
2015年3月22日
美人だからスターなのかスターだから美人なのか
今回の北京行きは夜の食事があっと言う間に埋まってしまった・・・。
「Funky〜帰って来てんだって?メシでも食おうぜ〜」
LuanShuから電話があった時も
「夜はもういっぱいなんだ〜昼メシなら〜」
と言ったら大笑いされた。
そうそう、最初に北京に来始めた時もそうだったなぁ・・・
結局昼夜ずーっと飲んでた・・・(笑)
そんな中で一番に約束を入れて来たのが彼女、李慧珍(LiHuiZhen)である。
(デビューアルバムのジャケット)
『Funky〜いつ北京に帰って来んの〜ご飯でもどう〜?」
WeChatというLINEのようなツール
(ちなみにLINEは中国のSIMを挿しただけで使えなくなるのでワシはもうオサラバする)
で連絡が来た。
今では頻繁に会うこともないが、
年に一度ぐらいこうして一緒に食事して昔話に花を咲かせたりする・・・
彼女がまだ18歳の頃、ホリプロの中国40万人オーディションで銅賞に勝ち残りながら、田舎から北京にやって来たストレスで太ったり吹き出物が出たりして実質干されてしまった。
同期がどんどん鳴り物入りでデビューしてゆく中で、
ひとり取り残されたようになってた当時の彼女、
このデビューアルバムを私がプロデュースすることになり、
結果このアルバムの曲はヒットチャートを総ナメにして彼女は同期を飛び越えて大スターとなった。
「誰も相手にしてくれなかった私を貴方だけが相手にしてくれた。
貴方は私の恩人です。
貴方がいなかったら私は今も誰にも相手にされずにいたと思う」
そんな言葉をくれた彼女も今はもういい歳である。
「あの頃はホントに田舎もん丸出しって感じで可愛いかったねぇ」
WeChatでそんな会話を交わす度に、
「貴方ったらいつもそればっか!!今も私は田舎もんよ」
ネットで出回っている写真は華々しいステージ写真ばかりで、
昔の面影を残す写真は皆無だったのだが、
数年前にこの写真を見つけて彼女に送りつけた。
「おっ、見つけたぞ!!昔の写真!!これこれ、こんな感じやったなぁ〜」
と喜ぶワシに冷たく言い放つ彼女、
「何言ってんの、これこの前撮ったばかりの写真よ・・・」
げげっ!!この前って言ったら30代も半ばではないか・・・
「お前、おかしいぞ!!(笑)」
とその頃からワシは言う。
会う時はいつも素っぴんだし、
ワシばっか歳取って太ってゆくのに不公平ではないか・・・
去年の待ち合わせではワシが渋滞で遅れてしまい彼女を待たせてしまったが、
今回はワシが先に着いて彼女が渋滞で遅れている。
「先に食べてて〜」
車の中から写真付きメッセージが微博(中国のTwitterのようなもの)で送られて来る。
お前なぁ・・・いくつや?・・・もう四十路やろ・・・
40歳で素っぴんでこれ・・・
ワシは腹いせ(?)に彼女の奢りになるのだからと高級牛肉を頼みまくってやった(笑)
酒も飲まないし、当然ながらあまり大食らいでもない彼女の代わりに、
当然ながらこの高級牛肉は全てワシの胃袋に収まることとなる・・・
いや〜高級牛肉も美しいがお前もかなり美しいぞ・・・
「お前・・・いくつになった?」
そう聞くワシに笑顔で答える。
「もうすぐ40歳でーす」
40歳でこれ・・・!(◎_◎;)
素っぴんでこれ・・・!(◎_◎;)
女は恐ろしい・・・というよりスターはホンマ恐ろしいな・・・
もともとはお顔で売ってた歌手ではなかったわけだから、
歌が売れてからお顔もスターになった?・・・
もしくはもともとお顔もスターだった?・・・
そんな彼女とまたいつものように昔話・・・
前回はお母さんも一緒で、
その前は確かワシが出演しているライブハウスの狭い路地に赤いベンツのオープンカーを乗り付けて来よって、
「どこのヤクザがこんなとこに高級車乗り付けよって」
と思ったら彼女だった(笑)
その前は「私バンドやりたいの」ということで呼び出されたのじゃったが、
今回は何の話だろうと思ったらなんと!!!
ネットで出回ってたこの写真に、
「お前の子供?まさかね、妹の子供だろ」
とコメントしてなしのつぶてだったが、
きっとちゃんと会って説明しときたかったのぢゃろう・・・
「へへ、私の子供よ」
おいおい!!お前まだ独身じゃろ・・・
まあいい、お前が幸せならワシはそれでいいぞ!!
まあまた子育てが一段落したらバンドでも何でも一緒にやろう!!
次会うのはまた1年後か?
来月北京でライブがあるからよかったら1曲歌いにおいで〜