ひとりドラムの軌跡

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爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump

2016年6月30日

命日・・・

7月2日のはっつぁん祭りのリハーサルのため帰国し、
リハが始まった瞬間から飲んでいるアホな大人たち(笑)

ワシなんかがスタジオに入った瞬間に発した言葉は
「どや?今年はまだ誰も死んでないか?」
である(笑)

去年は渡辺英樹さんが死んだからなぁ・・・
毎年毎年「生存確認の会」やなぁ・・・(笑)

昨夜も朝まで飲んでて今日も昼から飲んでたので相当に酔っ払い、
ちょうど車で八王子辺りに行くというはんだすなお君に送ってもらって家に帰り、
そしたら香港から夜中に電話インタビューが来た。

そうかぁ・・・黄家駒の命日は今日か・・・夏が多いな・・・

インタビューは北京語で行われるのだけれども、その中で
「今WINGさんなんかと彼のどんな思い出を話したりしますか?」
という質問に対して、本当は
「いや〜この前大笑いしたのはねえ・・・」
とこのエピソードを話したかったのだが、
テレビなのかラジオなのかネット番組なのかは知らんがちと公共の電波に乗せるのは憚れたのでやめた。

あれはBEYONDが山中湖のスタジオで合宿レコーディングしていると言うので訪ねて行った時のこと・・・

黄家駒がおもむろにギターを取り出して
「日本に来て初めて日本語で曲を作ったんだ」
と言って歌って聞かせてくれた曲・・・

「おっきいちんちんおっきいちんちん」

あのね・・・

「あ、2番もあるんだ・・・」
と言ってまた歌い出す・・・

「ちっちゃいちんちんちっちゃいちんちん」

いや〜その時には
「どこの国でも一番最初に覚えるのはこのテの言葉だよな」
ぐらいにしか思ってなかったが、
今にして思えば死んで神になった彼の遺作の中で、
数少ない貴重な貴重な「未発表作品」ではないか!!(笑)

そんな話をしてWINGと笑ってたのだが、
さすがにこれは言えないので差し障りのない話をして電話を切った・・・

思えば彼のことを思い出す時にも笑い話しか思い出さない・・・
死んだ人間の思い出なんてそんなものなのかも知れないな・・・

はっつぁんや英樹さんはまだ日が浅いけど、
それでもなんかもう楽しい思い出しか思い出されんな・・・

英樹さんの思い出は、一緒にステーキ食べた時に、
ふと見ると脂肉を残しているので
「あ、脂肉嫌いなんだよね。じゃあ俺が食べる」
と言ってパクッと口に入れた時に
「何するんだよ!!最後に食べようと思って残してたのに!!」
と言ってそれはそれは激怒した・・・

もともと怒ったことなど見たことない英樹さんが初めてあんなに怒ったのを見たのが脂肉・・・

しかも「肉嫌い」を自称していた英樹さんである。
もう本人はぷんぷん怒ってるんだけどこっちは可笑しくて可笑しくて・・・

そんな思い出ばっか残ってるんだよね。

今日もスタジオのロビーではっつぁんとの思い出を
「あんな無茶苦茶な大人がいるんだなって印象でした」
と語る人がいたり、
死んだ人は残った人にやっぱ楽しい思い出ばっか残すんだなと思った。

「はっつぁんの魂と遊ぶ」と題されたこのイベント

この日のイベントでも残された「ダメな大人たち」が、
またどうしようもない狂宴を繰り広げるのでしょうなぁ・・・

お時間のある方は是非お越し下さい。

2016年7月2日『はっつぁん祭2016』 ~加賀八郎メモリアルチャリティーLIVE vol.3~

【日程】 2016年7月2日(土)
【開場】 下北沢ReG(レッグ)
【時間】 OPEN 18:30/START 19:00 【料金】 前売り 5,000円/当日5,500円(税込・全自由・ドリンク代別)
【発売日】2016年4月23日(土)10:00〜 【プレイガイド】e+(イープラス) http://eplus.jp/ ■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通) http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002189337P0030001

【お問合せ】下北沢 ReG  03-6450-9346

<出演者> 綾和也 池沢理美 江川ほーじん 江崎 哲朗 衛藤浩一 奥沢明雄 鍵山 稔 岸本一遥 首藤晃志 須貝直人 須藤 祐 千葉"団長"孝 寺内茂 野口"JABBA"久和 長谷川 友二 はんだすなお ファンキー末吉 三井雅弘 武藤 富士雄 山際祥子 吉田 宏治 和佐田達彦 (アイウエオ順) ...and more...

はっつぁん祭2016、今年は命日7月2日に開催です!加賀八郎の生み出した名曲を、今回は誰がどんなアレンジで演奏することになるのでしょうか。3回目の今年は、元爆風スランプ・江川ほーじん、元TOPS・三井雅弘、そして真心ブラザーズのサポートバンド・MB's でおなじみの首藤晃志が参加決定!!これはもう盛り上がること間違いなしです。 このイベントの収益の一部は「日本骨髄腫患者の会」 http://www.myeloma.gr.jp に寄付されます。今年も盛りだくさんの内容で、皆様をお待ちしております!

Posted by ファンキー末吉 at:00:03 | 固定リンク

2016年6月29日

仕事場は磯丸水産

いや〜「安い」というのはそれなりに理由があるから安いのであって、
北京から日本への激安航空チケットにはなかなかシビれる便が多い・・・

今回は天津からだったが、夜の12時に羽田に着いたってそりゃ困るわのう・・・

軽くネットで調べたら羽田には平和島のサウナまで行く深夜バスがあるとのことで、
翌日ははっちゃん祭りのリハだというしサウナでそのままゆっくり寝ようと思ったら何と「送迎には予め予約が必要」だとか・・・(>_<)

まあ着いてからでないと調べない自分が悪いのじゃが、
とりあえず羽田で入国して荷物取って途方に暮れる・・・

見れば新宿行きの深夜バスが・・・というわけでとりあえず新宿まで行ってみる。

そしてバスの中で最近iPadにインストールしたCuBaseをいじってたらやめられなくなった・・・

実はMuMaというバンドからアレンジを頼まれて、
わざわざ移動中にパソコン開いてアレンジも大袈裟かなあというわけでインストールしてみたのだ。

10年選手の中堅バンドなのだが、
何やらバンドで大切にしてる曲なんやろな、
送られて来たDEMOを聞いて何やらそんな感じがする・・・

何とかいいもん作ってやりたいなぁ・・・
と思ったらもう新宿に着いた。

夜中の2時とかに着かれてもなぁ・・・

仕方がないので好物の「蟹味噌の甲羅焼き」を食いに「磯丸水産」へ!!

IsomarusuisanKanimiso.jpeg

いや〜これをちびちび舐めながらハイボールを飲むのが最高なのよ・・・(笑)

ちびちびやりながらアレンジの方が気になって仕方がない・・・
というわけでiPadを開く!!

IsomarusuisanShigotoba.jpeg

もう立派な「仕事場」である!(◎_◎;)

ヘッドホンって完璧に「自分の世界」に入れるのな・・・
真夜中なんで店もそんなに混んでないしカウンター2席ぶん占領して全くもって自分の「仕事場」である。

ハイボール5杯、蟹味噌の甲羅焼きが3つなくなった頃アレンジが完了!!

IsomarusuisanFinish.jpeg

いや〜個人的にはなかなか使えるな、iPad版CuBase・・・
何よりも重いパソコン持ち歩かずにiPadだけで済むっつうのがええな。

データのアップロードにはネット環境が必要じゃが、
店近くにはWi2公衆無線LANのWi2が飛んでいるのでまずそれに接続して、
CuBaseのiPad版はDoropBoxに対応しているので、
ミックスダウンしたDEMOをDropBoxに保存。
それを田川くんに送って後はお願いした。

もう朝5時である。
このまま八王子に帰っても往復3時間のロスがあるなぁ・・・
近所で宿を探したらカプセルホテルが2600円であるではないか!!

というわけで迷わずカプセルホテル!!

そこで「勉強部屋」の看板を見つける!(◎_◎;)
20時間まで使って3600円・・・

磯丸水産のおあいそは5000円・・・うーむ・・・高いのか安いのか・・・

まあ「蟹味噌の甲羅焼き」がつくからなぁ・・・
日本での仕事部屋は今後は「磯丸水産」やな(笑)

あかん・・・磯丸水産の宣伝ばっかしてもーた(>_<)
今度行ったら安くして下さい・・・(笑)

Posted by ファンキー末吉 at:17:33 | 固定リンク

2016年6月27日

Wyn来たりてご馳走三昧・・・

LAメタルを代表するレコーディングエンジニア「Wyn Davis」。

Dokkenのプロデュースや数々のロックの名盤のレコーディングから、
ワシとは99年にX.Y.Z.→Aのレコーディングをお願いしてもう15年以上の大友人である。

今回はLuanShuのソロアルバムのミックスのために北京にお呼びした。

45kg痩せたと言うが、やはり飛行機の座席はエコノミーだと2席買わねばならず、
今回はどうやらビジネスシートを購入してやって来たと言う・・・

レコーディングの話はまた後でチャンスを見て書くとして、
今回はその北京での歓迎ぶりについて書いてみたいと思う。

そもそもここ中国でもたくさんの外国人エンジニアと合作したプロジェクトは数多いだろうが、ワシが見るにそのほとんどは「失敗」だったのではないかと思う。

これにはいろんな理由があるのだろうけど、
ひとつにはアジア人と西欧人のメンタリティーの違い・・・

多くの場合は結局は「仕事」の関係で終わってしまい、
その後に何も産んでいない・・・

特に中国人の場合
「金さえ出せばこのレベルの仕事をやってもらえるのだな」
で終わってしまっている場合が多いではないか・・・

「上手いドラマー」は数多いが、
そのバンドにとって本当に「いいドラマー」というのはなかなかいないのと同じで、
その作品に「生命」を吹き込む「何か」が欠けていればそれこそ「臥龍点睛」ではないのか・・・

アメリカ人は確かに「ドライ」である。
Wynもギャランティーのみならずホテルのランクや、
市内移動の交通費とか話し合いの時に非常に細かいところまでビジネスライクに言って来るが、
さて「音楽」となると非常に熱意を持ってやってくれる。

失敗した多くの例は
「金さえ出せばいいんだろ」
「金さえ貰えればいいんだ」
の関係で終わっていたのではないのかなと思ったりする。

多くの白人の中にはアジア人を蔑視したりする人も多いと聞くが、
Wynは非常にアジア好きというか、
まあワシが頼めば本当に安いギャラで来てくれる(笑)

まあそうでなければ布衣(BuYi)などアマチュアに毛の生えたようなバンドのレコーディングなどやってくれるわけはない。

そういうところやはり「熱情」を持ってくれていると思う。

そしてバンド達はそれに感謝し、
そして彼のやったそのクオリティーの高い「仕事」に感謝し、
そしてそれが「フレンドシップ」となって今に至るのではないかと思う。

最初の数日はワシも北京にいるのでなるだけ一緒に食事をしてやろうと夜は全て彼のために空けているのだが、
まあ毎日毎日入れ替わり立ち替りいろんなミュージシャンが彼にご馳走を振る舞いにやって来る・・・

まず初日はLuanShu本人・・・

WynInBeijingLuanShu.JPG

まあこれは彼を呼んだ張本人としては当然であろう・・・
(それが毎日続くのは大変なことだとは思うが・・・笑)

次の日はワシが日本食でもご馳走しようかなと思ったら、
ラップ歌手の爽子(Shuangz)が
「僕がご馳走します!!」
と言って超高級宮廷料理を振る舞った!(◎_◎;)

WynInBeijingShuangz1.JPG

WynInBeijingShuangz2.JPG

そう言えば爽子(Shuangz)もワシがプロデュースするはずのデビューアルバム
いつの間にやらワシを通さずに(笑)Wynにミックスしてもらっている・・・

いや、いいのよ。別にみんな勝手に連絡取って仲良くしてもらえれば・・・(笑)

爽子(Shuangz)曰く、
「彼は僕のアルバムの恩人ですから命がけでご馳走しないと」

刺青だらけのBad Manな彼も、
素顔はシャイな非常にいいヤツなのである・・・


次の日は零点(LiangDian)の番である。

まあ彼らはご馳走せないかんな!!(笑)
ワシがプロデュースしたボーカル脱退前の最後の2枚のアルバムから、
わざわざ北京に呼んで6万人コンサートのライブ録音からいっぱいお世話になった。

WynInBeijingMaLaXiangGuo.JPG
(汁なし激辛鍋「麻辣香锅(MaLaXingGuo)」)

この日は「挨拶だけ」ということでまたメンバー全員でモンゴルの(彼らは内モンゴル出身のバンド)羊肉をということだったが、
次の日は布衣(BuYi)の接待でモンゴル料理!!

WynInBeijingMongGuBao.JPG

この日は布衣(BuYi)がご馳走する予定だったが、
それを聞いた爽子(Shuangz)が、
「老呉(LaoWu)が奢るって?ダメダメ!!彼に奢らせちゃ!!僕が奢る!!」
と言って乱入して来た。

「僕は本当に老呉(LaoWu)を尊敬してるんだ。
彼らは貧乏なバンドだから絶対に奢らせちゃダメ!!」
と譲らない・・・

「お前だってアルバム出したばかりの新人だろ?」
と突っ込みたくなるが、
やはり彼は歌手で、自分の収入の中からミュージシャンを雇うのと、
老呉(LaoWu)のように全ての収入をバンド全員で等分に割るのとは全然実入りが違うのかも知れない・・・

WynInBeijingMongolianFood.JPG

これ・・・やっぱ高いぞ・・・(笑)

その後この宴席を中座してワシはそのまま飛行機に乗って日本に帰ったが、
永康(YongKang)のパールドラムの活動の後に半日だけ北京に帰ってまたご一緒した。

この日こそワシが日本食でもご馳走しようと思ってたのだが、
これまた爽子(Shuangz)が「僕が奢ります!!」と言うのでご馳走になった。

WynInBeijingShuangz3.JPG

それにしてもこの奥さん(だか彼女?)・・・
いつぞや彼の背中一面には「彼女の刺青」を彫っていると聞いたが、
この彼女(だか奥さん?)がその彼女なのかは聞く勇気がなかった・・・(笑)

WynInBeijingHuTong.JPG

その後「胡同(HuTong)」(路地裏・・・と言っても今は観光地)に行って、老北京のヨーグルトを飲んで別れを惜しんだ・・・

まだBeiBeiが現れてないが
「お前、スケジュール取って命がけで接待しとけよ!!」
と言ってあるのでワシがもう北京にいなくても誰やかれやが接待してくれるだろう・・・

思えばWynもこんなにたくさんの仕事をして、こんなにたくさんの人に愛されている。

「みんなFunkyが紹介してくれたんだよ」
と本人は言うが、今では勝手にみんなが連絡を取ってアメリカ行って勝手にレコーディングしておる。

これでいいのだ!!

こうやって国を超えて友人達が仲良く中国の新しいロックを作り上げてくれることはとても嬉しいことである・・・

Wyn Davis・・・また北京か日本か・・・WINGが次のアルバムを頼みたいと言ってたから香港で?・・・もしくは何もなくてもひょっとしたらLAでまた会おう!!

WynInBeijingWithFunky.JPG

Posted by ファンキー末吉 at:09:11 | 固定リンク

2016年6月20日

中国共産党の歌?・・・

LuanShuからの仕事で「国際歌(インターナショナル)」という曲のアレンジを頼まれた。

もちろんこの曲は中国ロックの大御所「唐朝(Tang Dinasitey)」が演奏してアルバムにも入ってたのでよく知っているし、「中国ロック30年の歴史コンサート」でも自分自身演奏したことも記憶に新しい。

でも調べてみるとこれって中国共産党の曲だと思ってたら、
「インターナショナル」というぐらいでパリで生まれた共産思想を讃える国際的な歌なのな!(◎_◎;)

こちら(Wikipedia)

日本語バージョンもあったのな!(◎_◎;)

歌声喫茶で歌われていた?!(◎_◎;)

いや〜誤解のないように最初に言っておくが、
ワシは別に共産主義者でもないし、
このブログで共産思想を讃えたいわけでも何でもない。

ただこの国では中国共産党とのつながりを一切断ち切って生きてゆくことは不可能なのでこのような話になるだけで、世が世ならワシ自身も特高か何かにしょっ引かれかねないようなことを書いているわけで・・・(笑)

実際、もうだいぶボケてワシとあまり話も出来なくなったうちのおふくろの年ぐらいになると、
「アカ」だとかいう今や死語となった言葉が差別用語として平気で使われたりしてたし、
それが部落差別や朝鮮差別とごっちゃになってわけのわからん貶し言葉になって息子に話してたり・・・(笑)

今になって思ってみると、
ここ中国ではそれが日本と比べたらもっと違った「ねじれ方」をしてたわけで、
この「唐朝(Tang Dinasitey)」のドキュメント映像なんかを見ると色んなことを考えさせられたりする・・・


(個人的には旧友のひとりであるベースの張炬が生きてて動いているなんて久しぶりに見たのでうるうる・・・涙)

歌詞を見ると
「飢餓に苦しんだ人民たちよ一緒に立ち上がって革命を起こそう」
みたいな感じだが、
もちろんのことこのバンドのメンバーはもう飢餓に苦しんだ時代の人間ではない。

ただ、この国ではこの時代、この共産党の曲を「ロック」にして歌うことには大きな意味があった。

まず「共産党の歌を歌う」ということで、明らかに「共産党と敵対してない」ということがアピール出来るわけで、こうして彼らのデビューアルバムにも収録されているわけだから「許可」という点では有利であるという「計算」はあったのかも知れない。

でも「仕方なくこれでも演奏しておくか」というのでも決してない。
それは今回のアレンジの仕事でのLuanShuのダメ出しの中のこんな言葉にも表されている。

「Funky、このアレンジの方向性は違うよ。
俺たちの世代の人間にとっては、この曲はもっと厳粛で荘厳なものなんだ」

唐朝(Tang Dinasitey)」の連中にしたって決してこの曲をバカにしたりしてたわけではなく、
きっと同様に厳粛で荘厳なものとして捉えていたのだろうと思う。

ところがそれを「ロック」で演奏する・・・それがまずひとつの大きな「ねじれ」である。

実のところ自分がこのイベントで演奏してみて、
この曲のワシの印象としては「なんて覚えにくいメロディーなんだ」と思った。

決してポップなメロディーでもないし、
途中でキーが転調しているのにベースがルートを弾いてなかったりするとトーナリティーがぐちゃぐちゃで、
歌い出しが同じなのに後半は違うメロディーなのでそれに合わせてコード進行も全くもってポップになりようがない・・・

しかし今回アレンジしてみて、
もう朝から晩までこのメロディーが頭にこびりついて離れないのだ・・・(>_<)

曲というものはそれ自体に「命」があり、
それを生み出した人、歌い継いだ人の思いが「魂」として乗り移るものなのかも知れない・・・

実際、世界じゅうで
「いつか素晴らしい未来が来る」
と信じて共産革命に身を投じ、
その夢をこの曲に託して歌いながら弾圧と戦い、
そして命を落としていった人たちがたくさんいたのだろう・・・

あいにく未来はその人たちの想像したような世界ではなかった。
しかしその「気持ち」は時代がどれだけ変わっても同じである。

唐朝(Tang Dinasitey)」がこの曲を歌いながら夢みた未来は決してそんな「赤い」世界なんかではない。

「いつか俺たちが自由にロックをやれる時代が来る!!」
そんな未来だったのではないのか・・・

今ではこの国でも当たり前に自由にロックが出来る。
でもあの時代にそんな「未来」なんてそれこそ・・・

世界じゅうの労働者が団結して世界じゅうの飢えた人々を解放して、
誰からも搾取されることのない平等で明るい未来

と同じぐらいの難しい・・・それこそ「荘厳な」夢だったのではないのか・・・

この曲を聞いて感動している娘たち(今はもういいおばちゃんだろうが笑)とて、
これを聞いて決してそんな世界を想像してるわけではない。

「何よこれ・・・かっこいい・・・こんな音楽初めて聞いた・・・(呆然)」

若者たちだって、
「スゲー!!ロックだぜ!!牛逼(NiuBi:ファッキングレートの意)!!」

拳を挙げるのだって決して中国共産党に対して挙げてるのではない。
見たこともない素晴らしい世界・・・
「ロック」という世界に対して挙げているだけなのである。

そこがもう完全にねじれ切っているのだ・・・


さて長い長い前置き(笑)は置いといて、
そんな曲のアレンジを発注された日本人・・・(笑)

ワシとて国際歌は「唐朝(Tang Dinasitey)」のバージョンしか聞いたことがない日本人というだけで相当ねじれている・・・

まず感覚をニュートラルにするためにねじれを解くべくオリジナルバージョンを聞いてみる・・・

いや〜何層にもねじれているものを全部解くと・・・笑えるな・・・(笑)
まあ笑を押し堪えて心をニュートラルにしてアレンジに臨む・・・

オーケストラのアレンジはバンドアレンジの数倍大変なので、
打ち込み機材をフル動員して何とかストリングスオーケストラだけで第一部を構成・・・
(これだけでほぼ一晩の重労働・・・)

ちなみにこの部分は女性歌手がフランス語で粛々と歌うんだと・・・
(オリジナルはフランス語やしね)

そして転調して一気にロックに!!

この部分は男性歌手が歌い、
それからが難しいのが90人の共産党員が入党宣言をするのでそれをバックでオーケストラ使って盛り上げてくれ、と・・・

入党宣言?・・・ピンと来んなぁ・・・
と思ったらこんなんを渡された。

KyousantouNyutousengen.jpg

・・・いや、こんなん見たってピンと来んし・・・(笑)

とりあえず丸々24時間かかってDEMOを完成させてLuanShuに聞かせるが、
なんと数日後には共産党の偉い人に聞かせなきゃならないということで、
「このレベルのDEMOじゃダメなんだよね・・・」

まあどの国でも「クライアント」というものは音楽的「耳」を持ってない場合が多い。

例えばシンセでピロピロ鳴っている音源から
「これがあの歌手が歌っていると想像して下さい」
とか、打ち込みのオーケストラから
「これが本物になるんですよ」
と言ったって想像出来るわけがない。

もう「仕事」もこの辺のレベルになって来ると、

リズムセクションはもうDEMO段階から本物を録音!!
オーケストラは本物そっくりに打ち込み!!
出来れば本チャンと同じレベルの仮歌・・・

・・・というわけでワシひとりではもう手が回らなくなり助っ人を発注した。

実は前回の映画音楽の仕事で日本からアレンジャーを募集したら、
本当に才能あふれる日本人アレンジャーがいっぱい応募してくれた!(◎_◎;)

まあ事情が事情なので、返事が遅い人や、
「あれ?締め切りが言われなかったので来週やろうと思ってました」
という人とは縁がなかったが、
中でも堀田くんというアレンジャーはいっぱい仕事を手伝ってくれて、
自分が書いた弦のレコーディングに立ち会いたいと自腹で北京までやって来たりもした。

早速連絡を取ってまた「仕事」として発注する・・・

「まずワシの打ち込んだMIDIを送るんで、
それを本物そっくりな弦にして送り直して〜」

から始まって、

「ついでに全編木管も入れといて〜」
「ロックの部分のリズムも直しといて〜」
「つなぎの部分も一考しといて〜」

・・・ってほぼ丸投げやん!!(笑)

まあ説明するんが難しいな・・・
「共産党の曲やねん」
「・・・はぁ・・・」
「最初は女性歌手がフランス語、真ん中は男性歌手が中国語」
「・・・はぁ・・・」
「その後は90人の入党宣言」
「・・・何なんですか?それ?・・・」

「ワシもようわからん・・・(笑)」

まあね、ええのよ!!
とにかく老百姓(LaoBaiXing:庶民の意)」が聞いて感激して涙して、
最後に曲が終わったら全員スタンディングオベーションして
「共産党!!牛逼(NiuBi:ファッキングレートの意)!!」
になればそれでいいのよ!!

「・・・」
わからんか?・・・いや、わからんやろうなぁ・・・(笑)

けどこれが堀田くんの作ったオーケストラがかなりいい!!
そのままLuanShuに送って、LuanShuはLuanShuでそれに仮歌と入党宣言の朗読を録音して送りつけて来る・・・

ワシもう面倒くさいのでそれそのまま堀田くんに送ったりして、
とりあえず打ち込み段階のDEMOは完成!!

今日は朝からそれに生ドラムを入れ、
ベースを入れてギターを入れて・・・
堀田くんは堀田くんで並行して更にちゃんとしたデータとなったフルオーケストラを製作・・・
仮歌を入れて最終的に仮ミックスして共産党のお偉い方に聞かせて・・・

・・・まああとは知らん(笑)

ところがドラムを録れ終わって、
全体像聞いてみたらこれが結構いいのよな・・・

入党宣言の朗読部分は本当に感激して涙が出て来たし、
最後のかき回し叩き終わったら両手でロックピース挙げて叫んでもーたがな・・・

「共産党!!牛逼(NiuBi:ファッキングレートの意)!!」

音楽って偉大やな(笑)

まあ7月1日の式典ではこれが流されて老若男女の共産党員が聴き終わったら全員ロックピース挙げて「共産党!!牛逼(NiuBi:ファッキングレートの意)!!」・・・

せんやろ(笑)

現場で見たいなぁ・・・でもその日は浜松でライブやな・・・
映像が入手されたらUPします〜

Posted by ファンキー末吉 at:05:04 | 固定リンク

2016年6月15日

豆豉鲮鱼油麦菜(DouChiLingYuYouMaiCai)と涮羊肉(ShuanYangRou)

油麦菜(YouMaiCai)という野菜はどうも中国にしかないようだ・・・

2003年にWyn Davisが初めて北京に来た時
「美味いなぁ、これ。何て言うんだい?」
と聞かれて辞書で調べたら適当なものがない・・・

「Chinese Lettuce」というのがあったので取り敢えず「中国のレタスだよ」と説明したことを覚えている。

中国語で料理の名前はそのまま材料を並べたり調理法と併記したりしてわかり易いが、
豆豉(DouChi)というのは黒豆の調味料
鲮鱼(LingYu)というのも調味料というか、塩魚を小さくちぎったようなものである。

まあ要約すると
「中国のレタスみたいな野菜を塩魚と一緒に黒豆で料理したもの」
である。

こんなん・・・

DouChiLingYuYouMaiCai.jpg

決して高級料理でも何でもない。
これを最初に食ったのは2000年の頃、本格的に北京に拠点を移して間もない頃かな・・・
王暁旭(Wang XiaoXu)という男に奢ってもらって以来大好きになって、
それから今に至るまで野菜を食うというとこれを注文する・・・

この王暁旭(Wang XiaoXu)という男、ワシのことが大好きなのだろう(笑)
しばらく会ってないと思ったら「最近ヒマか?メシ食いに行こう」と誘って来る・・・

数年会わないこともあるが、そんなこんなで結構連絡だけは取るような友人のひとりである。

先日、彼に呼び出されて久しぶりにベロンベロンになるまで飲んだ。
今回はその時の思い出話から「人と人の付き合いはどうあるべきか」という話を書いてみたい・・・


まず、この映像が最近中国人の間で多く廻されている。



(スマホ等で映像が見られない方はこちらを〜)

ワシのことを知ってる人は「Funkyらしいな」と思うだろうし、
知らない人は「何だこの日本人スゲー!!」という感じらしい。

何よりも今や中国でベストプロデューサー賞をもらうような大プロデューサーになったLuanShuが手放しで絶賛しているのだ、「誰この日本人?」みたいな感じなのだろう(笑)

彼とはもう26年の付き合いになるが、
それこそどん底の頃から大成功の頃までずーっと一緒にいる「家族」のような間柄である。

ワシにはその他有名人の友人も非常に多く、
そのほとんどの人間はペーペーの頃からの付き合いなので、会えば
「久しぶりだなぁ!!偉くなりよってオメー」
ってな仲である(笑)

そんなワシの交友関係を見て小畑秀光はとても驚いて
「ファンキーさん、この国で一体何人の人間を助けて来たんですか?」
と聞くのだが、どうもこの
「助けて来た」
というニュアンスがあまりピンと来ない。

「僕なんか"こいつは助けてやんなきゃ"と思ったってひとりも成功してないんですよ。
こんなたくさんの人間が大成功してるってことはそれだけもの凄いたくさんの人間を助けて来たってことでしょ」
と小畑秀光・・・

まあ「確率論」としてはそうなのかも知れないがニュアンスがどうも違う・・・
その違いが今回この王暁旭(Wang XiaoXu)と飲んでて明確にわかったのだ。


ところで最近この王暁旭(Wang XiaoXu)の会社が羽振りがいいようだ。

中国大陸のプロデューサーと香港のプロデューサー、
台湾と韓国と、そして日本のプロデューサーでチームを組んで国際的なプロデューサー集団を作るんだと(笑)

まあ当然ながら日本人プロデューサーとしてワシの名前を使っていいかということで呼び出されたのだが、
(というよりその時点でもう名前を使っとる笑)
何やら会社の人間にどんどん昔の知り合いが増えとるようだ!(◎_◎;)

WangXiaoXuGongSi.jpg

ワシの隣のDongLinと呼ばれる片手のない怪しい男は同じ会社であることは知ってたが、
真ん中の林峰(Lin Feng)という男は久しぶりにこの日会ってびっくりした。

張張(Zhang Zhang)が酒場でピアノを弾いてた時そこで一緒に歌を歌ってた。
ワシもその後映画音楽の仕事で1曲500元というタダみたいに値段で歌をレコーディングしてもらったことがある(笑)

今はもう歌は歌ってないらしいが、不動産を4軒も所有してて、嫁も子供もいてこの会社で働きながら幸せに暮らしているらしい・・・

実はあの頃、当時のワシの同居人だった森本くんという日本人が作って一晩大事に寝かしてたカレーをこいつら若いミュージシャン達が全部食ってしまって怒って大変だったのだ。

もちろん久しぶりの再会なのでたっぷりとそのネタで苛めてやった(笑)

そしたら罪滅ぼしか何なのか後に1曲アレンジの仕事をくれた!(◎_◎;)
まあ彼も彼で偉くなったということか・・・(笑)


そしてそれから王暁旭(Wang XiaoXu)の知り合いの店へとハシゴ・・・
そこで相変わらず見栄っ張りの王暁旭(Wang XiaoXu)は高級バーのその店長を呼び出してこんなことを言う。

「こいつは俺のマブダチでFunkyっていうんだ。
Funky、こいつはこの店の店長。
もう面通ししたからな!!
今後はいつでもこの店で俺のツケでいくらでも飲んでいい!!」

「いいよ、いいよ。酒ぐらい自分の金で飲むよ」
と遠慮するのだが許してくれない。

「バカ、絶対遠慮なんかすんなよ!!
お前は今後この店で一銭も払わず好きなものを飲み食いしていい!!
友達だって何人連れて来たっていい!!
絶対遠慮なんかすんな!!」

本当に遠慮なんかしたら殴られそうな勢いである(笑)

そこで彼はこんなことを言ったのだ。

「あの時、お前に奢ってやった豆豉鲮鱼油麦菜(DouChiLingYuYouMaiCai)、覚えてるか?
あれからお前は必ずあの料理を頼むよな。
実はあの頃、俺の給料は500元しかなかったんだ。
だからお前に奢ってやれるのはあの豆豉鲮鱼油麦菜(DouChiLingYuYouMaiCai)ぐらいが精一杯だった。
でも今の俺はお前が友達と毎日この店でどんちゃん騒ぎをするぐらいの金は払ってやれる。
だから絶対に遠慮なんかすんな!!俺のツケで飲みに来い!!」

ここで頭の中で何か「なるほどな」と思った部分がある。


北京に来て間もない頃、
LuanShuをはじめ、北京の若いロッカー達がなけなしの金でワシに涮羊肉(ShuanYangRou:ラムしゃぶ)を奢ってくれる・・・

「いいか、Funky、野菜なんか食うなよ。まず肉を食うんだ!!
そして肉で腹一杯になったらその隙間に野菜を食え!!」

今にして思えば当時貧乏だったロッカー達は、
精一杯の「気持ち」としてワシに「肉」をいっぱい食ってもらいたかったのだろう。

ワシはそれが「ロック」だと思って今だに涮羊肉(ShuanYangRou)を食う時には肉しか食わん!!(笑)

ある時、お袋を連れて北京に行った時、
「お礼に今日はお袋が日本料理を作ってご馳走するよ」
と選んだ料理は「天ぷら」・・・

市場に行って海老とか高級食材を買う分にはいい。
「天ぷら油ある?」

今では笑い話である。
「Funky 、実はあの時俺たちは貧乏でなぁ。
そんなにたくさんの油なんか手に入らないからご近所さんに借りに廻ってさぁ・・・(笑)」

そんなLuanShuもワシの結婚祝いに中古だが車を一台プレゼントしてくれるまでになったし、
今度日本に会社を作るらしいが、ワシもその株主に入れてくれてると言う・・・

要はその時にお互いに自分が出来る精一杯のことをお互いにやってあげている、
そしてその付き合いが当時よりも偉くなっても今も並行して同じように行われてるだけの話なのだ。

あの頃は楽器の買えない中国のロッカー達に機材や教材や音源などを買って持って来てやる財力がいくらでもあったが、今は金はないのでドラム叩いたりアレンジしたり、音楽で何かやってやるしかない。

今でも一緒に暮らしているが、
貧民街から今ではロックスターになった布衣(BuYi)老呉(LaoWu)にもいつもこう言っている。

「いいか、遠慮なんかすんなよ!!
俺はお前らの音楽を助ける!!お前らは俺の北京での生活を助けろ!!(笑)」

ヤツらにとってはワシは確かに「恩人」ではあるが、
関係としては共に酒を酌み交わして夢を語る「友人」であり、
助けたり助けられたり、それこそ「対等」な関係なのである。


王暁旭(Wang XiaoXu)はこの日、とあるチベット族の歌手を連れて来た。

「こいつはちょっと難しいヤツでなぁ・・・漢民族に対しては俺以外には全然心を開かないんだよ」
などと言いながらワシを紹介した。

WangXiaoXuTibetanSinger.jpg

「Funky、こいつのアルバム手伝ってやってくんないか」

まあワシにとってはもう「金ならない」のだが、
幸い人に助けてやれる「音楽」だったらまだまだいくらでもある。

ふたつ返事で引き受けた。

ちょっとポーカーフェイスなヤツなのでワシに対して心を開いてるかどうかはわからない。
ただワシも中国ではプロデューサーとして有名なので非常に緊張していることはうかがい知れた。

そんなシャイな彼が別れ際に突然こんなことを言う・・・
「Funkyさん、僕、あなたのために1曲歌います」

酒場の前の道路に立って、通行人に見られるのも気にせず彼はワシの顔を見すえながらチベット語の歌を歌ってくれた・・・

そこで考える・・・
彼はワシに自分の歌の実力をプロモーションするために歌ったのか?

いや違う!!

身に余るほどの光栄のお礼に、貧乏な彼がワシにやってあげられることは「歌うこと」しかなかったのではないか・・・

今やワシのために車のみならず家の一軒ぐらい買ってくれるだろう「友達」もいる。
歌ぐらいしかワシにしてあげられない新しい「友達」もいる。

「大きなものをもらったからありがたい」のではない。
「自分の精一杯のものをくれた」ということがありがたいのである。

もしワシが「何だこれだけか」みたいに思うような人間だったとしたら・・・
きっと今のワシはないだろう。

同じように
「こんだけしたげたんだからFunkyさんはこんだけしてくれるだろう」
などと思っている人間だったとしたら・・・


人を利用する人間は所詮は人に利用されるのだ・・・


小畑秀光の質問に対する正しい答え・・・
ワシの周りに成功した人間が多いのは・・・

そんな素敵なヤツらが多かったからみんな成功したんですよ、きっと・・・


王暁旭(Wang XiaoXu)は次に飲んだ時にワシにこんなことを言ってた。

「あのチベット人歌手がさあ、まだ遠慮してんだよな。
遠慮なんかすんな!!Funkyは俺のマブダチだ!!
俺が頼んでんだからお前のアルバムぐらい喜んで作ってくれるさ」

おい!!(笑)

まあお前のためではなく、彼が一生懸命歌ってくれたその「心」に対して、
ワシが彼に出来ることは何でもやってやるよ・・・

お前には・・・じゃあその高級バーでお前のツケでガンガンに飲んでやるよ(笑)

・・・てなこと言いながらワシはきっとこいつに奢ってもらった豆豉鲮鱼油麦菜(DouChiLingYuYouMaiCai)のことをいつまでも忘れないのだ。

あの頃はみんな貧しかった・・・
でもそんな連中に奢ってもらった中華料理の味は今だに忘れない。

みんながみんな成功した・・・
今ではもっともっと高級な中華料理をいつでも奢ってくれる。

でもあの時の500元の給料の中から奢ってもらったあの豆豉鲮鱼油麦菜(DouChiLingYuYouMaiCai)や、ロッカー達がなけなしの金で奢ってくれた涮羊肉(ShuanYangRou)の味にはどんな高級な中華料理だって決して敵いはしないのだ・・・

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2016年6月14日

丸亀製麺北京店・・・あかんやろ(>_<)

丸亀製麺と言えばこの訴訟を思い出す。

ワシも香川県出身の人間として、正直言ってこれにはちょっと「カチン」と来た。
そもそもが丸亀製麺は香川県のうどん屋ではないのだ!!

同じくカチンときているうどん県人が多いのか、
丸亀製麺の本場高松への出店は大失敗に終わっている・・・

「競合店が多すぎて・・・って何言いよるんかのう、
香川県なんかどこ言ってもうどん屋あるんやきん競合店のない場所なんかあらへんがな」
というのがワシの聞いた地元筋の情報である。

かと言って、ワシ個人としては丸亀製麺は香川県のうどんチェーン「はなまるうどん」より美味いのではないかと思っている。

まあいくらチェーン店と言っても人間が作るので店によって微妙に味が違い、
八王子の自宅近所で言うとあきる野店八王子店より断然美味いと思ってるし、
逆に本場高松のはなまるうどん田町店はこれらのレベルなど足元にも及ばないほど美味かった・・・

日本に来日して八王子に泊まった中国人には必ず丸亀製麺をご馳走して大喜びされ、
そんな丸亀製麺が北京にも出店していると聞いて足を運んで見た。

丸亀製麺王府井apm店

MarugameseimenMenu.jpg

まあ吉野家もそうだが、中国独自のメニューを置いているぶんにはワシとしては別に構わない。
吉野家がその命である「牛丼」の味を世界共通にしてくれているならそれでいいと思っている。

まあワシとしては必ず頼むのが「醤油うどん」!!

香川県に住んでいる頃には全く食べたことがなかったのだが、
この食い方が本当にうどん独自の味が味わえるのでうどん屋では必ずこれを注文するのだ・・・

しかし北京の丸亀製麺にはメニューにない(>_<)

まあな、あれは醤油自体も名物である「香川県の醤油」でしかあの味にならんやろうからな・・・
というわけで次にいつも頼むのが「ざる」と「釜揚げ」である。

有希子(よーしーず)は「ぶっかけ」を頼み、二人分の注文はこんな感じ・・・

MarugameseimenUdon.jpg

日本だとこれに揚げたての天ぷらを白ご飯に乗せて「天丼」が加わるのだが、
あいにく北京では「天ぷら」のメニューはこのかき揚げとエビぐらいで、
後は全てが「フライ」なのだ(>_<)

MarugameseimenTopping.jpg

まあ白ご飯というメニューはないが、
中国独自の丼ものはあるのだから頼めば白ご飯だけでも注文出来そうなものだが、
日本だとご丁寧に「天つゆ」まで用意してくれているところが中国ではそれがない(>_<)

MarugameseimenChoumiryo.jpg

って言うか、なんで酢やら香菜やら・・・おろし生ニンニクなんてうどんに入れるか?!(◎_◎;)

老呉(LaoWu)は日本でワシが選びに選んでやった純うどんメニューには目もくれず、
中国独特のメニューである「とんこつうどん」・・・

MarugameseimenTonkotsu.jpg

あかんやろ・・・(>_<)

食ってみたがとんこつスープだったら麺はやっぱラーメンでしょ・・・
うどんって基本的にそんなにスープが絡まんし、
とんこつである必要性が全くない!!

かと言ってざるや釜揚げのつけ汁は醤油が違うのか全くダメで、
有希子(よーしーず)が頼んだぶっかけに至っては、
「ああだからおろし生ニンニクとか香菜とか色んな調味料を加えんといかんのやな」
と思わせる味・・・

うどん自体もまあ「腰」はあるのだが、
「麺」というよりは「小麦粉」を食ってる感じで「味」自体がそんなにない(>_<)

考えてみたら遣唐使で派遣された空海が中国で学んで、
生まれ故郷の香川県に伝えたこの「うどん」たるモノ・・・

ただ小麦粉を練ってお湯で茹でただけのモノが相当「深い」食い物に進化しとるんやな・・・

坂出の昔の実家の向かいに「おか泉」といううどん屋があって、
全然チェーン店でもない小さなその店のうどんが好きでよく通ってたら、
今や宇多津に自社ビル建てて超有名店になってしまっている。

ココ

メシ時には必ず1時間以上並ばなければ入れないほどだが、
大将はまだワシの事を覚えてて、
「お母さんは元気なん?」
とか言ってお土産を包んでくれたりした。

知り合いの中で唯一「白い粉売って大成功した人」である(笑)

北京のこのうどんと何が違うのかわからんが、
粉が違うんか?水が違うんか?・・・

噂に聞くと、この丸亀製麺の中国でのチェーン、
中国側に乗っ取られてるというか、日本側は撤退しているという噂もある。

吉野家はその命である「牛丼」の味は中国でも守り続けているのに、
この「うどん」自体の味を失ってしまったうどんチェーン店というのも何かなぁ・・・

そう言えば10年以上前にSOHO現代城というところに看板も出さずにやっていた「川福」、
あの味はしっかりと「うどんの心」を守ってたような気がしたなぁ・・・

音楽も一緒やろうけど「チェーン店化」したらなかなか難しいな・・・
「おか泉」の大将みたいにどこまで大きくなっても最終的には自分で味を見ていかないかんのやろうなぁ・・・

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2016年6月12日

「いい買い物」と「どうしようもない買い物」

まず「どうしようもない買い物」から・・・

もともと人生がバックパッカーのようなこのワシは、
いつもリュックにパソコンとiPad等電子機器を入れて、
基本全てをデータ化しているのでそれとちょっとした着替えだけを入れておけば世界中どこででもそれだけで暮らしてゆける・・・

ところがパソコンは老眼のため17インチのMacBook Proで、
iPadもiPad Proにしたので背負うにはもう重くて仕方がない(>_<)

そこで目をつけたのがこれ!!

KaimonoSukeboSuitesCase.jpg

・・・しかし値段が微妙よねぇ・・・・5万円近くする(>_<)

結局周りの反対にあって挫折し、
ネットで調べたら何と!!・・・

スケボー付きのリュックが5000円で売られているではないか!!!

KaimonoBad.jpg

というわけで迷わず購入!!

実はこの写真、X.Y.Z.→Aのツアーの時のホテルで撮ったのよね〜
つまりネットで買ってホテルに配達してもらった・・・

もちろん日本のネットよ!!
なのに梱包を見たらこれ!!(>_<)

KaimonoBadBox.jpg

中国製やん!!(号泣)

もうね・・・センスからして中国(涙)
中国で住んでるのに日本のネットで買って届いたら中国製(>_<)

ご多分に違わず不具合続出!!(笑)

まずはハンドルの位置が最大に伸ばしても低過ぎ!!
これでは背筋が曲がって腰が痛くなって長くは運転出来ません!!(>_<)

そして底!!!

KaimonoBadSoko.jpg

スーツケース型の5万円のはスーツケース部分にふたつの車輪が付いていて3輪スケボになっているのに、これは2輪スケボにそのまま底版を取り付けてある・・・

つまり曲がるために傾けたら道路に底版を擦ってしまう(涙)

KaimonoBadShuft.jpg

そしてスケボ部分を折りたたむ蝶番の部分だが、
このどでかいネジをせっせこ緩めて畳んでまたせっせこ締める・・・

全然「ワンタッチ」じゃないし・・・(涙)

まあね、中国製でこの部分「ワンタッチ」になんかこだわられた日にゃ逆に「強度」の問題で危なっかしくて乗れないし・・・(>_<)

KaimonoBadHikizuru.jpg

でもね、スケボを折り畳んだままハンドルを伸ばせば、
これキャリングケースとしてズルズル引きずって使えるなぁ・・・

今までは重たい17インチのMacBook Proと、
最近になって更にiPad Proまで加わって重たくて仕方ないリュックを背負って、
空港内はカートに乗せて、シャトルとかに乗る時にいちいち下ろして・・・

みたいな手間が省けるぞ!!

・・・と言いながら実はこの状態では車輪がひとつしかないわけで、
底版を床にズルズル引きずりながら引っ張ってる形になる・・・

・・・というわけで車輪を購入!!

KaimonoBadNeji.jpg

小田原のライブの時にぱんちょマンさんに付けて頂きました!!

めでたしめでたし・・・ちゃうがな!!結局あれから一度も使ってないがな!!

・・・というわけでずーっと北京で埃かぶってますから、
もし「欲しい」という方がおられましたら、
次の来日の時にLive Bar X.Y.Z.→Aに持って行って置いときますのでメール下さい。

お値段は取り敢えず5000円!!
そのまま熊本にでも募金して下さい。

まあこれでこのリュックも日中を何度も往復してやっと少しは世のため人のためになるじゃろう・・・(笑)


・・・というわけで今度は「いい買い物」!!

先日WINGの香港リハーサルの時に女人街をぶらついてたらあったのよねぇ・・・これ!!

KaimonoGood.jpg

ちなみに女人街というのはこんなところ・・・

KaimonoNvRenJie.jpg

まあ得てしてこんなところは値段があってないようなもので、
最初に吹っかけられた値段の半分ぐらいが落としどころとよく言うが、
ワシがこれが実は「値切り」というのが非常に苦手である。

そこで強い味方!!香港在住のももさんが値切ってくれた。

GekitetxuMomosan.jpg

写真真ん中の人ですが、いや〜人相悪いですねぇ。。。(笑)

実はももさん、この激鉄MAXの撮影のために、
「香港で一番人相の悪い人紹介して〜」
と言ったら紹介された人で、本当は笑顔の素敵な優しいオジサマです。

まあでもバトルのような香港の値切りでこの人相で本気で立ち向かって行ったら勝つわのう・・・(笑)

店員「500元!!」
ももさん「200元!!」
店員「300元!!」
ももさん「200元!!」
店員「250元!!」
ももさん「200元!!」
店員「230元!!」
ももさん「じゃあ230元!!」

と、この値切りが魚市場のセリのように物凄いスピードで一瞬で決まるのだ(驚)

まあそんなわけで結局この便利なキャスター付きリュックが日本円で5000円以下で手に入った・・・

現在はこれさえあれば、昔のリュックに着替えなどを満載して、
電気機器はこれに入れて引きずって何日でも旅が出来る。

今回のこの怒涛のスケジュールでも非常に助かったぞ・・・

何せリュックふたつとも機内持ち込みの荷物に出来るので、
預けた手荷物を待つ時間が短縮されてこの分刻みのスケジュールを無事にこなすことが出来た。

ももさんありがとう!!!
また香港行ったら飲みましょう〜

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2016年6月 9日

頑張れアイドル!!

年末にファーストコンサートで故郷に錦を飾った邵雨涵(Shao YuHan)......

もうね、可愛いの・・・(笑)

いや別にルックスが好みでもないのにワシが心を奪われてしまった理由、
それは実はこのブログに書いてたと思ったら書いてなかったんだけど、
彼女がこの打ち上げの時にワシにこんなことを言ったのよね・・・

「私はこの辺の農民の家から出て来た歌手なんです。田舎者ですがよろしくお願いします」

実はこの言葉で心を鷲掴み・・・

中国で「農民」というと実は最大の侮辱の言葉で、
カースト制度のように金持ちは永遠に貧乏人を搾取し続けて大きくなって来たこの国で、
永遠に抜け出せないはずのカーストの最下級から、
この娘が大スターになろうとしている・・・

それがワシの心をくすぐるのよね・・・

怒涛のスケジュールでこなした2回のリハの時も、
彼女は本当によくワシと接してくれた。

アイドルのバックもやるチャンスは多いが、
「なんか偉いドラムの人が来た」
と緊張するだけの歌手やら
「どうでもいい」
とばかり全く普通の歌手やらいろいろいる。

彼女は「超級女声」という社会現象にもなったコンテスト番組で、
それこそ社会現象になるほど大成功したZと同期だったと言うが、
実は「プロデュースしてくれ」と言って紹介されて会った時のZの印象は最悪だった。

スタッフがワシをプロデューサーとして押して、
本人にも紹介しようということで会議室で会うことになったのだが、
「何よこのおっさん」
という態度で取り付く島もなかった。

「Zの方が先にブレイクしちゃってねぇ・・・」

そうやって笑うこの農民の娘は、
いきなりとんとん拍子に大ブレイクしたZと比べたら、
「何とか私に力を貸して下さい」
でなければここまで来れなかったのだろう。

アイドルなんだから周りのいろんな才能を自分のために集めて、
それで初めて大きな「商品」となる。

だからなのか何なのか、この農民の娘には
「彼女のためなら何でもやってやりたい」
と思わせるような何かがあるのだ・・・

年末の初コンサートから半年あまりで、
湖南大劇場という大きなところでソロコンサート、
そしてこれを皮切りに全国をツアーで廻るという・・・

なんかそんな「大きな渦」を感じるのよね・・・


コンサートは大成功!!

ShaoYuHanHuNanDaJuYuan.jpg

特筆すべきは毎回メニューにドラムソロがあるのな。

前回はオープニングがドラムソロで、
ドラムソロ終わりからロック調のオープニング曲に入るという構成だったからいいものの、
今回は・・・

ShaoYuHanHuNanDaJuYuanMenu.JPG

全く何も関係のないところにぽこんと鼓Solo !(◎_◎;)

しかも「着替えがあるから5分ドラムソロやってね」って5分って長いよ・・・
やるけど(笑)

有名人のコメントVが流れて、
その後ダンサーだけで1曲踊って、
「じゃあ始めてください」
っていきなり何の脈略もなくドラムソロ!(◎_◎;)

着替えが終わったらキューマイクでそれを知らされ、
適当に締めてドラムソロを終える。

メタルバンドみたいに終わったらバンドのみんなでかき回し入れて・・・
などない!!(キッパリ)

勝手に始まって勝手に終わる(笑)
終わったら歌手が出て来て何事もなかったかのようにMCを喋り始める(爆)

まあ世界広しと言えどもこんなドラムソロを叩く(叩かされる)ドラマーはワシぐらいしかおらんわのう・・・

でも彼女が喜ぶのだ。

着替え終わってステージに戻って来たら何か金髪獅子王みたいなのがもの凄い形相で何かもの凄いかも知れないことをやっとる・・・

好きなんだと・・・(照)

「ずっと私のバンドでこのもの凄いドラム叩いて下さいな」
ってあーた!!(赤面)

でも彼女のスタイルはと言うとこんな感じのB級ディスコで、
基本「ドチタチ」しかやってないんやからワシでなくても誰でも、
いや機械でも立派にこのステージはこなせるぞ!!(涙)

でも客には相当ウケているようだ。

会場を出たらワシの事が誰とも知らない客に捕まって写真攻めにあうし、
打ち上げでも歌手の次に写真攻めにあう・・・

金髪獅子王、モテ期か?(笑)

JinMaoShiWang.JPG
(オリジナルはこんなキャラらしい)

さてそんな中、打ち上げ会場でサイン攻めにあいながら、彼女が何やらふっと鬱陶しそうな表情をしたのを見逃さなかった。

B級ディスコが売りのB級アイドル(失礼)である。
打ち上げに集まる湖南省の田舎者(失礼)も所詮はB級(失礼)のファンかも知れない。
それこそ「農民(むっちゃ失礼)」と陰口を言われる人たちかも知れない。

でもその人たちがお前を支えてくれている。
お前はその人たちと一緒に大きくなるんじゃないのか?

ワシが出会った香港のアイドル達は人前では絶対に笑顔以外は見せない。
WINGだって人生で一番辛い時にもマスコミには笑顔で接していた。

アイドルであるお前がそれが出来なくてどうする!!

「よし、今度会ったら説教でもしてやるか!!」
と思ったらいきなり「ザリガニを食いに行こう」ということになった。

LaoChangSha.JPG

昨夜バンドのメンバーと「老長沙(LaoChangSha)」という有名な店でザリガニ食った写真をWeChatにUPしてたら、
「何よ〜みんなで美味しいもの食べて〜明日本番だから私だけ食べられないじゃない」
と拗ねてた(可愛いのだ)ので、
今日は地元の人との打ち上げもそこそこにどうしてもザリガニを食いたかったのだろう・・・
(それもアイドルとしては問題なのじゃが・・・)

スポンサーなどと一緒のテーブルからバンドのテーブルに逃げて来て、
「今日は絶対ザリガニ行くからね」
とみんなに耳打ちしていた。

そして打ち上げを早めに切り上げてバンドのみんなとザリガニ!!

LaoChangShaXiaoLongXia.JPG

いや〜これだけの量のザリガニを食ったのも初めてやなぁ・・・(笑)

彼女はと言えば綺麗な衣装をジャージに着替え、
でもそのジャージやシャツ自体がかなりのブランド物なんやろな、
ワシなんかが着ているどうでもいいようなジャージとは全然違う・・・

その真っ白な高級シャツにザリガニの染みが・・・

ShaoYuHan2016ChangShaYiFu.JPG

ステージのメイクのまま、それとアンバランスなジャージ姿、
そしてその白いシャツもザリガニの汁で汚れている・・・

なんかこのアンバランスな艶めかしさが彼女なのかも知れんなと思う。

全員とイッキしてしこたま飲んだ彼女は、
また傍の事務所に社長(おっさん)のほっぺにChuってしてた。

まあキス魔と言って酔うとキスする女性はいるが、
彼女もそうなのかも知れないし、それがセクシー派で売ってる彼女ののし上がってゆく方法論なのかも知れない。

でも田舎生まれのさっぱりとした性格の彼女がやるとまるで嫌味がない。

頑張れ、農民の娘!!出来る手段は何でも使ってお前はお前のやり方でのし上がってゆくのだ。
そしていつか同期のZを見返してやれ!!

ps...

「君の曲は中毒性が高くてメロディーが頭にこびりついて数日仕事にならないのよ〜」
そう言うと彼女は面白い言葉を使った。

「そうなのよ〜私の音楽は"洗脳音楽"って言われてるの〜」

そうか「洗脳音楽(XiNaoYinYue)」かぁ・・・面白い中国語だなぁ・・・
などと考えながらしこたま酔っ払ってホテルに帰る。

朝起きて鏡を見てびっくりした。
何故ワシはこんなTシャツを着ておる!(◎_◎;)

ShaoYuHanTshurt.JPG

スタッフが着てたのを「ワシもこれが欲しい」と言って奪い取って着てるのぢゃな・・・
これでは最前列で野太い声で応援している気持ち悪いアイドルお宅と全く変わらんではないか!!(>_<)

完璧に「洗脳」されとる・・・

まあTシャツの着心地もなかなかいいので、
彼女の曲がまた頭の中をリフレインしている日にはこのシャツ着て街を歩いてやるか・・・

Posted by ファンキー末吉 at:17:14 | 固定リンク

2016年6月 3日

怒涛のスケジュールが始まる・・・

まあ音楽業界も「水商売」なんだから、
仕事はある時にしかなくて、ない時には全然ない。

だからある時に無理してでもやっとかなければならないのだが、
何せここ中国ではブッキングが全て突然過ぎる(>_<)

このふたつの仕事が来たのも先月、同じくベーシストの王偉(Wang Wei)という人間からのブッキングである。

そもそも彼は布衣のライブでトラに呼ばれてワシと一緒にやってから、何かっつうとワシと一緒にやりたがる。

「Funkyさん、とある歌手のバックバンドを僕らバンド組んでバンド形式で一緒にやりませんか?」

そう誘いが来たのは半年前、数回リハーサルをやって、
結局本番はスケジュールが合わず、一度も本番には行っていない(笑)

もともとはこの6月5日はアメリカのツアーが入ってたので
「行けないよ〜」
と言ってトラを入れてもらってたのだが、
「キャンセルになったので行ける〜」
と急いで連絡入れて初めての参加となる。

これが許飛(Xu Fei)という歌手。

アメリカツアーのために空けてたこのスケジュールにこれが埋まっただけで十分だったのだが、
「5月30日〜6月2日と6月8日は空いてますか?」
と連絡が来る。

もう芸術的である!!
3日はレコーディングで5日に許飛が西安なら、
ちょうどそこにすっぽり入るスケジューリングではないか!!

というわけで邵雨涵(Shao YuHan)の長沙が8日に入る。
(それにしても先日初のコンサートを開いてもう湖南大劇場でワンマンやるのか・・・凄いなぁ・・・ワシが関わり合うとブレイクするという都市伝説は本当かも・・・笑)

まあこれで万々歳なのである!!
5月29日まではちょうど張嶺(Zhang Ling)のツアーなので、
そこからまあ恐らく長沙からの戻り日になるであろう6月9日まで綺麗に埋まった!!

・・・なんてことが中国であり得るわけがない(>_<)

まあワシも悪いのだが、
5日に西安で8日に長沙なら途中一度日本に帰れるな・・・
と弾丸帰国スケジュールを入れている。

LuanShuが日本に会社を興すと言うので
(何やるんやろ・・・本格的に日本で音楽業務でもやるんかなぁ・・・)
「株やるからお前も役員になってくれ」
(それでワシ何やるんやろ・・・まあくれるもんは貰っとくけど・・・笑)
と言うのでどうしてもこのスケジュールで帰国して会社設立せねばいかんらしい・・・

まあこれがアダとなったな・・・

「じゃあ長沙入りは7日で、着いたらゲネプロね〜」
ワシ・・・6日に西安から帰国して7日にそのミーティング入れとるんですけど・・・

フライトを調べて、ミーティング後に上海経由で夜中に長沙に入れることがわかってそれを伝えると、
「ゲネプロどうすんのよ〜」
と泣きが入る・・・

ゲネプロって前回も夜中から始まったでしょ!!(涙)

だいたい中国でそんなに時間通り進むことの方が稀なので十分だろうと思っていたのだが、
しゃーないのでミーティングを6日の夜に動かしてもらって、
その夜中の便に飛び乗れば朝の3時過ぎに上海に着いて、
そこから朝いちの便で長沙に飛べる・・・

ちなみに6日に成田に着くのは午後1時35分、
そこから役所が開いてる時間に八王子まで帰ってとんぼ返りでミーティングしてそのまま羽田・・・

しゃーない(>_<)
まああとはスケジュールを押さえている6月2日までで邵雨涵(Shao YuHan)と許飛(Xu Fei)のリハを組めばそれで何とかなる・・・

というわけでリハーサル組みが始まる・・・
中国ではWeChatというLineのようなアプリでメッセージを交換するのだが、
まず邵雨涵(Shao YuHan)の方でコーラスの女の子だと思うひとつの発言からまた状況が一変した。

「私6月2日までは仕事入っててダメ〜」

おい!!

そもそもリハは5月30日〜6月2日の予定でしょ!!
それだから仕事受けたんでしょ!!

当然ながら
「じゃあリハは3日からやるしかないな、皆さんスケジュールは?」

3日はレコーディングで4日は許飛(Xu Fei)の西安が入ってるんだから無理でしょ・・・(困)

しゃーないから無理言ってレコーディングを2日にしてもらう。
もともと5日だったのを許飛入れたいから3日に動かしてもらったのだが・・・(>_<)

じゃあ3日と4日にリハしましょう!!

ワシ「4日は許飛で西安に行くから午前中じゃないとダメ!!」
スタッフ「じゃあ4日は朝8時から12時までリハです〜」
コーラスのお姉ちゃん「何で朝なの〜朝8時なんて声出ないじゃん!!」

おい!!

元はと言えばこのお姉ちゃんのせいでぐちゃぐちゃになってるんでしょ!!
などと言っても仕方がないので
「すみませんねぇ・・・ワシのせいで・・・」
と謝っておく・・・(涙)

そこで疑問・・・許飛(Xu Fei)のリハってどこでやんの?・・

バンマスの王偉(Wang Wei)に連絡する。
ちなみにこのふたつの仕事はどちらも彼がバンマスで、
しかも長沙の方は自分は来れないのでトラを入れてバンマスだけをやっている(驚)

「じゃあ3日の昼にしましょう」
おい!!・・・お前が入れた邵雨涵(Shao YuHan)のリハが入っとるじゃろ!!

「皆さん、リハ時間変更です。夜の20時からになります」

みんな「え〜なんで夜なの〜」
ワシ「すんませんねぇ〜ワシが昼間リハーサル入ってて・・・」

って何でワシが謝らないかんの!!!(怒)

というわけでマトメ・・・

ワシは今日3日は13時から19時まで邵雨涵(Shao YuHan)のリハやって〜
20時から恐らく夜中まで許飛(Xu Fei)のリハやって〜
夜中に帰って来て明日4日は朝6時に荷造りして出発して〜
8時から邵雨涵(Shao YuHan)のリハやって〜
12時きっかりに飛び出して空港行って西安行って〜
着いたら許飛(Xu Fei)のゲネプロやって〜
5日にコンサートやって〜
6日に西安ー成田に飛び乗って〜
八王子とんぼ返りして会社設立して羽田行って〜
上海行きに飛び乗って7日の朝3時に着いて〜
朝一番の便に乗って長沙行って邵雨涵(Shao YuHan)のゲネプロやって〜
8日は邵雨涵(Shao YuHan)のコンサート〜

さてと・・・出発するか・・・
まあ年末年始も似たようなスケジュールやってたから出来んことはないやろ・・・(笑)

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2016年6月 2日

中国で列車の切符を失くしたらこうなる・・・

Big John張嶺(Zhang Ling)の週末プチツアー、
北京を出発して湖南省長沙と浙江省杭州と回って北京に帰る行程なのだが、
近頃のバンドのツアーは列車移動が多い。

世界一音楽フェスティバルが多い(とワシは思っている)中国では、
最近のバンドメンバーやミュージシャン達はいろんなフェスを掛け持ちして、
ワシもそうだが当日入りや本番直前入りも珍しくない。

そんな中、北京空港は霧などの環境に影響されやすく、
飛行機が飛ばなかったり遅れたりすると終わってしまうので、
必然的に5時間かかろうが6時間かかろうが列車で移動することが多くなってしまうのだ。

朝の渋滞を考慮して3時間前に院子を出発して、
(ちなみに張張は2時間前で見事に乗り遅れ)
更に5時間かけて長沙に辿り着く。

まあ今では新幹線網が発達しててどこにでも(ウィグルとかチベット無理かも)その日のうちに着くのだから便利になったものだ・・・

チケット購入や支払いがネットで日本より数段便利に出来る中国では、
バンドのマネージャーがネットでチケットを購入して、
その情報をWeChatで送って来る。

まあ発券までやってチケットそのものを渡される時もあるけど、
そのためにはマネージャーが駅かどこか発券出来るところまで行ってその後に各メンバーと会うスケジュールが不可欠で、
仮に誰かひとりがみんなの分のチケットを持って駅集合にしたとしても、
まあどの国にもいるのだが張張(Zhang Zhang)みたいな遅刻する奴がいるとまためんどくさくなるので、
まあ今では大体このように情報だけが送られて来る場合が多い・・・

鉄道駅に着いたら駅に入るためにふたつの検問がある。
ひとつは爆発物検査、ひとつは「票,证,人,一致」つまりチケットに紐付けされた身分証明書と本人とが全て一致しなければ駅に入れないというわけである。

まあ飛行機と同じでパスポートを忘れたらもう駅にも入れないというわけである。

チケット忘れても同じ。
これから乗るチケットを持ってない人は駅にも入れない。

ワシの場合はまずチケットを発券するために並ぶことから始まる。
中国の第2世代身分証を持っている人は自動発券機で並ばずに発券出来るが、
外国人は身分証がパスポートなので必然的に長蛇の列を並ぶことになるのだ(>_<)

並んで順番が来たらパスポートと一緒にWeChatで送られたこの情報を見せる。

TicketNumber.JPG

特に大切なのは上の方にある予約ナンバー。
端末でこの予約ナンバーを紹介して、
そこに打ち込まれている身分証番号(ワシの場合はパスポート番号)とを照合してチケットを発券する・・・

ということで3枚の切符がここでもらえるわけだが、
今から乗るチケットはポケットに、
そして残りの切符はパスポートと一緒に大事にしまっておく・・・

行きはそのままスムーズに長沙まで移動!!
ライブが終わり、杭州に移動の祭に問題が起きた。

残る切符は2枚、今から乗るチケットはポケットに入れ、
残り一枚のチケットはポシェットの中のパスポートと一緒に入れておいた・・・

はすなのだがいざ列車に乗ったら見つからない(>_<)

だいたいにして高々列車に乗るのにパスポートを見せる機会が多すぎるのだ!!
多い時には列車の待合室に入る時にも取り出して、
ホームに入る改札のところでも取り出さねばならん・・・・

というわけでどこかでパスポート出した時にくっついてぽろんとこぼれ出してしまったのだろう・・・

ないもんはしゃーない!!
帰りはもう飛行機で帰ろうとばかり安い便を探す!!

列車だと北京に着いてからまた2時間ぐらいかかるが、
うちの院子は空港の近くなので飛行機だと着いて1時間かからない。

しかし張嶺がこう言う・・・
「簡単じゃね?杭州着いたら窓口で"失くしたからまた印字してくれ"で済むんじゃね?」

うーむ・・・
確かに中国のチケットにはパスポートナンバーも名前も印字されていて、
他の人が拾ったところで使うことも出来ないのだから、システムとしたらそのまま印字し直してもらえばそれで済むような気もする・・・

杭州に着いて迎えに来たライブハウスの人もみんなも待たせたままひとりで窓口に行って並ぶ・・・

最初に行った窓口ではつっけんどんに「1番窓口に行け」と突っ返されたが、
1番窓口では丁寧に説明されてこんな説明書までもらった。

FogetTicket1.JPG

まあ要するに同じ便の同じチケットをまた新しく買って、
列車に乗って列車長とやらに何やら証明書を発行してもらい、
それを持って24時間以内に払い戻し窓口に行けば払い戻してくれるらしい・・・

ワシ・・・もう飛行機で帰りたいし、
失くしたチケットそのままキャンセルしてくれたらそれでいいんですけど・・・

「その手続きはチケットを発券した窓口でしか出来ません」

・・・ということは、
飛行機で帰って家に着いても、
その払い戻しのためにまたわざわざ北京西駅まで往復せねばならんのか・・・

「列車で帰ります(涙)」

というわけで、ライブ終わって3時まで打ち上げして、5時に起きて何とか杭州駅まで遅れずに辿り着いた。

念のために会う職員会う職員、安全検査の職員や、改札の職員や、列車に乗る時の車掌さんやら全員にその説明書を見せてどうしたらいいのか聞く。

やはり取り敢えずは乗って座って、列車長とやらに会って・・・
・・・ってどうやって会うんじゃい!!どこにおるんじゃい!!(怒)

まあ列車が発車してドアが閉まったら列車じゅう探し回れば会えるじゃろう、
問題は睡眠不足で二日酔い(まだ酔ってる)状態で、
気が付いたら爆睡しててこのまま6時間列車長とやらに会えずに北京に着いて放り出されてしまうことである・・・

寝たらいかん・・・寝たらいかん・・・

眠気まなこを擦っていたら車掌さんがスマホを持って回って来た。
若くてむっちゃ可愛い女の子である。

スマホの画面にはワシのチケット情報が表示されていて、
そのワシの座席目指して来たようだ。

「あのう・・・この方ですか?」

SUEYOSHI SATORUなどの日本名が表示されても中国人にはなかなかすっと読めるものではない。
恐る恐るそのスマホの画面をワシに見せて聞いて来る。

「そうです。証明書発行の件ですよね」

ワシがそう答えると彼女は可愛い顔をもっと可愛くくしゃっとさせて
「わー、よかった〜中国語が喋れるのね、外国人だからどうしようかと思って・・・」

もうね、か・わ・い・い・のだ〜(涙)

「列車長は9号車にいますので北京に着く直前、
そうですねぇ・・・13時着だから12時50分に9号車に行って列車長を訪ねて下さい」

ところがねぇ、隣のおっさんがワシが外国人だとわかるとワシの全ての行動を珍しそうに覗き込んで来るので鬱陶しい(>_<)

パソコンを取り出せば「おう、日本語だ!!どうやって打つんだ?」
車内販売を頼めば「お、外国人なのに中国語喋ってるぜ」

あのね、や・か・ま・し!!!!

そんなこんなで6時間、爆睡も交えて時が過ぎてゆくと、
またさっきの可愛い子ちゃんがやって来てこう言う。

「9号者には来なくていいです。列車長がここに来ますのでこの席で待っていて下さい」

また爆睡・・・もうすぐ北京に着くぞという頃に、
列車長ではなくまたこの可愛い子ちゃんがやって来た。

「私が貴方を連れて行きますのでこのまま降りたら私に着いて来て下さい」

もうね、全中国じゅうの職員という職員にこんなに優しくしてもらったことはこの26年間
の中国生活で一度もなかったので(いやこれホンマ)、
もうヘタしたらこの子に惚れてしまいそうである(涙)

駅に着いたら彼女はホームに突っ立ってるおっさんとこにワシを連れて行った。
言われた通りパスポートと切符を見せて、彼女が書いたのであろう手書きの書類にこのおっさんのサインをもらってハイおしまい・・・

FogetTicket2.JPG

これだけ?手書き?・・・

このまま可愛い子ちゃんはほっとしてまた飛びっきりの笑顔で帰って行ってしまい、ワシはおっさんとふたりで取り残されてしまう。

「出站口(ChuZhanKou):出口の意味」
と言って犬を追い払うような手振りをする。

中国やなぁ・・・(涙)

「出站口行ってワシはそれからどうしたらいいの?」
そうワシはおっさんに聞くのだが、
「出站口行ってそこにいる人に聞け!!」

しっしっしっ

もうね、これが中国、This is Chinaよ(涙)
出口から何からまた会う職員会う職員に聞いて回る羽目になる・・・

しかし出口に着いて初めて気付いたのだが、
これはワシが乗った北京西駅ではない。
着いたのは北京南駅ではないか!!!

まあ日本で例えて言うと、新幹線上野駅がまだ開通してなかった頃に、
大宮駅から出発してツアーして、着いたら東京駅だったみたいな話である。

例えばこれがまた窓口で
「発券した駅じゃないと払い戻し出来ん!!しっしっしっ」
などと言われてしまったら、
まあ例えて言うと、東京駅にやっと着いたのに大宮駅まで行って払戻せと言われて羽田近くの家に帰るみたいなもんである。

確か窓口には「払い戻しは発券した駅で支払った方法への払い戻しとなります」と書いてあったような・・・

このチケットを買ったのは張嶺のマネージャーで、
きっとネットで支払ってるからそこに払い戻しとなるのかも知れないが、
まあそれでも北京西駅まで行くよりは全然マシである。

払い戻し窓口で待つ!!・・・
順番が来る・・・
書類とパスポートと切符を出す・・・

緊張・・・

「手数料がかかりますがいいですか?」

おっ!!出来るのか!!手数料などなんぼでも払ってやる!!
って「じゃあ払い戻ししません」などという客がいるのか?!!(笑)

払戻し金は現金で来た・・・
ということはきっと失くしたチケットを払い戻したのではなく、
新しく買ったチケットを払い戻したのであって、
「その失くしたチケットの列車にちゃんと乗ってましたよ」
という証明書で、乗って着いた北京南駅で払戻せたのだ・・・

よかったよかった・・・もうね、モノは失くしません!!
いやホント、もう今度からチケット入れる場所考えます!!

まあパスポート失くすよりはマシやけど・・・

(関連記事:中国でパスポートを亡くすとこうなる・・・)
その1
その2
その3
その4
その5

Posted by ファンキー末吉 at:10:55 | 固定リンク