
2013年9月27日
Wi-Fiルーターが壊れてしまった・・・
ワシがWi-Fiルーターを使い始めたのは、
嫁が去年iPhoneに機種変更した時にキャンペーンで、
「月額3880円で4Gが使い放題」
という謳い文句に乗って購入してからである。
ワシは海外で各国のいろんなSIMを挿すので歴代ずーっとSIMフリーのiPhoneを使っていたが、
日本で使う時にはSoftBankのSIMをSIMフリーiPhoneに挿してたのだから何か損しているような気分だったが、
これを機会にネットにつなげない月額980円のパックに変更した。
SoftBank製のiPhoneだとSIMロックがかかっていてこのようなSIMは受け付けないようになっているのだが、
ワシのはSIMフリーのiPhoneなのでこのSIMでも認識するのだ。
月額3880円+電話料金980円だったら今までのSoftBankのパケ放題パックより全然安いではないか!!
ところがこの時に購入したWi-Fiルーターが初期型で、
電池はすぐになくなる、熱は持つ、電波は拾わないで使えた代物ではない。
Live Bar X.Y.Z.→AのオーナーKさんなどはSoftBankに乗り込んで
「こんなもん使えるかい!!」
とクレームをつけて次の型のに交換してもらったと言う。
これが電波は掴むし電池は持つしで優秀なのでワシもSoftBankに乗り込んだのだが、
やっぱKさんほどのツワモノではないのであっさりと拒否されてしまった。
仕方ないのでネットで同じものを購入して使ってたのだが、
京都から高知への移動中に突然全く電波を掴まなくなってしまったのだ(>_<)
リハが終わって本番までの間に帯屋町のSoftBankショップに行って、
「壊れましたがな!!」
とルーターを出す。
ところが端末を調べてみると
「これは登録されている端末ではありませんね」
ということで修理対象にならない(>_<)
「では機種変更を」ということにしたが、
ところがこのWi-Fiの名義が嫁の名義なのでそれが簡単にいかない(>_<)
ところが八王子のSoftBankショップと違ってさすがは高知、
「持ち主の委任状が必要ですが電話で委任するということで」
ということでなかなか話がわかる。
八王子なんて子供名義の携帯の変更に、どうしても
「御本人様を連れて来て頂かないと手続きが出来ません」
の一点張り。
「子供なので写真入りのIDはありませんよ。
だったらその辺の子供連れて来ても同じなんじゃないですか?」
とゴネた。
それでもどうしてもその本人(じゃなくてもそう言い張る人)がいないと手続きが出来ないと言うのだ。
「何じゃそのシステムは」という感じである(笑)
だいたいにおいて日本はマニュアルの国なのでこのように意味のないシステムというのがたくさんありすぎる!!
数年前に友人の結婚式に参加した時、
2次会までに時間があったので20人ぐらいが一杯飲める店を探していたのだが、
日本人経営の店は
「まだ開店時間ではありませんので」
と必ず断って来る。
ちょっと早く開けてくれればそれでいいのだ。
ビールぐらい自分たちで入れるし、
給仕も自分たちでやれる。
「開店前に5〜6万の売上が上がりますよ」
と言うのだが、それに乗って来るのは中国系か韓国系の店である。
「ごめんな、おばちゃん一人でやっとるから手が回らんのや」
「かまへんで、ワシら自分でやるからな、おばちゃん料理だけ作っててや」
ビールは自分らで冷蔵庫から出して伝票につける。
グラスも自分で出して、ヘタしたら洗い物まで手伝う勢いである。
日本も昔はこんな国やったんちゃうの?!!!
まあ八王子のSoftBankよりは高知のSoftBankの方が「昔のよき日本」を残してるということかな・・・
ところがこの帯屋町のショップには最新式の機種が品切れであった。
「じゃあそのひとつ前の機種でどうですか?」
そんなそんな〜前回は古い型のもん掴まされて散々苦労したんやないの〜
こんなもん新しい型の方が性能がええに決まっとるんやからどうせやったら新しいのんおくんまし〜・・・
「新しいものはご注文頂いて1週間ほどで届きます」
あかんやん!!ワシは今ネットに繋ぐのにWi-Fiルーターが必要なの!!
そしたら店員さん、今度は高知じゅうのSoftBankのショップに電話をして、
この最新のルーターの在庫があるショップを調べてくれた(驚)
いや〜東京やったらありえんかもな・・・田舎万歳!!*\(^o^)/*
しかしそのショップでは手続きが難航・・・
ワシのSIMをそのまま使えれば何の問題もなかったのぢゃが、
新しいWi-FiはマイクロSIMなのでそのままでは挿せん(>_<)
中国なんかだと店の奥にはSIMカッターがあってジャキンとカットすればそのまま使えるのぢゃが、日本ではSIMをカットするというのは実は違法なのである・・・
つくづくめんどくさい国じゃのう・・・
結局は機種変更ではなく新規ということで、
やはり電話ではなく名義人本人が窓口に来なければならんと言う(怒)
「新規やったら別に同じ名義じゃなくてもワシ名義でええやん!!」
というわけで結局ワシ名義で新規登録した。
問題は残り7ヶ月ある昔のSIMである。
解約すれば違約金と残りの月賦で2万円ちょい払わねばならない。
使うとすると大昔の使えないルーターで使って毎月3880円を7ヶ月使わねばならない。
差額は7000円ぐらいなのぢゃが、誰か月々1000円ワシに払って7ヶ月使わんかのう・・・
とりあえず同じく980円のネットにつなげないSIMを使っている娘に聞いてみよう・・・
Posted by ファンキー末吉 at:19:42 | 固定リンク
2013年9月25日
江川ゲンタ
イヤなことばかり考えてたら人生こんなイヤなもんはないので、
やはり楽しいことを考えて生きてゆきたいと思う。
いや、みんな実はそう思っているのだ。
だから「楽しいヤツ」というのは人気があるのだ。
中断していた中国のトランぺッターのアルバム制作が再開し、
それと同時に中国の映画音楽の仕事が来たもんだから大忙しである。
アレンジしたり人に振ったりは旅先で出来るが、
「録音」という「実働」だけは必ず自分でやらねばならない。
トドのつまりワシらミュージシャンは「肉体労働」なのであるから、
「出面でなんぼ」「働いてなんぼ」の世界である。
でも実際はワシのスケジュールはMAXになってしまっているので、
「こりゃ無理やなぁ・・・」
という仕事は人に振る。
まあとりあえずあらゆるジャンルのリズムアレンジからオーケストラのアレンジまで自分で出来るのだから人に振らなければ収入は全部自分のものであるが、
特に中国の民謡とか、ワシの頭の中で中国人のように固定してしまってるやつは、
発想を大きく転換してというのがなかなか出来ないので人に振ったりする。
しかし中国とのやり取りはやっぱりワシがやるのだから、
人に仕事を振ってクライアントとの詰めや話し合いは結局自分がタダ働きということになるので仕事としては何をやってるのかわけがわからない。
また、機械でやればタダなのだから制作費が大幅に節減出来て結果自分はもっと儲かるはずなのに、
パーカッションなどという今や「贅沢品」を生で入れたくなってしまう。
いや「パーカッション」と言うより、ワシはきっとこの「江川ゲンタ」という男に会いたかったのだな。
いやなことばかりある毎日で、彼のような本当に「楽しい」人間と仕事をやると、
その仕事だけでなく「人生」も楽しくなったような気がする。
そういうとワシの嫌いなある種のスタジオミュージシャンのように聞こえるかも知れないが、
ゲンタは決してそのような類いの人間ではない。
ワシは「上手ければそれでいいんだ」という人生を送って来たので、
「腕でなく口で稼いでいるスタジオミュージシャン」というのが大嫌いだった。
世の中というのはおかしなもので、
その昔森光子さんがサインに
「私より 下手なあいつが なぜ売れる」
と書いてたという話があるが、
だいたいにしてそんなヤツらの方が売れて金を稼いでるのがこの世の中である。
ところがゲンタはワシが打楽器奏者として尊敬するパーカッショニストのひとりである。
いや、今では「プロデューサー」と紹介した方が正しいか?
いろんな大御所のプロデュースなどもやっている。
ワシが好きなのはパーカッショニストとしての彼の「華」と言うか、
底抜けに「楽しいオーラ」なのである。
まあ人間なので毎日楽しく生きてるわけではないのだろうが、
彼には人を楽しくさせる「何か」がある。
それは最近彼のFacebookにも現れていて、
タイムラインなど見るヒマがないのだけど彼の書き込みだけはついつい見てしまう。
勝手に引用させてもらうが、
「俺はね、好きで太ってるのよ。頑張って太ってるの。
だって俺みたいな男前が痩せてたら誰も俺の音楽を聞いてくれなくなっちゃうでしょ。
だから頑張って頑張って太ってるのよ」
というのには笑いを越えて感心した。
喪黒福造が心のスキマを埋めに来るとしたら、
きっと江川ゲンタは「イヤなこと」があった時に呼びたくなるキャラなのだろう。
1曲はラテンの曲だったので彼の「腕」が必要だったのだが、
もう1曲のFunkの曲もついつい彼を呼んでしまった。
ギャラは当然ながら自分の「持ち出し」になるのだが、
「金を払っても呼びたい」みたいなのが彼にはある。
「こんだけしか払えないんだけど・・・」
とスズメの涙のような額を提示するが、
「いや、自分が必要とされるんだったら金はどうでもいい」
と漢らしい!!
それでは悪いからと、貰い物ではあるけれども家にある酒をプレゼントした。
いや、これがホント、ギャラを渡した時よりも嬉しそうな顔するの(笑)
そんな彼が叩いた曲をダビングやデータ整理で何度も聞くうちに、
彼のそんなモードが曲じゅうに充満して、
本当に「楽しい曲」に仕上がってゆくのな・・・
「音楽は生き様」と言うけれども、
楽しい人間はやっぱ楽しい音を出す。
だからせめて頑張って毎日を楽しく生きようと思う。
神様は平等に人にしんどいことを与えているのだ。
泣いたって怒ったってその数は変わりやしない。
だったら笑えばいいのだ。
ほら今日も好きな音楽やって楽しく酒を飲めた。
それだけで人生儲けもんだな・・・
ってゲンタくんがパーカッションで話しかけて来るよ(笑)
よっしゃー今日も楽しくライブやりますか〜!!
フェロモンオールスターズ大人の遠足ツアー
09月25日(水)大阪Mister Kelly's
09月26日(木)京都「都雅都雅」
09月27日(金)高知X-pt
09月28日(土)岡山「MO:GLA」
Posted by ファンキー末吉 at:10:11 | 固定リンク
受難の日
旅から旅への生活の中で数日八王子に帰ると、
その数日の間にたくさんのレコーディングをせねばならない。
五星旗ツアーで八王子に帰り着いたその途端にそれは始まっていたのだが、
進藤くんのキーボードをMIDI録音するためのインターフェイスが見つからない。
いくらいろんな人が出入りするスタジオだからってそんなものを持って行くヤツはいるわけないので不思議な現象である。
とりあえずその日は諦めて別の日にスケジューリングし直したのだが、
思えばこの時から不運が始まっていたのかも知れない・・・
受難の日、その前日は何とかドラムを録り終わり、
ブースいっぱいにセッティングされたドラムセットを片付けて、
その日は13時から進藤くんのキーボード録り。
店のキーボードを使うというので店の前で待ち合わせ。
その日の夜は和佐田のセッションで高田馬場なので、
いつもなら16時か17時入りだろうと思ってたらいきなり
「15時入りでお願いします」
とメール・・・
15時入りやと14時には出ないと間に合いまへんがな・・・
というわけで進藤くんに連絡して12時に店の前で待ち合わせにしてもらう。
ワシは朝からMIDIインターフェイスを買いに行き、
店には早めに行って先に積み込んどけば時間の節約になろうと11時半には店に行って、
ひとりでキーボードの部品を探す。
店にはキーボードが2台あり、
電源コードを間違うと電源が入らないし、
ダンパーペダルを間違うと極性が違って使えなかったりする。
間違いないようにいろいろ吟味して降りて行ったら、
何とワシの車がレッカーされようとしている(驚)
ワシは目を疑った。
駐車違反を取られないようにハザードはつけているし、
何よりすぐに積み込めるようにカギもかけていない。
「ちょっとちょっと〜!!」
ワシは駆け寄って婦人警官に詰め寄った。
婦人警官はレッカー車を制してワシの車を元通りに置き、
そのフロントガラスに貼ってある切符をワシに渡した。
たった3分で駐車違反?!!!
婦人警官に詰め寄る前にエレベーター前に置いたキーボードを積み込まねばならん。
そのままエレベーター前に行こうとすると、
「車を離れないで下さい!!1秒でも離れたら駐車違反になります!!」
ワシは婦人警官を振り切ってキーボードを運び込む。
ばたんとトランクを閉めて詰め寄る。
「ほなどうせー言うねん!!業務が出来んじゃろ!!」
「周りに駐車場がいくらでもあるんだからそこに停めて作業をして下さい!!」
ワシはあきれて
「あんなとこに停めて積み降ろしが出来るかい!!」
婦人警官は
「1秒でも車を離れたら駐車違反になります!!」
の一点張り。
「もうええわ!!」
金払うたらえんやろ金払うたら・・・
というわけで店のカギを店に返しに行こうとしたら、また
「車を離れないで下さい!!1秒でも離れたら駐車違反になります!!」
と来る。
ワシはカチンと来て、そのままカギを道向こうに捨ててやろうとした。
いや、カギよりも財布だ!!財布を道向こうに投げ捨てて、
「これを拾いに行ったらあかんと言うのやな!!盗まれるのをずーっと見とけと言うのやな!!」
なまじ小さい頃から頭がちょびっとよかったもんで
「あー言えばこー言う」
のイヤな性格である。
ところがここでそんなことをしてたらレコーディングが終わらない。
レコーディングが終わらなければライブに間に合わない。
「ほなあんた達がおらんなってからカギ置きに行くわ!!」
捨て台詞を残して車にどんと座る。
婦人警官は聞かなかった振りをしてまた別車両の取り締まりに行った。
カギを置いて進藤くんと合流して家に向かうが、
腹が立ってまた頭がフル回転する。
だいたいにしてワシの頭がフル回転するとろくなことがないのだ。
異議申し立てをするか?・・・
ネットに上げて問題提起するか?・・・
だいたい、ハザードを付けた車をレッカー移動したら、
その車のバッテリーが上がってしまったらどうするのぢゃ?
カギのかかってない車をレッカー移動して、
保管場所で中身が盗まれたら誰が責任を取るのぢゃ?
それより何よりそもそもが荷物の積み降ろしで1秒でも車を離れたら本当に駐車違反なのか?・・・
頭の中が「戦い」のモードになると他のことが手につかないので、
ここはとりあえずレコーディングに集中しようと思考回路を頑張って切り替える。
ところがこの「悪いモード」というのは連鎖するのか、
さてキーボードをつなごうと電源を差し込むが今度は電源が入らない。
昨日まで普通に使えていたのだろうが突然電源が入らない(涙)
店にあるもう一台のキーボードをまた取りに行こうとなり、
念のため進藤くんに一緒に乗ってもらう。
進藤くんは免許はないが、
またあの婦人警官がいたらしゃーないからワシが車に残って進藤くんにキーボードを取りに行ってもらうしかない。
「レコーディングに呼ばれて何でこんなことに付き合わされないかんねん」
という助手席の進藤くんを見ながらふと思い出した。
近所に住んでるHeyskeさんは昨日発注したアレンジを上げていたので今日はひょっとしてキーボード使わんのと違うか・・・
運転しながら電話する(これも実は法律違反)・・・
「大丈夫ですよ。今から出かけるところですから」
ということで店に行くよりも早くキーボードをGET出来た。
「MIDI使わなくてもUSBで直接パソコンにつなげますよ」
それはいい!!万が一またMIDIがトラブってもUSBという押さえがあるではないか!!!
・・・と思ったらつないでみると両方認識しない(涙)
ドライバーをインストールしてみたり説明書を読んでみたりしたが、
そんなことしてるぐらいなら直接オーディオで録音した方が早い!!
というわけで末吉アレンジの曲は突貫でオーディオレコーディングして、
仮谷アレンジの曲は「あとは任せた!!」でスタジオを飛び出した。
普段忘れ物が多いので、昨日のライブが終わって物販からスティック等機材関係はそのまま車に積んである。
飛び出してそのまま車に乗って中央高速!!・・・
ところがこれが3連休の初日で大渋滞!!(涙)
和佐田に「遅れます」とメールを入れ(これも実は法律違反)、
1時間ほどしてふと気付く。
ライブの機材と物販は昨日のままだからいいとして、
昨日降ろしたステージ衣装関係を全部忘れとるやないの!!!
まあステージ衣装は物販のTシャツをおろせばいいとして、
(おかげでたくさんの物販Tシャツがワシの手元にある)
問題は「靴」である。
靴を忘れてつっかけで車に飛び乗ったので、
ヘタしたらそのままつっかけでドラムを叩く?・・・(涙)
東原力哉さんというJazzドラマーが必ず靴を脱いで裸足で叩くと聞いたので、
とりあえずその日は裸足で叩いて何とか事なきを得る。
ところが今度は家に帰って録音データを整理してたら、
ドラムの録音データに大きな不備が(涙)
もう忙し過ぎて眠た過ぎてわからんなってるんやろな、
オーバーヘッドのチャンネルの片っぽのレベルが異様に小さい(涙)
音質は下がるがそれをまた全部変換して中国に送り直す。
そんなこんなでやっとツアーである。
今度は忘れ物はない!!(キッパリ)
しかし問題はこの違反切符である・・・
この金を払いに行くか?
もしくは無視して使用者として罰金を払うか?
もしくはちゃんと異議申し立てをして戦うか?
そもそもがまたそんなことを考え出すと悪いことばっかり起こるのだ。
人生は小さいことを気にせずに毎日笑って過ごせばそれで「幸せ」なのだ!!
でも法律に詳しい人教えて〜
1、法律的に本当に1秒でも車を離れたら駐車違反なのか
2、ハザードをつけた車をレッカー移動して上がってしまったバッテリーの責任の所在
3、鍵をかけてない車をレッカー移動して盗まれてしまった積み荷の賠償責任
いやいや、そんなことをもう考えるな!!いやいや、知るだけ知りたい〜!!
Posted by ファンキー末吉 at:08:59 | 固定リンク
2013年9月18日
ファンキー末吉を研究し尽くした男
園部の会場のドラムセットを見た時ちょっと驚いた。
それまではライブハウスだったので小屋にあるドラム、
まあだいたいが4点セットのシンプルなものを叩いて来たが、
やはりホールになるとタムもたくさん用意してくれたんだなぁ、
とそう思っていた。
別にドラムのオーダーを聞かれた記憶もないが、
まあ聞かれたとしても
「タムもシンバルもあるだけ並べてくれたらええよ〜」
としか言わないので、
まあ地元の業者があるだけ持って来てくれたんだろうな、
と最初は漠然とそう思っていた。
ところがセッティングをしてゆくうちに変な感覚が湧いて来る。
レンタルではなく、まるで自分のセットのような感覚である。
タム類は8、10、12、14、16と偶数で揃えているし、
ハイハットは13インチのちょっと小さいやつ。
ツーバスではなくワンバスであることと、
チャイナシンバルが二つ減ってクラッシュとスプラッシュが増えていることを除けばほぼ自分のドラムセットと同じである。
スネアに至っては今では製造終了しているアルミのスネア・・・
これは自分が使っているモノ以外他所で見るのは初めてである(笑)
まあ機材にそんなにこだわりを持っている方ではない。
タムは13インチとか入るとチューニングが難しいので偶数で揃えるが、
スネアは別に「鳴ればいい」と思ってるので一度叩いてよく鳴ったら続けてそれをセッティングしているだけである。
ハイハットが小さいインチであるのも、
小さな身体で多くのタムをなるだけ近くにセッティングしたいからであって「音」のポリシーでそうしているわけではない(笑)
でもよくよく考えると、業者が揃えたドラムセットが偶然、
1、タムが8インチから偶数で揃っている
2、ハイハットが普通他のドラマーが使わない小さいインチ数である
3、他所で見たことがないアルミのスネア
という条件を満たすという確率は通常起こり得ないぐらい低いはずである。
ということは誰かがワシの普段使っているセットを意図して揃えてくれたということであるが、それにしても不思議な現象である。
何せワシは機材リストを公開したことがないのである・・・
そんなにドラムオタクではないし、品名も型番もよくわからん(>_<)
「ファンキーさんのドラムはやはりマスターシリーズですか」
と聞かれても、
「さぁ・・・モニターだからその時期その時期の一番いいのをもらうから名前は知らない」
と答えるしかないんだから機材リストを公開しようもないのである。
そうするとここ園部にはかなり熱心なファンキー末吉ウォッチャーがいて、
その人がわざわざワシのためにこのドラムセットを揃えてくれたのか・・・
などと考えていたら、岡崎はんが、
「あ、それな、今日園部吹奏楽団でパーカッション叩きはる久世くんがあんたの大ファンなんやて」
と言って紹介してくれた。
そうかぁ、地元の人達の手作りコンサートで業者が入って機材を揃えるというのもおかしい話である。
これは実は彼のドラムセットでそれをそのまま持って来てくれたのである。
それにしても「コア」である。
「別に機材リストを公開してるわけじゃないのにどうやって同じセットを揃えたの?」
と聞くと、
「写真です!!」
と答える。
なんと久世くん、ネット等にUPされているワシのドラムセットの写真を分析して、
それがどの製品なのかを解析して同じものを買い揃えたのである(凄っ)
「でもアルミのスネアなんて入手困難やったやろ、どうしたの?」
と聞くと、
「ヤフオクです!!」
と胸を張る(激凄っ)
「あいにくスネアはラディックのしかなくて、
こんなんをファンキーさんに叩いてもらうわけにはいかんので今回ヤフオクで探して落札しました!!」
もの凄い話である。
更に飲みながら話を聞いてゆくと、
爆風スランプのファンになったのはアルバム「楽」からで、
(激コアっ!!爆風史上一番売れてないアルバムである)
その中の「ラクダのコブには満月がよく似合う」という曲の
(作ったワシ本人がどんな曲なのか覚えとらん)
イントロのツーバスを使ったオカズにシビれたんです!!
ワシ・・・「たいやきやいた」と「無理だ」意外でツーバスを踏んだ記憶がないが・・・(笑)
それにしても「コア」である。
そしてありがたいことだと思う。
「嫁さんいるの?」
さりげなく聞いてみる。
言わば「道楽」なのであるから嫁さんがいたらこんなことに金など使えようわけがない。
「います!!子供も3人います!!」
アカンやろ・・・(>_<)
聞けば奥さんも子供も同じ吹奏楽団で今日も一緒に演奏したそうである。
羨ましいなぁ・・・家族でこうやって一緒に音楽出来るって・・・
というわけで素敵な思い出をくれた園部吹奏楽団に、
ワシは自分の楽曲のフルバンド譜面を提供したいと思う!!
実はいっぱいあるのよ〜自分の曲のフルバンド譜面〜・・・
爆風の曲なら「転校生は宇宙人」(この話はこちら)
五星旗の曲なら「炎の靴」と「ずっとあなたと」、
あとオリジナルも数曲と、要らんかも知れんが「加古川の男フルバンドバージョン」(笑)
よろしかったら春の定期演奏会、もしくは夏のフルバンドコンテストで使って下さいな。
そしていつまでの仲良く、楽しくご家族で、そして地元の仲間たちと音楽をお楽しみ下さい〜
世界平和!!
Posted by ファンキー末吉 at:10:42 | 固定リンク
2013年9月17日
ドラム譜面のお仕事
音楽の「腕」というのは絶対的に「経験値」によると思う。
大昔の話、和佐田が「俺は譜面は苦手なんや」と言ってた頃、
一度同じスタジオの仕事に呼ばれて、
それが「鋼鉄なんちゃら」というメドレー曲で、
やたら長い勧進帳のような譜面を当日いきなり渡された。
ワシは譜面は得意だと思っていたのだが、
和佐田がすいすいと弾けるのに対してワシは全然叩けなくて泣きそうになったことがある。
気がつけば譜面を書く方になってしまい、
そのような「経験値」が絶対的に不足していたのである。
逆に和佐田は「苦手や」と言いながら
ワシが書いた譜面を呼んで弾くことも多く「経験値」が高くなっていたのでいつの間にやらワシを追い抜いていたというわけだ。
今回の「五星旗3rd」のツアーファイナルは、
ギターの岡崎猛の故郷、京都の園部という街で、
地元の吹奏楽団とジョイントで行う大「コンサート」である。
岡崎はん経由で譜面が送られて来る・・・
何と十数年振りに見たドラム譜!!!!
セッションなどは他の楽器と同じくコード譜を渡されてそれを見ながらリズムパターンは自分で考えながら叩くが、
ドラムの叩き方を音符で書き込んだ「ドラム譜」を見たのは十数年振りである。
あの時は夜総会バンドのライブの後、
その店が夜はハコバンによる演奏が入ると言うので、
そのまま残ってそのドラマーの代わりに数曲叩かせてもらったのだ。
いや〜凄かった!!
客の雰囲気を見ながらバンマスが譜面の番号を言う。
譜面台に乗っている譜面の束の中からその番号の譜面を開くとバンマスからカウントが入る。
「え〜!!!何の曲?!!!」
わからずにただひたすら譜面を読む。
ドラム譜なので大体繰り返し記号が多いのだが、
その時に助かったのはその繰り返し記号の上に「何回繰り返したか」という数字が書かれていたことだ。
人間には「4小節」という「タイム感」が自然に備わっている。
4小節に一度シンバルを叩く、
8小節で小さなオカズを叩く、
16小節で大きなオカズを叩く・・・
だいたいの曲はこのように構成されているが、
まれに1小節余りだとか1小節足らずだとか、
そんな半端な小節の時だけ注意を払い、
基本的には「今が何小節目か」という感覚は頭で数えるのではなく「身体」で感じるのである。
だから譜面も数小節先を見る。
リズムの叩き方だけ見て覚えたら、
それを叩きながら次に入るセクションの音符を先に読んでおくのだ。
そして「身体」が「ぼちぼち8小節目ですよ」と教えてくれたらそのタイミングで読み込んだフレーズを叩く。
そしてリピート記号やダルセーニョなどを読み込み、
次がどの部分に戻るのか、その先のリズムを読み込んでおく・・・
まあしかしワシの「経験値」などはたかだかその程度である。
様々なドラム譜を瞬時に読んですぐ叩ける人から比べたら全然経験値が低い。
だから今回もらったこの譜面にも様々な書き込みをしておく。
まず大事なのは「小節の区切り」がどこにあるのかということである。
4小節ごとにちゃんと太線を入れておく。
そしてセクション!!
何はなくともここはみんなで合わすところであるから目立つようにしておく。
指定されたFillとかはワシの場合読み飛ばして似た手持ちフレーズで代用したりもするが、
まれにその指定したフレーズが他のパートとセクションになっている場合もあり、
リハでそういう部分に遭遇するとちゃんとメモをしておく。
とにかく大事なのはまず初期段階で「指定されたフレーズを叩くこと」ではなく、
「構成を把握してバンドの指揮者よろしくみんなに音で指示出来ること」である。
だからとにかく全体を把握出来るように努力する。
リハでいつも間違える部分には「注マーク」を入れておく。
一度恥をかいた部分なのだからこれを入れておけば次から間違うことはない。
「ミスは恥ずかしくない!!恥ずかしいのはそれを繰り返すことだ!!」
・・・とか言いながらリハーサルをやってみたらやはりワシの読譜力が一番低かった(>_<)
他のパートの人は長年この曲を演奏しているのだから全員完璧に吹けるのであるが、
ワシだけがはみ出したり引っ込んだり、そんな部分がまだまだ多い段階でリハーサルは終了した。
そりゃそうだ、ワシひとりのために既に全部出来ている他の人をそう何度も付き合わせるわけにはいかない。
ワシは今からこのドラム譜にギターのコード譜を見てコードを書き込むことにした。
曲を聞けばそのコードが何なのかを瞬時に理解出来る能力があるので
(実はアレンジとかしてる人ならこれぐらい能力は誰でも持っている)
それをガイドにした方が全然曲の理解度が違うのだ。
あと何回も譜面を見てイメージ練習!!
譜面を渡されて何の苦労もなく叩けるのが「かっこいい」のではない。
どんな手を使っても最終的に完璧に叩けるのが「かっこいい」のだ!!
こんなブログを書いているヒマはない。
あと1時間でこれを克服しよう!!
岡崎はん、ありがとう。
この部類の経験値を上げるチャンスをくれて・・・
人生は短いが学ばねばならないことはまだまだ多い。
でも学べばもっと「楽しい」世界がそこに広がっている。
吹奏楽団とのセッション、リハの段階では非常に楽しいセッションである。
ワシさえちゃんと叩ければ・・・(笑)
Posted by ファンキー末吉 at:17:26 | 固定リンク
2013年9月14日
ドラムセットに教えられる
五星旗のツアーを廻っている。
例によってまたスティックとツインペダルだけ持ち込んで、
ドラムセットは小屋のセットをそのままお借りしている。
ドラマーの中にも絶対に自分のセットでないと叩けないという人もいるが、
まあそれも「ドラムセット」も含めて「自分の音」なのだからうなずけるが、
ワシの場合はそんなにこだわらない性格なのと、
まあ現実的に車一台で廻るツアーではドラムセットとローディーと連れて廻るのも現実的ではないので逆にスネアやシンバルすら持ち込まない・・・
前のブログでも書いたが、
ドラムセットによってそれぞれ音が違うので叩き方も変わって来る。
毎回毎回が「ドラムセットとのセッション」なのである。
五星旗はJazz系のバンドだということで10数年ぶりにJazzの老舗「Royal Horse」にお世話になったが、
そのドラムセットとも実に10数年ぶりの「セッション」ということになる。
ここからはポエムチックな書き方になるが、ドラムセットが、
「おう、久しぶりやな。腕は上げたか?」
と話しかけて来るような感じである。
確かに10数年前はJazzは叩けるには叩けたが、
ボリュームコントロールも出来ず、Jazz的なフレーズもまだまだ少なかったので、
老舗のJazzクラブに鎮座するドラムセットにとっては少々苦痛なセッションだったかも知れない・・・
敬意をはらっていつものようにチューニングをさせて頂く。
ちなみに右側のタムだけヘッドが汚れてないということは、
このセットを使うドラマーはそれを外して3点セットで叩くJazzドラマーが多いということである。
ドラムヘッドはJazzらしくコーテッドのヘッドが張られている。
大きめの口径に厚手のコーテッドだとイアンペイスのようなサウンドになるが、
このような小さな口径に薄手のコーテッドだとモロ「Jazz」のサウンドである。
小さな口径で低い音を出そうとしても無理があるので、
そのタイコ自体が無理なく鳴るようにチューニングするとモロ「Jazz」のカランカランとした音になる。
シンバルがジルジャンで、今度はシャンシャン鳴り過ぎる(>_<)
シンバルレガートの粒が全然聞こえずにずーっとシャーンと鳴り続けてしまうのだ・・・
仕方が無いのでシンバル面ではなくカップの近くを叩くのだが、
それでも結構シャーンと鳴り続ける・・・
しばらく格闘するうちにコツがわかって来た。
八王子のLive Bar X.Y.Z.→Aに「つの犬」というドラマーがやって来てセッションをしたことがあるが、
彼がドラムソロで奇妙な技をやってたのを思い出した。
スティック同士を叩き合わせて、
その持っている手のひらの部分の空間で音を共鳴させてその音程を変えるのだ。
「どうやってんの?」
と聞いたら教えてくれた。
「クラーベみたいにスティック自体を鳴らすんだよ」
何故かとっさにそのことを思い出して、わざと軽くスティックを握ってレガートすると、
あら不思議、いろんな名盤で聞いたようなあのレガートの音が出て来る・・・
チンチキチンチキというあのレガートサウンドは、
決してシンバルだけで鳴らしているのではない。
スティック自体が鳴っている「木の音」があって初めてあのサウンドになるのだ(驚)
老舗のJazzクラブに鎮座するドラムセットが、
「お前もやっとわかったようだな」
とニヤリと笑ったような気がした。
同じように硬めに張ったコーテッドのドラムヘッド上を軽く握ったスティックを転がすようにロールで叩くとあのJazzのような「ザー」っというサウンドになる(驚)
どんなドラムセットも力ずくで鳴らして来たワシが、
初めて「Jazzとはこう叩くんだよ」というのをドラムセットから教わったようなもんである。
その日は我ながら「イカしたJazzドラマー」になったような気がして、
いい気になって次の小屋「RAG」に向かう。
ロックもJazzも演奏する小屋に相応しい、今度は口径の大きなセットである。
チューニングすると「ズドン」という重い音が出る。
同じように叩いてたら
「おいおい、何撫でるように叩いてんねん、アホか!!」
と叱られてるように全然鳴ってくれない。
いつものように力ずくで鳴らしこむと、
「よっしゃ!!それでこそロックじゃ!!」
とニヤリと笑ってくれる。
次の日の加古川「Ohana」のスネアは幅広のスナッピーが張られていた。
ヘッドもレスポンスがいいヘッドが張られていたせいか、
ちょっと叩いただけで「ザーザー」とウルサイ(>_<)
そこでまた学習するのだ。
「もっとベロシティーの差をつけなさい!!」
小さな音はもっと小さく、大きな音はもっと大きく叩くとサマになる。
それぞれのドラムセットにそれぞれの叩き方がある。
毎日がそのドラムセットとの「セッション」なのである。
力ずくで鳴らしてただけの時代には聞こえなかった「ドラムセットの言いたいこと」がやっと聞こえて来るようになった。
そのタイコの言うことをよく聞いて、
無理をせず、一緒にそのセッションを高みに昇らせてゆけばいいのだ。
そのためには当然ながらテクニックの幅広さも必要なのだが、
そのドラムセットが鳴らされて来たであろうセッションの音を想像できる、
つまりいろんなドラムの音を聞いておく必要もある。
あの時期狂ったようにJazzばかり聞いてたあの時代がなかったら、
「Royal Horse」のあの重鎮ドラムセットの言うことなど聞く耳はなかっただろう。
あの時期狂ったようにJazzクラブ通いをしていたあの時代がなかったら、
生のドラムの音が実際どうなのかなど分かるよしもなかっただろう。
そしてあの日、つの犬さんとのセッションがなかったらそのヒントさえ掴めなかっただろう。
ドラマーは部屋の中でひとり朝から晩まで練習してただけでは決して上手くならない。
「セッション」こそが命なのだ。
今日はまた違うドラムセット、
明日はまた違うドラムセットと出会う。
どんな「セッション」になるのかはその時になってみなければわからない・・・
五星旗3rdツアー宿毛
場所:宿毛NEUE(ノイエ)
対バン:JUJIRO. (and more)
開場18時開演19時
前売2500円当日3000円
住所:高知県宿毛市幸町5-6
問い合わせ:0880-63-3215
2013年09月16日(月)
五星旗3rdツアー打ち上げライブin大阪
場所:大阪RwTracks
対バン:三井ぱんと大村はん、Frame
開場19時開演19時半
前売3500円当日4000円
問い合わせ:06-6358-0005
2013年09月17日(火)
五星旗3rd京都イベント
場所:京都府南丹市園部公民館大ホール
開場:18時半 開演:19時
前売3500円当日4000円
五星旗のアルバムはこちらより購入出来ます。
(現在ファンキー末吉のJazzドラムを聞けるCDはこれのみ!!)
Posted by ファンキー末吉 at:13:17 | 固定リンク
2013年9月 6日
飛行機運が悪過ぎる(>_<)
2週間に渡るやっちんツアーの地方最終日神戸から、
そのまま香港ー台湾へと旅立ったワシは、
台湾コンサートの次の日には日本に飛んでやっちんのツアーファイナル新宿BLAZEに飛び込まなければならない。
これが飛ばなければヘタしたらワシのせいでコンサートは中止、
多大な迷惑をかけてしまう・・・
しかしワシ・・・ホント飛行機運ないのな・・・
飛行機には乗ったがそのまま機内で缶詰というのが2度もある。
香港ー台湾行きも見事に遅れたし、心配してたのだがこの日は何とか順調に会場にたどり着けた。
問題は翌日の北京行きである!!
そもそもが前の日飲み過ぎている(>_<)
新宿で酔い潰れて家まで送ってもらったのは夜中の2時か3時頃だっただろうか・・・
そのままバタンQ(死語)して目が覚めたら10時(>_<)
12時には空港に着かねばならないのよ〜(涙)
嫁に成田まで車で送ってもらって何とか12時ちょうどには着いたものの、
そこからが大変・・・
嫁とメシを食って、じゃあ搭乗口に向かいましょうとなったら、
出国のところ、手荷物検査の手前のセキュリティーがワシを中に入れてくれないのだ(>_<)
「この便は飛ぶかどうかわかりませんので」
ということらしいが、調べてみると・・・
赤字で「未定」っつうのは初めて見たぞ!!!!!
さすがはパキスタン航空・・・
長年北京を往復しているが、いつも最安値のチケットなのがこの航空会社である。
火曜日と金曜日しか飛んでないのでスケジューリングが難しいが、
イスラム国家の飛行機なので機内でアルコールは出ないが、
機内食はイスラム食で個人的にはなかなか好きだし、
まあ今どきリコンファームが必要だという面倒くさささえ除けば安いに越したことはない。
旅行会社の人も「欠航になったらちょっと困るんですけどねぇ」と言ってたが、
確かに火曜日と金曜日しか飛んでないなら振り替えも大変であろう・・・
果報は寝て待て・・・
少々中国人的ではあるが仕方がない・・・疲れてるのか(そりゃそうだ)眠くて仕方がないのよ〜ん・・・
というわけでそのまま1時間ほど爆睡してしまった(>_<)
目覚めてカウンターに行って状況を聞くが、
「お客様のお乗りになる便は整備のためまだ北京空港から飛び立っておりません」
とのこと。
北京空港今から出発したって4時間はかかるやん!!!(怒)
寝坊したので全ての荷物を捨てて慌てて手ぶらで来たのに、
これやったらゆっくりリムジンででも来れたやん!!!
お詫びの印ということかお食事チケットをくれた・・・
1000円くれるんはええけど「アルコールはあかん」って何やねん!!!
まあイスラム国家やからしゃーないとしても、
ワシは既にメシも食ったしあと飲むだけやから食い物とソフトドリンクだけで1000円使うのも難しいなぁ・・・
というわけでたこ焼き屋に入った。
別にたこ焼きが食いたかったわけではないが、
この場所は昔はバーだったのでよく来てたのよ〜
「2杯目からビール、ハイボール400円」っつうのも気に入ったし・・・
とりあえずお食事券をどどんと出す!!
「アルコールはあかんらしいから飲物と食い物を別会計にしてや!!」
中国と違ってシステムにうるさい日本人は時々「それは出来ません」と抜かすが、
そんな時はわざと食い物だけを頼んで一度会計を済ませ、
次に現金で酒を頼んでからイヤミたらしくこう言う。
「な、兄ちゃん、このシステムに何の意味があんの?めんどくさいだけやん!!」
こちらは飛行機が遅れてヒマなのだ、
とことんシステムの穴を突つきまくってやろうと思ってたら、
さすがたこ焼き屋(何のこっちゃ)
「あ、こちらで処理しますからいいですよ」
一気に気分よく飲み始めたが、今度は「たいくつ」である・・・
・・・と思ったらひとりの青年が店に入って来て声をかけた。
「ファンキーさんですよね、一昨日の台湾ライブ見に行きました」
聞けば台湾でドラマーとして仕事をしてるらしく、
奥さんも中国人ということで親近感も増し、
何よりもワシのブログをいつも読んでると言うので話のウラを説明しなくていいから旧友のように話が出来る。
盛り上がってしばし杯を重ねたが、さすがの彼も迎えが来たので去って行った。
カウンターに行ってみたら「飛行機はもう北京空港を出発した」とのことで、
やっと搭乗口まで入れるということなので中に入って行った。
最近はデルタ航空が多かったので第二ターミナルは久しぶりじゃが、
95番ゲートの近くに新しい居酒屋を発見!!
佇まいや料理だけでなく、この居酒屋がよかった!!
何よりもモバイラーのために電源やWi-Fiの設備が揃っているのだ。
同じ第二ターミナルでもROYALでコンセントにパソコンの電源を挿してたらおばちゃんに烈火の如く怒られたことがある。
「電気代の問題なら金払いますから頼むから使わせて下さい」
と頼んだが頑として聞き入れてくれず、
次に来た時にはご丁寧にコンセント全てにガムテープを貼って使えないようにしている始末。
まあ当時はモバイラー自体が珍しかったのもあるが、
ここまでモバイラーに優しいと「また来よう」と思ってしまうよなぁ・・・
というわけで搭乗時間になったのでゲートに向かう。
思えばワシは空港に着いてからもう8時間、
同じくこの便に乗る人はワシと同じようにずーっと空港で待たされているわけじゃが、
どこで時間をつぶしていたのか搭乗口は長蛇の列。
並ぶのもしんどいので最後に搭乗でいいやと椅子に座ったのが間違い、
8時間の飲酒で酔い潰れて一瞬のうちに寝入ってしまった(>_<)
パキスタン人に起こされて慌てて搭乗!!
前回はこの時にiPadを落としてそれがハワイまでもらわれて行ったが、
いくら酔っ払ってても今回はこれだけは気を付けた。
まあ8時間遅れで北京に着いたが、
やっぱチケットが安いには越したことない。
来月の北京往復もパキスタン航空を取った。
ちゃんと飛ぶのか?・・・
それより遅れたら飲み代で渡航費がむしろ高くなってないか・・・
Posted by ファンキー末吉 at:07:21 | 固定リンク
2013年9月 3日
意外に思われるが台湾はほぼ初めて
実は台湾には一度だけ行ったのだがその滞在時間半日!!
(詳しくはこちら)
中華人民共和国への渡航歴が多いが台湾は1度のみ。
同様に朝鮮民主主義人民共和国への渡航歴は多いが韓国へは数度のみ。
難儀な男じゃのう・・・(>_<)
台湾と言えばやはりテレビなどでよく紹介されている士林市場だろうということで我々は着いてすぐそこに向かった。
「我々」というのは香港からずーっと一緒であるギタリストの小畑秀光と、
その台湾での勇姿を見ようと日本から駆けつけたASCII中山と、
そして現地で活躍している芸人のねんど大介である。
(撮影は同じく日本から駆けつけたペンギンさん)
類人猿から人類に進化してゆく図のようだ(笑)
さてその日は移動で疲れていたのですぐ寝て、
次の日は本番!!
12時半にロビーに集合して13時には開場入り(早い)
ドラムをセッティングしてチューニング、
そしてそれぞれの楽器を調整してサウンドチェック、リハーサルをしたら15時半には終わってしまった。
本番まで4時間あるのだが、何故こんなに早く入ったかと言うと、
今回のゲストはバンドばかりなのだ。
香港から一緒にやって来て、WINGバンドのバックも務めるEver、
まあこれはいつも一緒にやってるのだからよいが、
次のゲストは「谎言留声机」というラップユニット。
ボーカルとDJとドラムという編成で、
ドラムはもちろんワシのセットを使い回す。
最後のゲストも「信楽団」というバンド。
いや〜香港のコンサートはいつもゲストが多いのだが、
ここ台湾では全てバンドっつのは大変である。
でもきっと台湾のバンドってこんな感じのゲスト出演慣れてんのな・・・
Everも含めて3人のドラマーが誰もセッティングをひとつたりともいじろうとせん(驚)
ところ変わればである・・・
コンサートも大成功!!
小畑秀光も頑張っておったぞ!!
ところで、今回の渡航は全部EVA航空を使ったのだが、
運良くキティーちゃん飛行機に当たった。
機体のみならず中も全部キティーちゃん!!
テレビ画面も
機内食も
ゲロ袋まで
うーむまた乗りたいぞ!!台湾行きたいぞ!!!