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2021年11月24日

ドラムで「歌う」ということ

よく「ドラムで歌う」という言葉が使われる。
「歌ってるようにドラムを叩く」とかもそうである。

私もよく言われる・・・(笑)

まあ「歌う」イコール「表現する」ことなのであるが、その表現の仕方についてわかりやすい動画があったので紹介したいと思う。


その前にこの動画を見て欲しい・・・

若くして日本で亡くなった香港のバンド「BEYOND」の黄家駒の遺作となったこの曲・・・
残されたBEYONDのメンバーのうちのふたり、WingとPaulのシンガポール公演のリハーサルである。

2:10ぐらいからのFIllからフォルテシモのセクションの後、この曲のテーマメロ(アレンジャーの梁邦彦さん、ほんまに物凄いいいメロディーを作ったものです(涙))に入る時に、すーっと力を抜く・・・そのことによって本当に「悲しい」感覚が湧き出て来て涙が出そうになる。
(と言っても決して早送りしてここだけ見ないように!!最初から見てここまで来ないとこの感覚はわかりません)

実際私はここでいつも彼らとの思い出、そして人が死んでゆくという不条理、葬式に行った時に見たあのたくさんのファン達の涙の絶叫を思い出して泣きながら叩いている・・・

ほんまに「このドラマーはどんだけ悲しいことを経験して来たんじゃろ・・・」と人ごとのようにいつも思うのだが、例えいくら悲しいことを経験して来たからと言ってそれが叩けるわけではない。

当然ながらそのための「テクニック」があるのだが、これが本当に言葉で説明するのは難しい(>_<)・・・感じる人には感じるし、感じない人には全く感じない・・・(まあそれが「音楽」なのであるのだが)

「ドラムを教えて下さい」という中国人ドラマーにいくらこれを説明しても理解してもらえない。

「弱く叩けばいいんですか?そんなことでいいんですか?」・・・いやいや、そういうことじゃないから!!(怒)

そもそも多くのドラマーは「バラードぐらいもう叩ける」と思っている(>_<)
甘い!!・・・お前は全く叩けておらん!!(怒)

このリハーサルの後に行った本番の時に、リハーサルは見ていないPaulのバックバンドの香港のミュージシャンが、私がステージを降りた途端に私を取り囲んで、全員で両手を上げて神様のように私を仰いだ!(◎_◎;)

「押しては引き、引いては押す!!本当に凄いです!!」・・・泣いてるやつもいた・・・(笑)

まあこの曲は彼らにとっても思い入れの大きな曲やからのう・・・わかる人にはわかると言うことか・・・

まあそんな「わかる人にしかわからないこと」の積み重ねが「音楽」である。

その最たるものが、前回ブログで説明したスネアの音色の使い分け・・・(まあこれは末吉ならではの「歌い方」なのだが)

この同じ音量、同じ音色を命懸けでキープするという作業は、歌の人が音程やニュアンスをキープしようと命懸けで戦っている作業と同じなんだと思う。

歌の人は音程や声質やそれこそ物凄く色んなことを操作して「歌う」という「表現」をやるわけだが、自分で言っちゃぁ悪いが「ドラム」なんて楽器はたかだか「音量の大小」「音数の多少」ぐらいしか表現する武器がない(>_<)

まああるとしたら上記のスネアの音色の使い分けによる「音色」・・・でもやっぱ歌の人の表現力には負けるわのう・・・(>_<)

ところが「ロック」という音楽におけるドラムには「爆発力」という大きな武器がある!!

いわゆる「怒り」の表現なのだが、これはある意味ボーカルよりも生音が大きいぶん爆発力は大きいのではないかと思う・・・

まあこれも、怒りっぽい人が爆発力があるのかと言えばそうではない。
人間には喜怒哀楽が必ずあるのであるが、それをどう抽出してどうプレイするか・・・まあそれにも「テクニック」があるのだが・・・


とりあえず前のBEYONDの曲に話を戻そう・・・
上記の楽曲は、それまでずーっと抑えて叩いて来た2コーラス分を払拭するように、このセクションをフォルテッシモで叩く「爆発力」があってこそ次の悲しみが大きく表現出来るというわけである。
(ドラマーの諸君、乱暴に言うと「音の大きなドラマーの勝ちですぞ」笑)

今ここでこんなに偉そうに「表現力」とか言ってるが、私とて昔から出来たわけではない。
若かりし頃は単なる音が大きいだけのドラマーだった若造が、ある瞬間に「お前ええやん」と初めて言われたのは、初恋の人に振られた時(笑)

もう死のうと思ってドラム叩いてたもんなぁ〜・・・(大笑)

それでもやはり表現は「フォルテッシモ」だけで、きっと「ピアニシモ」の表現力はまだまだ皆無だったに違いない。

クラシック音楽奏者になった古い友人に「凄いことやっとるんか知らんけど、あんたのドラムには空間がない」と言われたことがある。

その後、Jazzなどをやり初めて数年後、やっと「押し」だけではく「引き」も覚えたんやろな、「むっちゃ歌えるようになったなぁ」と同じ人から褒められてむっちゃ嬉しかった・・・\(^o^)/

転機となったのはおそらくこのライブ・・・

ツアーに関するミーティングで、
「ドラマーとして言わせてもらうと」
などと言う私の発言に中野がキレて
「お前のドラムなんか誰が聞いてるんだよ!!」
と言って大喧嘩になったことがある・・・

そんなツアーのメニューの中のこの曲に、中野が「ドラムソロ入れろよ」と言ったのでとても驚いた・・・

まあ前述の発言は売り言葉に買い言葉だったのだろう、「音楽が全くわかってない」などと思って蔑んでた(スマン)中野は、実は一番私の「爆発力」を理解していたのだ。

当時はJazz界にもどっぷり足を突っ込んでたので、どんなテンポのどんなリズムでもソロが取れる自信はあった。
でもこのようにフリーテンポのソロというのは苦手・・・そやかて、言うたら「適当に叩いてるだけ」とちゃうん!!(>_<)

ただがむしゃらに「何か」を表現しようともがいて叩いたワンツアー・・・

この曲は死んだ黄家駒に向けた追悼曲である。
最後に会ったのは私のJazzセッションの時・・・
「凄いよ!!ほんとに凄い!!次はいつこれが見れるの?毎月やってんの?絶対見に行く!!」
これが彼と交わした最後の言葉となった・・・

「ロックドラマー」の私がJazzをやったって誰も見に来ようなんて思わない、
売り上げや数字が伴わないものには鼻も引っ掛けない日本の音楽状況(ファンキー末吉ブログ:亜州鼓魂を巡る日中のいろんなドラマ)、
そして友人の死・・・色んなことに対する絶望感や怒り、それが「表現」となって出て来たのだろう・・・今聞いても非常に素晴らしいドラムソロ(4:30辺りから)である!!

誰にもわからなくてもいい・・・自分が正しいと思うものをやっていくしかない!!
そんなことを「悟った」ワンツアーだったのだろう・・・

驚いたことに、中野が私にそんな「買い言葉」を言わなければならなかった当時の状況を作ってた元凶である、所属事務所の幹部(現社長)が、初日を見に来てライブが終わって開口一番に私にこう言ったのだ。

「凄ぇよ〜末吉〜まるでドラムが泣いてるみたいだったよ〜」

そしてこのライブを見に来ていた亜州鼓魂のジャケットデザイナーは私にこう言った・・・

「末ちゃんがいなくなっちゃう・・・末ちゃんだけが違うところを見てる・・・違うところに向かって音楽をやってる」

どこを見てたのかなんかはわからない。
幼稚な言葉で言えば、「天に向かってドラムを叩いてる」ようなもんか?・・・

数字が取れなくたって、誰にも認められなくたって、天にいるあいつや、若くして死んだ姉や、色んな魂が自分を見てる!!だからそれに向かって俺はドラムを叩くんだ・・・

そんなことを思っていたのだろう、そのデザイナーが言った通り、爆風スランプはその後活動休止となる・・・

数十年経って今この映像を見ると、そのドラムソロよりも、その後のフォルテシモの演奏の方が涙を誘う・・・

この男・・・ついに「フォルテッシモで悲しみを表現する」ということが出来るようになったのか・・・(笑)


・・・と、まあここまでファンタスティックなことばかり書くと、さて「どのように」叩けばそれが出来るのかということがますますわからなくなる・・・

そこで最初に言った「わかりやすい」映像があったのでそれをご紹介しよう〜

布衣の先日の深圳でのドラムカメラの映像なのだが、イントロのハイハットを注意して聞いて欲しい。

最初の4小節は平坦に叩くしかないのだが、
(それでも左手でちゃんと強弱をつけられるようになっとる笑)
その後の最初のバスドラとシンバル、これはメゾフォルテで叩くのだが、その後のそれを拾うハイハットのフレーズ・・・
チキチキチーというフレーズは、そのメゾフォルテを叩く前の同じフレーズよりボリュームがはるかに小さい。

それは「次がフォルテではないですよ」という呼び水だし、その次のチチャーチャーというフレーズは、後にいくほど音量が小さくなっている・・・

それがこのドラマーの「歌い方」!!

どちらかと言うと、バンドに対するというより、同期で流しているストリングスを「指揮」しているのだ。
(このストリングスも自分で書いてレコーディングもしているので)

毎回ニュアンスの違うこの4小節のハイハットを経て、最後のチキチキチーはもうフォルテッシモ!!・・・次に大きな爆発力が来ますよ〜!!

そうそう、この爆発力がこのドラマーの取り柄なのよね〜・・・デカい音で叩けんなったらドラムやめないかん(笑)

この4小節を例えばドラムマシンに打ち込んだとしたら、それこそハイハットの全てのベロシティーを全部細かく調整せないかん・・・それはそれは大変な作業である(笑)

だから生ドラムは機械のドラムより素晴らしいのですよ!!
音の強弱だけで色んなことを「表現」出来る・・・

ここでまた前述の中国人ドラマーはこう言うでしょう・・・「そんなことでいいんですか?」(笑)

ではそれと全く同じことを何十年も前からやっている素晴らしいギタリストのプレイをご紹介しよう〜!!

さすが「ブルースの神様」!!・・・この人のギターは、ワンフレーズの中で「ひとつとして同じ音量の音がない」!(◎_◎;)

それが「表現力」なのですよ!!

そう思ってまた爆風のあのドラムソロを見ると、なるほど「あいつもやっと入り口まで来たな」という感じである(笑)

誰に言っても鼻先で笑われるけど、私のルーツは実は「ブルース」なのよ〜
これ言ったらブルースギタリストの西野さんに「え〜?」とあからさまに嫌な顔された(>_<)

まあ誰にもわからなくてもいい、死ぬまでやっていくのみなのである・・・

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