ひとりドラムの軌跡
ドラムセットと伴奏をPA設備さえあれば全世界どこにでも行きます!!
呼んで下さい!!こちら


ファンキー末吉BLOG モバイル版はこちら
最新のひとりごと
私とベトナムの物語
カテゴリー
JASRACとの戦い
Live Bar X.Y.Z.→A
おもろい話
おもろい話(中国のその他の地方)
おもろい話(北京)
おもろい話(日本)
おもろい話(最優秀作品)
おもろい話(香港とその他の外国)
カンボジア希望の星プロジェクト
キャンピングカーにて国内ツアー!!
クメール語講座
デブが来りてピアノ弾く
ドラムの叩き方
全中国Pairのツアー
全中国ドラムクリニックツアー
北朝鮮ロックプロジェクト
布衣全中国ツアー
日本人なのに教育を受けられない問題について
零点(ゼロポイント)復活計画
バックナンバー
バックナンバーを表示

このブログのフィードを取得

powered by ウィズダム

X.Y.Z.→A オフィシャルサイト 爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump
今回新録された楽曲のみを
おまけComplete」
としてCD化しました。
OmakeCompleteJacket.jpeg 爆風スランプトリビュート盤を既にご購入されている方は、このCDを買えば「完全版」となり、更には他のCDには収録されていないファンキー末吉の「坂出マイラブ」も収録されてます。
「完全版」としてセットで買うと500円お得な2枚で3500円のセット販売もあります!!
ファンキー末吉関連グッズ
(書籍)











ファンキー末吉関連グッズ
(CD、DVD)


















ファンキー末吉関連グッズ
(その他)

ファンキー末吉楽曲配信サイト

2008年12月27日

北京戻りのはずか・・・

末吉家民族大移動である。
嫁は生まれたばかり(と言ってももう10か月じゃが)の子供を連れて神戸の実家に、
そしてワシはふたりの子供を連れて北京へ。

と言うのも、前回春休みの時に、前の嫁から
「北京のお父さん身体悪い。孫に会いたい言う。
連れて来てくれるよろしか」
と言うので(厳密には元嫁は今アメリカにいて英語でemailなので全然ニュアンスは違うが)、
それじゃあと言うわけで、
高知まで行って子供たちを連れて関空に行き、
いざチェックインしようとしたら、
「パパ、パスポートどこにあるが?」
と言われ愕然となる。

結局パスポートを高知の自宅で紛失してしまい渡航不能。
その後その父は夏には他界し、結局孫には会えなかった。

「そんなことはお前が気にすることはない」
といろんな人は言う。
別れたら母親とも会わさない家庭も多い中、
その別れた嫁の両親に孫を会わす義務は当然ワシにはない。

子供たちも春休みは春休みで忙しいので、
その予定をキャンセルしてわざわざ北京に行くのもめんどくさい。

でもワシは言った。
「うちのじいちゃん去年死んだけど、
あんた達に会えて嬉しかったやろ。
北京のじいちゃんももう長くないんやて。
あんた達に会えたらとっても嬉しいと思う。
人を怒らせることは誰でも出来る。
でも喜ばせることはめったに出来んから、
よかったら北京に行ってやってくれんか」

親に似ず素直な子供たちである。
喜んで行ってくれると言うのに行けなかった。
結局は北京のじいちゃんは孫に会えずに逝ってしまった。

まあそれもワシのせいではないこともわかっている。
でもまあちょっとでも縁があった人が少しでも幸せでいてもらえることは、
ワシにとっても嬉しいことなのでちょっと心残りだった。

そんなこんなで今度は、
「うちのお母さんショックでちょっと元気ないあるよ。
孫に会いたい言うから連れて来てくれるあるか」
(厳密には英語メールなので全然ニュアンスは違うが)
と言うのでそれではと言うことでまた3人分のチケットを買って成田まで行ったのじゃ。
もちろん子供たちのパスポートもちゃんと再交付してである。

ところが今回は
「このお名前では予約がありません」
と窓口で言われる。

旅行会社に問い合わせる。
どうもWingのマレーシアやシンガポールツアーのチケットとかと一緒になって、
どれをキャンセル、どれをOKとなってたのがぐしゃぐしゃとなり、
結局このフライトはキャンセルになってしまってたらしい。

「ほな今からチケットブッキングしてーな!!」
しかし年末である。どのフライトも満席。
仕方がないので北京で待つ元嫁に電話する。
事情を話して子供たちに電話を代わる。
娘の目から一筋の涙が・・・

「ママ・・・泣いてたの?・・・」
うん・・・と子供はうなずく。

よし!しゃーない。
例えワシにその責任がなくても、
ワシは子供を北京に連れて行かねばならんじゃろ。

というわけで旅行会社にまた電話をする。
年を越したらブッキングが出来るということで、
年明けの便を押える手配をして、
後は今日これからどうするかである。

年末に北京から帰って来てすぐに高知に行って年始を過ごす予定だったので、
まずそのチケットが変更できるかどうかを調べたら出来ると言う。
翌日の高知行きは3席だけ空いているというのでそれを取って、
成田から羽田にバスで行き、ビジネスホテルに一泊。
そのまま朝いちの飛行機で高知に帰って来た。

そのまま「ひろめ市場」に直行。

BeerSakeInHirome.JPG

娘が
「パパ、これが飲まずにやってられっかぁ!でしょ?」
と言うので
「それ何?」
と聞くと、
「パパ、前回もそう言ってたよ」
と言うので喜んで飲ませて頂いた。
ちなみに日本酒ワンショット1杯100円。

ワシは年末年始は高知で飲んだくれるのじゃ!!

Posted by ファンキー末吉 at:23:22 | 固定リンク

デブと共に関西ツアー初日神戸

よく考えたらワシらは関西ツアーの曲をコピーしてなかったので、
福生チキンシャックから帰って朝までしこしこ譜面を書く。

「あんたは鉄人か!」
とデブに言われつつ、
そのまま新幹線に飛び乗って神戸まで!!

和佐田主催のライブであり、
ワシとデブとは「さんにーご」というおアホブルースユニットで参加。
「にー」の二井原さんは北京でも会ってるし、
「さん」の三井はんも北京で会ってて知ってるけど、
「ごー」の後藤ゆーぞーさんは・・・ま、ええじゃろ・・・という感じで、
まあデブも緊張感なくリハーサル。

しかし
「せっかく北京から来たんやからたくさん弾かせてあげてね」
と和佐田に言ってあったので、
小林エミ&西野やすしユニットでも参加。

KobayashiEmi.JPG

小林エミさん。
ワシは高校だか若いころに一度ライブを見たことがある。
まあ言ってみればワシのアイドルでもある。
西野やすしさんとは初対面。
既に関西ブルース界の重鎮である。

そんな凄い人たちに囲まれて演奏することもワシや和佐田はもう慣れた。
しかしデブは初めてである。
音楽もおもろい感じの「さんにーご」とは全然違う。

リハ終って本番までの時間に南京町に連れていったデブ、
この日はナーバスになって一日ふさぎこんでいる。

初対面の人間に譜面を渡され、
「ほなやりまひょか」
と1回だけ合わせて
「ほな本番よろしゅう」
で音楽が出来るのか・・・

北京なんかではありえんよ・・・

でも他の人たちはみんな出来る。
ボクだけ出来ないなんてボクはなんてレベルが低いんだ・・・

落ち込むデブ。

デブよ・・・みんな最初はそうなのじゃ。
譜面なんて外国語と一緒。
慣れたらアホでも出来るようになる。

そんなプレッシャーを吹き飛ばすように顔でソロを弾くデブ。
そのソロに三井はんが感激してこう言った。

「アホじゃ!こいつも大アホじゃ!」

アホとは関西では最上級の褒め言葉。
デブよ!喜べ!!お前も既にアホの仲間入りじゃ!

Posted by ファンキー末吉 at:16:48 | 固定リンク

2008年12月17日

全中国ドラムクリニックツアーその16、四川省「成都」

一応この全中国ドラムクリニックツアーの最終日である。
(来年も続くという噂もあるが・・・)

成都を最終日にしたのは四川省大地震によるものも大きい。
お国変われば募金も変わるで、
中国ではコンサートやクリニックなどで募金を集めることが禁止されている。
「ドラムセットをかついで慰問に行くぞ!」と息巻いていたが、
受け入れ先の教育機関も見つからず、
結局成都に新しくパール倶楽部を設立し、
そこから何らかの援助をやっていければという考えである。

今回のクリニックはライブハウスを借り切って行われた。
客はロック好き、音楽好きの若者ばかりである。

だからというわけではないが、今回はちと頑張った。
・・・というのも、実は前日の広州ではブランクが長すぎてあんまし叩けなかったのじゃ。

だいたい練習というものをしないワシは、
だからなるだけライブを入れてドラムを叩くようにしている。
いろんなジャンルを叩けるのもこのためである。

1週間ならまだその日のウォーミングアップである程度回復出来るが、
今回のように2週間以上ダラダラしてたら無理である。
ウォーミングアップはしょせんはウォーミングアップでしかなく、
アドレナリンが出まくったステージ上でのプレイでは、
その状態での身体の持って行き方のみが全てである。

高速プレイが叩けるかどうかをステージで瞬時に判断して、
その日のフレーズをAランクかBランクに割り振り、
まあ往々にしてBランクの方が抑えが利いたいいプレイとなったりするのじゃが、
この日はCランクにまで落とさねばならない事態となっていた。

そして1日たって回復したので少なくともBランクで叩けるだろうと思いつつ、
あとはテンションで持ってゆくしかない。

今までのクリニックだとオープニングや途中に子供の演奏が入るが、
今回は地元のバンドである。
そのうちひとつはアメリカ人によるJazzのバンドであった。

VisionChengDuJazz.JPG

迷わず乱入!!

特Aランクの調子の時にはシンバルレガートをするとシンバルがスティックに吸いつくような感じなのだが、
まあこの日はBランクの上という感じか・・・
Jazzも久しくやってなかったので新鮮なのと大変なのとでかなりテンションが上がった。

ドラムクリニックのいつものメニューも最後にふさわしい内容になったと思う。
もうクリニックというよりはコンサートである。
もう慣れた。

VisionChengDuFood.JPG

四川料理で乾杯!!

盆菜(ペン・ツァイ)という、熱した皿に料理を乗せる料理なのじゃた、
これがまた辛くて旨い!!

同じ辛いのでも四川料理は「麻(マー)」と言って、
山椒の辛さが脳天を直撃する。

演奏後のアドレナリンと相成ってトリップした夜なのであった。

VisionChengDuTrip.JPG

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら

Posted by ファンキー末吉 at:08:11 | 固定リンク

全中国ドラムクリニックツアーその15、広東省「広州」

八王子でダラダラしてたらあっと言う間に2週間たってしまった。
ツアーに旅立つためにまず北京に帰る。

八王子がいくら都内より寒いと言っても、
iPhoneのお天気アプリによると
「最高気温マイナス1度、最低気温マイナス11度」
と、こりゃ水分は一日中凍っている温度である。

滞在時間半日にてすぐに広州に出発!!

空港に迎えに来た人はなんと半袖であった・・・
温度差あり過ぎ!!!

VisionGuangZhouYamCha.JPG

食は広州にあり!というが、やはり広東料理と言えば飲茶(ヤムチャ)
VisionGuangZhouYamCha.JPG

しかしまあ広東料理は香港でもよく食べるのでここでは触れないでおこう。

特筆すべきは、ここのパール倶楽部の生徒には何と日本人がいた!!

VisionGuangZhouRyuuichi.JPG

浜川龍一くん、11歳。
お父さんの仕事の関係で7歳の時から広州にいると言う。
中国人の子供にまじって中国語でドラムを習うという
うちの子供と同じ龍の字を持つ日本人の子供と出会うというのは何か不思議な感覚である。

もちろんこのツアーを廻っていて日本人と出会ったのは初めてである。

そしてここのパール倶楽部には何と3歳の子供がいた!!

VisionGuangZhouDrumKid.JPG

足がほとんど届いていないが、
それでもちゃんとドラムを叩いていた。

こういう子どもが後に・・・「ボク10歳、ドラム歴7年」とか言うんやろうなあ・・・


地ビール飲んで四川省成都へ・・・

VisionGuangZhouBeer.JPG

ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡(こちら

Posted by ファンキー末吉 at:07:45 | 固定リンク

2008年12月 9日

ちょっと悲しかったこと

去年は父親が死に、今年はひぐっつぁんである。
しかもどちらも癌。

父が死んで去年はワシもいそいそと人間ドッグに行ったが、
「どっこも悪いところありません!健康体そのものです!!」
でおしまいである。

XYZの100本ツアーの時も、
「こりゃもう身体ボロボロじゃろう」
と山梨の知り合いの先生に精密検査をしてもらったが、
「問題なし!!健康そのもの!!」
であった。

昔からそうである。
身体がいくらしんどくても実は健康体そのものなのである。

今回実は胃が痛かった。
全中国ドラムクリニックツアーでしこたま飲んでいるのだからそのせいだと思っていたのじゃが、
どうも周りでこれだけ癌で死ぬ人間が出て来たらやっぱり不安である。
ワシは実は医者に行く時にはいつも最悪の覚悟をして行くのである。

そう言えばエイズが流行り出した頃もそうだった。
ニューヨークから帰って来たワシはエイズが発症した症状と同じ水疱が出来、
熱でうなされながら救急車で運ばれた。

「先生・・・エイズなんでしょ・・・」

ワシは遺言から自叙伝の執筆までシュミレーションしながら医者に聞いた。
医者は症状を調べて、「このお年で珍しいですねえ・・・」と付け加えながらこう言った。

「水ぼうそうです」

30過ぎての水ぼうそうはそれはそれは大変である。
寝がえりを打てば背中の水疱をつぶしてシャツを膿だらけにし、
熱にうなされながら静岡と仙台のコンサートをこなし、
ステージでバク転を失敗し、おでこの水疱をつぶし・・・

そんな話はいい。
水ぼうそうは別に命には影響しない。
年取ってやると熱で精子が死んでしまい不妊症になる可能性があるとも言うが、
幸い3人も子供を作ってその世話でてんてこ舞いである。

しかし癌となればシャレにならない。
日野元彦さんというこれも偉大なるJazzドラマーは、
死ぬまで自分の店でドラムを叩き続けてたと言うので、
「こりゃ遺書より先に自分の店作る必要があるなあ・・・」
とばかりまたヒロイックなシュミレイションをしながら精密検査に向かった。

まあ「胃が痛い」のはまぎれもなく「飲み過ぎ」なのであったが、
胃カメラの写真を見せながら医者がこう言った。

「ピロリ菌がいますねえ・・・」

ピロリ菌?・・・
そう言えば爆風でそんな歌をやってたなあ・・・

「年取った人は70%以上の人がこの菌を持っているとも言われてます。
若い人が持ってないことから、衛生状態とかいろんなものが原因とも考えられてますが・・・」

衛生状態・・・
思い当たる節もなきにしもあらず・・・
しかし衛生状態が問題だとするとうちの村の連中は全てピロリ菌と共存してるのか・・・

「今は薬を飲めばまず除菌は出来ますんで薬を出します。
ちょっと多いですけど頑張って飲んで下さいね。
それと・・・便なんですが・・・」
検便のデータを見ながら医者の顔が曇る・・・

「先生・・・大腸癌とかなんかでしょうか・・・」

「いや・・・これは恐らく肛門からの出血だと思われますが・・・」

こ、肛門?・・・・
つまり・・・痔?・・・

「ピロリ菌の除菌の薬が終わったら胃酸を抑える薬を飲んで、
それが終わったら来月の検診までに痔を治してからまた検便して持って来て下さいね」

痔・・・の治療・・・ですか・・・

むっちゃくちゃたくさんの薬を持って帰るワシ・・・
いっきに「年寄り」になったみたいでちょっと悲しい・・・

ManyDrugs.JPG

しかもお医者さん・・・ワシの名前「マサル」になってんですけど・・・

ま、ええか・・・痔ぃ治してからまた医者行こう・・・

Posted by ファンキー末吉 at:10:10 | 固定リンク