
2011年12月 4日
マスタリングは〜 気楽な作業や〜 おまへんで〜
だいたいシンバルで耳を破壊されている男が、
そのアルバムの「音」の全責任を負うということ自体が間違っとる!!
X.Y.Z.→Aの場合はいつも橘高が最終的な判断を下すし、
中国での仕事では「歌手」であったり「バンド」であったり、
そのアルバムの「ご本人」がいたのだから最終的判断は「ご本人」がやればいい。
しかし今回のこの爆風トリビュートにはその「ご本人」がいないのだから仕方がない。
ちょっと耳をそばだてて聞くと、
「あ、このリズムがちょっとヨレてるな」
とミックスに立ち戻ってリズムを修正したり、
だいたいにおいて耳をそばだてたりするとろくでもないことになるし、
かと言って耳をそばだてなければ仕事にならないんだからいやになる。
当初の予定通り二井原をサウンドプロデューサーに仕立てて、
「あんたワシの代わりにLA行って仕上げて来てや!!」
といければ一番よかったのだが、
ラウドネスのツアーもあったし、
そもそもがX.Y.Z.→Aのアルバムだったらまだしも、
自分が手がけているわけでもないアルバムの最終責任をおぶされても困ったもんであろう。
「そんなん別にWynに任せとけばええやん!!
もう10年も一緒にやっとるんやから・・・」
と二井原は言っていたが、
トドのつまりはその通り!!
後は自分の「自己満足」をどこまで追求するかである。
今日出来上がったマスタリングをある時はスピーカーで、
ある時は車の中で、ある時はヘッドホンで、
何度も何度も環境を変えて聞きながら、
最終的にいくつかの変更点をリストアップして、
泣いても笑ってもそれを明日直して「完成」である。
「まな板の鯉」である。
明日打ち上げでマグロ一匹捌きながらこれを聞いて、
「あ、あそこがちょっと」
というのはもう受け付けない!!
人の仕事でもそうやって来たのだ。
自分のこだわりでもそれは却下する。
しゃーないなぁ・・・最後に酒飲みながらもう一回だけ聞いとこう・・・