
2010年11月14日
全中国ドラムクリニックツアー2010年 陝西省「西安」
西安は許魏を生んだロックの街である。
私は2006年に彼のコンサートで一度やって来ている。
その時に一番印象深かったのがイスラム寺院がある回民街。
ここは地元の人達にも絶賛のイスラムフードが食える街である。
西安空港で合流した沙泳江が
「空港から直でそこに行こう」
というので直行した。
夜来るのは初めてである。
敬虔なイスラムの店が多く、店内にはこんな看板が・・・
「とりあえず酒飲まずに何軒かハシゴして美味しいもん食べて、
それからどっかでビール飲もうや、な!!」
よっぽど食いたいものがあるらしい・・・
最初に入った店ではまずこれ!!
名物のチャーハンと羊肉串。
ビールなくて食うのってある種拷問なんですけど・・・
そして「これだけは何があっても食わないかん!!」
という「酸湯餃子」
辛くて酸っぱいスープに餃子が山ほど積まれている。
イスラムなのでもちろん豚肉ではなく羊肉である。
皮を箸で破ってスープと一緒に食す。これ絶品!!
また彼がこれをお替わりしたりするもんだから完璧に満腹。
いや、実は1軒目で既に満腹だったのじゃが、
酸湯餃子があまりにも美味しくて更に食ってしまったので撃沈しているのじゃ。
2日目は朝から全然腹が減っておらず、
昼過ぎに鳴って名物の「羊肉泡馍」
これは前回の許魏の時にも説明したので今回はパス。
ただこの「馍」が腹の中で膨れて半日ずーっと満腹感が続くという、
恐ろしく腹持ちのいい食い物なのじゃ。
会場に着いてばたばたとセッティング。
今回の会場は楽器屋の小ホール。
だいたい5時までピアノの発表会で使ってて6時から本番を始めようというのだから無理がある。
また客が入った!!
「今日は600人ぐらい来るよ」と言ってたがそんなにいるか?・・・
どの道各地の反日デモの人数よりは多いだろう。
各地のパール倶楽部、すなわちドラム教室の主催なので
そこの生徒である子供達が中心なのだが、
西安ではロック少年が多かったように思える。
許魏の出世作「時光漫歩」は「日本人ドラマーファンキー末吉」の出世作でもあるのだ。
許魏の音楽を愛して育った全中国の若者が、
政府の陰謀に加担して反日デモに駆り出される。
君らが愛する中国ロックは、このひとりの日本人ドラマーと一緒に作られたんだぞ!!
今日はそんな気持ちをドラムに込めて叩いたぞよ!!
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2010年11月 8日
全中国ドラムクリニックツアー2010年 江蘇省「徐州」
徐州の呉老師もほんとワシのことが好きなのか、
単に担当者の沙泳江のことが好きなのか、
山東省のツアーにも車を飛ばして遊びに来ている。
今回も車で迎えに来ると言ってたが、
列車移動になってよかった。
睡眠不足なのよ・・・
そしてその列車は何と寝台車!!
眠れるではないか・・・
しかし軟臥(特等寝台)ではなく硬臥(2等寝台)。
長い距離を走る列車なので既に誰かが寝た後・・・
硬臥(2等寝台)は3段ベッドで、渡された切符は一番下。
担当者の沙泳江は別の車両ということで
「くれぐれも荷物に気をつけろよ」
と言い残してとっとと行ってしまった。
荷物は大事じゃが睡魔には勝てず爆睡!!
終着駅ではなかったが早起きして無事に徐州に降り立った。
まず最初に連れて行かれたのが牛肉湯鍋!!
この牛肉スープが絶品で前回も是非連れて来たかったが閉まってたということである。
この絶品スープに焼きたてのナンを入れて食す!!
いやー絶品絶品!!
というわけで満腹のまま会場に着いた。
オーディエンスは子供達。
ワシはこの活動をもう「全中国青少年ロック化活動」と呼ぶことにした。
さてお決まりのドラム演奏とサイン会を終えて、
もう手ぐすね引いてたように打ち上げ!!
呉老師、ほんまにワシらのこと好きなのね・・・
まるで飲む理由を作るためにブッキングしているかのようである。
打ち上げ会場
いやーさすが呉老師!!ワシの好きな感じの店を知っている!!!
中国ってほんま高級な店になればなるほど不味いのよ。
現地の人が行くこのような店が一番美味い!!!
絶品だったのが羊の腸の激辛炒め!!
ビールが進むー!!って感じである。
鶏の血の煮こごりとか、変わったモノも食べられてご満悦だったのじゃが、
「よし!!次は羊肉串に行くぞ!!」
というのでぶったまげた。
この人達・・・どこまで食う気やろ・・・
また連れて行かれたここがワシの好きな感じ!!
こんなところで食う羊肉串は美味いに決まっている!!
羊肉串から羊のキンタマ、
最後には羊のおちんちんまで出たぞよ!!
いやー飲んだ飲んだ!!食った食った!!!
この日はこのまま夜汽車で北京戻り。
今回はハードなスケジュールじゃった・・・
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Posted by ファンキー末吉 at:11:14 | 固定リンク
全中国ドラムクリニックツアー2010年 河南省「新郷」
今回のツアーは移動が過酷である。
「北京西駅6:50の列車に乗れ」
このミッションからツアーが始まる。
もともと田川ツアーで三井はんに笑かされて寝てない上に、
20年振りに会ったSと朝まで飲んでそのまま北京に来て、
そのままスタジオに入って映画音楽の仕上げをし、
次の日の朝5時半には出発せねばならないのだ。
もちろん同伴者はいない。
ひとりで現地に行かねばならない。
切符を見ると「北京ー新郷」となっているが、
乗った列車は「鄭州」行き。
この「新郷」というのがどの辺に位置するのかわからない。
寝たらあかん寝たらあかんと思いながら乗ったらすぐ熟睡・・・
目が覚めたところがどこなのか、
果たして乗り越したのか、あとどのくらいなのか皆目わからない。
iPhoneのマップで位置情報を検索しながら、
何とか新郷駅に降り立った。
迎えに来たのは平頂山の王老師!!
平頂山からは車で2〜3時間かかるはずなのじゃが、
王老師はただワシを駅まで迎えに来るためだけに車を飛ばし、
ワシを会場でもあるホテルに送り届けたらまた車を2〜3時間飛ばして帰ってしまった・・・
鄭州でのPairのライブにも来てくれたし、
ほんまにワシのこと好きなのね・・・(涙)・・・
さて会場はホテルの中である。
垂れ幕のワシの顔の大きさに表されてるように、
会場もかなりでかい・・・
数百人は入るであろうか・・・
各地で行われているという反日デモの人数より多いぞ・・・
元々のスケジュールは終演後に次の開催地である徐州の呉老師が迎えに来て、
夜走りで車で移動ということになっていたが、
予定が変わり列車移動ということでホテル泊まり。
新郷に着いてホテルに直行し、昼飯もここで喰い、
会場もホテルの中、終演後の宴会もホテルのレストランということで、
今回は何と一歩もホテルから出ていない。
お決まりの地ビール!!
地元名物羊肉煮込み!!
数ある料理の中でもおいしかったニラまん!!
たらふく食べていっぱい飲んで、
移動時間もいらないのでそのまま部屋で寝てたっぷり睡眠が取れる・・・
・・・と思ったら翌日は4時起きで出発のスケジュール・・・なんつうスケジュールじゃ!!
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2010年11月 1日
田川ツアー中
現在田川ヒロアキのツアーを廻っている。
初日は名古屋、次は京都と廻り、
ワシだけ二井原R&Bライブで東京にとんぼ返り。
そして昨日岡山でまた合流し、今日下関で田川ヒロアキ凱旋ライブ。
明日は大阪で一応旅は終わり、
そのまま八王子に直行して店でファイナルライブを行う。
まあ7本っつうたらワシにとってはもう「普通」だが、
思えばX.Y.Z.→Aではひと月近く出ずっぱりっつうのもやったなあ・・・
まあ中国に行くのもツアーだとするとワシは11月はほとんどツアーに出ていることとなる。
田川ファイナル終わって翌日大高清美さんやチャカさんとセッションやったら、
その翌日に北京に飛ぶ。
次の日の朝にはパール全中国ドラムクリニックツアー、
二井原R&Bセッション大阪のためだけに帰って来て、
そのまま関空から飛んでパール全中国ドラムクリニックツアー、
戻って来て江川ほーじん6Daysで米川くんとセッション、
そしてそのまま是方さんと和佐田の「秘蔵っ子ツアー」に出るのじゃ!!
いや、別に家が嫌いなわけじゃない!!旅が好きなのである!!!
かと言って観光旅行とかは嫌いである。
別にどこを見るわけでもなく、
初めて行く土地を散歩したり、
懐かしい地元の知り合いと美味しいもん食ったり酒を飲んだり、
まあ何よりも毎日ドラム叩いて暮らしていけること自体を神に感謝する。
こぼれ話はまた後ほど書くとして、
まずは下関のふく(ご当地ではフグではなく「ふく」というらしい)を堪能!!
それにしても楽屋にこんな差し入れが来るんやからご当地やなあ・・・