のライブハウスの中でこの店の客だけは違うのだ。

その時も大高清美さんの変拍子の難曲とか、納浩一さんの超絶なベースソロとか、
ちゃんと騒がずに聞いて惜しみない拍手を与えている。

同じメンバーで北京でやった時には、
客層は明らかに「聞く耳がある」ミュージシャン達が多かったのでそりゃ聞いていたが、
ここの客層は決してそんな感じではない。

死ぬ気で飲みに来ている田舎のおっちゃんおばちゃん青年たちが、
純粋にこの難しい音楽をちゃんと「楽しんで」聞いているである。

今回もドラムソロを叩いてそれを感じた。
拍手が来る場所や盛り上がる場所がツボを得てるし、
ここの客は本当にこの音楽を「理解」している。

「理解」と言ってもしちめんどくさいものはわからないだろうが、
少なくとも「いいものはいい」という「感覚」を持っているように感じる。

「何つう音楽か知らんがホンマに感動した。楽しませてくれてありがとう」
という種類のものである。

まあステージを降りたら酔いどれの写真や握手や一気飲みの洗礼を受けることになるのだが(苦笑)・・・

彼らは本気で「飲みに」来ている。
そして「音楽」が美味しく酒を飲むためにどれだけ貢献しているかを知っている。

「音楽」こそは「最高のツマミ」なのだ。

私が最初に北京に来た頃、もう20年以上前になるが、
その時にも感じたことである。

RockだJazzだジャンルは関係ない。
「好听(HaoTing)」もしくは「不好听(BuHaoTing)」、
つまり「よい」か「悪い」かだけである。
(「好听(HaoTing)」を正確に訳せる日本語がないので思いっきり意訳)

当時ワシは「売れる音楽」だけを強要される世界に住んでたので、
まだジャンルが確立してないこの中国に大きな魅力を感じた。

売れる「下らない音楽」なんかやらなくていい。
売れない「素晴らしい音楽」をやっていればいいのだ。

なにせ当時この国では「革命の歌」以外は「売れない音楽」だったのだから・・・

その証拠に「精神汚染音楽」として政府から忌み嫌われていた「ロック」という音楽が、
共産党が推奨する「革命の歌」よりも売れる時代が来たではないか。

・・・とか言いながら、
今ではもう北京をはじめあらゆる大都市では音楽は細かくジャンル別けされ、
「聞く耳がある」リスナー達が自分の好きなジャンルだけを「頭」と「耳」で聞く時代になって来ている。

誰もこの銀川のライブハウスの客のように「心から」音楽を楽しんではいない。

もっと田舎に行ったら逆にまだまだ「音楽を楽しむ」までいってないのかも知れないが、
中国で2番目に小さなこの省の省都である銀川の、
たまたまこの店に集まる酔いどれ達がちょうど「そんな時代」なのではないか・・・

ひょっとしたらこの街もまたいつか「発展」して北京や他の大都市のようになるのかも知れない。
そしたらもっと田舎にまたこんなバーが現れるのかな・・・

願わくばここだけは変わらずこの「不思議な空間」を維持し続けて欲しいと思う。


ps.この店のオーナーは10月にまた新しい店を出すと言う。

「ファンキー、その時はまた来てくれよ。また最高のドラムを叩いてくれ」
そう言ってワシの肩を叩く。

「北京から有名歌手を呼んでくれないか」
などと言うような人間ではない。

そしてまた自腹でミュージシャン達にとびきりの羊肉をご馳走してくれるのだ・・・

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2013年4月20日

ワシは中国で1億元損した男(笑)

中国の寧夏省、省都の銀川からさらに80kmほど車で走ったところにある「大武口(DaWuKou)」というところに来ている。

まあはっきし言って「田舎」である(笑)

布衣(BuYi)は今年になってオリジナルメンバーでもあるギタリスト兼箏奏者の張威(ZhangWei)が脱退して、
今はボーカリストである老呉(LaoWu)ひとりが、ライブによってメンバーを変えて活動していると聞いていたが、
最近はよく張張(ZhangZhang)のAcidユニット「化現場(HuaXianChang)」と一緒にライブをやることも多いらしく、
今回はその形でこんな田舎町までやって来たということらしい。

ワシはゲストで数曲叩くだけなのでライブをボーっと見てたのじゃが、
こんな田舎町でも彼らの曲をみんなが大合唱してるのな(驚)。

羊肉面(YangRouMian)!!羊肉面(YangRouMian)!!」
とワシの作った曲をオーディエンスが連呼するのを聞いてとても嬉しく思い、
ライブ終了後に羊肉食って飲みながらその話をしてたら老呉(LaoWu)からこんな面白い話をされた。

羊肉面(YangRouMian)なんかよりもっと凄いのがあるよ。
「我爱你亲爱的姑娘(WoAiNiQinAiDeGuNiang)」・・・
何せ携帯の着メロダウンロードで1億元稼いだって噂だよ。

ちなみに日本はCD等からダウンロード商売に移行するのに非常に手間取っているようだが、中国ではあっと言う間である。
ビデオからDVDへのシフトもあっと言う間だった。

きっとシステムを完全移行させる場合、
日本ではCD屋や従来のレコード会社が潰れてしまうことを恐れて慎重に対処するのに対して、中国ではそんなこと気にしないからあっと言う間なのだと思う。

この国では別にCD屋など潰れてもいいのだ。
レコード会社もビデオ業者なども潰れてもいいのだ。

どんな手を使ったって早く金持ちになるのが「勝ち」なのだ。

中国の携帯電話利用者数は今や11億人を越え、
着メロビジネスが儲かるぞと言われ出してからもう久しい。

こちらでは1曲のダウンロードにだいたい1元が課金される。
日本円でだいたい15円なので貧乏人でも携帯を持ってるぐらいの人なら十分払える額である。

しかしヒット曲となると1000万ダウンロードは下らないと言うのだから凄まじい!!

私が友人から頼まれて映画音楽を担当した「瘋狂的石頭(Crazy Stone)」はその年タイタニックを抜く興行成績を挙げ、
その中の挿入歌である「我爱你亲爱的姑娘(WoAiNiQinAiDeGuNiang)」も1000万ダウンロードを越える大ヒットなのだと言う。

「1000万ダウンロードって1億元だよ?」
老呉(LaoWu)がそう言って笑う。

1億元と言えば日本円で大体15億円である。
もちろん曲を作ったワシにも、詞を書いた老呉(LaoWu)にも一銭たりとも支払われていない(笑)

まあ訴訟を起こしても無駄である。
何十億元も稼いでるヤツらはこの国では既に絶大な「力」を持っていて、
こんな金のないヤツらの訴訟なんか問答無用ではねつけることが出来る。

それにまあ、この曲に関する権利関係も実は非常にアヤシイ・・・

契約上は映画会社が全部権利を持っていることになっている。
つまり全ての楽曲は「買い取り」なのである(恐)。

しかし通常は契約書もへったくれもない。
たしかこの時は香港の会社だったのでわざわざ契約書を作ったようだが、
ワシのところに契約書を持って来たのは公開した後、
つまり誰もが「儲かるぞ」とわかってからである。

もちろんワシはサインをしていない。
記憶によると困った先方は「誰でもいいからサインして下さい」と言うので、
嫁か助手か誰かがしたかも知れない(笑)

「儲かるぞ」となったのだからいろんな人がいろんなことをする。

エンディングロールで重慶語のラップを歌った「潤土(RunTu」はさっそく、
「ファンキーさん、あの曲を発売してもいいですかねぇ」
と電話をかけて来る。

ヤツとてワシからたかだか1万円にも満たないギャラしかもらってないのだ。
「儲かる」ならそれをどんどん使いたいというのは当たり前である。

「ワシはサインしてないから権利関係については何とも言えんが、
まあひょっとしたら映画会社がお前を訴訟するかも知れんぞ」
・・・と、ワシが言えるのはたかだかこのぐらいのことである。

「いいんです。訴訟されたら話題になってまたその曲が売れますから」

これがこの国での「物の考え方」である。

そもそもが「力がある者」が「力のない者」を訴訟したりはしない。
ヤツらにとっては「力のない者」など「ゴミ」と同じなのである。

逆に万が一「潤土(RunTu」が売れたら「力」を持つことが出来るので、
そうなったら逆にヤツらだって手出しが出来なくなる。

要は「どっちが正しいか」ではなく、「どっちが力があるか」なのである。

そうして「潤土(RunTu」は売れた。
お礼に彼はワシにたんまりとご馳走を奢ってくれた(笑)

中国で絶対やってはいけないこと、それは「友達を裏切ること」。
だから彼はワシのところに真っ先に電話をかけて来たのだ。

こうしてワシは彼の「恩人」となった。

これを受けてワシは当時ファーストアルバムをレコーディングしている布衣にもこう言った。
「お前らも自分のアルバムにこの曲を入れればいいんだよ」

そしてその曲が1億元を動かす曲になったというだけの話である。

もともとはこの曲は映画ではこのように使われている。

女をナンパするシーンで、
宝石を盗んだ悪ガキが、同じ宝石を狙う親分の女を見初める瞬間にかかる曲。

以前にやった「ショムニ映画版」で似たようなシーンにキングトーンズの歌う「I can't stopp loving you」を使ったので、
同じようにそれを貼付けてデモとして、
監督のOKが出たのでそれと同じような雰囲気の曲を作っただけの話である。

つまり「やっつけ」(笑)

録音も隣で住んでいる布衣の連中を呼び出して
「誰か歌え!!」
と言ったらドラマーが手を挙げたので彼に歌わせただけの話である。

実はサビだけでなくAメロもちゃんと作っていたのだが他に使い場所がなく、
結局彼らがそのAメロとサビを使ってこのようにアレンジして自分のCDに入れたのだ。

この映画音楽はサントラを出してないので、
このバージョンが着メロとなって1億元を生み出したということだ。

「今の中国のダウンロードビジネスに則ったら、
楽曲の権利が業者から2000万元は入って来るから、
ふたりで1000万ずつだぜ〜」
そう言って老呉(LaoWu)は笑う。

つまりワシとあんたで1億5000万円ずつ〜(笑)

間違ってもその金を「取り返そう」などと思ってはいけない。
ワシはこのアンダーグラウンドバンドの未来によかれと思ってそれを進言しただけである。

実際この曲と羊肉麺(YangRouMian)は彼らの代表曲となった。
そして寧夏省のド田舎でもこのようなライブを行えるようになって、
そしてワシをゲストとして呼んで好きなだけ絶品の羊肉を食わせてくれる。

ワシにとっては今からまた人と争っていろんなものを失って、
その結果やっと1000万元手に入れるより、
このような「友達」がこの国にもっともっと増えて、
その人達が今よりももっと大きくなってもっともっと美味しいものを奢ってくれればそれでいい。

ワシにとって大切なものはもっと他にあるのだ。

東京に出て来て爆風銃(Bop Gun)でグランプリを取った時、
「これはまぐれで取ったのではない!!俺たちにはその実力があったからなんだ」
と頑に信じた。

まぐれで取ったグランプリにしがみついて生きてゆくなんて人生ミジメ過ぎる。

爆風スランプがデビュー出来た時も、
「俺らには実力があったからだ」
と頑に信じた。

まぐれで出来たデビューにしがみついて生きてゆくなんて人生ミジメ過ぎる。

バンドはレコード会社のコントロール下に置かれたので仕方なくワシはひとりでJazzなどを命懸けでやって自分を磨いた。
「もしこのバンドが突然なくなっても俺は少なくても全く同じことが出来る実力はある」
とばかり・・・

Runnnerがヒットした時は揺れた・・・

「金」とはある種「麻薬」である。
なくなると禁断症状に見舞われて、何をやってもまたそれを手に入れようとする。

「次にヒット曲を出さなければバンドは一発屋で潰れる」
と言われ、死に物狂いで「リゾラバ」を作ったが、
その後中国に行ってワシは「ヒット曲を出す」戦いよりも、
「このクオリティーの曲ならいつでも作れるんだ」
という戦いに身を置いた。

「今まで日本でここまで来れたのは爆風スランプの名声のおかげではない。
全ては自分の実力だったんだ!!」
もしそれが本当なんだったら、
誰も爆風スランプなどしらない中国でゼロから同じぐらいの結果は出せるはずではないか。

そして中国での今がある。

嫁がはワシに
「パパは日本では正当に評価されてない」
と言ったことがあるが、
「中国での評価が余りあるもんだから俺は気にせーへんよ〜」
と笑った。

自分の曲で1億元儲けたやつがのうのうとしていることに腹は立たない。
大事なのは「こんな曲ならいつでも作れるぞ」ということである。

ここで「1000万元取り返そう」という人生にシフトしたとしたら、
いつかそれが取り戻せたとしてもその時にはもうこんな曲は作れなくなっているだろう。

ドラムもそうだが、「音楽」そのものこそが「生き様」なのだから・・・

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2013年2月 6日

ひとりドラムin上海その1

本の即売アジアツアーと称して、
やはりドラムも叩かねばということで小龍にブッキングしてもらったこのライブ、
さすが北京でロックバンドのマネージメントをしてただけあって、
上海に居ながら北京の「臭い」のあるライブハウスをブッキングしてくれた。

上海ってなんかオシャレなカフェバーみたいな小屋が多くて、
ワシみたいなのが何か「場違い」なのよね〜(笑)

その模様はツイキャス配信したのですが、
何故か半日経ってもアーカイブがずーっと「作成中」(不思議)

とりあえず動画が公開されたらこちらでその様子は見てもらうとして、
今回の「忘れ物」は実は「ステージ衣装」(>_<)

ワシは冬はドラムを叩く日にはパッチ(古いか?モモヒキ?)は履かずに、
でもズボンが1枚だけでは寒いのでジャージを2枚重ねて履く。

会場に着いてサウンドチェックとかの時に、
大掛かりに着替えなどせずとも上のジャージを脱げばそれでよいからである。

まあ別に「ひとりドラム」にサウンドチェックもへったくれもなく、
モニターもイヤホンで聞くので何も必要ない状態で、
「外に伴奏の音が出てればそれでいいから!!」
という感じであっという間に終わり、
何の因果やらオープニングアクトにブッキングされてしまってた宮脇詩音ちゃんをツイキャス撮影するというゆるーい本番前を経て、
「よっしゃーボチボチ着替えてやったるで〜!!」
と気合いを入れたら初めて気がついた。

「ステージ衣装忘れとるやん!!!」

しかもどうやら日本から持って来ること自体を忘れているようだ・・・

まあステージ衣装と言っても普段からTシャツと短パンなので、
「上」はいいとして問題は「下」である。

困り果ててふと自分の下半身を見ると、着ているのはジャージ・・・

これでええやん!!!

短パンからジャージになっただけでもむしろグレードアップしている!!(笑)

というわけでいつもよりいいステージ衣装でライブも終了!!
パンツもジャージもぐちょぐちょに濡れたまま本の即売飲み会に向かう・・・

そこで気がついた。
パンツはいいとしても、ジャージはこのまま乾いてまた次の日にライブをし・・・

どんどん臭くなるど〜・・・・(怖)

しかし実はワシは昼間はサウナに行ってアカスリをして、
いっぱいいっぱいアカを落として来た。

心なしか今までよりステージ衣装も臭くない気がするぞ・・・

というわけで当分は風呂も入らずにすみそうなので、
そのままこてんとねて早起きして今日は上海石橋楽器でのひとりドラム!!

今日は無料です〜上海在住の方〜集まれ〜!!!

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら

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2013年2月 5日

本の即売飲み会アジアツアー上海初日

7時起き、小畑秀光の運転で羽田へ。

今回は上海(中国)〜バンコク(タイ)〜ヤンゴン(ミャンマー)〜ソウル(韓国)といろんな国を廻るので、
それぞれの国のネット事情などを週刊ASCIIでレポートするべく、
担当のメタボ中山がデジカメを渡しに羽田まで来てくれると言う。

「羽田国際線には美味しい串カツの店があるんですよね〜」
と言うと、
「あ、それなら僕は車置いて電車で行きます!!」
と朝から飲む気まんまんである。

チェックインをしている間に小畑秀光に串カツ屋の営業時間をリサーチさせたら「もう開いてます」とのことで酒盛り開始!!

HanedaShuppatsuKushinobou.JPG

串カツ8本入セットでシメにぶぶ漬けが出た頃には「もう食えん〜もう飲めん〜」である・・・

小畑秀光とメタボ中山に見送られながらまずはソウル経由上海行きの旅である。

ところがソウルで大雪が降って、
乗るべき飛行機の到着が遅れ、出発が大きく遅れてしまった。

もともとのソウルでの乗り換え時間は1時間、
ソウルに着いたら上海行きの便はすでに離陸してしまっていたので、
韓国人の綺麗な女性スタッフが、それこそ中国ではあり得ないような素晴らしいサービスで便の変更をしてくれた。

ところが出発まで2時間の待ち時間、
酒でも飲んでたらあっという間だろうと思ってたら、
この金浦空港というのは免税店とカフェだけで、
酒を置いてあるレストランも売店も何もない!!(>_<)

結局何も飲まずに何もせずに2時間、
やっとのことで上海行きの飛行機に搭乗した。

韓国でのあのきめ細かいサービスと違い、
中国人スタッフの荒い(笑)サービスを味わいながら、
中国語のアナウンスには何故かほっとする自分がいる・・・

上海に着いてすぐにタクシーに飛び乗り即売飲み会へ!!

SokubaiNomikaiShanghai1.jpg

盛り上がりました!!
今日2日目からはドラムを叩きます!!

YuYinTangFlyer.jpeg

2月5日LiveHouse育音堂午後8時半から
2月6日イシバシ楽器午後1時半から(詳細は今晩またUPします)

上海在住の人は集まれ!!!

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2012年9月 4日

寧夏省「呉忠」ビールフェスティバル

先日の北京ライブが終わって、老呉(LaoWu)が
「寧夏に行くけど来るか?」
と言うので喜んで同行させて頂いた。

省都である銀川には何度も行ったことがあるが、
その隣町の「呉忠(WuZhong)には初めてである。

だいたいにして初めての土地には行っとくべきなのだ。
ワシは「ひとりドラム」でもう数十カ所廻っている。

死ぬまでに自分がどれだけの中国の街を廻れるか、
それが現在の楽しみのひとつである(笑)


「朝5時20分に院子(ユエンズ)を出発するよ」
と言うので10時頃には布団に入ったのだが、
そしたら3時に目が覚めてしまった(年寄りかっ!!)。

今回は高々1泊だから重たいパソコンは持って行かず、
iPadだけ持って行こうといつものリュックからいろんなモノを取り出した。

まあよくもこれだけの周辺機器を世界中に持ち歩いてたもんだ・・・
モバイラーも大変である・・・

一気に軽くなったリュック、
中には着替えのパンツとTシャツ、
あと電気機器はひょっとして「ひとりドラム」をやることになった時のためのiRiggPortとiPadの充電器ぐらいである。

iPadは昔はリュックに入れていたのだが、
貴州省でトン族のポシェットを買ったのでそれに入れている。

iPadBag.JPG

私のiPadは中国の3Gなのですぐに取り出せてネットにつなげるので便利。
そして便利なのでそれに集中していてリュックを搭乗口に忘れてしまった!!!(≧∇≦)

気付いたのは飛行機が寧夏省銀川に着いた時であった。
すぐに北京空港に電話をするが電話ではわからないと言う。

iRiggPortは日本でなければ手に入らないが、
取り敢えずパンツは買っとかねばということで街に出た。

初めて来る名も知らない街、呉忠は大都会だった。
銀川の街よりも回族の割合が多いように感じる。

嫁にまた民族衣装でも買って帰ろうと思ったが、
イスラム教は女性は派手にしてはならないのでいいのがない。

貴州省や雲南省の少数民族とは大きな違いである。

仕方ないので自分のイスラム服を買った。
今日はこれでステージをやるのだ〜

WuZhongYiSiLanYiFu.JPG

ちなみにバンダナもリュックの中なので、
これは配偶者以外に髪の毛を見せてはいけないイスラム女性が頭に巻く布である。

ええやんええやん・・・


ビールフェスティバルが始まった。

WuZhongBeerFestival.JPG

ステージ袖では地元の出演バンドのメンバーから一緒に写真を撮ってくれと頼まれる。
布衣(BuYi)が地元のアンダーグランドバンドの誇りなら、
ワシはそれをここまでにしたプロデューサー、
言わば「恩人」、と言うより、「縁」を何よりも大切にする中国人のとってはもう「地元の人間」やな。

ワシの出番は布衣(BuYi)の最初の3曲でドラムを叩くのみ!!
その後は会場に行ってビールを飲みながら出演バンドの演奏を楽しむ。

ビールフェスティバル、何度か出演させてもらったが楽しいぞ〜


地元のバンドから、とっておきの「手抓羊肉」をご馳走になった。

WuZhongShouBaYangRou.JPG

大高さんや納さんや三科さんと行ったあの銀川のレストランの本店である!!

銀川のあの絶品の羊肉もここから持って来るというのでもうこここそが世界一の羊肉の楽園である!!


翌朝は朝飯に羊の臓物スープ「羊杂汤」をご馳走になり、
昼飯に「凉手抓」つまり「冷たい手抓羊肉」を食って北京へと帰るわけだが、
問題はなくしたリュックである。

方言(FangYan)が一生懸命北京空港に電話をかけるのだがつながらない。

まあこの辺は日本でもどこでも同じなので、
とりあえず万が一を考えて、北京から乗った飛行機で失くしたのかも知れないということで銀川空港の遺失物のところで聞いてもらう。

中国らしく相変わらずぶっきらぼうな態度で、
「え?ないよ、そんなの」
と言い捨てられる。

中国がどれだけ開放されたって「サービス」という点ではまだまだ「昔の中国」である。

頼み込んでもう一度調べてもらうが、
だいたいにして調べる書類が手書きで書いたノートなので信用ならん。

どこかに電話して聞いてたようだが、
「やっぱないよ」
とつっけんどんに答えられる。

「うちでなかったらあっちで聞いてみれば〜」
指差されたのは空港内の警察の施設。

警察官に聞いてみたら、
「そんなもんはあっちで聞けよ」
とさっきの遺失物係の方に回される。

「あっちでこっちに来いって言われたんですけど・・・」

日本の「サービス」が本当に懐かしくなりながら、
なるだけケンカ腰にならないように丁重に話す。

「あっちにないならないよ。うちにはないから」

はいはい、結局ここにはないのね、
失くしたのは北京空港なのね、
というわけで飛行機に乗る。

着いたら方言(FangYan)がまた遺失物係に電話をする。
今度はつながった!!

電話でリュックの形態を説明して探してもらったが、
「ファンキーさん、リュックはないようです」
と残念そうに言う。

しかしワシはあきらめない!!

この人達を信じてはいけない!!
ひょっとしたら電話を受けた人がしっかり探してないかも知れないし、
探すと言っても手書きのノートだろうから、
それが何冊もあってたまたまそのノートにないだけかも知れない。

着いたT2から、来る時に乗ったT3までシャトルバスで行って、
そのまま遺失物係に飛び込んだ。

BeiJingAirPortLostFound.JPG

おっ!!しばらく見ない間に近代的な様相に変わっているぞ!!

確か数年前にイヤホンを失くした時に行った時は、
相変わらずの暗い殺風景な部屋で、
木の机の上で係員が手書きのノートで調べてたのに・・・

なんとコンピュータがあるではないかー!!!(涙)

心なしか係員のお姉ちゃんも接客態度がいいぞ!!
北京!!進歩したなー!!!!

というわけでちょっとだけ愛想のいいお姉ちゃんが調べてくれて、
パソコンの画面を見せる。

「あんたのリュックってこれ?」
大喜びで頷くワシと方言(FangYan)

「どこのメーカーなの?言ってみて!!」

メーカーなんてそんなん知らんがな〜
別にブランドもんでも何でもないし〜・・・

こりゃぁ自分のリュックだと証明するのは大変だなぁ・・・
と思っていたら、中に確かパンツが入っていたのを思い出した。

「中にパンツが入ってますから!!」

お姉ちゃんいきなり不機嫌になり、
「パンツぅ?!!(怒)」

ニコッとしてワシは話を続ける。

「そうなんです。中国ではめったに履かないパンツですよ。
ブタのパンツって中国人は履かないでしょ。
そのパンツが入ってますから!!」

お姉ちゃんまたまた不機嫌になって叫ぶ。
「ブタのパンツぅ?!!」

ワシは娘がプレゼントしてくれたパンツの柄を絵に描く。

わけのわからない様相でリュックを持って来たお姉ちゃん、
リュックを開けるとはたして一番上にこのパンツが入っていた。

BeiJingAirPortButaPants.JPG

まるで汚いものでも触るかのようにパンツを投げ捨てたお姉ちゃん、
「もういいわ、帰ってちょうだい」
とばかりにテキパキと受け渡しの書類を書いてリュックをくれた。

娘よ、素敵な誕生日プレゼントをありがとう!!
おかげでパパは助かったよ〜!!!

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2012年9月 3日

朋友(ポンヨウ)のいるところはいいところ

中国に関しては、日本でいるとワシでさえいろんな情報に惑わされて間違った考え方を持ったりする。

今回も北京でのライブで、
「ひょっとしたら客席から生卵が飛んで来るのではないか」
とかいろんなことを考えて、
中国語で喧嘩するためのいろんな単語を一生懸命思い出していた(笑)

しかし、地元の仲間達が
「そんなことがあるわけないじゃないか」
というのはなるほどであった。

そもそもワシは
「日本から鳴り物入りでやって来ている日本人」
ではない。
「こちらで暮らしている日本人」
なのである。

これは中国人にとっては「中国人である」と同じこと。

それもその歴史はもう20年以上になり、
反日デモなどに参加している学生どもの人生よりも長い。

ワシは中国ロックのためにこの20年を尽くして来たのだ。
そんなワシに中国人が牙を向けるわけがない!!

そう思っていればよい。
今までもそうだったのだ。
日中関係がどうなろうがそれは変わらないと考えるべきである。


というわけで、
何か一瞬でもバカなことを考えてしまった自分が恥ずかしくなり、
今回の寧夏省呉忠のビールフェスティバルに手をあげて参加した。

日本にいる人は日本大使館の国旗を強奪したりする北京の方がアブナイと思うかも知れないが、それは逆である。

地方都市の方が断然アブナイ・・・

ビールフェスティバルというと数千人の観客のほとんどは酒を飲んでいる。
そこで暴動でも起こったらもうひとたまりもない。

そこに「日本人ドラマー」として参加することが、
ワシが今まで通りの考えで中国で生きてゆくための証明だと考えたのである。


ラウドネスが出演中止になったのも地方である。
それには実はこんな裏事情がある。

日本のマスコミでは裏も取らずに
「日中関係の悪化により中国政府が中止命令を出した」
と伝えているが、それは間違いである。

ワシがそんなマスコミの戯言を信じて、
あらゆるところに「どうなってるんだ?」とメールを打ったので、
仲間内はもとより、例えばパールドラムの中国の代理店などは慌ててその裏を取った。

実際に中国政府が
「全ての日本人との音楽交流を禁止する」
などとお触れが出てたらその「仕事」が出来ないのだ。

当然ながら中央政府はそんなお触れは出していない。

そりゃそうだ。
本当にそんなお触れを出してたとしたらこれは「国家問題」、
日本国だって国内での中国人との音楽交流を禁止せねばならなくなる。

中止命令を出したのは実は政府は政府でも地方の小役人であった。


地方に行けば行くほどその役人は仕事をしない。

先日の貴州省ツアーの興義では、
接待してくれる全ての人間がベロベロに酔って飲酒運転をしていた。

中国では今、飲酒運転は即牢屋にぶち込まれるので、
少なくとも省都である貴陽などでは絶対にあり得ない光景である。

「あ、この街では無理だよ。
だって捕まえる人も捕まる人も、
こんな狭い街ではどっかで繋がってるからヘタに捕まえたり出来ないし・・・」

地方の役人というのは、このように全く仕事をしないか、
もしくは自分が処理出来る範疇を超えた事態は全面的に中止させる。

どの国の役人もみんな「事なかれ主義」なのである。

何万人も人が集まるフェスティバルで、
血気盛んな若者が何千人と波のようにぶつかり合うモッシュ
(最近はこんなのが流行っているらしい)
なんかを見た日にゃぁ、
「そこに今のご時世で日本のロックバンドが出る?
中止!!中止!!もし何かあったら俺の身はどうなる!!」
ってなことになるわけである。

この辺の役人は「モノが分かってない」からこうなるが、
これが北京など大都会だと違って来る。

何かがあった時に対処出来る能力も持っているし、
それを未然に防げるだけの「力」も持っている。

だからデモとかが地方都市に多いというのはそういう理由によるのだ。
(最近は都市部でも多いというのは気になる現象であるが)


今回、ここにやって来て、
美味いもんいっぱい食ってふーふー言ってるワシに
老呉(LaoWu)はこんなことを言った。

「どうだい?地方の人間は都会と違って文明もないし、
礼儀も知らなきゃ何でもありの好き放題だけど・・・」

確かに、「デモだ」と言って中国人経営の日本料理屋(笑)を焼き討ちにするという行為は「文明」と言うには程遠い行動である・・・

老呉(LaoWu)の言葉は続く。
「でも朋友(ポンヨウ)がいるところは違うだろ?」

その通り!!
ワシが地方に行く時は必ず朋友(ポンヨウ)がワシを連れてゆくし、
そこには必ずその朋友(ポンヨウ)の朋友(ポンヨウ)がいて、
彼らは必ずワシを新しい朋友(ポンヨウ)として死ぬ気で接待してくれる。

「朋友(ポンヨウ)のいるところはいいところ!!」

ビールフェスティバルも何の問題もなく幕を閉じた。
中国人もこの日本人ドラマーの曲に
(今回は彼らに書いたワシの曲のドラムを叩いた)
惜しみもない拍手を送り、
ワシのドラムソロにも惜しみもない拍手を与えたぞ。

これでいいのだ!!
来てよかったのだ!!

飲むべし!!!

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2012年8月26日

ラウドネス中国のイベントドタキャンについて

Yahooニュースにも載ってたなぁ・・・

ニューアルバムの宣伝にもなるし、
いち友人としては喜ばしい騒ぎだとは思っているのですが、
それにしても日本で流れる全てのニュースは、
そのソース元が二井原のブログでしかないのには呆れるな。

どの記事も「二井原実のブログによると」である。
これが「取材」と言えるのか?

日本で中国の記事が正しく報道されたことがないのは、
報道する側にジャーナリズムのかけらもないからである。

誰も主催者にコメントを取ったわけではない。
ラウドネスの事務所にコメントを取ったわけではないのだ。

人のブログを見てその裏も取らず、
それをそのまま転用して記事にし、
その記事をネットユーザーが貼付けて広める。

これでは正しい記事が伝えられるわけがない。


このイベントはMIDIフェスティバルという、
今中国では一番動員数が多いフェスティバルの一環である。

もともとはMIDI音楽学校という、
中国で初めてロックを教える学校の文化祭として始まった。

校長は張帆(Zhang Fan)という。
知り合った頃はただのひとりの「ロック好き」の青年であった。

90年代半ばにMIDIが設立した時に、
ワシも数回呼ばれて講師をしに行ったこともある。

地方のロック好き、まあ日本でもそうだが、
ドラ息子が学校も行かずにギター弾いてブラブラしてるならということで、
親はこの学校ならということで入学させる。

そんな連中が集まってバンドを組んだり、
中には有名なアンダーグランドバンドを結成する卒業生も出て来ることとなるが、
そんな卒業生や、在校生のバンドで始めた文化祭。

それがだんだん規模が大きくなってフェスティバルとなった。

ちなみに出演者にひとりも有名人はいない。
全部が全部アンダーグランドバンドである。

それがこのイベントの凄いところである。
出演者のネームバリューで客を呼ぶのではなく、
「MIDI」であるというところでのべ10万人集めるようになったのである。

当然ながら昔はフリーコンサートであった。
張帆(Zhang Fan)も学校の宣伝になればぐらいに思っていたのだろう。

ところが規模が大きくなるに従って、
少ないながら入場料を取るようになった。

そうすると今までノーギャラで出てたバンド達も
「儲かってんだったらギャラをよこせ」
ということになる。

ちなみにワシが二井原や田川くんなんかと出演した時はノーギャラであったが、
その後からギャラが出るようになったと言う。

そして今では結構な額のチケット代を取って、
そしてラウドネスにギャラを払って出てもらうという現状に至るわけである。


さて日中関係の話に触れてゆくとするが、
このイベント、実は曰く付きで、
2003年にブラフマンというバンドがこのイベントに出た時、
観客から生卵を投げつけられたという事件があった。

全国から不良が集まるイベントである。
こんなアホがいたとしても不思議ではない。

さて、尖閣諸島問題で騒がれている現在、
みんさんが張帆(Zhang Fan)だったらどう考えます?

ちなみに中国では出番が突然変わったり、
ドタキャンになったりは日常茶飯事であることを踏まえてである。

日本のように予定されていた公演が中止になっても騒いだりしない。
日常茶飯事なのである。

ワシも翌年の2008年の出演の時には、
いきなり出番が変わって、怒ってドタキャンしている。

ドタキャンにするのに何の抵抗もないお国柄の中で、
何万人もいる観客の中にまたアホがいて、
せっかく日本から呼んだラウドネスの方々に生卵など投げつける輩がいたとしたら・・・

そう考えるのが普通ではないだろうか。

政府筋の通達により中止と言うが、
実際政府がそんな通達をするのは「文化部」である。

文化部の役員がこんなド田舎のコンサートにまで視察しに来るだろうか?

この国は施設も何もかも全て「国のもの」である。
当然ながら張帆(Zhang Fan)も政府機関の人と一緒にこのイベントを作り上げる。

この国では政府機関と離れてあらゆるイベントを行うことは不可能なのである。

ちなみにワシにドラムクリニックツアー
(転じて今ではファンキー末吉全中国巡演コンサート)
にもその土地土地の「打楽器協会」という国家の機関が協賛についている。

今からライブだというのに必ず偉い人と食事をせねばならないのはこのせいである。

まあワシのコンサートで生卵を投げつけるアホはいない。
だから全ての人間がそれを中止させようとは思わない。

でも過去にこんなことがあったイベントで、
もし張帆(Zhang Fan)がラウドネスのことを大切に思っているなら、
「せっかく来て頂いたのだけれども」
ということになるのは当然ではないだろうか。

しかもドタキャンに何の抵抗もないお国柄・・・


「中国政府からの要請」というのは、
当然ながら「文化部」でなかく、
張帆(Zhang Fan)と一緒にイベントを作っている相手方である。

「張帆(Zhang Fan)さん、生卵ならまだしも、
うちの管轄で暴動なんか起こったら、
私のクビが飛びますんでひとつよろしくお願いしますよ」
などと話し合われたのはきっと事実だろう。

そういう点では二井原の
「中国政府の本音は
観客の暴動から反政府抗議運動に発展するのを回避する
・・・やろなきっと」
というのは当たらずとも遠からずであろう。

しかしマスコミがこれをそのまま引用するというのは
あまりに「職場放棄」というか「プロの仕事」というには遠すぎやしないか?


さて今度はその記事を読む日本人のみなさん、
日本では「中国国家が中止命令を出した」と思われてるかも知れないが、
この裏を知って、なおそのように考えることが出来ますか?

「公安が尾行している」と言うが、
それは二井原のブログに書いてあるだけのことで、
それも「メンバーがそう言ってた」というだけで、
それの裏は誰もとっていない。

張帆(Zhang Fan)が、余っているスタッフに、
「ラウドネスの方々にアホが危害を加えないように」
と申し付けてたのかも知れないし、
ひょっとしたら現地のファンが遠巻きにしてただけかも知れない。

ワシも含めて誰も取材をしてないんだから「真実」は誰にもわからない。

二井原は「外出禁止」とスタッフに言われたと言う。
「中国って日本人にはとても危ないところなんだな」
と思ってるとしたら、
その数日前に「日本人名義」のドラムコンサートを同じ土地でやっている日本人のことを思い出して欲しい。

「ラウドネスはホテルに軟禁されている」
というイメージを持つ人がいたら、
もう一度その事実関係を疑って欲しい。

スタッフは日本人である。
しかも元X.Y.Z.→Aのマネージャーであった堀内がついているのであろう。

彼の性格もわかるし、また中国経験も少ないスタッフがその責任において、
「何があるやらわからないから外には出ないで下さい」
と言うことは容易に想像出来る。

そこから「中国政府が軟禁」というイメージを膨らませるのはあまりにも読み手の「勝手」である。


この事件に関して、
ワシは単に張帆(Zhang Fan)がラウドネスに気を使っただけだと想像してるし、
あらゆる日本人は中国政府がラウドネス公演を中止にしたと想像している。

誰か金を賭けてもいいと言うなら中国の文化部に問い合わせますか?
きっと文化部の人は誰もこんな田舎のイベントで、
ラウドネス(すらも知らんじゃろ)に中止命令を出したなどという事実は知らんはずである。

マスコミさんよ、記事を載せる時にはちゃんと「取材」をしてから載せなはれ!!
何なら主催者の電話番号教えてあげるから・・・(笑)

日本のみなさんも裏を取ってない記事をあんまし鵜呑みにしなはんなや!!


PS.今しがた二井原からメールが来て、ライブ中止の件、詳しくは書けないけど、現状はワシの想像以上の模様だそうです。
ワシは20年反日感情に出会ったことがないから、ワシの想像は一番楽観的な方向性かも知れんな。
これも含めてみなさん、鵜呑みにはせんように。

ちなみにワシは今月31日に北京でライブです。
ワシの名義なので「日本人のコンサート」です。
それがどうなるのか楽しみです。

そこで現実を詳しくレポート出来ると思います。

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2012年8月18日

尖閣諸島問題について

ワシはあんまり政治のことを発言するのはあまり好きではないが、
貴州省の山ん中をツアー中に尖閣諸島問題が勃発して、
ちょうど私の中国のTwitter「微博(WeiBo)」にアホな中国人から
「魚釣島は中国です」
とアホなメッセージが送られて来た。

まあいろんな人から
「中国でいる日本人は気を付けた方がいいですよ」
と言われるのだが、こんなアホはさすがに初めてである。

「自分の指導者も自分で選ぶことが出来ない、
その指導者が不満をそらす為に愛国心を煽って、
文化大革命の頃の紅衛兵と同じく、
お前もそれに踊らされてそんなことをするのか!!
お前は自分の国に問題がある時は命懸けで指導者と戦うこともせんじゃろ!!」

・・・などということは間違っても「微博(WeiBo)」に書き込んだりせず、
黙って「黒名単(ブラックリスト)」のボタンを押して
二度とワシに発言出来んようにした・・・(笑)


「日本人ドラマーの全中国ツアー」という触れ込みで、
これだけたくさんのこの人の同胞が来てくれて、
その汗臭い演奏にこれだけ感動してくれて、
そしてこれだけの人がサインを求めに来て、
「アリガト」と片言の日本語で言う人までいる・・・

20年この国でいろいろやって来て、
誰もそんなことをワシに対して口にしないのは、
みんなワシと「仲良くなりたい」からだ。

だから誰もワシにそんなこと言わないし、
ワシも誰にもそんなこと言わないし、
だから「微博(WeiBo)」にそのことを書き込んだりもしない。

これは「礼儀」である。

一緒に旅している地元の友人が長い列車の旅で新聞を読んでいた。
一面記事は尖閣諸島問題についてであったので、
ワシはちょっとその記事を読ませてくれと言った。
友人は何も言わずそれを渡してくれて、
その話題には何も触れなかった。

ワシも記事を読み終わって新聞を返す時に何も言わなかった。

この人だって魚釣島は中国の領土だと思ってるし、
ワシを含め、全ての日本人は日本の領土だと思っている。

政治家でもないワシらがこんなことで列車の中で喧嘩したって意味がないのだ。

ワシは「音楽をやりに」ここに来ているだけであって、
この人達はそれを一緒にやる「仲間」なのだ。

日本だって中国に対して悪い印象しか持ってないが、
日本で働く中華料理店の店員に
「尖閣諸島は日本の領土だよ、分かってる?」
とか言う日本人はきっといないだろう。

それは日本は「文明国」であるからである。


上海かどっかで
「犬と日本人は乗るべからず」
と書いたタクシーが走っていたと聞いた。

日本人が戦時中「犬と中国人は」などと書いていたので、
ここぞとばかり腹いせにそうしたのだろう。

しかしこのタクシーだって、
犬を連れた大金持ちの中国人が来て、
「ちょっと遠いけどチップはずむから乗せてよ」
と言うと乗せるのだ。

思うに今になって竹島だ、尖閣諸島だ、
そんな問題が突然噴出して来るのは、
ひとえに日本が「国力」をなくしているからだと思う。

領土問題の解決とは即ち「国力での解決」なのである。

国際司法がどうのこうの言ったって、
「尖閣諸島は日本の領土です」と結論を出されたとすると、
中国は絶対に「何をぬかす!!」とばかりそれを蹴るだろう。

過去に領土問題で勝った国は、
負けた国より「国力が上だった」というだけの話なのだ。


日本が高度成長期であったあの頃は、
隣国はどこも領土問題なんか持ち出す勇気はなかった。

アメリカでさえ「子飼」だと思ってた日本を恐れて、
「最近のアメリカ人は日本料理を食って、
日本の車に乗りながら日本のロックを聞いている!!」
とヒステリックに二井原達をバッシングしたではないか。

貿易摩擦でバッシングを受けてた時代・・・
エコノミックアニマルと悪口を言われてた時代・・・

今から思えば日本が一番「国力」があった時代ではなかったのか・・・


ワシは思う・・・
世界一勤勉なこの国民は、その能力を最大に発揮して働くのだ!!


音楽をやる人間は、
中国が、韓国が、羨んで買うような最高のレベルの音楽を作るのだ!!
決して自国の子供を騙してろくでもない音楽なんかを作ってはいけない!!

モノを作る人間は日本製品は世界で一番レベルが高いのだと誇りを持つのだ!!
手抜きをして水増しして儲けるなんて恥ずかしいマネをしてはいけない!!

「歯車」だと思ってやる気をなくしている人達がいたとしたら、
「世界最高の歯車だ」と胸を張ろう!!
日本製品が世界的に優秀なのは
中国などと違って「粗悪な部品」を使ってないからなのだと知ろう!!

仕事のない人は・・・
取りあえずバイトして金を稼いでそれをパーッと使って飲むのだ!!

楽しく生きるのだ!!
金を回すのだ!!

そして日本をもっと豊かな、「幸せな国」にするのだ。

そしたら尖閣諸島に自衛隊でも派遣して、
中国がそれに怒って経済制裁を加えて来たら、
ワシらは即座に「絶交」して、
こんな国を相手にせずに「世界一幸せな国」で幸せに暮らそう。
(しかしワシは相変わらず不法就労でこんなことをしてるだろうが)


だいたい中国なんかに媚を売って商売してるからつけこまれるのだ。

ワシは媚など売っとらんぞ!!(キッパリ)
胸を張って世界最高の技術を売っておる!!(大きく出たな)

技術の流出だと言うなら心配要らん。
どれだけ技術を真似たってこの人達にはワシの「音」は出せん!!(ほう・・・)

何故ならワシの音は「生き様」から出来ておる。
表面だけ真似したって出来んからどんどん教えてやればいいのだ!!(酔っとるな)

ワシの戯言は置いといて、
日本の技術が世界最高なのは世界中の誰もが知るところである。

中国が大きな市場だと言うなら、
別に頭を下げて買ってもらう必要はない。
頭を下げてでも買わせて下さいというようなものを作ればいいのだ。

どうせこの国の人は政府が「買うな」と言ったって欲しいものは密輸しても買うし(笑)

中国は世界の工場だと言うなら、
ミャンマーがあるぞ、他のアジア諸国に何ぼでももっといい工場はあるぞ。


なんてことを書いてたら、
今しがたワシの中国人のTwitter「微博(WeiBo)」にデモの写真と共にアホが書き込みをして来た。

「まず日本を殺そう!!そしてベトナムを取り返すのだ!!」

何でワシ宛に送っているのかようわからんが、
その@の中にワシは知り合いの若いドラマーを見つけたのでDMした。

「こいつは知り合いか?お前の友達か?」

彼は事情がわからないらしくこう返信して来た。
「ドラム好きで車の会社を立ち上げた人間ですが・・・
Funkyさん、どうしてそんなに怒ってるんですか?」

ワシは
「じゃあワシ宛の彼の発言を見てみぃ!!」
と送った。

しばらくして彼から返事が来た。

「あれは傻逼(腐れマンコ)です。
どのように処遇しますか?言って下さい」

久しぶりの彼とのやり取りだったので
ついでに彼は長々とワシにどんな恩を受けたかを書いている。

まあワシとしては久しぶりに彼とやり取り出来てそれでいいのだ。

「ワシはお前にそんな凄いことをした覚えはないぞ。
お前がそう言ってくれるだけでもう溜飲は下がったよ。
また今度飲もう」

で話は終わったのだが、
まあ意地が悪いワシは溜飲を下げるどころか、
これにRTしてこう書き込んだ。

「全ての中国ロックを愛する人間に問う!!
俺は20年ずーっと中国ロックのために尽くして来た。
それは一生やり続けることだと思っている。
どうして中国人になじられなくてはならないのか?」

知らんぞ〜ワシの「微博(WeiBo)」炎上するぞ〜

知ったこっちゃない。
ワシは相変わらずアホなことをつぶやくのだ。

そして仕事をするのだ!!
ワシは今からもっと中国のド田舎に行くのだ!!
上を目指すのだ!!
明日はもっといいドラムを叩くのだ!!

世界的に優秀な民族である日本人よ!!
仕事をするのだ!!
自分のやるべきことを命懸けでやるのだ!!

幸せはきっとその向こうにある!!!

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2012年5月26日

日本超級VSOP2日目:寧夏省銀川ライブ

夕べはライブ終了してそのままホテルチェックインしたのが1時を回っていたのに、
朝5時起きという過酷なスケジュールで銀川に出発!!

どうして飛行機がこんなに早いかと言うと、
同様に「朝が早くてしんどいよ」という人が多いのでチケット代が安いのだ(笑)

文句も言わずに中国さいはての地まで来てくれた日本の一流ミュージシャン達!!

VSOP_YinChuan.JPG

・・・に混じってデブのキーボード張張(ジャンジャン)がいるのは、
昨日飛び入りでセッションしたそのあまりの超絶な皆様の演奏に感激して、
「僕も銀川一緒に行きます!!」
と自腹で当日チケットを正規料金で購入してやって来たのだ。

正規料金だったらもっと楽な便があるのに・・・(笑)

VSOP_ChaoHuiRou.JPG

着いてそのまま市内で「炒烩肉(ChaoHuiRou)」を食す!!

こればかりはここに来なければ北京でだって食うことが出来ない絶品である。
既に食事の度に昼からであろうと白酒がテーブルに並ぶ風習になっている(笑)

何せ納浩一、大高清美のお二方は昨日ろライブ前のラムしゃぶで、
白酒の小瓶を二人とも一本空けてから演奏しているのだ(驚)

ステージのMCでワシが
「このふたり、白酒小瓶一本空けてこの演奏してるんですよ」
と言うと客席がざわめき立っていた・・・

その後すぐに車に揺られて沙湖に連れてゆき、砂漠で遊ぶ!!

ほぼ徹夜でこんな辺境なところまで来て遊べる体力があるというのがミュージシャンの強さだと思います。

へとへとになってホテルのチェックイン。
会場はホテルの隣のライブバー。

VSOP_YinChuanLiveBar.JPG

ご大層に垂れ幕まで作ってくれたのはいいのだがセッティングが間に合わない。
北京から連れて来たアホなアシスタントが悲鳴を上げている。

だいたいライブの前にドラムクリニックを入れようというのが間違っているのだ!!
(入れたのはワシ自身なのだが・・・)

まあ羊肉好きの納さんに是非「世界で一番美味い羊肉」を食ってもらいたかったからね。
単発でライブやって北京からの移動費とギャラを捻出するためには仕方ないのだ・・・

というわけでワシがクリニックやってる間に「手づかみ羊肉」を堪能してもらう!!

VSOP_ShouZhuaYangRou.JPG

この街出身の老呉(LaoWu)に超高級日本料理屋の寿司を奢ってやった時、
トロを食って
「美味い!!まるで寧夏の羊肉のようだ!!」
と叫んだのが記憶に新しいが、
要は脂身と赤身のバランスの問題なのだ。

地元の人間が「この部分が一番美味しいよ」と選んでくれたやつは、
確かに歯ごたえとジューシーさが一体となってトロのような食感である。

大高さんも「羊肉は太らないのよ」とパクついている。
見ればまた傍らに寧夏の赤ワインがどどんと置かれている。

「赤ワインは太らないのよ」
とがんがんに飲む女王様に突っ込める勇気のある僕(しもべ)はいません!!!

かくしてライブは終了!!
これが盛り上がった・・・

昨日のライブはどちらかと言うと「音楽好き」が集まっている。
若いミュージシャンや、「超絶プレイ」を見たいと思って来ている客層である。

ところが北京と違って寧夏省は中国でも一二を争う「田舎」である。
客は手っ取り早く言うと「酔いどれ」。

しかしその酔いどれが大高さんや納さんの超絶ソロに惜しみない拍手を送る。

30分ステージが3回というライブだったが、
1ステージ目は張張(ジャンジャン)をゲストに迎え、
2ステージ目は地元ではもう有名ロッカーである老呉(LaoWu)をゲストに迎え、
最終ステージで三科かをりさんが出て来る頃にはもう客席は完全に出来上がってしまっている。

何せその歌声が聞こえた瞬間に拍手が起こるのだ。
有名歌手がヒット曲を歌うのとはわけが違うのだ。
田舎者の酔いどれ客が、本当にその歌声に感激し、
その超絶ソロに歓迎し、惜しみない拍手を送る。

音楽は高度になれば高度になるほど、大衆から遊離してゆく。

爆風がヒット曲を連発出来なくなった時に
周りは過去にヒット曲を数曲書いているワシにプレッシャーを与えた。

「だいたい末吉の曲は音楽性が高過ぎるんだよ」
とミーティングでダメ出しされたりもした。

「俺に○○みたいなクソみたいな音楽を書けと言うのか!!」
怒ってテーブルを叩くワシに中野はこう言って諭したことがある。

「音楽性が高い低いの問題じゃない。
○○の音楽が今売れてるということは、
○○の音楽に大衆を惹き付ける魅力があるということだ。
末吉もその辺だけは否定しちゃだめなんじゃないのか?」

しかし結局ワシはその世界に背を向けて今がある。

そんなミジメな思いをしてまで音楽をやらなくたってこうしてちゃんと理解してくれる人達は世界中どこにでもいるのだ!!

これでいいのだ!!中国辺境の地は楽しいのだ!!

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2011年7月31日

中国の新幹線

巷で噂の中国の新幹線、
中国人に言わせても「安全性に問題がある」そうだが、
ワシにしてみれば飛ばない飛行機よりは確実に出発する陸路の方がよっぽどよい。

まあ前の日は結局もう一泊してしまったので
飛ばないかも知れない飛行機より朝一番の新幹線で帰るしかないのだ。

初めて行った上海紅橋鉄道駅、でか過ぎ・・・

GaoTie1.jpg

そのわりには飲食店があまりないのでワシはもう腹ぺこである。
また列車は乗車直前にホームの入り口が開くので油断もへったくれもあったもんじゃない。

ホームへの入場口が開くや否や並ばない中国人の列に割り入ってホームへ行く。

GaoTie2.jpg

おうっ!!これが巷で噂の危険な乗り物!!

まあ入り口で乗務員のお姉ちゃんが出迎えてくれるので何も危険な感じがしない・・・

GaoTie3.jpg

例の事故を受けてチケットのキャンセルが相次いでガラガラだという噂だったが、
何のことはない普通に満席近い、まあ乗車率90%というところか・・・

発車していきなり速度は300kmを越える!!

GaoTie4.jpg

そりゃそうだ!!
北京ー上海1400kmを越える距離を5時間ちょいで走り抜けるのだ!!
常に時速300kmは出してなければならない計算となる。

しかし不思議と揺れが全然ない。
腹が減ったので食堂車に行くが、揺れてよろけるということさえ全くないのだ。

思うに日本は山だらけで直線で線路を引くのが難しいが、
こっちは見渡す限りの大地だし、
土地買収は半ば国家命令なので簡単だし、
とにかくまっすぐに線路を引いてるから揺れないんじゃろうなあ・・・

GaoTie5.jpg

食堂車!!

懐かしいのう・・・昔は東海道新幹線なんかにもあって、
ワシは結局席に帰らずにずーっとここで飲んでたこともあった。

しかし中国なので座ってても誰も注文を取りに来たりしない。
自分で奥のカウンターに行って注文して持って来なければならない。

しかもメニューもへったくれもない。
忙しそうにしている服務員に何があるかを聞いて、
しかも返事もしないその服務員にそれを注文して持って帰らねばならない。

まあメニューもへったくれもないのは、
食うモノは結局このパックの弁当ぐらいしかないのだ。
あと飲み物は冷蔵庫に並んでるもの。

メニューも要らんわのう・・・

まあまた並ばない中国人の列の一番前に陣取って、
100元札を片手に「食いもん出せ!!」と叫び続けるしかない。

世界第二の経済大国がまだこんなことしとるんかい!!

GaoTie6.jpg

というわけでやっと飯をゲット!!
ビールも飲んだのでそのまま熟睡した。

いやー揺れんから寝心地はええぞ!!
値段も500元(6000円)というから安い!!

だいたい日本で言うと福岡から札幌まで6000円って安過ぎやしないか?!!
しかもそれを5時間ちょいで突っ走る(笑)

まあこれで工事が手抜きやったら事故も起こるわのう・・・(笑えない)

Posted by ファンキー末吉 at:00:09 | 固定リンク

2011年7月29日

上海戻り

別に上海で仕事があるわけではないが、
前回の帰国が上海ー成田だったので帰りのチケットも上海戻りということになる。

チケットを取ってくれた小龍にお礼をするべく「飲み」だけの一泊予定で上海に降り立った。

上海と言えばLive Bar X.Y.Z.→Aの実質のオーナーであるKさんが居酒屋をやっているのでそこで飲もうと言うことになり、
小龍に住所をSMSで送ってもらう。

空港からタクシーに乗ってその辺りに着いたのだがどうも様子が違う。
Kさんの現在の一応本妻(?)のKちゃんに電話をする。

「あれ?来るのはうちではなく奥さんのお店の方なんですか?」

元本妻というか前妻というか、
ワシは子供に至るまで長くの顔見知りであり、
Kさんもよりによってその元本妻のお膝元に日本から現本妻の店まで作りよって、
お客さんから
「あんたんとこの支店はどの辺やったかのう」
と元本妻の店に電話がかかって来たりして、
「うちに支店はありません!!きー!!!」
というトラブルも知っているワシが何を好き好んでそのめんどくさい方の店に行かねばならん?!!

きびすを返してやっと店に到着。
Kさんは日本に帰っていて上海にはいなかった。

「奥さんも一緒に行ってますよ」

ってKさん、お前のことはもうよーわからんぞ!!!

とりあえず本人不在の上海の彼の家に一泊させて頂き、
今日の夕方にでも噂の新幹線に乗って北京に帰るとするか・・・

Posted by ファンキー末吉 at:07:33 | 固定リンク

2011年6月12日

振込詐欺に名前を使われた(笑)

浙江省の永康というところに着いた。
ドラムのチューニングをしてたら担当者の沙が笑いをこらえてこう言う。

平頂山の王老師、覚えてるか?」

覚えてる覚えてる。
温泉連れてってくれたり一緒に数日遊んだし、
何より音楽好きのドラム好きで印象深い人である。

「Funkyが金に困ってて2万元貸してくれって電話が来たんだけどって言うんだ・・・」

中国でも振込詐欺は流行している。
「久しぶりぃ、俺だよ」
と言って電話をした犯人に対してまた王老師は、
「Funky老師ですか?」
と言っちゃったらしい。

犯人もプロである。
そこから完璧に話を合わせてワシになりすます。

考えてみればワシの中国語は外国人の発音なんだからわかりそうなものだが、
王老師曰く声がクリソツだったのでまるっきり信じてしまったらしい。

一生懸命2万元を用立てようとしてる時、
偶然沙が別件で電話をした。

「Funky老師、金に困ってるらしいね・・・」

そこで沙はピンと来た。
「その振込ちょっと待ったー!!!」

そう言えば沙から一度国際電話がかかって来たことがあった。
「Funky、今北京か?日本か?」
日本だと言ったら「じゃあいい」と言って切ったことがあったが、
あれがこの時だったんだな・・・

すんでのところで振込詐欺は阻止されたようだが、
それにしてもこの広い中国に
「Funkyが金に困っている」
と言ったら金を用立てようとする人がこんなにいるのかと思ったら感激的な話である。

全中国ドラムクリニックツアーは今日も続く・・・

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2011年6月10日

飛行機の中で5時間・・・

広東省と言えば香港の隣である。
最終日が終わって
「ちょいと足を伸ばして香港まで」
ということで広州からの帰りの便を一日遅らせてもらって香港に遊びに行った。

ところがお隣の深圳だったらまだしも、
広州からだとこれがちと遠かった・・・

バスで3時間、イミグレーション等の時間もあるのでおおよそ半日、
しかし交通費は190元(2千円ちょい)っつうのは安い!!


香港は冷房がキツい。
外は死ぬほど蒸し暑く、部屋の中に入れば凍えるほど寒い。

これで風邪引かん方がおかしいじゃろ!!!

というわけで、一日遊んで帰る頃にはもう鼻声・・・
行きはバスだったが列車に乗って広州まで帰って来た。

昼の14時過ぎの列車に乗って16時過ぎには広州駅に着く。
広州駅から空港まで結構距離があると聞いていたので地下鉄に乗り、
予定時刻の17時過ぎにはもう空港に着いている。

ここまでは順調!!

時間通りに飛行機に乗り込む。
そしていつものようにこてんと寝る。

疲れている時はそのまま着陸するまで起きないこともあるが、
まあだいたいは食事が運ばれて来て目が覚める。
腹が減ってないので断ってまた寝ようとしたが、
何か周りの雰囲気が違う・・・

まだ離陸してないやないの?!!

到着地の北京が雷雨のため飛び立てないと言うが、
それにしても先に食事を配るということは、
その片付けの時間を計算してもあと当分は飛び立たないということだ。

まあ中国では飛行機の中で携帯なんぞ当たり前なので、
とりあえずiPhoneの「インターネット共有」で、
パソコンをiPhone経由でネットにつないで仕事をする。

同時につぶやきながら日本のみなさんにウケを取る。
CA130219:25発の飛行機は22:40分には北京に着く予定だったが、
気がついたらずーっと座っててそのままもう到着時間を過ぎているではないの〜
などなど・・・

この時点で機内で3時間閉じ込められてしまっているのだ・・・

機長のアナウンスでは、
「荷物を預けてない人はフライトをキャンセルして降りてもかまいません」
と言うが、ワシは預けているのでどうしようもない。

不思議なことに乗客は誰も騒ぎ出したりしないことである。

中国人は不思議である。
協調性がなく自分勝手で列に並んだりしないくせに、
このような時には誰も騒がない。

例えばトローリーバスが故障して動かなくなった時、
「しゃーないなー」とばかり乗客は一致団結してそのバスを降りて押したりする。

思うに「どうしようもない事態」に日本人よりも慣れているのであろう。
所詮ここで騒いだって飛行機が早く出発するわけではないのだ・・・

4時間が過ぎて機長もさすがに、
「荷物がある人もフライトキャンセルして降りたい人は乗務員に申し出て下さい」
と言う。

ついでに
「もう夜も遅いし、荷物を取り出すスタッフも大変なんでバラバラに言わないでよ」
などと日本では考えられない暴言を吐いているが、
それに怒り出す乗客もおらず、
誰ひとりとして降りようともしない。

ツイッターでは
「もう降りてとっとと休めば」
というアドバイスが多かったが、
「ここで降りたら負け」みたいな意地もあるし、
何よりも誰も降りてないんだからちょっと降りるのは勇気が要る・・・

結局5時間が経過した後に機長はついにこうアナウンスした。
「この飛行機は飛びません!!みなさん降りて下さい」

これに文句を言う乗客もおらず、
みんな別に平然と飛行機を降りてゆく。

面白いのでツイキャスで配信してみた。

日付のスタンプを見るに、日本時間1時50分。
こんな夜中だというのに30人の物好きさんがこれを見ているというのが驚きである。

飛行機を降りたはいいが誰も何も案内しない。
こうなると航空会社の問題になるので、
空港スタッフに詰め寄ったところで何の解決にもならない。

他にも何機か飛行機が欠航となったので空港は人で溢れている。
それを順次ホテルに連れてゆくんだから大変である。

しかし問題はそれを誰も案内しないことである!!(笑)

結局誰も案内せずにホテルに着いた(笑)
さすが中国人、誰も並ばずに我れ先にチェックインする。

「ふたりで一部屋ですよ!!」
とカウンターで言われるが、
ワシはひとりなのでどうすればいいの?

結局カギを渡されて、
「後で相部屋の人が部屋に行きますから」
ということだった。

「相部屋の人が怖いオッサンだったらイヤだなあ」
と思いながらシャワーを浴びて、
とりあえず全ての電子機器をコンセントにつないで充電してる時にドアが空いた。

バタン

ワシを見たその人はびっくりしていきなりドアを閉めた!!
向こうにとってはワシこそがその「怖いオッサン」だったのだ・・・(笑)

「ふたりで一部屋ですからね」
と優しく言って部屋に招き入れ、そのまま知らない人と寝た(苦笑)

翌日はまた何の案内もなくいきなりドアをノックされて起こされる。
そのまま何の案内もなく空港に連れて行かれ、
何の案内もなく代替え便を自力で探して乗って北京に帰った。

結局香港の鉄道駅に向かおうかなと思ってから
ちょうど24時間後にやっと北京に着いたわけだ。

あまりに嬉しかったのでツイキャスで日本のみなさんをワシの院子に案内した。

おしまい!!


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2011年5月 6日

雲南でのコンサートの映像

いやー思い出すなあ・・・先日の雲南でのコンサート

冒頭で民族楽器のラッパを吹いてた兄ちゃんがコーラスしとるんやけど、
それがやっぱかっこええわ〜!!

腹が出とって何が悪いねんっつう感じやわ〜
ワシもこうなりたい〜

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2011年4月 9日

雲南の少数民族歌手

張張がプロデュースした雲南省の少数民族高洪章のアルバムを、
ぜひ日本のファンキースタジオで仮谷さんにミックスしてもらいたい
と言われてその音楽を初めて聞いた。

サックスのような強烈なブロウのインプロビゼイションを聞いた時、
「これ何の楽器?」
と聞いたら、
「何言ってんですか、歌ですよ」
と言われて度肝を抜かれた。

いわゆる「金切り声」を自由自在
に操って歌ってるんだからこれぞ「メタル」!!

また張張のアレンジも素晴らしく、
民族音楽とロック、FUNKなどが見事に融合しとる!!

全音源をUPしました)


そんな高洪章のアルバム発売記念コンサートは雲南省の昆明で行われるというので、
「ファンキーさんスケジュール大丈夫ですか?」
と言われて無理矢理スケジュールを開けて駆けつけた。

何せ常春の雲南省にリハを含めて5日間滞在すると言うのだ!!
行かねばなるまい!!


リハーサルは3日間、
北京から5人メンバーのバンド編成でやって来てたのだが、
日に日にメンバーが増えてゆく。

琵琶、中国琴、二胡、中国笛から始まって、
雲南省の見たこともない民族楽器から、
民族歌唱のコーラス隊まで加わって最後には大所帯のバンドになってしまった。

その音楽監督が張張なのである!!
偉くなったのう・・・

さていよいよ本番当日、
会場に着いて真っ先に目に飛び込んだのは数メートルもある巨大なポスターである。

KunMingPoster.JPG

ご丁寧にワシの写真まで入っているというのに、
音楽監督の張張の写真がない。
その代わりギタリストの写真は2枚あるのできっと間違えたのであろう(爆笑)。

コンサートはまずイントロダクションでこの楽器が登場!!

KunMingMinZuYueQi.jpg

何という楽器なのかは聞き忘れたが、
いわゆる「ラッパ」である。
「ぶぉ〜〜」という音がする。

それを循環呼吸を使って
音が途切れずにずーっと吹き続けるのだ!!

ワシが循環呼吸というのを初めて聞いたのは、
クルセイダースのライブアルバム「スクラッチ」であった。
トロンボーン奏者(だったと思う)が、ソロでひとつの音を延々吹き続けて大拍手をもらう。

この循環呼吸奏法というのは、
まあ鼻から吸いながら口から息を吐き続けるようなもんで、
当然ながらむっちゃ難しいテクニックである。

Jazzのセッションなどで同様のソロが振られた時、
友人の一流管楽器奏者などがよく本番では挫折して別のソロをやっていた。

必ず成功するかどうかわからないというそれほど難しいテクニックを、
彼は、というよりこの楽器奏者は必ず出来なければならない。
この楽器を始めた時からずーっとそれを訓練して、
必ず何時間でも吹き続けられるようにならないとこの楽器奏者と言えない。

ティンパニー奏者のロールの話を書いたことがあったが、
それと同じでこの「音」こそが彼の「人生」なのである。

人の「人生」を目の当たりに感じた時に人は涙が出て来る・・・


それだけではない!!
その後に出て来たこの民族パーカッション!!

KunMIngShenGu.jpg

名を「神鼓(Shen Gu)」と言う。

タイコに鈴が付いていて、
右手でそれを揺らして鈴を鳴らし、
左手でバチでタイコを叩く。

普段はこのように地べたに座って演奏するのだが、
最後のサビの繰り返しになると突然立ち上がって、
狂ったように踊りながら演奏するのだ!!

リハの時にそれを見た瞬間にワシは号泣!!

本番の時はワシの位置からは見えなかったが、
よく見える位置の張張が号泣!!

「ファンキーさん、あれはねぇ、神様と交信してるんだよ。
誰にもじゃま出来ない神との会話なんだよ!!」

それもそのはず、彼の職業はもう音楽というレベルを越えている!!

病気の人がいればそこに行って「神鼓(Shen Gu)」を叩き、
運気が悪い人がいればそこに行って「神鼓(Shen Gu)」を叩く。

神鼓奏者というのはもう音楽を越えて呪術師のレベルにいっているのだ。


宗教は人を救うために生まれ、
そして時には戦争を起こし、人を殺す。

ヘタな宗教をやるぐらいだったら、
楽器をつきつめて神と交信した方がよっぽど平和である!!


ゲストで出てくれた少数民族のふたり、

KunMingGuestDuo.JPG

この歌も鳥肌もんであった。
人間の声が、訓練によってここまでになるのかという鳥肌である。

もちろん訓練だけではなく天性のものも必要なのであろうが、
この少数民族にだけその天性のものがあるというわけはない。
やっぱ「訓練」というよりは「生き様」なのである。


ワシは結局この人達から感激ばかりさせられながら、
それでも頑張ってドラムを叩いた。

わざわざ民族衣装を買いに行って衣装にしたぐらいである!!

KunMingMinzokuIshou.jpg

昔はマッド大内のように上半身裸で叩いていたが、
太って腹が出て来てからそれも気後れしてやめてたが、
この少数民族の兄ちゃん達を見るにそれもバカらしくなった。

腹が出てようが何だろうがカッコイイのである!!

むしろその腹がカッコイイ!!
わざと裸でベストを着て、
ズボンは下っ腹の下で縛り、
腹もひとつのオプションとしてカッコイイ!!

KunMingMyIdle.jpg

ギネスの公式記録を軽々と上回る循環呼吸奏法を軽々と成し遂げつつ、
ステージで狂ったように踊りながらコーラスをする。

「これが男だ!!」

その証拠に、彼らの民族衣装を身にまとって狂ったようにドラムを叩くワシに、
コーラスの美女達はメロメロで
「一緒に写真撮って下さ〜い」
なんて寄って来るのじゃよ!!

KunMingBijo.JPG

は、は、は!!・・・というわけでコンサートは大盛況のうちに幕を下ろした。
打ち上げである。


KunMingUchiage.jpg

噂には聞いてたが少数民族は飲む飲む!!
今までは本番前だということでセーブしてたのだろう、
ここに来てまた狂ったように飲む!!

ワシもひとりひとりと乾杯をしながら飲む飲む・・・

この中で一番偉いであろう人がワシの肩を抱いてこう言った。
「私たち一族はあなた達に感謝の意を表します」

私たち一族?・・・

そう、マネージャーも歌手の奥さんなら、
コンサートホールの支配人も親戚、
当然ながらワシにメロメロのはずの美女達は・・・

「そう、あれはあの歌手の嫁さんと、
もうひとりはあちらの楽器奏者の兄さんの嫁」

そうですかそうですか・・・俺がそんなにモテるわきゃないよっとくらぁ(涙)

しかし自分の一族だけでこの大きなコンサートを実現出来るというのも凄いし、
その一族の中にこれだけ優秀な楽器奏者や歌手が揃うというのがもの凄い!!


宴もたけなわの中、
さすがにもう飲めんので先においとましようと思ったら、
最後に高洪章とゲストの歌手が一緒に「酒歌」を歌ってくれた。

KunMingJiuGe.jpg

あまりに楽しくて涙が出て来た。

彼らは嬉しい時には酒を飲んでこの歌を歌い、
悲しい時には酒を飲んでこの歌を歌う。

民族の歴史は必ずしも平穏ではなかったと想像するが、
それでも彼らはこの歌を何十年、何百年、
いや、ひょっとしたら民族が生まれてからずーっと歌い続けて来た。

今年ヒットして来年には忘れ去られる音楽しかやってないヤツに、
彼らのこの歌声はどう響くのであろうか・・・

「そこに酒があれば〜行って飲み〜
そこにベッドがあれば〜そこで寝る〜」

コンサートでも歌った曲であるが、
狂ったように踊りながら大声を張り上げてこの歌を歌う彼らを見ながらこう思った。

日本のみんな、酒を飲んで歌を歌おう!!
狂ったように踊りながら歌を歌おう!!
民族の歴史は決して平穏ではないが、
それでもみんな楽しく生きてゆこう!!

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2010年9月 8日

方言(Fang Yan)が英雄(YingXiong)になった日

愛の力とはもの凄いものである。

若くて美人、スタイル抜群で頭もよく、
そして金持ちで性格もよい寧夏の女性に恋をした方言(Fang Yan)、
何とか彼女の気を引きたいが自分には彼女の気を引ける気の効いた「芸」がない。

「ファンキーさんのようにドラムでも叩ければ・・・」
と思うのは人の常だが、
彼はもともとギターをやってはいたがそれほどの腕ではない。

時は寧夏の一日目、沙湖でのこと。
「じゃあ次は湖で泳ごうぜ」となった時、彼の目が輝いた。

泳ぎだったら俺に任せろ!!

彼の頭の中ではくっきりと自分の姿が想像出来た。
さっそうと飛び込んで悠々と沖まで泳ぐ彼を、
憧れの目で見る彼女の姿が・・・

しかしそこには地元の悪友達の大きな罠が仕掛けられてたのである。

この湖、水が汚れているわけではないが、
緑色で透明度が著しく悪い。
水の底など全然見えないという水質なのである。

場所は船着き場、
まさか船着き場の水深がこんなに浅いとは誰も夢にも思わない。

悪友のひとりが方言(Fang Yan)がいないところでぽちゃんとここに飛び込んだ時にこのいたずらを思いついた。

「方言(Fang Yan)、ここは水深4mはあるからぱーっとかっこよく飛び込んで見ろよ!!」

もう彼は居ても立ってもいられない。
彼の頭の中ではくっきりと自分の姿が想像出来た。
さっそうと飛び込んで悠々と沖まで泳ぐ彼を、
憧れの目で見る彼女の姿が・・・

いそいそと水着に着替えに行く彼、
大笑いで笑う悪友達、
しかしワシは
「まさかこんな子供騙しに引っかかるヤツはいないだろう」
と思っている。

彼が帰って来た。
みんなカメラを構えて
「さあ飛び込め!ベストショットを撮ってやるぜ!!」
と構える。

彼は水に手を入れてちゃぽちゃぽと水温を見ている。
通常は水温よりも水深を計るものだが、
彼の頭の中はもうさっそうと飛び込んで悠々と沖まで泳ぐ彼を、
憧れの目で見る彼女の姿しか見えていない。

思えばこの時にもう少し手を伸ばせば水底に手が当たっていたのだ・・・

「こんないたずらに引っかかるヤツはいない」
そう思ってたワシはバカだった。

彼は手を引っ込めるといきなりさっそうと飛び込んだ!!

YingXiong1.JPG

見よ、この勇姿!!この美しさ!!

しかしこの水深は実は15cmしかないのだ!!!

「こんないたずらに引っかかるヤツはいない」
と思ってたワシは慌てたがもう間に合わない。
ほんの一瞬の出来事だったのである。

別カメラの連続写真がある。

YingXiong2.jpg

おいおい、本当に飛び込むつもりか・・・

YingXiong3.jpg

おいおい、マジかよ!!

YingXiong4.jpg

ヤバい!!こいつ、本当に飛び込みよった!!!

YingXiong5.jpg

ざっぽーん!!!

YingXiong6.jpg

後ろで笑い崩れてゆく悪友達の姿が見える。
この場でいた全員が笑い崩れてもう立てない状況である。

YingXiong7.jpg

ぷっかーん・・・いかん!!死んだか?・・・助けなきゃ・・・
・・・でも笑い過ぎて立てん・・・お腹がよじれる・・・苦しい・・・

YingXiong8.jpg

動かんぞ・・・死んだか?・・・助けなきゃ・・・
・・・でも笑い過ぎて立てん・・・

YingXiong9.jpg

ぷっかーんとしばらく浮いていた方言(Fang Yan)・・・
それが何秒だったのかもう誰もわからない。
人間笑い死ぬということがあるんだなというぐらい七転八倒してた悪友達を尻目に、
しばらくしてむっくりと起き上がった方言(Fang Yan)、
そのまま沖に行って、何事もなかったかのように悠々と泳ぎだした。

こんな姿をマンガ以外で見ることがあるのだろうか・・・
一同はまだ腹抱えてもんどうりうっている。

こうして彼は、3日間の首と腰の痛みを引き換えに、
我らの英雄(YingXiong)となった。

もちろん水底が砂であると知っての狼藉である。
よい子は絶対にマネしないように・・・

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2010年9月 7日

寧夏省3日目 賀蘭山登って大学ライブ

まあいくらワシに寧夏のよさをわかってもらいたいと
いろいろ遊びに連れてってくれるのはいいが、
ライブの午前中に山に連れてゆくのは無謀じゃろう・・・

賀蘭山は寧夏の有名な観光地で、
これを越えるともう内モンゴルだと言うが、
砂漠の山なので木があまり生えてない石山である。

NingXia2HeLanShan.JPG

奇麗な滝があったり、

NingXia2Taki.jpg

野生の羊を見つけたり、

NingXia2YeYang.jpg

それはそれで楽しく心も休まるのじゃが、
身体が休まらない!!
足がもうがくがくである・・・

そのまま車に揺られて大学とやらに向かうのじゃが、
2時入りと言いながら出発したのはもう2時を過ぎている。

やっと着いたと思ったら大学ではなく知り合いのバー。
「現場に行かなくていいの?」
と言うと、
「もうひとつのバンドがやってるからいいんだ」
と言う。

ということはリハをやらんつもりやな・・・

と思いながらはたと気がついた。
ワシが布衣のライブをよく手伝ってたのは1枚目のアルバムの頃。

もう3枚目の時代やないの!!!

即刻曲順出してもらってCDにあるやつは聞いておく。
ぶっつけ本番で全曲やるのか・・・

会場に着くともうひとつのバンドがリハーサル・・・

NingXia2LikeRehearsal.JPG

・・・と思ったら本番だった!!

慌てて着替えてステージに上がる。
そのままセッティング!!

NingXia2Setting.jpg

そしてそのままライブ!!

NingXia2Live.jpg

いやー・・・出来るもんやね・・・
出来るからいつもリハがないのね・・・

西夏ビールの生ビールで打ち上げ!!

NingXia2Uchiage.jpg

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2010年9月 5日

寧夏省2日目 ドラムクリニック

寧夏省は日本では「香取慎吾の西遊記の映画を撮ったところ」として有名(?)であるが、
もうひとつの側面は「回族自治区」としての側面も持つ。

「同化政策」の一環もあり、
また文化大革命の「下放」の影響もあり、
銀川という街には漢族が多く住むが、
それでも街中にはイスラムの服装や建物をよく目にする。

今日の昼飯は「また別の羊肉」をということで、
ホテルから歩いてそう遠くないところに連れて行ってくれた。

NingXia2Temple.JPG

イスラム寺院。

いろんな考え方があるが、
「中国は宗教を弾圧している」
という面もあるだろうが、
他民族国家としてそれぞれの民族の宗教を認めている面もある。

チベットでラマ僧と問答をしたが、
ワシが感じるのは、双方がギリギリの線でそれぞれを守っていて、
そのバランスが崩れた時に何か問題が起きるのであって、
国が必ずしもそれぞれの民族や宗教を弾圧しているようには見えない。

もちろんワシは民俗学者でも何でもないわけで、
これはこちらで暮らして肌で感じる感覚であって、
日本で暮らしながら外から中国を見て頭で考えているお偉いさんの感覚とは完璧に違うのである。

さて別にここまで来たのは民族や宗教に対して考えようとかそんなことではない。
「とびきり旨い羊肉を食う」のだ!!

そのイスラム寺院の向かいに小さな路地がある。

NingXia2FoodStreet.JPG

大きなレストランなどひとつもなく、
鶏肉や羊肉などがそのまま軒下に吊るされている食材店や、
店内にテーブルが数えるほどしか無い小さなレストランが並んでいる。

どれも看板の上にはアラビア語でイスラムマークがあり、
これはイスラムの教えに則って、
「豚肉を使わず、神様にお祈りを捧げて捌いた肉を使ってますよ」
というマークである。
当然ながら敬虔なイスラム教徒はこのマークがあるレストランでしか食事をしない。

そんな中のひとつのレストラン。

NingXia2Restaurant.jpg

門構えからしてピンと来るこれは「美味しい」レストランである。

中国という国は門構えがいいほど不味いという法則がある。
以前つんくが北京に来た時、
「美味しいものがひとつもなかった」
とボヤいていたのは、
そんな高級なとこばかり連れて行かれるからである。
地元の人が行く小汚いレストランほど旨いものはない!!

ましてやこのレストランのシェフは、
以前このイスラム寺院で働いていたというのだから、
どんなものが出て来るかが楽しみである。

老呉(LaoWu)が頼んでくれたのが「炒烩肉(ChaoHuiRou)」

NingXia2Yakisoba.JPG

言わば「羊肉やきそば」である。

これがまた絶品!!
やっぱ羊肉自体が全然違う。

老呉(LaoWu)に高級寿司店でトロをご馳走した時、
「旨い!!寧夏の羊肉と同じ味だ!!」
と言ったが、
文字通り「大トロを焼きそばにしてピリ辛に炒めている」ようなもんである。

中国人は大阪人のように主食をふたつ一緒に食べないが、
この料理はさすがにご飯が進む。

満腹のままドラムクリニックの会場であるライブハウスへ・・・

NingXia2LiveHouse.jpg

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡はこちら

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2010年9月 4日

寧夏省1日目 砂漠で遊ぶ

寧夏省にやって来た。

前回は冬だった
ためどこにも遊びに行けなかったが、
今回は仲間達が手ぐすね引いて待っていた。

砂漠で遊ぼう!!と車を繰り出し35km、
着いた所は沙湖(ShaHu)というところ。

まず船に乗って琵琶湖よりでかいと思われる湖を渡る。
向こう岸に見えるのが砂漠である。

NingXia2ShaHu.JPG

場所でいうとこの辺で、
まあ湖があるんだからオアシスであるが、
航空写真にしてみて遠景にしてみると、寧夏省というのが砂漠の場所で、
銀川というのがオアシスの街であることがよくわかる。

この沙湖(ShaHu)というところは、
その湖を中心に作り上げた娯楽施設みたいなもんである。

NingXia2ShaHuPark.JPG

砂丘滑りで遊び、

NingXia2Sakyusuberi.JPG

ジープで砂丘を駆け抜け、

NingXia2Jeep.JPG

空を飛び、

NingXia2Plane.JPG

空を飛ぶ。

NingXia2ParaGlider.jpg

砂の芸術を見たり、

NingXia2SandArt.JPG

ラクダに乗ったりもしたのだが、

NingXia2LuoTou.JPG

この先頭でいい気になっている方言(FangYan)が後にとんでもないことをしでかし、
一同笑い死ぬかと思うぐらい笑い、
その後も思い出し笑いで全員腹筋がやられてしまったという物語は、
またその絶妙な写真が手に入り次第、後にUPしようと思う。

とりあえずオチをつけといて、

NingXia2Unko.jpg

一行は湖のほとりのレストランで食事。

名物はこの湖で穫れた巨大魚の料理。
「一魚四吃」という食べ方で、
まず頭が辛く煮付けて登場。

NingXia2_1Yu4Chi1.JPG

身はフライにし、

NingXia2_1Yu4Chi2.JPG

尻尾は甘く煮付け、

NingXia2_1Yu4Chi3.JPG

残りはスープとなる。

NingXia2_1Yu4Chi4.JPG

思えばこの仲間達、ワシのためにどれだけ散財してくれたんじゃろう・・・

寧夏省は中国でも辺鄙なところにあたるが、
この辺鄙なところにワシは実は一番友達が多かったりするのだ・・・

この後も羊肉を喰い、ライブバーでセッションし、
飲んで食って笑って初日は過ぎていったのだ・・・

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2010年8月 8日

Wing全中国ツアー広西省欽洲コンサート番外編:携帯紛失

「コンサート終了後にすぐビールを飲みたい!!」
というのは、サウナ上がりにビールを飲みたいのと同義である。

麦わら帽子を買いに行った時に、
このスタジアムの周りは「老街」という下町であることがわかったので、
「じゃあライブ終わったらそのままその街行ってビール飲もう!!」
という予定にしていたのじゃが、
今回の旅に同行していた週刊アスキーの末吉担当である中山氏、
街を歩いてるうちに「頭が痛い・・・」と不調を訴えだした。

コンサートじゅうTwitCastingでダダ漏れ配信してくれていたのじゃが、
あまりの暑さでさすがに参ってしまったのじゃろう・・・

タクシーを拾うために一応「老街」を歩いて抜けたのじゃが、
ここで面白い店を発見!!

WingQinZhouNamautagoekissa1.JPG

歌声喫茶を生演奏でやってるみたいなもんである。
見れば指揮者がいて、
恐らく近所のおばはんが譜面を持ってステージに上がってみんなに配る。

民謡チックな曲が多いのだがなかなか演奏もしっかりしてた楽しめた。

んなことやってる間に週アス中山の頭痛はひどくなり、
そうそうに退散した。

タクシーに乗りたかったのだが見つからず、
仕方ないのでバイクタクシーに2人乗りならぬ3人乗りでホテルに帰り、
じゃあ俺は打ち上げ行くよ、ゆっくり休んでてねと言うか言わぬか中山氏、
「どうも携帯を落っことしたみたいなんです・・・」

それは大変だ!!
日本だと見つかる可能性があるが、
中国だとまず絶望的である。

とりあえずその携帯番号に電話をしてみる。
誰も出ない・・・

ということは少なくともまだ誰かに拾われているわけではないということだ。
ワシが「じゃあビール飲みに行くよ」と電話した時には中山氏はバスの中だったので、
バスの中だったら見つかる可能性はあるが、
一番確率の高いのはバイタクに乗ってポケットから落としたということである。

むやみに携帯を鳴らしても
「見つけて拾って自分のものにして下さい」
ってなもんなのでとりあえず明日探しに行くことにしてワシは打ち上げに行った。

田舎の打ち上げは何かと面白く、
こんなんがあったり、

WingQinZhouUchiage1.JPG

こんなんがあったり、

WingQinZhouUchiage2.jpg

おまけに主催が協賛しているキャバレーなのでお姉ちゃんが乱入して来たり、

WingQinZhouUchiage3.JPG

これがいかんかった!!
ワシは女の子がつく飲み屋でろくなことがあったことがないのだ!!
案の定ホテルに帰って充電をしようと思って発覚した。

iPhoneを無くした・・・

しかもそのiPhoneに刺さっているSIMカードは中山氏のヤツである。
中山氏またも受難!!

ふと見れば中山氏は隣で高いびきで寝ている。
とりあえずそのキャバレーの社長に電話して探してもらうが見つからない。
そのiPhoneはデータ通信専用に使っていたので電話も鳴らすことが出来ない。
自らバイタク飛ばしてキャバレーまで行って見てみたが見つからない。

仕方がない・・・月末の香港でiPhone4のSIMフリー版をゲットするか・・・
とか思いながら眠りについた。

朝ふと思いついて目が覚めた。
「iPhoneを探す」でどこにあるのかわかるんじゃないの?・・・

さっそくパソコンを起動して「iPhoneを探す」をやってみた。

使えない!!
1分前の場所が高田馬場になっとる・・・
きっと中国では中継基地の関係でうまく作動しないのだろう。

しかし一応iPhoneと繋がっているのだからロックとかワイプとか出来るかも知れない。
パソコンからそのiPhoneをロックしてみた。

何とポシェットの中から音が聞こえたではないか!!
無くしてなかったのね・・・(アホです)

そしてその音で中山氏が目が覚めた。
「よし!探しに行こう!!」
ということでまたふたりでバイタクにまたがって「老街」に行った。

道ばたで落としたならもう拾われているだろうという雰囲気だったので、
残る可能性は会場である。

会場は昨日のイベントでゴミが散乱し、業者がゴミを片付けていた。
中に入ろうとすると担当者のおばはんに咎められたが、
「夕べ携帯落としたんだ!!入るぞ!!」
と強引に入って行った。
「バカねえ、見つかるわけないじゃん・・・」と言われながら・・・

マナーモードにしているらしく鳴らしても音は出ないが、
誰かに拾われてたらさっそく電源を落とされるはずなので鳴らないはずである。

砂漠の中から砂金を探すようにゴミの中から携帯を探すが、
昨夜バスを停めてた辺りにいくと何やら携帯のようなものが・・・

WingQinZhouKeitai.jpg

あったー!!!!

中国で落とした携帯が見つかるなんて奇跡である。
喜ぶ中山氏!

WingQinZhouNakayama.JPG

めでたしめでたし!!

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2010年8月 7日

Wing全中国ツアー広西省欽洲コンサート

そうそう、ワシは別にマラソンと飲み食いにわざわざここまで来たのではない。
Wing全中国ツアー、つまりコンサートなのじゃよ!!

WingQinZhouPoster.jpg

PAの吉田くん曰く、前日は舞台作るのに精一杯で、
楽器はないし、何にもやることがなかったということである。

だからと言ってコンサート当日にそう事態が好転しているとは限らない。
その証拠にこの日の入り時間は2時。

しゃーないので週アス担当の中山氏と一緒に外に出る。

WingQinZhouMyanmaHat.JPG

さすがここはミャンマーまで車ですぐの街。
文化もかなり影響を受けているのじゃろう。

こんなんも街を走っていた。

WingQinZhouSendencar.JPG

宣伝カー・・・久しぶりやなあ・・・

そう言えば爆風が初めて香川県でコンサートをする時、
うちの親父が宣伝カー作ってウチワ配って事務所から怒られたなあ・・・

とかなんとかあって会場入り。

WingQinZhouStudium.JPG

みなさん、写真だけ見たら想像出来ないかも知れませんが、
これがむっちゃ暑いんですわ!!
何せ沖縄よりも南、台湾よりも南、香港よりも南に位置する亜熱帯なんですから!!

昼間なんか太陽がほとんど真上に出るため影が出来ん!!

WingQinZhouKagegadekin.jpg

その上湿気が日本よりもっと凄いときたらどれだけ暑いかおわかりでしょう。
そんな灼熱の中、野外!!
避難出来る日陰もない!!

しかもそれ以前に楽器がない!!

WingQinZhouNoAmp.JPG

途方に暮れるメンバー達。
しかし幸運(?)にもドラムセットはステージ後ろに幌をかけられて置かれていた。

WingQinZhouFoundDrums.JPG

後で聞いた話によると誰もアンプを手配してなかったそうだ。
昨日ワシと一緒に高速を失踪した地元の若い衆が実はバンドをやっていて、
彼のバンドの機材を急いで持って来て事なき(?)を得たそうだ。

楽器がなければ何も出来ないので、
バンドのメンバーはみんなあまりに暑いのでどっか行ってしまった。
ワシひとりが炎天下でドラムのチューニングなどをやっていたのじゃが、
こりゃハンパじゃなく暑いんで地元の人と同じ麦わら帽子を買いに行った。

WingQinZhouStrowHat.jpg

さすが文化というのは奥深いと思った。
これがあるのとないのとでは暑さの体感温度が全然違うのだ!!

サウンドチェックが始まるが暑さでそれどころではない。
バックバンドであり、途中でゲストとして数曲歌うEverの曲だけやって、
Wingは結局現場に来ずにそうそうにリハーサルを切り上げた。

結局出番数時間前に機材もない状態でコンサートが無事に(?)出来るのは、
とどのつまりリハーサルをやらないからである!!(笑)

なんじゃかんじゃで本番!!

WingQinZhouConcert.JPG

いやー田舎町なのによう集まったなあ・・・
まるで村おこしのお祭りイベントのようでした。

Posted by ファンキー末吉 at:19:36 | 固定リンク

2010年8月 5日

欽洲で飲む!!食う!!

着いたらWingはこう聞いた。
「腹は減ってるか?」

ワシはこう答えた。
「とりあえずワシにビールを飲ませろ!!」

というわけですぐさま宴会!!

WingQinZhouMeshi.JPG

欽洲は南寧から南に来るまで2時間ほど下った街で、
そのまま西に同じぐらい走るともうミャンマーである。

海や河の幸が多いのか海鮮の食材が水槽にずらりと並んでいる店に連れて行かれ、
その中にはこんな食材も普通に並んでいた。

WingQinZhouHato.JPG

WingQinZhouHebi.JPG

カエル

WingQinZhouKaeru.JPG

この辺までは食ったこともあるし、まあいいのじゃが、
これも食うのか?!!

WingQinZhouKame.JPG

スッポンじゃあるまいしカメは食わんじゃろう・・・
いや・・・食うんやろうなあ・・・

それよりもこれは何と言う食材じゃ?!!

WingQinZhouOhmimizu1.JPG

砂虫というらしいとツイッターで情報をもらったが、
どう見ても巨大ミミズにしか見えんぞ・・・

料理したらこうなる。

WingQinZhouOhmimizu2.JPG

まあ目をつぶって食ったらホルモンかイカである。
味というよりは食感の食い物かな・・・

まあこれも言わなければ鶏肉かなんかだと思うだろうが犬肉である。

WingQinZhouDog.JPG

犬を食うことがいけないことかどうかは、
鯨やマグロの問題と同じく非常に奥が深い問題なのでここでは置いておこう。

とりあえずは地ビールで乾杯!!

WingQinZhouBeer.jpg

間違ってもここ広西省チュアン族自治区の人が全て
こんなもんばっかり食ってるとは思いなさんな!!

単なるブログネタです。
忘れて下さい!!

Posted by ファンキー末吉 at:22:45 | 固定リンク

いざ欽洲へ!!

6時に起きてホテルを後にする。
手配された車に乗り込み、大スターWingの豪邸に向かい、
彼をピックアップしてから深圳に向けて車で香港を出国する。

車の中から高速の料金所のようなところにパスポートを提出し、
見やすいように顔をそちらに向けてやればそれで終わる。

簡単である・・・

しばらく進んで今度は中国の入国。
いつも思うのじゃが、じゃあここは深圳なの香港なの?・・・
ひょっとしたら板門店のJSAと同じようにそのどちらでもないのかも知れない・・・

中国の入国には税関の検査もある。
みんな車のトランクを開けて検査を受けながら入国する。

WingQinZhouShenZhen.JPG

そのまま深圳空港まで車で行って、
別ルートでやって来たメンバー達と合流して飛行機に乗って南寧へ!!

飛行機から見下ろした南寧は田んぼばっかで何もなかったように見えたが、
欽洲は更にここから車で2時間のところにあると言う。

一行用意されたバスに乗り込む。

WingQinZhouBus.JPG

このバスで高速をぶっ飛ばして2時間・・・
ちとウンコをもよおしたら困るなと思い、
最初のパーキングでウンコしたのが悪かった!!

トイレから出て来たらバスはワシを置いてもう先に出てしまっていたのだ・・・

WingQinZhouLounley.jpg

途方に暮れてても仕方が無い。
Wingに電話してとりあえずバスを止めてもらう。

「すぐ迎えに行くよ」
と言いながら、バスは高速を逆走出来ないからということで、
ひとりの若者がバスを降りて走ってやって来た。

聞くところによるとバスはもう既に4km先に止まっているらしい。
こいつはそこから高速道路上を走ってやって来たのか・・・

何とか乗せてくれる車を探すのじゃが、
いかんせん長髪のアヤシイ二人組を乗せてくれるような親切な車はない。

「走ってバスまで行こう!!」
ワシは意を決してそう言った。

WingQinZhouRunning1.jpg

走る〜走る〜俺たち〜流れる汗もそのままに・・・
とかいうレベルではない!!
ここは亜熱帯!!
沖縄よりももっと南の、
台湾よりも更にもっと南の、
ミャンマーの東、海南島よりちょっと北にある南国なのじゃ・・・

若い衆の背中を見ながらひたすら走る!!

WingQinZhouRunning2.jpg

そしてやっとバスに着いた時、
バスの中のみんなはまるでヒーローを出迎えるようにワシを拍手で迎えたのだ!!

ありがとう!みんな!!
着いたらすぐにビールを飲もう!!!

WingQinZHouRunner3.jpg

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2010年7月28日

天津よいとこ

張張が天津でライブやるからドラム叩いてくれというので来てみたら、
実は自分名義のコンサートだった。

演出主题:《日本FUNKY末吉组合》鼓动人生......西岸激情夜
演出日期:2010年7月27日晚8:00
演出团队:日本FUNKY末吉组合
演员名单:FUNKY末吉 键盘手张张 贝斯手韩阳
演出介绍:
7月27日晚,FUNKY末吉组合将在西岸艺术馆为您上演一场充满激情的演奏会。
乐队成员包括亚洲鼓王日本著名爵士鼓演奏家Funky、
键盘手张张(最具创作和表演天赋的灵魂爵士钢琴家)、
贝斯手韩阳(无数知名艺人及乐队御用现场乐手)。
这是FUNKY末吉首次来天津演出,将带领大家一同感受摇滚音乐的魅力

まあそれ自身は中国では珍しいことではないのだが、
現場についてみるとその会場がなんと教会だった!!

TianJinChurch.jpg

正確に言うと「元教会」かも知れない。
ここでよくクラシックのコンサートをやっているようだ。

とりあえずはセッティングを始める。

TianJinSetting.jpg

教会というのはもともと音が響くように作られている。
バイオリンやクラシックの楽器にとっては
そのナチュラルリバーブは無くてはならないものだが、
拡声器程度のPAシステムしかない生音でのライブの場合、
ドラマーにとっては鳴り過ぎて非常に過酷な現場となる。

大きな音で叩くより小さな音で叩く方が数倍しんどいのよ・・・

客はパイプ椅子というよりゆったりとしたソファーに座って、
どうもいつもの「ライブハウス」とは感じが違う・・・

TianJinAudience.JPG

きっとクラシックのファンが多いのだろうか、
非常に厳粛に座って黙ってライブを見る。
酒飲みながらワイワイ聞くでもなく聞いているJazzライブとはどうも勝手が違う・・・

まあ客がどうであろうとやることは一緒である。
ピアノとベースの生音に合わせてドラムの音量を苦労してコントロールしながら、
また合間合間にヘタな中国語でMCを入れながら2ステージ叩き終わったら、
何とこの観客がひとり立ち、ふたり立ち・・・
最後にはスタンディングオベイションとなった・・・・

長いことライブはやっとるが、
スタンディングオベイションを受けたのは初めてかも知れん・・・


ライブが終わり、
韓陽の友達がバーで箱バンをしてるというので飲みに行くことにした。
着いてみればここが実はディスコ・・・

TianJinDancingGirl.JPG

半裸のダンサーが胸もたわわに(おっさん的な表現やなあ・・・)踊ってるんだから、
中国も「時代が変わった」というべきである・・・

見れば客席の若い女の子もみんなファッショナブルで奇麗である。
現代っ子(死語)そのものなのである・・・
ほんと・・・時代は変わった・・・(しみじみ)・・・

バンドが始まる。

TianJinDiscoBand.JPG

ボーカルがやたらたくさんいるのはレパートリーを豊富にするための箱バンの知恵である。
フィリピン人男女のボーカルはそれぞれ英語のナンバーを歌い、
中国語の歌を歌う男女に広東語の歌を歌う男性ボーカルもいる。

バンドは基本的に4人だが、演奏もうまく、
曲つなぎで間を空けず演奏をつなげたり、
何よりも楽しそうに演奏しているのが好感が持てる。

後で聞いたところによると、音楽監督はワシの知り合いのベーシストで、
毎日昼に起きては会場でリハーサルして新曲を増やし、
このレベルの箱バンは北京にもないと言う・・・

ステージの上からワシを紹介される。
「今夜は許魏のドラマーが遊びに来てくれてます」

許魏の復帰作を仲間と一緒に作り上げて、
そのアルバムが中国ロックの名盤となっている。
伝説となった北京、天津、西安のコンサートもワシが叩いている。

しかし所詮はワシはバックバンドのドラマーである。
言うならば
「ボブディランとこのドラマーが遊びに来てくれてますよ」
と言ってわざわざ紹介するのもおかしいことではないか・・・

箱バンドのプロダクション(制作)が非常にしっかりしているので、
今回ばかりは「ドラムを叩け」とは言われないと思ったら、
最後の曲で
「それでは許魏のドラマーに1曲叩いてもらいましょう」
と呼び出された。

まあ許魏の曲なら何とか叩けるじゃろうと思ってステージに上がったら、
汪峰の曲だった。
無茶振りじゃろ・・・

彼の曲もレコーディングしたことがあるし、
中国ロックにはその独特の構成があり、(ひらったく言うとどれも同じである)
初めての曲でも叩けないことはない。

しかしそのミディアムバラードの曲でドラムソロを振るというのは何たる無茶振り!!

まあどんなテンポのどんな曲でもドラムソロが叩けるように訓練はしたので、
酔っぱらってはいるが頑張ってドラムソロを披露した。

意外にウケた・・・

ステージを降りると奇麗なねーちゃんから「素敵だったわ・・・」と声をかけられる始末・・・
ワシ・・・ひょっとしてモテてるの・・・

しかしお決まりの通り、
ねーちゃん達が好きなのはワシのドラムであってワシではない!!
最後にはむさ苦しいバンドの連中と夜を徹して飲むのであった・・・

TianJinEating.JPG

有朋友的地方是好地方!!
友達のいるところはいいところなのである!!

今では北京から特急で30分・・・ヒマな時はまた遊びに来よう・・・
天津好地方!!

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2010年7月19日

iPedレポート続き

さてこの「iAndroid」であるが、
ハナから
「iPadではない!別のものなんだ!!」
と思わねば非常に残念で終わってしまうが、
「8000円でアンドロイド端末を手に入れた」
と思えば非常にお得感がある。

もともとワシはアンドロイドには触ったことがなく、
そのシステムを理解するのに1日かかってしまった。

MAC OSよりはむしろWindowsに考え方が似ている。
システムの中にユーザーを触らせないMACの考え方と違い、
ユーザーがシステムの中に入って各種設定をしなければならないところは、
MACユーザーとしては非常にもどかしさを感じるものであるが、
ワシのような機械好きにはある種の達成感がある。

ただ、タッチパネルが感圧式で、
指というよりはむしろペンで操作するのがよろしい。
指だとむしろ爪で引っ掻く感じにしないと誤動作する。

それも「慣れ」なのであるが、
日本語化について困ったのが日本語入力キーボードのインストールである。

システムを日本語化するのは「地域と言語」でいっぱつで出来るのであるが、
入力時に現れるソフトキーボードが中国語しか入力出来ないのである。

simejiという日本語IMEをインストールすればよいのだが、
iTuneストアに相当する「マーケット」というところでは、
何故かアンドロイド携帯からでないとソフトをダウンロード出来ないのだ。

そこでここからがMACのシステムと大きく変わるのだが、
MACではプログラムは(ジェイルブレイクしてない限り)必ずiTuneストアからでないとインストール出来ないが、
アンドロイドは「野良アプリ」と言って必ずマーケットからじゃないくてもインストール出来る。

ところがここに「野良アプリ」としてUPされているsimejiのバージョンが低く、
現実使おうとするとすぐ落ちてしまうのだ。

困り果てて週刊ASCIIのワシ担当の編集者に相談する。
「そうですかぁ・・・ほなアプリ送りますわ!!」
これでおしまいである。

聞けば
「一度アンドロイド携帯でダウンロードしたソフトをパソコンで取り出して、
それをアンドロイド端末で直接インストールする」
ということらしい。

ふむふむ、中を絶対に触らせないMACのシステムと違い、
こうやって自由にプログラム自体をいじれるところが逆に魅力なわけね。

ワシなんかも機械が好きだから、
このテの作業はワシにとっては「ゲーム」である。
テレビゲームとかで1日の大半の時間をつぶしている人のことはよくわからんが、
パソコンをこうしていろいろいじったりバグを探したり、
それがワシにとっての「ゲーム」みたいなもんなのね。

というわけで丸2日間いじり倒してこのシステムは理解した。
最初に言った通り、これを「iPadだ」と思うと大変残念な思いがするが、
アンドロイド端末だと思えば8000円は安い!!

買って来てくれと頼んだうにちゃん、それでも欲しいですか?

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2010年7月18日

iPedレポート

深圳では本番の日の入り時間前にアヤシイ電気街に行って来た。

ShenZhenElectronicsMarket.jpg

iPadのバッタもんと言われているiPedを購入するためだ。

北京の電気街にはどこも置いてなかったどころか
「そんなもん誰が買うんだ?!
今は中国人は安かろう悪かろうよりちゃんとした本物しか買わないぞ!!」
と店員さんに説教されるしまつ。

ネットで調べても見たが、やはりネット販売が中心で店舗の情報はない。
生産地が深圳なのでこれは深圳に行った時に買って来るしかないなと思っていたのだ。

というわけで購入!!

ShenZhen_iPed.jpg

これは実は日本のニュースで取り上げられてたiPedとは違い、
大きさはちょっと小さめの「iAndroid」という商品らしい。
香港では1800元(約3万円弱)で売れれていたが、
ここでは何と値切って550元(約8000円足らず)!!

思わずお世話になった方にプレゼントしようと一気に4台購入してしまった。

特筆すべきは有線LANとUSBが使えるアダプターがついていることだ。

ShenZhen_iPedAdapter.jpg

これは是非ご本家iPadでも発売してほしい!!

しかしここで「This is China」が発令!!
4つ買ったiAndoroidのうちひとつにこれが入ってなかったのだ!!

これは中国では
「ちゃんと確かめなかったあんたが悪い」
ということで店のせいではなく基本的には客のせいである。
ちなみに買って電源が入らなくても
「その場でチェックしなかったあんたが悪い」
である。

まあ時間がないのでいちいち確かめられなかったのが現実であるが、
一緒にいった現地の人間に電話でクレームを言わせ、
「取りに行く時間はないから持って来い!!」
と持って来させたことは言うまでもない。

さて、iPedのことはその後いろいろネットで調べた。
日本のニュース番組をネットでアップしたサイトがいろいろあるが、
一時期これによって大きな売れ行きが上がったとかいう噂もあったが、
結論から言うと、これもiPadでも何でもない!
大きさがちょっと大きいだけの単なる「アンドロイド端末」である!!

中身がAppleのOSではなくアンドロイドOSなのだから使い勝手がiPadのわけがない!!

それを「iPed」と銘打って御本家が発売前に売るのが中国だが、
ワシも実際に使ってみて、
「これがiPadの代わりになるわけがない!!」
とそう思う。

だが、どうしてもiPadが欲しいという人ではなく、
8000円でアンドロイド端末が欲しいと人にはそれはそれで役に立つのではないかと思う。

詳しいレポートは次回にまわすとして、
とりあえずこれを「日本語化」しようと帰国してからずーっと頑張っている。

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2010年7月17日

Wing中国ツアー(深圳)

チケットを見てびっくり!!

WingShenZhenTicket.jpg

あーた!!チケット代880元もすんの?!!
日本円で1万1千円っつうたら外タレ並みやで!!

しかももっと高い席は2万円を越えるところもあると言う・・・
そりゃワシに飛行機代とホテル代払って呼び寄せることも出来るじゃろ・・・

まあ今回はBeyondのゴールデンソングを歌うWingのコンサートということで、
当然ながらBeyondの曲が多い。
大概の代表曲は叩いたことがあるだろうと思ってたら、
「長城」や「大地」や、まだやったことのない大ヒット曲があるんだからこのバンドも底が深い。

それらも含めて2時間半、がっつりドラム叩きました!!

楽〜に叩いとるように見えてワシって結構いろんなことやっとるのよ。
iPhoneにメトロノームアプリ入れてテンポを目で確認しながらカウント出したり、
曲つなぎなんか2台iPhone並べて次の曲のテンポも出しといて、
エンディングのかき回しで一瞬で譜面をめくったり・・・

そんなしっちゃかめっちゃかな状態では
今さら「個人的な感情」なんぞに心を動かされたりはしないのじゃが、
まあ言ってみたら
ステージの上やリハーサルではシンバルだスネアの音がうるさくは聞こえないが、
油断してる時にパンとかガシャっとかやられると
周りの人どころか自分までがびっくりしたりしてしまうのと同じように、
コンサート中にも一瞬の油断をついてサビメロだとか歌詞だとか、
観客の嬉しそうな笑顔なんぞが飛び込んで来たらもういけない!!
心にグサっと突き刺さって涙が出そうになってしまう時が何度もある。

まあBeyondの楽曲はワシにとっては人生において「特別な」思い出があるからのう・・・

こんな感動を客はお金を払って味わいに来る。
ワシはお金をもらってそれをやっているなんてどれだけ幸せなことか・・・

来月は広西省と香港と2本ある。
またグサっと打ちのめされに行きますか!!

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2009年12月21日

新全中国ドラムクリニックツアー湖北省「武漢」

去年で終わるはずだったこのクリニックツアー、
今年になって追加都市が増えたがその理由はふたつ。

ひとつは
「一度来てもらったが非常によかったのでもう一度来てもらいたい」
もうひとつは
「よかったと聞いてうちもやってみたい」

ここ武漢の状況は後者であった。
つまり彼らにとって初めてのこと、つまり・・・

仕切りが悪い・・・

5時半からだというのに
会場である武漢音楽学院の大教室はまだ前の人が使っているのである。

仕方がないので会場の入り口でチューニング・・・

VisionWuHanSetting.JPG

いやー凄いです!!
写真はばしばし撮られるわ、
中に入れない子供は暴れてじゃまするわ・・・

5時半から始まる予定が、会場が空いたのが5時半、
急いでステージに運び込んでセッティング。
何と前代未聞!!ミキサー卓がドラムの後ろにある!!

VisionWuHanMixer.JPG

地元のミキサーがタムとか全部にマイクを立てようとするのを制止、
「バスドラとオーバーヘッドだけでええねん!!」
マイク立てたってドラムの後ろで調節も出来へんやん!!
だいたいこのぐらいの広さやったらもともと生音で十分やし・・・

全観客の見守る中、1時間でセッティングを終え、イベント開始!!

VisionWuHanKids.JPG

オープニングナンバーは10人の子供によるメタルナンバー、
それにしても全国各地で課題曲にメタルがあるのは
きっと先生方がみんなロック世代であるからであろう。

いいことである。

VisionWuHanBeer.JPG

なんじゃかんじゃで何とかイベントを終え、
お決まりの地ビールと地元の名産で打ち上げ。

「手数王が6月に来たよ」
と地元の人が言うので菅沼孝三にメールしたら、
「あ?あの小龍包のおいしいところね」
と返事が来た。

小龍包は上海の名物やのになあ・・・
と思ってたら地元の人が、
「もともとこの砂鍋料理も広東省の名物ですが、
武漢は中国のちょうど真ん中に位置するので
東西南北全ての料理がここでは食べられるのです」
と説明してくれた。

コーゾーくんは一日観光する時間があったそうだが、
ワシはもう次の日には日本に帰らねばならない。
「また来て下さい」
という地元のみなさんに
「夏は暑いから春か秋にしてね」
と言うと、
「ここは夏と冬しかありません。
食べ物がおいしいので今度は是非夏に!」
と笑顔で言われた。

50度を超えることもあるという中国最暑の夏を覚悟しておこう・・・

ところでこの新全中国ドラムクリニックツアーも今年はこれで最後だが、
来年からもまだまだ続くらしい。
湖南省や青海省、新彊ウィグル地区などまだ行ったことのないところをブッキング中だと言う。

今日、担当の沙永江が酔っぱらってこんなことを言っていた。

「みなさん、聞いてよ。
俺はな、めったに人を尊敬(中国語で崇拝と言う)したことないよ、
でもね、ふたりだけ俺が尊敬する人物がいる。
ひとりは崔健(中国ロックの創始者)、
そしてもうひとりはこのファンキーなんだ。
この数年一緒にいろんなところを廻って俺は尊敬してやまない。
だって50だぜ!!
俺なんか50になったら何やってるかわからないじゃないか」

アホはウソつかない。
ウソは頭のいいヤツだけがつくもんである。
とびっきりのアホにこう言われるとさすがに
「やってよかったなあ」
と思う。

ワシらの旅も来年、さ来年・・・
ワシがドラムを叩ける限り続くだろうと思った。

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら

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2009年10月25日

重慶「堅果倶楽部(NutsClub)」

縁あって中国じゅうのいろんなライブハウスに行ったことがあるが、
今までで一番とんでもなかったのが重慶である。
なにせライブハウスではない、ただの箱だったのだから・・・

古ぼけた廃墟のようなビルの地下室、
看板はあるにはあるが普段は営業していない。
ライブがある時だけそこに灯がともるのである。

灯がともると言っても別にネオンが輝くわけでもない。
ネオンどころか舞台照明すらないのだから・・・

ステージなのかただの台なのかわからないところにぼろぼろの器材が置かれていて、
音響設備もままならないところでロックをやる。

バー営業もへったくれもない。
ライブの日だけビールやコーラなどを箱買いして入り口で売るだけである。

営業してるわけでもないのに警察が来て営業停止にする。
そしたらまた新しい場所に引っ越してまた同じように営業するのだから、
リフォームとか設備に金をかけろと言うのがそもそも間違いである。

しかし重慶にもロックファンはいる。
どこに引っ越しても重慶のロックファンはここを探し出してライブを見に来る。

そうまでしてロックを聞きたいのだ。

まさしくロックシティーの重慶、
今日の演奏場所はこのライブハウスだと聞いていたので別の意味で楽しみにしていた。
「言っとくけど覚悟しといた方がいいよ」
メンバー、スタッフ全員にずーっとそう言っていた。
場所はまた引っ越しててもそんな営業してて根本が大きく変わろうはずがない。

・・・と思ってたら現場に着いたらびっくり!!
こんな立派なライブハウスに変身していた。

ChongQingNuts.JPG

聞けば前回行った武漢のライブハウスのオーナーが見るに見かねで投資したらしい。

中国全土でロックを愛する人間の気持ちは同じなのである。
ワシも出来ることがあったら何でもやってやるぞ!!

ま、ワシの出来ることと言ったら一生懸命ドラムを叩くぐらいのことなので、
気合入れで叩いたら一発目のスネアでヘッドが破れてしまった。

一曲目でライブは中断。
予備のスネアは・・・ない・・・
予備のヘッドは・・・ない・・・
店は立派になってもこういうところはおなじである。

ステージ上で右往左往してたら一人の少年がスネアを持って上がって来た。
「僕、隣の楽器屋で働いてます。ファンキーさんの大ファンです。
店からスネア持って来ました。使って下さい!!」

日本も昔はそうだった。
歌手よりもメロディーよりも、
何よりも楽器が大事だという時代があった。

さしずめワシなんかは村上ポン太さんが大好きで、
ポン太さんが叩いている曲なら何でも聞いた。
ワシの音楽性が多様になったのはこういうところにも原因があるのかも知れない。

日本は言うまでもなく、中国の音楽もだんだん、
「楽器なんかどうでもいい、歌が曲がよければそれでいい」
みたいな世界になってきている。

しかしロックは違う。
楽器がヘタではロックは語れない。
楽器を極めた人間が楽器を極めたい人間に尊敬される社会がここにはある!!

だからワシは生きて行ける。
誰に媚びるわけでもなく、自分の信じることをやって、
それを信じる若者は世界中にまだまだいるのぢゃ!!

ロックシティー重慶、素敵な街だぜ!!

というわけでその伝説の(ワシの中では)マスターと記念撮影。

ChongQingNutMaster.JPG

警察とのいたちごっこで数限りなく引っ越しを余儀なくされ、
その度にロックファンは彼に電話をかけて新しい場所を探してロックを聞きに来たという、
これを伝説と言わずして何と言おう!!
世の全てのロックという「文化」はこういう人達が作り上げて来たもんなのじゃよ!!

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2009年10月24日

重慶に向けて出発ぅ

まことに慌しい。
着いてすぐライブをやって。
辛いもの食ってビール飲んで、
安宿でバタンQ(死語)・・・
と思ったらもう出発である。

安宿歓迎!!
風呂も入らず着替えもせず、
たった4時間の仮眠を取るのに高級ホデルは必要ない!!

山のような器材をみんなで手分けして駅まで運び、
8時の列車に乗って重慶まで行くのじゃ。

ChengDuCheZhan.JPG
(早朝だからまだ暗いのじゃ・・・)

何でこんなに出発が早いかと言うと、
BeiBei達は着いてすぐプロモーションがあるからだ。
バックバンドはきっと夕方までホデルで仮眠出来るに違いない。

安宿歓迎じゃが写真もUPしたいしメール処理もしたいし、せめてネットのつながるホデルだといいなあ・・・

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2009年10月23日

成都着いた

いやー来れるもんですなあ・・・

北京空港に着いて入国手続きもスムーズで、
預けた荷物もすぐ出て来たし、
迎えに来た美人スタッフは少々トロかったが、
国内線に乗り継いで待ち時間なしで飛行機に乗る。

まあギリギリっちゃギリギリじゃが
楽勝っちゃ楽勝である。
(なんのこっちゃ)

成都に着いたらメールが入っていて、
「自力でタクシー乗って小酒館まで来い」
おうっ!小酒館と言えば前回布衣で演ったライブハウスではないか!!
懐かしいなぁと思っているうちにすぐ着いた。

XiaoJiuGuan.JPG

メンバーはワシを待ち構えていて、
着くや否やすぐ譜面を渡される。
この状態で新曲をやろうと言うんだからいい根性をしている。

またこの譜面というのがキタナイ・・・

KitanaiFumen.JPG

というかおよそドラマーに渡す譜面ではないのだが、
まあ一度叩いてみていろいろ書き加えて、
まあこれでちゃんと叩けるんだから我ながらいやになる(笑)。

リハはその曲だけやってもう客入れ。
オープニングアクトの地元のバンドが演奏している間に譜面を見ながら曲を思い出す。
これで本番ちゃんと叩けるんか?・・・

叩けるんやろうなぁこれが・・・

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2009年5月29日

Pair全中国ツアー上海


X.Y.Z.→Aの店も無事にオープンし、
上海から手伝いに来てくれたキヨちゃんも一段落したので帰ると言うので、
ひょっとして同じ飛行機かと思ったらあっちは羽田こっちは成田である。

八王子~成田・・・遠い・・・

ワシは乗り物に乗ったらすぐ寝る習性がある。
離陸前に寝て着陸後に起きることもざらである。
時にはスチュワーデスさんに「着きましたよ」と起こされることもあるが今回は違った。
宇宙服に身をまとったエイリアンにレーザー光線で額を撃ち抜かれたのである。

PairShanghaiBougofuku.jpg

よくよく見れば防護服を着た検疫官が赤外線を額に当てて体温を測ってまわっているのだ。

びっくりするやん!!

上海に着いてキヨちゃんの店に直行する。
キヨちゃんも投資しているからX.Y.Z→Aの店はこの店の支店であるとも言える。
うちと同様に木材をふんだんに使った落ち着きのある沖縄料理店である。

キヨちゃんはもう働いていた。
東京に手伝いに来てそのまま怒涛のファンクラブ会。
朝8時にやっと寝て次の日は結婚式のパーティー。
3時まで働いて仮眠をとってすぐ上海に帰ってまた働いている。

頭が下がる思いで一杯飲ませてもらう。
上海ライブは週末じゃが、
ワシは北京でパールの楽器フェアーのデモ演奏があるので
どうしても一度北京に帰らねばならない。
また上海に戻って来て、ライブの翌日は横浜でライブなので、
必然的に上海から朝いちの飛行機でギリギリに飛び込まねばならない。

そうなれば日本からのチケットは上海往復にせねばならず、
翌日の北京までの移動は会社が用意した10時間の列車の旅である。

ほどほどに飲んでぐっすり寝てしまうと10時間が寝れずに退屈だし、
飲み過ぎてしまうと10時間がしんどいし、
微妙なさじ加減で店をあとにした。

さて10時間の列車の旅、
昼間の列車は寝台車がない。
夜中のはあるけど着いてすぐ仕事も嫌なのであえて昼間にしてもらった。

想像以上に退屈である。

iPhoneでビデオを見たり、
本を読んだりうたた寝したりしてやっと北京に着いた。

自分にご褒美!!
ワシは焼肉屋に直行する。
肉でも食ってビールでも飲まないとやってられない。

ひとりじゃ何なのでデブのキーボードを呼び出した。

「週末は寝台車だからしこたま飲もうな」
などと話していたらデブが悪そうにこう言う。

「ファンキーさん、ひょっとしてまだ聞いてませんか?」

悪い予感・・・ビールが喉にひっかかる・・・
デブは心を決めて改まってワシにこう言った。

「上海のライブ・・・ドタキャンになりました・・・」

ぱたっと箸を落とすワシ。
悪そうにうつむくデブ。
「ワシ・・・何のために上海入りにして10時間も列車乗って来たの・・・」
同情の気持ちを身体中の脂肪に充満させて暑苦しくうなずくデブ。
「そいで帰りも上海発やからまたひとりで10時間寝台車乗って上海まで行くわけね」
慌てて首を振りながら立ち上がるデブ。

「ファンキーさんにだけ辛い目に合わすわけにはいきません。
僕も一緒に上海行きます!
寝台車でしこたま飲みましょう!!」

いや、遠慮するわ・・・
ワシは29日の仕事終わったらそのまま北京から帰る!!

まったくもってこのPairのギタリストBeiBeiと付き合っててろくなことがない。

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2009年5月18日

Pair鄭州ツアー

まったくもって何の因果か週末になると大移動をせねばならない。

八王子から北京まで、ドアtoドアで10時間・・・
アメリカまで行けるやないかい!!

しかも今回はBassの韓陽(ハン・ヤン)は都合が悪くて来られないと言う。
日本からワシがこれだけ頑張って駆けつけと言うのに北京の人間が来られないとは何事ぞ!!
「ほなワシも都合が悪いから次から来ん!」
と言いたいところじゃが、
ワシがプロデュースしたこのアルバム、
このドラムはやっぱワシじゃないとちと叩けんわのう・・・。
まあ「人のアルバム」ではあるが「自分の音楽」である。
頑張って通うとするか・・・。

北京に着いて一泊し、次の日の朝の列車に揺られて鄭州まで。
中国も昔は日本のローカル線のようなボックス席の列車だったが、
今では新幹線のような特急列車になっている。
ちょいとビュッフェで一杯・・・

PairZhengZhouTrainBeer.JPG


そのままこてんと寝てるうちに鄭州に着いた。
片道6時間の旅・・・東京から九州まで行けるやないかい!!


ライブハウスに着いたら彼らのポスターが貼ってあった。
しかしタイトルは「Pair楽団&Funky末吉」。
バックバンドのドラマーの名前を使わにゃ集客が出来んようじゃまだまだじゃのう・・・

PairZhengZhouPoster.JPG


サウンドチェックが始まるが、
例によって小屋のエンジニアは態度が悪い。
ボーカルは「自分の音が聞こえない」と悲鳴を上げる。

「俺がやる!どけ!!」

こんな時にPAの吉田くんが来てないのは痛い。
仕方がないのでワシがモニターを作る。
スピーカーを動かして、
EQを調整して・・・。

中国では自分で何でもやらねばならないので倍疲れる・・・。

河南省と言えば麺が有名ということで、
リハ終わりで近所のラーメン屋に飛び込んだ。

いわゆる普通の牛肉麺。

PairZhengZhouNoodle1.JPG

日本のラーメンと違って麺にはコシがないし、
スープもダシと言えば具の牛肉のダシぐらいじゃん・・・
全然気合い入れずに食ってたらいつの間にか全部たいらげてしまった。
気がつけばスープまで全部飲もうとしている・・・。

これって・・・実は旨いの?・・・

なんかわけもわからず満腹になって本番。
非常に盛り上がってアンコールがかかるが、
あいにくアルバムの11曲以外にレパートリーがない。

ステージの前っつらに全員で出て挨拶してたら、
「ファンキー!!ドラムソロやれー!」
ファンキー!ファンキー!

結局引っ張りだされてソロをやって、
しまらないままステージは幕を閉じた。
後でとことん説教してやろう。
「これは誰のコンサートじゃ!
ちゃんと最後まで自分たちでやってシメろ!」
と・・・。

夜はそのまま平頂山の王先生達が来てたので一緒に飲みに行く。
地元ならではの屋台である。

PairZhengZhouYeShi.JPG

「地元名物」と言って頼んでくれた「粉奨麺条」。

PairZhengZhouNoodle2.JPG

何か伸びきったラーメンが片栗粉たっぷりのタレにまぶしてあるような麺である。
味も結構変わった味で、うまいのかまずいのかわからないまま、
気づいたらまた全部食ってしまっていた。

これって・・・やっぱり旨いんか・・・

地元のビールも飲んだ。
これも結構旨い!!

PairZhengZhouBeer1.JPG

メンバーに呼ばれたので合流したらヤツら鄭州まで来て広東料理屋でメシ食ってやがった。
これだから素人はイヤである。
しかし得体のしれない美女がいて、それだけはうらやましかった。

美女が勧めてくれた地ビール

PairZhengZhouBeer2.JPG

翌日は列車で7時間かけて北京まで、
そして今、北京からドアtoドアで10時間かけて八王子に戻っている。

次のツアー先は上海。
日本からちょっと近いのが救いである。

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2009年3月11日

Wing江蘇省ツアー

大陸のツアーはまことにめんどくさい。
アメリカのようにこの広い大地を器材と一緒にツアーバスかなんかでじゅんぐりに廻って行ければ言うことないのだが、
何せコンサートをやる体育館とか公共施設は「国」の持ち物なんだから始末が悪い。
何月何日に決まっていたはずのコンサートが1か月前に「国」の催し物が入ったとかで日程が変更になることもしょっちゅうである。

だからツアーと言えば現地に飛行機で行って帰り、
また次の土地に行って帰り、
全てがこのように単発のツアーの連続となる。

当然自分のドラムセットなんぞ使えるわけもなく、
ワシのようにドラムはパール、シンバルはセイビアンのモニターにとっては、
現地に行かねばどんなセットかわからない状況はまことに頭が痛い。

主催者にやいのやいのと要望を出すのだが、たいがいの場合は
「没問題(メイウェンティー:No problemの意)」
で終わってしまう。
ところが現地に着いたら往々にしてそのようにはなっておらず、
「没辧法(メイバンファ:There is no choiceの意)」
で全てが終わってしまうのだからたまらない。

その昔、北京に初めてやって来たWyn Davisというアメリカのエンジニア
ChoiceがないんだからそりゃProblemもないじゃろ
という名言を残したが、
今となっては少しはChoiceがあるのだから中国も進歩した。
北京には3つ器材会社があり、
こんな土田舎にもちゃんと北京から器材が要望通り届くようになったのである。

WingJiangSuDrumset.JPG
(パール最高級のマスターシリーズ。言うことなし!)

当然の如くワシはその3つとも付き合いがあるので、
ワシがドラムを叩くというとどんなドラムとシンバルが必要なのか彼らは全部わかっている。
聞けば彼らは上海にも器材を分けて置いてあり、
中国のあらゆる土地への配送に対応していると言う。

便利な時代になったもんじゃ・・・
と手放しでも喜んではいられない。
PAは現地調達なのでボロボロである。
スピーカーなんかロープで結えつけている。

WingJiangSuSpeaker.JPG
(おとろしや、おとろしや・・・)

マイクは平気でカラオケのマイクなんかが来ていたりするので、
さすがはWing、香港からちゃんと何本かマイクを持ち込んでいる。

PA卓はこの会場では何故か会場の中にあるのではなく舞台袖にある。
舞台監督も兼ねているWing、
「今回はボクが自分でエンジニアもやりながら歌わなあかんかも・・・」
と不安になってたので北京からエンジニアの吉田くんを呼び寄せた。
彼ももう北京生活が長いので少々のことでは驚かない。

ワシもたいがいのことでは驚かないが、
地元のゲストとして呼ばれたアイドル歌手の歌のヘタさには驚いた。

WingJiangSuPoster.JPG
(客席でファンが掲げるポスター)

吉田くん曰く、
「地方行ったらそりゃいろんな歌手がいますよ」
・・・苦労のほどが伺える・・・

お決まりの地ビールで乾杯して帰って来た。

WingJiangSuBeer.JPG
(隣街、上海で人気のサントリービール)

上海まで移動してリニアモーターカーで空港に行く途中電話がなった。
「Funkyサン、去年のVisionツアー、今年もやるあるよ。よろしか?」

今年もいろんなところの地ビールと暮らす毎日になりそうである。

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2008年6月 3日

布衣貴州ツアー

最近の航空チケットはeチケットとやらになって非常に便利なのじゃが、
時々便利過ぎて不安になることがある。

日本にずーっといたワシは北京に帰ってすぐ翌日、
「12時50分HU7189に乗れ」と言うメールだけを持って再び空港へと向かった。
カウンターに着いてパスポートを見せればそれで貴陽行きのキップを渡される。

「貴陽ってどこ?」

この日北京は非常に暑かったが、この土地が南にあるのか北にあるのかさえ知らない。
全天候型万能の服装、「ジャージ」のまま飛行機に乗り込み、爆睡する。

飛行機に揺られること3時間。
前日は2時間半揺られて関空から帰って来てるので、
日本に帰るより遠いと言うことになる。

飛行場にはライブハウスの老板(社長さん)が迎えに来ていた。
「貴陽は初めてかい?ド田舎でびっくりするよ」
としきりに説明するが、車で走ること15分、
そこはいきなり高層ビルが立ち並ぶ大都会であった。

GuiYang.jpg

リハーサルをすませ、そのまま名物である「酸湯魚」を食べに行く。

GuiYangSuanTangYu.jpg

「酸湯魚」というのは酸っぱくって辛いスープの魚の鍋である。
老板が魚を選んでくれたが、これはどう見てもナマズのようである。

GuiYangNamazu.jpg

これがまた肉にもちもち感があって旨い!
酸っぱくって辛いスープも非常にビールを誘うが、
演奏前に飲むと叩けないので必死で我慢した。

そして老板はまた奇妙なものを頼んだ。

GuiYangIkichi.jpg

「生のにしますか、煮たやつにしますか」
と従業員に聞かれ、迷わず
「生の」
と答えていたようじゃが、
聞けばこれは「鳥の活き血」であるらしい。
じゃあどうして液体じゃなくゼラチン状なのか聞く勇気はなかったが、
老板はこれをスプーンですくってつるんとおいしそうに食べる。
ためしに食べてみたが・・・

・・・味のほどは・・・

まあ目をつぶって「豆腐だよ」と言われればそうかなと思うかも知れないが、
一度見てるだけになあ・・・


さてライブである。
ライブハウスに戻ってみると歌謡ショーが始まっていた。

GuiYangStage.jpg

ここでロックをやんのか?・・・

布衣の出番が来た。
花道の一番前にボーカルが立ち、
その後ろにギタリストが立つと言う変なステージである。
ちなみにワシの右側にベーシストがいる。

いろんなところでライブをやったが、
こんな変な立ち位置でやるのは初めてである。

GuiYangBuYi.jpg

大音量でドラムを叩くも、怒る客も帰る客もおらず、
むしろドラムソロが終わったら一番前の客がビールを差し入れてくれた。
遠慮なく頂いてライブ終了!


さて、貴陽と言えば屋台が有名と言うことで、
さっそくそのまま屋台に繰り出した。

GuiYangYeShi.jpg

さて屋台と言えばビールである。

ビールとは非常に不思議な飲み物で、
例えばタイ料理にはタイビールが一番合うし、
日本料理に中国のビールはやっぱ合わない。
地元の料理にはやっぱ地ビールが一番なのである。

芽台(マオタイ)酒と言う有名な白酒があるが、
実はここ貴州省(どの辺や?それ)の名物だそうで、
その芽台(マオタイ)にビールもあると言う。

GuiYangMaoTaiPiJiu.jpg

芽台(マオタイ)ビール、絶品である。
こんなの北京では絶対飲むことが出来ない。
そしてここの辛い料理に絶妙によく合う。

ちなみにその手前にあるのは唐辛子。
何でもこの唐辛子につけて食べる。
色こそは真赤だが非常に香ばしく味が深い。
あまりに旨いのでついついつけ過ぎてしまう。

そして老板の頼んだ絶品がこれ!
「貴陽春巻」

GuiYangHarumaki.jpg

このラー油のような辛いタレにつけて食べるのだが、
これがまた絶品!!

「食は貴州にあり」
と言う言葉は本当にあるらしい。
中国は広い。
いろんなところに食の名物があるもんである。


翌日の昼はラーメン。

GuiYangMianGuan.jpg

ホテルの近くの行列の出来る店に飛び込んだが、
これがまた非常に旨かった。
こちらの小吃も名物であるらしい。

しかしあまりに辛すぎて残してしまった。

GuiYangTabenokoshi.jpg

さらに名物なのが薔薇らしい。
薔薇の砂糖とか薔薇のお茶とかいろいろあったが、
やはり興味を惹かれるのが「薔薇酒」である。

GuiYangMeiGuiJiu.jpg

さっそく飲んでみたが、甘くて非常に飲みやすい。
度数は決して低くないので飲み過ぎるとぶったおれるらしい。
こんな酒が酒屋にはいろんな種類置いてある。

GuiYangJiuDian.jpg

ぶっ倒れてもいいから全部飲んでみたいもんじゃ。
食は貴州にあり!
酒は貴州にあり!
この後すぐに全中国巡演ドラムクリニックツアーが始まるが、
半月後にはまたそれでここに戻って来る。

酒よ、待ってておくれ!!

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2008年4月13日

ぷんぷん!!

布衣のファンのブログで
ワシのことが「デブドラマー」だと書かれていた。


第一次听布衣...确实不错 女BASS手 相当有型
不修边幅的主唱 还有我最爱的鼓手 胖胖的鼓手 疯狂的鼓手

初めて見た布衣。とってもよかった。
個性的な女性ベーシスト、身なりに頓着しないボーカル、
そして何よりも大好きなドラム。
デブのドラム、クレイジーなドラム。


ワシ・・・本気でダイエットしようかな・・・

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2008年4月 9日

重慶ツアー

ツアーは続く。

ワシはスケジュールの関係で飛行機で行ったが、
(2時間半かかったから大阪まで行ける距離である)
他のメンバーは北京から30時間かけて列車で成都に入った。

成都と重慶はお隣なので移動はみんなで列車。

ChongQingTour.jpg

3時間かけて重慶に着いたが、今度はライブハウスの場所がわからない。
やっと見つけたのは雑居ビルの地下。
看板も出ていない。

ChongQingLiveHouse.jpg

聞けばここのオーナー、
警察とのいたちごっこで摘発と引っ越しを繰り返しながらライブハウスを営業していると言う。

いつ摘発を受けるかわからないので基本的に内装はしない。
音響機材もボロボロで、うちの院子のリハーサルスタジオと変わらない。

こんなところで演奏が出来るのか?
いや、それ以前に客が来るのか?

そうである。
看板もない、宣伝も出来ない、場所もころころ変わるライブハウスを、
客はどうやってその日にライブがあることを知り、
その場所を探し当ててやって来ることが出来るのだろう・・・

今日は客なしで公開リハーサルみたいなもんやろうな・・・

そう思って開演時間に会場に着くと、
なんと会場はほぼ満員。
こいつらどこで今日ライブがあることを知ったのだろう・・・

ロックとはもともとそう言うものであった。
ワシが中国に初めて来た頃、
北京のロッカー達はそうやってロックをやっていた。
それを援助する人たちは同じように警察といたちごっこをしながらロックをやっていた。
ロックファンは少ない情報を一生懸命集めて、
ボロボロの器材で奏でられるロックを一生懸命聞いた。

中国全土が既に解放されている現状で、
ここ重慶だけでまだ「ロック狩り」とも言える厳しい状況が続いているとは思えない。
恐らくここのオーナーが不器用で、
警察への付け届けやコネクション作りをやれない人間だっただけではないのか。

ライブハウスの数本向こう側の通りは「床屋街」である。
ChongQingHongDengQu.jpg

どっから見ても売春じゃろ!
ここで髪を切りに来る客がいるとは思えない。

警察はここを取り締まらずにライブハウスを取り締まる。
きっと売春の元締めは「うまいこと」やっているのである。

世の中には「うまいこと」やれる「イヤな奴」が多いが、
「うまいこと」やれない「イイ奴」が、
その不器用な生き方でロックをやり続けていることがワシは非常に嬉しかった。

次に重慶に来る時、
このライブハウスはまた場所を変えているだろう。
そしてそこをどうやって見つけて来るのか、
またファン達はライブを見に来るだろう。

ロックってええもんやね。

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2008年4月 8日

四川ツアー

布衣(BuYi)が成都、重慶とツアーに行くと言うので、
ノーギャラだと言うのにのこのこと着いて行った。

目的はただひとつ!!本場の四川料理である!!

会場に着いてサウンドチェックもそぞろに、向かうは麻婆豆腐の発祥の店「陳麻婆豆腐」である。
ChenMaPoDouFu.jpg

そしてこれが本場の麻婆豆腐。
MaPoDouFu.jpg

そう、陳婆さんが作った豆腐料理。当然ながら辛い!
その辛さは脳天にキーンと来る唐辛子の辛さと共に、
下が痺れる「麻」と言う辛さ、これは「山椒」の辛さである。
「山椒は小粒でぴりりと辛い」と言うレベルではない。

そして日本でも馴染みの深い「坦々麺」。
DanDanMian.jpg

これも当然ながら辛い!
日本で食べる胡麻味噌のピリ辛と言うレベルではない。
ラー油の中で麺が泳いでいると言う感じである。

そして「本場は違う!」の典型的な料理がこれ。「回鍋肉」である。
HuiGuoRou.jpg

日本ではキャベツと甘味噌で炒める豚肉料理だが、これは明らかに「ウソ中華」である。
もともと回鍋肉は肉の保存料理。
「回」は戻って来ると言う意味の中国語で、
「鍋に戻って来る肉」、つまりいつでも鍋で炒め直して食べれる肉料理と言うわけである。

当然ながら甘味噌など使わない。
基本的にこれも辛い料理である。

「四川料理は辛くない料理はないんかい!」
と突っ込まれそうだが、独断と偏見で答えさせて頂くと、「ない!」である。

Shokutaku.jpg

食べ終わった皿はご覧の通り「真赤」。
辛いも相当辛いのだが、本場の唐辛子は辛い中に甘さがあり、味が深い。
この辺が四川料理の神髄であり、
当然ながら北京で食べる四川料理でもこのレベルには達せない。

満腹のままライブをやったが、
ドラムソロを叩けば唐辛子が胃からこみ上げて来るし、
吐きそうな思いを耐えながら何とかステージを終えた。

そして夜はまた辛いものである。
MaLaTang.jpg

麻辣燙(マーラータン)!
ご覧の通り、まるでラー油の中で串を茹でるような料理である。

これがまた半端じゃなく辛い!
辛いものにはビールが合うのじゃが、
これがまたどんどんビールが進み、
そして辛いものとアルコールで頭がぶっ飛ぶことになる。

「ファンキー、大丈夫か?」

気がつけば飛んでいた。
「飛びます飛びます、日本を四川にしておくれ!」

仮眠を取って次の日は重慶。

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2008年1月24日

寧夏の羊肉面

北京の冬は寒い。
寒い時はマイナス15度にもなるし、
まあ暖かい時にでも決して零下から上回らないことは、
水が流れているはずの河が凍っているのを見ればその通りだと思わざるをえない。

そんな有様だから、ちょっと長く家を空けるともう水道の水は出ない。
風呂にも入れず、布衣のレコ発ライブのため彼らの故郷、寧夏省に行く日を指折り数えて待っていた。

ところが!!!

YinChuanSnow.jpg

寧夏省の省都である銀川空港に降り立った私はあまりの寒さに身が凍る思いだった。
この日の気温はマイナス17度。
北京より寒いやん!!!
今年の寒波でマイナス25度まで下がる日もあると言う・・・

空港から市街に出る途中に黄河を渡るが、
その黄河が凍ってるんだからどうにかして欲しい・・・

日本では香取慎吾の西遊記映画版のロケ地であると言えば通りがよかろうが、
あれは夏、今は冬である。
砂漠の街の冬は厳しい・・・


西夏王国と言う伝説の文明が1000年前に現れ、
そして200年あまりで滅亡したと言う神秘の街、銀川。
歴史的な観光名所にはことかかないが、
こんな寒い中、わざわざ砂漠の中に出て行きたくない。

とりあえずボーカルの老呉(ラオ・ウー)がいつも
「寧夏の羊肉はどこの羊肉とも違ってむちゃ旨やからな!」
と自慢してたのでそれを食することにする。

YinChuanShouBaYangRou.jpg

「手づかみ羊」と中国語で言ったりするが、
まずこれを食してみたい。

もともとこの料理を最初に食べたのは内モンゴルであった。
新鮮な羊肉をそのまま茹でてどどんと出すと言う豪快な料理だが、
これほど素材の味に左右される料理はない。

チベットに行った時にも途中で立ち寄った店で食べたこの料理に感激し、
「寧夏の羊肉ってのはこんな味か?!!」
と老呉(ラオ・ウー)にメールを送ったが、
「寧夏の羊はどこの羊とも違う!」
とビシッと言われてしまい、
私の中ではどんな味なのかずーっとムルンピョ(疑問符)だったのだが、
この日初めて食べた寧夏の羊肉の味は確かにどこの羊とも違う味だった。

一度老呉(ラオ・ウー)を鮨屋に連れて行ってトロを食べさせたことがあったが、
「旨い!まるで寧夏の羊肉のようだ!!!」
と感激していたが、言われてみればトロのような食感がなくもない。

そして北京ではまず食べられないのがこれ!

YinChuanYangBoZi.jpg

羊の喉の肉である。
柔らかくてトロっとしててこれが旨い!!

その他、羊のホルモン煮込みとか

YinChuanYangZa.jpg

羊の頭とか

YinChuanYangTou.jpg

いろいろと珍しいものも食べさせて頂いた。
ちなみに小皿に乗っているのは羊の脳である。
あんきものようでなかなか旨い!

しかし決して「ここに人達はゲテモノ食いだ」などと思わないように。
ここは中国で唯一の回族(イスラム族)の自治区であり、
豚肉を食さない彼らが厳しい砂漠の気候の中で培った文化なのである。
生魚を食し、欧米ではデビルフィッシュと恐れられているタコまで食す日本人も、
見ようによってはある種「ゲテモノ食い」だと思われても仕方がないのだから。


さて食ってばかりもいられない。
今回は我がロック村の村長、老呉(ラオ・ウー)率いる布衣
記念すべきアルバム発表記者会見ライブのためにはるばる彼らの故郷までやって来たのだ。

そのプロモーションのために2本ほどラジオの生放送に出演する。

YinChuanRadioIntervie1.jpg
YinChuanRadioIntervie2.jpg

北京でテレビとかインタビューを受けたことはあるが、
いくら地方局とは言え、生放送でヘタな中国語を喋るのは初めてである。

ボーカリストが出演するのは分かる。
ワシもまあメンバーではないが、
このアルバムのプロデューサーと言うのならそれもわかる。
しかし空港まで迎えに来てくれて、仕事を休んで車を運転してくれている彼
YinChuanDEBU.jpg
が、「布衣の元ボーカリストです」と言って番組に出演してるのはどう言うことなんじゃろ・・・

ちなみにこの彼が頬張っているのが羊肉バーガー。
肉と青唐辛子を炒めた物が入っているバージョンと、
手づかみ肉がそのまま入っているバージョンがあり、
これがどちらも旨い!!


また食べ物の話になってしまった・・・
記者会見、そしてサイン即売会である。
YinChuanBuYiFaBuHui.jpg

アンダーグラウンドバンドとは言え、地元ではやはりヒーローなのであろう。
若者から親から親戚からたくさんの人が来て、
我が院子で全て録音された記念すべきこのアルバムをたくさん買って行ってくれた。
一番たくさん買って行ってくれたのが老呉(ラオ・ウー)のお兄さんなのであるが・・・

買って行った枚数・・・ひとりで100枚・・・(涙)・・・

アルバムの中で一番人気なのが私が書いた「羊肉面」と言う曲。


ろう君が一番自慢なのはお母さん
一番幸せなのがお母さんが誕生日に作ってくれる羊肉面

ある日ロックと出会ったろう君
家にも帰らなくなりロックの日々
お母さん待っててよ
いつか大成功してお母さんを幸せにしてあげる

息子よあんたは幸せって何なのかをわかってない
お母さんが一番幸せなのはお前がおいしそうに食べる顔を見ることなんだよ

帰っておいで 苦しい時には
おうちであんたの大好きなものを食べさせてあげる
帰っておいで 苦しい時には
あんたの大好きな羊肉面を食べさせてあげる


お母さん心配しないで
こっちの生活はなかなかですよ
毎日刺激もあるし美味しい食べ物もたくさんある
いつか大成功して
お母さん呼び寄せて一緒に暮らすんだ

息子よあんたは幸せって何なのかをわかってない
お母さんが一番幸せなのはお前がおいしそうに食べる顔を見ることなんだよ

帰っておいで 苦しい時には
おうちであんたの大好きなものを食べさせてあげる
帰っておいで 苦しい時には
あんたの大好きな羊肉面を食べさせてあげる


ある日ろう君はいなくなった
誰も彼のゆくえがわからない
彼の机の上には彼が作った曲が置いてあった
曲名は「大好きなお母さん」

息子よあんたは幸せって何なのかをわかってない
お母さんが一番幸せなのはお前がおいしそうに食べる顔を見ることなんだよ

帰っておいで 苦しい時には
おうちであんたの大好きなものを食べさせてあげる
帰っておいで 苦しい時には
あんたの大好きな羊肉面を食べさせてあげる


ええい!発売記念にここにUPしちゃれ!
興味のある人は聞いてみて下さい。

そしてワシは思うのじゃ。
このろう君が食べていた羊肉面はどんな味なんじゃろう・・・

ひと口に羊肉面と言っても、
讃岐うどんいろんな種類があるのと同じようにたくさん種類があるのじゃ
そのうちのひとつ。
これは面をちぎって茹でたタイプ

YinChuanYangRouMian.jpg

その他いろんなタイプがあると言うが、
今回の旅ではまだ全部食べたわけではない。
次はもうちょっと長く滞在してあらゆる羊肉面を食べてみたいもんじゃ・・・

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2007年11月22日

上海楽器フェアー

先月の話になるけど、
上海の楽器フェアーに呼ばれてドラムを叩きに行って来た。

さすが商業都市、上海。
北京の楽器フェアーの数倍の規模で、
各ブースでのデモンストレーションも多く、
北京からもあらゆるミュージシャンが呼ばれたりしているので、
会場を歩くと知り合いばかりに出会うこととなる。

日本からは手数王こと菅沼孝三も来ていた。

GakkiFairKouzo.jpg


前回彼が北京に来てた時には、
私がステージに飛び入りしてバトルをやったりしたが、
今回は彼はヤマハのデモンストレーション、
私はパールのデモンストレーションと言うわけで、
お互い商売敵のブースに行ってドラムを叩くわけにはいかないので
今回は遠慮させて頂いた。

しかし前回の模様は誰が撮ったか海賊版DVDが出回っていたので、
ここ中国ではそのようなことはあまりしない方がよろしいようである。

GakkiFairDruming.JPG

さて、私が今回参加したのは、
パール楽器をはじめ、
世界中のありとあらゆる楽器の代理店をやっている
「中音」と言う会社のブースでのデモンストレーションである。

パールドラムを叩く叩く!!

ドラムの音を聞いてオーディエンスもわさわさ集まって来る。
そのほとんどがドラムおたくなのであろう・・・

GakkiFairAudience.JPG

ここで撮影されたものがまた海賊版となって全国に出回る可能性はあるが、
それはそれ、これはこれ、ThatはThat、ThisはThisと言うことで、
4日間、通算5ステージもあるので、
スタッフに撮ってもらって一番いい演奏を
逆にオフィシャル海賊版として先に出してしまえばよい。

これぞThis is China的な生き方である。


さて今回は、
もともとはミュージシャン連れて来て一緒に演奏したかったのじゃが、
ブッキングがあまりに突然だったので結局ひとりで来た。

ドラムなんて楽器はひとりだけで叩いてたって「音楽」ではない。
仕方ないのでコンピュータを持ち込んで、
ドラムマイナスワンの伴奏に合わせて演奏する。

曲目はXYZのWingsの中の橘高のインスト曲「Incubation」やら、
五星旗の定番ナンバーだった「炎の靴」やら、
あらゆるジャンルの音楽を叩きまくるわけじゃが、
命の綱はこのコンピュータである。
コンピュータが止まれば演奏もそれで止まってしまう。

曲中のMCでは、
ドラムを叩きながら説明する時には、
わざわざ担当者が後ろからマイクを持って来てくれるのじゃが、
ご丁寧と言うか、
この担当者は演奏を始めると、
マイクと共にパソコンのインターフェイスの電源を引っこ抜いてしまったりする。

そしてこれがこの中国最大の代理店のドラム部門の責任者である。

GakkiFairMC.JPG

彼とは今回しこたま飲んだ。
「回族」と言う回教(イスラム教)を信じる民族なのだが、
さすがに豚肉は食わないが酒は飲む飲む・・・

二の腕にイスラムのタトゥーを入れながら
「酒とたばこがなければ生きていけないから」
と酒を煽る彼は、神をも恐れぬ相当なロッカーである。

そして彼は今回、
周囲の反対を押し切って「窒息」と言うヘビーメタルバンドをブッキングした。
中国の楽器フェアーでヘビーメタルバンドが演奏したのは初めてのことである。

最前列で頭を振り、ファンと共に一緒に記念撮影。

Chissoku.JPG

しかしヘビーメタルと言うとなぜこのように「痛い」顔で写真を撮らねばならないのだろう・・・
ラウドネスが全盛の頃、
二井原もアー写を見た友人に「お前どっか痛いんか」と言われたらしい。

まあ痛い顔の奴らほど飲んでて楽しいものである。
酒を飲みながら彼らに最高の称賛をしてやった。

「お前らの音楽、最高だ!
でも断言する!
こんな音楽やってる限り、お前ら一生貧乏じゃ!」

笑いながらぼそっとメンバーが言う。

「別にいいよ、毎日楽しいし・・・」

うん、なかなか痛い奴らじゃ。
金のない奴ぁ俺んとこへ来い!
俺もないけど・・・

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら

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2007年10月 8日

雲南省でのロックフェスティバル

2か月ぶりに帰って来たらパソコンが2台とも壊れていた。
しかも中国では10月1日から1週間は国慶節で大型連休となる。
パソコン修理会社も全て休みである。

困った・・・

数日後には北朝鮮の幹部が平壌に帰るので
次作品の譜面とDEMOを持って帰ってもらわねばならない。
北朝鮮プロジェクトの第2章は既に始まっているのである。

仕方がないので新しいのを買った(涙)
2日間かけて山ほどの音楽ソフトをインストールする。
4日には海淀公園で布衣のライブがあるのじゃが
毎度のことながらインストールは確実にトラブりながら時間は無駄に過ぎてゆく。

忙しい時ほど仕事が重なるものである。
巒樹(LUAN SHU)から電話があり「1曲叩いてくれないか」と言うのじゃが、
「ライブ終了後にしか時間がないんだけど・・・」
と言うしかない。
「じゃあ夜9時からね」
と言うことになって電話を切ると、
間髪置かずに今度は曲世聰(QU SHICONG)から電話がある。
「すまん・・・夜の12時からならなんとか・・・」
ライブ(その前にリハーサルも含む)とレコーディング2本のトリプルブッキングである。

全くもって中国の仕事は「明日空いてる?」で全てが決まるので、
どっかに出発する前にはいつも徹夜である。

朝方までドラムを叩き、帰ってから譜面を作り、DEMOを作り、
やっと終わった頃にはもう出発である。

毎度のごとく空港でビールを煽る。
「Funky、朝からよくビールが飲めるなぁ」
いやいや、ワシにとってはまだ夜の延長なのじゃよ。


初めてゆく雲南省。
飛行機はまず省都である昆明に飛ぶ。
所要時間3時間強。
関空まで帰るより更に遠いではないか!!

目的地の麗江に行くにはここで更に3時間のトランジットがある。
こりゃ飲むしかない。
しかし布衣の人たちはアンダーグランドバンドなので貧乏である。
全世界共通空港のバカ高いレストランなんかに行く金はないので、
仕方なくケンタッキーフライドチキン。
まあこれにしても1日100円で暮らしている彼らにとっては物凄い贅沢である。

ワシは売店でビールを買って来て持ち込んで飲む。
日本だとつまみ出されてしまうような行為だが、
中国だとこれは普通の行為である。
だいたい「唐揚にビール」と言えば定番であるはずなのに、
その「唐揚屋」にビールを置いてないこと自体が間違いである。
神様であるお客がわざわざそれを買って持って来てやってるのである。
感謝こそされ、咎められる理由はどこにもない。

さて再び飛行機に揺られること1時間。
こりゃ言わば関空から伊丹で乗り換えて高知まで行くようなもんである。

遠い・・・

更にはロックフェスティバルがあるのはそこから更に1時間ほど車にゆられたところにある。
聞くところによると、麗江の古い街並は世界遺産に指定されていて、
今から行くところはそれを真似て作った巨大な人工遺跡のようなところである。

着いてみるとそこは夢の世界。
「ここは湯ばーばの街か・・・」
とワシは思った。

一連の石畳の街・・・
網の目のように街中に広がる小川。
土産物屋とバーと食堂がその小川の両脇にひしめき合っている。
北京で言うと后海(HouHai)と言う、
湖の周りの古い街並を改造してバーストリートにしているところがあるが、
それを小川バージョンにしてやたらと広くした感じである。

全部見て回ろうと思うのだがとても1日では回れようもない。
とりあえず酒飲んで寝る。

夜中に起こされた。
例によってイベントの仕切りは無茶苦茶なので、
翌日の午前中だとリハが出来ない可能性が大だと言うので
前日の夜中にやっとくと言うのだ。

SiFangTingYinNight.jpg

(夜のステージ)

会場は大舞台と小舞台とあり、
布衣はアンダーグランドバンドなので小舞台である。
しかしこれがまた美しい!!

夜中にどんどんサウンドチェックをしていると突然おっさんの怒鳴る声が・・・
警備に当たっている警察が一斉に動く。
警察が動くとワシは条件反射的にビクっとするが、
心配ない、ここでは警察はワシらを守る立場なのである。

見ればステージ袖の民家の2階から血相を変えて怒鳴っているおっさんがいる。
そりゃそうだ、3日間のイベントで一日中大音量を鳴らされ、
昨日は夜中の4時まで、そして朝は9時から大音量を鳴らされ、
今日もまた夜中までがんがんやられたのではたまったもんではない。

大勢の警察とすったもんだやった後、
おっさんは最後にはしぶしぶひっこんだ。
このイベントは言うならば村おこしの一環。
中国じゅうから何万人と言う人がここに集まり、
そして周辺の商店に、売店に、バーに、旅館に莫大な金を落とす。
たったひとりのおっさんの睡眠不足なんか知ったこっちゃないと言うことか・・・

「リハ、もういいでしょ・・・」
どうせリハやったって明日にはセッティングが全て変わってるのが中国である。
ワシはそうそうに現場を引き上げた。
朝起きて院子でメールチェックした後、街を探索する。

HotelYuanzi.jpg
(旅館は四合院を改造したもの。写真は二階からの見る院子。うちの院子とは大違いである)

YunNanStreetDay.jpg
(一番の繁華街)

YunNanHorse.jpg
(街中の移動手段には馬、馬車と言う選択肢もある)

YunNanMonkey.jpg
(橋の欄干には何故か猿回しの猿が・・・)

SiFangTingYinDay.jpg
(昼間の会場。右手に見える建物の2階で、おっさんは眠れる毎日を過ごす)

YunNanAudience.jpg
(オーディエンスも盛り上がる)

YunNanGoods.jpg
(イベントの公式グッズ)

会場で売られていたイベントの公式グッズは何故か大麻のデザインであった。
さすがは麻薬トライアングルに含まれる土地と言うか何と言うか・・・

実際、世界から集まったいろんなバックパッカーが、
最後にここでパスポートを捨てて住み着いてしまうと言う話もある。
一年中春の気候だと言うしね。

二泊三日で急いで北京に帰って来てしまったが、
今度は是非嫁と子供と連れてせめて1週間ぐらいはのんびりしたいものだ。


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2007年7月22日

内モンゴル草原ロックフェスティバル

張楚バンドのドラマーとして内モンゴルで開かれた草原ロックフェスティバルに参加してきた。

そのステージで凄いバンドを見つけたぜ!!
外モンゴル、つまりモンゴル共和国のヘビーメタルバンド、HURD

Hurd1.jpg

ステージ袖で見かけた時から非常ーーーーに気になってたのよ。
特に右から2番目のこのオッサン。
なんか威圧感あるし、デブやし、
そう、アメリカで言うとZZトップみたいな匂いがぷんぷんしてて・・・
でも顔は朝潮みたいな・・・

とにかくかっこいいのである!!!(わかるかなぁ・・・この感覚・・・)

「モンゴル人だったら知らない人はいない伝説のロックバンドだよ」
関係者がワシに耳打ちしてくれた。
中国の時と同じように、
モンゴルが開放された時伝説のロックバンドが生まれたと言う噂は聞いたが、
年齢や風格からして彼らのことではあるまいか・・・

ステージを見て驚いた。
あまりにも正統派なヘビーメタルである。

ギターのこのオッサン、朝潮みたいな顔して弾きまくるは歌うわ。
リードボーカルはシャウト専門みたいな感じで、
MCも全部このオッサンがとる。
ドラムは上半身裸で恐るべきパワードラムである。

Hurd2.jpg

ちなみにこのイベントは中国の内モンゴルにあるチンギスハン陵の公園で行われた。
ステージの後方にそびえるのはチンギスハンの銅像である。

そして外モンゴルからやって来たファンなのか、
モンゴル共和国の国旗を振る輩もいる。

日本人には少し理解しにくい環境かも知れないが、
通称内モンゴル、中国にあるモンゴル族自治区のモンゴル族中国人は、
外モンゴルと呼ばれるモンゴル共和国の言語であるモンゴル語も話すことができる。
彼らのモンゴル語の楽曲を客も大合唱。
すんごいインパクトであった。

以前、中国政府は、モンゴル族の独立を煽ると言う理由で
彼らの中国国内でのコンサートを中止させたと言う逸話も聞いた。

どっちにしろそんな伝説はもとより、
とにかく彼らの演奏はハードでヘビーで正統派で、
ワシはいっぱつでファンになってしまったのじゃ!

北京に帰ってネットで探してみたが、
UPされている楽曲はバラードが多く、
U-TUBEにもこんなのがUPされてはいたが、

彼らのライブの凄さはこんなもんじゃない。

いろいろ検索したが、とりあえず比較的ハードなのは
http://www.56.com/u49/v_MzQzNzQwNg.html


しかしこれってインストではないか!!!

じゃあこれ?
http://www.56.com/u63/v_MTI3NTg3MzI.html


ほとんどがイントロやないかい!!

すんげーーーーいいバンドだけどここのボーカルにだけはなりたくないなぁ・・・

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2007年6月28日

チベットにて悟った「ロックとは何か」

ムルンピョを聞きながら考える。
「この歌声はこんなに澄んでいて、聞いてて心が洗われるのは何故なのか・・・」
答えは簡単である。彼女達の心が澄んでいるからである。

日本のテレビで放送したバージョンのミックスダウン
(ひとつひとつの音を最終的に整えて完成させる作業)
は、自分自身の手によって北京の自宅スタジオで行った。
しかしこれを世界発売するためには、
もっと音を磨いて世界レベルにまで持って行かねばならない。
そのためには世界のロックの頂点、ゴッドハンドとも言える
Wyn Davisにミックスダウンを任せたいと思っている。
そうすればこの楽曲はアメリカはもちろんのこと、
世界を震撼させるレベルの音にまで磨かれるに違いない。

ところがそこで考えた!
磨くのは「音」だけでいいのか!
もっと磨かねばならないものが他にあるのではないか!

「ロック」なんだから、楽器の音は歪んだ音をたくさん使う。
もともとは澄んだ音色であるギターにディストーションと言うエフェクターをかけ、
それをスタジオで更にはマーシャルと言うどでかいアンプに通し、
そのボリュームを限界まで上げることによってスピーカーが悲鳴をあげさせ、
もっと汚い音になるように作ったりする。

「ロック」はもともとそう言うもんなんだから仕方がない!
その「汚す」作業は私が責任を持って担当させて頂いた。
しかしそれをやる人間の「魂」が汚れてたとしたら
そんな作業に、いやこのプロジェクトをやってゆくこと自体に何の意味があるのか!!!

片や物質文明の最高峰の場所であるアメリカで「音」を磨く。
そしたら片や精神世界の最高峰の場所で「魂」を磨いてくるべきであろう・・・
「それだったらいいところがありますよ」
そう言われて連れて行かれたところが、
まさに世界の精神世界の頂点とも言うべき聖地「チベット」であった。

俺はチベットならラサに一度言ったことがある。
その時の話
五体投地と言う荒行をしている人を何人も見た。
大地にひれ伏して頭を地面にこすり付けて祈り、
そして身体を頭のところまで持って来て起き上がり・・・
そんな小さな一歩一歩を進みながらチベット仏教の総本山、ポタラ宮殿を目指す。
何百キロも何千キロもの道のりを、何年もかけて進んでゆく。
やっとポタラ宮殿までたどり着いたら、
彼らはそこに全財産を置いて、また同じように五体投地をしながら帰ってゆくのである。
彼らの表情に苦しみはない。
溢れんばかりの喜びがあるだけである。
あまりに感激して言葉が出てこなかった。

今から俺が行くところは、ラサのような観光化された大都市ではなく、
もっとディープなチベットだよと教えられていた。
北京から始発の飛行機で蘭州に飛び、そこから車をチャーターして延々と走る。
昔は3日間かかってたと言うその道のりを、
今回は整備された高速道路を走って1日で走り抜けた。
着いたらもう真夜中である。

「大丈夫ですか?頭は痛くありませんか?」
と俺達をここまで案内してくれたラマの高僧が優しく俺に尋ねる。
標高が3500メートルを超えていると聞いた途端に軽い頭痛に襲われた。
聞かなければ何ともなかったかも知れないが軽い高山病である。
数日間はここに身体を慣らさねばならない。
ゆっくりと山に上ったり村を探索したりして過ごす。

LamaVillege.JPG
(写真:寺院とラマ僧が住む家)

SougenUndoukai.JPG
(写真:草原での運動会)

ButaSanpo.JPG
(写真:村を散歩する豚の親子)

3日目になり、ようやく身体が楽になった。
さて「魂を磨く」と言うことはここで一体何をすると言うことなのだろうか・・・
それを見つけるのも修行のひとつである。
俺はとりあえずラマ高僧の許可を得て、若い修行僧の1日に密着してみることにした。

朝6時半起床。高原の朝は夏でも凍えるように寒い。
暖房はヤクと呼ばれる牛の糞を乾燥させてそれをストーブで燃やす。
寝床の傍らには小さなテーブルがあって、ここが彼らの寝床でもあり勉強の場でもある。

彼の名はデンパ君。
中国語をそんなに喋れないが、
ここで会った全てのラマ僧がそうであるのだが、
その笑顔が自分の心をふわっと包み込んでくれて、
それだけで魂が救われるような気になる。

デンパ君のその日の一日は部屋での読経から始まった。
俺はそのお経をとりあえず隣に座ってずーっと聞いていた。
読経が終わればお寺に行くのだが、
デンパ君はその前に俺にどうも朝ごはんを作ってくれるようだ。
お椀を出して来て、その中にバターを入れる。
炒った米のような粒を入れてお湯を入れるのでお粥のようなものなのかと思ったら違った。
それに小麦粉のようなものを入れて片手でこね始めるのである。
ツァンパと呼ばれるおだんごのようなチベット料理なのであるが、
これが味が全然なくてひたすら不味い・・・。
デンパ君は気を利かせて別のお椀にお湯を入れてくれて、
丁寧にそれに砂糖を入れてくれて飲めと言うのだが、
これも残念ながら飲めたものではなく断念。

お寺に向かう道すがら、いきなり彼が道端に座り込むので
何をしているのかと思ったらおしっこをしていた。
見ればラマ僧は全てこうやって用を足す。
ラマ僧の袈裟の下はパンツを穿いておらず、
そのまましゃがんだらすぐ用が足せるように出来ているのである。
寝る時は寝間着に着替えるでもなく、
ラマ僧達は一日中その袈裟を着て過ごしている。
デンパ君の家には着替えの袈裟があるわけでもなく、
洗濯も入浴もそう頻繁にする生活には見えないが、
高山で空気が薄く、非常に乾いていて汗もかかないのでそんなに気にならないのであろう。
ただ、うんこはどうやってするのかは今だにムルンピョ(疑問符)である。

さてお寺に着いたらラマ僧がたくさん集まって来て全員で読経する。
堂内は暖房もないのでとても寒く、
夏でこのぐらいなんだから冬は相当な苦行だろうと想像した。

昼前になると「問答」が始まる。
ラマ僧達が仕掛け手と受け手に分かれて、
仕掛け手が受け手に大仰に質問を出してぱんと手を叩く。
受け手はその質問に答えてゆくが、
仕掛け手は更にその答えの矛盾を引き出す質問をしてぱんと手を叩く。
こうして問答は延々と続くのだが、
それは結論の出ない仏教の奥儀にまで入ってゆき、
逆に言えばこうして修行僧は仏教の奥儀を学んでゆくとも言える。

Mondou.JPG
(写真:問答を行う修行僧たち)

午後には授業がある。
デンパ君は俺なんかにかまってたために遅刻をしてしまった。
「もう始まってるよ」と道行く修行僧から教えられて、
走って教室に飛び込んで行った。
それを見て思った。
日本だったら「遅刻したら叱られる」と言う意識で走ってゆくのかも知れないが、
彼はきっと「遅刻してありがたい話を一言でも聞き逃したら惜しい」と言う意識で走って行ったのだ。

その後にも問答がある。
夕方の問答はお寺のふもとの林の中で行われた。
先生がその「勉学の林」とも言うべきところでひとりで読経を始めると、
村の中に木霊するその声を聞きつけて
全ての修行僧がそこに集まって来て一緒に読経を始め、
それが終わるとまた問答が始まるのである。

問答を見ていて思った。
修行僧達は非常に楽しみながらそれをやっている。
打ち負かされそうになって必死で相手を論破する奴、
「お前それは違うだろ」とぷっと笑ってたしなめる奴、
「よく出来ました」とばかりさっさと終りにする奴ら等等・・・。

最初のうちはロックで例えると
「飲み会でロック談義をしている感じ?」
みたいなことを思っていたのだが、
よくよく見てみると根本が全然違う。
どちらかと言うと「ジャムセッション」に近いのである。
相手がどう答えるかによってこのセッションは全然違う方向に進んでゆくし、
テクニックやネタが多いミュージシャンほどいろんなセッションに対応してゆけるのと同じように、
やはり仏教の奥儀に深い人の方が問答が深く面白いものになってゆくのである。

なるほど・・・
そして俺はこの問答の天才、今世紀不出の天才と言われ、
30代でこの寺のナンバー2にまで上り詰めたラマの高僧相手と、
後に問答をするハメとなる。

翌日は山に登り、川を見たり、いろんなことを考えながら1日を過ごした。
例えばこうである。
この村の命の源であるこの川は、
上流では地下(アンダーグラウンド)から湧いたとてつもなくきれいな湧水
であるにも関わらず、人里まで流れて来るとゴミを捨てられ汚くなってしまう。
これは音楽も同じではないのか。

Kawa.JPG

汚れた水がまた地下に戻ればまたきれいな湧水となって湧いて出てくるように、
音楽もまた地下に潜ればきれいな湧水のようになることが出来るのか・・・

Koketsu.JPG
(写真:川の上流の更に上には、修行僧が修行した洞窟「虎穴」がある)

また例えばこうである。
この川の上流にはところどころに水車小屋がある。
しかしそれはその水車の力で穀物を挽いたり電気を起こしたり
そんなことをしているのではない。
1回まわせばお経を1回読んだことになると言われているマニ車と呼ばれる筒を、
水の力で延々と回し続けているのである。
もちろんそれは村人のため、
ひいては世界中の人が救われるように一生懸命それを建設したのである。
つまり何の生産的なことをしているわけでもない。
この寺の僧侶の人生もそう言う意味では同じである。
物を生まないのである。
究極には彼らは一生女性の身体に触れることもなければ子供も作らない。
物を生まないから心がきれいなのか、
心がきれいだから物を生まないのか・・・

Maniguruma.JPG
(写真:水車小屋)

ちょっと前までは電気も通じてなかったこの村は、
今ではホテルもあればインターネットもある。
そう言う意味では俺が住んでいる貧民街よりは進んでいるかも知れない。
しかしそこに住んでいる俺は物質文明にどっぷりつかった生活を送っているのに、
ここで住む僧侶たちの生活はまるで違う。

・・・うーむ・・・

Kangaeru.JPG
(写真:考える)

かくして問答の日はやって来た。
俺はまず自分がどんな人生を歩んで来たのかを説明した。
金も名声も一番あった頃の自分が実は幸せではなかったこと、
北京に来てから今までになかった幸せを深く感じていること、
北朝鮮の子供たちと出会ったこと、
そして自分自身も感激し、人も感激してくれたこと・・・
ラマの高僧は相変わらず全てを包み込んでくれるかのような笑顔で、
それをうなずきながら聞いていた。

テンションが上がって来たので立ち上がって続けざまに問答をふっかけた。

「人はみな平和を愛するのに世界にはなぜ平和が来ない!!」
「信仰が人を救えるとしたら音楽で人を救えるや否や!!」

しかし問答はこれ以上続かなかった。ラマがこう答えたからである。

「音楽は人を救えるよ」

その笑顔は優しく俺の全てを包み込んでくれてた。
俺はへなへなとまた座り込み、彼に質問した。

「どうして音楽は人を救えるの?」

彼はこう答えた。

「音楽はひとつの手段でしかないからさ。
大事なのは人間。君は音楽を使って人を救おうとしている。
だから人を救えるのさ」

そして彼はこう続けた。

「どうして戦争がなくならないか。それは仏教では縁起と言う。
もし私があなたを殺したとする。するとあなたの家族が私を殺す。
そうやってその縁起は延々と繰り返されてゆく。
戦争を起こす人もみな世界を平和にしようと思って戦争を起こす。
それは平和にするための方法論がそれぞれの人たちによって違うからなんだよ」

なるほど、そうである。
北朝鮮は朝鮮民族を日本人が侵略したことを絶対に許さないし、
日本は北朝鮮の日本人拉致事件を絶対に許さない。
だから俺達大人たちの時代に平和を成し遂げることは並大抵のことではない。
この代でだめなら、それをあの子たちと私たちの子供の世代にそれを託したい。

「Funkyさん、あなたは北朝鮮で会った子供たちの笑顔に涙したと言う。
それは何故か、
子供たちにはその固執しなければならない方法論がないからである。
あなたはこの村の川がどうして汚れてゆくのかと言った。
人間も同じである。
子供は生まれて来た時にはみんなきれいな心で生まれて来る。
人間はもともとはきれいなものなんだよ」

俺はここで出会ったいろんなラマ僧たちの笑顔を思い出した。
みんな素晴らしい笑顔であった。
「人を救える」と言うに相応しい何かがある。

「この村であなた達の生活を見ました。
私の生活は音楽半分と生活半分。
あなた達の生活は信仰がほとんどで生活はちょびっとだけ。
私も自分の音楽と言うのをあなた方の信仰の域まで高めたいと思っている。
でも私にはあなた方のような生活は出来ない。
何て言うか・・・あんた達・・・凄いよ・・・凄すぎる・・・」

俺はちょっと胸が熱くなっって言葉が詰まって来たが、かまわずに続けた。

「いろんな宗教はみんな自分を害する者を愛せよと教える。
そんなことが出来るわけない!
俺だって自分を害した奴は憎い。
とてもじゃないけどそんな域にまで達することなんて出来るわけない。
難しすぎるよ。世界平和?俺みたいなちっぽけな人間が何言ってんだ。
そんな大それたことなんかもともと俺に出来るわけないんだ・・・」

ついつい泣き声になってしまった。
ラマ僧は優しく俺に言った。

「出来ることを少しづつやればいいんだよ。
私たちの最終的な目標を知ってるかい?
それは仏になることなんだ。
そのために少しづつ頑張って生きてる私たちは、
毎日を本当に幸せだと感じている。
私たちの生活は北京や日本の人たちに比べたらそりゃ貧しいかも知れない。
でも私たちは人の物を盗ったことがない。
人を害したことがない。
私たちの生活なんて簡単なもんなんだよ」

この人達の口から
「人生なんて簡単なもんなんだ」
と言われたら
「なるほど」
と思わざるを得ない。
この人達はその生き様でそれを証明してるではないか。

「仏教で一番大切なことは何か教えてあげよう。
それはふたつある。
ひとつは菩薩心、そしてもうひとつは覚悟」

ラマは紙に中国語でそのふたつの言葉を書いた。
覚悟の覚は実は私の本名、両親が与えてくれた私の名前なのである。
心の中でずーっとぼやけてたものが、
この言葉を聞いてはっきり見えたような気がした。

私は宗教心と言うものを一切持ち合わせていない。
中国語で行われた上記の会話で、私はしばしば「信仰」と言うことばを使ったが、
それは日本語の「信仰」とは少しばかりニュアンスが違う。
そのニュアンスを適切に表す日本語がないかとずーっと探していたのだが
それがやっと見つかった。

それは「道」とかいて「どう」と読む。
つまりこう言うことである。

ロック道とは武士道と見つけたり。
技を磨き、己を死ぬまで磨き続ける。
だからロックを志すには覚悟が必要である。
覚悟さえあればその剣は揺れることなく、
人を切るにあらず、人を救うものとなる。

世界中のロックを志す者たちよ!
貧乏を恐れるな!胸を張れ!
くじけずやり続ける覚悟を持てばそれでいい!
胸を張ってこう言おう!
俺達の人生なんか簡単なもんだ。
人の物を盗らず、人を害することもなく、
ただ酒を飲んでロックをやる。
素敵な人生じゃないか!

翌日、ラマ僧達を集めてムルンピョを聞いてもらった。
作り手の魂に一点の曇りでもあれば、
世界一心のきれいなこの人達にはそれがわかるだろう。
それだったらもうこのプロジェクトは封印しよう・・・

チベットの山の中で聞く彼女たちの歌声は、
その空気と不思議に溶け合っていて心を打った。
聞き終ったラマ僧達の表情もそれを語っていた。

よし!決まった!!
俺は自信を持ってこれをアメリカに持ってゆく。
そして覚悟を持ってこのプロジェクトを続けてゆくぞ!!


北朝鮮ロックプロジェクトまとめはこちら

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2007年6月17日

いやー・・・ええとこでしたなぁ・・・

Tibet.JPG

帰って来て1週間ぶりに風呂に入った。
詳しい話はまた後ほどUPするとして、
ロックとは何か」をラマ僧との問答の中で悟ることが出来た貴重な旅だった。

胸を張ってアメリカに飛ぶ!!


・・・しかし、実は明日監督と会い、また映画音楽の仕事が始まると言う・・・
明後日映像データをもらい、明々後日には日本に飛ぶ。
アメリカからは香港にすぐ飛ぶし、その後はXYZのライブやし、
果たしてやる時間はあるのか・・・

これも「ロック」への道、悟りへの道である・・・

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2006年11月24日

忙しかったのじゃ・・・

気がついてみたら2ヶ月ブログを更新していない。
何をやってたんじゃろうと思い出しながらまとめて書いてみたい。

まず9月末と言うと張礎から電話があって、レコーディングとライブを手伝ってくれと来た。
話せば長い話になるが、彼はワシが初めて北京に来て知り合った人間で、彼がワシを黒豹の地下クラブでのライブに連れて行ってくれたからこそ今のワシがある。
断れようはずがないので快諾。
そして日々ワシのところでリハーサルが始まり、それで9月は終わってしまった。

10月はそのライブ。
北京で初めて「Beer & Rock Festival」とやらが1週間に渡って開かれ、張礎はその3日目のトリを務めるのである。
BeijingBeerRock.JPG

ところがちょうど同時期に広州でも同様に「Beer & Rock Festival」が開かれているので、全てのロックミュージシャンは同時期に北京と広州を行ったり来たりすることとなる。
GuangZhouBeerRock.JPG

飛行機はまるでロックミュージシャンの貸切状態で、そりゃまたガラが悪い悪い・・・
北京では先に行ってきた連中から「広州のフェスティバルは待遇がよくってびっくりするぜ!ビールは飲み放題だし、ホテルにはプールがあって、まるでロックスターのような気分にさせてくれるぜ!」と言われていたが、
YeCha.JPG
こんなのや、
AK47.JPG
こんなのや
DeBuStuff.JPG
こんなのが(いや、彼は実はスタッフなのであるが・・・)、刺青だらけの肌をあらわにプールで横たわり、タダだと言って酒をあおり、そのホテルはその後一般客の宿泊客はいなくなるであろうと言う有様。

かくして私はGEMINIと言うロックユニットでもドラムを叩かねばならないのでそのまま北京に帰り、また北京の「Beer & Rock Festival」に参加し、思う存分ビールを飲み、北京ロックに酔いしれたのである。

さて、飲んでたばかりではない。
仕事もやっていた。
映画音楽なんぞをやって、またそれが記録的な大ヒットなんぞしてしまうと奇妙な仕事も舞い込んでくる。
国内最大の映画祭の最後を飾るメドレーをアレンジしてくれと言うのである。
8分間のメドレーをアレンジしつつ、その納期が気になるところである。
実は平行してまた映画音楽の仕事を請けている。
その撮影が終わるのがちょうどこの時期なのである。
このふたつの仕事が同時期に重なるとちょっと大変なことになるなぁと心配してたら、想像通り映画の撮影は遅れているとのこと。

「メドレー納めて、日本に布衣連れて行って、月末に帰って来たら映画音楽が始まって・・・」
理想的なスケジューリングである。

ところが世の中そうは思い通りに行くものではない。
日本に発つ数日前に監督から電話かかってきて、「Funky!数日後には全部仕上げなきゃならん!」と来る。

「無理じゃ・・・」

と言うわけで影武者を用意する。
「お前、俺が日本行ってる間、この音楽全部作っとけ!」
若い衆はチャンスが欲しいので「クレジット載せてくれたら金はいらん」と非常に気持ちよく快諾してくれる。
「自分で監督と連絡取って、意見聞いてちゃんとやっとくんじゃぞ!」

これで安心して日本に行ける。
日本では布衣と飲む飲む・・・
帰って来て影武者がほとんど作り終わってたらもうこれでしめたものである。

「出来たか?」
北京に帰って真っ先に影武者に連絡する。
「まだやってないよ。だって監督から電話来ないんだもん・・・」

「お前が電話するんじゃ!!!」

と言うわけで話は振り出しに戻る。
「12日までには音楽全て完パケてもらわなきゃ困る!」
監督の厳しい命令を受けて、影武者とふたりがかりで作業を始める。
出来たもの片っ端からスタジオに持って行き、絵と合わせて監督に聞かせる。
「うん、これはいいねぇ・・・あ、これはダメだ」などと意見を聞く。

OKでたのは全部影武者のんでダメが出たのは全部ワシの作ったやつやんけ!!!

山ほどの直しを抱えて更に影武者にも曲を割り振る。
既に作るべき楽曲は60曲を超え、泣きそうになりながら影武者が電話してくる。

「あのう・・・今回の仕事・・・やっぱお金もくれますか・・・」

金ならいくらでもやる!とにかく期限までに完成させろ!!!
と言うわけで絵に合わせる作業も全部影武者にやらせ、ワシは既に次のプロジェクトに突入している。
流行歌手「韓紅」のバックで無錫に行くので、そのリハーサルと、偶然にも同じ時期に新曲発表記者会見ライブを行う「愛楽団」のリハーサルが同時進行しているのじゃ。

午前中に「愛楽団」のリハーサルに行き、午後から「韓紅」のリハーサルに行き、夜にはうちのスタジオで岳浩昆のレコーディングをしている。
なんでじゃ!!
「うちのスタジオがいい」と言うもんだから仕方がない。
忙しい時には仕事が重なり、電話中に限って割り込み電話がかかってくるもんである。
そしてそれが終わると電話は一切鳴らず、仕事は一切なくなる・・・

これが音楽の仕事、水商売の極地である。

今「韓紅」のコンサートで無錫に来ている。
地方はいい。仕事に追い回されない。

そして12月は仕事はなくなることであろう。
布衣のレコーディングでもやってやるか・・・

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2006年5月22日

許魏(XuWei)5万人コンサートin西安

許魏(XuWei)と知り合ったのはもう10年以上も前。
当時彼は北京に来たばかりで貧乏で何もなく、
彼の部屋でビールを飲みながら後に彼のデビューアルバムとなる「在別処」のDEMOを聞いていた。

ロックとして非常に高く評価された彼の音楽だったのだが、
商業的に彼に大きな富をもたらしたかと言うとそうではなく、
その後生まれ故郷の西安に帰って何もしなかった時代もある。

復帰作「時光・慢歩」のレコーディングで久しぶりに再会し、
このアルバムがブレイクし、音楽を愛する全ての若者から神様のようにあがめられる存在となっても、
まあ彼の生活は大金持ちかと言うとそうでもないと人は言う。

そんな彼が生まれ故郷で初めて大きなソロコンサートをやると言うので、
この時からほぼ固定しているレコーディングメンバーがここ西安に集結した。

北京から西安は2時間足らず。北京から関空までが2時間半だからそんなに遠さは変わらない。

ホテルに着いたら目の前にでっかい看板が掲げられている。
数年前は同じこの場所で食うにも困ってた人間が、不思議と言えば不思議である。

XuWeiGuangGao.jpg


何はともあれ、西安と言うと小吃が名物と聞く。
さっそく飛び込んだのが有名な羊肉泡鏌のお店。
泡鏌と言ってもそれが何なのか全然知らずに入ったので、
座ったらすぐ出てくるどんぶりと乾パンみたいのに驚かされる。

PaoMo1.jpg


隣の人を観察するにこれを自分の手でちぎってどんぶりの中に入れるんだと言うことで見よう見まねでやってみる。
ちなみに小さければ小さいほどよいらしい・・・

PaoMo2.jpg


しばらくしたら従業員がそれを取りに来てくれ、
羊肉のスープと春雨と一緒に煮て持って来てくれる。
自分でちゃんとちぎるのが本式らしいが、いかんせんちょっとめんどくさい・・・

Concert1.jpg


会場に着いたらサウンドチェック。
ドラムセット等機材は全て北京から運んで来ている。
中国のバンドがなかなか全国ツアーが出来ないのはこの機材の運搬の問題も大きい。

バックバンドの場合、ドラマーの仕事の中に「テンポ出し」と言う大きな仕事がある。
曲のテンポを正確にメンバーにカウントするのだが、
そのためにドラマーの助手を用意して、彼が次の曲のテンポをリズムボックスで出してくれる。
通しリハの時に曲のテンポを間違えて、もっとゆっくりなはずなのに速いテンポの曲と間違えて出してたので取り合えず頭を張り飛ばしておいた。

Concert2.jpg


零点(セロ・ポイント)の6万人コンサートの時は、「客が入るんだろうか・・・」とずーっと心配のままステージに上がったが、
今回は記者発表会だけで2万人集まったと言うからほぼ満席になることは間違いないと言われていたが、
始まってみるとさすがに人だらけである。
一番後ろの客なんかステージ上の歌手は米粒ぐらいしか見えんぞ・・・

しかし会場は隅から隅まで一体となって大盛り上がり。
個人的には小さなミスがあって少々残念なのだが、コンサートとしては大成功に終わったと言えよう。

頑張れ許魏(XuWei)
ワシが中国で一番好きなアーティストである。

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2002年1月22日

中国でテレビに出る時は何故かバンダナを外せと言われる

何故に中国のテレビでバンダナはあかんのや!


昨日はまたいきなりS社長に
「ファンキーさん、テレビの収録あるんだけどドラム叩いてよ」
と言われた。
ここの看板歌手「陳琳」のバックバンドである。

テレビと言うと通常「あてぶり」である。
いわゆるカラオケに合わせて演奏している振りだけで、
歌だけは生で歌っていると言うものだが、
アメリカなんかでは歌まで口パクであったりすると言う。
中国では日本と同じくあてぶりが通常らしく、
どうせ演奏しないのだからと、その辺の連中を適当に集めてた。
ベースの奴なんかはS社長んとこの社員である。

でもS社長は「こいつの顔を売りたい」と言う人間をそんな中に呼んで来たり、
時にはアジアの小室と言うべきプロデューサー張亜東なども駆り出されて
ギターを弾いたりする。
これをワシは「北京の友達地獄」と言う。
今回の場合はワシとあの新人くんである。
あの朝から晩まで音楽やってるだけが生きがいのオタクのシンガーソングライター、
一応マルチミュージシャンなので
キーボードからギターから持ち替えてあてぶりする。
今日も「その服は何だ!」と怒られていた、ぬぼーっとした憎めないやつ。
一応長髪である。

ワシはと言えば最近S社長の策略に乗って
中央電視台の生放送やら何やらに駆り出され、
奇声を上げながらアホ面してコンガを叩きまくる変なジジイとして認知され、
そのおかげで今ではラテンのアレンジを頼まれたりするキャラである。
「ファンキーさん、この前テレビに出てましたねえ」
とよく言われるが、実は全然嬉しくない。
そんな顔を売るなっつう話である。

「今日どんな曲やんの?」
あてぶりだが一応ちゃんとチェックをする。日本人は仕事が細かいのだ。
大体は発売された最新アルバムの中からやると言うので音だけもらって、
「当日やる前に音は聞けるよね」
だけでOKである。
あてぶりじゃなくても一度聞けば叩けるぐらいだから心配はいらない。

スタジオからドラムセットを運び出す。
「ファンキーさん、どれとどれが必要か指示しといてね」
あてぶりなので最小セットでよい。
どうせ手元のアップなど来るわけないし・・・
コンガと違ってドラムは一番後ろに位置するのでそんなもんである。

収録スタジオに着いたらドラムを下ろし、
セッティングしようと思ったら、すぐ「メシ食おう」とS社長。
まあ社長がそう言うならと隣のレストランに飛び込む。
「ビールいく?」
今から収録なのにビールを勧めるS社長。

しばらくしてスタッフが飛んでくる。
「シンバルが1枚しかないけどいいのか?」
慌ててたのでハイハットもシンバルも忘れて来ている。
「ま、あてぶりなんでいいでしょ」
とりあえずビールを飲む。
「カメリハとかはあるよね?」
S社長に一応チェックを入れる。ワシは今日どんな曲をやるのかも知らんのだ。
日本だとサウンド・チェックにカメラリハーサルにゲネプロと呼ばれる通しリハ、
結局最低でも3度は同じ曲をやるので、
これだけやればきっちり覚えてしまう。
まあ3回も曲を聞ければ完璧なのでビールでも飲みながら待つことにする。

しかし待てども待てども呼びに来ない。
これでは収録前に酔いつぶれてしまう。
まだ曲も聞いてないし、
ドラムのパーツも足りないので特殊なセッティングもしたい。
「俺、先に行くよ」
と言うワシをS社長が止める。
「まだ前の収録が終わってないんだからぁ。行ってもしゃーないよ。飲も!」
飲も!じゃねえって感じである。

しばらくしてスタッフが呼びに来る。
行って見ると前の収録は零点(ゼロ・ポイント)と言うロックバンド。
売れない頃に時々一緒に遊んだもんだが、今はブレイクして大金持ちである。

そこのドラマーからハイハット等忘れ物を借りようかなあとも思ったが、
まああてぶりだからいいか、と自分の歯抜けドラムをセッティングする。
タムを左側に多めに被せて、ハイハットがあるべきところを隠すようにする。
まあハンディーカメラが傍まで回り込まない限り自然なセッティングではある。

リハーサルが始まる。
「ファンキー、衣装を出せ。カメラ合わせで吊るしてやるから」
スタッフが言いに来るが、
「ほならワシ、その衣装に着替えてリハやりまっさ」
そそくさといつもの黄色い「寝巻き」と呼ばれた服に着替える。
これしか持ってないのである。
ご丁寧に同じく黄色にコーディネートされたバンダナ付である。

カメリハが始まる・・・ように見えるがイントロが流れるとすぐ次の曲に行く。
「ああ、これはサウンドチェックなのね・・・」
と納得しつつ一応あてぶりなどをやっては見るものの、
じーっとこちらを覗きこむ美人ADが気にかかって仕方がない。
また「外国人は出演禁止」とか言われても困るので、
一生懸命
「実はのおばあさんは中国人で、私は日本で生まれた華僑で・・・」
とか言い訳を考える。
外国人はダメだが華僑はいいと言うのは差別である。
それでもじーっとこっちを見てるので
「どうかしましたか?」
と中国語で声をかけてみたら、
「いや、あなたの服を見てただけよ」
とちょっときつめの(中国美人はだいたいきつめだが)美人は答える。

何事もなかったかのようにサウンドチェックが進むかに見えたが、
おもむろにS社長がやって来て、
「ファンキーさん、そのバンダナ、ダメだって。
ついでに髪の毛も後ろで結わえて下さい」
前回中央電視台の公開録画のイベントに出演した時も、
偉い人からバンダナにクレームを受け、
外して長髪のままいたらそれもクレームを受け、
結局侍のように髪をたばねてコンガを叩いた。
中国のお偉いさんはバンダナが嫌いなのか!!!
しかもワシ以外の奴はみんな同じく長髪やでぇ。
あのオタクの新人くんはよくって、何でワシだけあかんねん!

バンダナを外し、髪を結わえて残り数曲のイントロ部分を合わせたらいきなり
「はい本番です!」
本番かいな!カメリハはやらんのでっかいな!ゲネプロは?・・・
ワシ、どんな曲かまだ全然知りまへんがな・・・

楽屋でS社長に「CDウォークマンある?」と聞いて見る。
「ないよ」
お前、楽屋では音聞ける言うたやないかい!

どんな曲をやるやもわからずそのままステージに・・・
「アジア最高のドラムキング、ファンキーです」
陳琳からものものしく紹介されて公開録画用の客に向かって挨拶する。
マヌケである・・・
曲が始まる。
カメラが右手方向から回り込む。
「おいおい、これ、バラードやんか・・・ドラム入ってないやんけ!」
どうせ回り込むなら激しい曲で回り込んで欲しいもんやった・・・
ハイハットがないのを身体で隠しながら、
音には実際は入ってないシンバルなんかを叩いてみたりする・・・
大マヌケである・・・

曲の後半でドラムが入る。
あれ?聞いたことあるなあ・・・
思い出せばこれ、俺がレコーディングで叩いた曲である。
そうなれば話は早い。
曲は忘れていても癖はわかるから、
オカズとか入りのフレーズを聞けばそれだけですっと叩ける。
すまん!俺のフレーズって多彩に見えて実は結構ワンパターンなのよ・・・

2曲目はアップテンポの曲。
これも俺がレコーディングで叩いた曲。
このプレイを聞いて
張亜東に「自分の曲は今後全部こいつに叩かせる」と言わしめた。
しかしどんな曲やら覚えてはいない。
情けない・・・

だいたいスタジオミュージシャンと言う仕事は、
その音楽自体を実はあんまし覚えていない。
プレイも自分の手癖手なりでやっているので
自分の音楽生活としてはさほど印象に残ってない仕事が多い。

その昔、少年隊のレコーディングに呼ばれた。
どんな曲やらまるで覚えてないが、
ある時有線で流れてたドラムフレーズで、
「これ、俺に似てるドラマーやなあ」
と思ったらその曲だった。

街角のオーディオショップのテレコからドラムソロが流れてた。
「いなたいソロやってんなあ。誰が叩いてんねん」
と思ったらキョン2に提供した曲でワシが叩いたソロやった。

そんなことをぼーっと思い出しながら収録は進み、
アップの曲ではハイハットを叩く振りをしながらスティックは空を切る。
これって大リーグボール3号の星飛馬の手首ぐらい負担がかかるのよ・・・
過酷な100本ツアーで傷めた手首は勲章になるが、
あてぶりの仕事にハイハット忘れて傷めた手首はどうしようもない・・・

ステージは進み、今度は陳琳の最新アルバムからではなく、
いきなり過去の彼女のヒット曲が流れ出した。
もちろん知らない曲なのだが、音が流れたらついあてぶりをしてしまい、
バンドのメンバーもこれは打ち合わせになかったのか、
さすがにみんな狼狽は隠せない。
キーボードは鍵盤までアップにはならないのでいいが、
ギターやベースは指板が画面に映り込むので必死である。
ギターの奴など困り果ててドラムを煽ってる振りをしながら後ろを向いている。
後姿で煽っているフリをしながら顔で困っているのである。
「頼むからワシにその困った顔を向けるな!ワシの方が困ってんねん!」

過去のヒット曲、1コーラスが終わり、いきなり次の曲につながる。
「ヒットメドレーやないかい!」
テンポが変わるとドラマーはもうお手上げである。
もうどうしようもないとむちゃくちゃ合わせていたが、
何かその中の曲でも合わせやすい曲と合わせにくい曲とある。
合わせやすい曲をあてぶりしながらふと思い出した。
この曲はワシが6年前にレコーディングで叩いた曲である。

懐かしいなあ・・・

当時はOnAirしてはいけない精神汚染音楽だったロックが、
革命の歌の残骸である中国歌謡を凌駕し、
その巻き返しとも言えるニューミュージック(古い言い方やなあ・・・)
がポップス界を席捲していった。
陳琳もそのひとりである。
そして今では、
日本と同じく宣伝費をかけない音楽はどんないいものであっても売れず、
ロックバンドはテレビに出て金を稼ぎ、
こうして歌謡曲歌手と肩を並べてカメラに媚を売る。

ま、俺なんぞもそんな世界で
スタジオミュージシャンやバックバンドをやってるんだがね。

収録が無事終わり、
ドラムセットなどを片付けていると、
いきなり陳琳のマネージャーからギャラを手渡される。
「そんなあんたぁ・・・ステージで裸銭渡さんでもぉ・・・」
まああてぶりなんで
スタジオ仕事やアレンジ・プロデュース料に比べたら微々たるもんだが、
それでもここ数日は遊んで暮らせる。

ま、いいか・・・飲みに行こっ!

ファンキー末吉

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2000年3月23日

点滴打ちながら四川旅行

いやー・・・
実は身体を壊してたんですよ・・・
いや、これほんま!

先月X.Y.Z.で東北ツアーに行った時、
何やら身体が重いなあと思ってたところ、
八戸に移動したとたん身体が動かんようになってしまった。
あんなしんどかったのは前回ジュディマリの公太と四川旅行に行った時以来である。

まずノドが腫れて、
肩こりと腰こりがむちゃんこひどくなったような感じでやって来て、
ツバを飲み込むのも痛いし、
寝返り打つにも痛いし・・・
起きるに起きられんようになってしまう。

これが四川に旅行中だった時はまたひどかった。
医者に行き、
またこれが長い中国渡航経験の中で中国の医者に行くのは初めて。
うちの嫁はもともと医者で、
まあ中国っつうとこは日本と違ってお医者さんと言うのはそんなに偉くない。
共産主義国家の中では、
基本的に無料である医者と言う職業は教師に次いで「金にならないNo.1職業」
つまり今や開放経済真っ盛りのこの国では
「なりたくない職業ワースト1」に近い。
つまり日本のように厳しい国家試験をパスしてやっとなり得る職業ではなく、
うちの嫁のように短大卒業すると誰でもぽっとなれる職業である。
当然医者にも当たり外れが多く、
うちの嫁も当直かなんかで夜中に詰めてて、
交通事故かなんかで運ばれた急患にあわてふためいて、
「ええい!縫っちゃえ」
とばかり応急手当をしたと言う。
あんた歯医者やろうが!
と突っ込もうとした俺であるが、
そんなこんなで嫁は出産をどうしても中国ではやりたがらなかった。
「命を中国の医者に預けるつもりはない」と言う。
いやー、あんたみたいな医者ばっかりやないでぇ、きっと。

などと言う話は置いといて、
四川省重慶のそのお医者さんは親切だった。
寝かされて点滴を打ってくれ、
「明日また来なさい」
と言う女医さんに
「でも明日も旅なんでここには来れないんですよ」
と答えた俺に、彼女は飲み薬と共に点滴の1セットを持たせてくれた。
でも点滴のビンはともかく、
それにぶら下がっとる針を誰が打つんじゃい!

一緒に旅をしていたJazz-ya北京の責任者、安田に、
「お前もこれだけ成功するにはヤバいこともやっとるやろ。
お前なら注射の2,3本打ったことあるはずじゃ」
と言ってカマをかけたが外れた。
まあ麻薬はこの国では死刑やからなあ・・・

まあ行く先々で町医者を探し、
あの時はまるで四川省病院巡りの旅だった印象がある。
覚えているのは飲み薬の抗生物質がやたら飛ぶこと・・・
アメリカもそうなのだろうが、
中国の薬はそれはそれはきつい。
「病気になったらとにかく水を飲め」
の教え通りとにかく「飲んじゃ寝ぇ、飲んじゃ寝ぇ」の毎日。
これが酒じゃないのが残念だが、
その分抗生物質で飛べた。

さて日本、それも東北の、長いツアー人生の中でも行ったことがなかった土地、
八戸初上陸である。
ホテルではなく旅館に投宿し、
着くや否やバタンQ(死語)。
八戸Roxxと言うライブハウスは、今回我々のためにPAまで増設してくれ、
非常に熱心に応援してくれているのでまさかキャンセルするわけにもいかない。
仕方ないのでほぼ「本番だけ」モードにしてもらう。
小屋が狭く、ぎゅうぎゅう満タンの2daysなのであるが、
どちらも本番ぎりぎりまで寝ていて、
そのまま車に乗せられていきなりステージ。
温度差30度はあるだろうそのステージで酸欠ライブをやり、
一歩外に出るとまるで湯上りのように身体から湯気が出る。
そしてまた車に乗せられて帰る。
バタンQ(死語)・・・
それを2日間繰り返したが、
次の日の盛岡移動で本格的にダウン。
医者に駆け込んで薬をもらったが、
これが中国のように強くもなければ点滴も打ってくれない。
水をしこたま買って来て、
また「飲んじゃ寝ぇ、飲んじゃ寝ぇ」
しかし何も飛べないので苦しいだけである。

東京に帰って嫁に怒られた。
「あんた酒、もうやめなさい!」
ほんまやな・・・と納得。
酒をやめたら人生の楽しみのほとんどがなくなってしまうが、
この苦しさには代えられない。

思えばこの時期、
一番パワーがなかった。
そりゃ身体が動かんのやからパワーもへったくれもないが、
その上精神まで限界に来ていて、
「身体が何じゃい!根性じゃい!」
と言う無茶がもうきかん。
よぼよぼのジジイのようにとぼとぼと旅館の食堂に行って、
痛いノドに押し込むようにメシを食い、
風呂だけが楽しみで
(本当は風呂も悪いんじゃないかとみんなに言われたが、
身体が一瞬軽くなるのでついつい入ってしまう)
でもライブだけはプロとしてちゃんとした演奏をやるのだが、
体力がないので、なるだけフォームをきちんとし、
客煽りなどもなるだけ控えて、それはそれは優等生な演奏。
最近はフォームが変わって来て力でぶんまわすようになりだしたんで、
そんな最近の演奏に比べたらはるかに安定はしている。
でもそれってロック?

自分の身体が動かんと言うのはそれはそれは情けないが、
それより、パソコンも開けない、ゆえに原稿も書けない、
ゆえに「カラオケで学ぼう中国語」の執筆も途絶え、発売が延期になるとか、
何か精神的にも闘争心が失われてゆくのが悲しい。

思えばこの時期、パワーのかけらもなかった。
そんな自分を振り返りながらこんなことを考えた。
「こんな人間からパワーと根性を取ってしまったら、
それはそれはただのイヤなジジイやなあ・・・」
ほんまやほんまや。
どうせ今さら優等生にはなれんからなあ・・・
基本的にイヤなジジンやで、この男、やっぱ・・・
動いてなんぼやなあ・・・

ファンキー末吉

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1999年9月27日

まったく中国っつう国は・・・!その2

今日は朝9時半から夜中の1時半まで、
ラジオの収録が目白押し・・・
俺はいったい何をする人なんやろか・・・


さて今日のお題。

まったく中国っつう国は・・・!その2。
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思えば30代は中国で明け暮れた。
90年に針治療に行く友人のお供で何の気なしに訪れた北京。
天安門事件の翌年でもあり、
締め付けの厳しい当時の北京で、
地下クラブでロックを演奏する若者達と出会った。
「これぞ本物のロックだ!」
魂を揺さぶられた俺は、
「俺も中国人になる!」
と、そのバンドの追っかけを妻にして今に至る。

そのバンド、黒豹はその後、
開放経済政策を歩む中国政府と、
ある時は「精神汚染音楽」として対立し、
またある時は「共に金を儲けよう」と手を結び、
揺り返しや波の振幅が落ち着いた昨今となっては、
はてさて俺の魂を焦がしたあの「本物のロック」
とやらはどこへ行ってしまったのだろう。

黒豹は商業ロックの波に乗り、
最高動員数40万人(のスタジアムを2Days?)を誇る、
名実共に中国ナンバー1のロックバンドとなり、
若者は「黒豹に続け」とばかり、
今や北京はバンドブームに沸く。

その火付け役の末端はひょっとして俺か?
李慧珍と言う田舎から出て来た小娘と一緒に、
自分の魂を焦がした中国ロックを再生した。
新人賞を総ナメにし、
中国のグラミー賞作曲賞とやらを俺にも頂いた。

でもそれってロックか?
曲を書けるわけでもなく、
ギターが弾けるわけでもなく、
かと言って自分でバンドが組めるわけでもない、
ただただ声が、
この天性の声がひたすらロックだったこの小娘ははたして
「ロックシンガー」なんだろうか?
うーむ・・・
俺こそが、この愛してやまない中国ロックにトドメを刺した人間
なんではあるまいか・・・


安田と言う近所の若い衆に
「お前、明日から北京に行け、
何でもいいから地盤を作るまで帰って来んな!」
と金を持たせて放り出したら、
Jazz-yaと言うBarを立ち上げて、
北京ナンバー1のバーに選ばれた。
非常に儲かってるらしい。
はよう分け前くれんかい!

俺とて今や北京で一番高いミュージシャン。
仲間にも仕事にも困らない。
こんな世界一物価の高い島国に住んで、
人民元稼ぎに飛行機に乗るんじゃあまりに割りが合わない。
早くそれを逆にするべきじゃ。
北京に移住しようと何度も夢見た。
仕事の全部をインターネットで出来るようにし、
今や電源と電話線さえあれば全世界どこででも生きていける。

よし、もう今年には引越しじゃ!
と思ったら急につまらなくなった。
口説いて口説いて、やっとヤレるかとなると急に冷めるようなもんか。
嫁は嫁で、
「ニュージーランドに移民して、
牧場を経営しながら子供を育てる」
といきまいている。
どうもインターネットとやらで
ニュージーランドの美しいページを見せたアホがおったようだ。
おまけにニュージーランドは中国人の移民を歓迎する国らしい。

世界じゅうに華僑ネットワークがあるかの国の方々である。
親戚のひとりがすでにこの地で住んでいることを調べ上げた。
もう親戚がいるとなれば「自分の国」である。
はてさてどうなることやら・・・

親戚と言えば、
香港の有名な歌手の夫婦、
ジョージ・ラムとサリー・イップは俺の親戚になるらしい。
嫁の母方の親戚の娘が、
ジョージ・ラムの親戚に嫁いだらしい。
「香港で仕事をする時は訪ねて行きなさい」
嫁の母は俺にそう言うが、
会ったこともない日本人ドラマーが
「親戚です」
とばかり会いに行って、
「はいそうですか」
とばかり会ってくれるもんか。
さらには一緒に仕事などしてくれるもんか。
などと嫁やその友人達に言うと、
「会ってくれるに決まってるじゃない。親戚でしょ」
「はぁ?」
「仕事するに決まってるじゃない。向こうにとってもメリットなんだから」
「はぁ?」
どうも人間の根本がこの人たちとは違っているのだろう。
俺達島国の人間は・・・


さて、上海で行われる予定だった建国50周年Jazzイベントが
よくわからない下手な日本語のFax1枚にて
突然延期された話は前回お送りしたが、
実は同じ日程で平行して凄いイベントがブッキングされようとしていた。

発端は香港の俺のエージェント、MUSIC WEEK。
そこのQueenyと言うやり手の中国人女性が、
いきなり凄い話を持ちかけて来ていた。
「ファンキー、10月2日から7日まで空いてるか」
空いてるかと言われてももうXYZのライブが入ってるがな。
それに上海もあるし・・・
「上海なんてどうでもいい。
こっちの方がメリットがあるから、
すぐにキャンセルしてせめてWeiWeiだけでもこっちによこせ」
WeiWeiとは五星旗(Five Star Flag)の二胡奏者である。

なんかギリシャのパルテノン神殿と、
エジプトのピラミッド近くに巨大なステージを組んで、この2箇所で
2000年に向けた中国人の手による最大の音楽イベントが開かれると言う。
マンガみたいな話である。
こんな巨大なイベントが
10日前にまだ出演者も決まってないと言うんだからウソみたいだが、
中国ではコンサートが一週間前に決まったりすることもあるので
ホントみたいな話でもある。
俺はスケジュールの都合で出演出来んが、
WeiWeiひとりでいいなら是非出演させたいもんだ。

まず事務所に打診する。
「末吉なぁ、いくらなんでももう決定が出てる上海に、
こちらの都合で10日前に出演キャンセルするっつうのは出来んでぇ」
「中国相手やろ、かめへんかめへん」
「お前なあ、そんな仕事のやり方はいくら何でも俺は出来ん」
等等、綾社長とすったもんだがあったが、
結果としては、その綾社長が義理立てした中国に裏切られ、
スケジュールにはぽっかりと大穴が空くこととなった。
「Queenyさん、そのイベント、今からでもブッキング出来ますか・・・」
日本人とは本当に真面目な国民である。
すでにこの国際的イベントに早々と乗り換えていた中国人歌手が何人いたことやら。
いや、ほんまはみんな乗り換えたから上海が延期されたんちゃうか・・・

まったく中国って国は・・・


さて、そんな中、
延期となっていた建国50周年Jazzイベントin上海であるが、
いきなり一通のFaxにより、
「規模を縮小して10月29日、30日に決定となりました」
と通告された。
一方的に日にちを変更され、
一方的に日にちを指定されて他の出演者達はみんな来れるんだろうか。
中国人歌手だと近くに代わりがそれこそいーっぱいいるからいいだろうが、
外国人アーティストはなかなかそうはいかんでぇ。
「ファンキーさんスケジュールでダメだったんで
代わりに西城秀樹さんブッキングしてくれませんかねえ・・・」
なんて言われるのがオチである。

そう言えば昔、そうやって頼まれて
西城秀樹さんの事務所にイベントの要請書を転送したことがあった。
その他、頼まれていろんな事務所に同じことをやってたら、
最後には井上陽水さんのマネージャーから、
「こんなことしてたらあんたの信用落すよ」
と言われて金輪際やめた。

まったくもって中国って国は・・・

「どなんすんねん、行くの?」
綾社長に聞いてみる。
「もうどっちでもええわ」
綾社長ももう懲りたようである。
スケジュールを見ると、
五星旗(Five Star Flag)のメンバーはもうそれぞれ仕事が入っている。
XYZを見ると・・・
なんとぽっかり空いている・・・
行くか、やめるか・・・
みの吉和尚にでも決めてもらうか。

ファンキー末吉


ps.
台湾の震災へのチャリティーコンサートが、
ジュディー・オングさん、
西城秀樹さん、達の手によって開かれます。
10月14日新宿厚生年金会館だそうです。
ファンキー末吉も呼ばれてます。
詳細はまた追ってお知らせ致します。



また義援金を下記それぞれの方法にて募集しております。

日本赤十字社=郵便振替00110・2・5606
 通信欄に「台湾地震」と記入

中華民国留日神戸華僑総会=神栄信用金庫本店
 普通口座0094620「台湾大震災義援金」

台湾駐日経済文化代表団=第一勧銀白金支店
 普通口座1424337「台湾大地震救済義援金」

在日台湾同郷会=郵便振替00100・3・137580
 通信欄に「台湾地震救援」と記入

千葉銀行各支店の窓口にて
「bayfm・台湾大地震義援金係」と言う

郵便振替 00970−7−39728
宛先:阪神大震災地元NGO救援連絡会議
通信欄:「台湾地震支援 NGO災害救援金」と記入


そんな中国人を救援したいファンキー末吉でした。

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1999年9月24日

上海のイベントドタキャン!理由は雨が降るから?・・・

読者数をチェックしてみたら、もう1300を超えていた。
しかも日に日に増えつづけている・・・
こんなんでええんやろか・・・


さて今日のお題。

まったく中国っつう国は・・・!


うちの嫁の国、中国は今年建国50周年である。
マカオも今年返還されることやし、
各地でイベント等が目白押し。

そんな中、上海で建国50周年Jazzイベントが開かれると言う。
もちろん政府主催である。

上海で日本居酒屋を開いて大成功している和僑の大先輩、
勝山さんから電話が入ったのはもう7月も半ばを過ぎた頃だった。
「日本にファンキーっつうすんごいドラマーがおるけん、
その人呼んだらもう盛り上がること間違いなか!」
と主催者に掛け合ったとか掛け合わなかったとか・・・
(ちなみに彼は長崎出身)
政府主催のイベントのアテンドを居酒屋のオヤジがやるのも、
これ、中国。

北京では知らない人はいないファンキーの名も、
上海まではさすがにそのネームバリューも及ばないのか、
「ほな資料を見せとくなはれ」
と言ったとか言わなかったとか。(どっちやねん!)
ともかくファンキー末吉関連のビデオは上海のお偉いさんの手に送られた。

「これは凄い!」
と気に入られたユニットが五星旗(Five Star Flag)とXYZ。
五星旗はJazzバンド(少なくとも俺はそう思っている)やからええけど、
なんでドドドハードロックのXYZがJazzフェスティバルやねん!
「Jazzフェスって言うことで許可とって、
その実はポップスフェスティバルみたいですよ」
勝山さんはそう説明する。
まあ中国のこのテには俺は慣れっこである。

問題は「基本的にノーギャラ」だと言うことだが、
これにもすでに慣れっこである。


時は1992年、
爆風スランプの北京公演を実現させた時の話。
ラジオ北京の開局45周年イベントにゲストとして呼ばれた。
同じく「基本的にノーギャラ」である。
だが交通費と宿泊費は主催者持ちと言う。

しかしそれが土壇場になって話が違って来た。
「あなたたちにお払いする経費がない。
あなたたち、自分でスポンサーを見つけて来て、
その広告料を経費に当てるのがよい」
そんなこと言われてもなあ・・・
「ホイットニー・ヒューストンも、
フリオ・イグレッシアスもみんな、
そうやって自分で経費を作る。
どうしてあなたたちにだけ経費払えるか」
そんなこと言われてもなあ・・・
経費払う言うから初めてこの話があるんやろ。

ぶち切れた俺は、
覚えたての中国語の「反語表現」を使ってこう言った。
「金がなくってどうして中国まで来れようぞ!」
よく時代劇で大げさに身振りをつけて見栄を張る、あれである。
勝った!
と思った瞬間、主催者は俺の身振り手振りをそっくりまねてこう言った。
「金がなくってどうしてあなたたちに払えようぞ!」
負けた・・・

(詳しい話は著作、大陸ロック漂流記に記してあります)
(参照)http://www.micras.ne.jp/funky/Chosaku/Chosaku.html

「来れない、じゃあやれない。じゃあ仕方がない」
仕方がない言うてももうスケジュールはFixしとるしなあ・・・
まあもちろん
ホイットニーヒューストンもフリオイグレッシアスも来るわきゃないのだが、
結局その時は、
所属事務所のアミューズが泣いて経費の一切を出して解決したが、
今回はそうはいかない。

「綾さん(ファンキーコーポレーション社長)、まさか上海って、
チケット代とりあえず日本側が立て替えて、上海で清算とか言うて来てないやろな」
「言うてるで」
「絶対それやったらアカンでぇ。着いたら"金ない、払えん"で終わるでぇ」
「ひえー・・・」
中国とビジネスするのは大変である。


さてメンバーの方はと言えば、
五星旗(Five Star Flag)は北京レコーディングとかいろいろで中国は慣れているが、
XYZの二井原実と橘高文彦は、この暗黒大陸は初めてである。
「ファンキーぃー、ハードロックなんかやったら捕まったりせえへんやろうなあ」
二井原からナキが入る。

「まあ爆風がやった時は、煽り過ぎて電源落されて、
公安がなだれ込んで来て、スタッフは殴られ蹴られで拉致され、
それでもステージをやめなかった俺らは別室に監禁され・・・」
(参照:大陸ロック漂流記)
苦い思い出をひとしきり語ると二井原がマジでびびった。
「ほんまかいな、ファンキーぃー・・・」
ウソを言ったって仕方がないが、
当時に比べロックが市民権を得てる昨今の上に、
今回は政治の中心、北京ではなく、
商業の中心、上海である。

「まあ、殺されることはないから安心せぇ。
まあ銃向けられたとしても標的はボーカルだけやろうしな」
俺は都合のいい時だけバックバンドになる。


さて、いろんなことを言いながら、
本番まであと10日あまりとなった先日、
上海側から一枚のFaxが届いた。

綾社長は怒り狂ったが、
俺はひさびさにあまりにおもろかったので、
全文をここに記したいと思う。
(ちなみに全文日本語である)


To:西部智子様(注釈:ファンキーコーポレーション社員)

こんにちは、芸術祭の事をご苦労様でした。
今、不幸のNewsをおしらせします。
今年台風が強いし、雨もばかり。
十月の気候を最近預測をしました。
雨がおそいです。
その太めに(注釈:"ために"の間違いだと思う)
体育館の演奏会を変化しますと組織委員会を決定しました。
上海市万体館へうつします。
私はこの決定について、難かしいです。
まず、切符も買いました。
POSTもたくさん印刷をした。
机票(注釈:中国語で航空チケットの意味)も手に入れました・・・
十分の準備は全部おわりました。
市の決定です。
もし雨を降りましたら、楽器を壊れます。
お客もこない・・・
いろんな理由で演奏会はむ理也理(注釈:むりやりと言う意味だと思う)
延期をしました。
今まで私達は期日変化の準確日程(注釈:?)をまっています。
返じをおそくになって、ほんとにもしわけありません。
皆様に伝える時は、皆におごろでしょうか。(注釈:?)
宜しくお願い致します。
政府の代表としてあやまります。
勝山様に伝え下さい。
くわしくは勝山様と相談をします。


まあ政府の代表がわざわざ日本語でFaxくれたんだから許すことにしよう。
This is China!
ちなみにアメリカから出演する予定だったグループは訴訟を起こすらしい。
まだまだ青いね。

ファンキー末吉。

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みの吉和尚のひとり言
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みの吉和尚とは・・・・

日本人、いやアジア人が初めてアメリカで大成功を収めたハードロックバンド
「ラウドネス」
のボーカルとして、
当時は
「アメリカのハイスクールで今一番流行っていることは何?」
と言う質問に
「ラウドネスの変な英語をマネて歌うこと」
とまで言わしめた、
二井原実のペンネーム。

「アメリカ人は日本製の車に乗り、
日本製のカーステレオで、
日本のハードロックバンドの音楽を聞く」
と大パッシングを受けたその張本人は実はただのアホやった。

「お前英語で喋っててもこんなにアホなんか」
と言う質問に
「自慢やないけどなあ、
バンヘイレンも、モトリークルーも、AC/DCも、
みーんな俺のことアホやと思てるで」
と答えた男。

こんな日本の恥を世界に送り出したのは誰じゃ!

文責:ファンキー末吉
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みの吉 9/20分

さていよいよXYZレコードより『XYZデビューCD』リリースされます!
タイトルは『ASIANN TYPHOON』です。12/3発売です!
シングルは『DON'T LET THE SUN GO DOWN!』11/26発売です!
ヨ・ロ・シ・クね!買ってね!



さて、わしは気が小さいと思う。
一万人の前で歌えても、
2〜3人の前で急に弾き語りを頼まれたらそのとたん酔いが醒めてしまう。
知らない人2〜3人はそんなに緊張しません。
2〜3人と言っても知人であると言う条件である。知人だけだったらまだ良い。
知人の友達なんていた日には・・・・。緊張しまくりです。(汗)

カラオケには全く自信がないし。
カラオケに行くことになった日にゃあ〜〜〜た、手に汗びっしょりでっせ。
「それではお待ちかね!
世界をまたにかけた二井原さんに歌ってもらいましょう!」
って、ほめ殺しかい!!
わしは自慢じゃないが『うた下手なんじゃい!』
カラオケ店内凄い期待の中わしはいったい『何を歌えっちゅうねん!!』
「INTHE MIRROR」でも店内こだまさせたらええんか?
あれまじでカラオケで歌ったら聞いてる方『引く』っちゅうねん。
わしは歌えんのよ〜〜!普通の曲が普通のキーでは。
鈴木あみ、globe、はキー的に歌えるかもね。
とは言うものの流行りの曲は全く知らんし。
声がハスキーやからおっさんや、おばさんに「森進一」リクエストされるし。
わしは歌えんのよ「演歌」は。
でも「宇多田ヒカル」だっら全く知らん「演歌」のほうが上手く歌えるかもね。

いつだったか、自分の曲「アレスの嘆き」をカラオケ道場で歌ったら38点で
「もう一息!」と器械に評価された。(無念じゃ)

では、もう一度!!
さていよいよXYZレコードより『XYZデビューCD』リリースされます!
タイトルは『ASIANN TYPHOON』です。12/3発売です!
シングルは『DON'T LET THE SUN GO DOWN!』11/26発売です!

みの吉

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