
2012年5月22日
友遠方より来たりて仕事これ手につかず・・・
中国と日本のメンタリティーの一番大きな違いは「友達」という点ではあるまいか。
社会主義の影響か、中国では
「遠方から友が来ますんで仕事休みます」
というと大概通ってしまう。
上司も「それやったらしゃーないな〜」ということで平気で休ませるし、
それが1週間とか続いて、
「お前一体何が起こってんねん!!早う仕事に来んかい!!」
となっても、
「いや、とっても遠いところなんですよ。しかも外国」
とかなったら、また「しゃーないな〜」になってしまう(笑)
ワシはいわゆる
「仕事のためなら家族も犠牲」
みたいなちゃきちゃきの日本人の性格なのであるが、
ここは北京なのである!!
昨日はタイ、一昨日はミャンマーにいたがここは中国なのである!!
そう、中国らしく今日の今日までそんなことは全く忘れて南国で一日5食と毎食ビールの生活をしていたが、
しかしもう明日が本番なのである!!ぼちぼち段取りを決めねばならない。
とりあえず明日23日は愚公移山っつうライブハウスでライブ。
24日は寧夏省に行ってライブ。
25日は戻って来て昼間音楽学校でライブしてブルースフェスティバル。
26日もブルースフェスティバル(やと思う)
27日は納さんは日本に帰って残りで両個好朋友でライブ
ということは決まっているのだがその詳細はどれも未定である。
探したらポスターがネットで出回っている。
ふむふむ、夜の9時半開始なのね・・・
三科さんの名前がないのは、
ブルースフェスティバルで彼女を招聘したBig Johnが
「フェスティバルの前に彼女が北京で歌われては困る」
と言うからである。
日本人的にはこれを杓子定規に取るが、
「要は名前が出なければいいんでしょ?」
ということで「名前を出さずに歌う」ということで話がついている。
この辺が「中国」である。
そして「北京」でなければフェスティバルの前でもいい、
というわけで24日には「北京以外の場所」ということで寧夏省をブッキングしている(笑)
ポスターがあった。
ふむふむ・・・これはきっとワシのバンドとして出演するのじゃな。
そう言えばその前にドラムクリニックやってくれと言うとった・・・
次の日帰って来てからはワシの仕切りではないのでBig Johnに任せておけばいいだろう。
明日はフェスティバルのオープニング曲のリハだとか何とかでリハーサルに呼ばれているのでその時に本人に聞けばよい。
問題は、まず差し当たってのこの2日間の「美味い飯」である。
これだけのメンバーをギャラで呼んだら大変な額になるが、
みなさん「美味いもんをご馳走しますんで」ということで手弁当で来てくれている。
ワシは命懸けで美味いもんを食わせねばならんのじゃよ!!!!!
というわけでみなさんの到着時間を調べてみると午後16時半。
リハをやってるのでワシは空港まで迎えに行けんので若い衆をブッキングする。
「お前、車手配してこれ持って空港に迎えに行け!!」
いや〜これほど完璧な手配が出来るのは日本人だけやな、よしよし!!
というわけで入り時間等の打ち合わせをしてたが、
16時半に飛行機が着いたら会場にはやっぱ18時は過ぎるなあ・・・
21時半からライブが始まるとしたらその間4時間のうちにサウンドチェックもしてリハもしてメシも食わねばならない・・・
うーむ・・・リハはええか・・・2時間メシに取ろう!!
飛行機が遅れたらサウンドチェックもなしで直で東直門の鬼街に来てもらおう・・・
ライブが終わって暴飲暴食してもらいたいところだが、
次の日は朝5時に起きて寧夏省に飛ばねばならんのでここは我慢でゆっくり寝てもらおう。
そして7時の飛行機に乗って10時に着いて(国内なのに遠っ!!)、
そのまま沙湖に遊びに連れてゆく!!
問題は「メシ」である。
観光地のメシって高いだけで決して美味くはないのよね・・・
よっしゃちょっと遠回りになるが、まず銀川市内に行ってメシ食ってから沙湖に行こう!!
午後はホテルでゆっくり休んでもらってリハは・・・まあええか・・・
ワシがドラムクリニックを先にやっとくのでそれが終わるぐらいに来てもらえば・・・
よっしゃ、次は楽器の手配やな、
「おーい!!ワシの機材全部梱包して準備しとけよ!!」
とアシスタントに言った途端、嫌なことを思い出した・・・
ワシの機材は年末にパスポートと共に全部盗まれたやないの!!!
うーむ・・・こりゃ今晩じゅうに全部システムを新しく作らないかんのやな。
データ残っとるかなぁ・・・確かバックアップしてたと思うけど・・・
ま、なかったらなかったで何とかなるか・・・(笑)
つづく・・・