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2012年9月14日

菅沼孝三考

菅沼孝三というドラマーを初めて見たのは確か30年近く前の楽器フェアーだったと思う。

当時、Jazzを叩きたくて四苦八苦していたワシは、
たまたま遊びに行った楽器フェアーでの小曽根真ピアノトリオの演奏を聞いて愕然となった。

ずーっと昔にチェッとベイカーのアルバムでスティーブガットの4ビートを聞いた時のショックとまるで同じだった。

JazzドラマーはJazzしか叩けず、
RockドラマーはRockしか叩けなかった当時の状況を、
スティーブガットというドラマーは大きくそれを覆した。

その「四角い」ビートの4ビートを人はJazz界の人はとやかく言ったが、
ワシはそれを「Jazzの進化」として受け止め、
そして自分がJazz界に打って出る「希望」と思った。

ニューヨークで活躍している日本人ピアニスト小曽根真が連れて来た、
無名ドラマー(当時菅沼孝三という名前は日本ではあまり知られてなかった)は、
Jazzの後進国だと思っていた日本のJazzに「新しい息吹」を吹き込んだ、
そう思っていた。

打ち込みのパーカッションに合わせて叩く正確なビート、
ベタベタのJazzドラマーとは違うちょっと「四角い」4ビート、
「日本のJazzもここまで来たんだ」とワシは感激した。


その後、彼と会ったのは二井原がデッドチャップリンを結成して後だったと思う。

ナイトホークスのイベントで彼とバトル・・・
というか同じくドラマーとして参加してドラムソロをやる・・・
まあ若かりし頃には十分「バトル」だった・・・を行った。

ライブは「客泥棒」、ドラマーは全て「ライバル」だと思ってた若かりし時代である。

先に出演した菅沼孝三のドラムを分析して、
その日に来ている客層を分析して、
その客が抱いている期待感を分析して、
結局ワシの引き出しから出した「技」は「プロレス技」だった。

ロックフレーズを叩いては立ち上がって煽り、
パフォーマンスと体力で構築したそのソロは我ながらよく出来たパフォーマンスだった。

「勝った・・・」

本当は音楽に勝ち負けなどないのだが、
血気盛んな若い頃にはとかくそう考えがちで、
何やらちょっとした心の余裕で彼と接し、
実はその時にいろんなドラムテクニックを教わった。

ラテンのソンゴの叩き方などまさしくこの楽屋で菅沼孝三に教わったのだ。


そしてその時に彼が私があの時見た小曽根真のドラマーだったと聞いた。
ワシの「ライバル心」はその瞬間に「尊敬の念」に変わった。

「ブラシってどうやったら上手くなるの?」

彼は笑いながらこう答えた。
「そんなん銀座のハコバン1ヶ月やったら誰でもすぐ叩けるようになるで〜」

さすがは10代からスティック2本で家族を養って来た男である。
ワシはそのまま岡崎はんに頼んで新宿のバーで叩かせてもらい、
1ヶ月とは言わないが今では何とか普通レベルには叩けるようになっている(感謝)


ところが渋谷公会堂でデッドチャップリンのコンサートを初めて見た時、
彼に対するイメージがいっぺんに悪くなった。

ドラムソロは相変わらず高度なことをやっているのだが、
もともと「ポリリズム」というのは「元になるビート」があって初めてポリリズムである。

おそらくあの会場で彼のドラムソロの組み立てを理解していた客はワシひとりであろう。

「二井原ぁ・・・こんなことしてたらあかんでぇ・・・」
そう思ったワシは何となくその原因を作っている(ひとり)と感じた菅沼孝三を次第に心よく思わなくなって来た。

まあそれからも何度か会ってはいたのだが、
ワシ自身、何となく彼に対しては壁を作っていたような気がする。


そしてそれが壊れるのが北京でのバトルであった。

「手数王が北京に来るよ」
と若い衆が言うので彼のクリニックを見に行った。

ドラムが2台用意されているので、
「ファンキーはんも上がって来て何か叩いてや〜」
と言われて喜んで壇上に上がった。

見ればひとつはワンバス、ツインペダルもないセットである。

「スマン!!ワシ・・・ツインペダルないとソロ出来んわ・・・」
こーぞーさん、笑って、
「ほなこっちのツーバスのセット使いや。俺はワンバスでええから〜」
と譲ってくれる。

メインどころがワンバスじゃ悪いなあと思いながらバトルが始まった。

ところがワシがツーバスフレーズをドコドコ叩いたその後、
ヤツは何と左足をペダルの上に持って来て、
ひとつのペダルを両足でドコドコと踏みよった!!

これには度肝を抜かれて大笑いしてしまい、
結果ワシはペースを一気にヤツに持って行かれてしまった。

もともとイジワルなヤツなのだ。
ソロ返しでは必ずワシの叩いたフレーズを真似て叩くところから始める。

毎回毎回自分のフレーズを真似されるのでだんだんネタが無くなるだけでなく、
「もっと上」を目指すので必然的に「手数勝負」となってしまう。

完敗・・・

「亜洲鼓王たる者が人の土俵で相撲取ったらあかんなぁ・・・」
反省することしきりである。

その後一緒にメシを食いに行って北京のJazzクラブに連れて行った。

地元のJazz仲間に紹介して彼をステージに上げたが、
そのドラミングが凄かった。

「こーぞーさん、Jazz叩いたらやっぱ凄いわ・・・
ロック叩いたらいっつもぶち壊すようなフレーズ叩くけどな(笑)」

これにはこーぞーさん、「そんなことはないで!!」と猛反発。

思えば失礼な発言だったが、
Jazzに関しては最初に見た小曽根真のトリオを思い出してワシは改めて彼の実力を再認識した。

実際北京のそのバトルを見た若いドラマーの中にも
「あのドラムは好きじゃない」
と言う人はいる。

しかしあまり認識されてないだけで彼の「音楽性」は実はとてつもなく高いのだ。
Jazz以外では手数に目が奪われてそれがあまり全面に出て来ないだけなのだ。


それから月日は流れて「手数セッション」の結成となる。

もうこの頃には昔のような子供じみたライバル意識もないので、
まあ言うならば「ドラム」で共に戦って来た「戦友」のような間柄である。

「歳をとる」ということは素晴らしい。
ワシは昔はいろいろあった江川ほーじんともいい関係となり、
この「手数リズムセクション」を素直に絶賛出来るようになった。

そして、きっと田川ヒロアキのちょっとした「無茶振りの仕返し」だったのだろう、
手数セッションのゲストとして数年振りに菅沼孝三とのバトルが実現した。


このバトルが素晴らしかった!!

この菅沼孝三という男、とにかくビートがタイトなので、
こちらが決してリズムが狂わなければ「何を叩いても」必ず「合う」のである。

ドラムソロのバトルでは、相変わらずこちらのフレーズを真似て叩き始めるが、
ワシは敢えてそんなイジワルにはついていかない。

矛先をころころ変えて好きなように叩くのがよいのだ。

そもそもあちらの方が引き出しが多いのだ。
こちらの土俵で勝負してもらえばそれでいい(笑)

そして曲中では、ギターソロとかの時に、
お互い何かちょこっと入れたフレーズに反応して、
ソロの後ろでふたりで勝手に「会話」しよる(笑)

これもお互いの「反射神経」と、
どの位置からでもフレーズを出せる「引き出し」あってのものだねです。

そしてそして最後の「同時ドラムソロ」は凄かった。

バトルばっかりやってるのは面白くないので、
「こーぞーさん!!同時にソロや!!」
と叫んで叩いたのだが、
お互いポリリズムを駆使して複雑なリズムで叩きまくるのだが、
こちらさえリズムが狂わなければ必ず「合う」のだ。

工事現場のようにドドドと轟音が鳴り響き、
誰も理解不能なその轟音が同じタイミングでピタリと止まる(鳥肌)

あれは凄いわ・・・(しみじみ)


そんなこんながあって、
ワシはずーっと「またヤツとツインドラムやりたいなぁ・・・」と思い続けていて、
今回永井くんにお願いしてまたそれが実現したというわけだ。

今回のギタリストは米川くん
そして永井くんの提案でゲストに二井原を入れようということになり、
オリジナルメンバーが3人も揃っているということでデッドチャップリンのナンバーも演奏した。

久しぶりに聞くデッチャの曲は今では何の違和感もなく入って来た。

歌はもちろんのこと、
個性的なドラムに個性的なベースとギター、
そして個性的な楽曲にアレンジ・・・

思えば人々が二井原実に寄せる期待感のベクトルとあまりに違い過ぎてただけで、
あの時代、いや今の時代でもこんなサウンドとプレイをやる無名のアマチュアバンドが現れたとしたら、
それこそ音楽界を根こそぎひっくり返すだけのパワーがあるぞ・・・


素敵な音楽仲間との素敵な時間はあっという間に終わった。
素敵な「戦友」との素敵な「バトル」はまだまだやり足りない。

ツインドラムというと通常、
どちらかが叩きまくってどちらかがそれをサポートする形が多いが、
あらん限りの手数を駆使してふたりが同時に叩きまくるようなこんなツインドラムは例がない。

誰か〜!!!次なるブッキングを頼む〜!!!


今までは小屋の状況とかを考えてワシは店のドラムを使い、
こーぞーさんはヤマハの小さなセットを持ち込んだが、
次は是非ふたりともツーバスのフルセットでバトルをやりたいもんだ・・・

これを見てる全国のライブハウスのオーナーさん、
我こそはと思う方は是非ブッキングして下さい!!

但し防音設備が完璧じゃないとあまりの騒音で店が潰れます(笑)

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