
2009年8月31日
エステダイエット
大音量でドラム叩いて
耳元でシンバル鳴らしてりゃ耳は悪いし、
ツーバス踏んで頭ガンガンに振ってたら頭も悪いのか
最近とみに嫁の言うことがよう聞き取れん。
先日も
「春の間10キロ痩せたやんかぁ・・・」
と言うので生返事をしながら首をかしげてた。
だいたい末吉家は二井原家の倍食うのだから10キロも痩せるはずがない。
先日なんぞ二井原家の長女が遊びに来てたので
「ご飯たべてくかい?」
と聞いたら、うちの食卓を見て
「こんなに食べれない」
と驚いて帰ったぐらいだから・・・
よしんばそうだったとしても
じゃあ愛する嫁よ、君は去年は今より更に10キロ太っていたと言うのかい?
いや・・・別にそれでもきっと十分魅力的だったと思うよ・・・(汗)・・・
よくよく聞き返してみると、
「はるな愛が10キロ痩せたやんかぁ・・・」
であった。
何かどっかのエステで10キロ痩せたというので嫁も行く気まんまんである。
「パパぁ、そこは泊まり込みでエステもしながら痩せれるコースもあるらしいよ」
完全に企業の謳い文句にハマっている。
「泊まり込みならほなパパも行ってみようかな」
「エステやから男の人はアカンでぇ!!」
はるな愛はええんかい!!
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2009年8月28日
8月24日関西人博物館、25日三好3吉納浩一セッション
関西人博物館とは前回X.Y.Z.→Aのライブにゲストとして参加した「さん・にー・ご」の「にー」をのけたユニットである。
「喋り聞いて笑って、歌聞いて泣いて」
という「歌聞いて泣いて」の担当の二井原が参加出来ないんだから
こりゃ「喋り聞いて笑う」しかない。
いやーこれがまた和佐田のボケも絶好調で、
三井はん、ゆーぞーさん共に神様が降りて来たかのようなパフォーマンスでした。
そしてワシはもう疲れ果てている。
笑い過ぎたのもあるし飲み過ぎたのもあるし、
何よりもX.Y.Z.→A新譜のストリングスアレンジを今月中に上げなければならない。
欲を言えば10曲全部に入れたいという野望もあり、
日々アレンジに追われている。
だいたいストリングスオーケストラなんて1曲書くのに一晩かかるんだから、
関西人博物館で大笑いして酒飲んでる場合じゃない。
ところが次の日は久しぶりに会う三好3吉、納浩一とのセッションである。
もう10年会ってないJazz界の大御所達とのセッションは個人的にも非常に楽しみである。
3吉っつぁんと最後に会ったのは10数年前。
狂ったようにJazzセッションをしてた頃、高円寺の路上で会って、
「ファンキーさんは志が高いから好きなんだ」
と言い残して酔っぱらって帰って行った。
納さんとはSOMEDAYでよく一緒にセッションしてたが、
エレキもウッドも、そしてJazzもラテンも何でも出来る天才型プレイヤーである。
それぞれがお互い一緒にやったことはあるが、
3人で音を出すのは今回が初めてである。
まあ前日と比べて・・・えらい違うセッションであることか・・・(笑)・・・
ところが音を出して1曲目でぶったまげた。
こいつら・・・ハンパじゃない・・・
特にベースの納さんはただギター顔負けで速く弾きまくるだけではなく、
反射神経というか、音に対する反応がハンパじゃなく速いのでびびった。
例えば3拍フレーズというのがある。
4拍子で16分音符を3つづつ固まりにして繰り返せば、
ちょっと錯覚で違うテンポの3拍子に聞こえたりして、
それを体系化してリズムのアクセントとして使ったりする。
誰かがそれをやると誰かが同じように3拍フレーズをついて来たり、
そんな即興的なやりとりがJazzの最大の面白さなのだが、
通常私レベルのプレイヤーだと、
人がやってるのを瞬時に察知して一瞬でそれについて行ってもそれだけで数秒遅れている。
しかし納さんは例えば私が3拍フレーズを始めると、
0.1秒、究極にはまるで私がそこでこれを叩くことがわかっているかのように同時に弾き始めたりする。
これは後に酒飲みながら聞いたらタネらしきものがあった。
つまりスポーツに例えればこういうことだ。
例えばサッカーのゴールキーバーはPKの時、
蹴る人がボールを蹴る前にジャンプしてなければ間に合わない。
だからいろんな情報を最大限に利用して、
右に蹴るだろうとか左に蹴るだろうとかを一瞬のうちに判断して飛ぶ。
例えば一流の外野手は、
打者がボールを売った瞬間にどっちに飛ぶからあらかじめわかっているかのようにもう動き出している。
つまり、3拍フレーズを入れるということは、
「そこに3拍フレーズを入れる理由がある」
ということである。
例えばギターソロの3拍についてゆく時もあれば、
その時に3拍を叩こうという音楽的な理由がどこかにあるのである。
だから瞬時に動けるのである・・・
参った!!
Jazz界からしばらく遠ざかってるうちに、みんなもの凄いレベルになってやがる・・・
3拍フレーズの上には5泊フレーズとか7泊フレーズとか高度な技もあって、
よそのセッションではよく叩いたりしているが、
ところが今回は、こんな高度な技を瞬時について来られたりしたら
今度はそのフレーズを叩いてるワシ自身が崩壊してしまう。
もともと同じテンポの1、2、3、4に、
違うテンポに聞こえるフレーズ(ポリリズムと言ったりする)を叩くことによって、
いわゆるリズムに「テンション」をつけているわけだが、
みんなでそのテンション部分を一瞬で演奏してしまったら、
修行が足りない順に元の1、2、3、4に戻れない。
1、2、3、4とアタマで弾いてる人が誰もいなくなるわけだからね。
同様にコードというものも、
ベースがルートを弾かずにその上のテンションをなぞって弾いていたら、
修行の足りない順にそのコードが何なのかを見失ってしまう。
つまりJazzとは、これら実際に耳で聞こえてない
1、2、3、4であったりベースのルートやコード感であったりを共有して、
つまりそれぞれの頭の中では完璧にそれが鳴っていてそれを共有して演奏するのである。
彼らは完璧にそれが出来ているので演奏することがどんどん高度になる。
つまり「自由」になる。
ところが凡人は気を抜くと今どこを演奏しているかわからなくなってしまうのである。
Jazz用語でそれを「砂漠に行ってしまう」と言う・・・
この日、何度も砂漠に行きかけたワシ・・・
通常ならコード感とかをたよりに元に戻るのじゃが、
おふたりが弾いてらっしゃるフレーズがそのテンション側のもっと先を弾いてるのでそれも困難である。
ところがおふたりとも「優しい」人間なので、
ドラムが時々アタマでバスドラを入れようとすると瞬時にアタマにベースも入れてくれたり
(そもそもどうしてそんなことが瞬時にわかってすぐに入れられるのか・・・)
そんなこんなでセッションはかろうじて砂漠に行かずにすんだ。
まあ言うなれば「ついてゆくのが精一杯」であった。
ところが終わって酒を飲んでて3吉っつぁんが私にこう言った。
「ファンキーさんは構成や小節をちゃんと責任持って守っていってくれるから素晴らしい」
と・・・
これは逆を返せば「それしかちゃんとやれることがなかった」からであるが、
それでも
「Jazzの人はそれが出来ない人が多いし、ロックの人は器用にいろいろ叩けない人が多い」
らしい。
まあこの日は「ついていけただけでも素晴らしい」セッションだったのだろう。
おふたりが終電で帰った後、
このセッションのレベルの高さに感激しまくっているスタッフを連れて飲みに行った。
本当は酒飲んでる場合じゃないんだけど、
自分も感激したし、久しぶりに
「ちくしょう!もっとうまくなってやる!!」
という気持ちが大きく湧いて来た。
ところがストリングスアレンジをせねばならない。
一晩酒でつぶれてしまうと結局日数が足りなくなって間に合わない。
しかし今日の気分はそんなこと全てぶっちしてドラムの練習をしたい・・・
だったら飲むなよ・・・
と言いたいが、自分でもどうしようもなくこの日は飲んだ。
俺は今日は飲んで忘れて明日からストリングスアレンジをするのだ!!
レコーディングが終わったら心おきなくドラマー生活に突入してやる!!
だから今日は飲むんだ・・・
気がついたら自宅のスタジオの床で酔い潰れて寝ていた。
当然嫁はお怒り、子供達はあきれ顔・・・
その日は二日酔いで何も出来ず、
結局夕方まで寝てしまい、夜中に徹夜で4曲書いた。
今の優先順位は残念ながらX.Y.Z.→Aのニューアルバム。
ロック史に残るような凄いアルバムにしてやるのじゃ!!
・・・その後、ドラム・・・10月には同じメンバーでまたやろう!!
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8月23日目黒ライブステイション
この日はX.Y.Z.→Aメンバープロデュースナイト和佐田の日。
いつものオープニングが始まって、幕が開く前にベースソロが始まる。
和佐田ナイトなんだからこれもアリ!
観客は期待感でヒートアップ!!
そして幕が開いたら、何と和佐田ではなく、三井はんが・・・
美しい中年美の肉体もさることながら、
パンツをわざわざ尻に食い込ませてふんどし状にしているとか、
なかなか芸が細かくて感動的である。
ベースじゃなくって何でホーキやねん!!という感じだが、
和佐田に突っ込まれて引っ込む時に、
「何だバカヤロ!!」
とマイクで言ったのも渋かったが、
その後、そのホーキでステージを掃除してから引っ込んだのがもう爆笑!!
メンバーは舞台袖で「神が降りて来た」と絶賛!!
その後の「さん・にー・ご!!」でも絶好調な三井はんでした。
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2009年8月21日
久しぶりの北京
夜遅く着いたのでわからんかったが、
よく見るとトタン板で屋根が出来ていた。
院子らしさが全てなくなってしまったが、
直射日光が当たらないぶん少し涼しいようだ。
それにしてもこの木は実は雑草。
切っても切ってもすぐに屋根より高く育ってしまう。
中国人のたくましさを象徴するような雑草である。
まあ今回もいろいろたまった仕事をせねばならないのじゃが、
それよりももう完パケのスケジュールが迫っているX.Y.Z.→Aの10周年記念アルバムのストリングスの手配が一番重要である。
今回は既に毎月のライブで新曲を1曲づつ発売しているので、
それらの曲も全てリミックスし、
更にはストリングスを入れられる曲は積極的に入れてゆこうということになっている。
成田までの道のりで既に発売した7曲を聞いてみると・・・
これが入れようと思えば全部入るのよ・・・
メタルにストリングスって・・・合うなあ・・・
とりあえずいつも使っているスタジオのオヤジ、
いやいや彼とももう20年来の付き合いでもう家族みたいなもんなのじゃが、
彼にちょっと相談してみる。
「例えば7曲録音したらいくらになるかなあ・・・」
中国がいくらストリングスが安いと言っても、
7曲全部入れたらそれなりに高い値段となる。
日本では1時間いくらで値段を換算するが、
中国では1曲いくら。
前回Wingsの時にはちょっと裏技を使った。
通常5分を超えると(最近は3分になってるらしいが)2曲分と換算されるので、
とりあえず分数は言わず、ストリングスが入る部分しか聞かせない。
弾いている時間が5分以内だから10分を超える大曲でも1曲でいいでしょ、
というわけである。
また、本当はM1の「Heavy Road」とその大曲の「Wings〜Fire Bird」は別の曲なのじゃが、
実はメロディーは同じメロディーであることから、
「ほら同じ曲でしょ。イントロで使うから」
と嘘を言って全部で1曲にしてもらっている。
今回も1曲フルでストリングスを入れる曲よりも、
おそらくサビだけとかそんな使い方をしたり、
それよりも何よりもイントロダクションで使おうと思っている小曲までを1曲と換算されてはたまらない。
「今回は1曲いくらではなく、時間いくらでやってもらえない?」
まあ長年の付き合いである。親身になってストリングス隊と交渉してくれる。
「ま、弾いてくれる人達もみんな友達だから悪いようにはせんじゃろ」
と彼が言うように、
ワシはもう既に数十曲ここでストリングスをレコーディングしているが、
来るのはいつも同じメンバー。
トップのスタジオミュージシャンはいつも同じ連中となるので、
(これは小沢征爾が指揮をするときも同じ)
当然ながらワシとも顔なじみである。
彼らにとっては譜面の準備が完璧で仕事が早いワシの仕事は「ありがたいお仕事」である。
うちの院子の木のようにたくましい中国人と値段交渉するのは本当に骨が折れるが、
交渉を頼んでいるのも中国人なのでまだマシである。
交渉が成立したら日本帰ってひたすらストリングスアレンジをやるぞ!!
うまくいったら全曲ストリングス入れたりして・・・
それも全てはこの値段交渉次第である。
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2009年8月20日
落語ライブ
8月19日は柳家わさびさんの落語ライブということで、
うちの嫁が行く気まんまんである。
ワシも聞きに行きたかったのじゃが、
そうすると子守りをする人がいなくなるので、
今月は嫁が聞きに行ってワシが子守りをすることとなった。
店の近くに「やすらぎの湯」という温泉施設があるので、
ワシと子供はそこでゆっくりと汗を流す・・・
・・・と言っても子供が暴れてゆっくり汗どころではない・・・
施設の従業員全てから「ご苦労様です」と言われながら施設を後にして、
やっぱり落語ライブも気になるので店へと向かう。
しかし落語のオイシイところで子供が騒ぎだしたりしたらぶちこわしなので、
入り口の外、つまり灼熱の階段室にビールを持って来てもらって聞くこととする。
中では
外では
ライブも終わり、店に入って嫁に子供を渡す。
しばらくして仮谷くんも仕事終わってかけつけて来るが、
お互い落語が聞けなくて非常に残念である。
だめもとで
「おひねり程度出しますから私と仮谷くんのためにもう一席やってもらえませんか」
と言ってみる。
「我々は1円でももらえればよろこんでやらして頂きます」
とわさびさん。
普段着の着物からまたステージ用の着物に着替えて再びステージへ。
初めて見る落語ライブ。
やっぱテレビや音源で聞くのとは全然違うね。
あれは「聞く」ものではなく「見る」ものだと実感。
また酒を飲みながら見れるので楽しさも倍増である。
それに席料800円はあまりにもリーズナブルである。
あいにく今日は客入りがあまりよくなかったが、
これは毎月やり続けて店の目玉ライブにすべきじゃぞ!!
そこでいいことを思いついた。
9月6日にはアースシェイカーのドラマー、工藤義弘による「プロとJamろうジャムセッション」があるが、
そこでぜひわさびさんに前座で一席やってもらおう。
演奏前の緊張を落語で癒してもらおうではないか!!
「わさびさん、おひねりだけでこの日、一席やってもらえますか?」
わさびさん、快諾!!
9月6日には世にも奇妙な「落語」と「ジャムセッション」のコラボ、
そして翌週の13日には2回目の落語ライブである。
御用とお急ぎでない方は是非お越しやす。
ワシは今から北京に帰ってたまった仕事をやって来る。
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2009年8月16日
8月14日江川ほーじん山本恭司セッション
恭司さんは非常に性格が細かい人である。
私のパソコンには前の日からひっきりなしに譜面が送られて来る。
想像するに、まる一日書いては送り書いては送っているのである。
ご本人もA型だと信じて疑わなかったが調べてみるとO型だったと言う。
同じA型でも江川ほーじんは曲目送ってもメールも返さない。
数日連絡が取れなくて困ってたら時々携帯を持たずに旅に出ると言うから相変らずである。
「明日何時入りや?」
忘れた頃にやっとSMSが来る。
「お前、曲目とか送ったメール届いとるか?」
「おう、一応曲は聞いといたぞ」
ほな返事ぐらい送れよ!!
4時入りにしてあったのでちょっと早めに行こうと3時に行ったらもう客が並んでいた。
ほーじん関係のセッションはただでさえ問い合わせが多く、
予約など受け付けてたら業務に支障をきたしてしまうので、
「6時に開場しますんで早めにいらして下さい」
と受け答えだけするのだが、
「6時に行けば絶対に入れるんですね!!」
と詰問されても
「さあそればっかりは・・・」
と答えるしかない。
まあだいたい6時の開店と共に客が来ると言うことはまずないのだが
それを店として保障するわけにもいかないからそう答えるしかないのだ。
しかし地方からこの日のために休みを取って泊まりがけでやって来るファンにとっては
万が一でも入れなかったりしたら目も当てられない。
このファンは何と1時半から来て並んでいると言う。
4時前には先に恭司さんの機材が着く。
山ほどのギターとどでかいアンプ・・・
おいおい・・・この店でこんなアンプを鳴らすのか?・・・
この時点で階段には十数人が並んでおり
窓も冷房もない階段室はそれだけで凄い熱気である。
ほーじんが着いたと言うので機材搬入を手伝いに降りて行く。
「恭司さん、アンプ持ち込んだ?」
とほーじんが聞くので
「でっかいの持ち込みはったで」
と答えてちょっと後悔。
ほーじん・・・おもむろに巨大なベースアンプを降ろし始める。
おいおい・・・この店でこのベーアン鳴らすんか?・・・
この頃には既に数十人が並んでいて、
3階の美容室の営業に支障をきたすので3階以下の客は表で並んでもらう。
しかし引き続き数十人はそのまま灼熱の階段室に並ぶ。
この時点で客の数すでに60名。
おいおい、うちは座席数50しかないぞ・・・
恭司さんが来てようやくリハが始まると思いきや、
何故かアンプがトラブって音が出ない。
不思議なことにほーじんのパワーアンプもトラブって音が出ない。
三井はんがコザックダンスを踊ってからというもの
(何でラグタイムブルースデュオでコザックダンス踊らないかんのや!!)
下の店の騒音問題が気が気でないワシのために神様が助け舟を出してくれたのか・・・
恭司さんはとりあえず店のフェンダーを、
ほーじんは店のアンペグを使ってリハーサル。
うん、平和平和・・・
1時間ほど構成だけを確認してリハは終了。
うちは楽屋がないので普段は客席をミュージシャン席にしているが、
その客席が既に足りてないので仕方ないので恭司さんと向かいのレストランに行く。
この時点で客数既に80。
どうやって店に入りきったのかよくわからん。
ほーじんは家が近いのでこの間にパワーアンプを取りに帰る。
この男・・・どうしても1200Wのアンプを鳴らしたいらしい。
「店入って一歩歩いたらもう人の壁で前に進めん」
という状態でどうやってアンプをステージまで運び込んだかわからんが、
ほーじんがパワーアンプを取り替えてレストランにやって来た。
「クーラーなんか役に立ってないぞ!とにかく人の山!
ステージまでどうやってたどり着くかも問題なら、
それ以前にあれ・・・床が抜けるぞ・・・」
この時点で客数99人。
もうええじゃろ!!
あんまし客が可哀想なのでちょっと早めにステージに上がる。
空気も薄く、灼熱の中、客は異様な熱気である。
「早く始めたら後から来た客に悪いんちゃうか?」
という意見もあったが、後から来た客が入れたらの問題である。
もう始めよう!!
弦は熱気でべろべろドラムは湿気でべこべこ、
チューニングはぐしゃぐしゃの演奏となるが、
何故か音だけはクリアでいい音である。
空間が客ばっかりで床とか壁とかに音が反射しないので非常にデッドなのである。
ライブハウスでよく2ステージ構成にするのは、
途中に休憩をはさんでオーダーを取るためなのだが、
店員が店の中を動けないのでオーダーも取れない。
1ステージ終わってステージ降りるにもすし詰めの客席を通って外に出るのも困難である。
「2ステージまとめて1ステージでやろうか?」
という意見もあったが、
あまりに暑く、酸素も薄いのでとりあえず1ステージ終わって外に逃げて出る。
熱帯夜の外の方が店の中より断然涼しい!!
この時点で既に酸欠で倒れた客が現れている。
そりゃ客も可哀想なのでやっぱさっさと始めよう!!
2ステージ目が始まる。
何をやってるかもうろうとしてて覚えてないが、
もっともうろうとしているはずの客がやたら元気がいい。
「それでは最後の曲です。」「えー?!!もっとやれー!!」
もっとやったらお前らマジで死ぬ人出るし・・・
アンコールも交えて全11曲。
2時間のステージを終えて再び向かいのレストランへ。
「酸欠で身体がつった」
と恭司さん。
「末吉と20年ぶりにやるからちょっと緊張するかなあと思ってたらそれどころじゃなかった」
とほーじん。
そう、機材トラブルからどったんばったんであっという間に終わってしまったのだ。
「ま、ほとぼりが冷めた頃にまたやろか」
店としては当然ながら最高動員記録だが、
チャージバックを100%お返しするうちのシステムとしては
すし詰めではオーダーが取れないのであまり儲けはない。
それより基本的にうち・・・居酒屋やし・・・酸欠ライブやるとこじゃないし・・・
次からこのテの動員が見込まれるライブはシークレットでやろう。
50人ぐらいまでがやっぱ・・・平和でええわ・・・
江川ほーじんとは次、9月19日目黒ライブステイション
X.Y.Z.→Aファンキー末吉ナイトでまた一緒にやる。
この時は4000Wのアンプでも何でも持ち込んで
なんぼでもぶいぶい言わせてくれい!!
Posted by ファンキー末吉 at:09:51 | 固定リンク
2009年8月13日
覚えてない同級生
ヘタにテレビになんぞ出てたりしたもんだから
「あちらは覚えているがこちらは覚えてない」
という同級生は多い。
先日もX.Y.Z.→Aの掲示板に「連絡を取りたい」と書き込まれていたので連絡取ったら同級生だった。
もちろんあちらは覚えているがこちらは覚えていない。
「ファンキー末吉」で検索すればトップにワシのHPがヒットするのに、
そこに公開されているメアドではなく、
「見つけにくい」であろうこの掲示板に書き込まれているのもよくわからんが、
いきなり「値段はいくらですか?」と聞かれても、
企画書もないし業務内容もわからないのでそれはなかなか答えようもない。
沼澤に振ろうにも同級生なのでそれもどうかなあと不毛なやりとりを交わしているうちに、
結局「ご理解頂けないのですね、残念です」で突然交渉は決裂。
「ワシは何をすればいいの?!!ドラム?!!トーク?!!」
結局業務内容も最後までわからないまま決裂・・・(涙)・・・
また別の同級生からメールを頂いた。
今度は大学時代の同級生だと言うが、
何せ出身校の神戸商科大学には半年しか通ってないのでまるで記憶がない。
同じく同級生の女性と結婚したと言うが、
男性が多い大学だったので女性は数人記憶がある。
(というか数人しかいなかった)
「確か定食屋さんの娘さんがいましたよねえ・・・」
「そうです、それが妻です」
当時のマドンナだった順ちゃんやん!!!
思わず机の下で拳を握りしめながら話を聞く。
聞けば娘さんが歌手になるべく上京しているのでいろいろ相談に乗って欲しいと言うが、
芸能界とワシが今いる世界ではもう既にまるで違っているので
「お役に立てないと思いますよ」
と前置きしつつ、とりあえずX.Y.Z.→Aのライブに招待した。
会ってみると・・・「順ちゃん?」・・・
記憶がおぼろけな上に、
そう言えば順ちゃんともこのぐらいの年齢の頃の記憶しかないので
まあ実の親子なんだから似ているはずである。
まあかつてのマドンナの娘のためにやってあげられることはあまりないが、
バイトを探しているというのでX.Y.Z.→Aの店を紹介した。
地元のミュージシャン、しかもこんなの
ばかりが働いている店である。
うら若き乙女がバイトでもしてくれれば売り上げも少しはUPするであろう。
まあ時給は都内最低の値段じゃが、
レベルの高いライブは働きながら見られるわけだから、
ここでいろいろいいライブを見て、いい歌手になるべく頑張って欲しい。
こんな同級生なら大歓迎である。
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2009年8月 4日
福岡レッドワーブラーズ
縁あって四国アイランドリーグ(現在は四国九州アイランドリーグ)の高知ファイティングドッグスの応援歌を作ったことから、
まわりまわって今回九州まで呼ばれることになってしまった。
ことのはじめはナイトホークスのドラムの工藤ちゃんから電話があったことである。
「ファンキーさん、お久しぶりぃ・・・(小樽弁のアクセント)。
実はエンリケなんかとバンドやっててぇ、
それで福岡レッドワーブラーズの応援歌出したんですよぉ」
似たようなことをやってるヤツも多いもんだ。
聞けば8月2日の高知ファイティングドッグスとの試合の時、
高知側からよさこいランナー、
福岡側からこの歌でバンドによる応援合戦をやろうという企画であった。
まあ話をかいつまんで言うと、
選手にまともに給料も払えない貧乏球団がバンドをふたつも呼んで
楽器やPA設備まで用意出来るわけないと思ってたら、
案の定その予算などあるわけなく、
工藤ちゃんのバンドと私のトークバトルとなってしまったということである。
最初の趣旨からここまで外れてしまうと何のために九州まで来ているのかようわからんが、
まあ懐かしい昔仲間にも会えて、旨いもん食えて酒が飲めれば言うことない!!
着いてわけのわからんイベントで喋くりまくって、一同球場へ。
そう言えばこの森山監督は昔工藤ちゃんなんかと一緒によくキャンプに行ってた飲み仲間ではないか。
この時点で私はもう高知ファイティングドッグスを応援しに来たのか、
福岡レッドワーブラーズを応援しに来たのかよくわからなくなっている。
まあ試合は試合、飲み仲間は飲み仲間、
結局両方応援すべく、シャツは自前の高知ファイティングドッグスのシャツ、
キャップは会場で買った福岡レッドワーブラーズの帽子という変わった出で立ちで5回裏の会場整備の時間にグラウンドに出てコメント。
なんと球場に上がるのは高知での始球式の時以来じゃが、
実はこの時点で既に酔っぱらっているので何を喋ったか覚えていない。
一同小倉の街に戻って酒盛り、
もう食えんと言うほどご馳走を頂いて、
翌日も空港に送ってもらう前に名物のいかづくし定食を頂く。
なんと2日で見事に2kgも太って帰って来たのであった。
(大台70kgをついに超してしまったのでダイエットを敢行中!!)
しかし思い起こされるのは工藤ちゃんの話である。
うちも3人の子だくさん家庭じゃが、
工藤ちゃんはなんと6人!!!!
(まあ嫁はんはふたりらしいが・・・)
上は25歳から下は生まれたばかり!!
いくら工藤ちゃんが元自衛隊落下傘部隊で自衛隊体力測定全国一だった男とは言え、
ドラム叩いて子供6人は養えんじゃろ・・・
工藤ちゃん、八王子に引っ越して来い!!
XYZ村のみんなが(人はファンキー村と呼んでるが)、
何とか6人の子供の面倒は見るぞ・・・(勝手なこと言うなと嫁が怒る)
よし!頑張って二井原んちの隣の空き地を買うぞ!!
工藤ちゃんならサバイバル訓練を受けているので、
そこで寝泊まりしながらひとりで家ぐらい建てるじゃろう。
頑張れ工藤ちゃん!
頑張れ末吉のダイエット!!
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2009年8月 1日
樋口っつぁんのドラムセット
昨日7月31日には
目黒ライブステイションでX.Y.Z.→A10周年記念10本ライブの二井原ナイトが行われた。
デッドチャップリンやSLYのナンバーをゲストを招いて演奏するということで、
この日は非常にゲストが多い。
ドラマーが3人いて、
そのドラムセットをどうするかというのが実はスタッフの悩みどころであった。
本来ならばそれぞれのドラムセットを持ち込んで転換してやれれば理想なのだが、
狭いライブハウスでそうも言ってられない。
菅沼孝三とワシのセッティングは、まあそんなに大きく違わないのだが、
SLYのセッションでドラムを叩く加藤くんは2バスだと困ってしまう。
彼は亡き樋口っつぁんの愛弟子で、
死ぬまで2バスを踏まなかった樋口っつぁんの意志を継いで、
本人もがんとして1バスを貫いているのである。
「何とか加藤さんのセットで叩いてもらえませんかねえ」
スタッフから泣きのお願いが入る。
「コーゾーがよければワシは別にかまわんよ」
ということでこの日は加藤くんのドラムセットを全員叩くことになった。
同じセットでタムを追加して叩くコーゾーくん
そのセッティングをそのままお借りして叩くワシ・・・
リハーサルで既に疲労困憊して楽屋でぶっ倒れてしまった。
「コーゾーくん・・・このセット・・・叩きにくくないか?・・・」
ついつい泣きを入れてしまうワシ・・・
うんうんとうなずきながらぼそっと呟くコーゾー・・・
「なんか一打一打ごとに魂を吸い取られるぐらいしんどい・・・」
実はこのセット・・・亡き樋口っつぁんから貰い受けたセットだと言う。
そうか・・・魂を抜き取ってるのは樋口っつぁんやったんかぁ・・・
「このセットはなぁ、加藤は叩いてもええとは言うたが
コーゾーやファンキーには叩いてええとは言うてへんで!!」
誰かが樋口っつぁんの口調を真似て一席ぶる。
一同全て樋口っつぁんの旧友ばかりなので大爆笑である。
2回目のアンコールでまたX.Y.Z.→Aの登場となり、
最初の4曲だけだと思って楽屋でがんがんに飲んでしまってたワシは、
もうヘロヘロになりながら「Don't Let The Sun Goes Down」を叩いた。
天国で樋口っつぁんが笑って見てるようだった。
「ファンキー・・・お前もまだまだやな!!」