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2011年4月 9日

雲南の少数民族歌手

張張がプロデュースした雲南省の少数民族高洪章のアルバムを、
ぜひ日本のファンキースタジオで仮谷さんにミックスしてもらいたい
と言われてその音楽を初めて聞いた。

サックスのような強烈なブロウのインプロビゼイションを聞いた時、
「これ何の楽器?」
と聞いたら、
「何言ってんですか、歌ですよ」
と言われて度肝を抜かれた。

いわゆる「金切り声」を自由自在
に操って歌ってるんだからこれぞ「メタル」!!

また張張のアレンジも素晴らしく、
民族音楽とロック、FUNKなどが見事に融合しとる!!

全音源をUPしました)


そんな高洪章のアルバム発売記念コンサートは雲南省の昆明で行われるというので、
「ファンキーさんスケジュール大丈夫ですか?」
と言われて無理矢理スケジュールを開けて駆けつけた。

何せ常春の雲南省にリハを含めて5日間滞在すると言うのだ!!
行かねばなるまい!!


リハーサルは3日間、
北京から5人メンバーのバンド編成でやって来てたのだが、
日に日にメンバーが増えてゆく。

琵琶、中国琴、二胡、中国笛から始まって、
雲南省の見たこともない民族楽器から、
民族歌唱のコーラス隊まで加わって最後には大所帯のバンドになってしまった。

その音楽監督が張張なのである!!
偉くなったのう・・・

さていよいよ本番当日、
会場に着いて真っ先に目に飛び込んだのは数メートルもある巨大なポスターである。

KunMingPoster.JPG

ご丁寧にワシの写真まで入っているというのに、
音楽監督の張張の写真がない。
その代わりギタリストの写真は2枚あるのできっと間違えたのであろう(爆笑)。

コンサートはまずイントロダクションでこの楽器が登場!!

KunMingMinZuYueQi.jpg

何という楽器なのかは聞き忘れたが、
いわゆる「ラッパ」である。
「ぶぉ〜〜」という音がする。

それを循環呼吸を使って
音が途切れずにずーっと吹き続けるのだ!!

ワシが循環呼吸というのを初めて聞いたのは、
クルセイダースのライブアルバム「スクラッチ」であった。
トロンボーン奏者(だったと思う)が、ソロでひとつの音を延々吹き続けて大拍手をもらう。

この循環呼吸奏法というのは、
まあ鼻から吸いながら口から息を吐き続けるようなもんで、
当然ながらむっちゃ難しいテクニックである。

Jazzのセッションなどで同様のソロが振られた時、
友人の一流管楽器奏者などがよく本番では挫折して別のソロをやっていた。

必ず成功するかどうかわからないというそれほど難しいテクニックを、
彼は、というよりこの楽器奏者は必ず出来なければならない。
この楽器を始めた時からずーっとそれを訓練して、
必ず何時間でも吹き続けられるようにならないとこの楽器奏者と言えない。

ティンパニー奏者のロールの話を書いたことがあったが、
それと同じでこの「音」こそが彼の「人生」なのである。

人の「人生」を目の当たりに感じた時に人は涙が出て来る・・・


それだけではない!!
その後に出て来たこの民族パーカッション!!

KunMIngShenGu.jpg

名を「神鼓(Shen Gu)」と言う。

タイコに鈴が付いていて、
右手でそれを揺らして鈴を鳴らし、
左手でバチでタイコを叩く。

普段はこのように地べたに座って演奏するのだが、
最後のサビの繰り返しになると突然立ち上がって、
狂ったように踊りながら演奏するのだ!!

リハの時にそれを見た瞬間にワシは号泣!!

本番の時はワシの位置からは見えなかったが、
よく見える位置の張張が号泣!!

「ファンキーさん、あれはねぇ、神様と交信してるんだよ。
誰にもじゃま出来ない神との会話なんだよ!!」

それもそのはず、彼の職業はもう音楽というレベルを越えている!!

病気の人がいればそこに行って「神鼓(Shen Gu)」を叩き、
運気が悪い人がいればそこに行って「神鼓(Shen Gu)」を叩く。

神鼓奏者というのはもう音楽を越えて呪術師のレベルにいっているのだ。


宗教は人を救うために生まれ、
そして時には戦争を起こし、人を殺す。

ヘタな宗教をやるぐらいだったら、
楽器をつきつめて神と交信した方がよっぽど平和である!!


ゲストで出てくれた少数民族のふたり、

KunMingGuestDuo.JPG

この歌も鳥肌もんであった。
人間の声が、訓練によってここまでになるのかという鳥肌である。

もちろん訓練だけではなく天性のものも必要なのであろうが、
この少数民族にだけその天性のものがあるというわけはない。
やっぱ「訓練」というよりは「生き様」なのである。


ワシは結局この人達から感激ばかりさせられながら、
それでも頑張ってドラムを叩いた。

わざわざ民族衣装を買いに行って衣装にしたぐらいである!!

KunMingMinzokuIshou.jpg

昔はマッド大内のように上半身裸で叩いていたが、
太って腹が出て来てからそれも気後れしてやめてたが、
この少数民族の兄ちゃん達を見るにそれもバカらしくなった。

腹が出てようが何だろうがカッコイイのである!!

むしろその腹がカッコイイ!!
わざと裸でベストを着て、
ズボンは下っ腹の下で縛り、
腹もひとつのオプションとしてカッコイイ!!

KunMingMyIdle.jpg

ギネスの公式記録を軽々と上回る循環呼吸奏法を軽々と成し遂げつつ、
ステージで狂ったように踊りながらコーラスをする。

「これが男だ!!」

その証拠に、彼らの民族衣装を身にまとって狂ったようにドラムを叩くワシに、
コーラスの美女達はメロメロで
「一緒に写真撮って下さ〜い」
なんて寄って来るのじゃよ!!

KunMingBijo.JPG

は、は、は!!・・・というわけでコンサートは大盛況のうちに幕を下ろした。
打ち上げである。


KunMingUchiage.jpg

噂には聞いてたが少数民族は飲む飲む!!
今までは本番前だということでセーブしてたのだろう、
ここに来てまた狂ったように飲む!!

ワシもひとりひとりと乾杯をしながら飲む飲む・・・

この中で一番偉いであろう人がワシの肩を抱いてこう言った。
「私たち一族はあなた達に感謝の意を表します」

私たち一族?・・・

そう、マネージャーも歌手の奥さんなら、
コンサートホールの支配人も親戚、
当然ながらワシにメロメロのはずの美女達は・・・

「そう、あれはあの歌手の嫁さんと、
もうひとりはあちらの楽器奏者の兄さんの嫁」

そうですかそうですか・・・俺がそんなにモテるわきゃないよっとくらぁ(涙)

しかし自分の一族だけでこの大きなコンサートを実現出来るというのも凄いし、
その一族の中にこれだけ優秀な楽器奏者や歌手が揃うというのがもの凄い!!


宴もたけなわの中、
さすがにもう飲めんので先においとましようと思ったら、
最後に高洪章とゲストの歌手が一緒に「酒歌」を歌ってくれた。

KunMingJiuGe.jpg

あまりに楽しくて涙が出て来た。

彼らは嬉しい時には酒を飲んでこの歌を歌い、
悲しい時には酒を飲んでこの歌を歌う。

民族の歴史は必ずしも平穏ではなかったと想像するが、
それでも彼らはこの歌を何十年、何百年、
いや、ひょっとしたら民族が生まれてからずーっと歌い続けて来た。

今年ヒットして来年には忘れ去られる音楽しかやってないヤツに、
彼らのこの歌声はどう響くのであろうか・・・

「そこに酒があれば〜行って飲み〜
そこにベッドがあれば〜そこで寝る〜」

コンサートでも歌った曲であるが、
狂ったように踊りながら大声を張り上げてこの歌を歌う彼らを見ながらこう思った。

日本のみんな、酒を飲んで歌を歌おう!!
狂ったように踊りながら歌を歌おう!!
民族の歴史は決して平穏ではないが、
それでもみんな楽しく生きてゆこう!!

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ヒロキ君、ついに入学許可!!