ひとりドラムの軌跡

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X.Y.Z.→A オフィシャルサイト 八王子 ライブバーX.Y.Z.→A 爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump
今回新録された楽曲のみを
おまけComplete」
としてCD化しました。
OmakeCompleteJacket.jpeg 爆風スランプトリビュート盤を既にご購入されている方は、このCDを買えば「完全版」となり、更には他のCDには収録されていないファンキー末吉の「坂出マイラブ」も収録されてます。
「完全版」としてセットで買うと500円お得な2枚で3500円のセット販売もあります!!
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爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump

2013年5月30日

移動の日々

自分のHPのスケジュール欄を更新していてクラクラと来てしまった・・・

いっぱいツアー入れとるのう・・・

6月5日から18日まで出ずっぱりの王様のツアー、
帰って来てからは店で数本ライブをやった後、
また24日から王様の都内近郊ツアー・・・

6月29日には上海に飛んで無錫でひとりドラムやって、
7月1日に上海でライブやって、
そのまま香港行ってWingのライブやって、
帰って来たら米田渡のリハやってライブやって、
終わったら翌日14日から和佐田とブルースツアー・・・

途中に店でお歌のライブなど入れつつも22日にツアー終わったらまた店でちょこちょこライブやりーの・・・
仮なのでスケジュールUPしてないが北京と長沙でライブやりーの、
戻って来たら8月10日から25日までやっちんのツアー・・・

実はその後に台湾が入っているのぢゃよ・・・

神戸終わって次の日には香港でリハーサルをして、
31日に台湾でコンサートなので、
帰りは9月1日の朝でそのままやっちんの新宿の会場に飛び込み・・・

マネージャーの清水さんと相談したら
「13時に入れば間に合うから大丈夫じゃないですか〜」
と言うが・・・清水さん知らんな・・・ワシの飛行機運の悪さ・・・

しかもまたここに来て中国から打診が来た。
「8月の週でどっか中国に来れるスケジュールはないか?」

今のところやっちんの仙台終わって次の日仙台発、
もしくは夜バスで東京戻って朝いちで中国飛んで、
その日、もしくは次の日にひとりドラムやって、
名古屋の当日朝いちの飛行機で会場に飛び込むなら大丈夫・・・

いや、どうせ中国の辺鄙なところやろうから国際空港まで行けるか?
・・・いや1000kmぐらいなら終わって車で走って朝いちの飛行機に間に合わせたこともあるなぁ・・・

こう考えたら中国ももう狭くなったもんぢゃが・・・
何故にやっちんのツアーにばかりぶつかる?(笑)

やっちんのツアーが終わったら今度は9月8日から五星旗3rdのツアー・・・

どうしてこんなにツアーを入れてしまったかと言うと、
ツアー王の和佐田が
「もう今年はあんましツアーせえへんねん」
と言うから、
「ほなワシが代わりにやったろ!!」
と奮起したのぢゃが、
それが終わったらまた9月21日からまた和佐田のツアーやん!!

お前もようけやっとるやん!!

まあこの合間にまた北京が入るやろうからまた結構行ったり来たりなのぢゃが、
昔一度だけやったあの移動に比べたらその移動距離が世界規模になっただけでまだまだ全然大丈夫である。

爆風スランプのある日、
前の日に移動して札幌でロックイベント、
出番を午前中にしてもらってすぐさま千歳に向かい、
飛行機で大阪に飛んでその空港にヘリコプターを手配し、
それに乗って和歌山に飛んで会場の近くの河原に降りて、
サウンドチェックなしでいきなり本番をやって、
終わったらそのまま車に乗って岡山蒜山公園に走り、
朝方着いて仮眠をしてたらデーモン小暮がステージで高い所から落ちて足を骨折してた・・・

この移動に比べたらまだまだましであろう・・・

地球は狭くなった(笑)

Posted by ファンキー末吉 at:14:44 | 固定リンク

2013年5月28日

五星旗3rdのアルバムをレコーディングしよう

五星旗とは1998年にJazzと中国民族音楽との融合を目指して結成されたバンド。
こんなリンクがまだ残ってるんやなぁ・・・驚)

初代二胡奏者はWeiWei Wuu
彼女がソロ活動のため脱退し、二代目の二胡奏者はYangYang
「現在行方知れず」といつもMCでは言っているが、
実際のところ中国の田舎に帰って現在のところ音楽活動はやっていないようだ。

そして3代目の二胡奏者として海みのりを迎えて、
この度「五星旗3rd」として活動を再開した。

このネーミングはもちろん「カシオペア3rd」からのパクりである(笑)

実は秋にはもう関西四国方面のツアーをブッキングしているのだが、
昨日Live Bar X.Y.Z.→Aでライブをやって飲んでた時に、
「ほなその時に会場で売れるようにアルバムでもレコーディングしまひょか」
ということになった。

全編書き下ろしで作るよりは、
このメンバーで代表曲を録り直しするのがよかろうということで、
「じゃあ代表曲って何なん?」
ということで、
客席にいた昔からのファンの方とかに曲リストを見せて、
「自分が思う五星旗の代表曲」に正印を書き込んでもらった。

ちなみにこの日に演奏していない曲で代表曲だと思う曲は自分でタイトルを書き込んでもらった。

結果はこんな感じ・・・

GoseikiSongList.jpg
(ちなみに7月24日は次のライブ日程です)

おもろいなぁ・・・
例えば「ずっとあなたと」とかはNHK中国語会話のテーマソング、
いわゆる「タイアップ曲」なのに今イチ票は伸びない。

「炎の靴」もテレビ朝日のニュース番組のテーマソングだったが、
何の冠もついていないDream Expressが同じぐらい票を伸ばしている。

これ・・・もっと全国規模でアンケートとれんもんかなぁ・・・

Facebookに昔「クエスチョン(質問する)」という機能があったが、
いつの間にやらなくなってしまっている・・・

たとえばどっかのページに曲目立ち上げて、
それをクリックしたらクリック数がカウントされて、
更に曲目を追加したければ誰でもそれを追加することが出来る・・・

・・・って昔の「クエスチョン(質問する)」そのものやん!!!
Facebookさん何でやめてもたの〜・・・(悲)

どなたかそんな機能をもったページを立ち上げてくれません?
出来ればFacebookiやってない人でも参加出来るようなページ・・・

それでちゃんとリサーチして上位の順からレコーディングしてゆきたいと思います〜・・・


ps.・・・と思ったらすぐレスが来て簡単にページを作れちゃいました!!
五星旗の曲を聞いたことのある方、是非こちらからご投票下さい。

Posted by ファンキー末吉 at:18:42 | 固定リンク

2013年5月27日

中国のオーディション番組に出演する日本人歌手

中国ではオーディション番組が花盛りである。
生バンドで伴奏する番組が多く、
優秀なミュージシャンが全部それらに駆り出されてしまっているので仕事にならないほどである。

かく言うワシも、先日とあるミュージシャン仲間から誘われた。
「6月から1クール頼むからドラム叩いてもらえないか・・・」

もちろん断った。
スケジュール的に絶対に不可能なのだ・・・(涙)

火曜日に生放送、
そのためには月曜日にゲネプロ、
週末までには全曲リハーサルをすませ、
参加者達全員にそのオケを送っておかねばならない。

生放送が終わったらすぐに次の週のを準備・・・
それが3ヶ月延々に続くのだ!!(恐)

この時に言った彼の言葉
「ファンキー、頼むよ〜・・・ギャラも結構出るんだよ〜」
というのをみなさんとりあえずここで覚えていて欲しい。


さて数あるオーディション番組にの中で一番有名なのが冲刺好声音という番組だという。
なんとテレビ番組ではない。ネット番組なのである!!(驚)

「なーんだネットTVか・・・」
などとナメてはいけない。

日本のように数局だけがしのぎを削っている小国ではない。
中国のテレビ局は400以上もあり、
今やそのチャンネルのどこを選ぶかというより、
それだったらということでみんなネットTVを見るのだ。

視聴率が集まれば当然ながらスポンサーが集まる。
スポンサーが集まれば金が集まるので制作費が潤う。

このネットTVは
「テレビのクオリティーに負けてたまるか!!」
をスローガンに何と一本の制作費に200万元、
つまり日本円で2400万円かけて製作するのだ!!(驚)

今日本で1本に2400万かけて作る歌番組ってある?(笑)

だからこそバンドにもちゃんとギャラが支払われる。
「ファンキー、頼むよ〜・・・ギャラも結構出るんだよ〜」
という言葉はここに起因するのである。


さてこのお化けネットTV冲刺好声音
今期の音楽プロデュースは峦树が請け負ったおかげでワシの周りのミュージシャンは全てこれに駆り出されている

もちろんこのバンドからも「ドラム叩いてよ〜」と声がかかる。

いや〜お前ら、実はドラムが目的じゃないじゃろ・・・
2人のキーボーディストが毎回曲を分担してアレンジをし、
譜面を書いてプログラムが必要なら打ち込んで・・・
それを毎週毎週延々に繰り返す・・・

ワシが参加すればアレンジも出来るし譜面も書けるし打ち込みも出来るし・・・
便利やから使いたいんやろ〜〜〜〜(笑)

日本のスケジュールは数ヶ月前には決まってしまってるからな〜
いきなり言われて3ヶ月間ずーっとベタで仕事はやれんよ〜〜〜(笑)


話変わって、
ワシはワシで(6月はお休みするが)毎月北京で自分のライブをやることにして、
今月も21日に行ったのだが、
この番組のおかげでデブのキーボード張張(ZhangZhang)が忙殺されていて、
毎回毎回来れるやら来れないやらがわからない。

今回も「来れるか?」と電話をしたらちょうどゲネプロ中で、
それが終わったら折り返しすぐに電話がかかって来た。

「番組で出演者を探してるんだ。
前回お前のライブで歌った日本人歌手ってこの番組に出ること可能か?」


その日本人歌手というのは宮脇詩音
Live Bar X.Y.Z.→Aのオーナーでもある上海のKさんの店を手伝いながら中国語の勉強をしている。

言っておくが、中国のオーディション番組はケタ外れなのである。

ワシが昔プロデュースした艾梦萌(Ai MengMeng)という歌手は、
そのオーディション番組の走りであるお化け番組に出て今では有名歌手の仲間入りをした。
(その物語はこちら

現在1回の番組制作費に200万元使って作られているお化け番組に、
どんな手を使ったって出演さえ出来れば、それだけでもう中国じゅうに顔が知れる有名人の仲間入りとなるのだ。

当然ながら厳しい予選を勝ち抜いて来た人ばかりである。
アーカイブを見ると「これがアマチュアか?」という歌手ばかりである。

ワシの想像だが、
きっとこのような「プロ裸足」の歌手たちはいろんな中国のオーディション番組を掛け持ちしているので、このように大事な時に参加者が不足して来たのだと思う。

昔ワシが演奏したオーディション番組でもそうだった。
せっかく勝ち残った歌手が突然次の回からは出演しなくなったりするのだ。

理由は「プロダクションが決まったからもう出演しなくていい」というのから、
「他のオーディション番組でもっといい成績だからそっちに行く」とかいろいろである。

全くもってこれが中国、プロ裸足はこんなところでもプロが裸足で逃げてゆく商魂たくましさである。

厳しい予選をすっ飛ばして途中から参加出来るだけ無茶ラッキー!!
「これは出るべきやで〜」


彼女は中国語がまだまだ喋れないのでマネージャー代わりをしていたKさんから夕べ連絡が来た。
「プロデューサーから連絡がありました!!出られるそうです!!」

彼女はKさんにとって友人の娘なので「親代わり」のようなものだが、
「親」ってやっぱ大変である。

「すぐに北京来て、1週間滞在して、火曜日には生放送の本番なんですが・・・
それに付き添う通訳がいないんです・・・」

自分が行けないからワシに行ってくれと言うのじゃが・・・無理!!!(笑)

かくして北京じゅうの中国語喋れる日本人を探したが、
みんな当然ながらそんなにヒマではない。

そう言えば深センに引っ越して自分で会社起こした男がいたのう・・・
奥野竜太郎・・・後は頼んだぞ!!どろん!!


ps.張張(ZhangZhang)からメールが来た。
「聞いたか?計画は成功したな。じゃあお前のあの曲の譜面を送ってくれ」

・・・お前ひょっとして・・・自分の仕事を1曲ぶん楽するために彼女をねじ込んだ?・・・

勝ち抜いたら次の曲もワシが譜面を書け、と?・・・
勝ち抜き続けてる間じゅうずっと?・・・無償で?・・・ギャフン(>_<)・・・

Posted by ファンキー末吉 at:11:14 | 固定リンク

2013年5月24日

税関で捕まった(>_<)

先日の北京ライブのことを書きたいのだが、
残念ながらこんなおもろいネタが飛び込んで来たのでこれからUPさせて頂きます(笑)


そもそもがどうしてワシが身銭の中国元を払って中国でこの小畑秀光のグッズを制作せねばならないのか・・・

「幸せの壷」なるものを売り歩く輩がいると聞くが、
この無名のギタリストはそれと同様の才能があるらしく、
可哀想なのもあり、何やら本当に幸せになれるような気がしたりするから、
ついついとよけいなおせっかいを焼いてまたこちらまで貧乏になってしまうのだ・・・

ワシはもともとは音楽の仕事などなくなってしまったに等しい日本の音楽業界ではなく、バブル真っ盛りの中国での仕事で人民元を稼いでいるのだから、
当然ながら人民元がダブついて来る。

高い手数料など払って両替などしてはいられない。

中国で必要な経費、
例えばFunkyスタジオ北京は持ち家ではなく借りているのでその家賃やら、
アホではあるが今ではなくてはならない大切なスタッフになってしまった方言(FangYan)などを住まわせてスタジオ自体を維持しているわけなのだからその結構な維持費などは全て中国の仕事で賄っている。

日本は日本でセッションなどして、また忘れた頃に入って来る印税などで嫁子供が暮らしている。

両方面の収入はまあ低空飛行ながら順調で、
幸いながらここ数年、日本円から両替だの中国元から両替だのしなくてはならなくなったことはなかったのだが、
ここに来てこの小畑秀光のせいで久しぶりに日本円から中国元に両替した。

何せこんなアホなグッズを思い付いては山ほど作るのだからその支払いで人民元が底をついてしまったのだ(涙)


今回は更に小さな旗とステッカーを作ったので、
前回持って来れなかった半分のTシャツと合わせるとまたとんでもない量である。

今回の滞在は3日間だったが、
こんなことも想定してちゃんと大きなトランクを持って来ている。

前回はトランクに入り切らず、
ズタ袋にまでTシャツを入れて持って帰って来たので、
今回はそれも想定して機内持ち込み出来る小さなトランクまで持って来ている。

しかし、グッズを詰めながらふとイヤな予感がして、
その更に半分のTシャツをたまたま上海から来ていたLive Bar X.Y.Z.→AのオーナーKさんに託してしたのがよかった。

何と今回初めて日本の税関で止められたのである。


「3日間でこの荷物は多過ぎですねぇ・・・中を見せてもらえますか?」

若い税関職員がこう言った。
開けたら中身はこれである・・・

ObataGoodsInZeikan.JPG

(涙)!!!!

税関職員の呆れたような情けないような、そんな表情が忘れられない・・・

絞り出すように彼は言った。
「これは・・・何ですか?・・・」

ワシは二日酔いの頭をフル回転させて考える・・・
まずは相手の質問に答えることである。

「ティ・・・Tシャツです・・・」

それは見ればわかる!!
税関職員が聞きたいのはそうではなくて、
こんなものをたくさん持ち込んでどうしようという気なのかということなのである。

「これは・・・中国で作ったんですか?」

ワシは二日酔いがいっぺんに冷めてしまって、
錆び付いた頭がオーバーヒートするまで考えた。

だいたい「大ウソ」というのはよっぽど悪人でない限りなかなかつくことは出来ない。
つけるとしたらせめてその中にいくらかでも本当のことを入れておかねば、
小市民ではなかなかそれを突き通すことが出来ないのだ。

「昨日ライブで売ろうと思って持って行ったんですけど・・・結局売れませんでしたねぇ・・・」
ちなみに昨日ライブがあったということは本当で、あとはウソである。

「売れませんでしたねぇ」の部分に大きく頷いて税関職員は真顔でこう聞き返す。
「これは日本で作って持って行ったんですか?」

そもそもワシはそこまで大ウソをつけないからこそこのような回りくどい言い方をしたのだ。
それを税関職員は真っ正面から突いて来るんだから真っ正面からウソをつくしかない。

「はい、日本で作って持って行きました」

この時点でワシの心臓はもうばっくんばっくんである。
ひとつのウソが次のウソを生む。
こうやって世の中ではいくつも
「小さな犯罪を犯した小市民が大犯罪者になってしまう転落劇」
が起こってしまうのだろう・・・

「ちょっと開けさせてもらっていいですか?」
税関職員は手慣れた手つきでTシャツの袋を開けて中身を広げる。

タグを広げてそこに書かれている「Made in CHINA」という文字を、
わざわざワシに見せつけるようにしながらこう言った。

「これは中国で作られたものですよね」

犯罪者の心理というのはおおよそこのようなものであろう・・・
ウソをつくならとことんつき通さなければならないのだ。
そのウソが本当になるまでつき通さなければならないのだ。

「いや、これはバンドのメンバーが日本で作ったもので、
それを私が北京でライブがあるんで売って来ようと持って行ったんです」

頭の中ではこの小畑秀光という無名のギタリストと一緒にバンドをやってる姿を一生懸命シミュレーションする。

「バンドのメンバー・・・ですか?」
税関職員が理解に苦しむような顔をするのですかさず胸を張ってこう言う。

「この太陽の顔の本人です!!彼と一緒にバンドをやっていて、
このTシャツは彼が作ったグッズなんです!!」

ここでもかなりの割合でウソを散りばめているのであるが、
頭の中ではそれを「本当だ」というまで信じ込まなければならない。

「でもこれはMade in Chinaじゃないですか!!」
税関職員は冷静にそのように言い放つ。

「さ、さぁ・・・日本で発注した業者が実は中国で製作してたんじゃないでしょうか・・・」
そのような事態が可能性としては起こり得るという自信と共になるだけ胸を張ってそう言い張る。

「つまり、中国で作ったものが日本に入って来て、
それをまた中国に持って行って、またそれを持って帰って来たということですか?」

税関職員が分かり易くそれを言い直すが、
ワシはそれを一生懸命シミュレーションしてそのように心から思い込むしかない。

「その通りです!!」

何やらそのような気がして来た。
このTシャツは全て自分と一緒にバンドをやっている小畑秀光という人間が、
ワシの知らないところで作って、それがたまたまMade in Chinaであっただけなのだ!!

しかしいくらシミュレーションだとは言え、
あんな男と一緒にバンドをやっている50男が、
こんなわけのわからないモノを日本で作って、
それを山ほどトランクに入れて中国に行ってライブをやり、
それを一生懸命売ろうとして結局売れず、
そのままトランクに詰めて帰国している図は悲し過ぎるぞ・・・


今にして思えば「宗教」にしてやればよかったのだ!!

「太陽神」を崇める「MAX教」かなんかで、
「これを崇めればあなたもきっと幸せになります!!」
とでも言って一生懸命お祈りでもしてやればよかったのだ・・・


「とりあえず別室へ!!」

税関職員が荷物と共にワシを別室に連れてゆく・・・
まるで取調室に連行される犯罪者のような気分である・・・

別室と言っても普通の税関のカウンターと全く同じで、
ただそれが小屋のようになっていて外から見えないようにされてあるだけである。

「全部開けさせてもらっていいですか?」

ワシはうなずいて全ての荷物、バックパックからポシェッットまで全てをそのカウンターに並べる。

小さなトランクにはワシの着替え、
バックパックにはパソコン類、
ポシェットにはWi-Fiやディバイス系、
・・・とまずは大旨確認した後、
税関職員はまずは問題の一番大きなトランクの荷物を全部取り出す。

37枚のTシャツを取り出した後に現れるのは旗である。

ObataGoodsHata.JPG

「こ、これは何ですか?・・・」

またもや税関職員の呆れたような情けないような、そんな表情が忘れられない・・・
ワシは何もウソをつく必要がないので胸を張ってこう答える。

「旗です!!!」

それは見ればわかる!!
税関職員が聞きたいのはそうではなくて、
こんなものをたくさん持ち込んでどうしようという気なのかということなのである。

売り物ですと言うとまためんどくさそうなのでこう言った。

「これはステージ上に並べるんです!!
毎回ライブではステージ上が旗ばかりになります!!」

ワシはその様子を頭に浮かべてシミュレーションの中に組み込みながら、
だんだんと情けない気分になって来るのを隠せない・・・

「これも日本から持ち込んだんですか?」
税関職員はそのように聞くが、
小市民のワシはもうこれ以上ウソを積み重ねてゆくことに精神がついてゆけなくて折れてしまう。

「これは・・・向こうのバンド仲間が作ってくれたんですけど・・・
ライブで売ってみたら・・・やっぱ売れないですよねぇ・・・」

税関職員はその「売れないですよねぇ・・・」というところで大きくうなずいてまた仕事を続ける。


「これは何ですか?」
次に取り出したのはステッカー。

ObataGoodsTieHua.JPG

また「中国の仕事」であるからして、
切れ目を入れてるのが図柄の位置より中になっているところが情けない。

頭をかしげている税関職員に捲し立てる。

「これも向こうのバンド仲間が作ってくれたんですけど・・・
こんな作りじゃぁ・・・やっぱ売れませんよねぇ・・・」

また「売れませんよねぇ・・・」というところで大きくうなずくものの、
もともと税関職員が頭をかしげるのが、
「何故にこのような売れないものばかりをこんなに多量に日本に持ち込もうとするのか」
という「作り手の頭の中」が不思議でならないのだ・・・


次に取り出したのはアホのアシスタント方言(FangYan)がキム姐さんに頼まれて買った中国のタバコ・・・

こればっかりは税関職員は鬼の首を取ったようにこう言った。
「これは持ち込み制限数を越えてますよねぇ・・・」

二日酔いだったので何カートンあるかも考えずにそのままトランクに放り込んでいたのだ。

「あ、友人に頼まれたのですが、
すみません、自分はタバコを吸わないのでうっかりしてました」

これは素直に罪を認めるしかない。
本当に自分はタバコを吸わないのでうっかりしていたのだ。

「ご自分で買われたのですか?」

ここでハッとして気付く、
知らない人から荷物を頼まれて、
そこに麻薬なんかが入ってたりして知らぬ間に「運び屋」にされてる事件が多いと聞くではないか。

まあ相手が方言(FangYan)なのだから実際にはその恐れはないのだが、
問題はそう思われたら取り調べがもっと大変になるということである。

「私が買いました」

これは100%ウソなのだがそう答えるしかない。
ヘタしたらそのタバコを全部開けられて一本一本全部調べられる羽目になってしまうだろう・・・

「ウソをつく」ということは大変なことである。
ひとつウソをつけば、それを本当にするためにもっとたくさんのウソをつかなければならないのだ。


税関職員は更に荷物を調べる。
文字通り「隅から隅まで」である。

そして税関職員はトランクのサイドポケットに入れている雑誌の切り抜きを見つけた。
ワシが北朝鮮に行って少女たちにロックを教えている記事である。

それを取り出して今度はもっと真顔でこう聞いた。

「今回行って来たのは本当に中国だけですか?」

いや〜前々回北朝鮮から帰った時に同じことを聞かれて、
全ての北朝鮮での購入物を没収されたことを思い出す。

犯罪者の心理というものは大旨こんなもんであろう。
こうやって次から次へと過去の犯罪が連鎖的に暴露されてゆくのだ・・・

一瞬目の前が真っ暗になったが、ワシの頭は二日酔いながら更にフル回転して、
このような言葉を税関職員に浴びせかけた。

「お兄さん、今回北朝鮮行ってそれが今こうして記事になってるわけないでしょ!!」

それもそうだ・・・と税関職員はその記事をしまった。
そもそもこの変な男が北朝鮮まで行ってそれでこんなわけのわからないものを持ち込んで来ているとしたら更にもっとわけのわからないことになってしまうのだ(笑)

実は税関職員が探していたのはそんなものではない。
伝票・・・だったのだ。

中国でモノを作って日本に密輸入している「業者」は、
必ずそれを証明する伝票のようなものを持っている。

それが「商売」なのだから必ずそれに関するものを持っている。

しかしワシの荷物にそれらしきものは一切ない。
そりゃそうだ、ワシは中国のロック仲間にグッズ製作を頼んで、
出来上がったら現金でそいつに金を払い、
領収書だの伝票だのそんなものは一切持ち合わせてないのだ。


そしてトランクの中から税関職員が見つけたのは、
無造作に放り込まれているレポート用紙の束。

往々にしてこのように「伝票」は発見されるのだ。

税関職員はそれを開いて見たのだが、
更にわけがわからないような表情をしてこう聞いた。

「これは何ですか?・・・」

税関職員が首を傾げるのも仕方がない。
これは喜国雅彦先生が書いてくれた激鉄♪MAXの絵コンテだったのだ。

GekiMaxStoryboard1.jpgGekiMaxStoryboard2.jpg
GekiMaxStoryboard3.jpgGekiMaxStoryboard4.jpg
GekiMaxStoryboard5.jpgGekiMaxStoryboard6.jpg
GekiMaxStoryboard7.jpg

税関職員、もうますますわけがわからない。
この変なルックスの50男は一体何をやってる人間なのだ・・・

ワシは助け舟を出すつもりで優しくこう言った。
「いや、税金だったらいくらでも払いますから・・・」

以前タバコや酒を規定量以上持ち込んだ時にも、
ちゃんと申請して税金を払えば何も問題はなかったではないか。

要は税金さえ支払えばそれでいいのである。


税関職員の仕事はもう大詰めとなり、
あとは税金の額を決めて支払ってもらうだけである。

しかしタバコは別として、
この怪しげなグッズが一体いくらの値打ちがあるかが皆目わからない。

伝票さえあれば細かい金額が出るのだが、
それがないのだからだいたいでここで決めてしまうしかない。

「Tシャツ1枚いくらぐらいで作りましたか?」

そもそもワシはまとめて金をどんと払うだけなので1枚いくらまではとっさに出て来ない。
「うちのボーカルが作ったんでそこまではわかりませんが・・・
まあだいたい500円ぐらいじゃないですか・・・」

税関職員はTシャツを500円として計上、
問題は山ほどの「旗」である。

「この旗はいくらで?・・・」

と言いかけて税関職員はあきらめた。
きっと「こんなものいくらも値打ちがないだろう」と踏んだのだ。

「旗と・・・このステッカーは・・・いいです」

かくしてTシャツとタバコの持ち込み税金ぶん、合わせて1万円ほど支払って無事に取り調べ終了!!!

ワシは最後に税関職員に聞いた。
「麻薬とか摘発したこともあるんですか?」

税関職員は言った。
「ここではしょっちゅうですよ」

日本国家のために税関職員はこうして一生懸命仕事をしている!!
彼らの仕事に敬意を表するぞ!!

そんな皆様のお手を煩わせてどうもすみませんでした!!


というわけで噂の太陽神グッズ

 ■TシャツS、M、L、XL、3,000円(現在は黒のみです)

 ■ハチマキ白、黒 各1,000円

 ■旗 大2000円 ← 一番偉い、中、小 ← 安い 発売未定

お問い合わせ、ご注文はコチラから↓
 >>> http://hidemitsu.jp/mail.html

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2013年5月21日

SIMカード

いろんな外国に行くので各国のSIMカードを持っている。

もちろん各国でそれが使えるようにSIMフリー携帯である。
SoftBankだけ、docomoだけしか使えないようなダサい携帯は使ったことがない(笑)

飛行機が着く時にSIMピンでSIMカードを抜いてその国のSIMに入れ替えるのだが、
先日台湾での乗り換えでどうやらSIMを一個失くしてしまったようだ(>_<)

日本の電話用、中国の電話用の2つの大事なSIMは無事だったが、
どうやら失くしてしまったのは中国のネット接続用のようだ。

「ようだ」と言ったのは、
もう老眼なので小さなSIMに書いてある文字が読めないのだ。

またSIMっつうのはそれ自身に電話番号を書いてあるわけではなく、
電話会社のマークを見ながら、
「これは何用のSIMだったっけ」と想像するしかない。

このSIMは唯一「ローミング」が出来るやつで、
老呉(LaoWu)の名義で買ってもらったヤツである。

中国のIDとかが必要でいろいろ大変だった。

失くしたのですぐに老呉(LaoWu)に知らせてカードを止めてもらわねばならないのだが、
乗り換え地の台湾では結局ローミングが出来るSIMはこれしかなかったのでネットにつなげない(>_<)
飛行機の中なのでこのためだけに台湾のSIMを購入することも出来ない。

通話用の中国のSIMと日本のSIMを2枚挿している、
同時待ち受けが出来るスグレモノ携帯はGSM形式なので台湾では使えない。

仕方がないので日本のSoftBankのSIMをiPhoneに挿し直してSMSで送る。

SoftBankのSIMは通話専用で、
月額980円のパックにしているのでネットにはつなげないがSMSは送れるのだ。

こうやってSIMを差し替えたりしてる時にSIMを失くすんだから何か方法を考えねば・・・(>_<)

そして日本に着いてから考えた。
失くさないようにちゃんとビニールに入れておこう、と・・・

物販で本を売る時用にお釣りを入れる小さなビニールがあったので、
それに入れてそのビニールをしまった。

そしてどこにしまったか忘れてしまってまた失くしてしまった(>_<)!!!

いろんなところをひっくり返して探しまくったが見つからない・・・
見つからないどころかまたわけのわからんSIMが出て来たりして、
結局手元にはこんなわけのわからんのがたくさん出て来てしまった・・・

SIMCARDS.JPG

例によってSIMカードに書かれた小さな文字は読めないし、
読めても電話会社の名前から国を特定出来るほど知識と記憶力はないので、
仕方がないのでiPhoneに挿して携帯に電話して、
表示される国番号から特定してゆく・・・

こりゃもう国ごとにちゃんとビニールに入れて、
ついでにその国の通貨も一緒に入れて、
ちゃんと大切に保管・・・ってどこに保管すれば失くさないんじゃろ・・・

SIMたくさん持ってる人〜どうやって保管してます?・・・

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2013年5月19日

やっぱドラムはルックスじゃないわよね!!

今日は「THANX RONNIE JAMES DIO LIVE Vol.2」というイベントに参加して来た。
Live Bar X.Y.Z.→AのスタッフでもあるDio Kenこと赤間くんのイベントである。

RONNIE JAMES DIOを愛するミュージシャン達が集まって、
彼が歌っていた偉大なナンバーをいろんなミュージシャンとセッションしようというもともとはアマチュアイベントだったのだが、
今回はAnthem坂本英三コンチェルトムーン島紀史など蒼々たるメンバーが顔を揃えて何やら大掛かりなイベントになって来ている。

メタル好きのうちの嫁も大喜びで自分の母親をベビーシッターとして神戸から呼び寄せているぐらいでいそいそと二人で出かけて行った。

ワシは個人的にはそんな中でも一番楽しみな出演者が同じドラマーであるアースシェイカー工藤ちゃんと元Anthemの本間くん

工藤ちゃんはうちでシェイカーのレコーディングをしてたり店にも出てくれてたりして会うチャンスは多いが、本間くんって一体もう何年会ってないのだろう・・・

赤間くんはワシの出番を一番最初にしてくれているので、
自分がドラム叩き終わったら後はずーっと酒飲みながら彼らの演奏を見ていればよい、
と飲む気満々である。

ロックイベントが少なくなり、
こういったイベント形式で人のバンドを酒を見ながら見ることがめっきりなくなった・・・


イベントが始まり、1番目のセッションのドラマーとして一生懸命ドラムを叩かせて頂いた。

キーボードのイントロが入るところをすっ飛ばしてフライングしてしまったり、
珍しくいろいろミスもあって個人的にはなかなか不本意なプレイではあったのだが、
それでも一生懸命ドラムを叩かせて頂いた!!

そして演奏が終わった時、客席で頭を振っていた嫁が、隣の客同士がこんなことを囁いていたのを耳にしたのだ。

「いや〜ドラム凄かったわねぇ。やっぱプロは違うわよね・・・」

そしてこの衝撃の言葉が後に続く・・・・

「ほんと上手いわよねえ、やっぱドラムはルックスじゃないわよね!!」

「そうよね、そうよね」と彼女たちの会話は続くのであるが、
嫁はもうこの時点で既に腹筋が肉離れを起こしそうで立っていられない。
這いずるような思いで腹を押さえてやっとのことで物販売り場に戻って来てワシにそのことを伝えたのだ。

メタルファンはおもろいこと言うなぁ・・・

別に最初のドラマーがワシなのであるから誰かとルックスを比べたわけでもないだろうが、
どこからこの発言が出て来たのか不思議でしょうがないが面白い(笑)

かくしてワシは物販売り場で酒を飲みながら、
このネタをずーっと酒の肴にしながらステージを見てた。

いや〜メタルは楽しい!!

「スターゲイザー」という曲をやった時には思わず高校生の時に学校さぼって広島まで見に行った「レインボー」のコンサートのことを思い出した。

次の日学校にバレて職員室に呼ばれて説教されて、
「勉強は明日取り返せるけどレインボーはこれを逃したらもう一生見られない!!」
と突っ張った時に、
「そうか、じゃあ勉強も頑張れよ!!」
と言ってくれた恩師はまだお元気だろうか・・・

工藤ちゃんのドラムも相変わらずよかったが、
久しぶりに聞く本間くんのドラムもとてもよかったぞ。

本間くんが叩き終わって工藤ちゃんのセッティング換えしている時に、
「3人で写真撮ろうぜ!!」
と本間くんを連れてステージに上がって、
セッティングしている工藤ちゃんの隣で撮った写真がこれである。

近影なのでよくわからんじゃろうが実はステージなのぢゃぞ!!

KudoHonmaFunky.JPG

なんか酔っ払っとるから記念撮影したり工藤ちゃんが喋ってる間にわざとステージ横切ったり好き勝手やってたなぁ・・・

非常に楽しいイベントじゃった!!
次やる時は二井原も呼ぼうではないか!!

但し出番はまた一番最初を希望!!
何故なら最後だと終わるまで飲めないから(笑)

赤間くんいろいろご苦労様でした!!

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2013年5月16日

音楽一週(Music Week)

香港で懐かしい戦友に再会した。

SamJoe.JPG

香港のRock好きで「音楽一週(Music Week)のSam Joe」と言えば知らない人はいない。

「音楽一週(Music Week)」とは香港で最初に刊行した本格的なロック雑誌、
そしてそれに付随していろんな海外のロックアーティストを招聘してロックイベントなども行っていた。

なかなか海外のRockの情報を知ることが出来なかった当時の香港において、
Rockを愛する若者は全て彼の雑誌からその情報を得ていたので、
ワシは当時、彼のことを「香港の渋谷陽一」と称していたりしたが、
そんな彼とワシとの出会いはその「雑誌」の仕事ではなく、
日本のCBSソニーの要請を受けて86年に爆風スランプのアジアツアーをブッキングしてくれたからであった。

実はワシはそれまでに海外に出たことがなく、
そんなワシが最初に足を踏み入れた外国というのがここ香港であり、
そのチャンスを作ってくれたのが彼だったというわけだ。

人には「縁」というものは平等にあるとワシは思っている。

だがそれを大切にして育んでゆくか、
もしくは通り過ぎてゆくかはひとえに「本人次第」なのである。

中野や河合や当時のベーシスト江川ほーじんにとってはそれは残念ながら通り過ぎてゆくものでしかなかったが、
ワシの人生においてはこの香港という地も、
彼がブッキングしてくれたタイもシンガポールも全てその後の人生においては「大切な土地」となった。


そんな彼とその後再会したのは90年も後半に差し掛かった頃、
日本は当時「アジアブーム」に湧いていて、
爆風スランプの所属事務所であったアミューズも北京やソウル、
そして香港にも積極的に進出していて、
「アミューズ香港」を任す人間として探し当てたのが彼だったのだ。

当時アミューズの国際部は、
「所属タレント」であるワシが単独で中国大陸に進出して多大な影響を持ち始めていることを快く思ってなく、
またその「日本人的な」仕事のやり方はSam Joeはじめとする香港スタッフにも大きな不快感を与えているという時期だった。

同じ「反目するもの」を共有したワシらはまた急速に接近した。

今思えば当時は、インターネットをはじめとするいろんなメディアに押されて「雑誌」という媒体の必要性が薄れてゆき、音楽一週(Music Week)という「会社」も「出版業務」よりも「音楽業務」に移行してゆかねばならなかったのだと思う。

音楽一週(Music Week)はもう既に、
一時期香港のRock好きが唯一Rockの情報源としていた「Rock雑誌」ではなく、
ひとつの「歴史」としてその名前だけを残しているものとなっていた。

アジアに関しては所属事務所のアミューズから「放し飼い」となっていたワシは、
自分の香港でのマネージメントを彼らにお願いし、
五星旗のアジア進出やいろんなことを彼らと一緒に成し遂げた。


アジアブームも去り、
ワシもアジア全体や香港というよりは北京に居を構え、
同じくWingも北京を中心に中国大陸に進出をしようとしていたので、
何じゃかんじゃでまた疎遠になっていた今日この頃である。

この日はWing香港コンサートのいろんな取材が来るということで、
いくつかの取材を受けた後に彼がスタジオにやって来た。

「え?今日は彼の取材なの?」
ワシは喜び勇んでWingにそう聞いた。

「違うよ、Samはお前に会いに来たんだよ」
Wingは笑いながらそう答えた。

しばし談笑の後、ワシはバンドのメンバーとスタジオに入ってリハを始めたが、
Wingはその後もずーっとSamと談笑していた。

きっとWing自身も彼と会うのは久しぶりだったのだろう・・・

WingやBeyondのメンバーをはじめとして、
香港のあらゆるRockを愛するアーティスト達は全て例外なくSamの書く音楽一週(Music Week)の記事からRockの情報を得た。

Samは彼らにとっては永遠に「Rockの先生」なのである。

リハの途中にSamは手を振って先に帰って行ったが、
後に「音楽一週(Music Week)が再刊した」という噂を聞いた。

ワシは彼が渡してくれた名刺を取り出してしみじみとそれを見た。
その名刺のデザインは在りし頃の音楽一週(Music Week)と全く同じデザインだったのだ。

祝!!音楽一週(Music Week)再刊!!
偉大なるRockの先生よ、永遠に!!

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2013年5月13日

Wingコンサートのリハーサル

WingConcertPosterHongKong2013.jpg

プロモーションがもう始まっている。
香港の友人達からは「ポスター見たよ」と言われたりした。

明日からはスタジオにもメディアが来て取材が入るらしい。
この辺は大陸とノリが似ている・・・

まあこちらとしてはリハの邪魔されるわけだから大変なのじゃが、
まあこれもプロモーションなのだから仕方がない。


リハーサル場所はいつものBeyond Band Room。
「二楼后座」と言った方が中華圏では通りがいいようだ。

RehearsalInBeyondBandRoom.jpg

数々のゴールドディスクか壁に飾られている。

言ってみれば「アビーロードスタジオ」みたいなもんか?
数々の名盤が生み出された歴史あるスタジオである。

ワシはBeyondをビートルズに例えて、
Wingのことを「中華圏のリンゴスターみたいなもんだよ」と小畑秀光に説明したが、
中華圏のロックの歴史の中で、
最初に中国語(広東語だが)でロックを歌い、
数々の名曲がスタンダードとなって、
現在におけるまで彼らより成功したロックバンドは現れていない。


そのゴールドディスクの下で所在無くちょこんと座っているのが、
今回Wingの要請でブッキングしたメタルギタリスト小畑秀光である(笑)。

いや〜譜面は読めない、コードは知らない、
頭は悪いので曲も覚えられないと言ってたアホなギタリストが、
実際にやってみると意外とちゃんと弾けているのでびっくりした。

ちなみに、ワシが彼に与えたアドバイスなど簡単なもんである。
「覚えられなかったら死ね〜!!」

しかしまあ、人間って死ぬ気になれば何でも出来るのな(笑)
ヘタしたらワシよりも曲を覚えていてびっくりした。


まあワシなんかは長くやってる曲はそりゃ覚えているが、
基本的に新曲などは譜面を書いているのでまるで覚えていない。

ステージ中に風でも吹いて譜面が飛んで行ったらそれでおしまいである(笑)。

まあ小畑秀光は譜面が読めないので死ぬ気で覚えるしかないわけだが、
ワシが1回聞いて譜面にするだけで「仕事終了」なのに対して、
同じ仕事をするのに何日もかけねばならないのは大変ではあるが、
しかしながらこれは「仕事が早い」から「凄い」というのとは基本的に関係ない。

観客にしてみたら、その「仕事」が一日で出来上がったものか、
もしくは何日もかかって同じレベルまで出来たものなのかは実はまるで関係ないのだ。

何日かけようが出来上がったものが素晴らしければそれでいいのである。


あと、「反射神経」・・・

名バッターは「ボールが止まって見える」と言うが、
人間死ぬ気になれば脳内麻薬のせいか時間の流れが人より早く流れるようだ。

ミストーンをした時の対処が早く、
実際ちょっと聞いたのではミスなのかどうかが分からない。

「二楼后座」はレコーディングスタジオなので、
各楽器にマイクを立てて楽曲をレコーディングすることが出来る。

初日はメタルアレンジを施した数曲を含めて全部で9曲仕上がった(凄)。

「この曲は原曲通りでいいんじゃない」という曲は、
とりあえず何も練習せずにするっとレコーディングしてみるのだが、
何度も演奏したことがあるバックバンドに混じって、
小畑秀光も初回で何も問題なく弾けてるのな(驚)。


夕べは本当は残りの曲を全部やってしまいたかったのだが、
いかんせん昼間に「激鉄♪Max!!」の撮影などやっていたので、
暑さでワシの方がダウン・・・(年か?)

Wingもこの日は他の歌手のゲストとしてスタジオ来るのは夜中だということで、
メタルアレンジのツインギターの部分だけを作って
「今日は帰るわ」
と伝言して早々に引き上げた。

リハの進行も基本的にワシに任されているので、
要は期日中に全曲終わればそれでいいのである!!(楽)


小畑秀光はホテルで夕べも遅くまで一生懸命曲をコピーしていたようだ。
ワシは早々にバタンQ(死語)させて頂いて、
年寄りよろしくこうして早起きしてちょちょいとやらせてもらおうとしている。

問題はいざ「仕事」をしようと思うと「よそごと」から着手してしまうことだ。
その証拠にこうして役にも立たないブログなんぞを書いておる・・・

問題は昨日撮った「激鉄♪Max!!」の映像を編集したりし始めないかである(困)・・・

「喜国監督〜!!現場の状況で絵コンテとちょっと変わりましたよ〜
これでいいですか〜確認して下さい〜」

あかんな、これだけはやってはいかん!!

仕事せずに編集するのか?!!
そしてそれを早々とYouTubeに「粗編」としてUPするのか?!!

(怖)・・・

Posted by ファンキー末吉 at:08:11 | 固定リンク

2013年5月11日

激鉄♪Max!!ついに始動!!・・・か?

あれはいつやったやろう・・・忘れもしません・・・(忘れとるやないかい!!)
確かX.Y.Z.→Aの前回のツアーやったと思うからもう1年か2年は経っていると思う。

小畑秀光がやたら「Max!!Max!!」と言うので、
「こりゃ激鉄Maxというご当地ヒーローにしたらどうや?」
と二井原と盛り上がった。

ちなみに正式名称は「激鉄♪Max!!」と書いて
「げきてつはちぶおんぷまっくすびっくりまあくふたつ」
と読む!!

アホ丸出しである(笑)

「そのテーマソングを作るんじゃ!!」
ということになって、二井原が自分で詞を書くとまで言ってたのだが、
三歩歩いたら全てを忘れてしまう彼のこと、
そんなことはもう一切忘れ去ってしまって数年が経った。

ワシはワシで喜国雅彦という漫画家と同郷なので、
「喜国さ〜ん、脚本書いて〜」
と頼んでいたのだがそれも忙殺されてしまい、
結局この企画は名前だけが決まったまま少しも動かず全ての人から忘れ去られていた。

ところが先日、喜国さんがLive Bar X.Y.Z.→Aに遊びに来たことにより、
この企画がここに来て突然浮上して来た!!

実は昨日からワシと小畑秀光は香港の大スターWingのリハーサルのため香港に来ている。

ところが無茶振りされて迷惑がっていたはずの喜国さんが、
自分の仕事を放っといてまで絵コンテを描いて送って来た!!

GekiMaxStoryboard1.jpgGekiMaxStoryboard2.jpg
GekiMaxStoryboard3.jpgGekiMaxStoryboard4.jpg
GekiMaxStoryboard5.jpgGekiMaxStoryboard6.jpg
GekiMaxStoryboard7.jpg

喜国さん・・・仕事が「プロ」過ぎ・・・(涙)
ワシがiPadで適当に撮って来ようと思ってたのが完全に「映画」レベルである・・・

さっそく香港に着いて悪役顔の友人を探す。

真っ先に浮かんだのが香港在住日本人のバッキーさん
体格もいいので悪役にはぴったりであろう・・・

そして香港と言えばアワビで有名なJamesさんも忘れてはならない!!
いや〜この人がこの片言の日本語でセリフを言えばばっちしであろう!!(笑)

そしてワシは香港で暴飲暴食してスヤスヤと寝ている小畑秀光を見て思った。
「こいつ・・・腹が出ておるではないか・・・」

喜国監督(本人は「脚本じゃ!!」と否定するが)の意図としては、
このまま次の7月にまた香港に来る時には痩せていて、
変身して悪役をやっつける!!・・・ということは・・・

よしっ!!今回はこの腹も撮影しておくのぢゃ!!!

そして王様ツアーでは全国の名所で腕立て伏せをして鍛えてゆく!!
今回香港で10kg太って、次の7月の香港では実際に20kg痩せて帰って来るのぢゃ!!

ということは、
本当に腹筋が割れている姿で変身しないとこの映画は終わってしまうことになる。

小畑秀光ぅ!!
君が香港で旨いモノを食えるのもこれが最初で最後ぢゃぞ!!

心して食っておくよ〜に!!!

Posted by ファンキー末吉 at:13:23 | 固定リンク

2013年5月 8日

パパ、私はもう大丈夫だからまたベース弾いて!!

爆風と同時期に活躍していたバンドに「REACTION」というのがある。

そのベーシスト、YUKIと再会したのは数年前、
場所は八王子Live Bar X.Y.Z.→Aであった。

飲みながら昔話に花が咲いたが、
その時に一番印象に残っていたのが彼の娘さんの話である。

まあワシもそうだが娘さんが小さい頃に彼は離婚、
子供は彼が引き取って男手ひとつで頑張って育てた。

バンドが解散し、レコード会社は彼に音楽業界に残るように説得したが、
彼はそれを断ってスパっと見切りをつけて音楽業界から足を洗った。

それから彼はベースを押し入れにしまい込み、
「音楽」を封印して、文字通り「娘のため」だけにその人生を生きて来た。

彼がまた押し入れからベースを引っ張り出して弾くようになったのは、
娘さんが中学生になった時に彼に言った一言がきっかけだった。

「パパ、私はもう大丈夫だからまたベース弾いて!!」


こうしてYUKIが戻って来た。
昨日は彼と一緒に18日のイベントのリハーサル。

意外にもワシは彼と一緒に音を出すのは初めてだった。

Dr: ファンキー末吉
Ba: 反町YUKI哲之
Gt: 志村PUNKY広司
Kb: Kou
Vo: DIOKEN

でロニージェームスディオの曲を演るのだが、
まあよくこれだけ大酒飲みばかりのメンバーを選んだものだ(笑)

DrinkWithYuki.jpg

飲みながらまたいろんな昔話に花が咲く。

「REACTIONの狂犬反町」と呼ばれていたYukiが、
子供のスクール水着に初めて「反町」と名前を刺繍する話は感動である。

「水着はねぇ、生地が伸びるからそれを見込んで遊びを持たせて縫うんだよ。
ちょっと縫っては生地を引っ張ってまた縫う」

仕事しながら子育てもして、
結局刺繍をしながらジャパメタ界の「狂犬」はうとうとと居眠りをしてしまうのだ。

そうやって育てた娘さんももう二十歳。
誕生日には娘と二人でワインを乾杯したと言う。

「パパ、20年間育ててくれてありがとう」
娘にそう言われて号泣しない父親などいようはずがない。

素敵な「狂犬」が戻って来た。
彼とのライブは18日(土)渋谷duo MUSICEXCHANGE

この日もまたしこたま酒を飲むのだろう・・・


THANX RONNIE JAMES DIO LIVE Vol.2

『THANX RONNIE JAMES DIO LIVE Vol.2』
~In M emories Of Cozy Powell~
日程:5月18日(土)
会場:渋谷duo MUSICEXCHANGE
料金:前売り¥5000当日¥5500共にドリンク 別
座席:全自由

【出演予定者】
Vo : EIZO SAKAMOTO (ANTHEM, 哀旋士, ex.アニメタル etc...)
Vo : Ray (GALACTICA PHANTOM, Amenbow)
Vo : DIOKEN (RE-ARISE, Rainbow Knights, aDIOs)

Dr : 工藤"KUDO→"義弘 (EARTHSHAKER)
Dr : 本間大嗣 (ANTHEM, ex.LOUDNESS, EZO, FLATBACKER)
Dr : ファンキー末吉 (X.Y.Z.→A, 爆風スランプ)
Dr : 出原卓 (ex.HURRY SCUARY, ex.RATTLESNAKE, aDIOs)
Dr : 赤間慎 (RE-ARISE)

Gt : 清水保光 (CYCLONE, ex.HELLEN)
Gt : PUNKY (RE-ARISE, ex.ALKALOID, 東京X-RAY)
Gt : 里村源多郎(STORM RIDER, 音風, aDIOs)
Gt : Dannie (THE BEGGARS)

Ba : 臼井OZMA孝文 (ex.X-RAY)
Ba : 反町"YUKI"哲之 (REACTION, ex.DEVILS, G.D.FLICKERS)
Ba : SHIGE NAKAYASU (Rainbow Knights, MARGE LITCH)
Ba : Kassy (aDIOs)

Kb : TOSHI SHIMADA (Rainbow Knights)
Kb : KOH (aDIOs)
Pf : はんだすなお

Cho : KAN (ex.SWEET JUNKEY)

Ronnie James Dioへの愛ある方のご参加お待ちしております。
本物をまだ知らない方も、見れなかった方ももちろん大歓迎です!
追悼というよりは感謝をしたいんです!

ロニー・ジェイムス・ディオの名のもとに、
より多くの\m/ horns \m/を掲げに来て下さい!

(問)東京音協:03-5774-3030 (平日10:00~17:00)

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2013年5月 5日

平壌6月9日高等中学校軽音楽部〜北朝鮮ロックプロジェクト〜朗読CDのレコーディング

この本を発売してもう半年ほど経ってしまった。

北朝鮮が何かアホなことをやる度に売れ行きが左右され、
販売の方々は苦労しながらも頑張って売り続けて下さっているようだ。

実は昨日からこの朗読CDの制作を開始した!!

ことの始めは田川ヒロアキという盲目のギタリストである。

実のところ、実現こそしなかったが彼もこのプロジェクトで一緒に北朝鮮に行かないかという話があったのだ。

そんな彼にも是非この本を読んでもらいたいのだが、
科学の進歩は目覚ましく、彼も文字データがテキスト化されてたらパソコン等の音声読み上げで何不自由なく読む(聞く?)ことが出来るのだが、
いかんせん本の校正というのは最終的にゲラに手書きという作業で仕上げてしまうので、最終段階の文字データというのは存在しない。

「よし、それならば!!」ということで「ワシが耳元で囁くように語ってやろう!!」とばかり朗読CD制作を決意したのは実はもう数ヶ月前。

もちろんそのCDに入るちょっとした音楽やジングル等の制作は田川ヒロアキ本人に依頼することは決まっておった!!

(と言いながら本人に言うのを忘れとる!!・・・(笑)
田川くん、スマン!!このブログで正式に依頼しますのでよろしく!!」)

まあラジオ劇みたいになってしまったら作業が大変なので、
「第一章、平壌をロックに染めてやる!」
とタイトルが来たらぽろろんと何か弾いてくれればよい。

(この場を借りて依頼する仕事の詳細を説明・・・)

まあ朗読CDなのだから音楽よりも朗読がメインである。
実はワシは小学校の頃「放送部」だったのぢゃよ・・・(ドヤ顔)
全校生徒の前で放送室から本を朗読してそのあまりの素晴らしさに拍手喝采を浴びたこともある!!(ドヤドヤ顔)

まあ当時は声も美声じゃった!!
澄んだ声のボーイソプラノである(ドヤドヤドヤ顔)

しかし変声期を越えてからはご存知のダミ声(涙)

まあ朗読CDが美声でなくてはならんという法はない!!
「声の質」よりも「本の内容」ではないか!!

というわけで「時間があったら着手しよう」と思いつつ昨日まで着手出来なかった。

何故ならば・・・いつも酒で声がガラガラ(涙)
更に・・・先月やろうと思ったら風邪で声が鼻声(号泣)

とかいろんな要素でのびのびになってしまってたのだが、
このGWにあまりスケジュールが埋まってないのを見て、
やっと昨日から着手し始めたというわけだ。

ところがやってみるとこれがなかなか難しい!!

まず時間がかかる・・・(>_<)

この本はすらっと読むと2時間ぐらいで読めたから、
まあ多めにみつくろっても一晩あれば録れるだろうと思ってたら、
なんと昨日ちょっと録音してみたらなんのなんの!!
一晩かかって第一章まで録音するのがやっとであった。

いろんなところを間違えて朗読し直したりするので、
結局はレコーディングの時間と同じだけのエディットの時間も必要である。

エディットしながら朗読を聞いてゆくうちに欲が出た・・・

よし、もう一度やり直そう!!
というわけで朝の5時までかかってやっと第一章まで録り直した(涙)

そしてProtoolsの時間表記を見て更にびっくり!!
ここまでの長さで既にCD1枚分やないの!!!!!!

するってーと・・・この朗読CD・・・5枚組Box?!!!あかんやろ・・・

というわけで今晩は第二章からまたレコーディングするのぢゃが、
あいにく今日はお隣の仮谷家で大バーベキュー大会!!

酒を飲んで朗読出来るか?・・・第二章だけ声がガラガラ?・・・

こんなことやってて本当に完成するのか?
そして無事に発売出来るのか?

そして何より誰か買う人いるのか?・・・
まあ田川くんが聞いてくれるだけでええか!!(笑)

田川くん、と言うわけで第一章だけでも先に送った方がええか?
それとも全部出来上がってから送った方がええか?

いつになるやらわからんが・・・(涙)

Posted by ファンキー末吉 at:08:51 | 固定リンク