
2015年7月29日
日中友好こども(大人も可)サマードラムスクール2015無事終了!!
去年は台風の影響で連日雨が降り、
「いや〜屋外キャンプが台無しかな」
と思ったけど逆だった!!
今年は台風一過でかんかん照りで暑かった・・・(>_<)
子供用プールを買っておいたので、
授業を持たない「クレーム処理要員」である校長は、今年は毎日子供達とプール遊びしてました(これも重要な仕事です!!キッパリ)
そのお陰で日焼けで体力を大幅に消耗してしまい、
翌日、翌々日とかなりグロッキーでした・・・(>_<)
暑さ対策(気休めですが)や虫除けなど、
ボランティアスタッフに中国語と英語に訳してもらいました。
ボランティアの皆さんも不眠不休で頑張って下さってどうもありがとう御座います。
さて、本題に入りますと・・・
今年が去年と大きく違っていたのはまず香港からの参加者である。
Wingバンドで一緒だったKKというベーシストが親戚と一緒に音楽学校を開設していて、偶然
「日本でどっかで音楽合宿ってやってない?」
と聞いて来たので、
「おう、それだったらいいのがあるよ」
ということでまとめて参加して頂いた。
ところがここに「言葉」の問題が発生・・・
香港が中国に返還されたと言っても、彼らは基本的に「広東語」を使って生活している。
大人たちはもうほとんど「国語(GuoYu)」と呼ばれる「北京語(厳密には普通語というのだがここでは便宜上このように言おう)」を喋れるのだが、
イギリス国籍(ついこないだまでイギリスの植民地だった)の子供達の中には北京語を喋れない子供もいる。
「広東語ー日本語」の通訳ってホントなかなかいないのよねぇ・・・
ましてや現状では通訳をボランティアに頼っている状況なので、
それ専門の通訳を雇う経費はないし・・・
ところが
「子供達は北京語は出来ないけど英語は出来るよ」
ということになり、
英語が喋れる先生ということでRebellioNのドラマー賀川くんと
ピアノ講師として進藤陽悟をブッキングしたのである。
ピアノ教室
香港ドラム教室
しかし日本からの参加者レオ君は、
日本語だけでなく北京語も英語も喋れるということでこの教室の言語は問題なし!!
問題は京都弁しか喋れないこの男・・・
そう、和佐田達彦のベース教室ですが、
香港から駆けつけてくれたチョン君は日本語、英語、北京語、広東語とあらゆる言語を喋れるので非常に助かった。
講師を集めるのは簡単な作業ですが、
各教室に通訳がいるというのがこのスクールが成り立っている大きな要因です。
ボランティア通訳の皆様、本当にありがとう御座います!!
さて、その他の教室・・・
まずこの人は去年と違って遅刻もせず、
声は枯らしましたが、ちゃんと後片付けもして、
一番頑張って下さいました!!
衛藤浩一先生は今年は一番多くの生徒を受け持って下さいました!!
でもまあ夜は毎度の通りなのでしたが・・・(>_<)
佐々木教室は生徒はふたりのみ!!
何故なら先月山東省で一緒になったこのドラマーが参加していたため、
明らかに他の生徒とのレベルの差があり過ぎて、
今年はこのふたりを英才教育して頂こうということになったからである。
そして今回初参加のおふたり、まずは本間大嗣先生!!
課題曲が「Live Bar X.Y.Z.→Aのテーマ」ということで、
何とかテンポを20%落としたりしながら発表会では全員に叩いてもらうことが出来ました!!
特筆すべきはキャンプ好きの本間先生、テント持ち込みでそこで寝泊まり!!!(◎_◎;)
そしてもうひとり初参加の長谷部徹先生!!
歌心溢れる長谷部さんのドラムはワシは大好きで、
尊敬する日本のドラマーのひとりなのだが、
教室覗いたら優しいルックスに反して非常に厳しい先生なのでびっくりしたが、
見学に来たパール楽器の担当者も言ってたけど、
「あれをちゃんと教えとかないとダメなんだよね」
という大事なことを一生懸命生徒に「置いてゆく」非常にいい先生でした。
発表会の時には優しく生徒さんを引っ張ってゆく姿が心に残ってます。
そして最後に特筆すべきは「こどもドラム教室」!!
いや〜秀光のドラマー響太は言わば一番「損」な役回りです。
何せ他の教室の子供達と違って年齢が小さいので基本的に「ドラムが上手くなりたい」とかいう「向上心」は持ち合わせてないし、
子供なのでつまんなかったらすぐに飽きてしまう・・・(>_<)
全くコントロール不可能なこれら子供達を面倒見ているのが響太先生である。
子供たちも何とか「ドンドンタン」だけは叩けるようになり、
恒例のキャンプファイアーフリーセッション(初日以外は事情があり屋内にて行われた)でRebellioNの人たちと見事にセッション!!
いや〜何が起こるやらわからないのが子供なので本当に手に汗握るセッションでした・・・(笑)
今年は参加者(講師、ボランティアを含む)が100名を超え、
来年も問題なければまた開催する予定です!!
主催者である「中音公司Central Music Co.」も
「Funkyが死ぬまでこの活動を続けるぞ!!」
と言っております。
皆様、健康に気をつけて来年、再来年も元気に盛り上がりましょう!!
ps.こちらに写真を順次UPしてゆきます。
UPして欲しい写真がある方はこちらに送って下さい。
あ、あと、カギの忘れ物です〜
心当たりがある方はこちらにご連絡下さい〜
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2015年7月13日
全中国ひとりドラムツアー2015年 山東省「临沂」
「東平(DongPing)」での演奏が終わったらすぐに車に乗せられて「临沂(LinYi)」へ向かう・・・
メシはいいのだが、ビールは大切なので途中で買ってゆくのだが、
途中で飲み干してしまい、高速のパーキングでGET!!
高速でビール売ってるなんてさすが中国やなぁ・・・
4時間かけて着いてワシはそのままホテルで酔い潰れたが、
Shaはそれから飲みに行ったらしい・・・!(◎_◎;)
彼のWeChatのモーメントを見るに・・・
おう!!また徐州の呉老師が来ているではないか!!
さすが徐州は中国のど真ん中の要の土地だけあって、
この人、全国どこにでも遊びに来るなぁ・・・
それにしてもそんなに命かけて飲まんでも・・・(笑)
地元の劉老師も駆けつけて飲んでます!!
もう明るくなって来てますがな!!
ちなみにお椀でスープを飲んでるわけではありません!!
白酒です!!((((;゚Д゚)))))))
かくして翌日、酒臭い息でワシを呼びに来て、会場入り!!
この会場は前回(リンク)もやった会場ですな。
入り口にはワシのポスターも飾られている・・・
ステージにはまたたくさんのドラムが・・・!(◎_◎;)
これがまた子供達が一斉にメタリカかなんかを叩くのかと思うと楽しい・・・
いつものように司会者が出て来て開会宣言をするのだが、
その後のオープニングの前に流れたVTRの音楽は、
ワシのソロアルバム「亜州鼓魂」の中の「力量」という曲だった!(◎_◎;)
もう発売から20年も経つのに今だに中国の人たちに愛されているのだと思うと非常に嬉しい!!
さてオープニングの中国太鼓に続いてこの数のドラムセットを全員で叩く!!(笑)
しかし2曲目で生徒が全員入れ替わってもう1曲やったということは、
優にこのドラムセットの倍以上の生徒がいるということだ(驚)
数もさながら、演奏レベルも上がっている。
今回はマリンバ演奏やアフリカンドラムや、
出し物も多くあって楽しめたが、
(写真)
北京から来たゲストのドラマー達の演奏はまたレベルが高かった!!
特にこの真ん中の少女には何か光るものが見え隠れして気になって仕方がない・・・
(動画はこちら)
音に何かを「表現しよう」という気持ちがあるし、
何か「ロックスピリットの芽」みたいなものを感じる・・・
しかしまあ女の子はそのうちに「女」になり、
環境どころかある日突然「生物」自体が変わってしまうので、
このままであり続けるのは難しいかなと自問自答・・・
そんなこんなでワシの出番がやって来た!!
スイッチャー画面はこんな感じ・・・
アニメーションGIFはこんな感じ・・・
(環境によっては動かない場合もあります)
今回は「3曲にしてくれ」と言われたので1曲減らし、
終わったらすぐさまワシがドラムを叩いた許魏(Xu Wei)の時光漫歩を
前回と同じくみんなで叩く・・・
・・・と思ったら隣でずーっとひとりのドラマーが待っていて、
「あ、君がこのドラムで叩くのね」
と場を譲った・・・スマン!!(笑)
そして打ち上げ!!
・・・とここで発覚したのだが、
実はこの場にワシが光るものを見た少女じょ母親が来ていて初めてわかったのだが・・・
「あら〜女の子じゃないのよ、息子よ、男の子!!」
げっ!!(>_<)
すまんかったすまんかった・・・
しかし聞くところによると彼女・・・じゃなく彼は今年の日中友好こども(大人も可)サマードラムスクールに参加するそうではないか・・・
女の子じゃないならもう容赦はせん!!
ビシビシ鍛えてやろうじゃないか・・・(笑)
ファンキー末吉ひとりドラムツアーの軌跡はこちら
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2015年7月12日
全中国ひとりドラムツアー2015年 山東省「東平」本番
いや〜前夜は長かった割に本番はあっという間に終わるなぁ・・・(笑)
昨夜は10時ぐらいには酔い潰れていたので5時起き!!
朝飯食ってパソコン仕事して昼飯を食って会場視察!!
ああ野外なんやな、とこの時初めて知る(笑)
野外ステージの雰囲気が無錫のこの日の夜の部、
小畑秀光が飛び入りでひとりメタルをやった会場と似てたのでひとりで思い出し笑いしてた・・・
最近は「敬老精神」が進んで来たので、
「ではセッティングが出来たら呼びに行きますんでホテルで休んでて下さい」
ということなので会場チラ見だけしてホテルに帰った。
毎回ドラムのチューニングだけは心配で、
必ず30分は時間をかけてチューニングするのだが、
今回はスタッフとして宣藝兵が来ているので安心である。
今やこの男、北京最大の楽器レンタル会社の社長となってしまったが、
その昔はバンドのドラマーを経て、小さな楽器屋をやっていた。
一度訪ねてサインをしに行った記憶があるが、
畳何畳もないぐらいの狭い店舗で、それでも何百という数のドラムセットを売ったらしい・・・
「Funky、俺はなぁ、チューニングをやらせたら北京で一番上手いぞ!!
何せドラムセットなんてなぁ、
ちゃんとチューニングしてなければ誰も買わないんだ。
それをちゃんとチューニングしてやったらみんな"いい音だ"って言って買ってゆく。
だから毎回"絶対売れる"ようなチューニングにして何百ものドラムセットを売ったんだからな」
チューニングには一家言あるワシではあるが、
この言葉を聞いてからは彼がいる現場はチューニングは一切彼に任せることにしている・・・
セッティングもしてくれてチューニングもしてくれるんだから、
ドラマーとしてのワシは準備としてはやることがない!!
ホテルに帰ってゴロゴロしてたら呼びに来た。
「Funky〜・・・セッティングはばっちしなんだけど小さな問題が・・・」
ちょっとニヤニヤしながらそう言うのでまた何かの冗談かと思ってたら、
「夜は雨が降るかも知れないってよ・・・」
そう言えば野外でも何度もこの活動をやって来たが、
野外で雨が降ったことは一度もない。
「小さな問題ちゃうやん!!」
とかなり心配したが、夜になっても結局雨は降らずにイベント開始!!
まずは司会者が出て来て開会宣言をするのだが、
相変わらずその後ろにはワシのデカい顔が・・・(笑)
時代は変わるもんで、昔は大きな垂れ幕を毎回用意してたのだが、
今は液晶画面で映し出される・・・(ちょっと寂しい・・・笑)
司会者の開会宣言の前に共産党の偉い人などが挨拶をし、
やっと子供達のドラム演奏が始まるのだが、
なんと1曲目はヨーロッパの「ファイナルカウントダウン」!!
このギャップがこの国の面白さなのよね〜・・・(笑)
そして子供達の演目が続き、やっとワシの出番!!
オーディエンスはこんなに増えてました!(◎_◎;)
叩きます!!
叩きます!!
演奏終わって飛び出しでホテルに帰るのだが、
その時に印象的だったのが、
前日一緒にメシを食った地元のお偉いさんがステージ袖で目を白黒しているのな・・・(笑)
別に音楽は「勝った負けた」じゃないけど、
ドラムが上手いということはそれはそれで立派な「力」なんだな、と思った・・・
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2015年7月11日
全中国ひとりドラムツアー2015年 山東省「東平」前夜
「9日の夜に現地入り出来るか?」
担当者のShaからそう連絡が入ったが、あいにく9日はライブである。
「じゃあ10日の朝のチケットを取っておくから・・・」
そう言われて北京南駅へと向かう・・・
临沂(LinYi)の劉老師から「待ってるよ〜」とメッセージもらったのでてっきり目的地は「临沂(LinYi)」かと思ったら・・・
朝ビール飲みながらチケット見たら、何故かチケットは泰安まで???
まあこのチケットを渡されてるんやから乗るしかないやろ・・・
着いたら誰かが迎えに来てどこかに連れて行かれるだろう・・・
とか思いつつ、9時に泰安に着いたら「東平の冯老师」とやらが迎えに来てくれた。
相変わらずこちらは全然知らないが向こうは一発でワシを見つけて車に乗せる。
揺られること3時間(寝てたのでよくわからんが寄り道も結構していたようだ)、
「東平」というところに着いて、昨夜から来ているSha達と合流!!
そしてメシ!!
連れて行かれたのは木造の船を改造したレストラン。
聞けばこの地は水滸伝の舞台となった土地らしい・・・
水滸伝の白酒と名物の魚料理・・・まあこれはいいだろう・・・
出た〜!!!蝉の素揚げ!!!
同じく山東省やったなぁ・・・
調べてみたらお隣の临沂(LinYi)ではないか!!
この時に初めて出された・・・
まあ味はと言えば川エビの唐揚げみたいなもんで、
まあ食えと言われれば食えないことはないけど、
あれから何度かいろんな街で食わされたけど、
よく見ると地元の人がパクパク食ってんの見たことないのよな〜
ゲテモノか!!ゲテモノなんだな!!(笑)
蝉の後にこれを見るとゲテモノに見えるが、
これは小魚を揚げて酸辣汤の中に入れているもの。
日本のように新鮮な海の魚をそのまま醤油で食べれるような食文化と違い、
黄河の泥魚や湖の沼魚をどれだけ美味しく調理するかというのが中華料理の歴史なんだなと感心・・・
水滸伝の登場人物になったような気分で楽しく飲み食いし、
それから連れて行かれたのが近所の水滸伝電影城!!
まあ映画の撮影をしたりする水滸伝テーマパークのようなもんである。
最後のはShaが「是非ここで」というので写真を撮ったのだが、
何やら水滸伝には武大郎という小人の登場人物がいてその家なのだそうだが、
何やら絶世の美女と結婚して弟が武道の達人でどうたらこうたらと・・・
まあワシは水滸伝はまだ読んでないのでふんふんと聞いてたが、
ちょっとネットで調べてみると・・・(これ)
どうしようもない悪妻に殺される男の話やん!!(>_<)
なんで?なんで?なんでワシの写真をここで撮りたかったの?
教えて!!!
・・・さっそくAmazonで水滸伝をポチっ!!
帰国したら読んでみよう・・・
さてワシは白酒コップ1杯とビール4本飲んだのでふらふらで、
そのままホテルに帰って仮眠!!
そしたらすぐに起こされて晩メシ!!(>_<)
街一番のレストラン、なんとレストランの中に川を作って魚も泳いどる!(◎_◎;)
なんと池まで作って船の上で食事が出来るようになっとる!!!(◎_◎;)
巨大魚が出て来るが・・・もう食えんし〜もう飲めんし〜・・・
ところが「もう飲めん〜」というわけにはいかないのだ(>_<)
手を伸ばして料理を食されている人が、実は地元のお偉いさん!!
政府とうまくやっていかないとイベントなど打てないこの国では、
こうして地元の偉い人と酒を飲むのは「大きな仕事」なのだ。
もちろんワシにはあまり関係ないことなのだが、
外国からのお客さん本人が参加せずには事もうまくは運べない・・・
またお偉いさんと飲む酒ってあんまり美味しくないのな・・・(>_<)
そのくせ強く酒を勧めて来る人もいて大変(涙)
この人もそのクチで、グラスに並々と白酒を注いで、
とりあえずそれを飲み干してから全てが始まるといった具合・・・(>_<)
まあ「6口で飲めばいい」ということで、最後には半分残った白酒をイッキした・・・
見れば酒を全然飲めないという冯老师もビールで頑張ってイッキしている・・・
「野蛮な風習だなぁ」と思えばそれまでである。
だが、メンツを重んじるこの国の人はみんなそうやって生きている。
「こんな野蛮な風習」とそれを切り捨てることは、
この国で生きているそういう人たちを切り捨てることである。
ワシは別にお偉いさんが大事なのではない。
こうやってワシをこの土地まで呼んでくれて、
飲めない酒を一生懸命飲んでまで明日のイベントを成功させようとする、
こんな地元の「朋友」こそが大事なのである。
お偉いさんが酔いつぶれ、
お付きの人に連れられて退散する・・・
そこからが朋友たちの飲み会である。
「Funkyさんお疲れ様でした。
私たちは飲みに行きますがどうしますか?
ゆっくりホテルで休んで頂いても・・・」
敬老精神(笑)の進んでいる国民である。
ワシはたいがいここでホテルでバタンQ(死語)である。
こうして初日が過ぎ・・・って音楽なんか何もやってないやないの!(◎_◎;)
はい、いつものことで御座います。
イベントは明日の夜ですから、明日の昼着いても全然大丈夫だったところ、
今日一日こうやって飲み食いして、
もし予定が空いてたら昨日の夜も一緒に飲み食いしたい、と・・・(笑)
「お前がドラムが叩けなくなるまでこの活動を続ける!!」
とShaは宣言するが、
ドラムが叩けなくなる前に暴飲暴食はもうぼちぼち出来んなるぞ・・・(笑)
翌日の本番に続く・・・
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