
2014年7月30日
布衣のツアー青海省「西寧」
砂漠の街「中衛(ZhongWei)」をあとにして「西寧(XiNing)」にやって来た。
青海省というのがそもそも初めての土地なのぢゃが、地図で見ると・・・
位置的には中国のど真ん中のように見えるが、
実際はその左側に主要な大都市はほとんどなく、
西北に新疆ウイグル族自治区の各都市があり、西南にチベット族自治区のラサがあるだけである。
つまり「ど真ん中」と言うより「西の果て」と言っても過言ではなかろう!(◎_◎;)
文化的にはチベットの文化が色濃く、
迎えに来た地元の人間から首にカターと呼ばれる白い布をかけられた。
吉祥を表すというこの布を客人の首にかける挨拶は、
「誠心誠意、心からの敬意」というチベットの文化である。
見渡す限り砂漠だった(私の見た)中衛(ZhonWei)の街並と違って西寧(XiNing)は驚くべき都会だった。
さすが青海省の省都・・・
とか思ってるうちに何となく息が苦しくなった・・・
ここは標高2000メートルを超える高原・・・
以前ラサに行った時、そして東チベットに行った時もそうだったが、
ここで高山病にでもなってしまったら山を下りるしかもう治療法はない。
「酸素ボンベ出そうか?」とスタッフは言うが、
一度酸素なんか吸ってしまったらもうボンベなしでは生きられなくなるのでご遠慮した。
高山病なんぞドラム叩いたら治る!!
とばかり時には激しく・・・
時には神聖な心持ちで叩かせて頂いた・・・
ワシの高山病もどこ吹く風で、この日のステージも無事に終わった。
聞けばこれは布衣結成19周年(彼らは毎年何周年という記念日をやっている)青海ライブということで、
来年の20周年には是非またワシをここに連れて来てもらいたいもんだと思う(笑)
次の日は一日観光となり、とりあえずタール寺(塔尔寺)というところに連れて行かれた。
さてここからは反論がある方が多いと思うが、
炎上覚悟で書かせてもらうが、ワシには諸外国が言うように中国政府が宗教や少数民族を弾圧してるようには思えないのだ。
チベット仏教のこの寺の麓にあるバザールでは売っている食い物はほとんど回族(イスラム族)の食い物だし、
かと言って隣の屋台ではチベットで飲んだバター茶なんかもあるし、
何の為にこれをやってるかはわからん猪八戒は漢民族?
(写真を撮った途端に大げさに怒鳴られた・・・パフォーマンスだと思う)
表面上は多民族国家のいろんな民族が肩を寄せ合って仲良くしているように見える・・・
まあ文化大革命の頃は大変だったのだろうが、
今ではイスラム寺院やチベット仏教のお寺は国内に数限りなくあり、
キリスト教の協会などもちゃんと存在する。
友人の多くは仏教であるが、キリスト教の友人もいるし、
もちろん回族の友人は生まれたら否が応なしにイスラム教である。
表面上は中国政府はそれを改宗させたり迫害したりはしてないように見える。
まあ「見える」という表現をするのは迫害がないことはないからである。
こんな話を聞いたことがある・・・
中国には法輪功という宗教があり、
ある日この宗教の信者達が天安門広場に何万人も集まって集会をし、
それを止めようとした共産党(ここからは政府をこのような表記に変えよう)が驚いたことは、
それに抵抗するのではなく、一瞬のうちにその何万人もの人間が統率された軍隊のごとく一瞬のうちに解散し、
その後にはゴミひとつ落ちてなかったということである。
これには時の指導者江沢民は烈火の如く怒り狂ってそこから法輪功への血みどろの弾圧が始まる・・・
まあ立派な宗教弾圧であるが、
共産党を「ヤクザ」だと見ればその考え方は非常に分かり易い。
ヤクザは宗教なんかどうでもいい。
ただ自分を脅かす者に対しては命がけでそれを排除するだけの話である。
ヤクザが仕切る国で生きてゆくのは大変であると思うのだが、
ワシが会った全ての中国人はここで飄々と生きている。
ワシの友人は法輪功が身体にいいということで、
海賊版のDVDで一生懸命勉強している(恐)
見つかれば同じように弾圧される危険性があるのだろうが、
きっと見つかったら「知らなかった」で通すのだろう(笑)
中国人は逞しい・・・
この辺がチベットだった時から住んでる人の子孫も、
文化大革命の下放でこの辺に住み始めた人の子孫も、
今ではみんな「中国人」として逞しく生きている。
今回はひとりドラムをやらなかったので、この「ひとりドラムの軌跡」にアイコンを置けないのが非常に残念であるが、
次は是非ひとりドラムでまた来てみようと思う土地であった。
そして次は新彊ウィグル族自治区に行きたいぞ〜
Posted by ファンキー末吉 at:04:12 | 固定リンク
2014年7月29日
布衣のツアー寧夏回族自治区「中衛」
ドラマーだけではなく「中国大太鼓とロートタム奏者」として地位が確立して来たようだ(笑)。
以前のようにドラマーを押しのけて自分がドラムを叩かなくても、
こうして地方地方で大太鼓を用意してもらえれば、
ちょっとかさばるがロートタムとスタンドだけ持って行けば一緒にツアーを廻れる\(^o^)/
またこの布衣楽隊の老呉(LaoWu)という男、
ボーカルのピンの仕事(ボーカリストだけ来て下さいという仕事)が来ても、
「どうしても一人でやれと言われたら弾き語りでやるけど、
関係ない仲間3人連れて来ていいか?
一人で旅なんか寂し過ぎるからさぁ・・・
それがイヤだったら何とかバンドでやらせてよ」
という男・・・(神)。
羊肉を愛してやまないこの男のためにメンバーをひとり追加して大太鼓をレンタルするぐらい朝粥前なのである。
こうして無理矢理ツアーメンバーに押し込んでもらったワシ、
寧夏には「呉忠(WuZhong)」と「石嘴山(ShiZuiShan)」というところは行ったことがあるが、
今回の「中衛(ZhongWei)」というところは初めてである。
てっきりいつものように省都とも言うべき「銀川(YinChuan)」に降りてそこから車か何かで行くのかと思ったら、
何と乗った便は「北京ー中衛」の直行便だった(驚)。
四川航空というマイナーな航空会社の小さな飛行費に揺られて2時間ちょい、
着陸に向けて高度がだんだん下がって来たので窓の外を見ると、
こりゃほんとに砂漠のど真ん中である・・・
空港に降りてまたびっくり!(◎_◎;)
360度周りに一切高いビルがないのである・・・
まあ街中に出ればこんなことはあるまいとバスに乗せられたらすぐ着いた。
どうも巨大なオアシスをそのままテーマパークにしたような巨大リゾート地で、
ワシらのホテルはその中にある巨大な湖の畔・・・
やはり周りは何もない(笑)
主催者側からライブの前日には必ず現地入りしてくれと言うので、
大事な弁護士ミーティングの時間を調整してもらってまで入ったのに、
着いてみたらこの日は何もない・・・
きっと四川航空の直行便が朝いち便しかなく、
当日入りで乗り遅れたりしたら大変なのでそうしたのだろう・・・
仕方ないのでその日は高級リゾートホテルで飲んで食ってだけさせて頂いた(笑)
さて次の日、会場はこのリゾート施設の中かと思ったらまた車に乗せられて別の砂漠の中・・・
さすがは「沙漠摇滚音乐节(砂漠ロックフェスティバル)」と名付けられたこのイベント、
本当に巨大な砂漠(そこもテーマパークとなっているのだが)に作られた特設ステージだった!(◎_◎;)
ステージ上から見る客席はこんな感じ・・・
ステージ横には遥か向こうにラクダが観光客を乗せて歩いている・・・
この状況でリハーサルって・・・しらふで出来ますか?(笑)
さっそくビール売ってる屋台に飼いに行く・・・
銘柄は地ビールの「西夏啤酒(XiXiaBeer)」、
金を払おうとしたら「お前どこのバンドのもんだ?」と聞かれるので、
「布衣だよ」と言うと「じゃあ金は要らねえ、持ってけ」と2杯タダでくれた。
おまけに「2杯で足りるか?もっと持ってけ」と優しい・・・
それもそのはず布衣の老呉(LaoWu)は地元で西夏ビールのCMをやっているのだ!!
さて砂漠に太陽も落ちてゆき、ぼちぼち本番である。
ステージ袖を見るとビールの山・・・
おいおい、なんぼタダやから言うてこれはあかんやろ(笑)
普段ドラムを叩く前には酒は飲まんワシであるが、
中国大太鼓を叩く前に飲まんとは言ってない!!(キッパリ)
ほろ酔い気分で叩かせて頂いたぞ!!
いやーステージは無事に終わって・・・
と言いたいところなのぢゃが、ここで大問題・・・
なんと最後の曲が始まった途端に停電(笑)
集まったファンは「布衣(BuYi)布衣(BuYi)」と叫んでいるというのに、
メンバーが楽器片付けるの早っ!!(笑)
まあヤツらにしてみたら「こりゃ復旧はせんわな」ということなのだろう。
ワシはワシで千鳥足でロートタムを片付ける。
パフォーマンスのために高い位置に掲げているのもあって叩くのに体力使うし、
中国大太鼓ももちろんど太いこん棒みたいなバチで思いっきり叩くので体力要るし、
もうはっきり言ってふらふらです・・・
やっぱ飲んでステージに立つのはやめよう・・・(笑)
Posted by ファンキー末吉 at:04:16 | 固定リンク
2014年7月26日
日中友好こども(大人も可)サマードラムスクールまであと2週間!!
このドラムスクールを思い立ったのは全中国ひとりドラムツアーでの中のこと。
担当のShaは10数年前に一度パール楽器のドラムスクールを中国から視察に来たことがある。
「あれはよかったなぁ・・・また行きたいなぁ・・・」
と言うので調べてみたら最近は開催されてないと言う・・・
「ほな自分らで立ち上げまっか!!」
という誠にファンキー末吉らしい発想で始まった(笑)
いや〜「言うや易しやるは難し」と言うが、意外にもこの企画はトントン拍子に進んでいった。
まずは小屋押さえ!!
日中から100人を集めようというこの企画、
100人を超える合宿場などなかなかないだけではなく、
見つかってもそんなところは各大学の軽音楽部等のリピーターで毎年毎年埋まってしまっている(>_<)
まあワシは「人を見る(笑)」方なので、
電話の応対が悪いところは徹底的に排除してゆき、
そんな中、music house Neverlandというところの対応がすこぶるよく、
「うちでは小さ過ぎて受け入れ出来ないのですが、近くにキャンプ場がありますのでそこを紹介します」
と非常に親切にされた。
それが今回のこの会場、埼玉県児玉郡神川町城峯公園キャンプ場である。
この会場を8月8日〜11日まで全部借り切って、
そうなれば音も出し放題!!100人収容も問題なし!!という感じである。
日程を決めてまずは講師の選定・・・
まあ選定と言っても基準は「一緒に飲んでて楽しいヤツら」である。
飲んでて楽しいと言えば衛藤浩一を筆頭に、
シェイカーの工藤ちゃんやマッド大内さんなど全てワシの飲み仲間である。
ジャズ系から誰か・・・と思ったが怖そうな人達ばかりなので、
いつも店に出てくれている佐々木隆さん、これならば問題なし!!
ついでにゼノン石川こと石川俊介のベース講座、
弾き方が特殊なので習う人がいるのかどうかはわからんが田川ヒロアキのギター講座、
この二人がいれば毎夜のキャンプファイヤーフリーコンサートの演奏はお手のものなので助かる・・・
そして北京で知り合ったAKBの作曲家、河原嶺旭の作曲DTM講座と来れば、
これはもうドラムスクールと言うよりは「総合音楽教室」である!!
準備万端で中国側の参加者を煽る。
公募などせず、ワシが廻っている全中国に既に100を超える「パール倶楽部」に連絡を取ればそれですむ。
募集をかけてあっと言う間に30人が集まり、
「今年は初回なのでどんなトラブルが起こるやらわからんので」
ということでここで即〆切!!
あとは日本側から同数ぐらい集めて全部で50人ぐらいからスタートし、
今年が成功したら来年からは一気に日中100人ドラムクリニックとなる・・・\(^o^)/
・・・と、ここまではよかったのだが、ここで問題発生!!
それは中国側の旅行会社の問題だったのだ・・・
・・・と連載なら「次に続く・・・」でいいのだが、
ブログなのでさっさと簡単に書いてしまうのだが、
中国から出国したり日本のビザを取ったり、
それを全部こちらでやると忙殺されてしまうので中国の旅行会社を使ったのだが、
土壇場になってそこが法外な旅行代金を突きつけて来た(>_<)
「これでは普通の応募者が払える額ではない」
ということで「中止もしくは延期」という話が出たが、
それをやられると日本でのワシのメンツが丸つぶれということで、
どうしてもキャンセルした15人を除く、今回参加する15人は全部ワシと関係の深いパール倶楽部の人達ばかりである。
その人達が今年喜んで帰ってゆきさえすれば、
来年は予定通り100人ドラムクリニックとしてそれこそワシが死ぬまで毎年開催出来るということになる\(^o^)/
さて今度は予算繰りであるが、
実は蓋を開いてみたら「通訳」というのは実はヘタしたら講師達よりもギャラが高い(>_<)
まともなギャラを払っていたら破産してしまうということでボランティアを募った。
そしたらまあ集まってくれた大勢のボランティア通訳の方々・・・
ある人は北京から、ある人は上海から自腹で飛行機代払ってまで手伝いに来て下さる・・・
みんなこんな冷え込んだ日中関係の中で日中の間で仕事をしてて、
こんな話だけでもやっぱ応援したいと思ってくれてるのな・・・
ほんま感謝感謝です!!
しかしこうなって来るといろんなボランティアも合わせたら日本側でもう60人を超えている(>_<)
中国側も入れると既に100人近いイベントになってしまっとるぞ・・・
そうなったら今度は悲鳴をあげたのが、
料理長として上海からブッキングした「被告勝山(笑)」ことLive Bar X.Y.Z.→AのオーナーKさん・・・
何せ食材も上海から手荷物で運ぼうとしてた矢先、
当初は40人ぐらいのメシを作ればいいのだろうと思ってたらいきなり倍(>_<)
勘弁して下さいよ〜・・・と言われても勘弁するわけにはいかない(笑)
そこでさすが商売人やね、協賛してくれる会社を探して来てくれた!!
まずはまずは長崎チャンポンなどの麺を作っている会社「狩野ジャパン」!!
凄いっすよ〜・・・業務用焼そば麺(LL麺) ソース焼きそばスープ
業務用長崎皿うどん 長崎皿うどん特製スープ 島原そうめん(乾麺)
などをそれぞれ何百食ぶん!!!(◎_◎;)
これはホンマ助かるのよ〜・・・狩野ジャパンさん、本当にありがとう御座います!!
またこれに続いて尼崎の「田中海苔店」!!
海苔って実は中国人はそのまま食べないのよね・・・
スープなんかに入れてダシを取るもんで食べるもんではないと思っているのでしょう。
時々ファンキー村に海苔を送って来てくれるが、
ここの味付け海苔食ったら中国人の世界観が変わるかも知れんな・・・
その他、いろいろ協賛をお願いします!!
そんな企業さんとかではなく、少々の気持ち程度の差し入れでも結構です。
今困っているのが100人分のご飯を炊く炊飯ジャー・・・
大きなジャーを持っている方がいたら貸して下さい!!
あと中国人が喜びそうなもの・・・
そう言えば前回張張(ZhangZhang)が来日した時に日本のレトルトカレーに感激してたなぁ・・・
それと日本酒とかの差し入れも歓迎です。
8月7日必着で、
埼玉県児玉郡神川町城峯公園キャンプ場
0495-77-2111
まで送って下さい。
あなたが送ってくれた差し入れは将来の日中関係、
ひいてはアジアの、いや世界の平和のために役立ちます!!(キッパリ)
今年が成功したら来年は100人規模で行いますので、
今回は差し入れしか出来ない人も次回は是非ご参加下さい〜
今年参加出来る方はまだまだ土壇場まで参加受付しております〜(こちら)
Posted by ファンキー末吉 at:11:32 | 固定リンク
2014年7月22日
アーリー爆風トリビュートツアー
ひとりドラムツアー豊橋で一緒になったバンド「お色気の秘宝館」、
まあコアなことにワシ自身も忘れてしまっている爆風デビュー前の音源をコピーしてるバンドだということで、
江川ほーじんに「そんな音源ばかり演奏するバンドをやろうぜ!!」ということで限定結成されたバンド
「江川ほーじんファンキー末吉アーリー爆風トリビュートバンドwith小畑秀光」
(Ba.江川ほーじんDr.ファンキー末吉Gt.Vo.小畑秀光)
見事にツアースケジュールが決定致しました!!
「人間性根は変わらんなツアー」
8/31(日)豊橋AVANTI 公開リハーサル
OPEN/START 19:00 前売り限定チケット ¥2,000 (1drink付) ※整理番号付
演奏指導:お色気の秘宝館
9/1(月)浜名湖WATTS 初日
OPEN19:00/START20:00 前売:3500円 当日:4000円
9/2(火)名古屋ell Fitsall 2日目
OPEN18:30/START19:00 前売:3500円 当日:4000円
9/3(水)神戸チキンジョージ 3日目
OPEN1830/START19:00 前売:3500円 当日:4000円l;
9/4(木)京都RAG 4日目
OPEN18:00/START19:30 前売:3500円 当日:4000円
9/5(金)四日市EAST 5日目
OPEN1830/START19:30 前売:3500円 当日:4000円
9/6(土)浜松窓枠 最終日(解散)
OPEN18:30/START19:00 前売:3500円 当日:4000円
O.A.お色気の秘宝館
9/7(日)八王子Milky Way 再結成前夜
OPEN18:30/START19:00 前売:3500円 当日:4000円
9/8(月)渋谷ルイードk2 再結成
OPEN18:00/START19:30前売:3500円 当日:4000円
9/9(火)佐野ケン 再結成ツアー初日
OPEN18:00/START19:00前売:3500円 当日:4000円
9/10(水)新横浜New Side Beach 再結成ツアー楽日前
OPEN18:00/START18:30前売:3500円 当日:4000円
9/11(木)八王子Live Bar X.Y.Z.→A 本当に解散!!もうしません!!
OPEN18:30/START19:30 当日のみ:4000円(前売はありません)
なんで一度解散してまた再結成ツアーをやらねばならないかと言うと、
「うちでもやって下さい!!」というオファーが多かったためである。
しかしワシらいい年こいてそんなに大人ではないので、
やってるうちにまた仲違いして予定全てキャンセルして解散!!
ということもあり得なくはありませんので、
見に来れるスケジュールはなるだけ早く見に来て下さいね〜(笑)
ところでここで名古屋の対バン大募集!!!
9/2(火)名古屋ell Fitsall 2日目
ですが、小屋が(私たちにとっては)とても大きいため、
一緒にやってくれる対バンを大募集します。
爆風のコピーバンド、
もしくはアーリー爆風に大きな影響を受けた地元バンドで、
「客を呼べること」が大前提となります。
我こそはと思う地元バンドはこちらにメール下さい!!
Posted by ファンキー末吉 at:19:46 | 固定リンク
2014年7月18日
またまたひとりドラムやらせてくれるところ大募集!!
さて北京での濃ゆい生活を経て日本に帰って来た。
「長期的展望」などないワシの生活ゆえ、いきなり目先のスケジュールのチェックを始める。
今月の21日にひとりドラムをやらせてくれるところをブログで募集したところ、
何と浜松と八王子という2カ所からオファーがあり、見事にスケジュールが埋まった(驚)
7/21(月)
会場 Hal-sonic Hスタジオ
開場 12:30 開演 13:00 サイン会 14:30〜
料金 一般 2,500円 学割 1,500円
詳細はこちら
7月21日 月
会場 八王子MilkyWay
〒192-0082 東京都八王子市東町12-6 OSプラザビルB2F
TEL : 042-649-3925
開場 18:30
開演 19:00
前売 1500円 入場時ドリンク500円別
当日 2000円 入場時ドリンク500円別
出演:ファンキー末吉
OA 有り
BAR TIME 有り
2DOGS×Hachioji MilkyWay presents...
『KIZUNA-絆-』
ファンキー末吉ひとりドラムin八王子
思うにSNSの発達により「ブッキング」という概念が変わって来ているのではないのか?・・・
もういちいちこちらからライブハウスに
「何月何日にお宅でやらせてくれませんか」
と連絡を入れるより、このブログで、
「何月何日やらせてくれるところ〜」
と公募した方が早いという現実である。
ひとりドラムももう「芸」として確立し、
今やフルバージョンは90分の完璧なメニューもあるし(もっと長いのも可)、
アマチュアバンドのオープニングアクトでは、開場時間から開演時間までの間、それこそ客入れの間にやらせてもらう30分のメニューもある。
ドラムセットと伴奏を再生する簡単なPAシステムさえあれば、
ちょっとしたバーや、客さえ入れば貸しスタジオでも出来るぞ!!
再生装置がなければ容量の大きなベースアンプでも出来る。
これはタイのバンコクでも経験済・・・
おう・・・立派に居酒屋でも出来るではないか・・・
お?・・・ヘタしたら電源さえ何とかなれば公園や商店街でも出来るぞ!!
騒音問題と道路使用許可さえ取ってもらえれば・・・(笑)
というわけで、ざっとスケジュールを見るに、
次のスケジュールが埋まれば完璧なのぢゃが何処かやらせてくれるところはありませんか・・・
8月14日(木):東京から名古屋までの間のどこか
8月18日(月):大阪から東京までの間のどこか
8月20日(水)21日(木):東京から日帰り圏、もしくは1泊して2日間出来るところ
8月28日(木):東京から大阪の間のどこか
9月18日(木)19日(金)に盛岡で決まっているのぢゃが、それ以前のスケジュールで東京から盛岡までのどこか
(その後は北京に飛ぶので後ろにつながりません)
おっ!!ひとりドラム初の東北です。
ひとりドラムツアーの軌跡にまた新しいアイコンが埋まるのか!!!
上記ぜひどなたか是非よろしくブッキングをお願いしたい!!
こちらにご連絡下さい〜
Posted by ファンキー末吉 at:18:56 | 固定リンク
2014年7月14日
55歳の誕生日
この年になって誕生日を祝おうとかそんな気持ちは別にない・・・
もともとが「記念日」とかが苦手なのだ。
自分の誕生日も忘れて何事もなく過ぎてゆくこともよくあった。
今年は7月13日が日曜日ということもあって、
52歳の時にやったように北京でマラソンライブなどでもやって、
次の日に日本に帰って55本連続ライブツアーでもやろうと思ってたのだが、
月末には寧夏回族自治区だの青海省西寧だの布衣のツアーや、
ひとりドラムで湖北省のむっちゃ田舎に呼ばれたりもしてるので連続は無理だろうということで連続ライブはやめた。
新しいファンキースタジオの工事もあるし、
まあ工事や引っ越しの片付けなどしながら夜はいつものように飲めばいい・・・
ぐらいに思っていたら、11日のライブの打ち上げの時に、
「えー!!ファンキーさん誕生日なの?じゃあ何かパーティーでもしないと!!」
ということになった。
布衣のスタッフから電話があって、
「19時半から两个好朋友を押さえたからね」
と言うので、
「こりゃ楽器持ち来んでセッションでもするのかな」
と思ったら単なる飲み会だった(笑)
このライブハウスのオーナーも元々はワシらの院子出身なので、
「ファンキーさんの誕生日なら自由に使って〜」
ということなのだろう。
山ほどのビールを冷やして、串焼きを焼きながら、
別に何をするわけでもなくだらだらと飲む・・・
それだけである。
ほんとにささやかなもんである。
同じ誕生日である元黒豹のボーカル秦勇(QingYong)も誘ったが、
あいにく最近売れっ子になって北京にいないとか・・・
ワシは別に彼のように有名人なわけではないのだけど、
周りの人は同じように見るのか、
「ファンキーさんの誕生パーティーにしてはささやかですねえ」
と言う人もいるにはいた。
「ファンキーさんの誕生日だったらきっと何百人も集まっているのだろう」
とでも思ってる人も多い・・・。
「ファンキーさんのお友達は何人来ますか?」
と聞かれたが、別にこの辺の若い衆数人しか呼ばなかった。
ちゃんと告知廻してパーティーなんか開いたりしたら、
それこそワシがドラムを叩いた蒼々たる大歌手達がみんな花束など送りつけて来て大変なことになるだろう・・・
まあ突然だったし呼ばなかったのよ〜
でもそれがよかった。
若い衆は有名人など来ない方が気が楽だし、
気心が知れた連中だけでダラダラ飲むだけの誕生日もなかなか素敵だったぞよ。
実は数日前にこんな話を聞いたのだ。
この日はもう既に大仕事を終えて寧夏に帰った老呉(LaoWu)と、
キーボードの張張(ZhangZhang)、ベースの韓陽(HanYang)、ギターのBeiBeiが
「ファンキーがもう年老いてドラム叩けなくなったら俺たちみんなで養ってゆくんだからな、わかったな」
という話・・・
老呉(LaoWu)は確かにもう一緒に暮らして長いし家族のようなもんだし、
デビューアルバムもワシがプロデュースしたし、
布衣に2曲書いた曲は今でも彼らの代表曲になっている。
張張(ZahngZhang)も二十歳ぐらいの頃酒場で弾いてたのをワシが見初めて今では売れっ子ミュージシャンになっているし、
韓陽(HanYang)も最初にやったスタジオ仕事はワシの仕事だったし、
ドラマーには弟子はいないが彼ら二人が本当にワシの弟子のようなもんである。
BeiBeiはもうしょーがない。
何度も何度も「助けてくれ」と言っては今でもワシの力を借り続けている。
しかしそれにしても「みんなでファンキーの老後を養おう」という発想はいかなるもんか・・・
ちょうどパーティーには日本人エンジニアのKeizoとその妻Narumiちゃんが来てたので、
「これこそ中国人らしい発想だよねぇ・・・」
と話をしていた。
時代が変わって、
ロックが一番熱かったあの北京はもうない。
一緒に夢を語った若者はみんな成功してここにはいない。
25年もここにいれば周りにいる人間も変わって来るけれども、
ひとつだけ変わらないのはこの中国人のメンタリティー・・・
これがあるから「ああやっぱ北京はいいなぁ・・・」といつも思う。
「地縁と血縁と金しか信じない」と言われている中国人だが、
特に北京の人間は「友達のためには人をも殺す」と言われている。
敵に回したらこんなやっかいな人達はいないが、
こうしてど真ん中に飛び込んだらこんないいヤツらはいない。
「ファンキーさんの日本の周りだってきっとそうですって」
とKeizoは言う。
「そうそう、ただそれを日本人は中国人と違って口に出さないのよね」
とNarumiちゃん。
まあでもこうして口に出してくれる方が嬉しいよねぇ・・・
ただその方法論がちょっと笑えるだけで(笑)
老呉(LaoWu)の話ではその時みんな一斉に
「そうだそうだ!!そうしよう!!そうするべきだ!!」
と即答してたのに対して、いつものようにBeiBeiだけが反応が鈍かったというので、
さっそく酒の肴にヤツをイジメてみる。
「おい!!お前だけワシを養うのがイヤらしいなっ!!!」
「な、な、何言ってんですかファンキーさん・・・養うに決まってるじゃないですか・・・」
大笑いでみんなが話に首を突っ込む。
「何言ってんですか、僕だって養いますよ!!」
まあ酒の肴である。
ワシだとて本当にヤツらがワシの老後を養ってるだろうなんてことはないと思う。
しかし・・・それが起こり得るのがこの国だからこの国は素敵なのだ・・・
現に(この日は呼んでないが)こうして院子が引っ越しで金が要ると聞いたら、
メール一本でワシが中国にいなくたって100万近い金をぽんと貸してくれる仲間がいる。
そんな仲間だって出会った頃は今の彼らよりももっとペーペーだったのだ。
こんな若い衆に囲まれて、何の発展的な話もせず、
ただひたすらダラダラと飲む誕生日・・・
これはこれでとっても素敵な誕生日だったぞ!!
ありがとうな、みんな。
頑張って大きくなれよ!!
Posted by ファンキー末吉 at:17:47 | 固定リンク
2014年7月13日
布衣@保利剧场
このライブはネットで生中継され、こちらでアーカイブも見れるようなので、
おヒマな方はそれを見ながら(聞きながら)ででも読んで頂きたい。
布衣はそもそもがこんな大きな会場でやるようなバンドではない。
ライブ盤にもなったレコ発ライブには数百人集まって、
「俺たちのどこにこんだけファンがいたんだ?」
と本人達がびっくりしてたぐらいだ(笑)
まあその後動員数は伸びてゆき、
今ではバーなどでやるとコンスタントに100人以上は確実に集まると言うが、
この保利剧场というところは座席数1500・・・
アカンやろ・・・ケタが違い過ぎや・・・(笑)
しかも入場料VIP席が800元(約1万2千円)言うたら高過ぎやろ!!
それまで50元でライブやってたバンドが・・・(笑)
どうしてこんな場違いなブッキングになったかと言うと、
この会場では毎年アンダーグラウンド(とは限らないが)ロックバンドのアンプラグドコンサートを何日間かに渡って催しており、
その主催者と一緒にこのイベントをやっているのがLaoLuanという私に一番仕事を振ってくれてる人間。
(20数年来の付き合いで、ワシの院子の引っ越しのため100万円近い金をぽんと貸してくれる人でもある)
今年は5日間連続で開催ということでいろんなバンドをブッキングしてたのだが、
ちょうど一日埋まらない日があって、それじゃぁということで布衣がブッキングされたということらしい・・・
まあなれそめはどうあれ、こんな大きなチャンスを得たわけだ。
頑張るしかあるまいということで何となく(笑)ワシもブッキングされていた。
そしていざ北京に来てみたらドラマーは3人いる(笑)
ひとりは現在の布衣のドラマーである方方(ファンファン)、
そしてデビューアルバムの頃のドラマーである武鋭(ウールイ)、
そして何故かワシ・・・(笑)
まあ武鋭(ウールイ)はワシが書いた彼らの大ヒット曲「我爱你亲爱的姑娘」を歌っている本人だし、
コーラスも出来るしなかなか役に立つ。
でもワシ・・・何すんの?・・・
というわけで、ワシがこの国に初めて持ち込んだロートタムを探し出して来て、
ついでに「中国大鼓も用意してくれ!!」と言って用意させた中国の大太鼓!!
ちなみに日本の大太鼓はレナード衛藤という太鼓奏者とセッションした時、
酔っ払って「ちょっと叩かせてよ」と言ったら、
「末吉さん、酔っ払って叩いたって鳴ってくれないよ。なにせ俺たちよりも長く生きてる木で出来てるんだからね」
と笑ってたしなめられた。
ひとりの太鼓奏者が一生かけて鳴らしこんで、
その代で無理なら次の代の太鼓奏者がまた一生かけて鳴らして初めて、
何百年も生きたその木がその太鼓奏者に反応して鳴ってくれる・・・
・・・と説明されたようにとても神聖なものであるのに対し、
中国の大太鼓はその辺のスタジオの倉庫に埃まみれでほっぽり出されている・・・。
こいつは別に酔っ払って叩いてもちゃんと鳴るのよ〜(笑)
というわけでこのセッティング!!
おうっ・・・我ながら惚れ惚れするのう・・・
布衣の曲は民族的な曲が多く、それは中国大鼓を叩かせて頂き、
現代的な曲はロートタムを叩かせて頂くことにした。
そして特筆すべきは3人のドラマーだけではなく、
もともとはバンドに中国琴の奏者がいたのでそれは外せないとして、
同じく中国民族楽器の笛奏者!!
許魏のコンサートツアーの時に一緒だったのだが、
これがまた美人でワシだけでなくみんな結構メロメロだったぞ(笑)
今回はLaoLuanが
「あれから音沙汰なかったから久しぶりにブッキングしたんだ」
と言ってたが、ワシは覚えているぞ!!
ツアーの最終日近くに現場に男を連れて来たのぢゃ。
いや、男と言ってもマネージャーだと紹介してたのぢゃが、
何となくワシら・・・面白くなかったな・・・(笑)
そんなこんなで音沙汰なくなったのかどうかは定かではないが、
いや〜あれから10年かぁ・・・
久しぶりに会ったがついつい見とれてしまうなぁ・・・
というわけでベースの林娜と共に美女3人組!!
残念ながらステージのワシの一番遠い方・・・(涙)
というわけで運命のライブが始まる。
今回ワシに代わって全てのアレンジや仕切りをやってたのはギタリストの苗佳(MiaoJia)。
彼は爽子のバンドでもバンマスをしていたが、
いや〜今回の頑張りは褒めてやりたいぐらいぢゃった。
それに比べてボーカルの老呉(LaoWu)はのんびりしていた。
数年前、何かのライブの時に彼が緊張していたのでこんなアドバイスをしたことがある。
何をいっちょ前に緊張してやがる。ワシがムカデの話をしてやろう。
ある日なぁ、蟻がムカデを見てこう言ったんだ。
「ムカデさん、あなたは凄いですねぇ。
そんなにたくさんの足を全部コントロールしてそんなに上手く歩いてらっしゃる。
私にはとてもマネ出来ません。凄いですよ!!」
それを聞いて、「そうなのか」と思った途端、ムカデは足がもつれて歩けなくなったんだとよ。
お前は所詮はまだまだ虫けらだよ。考えてどうする?!!歌えなくなるだけじゃないか。
今日まで客もいないライブハウスで歌って来て、
今日たまたま客がたくさんいる会場で歌う。
そしてまた明日から客がいようがいまいが歌ってゆく。
それだけだよ。
ワシが見る限りヤツはあれから「緊張する」ということをしたことがない。
客がいようがいまいが、どんな大事な場面でもどうでもいい場面でも、
ただいつもと同じように自分が歌える歌だけを歌って来た。
そして今日も歌う・・・それだけのことなのである。
結果・・・布衣のコンサートは大成功に終わった。
客の入りもまあ満杯とはいかないが3日間の中では一番多かったと言う。
何よりも関係者が大喜びで拍手喝采を送っていたと言う。
チャンスはどんな人間にも平等にある。
チャンスがないと思ってる人間にも実は平等にある。
チャンスがない人間ほど「自分はチャンスがないから浮かばれない」と思っているが、
そんなヤツほど実はそのチャンスをモノに出来ていなかったりする。
毎日毎日同じように歌ってて、その上にチャンスが来て、
そしていつの間にかそのステージが上がってゆく。
そういうのこそが「実力」というのではないか・・・
老呉(LaoWu)よ、布衣はこのチャンスを見事にモノにし、
そのステージがいちランク上がった。
このまま何も考えずに歌い続けたら、
いつの間にやら最高のステージまで上がれるかも知れんぞ。
月末の寧夏と青海もよろしくな!!
Posted by ファンキー末吉 at:09:58 | 固定リンク
2014年7月 9日
新しいファンキースタジオ北京の仲間たち
11日は布衣の大きなコンサートがあり、
毎日夜の11時過ぎまでリハーサルをしている。
それから片付けたりしてメシ食ったりして、
遠路はるばる帰って来て寝るのは夜中の1時や2時である。
朝早くからスタジオの工事が始まるのでドッタンバッタンギーギーはまあ許そう、
しかしこのバカ鶏が夜中じゅうコケコッコーと泣いているのには腹が立つ!!
こらバカ鶏!!お前は夜中も朝もわからんのか!!
そもそもどうしてうちの院子(ユエンズ)に鶏がいる?
食うのか?食うためなのだな・・・
と思いきや、老呉(LaoWu)に聞いてみたら、
前の院子(ユエンズ)が取り壊されるとなって、
この犬を飼ってた人と鶏を飼ってた人と、
どちらもがそれぞれを置いて行こうとしてたので、
まあ犬の方は生まれたばかりの子犬が2匹もいるし、
鶏の方は「要らないんだったら殺して食うか」という話になってたのでもらって来たらしい・・・
食わんのか・・・(落胆)
まぁしゃーないな・・・犬と共に可愛がってやるか・・・
但し、明日夜中にコケコッコーと鳴きやがったら絞め殺す!!
Posted by ファンキー末吉 at:11:13 | 固定リンク
2014年7月 8日
院子(ユエンズ)の大引っ越し
「先に豊かになれる者から豊かになれ」
とは改革開放を推し進めた鄧小平が言った言葉である。
おかげでこの国は「社会主義市場経済」などという、
社会主義なのか資本主義なのかようわからん国になってしまっている・・・
まあ経済は資本主義なんだから「金」こそが全てである。
人民は我先に豊かになろうとして、
国は貧民街などをどんどん取り壊して土地を開発してゆく。
煽りを食うのはいつの世も貧乏人ばかりで、
ワシが貧乏なロッカー達と暮らしていた貧民街にももう取り壊しの波がやって来た。
貧民街の外れにあったワシらの院子(中国式家屋)は真っ先に取り壊しの波に呑まれ、
天然記念物のトキが住むところを追われてどんどん世界の外れに追いやられるように、
ただでさえ辺鄙なところに住んでいたワシらは更に辺鄙なところに追いやられてゆく・・・
昨日北京に着いて直接リハーサルスタジオに向かったので、
酔い潰れて連れて来られたここがどこなのかよくわからない。
二日酔いで目覚めてMAPを開いてみる・・・
なんじゃ〜ここは〜!!!
空港よりもまだ外側、北京と言うよりは順義ではないか!!!
ちなみに赤いピンが昔の院子。
ここでも相当辺鄙なところだと言われたのに・・・
まぁしゃーないわなぁ・・・
貧乏人が昔のようにスタジオ付の家に住もうなどと思ったらもうここまで来るしかない・・・
前の院子では、取り壊しが必ず来るとわかってたので、
録音設備には金をかけたが部屋そのものには金を一切かけなかったが、
今回はエンジニアの方言(FangYan)がこだわりにこだわって、
専門の設計士に発注してちゃんとしたスタジオを作っているようだ。
ワシは唯一クーラーがあるということから、
右側下の将来方言(FangYan)の部屋になるところで寝ていたのだが、
朝からギーギーガタガタうるさいと思ったら何人もの職人さんが工事をしていた。
見るにちゃんとした吸音材を入れて本格的なスタジオ作りのようである・・・(驚)
この部屋は右側上の部屋で、ギターや歌などを録るブースとなる。
ドラムは右から2番目の部屋で録ることとなるが、
その左がコンソールルームで、一番左がワシの部屋になるらしい。
専用のトイレ兼バスルームがついているが、
別に要らんのよね〜そんなに風呂入らんし・・・(笑)
さて院子と言えばその中庭が魅力なのだが、
外に出てみるとこれが相当広い!!
正面が今工事をしているスタジオ部分(ワシと方言の部屋も含む)なのぢゃが、
左側手前がトイレとバスルーム、奥がメシなどを食うダイニング、
右側手前がキッチンで、奥が客間となるそうだ。
それだけではない。
このスタジオの奥に更に院子があるのだ!!
ここにも部屋が5つあり、老呉(LaoWu)と奥さんが住んでいる。
残りの部屋は全部客間になるということで、
こりゃ何人でも泊まれる素敵なスタジオになるに違いない!!
方言(FangYan)がドヤ顔でワシに説明するのだが、
「ところでファンキーさん」
そこで真顔になって金の話を始める。
「えー!!そんなに金が要るのか?!!」
ワシは卒倒しそうになる。
取りあえず金策と工事と片付けか・・・
ま、何とかなるでしょう・・・
(何とかせないかんなぁ・・・)
新しいファンキースタジオ北京、8月末には稼働開始の予定!!
Posted by ファンキー末吉 at:11:09 | 固定リンク
2014年7月 7日
はっつぁん祭
去年この世を去ったはっつぁんゆかりのミュージシャンが集まって、
はっつぁんの曲、もしくはゆかりの曲のみでライブをやろうという企画、
私は「ハウスバンド」のドラマーとして呼ばれた。
ところが先日リハに行ってみると、
ワシの他にも衛藤浩一はじめいろんなドラマーが参加するので、
純粋にワシがドラムを叩くのはたったの3曲、
それと全員参加のセッションのみである。
ワシがドラムを叩く曲の中には渡辺英樹、田口智治のおふたりのバックもあり、
あの「Pさん」ことパッパラー河合さんが歌う曲のバックもある。
リハには渡辺英樹さんは30分前に着いているというのに、
Pさんは30分しかリハ時間ないのに30分以上遅刻して来る(笑)
それでもちゃんとギターを持って来ただけよい。
ある時なんかギター忘れて現場来て、
「お前なにしにここに来たんや!!」
ということもあった・・・
その辺はC-C-Bの田口くんも似たようなところがある。
王様ツアーのゲストで熊本呼んだ時も手ぶらで来て、
小屋にキーボードがなくって大慌てしたこともある。
この日のリハにも田口くん、
当然ながら与えられた曲の譜面すら持って来てない・・・(笑)
どんなバンドにもこういうメンバーがひとりいて、
C-C-Bでは田口くん、爆風ではPさん、
そしてTHE GOODBYEではさしずめえとーさんであろう・・・
魅惑の3トップがこの日に集結した!!(笑)
さて話はまたPさんに戻るが、
往々にして遅く来るヤツほど早く帰るもので、
与えられた曲を1回だけ歌ったらもうギターを片付け始めている(笑)
「もう一回やらんの?」
と聞くと、例によってきょとんとして不思議そうにこう答えるのである。
「やるの?」
何が不思議なのかワシらにはわからない(笑)
そもそもが一回だけでええなら別に当日リハで十分なのである。
「不思議なことを言う人達だけどみんながやりたいならやってもいいよ」
と言わんばかりにまたギターを取り出してもう一回歌う。
しかもその構成は一回目とはもう違っているのだ(笑)
ワシはメンバーに
「歌が入ったところがAメロということで、あとはフリー!!」
と説明する。
そしてその構成が違うもう一回を歌い終わったら、
もう問答無用でさっさとギターを片付けて帰ってしまうのだ。
もちろん本人は自分が違う構成で歌っていたことなど夢にも思っていない・・・(笑)
そして衝撃の事実が発覚する。
何と彼は当日の昼間には7時間耐久マラソンのスケジュールを入れているのだ(驚)
まあいい、この人に大きな期待をしてはいけない。
本番にさえ来てくれればそれでいいのだ・・・
・・・ただしそれさえもが「忘れていた」で実現しないことが多いのだが・・・
兎にも角にも当日がやって来た。
Pさんのことは一切忘れて通しリハーサルが始まる。
実のところワシはこの段階で既に涙腺が崩壊しかけていて、
目の前のえとーさんをイジメて気を紛らわせる(笑)
何にそんなに涙腺を崩壊させられるかと言うと、「曲」なのである。
THE GOODBYEの曲と言えばやっちんか義男の曲がメイン曲で、
はっつぁんの曲はまあ言ってみれば「アルバム曲」というか、
いわゆる「メイン」ではない。
THE GOODBYE解散後に組んだバンドの曲とか、
まあいわゆる「売れてない」バンドの曲なんだからやはり「マイナー」な曲である。
ところが世の中で言うその「マイナー曲」ばかりを並べたこのコンサートメニュー、
これがどの曲もいい曲ばかりで素晴らしいのだ・・・
「マイナーで何が悪い!!」
はっつぁんがまたあの笑顔でそう言っている姿が見えるようだ。
ワシは自分も曲を書いたりするからよくわかる。
レコード会社は絶対これらの曲をメイン曲に持って来たりしない。
そう言えば河合も選曲会議の時に
「これが売れるの?」
という言葉をよく使っていた。
そう、ワシらは「売れるため」に曲を書いて来た。
まるで大人になるにつれて恋が上手になって、
いつの間にやらあんな無防備な恋をすることが出来なくなってしまうように、
いつしか曲も「上手に」書いていってしまう。
そうならなければならなかったのだ。
いつの間にやらワシらは「売れるため」にバンドをやっていた。
幼稚なこと、子供っぽいことは捨てて「大人」にならなければならなかった。
でもはっつぁんはいつも「愛と平和」のために曲を作ってた。
そしてやりたいことをやるためにバンドを組んでいた。
「それしか出来ねぇんだから仕方ねーだろよ〜」
とまたグラス片手に笑ってるはっつぁんの顔が思い出されて来る。
リハが終わって英樹と顔を見合わせて、
「飲みますか〜・・・」
となった。
ワシはどうせ3曲しか叩かないのだ。
普段は叩く前には飲まないワシも、
「飲んじゃえ〜」
とはっつぁんにまた笑いながらそう言われているような気がする。
いつの間にやら楽屋で宴会が始まった。
司会の綾和也と会うのも4年振りの結婚式以来である。
アホな思い出話で笑い転げながら本番が始まった。
主催者の池沢もとい未亡人となった加賀ゆう子さんの挨拶から・・・
演目が進むにつれ酒も進む・・・
タイムスケジュールをかなり余裕を持って作っていたため、
2バンド目が終わったら既に10分巻き!!
仕切りたがりのワシは司会の綾和也、衛藤浩一に伝令を飛ばし、
もっと各出演者にはっつぁんとの思い出話を語らせるよう指示を出す。
実際THE GOODBYEに加入する前に組んでいたバンドとか、
ワシはおろかやっちんでさえ知らなかったりするのだ。
ワシらの知らないはっつぁんのエピソードをもっと聞きたい・・・
しかしそんなこんなしていると結局、
ワシらもお客さんもMCに曲に釘付けとなってトイレに立つヒマもないのだ。
「休憩を入れよう」
とやっちんが言い出して15分ほどゆっくり休憩。
やっちんの出番から後半戦がスタートするのだが、
その次がワシがドラムを叩くコーナー・・・
と言えばPさんが来てなければならないところがまた来ていない・・・
電話にも出ずにLINEも返さない。
池沢はだんだん青ざめた顔になってゆくのだが、
慣れているワシや和佐田は、
「まあ本番終わる前に来てくれればそれで御の字ですから」
と余裕である。
まあ何とか間に合ってワシからPさんを紹介してステージに呼び込む。
いや〜出て来たら満場の拍手で気をよくしたのか喋る喋る!!(笑)
結局持ち時間10分のところ30分も喋ってたのです(驚)
それにしてもこの起爆力・・・
爆風スランプがブレイクしたのはこのPさんのエンターテイメントによるものは大きいな・・・
爆笑の30分が終わり、30分押しで最後のコーナーが始まる。
いや〜飛び込みで飛び込んで来た義男がまた喋るのな・・・(笑)
でもTHE GOODBYEの曲歌う時はちょっと泣いてたな。
きっと義男もワシと同じ気持ちだったのだろう。
ステージ袖でずーっと全ての出演者を食い入るように見てたやっちんも・・・
はっつぁんの曲・・・どれも素晴らしいな・・・
最後に全員参加のセッションが終わって、
はっつぁんの曲流して写真をスライドショーで流すのじゃが、
さすがに酔いも回って涙腺崩壊したな・・・
はっつぁん・・・まるでジョンレノンのようじゃないか・・・
考えてみると曲なんかしょせんその人が「どう生きたか」という生き様でしかないなのだ。
化粧して一生懸命着飾って生きてたあの頃・・・
化粧も上手くなって、いつでもそこそこの「自分」を見せられるようになった。
そしていつしか化粧しなければ、
着飾らなければ街も歩けなくなってしまった・・・
そんな感じでしか曲なんか書けなくなっちまった・・・
金も出来たし名声も出来た。
でもいつも何か物足りなかった・・・。
着飾ってないアホな「仲間」がいたからこそ、
着飾らなくてよいそんな「付き合い」があったからこそ今がある。
そんな「仲間」が死んでこのコンサートがあるまで、
そいつがそんなジョンレノンみたいなヤツだってことすら知らなかった。
ジョンレノンのように有名じゃないけれど、
たかだかこの会場いっぱいの人ぐらいにしか知られてなくても、
ジョンレノンのように生きて、
ジョンレノンのように死んでいった仲間がいた・・・
そいつの仲間がまたみんなバカばっかで・・・
アホばっか言いながらバカやって・・・
そしてワシらもいつかはあんたのところに行く・・・
ワシが死んだらそんな仲間がまた集まって、
こんな風にワシの曲をみんなで歌ってくれるのか・・・
来年もまたあんたの歌をみんなで歌おうじゃないか!!
アホな仲間が集まって、あんたの歌を歌おうじゃないか!!
飛び切りアホで飛び切り素敵な仲間に乾杯!!
はっつぁん・・・あんたが残していったこの仲間たちは・・・
ほんまにアホで最高なヤツらです!!
Posted by ファンキー末吉 at:10:10 | 固定リンク
2014年7月 5日
7月21日(祭)ひとりドラムやらせてくれるところ募集!!
すんません、突然で恐縮ですが、東京帰って来てスケジュールを眺めたら、
中国ぎっしりで当分ひとりドラムを入れるスケジュールがない(涙)
ふと見ると7月20日(日)が小田原で、
翌日21日(祭)が何もしてないというのはあまりにもったいない!!
ゆえに小田原から八王子の間で(別に八王子から日帰り圏やったらええけど)どこかやらせてくれるところはありませんか〜
ドラムセットと伴奏を再生する簡単なPA設備があったらどこでもやります〜
どうしてもPAがないところはベースアンプとかあれば大丈夫です〜
・・・ってそれやったら電池式アンプ買うたら路上で出来るやん・・・
既にイベントが入っているライブハウスのオープニングアクトでも結構!!
客入れから本番までの間でやらさせて頂きます〜
(実際米子でそれやった笑)
でも出来れば90分時間くれれば北朝鮮の2曲も含めたええフルメニューがありまっせ〜
やらせてくれるところが見つからなかったら路上でやります(笑)
どっか大音量で出来る路上紹介して〜
情報はこちらへ
ps.UPして半日でやらせてくれるところが見つかりました〜
ブログの効果抜群!!!どうもありがとう御座います!!
Posted by ファンキー末吉 at:05:28 | 固定リンク
2014年7月 3日
ひとりドラムツアー西日本編最終日浜名湖
いや〜この浜名湖WATTSっつう小屋は初めて来たけど凄い小屋やなぁ・・・
このようにステージの後ろには浜名湖が臨める、恐らくワシの知る限り最高に風光明媚なライブハウスなのです。
マスターの佐藤さんは以前豊川の「かごやはうす」という小屋の人で、
今回ワシがまた
「高松から東京の間でどこかやらせてくれるところ〜」
と募集したら手を挙げてくれた。
対バンはこちらからの要望でまたアーリー爆風スランプのカバーバンド「お色気の秘宝館」。
いや〜この小屋には一番似合いません!!(笑)
まあしかし彼らのおかげで江川ほーじんと廻るアーリー爆風トリビュートツアーの概略が決まった!!
8月31日(日)豊橋AVANTI(公開リハーサル)
9月1日(月)ここ浜名湖WATTS(ツアー初日)
9月2日(火)〜5日(金)やらせてくれるところ大募集!!
9月6日(土)浜松窓枠
また1200Wのアンプを持ち込むであろう江川ほーじんが現地ローディー募集中!!(説教付)
我こそはと思わん方はメール下さい。
いや〜ひとりドラムツアーとっても楽しかったです。
お世話になった方々本当にありがとう御座いました!!
またやりましょう!!
ひとりドラムツアーの軌跡はこちら