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2015年11月 3日

映画音楽間もなく終了!!(か?)

「映画は監督のもの」と言われるが、
なるほど「売れる曲を作れ」と言われるより、
「監督が気に入る曲を作れ」というミッションの方が
不特定多数の機嫌を取るよりも楽だし分かりやすいし、
何よりもそこにいろんな高い音楽性を入れてゆけるのでやりがいがある。

まあ日本の歌謡界とやらで
「聞く人はバカなんだからそんな高い音楽性を入れると売れない」
などとと言われたことがあるが、
そんな世界よりは断然やりがいのあるのがこの世界である。


そもそも今回のこの仕事、今では映画音楽界でも大家となっているLuanShuが受けた仕事が彼がやれなくなってしまい、その兄のLaoLuanがワシを紹介して今に至っている。

仕事的に言うとLaoLuanがワシの「クライアント」なのであるが、
そことワシががっちりと意思疎通が出来ているとこれが非常にやり易い。

最初は片头曲(オープニングテーマ:ここの最後に書いてるやつね)の製作から始まり、
ワシがX.Y.Z.→AのSusperiumを持って行ったら、
「歌モン作ってどうすんだよ!!こんなのを作るんだよ!!」
と言って軌道修正してくれてから、その後彼がワシの作った音楽に口を出すことは全くない。

その後「戦争のテーマ(ここに書いてあるやつね)」を作った時には、
制作側とのWeChatの連絡網の中で手放しで「非常好(とても良い)!!」と言ったっきり、
それから彼の主な仕事は、ワシの曲を受け取ったら「收到(受け取ったよ)!!」とか「特別好!!(むっちゃ良い!!)」など「褒めちぎる」ことであるかのようだ(笑)

まあこれは非常に助かる援護射撃である。
「どれどれ」と制作側がそれを聞いて、その先入観で同じように「非常好(とても良い)!!」とか思ってくれたら言うことはない。


ところが最後にこれが崩れた(>_<)
制作側のトップが、片尾曲(エンディングテーマ)のイントロがどうしても気に食わないと言い出したのだ。

やり取りは関係者が全部参加するWeChatのグループチャットで行われてるのだが、
LaoLuanが少々キレかかってるので「まあまあまあ」とばかり、
「じゃあイントロ作り直しますんで〜」
と明るく書き込んでおく。

イントロなんか何度でも作り直してやればいいのだ。
曲や仕事ごと全部ボツになるより全然いい(苦笑)

とりあえず仮歌を入れた段階で聞かせないと判断が出来ないということで、
張張の(元)彼女のムーヤオをブッキングした。

MuYaoRecording.jpg

相変わらず可愛いねぇ・・・
性格も彼の歴代彼女の中で(全部知っている)一番いいのに別れやがった・・・
なんてことはいいとして、
取り敢えず曲のキーに関しては「ちょっと高いかな」とは言われたけど、
X.Y.Z.→Aと同じAmのキーにした。

彼女のアドバイスによると、(彼女の歌入れもそうだったが)
ちょっと高いキーで歌手がスタジオで努力して歌い上げた方が結果が良いということだ。

まあ歌うのが女優さんで「歌手」ではないのが心配なので一応Gmのキーでも歌ってもらう。

高いキーで聞いた先入観もあるのだが、
この曲は「確かに歌いやすいは歌いやすいんだけど・・・」というその低いキーはどうも暗く聞こえてしまう。

そう、やっぱマイナーキーのゆっくりとしたバラードってどうしてもジメっとしてしまうのよね〜
監督が「片尾曲(エンディングテーマ)にはパワーが必要」と言ってたので、
歌い方も中国人歌謡歌手が好む「囁くように」というのは避けて「喉を開いて」歌ってもらった。

まずはLaoLuanに聞いてもらってOKをもらってから参加者全員に送りつける。

LaoLuanは例によって「非常好(とても良い)!!」とメッセージを送り、
ワシ個人にはこんなメッセージを送って来た。

「この曲って李慧珍(Li HuiZhen)に書いた曲だろ?」

厳密には違う。モンモンというアイドルに書いたのだが、
彼女の喉もやはり李慧珍(Li HuiZhen)と似てるところがあり、
結局は中国ロックバラードを書く時ってワシはいつも李慧珍(Li HuiZhen)のことが頭にあるのかなと思ってしまう。

そりゃそうだ。彼女のアルバムがワシの作曲プロデュース出世作であるし、
その経験から知らず知らずのうちにムーヤオへのディレクションもそのような方向になってしまったのかも知れない・・・

歌の人も含めてスタジオミュージシャンって凄いからねぇ、
「こう歌って」と言ったら本当にどのようにでも歌える(驚)

作曲者が同じというのもあるが、
きっとワシのディレクションを受けて李慧珍(Li HuiZhen)のようになってしまったのだろう。

ワシとLaoLuanは20年前のあの頃の気持ちに浸ったりして、
「これはいい作品だ・・・」
と感慨にふけっていた。


ところが制作側のトップの女性プロデューサーはこれを聞いて猛烈なダメ出し!!

「聞いたけどこれ、まるで男性が歌う歌みたいじゃん!!アレンジ全部やり直して!!」

LaoLuanはこの段階で既にキレてしまってWeChat上であわや喧嘩が始まりそうである。
ワシは「はいはい、じゃあアレンジやり直します」とコメントしておいた。

アレンジなんか何度でもやり直してやればいいのだ。
曲や仕事ごと全部ボツになるより全然いい(だんだん涙)

実はここで彼女が「ロック」というものに拒絶反応があることが段々明らかになって来た。
「ロックって何がロックなのか私には全然わからないけどね、よくないものはよくないの!!これは私の考えだけど会社の考えもほぼ同じよ」

そりゃそうだ・・・あんた会社のこのプロジェクトのトップだものあんたの考えが会社の考えですよ(>_<)
となったわけである。

ところが実はこの段階で監督はこのバージョンにOKを出している。
「映画は監督のもの」という原則がここで大きく崩れて来たのだ。

「ねえ、監督とプロデューサーってどっちが決断権強いの?」
方言(FangYang)がニヤニヤして親指と人差し指を擦り合わせるジェスチャーをしながらこう答える。

「金払ってる方が偉いに決まってるじゃないですか」

しかし彼も面白くないのだろう。
「全くもって何も音楽のいい悪いもわかっちゃいない!!」
と文句を言う。

「いい悪いは関係ないんだよ、その人が好きか嫌いかだよ。決断権持ってる人が嫌いなら仕方ない。もうひとつ柔情版(優しいバージョン)作るしかないね」

LaoLuanはLaoLuanで
「クソッタレ!!何で二つもバージョン作らなきゃなんないんだ!!」
とまだ怒りが収まらない様子・・・

プロデューサーは直々に彼にご機嫌お伺いの電話をかけて来たと言うが、
まあワシが働けばいいのよ、ワシが働けばね・・・(どっぷり涙)


さて、柔情版(優しいバージョン)となるとキーも落として仮歌を歌う人も変えた方が良い。
実は大きく変わっているのに、声が同じであることが原因となって
「全然変わってないじゃない」
などと言われたら元も子もない。

LuanShu青島コンサートでムーヤオと共にコーラスをやってくれた王馨悦(Wang XinYue)に発注した。

WangXinYueRecording.jpg

いやね、ワシもうディレクションせんし・・・
ワシがしてまた「ロック」になったらたまらんし・・・

というわけでディレクションはLaoLuanに任せてビールを飲む。
飲みながら久しぶりに李慧珍(Li HuiZhen)にメッセージを送ってみる。

「いやね、今映画音楽やっててね、バラード書いたらLaoLuanが君に書いた曲だろって。
やっぱ俺のロックバラードって君がルーツなのかねぇ・・・
今柔情版作っててLaoLuanがディレクションしてるんだけどね、
目標は"李慧珍に似ないこと!!(笑)」

「どんな目標よ!!でも、知ってるわよ、貴方が私を愛してるってことは(笑)」
など冗談を言い合ってたのだが、送った曲を聞いた途端に今度は彼女が怒り出した!(◎_◎;)

「むっちゃいい曲じゃないの!!その人たち耳悪いんじゃないの!!私が歌うわ!!(怒)」

いや、あんたまで出て来たらややこしいので勘弁して欲しい(苦笑)


とかなんとかやってるうちに柔情版(優しいバージョン)完成!!
送りつけたらまたダメ出し(>_<)

「全く変わってないじゃないの!!」

いや、大きく変わってるし(>_<)・・・
思うにこれはやっぱイントロやな・・・

ということでワシはもうアイデアがないのでニューフェイスの園田くんに発注して、
新しいイントロに差し替えてさっさと女優さんの歌入れ!!

いや〜この辺はさすがLaoLuanは上手いなぁ・・・
既成事実を積み重ねてどんどんやり直しをさせないように持ってゆく・・・

歌さえ入れてしまえばあとはイントロ直すだけだもんね〜(笑)


幸か不幸かその歌入れの日はワシは日本にいて参加出来なかった。
WeChat上でLaoLuanは
「順調に終わったよ〜歌い手さん真面目で一生懸命頑張った!!」
と全員にメッセージを送って来たが、エンジニアの方言(FangYan)は、
「勘弁して下さいよ〜」
とばかり徹夜で歌をエディット!!(笑)

なにせ歌が下手だったらすなわち「曲が悪い」になってしまうので命がけである(涙)

「コーラスをいっぱい入れて歌を誤魔化せ!!」
LaoLuanからミッションが下る!!

仮歌を入れてくれた二人に来てもらってその歌に被せて本チャンコーラス入れ!!

MuYaoWangXinYueChoRecording.jpg

いや〜サビでは主旋律もちゃんと歌ってもらってるもんね〜
コーラス上げたら主旋律歌ってる人リードボーカルと合わせて4人!!

まあこれだったら文句ないでしょう・・・


・・・と思ったらまたダメが出た。
「サビの歌に力がないのよ〜何とかならないかしら・・・」

歌う人に力がないもんは私の力では何ともなりません!!(>_<)

仕方ないので方言(FangYan)に指示する。
「仮歌のトラックも重ねてツインボーカルみたいにしろ!!」

今度は仮歌のリズムをリードボーカルにぴったり合わせるよう徹夜でエディット(涙)
そしてミックス!!

ちゃんとミックスしないとダメなのよ〜
バランス悪いだけで「曲が悪い」になっちゃうからね〜(かなり涙)

やっとのことで摇滚版(ロックバージョン)と柔情版(優しいバージョン)とふたつのミックスを終え、全員に送りつけた。

返事が来ない・・・

間接的に催促する。
「では片头曲(オープニングテーマ)の1'42"バージョンを作りますので、片尾曲(エンディングテーマ)は皆さんのOKが出たら2'45"バージョンを作ります」

まあ直接的に言うと「早くOK出せ!!」ということである(笑)
何せこのOKが出てエディットバージョン納めたらこの仕事は終了なのである!!\(^o^)/

いや〜いっぱい曲作ったなぁ・・・


M0001PianTou0142+Masterd.wav
PianTou Short Masterd.wav
M0004Opening+Masterd.wav
M0116FeiJi+Masterd.wav
M0130ChuZheng(Long)+Masterd.wav
M0343DaJia+Masterd.wav
M0425JieHunShi+Masterd.wav
M0512ZhanMen+Masterd.wav
M0554ZhanMen2+Masterd.wav
M0622GuiYi+Masterd.wav
M0840JinZhang+Masterd.wav
M1048JinZhang2+Masterd.wav
M1154TuZhu(Qing)+Masterd.wav
M1200TuZhu(Zhong)+Masterd.wav
M1250PainOfTheWar+Masterd.wav
M1510Sadness+Masterd.wav
M1819Zhui+Masterd.wav
M1900Zhui2+Masterd.wav
M1926JueYi+Masterd.wav
M2042RequiemBig
PianTou(Sadness)+Masterd.wav
PianTou(YinMou)++Masterd.wav
TheEndOfTheWar(Medium)+Masterd.wav
TheEndOfTheWar(Slow)++Masterd.wav
TheEndOfTheWar(Up)+Masterd.wav
ThemeOfTheWar+Masterd.wav
TuZhuRen(Slow)New+Masterd.wav
QingSong.wav
Cujian15-4451.wav
PianWeiQu(Gm)Rock Masterd.wav
PianWeiQu(Gm)2 Masterd.wav
事件音乐+1.wav
事件音乐2.wav
事件音乐3.wav
事件音乐4.wav
事件5.wav
事件6.wav
gaoxiao+chang欢快+轻松.wav
轻松搞笑 gaoxiao duan.wav
RequiemSmall+Masterd
TheneOfSuZhuoYan+Masterd.wav
忧伤主题1.wav


返事が来た!!

「エンディングテーマは摇滚版(ロックバージョン)でいくわ!!
柔情版(優しいバージョン)は劇中で使う!!」

やった〜!!\(^o^)/

まあ「OKです」とはっきり言わないところが制作側の葛藤が垣間見えるようだが(笑)
まあワシにとってはこれは「OK」ということである。

片头曲(オープニングテーマ)のエディットバージョンを作って送りつけて、
じゃあ最後に摇滚版(ロックバージョン)のエディットバージョンを送りつければ仕事納めである!!\(^o^)/

今日は日本居酒屋で祝杯を上げようと居酒屋を予約しようとしてたその矢先に電話が鳴った・・・


「Funky〜今制作側から電話があって、やっぱ歌が悪いんだ、歌う人を変えてレコーディングし直してくれって・・・」

しばし呆然・・・未だかつてないような脱力感が全身を覆って立ってられなくなった・・・


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