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2014年8月 1日

渋谷有希子さんこんな仕事やる?・・・

こんなこと直接メールで書けばすむことなのだが、
あまりにも「中国的」というか、
あまりにも中国の音楽界の「今」を表してる内容なので公開でお伺いしたいと思います。

このブログはいろんなミュージシャンも見てますが、
もしあなただったらこんな仕事受けますか?・・・


まず状況を説明しとかねばならないのが、
今中国はオーディション番組花盛りです。

まあこれは私が関わっただけでも2006年5月13日のブログ・・・
まあでもこの頃はもうオーディション番組ブームとしては下火なのである。

しかし2006年9月21日のブログによるとそれでもこの娘はそれに出て大スターとなっている・・・

この「下火になっても絶大な影響力」というのが中国の恐ろしいところで、
次に一大ブームになるのがインターネット番組によるオーディション・・・

2013年4月18日のブログによると、
この頃には全てのミュージシャンがこの仕事に駆り出されて仕事が回っていかず、
2013年6月21日のブログによると、
この頃には回って行かない仕事が海を越えて日本のミュージシャンのところに回って来ている。

ワシぐらい経験値が高い人間がこのように3日間徹夜してやっとひとつの仕事が終わるという状況を、
北京のミュージシャンはみんながみんな毎日それをやっているというのがこの頃の現状だった。

ところがこの頃からちょっと流れが変わって来る。
オーディション番組にプロの歌手が出演し始めたのだ(驚)・・・

そりゃそうだ、何億人が見るこのテの番組に出演して、
勝ち残ってゆく限りそれはその歌手のプロモーションとしては絶大な「価値」が出て来る。

ワシの知り合いの歌手もこれに出演して歌手としてまたランクを上げたし、
「バンドをやろうぜ!!」と誘われるその誘いは大概は、
「バンド組んでこのオーディションに出ようぜ」という誘いで全部断っている(笑)

そりゃそうだ、勝ち残ってゆく限り延々スケジュールを押さえられ続けるようなそんな生活が外国で住んでいるミュージシャンに出来るわけがない!!

しかしそれが「仕事」になったらどうだろう・・・


さてここまでが前振りだったが、ここからが本題。

中国では既に有名な歌手であるTさん(ちなみにワシは顔見知りではない)、
既に有名な歌手でもこのオーディション番組には絶大なプロモーション効果があるし、
テレビ局としても有名歌手が出演してくれたら宣伝効果になるということで、
じゃあということでこの番組に出ることにした。

今やプロモーションが必要ない超トップの歌手以外にとってはそれほどこの番組のプロモーション効果はでかいのだ。

じゃあプロモーションと言う限りにはランクの高い見せ方をせねばならない、
というわけでまず白羽の矢が立ったのがワシ・・・

まあ毎週参加曲を視聴者がびっくりするようなランクの高いアレンジをして、
他の歌手のバンドでは無理なようなランクの高い演奏で・・・
というので目を付けられていたのだろうが、
そこで「じゃあベーシストも日本から呼ぼう」ということになった。

そこで前回大高清美さんと共に中国にやって来た渋谷有希子さん、
あなたに白羽の矢が当たったのです!!

まあこの裏側にはうちのアホなアシスタント方言(FangYan)があなたのセクシーなプレイに悩殺されて、
先方にグイグイとあなたをプロモーションしたのではとワシは思っているが、
兎にも角にも先方はではこの人でと決まったようである。

そこで夕べの夜中、仕事の詳細が送られて来た。

これが笑ってしまうほど中国的で・・・と言っても「悪い意味」ではない、
日本人ミュージシャンにしては喉から手が出るほどオイシイ仕事でもある。

方言(FangYan)はワシにこうメールを書いて来た。


「この仕事にはいい面と悪い面があります。
まずいい面から説明しましょう。・・・」

と来た(笑)・・・いつものヤツの話の持って行き方である。

「この歌手の会社はあなた方にちゃんとしたギャランティーを出します。
私が交渉した高額なギャランティーを先方は呑みました。
要求した渡航費、滞在費も全部先方が出します。
おまけに日本式のギャランティーの支払いである、
リハーサルは本番の半額というのも呑みました」

ちなみに中国の一本のバックバンドの仕事は日本のギャラより高い。
でもリハーサルのことが考慮されてないのでリハが長いとやっぱり割に合わなかったりする。

最近の不景気な日本で一本のバックバンドのギャラはいくらが大体想像はつくが、
この本番のギャラは実はその相場よりも高い・・・
・・・ということは、この「リハは本番の半額」で仕事が決まったということは、
日本の仕事に換算してもトップクラスの「お仕事」ということになる。

「オーディション番組は全部勝ち抜くと13週、
毎週本番があり、そのために4日リハーサルをします」

ということは全部勝ち抜けばゆうに日本円で何百万円持って帰れる仕事となる(驚)


ところがここからが「悪い面」である。

「まず仕事始めは11月10日以降、
ここで大切なのは、それがまだ決定ではないこと」

つまりスケジュールを押さえていても開始が遅れることもあり得るということだ。
開始が遅れれば13週の最後も遅れるから押さえるべきスケジュールはもっと多くしとかねばならない。

「そしてこの仕事の期間は最大で13週、
その間基本的に別の仕事をしてはいけません。
する場合はこの仕事を絶対的に優先せねばなりません」

まあ高いギャラをくれるわけだから優先はするよ・・・
ワシのほとんどの仕事はレコーディングだからこれは大丈夫じゃろう・・・

「そしてこれが問題なのですが、仕事のタームが確定しません。
13週のスケジュールをベタ押さえさせて頂きますが、
このオーディションの途中でこの歌手が負けてしまった場合、
仕事はその瞬間に打ち切りとなります。
確率は低いですが、もし初戦敗退したらそれで終わり、
事務所もこのために押さえたスケジュールを賠償したりはしません」

つまりこうだ、
渋谷有希子さん、あなたは13週のスケジュールをこの仕事のために押さえ、
日本の仕事の全てを捨てて北京に来て、
うまく行けば何百万持って帰れる、
もし初戦敗退したら1週間分のギャラだけ持って帰って何も仕事のない日本に帰る(笑)

まあワシはいいのよ、北京にいれば何ぼでも仕事はあるから、
よかったら13週ずーっと北京で遊んでてもらってもいいぞ(笑)

さあ渋谷有希子さん、この「遠洋漁業のマグロ漁船」のような仕事やるか?!!

大漁になれば何百万!!
海がシケればボーズで帰る!!

どうですか?みなさんだったらやりますか?・・・ちなみにワシはやります!!(キッパリ)

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