ひとりドラムの軌跡

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2017年5月 9日

Funky末吉トリオin上海

中国で商売をなさってる日本人などが北京でのFunky末吉トリオのライブを見に来て下さって、終了後に一緒に飲んだりして恐る恐るこんなことを聞いて来たりすることがある。

「Funkyさんぐらいになると、このライブでお店からいくらぐらいのギャラをもらえたりするんですか?」

・・・(苦笑)

「自分が一生懸命毎日仕事をしているのと同じように末吉さんもこのように仕事をしている。
自分の収入と比べて一体その収入はどのぐらいなんだろう」
という素朴な疑問なのであろう・・・

そんな時にワシは分かり易くこのように答えることにしている。

「音楽の仕事には大きく分けて二つの種類というか方向性があります。
ひとつは人の音楽をお金をもらって演奏する、
もうひとつは自分の音楽をお金を払って演奏させてもらう。
どちらも音楽家として大切な活動なんです。
今日のライブは後者の方です」

まあ実際はお店にお金を払ってるわけではないが、
日本の数分の一の入場料を店が半分ほど取って残りを出演者に配分してくれる「チャージバック」というシステムでは、
それを各メンバーに均等に分配して残りでこうして酒でも飲んだら交通費も合わせて自分自身は完璧に「赤字」である。

しかしまあ、これだけ分かり易く説明しても首をかしげる人はいる。

「自分は今の仕事をお金を払ってまでは絶対にしようとは思わないのに、
なんでプロであるミュージシャンがお金を払ってまでここで演奏をせねばならないのか??」

という感覚なのであろうか・・・

実家のある高知に五星旗を連れて行って、親戚のおじさんに
「おまんはこれでいくら貰えるがよね?」
と聞かれたことがある。

同様に答えると、
「ほなぁ、それは仕事ではなく"趣味"いうことながやね」
と言われて、
「うーむ・・・それも違うのだが・・・」
と返答に困ったこともある。

要は「音楽家」なのであるから自分の音楽は追求しなければならない。

それがたまたま「金になる」音楽だったら言うことはないのだが、
往往にしてそんな音楽ほど金にはならない・・・

「自分の音楽以外はやらない」という高尚な音楽家の方々も多くいらっしゃるが、
ワシ程度(ぐらい?)の音楽家だと人の音楽を演奏することにさほど抵抗はない。

まあ元々が日本でも腕には自信があったのに爆風スランプの名前のせいでスタジオミュージシャンとして生きられなかった反動で、中国でこうしてスタジオミュージシャンとして暮らしていることは非常に幸せだと思っている。

が、まあそればかりをやっているのではだんだん「自分」というものがわからなくなってしまう。

音楽なんぞ「仕事」にした時点でいろんなストレスが生まれ、
「趣味」でやってた時の方がどれだけ幸せかと思っているので、
自分の中で常にそのバランスを取りながら一生やり続けたいと思ってるわけだな・・・


そんな中で「是非上海でこのトリオでライブをやって欲しい」というF夫妻の強い要望でこのライブが実現した。

蓋を開けてみるまで収入がいくらになるかわからない店のチャージバック方式に対して、
「宣伝頑張るから、最低100人入ったぐらいの金額は私たちが最低保証します」
と言ってくれた!(◎_◎;)

おまけにその前日に日本人関係のイベントを取ってきてくれて、
「そこで翌日の宣伝をすれば集客になる」
とか、
「よかったらうちで泊まって下されば宿泊代も浮くでしょ」
と色々考えて下さった。

いいことにワシと有希子(よーしーず)と張張(Zhang Zhang)は週末は爽子(Shuangz)のツアーなのだから、ツアー先から北京に帰る行程を上海に変えて貰えるだけで交通費も何とかなるだろうし、
前回のように結果赤字で自腹でメンバーにギャラを払わねばということもなさそうだ\(^o^)/

いいことにワシはちょうど上海で張嶺(Zhang Ling)の音楽フェス出演も入っているので、
ワシの移動はその主催者に出させればもう交通費に関しては確実であろう!!

・・・と思ったらそうは予定通りにいかないのがこのデブである(>_<)


そもそもがこいつも張嶺(Zhang Ling)ブルースバンドのメンバーだったのだ。

まあこんなスケジューリングをやってるのだから愛想もつかされるだろう、
いつの間にやら他のメンバーがキーボードを弾いていてWeChatのグループからはデブは外されている(笑)

今回のことで上海ではデブにこんこんと説教してやろうと思ったがやめた。

どうせこんなことをやってたらそのうち干されるだろうから、
そしたら現状デブが忙しくてあまり活動出来ないトリオのスケジュールがたくさん取れるようになって万々歳ではないか!!(笑)

まあそんなこんなで張嶺(Zhang Ling)側が張張(Zhang Zhang)のチケットを取ることはないわけだから爽子(Shuangz)側に取ってもらおうと思ったらまた
「僕そのツアー行けません・・・」
と言い出すではないか・・・(>_<)

「なら他の仕事をやるんだろ、そこの主催者に北京戻りではなく上海行きを取ってもらえ」
と指示、
上海からの戻りは、北京に戻るのではなく、そのまま一日早く新疆ウイグル自治区に行くチケットを爽子(Shuangz)側に取らせればよい・・・

と思ったらデブがまた、
「僕・・・新疆にも行きません」
と来た!(◎_◎;)

全くもってこいつのスケジューリングはもうどうしようもない(>_<)
まあワシの仕事は命がけでスケジュールを守るだろうから、
他のことはもうどうでもいい、
どうせこんなことを続けているときっと干されるだろうからそしたらトリオのスケジュールも入れやすくなるというものだ!!!\(^o^)/(笑)


というわけで、ワシは張嶺(Zhang Ling)のイベントの主催者にチケットを取って上海入り!!
有希子(よーしーず)のチケットは爽子(Shuangz)に取ってもらって上海入り!!

張張(Zhang Zhang)はここに至って、
「上海のイベントは夜ですよね、僕は前日貴州省の田舎町でイベントなので・・・」

おいおい、夜はワシは張嶺(Zhang Ling)のイベントなのでトリオの出演時間は昼間にしたと伝えたぞ!!
そのやり取りをスクショしてデブに送りつける。

「啊(あ)・・・」

そうそう、イベント終わったらお前が自分で車手配して貴州省の省都貴陽まで行くのだ!!
そうすれば始発の飛行機で上海まで飛んでイベントには間に合うじゃろ、
スケジュールを忘れてたお前が悪い!!それぐらいは自分でしろ!!(笑)


兎にも角にも当日、上海のスタッフ一同は張張(Zhang Zhang)が本当に上海に来るのか心配してたが、
なーに、来るだろう、さもなくば本人が親と慕うこのワシとは金輪際会うことも叶わなくなるのだから本人も命がけだろう・・・(笑)

ワシは朝から張嶺(Zhang Ling)のイベントのリハ!!

そしてワシ自身のサウンドチェックとなった頃にデブからメッセージが入る。
「Funkyさん、着きました〜僕はどこへ行けばいいんですか?・・・」

それも既にちゃんと送ってある!!(笑)

こちらのサウンドチェック終わって飛び込みでJapanフェスの本番!!

20170501JapanFesShanghai.jpg

この日のイベントの初っぱなに2曲だけの演奏だったが、
デブもちゃんと間に合って万々歳である・・・


翌日のライブはおかげさまで大盛況!!

打ち上げはいつものように居酒屋「勝」!!
言わずと知れた「被告勝山」の店(笑)Live Bar X.Y.Z.→Aのグループ本店である。

かくして色んな人にお世話になりながらFunky末吉トリオ上海公演は無事終了!!
上海の皆様、色々お世話になりました!!

おかげさまで「自分の音楽」を思う存分やることが出来ました!!

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作品は極上だけど人間は極悪ツアー終盤!!