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2012年11月30日

本の即売飲み会ツアー終了!!せずにまだまだ続く・・・

11月25日、朝4時起き。
秀光レコーディングのためにうちに泊まっていた小畑秀光の運転にて羽田に向かう。

8時半に福岡着。
10時の電話インタビューまでどこかで休めるところを探す。

やっぱ温泉かな、ということで「ゆの華」に行く。
露天風呂にでも浸かりながら電話受けるかと思ってたら、
浴室内は電話持ち込み禁止!!(≧∇≦)

ロビーは異様なほど静かなので、
裸足で門の外まで出て行って電話を受ける。

寒かった・・・

午後は本屋など廻りつつ、
西日本新聞の取材をしてからLoveFMの生放送!!
そこで夜の即売飲み会の告知も入れる。

放送を聞いて駆け付けてくれた人や、
手ぐすね引いて待っててくれた中国オタク(失礼)仲間や、
みんなで楽しく飲んで本売って夜バスに乗り込む。

SokubaiNomikaiFukuoka.jpeg

本当はこのまま京都に行く予定だったのが、
あまりにも売れ行きがよかったのと、
本屋にサイン本を10冊置いて来たりして手持ちがなくなり、
予め送っておいたキム姐の在庫を取りに行くべく大阪で途中下車。

鶴橋の「延羽の湯」に興味があったのだが、
あいにくの雨のためキム姐んちで少し仮眠、
そのまま鶴橋お好み焼き「風月」!!

季節モノのカキの塩焼きが素晴らしかった〜

SokubaiNomikaiOsakaKaki.JPG

ほろ酔い気分で京都へ向かう〜
FM京都のビルのB1いつものHubでまた一杯〜

FM京都α-Stationの収録してから即売飲み会〜

SokubaiNomikaiKyoto.jpg

大村はんちで撃沈して翌朝はFM大阪の生放送、
そしていくつか番組を収録させて頂き、そのまま鶴橋へ〜

念願の「延羽の湯」で休息を取って朝鮮学校へ慰問!!
そして怒涛の即売飲み会!!

SokubaiNomikaiOsakaFlying.jpeg
(但しこれは本チャンの始まるプレ飲み会。本チャンはかなりディープでした)

泥酔して夜バスに乗り込みそのまま高知へ・・・

さすがに自宅で仮眠して午後から高知放送の収録、高知新聞の取材、テレビ高知の収録をして、またもや怒涛の即売飲み会!!

SokubaiNomikaiKochi.jpeg

そのまま夜バスに乗って東京に帰り着きましたが、
予想以上に即売が売れるもんで常に在庫が足りない。

キム姐に預けていた在庫も売り切っちゃったし、
ゴールデン街のAce'sや八王子のKayo'sBarに置かせてもらってたのも売り切れたと言うし、
追加するにはどうしてもサイン本でなくてはならないので、
八王子までとんぼ返りして家の在庫にサインをしてすぐさま成田へ!!

そして翌朝ワシはまた飛行機に乗って揚州、寧波へとドラムクリニックツアーへと旅立った・・・

北京に帰ったらまた12月4日には北京にて即売飲み会なのだ!!

そして来年はXYZ Barの世界中の系列店を廻るぞ〜!!
名付けて「本の即売飲み会アジアツアー」!!

2月4日(月)5日(火)6日(水)上海
7日(木)8日(金)9日(土)バンコク
10日(日)11日(月)ミャンマー
12日(火)ソウル

ん?ソウルには系列店はないぞ・・・
誰か日本人が集まるソウルの飲み屋紹介して〜・・・

ps.そう言えば12月9日(日)にはディスクユニオン池袋店にてサイン即売会を行います!!(詳細はこちら)

数百人集まれる大きな会場だそうですが、
これは飲みません!!ディスプレイで映像見せて喋るだけです!!

その後どっか都内で即売飲み会やってもええけど・・・
我こそはと言うお店がありましたらメール下さい!!


ps.ちなみに上海方面の方、上海藍屋に本があります。
先に買って、読んでから飲み会に参加もありですよ〜

★藍屋Ai-Ya 上海市延安西路2892号
+86-21-62619970

Posted by ファンキー末吉 at:16:15 | 固定リンク

2012年11月24日

本の発売記念即売飲み会in北京

明日から福岡ー京都ー大阪ー高知と続く即売飲み会ツアー(?)だが、
そのまま北京でも即売飲み会が決定!!

日時:12月4日(火)19時〜
場所:北京市朝陽区麦子店78号(農展館北路)華康ホテル内2F西側「ジパング」
TEL:+86 10 6586 6541
facebook JIPANGU Page:https://www.facebook.com/pages/JIPANGU-BEIJING/123554347750128
mixi JIPANGU Page:http://page.mixi.jp/view_page.pl?page_id=194770

本をご購入(130元)の方には誰にも言えなかったDEEPな裏話をとことん語ります。
日本酒におでんをつまみながら盛り上がりましょう!!

Posted by ファンキー末吉 at:19:49 | 固定リンク

2012年11月23日

スローブルースの叩き方

先日は店で西野やすしさんのセッションだった。

相変わらずの超ハイレベルのブルースを聞かせてくれたが、
まあ聞く人が聞けばわかるが、彼のプレイの中にも根強く「Jazz」がある。

実は「Jazz」と「Blues」とは切っても切れない関係があり、
「Jazz」のルーツには、いや「Rock」のルーツにもこの「Blues」というものが根強く流れているのである。

ところが「Blues」を経ることなく「Rock」をやっている人には「Jazz」という要素がないので、
「Blues」というアプローチがとかく「Rock」的である場合が多い。

かく言うワシもそうだった。

若かりし頃・・・あれは爆風スランプが全盛だった頃か・・・
Jazzをやり始めていろんなJazzクラブに武者修行に行った。

「Jazz屋のオヤジ」という言葉があるぐらい、
Jazzクラブのマスターはそれはそれは偏屈な人が多く、
まあ基本的には有名であるかどうかは問題ない、
「上手い」か「下手か」だけが彼らにとって問題なのだ。

もちろんそれは個人的な好みで「好き」「嫌い」でもいい。
彼らは自分の金で自分の好きな音楽をやる「城」を作ったのだ。

その中での「法律」は彼らが作ればそれでいい。

とあるJazzクラブでセッションを組んでもらい、
演奏の途中にマスターから怒鳴られたことがある。

「こら!ドラム!!!ピアノが聞こえんやないかい!!ボケー!!」

ご丁寧にマスターは演奏終了後にワシの首根っこを捕まえて、
全てのテーブルの客のところに連れて行って全ての常連さんにこう聞いた。

「おい!!こいつのドラムをどう思った?正直に答えてええ!!
うちの店は一流の音楽しか流さんのじゃ!!
こいつは一流やったか?正直にこいつに言うてやれ!!」

恨みに思ってるわけではない、今から思えばむしろ感謝している。
次にここに来るまでに死に物狂いで練習して、
このマスターが唸るような「音」を出せばそれでいいだけの話である。

実際20年以上こんな武者修行をして、
今では「Jazz」が血となり肉となって自分の「Rock」にも生きていると思う。

ブルースなどやればそれは顕著である。
特にスローブルースを叩く時など、Rock的なアプローチよりはJazz的なアプローチの方がより「ブルージー」になる場合がある。

例えばこのような典型的なスローブルースのドラム・・・

BluesDruming1.jpg

これを8分音符のリズム感で、
まあ言うならばハイハットを8分で踏みながら叩くロックドラマーが多い。

もちろんワシも盛り上がったらそのように叩くし、
その8分の部分を16分音符で細分化したり、
もっとスウィンギーに3連符で細分化したりする。

3連符で細分化するとJazzでいう3拍子のSwingとなり、
ここではいろいろJazzで培ったいろんな手法を使うことが出来るのだが、
今回ご紹介したい叩き方はこの部分ではない。

盛り上げる部分ではなく落とす部分では、
これを8分の6拍子と解釈するのではなくむしろ物凄くテンポが遅いSwingの4拍子だと解釈するのである。

こんな感じ・・・

BluesDruming2.jpg

思えば物凄く遅いSwingをJazzドラマーはこのように叩く。
誰もその合間をご丁寧に8分音符(この譜面の書き方で言うと8分3連)で全部埋めようとしたりしない。

Jazzの場合は盛り上がれば倍のテンポのSwingになるので、
それを3連符に固定されたりすると自由度を奪われてアドリブなんぞ出来たもんじゃないのである。

だからこのSwingのビートというのは3連のビートでもあり、
同時に倍のテンポのSwingのビートであるという、
およそ「かちっとしてない」リズムであり、
それだからこそユルくてブルージーなリズムなのである。

試しに「チチチタチチ チチチタチチ」というリズムを、
こらえにこらえて「チータッチ チータッチ」と叩いてみて欲しい。
これだけでブルースの持つ「悲しさ」が倍増する。

ただ訓練せずにこれをやると大概はテンポが走る。
「こらえきれない」のである。

コツとしては、実際には叩いてはないのだが、
頭の中ではちゃんと「チチチタチチ」という細かい音符が鳴っていることである。

左足でゴーストビートを踏んだりするドラマーも多いが、
この場合はじっとこらえて2、4に踏んで欲しい。

もっと落とすところではシンバルは4分音符で、
スネアは叩かずにハットで2、4でよい。

頭の中では一生懸命「チチチタチチ」と数えてはいるが、
敢えて音としては叩かない。

そうするとほら、表現力が段違いに増すでしょ。

「役者は背中で演技をする」と言うけれど、
ドラマーは叩いてない音、つまり「空間で表現する」のじゃよ。

お試しあれ〜

Posted by ファンキー末吉 at:15:07 | 固定リンク

2012年11月21日

本のプロモーションツアー!!

北京に引っ越してから10数年日本で仕事をしてなかったので、
いわゆる「業界」というものから遠のいていたが、
これを機会に昔お世話になった方々に
「何かプロモーションにご協力頂けませんか」
とメールをしたら、ありがたいことに
「こちらまで来て頂けるなら番組をブッキングします」
という方々がたくさん現れた。

ありがたい話である・・・

というわけで福岡ー京都ー大阪ー高知というプロモーションツアーを組んでみました。

11月25日(日):朝の便で福岡着

10時過ぎからFM尼崎縁結ビーム」電話インタビュー

14:00 西日本新聞社 取材
16:00 LOVE FM 生番組出演
     番組名「 RADIO ∞ INFINITY ZONE2」
     http://lovefm.co.jp/radio_infinity_zone2/programs/more
     D.J.:北野 "JK" 順一
     出演時間:16:20~16:40頃

18:00頃~ファンキー末吉を羊と白酒で囲む会(即売飲み会)

場所:中華屋台 磊(ライ)
住所:福岡市中央区春吉2丁目2-11王丸ビル
TEL:092-762-7878


泥酔して夜行バスで京都に移動・・・


26日(月)16時半よりエフエム京都α-Station毎週木曜日25:00-26:00放送「GARYU'S BAR」の収録

18時頃より居酒屋「ぴん」にて即売飲み会!!


27日(火)二日酔いにてFM大阪へ〜・・・


9時30分〜
OSAKA MORNING VIEW 生出演(DJ:鈴木しょう治)

10時〜11時
LOVE FLAP コメント収録
LOVE RADIO コメント収録
Welcome! インタビュー収録(DJ:若宮テイ子)

18時頃から鶴橋高架下ホルモン「もりや」にて即売飲み会


夜バスで高知に移動〜・・・


28日(水)高知にて

高知新聞取材
タウン誌取材

18時頃から即売飲み会(場所未定)

泥酔のまま夜バスで帰京〜そのまま北京へ〜


ご覧の通りラジオとか新聞の取材とかの他に、
毎回「即売飲み会」があります!!

通常「即売会」は本屋さんでやりそうなものじゃが、
ファンキー末吉の場合飲み屋でやります!!

握手だサインだみみちいことは言いません、
一緒にとことん飲みます!!(笑)

思い付きで始めたこの企画が好評につき、
新宿ゴールデン街でも行います!!

11月23日(金)20時より
歌舞伎町1−1−9ゴールデン街G2通り「くさんちっぺ」
電話番号 0332037505
とその隣の「ACE'S」と両方行ったり来たりします〜

おヒマな方はお集まり下さい〜

Posted by ファンキー末吉 at:10:16 | 固定リンク

2012年11月18日

本の発売に向けて大変なことになってきとる(笑)

製本が出来上がり、200冊ほど送られて来た。

Hongatodoita.jpeg

CDを200枚と言ったら知れているが、本の200冊っつうのはかさばるなぁ・・・

というわけで
「どなたか商店主とかの方、手売りして頂けませんか」
とFacebook、Twitterで呼びかけてみた。

そしたら間髪入れず近所のパソコン修理屋が手を上げてくれた。

店のネット環境を構築してくれたり、
パソコンが壊れたら目の前で修理してくれたりするので重宝している店である。

「ほな届けますわ〜」
と20冊ほど持って行ったのだが、
20冊分31,500円ぽんと払ってくれたらこの人、
「売る」のではなく、それをお客さんに配り始めた(驚)


パソコン修理店(お店の住所):
〒192-0911東京都八王子市打越町331-2川幡ビル102

「平壌6月9日高等中学校・軽音楽部 北朝鮮ロック・プロジェクト」
 直筆サイン本プレゼント・キャンペーンを開催いたします。


パソコン対面修理店のブログはこちら

データ取り出し復旧の実績金額参考はこちら

料金表です(料金表
当店のパソコン修理に対する考え方(ようこそ!パソコン対面修理のホームページへ!
即日パソコン対面修理電話予約042-635-1231

無料修理見積もりはメーカや販売店にご相談下さい。
*当店は完全予約制で、無料診断はしておりません。不具合診断料金3,150円がかかります。
*携行品損害保険請求や損害賠償保険請求に必要な修理見積もりご依頼の場合は、通常の診断費用3,150円の他
 保険会社への状況説明など修理以外の時間を割きますので、別途追加費用をいただいております。

*パソコン・自作機パソコンの運送事故他、診断パソコン修理見積もりいたします。
 運送会社様、引越し業者様もお気軽にお電話にてご相談ください。



いや、もちろんありがたいことなのであるが、
「そこまでせんでも・・・」
と恐縮の限り・・・

全国の商店主の皆様、別に買い取って配ってくれなくてもいいので、
店の片隅に置いて売ってくれる方大募集で御座います〜


ラジオのプロモーションもいくつか決まってきている。


インターFM毎週土曜日11:00-14:00放送「ROUTE 761
11月24日(土)12:30~12:50頃生出演

エフエム京都α-Station毎週木曜日25:00-26:00放送「GARYU'S BAR
12月6日(木)番組最初っから最後まで嫌われるまで出続ける予定

・・・とまあInterFMと違って、「GARYU'S BAR」のリンクを開いた人は、
いきなり三井はんのブサイクな顔が出て来てびっくりされたと思うが(笑)
そう、この番組は勝手知ったる三井はんの番組!!

この番組は生放送ではなく収録で、
収録は11月26日(月)の、なんと本の発売日に行われるのであるが、
またこの収録っつうやつは終わると必ず「ぴん」に飲みに行く・・・

それならばそこで「即売飲み会」などやってはどうかということで、
三井はんがこんなチラシまで作ってくれた。

20121126Pin.jpg

関西方面のヒマな人〜26日(月)の夜は「ぴん」に集合!!

19時ぐらいから末吉が、
「本に書けなかったオモロい話」や「ブログに書けない最近のオモロい話」をします〜

入場無料!!飲み代の割り勘のみ!!
(但し割り勘負けの苦情は一切受け付けません!!)

Posted by ファンキー末吉 at:10:28 | 固定リンク

2012年11月17日

日中関係ボチボチほとぼりが冷めた?・・・

反日運動の煽りを食って中止になってた全中国ドラムクリニックツアーだが、
ここに来てまたブッキングが始まったようだ・・・

11月30日(金)揚州
12月1日(土)寧波

この期間は実は別の中国歌手のツアーで押さえられていたので空いていた。

その歌手の仕事は反日も何も関係なく、
「ギャラが高過ぎる」
と言ってドタキャンされたのだが、
まあワシぐらいのギャラは北京の一流ミュージシャンはみんな取っているので、
要はその程度の仕事だったのだろうとあきらめていたのだ。

実際北京の十八大(中国共産党第18回全国代表大会)が終わるまでは中国の全てのエンターテイメントの仕事は停滞していたと言って過言ではない。

あの国では政府が突然「ダメ」と言ったらどんな理由であろうと「ダメ」なのだ。
その十大八が終わってからバタバタとブッキングが始まったというのが現実だろう。

空いてたよかった〜(^o^)

反日感情というのは中国国民の中で根強いものがあると言うが、
幸いながらワシは一度も反日感情に遭遇したことはない。

十大八が終わって今は反日デモも禁止だし、
禁止なものを血気盛んにやり遂げる輩はこの国では生きてゆけないからいないだろうし、
まあ万が一この日本人名義のドラムコンサートに反感を持ってる人間がいたとしても、
これを企画した地元の有志達相手に殴り込みをかけようという人間も村社会の地元にはいないだろう。

まあ考えられるとしたら、
許可はしたものの地元政府に、
「厄介なことになったらワシが困るんで中止しておくんなはれ」
と言われることだが、
そうなったら迷わず中止してその地元政府の奢りで飲めばいいだけの話である。

もともとこの活動は「叩く」よりも「飲む」が重要視されている!!(キッパリ)
その証拠に今回も行きは11月29日、帰りは12月3日か4日とアバウトである。

よく地元の人が
「もう帰るのかよ〜観光名所連れて行くからもっと飲もうよ〜」
ということになり結構まともに帰れないのである。

でもそのおかげで振り込みサギにワシの名前を使われて騙されそうになった人や、
そんな「朋友」たちが中国じゅうの至る所にいる。

金のためだと思ったらこんな能率の悪い仕事はないが、
全中国に友達作りに行ってるんだと考えたらこんな素敵な仕事はない。

中国にはワシがもし食えなくなったら食わせてくれるような朋友が至る所にいるのである。

そしてそれは日中関係がどのように変わろうが決して変わらないものなのである。

飲みますか〜飲みますか〜
地元の美味いもん食いますか〜

先日の中国WEEKで飲み過ぎたので、
現在体調を整えるべく酒を抜いているところである(笑)

Posted by ファンキー末吉 at:01:44 | 固定リンク

2012年11月15日

豊年の春(完全版)

この音源も本邦初公開である。

第三回目の訪朝のことはいろんな事情があって私のブログにもUPしてない。
テレビに流れることもほとんどなかったのでほとんどの人が知らない訪朝ではあったが、
実はこのドキュメントは一番奥が深いものであった。

「お客さん」として行くのだから、彼女たちと私の間にはどうしても「壁」がある。
「ロックの先生」なのだからどうしても「序列」がある。

しかしこうしていちプレイヤーとして飛び込んで、
ひとつの空間に朝から晩まで1週間放り込まれたら大抵の壁はなくなってしまう。

音楽というのはどうしても演奏者の気持ちが出てしまうので、
このテのアンサンブルを作り上げようとすると
「気持ちをひとつにする」
ということが不可欠になってくる。

そのために私たちは毎日毎日いろんなことを話し合っては練習する。

レコーディングは「一発録り」なので、
誰かがミスったら最初からまたやり直さねばならない。

録音したテイクを一緒に聞いては、
「この部分でこんなことを考えてたでしょ?」
とまた話し合う。

ラマの問答と同じで、それはどんどん人間の奥に入ってゆくものとなるのだ。

こうしていくつか出来上がったOKテイクのうち、
最終的に私が選んだのはこのテイクだった。

その時の感情を思い起こしてみると、
きっともっとちゃんとまとまっているテイクはあったのだが、
何度やっても最終的にこのテイクになってしまったのだ。

今聞くとやっぱ「荒い」と感じる部分もあるが、
なんかそれが「スリリング」に聞こえて素敵なのだ。


リーダーとなるべく育てられたオデコと、
音楽的な才能に恵まれながらリーダーではないボンボンと、
そして彼女たちが聞いたこともないようなリズムを叩く外国人とが、
いろんなことを超越して気持ちをひとつにする。

別室でボンボンにこんなことを言ったこともある。

「役者の世界にはこんな言葉がある。
主役は誰にだって張れるが、
一流の脇役こそがその映画を素晴らしいものにしてるんだよ」

主役よりも先に譜面をもらって先に練習していたボンボンは、
当然ながら主役よりも「上手い」演奏で「まとめ」に入ろうとしていた。

もともと腕はあるわけだからいつまでたってもそつなくまとめている。

オデコはオデコでリーダーのプライドとしてボンボンには負けられない。
先に走っているボンボンを追い抜こうとしゃかりきになる。
「序列」が何よりも大切なこの国ではそれは「命懸け」の戦いであったのだろう。

そんな時に人は「神」を見たりする。

オデコがふっと身体が浮いたようになって、
それに戸惑いながらもエクスタシーを感じている瞬間を私は見逃さなかった。

「こんな感覚は初めてでした」
と彼女は言う。

それでもボンボンはずーっと「守り」に入っていた。
別室でボンボンとまたいろんなことを話す。

そんな中でのふとしたひと言、
「仲間の中では一歩上に行ってるのに仲間のために一歩降りなきゃならない苦悩ってあるよね」
みたいなことを言った時に彼女はきっぱりと私にこう言った。

「仲間の悪口は言いたくありません!!」

これが最初に会った時にあれだけオドオドしてた子と同一人物なのか・・・
その後に更に私にとって衝撃的な言葉が出て来るのだが、
その話は本の中のみにしておいてここでは書かないでおこう。

そして彼女のプレイはこの瞬間から変わった。

「そつなくまとめよう」というプレイから、
ぐいぐいと攻めてゆくプレイになった。

つまり「ロック」である。

5年経って改めてこのテイクを聞いてみると、
最後の方のサビの繰り返しの部分は、
完璧主義者のボンボンにしてはプレイが相当荒い。

オデコもそれにつられて何度も崩壊しそうになるが、
それを「根性」で持ち直している。

これも「ロック」である。

私は私で最後のセクションの時に、
他のテイクでは全て途中のセクションと同じくバスドラを踏んでいるのだが、
このセクションだけバスドラを踏んでいない。

いや、あまりの彼女たちの気迫に圧倒されて「踏めなかった」のである。

こんな時に無理してバスドラを入れようとすると足がもつれてミストーンが出たりする。
一発録りで差し替えが出来ない状況で、
ここで私が最後の最後にミスをしたらこのテイクは「水の泡」となってしまうのだ。

私は二人の気持ちを受け取って即座にバスドラを「切り捨てた」。
瞬時に判断して彼女たちの「気持ち」を「守った」のである。

それも私の「ロック」である。

そしてエンディングが終わってボンボンが思わず
「うまく弾けた」
とつぶやく声がこのテイクには入っている。

今聞けば人にお聞かせするにはかなり「荒い」テイクである。
でも私はこのテイクに私たちの1週間の全てが表れているようで、
やっぱり他のテイクを聞くことなくこのテイクを世に出そうと決めた。

完璧主義者のボンボンがどうしてこの荒いテイクで
「うまく弾けた」
とつい叫んでしまったのか・・・

卒業してもう私の手の届かないところに行ってしまった彼女と
またいつか会える日が来たとしたら、私は
このテイクを彼女たちと一緒に聞きながらまたいろんなことを話してみたい・・・

Posted by ファンキー末吉 at:02:54 | 固定リンク

2012年11月12日

張張の受難・・・そして女難(大笑)

小畑秀光を運転手に、中国勢を引き連れて名古屋、大阪、高知と旅をしている。

名古屋はライブもあり、ワシもドラムを叩いたというので忙しく、
大阪はコリアンタウンのお祭りということで忙しく、
今日高知に着いてやっと実家でパソコンを開くことが出来た。

iPadで全てを構築出来るようにシステムを作り直したと言えど、
まだまだパソコンでないと出来ない作業もあるのだ。

一行を「ひろめ市場」へ連れてって、
あとは実家に帰ってちょっとひと仕事しようと思ってたら、
酔っ払った張張があまりに面白いことを言うのでついつい飲み過ぎてしまった。

まず先日名古屋でもつぶやいたSMS乗っ取りの話(笑)

誤解なきよう言っておくが、別にこのアプリが悪いわけでも何でもない!!
ヤツがあまりにアホだったのである。

このアプリ、まあ日本で言うとLINEのようなものなのであろう、
中国では爆発的に人気で、何億人が使っていると言う。

メッセージをいちいち打ち込まなくても音声で言えたりして便利なので、
ワシもたくさんの日本の友人に勧めている。

写真をUPするにも、TwitterとかFacebookとかと違って、
自分の親しい友達以外には見れないし、
自分とつながっている友達以外にはそれに対するコメントも見れないわけだから、
中国のTwitterとも言える微博(WeiBo)で何十万、何百万のフォロワーを持つ有名人達にとっては
電話番号を交換しているごく親しい友人とだけのSNSということで重宝されているのであろう。

そう、このアプリは電話番号を介して友達とつながる。

誤解なきように言っておくが、今はセキュリティーはばっちりなのであるが、
張張が始めた頃は電話番号と暗証番号だけを登録するというものであった。

ヤツもアホだから暗証番号を電話番号と同じにしていたらしい(アホー!!)

ハッカーがそのアカウントを乗っ取って、
「親が病気で大変だからお金を振り込んでくれないか」
と口座番号と共に全友達にメッセージを送った。

全友達から一斉に国際電話がかかる。

しかも中国の携帯は着信しても同じだけの国際電話料金を払わねばならないので大変である。
(いや、笑い事ではないのであるが・・・)

事情を説明してアカウントから全ての友達を削除し、
最初っからまたリクエストを送るのだが、
「お前誰じゃ!!本当に張張か!!」
と誰も信用してくれなくて承認してくれない。

悪い友達はいるもんで、いろんな人が
「俺はもう何万元もそのアカウントに振り込みましたがな!!」
とメッセージを送る始末・・・(笑)

いや、笑い事ではないのだが、一晩笑った・・・(笑)


そして今日ひろめ市場でいきなり言い出したのが女難の相・・・

もともと浜崎あゆみに似た彼女がいた張張であるが、
その彼女は去年、
「結婚するかすぐ別れるかどちらかにして!!」
と詰め寄られ、「じゃあ・・・」ということで結婚することになっていた。

これはまあ年頃の彼女を持ったら世界各国どこでもありそうな話である。

そして何じゃかんじゃで1年ほど経ち、
彼は「やっぱり結婚したら地獄かな・・・」と思い始めた・・・

しかし既にマンションまで購入して彼女と一緒に住んでいる。
彼女にしてみれば別れるつもりなど微塵もないのだから、
この生活をリセットするには並大抵のことではない。

とりあえず「じゃあ俺が出てゆく」となるわけだが、
ところがそのマンションは自分の名義で買ったものである。

結果、今は自分は別の部屋を借りて住んでいるわけで、
別れた彼女が自分がローンを払っているマンションで住んでいるというわけだ。

「でも僕は彼女と契約書を交わして、半年経ったら出て行ってくれるってことになってますから・・・」

ワシは言った。
「アホか!!そんな契約書が何の役に立つ!!
一緒に暮らした何年のうちに、彼女が毎月のローンを払ったこともあるじゃろ!!
だったら半年過ぎたら彼女は言い出すぞ!!この部屋の何分の一かは私のモノよ、と!!」

怖いぞ〜女は怖いぞ〜・・・
そんな怖い生物と契約書など恐ろしいものを交わしたら〜
後にそれを逆手に取ってどんな逆襲をされるやらわからんぞ〜・・・
((((;゚Д゚)))))))ガクガクブルブル


更に発覚した事実・・・

「僕は本当にお金がないんです・・・破産と言ってもいいです・・・」
と彼は言う・・・

おかしいなぁ・・・先日のテレビドラマの仕事のギャラは既に振り込んでいるはずである・・・

「あの口座のキャッシュカードは実は彼女が持ってるんです・・・
少しでも入金があると彼女が全部引き出してしまって僕のところには来ないんです(涙)」

「アホか」と言う前に哀れになった・・・(号泣)

彼は今、収入が少しもないわけであるから、
友達のところを点々として、そこで3度の食事をご馳走になる生活をしている。

特に助けてくれるのが彼のバンドのベーシスト。
はっきり言ってベースの腕はイマイチなのであるが、
どうして張張がいつも彼を使っているのかは、
にも書いたが中国という国は「関係(グアンシー)」というもので全て出来ているのだから仕方ない。

友達は全てにおいて超越して「大切な」ものなのである。
友達がいれば仕事なんてついて来るが、友達がいなければ中国では生きてゆくことが出来ないのだ。


更に女難は続く・・・

ワシが出会うよりもっと前の元彼女、
まあ既に結婚して子供もいて、
そして離婚もしているのだが、彼女とそんな状況で再会した。

張張もやすらぎが欲しかったのだろう、
まあメールとか電話とかでは交流を再開するのだが、
その中でちょっと焼けボックリに火がついたような発言もあったのだろう。

「私とヤリたいの?だったら私と子供を一生養ってちょうだいよ!!」
から始まって、彼女は自分のセクシーな写真を毎日のように送りつけて来る。

新彊ウィグル地区の出身である彼女、
時にはその地方の食べ物である「ナン(カレーなどについているアレ)」だけで恥部を隠した全裸の写真まで送りつけて来る(驚)

「それをワシに見せろー!!」と強く言うのだが、
それらは全部受け取ったらその場で消去していると言う・・・

男とは悲しい生き物である。
頭でモノを考えているようで動きはちんちんに支配されたりする・・・(悲)

彼もいい加減学習した。
ここでちんちんにほだされたら本当に破産してしまうのである(恐)

頑張れデブ!!一生懸命音楽をやって煩悩を断ち切るのだ!!

君はまだまだ若い!!
断ち切れなかったらまたここでお前のネタで盛り上がらせてもらおう!!(笑)

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2012年11月 6日

中国WEEK初日終了!!

いや〜こんなにお客さんが来てくれるとは思っとらんかったので、
鍋は振りっぱなしで左腕死んでるし、
材料は足りなくなって中国勢に買いに行かせたり、
またアホのアシスタントだった方言(FangYan)に行かせたら、
道に迷ったのかいつまでたっても帰って来んし、
後にゲストで歌を歌う人なので悪いとは思ったが老呉(LaoWu)に行かせたら、
「卵3パック買って来い!!」
と言うと温泉卵3パック買って来よった(笑)

まあ料理の話だけではない。
セッションが素晴らしかった。

江川ほーじん、菅沼孝三、米川英之の3人は、
それぞれ2人ずつはセッションしたことがあるが、
この3人で音を出すのは初めて!!

そこにデブのキーボード張張(ZhangZhang)が入る。

ちなみに今回英語名をつけました。Daveと書いて「デブ」、
張は英語ではチャンと言ったりするので「Dave Chan(デブちゃん」

このツワモノ3人の中でよく頑張った!!

老呉(LaoWu)やデブはもちろんのこと、
日本側のミュージシャンがこんなに喜んでくれたのはとっても嬉しかったぞ!!

「尖閣やなんかはワシらには関係ない!!
ミュージシャンは国や政治がどうであろうと世界中仲良くするもんじゃ!!
だって喧嘩してるより仲良くしてた方が楽しいやろ?!!」

まああいつらしいと言うか何と言うか・・・(笑)

気のせいか、ほーじんいつになくはっちゃきに頑張ってたように思う。
いや、3人とも素晴らしかったな。

近所なので遊びに来てハーモニカ吹いてくれた西村ヒロさんもどうもありがとう!!

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私は今日も鍋を振ります!!
左腕は既に死んでます!!

でも料理って「もてなしの心」という点では音楽と似てるな。
リズムに乗って作るところもドラムと似てる。
忙しくて「カーッ」となってやり遂げるところもステージと似てるな。

左手首にダメージを受けるっつうところまで同じだとは・・・(笑)

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2012年11月 5日

中国Week本日から4日間開催!!

北京から布衣のボーカル老呉(LaoWu)とその奥さん、
そしてアホ転じて結構使えるアシスタントになった方言(FangYan)が来日した。

昨日は一日オフだったので、
「大都会と大自然とどっちがいい?」
と聞いたら
「都会はどこ行っても同じだから大自然がいい」
と言うので小畑山に連れて行った。

川(厳密には釣り堀だが)で自分で釣ったニジマスを、
小畑山で自分で焼いて食べる・・・

都会人にはこの上ない贅沢な時間なのであるが、
みんなで一緒に炭をおこしていたらふと気がついた。

この連中は北京の貧民街で同じ院子(ユエンズ)で暮らす仲間たち・・・
冬になれば一緒に石炭を焚いて、停電、断水になれば基本的には一緒にこんな生活をしておる・・・

北京でやってることと同じやん・・・(>_<)


というわけで今日は当日入りでデブのキーボード張張(Zhang Zhang)がやって来て、
ついに今年の「中国Week」が始まろうとしている。

今回は毎回日替わりで彼らと日本のミュージシャンがセッション、
チャージ3000円で2食中華料理がつくというもの。

老呉(LaoWu)の奥さんが寧夏省から持ち帰った材料で作る「羊肉麺」をはじめとして、
ワシの得意料理の数々と、時間があれば老呉(LaoWu)も腕を振るうことであろう。

セッションメンバーは、初日の今日は本邦初顔合わせの「米菅ほーじん」

Dr.菅沼孝三
Ba.江川ほーじん
Gt.Vo.米川英之

2日目は「KAI MAD KENTARO」

Vo.Dr.MAD大内
Vo.Ba.甲斐"KAI"貴之
Vo.Gt.KENTARO

3日目はこれも初顔合わせの「にしわさ太田」

Dr.太田明
Ba.和佐田達彦
Vo.Gt.西野やすし

最終日は私もまじって「岡崎トリオスペシャル」

Dr.ファンキー末吉
Ba.石川俊介
Vo.Gt.岡崎猛

出演者には中華料理もご馳走したいと思ってます〜
さて仕込み仕込み!!・・・いや、音楽やのうて料理の・・・(笑)

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2012年11月 2日

北朝鮮初のオリジナルロック曲

北朝鮮ロックプロジェクトの本も来週で校了!!

私はプロモーションのために、
本の中に登場する重要な楽曲をサイトにUPする作業をやっております。

一応これでこのプロジェクトがひと区切りするということは、
「次に訪朝するために」と考えなくてもいいので、
本も出せるし、今までUPしてなかった楽曲もUPすることが出来る。
(でもまあ本国からクレームが来たら削除するしかないですが・・・)

まず最初はやはりこの曲でしょう!!

もう6年も経ってるのね・・・今聞いても色褪せません!!

アメリカ持って行ってWyn DavisにMixしてもらったバージョンもあるけど、
やはり本の中ではこのバージョンのことを綴っているのでUPするのはこのバージョンにしました。

本を読んだら是非もう一度これを聞いてみて下さい。
感動もひとしおです。


・・・とここまで書いて追記:「改めてこの音源を大音量で聞いてみて」

このブログをUPした後、改めてこの曲をヘッドフォンで大音量で聞いてみた。
改めてぶったまげた!!!

実を言うとワシは今日の今日までこの音源とは距離を置いていた。
本の中の言葉で言うと「吐きそう」になるのだ。

まるで「出来の悪い親からあまりにも出来のいい子供が生まれた」
みたいな感覚である。

本の中ではそれをチベットまで行ってラマの高僧に解決してもらうのだが、
ここに来て改めてこの音源を聞いてみたらやはりいろいろ「ぶったまげる」・・・

楽器もろくに弾けない小娘が(と言ったら失礼なのだが)、
例えばドラムに関して言えばグランジの叩き方もシンコペーションも
ベースに関して言えばルートしか弾いたことがないのにソロを、
ギターに関して言えばディストーションを、チョーキングを、ライトハンドを、
全てのものが生まれて初めての少女たちが、
このアホな外国人と1週間同じ空間に放り込まれただけでこのレベルの演奏が出来るのか?!!・・・

言ってみれば基本的に「真面目な」少女たちである。
日本の「専門家」と呼ばれる人は、
「上からの恐怖で真面目なんだよ」と言うかも知れないが、
ところが「音」というものはそうは「ウソ」がつけない!!

この音源を大音量で聞けばいろんなことがくっきりと見えて来る。

これはワシが彼女たちに「やらせている」ものではない!!
彼女たちが何かに「戦って」勝ち得た「作品」なのである。

そりゃロックの「素人」なのであるから演奏は拙い。

しかしワシは末っ子の冒頭のアルペジオ、
特にテーマが入る前のBbの白玉・・・
まるで「外国から来た先生にこれをやれと言われてるからやってるけど、
もうやってらんないわよ、ジャーン!!」
というような歪みっぽい白玉に涙する!!

「私は歌を歌いたいんです。
だから楽器として歌いながら弾ける簡単な楽器としてベースを選びましたが、
先生の要求がここまで高いものとは夢にも思いませんでした」
と言って詫びたアネゴが弾いている1コーラス後のベースソロに涙する!!

中盤のギターソロの部分、
生まれて初めて知った「チョーキング」や「ライトハンド」の手法を、
本には書いてあるが実は既に新人類であった末っ子が、
持ち前の「飄々とした」性格で弾きこなしている・・・

さて日本の皆さんはこの音源をどのように「聞く」だろうか・・・

ずぶの素人が1週間という短期間で、
今まで何も知らなかった全てのテクニックを習得し、
「がむしゃら」に「ロック」という未知の音楽に飛び込んで来た。

それだからこそはワシはこれを「ロック」だと思う!!
この楽曲こそは北朝鮮で生まれた最初の「ロック」なのだ!!

そんなことを思いながらワシは今日は何度もこの音源を聞いた。
これを聞きながらしこたま酒を飲んだ!!

乾杯!!とびっきり素敵な北朝鮮の小さな小さな戦友たち!!
お前たちのことをワシは一生忘れない!!

願わくばお前たちもこのアホなオッサンと過ごしたあの日々を忘れないで欲しい。

この音源はワシと戦友たちとの「戦い」の「記録(レコーディング)」なのだ・・・


北朝鮮ロックプロジェクトまとめはこちら

Posted by ファンキー末吉 at:18:01 | 固定リンク

相撲部屋

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エンジニアの崎本くんがうちに詰めて3日目、
嫁は布団のカバーを換えて泊まれるようにしてある。

ずーっと働いてるわけだから
間食以外のメシも食ってないし風呂にも入ってない。

「パパぁ、よかったらお風呂使ってねと言うといて〜」
と嫁は言うが、そんなヒマがないからこんな生活をしているのである。

夕べ(と言うか朝)は6時まで若いバンドのミックスをしていたらしい。
どだい朝10時からワシのドラムを録るのは無理だったのである。

ワシもスタジオからiPad等をそっと持ち出して、
本来ならばドラムを録った後にやるべき仕事を先にやることにする。

順序が逆でいいならそのぶんゆっくり眠れるではないか!!

崎本くん、数日寝てなかったのであろう・・・12時ぐらいにやっと起き出した。
そこからやっとレコーディング開始である。

ちょうど橘高がやって来た。

これは助かる!!
タム回しにちょいとアドバイスが欲しいところである。

嫁が昼飯の準備をしている。

もちろん自分とワシのためのメシなのだが、
「崎本くん、ご飯食べる?」
と言う。

風呂に入る時間はないが、メシぐらいなら合間で食う時間はいくらでもある。
「いただきます!!」
と崎本くん。

嫁もまた考えたもんで、
定食モノではなく焼きそばとか「皿ひとつ」で食えるものを作る。

これだと仕事をやりながら食えるのである。

それを見て橘高くんがひと言。
「まるで相撲部屋のおかみさんですなぁ・・・」

まあ言ってみればそうである。
「ロック」に嫁いだうちの嫁
3人の子供の面倒だけでも大変であるが、
それ以外にもいろいろ大変なのだから大変である!!

「ほなその相撲部屋に若い衆送り込んで住み込ませましょうか」
と橘高。

その若い衆はどうせバンドをやってるのであろう、
食えない代わりに時間だけは豊富にある。

だから相撲部屋の若い衆のごとく、
「おかみさん」の面倒をとことん見る!!

橘高ぁ・・・そんな若い衆持ってるんかぁ・・・(笑)

「それはええ考えやなぁ・・・」と思ってしまう自分が怖い!!
ただでさえスタジオのせいで狭い我が家がもっと狭くなってしまうではないか〜!!!

でもその考えは「美しい」な・・・

今日もライブが終わって小畑秀光の運転で家に帰って来た。
スタジオにはまだドラムがセッティングされたままである。

まあ崎本くんもマイクを片付ける体力はなかったのだろう・・・

ところが明後日からは中国勢が大挙して泊まりに来る。
いつ片付けるかと言うと「若い衆」がいるうちに片付けるに限るのである。

夜中の2時にドラムを搬出・・・
でも若い衆がいればあっという間にそれが終わるのだ!!

思ってみればいつからそんな若い衆が「絶滅種」になってしまったのだろう・・・

ワシが若かった頃はそんな若い衆ばっかりが周りにおったのになぁ・・・


金のないヤツは俺んとこへ来い!!
俺もないけどちょっとは心配していろいろ手伝え!!

スイスイ〜スーダララッタ〜スラスラスイスイスイ〜っときたもんだぁ

Posted by ファンキー末吉 at:02:28 | 固定リンク

2012年11月 1日

メカリヤ

当店いち押しベーシスト仮谷克之が、
カシオペヤのコピーバンド「カリオペヤ」に続いて、
自らの名前を織り込んだ新しいユニット「メカリヤ」を結成!!

と言うと、常連さんは
「また末吉さんに名前で遊ばれてるな」
と言うだろうが、その通りである!!(キッパリ)

ブッキング担当としてはスケジュールが埋まらないと困るのよ〜

また、一連の尖閣問題で中国のひとりドラムツアーがキャンセルとなり、
遊んでても仕方ないので自分のセッションをバンバン入れて、
そのおかげで5日間連続ライブとなってしまい、
メカリヤはその3日目である。

つまり今度はワシがドラムを叩くのよ〜ん・・・

まあ難易度の高いJazzなどもやっているのでメタリカぐらい・・・
と思っていたら、ボーカルのへーさんから泣きが入った。

「ボーカルが何歌ってるか皆目聞き取れないんですよ・・・」

間髪入れずに仮谷くんから泣きが入る。
「ごわーんと言ってるだけで
ベースなんか何弾いてるかさっぱり聞き取れません(泣)」

まあ音資料がライブ版やからな、仕方ないな、
「何弾いてるか聞こえんのやったら何弾いてもええからええやん」
と慰めておく。

まあ仮谷くんはちゃんと譜面を書くので、
その譜面を見せてもらえばドラムの関しては叩けんことはないじゃろ・・・
とタカをくくって当日の午前中にはレコーディングを入れていた。

X.Y.Z.→Aのアルバムの中のとある1曲、
橘高が「あのタム回しがねえ・・・」と言うので聞いてみたら、
まあ別に変ではないのだが、心残りになったらイヤなので、
この日のベース入れの前に録り直しとこうと思ったのだ。

若いバンドのレコーディングをやってるエンジニアの崎本くんに
「ピアノトリオ終わったら夜中にドラムセッティングしとくからよろしくね」
と伝えておく。

「夜中ですか?まだレコーディングやってると思いますよ・・・」
崎本くん、その前の日もスタジオに泊まってたような・・・(驚)

ピアノトリオの素敵なセッションが終わって、
「そのメタリカの曲ってどんなんやろ・・・」
と店でかけてみる。

Jazzメンにとってはもちろん未知のジャンルなので興味深々である。
ベースの大西さんなんぞ
「これは逆立ちしたって俺には弾けない」
・・・てあんたウッドベースやん!!(笑)

音源を聞き進んでゆくと、
確かに仮谷くんの言う通り、時々変拍子に聞こえる部分がある。

「大西さん、これ変拍子かなあ、ヨレてるだけかなあ」
大西さん、テーブルを指で叩きながら一生懸命分析する。

たしか仮谷くんは「変拍子こそないですけどね」と言ってたので、
おそらくこれはオカズを叩いてヨレているのだろう・・・

全曲聞き終わって大西さん、
「なんかこの音楽・・・好きになっちゃいましたよ・・・」
Jazzメンを一聴で好きにさせるなんてメタリカ凄いなぁ・・・(笑)

かくして夜中に帰って来たら若いバンドがまだレコーディングしていた。
TDの最終日なのでブースは使っていない。

若い衆がドラムのセッティングを手伝ってくれる。
「手伝いなはれ手伝いなはれ」
持ちつ持たれつでロックは世代を超えて精進してゆくのぢゃ!

というわけで起きたらドラムレコーディングしてからメタリカをコピーする!!
Jazzと違って「どう叩くか」が決められてるぶん難しいかも知れんな。

はてさて仮谷克之の「メカリヤ」どうなることですやら・・・

Posted by ファンキー末吉 at:08:20 | 固定リンク