ひとりドラムの軌跡

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爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump

2012年6月20日

私バンドをやりたいの

仕事というのはない時には全然ないが、
ある時にはどんどん重なるものである。

今うち(ファンキースタジオ北京)はさしずめ「工場」である。

幸いアホのアシスタントが「使える」ようになって来たので、
彼を彼を司令塔にして、
現在製作中であるドラマ音楽は張張(ジャンジャン)に、
新しいドラマ音楽はキーボード「L」とキーボード「H」と私と3人で、
よっしゃー!!同時に制作開始するぞー!!
と思いきや、昨日の夜8時に来る予定だった張張は現在朝4時になってもまだ来ない。

キーボード「L」は昨日の夕方2時間「H」は3時間遅れで来たが、
私は李慧珍に呼び出されて美味しいもんを食いに行って酔っ払って帰って来ている。

まあ中国の仕事はこんなもんである。
仕事の発注元もこうであることを願うのみ!!


李慧珍は前回の大高さんらとのライブにも来てくれた。

ライブ終了後に「話があるの」と言ってたが、
日本勢をホテルに送り届けねばならないのでその日はお引き取り頂いた。

内容はわかっている。
「バンドをやりたい」と言うのだ。
その前から電話などで本人からそう聞いている。


「三顧の礼」というのが中国の文化にある。

劉備玄徳が諸葛孔明を軍師に迎える時、
彼のあばら屋を三度訪れて礼を尽くしたというやつである。

奇しくも彼女は私ごときに同じように三度ずーっと待ちぼうけをくらって来たことになる。
ゆえに私は今回、逆に礼を尽くして呼び出しに応じたというわけである。


約束の時間に指定されたレストランに行くと、
彼女の名前を言っただけで別室に通された。

ところが本人はいない。
入れ墨だらけのおっとろしい兄ちゃんが一人で座っていて、
そのおっとろしい兄ちゃんがワシに会釈する。

全くもっていつも入れ墨のおっとろしい兄ちゃんに会釈されるのも肝を冷やすもんである。


顔に印象はないが、そう言えばこの入れ墨には印象がある。
「昔会ったことあるよね?」
隣に座り込んでダベり始める。

ビールを頼んで二人で飲み始めるが誰も来ない。
1時間が経過し、ビールが4本空いた頃、やっと彼女が来た。

「ごめんね〜警察に捕まってねえ」

彼女の新車のベンツのスポーツカー(どれだけ金持ちやねん!!)のナンバーが仮ナンバーだったため止められたらしいが、
自分の名前を言ってCDにサインしたら見逃してくれたらしい。

有名人やん!!!


彼女と出会ったのはもう20年前。
ホリプロが中国の山口百恵を発掘すべく全中国で大々的に行ったオーディションで、
彼女は堂々3位に入賞したが、
日本側は彼女ではなく別の歌手を立てて「中国ホリプロ3人娘」としてデビューさせた。

その後彼女は私と出会い、
デビューアルバムを私がプロデュースして、
皮肉なことに中国ではそちらの方がヒットしたというわけである。

その後彼女は事務所と揉め、
思うように活動出来ない時期から
「私バンドをやりたいの」
と言っていた。

その後身体を壊して入院したり、
事務所の圧力でほされてたり、
数年音沙汰がなかったが、
それが解決して別の事務所と契約して今に至る。

その事務所は彼女を「流行歌手」として売り出すために、
彼女をロックから遠ざけていた。

しかし今はもう事務所とも契約が切れて自由に活動出来るので、
原点に戻って「バンドがやりたい」ということになったと言う。


この国では音楽やって儲かるのは歌手だけである。

彼女の営業ギャラは詳しく知らないが、
まあ彼女クラスだと日本円で100万円だとして、
それを彼女達は全中国で年間100本廻るのだ。

事務所は通常取り分20%なので、
カラオケ持って廻っていればそのほとんどの収入は彼女の懐に入る。

しかし「バンド」となれば4人バンドだったら彼女と合わせて5で割るのだ。

まあバンドメンバーに取ってはオイシイ話だが、
歌手がその割に合わないことをわざわざやりたいと思うんだから相当の覚悟である。


ワシはもうこの国は20年と長いが、
「バンド」という形で活動したことはない。

日本にはワシの終の住処とも言うべきX.Y.Z.→Aがあるし、
何よりもこの国では「ライブ(営業コンサート)」によってその収入のほとんどを得るわけだから、
「その日は日本で仕事が入ってます」などと言ったらバンドのメンバーに迷惑がかかってしまうのだ。

しかし彼女はその辺も考えていた。
バンドのメンバーはドラム、ベース、ギターとプログラマー、
ワシが来れない時にはプログラマーがドラムをプログラムして、
ワシのポジションは永遠にワシのために空けておくと言うのだ。

覚悟決めとんなあ・・・

出会って20年、
別々に歩き出して15年、
その別れた道がまたひとつになるならそれはそれで素晴らしいことであるが・・・


バンドのメンバーがやって来た。
全身入れ墨のおっとろしい奴ばかりである。

ワシだけ入れ墨ないし、
そもそも年齢層が全然違うぞ・・・


まあこっちの話は始まってみないと始まるかどうかもわからないのだ。
取りあえず「決まったら教えてね」で飲む。

LiHuiZhenNewBand.jpeg

激ウマ高級ステーキ肉のマカオ火鍋、ごちそうさん!!

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