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2012年2月21日

5回目の訪朝

昨日の夜北京に着いて、北朝鮮の幹部の人とメシを食った。
相方の親友で、この人がいるからこそワシが平壌を自由に歩けたり、
本当はやってはいけないはずのこのような活動が出来ると言える。

北朝鮮の幹部と言うとみんなどんなヒドい人かと想像するだろうが、
人民は人民、幹部は幹部でみんなそれぞれ「生きてゆくのが大変なんだな」と思う。

これ、どこの国でも同じである。

中国の幹部の人とメシ食ったこともあるが、
なんか中国の幹部の方が嫌な人が多かったな。

まあ、どこの国でもいい人もいるし悪い人もいる。
日本だってどこだって同じなのである。

前回の訪朝の後にすぐ金正日が死去したので、
奇しくもワシは体制が変わる最後の北朝鮮を見た日本人であり、
そして今回の訪朝で恐らく新体制を見た最初の日本人となるであろう。

そんなことはどうでもいい。
ワシは部長をはじめ、向こうにいる「ファンキー末吉ロック学校の生し徒達」に会いに行くだけなのだ。

「新体制はどうですか?」などとアホなことは聞かない。
「元気かい?頑張ってるかい?」と聞くぐらいである。

恐らくは壁にかけられている将軍様の写真が一枚増えたぐらいで、
何も変わらない平壌の街で現代っ子らしく飄々と暮らしていることだろう。


まあこういう「交流」をよろしく思わない人々もたくさんいることは知っている。

アメリカと日本が戦争をしてた頃、
日本のJazzミュージシャン達は「敵国の音楽」を隠れてラジオで聞いて、
チャーリーパーカーのソロを聞き取れるだけ聞き取って譜面にして同じミュージシャン仲間同士で交換して譜面を完成させていったと言う。

特高に見つかったら「非国民」として投獄されてたであろう時代にである。

まあその頃の事情は本人達でないと詳しくは分からないであろうが、
どちらかというとワシは、それを咎めたり密告したりする側の人間になるくらいなら、
そうまでしてJazzを追求する側の人間になりたいと思う。

最初に北朝鮮に行ってそれがテレビのニュースになろうという時に、
うちの嫁は「子供達がそれによっていじめられたらどうしよう」と心配した。

再婚によって当時いきなり小学生の子供がふたりも出来た嫁は、
その新しい子供達のことを一生懸命心配してくれた。

それに対して、
「何言うてんねん、ファンキー末吉の子供として生まれたんやから、
それによって虐められたりすることがあっても胸張ってたらええねん。
自分の父親がどうやって生きてどうやって死んでいったかはワシが死ぬ頃には本人達にもわかっとるやろ」
と言い放って大顰蹙を買った。

まあでもファンキー末吉という人間はそれほど無謀でもなく、
それなりにブレーキも働く。

もう20年ぐらい前の話になるかな、
中国でこんなことがあった。

当時はアジアブームなるものが始まっていて、
音楽業界は猫も杓子も中国に進出しようとしていた。

ワシはワシで何とか爆風スランプが中国でコンサートが出来ないか画策していたが、
所属事務所はそれには一切手を貸さず、
降って湧いたようにいきなりサザンオールスターズの北京公演が決定したと思ったら、
偶然にもそれがワシが当時アンダーグランドだったロック仲間と一緒に爆風スランプをブッキングした日と同じ日だった。

誰も手を貸してくれない中、
ワシはそれでもがむしゃらにそれを実現させた。

まあ当時この国の鼻つまみ者であった「ロック」の連中と一緒に実現させたんだから、
何億も金積んで実現したサザンと比べたらみすぼらしいもんである。
共産主義独特の許可関係とかにも当然ながら穴がありまくりである。

2日間開催されるラジオ局の45周年オムニバスイベントの初日、
爆風スランプは「客を煽り過ぎた」という理由で突然PAを落とされ、
PAスタッフが警察に羽交い締めにされながら連れて行かれるのを、
また、それを止めようとしたスタッフが殴られているのを、
ブッキングしたロック仲間がその象徴である長髪を掴まれてPA席から引きずり出されてゆくのを、
生音でドラムを叩きながら見ていた。

ワシらは結局ステージを降りなかった。
申請を出した曲を最後まで生音で演奏した。

事務所としては「2日目は中止!!」という決定だったが、
ワシの周りの連中は「強行」を薦めた。

「見たか?今日の観客の興奮を?
許可関係は問題がないんだから明日は出るのよ!!
そしたら爆風スランプの名前は永遠に中国のロック史に刻み込まれる!!」

事務所は当時アウトオブコントロールだったワシにすぐに釘を刺した。
「絶対にダメだからね!!中止だからね!!」

それだけならよかったのだ。
その人は言わなくていい一言をワシに言った。

「そんなことして明日のサザンのコンサートまで中止になったらどうすんの!!」

ワシは激怒した。
「俺はサザンのために音楽をやってるんじゃない!!
お前らは知らんが俺はサザンに養ってもらってるわけでも何でもないだろ!!」

しかし結局は我慢した。

そして数ヶ月後、ワシはひょんなことからビクターの人と食事をしていて、
その人が実はサザンの担当であることを初めて聞いた。

ワシが北京で一悶着あったその話を知らないその人は、
「いや〜あの北京公演が失敗だったら私はクビでしたよ」
と笑いながら言う。

ワシがあの時自分にブレーキをかけなかったら、
子供のこと、家庭のことを嬉しそうに喋っているこの人の家庭はなくなっていたのかなあ・・・

そんなことを考えながら「これでいいのだ」と酒を飲みこんだ。


話が大きくそれてしまった。

そんな時代は今は昔、今では中国でも自由にロックが出来る。
たかだか数年でこの国でロックはアンダーグランドではなくなったのだ。

別に「ロックがこの国を変えた」わけでも何でもない。
「時代がそうなった」だけの話である。

今ワシが北朝鮮の子供達とやっている「民間交流」が、
いつでも誰でも出来るようになる日がきっと来るとワシは信じてやまない。

「時代」がそう動けばワシと中国の時みたいに全てが笑い話になる。
そう動かなければワシはただ戦時中のJazzメンのように地下でそれをやるだけの話である。


出発までまだ時間があるのでもうひとつ書いておこう。
中国に入れ込んでた頃、ある人からこんなことを言われた。

「でも末吉が付き合ってる人達って、
楽器買ったり出来るぐらいだからやっぱり金持ちでしょ。
中国にはその日のご飯も食べられない人がたくさんいるのよ。
末吉は中国のことを全然わかってない!!」

ちなみにその人は一度も中国に行ったことはない(笑)
友達が農村に行ってそんな話をしたからそれを持ってワシにそう言っただけである。

当時日本のマスコミは中国の貧しい部分にしかスポットを当てなかった。
ワシがどれだけ
「中国には日本人より金持ちな人間が1億人以上いるんだ!!」
と言っても誰も耳を貸さなかった。

ところが今となってみると手のひらを返したように今度はバブルに湧く中国にしかスポットを当てない(笑)

今度はワシが言ってやろう!!
「中国の農村にはその日のご飯が食べられない人が何億人もいるんですよ」
と・・・(笑)

北朝鮮はご存知の通り貧しい国である。
しかし前回の渡航でワシは
「平壌は中国マネーのバブルが始まっている」
と書いた。

このことに「?」と思う人も多いと思う。

中国が今や世界第二の経済大国であるというのも「事実」だし、
今だに学校に行けない子供達がそれはそれはたくさんいることも「事実」なのである。

ひとつの部分だけを切り取ってそれが全てだということは出来ないのである。

テレビで見たほんのちょっとの映像や、
人が話していたほんのちょっとの会話だけで全てをわかったような気になってはいけない。

北朝鮮が今どうなのか、
そんなことはワシだって全てを言い表すことは出来ない。

でもワシは平壌のあの子達はどうだったのか、
それだけは言える。

彼女達を通して今の平壌を見ることは出来るし、
北朝鮮全体を想像することも出来る。

自分の目で何も見ずに情報だけを集めて専門家面している評論家の言うことを信じてはいけない!!
自分で取材もせずに放送しているマスコミを信じてはいけない!!

ワシは自分の目で見たことだけしか信じないからこんな人間になってしまったのだ(笑)


中国で初めて黒豹のヤツらに接した時、
「俺たちはロックをやることも聞くことも出来ないんだ」
と言ってた連中に感動して、
その後楽器やCDやいろいろ持って行ってやった。

特に当時ワシがハマっていたピンクフロイドのCDは全作持って来た。

そのせいかどうかわからないが、
北京の有名ロックミュージシャンがインタビューで
「影響を受けたミュージシャンは?」
という質問にピンクフロイドと答える人が多い(笑)

北朝鮮の体制がどのように変わってゆくのかはワシにもわからない。

だけどこの子供達が大きくなって、
また特にこの国は音楽がとにかく生活に大きく関わってる国なので、
いろんな時にまたワシと一緒にやった音楽を思い出してくれればそれでいい。

現在ほんとはやってはいけないことかも知れないけど、
ワシを信用して子供達を預けてくれてるこの幹部の人や、学校の先生や校長先生、
もしそれが悪い結果に出てしまったら自分の身さえ危ないにも関わらず、
それをこうして一緒にやり続けてくれているこの人達が望んでるこたは、
ひとえに「この子達の幸せ」なのである。

ワシはもちろん自分の家族や友達、
日本の友達はもちろんのこと中国や、
そして北朝鮮の友達の幸せも願う。

サザンオールスターズがもう二度と北京でコンサートをやることはないだろう。
でもファンキー末吉はあれからずーっと北京にいる。

6年前に初めて平壌に行った。
そして今もチャンスがあったら行き続けている。

ただそれだけのことなのである。

ほないってきます〜

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