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2000年7月21日

何故かマレーシアにいる・・・

マレーシアである。
首都のクアラルンプールである。

タイからもっと近いと思ってたら思ったより遠いのね・・・
隣の国やと言うてもどちらも縦長の国やからね。
結局4時間も飛行機にゆられるのね。

・・・と言っても今回俺は乗ったらすぐ寝て、
着いたら隣のオッサンに叩き起こされたので何も覚えてない。

以前爆風のツアーで熊本かどっかに行く時、
飛行機のエンジンがトラブって、
ドーンと言う音と共に一瞬急降下。
機長の
「みなさま、機体が少々揺れましたが大丈夫です。
大丈夫ですが念のため羽田空港に引き返します。あっ!・・・・しーん・・・」
と言う不気味なアナウンスと共に引き返し、
飛行機を乗り換えてやっと現地入りした時も、
顔面蒼白のメンバーをよそに、
俺は乗ったらすぐ寝て起こされたらまだ羽田だったので
何のことやら覚えてない。

さて寝ぼけ眼でクアラルンプールの空港に着いたらぶったまげた。
前回来たのはもう5年ほど前だろうか、
こんな近代的な空港ではなかったような気がするが・・・
5年前に来た時も、マレーシアはなんて近代国家なんだと思ったものだが、
今回さらにそれを改めて思い知らされた。

さて今回の訪馬目的は、
先ほど全てが終わったばかりのタイプロジェクトのご報告と
X.Y.Z.英語版のプレスとライセンスをお願いしている、
P社へのビジネスミーティングのためである。

移動にこんなに時間がかかるとは思ってなかったので、
最終便にて夜中に着いて、
次の日の最終便にてタイに帰らなければならない。
時間がないのよ・・・

そう言えば結局タイでも時間がなかった。
これと言うのもホテルの隣のマッサージのせいである。
日本円で700円ほどでタイ式全身マッサージとフットマッサージが受けれる。
フットマッサージは1時間なのだが、
全身マッサージは2時間とフルコース。
これが気持ちよくてつい寝てしまうのだが、
毎日この3時間を捻出するために、
寝るヒマ惜しんで飲んでた酒も飲まずにマッサージにいそしんでいた。
この俺が酒より選ぶんやからどれだけ気持ちいいか・・・

さてそんなことよりマレーシアである。

マレーシアの思い出は、
5年前タクシーの運転手に連れられて行ったダンドゥット・バーである。
ダンドゥットともともとインドネシアの大衆歌謡なのであるが、
同じ民族で、言語がそのまま通じるマレーシアとインドネシアと言うことで、
当然ながらマレーシアにも流れ着いている。
基本的にはリズムはルンバなのであるが、
クンダンと言うタブラのような打楽器のリズムに乗って、さすがイスラム文化と言うか
首が横に平行に動いてしまうようなあのリズムと旋律が何とも言えない。

「よし、そのままタクシーに乗って、ダンドゥット・バーに直行だ!」
とばかり空港の人にタクシー乗り場を聞いたら、
そのままバス乗り場に案内された。
クアラルンプールは空港から市街まで遠く、
まあ言ってみれば成田のようなもんなのだが、
短パンにハリウッドのTシャツ(嫁からの誕生日プレゼント)、
スニーカーにパソコンリュックサックと言う、
どっから見ても典型的なバックパッカーである俺の風体を見て、
「こりゃタクシーで行かせるわけにはいかん、バスじゃ」
と判断したのだろう。
タイもそうだが、ここマレーシアも
本当に悪い人がいないのではないかと思うぐらいいい国である。
これ、ほんと。

でもねえ、言っちゃ悪いけど金なら持ってるでぇ。
X.Y.Z.英語版の全世界への製造の拠点であるここへの
支払いを今回は現金で持ってきているのである。
だって為替手数料って高いのよ。
100万円支払うとすると15万円取られるのよ。
手持ちで持ってきた方が安いっつうねん。

この汚いリュックに札束が入ってるとは誰も思わず、
小汚いバックパッカーとしてバスのターミナルに行くが、
今度はどのバスに乗ったらいいのかわからない。
思えばL.A.でもこうやったなあ・・・

中国系の人が一生懸命自分でバスに荷物を積んでたので聞いてみた。
思えばどうして中国系の人っていつもみんなたくさん荷物を持ってるんでしょう・・・

この辺の人は広東人か福建人が多いのだが、
それらの人同士がコミュニケイションするために北京語も喋れたりする。
まったくもって中国人は偉大なのであるが、
俺はあえて英語で喋った。
今、頭の中では中国語と英語がごっちゃになってて、
このチャンスに英語に切り替えないとやっていけない状態なのである。

まあ、それはいい。
結局バスに揺られ、ホテルに着いたら、
そこのバーで生演奏をやっていた。
もちろん洋楽なのであるが、
ついでなので俺は部屋にも入らずに直接そのバーで一杯やった。

マレーシアはイスラム国家で、
宗教省なる省庁もあって宗教裁判もあると聞くが、
そんな中、夫以外に肌を露出してはならない敬虔なイスラム教徒が
今流行りのチューブトップでお臍まで露出して歌ってていいのか!

俺が5年前、あのダンドゥット・バーに惹かれた大きな理由は、
そこで歌ってた綺麗なねーちゃんである。
宗教上酒を飲まないはずのマレーシア人が、
飲んでもいい中華系の人間は絶対に来ないであろうダンドゥット酒場にて、
宗教裁判を恐れず・・・かどうかは知らないが・・・
地下のクラブで(そのバーは廃屋のようなビルの地下だった)、
肌の露出こそは一切してないがプロポーションはくっきりわかるドレスをまとって、
聞きようによっては淫靡なダンドゥットに身をくねらせる姿が今も忘れられない。

俺がアメリカのエロ本が好きではない理由に、
あのモロ出しの色気のなさがある。
歌舞伎町のストリップにも数年前友人に連れられて行っては見たが、
あのエアロビクスのようなご開帳には閉口する。
ああ、あのつつしまやかなダンドゥットお姉ちゃんはまだあそこで歌ってるんだろうか・・・

タクシーを拾おうと思ったら、
なんと俺が泊まっているこのホテルには何とハードロックカフェが入っていた。
5年前も来たなあと思って覗いて見た。
当時はマレーシアにロックバンド・・・と感激したもんだが、
こうも諸外国が日常になってしまうと別に普通のハコバンである。
そうそうに後にした。

タクシーを拾って、
「ダンドゥットを聞きたいんだ。出来れば生演奏がいい。どっかに連れて行ってくれ」
とまくしたてる。
思えば相手も英語のネイティブではないので、
心なしかL.A.より通じやすいような気がする・・・

「Oh! ダンドゥット?!」
色黒のマレー系運転手がいぶかしそうに聞き返す。
「日本人かい?ダンドゥットが好きなのかい?そりゃ珍しい。
外国人にとっちゃ全然ポピュラーな音楽じゃないのにねえ・・・」
日本で言えば演歌バーを探すフィリピン人のようなもんか・・・

連れられたところが「サン・ダンドゥット」と言うクラブ。
「最近はダンドゥット・バーでもポップスやってたりするよ」
と言う運転手の言葉通り、
そこはいわゆるキャバレーでカラオケの生バンドだった・・・
そうそうに後にする。

またタクシーに飛び乗って同じ風にまくしたてる。
「ダンドゥットかい?よし連れてってやろう」
と言って連れられたのは何のこっちゃない俺のホテルの近くだった。
「この辺はここもダンドゥット、あそこもダンドゥットだよ。ほな」
「ほんまかいな」
「ほんま、ほんま、お姉ちゃん持ち帰りも出来るよ」
いわゆる日本で言うと
「演歌バー連れてって」
と言って高級クラブ街に下ろされた外国人である。
俺が行きたいのは彼らにとっては歌舞伎町の裏通りの民謡酒場なのかも知れない・・・
カラオケ店に入る気もせず、とぼとぼと歩いてホテルに帰った。

いろんなバーで生演奏が繰り広げられていた。
どれもいわゆる西洋音楽である。
ああ、俺の大好きだったマレーシアはどこに行ったのか・・・
つつしまやかなあのお姉ちゃんは今どこで歌っているのだろう・・・

肌を露出してポップ・ロックを歌うマレー姉ちゃんを横目で見ながら、
「マレー人やのに何でダンドゥットやのうて西洋音楽歌ってるんやろ」
などと考えてみたりする。
あのダンドゥット歌ってた姉ちゃんが、
肌露出して西洋音楽歌ってるあんた達より一番色っぽかったでぇ。

ホテルに着いてドアのガラスに映る自分が見えた。
長髪で洋服を着て、西洋音楽の権化であるRockとJazzをやっている。
英語版をリリースしてアメリカの中華街に移住しようとしている。
俺って何なんやろ・・・

ホテルでひとりで飲もっと・・・
飛行機で熟睡したため眠れずにこれを書いているのであった・・・

音楽界の兼高かおる(今、誰がこの名前を知っとるっつうねん!)ファンキー末吉

Posted by ファンキー末吉 at:04:50 | 固定リンク

2000年7月14日

LAにて誕生日を迎えた

L.A.日記・・・

(日記っつうんやったら毎日書かんかい!)

7月13日(こちら時間)

今日も晴れ。そして明日も明後日もきっとずーっと晴れ。

 

さて椰子の木が生えてるようなこんな街にいてアホになるだけではなく、

TDなのでさほどやることもなく、

しゃーないので酒飲んでブタになってしまったファンキー”コニイハラ”末吉であるが、

アメリカ時間の今日、めでたくバカボンのパパと同い年となった。

誕生日だからと言って何をやるわけでもない。

スタジオではケーキによる祝福を受けたが、

嫁は先週より中国人パックツアーで今頃はラスベガス(カードの支払いが怖いのよ)

に行っとるし、

今朝もイビキがうるさいため隔離されている台所部屋でひとり目覚め、

朝からコニイハラ脱却のため、

元祖二井原(オオニイハラ)がメシ食ってゴロゴロしているのを横目で見ながら、

アパートのジムへと足を運ぶ。

でも41にもなると腹筋10回やっただけで起き上がれんのよ・・・

今週頭からこうして運動にいそしんでいるのだが、

やはりこちらに来てから太った分はあっと言う間にダイエットした。

問題はこちらに来る前から溜まってる皮下脂肪である。

なにせ、長い年月かけて溜めたやつやからなかなかである。

自慢じゃないけど金と年月かかっとるでぇ・・・

 

ダイエットと言っても別に禁酒絶食するでもなく、

要は食わなくてもいい時に食わず、

飲まなくてもいい時に飲まず、

ゴロゴロして酒飲んでるぐらいなら、

ゴロゴロせずに仕事して酒飲めばいいのである。

まあ仕事が一番のダイエットっつうやつやね。

 

ところでこの椰子の木が生えてるような街で、

日本と同じように仕事を探すのはひと苦労であるが、

しかしインターネットにひとたびつなぐと、

それはそれはいろんな仕事が飛び込んでくる。

X.Y.Z.のAsian Typhoon英語版のマレーシア製造におけるトラブル。

X.Y.Z.来月の韓国公演のブッキングと韓国ライセンス。

X.Y.Z.マレーシア、シンガポールでのライセンスの契約書作り。

X.Y.Z.上海公演のまたもやお流れ情報。

五星旗のニューヨークレコーディングとニューヨークでのライブの詰め。

五星旗の上海、香港ライブのツアー組み。

五星旗のマレーシア公演ブッキング。

佐山雅弘バンドでの北京Jazzライブ打ち合わせ。

ファンキー末吉トリオでのJazz-ya北京5周年記念ライブのメンバー決め。

そして何より、今回X.Y.Z.のL.A.ライブでお世話になった、

ライブハウスのオーナー、スタッフ、コーディネーター、へのお礼状。

感激して名刺を置いていったレコード会社(製作会社?)へのコンタクト。

日本での100本ツアー終了後のアメリカでのツアー組み。マネージメント探し。

等々、これらのMailのやりとりは、中国語圏以外は全て英語である。

おまけに先日訪泰してレコーディングした

TSUTAYA THAILANDが手がける女の子グループ、”b'"のレコーディングが大詰めである。

私が現場にいずに、全てMailのやりとりだけで全てが動いていくんだから

インターネットとはまことに偉大なしろものである。

最後の曲のオケ録音を五星旗のベーシスト、仮谷くんに発注し、

データをもらってチェックする。

こんなやりとりは日本語だからまだいい。

問題はタイ側との英文でのやりとりである。

英語が苦手な俺は、こっそりと自動翻訳ソフトを使って楽をしてるのだが、

これがまたアホで・・・

例えば

「Good morning Pat.」と言う文は、「よい朝のPatさん」と訳されるし、

「Dear Funky.」は「ファンキーな愛すべきもの」である。

二井原の英語名「Mick」は「アイルランド人」やし、

可哀想なのは香港のエージェント、SamとQueenyが連名で書いたMailは、

「Sam/ Queeny」が「ホモのサム」になってしまう。

ウケ狙ってるんちゃうん!

このアホな自動翻訳機と、かれこれもう半年間付き合っているが、

最近ではこのアホが狙ったウケも黙って聞き流せるようになり、

「ところで」を「at the space」と訳しても怒りより笑いで付き合えるようになった。

英単語をほとんど知らん俺がこのアホと共にまとめた海外プロジェクトは数あるが、

潰れたプロジェクトは数少ないので、まあ俺程度の相棒としてはまあまあである。

 

そんな中、明後日帰国したらすぐまたタイに飛ぶことになった。

最後のレコーディングをするのさ。

そして足裏マッサージをして700円の全身マッサージをするのさ。

そしてたらふくタイ料理を食うのさ。

 

いやー、やっぱりアジア食でしょ。

西洋のメシはやっぱ口に合わん!

こちらで俺が食うと言ったらやっぱりタイ料理かコリアン・フ-ド。

3食ハンバーガーを食う気にはならんし、

今や国民食となったと言う、豆とイモのメキシカンももう飽きた。

何か豆とかイモとかパンとか、

そんなのしか並ばない食卓ってミジメに感じるのよね、俺って・・・

アメリカ人はステーキバーガーとか言うて、

ステーキがパンに挟まれて、

それより多い量のポテトチップスが盛られた皿を「ご馳走」と感じるが、

俺なんか、頼むから同じ量のステーキならそのまま皿に置いて、

少量でいいからライスを並べて欲しい。

ライスがなければビールでいい。

ハンバーガーやステーキバーガーつまみにしてビールは飲めんじゃろ!

タイ料理はええでぇ、メシも進むし酒も進む。

でもこちらのタイ料理って何か大味っつうか、やっぱりアメリカン・タイフードなんやねえ・・・

中華もしかり、コリアンフードもしかりである。

そんな中、本場の中華の味を見つけた。

しかも洋食の権化とも言うべき、ショッピングモールのファーストフード街である。

日本食のファーストフード店も並び、「TERIYAKI」なんたらとか書いてあっても、

我々日本人がそれを食う気にはならないのと同じように、

嫁もそのチャイニーズフードには手が伸びない。

結局俺が目をつけていた「四川牛肉麺」を頼み、嫁はピザとなるのだが、

この牛肉麺がばっちし!

「四の五の言わんとこれ食ってみぃ!」

嫁に一口勧めてみる。

期待せずに口に運んだ嫁が笑いながら一言。

「これ、何の味に似てるかわかる?」

「何って、北京のラーメンとじゃろ?」

「だから、北京の何ラーメンと似てると思う?」

「何ラーメンって・・・」

「加洲牛肉麺」

つまり北京で一時流行っていた、

カナダ、アメリカの華僑料理であったのだ。

なるほど、そりゃこちらの方が本場やわ・・・

ファンキー末吉

Posted by ファンキー末吉 at:08:50 | 固定リンク