ひとりドラムの軌跡

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爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump

2004年7月27日

再婚とは・・・

心に染み入るいい一言

結婚とは「判断力」の欠如
離婚とは「忍耐力」の欠如
そして
再婚とは「記憶力」の欠如

先日久しぶりに会ったMさんのその日は、
偶然にもめでたい再婚数周年目のアニヴァーサリー。
Mさん本人からこの言葉を教えて頂きました。

ただ今北京のミュージシャンの間でひそかに流行中・・・

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「ファンキー、金曜日は空いてるか?」

よく一緒に仕事をしているプロデューサーLから電話があった。
だいたいこう来ると「ドラムを叩いてくれ」と言う「仕事電話」なのだが、今回は
「唐朝のギタリストWが結婚するんだ。行くか?」
と来る。

「行く!行く!」

ふたつ返事である。
ミュージシャン仲間も偉くなって忙しくなったのか、
またその音楽界自体が巨大化してしまったのか、
現在一緒に仕事をするある一部の音楽仲間以外と会う機会は滅多にない。
「よっ、久しぶり。じゃあ飲むか?」
と言って
「いいね」
とすぐ酒盛りが始まるほど、奴らは(自分も含めて)今はヒマじゃないと言うか、
まあ大人になったと言うか・・・

月日がたつのは早いもので、初めて北京にやって来てからもう15年。
それから数年後には、もうロック界も巨大化し、それぞれいろんな派閥も出来、
昔のように全てのロックミュージシャンが一同に会すなんてことはなくなった。
10年前、唐朝のベーシストZhangJuがバイク事故で他界し、
その葬式のときにあらゆるロック界の人間が一同に会したのが最後である。

まあ、ロック界も巨大化し、若い新しいバンドもどんどん現れ、
向うは私のことを知ってても、私はとてもじゃないけど覚えきれたもんじゃない。
唐朝のギタリストWが結婚と言えば、まあ昔仲間はほぼ全員集まるであろう。

ところで結婚式と言えば、
ワシは北京で親戚だけ集めてレストランで略式やったが、
あとは今日本で秘書として私の日本の業務をやってくれているA嬢が結婚した時、
ワシと和佐田と団長がバンドとして呼ばれ、
一流ホテルの宴会場にて団長はギターを振り回し顔にぶち当たり、
流血しながらギターソロを弾きまくり、
新郎新婦には大うけしつつ中国人列席者が全員無口になったと言うことがあるぐらいで、
まあ中国で正式に結婚式に列席したことはない。

だいたい日本でもすでに冠婚葬祭の礼服とかは一着も持ってはおらず、
そう言えば10年以上そのような催し物には参加したことがない。
葬式にはBEYONDの黄家駒、ドラマーのWINGのフィアンセ
関連ネタ:http://www.funkycorp.jp/funky/ML/70.html、http://www.funkycorp.jp/funky/ML/72.html
そして前述の唐朝のベーシスト、ZhangJuの葬式には参加したが、
中国の葬式は別に礼服を着て行く必要もなく、
ZhangJuなんか葬られる方が革ジャンに皮パンだったので服装は気にすることはない。

「ねえねえ、結婚式って何着て行くの?」
一応確認はしてみるが、予想通り「随便(スイビェン:お好きに)」と言うことである。
いつもの普段着で行けるなら参加のしようもあると言うものだ。

結婚式は昼間に行われると言う。
「12時からだけど11時半には来いよ」
と言われていたが、
まあ中国時間だろうとばかり30分ほどゆっくりして遅刻して行ったら、
何と列席者はもう全員席に着いていて、遅れたのはワシだけである。

「ちゅ、中国人がこんなに時間を守るなんてぇ・・・」

受付でしばし呆然とし、芳名帳に記帳し、
その芳名帳の懐かしい名前の数々をちらっと見ただけで心躍らせながら中に入った。

そこは巨大な結婚式専門の式場レストランで、
巨大な会場に大きな円卓が30席はならび、ざっと見ても200人以上、
どっから見てもかなり盛大な結婚式である。

自分の席を探すが、日本のように別にテーブルに名前があるわけではなく、
一生懸命知った顔を探しているといきなり「ファンキー」と声をかけられた。
入り口に近いテーブルは、
今度日本のレコード会社とも契約して夏には来日ライブもやると言う、
ロックバンド「艶(Yan)」のドラマーをはじめ、
なんやら懐かしいドラマー中心のテーブルである。
「懐かしいなあ・・・」
と声を掛け合ってるその声に気づいてワシを招待したLuanShuがワシに気づき、
いつもの仲間のテーブルにワシを連れてゆく。

「式の進行はどうなってんの?」
ひとり遅れて来たワシは不安になってそう聞くが、
「別にぃ・・・」
と、なんかやはり日本の結婚式のように格式ばっていないらしい。
友人達が一堂に会して飲んで食って、それが結婚式なのであろう。

「じゃ、とりあえず飲むか!」
ワシなんか昼から飲む気まんまんである。
ところが意外とみんな酒に手をつけない。

「何で飲まないの?」
いつもなら真っ先にがんがん行って酔いつぶれてうだをまくのがこの連中である。
昔は昼からベロンベロンだったのに大人になったもんだ・・・

・・・と思ってたら、
「昨日は朝まで飲んでてまだ醒めてない」
とのことである。
まあそんなことなのね・・・

先ほどのドラマーのテーブルでは真っ先に乾杯の音頭が上がり、
それを皮切りにいろんなところで乾杯の嵐、
赤ら顔に千鳥足が増えて来た頃、新郎新婦の再登場。
新郎は白酒と杯を手に持ち、新婦はタバコとマッチを手に持ち、
客人に対して新郎は酒を乾杯し、新譜はタバコに火をつける。

「これを200人以上廻るとお前・・・死ぬぞ!」

中国で結婚式を挙げるのも命がけである。
酒もまわり、いたるところで「イョー!」と同じく懐かしい同士のご対面が始まる。
ワシもそのドラマーが集まるテーブルで飲んでたら、
あちこちを廻ってたプロデューサーLがそのテーブルにやって来た。
「いやー久しぶりぃ!」
ワシの隣で昔話に花の咲いてたロック中国琴奏者Wに声をかける。

一昔前はふたりは犬猿の仲。
10年前のZhangJuの葬式の時、葬式が終わって最後に集まったZhangJuの家で、
酔っ払ったふたりは取っ組み合いの喧嘩を始める寸前につまみ出されたのが、
今やふたりとも笑顔で仲良く話す。

大人になったもんじゃのう・・・

次には元黒豹の敏腕マネージャーG氏がやって来た。
「いやー久しぶりぃ!」
お前ら黒豹がらみで原告被告の関係で法廷で争った仲やないかい!

月日はいろんなものを洗い流してしまうから素晴らしい。

ワシらのテーブルは一番後ろ。
新郎新婦がやっとここまでやって来た。
案の定新郎はべろんべろんである。

そう言えばこいつはワシのソロアルバムの時、
夕方5時からだと言うのに「酔いつぶれて今日は行けない」と電話があり、
次の日には「酔っ払って包丁で指切った」と血まみれでギターソロ弾いた男である。

「お前・・・身体・・・大丈夫?」

久しぶりに会った友人の結婚式の開口一番がこれではちと情けない。

「おめでとう御座います。初めまして、私はFunkyと申します。日本人のドラマーです」
奥さんにとりあえず丁重に挨拶をする。
「今日は来てくれてどうもありがとう。たばこでもどうぞ」

吸わないと言えばそれですむのだが、
結婚式だしそれ専用に作られたカラフルな「結婚タバコ」で、
めでたそうなのでつい吸ってみる。

この国で禁煙は難しい・・・

新郎新婦が次のテーブルに行き、
乾杯した白酒とタバコでふらふらになりながらふと気づいた。

「ご祝儀はどうすんの?」
一応2~300元ぐらい包むとは聞いていたが、
どうも入り口で渡すらしいが、ご祝儀袋も持ってないし、裸銭と言うわけにもいかんので、
とりあえず現金だけ持ってテーブルにまで来ている。

「本人に渡せばいいじゃん」
と言われてもみんな入り口で渡して、ワシだけが本人に裸銭と言うわけにもいかんじゃろ。
しかし思い起こして見ればZhangJuの葬式の時は、ご家族に直接お金を渡した。
「これから大変でしょうから何かのお役に立てて下さい」
と言う気持ちなのだがら裸銭でもよい。
しかしこんな結婚式で裸銭で本人に渡すためには人がびっくりするぐらいの札束とか、
何かパフォーマンスにならなければならないので無理である。

その辺に落ちている赤い封筒を拾って自分の名前を書いて300元入れた。
日本だと2枚のお札だとふたつに分けられるので2万円ではなく3万円にすると言うが、
こちらではそう言う風習はないので、みんなは200元ぐらいだと言うが3枚入れた。

ふと見ると列席者は既に半分ぐらい帰ってしまっている。
こちらでは食って飲んで、新郎新婦に挨拶してお金渡せばそれで帰っていいのであろう。
日本の結婚式がどれだけ格式ばっているかと思ってしまう。

昔仲間達はもう席をドラマーのテーブルに移動し、
昔のノリでがんがん飲んで盛り上がっている。
シメの言葉も何もなく、ウェイトレスは空いた皿を片付けるその間を縫って、
ワシはまだ封の空いてないワインのボトルを集めにかかる。

そのテーブルも片付けに入ると表に出て、
その式場の敷地内にある人工湖のほとりのテーブルに席を移す。
ワシは中のテーブルのまだ残っているワインのボトルを拾い集める。

気がつけば席には新郎が座って一緒にうだうだしている。
「奥さんはぁ?・・・」

なんのこっちゃない、このまま通常の飲み会に突入である。
奥さんは家に帰って旦那の帰りを待つのか、
はたまた付き合いきれぬとばかりこの場を後にしたか・・・
ま、中国では(日本でも?)もう既に一緒に住んでるから別にと言う感じなのであろう。

結局、来る時からの疑問、「初婚なの?再婚なの?」は最後まで聞けなかった。
夜の噂では再婚であるとの話だが、
まあだったら「記憶力の欠如」ですか?

記憶力なんかない方が人生幸せよ。
人間、嫌なことを全部覚えてたら気が狂って死んじゃうらしいしね。

飲も、飲も!

ファンキー末吉

Posted by ファンキー末吉 at:15:42 | 固定リンク