ひとりドラムの軌跡

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爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump

2014年10月11日

青島の大仕事終了!!!!

青島大劇場でのLuanShuソロコンサート
ワシは8日に入ってプレイベントに参加、9日にはゲネプロ(通しリハ)が始まった。

オーケストラも入るとなるとステージが人で溢れておる(>_<)

LuanShuQingDaoGenePro.JPG

何人いるのだろう数えてみよう・・・

バイオリン1:8人
バイオリン2:6人
ビオラ:4人
チェロ:4人
コントラバス:2人
トランペット:1人
トロンボーン:1人
ホルン:1人
フルート:1人

オーケストラが28人にバンドが

ドラム:2人
ベース:1人
ギター:2人
キーボード:2人(LuanShu本人も含む)
コーラス:3人

これに取っ替え引っ替え登場するゲスト歌手などを合わせると50人近くはいるのではないか・・・
それを音楽監督であるワシが全部仕切るのだ(涙)

オーケストラの世界はそれはそれで大変なので3週間前からいろいろ準備はしていたのぢゃが、
北京からトップバイオリンの赵坤宇(ZhaoKunYu)が来てくれたので本当に助かった。

LuanShuQingDaoZhaoKunYu.JPG

コンサートの中ではソロ曲もある。

張張(ZhangZhang)がリハの時に、
「先生・・・むっちゃ上手いですねえ・・・」
と感服して話しかけたら、
「当たり前だ、もう40年もバイオリン弾いてるからな・・・」
と笑った。

すかさず、
「お、私も40年ドラム叩いてますよ」
と言うといっぺんに意気投合して結局彼がワシの代わりに指揮者がやるべきことを全部やってくれた\(^o^)/

開口一番に
「Funky、譜面のリピートマークが違っているところがいろいろあるよ」
と言ってたので、
「全部直して持って来ました。書き直して配っとくのがいいですか?口頭で言って本人に書き直させるのがいいですか?」
一応指示を仰ぐが、
「いや〜日本人の仕事の細かさにはホント頭が下がるよ」
と褒められた。

小沢征爾やヨーヨーマと仕事をしている中国国家ナンバーワンのオーケストラのバンマスに褒められて悪い気はしない。

何度も一緒に仕事をしたが、その度に出来る限りのことをやって来たことを見てくれてたんやなぁ・・・(感涙)

何せ譜面が間違ってたらオケの人達はそのままそれを弾くのだ!!
イジワルでも何でもない。
ひょっとしたらそんなアレンジなのかも知れないわけなのだから勝手に変えることは許されない。

ある曲などリハで別の曲の譜面を見ながら弾いてた(笑)
「音が変だと思わんか?」と言うのは愚問である。

「そんなアレンジだ」と言われればそれまでなので、
それが自分でおかしいと思っても変えてはいけない。

要は譜面は軍隊の命令書みたいなもんなのだから、
それに間違いがあったらもうおしまいなのである。

念入りにチェックする・・・

LuanShuQingDaoCheckScore.JPG

また青島のオーケストラ団員はみんな若かったのでこれがよかった\(^o^)/

若いミュージシャンは応用力があるし、
何よりも文化大革命を経てない世代にはあの扱いにくい「プライド」というものがない。

自分より歳上の、しかも国家を代表するトップバイオリンの人の指示を聞かない人はいない。
ワシはもうひたすら赵坤宇(ZhaoKunYu)の小間使いに徹した。

曲順に難しそうなパートだけを彼が拾って練習してゆくのに、
その曲の譜面の変更点を直した譜面を持って全パートに知らせて廻る。

譜面の量がハンパじゃないので床に全部並べて必要なページを拾って各パートのところに走るのだが、
本当はワシのような立場の人間が中国ではこのような小間使い仕事をしてはいけない。

地べたに這いずり回って汚れ仕事をやっているトップの人間
(このコンサートの場合、総監督のLuanShu本人を除いてはワシが一番偉い)
なんか中国ではナメられてしまって言うことを聞く人間なんかいないのだ。

ところが今回は違った。

ブラスセクションの立ち位置はワシの中国大太鼓の隣だったのだが、
リハの途中で彼らがぶったまげて
「一緒に写真撮って下さい」
と来た・・・

ドラム叩いてりゃ何とかなるな・・・(笑)

しかしいくらドラムを頑張ってもどうにもならないことがある・・・
・・・それは「仕切り」である。

ワシはもう慣れたが、ここに一人でも日本人スタッフがいたら胃痛で死ぬか気が狂ってしまってるだろう・・・

何せステージ上の人間が多いのでその全ての人間の回線の確保が大変(>_<)
前の日から入ってやっているのだがサウンドチェックが全然進まないのだ・・・

最近日本ではこの規模のコンサートをやったことはないのでわからないが、
中国ではもう10年以上前からモニターがマルチである。

手元に16chのミキサーがあり、全ての音がこのミキサーに流れていて自分で好きなようにバランスを取れるのだ(凄)

LuanShuQingDaoQueBox.JPG

モニターを置かなければ全ての音はヘッドホンに流れるのでハウリングはないし、
一切の音の回り込みがないのでライブレコーディングでは音の分離が桁違いである。

しかしその反面ヘッドホンをするとレコーディングのようになってしまい、
どうしてもプレイが冷静になってライブっぽくなくなってしまう・・・

ところがファンキースタジオ北京のエンジニア方言(FangYan)は頑張った!!

LuanShuQingDaoFangYan.JPG

このシステムと共にそれぞれにモニタースピーカーも置き、
ヘッドホンから返す音は自分でバランスを取り、
モニタースピーカーから返す音は彼に言えば別にちゃんと返してもらえるのだ(驚)

ちなみにワシは自分のイヤホンを持ち込んだが、
それはクリックを聞くためのものでベースとかを再生するには限界があるので、
スピーカーからベースなどイヤホンに返さない低音などを返してもらった。

そして全てのイヤホンはワイヤレスである(驚)

つまりワシなんかもドラムセットから隣の中国大太鼓に移動したり、
他のパートの人のところに走ってゆくのにもいちいちシールドを気にしなくてもよい。

よくこれだけの人間の周波数チャンネルを確保したなぁと思うのだが、
当然ながらシステムが便利になればなるほどトラブルも増えるので、
結局サウンドチェックが全然進まない・・・(>_<)

19時半にはゲストの有名歌手たちが来ると言うのに、
バンドのサウンドチェックが終わったのはその直前だった・・・

そしてオーケストラは18時に来ると言ってたのに来やしない(涙)

聞いたら「19時だって言われましたよ」って(泣)
おまけに「管楽器は20時だって聞いてますよ」って(号泣)

結局はオーケストラはぶっつけ本番で歌手と共に全曲を本番どおり通してそれでおしまい(怖)

幸運だったのはこの青島のオーケストラがむっちゃ上手かったことだ・・・
ワシはドラムを叩いているのでモニターから聞こえる部分でしか判断出来ないが、
赵坤宇(ZhaoKunYu)が「没問題!!」と言うのでそれを信じるしかあるまい・・・

怒濤のゲネプロは終わり、
当日また通しをやるのかと思ったらオーケストラも来ず、
バンドの不安箇所だけをやって、照明とスクリーンの動画のチェックだけでもう本番である!!(恐)

本番前のお祈りの儀式

LuanShuQingDaoPray.JPG

ドラムソロもやりました

LuanShuQingDaoDrumSolo.JPG

ロートタムも叩きました

LuanShuQingDaoRoteTom.JPG

中国大太鼓も叩きました

LuanShuQingDaoChineseBigDrum.JPG

コンサートは大成功

LuanShuQingDaoEnding.JPG

北京から100人を超える業界人が見に来ていたと言うが、
コンサート終了後にみんなワシをハグして「素晴らしかったよ」と言った。

でもワシはその実感がない・・・

実は本当に頑張ったのはこのデブなのである。

LuanShuQingDaoZhangZhang.JPG

打ち上げの時に
「いや、お前が一番働いたよ!!」
と労をねぎらってやったら、首を大きく振ってこう答えた。

「何言ってんですか!!!
15年前に酒場で弾いてた僕を引っ張り上げてここまでしてくれたのはあなたです!!
あなたは僕の先生であり親であり、僕の音楽の全てです!!
あなたのためだったら何だってやりますよ、当たり前でしょ!!」

実はこのコンサートはこれで終わりではない。

青島はLuanShuの故郷ではあるが、
実は故郷に錦を飾るためにこのコンサートをやったのではないのだ。

どの国でも音楽を発信する中心地は首都である。
青島で成功しても北京には届かず、
逆にコケてもその悪名は北京には届いて来ない。

LuanShuはこれを大掛かりな「リハーサル」にして、
同様のコンサートを北京でやるつもりなのだ。

そこで成功したらその偉業は全国に響き渡る・・・

デブよ、その時にはもうお前はひとりで音楽監督を立派にやれる!!
お前はもう立派に独り立ち出来るぞ!!

ご苦労であった!!

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