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2022年2月27日

Roland電子ドラム使用レポート3(最新機器VAD706 )

その1はこちら
その2はこちら

コロナの為に延期になってた北京公演の為に先に北京入りした・・・

「北京にいらっしゃるならVAD706という新製品を叩きに来ませんか」
とRolandから連絡が来た・・・

「ヒマやしええですよ〜」
というわけでお邪魔しに行って来た〜・・・

感想はと言うと「何コレ?生ドラムやん(笑)」というルックス!!

音色は自分の音源モジュール T D 50XからS Dカードにバックアップして持って来てるので全く同じ!!

でも叩き心地はちょっと違う気がする・・・
同じようなメッシュパッドなのだが、その締め具合が違うのか、はたまたセンサーがちょっと違うのか・・・

どちらにしろ生ドラムだと全く違うのでそれと比べると「同じ」と言える程度である。

カメラマンがちゃんとした写真を撮ってくれたので、お礼に何か叩いて映像でも撮ってプレゼントしますよと言うと大喜び!!

ドラム叩いて喜んでもらえるならこんな嬉しいこともないので、さて何を叩こうかなと思ったのだが、世にある電子ドラムのDEMO演奏は大体最初から最後までひとつの音色で叩くのが多いので、こりゃやっぱり途中で音色をぽんぽん変えるのが良かろうということで、やっぱ「Vision Rocks」!!

ところがこれ一度やってるので、やっぱ別バージョンを叩かなきゃなぁ・・・
ということで時間を頂いてまた全部の音色を聞いてセットリストを組み直す・・・

オープニングの音色が一番イメージを印象付けるので、今回はティンパニの音を選んだのだが、「さてどんな風に闘うかなぁ・・・」と思って叩いていると、時々ティンパニの音程が変わる!(◎_◎;)

「これさっきは音が低かったのに今なんでこんなに高い音なんですか?」
と素直な疑問をぶつけてみると・・・

「ハイハットの開け具合で音程が変わるんです」
!(◎_◎;)・・・そりゃ凄い!!・・・ということでしばらく遊んでみる(笑)

録音はやっぱパラで録った方がよかろうということで、USBケーブルで音源モジュールとパソコンを繋いでProtoolsを回して録音する・・・

ところが前回と全く同じセッティングなはずが、何故かProtoolsがフリーズしてしまう!(◎_◎;)

出力がこのように32chのうちに無駄なものが多いので、チャンネルを半分以上減らして回してもやっぱりフリーズする!(◎_◎;)

仕方がないのでLogicを回してみたが、それはちゃんと最後まで止まらずに回った(ほっ)
ところが後でファイルを開いてみるといくつかのチャンネルで時々デジタルノイズが乗るのよねぇ・・・(>_<)

原因は不明!!
パソコンや設定は同じなので、USBケーブルが悪かったのか(前回はTypeCタイプで直接パソコンに繋いだが、今回はアダプターでTypeCに変換した)、もしくは音源モジュールの TD50Xのバージョン(ファームウェア?)が古いのか・・・

どちらにしろ、ちゃんと(でもないけど)叩き終えて持ち帰ってMixDownしようと思ってたが、
「じゃあ今の動画もうアップしていいですか?」
とスタッフの人・・・!(◎_◎;)

あかんがな!!そんなアンプからの生音を携帯で録ったようなん・・・
「ちゃんとミックスしたいい音のを送りますから!!」
と言うのだが・・・
「まだ音頂けませんか?もうあれアップしていいでしょ!!」
・・・と嬉しくて嬉しくてたまらんのかい!!(笑)

しゃーないのでむっちゃ焦ってミックスしましたがな〜(笑)

自分から「何か叩きましょうか」と言い出したのが悪かったのだが、そこそこ練習もせずにこんな難しい曲叩いたらあかんやろ〜(笑)
特にプログラムの切り替えは間に合わんかったのが多い〜(>_<)

まあでもRolandの皆様には喜んでもらえたしよかったよかった・・・


さて本番が近づいて来たある日、Rolandさんからこんなお願いが・・・

『Funkyさん、このVAD706単体もステージに並べて叩いてもらうということは可能ですかねぇ・・・」

ちょうど北京のステージは2段重ねの雛壇みたいになっていて、ドラムセット2台だろうが3台だろうが並べるスペースはある!!

そもそも最初の電子ドラムを使ったライブでは一曲を最初から最後まで電子ドラムで叩いた曲もあったので(その後変更して前半は電子ドラム後半は生ドラムに変更)、電子ドラムだけで叩く曲を作ってその曲だけ隣に並べたVAD706を叩けば良い・・・

「いいですよ!!」と安請け合いしたものの、当日のセッティングや配線が大変(>_<)
毎回のマルチトラックのセッティングに加えて、この新しい電子ドラムの入力を加えたわけなのだが、見事にアサインを間違えてて録音されてなかった(>_<)

DVDになると言うのでこれでは発売出来ない(涙)
・・・というわけで映像を見ながらアフレコ!!

これを見ながら

全く同じように叩くってこれどうよ!!・・・
・・・ところが録音し始めてみると最後にリットが〜かき回しが〜(号泣)

どうにかアフレコが終わってこんな感じ・・・

ドラムソロはしゃーないのでこのVAD706の部分のみオーディエンスマイクのみ(涙)

でも乱れ叩きでプログラムチェンジパッドを叩きながら次々に音色を変えてゆくのん面白い(笑):
(3:30辺りから)

というわけで面白いオモチャ(笑)で遊ぶのも終わってこのVAD706で一番印象に残ったのは・・・

電子ドラムやろ?どうせハリボテやろうと思ったらバスドラなんかむっちゃずっしりと重い!(◎_◎;)

「何が入ってるんですか?まさか重さまで本物のドラムに似せる為に?」
などと質問してみたら・・・

「開発のこだわりで、この中には色んな回路がいっぱい入ってるんです・・・」

って!(◎_◎;)!!!

一度中を開けて見てみたいのう・・・(笑)

というわけでこのこの新製品も貸してくれるわけでもなく(笑)北京の倉庫に眠ってたロートタムやらキャノンタムやらを銀川に送って複合セット最終形をセットアップ〜!!

布衣の新曲ではこのセットを使って、一応4種類の太鼓、
1、生ドラム
2、電子ドラム
3、ロートタム
4、キャノンタム
の全てを叩くという暴挙に出ました〜(笑)

次のレポートはそのレコーディングのレポートを!!!

続く

Posted by ファンキー末吉 at:22:12 | 固定リンク

2022年2月15日

フレンチグリップのススメ

コロナでイベントのスケジュールが軒並みすっ飛んで空いた「失業期間」にはロックラテンなどをオープンハンドで練習してたのだが、冬の旧正月による失業期間には左手でSwingが叩けるように練習してる・・・

これが夏には漢方薬飲んでお弁当には果物で毎日練習してたらびっくりするほど痩せたが、やっぱJazzでは全く痩せん(笑)

やっぱ身体全体が疲れるビートと違って、Swingは手の先っぽの方が疲れるビートなのな・・・
と相変わらず左手をイジメて続けているわけなのだが、ふと見ると何やら左手さん、苦し紛れに何かを掴んだようだ!(◎_◎;)

昔の持ち方(動画途中)から新しい持ち方に変わっとるではないか!(◎_◎;)

スティックの持ち方には大きく分けて3つあり(レギュラーグリックは除く)、まずクラシックの人がよく使う「ジャーマングリップ」・・・これはスティックの角度がおよそ90度まで開き、手の甲が真上に来るような叩き方である。

有名どころでは先日他界したRushのニールパートなどがこの持ち方である。

対して、真反対なのが、ステイックを平行にして、親指が上を向いた状態で指の力だけで叩く「フレンチグリップ」!!

今流行りの速度系のドラマーはみんなこの持ち方なのであるが、まあこの人のがわかりやすいかな・・・

その他、サイモンフィリップスやビリーコブハム等の大御所もこの持ち方である。

そして、私をはじめ、多くのドラマーは「アメリカングリップ」という上記中間の持ち方!!
親指と人差し指の付け根が上を向きます。

有名どころではこの人がそやな!!

3種類の説明動画〜

私がびっくりしたのは、アメリカングリップであるはずの左手が、苦し紛れにフレンチグリップを習得しとる!(笑)

まあ何の役に立つのかわからんがと思いながら練習はしてたのだが、やっぱフレンチグリップの方が楽なのか?!(◎_◎;)

いやいや、よく見てみると、右手でシンバルレガートをする時もいつの間にやらフレンチグリップで叩いとるやないの?!(◎_◎;)


何やら聞いたことがあるけど、シンバルレガートってスティック自体が鳴ってる音が聞こえるように叩かないかんのですと!!
せやからアメリカングリップとかでぎゅっと握るより、人差し指と親指で握って遊びがあるままシンバルに当てた方が「らしい」のよねぇ・・・

右手が自然にそうなってるのを見て左手が真似た?!(◎_◎;)

いや〜人間の身体って面白いのう・・・このまま本人が気づかないうちに上達して欲しいのう(笑)


さて、何の役に立つやらわからずにコツコツと練習してたのがやっとちょびっと陽の目を見たわけですが、その練習方法をご紹介しときましょう〜!!

これはこの人の動画を見てやり始めたんやけど・・・まあこの人は特別!!(笑)

ちなみに私が詰めている銀川のドラム教室の若いドラム講師の劉健は120(240)の速さで叩けるんですと!(◎_◎;)

でもねぇ〜「これってどうやって使うんですか?」って(>_<)

いや、上の動画の人もやけど、速く動いたからといって決して「いい音楽」をやってるわけではない(失礼)!!

ワシにその速さをくれよ〜そしたらもっと「いい音楽」に有効利用してやるのに〜(涙)
などと泣き言を言ってもしゃーないので、これはやっぱ練習するしか道はないのである〜(笑)

というわけで、色々やってみたところ、一番いい練習はこれ!!
どっかの動画で見たサイモンフィリップスのウォーミングアップ!!

RLRLRLRLRLRLRLRL
RRLLRRLLRRLLRRLL
RRRLLLRRRLLLRRRR
LLLLRRRRLLLLRRRR
LLLRRRLLLRRRLLRR
LLRRLLRRLLRRLLRR
LRLRLRLRLRLRLRLR

(ネットで見てうろ覚えなのでご本家とはちょっと違うかも〜)

もちろん上記とか色んな練習もやるのだが、さすがあのサイモンフィリップスがウォーミングアップで使ってるだけあって、これを「テンポ走る君」で限界までの速度まで練習した後に他の練習やるとかなりウォーミングアップされとる!(◎_◎;)

まあどこまでやれるかわからんがちょっと頑張ってやってみますか〜

まとめ動画


Posted by ファンキー末吉 at:17:14 | 固定リンク

2022年2月 7日

著作権料は中国の方が羽振りがええぞ!(◎_◎;)

みずほ銀行から「折り返し連絡が欲しい」とメールが来たので国際電話で電話をしたら、案の定先日のインドネシアプロジェクトの「使用料」の振り込み!!\(^o^)/

どの国から振り込まれるのかと思ったらやっぱり香港!!
色んなアジア諸国に投資をしている中国の会社だというので、やっぱ振り込みは香港のその会社から来るのね〜

・・・っつうことはこのX.Y.Z.→AのWonderful Lifeのインドネシア語バージョンをこのインドネシア最大のロックバンドが歌うと、この香港の会社に多額(かどうか知らんけど)のお金が入るのね〜・・・

ええですよ〜是非是非私に払った分以上を儲けて下さいな〜


と喜んでいたら、私の中国の口座に布衣からいきなりちょっとした額の入金があった!(◎_◎;)

メッセージを見ると「版权来了~」つまり「印税来たよ〜」・・・ってぬか喜びしてたらワシの曲ではない!!(>_<)

渡辺英樹さんの忘れ形見となった「Star」のカバー曲「流星」、そしてThe Good-byeのはっつぁんこと加賀八朗さんの忘れ形見(どっちも故人やん!(◎_◎;))となった「黄金色した憎いヤツ」のカバー曲「啤酒怪兽」!!

これが「流星」

これが「啤酒怪兽」

まあワシの懐に入れるべきお金ではないので、日本のそれぞれの権利者、「Star」は作曲者の丸山正剛さん、「黄金色した憎いヤツ」は遺族であるはっつぁんの奥様に振り込み手続きをする・・・

まあ国際振り込みをしたら、前述のみずほ銀行のように資金洗浄の疑いを晴らす為に色々と面倒なので、香港から振り込まれた日本円を先方に振り込んで、中国で振り込まれたお金はワシがもらっとく・・・まあ「個人国際両替商」みたいなことをするわけだが、ここでちょっと気がついたことがある・・・

これってJASRACに200曲近く曲を登録していた(現在順繰りに引き揚げつつある)この私が、Runnner以外ではここ数十年見たことがないほどの金額なのだ!(◎_◎;)

いや、そんな大金を想像してもらっても困るが、高々数万円でさえ「この私が」もらった事はないのだ!!
リゾラバとかRunner以外にもヒット曲があるこの私が!!である・・・

しかも大歌手でも何でもない、中国いちツアーを廻ると言っても、高々アンダーグラウンドバンドが歌っただけでこの額である・・・

これって何の印税?・・・と色々考えてみる・・・


中国は日本と違ってライブハウスとかからお金を徴収してないからそれが分配されるわけはない。

日本はご存知のようにJASRACが「包括契約」というヤクザのみかじめ料のように毎月決まった額を店から徴収してゆく・・・

ちなみにこれはJASRACとの裁判にも提出したのだが、X.Y.Z.→Aが結成当時100本ツアーとか全県ツアーとかやってた頃、同時期のJASRACからのライブハウスからの印税分配は全くなかった!!

日本中のライブハウスから多額のお金を「みかじめ料」のように毎月取り立てているのに、そこで実際に演奏した楽曲にはそれが分配されてないのだ!!(怒)

中国では、ライブハウスとかで演奏をされるのは、アメリカとかと同じく「フェアユース」だと考えられているようだ。

日本ではこの考え方はない!!
著作者は全ての権利をJASRACに「譲渡」しているのだから、作者自身がそれを勝手に使うもんなら「この曲はお前の曲ではない、JASRACの曲なんだから勝手に使うな!!」と言われる(怒)
(JASRACとの裁判記録より)

ちなみに中国でも徴収したければ弁護士が取りに行く。
(ブログ記事:今や中国の著作権ビジネスは日本より進んでいる?!

昔私がプロデュースしていた中国で一番売れたロックバンド「零点(ゼロポイント)」の訴訟劇(こちら)では、結局裁判所の判決は
「ほな今後零点(ゼロポイント)の曲を歌う時はいくらか使用料払いなはれ」
となったと聞く・・・

まあ
「大きく儲けてるなら金取りに行くぞ!!小さいのんは、まあいいや!!フェアユース!!」
みたいな感じであろう・・・

日本は一律JASRACが取りに行く・・・まあもう著作者の曲ではなくJASRACの曲だと言うのだからそれもいいだろう、ちゃんと分配さえすれば(>_<)


さて、まあライブハウスで演奏した使用料でないとしたら、レコーディングとかした使用料?・・・つまり録音権?・・・

ちなみに、レコーディングした時には、「使わせてもらいますよ」という事でバンドがいくばくかのお金を著作者に払っているので(その時も私が個人両替して振り込んだので覚えている)、これは「録音印税」でもないはずだ・・・(そもそもひとつ前のアルバムでだいぶ前の話や)

そもそも「版权来了~(印税来たよ〜)」と言うのだから、アルバムの時みたいにこれはバンド自身が払ったものではないだろう!!
(アルバムの時は「この曲使わせてもらうからこのお金を権利者に渡して」と言って振り込まれた)

ちなみに、JASRACから振り込まれる「録音料」、つまり「あなたの曲がレコーディングされたから徴収してあなたに分配しますよ」というのはちゃんと正しく分配されていると私は思う!!
(ホッピー神山はこれが調べたら正しくなかったと言うが)

でも自分の曲を自分のレコードに収録した時には自分でJASRACにお金を払わなければならない。
そしてそのお金が回り回って手数料を差し引かれて一部だけが自分のところに戻って来るだけの話である。

こんなバカみたいなシステムが日本では今だにまかり通っている。
中国ではもちろんない。人の曲の場合、今回のように自分でその人に許諾をもらってお金を払う。

「そんなめんどくさいことは出来ないでしょ?それを代わりにJASRACが全部やってあげますよ」
という事でこの日本のアホみたいなシステムが出来ているが、このデジタルの時代にもう既に全くめんどくさくないぞ!!(怒)

ちなみに使う人も、その曲を探して来たんだから作家はすぐわかるし、今は検索すれば有名無名問わずよっぽどのことがなければその人にたどり着く。

「人はなんで酒を飲むのでしょう」という私の曲は、六角精児さんという方がカバーして下さってレコードに入れる許諾をもらいに来た。

これもええ曲なんで映像貼り付けとこ〜(笑)

要はこの曲をどこで探して来たかということである。
ネットで検索すれば私の名前が出る。
HPには連絡先が書かれてある。
そこに連絡して「いくらで使わせて貰えますか?」

ってこんな簡単なことが今の世の中JASRACがなかったら出来んか?(笑)

ちなみに私は「お金なんかいいですよ、使って下さるだけで」という立場なのだが、ちゃんとした会社相手にそういうわけにもいかない。
「JASRACに支払う額程度のお金を振り込んでもらえればいいですよ」
とお伝えした。

その曲を今度はNHKが番組で使いたいと来た。
NHK出版がではお金をお支払いします、と・・・!(◎_◎;)

「あのう・・・もし預ける先が決まってないのならばうちの出版社で預からせて頂きますが・・・」
好意としてそう言って下さるのを私は断った。

出版社を通してJASRACに預けた瞬間にこの曲は自分の曲ではなくなって自由に使えなくなるのだ!!

おかげで今では大村はんが楽譜集の中の一曲や自分のソロ楽曲としてこの曲を自由に使える。

要はこれらひと晩の飲み代程度の金(大村はんのはその帰りの電車賃程度ww)が欲しいか、フェアユースとして宣伝の為に広めて欲しいかという話である!!

もちろん誰かがこれで大儲けするなら私は取りに行く!!
フェアユースかどうかはJASRACではなく私が決める!!というわけである。

私は中国ではその為にひとつの会社と契約している。
全ての楽曲からみかじめ料のように手数料を取られるより断然安い!!
(成功報酬なので笑)

ちなみに上記の話は私が(元)有名人だからこそ可能である事ではない!!
(スムーズではあるが)
そもそも曲を書いてそれを誰かに使ってもらいたい場合、その曲の情報を絶対に誰かに発信する。
発信するからそれを聞いた人が使うのであって出どころがわからない方が今の世の中珍しい・・・


・・・とちょっと話がずれてしまったようだが・・・

では(ライブハウスでの)演奏料でもなく録音料でもないとしたら、これは何のお金だろう・・・と想像するに、これはQQミュージックとか、これらの曲を配信しているサイトからの「使用料」なのである!!

ちなみに中国ではもう既に「ダウンロード販売」が主流というか、もう「レコード店」などは存在しない!!
CDとかライブの物販でしか見ることないし、時々布衣が発売したアナログ盤などを持ってサインをもらいに来るファンもいるが、それらも全てはネット通販でゲットしたものであろう・・・
(もう中国では「店に買い物」などにはなかなか行かない笑)

つまり「CDが売れた」という結果はもうこの国にはない。
CDは単なる「物販」なのである。

そして布衣はテンセント社が運営する最大手のQQから彼らのアルバムを配信する。
そこがヒット数に応じてそれを分配するというわけだ。

さて、日本でもYouTube等はJASRACと包括契約を交わしている
つまり、YouTubeは毎月いくらが知らんがJASRACにみかじめ料のような使用料を支払っている。

確かTwitterもある時期「JASRAC管理楽曲は登録しなさい」というシステムだったが今もそうなのか?
(何故かアカウントが凍結されたのでもうTwitterは使わん!!ぷんぷん怒)

その他配信サイトも、JASRAC管理楽曲は全てJASRACに振り込む・・・
そりゃそうだ、権利を「譲渡」しているのだから著作権者がもらえる道理はない!!

しかし日本の著作権者の皆さん、それってJASRACからちゃんと分配されてる?!!

明細書というのはある!!
「この曲は今期どれだけの収入がありましたから手数料引いていくら振り込みました」
みたいな・・・

ちなみに中国にはJASRACみたいな団体はないので(あることはあるのだが最近聞いたことがない)、当然ながらQQとかから直接布衣もしくはその事務所に振り込まれることとなる。

デジタルなんだから誤魔化しは効かない!!
それにこの国は企業のデータとかを全部管理してるのだから、お金のやり取りにはそれはそれは厳しい!!
入金がいくら、それにいくら分配・・・と言っても別に著作者の権利を守っているわけではなくちゃんと税金を取るためだと思うが(笑)

でもこのデジタルのご時世に、そもそもそんなに安くない手数料払って、それに関して全く働く必要のない会社をかます必要ってあるの?!!


愚痴のようになってしまったが、とりあえず今日お金を振り込んだ方々は非常に喜んでた。
「日本でこんなにもらうことはない」と・・・

勘違いして下さるな、これら2曲は決して中国で大ヒットしている曲ではない!!
高々アンダーグラウンドバンドがアルバムに入れてライブで歌っているだけの曲である。

日本でそんなバンドが演奏している2曲って、作家にどれだけの金になる?
おそらく明細書の郵送料の方が高いか、それとも一銭にもならないのが関の山であろう・・・

中国は人口が多いから?・・・いやいやその分ライブの入場料もCDの値段も格段に安い!!
日本は世界で一番CDが高い国なんですぞ!!だったら作家はもっと儲けて然るべきじゃないのか!!(怒)

上記、演奏料、録音料、配信使用料、共に中国の方がシステムが進んでいると感じるのは私だけか?!!
皆さんどう思う?・・・

Posted by ファンキー末吉 at:07:42 | 固定リンク

2022年2月 5日

銀川Jamセッションの夜

布衣は実は旧正月の4日には毎年ライブをやっていたようで、
(私は今年初めて旧正月に銀川にいるので知らんかったけど)
今年はコロナのせい(政府が北京オリンピックでゼロコロナを目指しているせい?)で、バンドとしては開催出来ない、その代わりJamセッションをやろう!!・・・ということで呼ばれて行って来た。

セッティング〜

LaoWuの司会でセッションが始まる・・・

セッションで本職であるドラム叩いても「ちゃんと叩かにゃ」というプレッシャーばかりで楽しくないので、やっぱ専門外の楽器で「アマチュア」として参加するのが一番楽しい(笑)
今回はキーボード!!

布衣の曲はコード進行が簡単でよい!!(笑)
元々布衣はこのボーカルの馬向東が初代ボーカルで、LaoWuはギタリストやったんですと〜
彼が辞めてから「誰か歌えんか?」というわけでLaoWuがボーカルになったんですと〜
運命って面白いですのう〜・・・

キーボードの中ではオルガンが好きです!!

アマチュアキーボード奏者として何曲か遊ばせてもらった後、年寄りは引っ込んで若者達のセッション!!

なんと二胡奏者が!!!!(◎_◎;)

いや、世界中色んな国でJamセッションやるけど、Jamセッションに二胡が入るなんて中国ならではよのう・・・

むっちゃ若いぞ!!10代じゃろ・・・なかなかの腕であるし、上の世代は民族楽器しか聞かずに育って来たので、Jazzとか色んな音楽と融合するのにとても苦労したのだが、この世代で自分からJamセッションに飛び込んで来るなど逸材だと思う・・・

お近づきになって今度自分の曲を弾いてもらおう・・・


楽屋では年寄り達が新年会となって飲んでいるのだが・・・

その中で、四暗刻というメタルバンドのリーダーでギタリストの彼が泣いている!(◎_◎;)

聞けば2人いるボーカリスト、ひとりはデス声でひとりはラップなのであるが、そのデス声のボーカリストがバンドを辞めてしまったらしい・・・

私は知っている、彼はバンド結成の頃から自分の私財を投げ打ってまでバンドの為に全てを尽くして来たのだ。
そのバンドが壊れようとしている・・・だから泣くのだ・・・

「夫婦だって長く維持してゆくのが大変なのに、バンドなんて相手がひとりじゃないんだぞ!!いっぱいいるんだぞ!!難しいに決まってるじゃないか!!」
と離婚経験のあるLaoWuが慰める(笑)

「LaoWuなんてなぁ〜全てバンドのためバンドのためで生きて来て、最後にはそのバンドのメンバーに裏切られて攻撃されてんだぞ!!
お前なんか6人のバンドでひとり辞めただけだろ!!こいつなんて4人のバンドで3人辞めたんだぞ!!(笑)
(その時の話:布衣(BuYi)の内乱

何とか彼を慰め終えた頃には私も既にベロンベロン(>_<)

そしたら昔よく食ってたこれが無性に食べたくなる〜!(◎_◎;)

寧夏回族自治区名物「羊の臓物スープ」である!!

これがどう見ても身体に悪い!!(>_<)
しかし「身体に悪いことほど気持ち良い」という原則の中、アレルギーの治療の為に半年間も健康的な生活をしている私の身体が、反動で「身体に悪いこと」を求めているのだろう・・・

ちなみに、エンジニアの海龍(HaiLong)は、アルコールアレルギーのため酒も一滴も飲めないのに、これを食って痛風になった!(◎_◎;)

ビール党の私はやっぱビールを飲みながらこれを食いたい!!
店はイスラムなので酒は置いてないが、外からの持ち込みはOKらしく、ヤオヤオ君に頼んで買って来てもらう・・・

乾杯!!・・・あれ?Funkyさん、おでこどうしたんですか?

え?知らんなぁ・・・どっかにぶつけたん?

ちなみにこの臓物の中には、肺の中に小麦粉を入れて煮た主食みたいなのもあるが、私はそれらを除いた「純肉」というのを頼んだ・・・ってか小腕でええやろ〜何で大腕頼むん?(涙)

スープは全部飲んだけど(笑)

翌朝はやはり腹具合が悪い(>_<)
身体に悪いとわかってても、翌日体調を崩すとわかってても、酒飲んだらついついこれを食ってしまうのよね〜

そういう人を「酒傻子(JiuShaZi)」つまり酔っ払ってアホになる酒飲みと言うらしく、そんなアホが懲りずに夜中にシメにこれを食いに集まる通りを「酒傻子街」もしくは「傻人街」と呼ぶらしい・・・

そんな「酒傻子」達は、酔っ払って自分が怪我したりしても覚えてないらしいが・・・

ワシ・・・これどっかにぶつけたん?・・・記憶にないなぁ・・・

いや、きっとこれは悟りを開いて3つ目の目が開こうとしてるのじゃ!!
そうじゃそうじゃ!!きっとそうじゃ!!・・・ということにしておこう・・・

Posted by ファンキー末吉 at:14:21 | 固定リンク

2022年2月 3日

Roland電子ドラム使用レポート2(複合セット)

前回の続き・・・)

コロナのためお借りしている電子ドラムを引き取りに来れないということでずーっとお借りしている(笑)

私が詰めているドラムスクールには、現在私しか叩いていない校長の生ドラムと、ステージにどどんと置かれた電子ドラムセット・・・

私の使い方と言えば、ドラムの練習は生ドラムでやって、基礎練習は電子ドラム!!
100万円以上する高級機種が練習台に(笑)

いやこのメッシュパッド(?)っつうのの叩き心地が普通のドラム練習台より気持ちいいのよねぇ〜
まあ生ドラムから比べたら全く同じではないけど、生ドラムではリズムは叩いても、基礎練習する気にはならんなぁ〜・・・ウルサイし(笑)

しかし、私とてこのような高級機種をただの練習台として埋もれさせておくつもりはない(キッパリ)!!

考えるに、電子ドラムはこれほど高性能になったとしても、やはり生ドラムではない!!
言うならば、アコースティックギタリストが、まあエレキも弾くけどやっぱアコギやな〜というのと同じである。

いや、でも世界では今では逆の現象も見られている・・・

例えばRoland社が世界に誇る電子ピアノ!!
調律は要らないしマイキングも要らない、シンセと違ってタッチも限りなくアコースティックピアノに近い!!

今ではもうステージにアコピがあるという状況の方が珍しく、クラシックや一部のアコースティックJazzを除いては、もう完璧にアコピに取って変わっているのが現状である。

ドラムの世界もいつかそうなるんやろか〜・・・

現状では多くのピアニスト達も、調律の問題やマイキング、ステージでのモニターはPAでの最終的な音作りの難しさを考えると、やはり電子ピアノの方が結果よいということでそちらを選ぶ傾向にある。

しかし、そういうピアニスト達も、家に生ピアノがあったら電子ピアノ弾かんでそっち弾くやろ〜(笑)

ただし、音楽が多様化している昨今、生ピアノだけで表現出来ない音楽もある。
ロックやポップスやJazzでもフュージョンチックな音楽には、今ではシンセサイザーのサウンドが不可欠であったりする・・・

そうすると、生ピアノの上や横にちょこんとシンセを置いたり、私にとってのエレドラはそんな感じの使い方かな・・・と思い立ち・・・組んでみた・・・

リハで使ってみる・・・

・・・ってこれが大変!!まず音色を選ばないかん(>_<)

これがこのTD50Xの音色ってむっちゃ多いのよね〜(涙)
ライブの録音を聞きながら、「この曲ならこの音色かなぁ〜」とか考えながら割り当ててゆく・・・

不累:68 Ana Hybrid
等不急:49 Back Street
啤酒:48 Sharp Popper
1,羊肉面:同
2,怎么办:43 Euro Studio
出发:41 Rock Maple
在你身旁:13 Loud Rock
5,莲花:不用
6,好风:04 Modern Jazz
7,荒野:12 Jazz Gig
8,就在那:17 Organic DnB
9,绿韭菜:同
我爱你:24 Jazz Machine
酒:68 Ana Hybrid
秋天:53 Forged Wood
罗马表:20 COmpreSS
丢:62 Space Disco
三峰:66 Plugs&Layers

ちなみに左側にあるのはプログラムの番号、これもRoland社のSPD-ONEという、叩いたらステレオでプログラムが出て、更にクリックがステレオで出るというスグレモノ!!

ツアー中にPAエンジニアとミーティングを重ね、最終的には彼がいじりやすいように、クリックチャンネルの右側もソロ楽器等を入れて、私はクリックの左側だけを聞くようにしている・・・

・・・てか、曲終わって電子ドラムのプログラムも変えて、同期のプログラムも変えてからカウント出してって大変やなぁ〜・・・・と思ってたら、予想通り初日にはプログラム番号を間違えたりしとるし〜(涙)

(混合セット初日のレポートはこちら〜)

いやね、複合セットはとにかく見栄えが壮観なのよ〜(笑)

左足がいつも迷う(笑)

布衣のようなアンダーグラウンドバンド(それでも食っていけるのだから中国は凄い!!)では、毎回自分のドラムセットを持って行くというわけにもいかず(っつうかこの広い中国では無理(>_<))、生ドラム部分は毎回その小屋のドラムを使わせてもらうので、当然ながら左右の色が違うようになるわけだが、なんか高校生の頃寄せ集めでツーバスセットを組んでた時(当時はツインペダルというものはまだ発明されてなかった)を思い出して懐かし〜(笑)

中国では(って日本でもそうか?)いわゆる多点セットってのは流行ってないらしく、見に来た人はこのルックスだけで度肝を抜かれる〜・・・

ワシらの時代はツインペダルもなかったからバスドラふたつ並べるだけで「スゲー!!」ってなもんで、タムなんかたくさん並べた日にゃ「なんて凄いドラマーなんだ!!」ってなもんやったけどなぁ・・・・(笑)


まあ初日なので色々問題は噴出するだろうなとは思ってたが・・・

一番大きなのは「モニター」の問題!!
表の音はPAエンジニアに任せるとしても、演奏してる人間が、電子ドラムと生ドラムを行き来する時に音量が同じじゃないとキモチワルイ(>_<)

またモニターというのは演者の前にあり、ドラムセットは後にある。
ある時は後ろから聞こえて、ある時は前から聞こえるというのもちとキモチワルイ(>_<)

また、私の生ドラムの音はデカいらしく、この数百人ぐらいの小屋なら、モニターからなんか返さなくてもステージ上どこにいても生音で聞こえて来るが、エレドラはモニターの前から離れると聞こえて来なくなる・・・

そこで解決策として、次からエレドラ用のアンプも用意してもらって、それをドラムんとこから爆音で発音させればどうかということになる。

結論から言うと、ひとつではやっぱ足りんかった!(◎_◎;)
どんだけ大きいねんワシの生音(>_<)

・・・というわけで2つ持って来てもらおうともなったのだが、それより先にメンバーの方がこの状況に慣れてしまった(笑)


問題は他にも色々と噴出した・・・

まず基本的な使い方として、メタル系のヘビーな音色は、生ドラムよりエレドラの方が迫力あるかなと思っていたのだが、実はそれが逆で、盛り上がる時に生ドラからエレドラになると逆に盛り下がるという・・・

原因には大きく分けて二つあるのだが、まず生ドラムの迫力がエレドラより凄いということ(ワシだけか?笑)。

ボリュームを上げれば誰が弾いても大きな音になるのとは違って、力の限り叩いて相手に届かせようとする(ワシだけか?笑)生ドラムの音の方がはるかに「説得力」があるのだ。

「表現力」という点でもそうである。

MIDIで言うと、ベロシティー(強さ)というのはたかだか127段階しかないのだ。
しかもその全てにそれぞれ127種類の音色を割り当てているわけではない。

それに反して生ドラムは無限にあるのだ・・・

このブログでも書いたが、私はスネアの音色だけでも大きく分けて4種類、それを大きく振り下ろすのと小さく振り下ろして力を入れるのも加えると8種類、そしてそのベロシティーは無限に細分化されていることを考えると、「表現力」という点においてはエレドラが生ドラムに勝るわけはない。

要は「使い方を誤った」のである。

誰がアコギや生ピアノの泣かせる独奏をエレキやシンセでやりますか?
「楽器」にはそれぞれの「持ち味」があるのだから、そこを「奏者」が上手く「持ち替え」なければならんということであった(>_<)

この教訓から、「派手な曲は基本生ドラ!!」ということで方針は決まり、その代わり、ちょいと何もせずに遊んでいる左足でサビとかにエレドラのバスドラも一緒に踏んでやるとか・・・(これなかなか良い)
手は足りないのでスネアとかを足すのはこの曲では出来んが、他の曲ならこのような考え方で全く別の「アディショナルな使い方」は出来そうだ・・・

それより何より、逆にレコーディングではループやループっぽい叩き方をしている部分をエレドラで叩くと、これがなかなか良い!!

ループでもないし、かと言って生ドラムでもないといった「エレドラ独特の良さ」を表現出来る・・・

こうなると「音色選び」が何よりも重要になって来るのだが、ちなみに私はクリックを聞くイヤホンと一緒にエレドラもイヤホンで聞いているのだが、実際にPAスピーカーから出てる音が楽曲に対してよかったのかどうかは、唯一下で聞いているPAエンジニアにしかわからない。

「あ、あの曲のエレドラがとても良かったよ」
と終わった後の打ち上げ(この年になっても年間100本のツアーで必ず打ち上げをする笑)でエンジニアが言ってたので、
「どの曲?どの曲?」
と聞いたが・・・・「忘れた」と(>_<)

まあ最終的に音色を決めるのにはまだまだ長い長い時間が必要です。
それに70音色もあるのだ、まだ全部理解出来てない(涙)


さてそれより他に、ライブで使うならではの問題が噴出して来た・・・

エンジニアがこう言う・・・
「エレドラの音をもっと出そうと思ってもねぇ〜そしたら他の音がマスキングされちゃったりさぁ〜生ドラだと全部それぞれをEQして上手く調整してんだけどねぇ・・・」

これはタムのチューニングのやり方とかを聞かれた時にいつも言うことなんだけれども、
「レコードで聞いてるタムの音は生のタムの音ではない」
ということである。

中音域にはギターやボーカルなどのメイン楽器が密集していて、それにマスキング、もしくはそれを際立たせる為にタムのその辺の周波数をカットする。
結果聞こえて来るのはアタックとボーンという「鳴り」の部分だけで、生のタムでそんな音を作ろうとするからヘッドをベコベコに緩めて全く鳴らないチューニングにしてしまう・・・

みたいな現象がPA席では逆のこととして起こってるわけである。

生ドラムの音はもうサウンドチェックでそれなりのEQをかけて作り上げているのだが、どの曲でどんな音色が出て来るやらわからんエレドラを目一杯上げることは出来んということだ・・・

解決策としては、全音色それぞれをPAの意見を聞いて内部で全部EQするのはあまりにも現実的ではない。
というわけで、とりあえずとしては「パラで出す!!」ということである。

現状の2ミックスだけでは、ざっくり中音域をカットするとスネアの音色にも影響するし、パラで出しとけば、まあ音色は曲によって変わるにしろ、全体的にミックスするための必要な周波数帯域をあらかじめ空けておくことが出来る・・・

というわけでそうなると今度は結線が大変!!
これから更に「バスドラ」「スネア」「ハイハット」の単独回線が増えるということである(笑)

出力先を変えるのはここ〜

ここでDirect1をバスドラ、Direct2をスネア、Direct3をハイハットにして、残りは全部マスターアウトにしとく。
まあエフェクトとかもマスターに行くけど、それはまあ致し方あるまい・・・

布衣は全てのライブをマルチで録音しているので少々バランスが悪くても後で調整出来る・・・

というわけで色々あったけど、Roland海外支社の人が「こんな使い方してる人いない」と言うからには世界初の複合セットでのドラムソロ!!

いや、これRolandさんが運んでくれてセッティングまでしてくれるから出来るんであって、毎回コンサートでこれは無理!(>_<)


はい、そして次はRoland中国のお膝元、上海!!

実はこの日は車のトラブルで電子ドラムが時間通りに着かなかったのよね〜(>_<)
(詳しいレポートはこちら

せっかく用意してもらった「叩いたらプログラムチェンジ」パッドも結局使えんかった〜(>_<)

でも複合ドラムソロはいつもと同じ〜!!

さて次の蘇州では、ついにオープニングに「ひとりドラム」!!Vision Rocksの複合ドラムセット版です!!

今回の目玉は叩いたらプログラムをチェンジしてくれる便利なパッド!!
(スネアの向こうの小さな三日月型のやつ)

複合セットでは音源モジュールがちょっと手元から遠くになるのでこれあると助かる〜

ドラムソロは同じような感じ〜(笑)

(この日の詳しいライブレポートはこちら

終演後に電子ドラム嫌いな私をここに引きずり込んだ張本人のインタビュー!!

ここにはRolandの製作の方も来て下さって一緒に飲んだんだけど、興味深い色んな話を聞かせてもらった・・・

やっぱ一番苦労したのはハイハットなんですと!(◎_◎;)
そう言えばあれは複雑極まりないコントロールやろうなぁ・・・

じゃあ次に複合セット置けるステージは北京公演か?
その時にはじっくり彼の苦労を感じ取って叩かせて頂こう・・・・と思ってたらコロナで北京公演延期?!(◎_◎;)

・・・続く

Posted by ファンキー末吉 at:12:22 | 固定リンク

2022年2月 2日

Roland電子ドラム使用レポート1

ことの始めはキーボードの張張(ZhangZhang)がRolandのモニター(もちろん鍵盤の)になり、
「電子ドラム担当の人がFunkyさんのファンで、是非紹介して欲しいって言ってるんです〜」
ということで飲んだことが始まり・・・

まあ開口一番「電子ドラムって嫌いなんですよねぇ〜」とか言ってるんだから、先方もさぞかし戸惑われたことであろう(笑)
「じゃあ一度使ってみて下さい」ということで私が詰めている寧夏回族自治区銀川のドラムスクールに電子ドラムが届いた!(◎_◎;)

本社がある上海から、わざわざ担当社員である中国人スタッフ(彼もドラマー)も来てくれてセッティングをしてくれた!(◎_◎;)
結線とか設定とか、ややこしそうで自分では絶対にやれんし〜(>_<)

色んな音色を叩いてみる・・・

ちなみにそれ専用のアンプも送ってもらった。
何故なら、エレキギターはギターとエフェクターとアンプでひとつの楽器やろ〜
ならエレドラもそうであるべきやと思ったのよ〜

酒場とかでエレドラしかなくて叩くこともあるけど、パタパタいうPadの音の方がデカい場合も多く、せめて生ドラムのように(私が叩く場合は特に)爆音で聞かないと全く叩く気がしないと思ったのよ〜

しかし音色が多い!!70種類を全部叩いて見たけど、多すぎて覚えられん(>_<)
でも個人的には生ドラムをシミュレーションした音色よりも、生ドラムでは絶対に出ない音色の方が好きなようである・・・

リムショットもちゃんとそんな音が鳴る!(◎_◎;)

ちなみにJazzでのブラシ奏法にも対応しているらしいが、それは色々と設定が難しくまだ実現していない(>_<)

軽く100万円を超えるこんな高級機をぽんと貸してくれてるお礼に、ラテン系の音色を使って「炎の靴」を叩いて、ビデオを撮ってみた・・・

ちなみに録音はステレオアウトからのライン録音なのであるが、どうも叩いている時に聞いている音と違うのよね〜

だんだん使ってゆくうちにわかって来るのだが、この専用アンプでも正確に音を再生し切れてない!(◎_◎;)
特に私の場合、自分が叩く生ドラムの音って相当デカいので、必然的にアンプの音量をむっちゃ上げることになる。
そうすると特にバスドラとかの低音は既にスピーカーが悲鳴を上げとる(>_<)

理想はと言えば、どデカいPAセットで余裕を持って再生しないと、ドラムとかの打撃音って正しく再生されないのではないかと思う・・・
まあ音色的には実は音質のいいヘッドホン(私の場合はライブでも使っているイヤホン)で聞くのが一番なのよね〜音圧はないけど・・・

というわけでその後ずーっとイヤホンでエレドラを聞くこととなる・・・ちなみに職業病の難聴なので音量いつも最大(笑)


さて、Rolandの私担当(と勝手に思っている)スタッフの王くんも上海に帰ってしまい、その後ひとりでこの高度な機械と格闘することになる・・・
ありがとう王くん〜

ちなみに私は機械は得意である!!
自慢になるが、今ではアマチュアバンドでも「同期」と言ってプログラムに合わせてライブをやったりするが、当時プロのバンドでも誰もやってなかった頃、爆風スランプでは私が全部音源を打ち込んで、ステージでイヤホンでクリックを聞きながらプログラムを出していた(ドヤ顔)・・

というわけで、パール楽器のVisionシリーズの為に作ったこの曲を、Rolandの電子ドラムで叩いてみようと思いつく〜!!(笑)

この曲は組曲になっていて、パート毎に音色を切り替えて叩いたら面白かろう〜というわけで、まずは「Set List」というものを作って、気に入った音色を順番に呼び出セルようにしてやる・・・

これで「叩く」ということに関して準備完了なのだが、問題は「オケをどのように聞いて叩くか」ということである。

私は「ひとりドラム」の演奏とかでは、左にクリック右に伴奏データを入れたMP3を再生して、その出力を二股で分けて、片方の両チャンネルを自分のイヤホンで聞き、もうひとつの右側だけをPAに送る。

その方式でイヤホンを使うと、エレドラの音を聞くイヤホンはどうするんだ?ということになる・・・

どうせエレドラはライン録音で、外の音は全く録音されないのだからどちらかをスピーカーで出してもよいのだが、この音源モジュールには『Mix in」という端子があって、音源をそこに繋ぐと、エレドラのイヤホンからその音源も聞こえる、しかもそのボリュームも本体で調節出来るという便利な機能がある・・・

ところがもっと便利なのは、ステレオのオーディオデータとクリックデータを用意しておけば、そのオーディオとクリックと同時に再生してくれるという機能もあるのだ!(◎_◎;)

これだと今までのようにオケがモノラルで我慢することもない・・・
とりあえずこの方式でオケを聞くことにする!!

準備としてはステレオのオケデータと、その同じファイル名に「_Click」を付けた二つのデータを用意して、それをSDカードに入れて、Songでそれを再生すればよい。
オケは本体のSongのボリュームで、クリックはClickのボリュームで調整出来るので便利である・・・

いや〜この曲久しぶりにステレオで聞いたわ〜(笑)


さて次はどうやって録音するかということなのであるが、どうやらこの音源モジュールTD-50X本体(SDカード)に叩いた音データと共にMIDIデータも録音出来るようである!(◎_◎;)

MIDIで録音出来たら、最終的に音色も変えることが出来るし言うことない!!・・・と思ったら、この録音形式は曲の途中で音色を変えられないことが判明(>_<)

そしてまたこの分厚い(言うてもPDFですが笑)説明書を隅から隅まで読んでいると、何とこのエレドラの音源モジュールTD-50Xをパソコンに繋いでマルチトラックでレコーディング出来ることを発見!!

さっそく繋いでProtoolsを立ち上げてみるのだが・・・
いやね、この32chの出力ってむっちゃ無駄が多いし〜(>_<)

まずCh11以上はひとつの音色が二つのチャンネルにアサインされている・・・つまりステレオチャンネル使ってモノラル(>_<)

そしてデフォルトではDIRECT出力、つまりCh3〜10にもKickやSnareなど同じ音色がアサインされてても更に無駄やろ〜(>_<)

ところが一度試しに録音してみたら新たな問題が〜!!!
Ch11以上に録音されている各ドラムの音がペラッペラ!(◎_◎;)

よく調べてみると、この音源モジュールには、太鼓単体の音と共に、オーバーヘッドマイクの音や、部屋の残響の音(Room)、そして電気的なエフェクトの音など色んな要素の音があってこの音色になっているのであって、それがデフォルトでは全てCha1-2のMasterにアサインされている・・・

そして一番困ったことに、叩きながら聞いている伴奏データやクリックもここにアサインされているので、このチャンネルの音は結果的に使えないということになるのだ(>_<)

というわけで、このページでそのアサインを変えてやる・・・

そうするとこんな理想なアサインとなるわけである・・・
(オーバーヘッドやRoom、エフェクトとかをDIRECTアウトにアサインし、Clickの音はイヤホンからだけ聞けるようにし、プログラムの音もDIRECTアウトにアサインしている)

実際に録音してみると、Tom2のPadは接続されておらず、AUXにも接続されていないのでこのチャンネルは無音・・・つまり無駄である・・・

あとCh11より上の、2chとも同じ信号が来てるんなら、ひとつを殺してモノチャンネルにしてしまえばトラック数も容量も節約になるのだが、後で何が起こるやら分からんので一応このままにしておいてテンプレート作成〜!!

いざ録音!!

とりあえず、録音してみて思ったことは、音色によってやっぱ音量がかなり違う・・・(>_<)
ミックスダウンで何とか整理してみたけど、これってライブで使うにはやっぱ各キットのそれぞれの音色をエディットせないかん?!(◎_◎;)・・・大変やん!!(涙)

一応シンセとかでも、なるだけデフォルトのまま使いたいのよね〜キリないし(笑)

あと、これらの音色作った人(特に生ドラムの音色)凄い!!・・・ドラムがわかってるっつうか、ちゃんとしたドラマーが製作に参加してるな・・・
サンプリングの音を録音した人も凄い!!自分もドラムのレコーディングしてるからわかるけど、スネアやタムのチューニングもちゃんと出来てるし、Roomとかオーバーヘッドとかちゃんと録音されてるし、そのレコーディングエンジニアも凄い!!

もっと凄いのは、そのサンプリング音源から胴の厚さとかをエディット出来たり、太鼓とマイクの距離とか、バスドラのビーターの種類まで変えられるん?!(◎_◎;)

やらんけど(笑)・・・でもこのデジタルエンジニアも凄いと思うわ〜・・・(感心)

とりあえず今回のレポートはここまで!!

いや〜わからないことがあったら王くんにメッセで聞きまくってたけど、
「国内でここまで使いこなしてるドラマー初めてです」
とか言われてちょっぴり嬉しかったけど、どんな質問にも答えられる王くんも凄いし、これ・・・まだまだ機能のほんの一部分なのよね〜(>_<)

ってか実はもっと大きな問題なのは、私はエレドラを単体で使うチャンスはまずないのよね〜・・・
使うなら、生ドラムの中にエレドラを組み込んでくるっと回ってどちらも叩きたい・・・

この人みたいに・・・

この人は左側にキャラの違うドラムセットを組んでくるりと回って叩き分けてるけど、それをエレドラでやりたいのよね〜

・・・というのも、最初から言ってるようにエレドラは生ドラムの代用ではない!!(と私は思っている)

全く別の楽器なのだから、エレドラでしか出来ないようなものを演奏する別楽器としてセットしたい〜
例えば流行歌でよくある、LOOPの部分とかをエレドラで生で叩くとか・・・そんな使い方をしたいな・・・

というわけで次のレポートは、最終形のこの形に至るまでのレポート!!
実はその生ドラとエレドラの複合セットをライブで使ったのよね〜

録音のやり方はまた全く違ったものになるし、ライブのPAエンジニア、そして一緒にプレイしているメンバー達の反応はどうだったのか!!

お楽しみに!!

Posted by ファンキー末吉 at:19:01 | 固定リンク