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爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump

2017年9月13日

セットリストのデータベース

ライブファンズというライブ情報サービスを行なっている会社の代表者さんが、先日わざわざ八王子までワシを訪ねて来てくれた。

メールを頂いた時には何が何だかよくわからなかったが、
よくよく話を聞いてみるとなかなか素晴らしいシステムである。

ライブ・セットリスト情報サービス「LiveFans」

送られて来た資料によると、

LiveFansは、以下の様なユーザーに利用されています
• チケットを手に入れられなかったが、セットリストを見て雰囲気を味わいたい • 他の会場では、どの様なセットリストだったのか知りたい •ライブに参加する前に、演奏される楽曲を聴き込んで予習しておきたい
• ライブ終了後に、セットリスト通りに楽曲を聴いて余韻に浸りたい
• 知らない楽曲があったので曲名が知りたい、購入したい
• 昔のライブのセットリストを見て聴いて、あの頃を思い返したい

それでなんと月間訪問者が約100万人もして、月間PV が約1,000万Pもあるという!(◎_◎;)

ちなみにセットリストのページはこちら

国内最大の公演・セットリストデータベースを保有
公演情報 610,000件超、公演情報は、プレイガイドおよび一般公開された情報をもとに、過去60年分を掲載!(◎_◎;)

セットリスト情報は、プロダクションやレーベル、ミュージシャン本人からご提供頂いた情報、およびファンによる投稿をもとに掲載しています。

とのことだが、聞けば、間違った情報があったらファン同士で訂正し合ったり、
またバンドのマネージャーなどオフィシャル側から訂正したりするらしい。

なるほど、セットリストをUPしたら、そのYouTube映像や、購入サイトへのリンクが加えられていて、これはオフィシャル側にとってもメリットのあるデータベースだな・・・などと思っていたら・・・

待てよ、ここに著作権使用料の課金ボタンなどが設置されれば・・・

考えることは同じである。
代表者さんはそれを考えて私をわざわざ訪ねて来て下さったのだ。


2014年の段階での国会質疑による文化庁・長官官房 審議官の答弁によると、JASRACは「ライブハウスで演奏されたすべての曲を特定するのは利用者にとっても大きな負担となるため」という主張を根拠として、ライブハウスや社交場から集めた音楽著作使用料を「包括契約」というブラックボックスに入れている。

「放送局など何百曲を超える曲を特定出来る時代に、一日せいぜい10数曲のライブハウスのどこが大きな負担やねん!!」と突っ込みたくなるが、
実際にこのようにライブをやったらその膨大なセットリストをUPしてくれるサイトがあるんだったら、そこに課金システムを追加するだけで「曲別分配」など簡単に出来てしまうぞ!!!

ところがこれらの入力システムで一番問題になるのが、JASRACの楽曲データベースとの連結である。

江川ほーじんが開発した入力システムを使ってみてのレポートの中でも私はその点は指摘した。

しかし江川ほーじんがこのシステムを開発したおかげで、JASRACは慌ててJ-OPUSというシステムなるシステムを開発したのである。

おそらく「訴訟対策」なのであろう、ライブハウスにおいては「すでにJASRACと包括的利用許諾契約を結んでいる方」のみにこのシステムを使わるという本末転倒なやり方。

このシステムを万人に解放しさえすれば、前時代的な「包括契約ーサンプリング分配」みたいなシステムは不要になるのだよ!!(怒)

ところがJASRACは頑としてそれをやらない。
そんなシステムが確立して、Nextone(旧イーライセンス)など他の著作権団体などとシームレスに入力出来る世の中になったら、現在の演奏権、つまりライブハウスなどでの演奏における徴収と分配の「独占」が崩れてしまう・・・それこそが「JASRACが見る悪夢」なのであるから・・・

ところがこのシステムがJASRAC以外の著作権業者が手に入れたらどうなるだろう・・・

2017年9月4日に朝日新聞デジタルにてこんな記事がUPされた。
YouTubeから再生数に応じ著作権料 楽曲管理会社

Nextoneさん凄い!!\(^o^)/

もうね、JASRACがどれだけ時代遅れなのかを思い知らされる記事である。
他社で出来ることをどうしてJASRACはやらん!!(怒)

いや、やりたくないのだろう。
包括契約で演奏権の市場を独占している方が「オイシイ」のであるから・・・

ライブハウスの経営者との間でひとたび「包括契約」を締結してしまえば、それ以上何らの作業も行うことなく、全国のライブハウスの口座から固定額が自動的に引き落とされるのを待つだけで、一網打尽的に巨額の金銭を取得することができるシステムであるからである
(上記2017年8月18日に文化庁に提出した上申書より)

ライブファンズ代表者さんも私と同じことを考えていた。

そう、もうJASRACなんて相手にしなくてよい。
このライブファンズのセットリストデータベースにNextoneの楽曲データベースを連結してもらえさえすればよいのである。

そうすればどうなるのか・・・

Nextoneの管理楽曲は、
「演奏したらこのデータベースをポチっとしてお金払ってね」
で曲別分配出来ることになる!(◎_◎;)

演奏権という分野においてはまだNextoneは参入しておらずJASRACの独占状態だが、このデータベースを使えば、楽曲検索のデータベースを連結して課金システムと繋げるだけで演奏権に進出出来る・・・つまりJASRACの独占が崩れるぞ!!\(^o^)/

いや、こんなことも考えられないだろうか・・・

今まで私の周りにはライブハウスで演奏された印税をJASRACから分配された音楽家はいない。
それは「たまたまサンプリングに引っかからなかったから」だとJASRACは説明するが、自分で自分の楽曲を演奏しても他の人に払われちゃうんだから全くもってどうしようもない(>_<)

しかし曲別分配なら確実に分配される!!

今では録音権や演奏権など支分権の管理を別々の著作権業者に委託できるようになっていて、Nextoneと契約する多くの(ほぼ全てであろうと思われる)音楽家は、Nextoneが演奏権に参入してないので「演奏権だけJASRAC、その他はNextone」という風に支分権を分けて委託しているが、演奏権をJASRACに預けて分配されたことのない音楽家は、ひょっとしたら「演奏権だけNextoneに預ける」みたいなことが起こり得るかも知れんな・・・

まあこちらとしてはちゃんと分配してくれるところがあるんだったらそこに預けるぞ!!

「包括契約で月々JASRACに払ってるのに何で今更Nextoneなんかに払わないかんの〜ほなうちはもうNextoneの曲演奏禁止にするし〜」
みたいな過去放送業界でおきたような事態になるかも知れんが、
いや〜ここは是非Nextoneさん、このシステムを使って演奏権にも是非進出してもらいたいもんですなぁ・・・

Posted by ファンキー末吉 at:17:36 | 固定リンク

2017年9月11日

上申書要旨全文

2017年8月18日に行った記者会見の時にお配りした「上申書要旨」の全文を、その時に使ったスライドと共にUP致します。


これだけの事実を提出されて、文化庁がそれを精査しない、無視する、握り潰す等があるなら、それは巷で噂されている「JASRACと文化庁の癒着」のような誹りを免れないと私は思います。


確かにこの内容の上申書がこの日に提出されました。

このことを全ての国民の皆様に知ってもらいたいと思います。


そしてこれを「行政」がどのように処理するのかを全ての国民の皆様に見届けてもらいたいと強く思います。


スライド01.jpg


スライド02.jpg



上申書要旨


  平成29年8月18日

1. 上申の趣意


 上申者は、ロックバンド「爆風スランプ」のリーダー兼ドラマー「ファンキー末吉」として知られる音楽家であるところ、作曲家、演奏家、ライブハウス関係者の3つの立場を併有するとの稀有な経験をする中で、一般社団法人日本音楽著作権協会(以下「JASRAC」という。)の事業運営につき、下記のとおり、著作権等管理事業法(以下「管理事業法」又は「同法」という。)に違反する事実(同法21条1項1号)及び業務運営に関して委託者又は利用者の利益を害する事実(同法20条)が存在するとの認識に至った。


  1. ライブハウスに係る演奏権管理事業において、「ライブハウスの経営者」以外の第三者(出演者、主催者等)からの利用許諾を受け付けず、もって正当な理由なく取扱著作物等の利用の許諾を拒むことを禁じた管理事業法16条に違反している。 【上申(1)
  2. 上記事業において、包括契約とサンプリング分配に依拠した運用を行うことにより、実際に演奏された管理著作物の委託者に著作権使用料を分配せず(真の権利者に分配しない運用)、また利用者の円滑な利用に適した実用的な曲別処理システムを利用者に提供することが容易であるにもかかわらず、これを懈怠し(円滑な利用を害するシステム)、もって「委託者」及び「利用者」の「利益を害する」運営(管理事業法20条)を行っている。 【上申(2)


 このため、上申者は、JASRACに対し、管理事業法19条所定の調査並びに業務改善命令(同法20条)及び(又は)事業の一部停止命令(同法21条1項1号)その他の適切な措置を講じられたく、文化庁長官に上申する。

著作権等管理事業法抜粋20170817.jpg

2. 上申(1) -- 管理事業法16条違反(不当な許諾拒否)


  1. 1. 上申の趣旨

JASRACは、その管理する音楽著作物(以下「管理著作物」という。)をライブハウスにおいて生演奏することを希望する出演予定者に対し、そのライブハウスが使用料相当額の清算を了していないとの理由により利用を拒否している。 【違反事実(1)

また、JASRACは、ライブハウスにおける生演奏につき、ライブハウスの経営者以外の者(演奏者、ライブ主催者等)からの管理著作物の利用許諾申請を一律に拒否する運用を行っている。 【違反事実(2)

 これらの各運用は、いずれも「正当な理由」なく「取り扱っている著作物の利用の許諾」を拒む行為を禁じた管理事業法16条に違反し、「この法律...に違反したとき」(同法21条1項1号)に該当するとともに、「業務運営に関して委託者又は利用者の利益を害する」もの(同法20条)にも該当することから、文化庁長官におかれては、JASRACに対し、社交場(ライブハウス)に係る演奏権管理事業について、その一部停止命令(同法21条1項1号)を発出し、上記各運用を中止させた上、「ライブハウスの経営者」以外の第三者(出演者、主催者等)からの曲単位の利用許諾申請に応じるよう命ずる業務改善命令(同法20条)を発出する等の適切な措置を講じられたい。


スライド05.jpg


  1. 2. 上申の理由
    1. (1) 違反事実(1)  店舗の使用料清算未了を理由とする許諾拒否
      1. . JASRACは、東京都八王子市横山町7丁目6番東亜建設第七ビル6階所在のライブバー「Live Bar X.Y.Z.→A(ライブバー エックスワイジートゥーエー)」(以下「本件店舗」)で演奏するために出演予定者が行った利用許諾申請に対し、

「下記の店舗による無許諾利用期間の使用料相当額の清算が未了である」

との理由の記載された書面を各申請者に送付し、その利用を全て拒否した(資料1の1~4)。

    1. . しかし、管理事業法16条は、「著作権等管理事業者は、正当な理由がなければ、取り扱っている著作物等の利用の許諾を拒んではならない。」と定めており、その「正当な理由」について、大阪高等裁判所平成20年9月17日判決(デサフィナード営業妨害事件)は、次のように判示している。

「第三者が利用許諾の申込みをした場合に、被控訴人協会(注 JASRACが、控訴人による清算を利用許諾の条件とすることは、同法16条の趣旨に反し許されない」

    1. . したがって、第三者(出演予定者)からの利用許諾の申込みに対し、店舗の側の「清算が未了」であることを理由として当該第三者の利用を拒否する運用は、「正当な理由」なく「取り扱っている著作物の利用の許諾」を拒む行為(管理事業法16条)に該当し、違法である。
  1. (2) 違反事実(2)  経営者でないことを理由とする許諾拒否
    1. . JASRACは、ライブハウスにおける生演奏につき、もっぱらライブハウスの経営者からの許諾申請のみ受け付け、経営者以外の者(演奏者、主催者等)からの許諾申請を受理しない運用を行っている。
    2. . この点、JASRACは、ホームページ上において、「飲食店での楽器演奏」の「許諾方法」の欄において、「契約していただく『契約名義人』はお店の経営者の方です。」と記載している(資料23)。
    3. . また、JASRAC職員も、JASRACが提起した訴訟(東京地方裁判所平成25年(ワ)第28704号著作権侵害差止等請求事件。以下「本件訴訟」という。)において、被告代理人の質問に対し、大要、以下のとおり証言している(資料2)。
  1. 使用料規程上、許諾の申請はライブハウスの経営者にお願いするようにしている。
  2. 出演者側が毎回1曲当たり幾らを払うと申し出た場合(「何曲なので幾ら」という申請)でも、そのような申し出は受け付けず、施設の経営者の方から申請してもらうようにしている。
  3. ライブハウス以外では、場所貸しのような形で1曲1回の申請を主催者側から受け付けることはあるが、ライブハウスでは、そのような申請を受け付けず、ライブハウス側に手続を求めている。
    1. . 実際に、JASRACは、平成27年4月30日、本件店舗におけるライブイベントを企画・主催していた第三者がJASRACに対して行った利用許諾の申請に対し、以下のとおり、申請者が「(ライブハウスの)経営者」でないことを理由としてこれを拒否している(資料3)。

「理由 ライブハウスの営業におけるライブ演奏については、使用料規程中の『8 社交場における演奏等』の規定により、当該施設の経営者に利用許諾の手続をお取りいただくため。」

    1. . しかし、前記大阪高等裁判所平成20年9月17日判決(デサフィナード営業妨害事件)は、以下のとおり判示している。

「同法(注 管理事業法)は、管理事業者の登録制度や委託契約約款及び使用料規程の届出・公示等により、著作権等の管理を委託する者を保護するとともに、著作物等の利用を円滑にし、もって文化の発展に寄与することを目的とする (同法1条参照)。そして、著作権者は利用許諾をするか否かを自由に決定できる(著作権法631項参照)ことも考慮すると、上記条項にいう「正当な理由」の有無は、著作権者 著作権の管理委託者)の保護と著作権の円滑な利用という法の趣旨を勘案して、許諾業務が恣意的に運用されることを防ぐという観点から判断すべきである。」

「本件店舗で管理著作物を演奏しようとする第三者が利用許諾の申込みをした場合に、控訴人も利用主体と認められるという理由で利用許諾を拒むことは、当該第三者の管理著作物利用を過度に制約するおそれがあり、また、著作権者の利益という観点からは、控訴人に対し過去の使用料相当額の清算を促すという点では間接的である一方、当該利用許諾をすれば得られたはずの使用料収入が得られないという不利益もあるのであって、第三者が利用許諾の申込みをした場合に、被控訴人協会が、控訴人による清算を利用許諾の条件とすることは、同法16条の趣旨に反し許されないと解される。」

したがって、「ライブハウスの経営者」からの利用申請でなければ受け付けないとのJASRACの運用は、管理事業法16条に違反して「正当な理由」なく「取り扱っている著作物の利用の許諾」を拒むものであり、原著作権者(管理委託者)の保護と著作物の利用の円滑化により文化の発展に寄与するとの法の目的(同法1条)に反するものである。


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  1. (3) 違反の重大性
    1. . 根拠の不明な運用

JASRACは、上記運用について、使用料規程中の「8 社交場における演奏等」を根拠として指摘している(上記資料2及び3)。ところが、上記項目中のどの規定がライブハウスの経営者以外の申込みを禁じたものであるかを明らかにしておらず、実際に、ライブハウスの経営者による申込み以外受け付けない旨を明示した規定は見当たらない。

    1. . 司法判断を軽視する運用

前記大阪高裁判決(デサフィナード営業妨害事件)は、JASRACを当事者とするものであり、「控訴人(店舗)も利用主体と認められるという理由で利用許諾を拒むこと」「控訴人(店舗)による清算を利用許諾の条件とすること」は許されない旨の同判決の判示は、JASRACに向けられたものであるが、JASRACは、上記運用を改めることなく継続している。

    1. . 違法運用の及ぼす悪影響

著作権等管理事業者が「正当な理由」なく利用の申込みを拒否した場合、権利を濫用し需要者等の権利を不法に侵害したものとして、利用申請者に対する不法行為が成立するものとされている(神戸地判昭和45年7月18日、前記大阪高判参照)。

実際に、本件店舗においても、各申請者は利用拒否によりライブを中止せざるを得なくなり、正当な収益活動及び演奏の披露の機会を奪われ、キャンセル等の対応に労力・時間・費用等を費やさざるを得ず、財産的・精神的損害を被っている(資料4及び5の1、2)。

また、前記のとおり、当該運用により、演奏される予定になっていた管理著作物の原著作権者(管理委託者)も、取得できたはずの使用料を取得できず、経済的な損失を被る上(前記(2)オ参照)、国民も生演奏の音楽を享受する機会を奪われることとなる。

そして、当該運用により、JASRACの「言い値」の使用料をライブハウス側が支払わない限り、そのライブハウスでの管理著作物の演奏について許諾を受ける方法はないことになり、出演者はライブを開催できなくなるため、JASRACの意に従わないライブハウスは、経営を維持することが困難となる。

    1. (4) 小括

このように、JASRACによる許諾拒否は、司法判断を軽視し、利用者に損害を与え、権利者に経済的な損失をもたらし、ひいては聴衆(国民)から音楽を享受する機会を奪うものであって、管理事業法の目的(1条)にもとる違法行為であるから、ただちに是正される必要がある。


    1. 3. 結論

以上のとおり、JASRACの各違反行為は、管理事業法16条の規定に違反し(同法21条1項1号)、委託者及び利用者の利益を害するものであって(同法20条)、その違反は重大である。

このため、JASRACに対しては、社交場(ライブハウス)に係る演奏権管理事業の一部停止命令(同法21条1項1号)を発出し、その事業の改善を行わせた上、併せて、社交場(ライブハウス)の生演奏について、ライブハウスの経営者以外の第三者(出演者、主催者等)からの曲単位の利用申請に応じるよう業務改善命令(同法20条)を発出する等の適切な措置を講じられたい。


スライド07.jpg

3. 上申(2) -- 包括契約・サンプリング分配による不適切運用


  1. 1. 上申の趣旨

文化庁長官におかれては、管理事業法20条に基づき、JASRACに対し、社交場(ライブハウス)における生演奏に係る演奏権管理事業の運営について、実際に演奏された管理著作物の委託者に著作権使用料を分配するための実用的な曲別処理システムを整備するよう命じる業務改善命令を発出する等の適切な措置を講じられたい。


    1. 2. 上申の理由 - 総論

管理事業法第20条は、著作権等管理事業者の業務運営に「委託者又は利用者の利益を害する事実」があるときは、文化庁長官が業務改善命令を発することができる旨定めているところ、JASRACは、社交場(ライブハウス)に係る演奏権管理事業の運営において、実際に演奏された楽曲を特定しない許諾・徴収・分配の方法に依拠した運用を行い、これにより、実際に演奏された管理著作物の委託者に著作権使用料を分配せず、もって「委託者の利益を害する」運営(管理事業法20条)を行っている(下記3)。

また、JASRACは、上記事業の運用において、利用者の円滑な利用に適した実用的な曲別処理システムを利用者に提供することが容易であるにもかかわらず、これを懈怠し、もって「利用者の利益を害する」運営(管理事業法20条)を続けている(下記4)。

したがって、JASRACの運用は、「委託者の利益」及び「利用者の利益」のいずれをも「害する」ものであるから、改善される必要がある。


スライド08.jpg

以下、それぞれについて詳述する。


  1. 3. 委託者の利益を害する事実  真の権利者に分配しない運用
    1. (1) 総論

JASRACは、原権利者(管理委託者)の経済的利益を実現する目的で、委託者に代わって著作権使用料を集金するための法技術として、権利者から著作権の信託譲渡を受けているものである。

ところが、JASRACは、社交場(ライブハウス)の分野において、実際に演奏された楽曲を特定せず、特定少数の協力店におけるサンプリング調査において該当したわずかな楽曲が全国各地で日々演奏されたものと擬制し、その該当曲の権利者にのみ使用料を分配し、実際に全国各地で日々演奏されている大半の楽曲の権利者(委託者)には使用料を分配しない運用を行っている。

すなわち、JASRACは、前述のとおり、「ライブハウス」のカテゴリーにおいて、ライブハウスの出演者からの利用許諾申請を拒否し、許諾申請ができる者を「ライブハウスの経営者」のみに限定したうえ(前記第2参照)、「ライブハウスの経営者」を曲目の特定が不要な「包括契約」に誘導し(下記(2))、不適格・不透明な「サンプリング調査」に基づいて使用料の分配(下記(3))を行っている(別紙スライド3の図参照)。

スライド04.jpg

なお、このような「包括契約+サンプリング調査」の方式を改め、権利者に正しく分配する曲別処理のシステムを導入することは、技術的・現実的に容易である。なぜなら、JASRACは、「コンサート」の区分において、すでにオンライン楽曲申請・報告システム(J-OPUS)を稼働させ、主催者・出演者がインターネットを通じて曲別の許諾申請を行えるようにしているからである(下記(4))(「コンサート」における演奏と「ライブハウス」での演奏の区別自体が相対的かつ曖昧であり、異なる取扱いをすることに合理性はない。)。

したがって、IT技術の進歩した現代において、「社交場(ライブハウス)」におけるライブコンサートに限って原始的なサンプリング分配方式を継続し、真の権利者(委託者)への曲別の使用料分配を懈怠し続けることは、合理的な理由なく委託者の利益を害するものであって、著作権等管理事業者の業務運営として不相当である。

スライド03.jpg

以下、これらの点について順に詳述する。


  1. (2) 包括契約への誘導 - 演奏曲目を特定しない契約
    1. . 著作物使用料規定取扱細則

JASRACが定めた「著作物使用料規定取扱細則(社交場)」の4条1項には、

「営業者が本協会と著作物使用許諾契約を結ぶ場合は、包括的使用許諾契約(以下『包括契約』という。)によらなければならない。」

との定めがある(資料6)。

このように、JASRACは、「取扱細則」を利用し、ライブハウスの経営者と締結する契約の形態に関し、「包括契約によらなければならない」との制約を課していたものと思われる。

    1. . 包括契約書のみを送付する運用

実際に、JASRACは、ライブハウスの経営者に対し、一律に「音楽著作物利用許諾契約申込書」(面積と座席数で算出した月額固定使用料の記載欄のみがある「包括契約」の申込書)だけを送付し(資料7の1)、それが返送されない場合の制裁を示して、1週間以内にその申込書を返送するよう求め、包括契約の締結へと誘導している(資料7の2)。

    1. . 専門家の鑑定意見

この点、音楽ビジネス及び音楽著作権の専門家である東洋大学法学部法律学科・安藤和宏准教授は、前記訴訟(東京地方裁判所平成25年(ワ)第28704号著作権侵害差止等請求事件)の上告審において、鑑定意見書(資料8。以下「安藤鑑定意見」という。)を提出し、以下のとおり述べている(同10頁)。

「原告はライブハウスに対して、『音楽利用店の経営者の皆さまへ』と題する書類を送付しているが、この中には『音楽著作物利用許諾契約申込書』が同封されている。これは包括利用許諾契約であり、音楽の利用目的や演奏方法、管理著作物の月間演奏時間、標準単位料金(客単価)、店舗の面積、座席数等を記入すれば、店舗が原告に支払う月額使用料が算定されるというものである(甲第25号証)。この書類には、曲別許諾・曲別徴収については一切触れられていない。さらに原告のホームページにも、包括利用許諾契約の説明だけが記載されている。これらの事実は明らかに原告がライブハウスの経営者に対して、曲別許諾・曲別徴収ではなく、包括許諾・包括徴収に誘導していることを示している。実際に、2005年の使用料規程取扱細則(社交場)には、第4条に『営業者が本協会と著作物使用許諾契約を結ぶ場合は、包括的使用許諾契約(以下「包括契約」という。)によらなければならない。』との規定がある。取扱細則は文化庁長官への届出も必要のない内規であり、原告が細則によって被用者にこの運用を義務付けていたことは明らかである。」

    1. . 上記運用の導入理由 - 事務処理の便宜

このような運用は、委託者の保護(管理事業法1条)よりもJASRACの事務処理の便宜を優先するものと考えられる。

なぜなら、上記運用は、ライブハウスの経営者との間でひとたび「包括契約」を締結してしまえば、それ以上何らの作業も行うことなく、全国のライブハウスの口座から固定額が自動的に引き落とされるのを待つだけで、一網打尽的に巨額の金銭を取得することができるシステムであるからである(別紙スライド3の図参照)。

スライド09.jpg

    1. . 包括契約方式による歪み

上記のとおり、全国のライブハウスの経営者に「包括契約」の締結を一律に義務付ける運用を行う以上、出演者(ミュージシャン)からの許諾申請も受け付けると、使用料を二重に徴収するおそれが生じうる。このため、JASRACは、(IT技術が未発達な時代において)出演者からの利用許諾申請を一律に拒否するとの運用を行わざるをえなかったものと思われる(別紙スライド3の図参照)。

ところが、JASRACにとって、実際に演奏された楽曲をライブハウスに報告させて集計することは、(ITシステムが未整備の場合には)煩瑣であり、サンプリング調査に該当した楽曲が全国各地のライブハウスで日々多数回演奏されたと擬制する「サンプリング分配」の方法に依拠することが簡便である(別紙スライド3の図参照)。

しかし、次に述べるように、サンプリング分配は、実際に演奏された楽曲の実態を正しく反映するものではなく、他人の権利の管理を委託されている事業者の行う分配方式として適切でない。


  1. (3) サンプリング分配の不当性 - 演奏曲目を反映しない分配
    1. . JASRAC概論

サンプリング分配方式では正確な分配を行うことが困難であることは、次のとおり、JASRACについて詳述した文献(紋谷暢男編『JASRAC概論 音楽著作権の法と管理』日本評論社、2009年)にも明記されている。

「近時の音楽利用のデジタル化や音声認識技術の進歩等により技術的な手段で利用作品の全量データを入手することが可能となる分野が増加してきた。このため、JASRACでは、このような分野については、順次、従来のサンプリング分配から、より正確な分配が可能なセンサス分配に分配方法を移行させてきており、20094月現在、サンプリング分配を実施しているのは、テレビ等におけるレコード放送、社交場における生演奏、貸しレコード、有線ラジオ放送等の4つの利用区分のみとなっている。」(同書129頁)

「社交場における生演奏の中でも、いわゆるライブハウスにおける利用曲目には、日々異なる演奏者が出演して自分の作品を演奏する場合が多いという特殊性があるため、サンプリング調査のみでは正確な分配が行えない場合がある。」(同上)

JASRACは、この分野において著作権管理を行う最大の管理事業者として、更に管理の充実を図るべき社会的責任を負っているといえよう。」(同121頁)


    1. . 安藤鑑定意見

安藤鑑定意見(1415頁)は、以下のとおり、ライブハウスの特殊性からして、そもそもサンプリング調査は分配の資料として全く適していないと述べている。

「周知のとおり、ライブハウスでは出演者のオリジナル楽曲を演奏するのが通常の形態であり、演奏楽曲は出演者によって大きく異なるため、『このライブハウスで演奏されている楽曲は、ほかのライブハウスでも演奏されているはずだ』という推定が働かない。つまり、ライブハウスにおける利用曲目データの収集には、サンプリング調査がまったく適していないのである。したがって、サンプリング調査を続ける限り、原権利者に使用料が正しく分配されないことは明白である。」


    1. . サンプリング分配の不当性を示す実例
      1. ()上記のとおり、「ライブハウス」の分野においてサンプリング方式が不適格であることは明らかであるが、以下の各例が示すとおり、上記運用は実際上も不相当である。
      2. ()ファンキー末吉の例

上申者は、ドラマー兼作詞作曲家を務めるロックバンド「X.Y.Z.→A」において全国ツアーを行い、自作曲を延べ数千回にわたり演奏してきたが、2000年4月から2010年3月までの10年間に行ったライブの日付、場所、当該期間におけるJASRACからの使用料分配実績(対象曲と分配額)を調査したところ、全都道府県の主要なライブハウスで計204回ものライブを行いながら、「社交場」での演奏の使用料は1円も計上されていなかったことが判明した(資料9)。

      1. ()「初恋サイダー」の例

 シンガーソングライターの「しほり」(中根しほり氏)は、人気アイドルユニット「Buono!(ボーノ)」のために作曲した「初恋サイダー」(資料10)について、JASRACに管理を委託している。

上記楽曲は、持ち歌の少ないアイドルがこぞってライブでカバーする定番曲となっており(資料11)、「初恋サイダー歌われすぎ問題」との名で社会現象化し、作者が多額の印税を得ている(金の卵を産む鶏)との憶測を呼ぶまでになっている(資料11及び12の1~3)。

ところが、実際には、「初恋サイダー」のライブハウスにおける著作権使用料は、作曲者のしほり氏のもとにJASRACから1円も分配されていない(資料12の1~3、資料13)。

    • 資料13

「『歌われすぎ現象』曲の明細を確認。 143月イベント使用料¥2531 ライブハウス使用料 ¥0 ∑(Д) 1436月分頃の配分。 運悪く1円も分配されてない例ですね。ライブハウスが支払ったお金は一体どこへ行ったのでしょう?」

このため、同氏は、SNS上において、「せっかく皆さんに愛され歌っていただいているのに、ライブハウスが支払った分が、『包括契約』のため公正に作家に分配されていない現実を、多くの人にまず知っていただけたら嬉しいです。」と述べている(資料13)。

この点、上記指摘を行った同氏に対し、JASRACの職員は、「いつどこで誰がカバーしたかをしらべて提出すれば、計上されていなかったぶんはお支払いできる」「調べていただければお支払いします」との回答に終始している(資料13)。

    • 資料13

「私が自分で、いつどこで誰がカバーしたかをしらべて提出すれば、計上されていなかったぶんはお支払いできる、とのことでした。

個人じゃ把握できないデータを調べるのがJASRACさんのお仕事なのでは?

という質問には、無言で、ただ、調べていただければお支払いします、の一点張りでした。」

このように、JASRACは、委託者から管理を委託された楽曲について、委託者自身に調査を行うよう求め、それがなされない限り委託者には使用料を分配しないことを自ら明らかにしている。

その上、JASRACは、ライブハウスやイベンターがJASRACに曲目報告を行った場合でも、記録やデータは残っておらず、それらの資料を調査することもできない旨の説明を行っている(資料13)。

    • 資料13

ライブハウスやイベンターさんが申請しているのに、ただしく作家に還元されていない、JASRAC問題。」

「申請データも記録として残していないか調査もできませんとのこと。」

「そのように申請できるようになったのに、抽出店以外の申請データは記録も残していないそうです。RT @utsuroyi: @shihori94 今やPCが有るんだから申請書式を整えて集計すれば、きっちり計算できそうなのに......。」

「申請された全データくらい権利を管理する機関としては保持しておくべきではなかろうか?」

      1. ()海保堅太郎氏(SONALIO)の例

 人気ポップ・ミュージックグループ「SONALIO」(メリディアンローグ)のリーダー兼ドラマーである海保堅太郎氏は(資料14)、自身のウェブページにおいて、「JASRACの分配の不明瞭さをどうにかしたい」と題する以下の記事を掲載している。

(資料15 http://kntr.world-scape.net/?p=206JASRAC

JASRACのブラックボックス

例えばぼくのバンド「SONALIO」や、その前身である「メリディアンローグ」の曲の一部はJASRACに登録されている。

そしてもちろん、今までに何十回もライブハウスでその曲たちを演奏している

だから当然、ライブハウスの人たちはJASRACにお金を払っている

しかし、ぼくたちがJASRACから分配された「演奏権」に関する印税は、ここ10年振り返っても、なんとゼロなのだ。

明らかに矛盾している。」

「演奏権の著作権使用料については他にも多く不満の声を聞く。

カラオケを大音量でかけつつ、それに合わせて生バンドが演奏してくれることにより、お客さんは生バンドで歌う体験ができる、という業態で人気のお店「BAN×KARA」オーナーの滝沢杏奈さんによると

うちの店はカラオケ流す著作権料プラス生演奏分の著作権料でダブルで毎月支払ってるよ!それが還元されてないとか

とのことで、使用料の「徴収」の方はかなり熱心に行われている印象だ。それに対して「分配」がここまで杜撰だと

毎月きちんとJASRACに払ってんのに還元されてないならうちの店来てくれるアーティストに一杯奢ったほうがよくない?』

と言いたくなる気持ちは分かる。」

「『何十回も何百回も演奏している(されている)のに納得感のある印税が入ってきていない』というアーティストが少なくとも複数存在するという事実から、JASRACの現状の分配方法に問題があるのは間違いない。」

    1. . 小括

このとおり、JASRACの行うサンプリング方式の使用料分配は、理論的にも現実的にも実態を反映しないものである。

したがって、サンプリング以外の方法が技術的に採りえない等の特段の事情がない限り、委託者の利益を図ることを責務とするJASRACにおいて、サンプリング方式を用いることは相当でない。

しかし、次に述べるとおり、サンプリング以外の方法(オンラインによる曲別処理システム)を採ることは容易である。

スライド10.jpg



  1. (4) 曲別処理システムの構築の容易性
    1. . 楽曲検索システムの存在 - J-WID

JASRACは、1999年より楽曲検索システム「JWID」の運用を行っている(資料16)。

これを用いて楽曲を検索すると、その楽曲に関する情報を集約した画面が現れ、作品コード、権利者、作詞・作曲・出版者、信託状況、所属団体、管理状況(権利の種別)、作品名・副題、アーティスト名等の情報が表示される(資料17の1、2)。

したがって、上記検索システム(データベースを含む。)の画面上に、その楽曲の許諾申請ボタンを付加し、許諾システムと支払処理システムを接続する等の設計を行えば、容易に曲別処理のシステムを構築することができる。

    1. . 「コンサート」におけるオンライン曲別申請 - J-OPUS

現に、JASRACは、平成27年3月31日、「演奏利用申込/契約施設利用曲目報告システム」(J-OPUSJASRAC Online Program Used for Stage & Concert)の運用を開始し(資料18の1、2)、コンサート等での演奏について、J-WIDの楽曲検索システムと連動させる形で、演奏者(主催者)がオンライン上で曲別の利用許諾手続を行うことができるシステムを利用に供している(資料18の2)。

    • 資料18の2

コンサート・イベントなどで音楽をご利用になる方 

コンサートやイベントなど、各種催物でJASRAC管理楽曲を演奏利用される場合には、 本サービスによりインターネット上から利用許諾手続きをお取りいただくことができます。

ご利用になる曲目の権利情報は、曲目情報を登録する画面から「J-WID Master」を開いてご確認いただけます。」

このように、JASRACは、「コンサート」等のカテゴリーにおいて、出演者がインターネットによる曲別の利用許諾申請手続を行えるシステムをすでに稼働させている(別紙スライド1の図参照)。

したがって、JASRACが「ライブハウス」のカテゴリーにおいて同様のシステムを稼働させることは容易である。

    1. . 「ライブハウス」にはオンライン曲別申請を認めていない

ところが、JASRACは、J-OPUSにおける曲別の利用申請を「コンサート」等に限定しており、「ライブハウス」での生演奏についてはこの取扱いを行っていない(資料18の2、別紙スライド2の図参照)。

すなわち、J-OPUSのシステムは、「ライブハウス」のカテゴリーにつき、JASRACと「包括契約」を締結している「経営者」に対して、曲目の「報告」を行えるサービスを提供するにすぎず、「出演者による申請」や「曲別申請」は認めていない。

    • 資料18の2

ライブハウスなどで利用された曲目をご報告いただく方

ライブハウスなどの飲食店でJASARC管理楽曲を演奏利用することについて、 すでにJASRACと包括的利用許諾契約を結んでいる方は、本サービスによりインターネット上から利用曲目のご報告をいただくことができます。」

このように、JASRACは、「コンサート」について、出演者・主催者等がオンラインで「曲別申請」を行うシステムを稼働させながら、「ライブハウス」については、当該システムを未だ利用者に提供していない(別紙スライド1及び2の図参照)。

    1. . 安藤鑑定意見

上記の点につき、安藤鑑定意見も、JASRACの規程上あいまいな「コンサート」と「ライブハウス」との区別に従い後者のみサンプリング分配を続けるJASRACの運営について、次のように批判している。

「原告はライブハウスとコンサート・ホールの違いを明確に定義していない」(13頁)

「ライブハウスでの演奏においては、放送のように大量の音楽著作物を利用するわけでもなく、またJ-OPUSというシステムを利用すれば、原告の管理著作物の利用者はだれでも容易に全曲報告することができる。さらにコンサート・ホールでの演奏利用については曲別徴収のため、原告は利用者に対して全曲報告を要求している。したがって、ライブハウスでの演奏において、サンプリング調査を行う必然性・正当性はまったくない」(15頁)

    1. . オンラインでの使用料徴収も容易であること

曲別処理のオンライン・システムを構築するには、申請者から曲別で使用料を徴収するシステムも必要であるが、JASRACのホームページにはすでに「使用料計算シミュレーション」が構築されていることから、J-OPUSにも使用料計算のシステムが実装されているものと考えられる。また、J-OPUSでは、請求書を送付した上で使用料を徴収する手続がすでに稼働しており(資料19)、ライブハウスにおいても使用料の徴収を行うことは可能である。

加えて、オンライン・ショップ等で多様な決済システムが利用されている今日、オンライン上で申請者による簡易迅速な使用料支払いを可能とするシステムを構築することは容易である。

例えば、クレジット・カード、「Suica」「Edy」「nanaco」などのカード型電子マネー、プリペイドのポイント等を購入するサーバー型電子マネー、ネットバンキング、「ペイジー(Pay-easy)」等によるスマートフォン等での決済など、オンライン決済システムとしてすでに多数の選択肢が用意されており、これらを一括して代行するマルチペイメントサービス(三菱UFJニコス、ペイジェント、ウェルネット、GMOペイメントゲートウェイ等)も多数存在する(資料20の1~3)。

したがって、J-OPUSにおいてこれらのオンライン決済サービスを利用すれば、社交場(ライブハウス)での演奏につき、ユーザーが簡単に利用できるオンライン曲別申請と曲別支払いのシステムを構築することは容易である(別紙スライド4の図参照)。

    1. . 小括

このとおり、JASRACは、曲別の処理システムを設けることが容易であるにもかかわらず、IT技術が未発達な時代の遺物である「包括契約+サンプリング分配」の方式に固執し、理論的にも現実的にも演奏曲目の実態を反映しない運用を継続することにより、使用された楽曲の委託者に分配を行う基本的な責務を懈怠し、もって「委託者の利益を害する」運営(管理事業法20条)を行っている。

スライド11.jpg


4. 利用者の利益を害する事実 - 円滑な利用を害するシステム

  1. (1) 出演者の曲別の許諾申請を拒否する運用

 JASRACが「ライブハウス」における許諾申請者を「経営者」のみに限定して、出演者からの許諾申請を拒否し、もってその円滑な利用を害していることは、すでに述べたとおりである。

    1. (2) J-OPUSの不提供

 JASRACJ-OPUSの使用を「コンサート」等の利用者に限定し、これを「ライブハウス」の利用者に提供せず、その円滑な利用を害していることは、すでに述べたとおりである。

    1. (3) 曲別の利用を阻害する前近代的運用

 なお、JASRACの規程上、ライブハウスの経営者が曲別に事前申請を行う方式についての規定も形式的に存在しているが(利用のたびに11回の使用料を支払う方式 資料22、上記方式は、実用に堪えない前近代的なものであり、現実に選択可能なものではない。

すなわち、JASRACは、上記方式について説明したウェブページにおいて、申請書類として「利用許諾契約申込書」と「利用明細書」が必要である旨指摘するのみで、それらがどのような書式(フォーム)であり、どのように記載し(記載例)、どのような方法で提出すればよいのか(提出方法)等、利用のために必要な情報を掲載していない(資料23)。

これに対し、JASRACは、「コンサート」における曲別許諾のウェブ案内において、申込書類の作成、提出、使用料の支払いなど許諾申請手続の詳細な流れを掲載しており、演奏利用申込書及び演奏利用明細書のフォーム並びにそれらの記入例がダウンロードできるように配慮した上、使用料のシミュレーションもできるようにしている(資料24)。

このため、「ライブハウス」において曲別の許諾申請を行おうとすると、「ライブハウス」用の書式ではない「コンサート」用の「演奏利用明細書」を流用し、これをプリントアウトした紙にJ-WIDの検索画面で表示された楽曲の詳細情報を逐一手書きで記入して申請書類を作成し、これらのペーパーをJASRACの支部まで日々持参又は郵送する等の極めて迂遠な方法を強いられることとなる(資料23及び25)。

利用者にとって、このような不便を強いられる曲別許諾申請の方式を選択することは、事実上困難である。

    1. (4) 結論

上記の諸問題は、JASRACが「コンサート」等について運用しているJ-OPUSのオンライン曲別申請システムを「ライブハウス」にも拡張すればすべて解決するものである。

ところが、JASRACはこの容易なソリューションを実行しようとせず、合理的な理由なく円滑な利用を阻害し、もって「利用者の利益を害する」運営(管理事業法20条)を行っている。


    1. 5. 「包括契約+サンプリング分配」のその他の問題性 -- 独占禁止法の観点

 ライブハウス経営者を包括契約に誘導するJASRACの運用は、独占禁止法の観点からも疑問がある。

 周知のとおり、最高裁判所平成27年4月28日判決は、JASRACと放送事業者との包括契約につき、JASRACの主張を排斥し、「ほとんど全ての放送事業者との間で本件包括徴収による利用許諾契約を締結しこれに基づく放送使用料の徴収をする行為」について、「放送事業者において、他の管理事業者の管理楽曲を有料で利用する場合には、本件包括徴収による利用許諾契約に基づき参加人に対して支払う放送使用料とは別に追加の放送使用料の負担が生ずることとなり、利用した楽曲全体につき支払うべき放送使用料の総額が増加することとなる」として、「他の管理事業者の本件市場への参入を著しく困難にする効果を有するものというべきである」と判示している。

 最高裁の上記判断は、直接的には放送事業者についてのものであるが、その趣旨はライブハウスにも当てはまる。なぜなら、JASRACがライブハウス経営者を一律に「包括契約」に誘導し、「ほとんど全ての」ライブハウス経営者との間で「包括契約」を締結して使用料を包括徴収していること、利用者が別途の管理事業者への使用料負担を嫌うであろうこと等の事情は、ライブハウスでも同様であるからである。

 実際に、わが国のほとんどのライブハウスが包括契約によりJASRACに囲い込まれている現状において、その市場支配を切り崩すことは容易でなく、他の管理事業者は未だ演奏権ビジネスに参入できておらず、JASRACの独占状態が続いている。

(この点、曲別の申請受理・清算(徴収)を行うことのできるオンラインのプラットフォームが構築されれば、他の管理事業者が演奏権ビジネスに参入することは現実的に可能である。)

 したがって、「包括契約」を基軸とするJASRACのシステムは、複数事業者による競争を想定した管理事業法の立法の趣旨並びに独占禁止法及び上記最高裁判決の趣旨に照らし、ライブハウスのカテゴリーにおいても改められるべきである。




  1. 6. 不透明な運用(ブラックボックス処理)
    1. (1) 分配ルールの不開示

 JASRACは、社交場(ライブハウス)における分配につき、「一部の契約店舗の利用曲目を調査」してそれを「分配資料」とするサンプリング方式により行う等の抽象的な説明を公表するに止まり、実際に分配する際の具体的な算定ルールを明らかにしていない(資料26の1,2)。

このため、JASRACに楽曲の管理を委託した権利者も使用料を支払う利用者も、利用者の支払った使用料がどの程度その曲の権利者に分配されるかを知りえない。

また、JASRACは、実際に利用した楽曲の報告があった場合に、その楽曲の使用料の分配をどのように行うか(報告された楽曲とサンプリング調査にヒットした楽曲との間で、徴収した使用料をどのようにして分けるのか等)等の分配のルールを公表しておらず、JASRACの会員であった上申者がその説明を要求しても、これを拒否している。

このようなJASRACの運用は、公共的役割を担う著作権管理事業者の金銭処理のあり方として相当でない。

    1. (2) サンプリング調査の不透明性

サンプリング調査そのものの透明性についても疑問がある。

JASRACは、サンプリング調査における標本(サンプル)の抽出方法について、「使用の時期、地域等を参酌し、理事会の承認を得て、細則で定める。」としか分配規程に規定しておらず(注4参照)、具体的な抽出方法を公表していない。これでは、サンプル店がどのように決められているのか、サンプル店舗の音楽カテゴリーに偏りがないか、特定の「一部の契約店舗」ばかりが選ばれていないか等について検証することもできない。

そして、実際に、JASRACがサンプル調査を行う「一部の契約店舗」(注4参照)の選定には偏りが見られる。この点、安藤鑑定意見(14頁)は、以下のとおり指摘している。

「下北沢のライブハウス『GARAGE』の経営者によると、開店から現在(20161212日)までの24年間で原告の委託会社が調査のために来店したのは、わずか3回だそうである。一方で鑑定人がヒアリングした都内のライブハウスによると、原告から1年に3回の頻度でサンプリング調査を依頼されるそうである。...これでは実態に即した使用料の分配が行われるはずがない。このような偏向的な調査方法は早急に是正されるべきである。」

このように、無作為抽出であるべき標本(サンプル)の選定において、ある店舗はごく稀にしか調査を依頼されず、ある店舗はその24倍の頻度で調査を依頼されているとの偏向が指摘されている。


    1. 7. 結論

以上のとおり、JASRACの上記運用は、実際に演奏された管理著作物の委託者に著作権使用料を分配せず、また実用的な曲別処理システムの提供を不当に懈怠するものであり、「委託者の利益」及び「利用者の利益」のいずれをも「害する」ものであるから(管理事業法20条)、不透明なブラックボックス処理ととともにただちに改善される必要がある。

このため、JASRACに対しては、社交場(ライブハウス)の生演奏に係る管理事業について、実際に演奏された管理著作物の委託者に著作権使用料を分配するための実用的な曲別の処理システムを整備するよう命じる業務改善命令(同法20条)を発出する等の適切な措置を講じられたい。


4. 結語


 ライブハウスでJASRAC楽曲を用いたライブを行う場合、実際に曲を演奏するプレイヤーは許諾申請すらできず、しかもライブハウスの「経営者」がJASRACに支払う使用料は実際に演奏された曲のライターに分配されないとの構造的な矛盾に直面する。

 そして、ライブハウス側とJASRACとの間で使用料額等について争いが生じた場合、JASRACの「言い値」をライブハウス側が呑まない限り、その店舗がライブを開催することはできない運用になっており、これによりJASRACの意に反するライブハウスは事実上運営の途を閉ざされる結果となる。

 このように、JASRACは、金銭を取り立てる場面では、ライブハウスからの徴収をシビアに行う一方、金銭を支払う場面では、利用された楽曲を把握して作者に正しく分配する責務を果たしていない。

(昨今の音楽教室の問題においても、JASRACは、使用料徴収に踏み切る理由として、作者をリスペクトしてほしいとの点を強調しているが、JASRAC自体、徴収した使用料を作者に正しく分配していない。)

JASRACが圧倒的な規模、シェア及び影響力を有するわが国最大の音楽著作権管理事業者であり、わが国唯一の演奏権管理事業者であることに鑑みれば、JASRACの演奏権管理が不適切である場合、わが国の演奏権管理そのものが不適切であるということにほかならない。

そして、ライブハウスという施設が、プロから高校生等のアマチュアまでの幅広いミュージシャンに演奏・発表の機会を与え、国民にも生の音楽に触れる身近な機会を提供し、もってわが国の音楽文化を下支えする場であることにも鑑みれば、ライブハウスにおける生演奏の健全化を阻害する運用は改められる必要がある。

 このため、上申者は、権利者の保護、利用の円滑化ひいては音楽文化の発展のために、上申の趣旨記載の各命令その他の適正な措置及び指導が行われることを切に望み、本上申に及んだ次第である。


以上

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2017年8月30日

東京新聞の記事他

東京新聞から正式に使用許諾(許諾番号10746)を頂きましたのでここに掲載させて頂きます。

東京新聞2017年8月27日付朝刊24-25面記事
TokyoNewsPaper170827.jpg
協力:東京新聞

AERAの記事はこちらで見ることが出来ます。
JASRACの著作権使用料、分配は妥当なのか


その他上申書提出記者会見の翌日の記事

【大分合同新聞プレミアムオンライン Gate】
https://www.oita-press.co.jp/1002000000/2017/08/18/NP2017081801001739

【千葉日報】
https://www.chibanippo.co.jp/newspack/20170818/431454

【静岡新聞アットエス】
http://www.at-s.com/news/article/culture/national/392702.html

【神奈川新聞】
http://www.kanaloco.jp/article/271824

【上毛新聞ニュース】
http://www.jomo-news.co.jp/ns/2017081801001740/news_zenkoku.html

【下野新聞「SOON」】
http://www.shimotsuke.co.jp/news/domestic/culture/news/20170818/01001739

【福島民報】
https://www.minpo.jp/globalnews/detail/2017081801001740

【河北新報】
http://www.kahoku.co.jp/naigainews/201708/2017081801001740.html

【秋田魁新報】
http://www.sakigake.jp/news/article/20170818CO0164/

【岩手日報】
https://www.iwate-np.co.jp/newspack/cgi-bin/newspack_c.cgi?c_culture_l+CO2017081801001740_1

【福井新聞】
http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/228310

【北日本新聞】
http://webun.jp/item/7392678

【徳島新聞】
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldCulture/2017/08/2017081801001740.html

【長崎新聞】
http://www.nagasaki-np.co.jp/f24/CO20170818/cu2017081801001740.shtml

【宮崎日日新聞】
http://www.the-miyanichi.co.jp/news/Culture/2017081801001740.php

【西日本新聞】
https://www.nishinippon.co.jp/nlp/showbiz_news/article/351842/

【中國新聞】
http://www.chugoku-np.co.jp/news/article/article.php?comment_id=366452&comment_sub_id=0&category_id=530

【山陽新聞】
http://www.sanyonews.jp/article/582460

【福島民友新聞社】
http://www.minyu-net.com/newspack/KD2017081801001740.php

【デーリー東北】
http://www.daily-tohoku.co.jp/life/m2017081801001740.html

【山陰中央新報】
http://www.sanin-chuo.co.jp/www/contents/1503056322138/

【京都新聞】
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20170818000178

【新潟日報モア】
http://www.niigata-nippo.co.jp/world/lifestyle/20170818341316.html

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2017年8月28日

JASRACの違法運営について

先日の記者会見の模様がメディアを賑わしている今日この頃、実はあまり報道されてないけど非常に大切なことがあるのでここに記しておこうと思う。

まず爆風スランプ初代ベーシスト江川ほーじんのFacebook書き込みを見てもらいたい。

こちら

Live Bar X.Y.Z.→Aは第一審の判決を受けて、「JASRAC楽曲を演奏する出演者は、ご自身でJASRACに許諾を取って下さい」と案内し、江川ほーじんは自分の楽曲「無理だ!」を演奏する許諾を申請した。

自身の楽曲を演奏するのにわざわざJASRACに許諾を取って、しかも著作権料まで支払うというだけでも少し首を傾げてしまう作業なのだが、なんとJASRACはこの許諾を拒否したのだ!!

理由は「店舗による無許諾利用期間の使用料相当額の清算が未了である」ということである。


当然ながら火の玉ベーシスト江川ほーじんは激怒した。

だからさ、私が自分のオリジナルを何処で何時演奏したっていいだろよ!
自分自身に使用料払うと申請しているのに、それを蹴る権利が有るのか?
そんな権利誰にも無いだろ!
世界中の誰にも、何者にも無いだろ!
なんだこれ、なんなんだよこれ。
私から演奏することの自由を奪う権利が有るのか?
それが法なら法が間違っている。
それが国なら国が間違っている。
こんな紙切れ1枚で私を縛れると思うなよ。
それがおまえらなら、間違っているのはおまえらだ。

JASRACは、私との裁判の中でも私に対して再三、
「この楽曲はお前のものではない、権利はJASRACに譲渡しているのだからお前には何の権利もないのだぞ!!」
と突きつけてきた。

人様から預かっている権利を、その真の権利者に対してであろうがどのように行使してもよいとJASRACは考えている。

その高飛車な考えが江川ほーじんに対して
「無理だ!という曲はお前の曲ではない、JASRACの曲だ。だからこの店で演奏することは許さん」
ということでこのような結果となったわけである。


ところが実はJASRACは過去の裁判の中で裁判所から「このような許諾拒否を行なってはならない」という判決を受けている。

大阪高等裁判所平成20年9月17日判決(デサフィナード営業妨害事件)

「第三者が利用許諾の申込みをした場合に、被控訴人協会(注 JASRAC)が、控訴人による清算を利用許諾の条件とすることは、著作権等管理事業法16条の趣旨に反し許されない」

つまりJASRACは過去に自分に対して裁判所が命じた判決を全く無視して、「許されない」という行為を江川ほーじんに対して行なったことになる。

(ちなみに許諾拒否した相手は江川ほーじんだけではなく複数に渡る。)


著作権等管理事業法という法律にはこのような条文がある。

ーーーーー引用ーーーーーー

(利用の許諾の拒否の制限)

第十六条 著作権等管理事業者は、正当な理由がなければ、取り扱っている著作物等の利用の許諾を拒んではならない

ーーーーー引用ここまでーーーーー

著作権等管理事業者が「正当な理由」なく利用の申込みを拒否した場合、権利を濫用し需要者等の権利を不法に侵害したものとして、利用申請者に対する不法行為が成立するものとされている(神戸地判昭和45年7月18日、前記大阪高判参照)。

実際に、本件店舗においても、各申請者は利用拒否によりライブを中止せざるを得なくなり、正当な収益活動及び演奏の披露の機会を奪われ、キャンセル等の対応に労力・時間・費用等を費やさざるを得ず、財産的・精神的損害を被っている。

また、前記のとおり、当該運用により、演奏される予定になっていた管理著作物の原著作権者(管理委託者)も、取得できたはずの使用料を取得できず、経済的な損失を被る上、国民も生演奏の音楽を享受する機会を奪われることとなる。

そして、当該運用により、JASRACの「言い値」の使用料をライブハウス側が支払わない限り、そのライブハウスでの管理著作物の演奏について許諾を受ける方法はないことになり、出演者はライブを開催できなくなるため、JASRACの意に従わないライブハウスは、経営を維持することが困難となる。

このように、JASRACによる許諾拒否は、司法判断を軽視し、利用者に損害を与え、権利者に経済的な損失をもたらし、ひいては聴衆(国民)から音楽を享受する機会を奪うものであって、管理事業法の目的(1条)にもとる違法行為であるから、ただちに是正される必要がある。

結論

以上のとおり、JASRACの各違反行為は、管理事業法16条の規定に違反し(同法21条1項1号)、委託者及び利用者の利益を害するものであって(同法20条)、その違反は重大である。

このため、JASRACに対しては、社交場(ライブハウス)に係る演奏権管理事業の一部停止命令(同法21条1項1号)を発出し、その事業の改善を行わせた上、併せて、社交場(ライブハウス)の生演奏について、ライブハウスの経営者以外の第三者(出演者、主催者等)からの曲単位の利用申請に応じるよう業務改善命令(同法20条)を発出する等の適切な措置を講じられたい。

(上記、提出した上申書より引用)


法律用語が多くなって難しくなり過ぎているかも知れないので、ここで簡単に言うと、

この資料を見るに、JASRACって過去に裁判所から命じられたことも無視したり明らかに「違法運営」をやってるよね。
これって文化庁長官はすぐに「業務改善命令」を出さなければならないんじゃないの。

ということである。

驚くことに文化庁という「お役所」は、別に上申書が提出されたところでそれを「受理」しなければならない「義務」はないらしい。

いわゆる「握り潰し」たとしても別にいいのである。

ところがこのように明らかに違法運営だろうという証拠を提出されてそれを握り潰したら、これはもう「隠匿」である。


これはもう私とJASRACという問題を飛び越えて「社会問題」なのである。

国民が選んだ政府のいち機関「文化庁」の、著作権業者に対するチェック機能がちゃんと機能しているかどうかを、国民全員が見届ける必要があるのである。

だから国民全員がこのJASRACの運営の実態を知る必要がある。

これだけの事実を突きつけられ、それでも文化庁が動かなければそれはもう「政治」の問題である。文化庁自体が「仕事をしてない」ということになる。

この問題を精査し、違法運営の事実があるなら直ちに業務改善命令、場合によっては業務が改善されるまで業務停止命令を発令する、それが文化庁の「仕事」なのであるから。

全国民がこの事実を知ろう!!そして文化庁がちゃんとその「仕事」を行なっているかどうかを見届けよう!!


この文章をより多くの国民に拡散してもらうことを強く望みます。


「日本の音楽が危ない~JASRACとの死闘2862日」執筆中、こちらで発売支援をお願い致します。

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2017年8月17日

文化庁に上申書を提出します!!

2017 年 8 月 16 日

報道各位

音楽家:ファンキー末吉(末吉覚)


拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

私ファンキー末吉は、このたび、一般社団法人日本音楽著作権協会(JASRAC)の事業運営の問題について、文化庁長官に対して上申書を提出する運びとなりました。 これはJASRACに対して調査を行い、業務改善命令及び(又は)事業の一部停止命令その他の適切な措置を講じられることをお願いするものです。 つきましては、報道機関の皆様にも上申書を提出した背景や主旨などについてご説 明させていただきたく、以下のように記者会見を開きますので、ご出席賜りますよ うお願い申し上げます。 

敬具

1.日 時 2017年8月18日 16時~17時

2.場 所 ビジョンセンター永田町 802 号室

〒100-0014 東京都千代田区永田町 1-11-28 自由民主党本部隣のビル

ビジョンセンター永田町 電話番号 03-6262-3553 
https://www.visioncenter.jp/nagatacho/

3.会見趣旨

1)JASRAC の運営には、著作権等管理事業法16条に違反し同法20条「業務運営 に関して委託者又は利用者の利益を害する」に該当すると思われるものがあること 

2)JASRAC が「社交場(ライブハウス)」に対して行なっている「包括契約・サン プリング分配」による運用が不適切であると考えられること 

3)不透明な運用(ブラックボックス処理)

4)その他

※誠に勝手ながらご出欠を伺いたく、8月18日正午までに、メールまたは FAX で ご連絡くださいますようお願い申し上げます。

音楽家・ファンキー末吉(末吉覚) 

【連絡先】

有限会社ファンキー末吉

FAX:042-635-1355

e-mail: info@simplepile.jp

2017 年 8 月 16 日 
敬具

Posted by ファンキー末吉 at:23:50 | 固定リンク

2017年8月16日

債務の全額弁済のご報告

今回の裁判で確定した、裁判所が支払えと命じた金額を全額JASRACに対して弁済したことをご報告致します。

JASRACは、高裁での判決が最高裁にてひっくり返る可能性があるにも関わらず私に対する印税の支払いを差し押さえて弁済に当ててました。

また、Live Bar X.Y.Z.→Aでは出演者が演奏曲目を指定された用紙に自分で書き入れ、JASRAC管理楽曲1曲に対して140円を支払って法務省に供託金として預けておりましたが、JASRACは最後までそれを受け取ろうとはしなかったので、先日それも全額引き上げて来て弁済に充てました。

これに関してはJASRACは裁判の中でこれらの楽曲リストは全部「出鱈目」だと主張しましたので、自分の曲を自分でお金を払って演奏した出演者のところにそのお金が戻って来ることはありません。

兎にも角にも、これで足掛け4年に渡って「経営者」として訴えらえた裁判は全て終了致しました。

今は私はもうJASRACに何を言われる立場でもありません。

ひとりのミュージシャンであり、ひとりの国民でしかありません。

次はそのひとりのミュージシャン、そしてひとりの国民としてアクションを起こす番です。

詳細が決まりましたらまたここやSNSにてお知らせ致します。

Posted by ファンキー末吉 at:22:27 | 固定リンク

2017年8月 6日

つきまとい行為

JASRACの訴状はほとんどが「被告末吉は経営者である」で占められていて、およそ
「ミュージシャンなら糾弾出来ないが経営者ならコテンパンにしてやる」
とでも言いたげである。

裁判中は実質の経営者である「被告勝山」に対する糾弾よりも、そのほとんどは私に向けられていて、まさにそれは「個人攻撃」である。

私としては、相手の提出した準備書面を隅から隅まで読んで完全に理解しなければ反論出来ないので頑張って読むが、相手の文章に深く入れば入るほど
「こんなひどい人間は死んだ方がマシなんだ」
などと思ってしまう始末。

これだけでもかなり精神的に追い詰められていたのだが、追い打ちをかけるようにある日こんな準備書面が届いた。

---引用ここから---

「原告第2準備書面」p33

被告末吉は、平成26年7月 21日、第三者が経営するライブハウスにおいて開催されたライブに出演し、
(中略)
被告末吉は、同日のライブにおいて、著作者及び著作隣接者から許諾を得ないまま中華人民共和国において海賊版音楽CD(被告末吉は「バッタもん」と表現している。)を制作したことと憚かることなく明らかにし、ライブの観客に対して1枚当たり1000円で販売した (甲35)。

---引用ここまで---

だいぶ前から店でライブをするのが精神的にしんどくなっていた。
顔馴染みじゃない客がいれば「JASRACが調査に来てるのでは」とか勘ぐったり、ドアが開けば「JASRACが来た」とビクっとしたり。そのノイローゼ的な感覚が店だけでなく、他のライブハウスでのライブの中でも発症するようになってしまったのだ。

ライブ中のMCでの「亜州鼓魂の海賊版を作って来ました」という発言は、同じくライブ中に「中国ジャージを密輸して来ました」や、「唐辛子を密輸」などと言ったりするのと同じで、全くもって「ジョーク」である。
(ちなみにCDは上海のCD屋で購入したものだし、中国ジャージはちゃんと関税を払って持ち込んでいる)
ただMCでそのように言うと大いにウケる。
逆に「もしJASRACの人間がいたら」と思うと
「中国のCD屋ではみんな正規版だと言って売っているし、中国人でも海賊版かどうかわからない現状なのに、JASRACが海賊版だと言うなら証明して見やがれ!!」
というような変な「ハイ」になる部分があって、その頃のひとりドラムツアーではMCがどんどんエスカレートしていってたのだ。

笑えるMCで言うと、爆風スランプのベーシスト和佐田達彦と一緒にツアーを廻ると、彼は私を紹介する時に
「こいつはしょっちゅう北朝鮮行っててねぇ・・・金正恩といつも飲んで来てるんですよ」
から始まって、最後には
「この前、金正恩に携帯で電話してましたから、『もしもしジョンウン』って(笑)」
みたいに毎回毎回エスカレートしていって、それがまた非常にウケを取っていた。

私の場合もそれは同じである。
最初は「入手困難な私のソロアルバム」から始まって、最後には
「あまりに入手困難なのですが、中国ですから正規版が一枚あればバッタもんを何枚でも作ってくれるんです」
までエスカレートしていた。
そのMCをJASRACは準備書面として法廷に提出したのだ。

その書面の中にはこんな文章もあった。

---引用ここから---

4 違法複製物の販売

中略

販売していた被告末吉のファーストアルバム「ASIAN DRUM SPIRIT」は、正規版ではなく全て違法複製CD(1,000円)であった。

---引用ここまで---

おいおい、中国人でも海賊版か正規版かを見分けるのが難しいのに、どこをどう精査してこれを「海賊版」と断言するの?!!

JASRACは訴訟の中で、「精査した」とか「録音した」とかの発言が多いが、その「証拠」を絶対に提出しようとしない。
現物や録音物を提出してくれればそれに関していろんな論争が出来るのだが、証拠も提出せずに「そうだった」では「いいがかり」に過ぎない。

我々の弁護士は裁判所に対してこんな文章を提出した。

---引用ここから---

原告は、「(3)本件訴訟係属後の被告末吉の言動」として、本件ライブハウス以外のライブハウスに出演した際の被告末吉の言動を秘密裏に調査し、同ライブでの同人のMCに おける発言の一部 (「バッタもん」)を取り上げ、「海賊版音楽CDを製作」したなどと主張し、「著作権保護の精神を著しく欠く」と結論づけている。
しかし、当然ながら、被告末吉は、海賊版の製作など行っていない。
被告末吉は、大手芸能プロダクションとして著名なホリプロのアジアレーベルが権利処理及び製作を行った自己のソロアルバムの中国版CDを日本のファンに頒布するに際し、中国での著作権事情がわが国でもニュース等で話題になっていることに鑑み、ライブのMCにおけるジョークとして 「バッタもん」と述べたにすぎない。
したがって、ファンサービスの一貫であるMCのジョークをことさらに取り上げ、被告末吉が海賊版音楽CDを製作したなどと公の訴訟の場で断定する主張を行う原告の行為は、被告末吉の名誉を毀損する行為であり、かかる主張が本件訴訟の争点とほとんど関連性を有しない一般的人格非難(著作権保護の精神を著しく欠くとの主張)であることに鑑みれば、訴訟上の攻撃防護方法として明らかに不適切である。
そして、このような主張のもととなった原告の調査は、被告末吉が本件店舗以外で行うライブにおいて行われたものであり、被告末吉に対する「つきまとい」行為にほかならない。言うまでもなく、原告は一事業者にすぎず、私人につきまとってその言動を監視する権限を有しない。
被告末吉は、原告に対し、上記つきまとい行為及び上記主張に強く抗議するとともに、これらの即時中止及び撤回をそれぞれ求める。

以上

---引用ここまで---

JASRACは相当慌てたのであろう、すぐにホリプロに電話をかけて確認したようだ。
でも私は言いたい!!前回書いた「ブログ主に対する調査」もそうだが、裁判に提出する書類ならどうして予め調査を念入りにして来ない!!

そしてそんな風に何の根拠も証拠も出さない「いいがかり」のような事実を山のように提出して来る。
どこかの政府の偉い人が、自分を攻撃する正当な意見に対して、攻撃する人間を誹謗中傷して対抗するのに非常に似ている。
要は裁判官に「こんな酷い人間はいないでしょ。だから私たちの主張は正しいんです」と言わんばかりのやり口なのだ。

この巨大な組織から常に何の根拠もなく「断定」されることは、いち私人にとってはとてつもないく恐ろしいことである。
その「恐怖感」は裁判が始まった頃から私の精神を徐々に蝕んで来たが、この「つきまとい行為」は私の精神を崩壊させるに十分であった。

何せこの団体は全国に何万人もの職員がいる(当時はそう思い込んでいたが実際はそんなにいないらしい)団体なのだ。
つきまとい行為をやろうと思えば、私が全国どこにいても私を監視することが出来る。

それ以来私は、この日本という国のどこにいても立ちションベンはおろか、真夜中の人も車も通ってない赤信号の交差点も渡ることが出来ない。
たとえ飲み屋であろうとこの裁判の話を話題に出す時には「命がけ」である。

初めて北朝鮮に行った時、ホテルの部屋の中まで全て盗聴されていると思って4日目には熱が出て寝込んでしまった。

北朝鮮はしばらく寝込んで出国すれば精神的には何も問題ない。
しかし日本全国にてストーカーのようにつきまとい行為をする団体が手ぐすね引いて私を監視してたとしたら・・・

それは単なる「妄想」なのかも知れない。
だがその「妄想」を起こさせさえすれば、この「被告末吉」は「潰れる」のだ。

JASRACの思惑通り私は鬱を発症し、北京から日本に帰る度にその症状が現れるようになった。
もう日本には戻れない・・・
私は居を完全に北京に移すことによって何とか精神を正常に持っていった。
「北京」という地盤を持ってない日本人だったら文字通り完璧に「潰れて」いただろう・・・。

著作者から預かった大事な著作権を守るために損害賠償を起こして取り返す、それなら名実共に「経営者」である勝山から取ればそれでいい。
今回の訴訟のほとんどの部分を費やして「末吉が経営者である」と立証し、その経営者を誹謗中傷することを目的とした裁判だったとしたら、それこそ「スラップ訴訟」である。

弁護士は依頼人を守るべく

「準備書面(7)でも指摘したが、原告の書面は非常に攻撃的な書面になっており、海賊版CD製造者だと言われるなど、弁護士が見ても鬱を発症する寸前にまで追いつめられるほど被告末吉は多大な精神的ダメージを受けている。巨大組織がいち私人を攻撃しているこのような状況を裁判所にも原告にも認識いただきたい。」

と通達したが、その後もJASRACが私を誹謗中傷する行為は止まることを知らない・・・


「日本の音楽が危ない~JASRACとの死闘2862日」執筆中、こちらで発売支援をお願い致します。

Posted by ファンキー末吉 at:09:17 | 固定リンク

2017年8月 3日

ファンのブログの方が出演者が書いた楽曲報告書より正しい

およそ、人さまのお金をお預かりしてそれをデータに基づいて分配させて頂いて商売してる人が、そのデータに関してこんな風に考えているなんて一体どういうことなのだろう。

JASRACは、(包括契約で集めてブラックボックスに入れたもの以外は)楽曲の使用者からの報告を信じることによって、そのデータに基づいて人さまからお預かりしたお金を分配している。

私も高知市民会館でのイベントに呼ばれ、主催者が「書き方がわからない」と言うから私自身が私がその日に演奏する曲目を書いた。
もちろんJASRACが調べに来るわけでもなく、それを主催者が提出して著作権料を支払い、その楽曲報告書の通りに分配される。

それが、そんなものよりも「ファンがブログにアップした曲目リストの方が正しい」と胸を張って宣言するのだ。

---引用---

原告第3準備書面

これらのブログは、原被告以外の第三者が訴訟上の証拠として有利であるか不利であるかといった考慮とは無関係にライブの直後に作成したものであり、演奏楽曲に関する記載は、客観性及び正確性が高い。

---引用ここまで---

本当にそうだろうか?・・・

実はJASRACは調停の時にも「H24.11.19申立人提出書面資料3ー3」の中で、「梅原"PAUL"達也(44マグナム)アコースティックセッション」において「139」という楽曲を演奏したでしょ、とファンのブログを簡易裁判所に提出した。
さっそく当の本人であるPAULとブログ主に確認したが、実際「139」という楽曲は存在せず、もちろんPAUL自身も歌ったことはない。
ブログ主はMCを聞いて「だいたいこんなタイトルだったかな」という状態でブログにアップしているというのが現実である。

そのことを調停の時にはちゃんと伝えてあるはずなのに、今度はこのブログ記事を「著作権侵害の証拠」として裁判に提出した。

菅沼孝三vsファンキー末吉投げ銭ライブ(ゲスト川口千里)のライブレポート

上記の引用にあるJASRACの発言はその時のものである。

ところがその「侵害楽曲」の中に「あまちゃんのテーマ 2011」 という楽曲名が裁判所に提出された。
現場にいた私としては、私自身はもちろんのこと、菅沼孝三や千里ちゃんがこんな曲を演奏した記憶が全くないのだ。

私はインドにお住まいであるというブログ主に連絡を取った。
そしたら驚くべきことに、JASRACはこのブログ記事を証拠として提出するにあたって、ブログ主に事実確認をすることもななく、連絡を取ったりすらしてないのである。

私はさっそくインドまで飛んで行った。
いや別にお会いしてまでのことではないのであろうが、当時私は法廷内でのJASRACからの個人攻撃が想像以上にひどくて心を病んでいた。どこかの政府の人間は、追求されると反撃として追求した人間の人間性を貶めて矛先をそらす手をよく使ったりする。JASRACも同じような手口で私のブログを隅から隅まで細かく裁判に提出してくるのだが、さすがにそれにも嫌気がさして来たので、「インドなう」というブログをアップすることにしたのだ。血眼になって裁判ネタを探しているJASRAC職員に「あなた方が何の連絡も取ってないブログ主に会いに来たんですよ」と暗にほのめかして、やる気をなくしてやれぐらいに思ってのことである。

ファンキー末吉ブログ「インドなう」

結果から言うとこのブログ主はインドにお住まいのため「あまちゃん」というテレビ番組を見たこともなく、当然ながら「あまちゃんのテーマ」という楽曲を聞いたことはないということであった。

じゃあどうしてブログに「あまちゃんのテーマ」と記入したかについては、「ケロミンというカエルのおもちゃで何かメロディーらしき音が出た時に、恐らく隣に座っていた人が"あまちゃん"みたいなことを言ってたような気がするからそう書いた」とおっしゃってた。その程度の状況で書いたものを裁判所に「著作権侵害」と提出された私もいい面の皮だが、自分の知らないうちに何の連絡もなく「証拠」として裁判所に提出されているブログ主も驚きを隠せないでいる。

兎にも角にも、JASRACはこのようにファンのブログを片っ端から探して来て、事実確認もせずに「絶対的に正しい」とばかり出演者の書いた楽曲報告書の相違を列挙してゆく。
我々に比較的有利であった第一審判決に対して控訴する「原告控訴理由書」の中では

「ウ 第三者のブログに対する矛盾した態度」

などとファンのブログを絶対的に正しいものと位置づけ、

「(1)出鱈目であることが明らかな被告らの主張を採用した誤り」

などと出演者が書いた楽曲リストの全てを否定した。
驚くべきことにこの「出鱈目」という単語はこの文書の中でヒステリックに10回以上使われているのだ・・・

出演者が書いた楽曲リストが「出鱈目」じゃないとJASRACがどれだけ困るかということについては前回書いた。

水増し請求

「出鱈目」なんだから、出演者は今まで一生懸命正しく楽曲リストを作成して、著作権料を自分の作品のぶんもちゃんと自分で払い法務局に預けて来たのに、それが自分には分配されることはない。それどころか、それを立証するために「ファンのブログの方が信頼性がある」なんて言い草は、
「じゃあ一体あなた方はどうやって正しい分配をしているの?」
という大きな疑問となる。

何度も言うが、JASRACは「包括契約」の名の下に集めた著作権料を「ブラックボックス」の中に入れて、その中身を絶対に公開しようとしない。
そんなブラックボックスを持つ団体が「ファンのブログの方が正しい」などと言い出すと、「じゃあ使用者が提出した楽曲リストは出鱈目なんだったら、分配ってファンのブログに基づいて行ってんの?」とでも言いたくなって来る。

JASRACの持つブラックボックスの中身がどんどん怪しくなって来るのだ・・・

日本の音楽が危ない・・・執筆中!!こちらで発売支援をお願い致します。

Posted by ファンキー末吉 at:10:18 | 固定リンク

2017年7月27日

水増し請求

JASRACはいろんな裁判で「被害額」と称して著作権侵害された損害額を請求して来るが、これは果たして正しいものなのだろうか。

「被告第3準備書面」において我々はこう主張した。

---引用---

このデータは決して「無作為に抽出したデータ」ではなく、明らかに「不自然な偏向の見られる調査結果」である。

原告が甲15で摘示した7つのライブは、いずれも管理楽曲の演奏数が2ケタ以上あったとされるものである。
ところが、各ライブの該当月において、10曲以上の管理楽曲が演奏されたライブの占める割合は、上記のとおり、
24.0%(2月20日)
34.5%(3月4日)
34.5%(3月8日)
26.1%(7月10日)
26.1%(7月19日)
26.1%(7月28日)
32.1%(9月20日)
である。そこで、7回のライブ調査がすべて「10曲以上の演奏ライブ」に連続で当たり続ける確率は、上記の7回分の個々の割合を掛け合わせたものとなるから、その値は
0. 016%(0. 00016)
となる。 つまり、無作為に抽出したライブの調査において、上記のようにいずれも管理楽曲が10曲以上演奏されるライブに偶然当たり続けることは、1万回に1~2回程度しか起こりえない奇跡的な事象である。

---引用ここまで---

また、「被告第9準備書面」p7、8では更に法則性や基準の欠缺について論証している。

---引用---

① 2月 20日 「アコースティック・ライブ ACE単独犯?第二アジト」
② 3月 4日 「IKUYO」
③ 3月 8日 「梅原"Paul"達也 アコースティックナイト」
④ 7月 10日 「ラウドネス愛好会八王子支部」
⑤ 7月 19日 「TaNaBE」
⑥ 7月 28日 「ブチヤス」(5階)
⑦ 9月 20日 「うとうと(仮称)TOTOを演りますよ?!」

上記のとおり、原告の調査は、2月に1回、3月に2回、4月~6月 は 0回、7月に3回、8月は0回、9月は1回行われたことになっている。

(中略)

上記の7ライブのうち、④と⑦については、各タイトルの「ラウドネス愛好会八王子支部」「うとうと (仮称) TOTOを演りますよ?!」 から、著名バンドの「ラウドネス」と「TOTO」 のコピーバンドが出演することは明らかであり、調査以前の時点で 、管理楽曲が多数演奏されるライブであることが一見して明らかである。また、出演者に着目しても、①の「ACE」は著名バンド「聖飢魔II」のギタリストであり(乙50の1及び2)、 ③の「梅原"Paul"達也」は著名バンド「44マグナム」のリーダー兼ボーカルであり (乙 51)、 ⑤の 「TaNaBE」は著名バンド「C-C-B」の元メンバー (渡辺英樹、田口智治) のユニットであり (乙 52、 乙45, 46)、 ⑥の「ブチヤス」は著名バンド「ハウンドドッグ」の元メンバー (橋本章司、八島順一)のユニットであるから(乙53の1及び2)、 各ライブにおいてそれぞれのヒット曲(原告管理楽曲)が演奏されることが容易に推測される。 このように、原告が調査を行った各ライブは、そのタイトルや出演者名から原告管理楽曲が多数演奏されることが容易に推測されるものばかりであるから、原告がこれらの事実を認識しながら調査対象として選択していたことは明らかである。

ーーー引用ここまでーーー

‪(補足するが②のIKUYOさんは「ボサノバを歌います」というライブなので必然的に管理楽曲が多いのが明白である)

「サンプリング」というものは「無作為」に行われて初めてその全体像を表すものとなる。
本当に無作為に行われたのであるならば、JASRAC管理楽曲の演奏が10曲以上のライブと、それより少ないライブを比べれば2倍から3倍多いのだから、サンプリング日に管理楽曲が10曲以下のライブがひとつも当たらないというのはどう見ても不自然である。

またそのような出演者の楽曲などはライブ中に曲タイトルを言わないと絶対に曲名などわかるはずがない。そうすると提出するリストは「不明曲」ばかりになってしまう。
調査した全てのライブの全ての楽曲を特定出来ているところも不自然である。
我々は「被告第9準備書面」p16で次のように問題点を突いた。

---引用---

だからこそ、原告は、管理楽曲の利用された (または利用されることが明らかな)ライブの調査報告書以外、公表することができないのである(「不明曲」との記載で埋め尽くされたアマチュアのライブ報告書を作成しても、訴訟で使用できないからである。)。

---引用ここまで---

もし他のライブも調査に入っていて、調査してみたら不明曲が多いのでそのデータは捨てたとしたならば、これは明らかに「水増し請求」ということになる。

なにせこちらには出演者が提出した千枚を超える楽曲リストがあるのだ。
それを分析すればJASRACの調査がどれだけ不自然であるかは一目瞭然である。

常識的に考えても「たまたま」調査したライブが「偶然」全てJASRAC管理楽曲がほとんどのライブばかりで、そのタイトルも全部特定出来るなんてことが普通で考えてあり得ることなのか?

これに対する反論としてJASRACが出して来たのは
「出演者が書いたその楽曲リストは全部ウソである」
という主張である。

「被告らは自分らが調査したライブと同じ楽曲数を毎日演奏している。だからこの損害額に営業日数を掛けた額を支払え」と。

演奏者は毎回毎回ちゃんと自分で楽曲リストを作成し、JASRAC管理楽曲に対して1曲140円を支払い、それを店は毎月毎月法務局に預け続けて来た。
自分の楽曲を演奏しても出演者はその曲に対して140円を支払った。

しかしその金が演奏者自身のところに戻って来ることはない。
何故ならその楽曲リストは全部ウソなのだから・・・
ウソじゃないならJASRACが行なった調査は確率として無作為ではなくなるわけだからそう言わざるを得ない。

JASRACは今回高裁の判決を受けて、万が一最高裁でそれが覆される可能性があったにも関わらず、すぐに私の印税の支払いを差し押さえて返済に充てた。
(兵糧攻めにでもしているつもりだったのであろうか)
もちろん法務局へ預けている出演者が支払ったお金は受け取らない
何故ならこれは「全部ウソ」なのだから。

我々は法務省に預けた金は返却手続きをしてJASRACに納めることになる。
そしてJASRACはその金を現状でのシステムのまま、ライブハウスの「モニター店」とやらの「サンプリング結果」というブラックボックスに入れて、誰かわからない人に分配してそれを発表もしないのだ。

実際に自分の楽曲を演奏してちゃんと140円払った出演者の元に戻って来ることは金輪際ないということになる!!だってあれだけ皆様が一生懸命書いた楽曲リストは全て「ウソ」だというのだから・・・

日本の音楽が危ない!!

・・・執筆中、こちらで発売支援をお願い致します。

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2017年7月26日

JASRACが見る悪夢とは

先日こんなニュースが流れて来た。

JASRAC、著作者が自分の作品を使用料請求なしに使える範囲を拡大

こんなもの全くもってライブハウスにとっては何の意味もない!!

何せ、ライブハウスはJASRACと包括契約を結んでいるのだから、著作者が自分の作品をタダで使えるなどと言ったって、既にライブハウスが月々著作権料を払っているではないか!!


今回の私とJASRACの裁判は
「演奏したのは誰なのか」(カラオケ法理という理論をどんどん拡張させていって、何でもかんでも"店が歌っている、店が演奏している"でいいのか)
という問題と共に、
「オリジナル曲演奏の不法行為性」(JASRACに管理を委託した自作曲をアーティストが演奏した場合、信託契約違反の問題を超えて、不法行為にまでなるか)
ということにについても触れられた。

そもそもが、自分の楽曲を演奏してJASRACに訴えられるとはどういうことなのか?
「許諾」って言うけどそもそも自分の曲を自分で演奏するんだから自分で許諾出してるでしょ?

そして「損害賠償」って一体どこに損害があるの?
音楽出版社も基本的にそうなのであるが、JASRACは著作権料を徴収して手数料を頂くのが「仕事」であって、演奏者が自分で許諾を出して自分で演奏して自分でその対価をもらったとしても、JASRACが損したのはその「手数料」だけであって、そもそもその「徴収」という「仕事」を行ってないのだから何の損害もないでしょ。

ところが裁判の中でJASRACはこんな我々の主張を次のような言い方で嘲り笑う。

「このような考え方は、通常の法律家には理解することのできないものである」(原告第3準備書面)

「お前んとこの弁護士は通常以下の法律家だから」
つまりは
「アホの言うことを聞く耳はない」
ということである。

これは「弁護士職務基本規定第70条の法曹間の名誉尊重義務」に違反していると強く抗議するのだが、一向にこの論調は改善されることはなく、「初歩的心得がない」などという言葉も飛び出して来る始末・・・

ところがいざ裁判が終わってしまうと、やはりそのアホの言うことにも耳を傾けざるを得なかったのであろう。著作者が自分の作品を使用料請求なしに使える範囲を拡大・・・つまりは「突かれて痛かった」部分なのである。

このアホを完膚なきまでに叩き潰しても、そのアホの屍を乗り越えて戦いを仕掛けて来るアホも現れるかも知れない。
形だけでも整えてそれに備えておこうということなのであろう。


他にも似たような話がある。
先日こんな記事が流れて来た。

JASRACが音楽教室からも著作権料を徴収したい本当の理由とは? 今後は葬式場まで狙われる!?

JASRACはこの時代においてもまだ、「紙に手書きで楽曲リストを書かせて提出させ、それを職員が手打ちでコンピューターに入力する」というシステムを頑として続けている。

国会質疑による文化庁・長官官房 審議官の答弁

においてJASRACを管轄する文化庁・長官官房 審議官は、「ライブハウスで演奏されたすべての曲を報告するのは利用者にとっても大きな負担である」ことを理由に、著作権料は「サンプリング調査」に基づいて分配していることを証言した。
しかし、その報告を「大きな負担」にしているのはJASRAC自身なのである!!

我々は裁判の中で
「原告は、このようなシステムを構築しようとせず、旧態依然とした「包括許諾・包括徴収・サンプリング分配」の包括契約によるブラックボックス処理を存置する運用を頑なに維持している。」(被告準備書面11)
などと強く指摘して来た。

そんな中で私の旧友江川ほーじんが「RIS演奏楽曲入力システム」を立ち上げた。
IT好きの私としては早速使ってみたのだが、ここでレポートしているように、大元の楽曲データベースであるJASRAC楽曲検索システムが他のデータベースからのリンクを拒絶しているため、使用者はわざわざJASRAC楽曲検索で検索した楽曲の詳細を「RIS演奏楽曲入力システム」に手打ちで入力せねばならないのが一番の欠点となっている。

しかしこの検索システムの登場はJASRACにとっても「痛かった」のだろう、JASRACが延々「構築が難しいから手書き」として来たシステムを、全く素人である有志の手でいとも簡単に構築されてしまったのであるから。

JASRACは慌ててすぐにJ-OPUSというシステムを構築した。

しかしこれも全くもってライブハウスにとってはまるで役に立たない!!

これは既に包括契約を交わしているライブハウスしか使えないシステムなのである。
既に毎月「みかじめ料」みたいに著作権料を支払わされてるライブハウスが、何を好き好んで報告する義務もない利用曲目を報告せねばならない?!
ライブハウスにとっては全く「有名無実」というしかないシステムであろう。

ではどうしてJASRACは包括契約を結んでいるライブハウスだけでなく、このシステムを全てのユーザーに使わせようとしないのか?
そしてどうして江川ほーじんのような他のデータベースにJASRAC楽曲検索システムをリンクさせないのか?

ライブハウスでは出演者はどうせ曲順表をPAや照明、そしてバンドのメンバーのために手書きで書いてコピーしたりする。
JASRAC管理楽曲をこれらのデータベースで簡単に検索出来てそれを印字、もしくはデータでライブハウスに送ったりすることは全くもって手間でも何でもない。

そして将来、他の著作権団体がこの演奏権の徴収に参入して来た時に、ユーザーはシームレスにどの著作権団体の楽曲かも意識せずに楽曲報告書を作成してネットで課金、そしてその著作権料はそのデータベースを通して各著作権団体へ・・・

これこそがJASRACの見る悪夢であり、逆にユーザーにとっての夢(と言うより、本来あるべき正しい姿)であるのだ。

技術的には今の時代、そのシステムを構築することは全くもって簡単なことである。
おそらく音楽教室で、例えば「この曲を教材に使うから・・・ポチり」みたいなことも簡単なことであろう。
その「悪夢」を実現させないために、「売り上げの何パーセント」という「みかじめ」のような徴収法を、出来るうちに出来るだけ囲い込んでおきたい、それが本音であろうと私は思う。

「日本の音楽が危ない~JASRACとの死闘2862日」執筆中、こちらで発売支援をお願い致します。


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2017年7月23日

「テロ等準備罪」ならぬ「演奏準備罪」

この裁判はJASRACの不透明な分配方法に対して行われたものではない。
「こんなやり方じゃ正しく著作権者に分配されないではないか!!」
と声を上げたら、「ライブハウスの経営者」として訴えられたのである。

ではそもそもJASRACはどうしてライブハウスの経営者を訴えるのか?
それは「カラオケ法理」と呼ばれている法律的な解釈により、「カラオケは客ではなく店が歌っている」という考えによるもので、カラオケ店から著作権料を徴収する方法として苦肉の策として考えられた法解釈である。
デジタル時代の昨今においてもこの考えはまかり通っていて、それに対しては問題視する声を上げる著作権学者は少なくない。

逆に言えばJASRACにとってこんな便利な法解釈はない。
カラオケ屋からもライブハウスからも、店から毎月決まった額を徴収していればよいし、そのような「包括契約」を結んでしまえば、もう他の著作権業者がこの「演奏権」という分野に新たに参入出来る余地はなくなる。
ライブハウスからすればもう「みかじめ」のようなお金は毎月払っているのだ。どうしてまた新たな業者に毎月いくらか払わねばならない!? じゃあその新しい業者の曲はもううちでは演奏させない!! となるのは当然である。
放送業界では同じようなことが起こって、JASRACは最高裁で敗訴している。


それでも「演奏権」という分野ではまだまだJASRACの独占状態で、今のうちになるだけ「囲い込み」をしときたいという考えもあるのだろう。この「カラオケ法理」というもの解釈をJASRACはどんどん広げてゆく・・・
そして今回のこの裁判の判決である。

それに関してはいろんな著名な著作権学者が法律会で意見を出されているが、特に東洋大学法学部の安藤和宏教授は最高裁に対してこのような意見を書いて下さった。

【判例評釈】
飲食を提供するライブハウスにおいて演奏者が主催するライブ演奏の主体はライブハウスの経営者であるとして演奏権侵害が肯定された事例
知財高判平成28年10月19日(平成28年(ネ)10041号)Live Bar事件
東洋大学 法学部 安藤和宏


この先生が危惧してらっしゃるように、これがまかり通れば、「レンタル・スタジオ、リハーサル・スタジオ、レコーディング・スタジオや、楽器が設置されている公民館、市民センター、市民集会所、あるいはマンシ ョン等が提供している楽器設置型の共有スペース等の経営者にとっても演奏主体性が認められる可能性がある」・・・つまりJASRACは今後、音楽教室に続いて練習スタジオや公民館にも「売上の何パーセントよこせ」などという主張をして来る可能性があるということである。

私は、市民センターで音楽を演奏して金銭をもらうこともある。たとえばとある企業のイベントに出演してギャラをもらってドラムを叩いた。
毎年夏に開催している「日中友好こども(大人も可)サマードラムスクール」は、今年は合宿出来る貸しスタジオで行われる。
このスタジオではウェブサイトで「日頃お世話になっているファンをつれて一緒にリハツアー!最終日は80畳で打ち上げスタジオライブ!」といった使用を歓迎しているが、料金を取ればそれは立派な商業活動である。
JASRACはコンサートホールでは演奏の主体を「出演者」ということにしていて、ライブハウスでは全く逆である「小屋の経営者」としている。
ライブハウスとコンサートホールのはっきりとした線引きはない。
コンサートホールより大きなライブハウスもあるし、飲食を出すコンサートホールだってある。
JASRACがライブハウスだと思えばライブハウス。そこで演奏するなら経営者が金払え!!
(後の項で触れるが、JASRACは「出演者からの使用許諾は認めない」とこの裁判でも明言していたが、これは実は重大なる違法行為である)
まあJASRACにしてみたらとにかく何でもかんでもライブハウスと同じように扱ってしまえば確実に毎月決まった「上がり」が来るし、そこにはもう他の著作権業者は入れないし万々歳なのである。

この判決が確定したことをいいことに、音楽教室の次には楽器さえ設置しれいれば市民センターや貸しスタジオの経営者などを訴えて来る可能性もあるということだ。
「テロ等準備罪」ならぬ「演奏準備罪」のようなものである。

日本の音楽が危ない!!

・・・執筆中、こちらで発売支援をお願い致します。

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2017年7月21日

全国のJASRAC会員の皆様に警告!!

この「活動報告(https://camp-fire.jp/updates/36399#menu)」のページで、執筆中の本の内容を少しずつご紹介しようと思っている。何より裁判の中で私が体験した「これは危ない」ということを先に書かせて頂きたい。

私は昔、事務所の人間から「会員になっておけば色々得だよ」と言われていたので、何のことかあまりわからないまま「JASRAC会員」とやらになっていた。
知り合いの音楽家の中にも会員は多いが、私のように何が得なのかもわからないままいつの間にか会員になっている人も多い。
いや、自らが会員かどうかもわかってない人も多いようだ。

私がこの契約の存在を強く認識したのはこの時である。
ファンキー末吉ブログ「ご自由にお使い下さい」
http://www.funkyblog.jp/2010/11/post_563.html

これは
「著作権登録したって自分で演奏しても著作権料取られるわけだし、ライブハウスなんかで演奏されても自分にちゃんと戻って来やしないんだから、だったら人に自由に使ってもらえばいいじゃん」
という考え方なのであるが、実はこの時点で私は初めて弁護士にこの会員契約のことを聞かされた。

会員の方が作った全ての楽曲は、作った瞬間に未来永劫JASRACのものです!!
あなた方は知らず知らずのうちに、そのような契約を交わしているのです!!

つまりこういうことである。
あなた方の全ての楽曲はあなたのものではなくJASRACのものなので、勝手に「自由にお使い下さい」などと言うとそれは「違法行為」!!
それだけではない。作詞作曲などでは印税制度ではなく「買取り」というやり方で一括でお金を受け取る支払い方もあるけれども、当然ながらあなた方に権利はないので勝手に「買取り」などでお金を受け取ることは「違法行為」!!

当時は著作権業者はJASRAC独占の時代だったのだから「あなたが作った作品は将来に至るまで全てJASRACのもんとなりますよ」と言われたって、どうせJASRAC以外にお預けする著作権団体はなかったのだから誰も気にしていなかったが、今のこの時代にこんな契約がまかり通っているのもおかしな話である。

当然ながら弁護士は「そんな契約はもう解約しておいたらどうですか」と勧めたが、JASRACのような団体はこれを盾に著作者を告訴したりしかねない団体である。
「もし私が先に解約したとしたら、何も知らない他の会員の方々がいつかJASRACに訴えられることになる」・・・そう思ってわざとそのままにしていた。

そしたら裁判の中で案の定やって来たのだ。

ーー引用ここからーー

「原告第3準備書面」p33、34
5 原告に作品届を提出しなくても著作権が移転すること
被告らの主張には、ほかにも,著作権法の規定を無視し又は自ら締結している契約の条項を無視するものが多数存する。そのようなものの一つとして、原告と著作権信託契約を締結していても、委託者には自ら著作した著作物を委託しないこととする裁量権を有するとの趣旨の主張を挙げるこ とができる。
すなわち、委託者は信託契約約款31条1項6号によって「委託者が新たに著作物を著作したとき」は原告に対してその旨を通知すべき義務を負っている(同義務の履行の方法は「作品届」を提出する)のであるが、被告末吉は、この通知義務を負っていることを無視して、委託者である被告末吉が「作品届」を提出しなければ、その著作物は自己管理に属するという主張を繰り返す(調停時の準備書面である甲31の2~8頁,乙28の 1~ 2頁)。
そもそも、委託者は、信託契約約款3条1項において「将来取得するす べての著作権を・・・・・信託財産として受託者に移転」することを約しているのであるから、被告末吉のいうようなご都合主義がまかりとおるはずはない。しかし、他を非難するのに急な被告らは、このように初歩的な誤りにも気づかないようで、本件訴訟においても誤解に基づく主張を繰り返している。
この誤解は,被告末吉が 「作品届」を原告に提出することさえしなければ、誰がどこで当該著作物を演奏利用しようとも、原告の著作権を侵害することにはならないとの恣意的な議論に結びついてゆくことになる。

ーー引用ここまでーー

作品届けなど、そもそも発売でも決まって共作者の同意がなければ出せないではないか!!作ってすぐ提出など到底不可能である・・・
それに今のこの時代、共作者が別の著作権団体に預けたいと思ったらどうすればいいと言うのだ?!(また、JASRACがこの裁判で「著作権侵害」として提出した楽曲の中には北朝鮮の作詞曲もあり、今の国際情勢でこの団体が権利を管理することは不可能である:https://youtu.be/Q05d_mX5hwU

そう、JASRACがここで言ってるのは「契約違反」などではない。裁判には「著作権侵害」として提出して来たのである。
つまり自分の作った未発表楽曲を勝手に演奏したら「著作権侵害」、こんなことがまかり通ったら「まだ未完成だけど試しに演奏してみよう」なんてことも出来ない話になる。

今までJASRACがこれを盾に著作者を訴えたことはない。
しかし今回、JASRACは私が他のライブハウスで演奏している現場にまでやって来て、著作権登録していない曲なども「著作権侵害」として裁判所に提出した。

つまりこれは「会員になってる音楽家をいつでも訴えることが出来るんだぞ」と主張しているようなものである。
末吉はJASRACに逆らったからやってやったが、従順なヤツは訴えないでおいてやろう、私にはこの団体がこう言って薄ら笑いを浮かべているようにしか思えない。

従順な音楽家はそのままでいいだろう。
私は「役目を終えた」とばかりさっそくこのバカな契約は即座に解約した・・・

「日本の音楽が危ない~JASRACとの死闘2862日」執筆中、こちらで発売支援をお願い致します。

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2017年7月12日

最高裁上告棄却

2017年7月12日、最高裁判所から上告を棄却するという通達が来ました。
これによって法曹界ではいろいろと問題視されていた先日の高裁での判決が確定することとなりました。

【鑑定意見書】
平成28年12月26日神戸大学大学院法学研究科教授 島並良
http://www.newsbattle.ws/wp-content/uploads/2017/04/1a58befff3c81d6c400ae236cd1d1e0d.pdf

【判例評釈】
飲食を提供するライブハウスにおいて演奏者が主催するライブ演奏の主体はライブハウスの経営者であるとして演奏権侵害が肯定された事例
知財高判平成28年10月19日(平成28年(ネ)10041号)Live Bar事件
東洋大学 法学部 安藤和宏
http://www.newsbattle.ws/wp-content/uploads/2017/04/5b2fc5e5ad8f285d5cd13ebf30dc5469.pdf

お時間のある方は是非この論文をじっくりお読み下さい。

私ファンキー末吉はこの裁判中「貝」になって口を塞ぐことを余儀なくされて来ましたが、もし「ファンキー末吉の口を塞ぐこと」が大きな目的だったとしたらそれも今日までの話です。

この裁判は店に著作権料を支払えというものでしかなく、
その集めた著作権料をどのように分配されているか、
「包括契約」という「ブラックボックス」に入れられて闇から闇へと葬られて来たことについては一切触れられておりません。

むしろ新たな戦いは今日この瞬間から始まるのです!!

もう誰も私の口を塞ぐものはいない!!
手始めに私はこのJASRACとの死闘全2862日の記録を本に綴ります!!
どんな世の中になってもペンの力は何よりも強いと信じています。

また、裁判中は何か発言すると全て揚げ足取りのように裁判で利用されて来たのでちゃんとお礼を言うことが出来ませんでしたが、ここに改めてファンキー末吉支援者の会の皆様、そして今まで支援して下さった方々に心から御礼を申し上げます。

皆様のお陰で私は今も元気です。
戦う余力もまだまだあります。

まずは本の執筆です。
「勝つためには手段を選ばない」と言われたJASRACが実際どんな汚い手法を使って裁判を行なって来たのかを白日の下に晒します。

そして次の戦いはもうすぐ始まります。

ps.クラウドファンディングで本の出版を宣言しました!!

ご支援のほどよろしくお願い致します!!

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2015年10月19日

Avexの記事を受けて

私は現在まだJASRACとの訴訟が続いており、
私のブログを毎回JASRAC社員総出(かどうか知らんが)でチェックして、
その言葉尻などを使ってあの手この手で攻撃して来るやり方にいい加減心折れて
「ブログなんかやめちまえ!!」
と思ったことも何度かあったけれども、
まあそれは自分にとって「負け」なので、今回のことに関してもやはり何かコメントをと思い、ペンを取らせて頂きました(パソコンで打っててもこう言うのだろうか・・・)。

私の方の裁判は「著作権料払え!!」と言って訴えられてるわけで、
ちょっと見「全然関係ないやん!!」と思うかも知れませんがそうではないのです。

そもそもイーライセンスがJASRACと最高裁まで争ったのも、
「全ての放送局で包括契約なんかで契約されてたら、うちの曲かけた時に
"著作権料ちょーだいね〜"
なんか言ったら
"じゃあお前んとこの曲かけないよ〜だってJASRACはかけ放題なんだも〜ん!!"
なんて言われちゃうでしょ」
ということである。
(実際そうなったから訴訟になっている)

昔から放送局では「サンプリング週」なるものがあって、
包括契約で支払った著作権料はその週でかかった楽曲の統計によって支払われて来た。
(ライブハウスの包括契約で集められた著作権料はどこにあるのか絶対に公表しない「モニター店」による絶対に公表しない「サンプリング結果」によって分配されるのと同じ)

Runnerとかヒット曲を持ってる人はええけど、
そのレーティング週に放送されてなければ他の日に流れた曲に対して印税が支払われることはない。

まあ放送局が放送楽曲を全曲手書きで書いてた時代には「ほな曲別分配しまひょ」となっても無理だっただろうが、今のようにデジタルになったらそのシステムを構築するのは非常に簡単・・・
というわけで時代は変わり、司法判決を受けてついに「ほな曲別分配にしまひょ」ということになったのだ!!


さてこの流れをライブハウスに置き換えて考えてみたらどうだろう・・・

ライブハウスでは驚くべきことに今だに手書きで入力させられている。
作詞者作曲者名をJASRACの作品データベースで検索しても、
それを直接出力することは出来ず、わざわざそれを手書きで写すことを余儀なくされている。

「いやJASRACは既にこんなシステムを作ってるよ、知らないの?」
などという反論はやめて頂きたい。

私が知らないわけがない、
これは私としては「ファンキー末吉支援者の会」が構築したこのシステムに対抗すべく、いわゆる私への「訴訟対策」として急遽「包括契約を結んでいる人にだけ」に解放したシステムだと私自身はそう考えている。
(そうすることによって包括契約の鉄板は崩れないからね)

チュートリアルによると「ファンキ支援者の会」のこのシステムの最大の弱点は「JASRAC検索」からデータを直接引っ張ってこれないところ」だという。

つまりJASRACがそのブロックを解いて、他のデータベースに出力を許可するか、
もしくは早い話がJASRACのこのシステム自体を「包括契約してる人にだけ」ではなく広く一般に開放すればもう今やこの世界も「デジタル」の時代となる。

何故それをしない?・・・
「それをされたら困る理由があるのでは?」と考えるのは邪推か?・・・

考えてもみて頂きたい。
もしこのシステムがイーライセンス等別の全ての著作権管理団体の楽曲に対応してシームレスにそれが出力できるとしたらどうだろう・・・

演奏者は自分の演奏した楽曲がどこの管理楽曲であるかなど全く関係なく、
曲順表を入力するがごとく普通にこれを入力すればそれでいい。
店が払うのか演奏者が払うのか、とにかく支払うべき著作権料、それぞれの著作権団体にいくらと納められて、それが確実に著作権者に「曲別に」分配されるようになる。

私は今回のこの訴訟の中で常に疑問だったことは
「JASRACはどうしてこうも包括契約にこだわるのだろう」
ということだった。

そして何故「演奏権を除く全ての音楽著作権の権利を」なのだろうかと疑問を持った人、
「演奏権もJASRACから引き揚げればいいじゃん」などと思った途端にこの二つは繋がらないか?

この権利だけがまだ包括契約によってJASRACの独占状態にあること・・・

つまり放送業界と全く同じ!!
JASRACがライブハウスと包括契約している限り、
「じゃあうちの曲演奏したら個別に著作権料ちょーだいね」
などと言おうものなら放送局と全く同じ結果、
もしくは「じゃあうちも包括契約で」などと言おうものなら、
「ほなうちも」「ほなうちも」と全ての著作権管理団体が月々いくらの包括契約料を請求して来てライブハウスは潰れてしまう。

ちなみに
「ライブハウスは包括契約だけじゃなく曲別分配の契約も締結出来ますよ」
と書き込みした人がいたが、それは大きな間違いである。

JASRACは調停の時から「包括契約以外認めない!!」と強く主張している。
「曲別分配のシステムはない!!」とか「末吉はありもしない契約方式での契約を主張している」とも・・・

こちらの第一ラウンドの結論は今年いっぱいには出るだろう。
(まあ勝っても負けても第3ラウンドまで行くらしいが・・・)

JASRACはあれほど頑なに譲らなかった「包括契約」を譲ってこちらが要求し続けている「曲別分配」を呑むのか。

これを呑んだらライブハウスも放送業界と同じく曲別分配に移行してゆくのか・・・
呑まなかったらイーライセンスはまた放送業界と同じく独占禁止法に違反するとJASRACを訴えるのか・・・

私の戦いは大きな戦闘機に竹槍で向かって行ってるようなものかも知れないが、
この後ろにこのようなもっと大きな戦いが控えているぞと思うと、
私にとってみたら非常に心強いニュースであった。

Posted by ファンキー末吉 at:13:44 | 固定リンク

2015年9月 2日

英樹さん、行ってきたよ〜あんたの気持ち背負って・・・

あんたがねぇ、またわざわざワシの誕生日なんかに逝っちゃうし、
そしてわざわざワシがぽっかりスケジュールが空いてる日に葬式なんか・・・

しゃーないから生まれて初めて喪服買いましたがな!!

初めて行った洋服の青山、
吊るしで2〜3万で買えるのかと思ったら、
よう考えたらワイシャツからネクタイ、ハンカチから肌着、
革靴から靴下まで買わないかんから全部で7万円(>_<)

「かっかっかっ、あんたもいい歳なんだから礼服ぐらい買いなはれや〜」
あんたの高笑いが聞こえて来ましたわ・・・

その時は思わず天に向かって睨みつけてやったけどな、
「え?礼服?・・・」
この服ってちゃんと礼服として結婚式とか・・・裁判とかに使えるんや・・・!(◎_◎;)

思えばそれもこの日これを着て行くためやったんかもな・・・

英樹さん、今回JASRACとの裁判に陳述書書いてくれて本当にありがとう。
今回実は英樹さん・・・証人として申請してたんよ・・・

もし一緒に法廷に立ってたとしたら、
ワシこのスーツないっつうことやから果たしてどんな服着て行ってたんやろな(笑)

初めての法廷、人証尋問・・・ハンパない!!・・・命がけ!!

汗も出て暑かったけどワシは上着も着たよ。
一緒に戦いたかったからな・・・

終わったら全身の力が抜け落ちて涙が出て来た。

審決にはまだちょっとかかるらしいけど、
勝っても負けてもまだ1ラウンド目、
あと2ラウンドあるらしいからな、また一緒に戦おう!!

SaibanSuits.jpg

東京地方裁判所隣の日比谷公園にて

Posted by ファンキー末吉 at:21:02 | 固定リンク

2015年8月21日

ライブハウスで徴収された著作権料は何処へ?

シンガーソングライターの中根しほりさんという方が、ご自身のFacebookでこのような書き込みをしてらっしゃるということで、
ご本人の承諾のもと、ここにシェアさせて頂きます。

----------以下引用----------

最近、あちらこちらで、ちょっとびっくりするくらい私の耳にも入ってくる
Buono!に提供した「初恋サイダー」、アイドル界隈で歌われすぎ現象(←という名前も付いているらしい。)について。
http://www.colorful-hp.net/archive/entry-9655.html
(作曲者の知らないところでこんなことになっていたとは∑(゚Д゚)w)
昨日の中学生シンガーちゃんも
小学生の時に「初恋サイダーを誰よりも力強く歌う女の子」として知られていたらしい。
その他、1回アイドル系イベントがあるとかなりの確率で多くのグループが初恋サイダーをカバーしている
とか、1回のライブで連続10回
初恋サイダーを歌ったアイドルがいますよ
とか、日々、いろんな人に言われるようになったここ1、2年くらい?
へええ、そんなに歌ってもらってるの!?
と不思議な気持ちなんですが
その割に
いろんなひとに「印税すごいんじゃない!?」とか言われて
JASRAC明細を見ると
「??・・・こんなものなんか。。」
という程度。
1、2年前の6000円(!?∑(゚Д゚))とかよりはましになってるけど
ライブハウスでよく歌われてるとなると
例の「包括契約」が立ちはだかるわけですな。
ライブハウスはちゃんと申請出してるけど、無作為で曲を集計して、一部の作家にしか分配されない、というやつ。
そのへん実際はどうなんだろう
とずっと疑問だったんだけど、JASRACに問い合わせてみたら
「無作為に抽出された一部のライブハウスから集計・計上されたものがすべて分配されております。」
はい、知ってます。
無作為に抽出されなかった分は計上されていないということですよね?
・「そうです」←いつもの担当の人
・「いえ、すべて計上され分配されています」← 取り次がれた別部署の人
いやいやwwすべてじゃないですよね?
包括契約なんだから。
「いえ、すべてです」
無作為に抽出されたライブハウスのみですよね?
「抽出された分はすべて・・・」
だから、抽出されてないところで歌われた分は計上されてないですよね。
「・・・そうです」
じゃあすべてじゃないですよね?
なんですべてと言うんですか?
「・・・」
「いつどこで演奏されたかということをお調べ頂いて、ご報告いただければその分は分配になるかと思います。」
各ライブハウスが申請書を提出していると思いますけど、無作為に抽出されなかったライブハウスからの申請書はデータとして残していないということですか?
「・・・そうです。」
個人で把握しきれない分を、調査するのがJASRACという機関のお仕事ではないのですか?
「中根様の方でお調べいただいて書類をご提出いただければ。。」
みたいな、とてもあやふやなかんじでした。
別にお金をもっとくれよ!
という話じゃなくて、包括契約のこともわかってますから、その上で現時点で計上されてないけど歌われてる分を調査してもらえないんですか?
という疑問がここ1、2年あって
ふと今日確認してみたんですけど
普段担当の内国資料部の方は、普通に正しいことを説明してくれましたが
取り次がれた先が
「すべてに分配されてます」
とか嘘を言い張るので、びっくり∑(゚Д゚)
その上
「内国資料部の者の説明に問題があったかと思うので、話をして再度ご連絡します」
となり、
「いやいや!Sさんは間違っていませんでしたよ!そんな必要はありません。」
と言ったのに
内国資料部担当のSさんから折り返しがあり
「私の説明に問題があったようで大変申し訳ございません。。」
と謝罪され
「いやいや!Sさんは間違ってませんし、何も悪くないですよ∑(゚Д゚)」
と、妙なことに。。
なんで全部に分配されてるなんて嘘を言ったのか。(言葉のあやだとおもうけど、大人の言い分ではないと思う)
やはり、包括契約は穴だらけですね。
とりあえずの結果、無作為に抽出されていない分のデータは計上されていないし、作家にももちろん分配されていない、JASRACでは計上された一部のもの以外は調査もできない、とのことでした。
全国のライブハウスやが泣くぞ。。
いろいろ、あちこちで問題になったりして、けっこう有名な話ですが
こんなに歌ってもらってても、そんなに作家に還元されるわけではない、というか、ライブハウスが包括でも支払ってる分が、一部にしか還元されていないとなったら、
納得できない人はたくさんいるんじゃなかろうか。
今後はYoutubeふくめ、包括契約が増えていくと、ますます多くの作家に還元されない時代になるのかな。
音楽をフリーでシェアするのが次の時代だ!!
ってみんながなっちゃったら
その聴く音楽を作る人が報われないし先が育たなくなってしまう時代になるだろう。
(専業作家は、制作費0円ですから、印税収入がないとタダ働きみたいなものです。)
一部の強い利権に関わっているひとや
現時点である程度の大ヒットを出したひとにはあまり関係ないかもしれませんが、これからの音楽家にとってどうなんだろう?
ちょっとずつでも、いろんなひとに知ってもらい、考えてもらう機会を増やすことも必要なんじゃなかろうか。

----------以下続報----------

あらためて、「歌われすぎ社会現象」がここ2年話題になってる曲の明細を確認しました。14年3月、イベント使用料」¥2531ライブハウス使用料 ¥0 *\(^o^)/*14年3〜6月分頃の配分。この頃にはもう歌われすぎ現象になってたそう。これは運悪く1円も分配されてない例ですね。ライブハウスが支払ったお金は一体どこへ行ったのでしょう?

Posted by 中根 しほり on 2015年8月20日

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2015年4月29日

最高裁JASRAC敗訴のニュースを受けて

アジア諸国の旅の途中ではありますが、
昨日の最高裁の判決を受けていろんな人がメッセージくれてますので、
このことにも少し触れておかねばと旅レポを中断して少々発言させて頂きます。

訴訟で負け知らずのJASRACが初めて最高裁で敗退というニュースではありますが、内容はだいたいこんな感じ・・・

日経:http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28H41_Y5A420C1000000/

ライブドア:http://news.livedoor.com/article/detail/10059632/

Yahoo:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150428-00000576-san-soci

それに対する日本の音楽これで委員会の考え方表明:http://www.onnsa.jp/?p=392

わかりやすく言えば、ラジオ局など放送業界で包括契約っつうのは、
イーライセンスとか他の業者の参入を妨害するからアカンよ、
という判決が最終的に確定したということです。

これは当然、
将来ライブハウスなんかでもアカンよとなる判例の元となる可能性もあり、
まあJASRACの包括契約に疑問を呈して裁判となっているワシんとこの裁判にも当然ながら影響を与えることとなるだろう。。。

なにせ「包括契約アカンよ、曲別支払いせないかんよ」ということになったとしたら、
そもそもがそれを求めてたワシが訴えられる理由そのものがなくなってしまうのだから・・・


また、「日本の音楽これで委員会」によると、
JASRACはひっそりとこのようなシステムを開始したと言う。

契約施設利用曲目報告システムの運用開始について

包括契約を結んでいるライブハウスしか登録出来ないようなのでワシには中身を見ることが出来んが、
これは将来ライブハウスなんかでも曲別分配が出来るようになる布石となるシステムである可能性も高い。

そうだとすると江川ほーじんのこの入力システムに刺激を受けて大慌てで構築した可能性もある。

そうだったとするといちベーシストが日本最大の著作権団体を動かしたんやら凄いことやのう・・・(笑)


この江川ほーじんのこの入力システム
β版からついに本チャンシステムとして稼働を始め、
チュートリアルを見るに非常に使い勝手がよくなっている。

特に「楽曲を買い物カゴのようにカートに入れる」という考え方を導入しているのが楽曲登録を容易にさせている。

そして「お気に入り」というのが素晴らしい。
よく使う楽曲はこの「お気に入り」に入れておけばいちいち検索しなくてよい。

JASRAC管理楽曲をいちいち手打ちでこれに入力するのは骨が折れるが、
「JASRACがこのシステムを構築したとしたらこんな手間は一切なくなるのに」
という考えがあるから余計におっくうに感じるのかも知れない・・・(笑)

JASRACの新しいシステムの入力方式はこのほーじんのシステムより使いやすいのだろうか・・・

気になるところではあるが、
現状「包括契約を結んでいるライブハウス」以外は使えないのだから仕方がない。

どなたか登録出来る方、使い勝手をレポートしてもらえんかな・・・


あと「日本の音楽これで委員会」は、先日の「報告してみようイベント」を実際JASRACに報告したということである。

こちら

いつ振り込みになるかは定かではないが、
もしいつまでたっても振り込まれなかったらそりゃ大問題だし、
振り込まれたとしたらこれは大きな意味を持つ第一歩である。

なにせ小畑秀光のような激アンダーグランドなアーティストでも、
ライブハウスで自分の楽曲を演奏したことを報告さえすれば著作権料がもらえる時代が来るということだ。

まあ考えてみればお客さんが入り口で支払ったチケット代の中には当然ながら小畑の曲に対する著作権料が含まれているわけだから、それが「サンプリングに引っ掛からなかった」とかいう理由で小畑に分配されないということ自体がどう考えてもおかしい状態なのだ。

「無理だ!」なんかは他にも誰かがライブハウスで演奏する可能性はあるが、
食べたい!食べたい!食べたい!食べたい!餃子!餃子!」なんて曲は本人以外はまず演奏することはないからな、調査としては一番いい例かも知れんな・・・(笑)

振り込まれなかったら大問題、振り込まれたら世の中が変わる!!

なにせ自作曲を演奏している売れないJAZZミュージシャンもみんな、
このシステムを使って同様にJASRACに報告すればよいのだ。
客がその日払った入場料に乗せられてる「包括契約」でライブハウスが払っている著作権料は紛れもなくあなたに支払われるべきものなのだから。

少しでも分配されることがわかったら、
出演者はこぞってこの作品届けを提出する。
そうすればそもそものJASRACの「包括契約」など用をなさなくなるのだ。


日本の著作権を巡る状況が少しずつ変わって来ている・・・
このままいい方に変わっていってくれることを願ってやまない。

Posted by ファンキー末吉 at:11:00 | 固定リンク

2014年12月24日

使ってみた!!江川ほーじん演奏曲目入力システム

革命前夜と題して江川ほーじんが大々的に立ち上げたこのシステム!!
やっと一般ユーザー登録も出来るようになったそうなので、
ロック界いちのパソコンお宅を自称するワシ自身がユーザー登録してみていろいろ検証してみたいと思う。

まずメインページはまだWhat's newの段階だが・・・
R.I.Sメインページ

まあここからいろんなページに入り込んでみようと思う(わくわく・・・)

まずはライブハウスの検索!!
これは別にユーザー登録しなくても入れるページである。

トップページのいろんな項目がならんでいる一番下に
ライブハウス情報一覧
っつうのがあるのでそこをクリックすると現れる。

HojinSystemLivehouseKensaku.jpg

おうっ!!まだ中身は全然入ってないが、
これが完成すればとても便利!!

ワシがひとりドラムなんかでどこかやらせてくれるライブハウスを探す時に、
静岡だったら静岡県のライブハウスとして検索して、
地元の有志が立ち上げたページを見てその連絡先をゲットし、
そこに連絡するというのを各県ごとにやっていたのぢゃが、
このページにあらゆるライブハウスの情報が集まれば、
そういうミュージシャン達はこのページを見れば全国のライブハウスの連絡先がわかるということになる!!(便利)

まあデータベースなので立ちあがったばかりでは赤ん坊と同じで中身は何もない。
これをみんなでよってたかってお利口さんにしてゆけばよいのだ。

とりあえずワシが演奏させてもらうライブハウスは登録しておこう。
みなさんもよく行くライブハウスや近所のライブハウス等よかったら登録して下され。

こちら(ライブハウス登録フォーム)より

さてワシは昨日やったブルームードのライブでの演奏楽曲をJASRACが指定した書式で出力してみたいので、
とりあえずはブルームードをライブハウスとして登録しておいて、次は楽曲である。

とりあえず「作品ID検索」で探してみるが、
当然ながら誰も入力してないんだから演奏楽曲が存在するわけがない。

「入力された情報はデータベースに登録されていないようです。
作品IDの新規登録をお願い致します。」
と出るので、その下の「作品IDの登録」をクリックして入力する。

情報を調べるにはJASRACの検索ページで調べるしかないので、
J-WIDを別タブで開く
をクリックしてそこを開いてみたらあーた!!!


メンテナンス作業のため、下記日程にて作品検索サービスを停止させていただきます。
 ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
2014年12月26日(金)17:00 ~ 2015年1月6日(火)9:00


ってJASRACさん、このシステムの開発を受けて何かこれを妨害するような変更をするの?!(◎_◎;)
そうやとしたら江川ほーじんもよっぽど恐れられたもんやな(笑)

まあでも江川ほーじんがやってることは別にJASRACに敵対することじゃないと思うぞ。
本来ならばJASRACがやるべきことをかわりにやってあげてるだけぢゃ!!

この作品IDの入力ページなんてJASRACが自分の検索ページと連動さえしてくれたら、
これら「作品IDの登録申請」など全く必要のない作業なのぢゃ。

通常データベースを構築する人は(ワシなんかも含めて)まずそれを考える。
JASRACの検索ページで楽曲名を検索してその結果の出力をこちらのフォームに自動入力させれば手間は全然ない。

まあJASRACとしてはそれにプロテクトをかけてるんじゃろう。
だからこのように手入力を自分でいちからやらねばならない。

まあそこに今回のこのメンテでコピペをプロテクトしたり、
その他このデータベースの連携を妨害をして来たとしたら、
いちベーシストの江川ほーじんがそれだけこの巨大企業を脅かしている存在であるということである。

わくわく・・・

しかし悪い方にばかり考えてはいかん。
(いくらバックに優秀なプログラマーやブレインがついているとしても)たかだかいちベーシストが構築したシステムである。
JASRACほどの団体のプログラマーならばこれぐらいのシステムはすぐに構築出来るはずである。

こんな動きすぐにでもやめさせようとするなら、
JASRAC自身がこのシステムを検索ページに埋め込めばそれでいいのだ。
そしたらこの江川ほーじんの一連の動きは全く意味がなくなってしまう。

しかしその代わり今までと違って手書きではなくデジタルで楽曲が入力出来ることになり、
ライブハウスを取り巻く著作権の状況は一変することになるだろう。

江川ほーじんの膨大な労力が捨て石となったとしても、
それで立派にこの世の中は変わってゆく。
革命は成功したということぢゃぞ!!

さてどう出るのかJASRAC・・・1月6日のメンテ完了が楽しみじゃのう・・・


システムの検証を続けよう・・・
ユーザー登録はこちらから誰でも出来るようになったのでとりあえずユーザー登録をしてみる。

登録にはメアドと電話番号が必須で、
ワシは緊急連絡先などもうひとつの電話番号を持ってないので、
しゃーないなぁ中国の電話番号でも入れてやろうかと思ったが、
同じ電話番号を入れたらそれで認識された(笑)

ユーザー登録するとメールが送られて来るので、
そのアドレスをクリックするとログイン出来る。

HojinSystemLogin.jpg

ユーザーとしてログインしてみるとこんなページ!!

HojinSystemUserTop.jpg

おうっ!!なんかワクワクするのう・・・
左側のメニューの中からいろいろ遊んでみる。

まずは演奏曲目の登録というタブ!!
この下に「演奏曲目情報管理」というのがあるので、
それを開いて「演奏曲目の登録はこちら」というのをクリック。

するとこんな画面・・・

HojinSystemSongInput.jpg

一番上の「ライブハウス」というのを先ほど登録した「ブルームード」にして、
あとはライブの情報をインプット、
「ライブ名称」は「TOセッション」、
日付や演奏時間をインプットしたらそれで完了!!

URLなどは、きっとこのライブを録画したYouTubeなどのアドレスをメモ代わりに入れておいて、
後で「この小屋でこんな楽曲をやりましたよ」という証拠に使うためのものだと思う。

演奏曲目情報変更完了
演奏曲目の一覧に戻る

というメッセージが出るが、これって「演奏曲目」じゃなく「ライブ情報」の方が日本語として正しくないか?→ほーじん

次にこの「ライブ情報」に演奏曲目を入力してゆくわけじゃが、
この画面に飛ぶまでがなかなか難しい(>_<)

探してみたら大もとの「演奏曲目情報管理」に戻ったら先ほど入力したブルームードの情報が現れて、
その右側に「演奏曲目の管理」というのがあるのでそこをクリック!!

HojinSystemSongInput2.png

一番上に「演奏曲目の登録はこちら」というのがあるのでそこをクリックして先ほど入力した楽曲を入力してゆくと・・・

HojinSystemSongInputFinish.jpg

ちなみに楽曲を入力するのは非常にめんどくさかったが、
一度入力してしまえば選ぶだけなのでこの作業は非常に簡単!!

ということは、明日、明後日の入力は非常に楽だということである。

次は最終段階「ライブ毎での社交場利用楽曲報告書作成」に進むと、
ワンクリックで入力したデータがJASRACが指定した形式で見事に出力されるではないか!!

misuc_live_20141224-1.jpg
misuc_live_20141224-2.jpg

あと「ご記入者名」が「ファンキー末吉」じゃなく「末吉覚」
もしくは第三者の名前で出力できればいいのだけど・・・ちょっと考えてみて〜→ほーじん

まあでもこれってJASRACの指導によりLive Bar X.Y.Z.→Aで毎回手書きで入力している出演者の人は助かるなぁ・・・
皆さん、是非利用してみて下さい〜

まだまだベータ版なのでいろいろあるが、
いや〜なかなかのもんじゃ!!江川ほーじんよくやった!!!

1月の本稼働に期待!!!

追記:検証はMacBook Pro、OS Yosemiteによって行いました。
Windows、スマホによる動作は上記の通りなのかはようわからん・・・
おヒマなデジタルオタクの方は検証してこのシステム、もっともっと利口にしてやって下され・・・

Posted by ファンキー末吉 at:18:02 | 固定リンク

2014年11月 2日

JASRAC問題江川ほーじんの戦い方

周りがわさわさと騒がしいので見てみたら、江川ほーじんがどえらいことをやり出した!(◎_◎;)

これ・・・江川ほーじんブログ「革命前夜」

まず、江川ほーじんという人間はワシの知る限り「血の気が多い」とか「好戦的」とかいうイメージしかないが、
本人が大人になったのか周りのブレインが素晴らしいのか、
何とびっくりするほどのこのやり方!!

これはもう「戦う」とかいうレベルではない!!
本来ならばJASRACが当然構築せねばならないシステムを、
このいちベーシストが代わりに構築してしまったという話である(凄)

今まで数多くのミュージシャンが、
「ライブハウスで自分の曲を演奏して印税もらったことがないんだよな」
と言って来たが、
この入力システムにちゃんと演奏曲目を入力していればそれがちゃんと既成事実として証明出来る。

支援の会のページの説明によると、
バックに弁護士の先生がついていて、録音さえしていればそれを証拠にその「当然もらうべきお金」を取り返すお手伝いまでしてくれるらしいではないか(驚)。

ワシが最初にJASRACと面談した時に、
「過去にライブハウスで演奏した著作権料を遡って支払うシステムはない」
とはっきり言われた
が、
全てのミュージシャンが「ほらもらってないよ」と言いだしたら、本当に遡って分配するシステムを構築せねばならなくなって来るかも知れない。

「ライブハウスで演奏されたすべての曲を特定するのは利用者にとっても大きな負担となるため」
という理由の下に
「誰にも公開しないモニター店で誰にも公開しないサンプリング結果に基づいて分配しますよ」
と言ってる現状のシステムが、
そもそも「大きな負担になんかなりませんよ」ということになれば、その「包括契約」自体が崩壊してしまうかも知れない。

まさに「革命」・・・

現在その文化庁のお役人さんが言う「曲の特定」とかいう行為は、
演奏者がJASRACの楽曲検索ページを見て自分が演奏した楽曲の作曲者などを調べ、
それをJASRACが指定した用紙に「手書き」で書き込んで、
それをJASRACは職員が「手打ち」でそれを入力して集計しているのであるが、
そもそもJASRACがそこにこの入力システムさえ導入すれば「大きな負担」もへったくれもないのだ。

まだJASRACと契約してないライブハウスは、
予め毎日の演奏曲目を入力しておけば、実際に自分とこが支払うべき金額がいくらであるか、
そして大事なのは分配されるべき相手までが一目瞭然と言う。

江川ほーじんの後ろにいる弁護団の先生が「訴訟を起こされた時に有利」と言うんならきっとそうなのだろう。

JASRACも今までみたいに
「席数がいくつで面積がいくつだから毎月いくら支払いなさい」
とも言えなくなるかも知れん・・・

現在包括契約で支払っているライブハウスも、
その額が実は高過ぎやしないかも一目瞭然と言うので料金の見直しにもいいかも知れんな。

それよりこれ、データを印字やメール送信出来るとしたらかなり便利やなぁ・・・

最近ひとりドラムでアマチュアバンドイベントなんかに出ると、
PA用に一枚、照明用に一枚、まあJASRAC用に書かされた店はまだないが、
曲順って結構何回も手書きで書かないかんのよね・・・

スマホでちょちょいと入力したらそれで済むではないか・・・(便利)

何より現在Live Bar X.Y.Z.→Aの出演者が毎回毎回手書きで書いている曲目リストがスマホで入力出来ることになったらそれはそれでみんな助かるなぁ・・・

12月1日のベータ版公開を楽しみに待つとしよう・・・

Posted by ファンキー末吉 at:02:22 | 固定リンク

2014年4月26日

国会でJASRACに対しての質問が行われた

ファンキー末吉様

末吉さんのJASRACからの訴訟を受けて、私にも何かご協力ができないかと想い、懇意にしている代議士、民主党の玉木雄一郎議員に相談しました。

玉木さんは私の地元香川県では「熱い男」として有名で、曲がったことや不正が大嫌いな人物です。

今回、私からの相談を受けて、JASRACについていろいろと調べてくれました。
サンプリングのやり方や職員の給料に至るまで不透明な部分が多いということで、なんと昨日、JASRACについて国会で質問をしてくれたのです。

http://youtu.be/hSrHhh0bnCo

※国会での質疑の様子です。
  PC画面をiPhoneで撮影したため、画質や音声が悪いのですがご容赦ください。

今回はここまでで時間切れとなりましたが、何よりも「国会」という貴重な時間の中で取り上げられたことは、とても大きな前進だと思います。

玉木さんは国会のあとすぐに私に連絡をくれ、今抱えている案件が終わったらこの問題を本格的に追求をしてくれるとのことです。

国会議員が国会でJASRACのお金の流れや管理方法について質問すれば、関係官庁は動かないわけにはいかないと思いますので、今度こそ公明正大な場所で答弁してもらわないといけません。

そのステージとして、「国会」は最高の場所だと思います。

つい先日、玉木さんに相談したばかりにもかかわらず、すぐに行動を起こしてくださった玉木さんや事務所の皆さんにはとても感謝しています。

玉木さんによる今後の「追及」にご期待くださるとともに、この偉大なる第一歩をブログ等で皆様にお知らせいただければ幸いです。

香川県在住自営業Uより

Posted by ファンキー末吉 at:19:39 | 固定リンク

2013年12月26日

膨大な裁判費用

ついに裁判が始まります。

テレビなどで見るように実際に自分が法廷にに立って向こうの弁護士に厳しく尋問されるのかと思ってたら、
こうして弁護士を立てて全てを委任して裁判をやる場合
(それがほとんどなのでしょうが)、
被告人本人が尋問などを求められたとき以外は出廷することの方が少ないそうです。

この裁判は数年かかります。
早くても1〜2年、こじれればもっと長くかかるかも・・・

それを私の代わりに戦ってくれる弁護士にお支払いする報酬、
これがひとりの弁護士で少なくとも100万以上、
更に著作権の専門家、独占禁止法の専門家の弁護士などを呼んだらもっとかかる、
というのはその仕事量を見れば、考えようによっては安いと言えるかも知れません・・・

弁護士というのは通常は「時給」で、
飛び込みで弁護士事務所の門を叩いて、
例えば離婚の相談などふんふんと聞いてくれて、
じゃあ案件をまとめてメールしますよと言ってそれをふむふむと考える時間も全て時給である。

まあ時給がLive Bar X.Y.Z.→Aのバイトのように800円というわけはないので、
数年この事件を担当するだけで時給換算すると1000万は超えるだろうという話です(怖)。
(もちろん時給で請求せずに額を決めてくれますが)

しかもこの「弁護費用」というのは勝っても負けても払わなければならない。

負けたら現在JASRACから損害賠償他で請求が来ているのが600万以上。
おまけに現在進行形で毎月7万円以上の損害賠償額が加わり、
裁判が長引けばそれに延滞料金も加わる。

おまけに負ければ店は営業出来なくなるから、
物件を現状復帰で解約して出てゆくのを含めたら軽く1000万の借金を被ることになる。

しかし勝ったら勝ったで実は問題なのです。
なぜなら向こうは負けたら必ず控訴して来る会社なのですから・・・

高裁、そして最高裁へと更に2回この戦いは続き、
そうなれば裁判は更に高度となり弁護費用はもっとかかることとなる。

結局勝っても負けても私には1千万近い借金が残るだけの戦いなのです。

そんな私を見るに見かねて、
とある方が「ファンキー末吉支援者の会」というのを作ってくれました。

金がある時はぱーっと使い、
なくなったら「何とかなるさ」と借金をするキリギリス人生で、
こうして自分に身に降り掛かった火の粉を払う経済力もない自分が歯がゆいですが、
戦争というのは金がある方が勝つというのも真理で、
「あったら必ず勝てる」というものでもないのですが
「なければ確実に負ける」というのは事実です。

少々の掩護射撃でも非常にありがたいですし、
何よりもこうして応援してくれるという「気持ち」がとてもありがたいです。

私の来年もこの戦いで明けるでしょうが、
皆様の来年がよい年になりますようにお祈り致します。

そして次の世代に残すこの世の中が少しでもいい世の中になりますように。

よいお年を。

Posted by ファンキー末吉 at:08:56 | 固定リンク

2013年11月23日

JASRACから訴状が届く

JASRACのHPにはLive Bar X.Y.Z.→Aを提訴したという記事が早くから掲載されていたが、いっこうに訴状が届かない・・・

昨日ライブ前に不動産屋から電話があり、
店の契約書を見せてくれって言われてたの忘れてたんですが提出してもいいですか?」
と今更のように言うので、
「ああ、これが来てないから訴状を作れなかったのかな」
などと思ってたら、いきなり嫁から
「東京地方裁判所から分厚い封筒が届いたよ」
とメールが届く。

いや〜「被告人」ってショック大きいなぁ・・・あやうく倒れそうになりました(笑)

小畑秀光がよく「ファンキーさんは僕と同じ病気です」と言うが、
それって「双極性障害」?つまり躁鬱病?・・・

まあ常に「躁状態」で仕事をしていると言うのだが、
ちょっとしたショック、例えばモノを失くしたとか、
飛行機乗ってマイレージつけ忘れたとか、そんな小さなことで落ち込むことはある。

今回のツアーでもガソリン入れてTポイントつけ忘れてあわや落ち込みそうになったのを気力で持ち直したが、この「被告人」は相当ショックが大きかった・・・

これって指定された日に法廷に行かないかんのな・・・
たまたま都内近郊でのライブの午前中やったんで大丈夫やったけど、
今後ツアー中とか中国でいる時とかどうなるんやろ・・・

また訴状が分厚過ぎてスキャン出来んと言うので、
訴状を見てないので何とも言えないが、
この状況でどうやってJASRACは「勝てる」と踏んでいるのか、その辺がどうもよく理解が出来ん・・・

理解出来んと不安感がつのるのでよけいローになる・・・

そんな精神状態を打開してくれたのが昨日のライブハウス「飯田Canvas」のオーナー桑原さんの話である。

聞くにこの店、元々は地元のJazz関係の人達とJazzクラブとして立ち上げたが、
経営がうまくいかなくてその人達は撤退、
でも「音楽を発信する」という意味でこの場所は畳みたくない。

そこで考えたのが、そう思う人達が集まって、
「儲ける」という発想を全て捨てて「持ち寄り」で運営していると言うのだ。

家賃やいろんな支払いもあるし、例えば生ピアノのライブがあると調律もせないかんし、
ライブの度に1万円以上かけて調律してたら「儲け」にはならんが、
それをやらんかったらライブも出来んので、
「金がない時にはある人が払って続けよう」
で、もう20年も続けていると言うのだ(驚)

Live Bar X.Y.Z.→Aもまるで儲かってない上に「裁判」となるとやはり莫大な費用が必要となる。

訴状を見てないのではっきりとしたことはわからんが、
弁護費用だけで100万単位であろうと思われる・・・

博打もそうだが戦争は必ず金のある方が勝つ。
「JASRACという会社は負ければ必ず上訴する会社ですから、この案件もきっと最高裁まで行くでしょうねぇ」
と弁護士は言うが、
「こりゃ裁判費用だけで潰れるな」
と思って戦う前から落ち込むところをこのお話で救われた。

「この店を潰すな」というムーブメントさえあれば何とかなる!!

潰れそうになったら募金も募るし、
経営が暗礁に乗り上げたら新たな経営者を募る!!

その時にはみなさん、是非協力して欲しい!!

Posted by ファンキー末吉 at:09:06 | 固定リンク

2013年11月 2日

JASRAC独占禁止法違反のニュース

公正取引委員会が「独占禁止法違反には当たらない」とした判決を東京高裁が覆したというニュースは、
いろんな人がメッセージやツイートでも知らせてくれたが、
もちろん私自身も興味深く調べただけでなく、
弁護士からもすぐに電話がかかって来た。

これはまあわかりやすく言うとこういうことである。

昔は他の業者はこの業種に参入出来なかったので名実共にJASRACの「独占」であったが、
2001年に法律が変わって今ではイーライセンスを始めいろんな業者が参入出来るようにはなり、
音楽業界ではJASRAC以外の著作権団体に著作権を管理してもらおうではないかという動きもあってイーライセンス等の他の業者も頑張ってはいるものの
そのシェアはまだせいぜい1%ぐらいのもの。

そしてそのほぼシェアを「独占」しているJASRACは「包括契約」という方法で放送局等から著作権料を徴収している。

このブログでも争点となっている「包括契約」でその中身を公開しない現状では分配は事実上「好き放題」。
放送局などの場合には「サンプリング期間」に流された楽曲リストに基づいて300億円近い著作権料を分配している。

当然ながらその期間以外に流された楽曲の著作権者には何も分配されない。

それに対してイーライセンスは1曲ごとに徴収する方式を取っているのだが、
放送局にとってはこれは少々メンドクサイ・・・

JASRACの場合はどこに分配されるかわかんなくてもとりあえずは金さえ払っておけばよいから簡単である・・・

だからイーライセンス管理楽曲を流したらイーライセンスから「1曲ぶん下さい」と言われてもメンドクサイので、じゃあ
「うちの放送局ではJASRAC管理楽曲以外の楽曲を流すな」
というお触れが出ることとなる。

そうすると結局誰もイーライセンスとは契約したくなくなるからますますJASRACの「独占」は進むという図式である。

ここまで来るともう放送局とJASRACの「癒着」やな・・・

「これではいかんでしょ」
という判決を高裁が出したというのが今回の事件である。

「包括契約」と「1曲ごと」との戦いのようにも解釈される向きはあるが、
実はイーライセンスとか他業者も全部「包括契約」にされてもこれは困ったことになるのぢゃよ。

想像してみて欲しい。
現在おそらくLive Bar X.Y.Z.→Aぐらいの規模の店なら月に3万払えば、
まあ誰に分配されるかはわからんが法律的にはJASRAC管理楽曲は使い放題になるが、
じゃあ他の業者の管理楽曲だってあるんだから、
ある日突然イーライセンスが、
「月に1万円払いなさい!!」
他の業者が
「月に5千円払いなさい!!」
そして全ての業者が我も我もと徴収に来られたらたまったもんじゃない。

本来ならば使った楽曲に対して1曲ずつ著作権使用料を支払うべきなのぢゃよ・・・

今は昔と違ってデータのデジタル化が進んでいるので
全ての使用楽曲のデータをデジタル化して共有することは十分可能やし・・・

でもJASRACはこのデジタル時代に今だにうちの店も含めて手書きの用紙を配布して、
それを手書きで記入したものを職員が手打ちで入力して集計している・・・

「ほらね、メンドクサイでしょ。だから包括契約にしなさい。その代わりどういう基準で誰に分配したかは公開しませんよ」
というのが現状なのである。

うちはJASRACに対して
「包括契約以外の支払い方があると言ったじゃろ!!そのように支払わせろ!!」
と言ってるものであるから、この独占禁止法がどうたらというもの店とは直接関係はないが、
包括契約しか選べない現状が変わってゆくという意味では大きいことである。

「包括契約」を巡って八王子の小さなライブハウスが竹槍で戦争をしかけていたら、
いきなりB29(古っ)が飛んで来てミサイルをぶちかましだしたようなもんである。

JASRACもこれだけ大きな戦いを仕掛けられたらもううちの竹槍なんかに構ってられない状況かも知れないが、もう既に戦いは始まっている。

ツアーが終わって来週東京に戻ったらさっそく弁護士とミーティングである。

Posted by ファンキー末吉 at:15:27 | 固定リンク

2013年10月25日

JASRACが訴訟準備を・・・

JASRACの弁護士からLive Bar X.Y.Z.→Aの大家宛に書簡が送られて来た。
「損害賠償請求準備のため賃貸契約の内容を教えて欲しい」
と・・・

なぜこの時期に?・・・頭をひねらざるを得ない。

今回JASRACが簡易裁判所に持ち込んだ調停において、
最終的にはJASRAC自らが「調停不成立」に落とし込んだ。

著作権侵害にも時効があるらしく、
JASRACが調停で提出した資料の期日が店がオープンした日ではなく中途半端な期日であったのはこの時効の期間を考慮してのことであったらしいが、
調停不成立を受けて、もしJASRACが一ヶ月以内に訴訟を提起すればその期日は次の訴訟の場でも有効となるが、
一ヶ月以内に提訴しなければ、その時にJASRACが提起した資料のほとんどは時効となってまた新しい期日から後の案件となって訴訟せねばならない。

手っ取り早く言うとJASRACは時間が経てば経つほど金を取りっぱぐれるわけだ・・・。

だからワシは調停不成立から一ヶ月は静かにしていた。
当然JASRACは訴訟を提起するだろうと思っていたからである。

その間にやるべきことは、この一連の騒動を本にまとめるための資料作りと、
そして現在出演者から預かっている著作権使用料を法務省に供託すること。
もともとはこちらとしては「金なら払う。だからちゃんと分配しろ」というものなのだから、
こうして法務省に供託すれば現実的には「支払った」ということになり、法律的には何の落ち度もなくなる。
受け取らないならそれはJASRACが悪いのだ。

当然この時点でJASRACがそれを受けて再び訴訟を起こす可能性があり、
ワシとしてはそれが「宣戦布告」の引き金となるのだろうと想像してた。

タイミングとしては来年か、まあ本が出版されたらそれを見てまたJASRACも動くだろうからその頃に供託をと考えていた。

しかしながら今回は思わぬタイミングで、
しかもJASRACが有利ではない今それを行う意味がよくわからない・・・
どうせやるなら調停不成立一ヶ月以内にやればよかったのだ。

どうしてこのタイミングで宣戦布告をしようとしているのかはもう想像の域を出ないが、
「絶対に勝つ」という何か材料を見つけたのか、
それとも単に案件が担当者から弁護士に移ったので弁護士が物理的に処理しているのか・・・

どっちにしろJASRACとしてはこの戦いは分が悪いのだ。
何せ勝っても取れる金はせいぜい数年分の著作権使用料、
毎日満席でフルにずーっと演奏してたと計算したとしてもこちらが払うのは数百万。
しかしもし負ければこちらの要求通りにちゃんと著作権者に分配するシステムを数千万かけて構築せねばならない。

まあしかし何より困ることは、
本当に裁判になってしまったらその裁判中はまたこの問題の詳細を公表出来なってしまうということだ。

ワシの目的はこの問題をより多くの国民に知ってもらって一緒に考えてもらいたいということなので、
今のうちにかいつまんで全てをここに公表しておきたいと思う。


まず経緯についてはこのブログカテゴリーをさかのぼって見れば書いてあるのでよいとして、
ワシが最初に提出した書類は、まずX.Y.Z.→Aの1999年結成当初から2010年3月までの全てのライブ履歴を挙げ、
この時期に相当するJASRACからの著作権使用料分配明細を照らし合わせて、
「ライブハウスから徴収されている著作権料は、実際にその曲を演奏している自分たちに正しく分配されてない」
ということを論理的に証明している資料である。

詳しくはこちら

最初の調停の時、
すなわち2012年4月16日八王子簡易裁判所に出廷し、この資料を提出した。

そしてそれを受けたJASRACは、
「いやそんなことはない。ちゃんと分配されてますよ」
とそれを論破すると思いきや、とんでもない行動に出た。

それらを完全に無視したのである。


2012年6月11日2度目の調停

それを受けてJASRACが裁判所に提出した資料は、
私の提出した書類に対する回答は一切無視して、私への個人攻撃も含め、非常に辛辣なものであった。
通常の商店主だったらここで完全に心が折れてしまったことだろう。

「末吉氏が2012年4月5日付書面で述べている『包括契約をしろ』『聞く耳を持たない!!とにかくお前は著作権料を支払え!!』『1曲90円のシステム』を『広く全ライブハウスに教えてない』『全てを包括契約に持ってゆきたい』というような事実も意図も全くありません。」
と、この文面はちゃんとJASRACが裁判所に提出した書類に書かれている文面であるが、しかしJASRACは後にこれさえも反故にしてしまう。

それについては後に述べるとして、その日の調停で決まったことがこれである。
http://www.funkyblog.jp/2012/06/post_754.html

これは何もワシが勝手にやっていることではない。
JASRACが「こうしなさい」と言うからそうしたのだ。

書類に不備があると言われれば大枚はたいてそれを直し、
「JASRACが指定した書式でちゃんと書け」と言うならどんなに手間でもそうする。
それで著作権者にちゃんと正しく著作権料が分配されるならそれでいいのである。

ちなみにJASRACは後にこのことも自ら反故にすることとなるが、
この時点では誰しもが「これで解決だな」と思った。
JASRACは裁判所での調停の場で「これならちゃんと著作権者に正しく分配される」と発言し、
ワシは全面的にそれを信じてその後この方法で現在に至るまで出演者から著作権料をお預かりしている。

調停委員の一人は「こんなにスムーズに調停が進むことは珍しいんですよ」などと発言し、
JASRACは
「毎回この書類をコピーして書くのも大変でしょう」
ということで、店にその書類を送って来ると発言、
実際に送られて来たその送り状を保管してたことは弁護士が後に「よくぞやって下さいました」と言う事実となる。

またこのブログ記事をその日のうちにUPし、形に残したことも弁護士から「よくぞやって下さいました」と言われることとなる。

何せJASRACはこのブログを見て、
「記入例の書き方が間違っている」
とワシに電話でそれを直させているのだ。

つまりこの方式はJASRACからこれほどまでに細部に指導を受けてやったことであり、直してまた電話をかけ、
「これでいいですか?」
と聞き、
「これでいいです」
と言われるまでの何度かの電話の通信記録は全て「証拠」となる。

ところが次の調停、2012年11月19日3度目の調停から流れは大きく変わって来た。
JASRACの言う主張がころっと変わってしまうのだ。

ワシはこの時点で弁護士を代理人に指定している。
それまで自分の力だけでやって来たのは、ワシも少々人より頭がいい人間だという自負もあったし、
もちろん弁護士と相談はするけれども、とりあえず自分の力だけで戦えるだけ戦ってみて、ここぞという時に「伝家の宝刀」を出すという作戦である。

このタイミングがワシにとって「ここぞという時」であり、
この「伝家の宝刀」がとても切れ味が鋭かった。
やはり「プロ」というものはもの凄いものの考え方をするもんだと舌を巻いた。


まずは小難しい法律用語が並ぶJASRACの提出書類を読み解く。
これがそもそもが普通の商店主では出来ないことなのである。

まず弁護士はその中で大きな落とし穴を見つけた。

JASRACの担当者は過去にワシに電話で
「1曲90円という支払い方もありますよ」
と案内したが、
それは厳密に言うと後に「ウソ」ということになる。

この調停の場でもはっきりと
「いや、店の面積を調べて計算したら1曲140円です」
と発言し、
「そうすれば正しく著作権者に分配される」
と説明をしているにもかかわらず後に自らそれを反故にしている。

裁判所という空間で調停委員会という目の前で発言しているのだからということで、ワシはそれを信じてそのやり方で支払うことを裁判所で宣言し、
それを受けて現在の店の支払いシステムとなっているのだ。

ところがJASRACは後に
「曲ごとの個別の徴収システムはありません。全ては包括契約による月ごとの支払いです」
とそれを否定する発言をするようになる。

話を戻すと、弁護士が読み解いたその一行はつまり、
「それではやっぱり正しく著作権者に分配されない可能性がありますよ」
というところであった。

誰もが
「この140円の中からJASRACがしかるべき手数料を取って残りを著作権者に分配する」
と理解するところが、
実はJASRACが案内している「積算算定額による包括許諾契約」というのは、
必ずしもそれを正しく著作権者に分配するというわけではなく、
それを「包括契約のサンプリング」つまり「ブラックボックス」に入れてしまって、
相変わらず誰にいくら分配したかを公表することはしませんよという解釈が成り立つのだ。

これでは「騙し」ではないのか?

JASRACはもともとはそうするつもりでそれを書いている。
ワシだって読み解けなかったんだから普通の商店主でそれを読み解くことはまず無理なのに、である。

だから
「著作権料が正しく著作権者に分配されること」
を絶対的な条件として話し合いが積み上げられてしまうと矛盾が生じてしまうから突然主張を変えたのではないかとワシは想像している。


また、弁護士が次の調停の時に送りつけた書状が痛快な内容だった。
「JASRACはそもそも金銭請求を行う法律根拠を明らかにしていない」
というところから始まって、
「ライブハウスは『演奏者』ではない」
という項目には正直言って舌を巻いた。

さすがは「プロ」である。

これはある「判例」をもとに構築している理論なのであるが、
和歌山のとある判例は、ぱっと見はJASRACが勝訴して商店主は請求される金を払ったという事実しか見えないが、
その裁判の時にちゃんと、「ライブハウスは『演奏者』ではない」という判例が下されている。

一般人がある「事例」を見る時にある一面しか見てないのと違って、
弁護士が見る一面は全然違う面を見ているのだ。

そもそもこの一連の著作権に関する訴訟は、
「カラオケ屋は機械を置いてあるだけで歌ってるのは客だから店は著作権侵害をしていない」
という「カラオケ論争」から始まったものであるが、
それに対しては
「店がちゃんと設備を用意して客から金銭を取って歌わせているのだから」
ということでちゃんと判例が出ている。

つまりカラオケについて論じればそれは
「著作権侵害をしているのは店である」
ということである。

この判例を元にあらゆる著作権に関する裁判が行われて来たわけであるが、
この和歌山の判例は一般社会では単なる「JASRAC勝訴」と取られているが、
法律界では「ライブハウス」というものにおける新しい判例となった大きな事例であったという。

簡単に言えば、演奏者に場を提供して飲食で儲けている場合は、
店はその演奏によって集客が増えるという間接的な利益はあるが、
基本的に著作権侵害を行っているのは演奏者であって店ではないというものである。

特にX.Y.Z.→Aのようにチャージバックを100%バックしている店は、
JASRACはこれも一様に「社交場」に当てはめて金銭請求をしているが、
これはむしろ「コンサートホール」と同様に扱われてしかるべきものなのだ。

著作権侵害は演奏している演奏者であり店側ではないというものである。


また、
「オリジナル曲を著作権者自身が演奏する場合、不法行為は成立しない」
という点も挙げている。

JASRACは、著作権者自身が自分の曲を演奏した場合も必ず指定した書式に記入して著作権料を支払えと主張するが、
それは明らかに「権利の濫用」つまり「やり過ぎ」なのである。

実際ワシら著作権者は全ての権利をJASRACに預けている。
だからJASRACは著作権使用者に対してその権利を行使出来るのである。

しかしそれを自分に行使されたらどうなる?
自分の曲を自分で演奏してJASRACが「金を払いなさい」というのはどう考えてもおかしいのではないか?

JASRACはそもそもが
「著作権者に個別に許諾を取るのは難しいでしょ。うちはその楽曲に関して著作権者に全ての権利を譲渡されているのでうちにお金払ってくれたら許諾を出しますよ」
というのが「商売」である。

自分の曲を自分で演奏するのに許諾もへったくれもないが、
JASRACが言ってるのは「それではしめしがつかない」という程度の理論なのだ。


また「制度改善努力の欠如」という点もちゃんと挙げている。

この時代、例えば各ライブハウスに演奏曲目入力ソフト(仮称)を無償提供する(無償ダウンロードを可能化する)等の方法により、
各ライブハウスにおいて出演者がJASRAC管理楽曲の演奏を申告出来るシステムを構築するなどとても簡単なことなのである。
そうでなくても「曲別清算」の契約を推奨すべきであるというもの。


ところがJASRACは2012年11月19日3度目の調停以降、
全てのこちらの主張を一切無視した。
主張するのは「店が提出した書類に不備がある」ということの一点張りである。

それはJASRACから指導を受けた2012年6月11日以降の書類ではなく、
それより前の出演者による手書きの楽曲リストである。

ファンがUPしたブログを引用して、
「ほら提出したリストと違うでしょ。こんなものは信用に値しない。やっぱり包括契約で支払いなさい」
と来る。

理論があまりに「幼稚」である。
そんなにファンのブログを信用するならもう楽曲リストなど提出しても意味がないのだ。
「全部お前がファンのブログをチェックしてリストを作れ!!」
と言いたい。

JASRACが提出したブログを書いた人間に個別に連絡を取って、
「そんなものを証拠として使われたんじゃおちおちネットにモノも書けないではないか」
というコメントを取ったり、
だんだん戦いが「幼稚」なものとなって来たが、
それでもワシらは少なくともJASRACの主張に全部答えて来た。
資料を直せと言えば大枚はたいて直し、実に誠意を持って答えて来た。

しかしJASRACは全てのこちらの主張を無視し続け、
最終的にテーブルをひっくり返したのだ。

「そもそも包括契約しかないのだ。末吉氏はありもしない徴収方法で支払いたいと無茶を言っている」
とは何たる主張なのか!!


ついでにこれも書いておこう。
これは裁判所に提出したものではないが、
現状の包括契約では絶対に著作権者に著作権料が分配されないという私なりの分析である。


1、全国の名だたるライブハウスがひとつもモニター店ではないという可能性

バンド「X.Y.Z.→A」が52軒のライブハウスで行った演奏がJASRACのサンプリングに引っかかってない事実に対して、JASRACは2012年6月11日の調停時に口頭で、
「モニター店が毎日モニターをしているわけではなく、たまたまモニターをしてない時期に演奏をしたのであればそれはサンプリングにひっかからない」
と、あたかもX.Y.Z.→Aが出演した全国のライブハウスも立派にモニター店として網羅してあるかのような答弁をしましたが、
これが正式な答弁とすればそれは虚偽です。

例えば、分かり易く数字を辛めに設定しますが、
52軒全てのライブハウスがモニター店であり、
それが「たまたま」モニター時期でなかった確率をそれぞれのライブハウスで半々の確率(1/2)であると設定しますと、
52本のライブがそれぞれ全て「たまたま」モニター時期ではなかった確率、
つまりJASRACが2012年4月16日の調停時に提出した書類の中の、
「バンドX.Y.Z.→Aが行った52本のライブにおける著作権料が正当に分配されてない事実」
のような「現実」が起こり得る確率は1/2の52乗、
つまり4503599627370496分の1の確率であり、
現実的には「絶対に起こり得ない」確率となります。
(注:同じライブハウスに複数回出演している場合も「1回」として計算しています)

また、1年のうちに1四半期だけモニター店であるとして数字を甘くしてゆき、
たまたまモニター店でなかった確率を3/4に設定しても、このような現実が起こる確率は0.00000031855593となり、
これも「絶対に起こり得ない」確率となります。

つまり「たまたま」モニター時期ではなかったということは「あり得ないこと」としか言いようがありません。

また、この数字を甘くしてゆけばゆくほど、「モニター店」としては実際に機能してゆかなくなるわけですから、
現実的に導かれる結論としては、
これら全国の名だたるライブハウスはひとつもモニター店ではないか、
現実的にモニター店としては機能してないということになります。

つまりライブハウスから徴収された著作権料は、
現実的にはライブハウスではない場所でのサンプリングによって分配している可能性が高いということです。


2、実際はサンプリングなど行われてないに等しいという可能性

JASRACが2012年6月11日調停時に裁判所に提出した書類の中の「JASRACだよりNo.31」には、
「2008年度、飲食店、ライブハウス、ホテルなどで生演奏やレコード演奏等により利用された作品の延べ曲数はおよそ2万曲である」
と書かれてあります。

またJASRACが2012年6月11日の調停時に提出した書類の中には
「1四半期合計200件を無作為に抽出し各店の一日の全ての利用曲目を記録集計して、社交飲食店全体の利用曲目の利用頻度を推計して分配のための資料としています」
と書かれています。

「件」という単位が「軒」ではないので理解に少し苦しみますが、
仮に各店舗が1日に10曲演奏したと仮定すると、
200軒が90日それを続けると1四半期では18万曲となって、
上記2万曲よりはるかに多い数字となってしまいます。

1年で2万曲と言うと大きな数字に聞こえますが、
1四半期でたかだか5000曲、一日で割るとたかだか55曲程度ということです。

また「1四半期に200件」という数字に関して分析すると、
その5000曲という数字が実際にJASRACがサンプリング調査した曲数だと考えるとすれば、
1四半期200件という数字は一件につきたかだか25曲しかサンプリングしていないということで、
これはCDを一日中流している店でいうとたかだか2時間分、
仮にひとつのサンプリング店で8時間調査をしていると考えるとJASRACは4日に一度しかサンプリング調査を行っていないということです。

また「200件」というのを「200軒」と考えて、
もしモニター店が本当に全国に200軒あるとするならば、
毎日その店でサンプリングを行ってくれてるであろうという私たちの想像とは裏腹に、
JASRACは1軒につき1四半期にだいたい1日分のサンプリングしか行っていない、
つまり90日のうち1日しか働いてないということになります。
(1日25曲を演奏しているとして計算)

また、もし1日25曲を演奏するライブハウスを1四半期毎日調査をしたとすれば、その店だけで調査数は90件となり、モニター店は全国で3軒もないということになります。

どちらにしろあり得ないほど非常に低い数字であり、間違ってもサンプリングが正しく行われていると言うことは出来ません。

もしこの2万曲という数字がJASRACが言うように1年間「実際に」演奏された曲数とするならば、
Live Bar X.Y.Z.→A1軒だけで1年間に400曲以上演奏するのですから、
それが全曲JASRAC管理楽曲であったとしても、
それならば全国に飲食店は25軒もないということになり、
この数字は「実際に演奏が行われている」数字ではなく、
「JASRACが把握している数字」
つまり「実際にサンプリングを行った数字」としか考えられません。

そうすればJASRACが実際に1日に行ったサンプリング数はほぼ55曲しかないということになります。
(2万曲÷365日として計算)

更に、この数字はライブハウスだけでなく全ての飲食店で演奏(CD等をかけるだけも含まれる)わけですから、
特に1日8時間ずーっとCDを流している店をサンプリングした場合を想定すると、
1曲5分の曲を8時間流し続けるとそれだけで100曲を超えてしまうわけですから、
実際にライブハウスで演奏されているサンプリングは1日に1軒もないと考えられます。

すなわち現実的にJASRACはライブハウスにおけるサンプリングを全く行っていないに等しいということです。

これらの事実は、JASRACがそのサンプリング調査の実情を公表することを長きに渡って拒み続けているので、実際はどうであるのかということは闇の中です。

私どもが個人の力で2012年6月11日から現在に至るまで3四半期以上JASRACの指定する形式にて全ての楽曲をリストに記入していることを考えると、
JASRACほどの組織の規模がモニター店を実際に200軒作り、同様にその毎日の演奏曲目を1四半期分毎日集計することはあまりにもたやすいことです。

しかしそうなるとJASRACの言葉で言う「一年に演奏された楽曲」は実際に発表された2万曲よりも更に多い72万曲という発表になるはずです。
(1四半期分18万曲の4倍で計算)

つまりJASRACはその能力があるにも関わらず、その努力を一切行わず、
その事実を隠蔽しているということに他ありません。


以上はまだ提出してない原稿である。

そもそもが法律的な「戦い」とは相手の挙げ足の取り合いのようなものである。
ここにUPした内容も敵はそれを十分吟味し、その内容を逆手に取って攻撃して来るだろう。

それが「戦争」である。

JASRACが今このタイミングでどうして訴訟準備をしているのは本当に頭をかしげてしまうが、
上記の内容に完璧に答えて論破出来ると弁護士が踏んだのか、
もしくは上記の内容は完璧に無視出来ると踏んだのか・・・

どっちにしろ裁判が始まればここに書いた内容はもうこうして公表することは出来なくなるのだから、
例えこれが後に自分に不利になろうがここに公表しとかねばと思いUPすることにした。

うちの弁護士はこれが裁判になるとかなり「世間を騒がす」ことになるだろうと言う。
今まで誰もこの部分にメスを入れたことがなかったからである。

奇異な運命で「もらう側」と「払う側」の両方を知ってしまったからこんなことになっている。

本当に裁判となり、こちらが勝てばJASRACは何千万かけようが何億円かけようが、ちゃんと著作権者に著作権料を支払うシステムを構築せねばならなくなるだろうし、
負ければこちらは数百万という「損害賠償」という名の著作権料を「包括契約」というドブに捨てることとなるけれども、
和歌山の判例と同様に形の上では負けたことになっていても法律界にとっては判例として大きな一歩を残せるだろうと信じている。

来るなら来い!!とことんやってやる!!

Posted by ファンキー末吉 at:07:09 | 固定リンク

2013年4月15日

JASRACとの調停ついに「不成立」で終わる

本日2013年4月15日にて、
足掛け2年に渡って行われたJASRACとの調停は「調停不成立」という形で終止符を打ちました。

調停中はその内容をブログに書くことが出来ないので、
私はその全てをこの瞬間に全国民に伝えるべく長い長いレポートを書いて来てたのだが、
弁護士からそれをUPすることを止められる。

調停不成立となったら次はJASRACは私を刑事訴訟して来るのだ。
戦いの前に自分の武器を敵に晒すバカはいない。

今回の調停ではJASRACは数々の信義則に反する言動を行って来たので、
「こちらから訴訟を起こすことも出来ますよ」
と弁護士は言うが、ワシは相手が訴訟して来るのを待つことにした。

戦いは終わらない・・・次は法廷だ!!

調停までの一連の流れはこちら

Posted by ファンキー末吉 at:15:37 | 固定リンク

2012年7月 6日

著作権に関する質問を私に送って来ないで下さい!!

いろんな方がこのブログを読んでくれて、
応援したり支持したりしてくれて本当にありがたく思ってます。

「ファンキー末吉」と検索したら「北朝鮮」や「JASRAC」がヒットするという奇異な人生ですが、
北朝鮮の少女達の笑顔と違って、ことJASRAC問題なんか楽しいことなどひとつもなく、
その全てが嫌なことばかりと言っても過言ではありません。

思い出したらヘドが出そうになったり、
怒りで眠れない夜もあります。

あちらの担当者はそれをお金をもらってやってて、
こちらはお金と膨大な労力を使ってそれをやっていることが
余計にやるせなさとなって私の上にのしかかって来ます。

私は著作権のプロではありません。
理不尽なことに目をつぶれないこの性格が災いして、
不幸にもこんな争いに巻き込まれてしまったいちミュージシャンに過ぎません。

一日は誰にでも平等に24時間しかありません。
私が大切な音楽の時間を犠牲にしてまでこれをやっているのは、
ひとえに音楽を愛する全ての国民にとってもっとよりよい世の中になって欲しいからです。

やるだけのことをやって余った時間には絶対にこんなことなど考えたくないし、
出来ればもっと楽しいことに使いたいと思ってます。

ネットで誰でもがすぐに私に連絡出来るようになり、
素朴な疑問を「ファンキーさんならわかるだろう」と思って送りつける気持ちはわからなくもない。

私は店の出演者からの素朴な質問には、
それこそ知っている全ての情報を全身全霊で説明します。

何故ならば私は彼らが払った著作権料が正しく分配される為に戦っているのです。
私は命がけでそれを守らなければならない。
もしそれが正当に著作権者に分配されないなら、
私は例え牢屋にぶち込まれてもそれをJASRACに渡してはならない。

その為に一日の時間のどれだけを割いてもいいと思っています。

また、ひょっとしてJASRACに訴訟されたりして、
戦って戦ってどうしようもなくなって助けを求めて来た人には、
恐らく命懸けでその人を助けるでしょう。

しかしネットで見て素朴な疑問を安易にぶつけて来る見知らぬ人の為に、
どうして私はその貴重な時間を割く義務があるのでしょうか。

この人達は少しでも自分の力で戦ったのでしょうか。

疑問があればネットで調べればよい。
それでもわからなければJASRACに電話すればいい。
ヤツらは「仕事」なのだからそれはそれは懇切丁寧に教えてくれます。
(これホント)

こんな性格なので過度に遠慮をする必要はありません。
店で会って酒飲み話でならいくらでもお話しします。

もしも
「それは気が引けるけどメールなら気が楽だ」
という考えならそれはむしろ「逆」です。

メールを送りつける前にもう一度読み返しましょう。

Posted by ファンキー末吉 at:20:40 | 固定リンク

2012年7月 5日

ついに弁護士が出動!!

成田に向かう途中に顧問弁護士の事務所を訪ねて来た。

この弁護士は北朝鮮プロジェクトの模様が最初に放送される時から、
不測の事態に備えてずーっと顧問となってもらっている。

だがJASRAC問題に関しては、
実は相談するぐらいはしてたが稼働はしていない。

何故かと言うとワシは自分の能力で出来ることはまず自分でやりたかったからである。

ワシとて人よりは少々頭がよいと自負している。
まずはその能力で一生懸命肉弾戦を戦って、
スペシウム光線は最後の最後に使うべきなのだ。

だって最初に使っては「番組」が成り立たないではないか・・・

ワシは前回の調停でJASRACが送りつけた文章を弁護士に見せた。
JASRACの担当者もいい加減腹に据えかねているのだろう、
難解な法律用語の合間合間にワシへの個人攻撃が見え隠れする。

いい気なもんである。
あなた方は会社から給料もらって「仕事」としてこれをやっている。
ワシは世界平和のために自ら金を払ってこれをやっている。
あなた方はいいが、ワシがあなた方を攻撃しようにも
どうせ上司からの命令でやってるだけなので何の意味もないのだ。

あなた方が戦ってるのは「個人」だが、
ワシが戦っているのは「組織」なのだ。

というわけで、
「目には目を」では話は進まんので「プロにはプロを」である。

さすがはプロ、弁護士はその難解な法律用語の中から
「この1行をこのように解釈すると、
JASRACは末吉さんの思ってるようにちゃんと著作権者に著作権料を分配をしないということになります」
という項目を見つけた。

冗談じゃない!!
ワシが全力で読んで難解なこんな文章を、
通常の商店主に送りつけて理解が出来るわけがない。

弁護士は言う。
「末吉さん、これひょっとしたら大きな社会問題になりますよ・・・」

よーし!!ついにその時が来たようだ。
次の調停からはワシの代わりにもっとワシより頭のいい人をぶつけよう!!

スペシウム光線というよりはカプセル怪獣ミクラスに近いかもわからんが、
弁護士の先生!!何とかハッピーエンドで「番組」を終わらせてくれ〜

世界の平和はまだまだ遠い・・・

Posted by ファンキー末吉 at:14:25 | 固定リンク

2012年6月11日

出演者の皆様へ

Live Bar X.Y.Z.→Aは現在、著作権料の支払い方について八王子簡易裁判所にてJASRACと調停を行っております。

店の規模によって月額の著作権料を徴収し、
どこにあるのかわからないモニター店とやらのサンプリングによってそれを分配し、
しかもその結果は絶対に教えないという「包括契約」という徴収法は、
現状では正しく著作権者に著作権料が分配されてるとは言えません。

本日6月11日に2回目の調停を終え、調停はまだまだ続きますが、
現状としてLive Bar X.Y.Z.→Aとしては従来での「包括契約」ではなく、
「積算算定額による包括許諾契約」によって著作権使用料を支払うことを採択したことを裁判所に対して宣言しました。

現在出演者の皆様には毎回その日の演奏曲目を提出してもらってますが、
それがちょっと高度になった書式に記入して頂くことにより、
今後当店から支払った著作権料はその書式で提出した著作権者に確実に分配されます。


出版社に登録してないオリジナル曲、
つまりJASRAC管理楽曲でない楽曲を演奏した場合には著作家料を支払う必要はありませんが、
必ずその曲名は記入してもらう必要があります。

それは
「今日はこの曲を演奏したよ。
JASRAC管理楽曲ではないよ、だから支払わないよ」
という「証明」でもあります。


出版社に登録している楽曲であれば
それが例え自分の楽曲であっても著作権料を支払わねばなりません。

「自分で金払って果たして自分にちゃんと分配されるのか?」
という疑問を多くのアーティストが持ってらっしゃることと思いますが、
逆にこの手続きをすることによって、
「何月何日に金を払った」
という「証拠」になりますので、
もしJASRACからその分配がない場合にはそれを持ってJASRACと戦いを起こすことも可能です。


カバー曲、訳詞曲、インスト曲、等他人に著作権がある楽曲を演奏する場合、
それは人様に権利があるものを使ってライブをやらさせて頂いてるんですから必ず申請をして著作権料をお支払い下さい。

当店は
「音楽は出演者のもの、だからチャージは100%出演者にバック。
当店は居酒屋であるのだから飲食で儲ける」
というポリシーの元営業をしておりますので、
この著作権料は人の楽曲を演奏している出演者さまご自身でお支払い下さい。


著作権料は過去にさかのぼって支払わねばなりませんが、
過去の著作権料は店側が支払わせて頂きます。

裁判所からいくつか過去の楽曲リストの提出のし直しを命じられてますので、
過去の楽曲リストの記入のし直しをお願いする場合も御座いますが、
その著作権料は店が支払いますので、
出演者の皆様は本日より、人の楽曲を演奏した場合のみご自身で著作権料をお支払い下さい。


著作権料は1曲140円です。
5分を越える場合のみ2曲分にカウントされ、
10分を越えると3曲分、以下5分ごとに加算されます。


全部で10曲全て人の曲(1曲5分以内)を演奏した場合は1400円をお支払い下さい。
未発表オリジナルや即興演奏、ハナモゲラ曲等ばかり演奏なさった場合は著作権料をお支払い頂く必要はありません。
楽曲名(ハナモゲラ曲の場合はその旨を、即興演奏の場合は「Gのブルース」等)をお書き下さい。


ひとつだけ煩雑な作業として、
書類には作詞者、作曲者名を記入せねばなりません。
店のパソコンをお貸ししますのでお手数ですがJASRACのHPの「楽曲検索」にてお調べ下さい。

この辺だけが以前よりも大きな手間になりますが、
これも全て正しく著作権者に著作権料を支払うためだと思ってご容赦下さい。

今後ともLive Bar X.Y.Z.→Aをよろしくお願い致します。

JasracSongList.jpg

Posted by ファンキー末吉 at:13:04 | 固定リンク

2012年4月16日

続報!!次の調停は2ヶ月後

調停中にその調停内容を人に公表することは、
その調停が不利に動くことはあっても有利に動くことはない。

ゆえにここではその内容については触れないが、
今日の段階ではこちらの言い分、
つまりJASRACが正当に著作権量を分配していないという事実を伝えて、
次の調停ではそれに対するJASRACの言い分が出されるということになる。

私は今から裁判所に提出した膨大な資料をもう1組作り、
それをJASRACに送りつけることになっている。

次の調停までにJASRACはその資料を分析し、
私が要求したように「全国民に理解出来るように」それを説明してもらわねばならない。

またLive Bar X.Y.Z.→Aとしては「包括契約」というブラックボックスに著作権料を入れるという徴収方法には疑問を持っていると申し出ているので、
あれから出演者の皆様に毎回書いて頂いている膨大な量の楽曲リストを今から複製して、
裁判所と共にJASRACに送りつけねばならない。

次回の調停までにJASRACは「包括契約以外」の支払い方法と共に、
その支払額を提示するということである。

まだ始まったばかりである。
裁判とはかくも時間がかかるものなのである。

ゆえにこの件に関する続報は6月中旬ということになります。

Posted by ファンキー末吉 at:13:18 | 固定リンク

JASRACとの戦いはついに法廷に!!

「戦う前に自分の武器を敵に見せてどうするんですか!」
というわけでブログにはUPしてなかったが、
実は今日の10時に簡易裁判所に呼び出しを受けている。

ついにこの戦いが法廷に持ち込まれたわけだ!!

しかしこれは「調停」であり、「告訴」されたわけではない。
ただ、うちの弁護士の話によると、
「著作権料を支払わずに人の曲を使用することは法律に反する」
ことなので、これを蹴ったり調停不成立となったりした場合、
JASRACは次の段階として私を刑務所に送ることが出来る。

どんなに不合理であろうとこれは「法律」なので仕方がない。

JASRACがちゃんと分配してるかどうかとは関係なく、
この「調停」は「払いなさいよ」という部分でだけの「話し合い」なので仕方がないのである。

元々は支払うつもりなので裁判所に札束も持って行くが、
当然ながら黙って支払って終わりにするはずはない。
予め「証拠」として膨大な資料を作って裁判所に提出してある。

それはJASRACが「包括契約」という名の下に、
またそれを外部に公表しなくていいがために、
どれだけずさんな徴収をして来たのかという「記録」である。

JASRACは「包括契約」という名の下にあらゆるライブハウスから著作権料を徴収して、
それを「モニター店」による「サンプリング」を元に分配をしていると主張するが、
そのモニター店のありかも、サンプリングの結果も公表しない。

「ちゃんとありますよ!!ちゃんと分配してますよ!!」
と言い張るだけである。

いろいろ「証拠」は提出したが、
一番分かりやすいのは、
X.Y.Z.→Aが行った「全都道府県ツアー」のリストである。

X.Y.Z.→A があなたの街にやってくる。
1都1道2府43県ライブ
「X.Y.Z.→A is coming to your town tour 2003~2004」
2003年6月6日前橋RATTANから始まり、
1都1道2府43県TOUR達成記念LIVE ~日本中を見てきた男たち~
2004年9月26日大阪心斎橋ミューズホールで終わる52本のライブについて、
JASRACからは一切の著作権料を分配されていない。

つまり私たちが廻った全国津々浦々のライブハウスはひとつとして「モニター店」ではなかったということである!!

では「モニター店」とはどこにあるのか?
全国の名だたるライブハウスがどれもモニター店ではないとしたら、
一体JASRACはどんな店から「サンプリング」を行っているのか?

それ以前にモニター店なんて本当にあるのか?

今回は「調停」であるので「裁判員」ではなく「調停委員」がこれを見て、
果たしてどのように考えるかである。

もちろん今回は「著作権料を支払う側」として呼び出されているのだから支払わねばならないが、
もしJASRAC側がこの事実を受けて、それでも今までと同様に耳を貸さない態度を続けるなら、
この問題は別の問題としてまた別の法廷に持ち込まれなければならない。

「調停」というのは「外部に公開しない」というものらしい。
「外部には公開しませんから安心してお越し下さい」
と呼び出し状に書かれてあるが、
私の意思としては「全国民に公開したい」と思ってやまない。

今日の調停後に、その結果を外部に漏らすなという命令が来たとしたら、
この事実すら外部に公表することは出来なくなるので取り急ぎこの件だけをブログにUPしておく。

私たちは「ちゃんと分配してくれる団体」に著作権料を支払いたいのだが、
現状では必ずJASRACに支払わねばならない。

それがこれだけずさんな徴収をしている団体であろうとも、である。

公正取引委員会にはもう同様の資料を提出してある。
調査には数ヶ月を要すると言うが、
もう調査に入ってくれているということである。

「支払う側」としてはもうとっとと支払って今日で全て終わりにしてしまいたいが、
この問題はもう次の新たなステージへと持ち込まれたことは間違いない。

続報(どこまで言えるかわからんが)を待て!!

Posted by ファンキー末吉 at:08:27 | 固定リンク

2010年8月10日

JASRACついに店にアポなし訪問!!

夕方店のスタッフからメールが来た。
「JASRACの方が二人お見えになりましたが、
末吉さんはいないと言うとすぐ帰られました」

「この奇襲攻撃は何の前振りなんじゃ?!!」

ワシはもう気になって気になって明日のコピーどころではない!
明日はマツキヨという超絶技巧集団に誘われて初めてのライブなのじゃ!!

またこれが8分の7拍子の曲もあれば
8分の5と8分の6を行ったり来たりする曲もあり、
キメがあったりソロがあったり非常に大変である。

その上今夜は嫁孝行にと子守まで引き受けてしまったんだから
正直言ってJASRACどころではない!!

店のスケジュール、もしくはワシのブログを見るとワシが店にいるスケジュールはすぐわかるわけだから、
明日とか修羅場のセッションのリハーサル中に突然来られたりすると、
これがワシにとって一番ダメージが大きい。

またヤツらの勤務時間は夕方までなんだから、
これが絶対にライブ終了後のほっとした時に残業つけてまで来るわけはない。

つまり「必ず修羅場の時間帯」に来るのである。

こちらが指定した日は休みだから伺えません、
ライブ時間は終業時間なので伺えません、
会話は密室でお願い致します、
他の人間がいては話せません、
ビデオ等で公表されても困ります、
文書では一切お答え出来ません・・・

では一体ワシにどうしろと言うのだ?!!

その上に
「そちらの都合は関係なく、こちらの都合のよい時にいきなり伺いますから」
とでも言いたいのか、この人達は!!

仕方がない!
入り時間からワシはUstreamとTwitcastingと、
ビデオカメラとパソコン録画と、
ありとあらゆる録画方式をスタンバイして待ち構えておこう!!

明日から3日間
(明日はマツキヨ、明後日から2日間は江川ほーじん山本恭司セッション)は
www.livebarxyz.com

www.twitcasting.tv/livebarxyz
は要チェックですぞ!!

Posted by ファンキー末吉 at:20:30 | 固定リンク

2010年7月23日

Mさん、そりゃ「詭弁」だよ!そうじゃなきゃ「騙し」だ!!

Jasrac20100722.jpg

あなた方はこうやって数十年に渡り、全国の店舗から著作権料を徴収し、
そして結局著作権者に正当に分配していない!!

その証拠にワシのところに来てないではないか!!

「じゃあうちの店で楽曲リストを提出して3万円支払ったら、
あなた方がいくら手数料を取って著作権者にはいくら支払われるの?」
と聞いたらあんたの部下はワシにこう答えたぞ!!

「それはお答え出来ません!!」

何故かと言うと、
このようにちゃんと正規に楽曲リストを提出した店の楽曲リストは、
あなた方が絶対に公開しない「モニター店」とやらの楽曲リストと一緒にして、
そしてその「絶対に公開しないリスト」に応じて分配するからという説明である。

つまりこうやってちゃんと提出した店のリストは、
あなた方のブラックボックスに入れられて
あなた方の「絶対に公開しないリスト」に応じて
「絶対に公開しない分配先」に分配されるのだ!!

そりゃワシのところにちゃんと著作権料が入るわけはないわのう!!

だから「ちゃんと文書で説明せい」と言うとる!!
あんたの部下の説明をちゃんと文書に残さないかん!!
だから「密室でうやむやに話すな」と言うとる!!

あんたはいつも
「いち商店主のそんな質問にいちいち答えられるか」
という文書を送りつける。
「そんなことは下っ端にやらせろ」
とばかり部下を派遣する。
それで部下はしどろもどろになって答えられない。

あんたがTOPなんだろ?
いいかげん陽の当たる場所に出て来てちゃんと話したらどうだ?!

いろんな商店主は疑問を持っている。
「この協会はうちが払った金をちゃんと分配するのか?
ちゃんと著作権者にこの金がいくのか?」
と。

ワシだけが「払う側」と「もらう側」の両方の立場となった今となって初めてわかる。
「ちゃんと著作権者には分配されとらんぞ!!」
と。

金が問題ならあんたの口座にとりあえず100万円振り込んで預けとこう。
あんたが責任持って納得出来るシステムを構築しろ!!
そしたら初めてあんた達と契約してやろう。

だって今契約したとしたら、もうあんたは「これで仕事は終わった」とばかり、
もう二度とこんないち商店主の言うことには耳を傾けんじゃろ!!
ただでさえ、「そんな質問に答える気はない!!金払え!!」しか言わん人なのじゃ。

あんたはいつも言う。
「末吉様は当協会の信託者として自信の著作権を行使する一方、
関係する貴店では当協会との利用許諾契約に応じない行為はまことに遺憾だ」
と。

それはつまり
あんたには人の著作権分も払ってあげたじゃろ!
だから誰に支払われるかわからん著作権料も支払え!!

というのと同じじゃないか!!

もう一度言う!!
「陽の当たる場所に出て来てちゃんと全国民に説明しろ!!
俺の6000曲の著作権料をどのようにして誰に支払ったんだ!!」

契約するうんぬんはその先だ!!

Posted by ファンキー末吉 at:09:51 | 固定リンク

2010年7月21日

JASRAC問題 流れを整理

今日、店にまた書類が届いたらしい。
明日ぐらいにまたそれがワシの手に届くだろうが、
その前に前回のとあるメールを見て考えが大きく整理されたので、
ここに今までの流れを整理しておきたい。

Step1

JASRACから書類が届いてそのずさんな仕事ぶりに激怒
怒って電話をしたが休みだった
電話が通じて怒鳴りつけた
翌日別の部署から電話が来た

と、ここまでワシは単に
「こんなずさんな徴収をしてるから俺のところにちゃんと分配されないんだ!!」
と怒っているわけである。

つまり著作権者として「俺にちゃんと金を払え!!」と言っているのである。

ところが次のステップから大きく話の流れが違って来る。

Step2

JASRAC担当者と初めて会う

ここでこの担当者、
そしてかなり高い地位なんだろうが来てくれた直属の上司の方の態度が非常によく、
そして
「どう言ったらご理解して頂けるんですかねえ・・・」
という非常に話し合いに前向きな態度に情がほだされて、
何とかこの人達の立場も考えてうまく話がまとまるような方向性を模索し始めた。

つまり「金をもらえてない」ということよりも「金を支払う側」に立って
そのシステムについて一生懸命理解してあげようとし始めたので、
そしてその結果、現在に至るまで実は話が大きくよじれてしまっているのだ。

Step3

日刊サイゾーの記事がYAHOOトップニュースに載り、一躍時の人に・・・

と、ここで日刊サイゾーがこの戦いに加わって来たがために話が大きくなり、
またいろんな人の思惑や思いなどを背負うことになってしまい、
結果、話がまた大きくよじれてゆくことになる。

中野(芸名サンプラザ中野くん)なんかは
「末吉ぃ、あのヤクザのみかじめっていう言い方はよくないよ」
などと心配のメールをよこす始末。

このステップからこの問題はワシとJASRACとの当事者間の話ではなくなってくる。

Step4

公開討論会を提議

このままでは話が終始しないと悟ったワシは、マスコミを巻き込んで世論に問おうとする。
この考えの根本はStep1の
「ワシの金をちゃんと支払え」
ということを世間にもっとわからせようとするものであったはずだが、
ここで巻き込まれたいろんな大きな流れと、
あとは担当者に対するいらぬ同情でその根本が見えなくなって来ている。

Step5

日刊サイゾーのマッチポンプが始まる

ここからは「時の人」としてこのブログに書いたことは何でもかんでもニュースになるんだなと実感。
ゆえにますます根本が見えなくなり、人に見られることを意識しての書き込みとなって来る。

Step6

公開討論会へのこだわり

この辺から実は日刊サイゾーは何故かトーンダウンしていて、
結局は人が煽りに煽った大きな渦の中でたったひとりで戦わねばならなくなり、
結局それと同等に大きな流れである公開討論会しか自分としては残されなくなって来た。

Step7

日刊サイゾーから取材を受ける

かなり後になってこのインタビューがネットに流れることになるが、
それが以前ほどセンセーショナルに報道されてはいない。

その原因として考えられるのは、
まあ世間としては「もう飽きた」というのもあるだろうが、
結局そのインタビューに答えてるワシ自身が「面白くない」のだ。

別に人のためにやってることではないので面白いかとかどうでもいいのだが、
相手を擁護しながら中道に立って論理を進めてゆくワシの姿は、
確かに自分で見てもそんなに面白くない。

ワシが天下のJASRACに向かって単身怒りをあらわにしているからこそ面白かったのだ。

まあホント人にウケるためにやってるんじゃないのでこの辺はどうでもいいのだが、
ワシは今、あのメールをもらってから原点に立ち戻って考えるに、
ワシ(大きく言えば著作権料を分配されてない全ての著作権者)は「犠牲者」なのである。

「金払え!!」それがあって初めて話し合いである。
出来ればもう一度インタビューをやり直して欲しいものだ。

Step8

一瞬下火になったと思えたが火に油を注いで墓穴を掘る

よく考えたらJASRACだってこのブログはちゃんとチェックしているのだ。
こんなことを書いたらまた火に油を注ぐようなもんである。

まあでもこのままフェイドアウトするわけにもいかんようになっている。
こちらは振り上げた拳をもう降ろせなくなっているのだから、
あちらが降ろした時に降ろしとくべきだったとも言えるが、
まあワシの性格だとそれはどの道なかったことであろう・・・

Step9:電話攻勢や密室での説得を拒否!書面とブログとの戦いへの移行

まあワシは既にJASRACからの電話に恐怖症になっている。
向こうは給料もらって長電話をしてれば「仕事」だが、
ワシは仕事の合間にそれに付き合わなければならないのだ。

しかもお人好しなことにいつもその担当者のことを心配している。
ワシみたいな人間の担当となってどれだけ社内で辛い目にあってるか、
そのために給料が減らされたら家族は何と言うだろうとか・・・

考えてみれば糞食らえである!!

不毛な電話に追い回されているワシの方が被害者なのである!!

というわけで「電話をかけて来るな、文書で送れ!!」と通達。
最初の書面の公表とそれに対する言い分の公開から始まって、
2回目の文書の公表から公開質問状へ
そして更に上司である人間というMさんという人物から「お前の言い分は聞く耳ない」という文書

この時に気付くべきだった。
この人達はワシ(著作権料をもらってない著作権者)に金を払うつもりはないのだ!!
そんな輩に少しでも同情して自ら話をややこしくしていった自分が情けない。

向こうがその気だったらその気で戦争するべきだったのだ!!

それからまた担当者から電話があった
この人がまた「いい人」なもんだからまた始末に負えない。
きっとその「更に上司」とやらに「お前行って来い」と言われて一生懸命任務を遂行しているのだ。

ワシはその時に言った。
「お前の上司のMさんっつうのは何なんじゃ!!」
と・・・
「そいつの口座番号教えろ!!今すぐ金をそいつに送りつけてやる!!そいつが責任持ってちゃんと分配しろ!!」
と・・・

本社に乗り込んで札束叩き付けてやるとかどんどん話がややこしくなっているが、
次のメールでやっと根本が再び見えて来た。

ワシが怒っているのは「著作権者にちゃんと分配してない!!」ということなのだ!!

このメールをもらっていろいろ考えた
ワシはまだいい!!
ワシは「自分はもらってない!!」と断言出来るから怒っている。
しかし一般商店主はそれを知る術もないから
「権利者へ本当に分配されているのでしょうか?
親しいミュージシャン(JASRACへ楽曲を管理委託している方)にお尋ねください」
などと悲しい戦いを強いられている。

かと思えば権力の上にあぐらをかいて
「法律だ!四の五の言わんと払わんかい!!」
と言うMさんのような人がいる。

まあ「どっちが好きか」ということである。
仮にもロックを志す人間としてワシは常に弱者の味方である。

そういう意味ではサラリーマンとしてアホな上司から命令されて一生懸命働いている担当者も弱者である。

しかし話の根本に戻ろう!!

ワシは確かにJASRACから多額の印税を受け取った。
それは同様に支払われてない弱者のお金もたくさん入っていたのだろう。
しかしワシは200曲近くJASRACに楽曲を登録しているが、
そのほとんどの楽曲の演奏印税は同様に他の人に払われてるのである。

これは現実なのである!!

だから「もらってない人間」としてワシが声を荒げれば、
その「もらってないこと」すらもわからない商店主は安堵するのだ。

今日送られて来た書類は明日ワシの元に届く。
まあきっと「著作権料を払え」という趣旨であることは間違いない。

しかしいろんな商店主が常に疑問を持っている。
「その爪に灯をともすような思いをして支払った金」
が本当に著作権者に支払われているのか、と。
本当に支払われているのなら誰も文句を言わない。
高いか安いかの議論はあるが、「支払いたい」という気持ちに曇りはない。

しかしワシは現実にもらってない!!

だからどんなことを言われようがまずそれをクリアにすることだと思う。
それが最初からワシが思っていたことであり、
この騒動の「根本」であるのだから。

JASRACさん、
あなた方は正当な著作権者に今まで正当に分配してこなかったのです。
「払え!」というならまずそれをクリアにすべきです。
新聞に企業イメージ広告出すぐらいならまず謝罪広告を出せ!!

それから話し合いである。
そうじゃなきゃ誰も心からあんたらに金を払わんぞ!!

Posted by ファンキー末吉 at:23:23 | 固定リンク

2010年6月20日

メールを読んで思うこと

ワシの場合は特殊である。
自分が自分の曲をライブハウスで演奏した著作権料をもらってないのに、
JASRACは「著作権料を支払え」と言うのだから
「そりゃ何じゃ!!」
と怒り心頭なわけじゃが、
文面にある「全国音楽利用者協議会」のリンクを見てワシは切なくなった。

権利者へ本当に分配されているのでしょうか?
親しいミュージシャン(JASRACへ楽曲を管理委託している方)にお尋ねください。
CD売上分でなく、コンサート等での使用料として受け取っているでしょうか?

そうか・・・普通の商店主って、店を潰すことをも覚悟して支払ったその金が、
本当に著作権者に支払われているかを確かめる術がないのね・・・

ワシは胸を張って言おう!!

ワシのところには来とらんぞ!!

その他いろんなミュージシャンもワシに言う。

「そうかぁ・・・だから僕のところに入ってこないのね・・・」

音楽家だって怖いのだ。
「JASRACに逆らったらもらう印税がいきなり来なくなったりする」
という都市伝説があるからだ。

ワシも実際この騒動が起こってからいきなり印税の額のゼロがひとつ減った。
しかし人のいいワシはそれは「偶然だ」と思っている。
「いくらJASRACでもそこまではせんじゃろう」という「信用」である。
(印税はコンスタントに入り続けるものではないからね)

ワシは印税収入を受け取る者として、JASRACの仕事には敬意を払っている。
しかしこうして一般の商店主からしてみたらその「信用」がない。
自らが国家機関であるかのような高圧的な態度で「払え」と言われたって、
そりゃ無理じゃろう・・・

だからここにある
「JASRACが徴収した使用料の分配など情報開示を求めています」
という趣旨には大賛成である。

「JASRACが徴収した多額の金は実は自民党の政治家と天下りの役員に回っている」
という都市伝説がある。
それが本当かウソかを確かめる術は今の私たちにはないのだ。

「そんなことがあるはずないじゃないですか」
と言いながら
「あんた達の商売は著作権を侵害している」
と一方的に高飛車に言うのはまるで「話し合い」をしようという態度ではないと思う。

全ての商売は信用と信用で成り立っている。
人様のお金を預かって、それをどう使ったの領収書も出さないような、
そんな商売が成り立っているところがおかしいと、
商売の素人であるワシでさえそう思う。

このようないち商店主の話はワシはどんどん聞いてゆきたいと思う。
ワシの力で法律を変えることは出来ないし、
JASRACの金の使い方に査察を入れることも出来ない。
ワシの出来ることと言ったらこのように問題を面白可笑しく大きくしていって、
世間の人にそれを知らしめることだけなのだ。

事例を読むに、いち商店主がひとつの大きな機関と争って、
たったひとりの力で自分の納得した結果を得られることはまずない。
いろんな疑問を腹に持ちながら、誰に支払われるのかわからない金を、
経営を圧迫しながらしぶしぶ支払っているのが現状なのだろう。

そんな事例を彼らが長年の間こうやって求めて来たのが切ない・・・

彼らはそれをみんなに伝えたいのだ。
広くそれをみんなに知ってもらいたいのだ。

しかしその術がない。
結局は2006年からこの活動は尻つぼみになり、
昔から変わらず個人個人が大きなストレスを溜めながら
「個人」対「役人然とした会社員」との大きな戦いをやって来ているのか・・・

頭が下がります。

幸いこのブログはそれはたくさんの人が見てくれている。
その中にはライブハウスの関係者もたくさんいるだろう。
みなさん、どうですか?
2006年から尻つぼみになったこの活動をもう一度復興してみませんか?

別にJASRACと既に契約している店でもいいのです。
200店集まればJASRACに情報開示を正式に要求することが出来ます。
今払っている金がどのように使われているかを知るだけでも価値はあるでしょ?!

うちの店は責任者がワシではないのでここで法律上のオーナーに要求しよう。
「勝山さん(実名や!)、四の五の言わんととりあえずここにメールしなはれ!!
こういう人達を助けてあげなはれ!!」

一般商店主と違って、
ワシは(幸か不幸か)その「個人」の戦いをみなさんが見てもらえる立場にある。
話が大きくなったんだからJASRACとて「じゃあファンキーさんはいいです」とは言えない。
ここからどのような方法で一般商店主を追い込んでゆくのか、
そのサンプルとしてワシは相変わらずそれをブログに全てUPしてゆきたいと思う。

要は商店主さんがみんな納得してお金払えばいいのよ!!

私に関してはJASRACさん、
まずは消えたX.Y.Z.→Aの過去6000曲の演奏印税がどこに支払われたのかを明確にすることからじゃないですか?
私が自分の著作権物を演奏した著作権料をちゃんともらえてさえいるならば、
全ての商店主は何のわだかまりもなくあなた方に著作権料を支払うと思いますよ!!

Posted by ファンキー末吉 at:06:32 | 固定リンク

とあるライブハウスからメールが来た

ブログ拝見しました。
共感するとともに とても力強く感じました。

同じような体験をされているかたがジャスラックと対等に前向きに交渉すべく
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~sphere/kyogi-syui.html
の団体を募りましたが 200店に届かず、今現在も各個人での対応に留まっています。

わたしの店は15名で満席、しかも平均5人しかお客さんが来ませんので
包括料金、過去遡及分支払契約を結ぶということは閉店を覚悟するほかありませんが、
なんとか演奏者の生活や音楽への真摯な気持ちを応援したく、
少しづつですがお客さんが入ったときに利用料をストックしています
(ジャスラックの請求額には程遠いですが。。)
文化庁に陳情書も出しましたが無しのつぶてです。

利用料算定の矛盾点、問題点を明確にするために
ジャスラックへ演奏楽曲リストを提出し、サンプル月の統計を作ったところ、
収入の12%が楽曲利用料になることがわかりました。
この平均12%の利用料は ジャスラック管理楽曲外のオリジナル、
またはPD作品を演奏したおよそ45%のライブにも12%の利用料がかかるということで
す。
注:テレビラジオ等は 収入の1,5%が利用料なので8倍の利用料請求になります。
追:過去遡及分10年分も この利用料算出でみなし加算される。


■音楽家の労働条件の過酷さは平均賃金が8880円
(トリオの場合は1/3が1人分)ほぼ交通費で消えてしまいます。
彼らの生活を守れません。

■演奏楽曲は演奏者自身がレパートリーの中から選択するので、
店、客には選曲の自由がありません。
利用料は使った人、または利用したことで得た利益へ請求されるものではないでしょうか?
過去遡及分も合わせ、収入をまったく考慮せず包括料金請求では支払いたくても支払えません。

■オリジナル、またはPD作品を演奏したおよそ45%のライブ演奏者も支払うことになる包括料金での請求は音楽文化を疲弊させます。
ジャスラックに登録していない彼らにも著作権はあるはずなのに理不尽な話です。。
また演奏家たちがよい音楽を後世に伝える文化の担い手であることをまったく考慮されていません。

■包括料金は著作権者の特定ができないので 
著作権者への還元が明確に行なわれないルールです。

無名時代の音楽家を育て地域に根ざした音楽文化を支えているのは
小さなライブハウスだと自負しております。
ジャスラックが、本来の目的である音楽の振興と発展、公益を守ることに立ち戻り、
音楽家が育つ土壌を壊すようなルールはすぐに改正し、
利用者が安心、納得できる利用料算定で著作権者への明瞭な還元に務めるよう願わずにいられません。

Posted by ファンキー末吉 at:06:24 | 固定リンク

2010年6月 8日

そうそう、JASRAC

ブログを読んでワシのスケジュールを把握しているのか、
今回はちゃんと休演日に電話が来た。

「電話とか密室での話はやめてくれ!!」
と宣言してから文書で送りつけて来るばっかなので
担当者の声を聞くのは非常に久しぶりである。

「久しぶりですねえ。
じゃあブログに書いた通り19日っつうことでいかがです?」
和やかに話してみる。

「いえ・・・土日はちょっと・・・」

今までのこんな不毛な話をお金をもらいながらやっている人はまだよい!!
ワシは基本的に自分の休みの日に無駄な時間を使わねばならないのに、
この人達は会社が休みだったら出て行くのも無理なのか・・・(涙)・・・

その上に一言、
「お時間がありましたらJASRACの方に来て頂けませんか?」

そこまで言うか!!!(号泣)

ほなカメラ回しながら
金持って行ってカウンターに叩き付けるところから配信したる!!
・・・と思ったらやはり「カメラは困ります」とのこと。
ついでに言うと、お客さんを入れるのも困るとのこと。

もっとついでに言うと・・・
「平日ならお伺い出来ますが、
夜はもう勤務時間が終わってますので困ります」
とのこと・・・(爆泣)!!!

無理です!!もう!!(涙)
話し合いをするというか、人の話を聞くというか、
基本的に相手に合わすということをせんのね、この人達・・・

まあこの担当者が悪いのではない。
電話でもはっきり言ったが、この人と、
あの日一緒に来たこの人の上司のおふたりはワシは非常に好きである。

むしろワシがわけのわからんことを言うので
上司にいじめられたりせんかいつも心配している。

ついでに言うと毎回わけのわからん文書を送りつけて来るこの更に上司は
会ったことはないが非常に嫌いである。

まあ企業なんじゃからワシが好きか嫌いかはまるで関係ないじゃろうが、
「それは出来ません」
だけを一方的に言うならそりゃワシも「それは出来ません」と言うしかないわのう・・・

それではひとつ!!

JASRAC様
私の目的は著作権料をゴネて支払わないようにしようというのではない。
あなた方を陽の当たる場所に引っ張り出したいだけなのです。
ですから私はあなた方との話し合いは必ず第三者を、
出来ればより多くの人間を立ち会わせ、
その模様をビデオで撮って公開すると同時にUstreamで同時配信します!!
行くなら行く、来るなら来るで必ずカメラが入りますのでご了承下さい!!

今度は電話かかって来たらその模様を配信しちゃる!!

Posted by ファンキー末吉 at:03:09 | 固定リンク

2010年6月 3日

日刊サイゾー

もとはと言えばこの騒ぎを大きくしたのは「日刊サイゾー」というサイトである。
このサイトを元にいろんなインターネット関連のニュースが書かれているために、
前回のJASRAC問題もMixiのトップニュースに載り、Yahooのトップニュースにも載った。

迷惑千万な話である・・・

しかし少なからずワシを誹謗している立場のサイトではないし、
まあ話してみればそう悪い人達ではなさそうなので取材は受けた

ところがその取材がUPされるわけでもなく、
そのままなしのつぶてであるのでワシは思った。
「きっと上からの圧力で潰されてしまったのだな」、と・・・。

そこでものはついでとメールを書いてみた。
「上から潰されたんですか?」、と・・・

答えは・・・「ずーっとJASRACからの返答待ちなんですよ」、と・・・

うーむ・・・それでは取材する側からは動きようがないわのう・・・
そこでワシはこう言ってみた。

「今回の私の今回の申し出をJASRACが断ったとしたら、
JASRACがもしこう言うならば!!(言うならば!!)
お話しには行きたいが、客を入れたりネット中継されるのは勘弁してくれ、
と言うならば!!(言うならば!!)
そしたらワシはJASRACに出向いて行こう!!
来てくれないならワシから出向いて行くしかない!!
ワシは著作権料を支払いたいのだ!!
ちゃんと分配してくれるならすぐにでも支払いたいのだ!!
ちゃんと分配はしないがすぐに支払えと文書で言うならば!!
(言うならば!!)
ワシはその金を持って行って叩き付けてこう言おう!!
この金をちゃんと正当に分配しろ、と。
但しその時には日刊サイゾーさんが一部始終アポなし取材でカメラを回してますよ」

日刊サイゾーさん、
「アポなし取材......正直、わくわくしてきました笑(不謹慎ですみません。。」
とのことである。

日刊サイゾーさん、もともとはあなた方が話を大きくしたんです。
責任取ってこの騒動を最後まで取材しなさい!!

あとはJASRACの返答待ちである。
個人的には店に来てもらえる方がありがたい・・・忙しいのじゃ・・・ワシ・・・

Posted by ファンキー末吉 at:01:22 | 固定リンク

2010年6月 1日

困ったもんじゃのう・・・

こんな書類が送られて来ましたがな・・・

Jasrac20100601.jpg

「お前の話には聞く耳持たん!!」というわけか?・・・

こちらは「密室で話すのはごめんだ!!」と言ってるのに対し、
「公開の場で議論するつもりはない!!」と言うのなら、
こりゃもう「話し合い」にはならんわのう・・・

心なしか(いや見た通り)どんどん文章も高圧的になって来るし・・・


しゃーない!!じゃあ店にいらして下さい!!
お店でお話を伺いましょう!!

舞台の休演日である6月19日の土曜日夜7時半というのはどうですか?

ただし、営業中の時間なのでお客さんがいることはご了承下さい。
まさか他の人には聞かれたくないから客は帰してくれとは言いませんよね?

この日は6時半から漫画本の本棚作りをやろうと思いますので、
有志の方がたくさん手伝いに来てくれます。
7時半には終わって飲みに入ると思いますので、
この日は私は終電までお付き合い致します。
お客さんもきっとお付き合い下さるでしょう。

また、当店は店の様子を配信してますので、
この話し合いの模様が配信で流れる可能性もあります。

まさか部外者に聞かれたくないから配信はやめてくれとか言いませんよね?

私はこの文書に対する正式なご返事を本日6月1日ここにさせて頂きます。
希望日は6月19日土曜日の夜7時半からです。
お客様がいらっしゃること、店の様子を配信していることをご了承下さい。

ご返事をお待ちしております。

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2010年5月 2日

公開質問状

JASRAC担当者さま

下記の文章を受け取り確認致しました。

Jasrac20100501-1.jpg

Jasrac20100501-2.jpg

前回、前々回のお電話で
「密室で話すのではなく開かれたところで全国民の前でお話し願いたい」
旨を再三お伝えしましたが明確な理由なくそれを断られ、

1、私が貴社との話の内容を勝手に公表することはやぶさかではない
2、貴社は公表した私のブログを必ず見ていて、それに関して書面ではお答え出来る
3、上記のことから「話し合いは公開してるも同じでしょ」と発言されている

ことから、今回もこの文書は「同意の元に公開している」と解釈しております。

ただ、文書の送り主が書かれている部分に関しては、
「個人攻撃」にならぬようあえてその部分をカットし、
内容のみをUPさせて頂いております。

お名前を拝見するに、私とお話ししている担当者とは違うようで、
そのためにこれは
「私の質問事項に答えて頂いている内容ではない」
と感じる原因は、会社内の「事情」であると解釈しております。

おそらく「文書を送りつける」担当者と
「電話でお話しする」担当者が違うためでしょうが、
私が「電話でお話しする」担当者とずーっとお話させて頂いてたことは、
「こういう話し合いを密室で行うのではなく、開かれた場で行うことは、
ひいてはそれを見る全ての人に著作権の概念、
そしてたかだか"空気の振動"であるものをあまねく正確に分配することの難しさ
を伝えることであり、それはJASRACのためにもよいことである」
と訴えて来ましたが、
今回の担当者さんにはその意図が伝わっていないか、
もしくは何かの理由でその考えを一方的に無視されているものと思われます。

法律用語を多く使って「わかりにくく」書くことは
このように「文書をつきつける」点においては非常に有効であり、
また一般の商店主に対して威圧を与えるには十分ではありますが、
上記、私が考える「著作権を守るということに対してよきこと」と思われる「話し合い」からは遠いものです。

今回この文書で「わかりにくく」説明された貴社が提言する著作権料の支払い方法は、
「演奏の楽曲リストを提出すればBGMの著作権料は支払わなくてよい」
ということですので、
「著作権を保護している」
ということからはまた遠いものであると私は受け止めております。

もともとこのような「話し合い(?)」に陥っている原因には、
著作権使用者(著作権者も含む)の大多数の人間が、
「JASRACは本当に著作権をちゃんと管理しているのか」
という大きな疑問があるところを、
ネットとかいろんなメディアでこれをマッチポンプのように煽っている部分があります。

「こうだからこうしろ!!」
ではなく、
「もっとちゃんと分配するいい方法はないのか」
ということを著作権使用者と著作権者、
ひいては
「JASRAC以外にその選択権がないこの国の全ての国民」
と一緒に考えてゆくいいチャンスだ!!
と私は思っているのですがその辺をご理解頂けないようです。

「法律だからこうしろ!!」
だけで小さなJazz喫茶やいろんな「文化」を潰して来た貴社の歴史の中で、
密室ではなく少しでも「開けた話し合い」が出来るべく、
「メールでは絶対に説明をしない」とおっしゃるのであるなら、
こうして「送りつけて来た文書を公開する」方法しかなく、
またそれに対しての質問をこの場にこのように公開するしかないということは、
私にとって、またこれを見る全ての人にとって非常にまどろっこしいことではありますがいた仕方ありません。

ここに「公開質問状」としてなるだけ「簡単にわかりやすく」質問点を列挙させて頂きます。

何度も繰り返しますが、
私は「著作権料を支払わない」と言っているのではありません。
「ちゃんと分配してくれ」と言っているのです。

それに対してちゃんと「開かれた答え」を頂かないうちには、
著作権使用者が「納得して」著作権料を支払うことは出来ません。
ひいては現在JASRACが全国民から失っている「信頼」を取り戻す事は出来ないと思っております。

これは貴社が送りつけて来た文書に対する私の正式な「答え」であり、
あえて「担当者に電話」だの「開かれてない形」での返答を致しません。

この質問に対しての答えを、
貴社が指定した来る5月17日までに私に「開かれた形」で頂けることを強く望みます。

またその返答もここで公開しますので、
「著作権の概念を広く国民に浸透させる」意図により、
わかりにくい「引用文」などを使用せず、
その文章を「一般の商店主でも理解出来る」ように噛み砕いて説明して頂ければ幸いです。


公開質問状2010年5月2日分

質問1、
当店が今回貴社が説明している著作権料の支払い方を採択した場合、
演奏者が演奏した楽曲に対してはちゃんと著作権者に著作権料が分配されますが、
BGMで流した音楽に対しては全て著作権フリーとなり、
その著作権者には著作権料が分配されませんね。
YesかNoかでお答え下さい。

質問2、
お電話では「これが当店に一番いい支払い方法だ」とおっしゃってましたが、
本当にこれがベストな徴収方法だとお考えですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問3、
この支払い方法で、
例えば演奏時間5分以内のJASRAC管理楽曲を1日10曲、
30日間毎日演奏した場合の著作権使用料は概算でおいくらになりますか?
数字でお答え下さい。

質問4、
上記はライブが主な店での一般的な楽曲使用数ですが、
「5分以内のJASRAC管理楽曲を週に1回、1曲だけしか演奏せず、
あとはBGMをかけている」
という店が貴社のおっしゃるこの方法を下記のような店が採択した場合、
著作権料は概算でおいくらになりますか?

質問5、
上記のような店の場合も、
他の日にかけているBGMの著作権料は徴収せず、
それを分配することもしませんね。
YesかNoかでお答え下さい。

質問6、
このような徴収方法が貴社は「著作権を保護している」と本当にお考えですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問7、
貴社は当店と同様に「ライブハウス」という形態である「目黒鹿鳴館」では、
JASRAC管理楽曲を10数曲演奏した場合の著作権料を1万円以上徴収していますが、
当店が貴社のおっしゃるこの方法を採択した場合、
その値段よりはるかに安くなるとおっしゃる理由をわかりやすくご説明下さい。

質問8、
これらの方法ではなく、多くの商店が結ぶ(ように仕向けられる?)包括契約の場合、
その徴収した金額をどのように分配したかを著作権使用者に報告する必要はないとお考えですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問9、
その分配の割合を決める「モニター店」はどのように決定するのか、
その決定方法を公表する必要はないとお考えですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問10、
私は過去も現在もかなりの数のライブハウスに出演し、
自分が著作権を保持する楽曲を数多く演奏していますが、
過去にライブハウスが貴社に支払ったであろう著作権料が
実際私の元にちゃんと支払われた記憶がありません。
これは私が出演した全てのライブハウスが「モニター店」ではなかったということでしょうか?
どうお考えですか?わかりやすくご説明下さい。

質問11、
私のところにはX.Y.Z.→Aで演奏した過去数百本の全ての楽曲リストがあります。
それを提出すれば貴社が他の著作権者に支払われたであろう著作権料を、
正当に自分のところにさかのぼって分配してもらうことは可能ですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問12、
上記、いろんな部分で現状の著作権料徴収法はいろんな「穴」があって完璧ではなく、
それを公開しない事により透明性が大きく欠如していると感じますが、
貴社はそうは感じませんか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問13、
現状の著作権料徴収法を時代に合わせてもっと変えてゆきたいというお気持ちがおありですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問14、
著作権使用者、著作権保持者から新たな徴収法のアイデアが出た場合、
それを積極的に採用してゆこうというお考えをお持ちですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問15、
私がこのブログで提案した著作権料徴収法は、
現状あなた方が採択している徴収法より劣っているとお考えですか?
YesかNoかでお答え下さい。

質問16、
あらゆる国民からのこのような質問に、
密室ではなく「開かれた場」でちゃんと答えてゆくおつもりがおありですか?
YesかNoかでお答え下さい。


今回の質問は以上です。

貴社がちゃんとこのような「商店主」や「著作権者」からの疑問にちゃんと答えてくれ、
少しでも「著作権が正当に分配されているんだ」という「信頼感」が得られれば、
本当の意味で著作権使用者が「納得して」支払える状況が来ると信じてます。

「空気に値段をつける」ことがどれだけ難しいかを私は中国で日々体感しております。
貴社がちゃんと前向きに私と向き合って「開かれた」話し合いをしてくれるのであれば、
私は貴社が提案する著作見料徴収法が現状で完璧なものでなくても、
貴社を「信用して」契約を締結し、
「著作権者本人に分配するべきである」当店がプールしている著作権料を
すぐにでも「貴社に委託して」分配して頂くつもりが御座います。

誠意ある「開かれた」ご返事をお待ちしております。

Posted by ファンキー末吉 at:05:04 | 固定リンク

2010年3月 3日

今日は日刊サイゾーからの取材を受けた

日刊サイゾーと言えばワシをある日に時の人にしてしまった輩である。

今日はその輩からひとりで取材を受けた。

ちょっと前取材を申し込まれてはいた
が、
ワシからは是非JASRACと対談形式でとお願いしていたのじゃが、
JASRAC側から正式に断られたという連絡を受けてすぐ、
実はJASRACはニコ動で別の配信をやってたらしい。

タイミングよすぎるやん!!

その中でワシへの中傷
(ファンキー末吉はただゴネてるだけでJASRAC会員でもないから聞くつもりもない)
みたいなことを言ってたとワシにいろんな人がメールをくれるが、
ワシ自身見ていないなのだからよくわからんが、
ワシはJASRACの担当者に
「あんたは会員なんだから自分の曲を演奏しても絶対に著作権料を支払うべきだ」
と言われたぞ・・・(涙)

それも自分のところに戻って来ないのに・・・(号泣)

まあこの辺になってみればもういろんなことが「都市伝説」である。
人から聞いた話をそう鵜呑みにも出来ん。

実際はどうやったんやろ・・・

ま、日刊サイゾーさんは昨日の取材をそのままJASRACに持って行ってその答えをまた取材するらしい。
記事になった時にわかるか・・・

Posted by ファンキー末吉 at:03:17 | 固定リンク

2010年2月21日

JASRAC担当者さま

JASRAC担当者さま

貴殿からお送り頂いた下記の書類を受け取りました。
(1枚目はここにはUPしておりません)

JASRAC.jpg

当店は何度も申し上げている通り、
「著作権料を支払いたくない」
と申しているわけではありません。
「正当に分配してくれ」
と申しているだけです。

既にそれ用の口座の中に毎月支払うべきであろう額をプールしていっております。
これは帳簿に上がってくることですので時期が来たらそれを公開することも出来ます。
また楽曲リストも出演者に毎回書いてもらっているので、
どの著作権者の楽曲を使用したかも非常に明確です。

貴社はそれをさかのぼって徴収することが出来るわけですので、
分配がちゃんとなされると判断された時に喜んでお支払いしたいということを前提でお話しさせて頂きたいと思います。

まず、「1」の包括契約の場合、
そちら様のお話では支払った著作権料を誰に分配したのかを知らせる義務もなく、
どこの店の楽曲リストをサンプリングして集計したかを知らせる義務もなく、
その集計を公表する義務もないという非常に暴力的なやり方に大きな憤りを感じます。

今までこのようなやり方で巨額な著作権料を闇に消えさせていたこと、
そしてそのやり方を変えようという意思のないことに大きな憤りを感じます。

「2」、「3」のやり方については非常にクリアであり、
正当な著作権者に分配されるものだ(これもその分配結果を支払った人間に報告することは出来ないとおっしゃるので「信じる」しかないですが)と思います。

ただ、私どもに「著作権料を支払え」と書類が送られて来た時に、
このような徴収法があることは全然知らせることもなく、
いやがおうなしに「1」の契約書と説明文だけを送りつけて来たところを見ると、
今まで著作権料を徴収している莫大な数の店舗に
「2」、「3」のやり方を説明したことはないと考えられます。

ほぼ全ての店舗はその選択肢がなく、
いやがおうなしに「1」のやり方を採択させられていた、
つまり絶対に公開しないブラックボックスにお金を入れなければならないように仕向けられていたということにまた憤りを感じます。

また私個人としましては、
コンサート等でこの「2」、「3」のやり方で支払うべく楽曲リストを書いた経験もありますので知っておりますが、
このやり方での額は法外に高いもので、
1曲数千円の金額を小さな店舗での売り上げで支払うことは実質不可能なことです。

ライブハウス等では「1」の契約を行っているところがほとんどですので、
出演者が楽曲リストを提出する必要はありませんが、
そうでない場合、1ステージで数万円、
もしBGMも含めて毎日の著作権使用料をこのやり方で支払った場合、
各店舗が支払わねばならない著作権料は月額数十万、
下手をしたら100万円を上回ります。

「正しく分配して欲しいなら百万円支払いなさい!
ブラックボックスに入れるなら数万円でいいよ」
というやり方はどういうことなのでしょう。

私は今まで貴社が行って来た非常に不透明なやり方を改善して頂けるよう強く望み、
ここでひとつのやり方を提言したいと思います。

まず、著作権料は貴社が定めた「1」のやり方で算定し、
その額を楽曲リストと共に提出し、
貴社が規定のパーセンテージを取った後、正当な著作権者に分配して下さい。

金額が少なく、楽曲数が多いので、
従来「2」、「3」のやり方で徴収する場合の手数料より高くして頂いてしかるべきだと思います。

また、出来ればその支払った著作権者名と額を、
領収書は難しいにしても明細書をお送り頂きたく思います。

貴社はいつも「それは個人情報だからお知らせすることは出来ない」とおっしゃいますが、
これは著作権者の全収入を知らせろと言ってるのではありません。
自分の支払った額のうちいくらが誰に支払われたかを知らせることは個人情報を保護することとは関係ないと思います。

例えば通常の商取引の中で、支払った金額で領収書をもらうと、
その金額を受け取った人の個人情報保護に反することだとお考えですか?

著作権使用者がお金を支払うのは「あなた方に」ではなく、「著作権者に」なのです。

店舗が払った(例えば)3万円が、(例えば)マイケルジャクソンに2万円、
X.Y.Z.→Aに5円分配しましたよ、という明細を見せることが、
手数料を取ってお金を徴収、分配する商売では当たり前のことだと思います。

またこの明細書は楽曲リストを貴社のパソコンに打ち込んだ時点ですぐに出力出来るものであり、
そのシステムを構築することに大きな手間と費用がかかるとは考えにくいです。

また、全ての店舗が楽曲リストを提出するとも限りませんので、
ちゃんと楽曲リストを提出した店舗は「著作権に対する意識が高い」ということですので、
この方法でちゃんと明細書を出して分配する、
そして楽曲リストを提出しない店舗は「著作権に対する意識が低い」ということですので、
そのお金はあなた方の現状の「ブラックボックス」に入れられても仕方ないと考えるしかないでしょう。
(本当はそれもちゃんと公開して頂きたいのですが)

さらには
「正しく支払えば高く取る、ブラックボックスでよければ安くていいよ」
ではなく、
「正しく支払った(楽曲リストをちゃんと提出した)店舗はお安くします。
提出しない店舗の人は値段を高くしますのでみなさんちゃんと楽曲リストを提出して下さい」
というやり方が出来れば、支払う側の著作権に対する意識も高くなると思います。

法律は時代と共に変わります。
実際貴社の徴収システムも、デジタル音源が発売された時、
また、レンタルCDの店舗が現れた時、
そしてデータ配信が始まった時、
とめまぐるしく変わって来たはずです。

なのにこの「1」のようなやり方だけをかたくなに守り続けてゆくというのは何か他に原因があるのではとかんぐられても仕方がないと思います。

現状のこのシステムもそのうち時代に合わせて変わってゆくと信じておりますので、
当店がプールしている著作権料は、
そちらの新しいシステムが出来上がった時点でお支払いさせて頂きたいと思います。

貴社はそれをさかのぼって徴収出来るのです。
しかしそのシステムが出来ないうちに支払った著作権料は、
著作権者はさかのぼって請求出来ないと貴社から説明を受けておりますので、
現状でこれをお支払いすることは著作権者にとってよくないと考えます。

またこのことは、
より多くの著作権使用者、そして著作権者にも知ってもらいたいと考えておりますので、
先日
「密室でお話はしたくない、ネット配信等、全国民の前でお話を伺いたい」
とお伝えしました。
日刊サイゾー紙からは正式に取材依頼をしたと聞いておりますが、
貴社はやはり「密室で話す」ことを選択なされたことを残念に思います。

今後も電話ではなく、密室でもなく、
公の場でお互い話し合いを持って頂けることを強く望みます。

敬具

Posted by ファンキー末吉 at:15:20 | 固定リンク

2010年2月20日

JASRACから手打ち?

前回取材以来が来て、
「それならJASRACと対談に」とお願いしていた日刊サイゾーからメールが来た。

> JASRAC公開討論の件ですが、昨晩、JASRACより正式に
> 「お断り」の連絡をいただきました。
>
> 何か、JASRACの方からファンキーさまの方にお手紙を送ったので、
> それで手打ち(?)にしたいようなことをおっしゃっていましたが、
> 届いておりますでしょうか。

ようわからんぞ・・・

JASRACはワシに「著作権料を払え」と言ってるだけで、
ワシが「その分配方法は何じゃ!!」と喧嘩をふっかけたわけだから、
ワシの方から「手打ちにする」というのならまだわかるが、
「手打ちにされる」という覚えはないのじゃが・・・(笑)・・・

まあそのお手紙に何が書かれているかが問題である。
この件についてはに手紙が着くだろうから取りに行って見てみよう・・・

Posted by ファンキー末吉 at:17:46 | 固定リンク

2010年1月16日

日刊サイゾーから取材依頼が・・・

日刊サイゾーと言えば、
今回のJASRACネタを記事にし、それがYahooとかMixiのトップニュースとなり、
ワシを時の人に押し上げた張本人である。

そこから取材依頼が来るということは内容はもうこのJASRAC問題しかあるまい。
ワシは丁重に返事を書いた。

「それならばひとつお願いがあります。
私の言い分ばかりが取りだたされるのはフェアじゃないので、
是非JASRAC側ともコンタクトを取って頂いて、
是非”対談”という形でお願いしたい!!」

日刊サイゾーはそれを呑んでくれてJASRACに取材申し込みを入れると言う。
JASRACさえOKすればワシはその模様をネット中継するぞ!!!

Posted by ファンキー末吉 at:18:05 | 固定リンク

2010年1月 9日

公開討論会への道その1

電話というものはかかって来ない時は何日もかかって来ないくせに、
かかって来る時は大体にして忙しい時である。

昨日も朝から子守りをしながら米川英之くんのコピーをしていたところに電話が鳴った。
11日のクラブエイジアでの和佐田のイベントではバックを務めさせて頂くのじゃ。

難解な8分の9拍子とも取れる3拍子のフレーズをコピーしていた時電話はなった。
「もしもしJASRACですが・・・」

もうめんどくさいのでワシは開口一番にこう言った。
「ブログ読んでくれましたか?
もうこのまま密室で話してても埒があきませんよ。
書いてある通り、ネットなりで公開討論会をしましょうよ」

ところが「公開」となると話が全然違うと言って担当者は困惑。
まあ「公開」するとなるとセクションがきっと「広報」かなんかで、
ワシを「説得」するセクションとはまるっきり違う部署なのであろう。

「まあ討論会と言えば語弊がある。
勉強会と言えば社内でも通りがいいのではありませんか?
この機会に著作権の概念をネット上の全ての人と共に勉強させて頂きましょう」

ワシの考えは突飛か?
そんなにびっくりされることではないと思うが・・・

「いや、私どもはまだ末吉さんに説明出来てない部分があるので
是非お時間を取って頂いて・・・」
といつもの内容で来るのでワシは冷静に次のように説明する。

「またどこかの密室で延々と説明を聞く。
ワシがそれをブログにアップする。
誰かがまたそれをネット記事に載せる。
またJASRACへの非難が集中する。
JASRACはまた何千万かけて新聞の一面広告を出す。
これって大きな無駄なんじゃないですか?」

そもそもワシも自分だけの言い分が一人歩きして
「ブログvs新聞の一面広告」というのはフェアじゃないと思う。
何千万かけて打つ一面広告が強くて独り言のようなブログが弱いという意味ではない。
現状ではそのブログの方が
何千万かけて打った一面広告より影響力があるんだからもったいないではないか!!

こんな一方的なワシの話だけをネットに載せるんではなく、
JASRACの正当な言い分をちゃんと皆様にお伝えする場として、
私はこの「公開勉強会」というのはJASRACにとってもいい場だと思うのです!!

まあしかし「部署が違う」というのはサラリーマンにとってはどうしようもない。
それをこの場で決定出来る権限がないのだから・・・
「何とかもう一度お時間を作って頂いて・・・」
の一点張りである。
まあそのセクションの担当者だったらそれ以外の「仕事」はないのだから仕方ない。

「無駄ですよ。
どうせそこで話したことは私はまたブログに書くんですから。
そしたらまた誰かがそれをネットニュースに載せるんですから。
まあおいしいブログネタを毎月与えてくれると言うのなら、
私も割り切って毎月スケジュール決めてお付き合いします!」

JASRACとしても社員に高い給料払って
毎月ワシにブログネタを提供する仕事をさせるっつうのも辛かろう・・・

「ご説明したいことがあったらそれを文書で下さい。
私はそれをそのままネットに公表します!!」

そうそう、それが一番フェアーである。
それでこそ全国民に著作権の概念を勉強させるいいチャンスではないか!!

しかしまあ大会社である。
商店主に説明をする部署の人間が、
JASRACを背負って説明文を全国民に公表することも出来んじゃろう・・・
ワシがイジメてるわけではないが、実に気の毒ではある。

「パパに電話して来た担当者ってほんとに不幸だと思う・・・」
と嫁。
まさかワシがこんな人間だとは夢にも思ってなかったのだ。

でもワシはワシなりに解決策を用意している。
楽曲リストを全部用意しているのだから、
徴収した3万円をそのリストに従って手数料を取って分配してくれればそれでいい。
楽曲リストを用意しない商店主は、
まあ言ってみれば著作権分配に関する概念がそれほど強くない、
言い換えれば分配に対してさほど気にしないわけだから、
そのような商店から徴収した著作権料は今まで通りブラックボックスに入れればよい。
ただ、ちゃんと著作権者に分配するべきだと思っている商店主は
ちゃんと楽曲リストを提出して正当な著作権者に分配して欲しいと思っているのだから、
それはそれを受けてそのように分配すればそれでいいのではないか。

しかしワシはわかっている。
そうするためにはシステム、
ひょっとしたら法律さえも変えねばならないこともある。
どの道ここで即答出来る問題ではないのだ。

「考えてみて下さい。
著作権法というのは時代に合わせてどんどん変わって来ている。
また変わっていかねばならない。
いつかはそのようなシステムになる日が来るでしょう。
来ませんか?」

相手の返事を聞く必要はない。
JASRACとしてはそのように時代に合わせて日々努力して変わってゆかねばならない義務がある。
その通り!!いつかはきっと理想の徴収法が確立する日が来るのだ!!

「しかしそれがいつの日になるのかはわかりませんから・・・」

そうでしょ!!
でもあなた方はそれを過去何年に渡ってもさかのぼって徴収することが出来る。
しかし私たちは今その間違った徴収法で別の人に支払った著作権料は、
その正当な著作権者がさかのぼって請求してももらうことは出来ない。
これはあなた方が前回説明したことでしょ。
だったら今払うことは正しい著作権者にとってよくないことなんですよ。
だからうちはそれをずーっとキープしてます。
帳簿をお見せしてもいい。
そのシステムが確立したら喜んでお払いしますよ。
どうせ何年だってさかのぼって請求出来るんだからお宅としては損はないでしょ。

ワシは更にこう言った。
言うならばブラックジョークである。

「どうしてもすぐに徴収したいなら、
どうぞ裁判所から執行命令を出して下さい。
そうなればネットで公開勉強会どころではない。
この事件はテレビやマスコミを巻き込んだもっと大きな事件となりますよ。
ね、今のうちにネットで公開した方がましですよ」

電話を切った担当者。
今頃「広報」の部署と話してくれているのだろうか・・・

次は説明すべき内容を全国民に公開してもよい形での文書にして送りつけてくるか、
もしくは相変わらず延々とワシにブログネタを提供し続けてくれるのか、
もしくは本当に裁判所から執行命令が下るのか・・・

今後のこの騒動・・・予断を許さない・・・

Posted by ファンキー末吉 at:14:49 | 固定リンク

2009年12月10日

げげっ!!またサイトで話題に・・・

「パパ起きてぇ!!また大変なことになってるよぉ!!!」

今日の莫大な譜面を書き終わって爆睡している嫁がワシを叩き起こした。
聞けばまたmixiのニュースでJASRAC問題が話題になっていると言う。
ネタ元はまた「日刊サイゾー」である。

ここがニュースで取り上げると、
連動してmixiやYahooでトップニュースに取り上げられたりする。

ここの人はそんなにワシのブログが好きなんやろか・・・

香港でウンコもらした話とか
あてぶりの仕事で針飛びした話とか、
アホな話を書いている場合ではないではないか!!!

と思いつつ、やっぱアホな話の方が面白いので
日刊サイゾーの人がもうアホ過ぎて見るのもイヤやというネタを探すのであるが・・・

まあそれはおいといて、こうまで話が大きくなって来ると、
JASRACとしても公開討論会やった方が安くつくんじゃないの?
つい最近新聞の一面広告でJASRACが企業広告を出していたのがワシのせいとは言わんが、
ワシに何か言うとワシがブログでおもしろおかしく書いて、
それをいろんな人がニュースとして大きく取り上げて・・・
イメージを挽回しようとまたワシを説得に来る。

ワシを説得に来たってとどのつまりは取れる金は毎月3万がいいところなのである。
失ったイメージを回復するためには新聞の一面広告は何千万もかかる。
公開討論会やった方が安くすむぞ・・・

思うに人はどうしてワシのJASRACネタをこうまで面白がるかと言うと、
潜在意識の中でみんな同じようなことを思っているからである。

人の喧嘩は面白い!!

こうして拒絶し続けていると
(断じてワシは拒絶しているのではない!
ちゃんとお金をプールして楽曲リストも用意して、
払う気まんまんで「さあちゃんと分配しろ」と言っているだけであるが)
最後には裁判所が来て牢獄にでもぶち込まれやしないか・・・
(そういう事件もあったと聞く)
JASRACが怒ってワシへの印税を差し止めたりしないか・・・
(現実いきなりゼロがひとつ減ったがこれとは関係ないと思う)

うん!人ごとではないが十分面白いぞ・・・(涙)・・・

ネット社会のことはよくわからんが、
テレビやラジオでも十分面白いと思う。

求む!メディア関係の人!!
手を挙げてくれたらワシはどこにでも行くぞ!!

Posted by ファンキー末吉 at:10:55 | 固定リンク

2009年12月 4日

JASRACからまた電話が・・・

岡崎トリオスペシャルが終わってまた岡崎はんと朝まで飲んでしまった・・・

二日酔いで子守りなどをしていたらまたJASRACから電話があった。
「またお店の件でお話をしたい」と言うのじゃが、
日本中がこのことに注目されていると思うとどうも及び腰になる。

「今月はほとんど中国なので時間が取れないんです」

これホント!!
明日筋肉少女帯の大阪ライブに行って、明後日そのまま北京である。

しかも明後日北京でリハーサルをやる曲が山のようにメールで届いている。
今晩か最悪明日のライブ終了後に譜面を起こすしかない。

3日間リハーサルをして帰って
二井原実オーティスレディングトリビュートライブなのであるが、
それまでにそのブラスの譜面を14曲書かねばならない。

二井原実オーティスレディングトリビュートが終わったら
そのままとんぼ返りでまた北京でリハーサル。
19日に本番が終わって、20日には続・全中国ドラムクリニックツアーで武漢に行く。

いつ帰って来るんやっけ?・・・

クリスマスまでに戻って来れたっけ?・・・
戻って来れたとしてもどの道年末ではないか・・・

「29日のでのライブの後にしてくれって言えばよかったのよ。
JASRACが休みに入ってるからあっちが困るから」
と人は言うが、
この前会ったJASRACの人は人間がもの凄くよい人だったので
その人を個人的に追い込むのはどうも気が引ける。

「とりあえず来年にまた仕切り直して話しませんか」
と言って丁重に電話は切らせて頂いたが、
切った後もどうも気持ちがヘビーである。

そこで考えた!!
毎回こうして密室で話していても埒があかん!!
「公開討論会」と称してどっかで人を集めてみなさんに聞いてもらえんもんか。
うちの店を提供してもええぞ!!
出来ればそれをネット配信して全国の人に考えてもらいたい。

別にたくさんの人を味方に付けてJASRACをへこまそうとかいうのではない。
「空気に値段をつける」みたいなこの著作権の概念。
この問題をより多い人々に知ってもらうことはJASRACにとってもいいことではあるまいか。

JASRACの人もどうせこのブログを読んでるに違いないのだ。
何とかこのような手段で次の段階に行くことは出来ないもんか?・・・

ラジオでもテレビでもええぞ!!
誰かいいアイデアがある人はJASRACに提言してくれんか・・・

Posted by ファンキー末吉 at:16:22 | 固定リンク

2009年11月15日

ひえ~~

新幹線で二日酔いと戦ってたら、
知ってる人から知らない人からやたらメールが入る。
何事かと思ったら何と!!
ワシのブログのJASRACネタがネットニュースで取り上げられとるらしい。

ヒエ~~
どんどん話が大きくなっていっとるやないの~~

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末吉さんの日記が日刊サイゾーというネットニュースで取り上げられてます。
今現在、mixiニュースのTOPにも表示されており、
250人以上の人、99.99%がファンキー頑張れ!と日記に書いており、
今もどんどんその人数が増えていってます。

日刊サイゾー 「ヤクザのみかじめと同じ」人気ドラマー・ファンキー末吉がJASRACに激怒!
http://www.cyzo.com/2009/11/post_3188.html

mixi
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=1021161&media_id=53

Posted by ファンキー末吉 at:12:47 | 固定リンク

2009年11月 6日

JASRAC再び

知らない電話番号から着信が入ってたので折り返し電話した。
「はい、こちらは日本著作権協会新宿支部ですが」

新宿?・・・うちの担当は立川支部とちゃんか・・・・

「立川支部は新宿支部に統合されました。
つきましては少しお会いしてお話しさせて頂く時間を頂けませんか」

あれからワシもいろいろ調べたが、
「ファンキーさんね、向こうも商売ですから、
同じ働くならファンキーさんみたいなめんどくさい相手じゃなく、
言ったらすぐに契約して金払う相手の方が効率がいいってもんです。
あれだけゴネたんだからもう連絡は来ませんよ」
というのが大体の下馬評だったんで安心していたが、
きっと担当が変わったのだろう。

よし、最初から今までのフルコースでたっぷり説教してやろう。
「私は1時から新大久保のスタジオにおりますのでそこに来て下さい」
ついでに筋肉少女帯のみなさんにも聞いてもらうのじゃ!!

1時にJASRACの人が来た。
見れば二人連れで、ひとりはどう見ても偉い人のように見受けられる。
名刺を渡されてみれば確かに最高責任者に近い人だった。

「ファンキーさんのお考えは立川支部、代々木上原本部から全て伺っています。
今回は何とか納得して頂けるように説明に参りました」

見ればふたりとも非常に人がよさそうな人である。
人間を見かけで判断するのはよくないかも知れないが、
やっぱ「顔」は大事である。
ケンカをするつもりだったので会話を録音しようと思っていたが気をそがれてしまった・・・。

いかんいかん!弁護士に振るにしても一応どんな会話をしたか記録を取っとかねば・・・
「すみません、ちょっと記録を取らせてもらっていいですか?」
承諾を取ってから録音を開始、そして会話を開始する。

基本的には前回電話で話した内容と同じである。
ただ、こうして人のよさそうなオッサンたちに誠心誠意語られると、
何やらワシがゴネていい人達に迷惑をかけてるような気になる。

いかんいかん!あちらはプロなのだ!!
ペースに乗せられてはいかん!!

「代々木上原本社からの回答としては、
モニター店を増やすつもりもない、
楽曲リストの提出を徹底させるつもりもない、
分配されたお金をどこにいくら払ったかを教える義務もない、
とにかく契約して金払えというものでした。
私はその日から毎日出演者に楽曲リストを提出してもらって、
だいたいあなた達が払えという額ぐらいのプール金を始めてます。
つまりいつでも著作権料はお払い出来ます。
ただそれをどこに分配するのかちゃんと説明して下さい」

答えは同じである。
サンプリング方式で、
そこが提出した楽曲届けに従って全てのお金をそのように振り込むというもの。
そして誰にいくら支払ったかは個人情報なのでお知らせするわけにはいかない。
どこがサンプリング対象のモニター店なのかをお知らせするわけにもいかない。
しかしあなたが契約して楽曲リストを提出して頂ければ必ずそれが反映されてあなたの楽曲だったらあなたのところに振り込まれます。
ただしそれがいくらであるかはわかりません。

つまり例えば3万円払ったとして1円もらったとして、
あとの29999円はどこにどのように払われたかを知らせる義務もないというもの。

こんなんで払えるか?・・・

絶対に中身を見せないブラックボックスに金を入れ、
それがどう分配されているかも一切知らせず、
都市伝説のように例えその金が天下りの官僚に流れていたとしてもこちらは知る由もない。

「モニター店のリストを見せろ!」
と言っても
「どの店がモニター店かわかったら
自分のつごうのいいように楽曲リストを操作する恐れがあるから教えられない」
と言う割には
「じゃああなたたちがそれを勝手に操作してどこか特定の人の利益になるようなところに金がいくようにする恐れがあるじゃないか」
というと、
「そんなはずないじゃないですか」
と切り返されてもそんなはずないかぁ?・・・わからんやないかい・・・

ついでに聞いてみたらX.Y.Z.→Aは100本ツアーから始まって、
全ての楽曲リストが手元にある。
もちろんライブハウスが払ったお金は別の店でのリストで分配されているからX.Y.Z.→Aには来ていない。
「楽曲リストを提出したら10年さかのぼって分配がされますか?」
答えは
「それは無理です!!」
なぜならその時期の集計はもう終わっているから。
「でもあなたたちはいろんなお店に何十年もさかのぼって請求してるじゃないですか。
それでいろんなJazz喫茶とかは潰れていったわけでしょ?」
その答えは
「それはさかのぼって入金されたものは今期の入金となるから分配出来るんです」

これって正論?・・・

リハが始まるのでもうこのぐらいにして帰ってもらった。
この不毛なやりとりをずーっと続けるのは意味がなさ過ぎる・・・

「では今日はこの辺で。
納得して頂けるまで何度でも足を運びますから・・・」

げげっ!!ワシはとんでもないものに足を突っ込んでしまったのか?・・・

Posted by ファンキー末吉 at:18:47 | 固定リンク

2009年9月16日

JASRACから電話が来た

今日は午後からX.Y.Z.→Aのリハーサル。
江川ほーじんや、石井完治や、力石理恵蔵なんかが来て19日のセッションのリハをやるので、
夕べビールを飲んで寝てしまったワシは朝から譜面を書いたり一番忙しい時間に電話が鳴った。

先日かけた立川支部の電話番号は登録してないのに電話機にはJASRACと出る。
これは立川ではなく代々木上原のJASRAC本社からの電話である。
ワシはJASRACの会員なのでこの電話は会員様専用の窓口からかけられているようだ。

電話口の応対を聞いてワシは
「こいつはただものではない」
と直感した。
柔らかい物腰の中に「我々は絶対的な法律の裏付けがあるから」
という並々ならぬ自信がうかがえる。

プロである・・・

著作権料をもらう側の自分と、払う側の店との両方の立場があるので、
それを分かりやすくちゃんと分けてクレームを言う。

まずもらう側、先方の言い分は・・・
「著作権料の分配は包括契約とかいうものがなされており、
ワシら著作権者はそれをサンプリングの統計により支払うことに同意している」
らしい。

同意したか?・・・

この辺は法律の分野になるので素人がプロ相手に論争しても話にならない。
でもそれでは本当の著作権者であるワシに分配されないわけだからクレームを言う。
実際X.Y.Z.→Aの数多くのライブでの著作権料がちゃんと振り込まれたことはない。
そのサンプリングされているモニター店で演奏しない限り分配されるはずがないのだ。

担当者が言うには、
「払う時に楽曲リストを提出すればそのデータは反映される」
らしい。

「著作権料毎月いくら払え」と契約書類を送られて来ただけで、
楽曲リストなんか送りつけられてまへんがな・・・

論点がだんだん「払う側」になるが、
ただ「何平米の店舗でどのぐらい音楽を流すからいくら払え」という書類だけを送りつけておいて、
送られた方がちゃんと楽曲リストを提出するはずがない。

クレームを言うと、
「それはちゃんと契約して頂ければその後に送ります」
と言う。

そんなことは書類には一切書かれとらんぞ!!

「もらう側」としては、
「こんな風にずさんなやり方をしてるから自分のとこにちゃんと分配されないんだ」
と腹が立つが、
「払う側」としては、
「こんな風にどこに振り込んでるのかわからないものを払うのは腹が立つ」
である。

新しい事実を突きつけられるとクレームの矛先が変わるので
プロはその心の隙を突いて論破攻撃を開始する。
こちらもプロ相手に頭をフル回転させながら戦う。

「じゃあ月々2万円払ったとしましょう。
その月は全部オリジナルの演奏で、
実際著作権料が派生する必要のない曲ばかりであったら
その2万円は払い戻して頂けるわけですね」

プロは冷静に答える。
「まだお分かり頂けないようですね・・・」
つまりそのお金は「ライセンス料」であって、
「JASRAC管理の楽曲は自由に使っていい」という料金である。
例えて言うと定期券のようなもので、
定期券はその月、一回も乗らなかったとしても払い戻しはしないでしょ、と。

「そしたら、その月はある著作権者の曲を1曲だけ演奏した。
そしたらその著作権者に2万円ちゃんと支払われるのか?
そんなわけはあるまい!!現実に俺はもらってないじゃないか!!」

プロは勝ち誇ったように言う。
「だから楽曲リストを提出してもらうようにお願いしてるんです。
でもそれが全ての店が提出してもらうのも現実的には難しいですよね」

「提出させろ!!それがお前らの仕事だろ!!」

つまりこういう論法である。
包括契約とやらがあるので、
特定のモニター店でサンプリングした統計で分配することにJASRACとしては法律的な落ち度はない。
それで過去にあまりにもクレームが続出したので、
新しいシステムで楽曲リストを提出してもらうようお願いした。
しかしそれを徹底させるつもりもない。

どだい何万軒あるライブハウス、何十万軒あるJazz喫茶、
そして何百万軒ある音楽を流す飲食店全ての著作権料を
たった200のモニター店のデータで分配するのは無理なのである。

「じゃあうちの店をモニター店にしろ!!」
うちはもう昨日から全ての出演者に楽曲リストを書いてもらっている。

「契約して頂ければモニター店になれるかも知れません」

俺が頭を下げて頼み込むことではない!!
お前らが努力してモニター店をなるだけ増やす努力とかをせんかい!!

結局モニター店を増やす努力もしない、
楽曲リストをもっと多く手に入れる努力もしない、
でも著作権料は支払いなさい、では一体誰が払う?!!

「店が払った著作権料がどこにどのように支払われたか明細を見せろ!!」

当然ながらそんなことは出来ない、
いや、口ぶりは「そんなことをする必要はない」という態度である。

だんだん立場が「払う側」なって論争していたが、
当の担当者とてJASRACを代表してるわけではない。
だんだんめんどくさくなったのか、
「そんな権限は私にはありません」
という発言が多くなって来たので、
「お前なあ、そんなこと言ってたらワシかて店のオーナーじゃない。
払う払わないはもともとワシの裁断じゃないじゃろ!!逃げるな!!」

この人はいい。
このしちめんどくさい電話を1時間以上して給料をもらっているのだ。
ワシは19日の譜面も書かねばならんし、
筋肉少女帯の曲も40曲も覚えねばならん。
めんどくさいのはワシの方じゃぞ!!

しかしこのワシの言葉が結果的に担当者に助け舟を出してしまった。

「お客様、こちらは会員様専用の窓口です。
つまりもらう側に関することをお話しするところです。
お客様が払う権限を持ってない方でしたら払う払わないは話してても無駄ですよね。
その話はオーナー様と立川支部とやって頂くべきものですね」

「俺は払う側として正式にクレームをつけたらあんたが電話かけて来たんじゃろ!!」
「はい、立川支部からお宅様が会員様なのでこちらで対処してくれということになりました」
「払う側が会員かどうかでお前らは言うことが変わるんかい!!」

もうわかった。
もらう側としては、結局ワシの著作権はずーっとこのままワシのところには来ないというわけじゃ!!
払う側としては払った金がどこに振り込まれるのかを報告するつもりもないというわけじゃ!!

あなたが払う側相手の担当者ではないと言うなら、
立川支部の担当者さん、もう一度ワシに連絡して来て、
ちゃんと払う側が納得するように説明して金を受け取ってくれ!

店は昨日から全てのリストを作り、著作権料をプールしていってる。

さあ!!ちゃんと受け取ってちゃんと分配しろ!!

Posted by ファンキー末吉 at:22:04 | 固定リンク

2009年9月15日

JASRACに電話した

弁護士は仕事が非常に丁寧なので話が遅い。
そりゃそうだ、彼が「こうだ」と言ったことは彼が弁護士生命をかけて法律的に「こうだ」ということなので、
法律的な裏付けを取ったり状況を正しく分析したり、いろいろ時間がかかる。

というわけでとりあえず書類に書かれているJASRAC立川支部に電話をしてみる。
封書に書かれている「ご照会番号」を伝えて「担当者」を出してもらう。
若い男性の声である。

「私は著作権者である!!」
冒頭にこうぶちかます。
「お宅と200曲近い楽曲を契約している!!」
とそれに続ける。

「それはそれはありがとう御座います」

なかなか感じのいい青年である。
楽曲を契約してくれることがJASRACの商売の根本だとよくわかっている。
「お客様は神様」なのである。
こんないい青年を奈落の底に突き落とすのは少々気が引けるが、仕方がない。

「あなた方はずーっとこんなずさんな徴収方法をしてたんですね。
そりゃ私たちがライブハウスで自分の曲を演奏しても自分たちのところに支払われるはずがない!!」

青年は少し慌てながら「恐れ入りますが著作権者名をお教え頂けますか」、
これは著作権者名でその人がどんな楽曲をいくつ契約しているか調べることが出来るからである。
なかなかちゃんと仕事をするいい青年である。

めんどくさいからこう言った。
「爆風スランプのファンキー末吉です」
向こうの声色がちょっと変わる。
ついでに一言。

「その他、ラウドネスの人間と筋肉少女帯の人間でこの店をやってます。
つまりあなた方は爆風スランプ、ラウドネス、筋肉少女帯、
そしてそのメンバーがやっている全ての演奏活動において、
過去にさかのぼって全ての著作権料を他の人に分配してたというわけですね!!」

頭のいい青年である。とっておきの一言がとっさに口から出た。

「私、担当の者ではないんです。担当の者は今外出してまして・・・」

担当者をお願いしますと言ってあんたが電話に出たんだからあんたが担当じゃろ・・・
例え担当者が留守で代わりに出たとしても、
それはその担当者に代わる担当者ということではないのか・・・

折り返し担当者から電話しますということで電話番号を教えて電話を切った。

とりあえず本日より、全ての出演者にその日の演奏曲目を書いて提出してもらう。
何も「払わない」と言ってるわけではない。
著作権者に正当に分配されるなら喜んで支払おう。

電話待ちとなるが、今日も筋肉少女帯のリハで、
そこは地下なので電波が届かない。

結論はまだまだ後に引き延ばされそうだ。

Posted by ファンキー末吉 at:11:18 | 固定リンク

2009年9月13日

JASRAC続報

書類が送られて来たJASRAC立川支部に文句を言おうと電話をしたら休みだった。
週休2日でたくさん給料をもらってるんだったら、
土日を返上してでも著作権者にちゃんと分配してもらいたいもんだ。

知り合いのライブハウスにいろいろ聞いてみた。

懇意にしているロックのライブハウスは月々何万円か納めているらしい。
もちろん楽曲リストは提出してないので誰にいくら分配されているかは知らない。

懇意にしているJazzのライブハウスは裁判までいったらしい。
裁判になって結局開店から毎日満席でフルで音楽流していた金額の支払い命令が出て、
払えなくて潰れて行った店の話はよく聞く。

ところがこのライブハウスは勝訴したらしい。
「お前らこの金を誰に分配しとんねん!!」
というわけである。
裁判官も「お前らそりゃいかんやろ」ということになった、と。

聞くところによると、モニターとして契約しているライブハウスが200あって、
JASRACはそこの届け出を見て、そのリストで全ての徴収額を分配しているという。

「そん中にJazzのライブハウスはいくつあんねん!!」
というわけであるが、実はこれがひとつもなかったらしい。

これでは著作権料が正しく分配されるわけがない。
特にJazzクラブなんかは外国の楽曲を演奏することが多いが、
おそらくこれでは1円もその尊敬する外国の著作権者に分配されることはあるまい。

そうなると今まで敗訴して来て泣く泣く何百万も著作権料を払って来た店はどうなるのじゃ?!!

弁護士からのアドバイスを待つ。

Posted by ファンキー末吉 at:06:35 | 固定リンク

2009年9月12日

何だJASRACのこの仕事は?!!

昨日、にJASRACから書類が届いた。
著作者の財産を守るため、著作権料を払いなさいというものだ。

ワシももちろん著作権印税で生活している人間、
のシステムとしてもちゃんと著作権料を納められるようにあれこれ考えてたところである。

まずうちはチャージバック100%バックのシステムなので、
生演奏が派生するチャージは全てミュージシャンにバックされる。
音楽の収入はミュージシャンのものです、
うちは居酒屋として飲食で儲けますというものである。

その飲食の売り上げから著作権料を支払うのも辛いので、
ここはひとつミュージシャンにお願いして、
チャージバックのお金の中から著作権料を支払ってもらおう。

もちろん著作権登録してないオリジナルなどを演奏した場合には、
当然誰の著作権も侵害してないので払わなくてもよい。
ちゃんと演奏する楽曲リストを提出してもらって、
他人の曲を演奏した場合はその曲名を、
オリジナルである場合はちゃんとその旨を申告してもらって、
そしてその曲数に応じてチャージバックの中から少しでも払ってもらえればそれでよい。

BGMは基本的にはX.Y.Z.→Aの楽曲なので、
リストを作ってそれをかけてる時間と一緒に提出すればいい・・・

などと漠然と考えながらJASRACから郵送された書類を開けてみると、
楽曲リストのひな形なんて陰も形も見えず、
ただ「何平米の店舗で月に何時間演奏しているお店は月々いくら払いなさい」
という表とその申告書があるだけである。

こいつらは数十年もこうやって店から著作権料という名目で莫大な金額を徴収して来たのか?!!
これではその店がどんな曲を何回かけたか演奏したか、
何よりもそのお金がどの著作権者に支払われるものなのかがわかるはずがない。

つまり、これでは絶対に著作権者に還元されるはずがない!!

じゃあ今まで徴収して来た莫大な著作権料は一体どこに分配されてたの?・・・
どこか著作権じゃないところに?
もしくはJASRACの中で眠ってる?

そう言えばワシらもライブやる時にJASRACの書類に曲名を書いたことがある。
しかしそれがちゃんと自分たちに戻って来たという記憶はない。

そりゃそうだ。
このシステムだと、
「店のBGMでX.Y.Z.→Aを流しました」
と言って数万円著作権料を支払ったとしても、
JASRACはうちでX.Y.Z.→Aの楽曲をかけたことを知らないのだ。

こんなひどい話があるか?!!

そのくせ払わなければ数十年に渡って遡り、
満席の状態で毎日上演してたとして計算した莫大な著作権料を徴収すると脅す。
実際そうやって裁判で負けて支払ってつぶれたJazz喫茶なども多いと聞く。

でもそのお金どこに分配されてんの?

これではヤクザのみかじめと同じである。
ちゃんと著作権者に分配しろよ!!

ワシは今から弁護士と相談してどうするか決める。

Posted by ファンキー末吉 at:10:25 | 固定リンク