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2008年7月30日

八王子のおもろい人々

夏休み中ここで暮らすとなったらもう立派な住民である。
午前中に子供の予防接種の手続きに行って来た。

役所の人に住所を告げ、いとも簡単に手続き完了。
予防接種を受ける病院のリストをもらう。

うちの町には受けられる病院はない。
そこが八王子北部なのか八王子西部なのか、
その分類すらわからないので近所の病院がどれなのかなどわからない。

もう一度住所を告げて最寄りの病院を教えてもらう。
一生懸命調べてくれる職員。
しばらくして・・・

「その地域には子供はいませんねえ」

は?・・・

確かに小学校には1クラスしかないと言っていたが、
この辺には新生児はいないのか?・・・

呆然とするワシ・・・
心配そうに見つめる職員・・・

「車はお持ちですか?」
深刻そうに尋ねる職員・・・
「はい持ってますが・・・」
緊張して答えるワシ・・・

「それはよかったです」
にこっとして答える職員・・・

「では都会の方に出て来て予防接種を受けて下さい」

ワシんとこってそんなへき地やったんか?・・・

確かに二井原は
「この辺はカルフォーニャと同じやから何でも車やで」
と言っていた。
時々発音がネイティブな英語になる変な町民である。

確かに・・・

ワシはそのまま嫁子供を連れてイオンに買い物に行く。
買う量が既にアメリカ人のように買いだめすることとなる。
車のトランクいっぱい食料を買い込むなんぞまさにそのカルフォーニャであろう。

嫁が子供連れてトイレに行っている間、
ひとりで一生懸命山ほどの食糧を袋に詰めるワシ。

「あのう・・・」

ひとりのおばはん(と言っても同い年ぐらいじゃろうが)が声をかけて来る。

「失礼ですけど、爆風スランプの方ですか?」

「そうですよ」
嘘ついても仕方がないのでそう答えるワシ。
「ほんとですかぁ!!」
喜んで握手を求めるおばはん。

「まだ音楽やってるんですか?」


どう答えたらええの?ワシ?・・・・


しばし沈黙・・・


「あ、パッパラーさんは北朝鮮行ってバンドやってらっしゃいましたね」

ご丁寧にドラムを叩くマネをしながらそう言うおばはん・・・


「それ・・・俺・・・」

「え?・・・」

再びドラムを叩くマネをしながら、
「パッパラー」・・・と口をぱくぱくしながらワシの顔を指差すおばはん・・・

八王子には面白い人が多い・・・

Posted by ファンキー末吉 at:20:01 | 固定リンク

2008年7月29日

全中国ドラムクリニックツアーその6、江蘇省「徐州」

靖江から徐州までは車で5時間。
だいたい東京から名古屋ぐらいの距離ではないかと思う。
缶ビールを買って4本空けて酔いつぶれて寝てるうちに着いた。

XuZhouYangRouChuan.jpg

ここの名物は羊肉串。
まさにワシの大好物である。
地ビールは青島ビールが地元で作っている山水ビール。
青島ビールも好きなビールなのでご満悦で酔いつぶれさせて頂いた。

XuZhouYunLongHu.jpg

朝になってホテルの外を見てみたらそこは美しい湖だった。
中国で一番大きな人工湖、「雲龍湖」である。
しかし誰が何のためにこんな大きな湖を作ったのかは謎である。

XuZhouWelcome.jpg

会場に着いた。
ここはまたテレビ局のスタジオである。
いかしたキッズ達を発見!
彼らがドラムを叩くのか?
これは楽しみである。

XuZhouKids.jpg

会場に入ってみたら驚いた。
これはもうドラムクリニックではない。
番組の公開収録である。

XuZhouHall.jpg

司会者が出て来て前説をする。
拍手の映像を撮ったり、手拍子の映像を撮ったり、
応援団の垂れ幕の映像を撮ったりする。

XuZhouOUENDAN.jpg

あのー・・・これってもう・・・ドラムクリニックじゃありませんよねぇ・・・
その通り!
これは実はもう既にドラムクリニックではなかった。

XuZhouNewsPaper.jpg

地元で一番の発行部数を誇る新聞の一面である。
「アジアドラムキングが徐州にやって来て祝賀コンサートを行う」
という内容である。
何を祝賀するかと言うと、
ここのパール倶楽部の10周年を祝賀するのである。

つまりこれはもう「クリニック」ではなく「コンサート」なのである。
そのコンサートの主役はこのワシと共に彼ら。

XuZhouKids2.jpg

心なしかモヒカンが多い。
これは毎年毎年イベントをやっているうちにお互いに対抗意識が芽生え、
相手がどう来るなら俺はこう来る、という風にエスカレートしていったものであると言う。

演奏プログラムを見てびっくり!!
オープニング曲に「METALICA」とある。

METALICAってまさか・・・

XuZhouMetalica.jpg

物凄いものを見てしまった・・・
24人の子供が一斉にメタリカの曲を叩くのである。

しかもみんながみんな頭を振りながら叩く。
誰が教えたのか(もちろん先生じゃろうが)
ドラムとはヘッドバッキングしながら叩くものであると子供達は信じているのである。

長髪を振り乱しながらドラムを叩く少女

XuZhouGirl.jpg

と思ったら、後でお話しした時に
「さて問題です。僕は女の子でしょうか男の子でしょうか」
・・・って・・・君・・・男の子?・・・

こいつ・・・将来はヨシキになれる・・・

当年とって10歳。
しかしドラム歴は既に7年。

おそろしやおそろしや・・・
江蘇省徐州・・・おそるべしRockシティーであった。

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Posted by ファンキー末吉 at:00:08 | 固定リンク

2008年7月28日

全中国ドラムクリニックツアーその5、江蘇省「靖江」

二井原実ソロライブのリハも終わり、
そのまま朝一番の中央線に乗って成田まで行き、
北京に着いて4時間のトランジットの後、
靖江の最寄りの空港である無錫に降り立った。

4時間も待ち時間があるのだから、
最初は院子に帰って一休みしようと思っていたが、
「ファンキーさん、北京空港の税関大変ですよ。荷物全部調べられますよ」
と言われていたので空港から出なかった。

別にヤバい物を持ち込んでいるわけではないが、
あの税関の職員の態度を思い出しただけで胸が悪くなる。

国内線へのトランジットでのチェックは比較的簡単であったが、
スティックケースを必ず調べられる。
「オリンピックなのにこいつはたくさん木の棒を持ち込んで何をやるつもりだ」
とでも言いたげである。

サービスにドラムを叩くマネをしてやったが全然受けなかった。

無錫から車で1時間、靖江とは無錫の隣町だったのだ。
さっそくこの町の偉い人と一緒に食事。
オリンピック間際に全国でイベントが中止にされているのに、
このクリニックが中止にされなかったのはこれら偉い人のおかげである。

我らが沙泳江先生、イスラム教でありながらここでも飲む飲む。
JingJiangDrink.jpg

ドラムクリニックより全国の地ビールを飲むというのが大きな目的であったが、
この町には残念ながら地ビールがないと言う。
仕方がないので白酒。
でも5分で空いてしまった・・・
jingJiangBaiJiu.jpg

ここの料理は上の写真のようなとうもろこしを中心とした田舎料理や、
ニラまんじゅう、
JingJiangJiuBing.jpg
イモの煮っ転がし、
JingJiangIMO.jpg
そして長江の魚、
JingJiangYu.jpg
などのさっぱりした料理であった。

飲んで食って、前の日寝てないので爆睡・・・

JingJiangDrumClinic.jpg

翌日の会場はテレビ局のスタジオであった。
どうも今回のクリニックは
市のイベントとしてテレビの収録も兼ねて行われるということで許可を取ったらしく、
テレビのインタビューも行われ、これが後に地元のテレビで放送されるらしい。

今回のツアーではワシはXYZのWings~Fire Birdの中国版を用意した。
10分を超えるロックメドレーである。

何故かと言うと、ワシはもっと子供たちに「ロック」というものをわかって欲しい、
今はわからなくてもその心の中に少しでも印象を刻んでおきたい、
大人になって何か困難なことにぶつかった時に思い出して欲しい。

各地方でたくさん天才子供たちを見て来た。
どの子もテクニックだけはある。
しかし魂というか歌心が全然ない。
当たり前だ、この子達にはまだ「歌うべき人生」がないのである。

Wings~Fire Birdの中国語歌詞にはこのような一節がある。

Lyrics4.jpg

この子たちがまだ「世界は思い描いていた天国ではない」などと思えるわけがない。
でもこの子たちが大きくなっていつかそんなことを思った時、
この子たちは今日ワシが叩いたドラムを思い出すに違いない。
「あのオジサンが言いたかったことはきっとこのことなんだな」
と思ってくれるかも知れない。

ワシは毎回クリニックで使ったドラムマイナスの音源を置いていく。
それらの曲を今後教室で使ってもらえるように。
そして今回からその中にこのWings~Fire Birdの中国版が加わった。

子供たちよ、頑張ってコピーするのじゃ。
ドラムの叩き方だけではない、
「ロックとは何か」をこの音源からコピーするのじゃぞ!!

クリニック終って速攻で車に乗り、次の町、徐州へと向かった。

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Posted by ファンキー末吉 at:23:11 | 固定リンク

北京空港にて

ワシは怒っているのじゃ!!

オリンピック前は全てのイベントがことごとくキャンセルになるので、
今回の靖江(どこや?)、徐州のドラムクリニックもキャンセルになる
と踏んで日本でのスケジュールを入れていたが、
そういう時に限ってキャンセルにならないもんで、
仕方ないので日本から自腹で渡航費払って現地まで自力で向かう。
そのレポートは日本に帰ってからゆっくりUPするとして、

ギャラより高い交通費・・・(鯉のぼりの節で歌ってちょ)・・・

はミュージシャンの心意気なのでよい!
しかし問題は中国政府が
「オリンピック前は飛行機、列車に大型電子機器を持ち込むな」
と言うのである。

ワシのドラムクリニック用のシステム(このブログ参照のほど)は、
ひょっとしたら預けることも出来なければ持ち込むことも出来ないかも知れないと言うのである。

自分が好きで金払って中国の子供たちにロックを教えに行くのはいい!
しかし中国政府のために金を払って新しいシステムを構築するのはどうも腹が立って仕方がない。

MDと小さなミキサーを使った新しいシステム
DrumClinickNewSystem.jpg

まあそれもいい!
菅沼孝三の言う通り、MDこそが「絶対に止まらない」安全なシステムであることも事実である。
八王子ムラウチ電気で買ったこの1万2千円のミキサーも
ひいては「ロックで世界平和」のために少しでも役に立てば本望であろう。

それはいいのである!
ワシが怒っているのはそれだけではない!


地方都市からやっとの思いで北京に帰って来たワシは、
いつものように同じ貧民街に住む老呉(LaoWu)に空港まで迎えに来てもらう。
「ワシはお前らの音楽を助ける、お前らはワシの生活を助ける」
持ちつ持たれつ(中国語でどう言うか知らんが)である。

「明日は午後の飛行機で日本帰るからまた空港まで送ってね」
と言うと老呉(LaoWu)は悪そうにこう言う。

「この車は奇数ナンバーなので明日は街を運転できない」

何やと!!!
オリンピックに向けて市内の渋滞緩和のためにナンバーによる運転規制を始めたと言う。
ワシら貧民街に住むミュージシャンは車がなかったらどうやって生活するよ?!!

北京には半日しか滞在しないが、
その間に仕事を済ませておこうと若いミュージシャンをブッキングしていたが、
「ファンキーさん、僕の車偶数ナンバーなんで12時過ぎないとそっち行けません」

何じゃそりゃ!!

村の入り口には門番がいて、許可証がないと村に入れない。
ChuRuZheng.jpg
村の入り口まで迎えに行こうとも12時越したら車を運転することも出来ん。

だいたいこんな貧乏な村の出入りを規制してどうしようって言うの!!!

テロリストは少なくともここの村の住人より金持ちやからこんなところには来んぞ!
言うちゃ悪いけど生き馬の目をえぐり抜くようなこの国で、
日雇労働者として地方から流れて来たこの村の住人ははっきり言って頭も悪い(失礼!!)。
この国を転覆させるようなことを考えたり、
またそれを実行するような頭を持ってたらそもそもこんな貧民街には住まん!
そんな村の出入りを規制するぐらいやったら、
悪いやつがいっぱい住んでる金持ち地区を規制しろ!

レコーディングが始まろうとしたその時、例によって停電。
UPS(電源安定器)は先日の大雨と落雷で壊れてしまったので
いきなりパソコンの電源が落ちる。

だいたいこの時期に毎日大雨っつうのがおかしいんとちゃうん?!!

だいたい北京はもともと雨が降らない土地とちゃうん?!!
オリンピックのために人口雨を降らせているという噂が頭をよぎる。

そうなると全ては疑惑である。
うちの村はもう数週間断水している。
オリンピックのために貧民街にまわす水はないと言うのか?
停電もオリンピックのせいか?

日本ではエコが叫ばれているけど、
ワシの村ではもう数週間風呂にも入れなければ
しょっちゅう停電してるから電気も使ってないぞ!!

電気もなければレコーディングも出来ないので酒を飲む。
ついつい口に出る言葉は

「反対!奥運会!!(オリンピック反対!!)」

回りの若い衆達が慌ててワシの口を押さえる。
「そんなこと言って誰かに聞かれたりしたらどうするんですか」と・・・
知ったこっちゃない。ワシは数時間後には日本に帰るのじゃ!
くそったれオリンピックが終わるまで北京には帰らんのじゃ!

「僕たち・・・どこにも逃げるとこないし・・・」

涙声で訴える若い衆を隣村の朝までやってる食堂に連れて行って酒を飲む。
「ワシはもう9月まで帰らんからな!
お前らワシの仕事ちゃんとやっとけよ!!
ワシはもう知らん!!」

酔いつぶれて寝て、
そのまま黒車(中国では白タクのことをこう言う)を呼んで空港まで来た。
白タクまで奇数ナンバーと偶数ナンバーを用意せなあかんとは何事ぞ!!
空港に着いたら厳重な警備でボディーチェックされる。

BeiJingAirPortChecking.jpg

出国する外国人が目につくのは気のせいか?
中国政府は外国人のビザの延長、更新を規制している。
ワシの友人のアメリカ国籍のミュージシャンも仕方なく帰省している。

空港でビールを飲んで、
酔っ払ったふりをして大声で叫んでやった。

「オリンピック反対!!俺はボイコットするぞ!!」

ただし日本語で・・・

Posted by ファンキー末吉 at:13:09 | 固定リンク

2008年7月25日

今から大移動

今八王子駅まで行くためのタクシー待ちである。

始発電車で新宿まで行って、
成田エキスプレスで成田空港行って、
午前の便で北京まで飛んで、
そのまま乗り換えて無錫まで飛ぶ。
そこに車で迎えが来てるらしいのでそれに乗って靖江(どこや?)まで行って、
明日そこでクリニックやってそのまま車で徐州まで移動。
徐州徐州と人馬も進み、
翌々日のクリニック後にすぐさま北京まで移動して、
そしてその翌日に日本に帰る。

無事に帰りつけましたらおなぐさみ・・・

Posted by ファンキー末吉 at:04:22 | 固定リンク

2008年7月23日

爆音のリハーサル

今日から二井原実ソロライブのリハーサル。

0722Rh.jpg

横関くんもマーくんも一緒に音を出すのは初めて。
それにしても音がでかい!!
横関くんが音を出した瞬間に、
「す、すまん・・・ちょっとアンプの角度向こうに向けてくれんか・・・」
と言ってしまった。
通常なら「こっち向けてくれ」と言うぐらいなのに・・・

また貸しスタジオのドラムなので音が鳴らんのよ・・・
マーくんがまた爆音で弾くのでバスドラなんか自分で全然聞こえん。
「すんまへん・・・ちょっと音下げまへんか・・・」
ポリシーを曲げてまでそう頼んでしまった。

それぞれアンプのボリュームに手をやるふたりのプレイヤー、
しかし実際にはちょっと触っただけで決して音を下げてはいないのをワシは見逃さなかった。

ええのよ、ええのよ・・・
ワシかてそう言われたら下げるマネしかせんもんね・・・

リハなのに死ぬ気で叩く!!


それにしてもこんなでかい音でリハーサルするのは初めてである。
そしてまた上手い!!

なんでこんな難しい曲すらすら弾けるの?・・・

高崎晃を始めとし、
山本恭司や橘高文彦等、日本を代表するギタープレイヤーと一緒に演ったことがあるが、
これだけ数多くのミュージシャンとセッションしてるワシが、
まだまだ日本には一緒にやったことのない凄いミュージシャンがおるんやのうと感心した。

またマーくんのベースがよい。
ピックで8ビートを弾かせたら右に出るもんはおらんのとちゃうかのう・・・
そう言えば44マグナムのトリビュートで録音したベースの音聞いてぶったまげたのう・・・


面白いことに今回は、
ラウドネスの楽器陣の方がひとりいるので、
「これどない処理してんの?」
と聞けるからよい。

前回なんか「ほな高崎に電話して聞こうや」とまで言うてたもんなあ・・・

「ああこれ、ライブでは無視してた」
とかご本人に言われたら今回非常に安心して変更出来る。

ホンモノ交えてコピーバンドするって楽しいなあ・・・

それにしてもLOUDNESSって曲多い・・・
前回でほとんどコピーしたと思ったら、
まだまだこんなに知らない曲あるのね・・・

またリハの進み具合早いし・・・

今日は寝ずに残りの曲コピーするの巻・・・

Posted by ファンキー末吉 at:23:18 | 固定リンク

ニアミスでんがな

今朝ニュース見てびっくり。
八王子にも通り魔が現れるなんて・・・

夕べ同時刻に犯行現場におりましたがな・・・
いやー生命保険会社の人の送り迎えは地下出入り口やったんで遭遇はせんかったけど・・・

うちの周りは通る人がおらんので通り魔は出んじゃろうが、
物騒な世の中になったもんじゃ・・・

Posted by ファンキー末吉 at:08:26 | 固定リンク

日本のサラリーマンおそるべし!!

あまりに暑いのでクーラーを買いに行ったら、
景品で北京オリンピックのタオルをくれた。

ワシを誰やと思てんじゃ!!!

ま、いい・・・電気屋の店員にとってはただの変なオジサンである・・・
二井原嫁の話では、もう既に町内会では
「最近越してきたあの変な人、誰?」
と噂になっているらしい。

ワシのことをよくわからんと思うのは各地で同じらしく、
もう少し難聴とボケも始まっているうちの母親相手に、
足げに通って世話を焼いてくれる生命保険会社の方も奇特な人である。

何かでどうしても親権者であるワシのハンコが必要らしく、
年寄りではやはり埒が明かず、北京まで電話をかけて来た。
「ほな八王子に送っとけ!」
とその時は無下に電話を切ったのじゃが、
結局八王子に着いたら書類を記入することもなく二井原家と橘高家とバーベQに行く。

連休も明けて一応平日になったので、
本当なら今日こそ郵便局から郵送すべきなのじゃが、
平日なので子供を連れて東京サマーランドに行く。
休日を避けれるのが自由業の強みである。

しかし生命保険会社は通常勤務している。
当然矢のように催促の電話が入る。
「はい、すぐ送りますよ」
愛想良く口先だけで答えるのじゃが、しばらくしたら
「どこの郵便局から何時に送りましたか?」
と電話の嵐で慌ただしい。
ウソもつけないので「夕方送ります」と言うと、
「うちの会社の偉い人が取りに伺いますので送らなくていいです」
と言う。

高知から?・・・八王子まで?・・・たかが書類を受け取りに?・・・

かくして最終の飛行機で担当のトップの人が取りに来た。
一応書類を持って八王子駅まで迎えに行く。
どっか喫茶店ででも書類を確認しようと車にお乗せして事情を聞く。

「お金が既に引き落としされていてるのに書類が手元にないと言うことは、
わが社にとっては実は大きな問題でして・・・」
ま、ワシが外国にいたからな・・・それもしゃーないのでは・・・
中国式に気楽に考えていたら、

「明日の朝8時までに書類がないと関係者のクビが・・・」

あんた・・・明日の8時言うたら今からすぐ夜行バスで引き返すしかありませんがな!!
ファミレスはキャンセルして車の中で書類をチェックしてもらい、
大慌てで駅までお送りした。

この移動スケジュール・・・ある意味ワシより凄いかも知れん。
ワシ・・・移動距離だけは凄いが、着いたら必ず酒飲む時間ぐらいはあるもん・・・

日本のサラリーマンは凄いなぁ・・・
中国人に見習わせたい・・・

Posted by ファンキー末吉 at:01:25 | 固定リンク

2008年7月20日

八王子が熱い!!

いや、熱いのではない。暑いのである。

全ての仕事をぶっちして作った北京の畳の部屋では結局一晩しか寝られず、
最終日は例によって徹夜で全ての仕事を終わらせて空港へ。

成田からリムジンバスに乗って八王子に着いた頃にはもう夕方だった。
関空経由で高知に帰るのと同じぐらいである。

嫁子供の待つ二階に上がるとこれが暑い!!
扇風機をがんがんに回すが熱風しか来ない。
聞けば夏は都内の温度より数度高く、
冬は都内の温度より数度低いらしい。
これが八王子。

ところが下のスタジオはひんやりと涼しい。
40cmの壁で囲まれたシェルターみたいなもんやから涼しいのか・・・

と思ったらドラムブースのクーラーが入れっぱなしであった。

数日前二井原がここでこもっていた。
嫁に隠れてオナニーをしてるのかと思ったら、
先日の神楽坂のライブを仮ミックスしていたのじゃ。

うちの嫁もワシから聞いて、
「二井原さんがスタジオにいる時はドアを開けちゃダメ」
と強く心に誓ってたから開けてはないが、
「二井原さんはドラムブースには入ってない」
と宣言する。

と言うことは前回のリハ以来ずーっとクーラーが回されていたわけか・・・

八王子が燃えている・・・
ワシの家計も燃えている・・・

Posted by ファンキー末吉 at:08:27 | 固定リンク

2008年7月18日

榻榻米

明日で日本に帰る。
オリンピックはボイコットして夏休みじゅう子供たちと八王子で暮らすのじゃ。

そのためには仕事を全部今日までに終えなければならない。
重慶雑技団とテレビドラマの音楽と布衣のニューアルバム・・・
まあ終わるわけがない。

重慶雑技団は引き続き日本に帰ってインターネット経由でやり続けるとして、
テレビドラマは主題歌を今晩レコーディングして後はデブのキーボードに任せて、
布衣は・・・ま、ええか、お前ら後は自分でやれ!

それよりも大事なのは、
ワシの住処の大改造。
何と貧民街に畳の部屋を作ってしまったのじゃ!!

TaTaMi.jpg

居心地がいいのじゃぁ!!
もうこの部屋から出たくない!!

「お前らレコーディングは自分らでしなさい!!」
と、昨日は一歩もここから出ずに畳でごろごろした。

中国語で畳のことを榻榻米(ターターミー)と言う。
日本から輸入することを覚悟していたが、
日本料理屋や、金持ちの中国人の住居のために
中国にもちゃんと榻榻米(ターターミー)業者がいた。
寸法も言った通りの寸法で作ってくれる。
全て手作りである。

ちょっと小さめの寸法のを8枚作ってもらったのじゃが、
1800元(約3万円)と言うので24万円ほど覚悟してたら、
何と8枚全部で1800元だった。

安い!!

その代わり、台にするために収納にもなる箱を特注したがそれはちと高くついた。
まあこの村が開発のために潰されたら箱ごと持って引っ越しすればよい。
貧乏なロッカー達と畳担いで引っ越しする様も圧巻であろう。

何よりもそのために専門の清掃業者を呼んだのじゃがそれが安い!!
ひとり1時間15元(約200円)だと言うから日本とゼロがひとつ違う。

LinShiGong.jpg

家具を運び込む前に全部拭いてくれ、
部屋のすみずみまで掃除してくれる。

畳を見てみんな「なんじゃこりゃ?!」・・・
日本の文化をとくと説明してやった。

ほな清算を・・・
と思ったらいきなり20元に値上がりしていた。
日本人だと思ってボラれたに違いない・・・

もう明日帰る・・・

Posted by ファンキー末吉 at:14:25 | 固定リンク

2008年7月14日

重慶雑技団その2

また重慶にやって来た。

ChongQingShanChengBeer.jpg


何も鶏肉よりも多い唐辛子と一緒に揚げた重慶名物のスパイシーフライドチキン
「重慶辣子鶏(写真右)」を食べに来たわけでも、
血の煮こごりをラー油で煮詰めた「毛血旺(写真左)」を食べに来たわけでも、
前回飲めなかった別種類の地ビール(写真中央)を飲みに来たわけでもない。
重慶雑技団の音楽である。

ChongQingZaJiTuan2.jpg


7月19日から夏休みいっぱいは
オリンピックをボイコットして日本に帰ると決めてから、
よくある話でいろんなプロジェクトがこの時期に集中する。
「こりゃ絶対に終わらんぞ」
と1週間ずーっと頭を抱えて悩んでいた。

「悩んでる暇あったら仕事したら?」
と人に言われてハタと気がついた。
そやなあ・・・ほなやっぱ重慶雑技団から着手しよう・・・

何故か?
テレビドラマ音楽はミーティングで初対面の監督と会って、
10分話してから「仕事」として開始したが
(厳密には悩んでいただけなのでまだ着手してないが・・・)
重慶雑技団の副団長と演技指導の兄ちゃんとは地ビールを飲んで語り合い、
そして何より超絶技巧を繰り広げる子供たちとはもう半日一緒にいた。

もう「友達」である。

「雑技界に革命を起こしたい」と言う彼らのために、
そして何よりも、物心ついてから毎日毎日練習に明け暮れ、
そしてその人生をずーっとそうやって生きていくであろうこの子達のために、
やっぱ頑張って何かしてやらなあかんのちゃうん!


というわけで、張張(ZhangZhang)というデブのキーボードに、
「ドラマ音楽はお前がせえ!」
と言いつけて自分だけで重慶に来るはずじゃったが、
でもやっぱこっちも結構手間がかかるので
「これも手伝え!」
というわけで連れて来た。

ZhangZhang.jpg


前回来た時に録画した彼らの演技に一応音楽はつけて来た。
一週間ぐらいは徹夜する覚悟だったが、
2日ぐらいで出来たのでラッキーである。
これも映画音楽たくさんやってるからデータが豊富だったおかげである。

考えてみればこれも映画音楽の一種だと思えばよい。
演技に音をつけて、
それがぴったりシンクロすれば見た人をもっと感動させられる。
映像だけでも、音楽だけでも
単独では決して与えられない感動が得られる総合芸術なのである。

音楽だけ送ってもどんな感じかわからないだろうから、
わざわざその映像を編集してそれに音楽をつけてネットで送りつけた。
「このように演技してね」というDEMOである。
雑技団は大喜びでその音楽に合わせて子供達に練習させ、
その映像をネットで送ってくる。

「ぜんぜん音楽に合うてないやん!!!」

リズム感もへったくれもない。
早い話、音楽を全然聞いていないのである。
せっかく動きに合わせて入れた音とはずれてるし、
クライマックスの大演技なんぞ何小節もずれてしまっている。


そう言えば数年前、
日本のオリンピック協会に呼ばれて「選手達のリズム指導」に行ったことがある。
シンクロナイズドスイミングやスケート等、
音楽に合わす4種目の競技の点数を上げるために、
やはりリズム感はリズムのプロに、
表情はプロの女優に教わるべきだ、
ということで呼ばれたのである。

ワシを呼んだ担当者は熱っぽく語る。
「だいたいワシらスポーツ関係の人間なんて脳みそが筋肉なんですから、
音楽なんてわかるわけがない!!
その選手に音楽を教えてる人間っつうのが
またこれがリズム感のかけらもない人間で、
それが一生懸命タンバリン持って選手に教えてるんですから、
選手のリズム感なんかが育つわけがない!!
これがスポーツ界の現実ですよ。
全世界のスポーツ界がそうやって選手を育ててるんですよ。
音楽はプロに教わりましょうよ、
そんなことを世界中のオリンピック委員会はいまだに気づいてないんですよ」

そうなのじゃ。
それが本当だとしたら、あの雑技団の人たち・・・
そりゃ雑技にかけてはもの凄いかも知れんが、
彼らが子供達に教えてる限り、
そりゃどれだけ練習しても演技が音楽に合うわけがない。


というわけで重慶にやって来た。
子供達の練習に参加する。
先生達が演技に合わせて手拍子で指導をしている・・・

その手拍子がそもそもリズムとずれてるやん!!!

無理もない。
彼らは物心ついたときからずーっと雑技界にいる。
カラオケで歌を歌いに行くこともなければ、
悲しい時つらい時に音楽を聞いて救われるわけでもない。
どれだけ苦しくても全てを「練習」で乗り越えてゆくのである。
ある意味オリンピック選手よりもストイックであると言えよう。

また、雑技の世界には基本的に音楽という概念はない。
いや、純然たる雑技音楽と言えばは逆に民族楽団による生演奏である。
楽隊の方が演技を見ながらぴったりそれに合わせるのである。
まあ京劇なんかと一緒ですな。

つまり彼らは自分からリズムや音楽に合わせてやることなどないのである。
ところが現代音楽を全部生バンドでやるわけにはいかない。
かと言って音楽と合わなければ
適当に音楽かけて演技している現状の雑技界と同じである。
日本のオリンピック委員会がワシを呼んだように、
中国雑技界(大きく出たなあ)がワシを呼んだのは、
この永遠の命題を乗り越えるためなのである。


とりあえず作ったDEMOに合わせて一度演技してもらう。
小さな合わないところは無視して、
まずは構成をビシッと決めて、全てはそれからである。

「音楽的にはこの部分はこの長さが必要なので、
どっかひとつの動作を繰り返しでもしてこの部分を少し長くしてもらえませんか」

映画ならちょっと編集を変えればよい。
踊りなら振り付けをちょっと変えればよい。
しかし雑技団は首を横に振る。

そもそもが人間技を超えた超絶なのだから、
それを素人意見でちょこっと変えたりするのは難しいのである。

「ほな小節数をこちらで調整してみよう」
デブのキーボードと一緒にデータの切り貼りをする。
そしてもう一度それに合わせてやってもらうと、

「今度はまた長さが違うやん!!!」

そもそも片手で倒立して回転したりする高難度の演技というのは、
それが流れるようにゆっくりに見えてても非常に体力が要るのである。
息を整えたり、大技の後にバランスを整え直したり、
いろんな要素で技が遅れたりする。

「お前、子供達にもっとリズムに合わすように言え!」
デブのキーボードにそう命じるが、
「僕・・・そんなこと・・・よう言えません・・・」

そりゃそうじゃ。
ワシかて自分でよう言えんからお前に言わせようとしとるんやないかい!!!


そもそも子供達はその演技自体が人間技を超えた超絶なのだから、
更にそれを音楽に合わせろということ自体が無理なのではないか・・・
暗礁に乗り上げた。

そしてしばらく呆然と子供達の演技を見ながら
ふとちょっとした疑問が湧き出て来た。

「音楽にも合わせらんこの子達は、
どうしてこの子達同士の動作をぴったり合わせることが出来てるんや??・・・」

例えばシンクロナイズドスイミングなどでは、
実は水中でリーダーが合図を送ったり、
音楽とかリズムとかは関係ないもので演技を一体化させていると聞いた。
雑技もそうなんか?・・・

果たしてそうであった。
一番年上の男の子が演技をしながら声を出して、
それに全ての人が合わせて演技をしていたのだ。

「その声を録音せえ!!」
マイクを引っ張って来てその男の子のそばに置いて録音し、
その声をDEMOに入れこんで、それに合わせて練習し、
その声の部分に将来は別の音を入れて、
声ではなくその音に合わせるようにしてゆけば子供達への負担は相当低い。

録音した声をエディットして音楽的に正しい位置に前後させ、
もう一度それに合わせて演技してもらう。
「1、2、3、4」と数えている部分もなるだけリズムに合わせてエディットし、
ゆっくりになるところなどは将来的には二拍三連とかポリリズムのフレーズを入れて処理すればよい。

「大丈夫?やりにくくない?」
子供達に聞いてみる。
少々の前後やテンポの違いは問題ないようだ。
ところが、
「女の子が合図する声が入ってないのでそこが合わない」

女の子も合図してたんや・・・

その声も拾いだしてレベルを上げ、
やっとDEMOが完成した。
彼らは別にもう音楽に合わさなくてもよい。
その声に合わせればよいだけである。
そのうちにその声をどんどん小さくしてゆき、
いつの間にか他の音楽的な音に変わってゆくのじゃが、
そんなことは本人達は知らなくていい。
ワシがうまいことだまくらかしてやろう。


思えばもうすぐオリンピック。
あの時まかり間違えばワシはオリンピック強化メンバーの一人として、
同じ手法でオリンピックの選手のために働いてたかも知れない。

でも日の丸背負って国家プロジェクトをやるより、
なんかこの子達のために、
そして雑技に一生を捧げてるロックな人たちのために何かやってあげられるっつうのがやっぱええがな・・・

世界中にテレビ中継されるわけでもないし、
世間の誰に認められるわけでもないけど、
どうせこの子達は一生そうやって生きていくんや。
優勝ぐらいさせてやりたいがな。


ふと見ると練習場のすみにスローガンが掲げられていた。

MeiYouKuMeiYouQian.jpg


「全国大会まであと112日
堅持こそが勝利だ!!
苦労のないところに銭はない!!
みんな頑張ろう!!」

中国人は直接的やなあ・・・

Posted by ファンキー末吉 at:14:05 | 固定リンク

2008年7月 5日

重慶雑技団その1

何の因果か重慶雑技団の音楽をやることになって重慶に来ている。

ChongQingZaJiTuan.jpg

スーパー子供たちの練習を見ながら考える。
「私は何をする人ぞ」と・・・

それにしても凄い!
この女の子は片手一本で身体をささえながら、
倒立してもう片手と両足で演技をする。
ある時はそのまま片手で倒立しながらくるりと360度ターンをしたり、
そしてある時はその片手でちょんとジャンプをし、手を入れ替える。
まだ練習中だが、最後にはこの手のひらぐらいの大きさの台の上でバク転をすると言う。

・・・神業である・・・

「ここまでやれないと優勝できないのよ」
振り付けの先生が熱くワシに語る。

雑技団の世界には全国コンテストがあり、
そこで優勝した雑技団は国家から多額の援助があるということを、
我々日本人どころか中国人でさえ知っている人は少ない。
世界大会で賞を取れれば援助金はもっと多くなる。

単手倒立(DanShouDaoLi)はスタンダードな演目で、
彼女のようにウルトラCを入れる以外には基本的にみんな同じような演技をする。
オリンピックと同じ、いやオリンピックより神業であると言えよう。

じゃあ何で差別化して点数を稼ぐか。
「音楽だ!」
というわけで、日本にいる雑技団関係の中国人が
「日本にこの人あり!」というわけでワシを探し出した。

・・・北京にいるんですけど・・・

「俺達は雑技界に革命を、いや奇跡を起こしたいんだ」
ワシと連絡を取った副団長が熱く語る。

彼らもここで暮らし、
同じようにアクロバットをしながら過ごして来た。
人生その全てが「練習」である。
今まで音楽はありものしか使ったことのなかったこの世界に、
初めて音と演技がシンクロした雑技を作り上げたいと言うのだ。

「ファンキーさんも流行音楽界、映画界では既に有名ですけど、
今からは雑技界にもその名前が轟くこととなるのです」

・・・別に轟かなくてもいんですけど・・・

はっきし言ってそんなヒマはない。
2週間後の夏休みには日本に帰り、
オリンピックはボイコットして8月いっぱいまで子供たちと八王子にいる予定である。
それまでにアルバム1枚と、
テレビドラマ音楽30週分と、
中国語教材を1冊仕上げねばならない。
(ワシは何をする人なんじゃろ・・・)

テレビドラマの音楽なんて、
まず43分のドラマを30週分見てから着手することとなるので、
見るだけでゆうに1週間かかるではないか・・・

練習を見終わって重慶火鍋を食べに行く。
地ビールを飲む。

ChongQingBeer.jpg

旨い!

気がついたら「やります」と返事していた。
今から北京に戻って1週間で音楽を作ってまたここに帰って来る。
地ビールを飲みに・・・いやいや、彼らの夢をかなえに・・・

Posted by ファンキー末吉 at:08:25 | 固定リンク