
2013年7月30日
Pearlリズムトラベラー(ファンキー末吉仕様)
本日の菅沼孝三vsファンキー末吉投げ銭ライブ、
ドラマー同士のバトルのように見えて、
その実はYAMAHAとPearlの持ち運び用小さなドラムセット同士の戦いという意味も持っていた。
YAHAMAはHipGigという小さなドラムセットを売り出しているし、
Pearlは同様にリズムトラベラーというドラムセットを売り出している。
ところがHipGigは20万を越える高級品なのに対して、
Pearlのリズムトラベラーは6万円台の廉価版である。
真っ当に戦えば勝負にならないということで、
こちらはこちらで少々手を加えさせて頂くことにした。
菅沼孝三はもともとHipGigについているスネアをタム代わりにして、
自分モデルのスネアを加えていたのだが、
こちらは逆にバスドラである。
もともとついていたバスドラはその大きさがあまりに小さいため、
18インチのバスドラを加えさせて頂いた。
新しいバスドラの場合、そのフロント側のヘッドに穴を穴を開けなければならない。
口径が小さいので手近にあった灰皿を置いて、
それに沿って丁寧にカッターで切ってゆく・・・
もともとが不器用なワシが自分でこんなことするから・・・失敗(>_<)
今度はそれより大きな皿を持って来て、
直接カッターで切るのではなくマジックで下書きをする。
ちょっとギザギザで左に寄ってしまったが気にしない(>_<)
ところがヘッドを貼り終わって発覚したのだが、
フープには打面用とフロント用があり、
打面用にはちゃんとフットペダルをマウントする部分がついていて実は逆に使ってしまっていたことが発覚(>_<)
ヘッドを外してフープを交換して貼り直す(>_<)
バスドラだけでこれだけ苦労するのだから先が思いやられるが、
次はリズムトラベラーのバスドラをフロアタムとして使う。
もともとバスドラとして使われるものなので、
ついているヘッドには穴が開いている(>_<)
その上、貼ってから発覚したのだが、
これも実は打面と裏側が逆であった・・・貼り直し(>_<)
逆だとどうしてダメかと言うと、
もともと付けられている舟形をそのまま利用して、
手前の2本はフロアタムの足を、
そして反対側は市販のタムホルダーで足代わりにしたかったのだ。
そうするともともとタムをマウントするための2つのホルダーをシンバルとかいろいろ利用することが出来る。
このようにひとつのホルダーにはライドシンバル、
もうひとつのホルダーにはタムをマウントして全部を組んでみたのだが、
いざセッティングの微調整をしようとすると、
フロアタムの位置を動かしただけでタムやらシンバルやらいろんなものをまた微調整せねばならぬので変更!!
こうしてフロアタムからは2つのシンバルが、
バスドラからはスネアとタムが、
そしてスタンドから2つのタムとシンバルがマウントされる最終形へと相成った!!!\(^o^)/
菅沼孝三のHipGigと並ぶとなかなか壮観である!!
こうして始まった菅沼孝三vsファンキー末吉ゲスト川口千里の投げ銭制ドラムバトル、
お歌のライブだと数人しか集まらないのに噂が噂を呼んで立ち見も出る満員御礼である。
ジャンケンで先攻後攻を決め、最初に先行になったワシは、
いつも全中国ドラムクリニックツアーで演奏しているVisionRocksから演目を始める。
この時点で、もともとリズムトラベラーについていたシンバルがこのような有り様に(笑)
これにはさすがに客席中が大爆笑。
同じシンバルがハイハットとしても使われていて、
それもライブ終了後にはベコベコである(笑)
まあ廉価版なのだから仕方がない。
YAMAHAのHipGigにはもともとシンバルはついてないが、
6万円台で一応シンバルもついてますよという形のコンセプトなのだ。
もちろんワシもこうなることは想定の上でマウントしてあるので問題ない。
最初に買ったPearlの廉価版のセットの思い出が浮かんで来てむしろ懐かしかったぞ(笑)
その後菅沼孝三の怒濤のドラムソロ、
そして川口千里ちゃんのソロ、そしてツインドラム、とラウンドは進み、
投げ銭も1ラウンド1万円を越える盛況振りで、
結局は勝者は札束のレイまでもらった菅沼孝三ということで、
本来は罰ゲームとして用意していた松田聖子の赤いスイトピーを勝者なのに歌わされる(笑)
ちなみに後ろでひそかにドラムを叩いているのはワシである(笑)
非常に楽しくてお客さんの評判もすこぶるよかったのでまたやりたいのであるが、
これでツアーにも廻りたいな・・・
全国のライブハウスのオーナー方々、よかったらブッキングしておくんなはれ!!
またやりましょう〜
Posted by ファンキー末吉 at:02:01 | 固定リンク
2013年7月 8日
Wingワールドツアー1本目香港コンサート
1本のギャラが日本円で1000万円を超えると言われているBEYONDの再結成話を断ってまでやりたかったのは「自分の音楽」だと彼は言う。
逆に言えばBEYONDに頼らなくても「自分の音楽」が出来る立場になったということか・・・
「スタイルをメタルにシフトしたいから日本人のメタルギタリストを紹介してくれ」
と言われたのが去年のこと。
小畑秀光を北京まで連れて行ってライブをブッキングし、
自分の目でそれを見て決めろと言って今がある。
「ワールドツアーを廻りたいんだ」
と彼は言っていた。
まあ中国人の話はだいたい話半分に聞いておくのだが、
お膝元であるこの香港を皮切りに、8月には台湾、11月には日本、
そして来年にはオーストラリアやカナダなど中華系の移民が多い国をブッキングしていると言う。
ただ彼がしょっちゅうコンサートに行っているマレーシアやシンガポールなどは、
それが彼にとっての営業の生命線であるため、
そのギャラや待遇などを絶対に落とすことが出来ないので逆にちょっと難航しているらしい。
確かに去年友人を通して彼をマレーシアにブッキングした時は、
その条件が厳しすぎて結局実現しなかった。
「一度でも落としたらもうそれが次からの値段になっちゃうからね」
悪そうに彼はそう言った。
逆に日本のようにマーケットがない国はどうでもよい。
BEYONDを知っている日本人の方が少ないのである。
マーケットもへったくれもない。
だから11月には逆に小さなライブハウスでみんなで車移動しながら日本じゅうを旅しようぜということになっている。
20年前日本での活動を始めたBEYONDは、
ボーカリストの黄家駒がフジテレビのウッチャンナンチャンの番組で事故死してから撤退を余儀なくされた。
BEYONDが果たせなかった日本ツアーの夢を、
形を変えて彼が実現出来るとしたら別に規模や金など彼にとってはどうでもいいことなのだ。
折しも今年は黄家駒の没後20年に当たり、
香港では様々なBEYOND関係のイベントが行われている。
彼としては本当は6月30日の黄家駒の命日にこのコンサートを行いたかったのだが、
あいにくワシのスケジュールが既に入ってしまっていたので、
わざわざワシのために1週間ずらしてくれて今日行うことになった。
ありがたい話である・・・
さて7月1日の上海ライブを終えたワシと小畑秀光は、
7月2日の予定されてフライトで無事に香港に・・・
着くはずだったのだが、
上海の空港で飲み過ぎたふたりは飛行機に乗り遅れてしまい、
その後の便に変更して香港入り。
その日はミーティングのみで、
曲順や全ての流れを確認する。
そして3日、4日、5日とリハーサルをしながら、
衣装合わせやヘヤーメイクなど、
バックバンドというよりは完全に「バンド」である。
演目の中にもワシのドラムソロや小畑秀光のギターソロのコーナーまで用意されている。
衣装は「ロック」の統一感があり、ワシはこんな感じ・・・
いつもの履き慣れた靴でないことと、
短パンではなく叩くと蒸れる皮パンであることに抵抗はあるものの、
それでもせっかく用意してくれたのだから頑張って慣れさせて頂こうと思う。
ヘヤーメイクは香港島のセントラルにある高級美容室がタイアップしており、
ワシの髪の毛をさらにもじゃもじゃにしてくれた。
さて本番、10時半にロビーで集合して、会場に着いたらびっくり!!
なんと大きな会場ではないか・・・
チケットは既にソールドアウトしていると言うから彼の位置ももう結構なところに来ているのだろう。
ドラムセットは香港最大の楽器屋であるTom Leeが用意してくれていた。
ワシはドラムセットはPearl、シンバルはSabianのモニターなのだが、
当初はそれが用意出来ないということだったのだが、
当日はたくさんのメディアが取材するだろうかそれではまずいだろうということで頑張って用意してくれたようだ。
用意されたタムは10、12、13、14、16というもので、
頑張ってチューニングしたのだが、
12、13、14のインチ数が近すぎてどうもうまく決まらないので13インチのは外させて頂いた。
香港のコンサートは夜8時からとか遅く始まるくせに、
だいたいが3時間を越える長丁場のコンサートとなるが、
今回のメニューは4時間近くいくんではないかというほど盛りだくさんである。
リハーサルもほぼフルでやって、そのままヘヤーメイクに取りかかる。
先日お伺いした香港島セントラルの美容室のスタッフが数人やって来て、
Wing本人をはじめバンドのメンバー全ての髪の毛を数人掛かりで作ってゆく。
衣装を来て、渡されたチェーンをじゃらじゃらとつけたりしてたらもう客入れの時間である。
(道教から来ていると言われているが、コンサートの前には必ずここでお祈りをする)
楽屋は訪ねて来た関係者や友人達でごったがえして、
お喋りをしたり写真を撮ったり、まるで緊張感などありはしない。
舞台監督らしき人間もおらず、何分押しで開始するのかすらわからない。
ただ客席の興奮度はもの凄く、
BGMの曲が変わる瞬間に音が切れると、
今から始まるんだと思ったオーディエンスはウォーっと歓声を上げる。
こんなに大きな期待感を持ったオーディエンスは、
私がバックを務めたの「許魏」の2003年の北京コンサート以来である。
熱狂的に支持されていた許魏はその後スタジアムをひとりで満杯にする歌手の仲間入りをすることとなった。
ワシはWingのどん底の頃を知っているだけに、
このコンサートがきっかけで彼もそのように大ブレイクして欲しいと心から思う。
メイクが終わったWingが立ち上がって、
「よっしゃー!!やるぞ!!」
これで全スタッフに伝令が走る。
It's time to ROCK!!
メンバー全員が円陣を組んで気合いを入れる。
その声が漏れ聞こえたのかオーディエンスがまた興奮のるつぼとなる。
コンサートは先月のリハーサルで作り上げたメタルアレンジのナンバーから始まるが、
香港のオーディエンスに一人馴染みのない小畑秀光は、
この数曲で見事にがっちり認知されたようだ。
最初のメンバー紹介で、長年バックを務めているEverのメンバーよりも拍手をもらった。
Wingにこいつを紹介したことが大当たりであったことが嬉しい。
ワシも負けてはいられない!!
ドラマーであるWingのコンサートでは何故か必ずワシのドラムソロ!!(笑)
そしてラッパーのゲストを迎えてその後はBeyondコーナー。
数曲のBeyondナンバーをバンドで歌った後、
最新シングル「薪火相传」の前にWingがギターを持って客のリクエストに答えてBeyondの歌を歌う。
前日のゲネプロの時に、
「バンドは適当に伴奏してればいいから」
と言われたが、小畑秀光以外全ての人間は知っている大ヒット曲ばかりなのでついつい一生懸命叩いてたら、
「Funky、ダメだよ。オリジナル通りに叩いちゃ〜。
ファンが本気になって入れ込んじゃうでしょ。
遊びでいい加減に叩いてくんなきゃ〜」
と言われたのだが、どれも思い出深い曲ばかりなのでワシとしてはそうもいかない。
ふと見るとステージのドラムのそばには若いドラマーがローディーとしてうじゃうじゃついているではないか!!
そいつらに順番に叩かせる(笑)
(ステージ上で平気で記念撮影は中国でも香港でも・・・笑)
3曲ほど1コーラスずつ代わる代わるに叩いてたら、
Everの連中も振り返って大笑い。
しまいにはボーカルの家豪もやって来てドラムを叩いた。
これでいいのだ(笑)
ワシはやることがないのでドラムの後ろで両手でロックピースをして手を振っていたら、
客席が全員それに合わせてロックピースをする。
20年前の光景がフラッシュバックして来た。
黄家駒の棺を見送る時、葬儀場の前の道路を埋め尽くしたファン達はみな、
こうしてロックピースを掲げながら「Beyond!! Beyond!!」と絶叫していた。
あの時は号泣しながら振っていたロックピースも、
今ではみんなが笑いながらここで振っている。
不覚にもここで涙が出て来てしまった・・・
ロックの育たない香港で自分たちだけが歴史に残る大成功を収めたBeyond。
黄家駒が何とか香港の若者にもっとロックをという意思を継いで、
Wing達はこうして若手を育成し、日本の若いメタルギタリストにまでチャンスを与える。
最新シングルの「薪火相传」という曲は、
黄家駒の没後20年目を受けて、
「あんたの精神を俺たちは次の時代に伝えてゆくよ」
という曲なのである。
彼がメタルにスタイルをシフトしたいという思いも、
このようなシングル曲は香港歌謡よろしくポップに作ったとしても、
「ロック」の曲は限りなく「ロック」であり続けたいという気持ちが大きいのだと思う。
「流行らないから」という理由でどんどん廃れてゆく音楽のジャンルは多いが、
"ほら「ロック」はまだまだ死なないよ"ということを、
どうやったって食ってゆくことが難しいであろう香港のロックミュージシャン達に、
そして小畑秀光のような外国のロックミュージシャン達に対しても自分がちゃんと示してあげたいのだた思う。
ロック?・・・あるじゃないか、ここに・・・
黄家駒がどこかで笑ってこのコンサートを見ているような気がしてならない。
Wingもワシも、きっと彼に対して、
「ほら、俺たちも変わってないだろ?相変わらず楽しいよ」
というのを見せたいのだと思う・・・
コンサートの最後はゲストのポールが出て来て盛り上げてくれた。
もうステージに彼が上がって来ただけでオーディエンスは絶叫である。
Beyondのふたりがこうしてステージに並ぶと、
まるで黄家駒もここにいるみたいである。
ポールはポールで、まあ彼はもうセールスとか気にする立場にはないので、
遠慮なくグランジやニューメタルの道をまっしぐらだし、
Wingはどん底から這い上がって何とかここまで来た。
黄家駒は死んで神様になったけど、
残されたポールやWingはそれぞれの「それから」を生きている。
ワシはもう20年、Wingの「それから」とずーっと一緒にいる。
それはきっとまだまだずーっと続くのだと思う。
ワシらが「ロック」をやめない限り、
ワシらはずーっと黄家駒と一緒にいる。
あの時の笑顔のまま黄家駒はずーっとワシらのことを笑いながら見ているだろう。
Its Time To ROCK!!
Posted by ファンキー末吉 at:08:01 | 固定リンク
2013年7月 5日
Funky末吉中国定例ライブ上海編
7月1日午前9時、ワシと小畑秀光は無錫のホテルを出発した。
上海までの列車は10時半出発なのぢゃが、
無錫の朝飯は有名らしいので地元の人がどうしてもということで、
9時集合でその地元の人と一緒に飯を食ってから出かけることになったのだ。
ところがこれが大間違い!!
無錫駅に着いたのが10時。
30分あるので余裕だろうと思ったら切符売り場が長蛇の列(>_<)
ワシらの切符はネットで予約してあるのだが、
自動で発券してくれる機械のID読み取り装置は中国人のIDカードにしか対応していないので必然的に窓口に並ばねばならないのだ。
当然ながら間に合わない・・・
ワシは小畑をその列に並ばせておいて自分は「チケット変更」の窓口に並んだ。
乗り遅れた時点でそのチケットは無効になってしまうので、
二股かけて発車時間までにチケットを変更せねばならないのだ。
結局変更出来たチケットは何本か後の13時発。
上海の入り時間は13時。
これでは間に合うわけはない(>_<)
テロなどが多い中国では駅の中に入るのも厳しい検閲があるが、
それを抜けて中に入ると、
待合室からホームに入るのにも検札がある。
列車が入って来て初めてそのゲートは開けられ、
それまでは乗客はホームに降りることも出来ない。
ワシは考えた・・・
次に来る11時半の列車に乗れば何とか13時入りに間に合うかも知れない。
しかしそのためにはこの自動改札を突破しなければならない。
ふと見ると自動改札の横に人が改札している列もあるではないか・・・
中国の税関とか思い出した時しか仕事をしてないように、
この改札の人もひょっとしたら別に切符をちゃんと確認するとかちゃんと仕事をしてない可能性もある・・・
「小畑!!行くぞ!!」
事情がわからない小畑は不安そうに後を着いて来る。
ワシは小畑より先に切符を出して、
せっかちを装って切符を切ったらすぐにそれを奪い取るようにして中に入る。
少し遅れて小畑が切符を出した。
駅員は今度はそれを食い入るように見ている。
終わった・・・
さようなら小畑・・・
ここで捕まっても別にこの列車に乗れないだけぢゃ。
改札を追い出されたら自力で13時の列車に乗って上海まで来るのぢゃ!!
ワシは先に行ってドラムをセッティングして、
ガチャピン以外の全てのリハーサルをしておくからな!!
頑張って自力で来いよ・・・
と思ったら食い入るように見た振りをしてるだけなのかあっさりと中に入れてしまった(>_<)
話の種には面白かったのじゃが、
まあ彼も今日は中国語の曲を歌うのでやはり早く会場に入れるに越したことはない。
新幹線の通路で座り込んで1時間ちょい。
二人はかろうじて上海に着くことが出来た。
ライブハウスに着いてセッティング。
毎月北京で行われているファンキー末吉主催のオムニバスライブ、
今回の出演者はたくさんいて大変である。
日本からはガチャリックスピンが来るのだが、
飛行機が夕方着なので出番は一番最初にしてある。
彼女たちが先にやって、
セッティングを変えたら後は全部ワシがドラムを叩くのでほぼセッティングを変えなくてよい。
1、ガチャリックスピン
2、小畑秀光
3、張張、韓陽、ファンキー末吉のトリオ
4、詩音
5、布衣
と続く・・・
リハーサルも順調に終わり、
ガチャンピンが到着してリハーサル。
こうして本番が始まるのぢゃが、
これがガチャピンのステージがもの凄かった。
その話はまた改めてするとして、
「この次に出るバンド・・・イヤやろうなぁ・・・」
という感じの中、小畑秀光のひとりメタル!!
まあ「場違い」には慣れっこなので適度に客が引き(笑)、
2曲目からバンドが入って徐々に盛り上がっていった。
最後の曲が中国語の「没收你的一切」。
「お前の全てを没収する」という危険な歌である。
大もとはX.Y.Z.→Aの「Initiation」という曲なのぢゃが、
こんないきさつでこれを小畑に歌ってもらって、
もしヤツが共産党に殺されなければX.Y.Z.→Aの中国語版を作ろうという計画である(笑)
ワシはもう中国のロック界は長いので、
これをちゃんと中国語で歌えさえすれば絶対にウケることはわかっていたが、
いやぁ・・・やっぱりウケた(ドヤ顔)
日本人が外国語で歌を歌うというのは大変なことなのじゃが、
アメリカで久保田利伸もドリカムも松田聖子も目立った成績を上げられてないのにLOUDNESSだけが大成功したのは、それが「メタル」だったからだという話を聞いたことがある。
なるほどこうやって字幕を入れてみるとそのように歌っているように聞こえるぞ・・・(笑)
それに比べて詩音ちゃんがトライしている中国語のバラードなどは、
言ってみればフィリピン人が演歌を歌うみたいな、
まあ日本人がアメリカにR&Bで進出するぐらい難しいことなのだけれど、
この日の詩音ちゃんの歌もとてもよかった。
最後の老呉(LaoWu)ももう既に大歌手の貫禄やったな。
ワシはまあまた2時間半連続でドラム叩いて終わった後のビールがまたすこぶる美味かったぞ!!
ガチャピンさん、
小畑くん、
詩音ちゃん、
張張、韓陽、老呉、みんなお疲れさま!!
次は8月7日北京で行います。
はてさて次はどんなライブになりますことやら・・・乞うご期待!!
Posted by ファンキー末吉 at:02:14 | 固定リンク
2013年7月 4日
全中国ドラムクリニックツアー2013年 江蘇省「無錫」
無錫には一度韓紅のツアーで行ったことがある。
それだけかと思ってたら、担当のShaの言うことには
「靖江の時に無錫の飛行場にお前を迎えに行ったから今回は3回目だ」
ということらしい。
イベントは2日に渡って行われているらしく、
送られて来たスケジュールはこんな感じだった。
29日
讲座:
上午:10:00-11:30 地点:珍珠鼓俱乐部(王鹏李浩)
下午:13:30-15:00地点:珍珠鼓俱乐部(王鹏李浩)
晚上:19:00-21:00地点:户外广场(王鹏李浩演奏时间40分钟)
30日:
演出:
下午:13:30-16:00地点:少年宫室内(funky,王鹏,李浩共计演奏时间120分钟)
晚上:19:00-21:00地点:户外广场(funky,王鹏,李浩共计演奏时间60分钟)
29日は講座と言いながら、着いたら野外でライブをやっている。
ワシはスケジュールが入ってたので前乗り出来なかったが、
間に合ってればこれにも出てたことだろう・・・
今回は初めて「見るだけ」の参加である。
地元の黄酒(紹興酒)飲んで名物のザリガニ食ってこてん・・・
翌日はスケジュールによると2本ある。
まずは昼間の会場に向かう。
ドラムセットはツーフロアタムのセットなのだが、
ワシは身体が固いので大きなフロアまで身体が回せない(涙)
まあ右手でちょいと叩くぐらいのフレーズでちょこっとだけ叩かせて頂いた(笑)
さて夜の部なのだが、ここでShaがおかしなことを言い出した。
「一緒に来てるお前の友達、メタルギタリストだろ?
ちょこっとステージに上がってギター弾いてもらえないかなぁ・・・」
そうそう、今回はこのまま上海トランジットで香港に行ってWingのコンサートなので、
Wingバンドのギタリストである小畑秀光も一緒に連れて行ってたのだ。
まあ中国は「何でもあり」。
プログラムに入ってないギタリストが飛び入りしようが誰も何も言わない。
ロック好きのShaのこと、おそらく彼自身が小畑秀光のギターを聞いてみたかっただけなのであろう・・・
「喜んでやらせて頂きましょう!!」
小畑秀光本人に確認もせずにOKを出す。
「じゃあオケとかあるならちょうだい」
まさかひとりメタルとは誰も思わない。
「オケなんかないよ。アンプとシールドさえあればどこででも出来るから」
こうして小畑秀光の出演が決まった。
出番はトリであるワシの後、つまり大トリである。
いきなり見知らぬ土地の見知らぬ野外ステージに放り出された小畑秀光、
頑張れど頑張れど客はあっけに取られて撮っているワシは笑いをこらえるのに一生懸命であった。
とくに真ん中で子供が遊んでいるのはシュールで笑ったぞ・・・
小畑秀光、世界はお前を待っている!!
頑張ってひとりでメタルをやるのぢゃ!!