
2014年8月 5日
平和のための飲み会(中国の少数民族土家族の風習)
中国湖北省恩施土家族苗族自治州の袁老師の命がけの接待を受けて、
恩施の隣町である利川というところにやって来た。
利川には「腾龙洞」という世界一と言われている洞窟があり、
なるほど「ヘリコプターが飛べるほどデカい」というのは本当である。
全長3000mを超える洞窟の中は本当にヘリコプターが飛べるぐらいデカく、
そこには2つの大きなステージがあり、
まずひとつは噴水とレーザー光線を使ったショーを行うところ
洞窟の壁と噴水の霧をスクリーンにして一大スペクタクルショー!!
ってこれは恐ろしく金がかかってそうだが突っ込みどころ満載(笑)
そしてもうひとつのステージは少数民族土家族の歌や踊りのショー、
これが劇団四季(見たことないけど)もまっ青の凄いショーだった。
こんなド田舎(失礼)に日本人などなかなか来ないだろうし、
バックパッカーなら来るかも知れんが、
バックパッカーは180元というバカ高い入場料(私はもちろん奢り)払ってここには入らんじゃろうから、
きっと最初で最後(でもないか・・・)の日本人客として楽しませて頂いたが・・・
・・・と書いてたらこんなブログを発見!!
見に行った日本人いたのね・・・
というわけで前置きはこのぐらいにして、
今回の接待の中で一番心に沁みたのが実はこれである。
本題・・・
この辺は中国の少数民族土家族が住む自治州で、
酒を飲む時にこの辺では飲み干した碗を床に叩き付けて割るという習慣がある。
もちろんそれ用の碗をレストランで購入するのだが、
袁老師がまた命がけで100個も購入して来よった(>_<)
つまり100杯飲めっつうことなのね(笑)
ところがいざこれをやってみると非常に楽しい・・・
いわゆるスカッとするというかストレス解消になる。
隣では何やら歌を歌って盛り上がっていたが、
歌い終わったらみんなで碗を割る。
「すみませんねぇ〜ちょっと撮らせて下さいな〜」
という感じでお邪魔したのだが、それを拒むどころか
「おいでおいで〜一緒に飲もう〜」
となる。
碗を割るという暴力的な行為とは裏腹に非常に友好的な飲みである。
少数民族のお姉ちゃんが歌を歌ってくれたが、
これは数え歌みたいなもんで、歌い終わったらこれも飲み干して碗を割る。
実はレストランの壁にこの風習の云われが書かれてあったが、
これを見てワシは酔いも相まって涙が出るぐらい感激したぞ・・・
概訳:その昔、土家族にふたつの対立した部族があった。ふたりの長老は民族の生存と発展のため、ふたりで酒を飲み、遺恨を流すために飲み干して碗を割った。
何で今のいろんな国の偉い人たちはこの長老のようにやれんのかのう・・・
人間豊かになって逆にどんどん愚かになってるんちゃうかなとホントに思う・・・
というわけでワシは袁老師に言ってこの碗を仕入れることにした!!
取りあえず1000個!!!
船便で送ってもらうので店に着くのはいつの日になるやらわからんが、
一日それ用の日を作って世界平和のためにみんなで飲もうではないか!!
名付けて「世界平和の飲み会」・・・実現を待て!!