
2019年6月 5日
桃源郷の村人たちの暮らし
夜になると村人たちがやって来て磯焼きを始めるのだが・・・
見れば村の中のレストランが、その生簀のタライをそのまま持って来てビーチで営業しているようだ・・・
日本なんかでは田舎の漁村は過疎化で年寄りばっかなのだろうが、
ここは見れば若い娘さんが多い・・・しかも美女ばっか!(◎_◎;)
見れば「娘さん」ではなく「若奥さん」なのな・・・
子供も一緒に浜辺で手伝ったり遊んだりしている・・・
海の子はやっぱ元気がいい(笑)
みんな幼馴染なのだ、一緒に遊び、一緒に暮らしてここで一緒に漁などをやる。
そして早いうちに村の娘と結婚して子供を作り、
そしてその子供たちがまたみんな一緒に暮らす・・・
若者は村を出てみんな都会に行ってしまう・・・とかないし!!(◎_◎;)
桃源郷ではないか・・・
鶏も地産地消!!
バックパッカーをやりながら偶然この村を見つけたというこのホテルのオーナー、
この漁村に一目惚れしてこのホテルを作った。
部屋に置いてあった英語のパンフレットにはこんなことを書いていた。
「この村は魚がいっぱい獲れて、村人たちは基本的に豊かです。
でももし村人たちに何かしてあげたいと思うなら、村の学校に寄付してあげて下さい。
村人たちにお金をあげたり、タバコをあげたり、そういうことをしないで下さい。
この素朴な村人たちがそういうことで変わってゆく姿は見たくありません」
排他的なこの村でイギリス人が村人たちに溶け込んでやってゆくのは並大抵の苦労ではあるまい。
「全世界のバックパッカーのためにこの値段で営業してゆきたい。
だから持ち込みとかはしないで下さい。出来ればホテルのレストランに少しでもお金を落として頂ければ幸いです。
同様に村人たちから正当な値段で新鮮な魚を買って食べてあげて下さい」
それでもゴミの問題とか色々ある。
村人たちはゴミとかには無頓着で、見ればバックパッカー達が浜辺のゴミを拾ったりしている・・・
見ればこのホテルの裏に、この村には似つかわしくない大きなビルが建設されている・・・
「ここでホテルをやれば儲かる」と思ったらここに投資して大きなホテルを建てる・・・それは「商売」として見たら正しいことかも知れない。
でも・・・
この村には水道が来てないようで、水は村の共同井戸から各家庭にポンプで汲み上げているようだ。
巨大なホテルが出来たら、こんな井戸なんか一発で枯渇せんか?・・・
排水だって海に流されているのだ。
このまま進めばこの綺麗な海だっていつかはもう・・・
ちょっと前に読んだこの記事を思い出した。
シアヌークビルのコーロングサンローム島に中国様がカジノホテルを開業。下水をそのまま垂れ流し、付近のビーチはあっという間にゴミや人民の糞尿で汚染されまくり、美しい海終了
私が去年行った素晴らしい島である。
この海がもう「終了」したなんて本当に悲しいことである。
透き通ったエメラルドグリーンはええけど何このどこまでも遠浅な海!(◎_◎;) - Spherical Image - RICOH THETA
同じくこの桃源郷も何年か後にはもう終了?・・・
「発展するな」など誰もそんなことを言う権利はない。
お金儲けしたい人がお金を投資してここで大儲けする、
そして観光資源が枯渇して、村はもう昔の村ではなくなる・・・
若者は村を捨てて都会に出てゆき、
日本の過疎化の村のように老人だけ住む過疎になる・・・
あの頃はよかった・・・昔の北京を懐かしんでそんなことを言うと、
「何だって?俺たちに豊かになるなとそう言いたいのか?」
と怒られる・・・
「どうしようもないんだよ、外国から来た俺たちには出来ることなんてない」
イギリス人オーナーが悲しそうにそう言う・・・
次にいつ来れるかわからないけど、
次来た時も村人達や子供達が、こんなに元気で走り回る村であって欲しいな・・・
桃源郷は、遠くにありて思ふもの・・・