
2009年5月18日
Pair鄭州ツアー
まったくもって何の因果か週末になると大移動をせねばならない。
八王子から北京まで、ドアtoドアで10時間・・・
アメリカまで行けるやないかい!!
しかも今回はBassの韓陽(ハン・ヤン)は都合が悪くて来られないと言う。
日本からワシがこれだけ頑張って駆けつけと言うのに北京の人間が来られないとは何事ぞ!!
「ほなワシも都合が悪いから次から来ん!」
と言いたいところじゃが、
ワシがプロデュースしたこのアルバム、
このドラムはやっぱワシじゃないとちと叩けんわのう・・・。
まあ「人のアルバム」ではあるが「自分の音楽」である。
頑張って通うとするか・・・。
北京に着いて一泊し、次の日の朝の列車に揺られて鄭州まで。
中国も昔は日本のローカル線のようなボックス席の列車だったが、
今では新幹線のような特急列車になっている。
ちょいとビュッフェで一杯・・・
そのままこてんと寝てるうちに鄭州に着いた。
片道6時間の旅・・・東京から九州まで行けるやないかい!!
ライブハウスに着いたら彼らのポスターが貼ってあった。
しかしタイトルは「Pair楽団&Funky末吉」。
バックバンドのドラマーの名前を使わにゃ集客が出来んようじゃまだまだじゃのう・・・
サウンドチェックが始まるが、
例によって小屋のエンジニアは態度が悪い。
ボーカルは「自分の音が聞こえない」と悲鳴を上げる。
「俺がやる!どけ!!」
こんな時にPAの吉田くんが来てないのは痛い。
仕方がないのでワシがモニターを作る。
スピーカーを動かして、
EQを調整して・・・。
中国では自分で何でもやらねばならないので倍疲れる・・・。
河南省と言えば麺が有名ということで、
リハ終わりで近所のラーメン屋に飛び込んだ。
いわゆる普通の牛肉麺。
日本のラーメンと違って麺にはコシがないし、
スープもダシと言えば具の牛肉のダシぐらいじゃん・・・
全然気合い入れずに食ってたらいつの間にか全部たいらげてしまった。
気がつけばスープまで全部飲もうとしている・・・。
これって・・・実は旨いの?・・・
なんかわけもわからず満腹になって本番。
非常に盛り上がってアンコールがかかるが、
あいにくアルバムの11曲以外にレパートリーがない。
ステージの前っつらに全員で出て挨拶してたら、
「ファンキー!!ドラムソロやれー!」
ファンキー!ファンキー!
結局引っ張りだされてソロをやって、
しまらないままステージは幕を閉じた。
後でとことん説教してやろう。
「これは誰のコンサートじゃ!
ちゃんと最後まで自分たちでやってシメろ!」
と・・・。
夜はそのまま平頂山の王先生達が来てたので一緒に飲みに行く。
地元ならではの屋台である。
「地元名物」と言って頼んでくれた「粉奨麺条」。
何か伸びきったラーメンが片栗粉たっぷりのタレにまぶしてあるような麺である。
味も結構変わった味で、うまいのかまずいのかわからないまま、
気づいたらまた全部食ってしまっていた。
これって・・・やっぱり旨いんか・・・
地元のビールも飲んだ。
これも結構旨い!!
メンバーに呼ばれたので合流したらヤツら鄭州まで来て広東料理屋でメシ食ってやがった。
これだから素人はイヤである。
しかし得体のしれない美女がいて、それだけはうらやましかった。
美女が勧めてくれた地ビール
翌日は列車で7時間かけて北京まで、
そして今、北京からドアtoドアで10時間かけて八王子に戻っている。
次のツアー先は上海。
日本からちょっと近いのが救いである。