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2008年4月29日

Funkyスタジオ八王子完成!

二井原のブログで報告してくれてた工事状況を見ながら完成を楽しみにしていたが、
先日業者から引き渡しと言うことで強行スケジュールで来日して来た。

まずブースにドラムを組んでみましたが、
予想以上に場所を取って大変だった。
ワシのドラムって非常に場所を取るのよね・・・

DrumBooth.jpg

XYZは4人しかメンバーがいないのでなんとかいけるだろうが、
5月から始まる二井原ソロプロジェクトはドラム、ベースにツインギター、
しかも田川くんはギターを弾きながらキーボードも弾こうと言うのだから、
これはとてもじゃないけど全メンバーは入りきらない。
おまけにコーラス隊が3人もいると言うではないか・・・

あきらめていた頃、橘高王子様が登場。
とりあえずマーシャルを鳴らしてみる。
ドラムも一緒に叩いてみて二井原が表に出て音漏れをチェックしてみると、
これが何とほとんど表には聞こえてない。
ブースとコンソールの間のドアを開けっ放しにしても外にはほとんど音は漏れてないのだ。

と言うことは、楽器陣はブースの中、
歌の人たちはコンソールで歌えば十分リハーサルも可能だと言うことである。

喜び勇んでベースアンプとPAシステムを購入。
楽しいことってやっぱお金がかかるのよね・・・

Console.jpg

レコーディング機材はなるだけ北京と同じものを揃えたのじゃが、
ミキサーが注文のものと違っていたのでまたちょっとシステムを変える。
二井原がいそいそと近所のディスカウントショップで買って来てくれたミキサー台も、
最終的にはお払い箱になる可能性が高い。

完成とは言ってもここから長い間かけてまたマイナーチェンジを繰り返し、
数か月はかかって最終的な形に落ち着くのが常である。
5月いっぱいここに籠っていろいろといじくってみたい。

もう既に貧乏なバンドから使わせてくれと言うオファーが来てはいるが、
正式な稼働は6月以降になることであろう・・・

Posted by ファンキー末吉 at:07:11 | 固定リンク

2008年4月13日

ぷんぷん!!

布衣のファンのブログで
ワシのことが「デブドラマー」だと書かれていた。


第一次听布衣...确实不错 女BASS手 相当有型
不修边幅的主唱 还有我最爱的鼓手 胖胖的鼓手 疯狂的鼓手

初めて見た布衣。とってもよかった。
個性的な女性ベーシスト、身なりに頓着しないボーカル、
そして何よりも大好きなドラム。
デブのドラム、クレイジーなドラム。


ワシ・・・本気でダイエットしようかな・・・

Posted by ファンキー末吉 at:12:35 | 固定リンク

2008年4月12日

Kちゃんの物語に挿絵が

世の妻帯者を恐怖のどん底に陥れた「Kちゃんの物語」に、
友達の漫画家が挿絵を描いてくれた。

Kちゃんの物語その1その2

この物語が怖いのは「実話」であるからだ。
そして彼だけがその実在するKちゃんに会ったことがある漫画家である。

もう20年近くたつので、彼もワシも記憶はおぼろげである。
挿絵を見て、
「ああ彼にはこう言うイメージで彼女のことが残っているんだな」
と思った。
当然ワシのイメージとは若干違うが、
それはやはり彼女との付き合い方の問題なのだろう。

それにしてもプロの漫画家が仕事でもないのにノーギャラで、
しかもこんなアホなブログに挿絵を描こうと言うのだから酔狂な人間である。

ま、ワシもよくタダでドラム叩いたりするから同じようなもんか・・・

わたる君、ありがとさん。
本業の方もがんばってね。

Posted by ファンキー末吉 at:14:14 | 固定リンク

2008年4月 9日

重慶ツアー

ツアーは続く。

ワシはスケジュールの関係で飛行機で行ったが、
(2時間半かかったから大阪まで行ける距離である)
他のメンバーは北京から30時間かけて列車で成都に入った。

成都と重慶はお隣なので移動はみんなで列車。

ChongQingTour.jpg

3時間かけて重慶に着いたが、今度はライブハウスの場所がわからない。
やっと見つけたのは雑居ビルの地下。
看板も出ていない。

ChongQingLiveHouse.jpg

聞けばここのオーナー、
警察とのいたちごっこで摘発と引っ越しを繰り返しながらライブハウスを営業していると言う。

いつ摘発を受けるかわからないので基本的に内装はしない。
音響機材もボロボロで、うちの院子のリハーサルスタジオと変わらない。

こんなところで演奏が出来るのか?
いや、それ以前に客が来るのか?

そうである。
看板もない、宣伝も出来ない、場所もころころ変わるライブハウスを、
客はどうやってその日にライブがあることを知り、
その場所を探し当ててやって来ることが出来るのだろう・・・

今日は客なしで公開リハーサルみたいなもんやろうな・・・

そう思って開演時間に会場に着くと、
なんと会場はほぼ満員。
こいつらどこで今日ライブがあることを知ったのだろう・・・

ロックとはもともとそう言うものであった。
ワシが中国に初めて来た頃、
北京のロッカー達はそうやってロックをやっていた。
それを援助する人たちは同じように警察といたちごっこをしながらロックをやっていた。
ロックファンは少ない情報を一生懸命集めて、
ボロボロの器材で奏でられるロックを一生懸命聞いた。

中国全土が既に解放されている現状で、
ここ重慶だけでまだ「ロック狩り」とも言える厳しい状況が続いているとは思えない。
恐らくここのオーナーが不器用で、
警察への付け届けやコネクション作りをやれない人間だっただけではないのか。

ライブハウスの数本向こう側の通りは「床屋街」である。
ChongQingHongDengQu.jpg

どっから見ても売春じゃろ!
ここで髪を切りに来る客がいるとは思えない。

警察はここを取り締まらずにライブハウスを取り締まる。
きっと売春の元締めは「うまいこと」やっているのである。

世の中には「うまいこと」やれる「イヤな奴」が多いが、
「うまいこと」やれない「イイ奴」が、
その不器用な生き方でロックをやり続けていることがワシは非常に嬉しかった。

次に重慶に来る時、
このライブハウスはまた場所を変えているだろう。
そしてそこをどうやって見つけて来るのか、
またファン達はライブを見に来るだろう。

ロックってええもんやね。

Posted by ファンキー末吉 at:06:55 | 固定リンク

2008年4月 8日

四川ツアー

布衣(BuYi)が成都、重慶とツアーに行くと言うので、
ノーギャラだと言うのにのこのこと着いて行った。

目的はただひとつ!!本場の四川料理である!!

会場に着いてサウンドチェックもそぞろに、向かうは麻婆豆腐の発祥の店「陳麻婆豆腐」である。
ChenMaPoDouFu.jpg

そしてこれが本場の麻婆豆腐。
MaPoDouFu.jpg

そう、陳婆さんが作った豆腐料理。当然ながら辛い!
その辛さは脳天にキーンと来る唐辛子の辛さと共に、
下が痺れる「麻」と言う辛さ、これは「山椒」の辛さである。
「山椒は小粒でぴりりと辛い」と言うレベルではない。

そして日本でも馴染みの深い「坦々麺」。
DanDanMian.jpg

これも当然ながら辛い!
日本で食べる胡麻味噌のピリ辛と言うレベルではない。
ラー油の中で麺が泳いでいると言う感じである。

そして「本場は違う!」の典型的な料理がこれ。「回鍋肉」である。
HuiGuoRou.jpg

日本ではキャベツと甘味噌で炒める豚肉料理だが、これは明らかに「ウソ中華」である。
もともと回鍋肉は肉の保存料理。
「回」は戻って来ると言う意味の中国語で、
「鍋に戻って来る肉」、つまりいつでも鍋で炒め直して食べれる肉料理と言うわけである。

当然ながら甘味噌など使わない。
基本的にこれも辛い料理である。

「四川料理は辛くない料理はないんかい!」
と突っ込まれそうだが、独断と偏見で答えさせて頂くと、「ない!」である。

Shokutaku.jpg

食べ終わった皿はご覧の通り「真赤」。
辛いも相当辛いのだが、本場の唐辛子は辛い中に甘さがあり、味が深い。
この辺が四川料理の神髄であり、
当然ながら北京で食べる四川料理でもこのレベルには達せない。

満腹のままライブをやったが、
ドラムソロを叩けば唐辛子が胃からこみ上げて来るし、
吐きそうな思いを耐えながら何とかステージを終えた。

そして夜はまた辛いものである。
MaLaTang.jpg

麻辣燙(マーラータン)!
ご覧の通り、まるでラー油の中で串を茹でるような料理である。

これがまた半端じゃなく辛い!
辛いものにはビールが合うのじゃが、
これがまたどんどんビールが進み、
そして辛いものとアルコールで頭がぶっ飛ぶことになる。

「ファンキー、大丈夫か?」

気がつけば飛んでいた。
「飛びます飛びます、日本を四川にしておくれ!」

仮眠を取って次の日は重慶。

Posted by ファンキー末吉 at:03:42 | 固定リンク

2008年4月 4日

中国のJAF

ワシの車はオンボロである。

岡崎はんが初めて中国に来て
初めてこの車に乗った時に発した言葉が
「ポンコツやな」
であった。

今時「ポンコツ」と言う言葉が非常に新鮮だったので褒められたような気がしたが、
決してそんなことはないだろうと言うことは運転してみて初めてわかる。

こっちで買ったタンスが壊れた時に、
こちらの生活十数年のN嬢が
「中国の家具はね、壊れたのを直して直して最後に強いタンスに育つのよ」
と言って嫁を感激させていたが、
この車はラジエーターを直し、マフラーを直し、
最後にはエンジンまで積み替えていて
既に中身は新品であろうと言うぐらい修理したのにまだ壊れる。

冬になるとエンジンがかからんし、
夏になるとラジエーターパイプが熱で爆発する。

街中でエンコすることもしょっ中で、
「押しがけ」と言う言葉さえ知らなかった嫁も
今では「北京いち押しがけがうまい嫁」である。

いつもは壊れるとロック村の村長が飛んで来て直してくれるのじゃが、
今日ばかりは状況が違った。
明日からは布衣の四川ツアーのため、
そのボーカルであるロック村の村長は既に列車で24時間かけて成都に行っているのだ。

ワシはプロデューサーであり、メンバーではないのであるが、
本場の四川料理に目がくらみ、
ノーギャラなのにドラマーとして同行する約束をしてしまったのだから仕方がない。
明日の朝の飛行機で行かねばならないので今日中に仕事を終わらせるべく無理をしたのがいけなかった。

いや、無理をしたのはワシばかりではない。
車もきっと無理をしてしまったのじゃろう。
帰り道の高速道路で突然うんともすんとも言わなくなってしまった。

こうなったらいつも馴染みの(こんな馴染みがあること自体情けないのであるが)
近所の修理工場に助けに来てもらおうと電話をしたのじゃが、
今日に限って
「悪りぃなぁ。今日は車が出払ってるんで行けない」
とそっけなく切られてしまった。

万事休すである。
このまま高速を人力で押して帰ることも考えたが、
仮にも「北京ジープ」、巨大である。
夏のエンストで道端まで押してゆくだけでへばってしまったことを思い出してあきらめた。

片っぱしから友達に電話をかけて救いを求めると、
なんと中国にもJAFがあることが判明!!

これしかない!と言うわけで電話をかけてJAFを呼んだ。

ChineseJAF.jpg

てきぱきとした処置で車を牽引車とつなぎ、
「どこの修理工場に入れますか?」
と非常にプロフェッショナルである。
「うちの近所の修理工場まで」
と言うと
「それは遠すぎる」
と言われたので、とりあえず高速から下してから考えようと言うことになり、
そのまま牽引車の助手席に乗せられた。

ちょっと感激である。
この読者の中にも中国のJAFの牽引車に乗ったことのある輩はそうはおるまい!
と感激している場合ではない。
車をとりあえずどうするかと言うことである。

高速を降りるとそこには韓国系の怪しいサウナと言うかホテルと言うか売春宿がある。
「ここでいいですわ。
この駐車場に止めさせてもらって
明日修理工場の人間に取りに来させますわ」

逆に日本だとこう言うことは難しい。
ある時、京都から関空まで行くリムジンバスのバス停で、
「どうしてもここで買わなきゃならない物があるので
5分間だけこのトランク見といてもらえませんか」
と切符売場のおばはんに頼んだら
「そのような業務は取り行っておりません」
と無下に断られた。

コインロッカーに預けろと言うのだが、
あいにくそれに入る大きさではない。
ヒモかなんかあればそれにトランクをつないで、
片方に結び目を作ってそれをコインロッカーに入れて施錠出来るのではと思い、
(そんなことを思いつくこと自体が貧乏くさいのだが)
「何かヒモみたいのありませんか?」
と聞くと、
「そのようなものは取り扱っておりません」
とまた無下に断られる。

「じゃあヒモ買って来ますんでその間見ておいて下さいよ」
と言っても
「その間トラブルが起こっても責任持てませんので、
そのようなことは一切お受け致しかねます」
と取り付く島もない。

ワシは頭に来て、
「じゃあトランク置いて行きますからね。
周りは全部階段でこんな重いもの持ち歩けないんだから仕方ないでしょ。
別にそれに関して責任とれと言ってるわけじゃない。
誰かがこれを盗みに来たとしたらあんたはそれをじーっと見てればいいから。
俺は勝手にこれを置いて行くだけだからね」
と言ってヒモを買いに行って、
当初の計画通りトランクをコインロッカーに固定してから買い物に行った。

中国だったらまずこのようなことはない。
今回も簡単なものである。
「半日止めさせてよ。
明日修理工場が取りに来るからさあ」
で済む。

当然「お前ここの客か?」と来るが、
「金払うからさあ」
で済むのである。

ご丁寧に従業員4人で、牽引車から外したワシの車を押してくれる。
最初は30元と言ってたのじゃが、
最後には「やっぱ40元くれ」と言う。

「押してくれたからかなぁ」
と思ったら違った。
「僕ら4人だから」
であった。

お前らに行くんかい!この金!!

国際問題の渦中の国であるが、人民はスーダララッタ(死語)と暮らしている。

Posted by ファンキー末吉 at:01:17 | 固定リンク

2008年4月 1日

ブータン王国の話

嫁の実家にいた時ずーっと関西ローカル製作のテレビ番組を見ていた。
非常に面白い!
くだらないのからためになるのからいろいろあるのだが、
とある番組のいちコーナーでワシは画面にくぎ付けになった。

番組の司会者が素朴な疑問を番組で掘り下げてゆくのだが、
その日のテーマは「ブータン王国初の総選挙」。
台湾の総選挙が大きな話題になると言うのならわかるが、
新聞ももの好きやのう、なんとマイナーな事件を取り上げとるのう・・・
と思って調べてみたらこれが物凄い!
と言うコーナーであった。


ブータンと言うのはヒマラヤ山脈に面した
人口100万人足らずの小さな国だそうだ。
産業と言えば
その急斜面を利用して発電した電気を近隣諸国に売っているぐらいで、
基本的には農業を営んでやっとこ生活しているであろう小国である。
政治形態は王様による統治が100年以上続いている王国で、
その王様がとにかく国民に愛されていて、
国民全てに「統治されている」と言う意識がないのだと言う。


そこの国王が突然言い出した。
「民主化するぞ!」
ところが国民誰もがそんなことを望んではいない。
それを国王が全ての国民をひとりひとり説得してまわった。
「権力が一箇所に集中するのはよくない。
今はよくても、もし統治者が悪い人間だったらどうなる?」
と・・・
国民は「敬愛する国王様がそう言うのならば」と言うことで、
ここに初の総選挙が行われたと言うことなのである。

凄い話である。
どっかの国の権力に固執している政治家に見せてやりたい。


この国王はもの凄い考え方を持った人で、それは、
「国にとって大事なのはGNP(国民総生産)ではない、
GNH(国民総幸福量)こそが最も大切なものである!」
と言うものである。
そして国勢調査の最後に書かれている
「あなたは幸せですか」
と言う質問に、
国民全員の何と97%の人が「幸せです」と答えると言うから驚きである。

インターネットもテレビ放送も
「まだいらんじゃろ」
と言うことで整備されてないし、
たったひとつあった信号も誰も使い方がわからず、
「やっぱこれもいらんわ」
と取り外されたと言う。

外国との交流は制限されており、それは
「観光収入よりも文化や伝統や宗教を守る方が大切だ」
と言う考えに基づいてのことである。


その宗教と言うのがここの国教である「チベット仏教」。
これでワシは何となく全てを理解することが出来たような気がした。
去年訪れたチベット自治区、
そこの最高僧侶が庶民と同じく質素な生活をしていたのと同じように、
ここの国王も庶民と同じ普通の住居に住み、
修行に生き、ひたすら世の幸せを祈る、そんな「生き方」なのである。

そして精神世界の頂点のようなこの国が「友好国」としている国が何故か日本。
物質文化の極みなような、
「幸せですか」に何人の人が「幸せです」と答えられるかわからんような、
そんな日本が何故だかこの国が選んだ「友好国」である。

その理由にはひとりの日本人の存在が大きいと言う話を聞いた。
とある日本人がブータン王国に半生を捧げ、
島国で培った急斜面での農業のやり方を伝授したのだと言う。

彼はもちろん日本では知る人もいない無名人だが、
ここブータンでは知らない人はいない英雄である。

似たような話を内モンゴルで聞いた。
とある日本人が半生をここに捧げると決意し、
一本一本植林したその砂漠は、今では森になっていると言う。

凄い人たちもおるもんじゃ。

中国ロックのために半生を捧げ、
北朝鮮にまでロックを伝えようとするアホなら知っている。
「ワシは幸せじゃ」と毎日酒を飲んでいると言うからブータン国民にちょっとだけ近い。

このアホがほんまもんになるためには、
やっぱ一生それをやり続けることなんやなぁと思った。

いやほんま。
世界は広いでぇ。

Posted by ファンキー末吉 at:20:44 | 固定リンク