ひとりドラムの軌跡

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2015年1月 6日

気合い入れた新年レコーディング

小田原で活動するぱんちょマンというシンガーソングライターからアレンジの依頼が来た。

一度小田原で対バンをやったことがあるのでどんな人かは覚えている。
いわゆる「暑苦しい(笑)おっさん」である。

アレンジすべき曲が送られてきて、そのファイル名を見て唖然!!
なんと「気合い入れたDEMO」!!(暑っ)

困るのよねぇ・・・DEMOでそんなに気合い入れられても・・・(涙)

ちなみにこんな曲・・・(こちらで聞けます)
曲も詞もなかなか暑苦しいでしょ・・・(苦笑)

ちなみにぱんちょマンこと高村さんとFacebookでやりとりした中でこんな発言を見つけた。
「今ファンキーさんに気合い入れたアレンジをしてもらってます・・・」

いや・・・君と同じぐらい気合い入れてアレンジって大変なんですけど・・・(困)
なんじゃかんじゃで半月ぐらいアレンジを悩んでいた。

何せアレンジというのはトドのつまり「壊す作業」である。
それほど気合い入れて作ったものを壊されては本人にとっては面白くあるまい・・・
かと言ってこのままレコーディングしたのではワシに頼んだ「仕事の意味」がなくなる。

・・・そんなことを考えながら年越し・・・そこでふと思いついた。
「一緒に作業やらんか?・・・」

やはり正月三ヶ日は誰しも時間があるのだろう、
結局1月2日に小田原勢がやって来て一緒にアレンジということになった。

「とりあえず新年会も兼ねてるから酒とつまみ買って来てや〜」

ところがこんな暑苦しいルックスをしてるのだからさぞかし酒を飲むのだろうと思ってたら、なんと山ほど酒を持って来た御一行はほとんどが下戸(驚)

仕方がないのでひとりで全部を飲むという「気合い入れた」レコーディングが始まった・・・(>_<)


まずはコード進行と構成を決めなければならない。
ここまで「気合い入れた」DEMOを作ってるんだからちょっとでも変えられたらイヤなのかも知れないが、ワシとしても「仕事」なのでいろいろアイデアを考えて来てぶつけてみる。

最終的にDEMOと全く同じに落ち着いたとしても、
一応そうしておけばワシとしては一生懸命仕事をしたということで胸を張ってアレンジ料を受け取ることが出来る・・・

「イントロを作ってみたんですが・・・」
これはまあOKが出た。

ほっ・・・

次にコード進行を若干変えるアイデア・・・
基本的に「F-A7-Dm」というコード進行ばかりなので、
変えられるところは「F-C/E-Dm」に変えてみたい。

何故なら「A7」というコードは一瞬マイナーキーに部分転調(と言うのか?)してるので悲しい感じを醸し出しているものの、そればっか続くとやっぱ悲しさが麻痺してしまう・・・

メジャー調のままの「F-C/E-Dm」でも十分「素朴な悲しさ」は醸し出しているのでそっちも入れとけば相乗効果でもっといい感じになるんではないか・・・

でもこれが「嫌い」な人はいるのだ。
ずーっとこうやってライブで歌って来たんだから今更変えられない、変えたくない、
それも人情である。

ドキドキしながら返事を待つが、何とかこれはクリア(ほっ)次は構成に進む・・・


DEMOは6分を超えるのでいくら何でも長すぎる。
これに関しては本人も同じことを考えていたので、
DEMOの3ハーフから何とか3コーラスに切ることで同意!!

あとワシとしては更にカットしたい部分がある。
出来れば3番のAメロを何とか半分にしたい・・・。

しかしそうするには歌詞を一部分ごそっと切ってしまわねばならない・・・。

ちなみにこれは通常の「仕事」としては御法度である。
元々あるメロディーや詞は変えずにどれだけアレンジでそれを高みに昇らせられるかというのが「仕事」なのだ。

とりあえずそれが可能かどうかは歌詞にかかっているので見せてもらう・・・。


笑わば笑えよ 人の人生
我が道をいくのだ 俺の人生
苦しいのは 当たり前
楽な道なんて まっぴらごめんだ
長い道のり 振り返ると
無駄なことはない 今の布石だ
わっしょい わっしょい わっしょい 自分に気合い入れた
わっしょい わっしょい わっしょい 明日を見るために

日本一だった 陸上選手が 
ケガをして会社を 首になったって
それでもあきらめず 走り続けるって
無一文になっても 走り続けるって
その気持ちわかるさ 誰にでもある
抱いたその夢を 胸にだきしめ
わっしょい わっしょい わっしょい 自分に気合い入れた
わっしょい わっしょい わっしょい 自分の人生

女房がいる 子供もいる
失うものがないなどと 甘いことは言えない
世間知らずの 時は超えた
自分のケツは自分で 拭くしかないのだ
風にも雨にも 慣れている
戻る道はない 行く道だけ
わっしょい わっしょい わっしょい 自分に気合い入れた
わっしょい わっしょい わっしょい 俺の人生


おうっ!!!何と暑苦しくも素晴らしい詞ではないか・・・

ごそっと切るのはもったいない気もするが、
せっかく「一緒に作っている」制作作業である。
恐る恐るこう提案してみる。

この
「女房がいる 子供もいる
失うものがないなどと 甘いことは言えない 」
の後の
「世間知らずの 時は超えた
自分のケツは自分で 拭くしかないのだ 」
っていうのはちょっと説明的と言うか、
最初のが来たら当然導かれる結論をわざわざ説明しているだけですよね?

一瞬空気が凍る・・・

実はこの曲、ぱんちょマンさんの曲だと思ってたら飯山さんという別の方が作った曲らしい。
それを勝手に歌い手さんとアレンジャーが切った張ったしてたら大問題になってしまう・・・

でもこの日、運良くその飯山さんも一緒にいらっしゃっていたのだ!!

「うーむ・・・」
ちょっと考えて「やってみましょう」ということになった。

実際にやってみてやっぱりイヤだったら戻せばよい。
そのために「一緒に制作」をしているのだ。

聞いてみて意見を交換する。
3番までAメロが2回ずつ出てくるのは聞く方としてはちょっと飽きるのだが、
どうしてもこの部分を切りたくないなら別にアレンジでうまく処理すればよい。

「うん、いいじゃないですか・・・」
というわけでこの部分を切ろうということに決定!!\(^o^)/


これで一応ワシの「アレンジ」という仕事は終了!!
しかし「レコーディング」という仕事が残っている。

ドラムを叩いて、隣の仮谷くん読んでベース弾いてもらって、
小田原勢のひとり野崎さんのパーカッション、
そしてぱんちょマン自身によるアコギ!!

いや〜これはね〜実は・・・
ギター弾きながら歌う人って基本的に自分が歌いやすいように弾いてるから、
どんなに上手い人が弾くよりも実はよかったりするからなのよね〜

中国で許魏のバンドでドラムを叩いてた時、
香港でWINGのバンドでドラムを叩いてた時、
ドラマーとして一番参考になるのが彼らが弾いているギターのリズムだった。

そのようにさえ叩けば歌う人は一番歌いやすいのだから・・・

というわけでドラム、ベース、アコギ、パーカッションの基本リズムは完成!!
あとはギターは田川くん、オルガンは大高さんにというオーダーがあるので、
このオケを送ってダビングしてもらえばよい。


ところがその前に大事なのが仮歌!!
ここでちゃんと仮歌を録音しておけば、
田川くんも大高さんも方向性に迷わずその歌が求めるようにダビングが出来る・・・

ところが実はワシはこの「歌のディレクション」っつう作業は嫌いなのよねぇ・・・(>_<)
写真撮られたら魂が抜かれるっつう次元よりももっともっと・・・
この作業は歌う人と共に本当に魂を抜かれる作業なので大変なのだ・・・。

ちなみに中国ではこの歌のディレクション「监唱(JianChang)」という仕事はヘタしたらアレンジ料よりも高かったりする。
歌手にしてみたらどんないいアレンジが出来上がっても「いい歌」が録れなければその曲は売り物にならないのだからさもありなんである。

まあ酒に酔ってたせいか、小田原勢の熱意にほだされてか、
この曲の持つベクトルがそうさせたのか(それだと思う)、
中国では「监唱(JianChang)はやりまへんからな」と常に言ってるワシが久々に歌のディレクションなどをした。

まあ早い話、一回歌わせて「文句をつける(笑)」のであるからこれは一種歌手の方との「戦い」である。

例えば3番の
「女房がいる 子供もいる
失うものがないなどと 甘いことは言えない 」
の部分、ぱんちょマンは弱い声で悲しそうに歌った。

まあそう歌いたいのだからそうしとけばいいのだが、
「それは違う!!」
と文句をつける・・・(笑)

でもこれが実は大事なとこなのよ・・・

そりゃ女房がいて子供がいて甘いことが言えないのも現実だし、
それによってしんどいし悲しいのも現実だろう。

しかし「悲しみ」に限定してしまえばそれまでなのよ・・・。
意を決してこんなアドバイスをしてみる・・・。

「ぱんちょマンさん、ここは敢えて大きな声で胸を張って歌うのです!!
惚れた女と一緒になった時、初めて子供が出来た時の喜びをここで表現するのです!!」

そうすれば歌に「幅」が出来るし、詞に「深み」が生まれる。

うん、確かにそうした方がある意味もっと悲しく聞こえたりするぞ・・・
というわけでいろいろ注文をつけて仮歌も無事に終了!!

ソロは大高さんにオルガンソロで発注!!

人にはいろんな人生があり、
大高さんは大高さんでこれを聞いて受けたイメージを膨らませて自分の「人生」を表現してくれるだろう・・・。


というわけでお二人のダビングでオケ完成!!
本チャン歌入れはもうディレクションやらんぞ〜
自分で勝手に歌ってや〜もう出来るやろ〜

もうだいぶ魂抜かれてしまった・・・(笑)

それでは最後に一番大切なこと、データSAVE!!!
これをやらねば何かのアクシデントでこの日いちにちの作業がぶっ飛んでしまう可能性がある・・・

通常ファイル名は曲のタイトルでSAVEするので一応確認してみる。

「曲のタイトルってWASSHOIでええのかな?」

「いや、違います!!"気合い入れた"です!!」

え?・・・「気合い入れた」ってタイトルやったん?・・・
「気合い入れたDEMO」や「気合い入れたアレンジ」って・・・・

唖然としているワシに小田原勢は無機質にこう言った。
「そうですけど・・・何か?・・・」

あ、タイトルやったんやな、おかげでむっちゃ気合い入れさせてもらいましたがな・・・(笑)

春になる前には発売されるのかな?・・・気合い入れて楽しみにさせてもらうぞ!!!

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