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2009年8月28日

8月24日関西人博物館、25日三好3吉納浩一セッション

関西人博物館とは前回X.Y.Z.→Aのライブにゲストとして参加した「さん・にー・ご」の「にー」をのけたユニットである。

「喋り聞いて笑って、歌聞いて泣いて」
という「歌聞いて泣いて」の担当の二井原が参加出来ないんだから
こりゃ「喋り聞いて笑う」しかない。

いやーこれがまた和佐田のボケも絶好調で、
三井はん、ゆーぞーさん共に神様が降りて来たかのようなパフォーマンスでした。

KansaijinHakubutsukan.JPG

そしてワシはもう疲れ果てている。
笑い過ぎたのもあるし飲み過ぎたのもあるし、
何よりもX.Y.Z.→A新譜のストリングスアレンジを今月中に上げなければならない。

欲を言えば10曲全部に入れたいという野望もあり、
日々アレンジに追われている。

だいたいストリングスオーケストラなんて1曲書くのに一晩かかるんだから、
関西人博物館で大笑いして酒飲んでる場合じゃない。


ところが次の日は久しぶりに会う三好3吉、納浩一とのセッションである。
もう10年会ってないJazz界の大御所達とのセッションは個人的にも非常に楽しみである。

3吉っつぁんと最後に会ったのは10数年前。
狂ったようにJazzセッションをしてた頃、高円寺の路上で会って、
「ファンキーさんは志が高いから好きなんだ」
と言い残して酔っぱらって帰って行った。

納さんとはSOMEDAYでよく一緒にセッションしてたが、
エレキもウッドも、そしてJazzもラテンも何でも出来る天才型プレイヤーである。

それぞれがお互い一緒にやったことはあるが、
3人で音を出すのは今回が初めてである。

3kichiOsamuFunkySession.JPG

まあ前日と比べて・・・えらい違うセッションであることか・・・(笑)・・・

ところが音を出して1曲目でぶったまげた。
こいつら・・・ハンパじゃない・・・

特にベースの納さんはただギター顔負けで速く弾きまくるだけではなく、
反射神経というか、音に対する反応がハンパじゃなく速いのでびびった。

例えば3拍フレーズというのがある。
4拍子で16分音符を3つづつ固まりにして繰り返せば、
ちょっと錯覚で違うテンポの3拍子に聞こえたりして、
それを体系化してリズムのアクセントとして使ったりする。

誰かがそれをやると誰かが同じように3拍フレーズをついて来たり、
そんな即興的なやりとりがJazzの最大の面白さなのだが、
通常私レベルのプレイヤーだと、
人がやってるのを瞬時に察知して一瞬でそれについて行ってもそれだけで数秒遅れている。

しかし納さんは例えば私が3拍フレーズを始めると、
0.1秒、究極にはまるで私がそこでこれを叩くことがわかっているかのように同時に弾き始めたりする。

これは後に酒飲みながら聞いたらタネらしきものがあった。
つまりスポーツに例えればこういうことだ。

例えばサッカーのゴールキーバーはPKの時、
蹴る人がボールを蹴る前にジャンプしてなければ間に合わない。
だからいろんな情報を最大限に利用して、
右に蹴るだろうとか左に蹴るだろうとかを一瞬のうちに判断して飛ぶ。

例えば一流の外野手は、
打者がボールを売った瞬間にどっちに飛ぶからあらかじめわかっているかのようにもう動き出している。

つまり、3拍フレーズを入れるということは、
「そこに3拍フレーズを入れる理由がある」
ということである。

例えばギターソロの3拍についてゆく時もあれば、
その時に3拍を叩こうという音楽的な理由がどこかにあるのである。

だから瞬時に動けるのである・・・

参った!!
Jazz界からしばらく遠ざかってるうちに、みんなもの凄いレベルになってやがる・・・

3拍フレーズの上には5泊フレーズとか7泊フレーズとか高度な技もあって、
よそのセッションではよく叩いたりしているが、
ところが今回は、こんな高度な技を瞬時について来られたりしたら
今度はそのフレーズを叩いてるワシ自身が崩壊してしまう。

もともと同じテンポの1、2、3、4に、
違うテンポに聞こえるフレーズ(ポリリズムと言ったりする)を叩くことによって、
いわゆるリズムに「テンション」をつけているわけだが、
みんなでそのテンション部分を一瞬で演奏してしまったら、
修行が足りない順に元の1、2、3、4に戻れない。
1、2、3、4とアタマで弾いてる人が誰もいなくなるわけだからね。

同様にコードというものも、
ベースがルートを弾かずにその上のテンションをなぞって弾いていたら、
修行の足りない順にそのコードが何なのかを見失ってしまう。

つまりJazzとは、これら実際に耳で聞こえてない
1、2、3、4であったりベースのルートやコード感であったりを共有して、
つまりそれぞれの頭の中では完璧にそれが鳴っていてそれを共有して演奏するのである。

彼らは完璧にそれが出来ているので演奏することがどんどん高度になる。
つまり「自由」になる。
ところが凡人は気を抜くと今どこを演奏しているかわからなくなってしまうのである。

Jazz用語でそれを「砂漠に行ってしまう」と言う・・・

この日、何度も砂漠に行きかけたワシ・・・
通常ならコード感とかをたよりに元に戻るのじゃが、
おふたりが弾いてらっしゃるフレーズがそのテンション側のもっと先を弾いてるのでそれも困難である。

ところがおふたりとも「優しい」人間なので、
ドラムが時々アタマでバスドラを入れようとすると瞬時にアタマにベースも入れてくれたり
(そもそもどうしてそんなことが瞬時にわかってすぐに入れられるのか・・・)
そんなこんなでセッションはかろうじて砂漠に行かずにすんだ。

まあ言うなれば「ついてゆくのが精一杯」であった。

ところが終わって酒を飲んでて3吉っつぁんが私にこう言った。
「ファンキーさんは構成や小節をちゃんと責任持って守っていってくれるから素晴らしい」
と・・・

これは逆を返せば「それしかちゃんとやれることがなかった」からであるが、
それでも
「Jazzの人はそれが出来ない人が多いし、ロックの人は器用にいろいろ叩けない人が多い」
らしい。

まあこの日は「ついていけただけでも素晴らしい」セッションだったのだろう。

おふたりが終電で帰った後、
このセッションのレベルの高さに感激しまくっているスタッフを連れて飲みに行った。

本当は酒飲んでる場合じゃないんだけど、
自分も感激したし、久しぶりに
「ちくしょう!もっとうまくなってやる!!」
という気持ちが大きく湧いて来た。

ところがストリングスアレンジをせねばならない。
一晩酒でつぶれてしまうと結局日数が足りなくなって間に合わない。
しかし今日の気分はそんなこと全てぶっちしてドラムの練習をしたい・・・

だったら飲むなよ・・・

と言いたいが、自分でもどうしようもなくこの日は飲んだ。
俺は今日は飲んで忘れて明日からストリングスアレンジをするのだ!!
レコーディングが終わったら心おきなくドラマー生活に突入してやる!!

だから今日は飲むんだ・・・

気がついたら自宅のスタジオの床で酔い潰れて寝ていた。
当然嫁はお怒り、子供達はあきれ顔・・・

その日は二日酔いで何も出来ず、
結局夕方まで寝てしまい、夜中に徹夜で4曲書いた。
今の優先順位は残念ながらX.Y.Z.→Aのニューアルバム。

ロック史に残るような凄いアルバムにしてやるのじゃ!!

・・・その後、ドラム・・・10月には同じメンバーでまたやろう!!

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