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2017年9月30日

久しぶりの「作曲」は楽し・・・

日本への出入国の際に、職業欄に「音楽家」と書く。

たまに
「音楽家・・・なんですか?」
などと税関のお兄ちゃんに聞かれることはあるが、
まあ訝しがっているわけではなく、きっとその仕事をしててあまり見かけない職業なのだろう。

そういう時には
「楽器演奏ですよ」
と答えるようにしているが、
「作曲家です」
と答えることはまずないなぁ・・・

やっぱ「作曲」という「仕事」ではなかなか胸を張って「職業」だと言えない何かがあるのだろう・・・

やっぱ好き嫌いで言うと、ドラム叩いているあの「爽快感」に比べると、
産みの苦しみはやっぱ「辛い」のな・・・

「作曲が趣味」みたいな人もいて、アマチュアでもいっぱいいっぱい曲を量産している人もいるけど、ワシの場合「必要」がなければ「趣味で曲を作る」っつうのはまずないなぁ・・・
ドラムは金にならなくても叩きに行ったりするけど(笑)

このクラウドファンディングで、

100,000円のリターン

ファンキー末吉サイン入り著書「日本の音楽が危ない~JASRACとの死闘2862日~」×10冊

ファンキー末吉があなただけのオリジナル楽曲をご要望にお応えして作曲。
作曲した楽曲は短くて1年間、ひょっとしたらそれ以上の間著作権登録をするつもりがありませんので、その曲は発売を含めご自由に使って頂いて構いません。
作詞、アレンジ、録音等に関しては別途ご相談下さい。

というのを募集したら5名様ぶんがすぐにOUT OF STOCKとなって追加した!(◎_◎;)

今日でクラウドファンディングの募集が締め切られるので、
とりあえず詳細がわかっているぶんから着手し始めた。

いや〜久しぶりに作曲やると楽しいなぁ・・・(笑)

10万円という値段設定が高いのか安いのかは人によって違うだろうが、
その昔、日本で楽曲を「買取」にすると7万円だったので、
あれから値段が上がってないとすれば、
3000円の本×10冊+7万円
でちょうどぐらいかな・・・

クラウドファンディングとしては終わってしまうけど、
ご希望がある方は是非こちらにご連絡下さい〜


では最初に手がけた香川県のサプライズ・ファクトリーというビデオ制作会社から依頼された曲のDEMOをご紹介致しましょう。

まあ音楽のDEMOなのだから別に映像をつける必要はなかったのですが、
ついつい「作曲ハイ」になって遊んでしまいました(笑)

それでは制作秘話をひとつ!!

まずこのようなビデオ制作会社さんは、通常著作権フリーの音楽を音楽制作会社に依頼します。
その値段に比べると私の提示したこの値段は「安い」ということですが、
通常「作曲」という「お仕事」は、メロディーを作るまでなので、
こういう「完パケ」で納品というのはそこからアレンジやレコーディングといった作業が必要となって来ます。

その辺はまた後ほど相談となりますが、
とりあえず「完パケ」に向けて「打ち込み」で制作
(とりあえずお金がかかるので生楽器は使わない)
ということになれば、ひとつひとつの「音色」が「キモ」になって来ます。

北京の一流アレンジャーは、それぞれ独特の「音色」を持っていて、
それが「売り」になっているようですが、
もうね、現代の科学でパソコンの中にはそれこそ「無限」の音色があるのよ(涙)

幸いなのか不幸なのか、
私が使っている「LogicX」のシステムで、
「KOMPLETE」というという総合音源ソフトを11にアップグレードしたら、
その中に入ってる「Absynth」やら「FM8」やら全部使えなくなってしまった(>_<)

まあLogicの中にも優秀な音源がたくさんあるのだが、
それだと他の制作会社の方と全く同じ「音色」になってしまう可能性もあり、
今回KORGさんから「これ使ってみて下さいな」と勧められた「KORG Gadget」というのを使って制作してみることにした。

まあこういう「打ち込み」の仕事って、
その「音色」探すのでほとんどの時間を費やすのね(>_<)

特に初めての音源ソフトってどこにどんな音色が入ってるかわからんので、
とりあえず全部聞いてみる(笑)ので丸一日かかる(>_<)

そしたらそれぞれのガジェット(ひとつのシンセモジュールをKORGではこう言うらしい)がどのような方向性を持ってるかわかるので、それに沿ってガジェット選びをする。

曲の方向性は、まずクライアントさん曰く、
「ビデオの中に全員の顔を入れてくれ」
とか要求が来ると、必然的にカット数が多くなり、
ミディアムテンポの曲よりはアップテンポがよい。

また、参考曲や過去の作品などを見せてもらうと、
やっぱ暗く重い曲よりは明るく軽快な曲がよさそうだ・・・

メジャーコードの曲ってマイナーコードより選択肢が少ないから大変なのよねぇ・・・

とりあえずテンポを決めて、テーマとなるシンセのアッパーコード、
(ワンコードの上に別のコードが乗るもの)
を考える。

当初「F/C-C-G/C-C」というのにしてたのだけど、
「G/C-F/C-F/C-C」の方がカッコイイぞ!!
でも何かメロディーも一緒に浮かんで来たぞ、
これ絶対どっかにある曲や・・・

ということで元ネタ探しで半日(>_<)

元ネタさえわかれば同じメロディーにしなければ盗作にならんので、
頑張って全然違うメロディーを作る。

Bメロは展開部分なので、
これは元ネタとは全然違うものを。

コード進行だけ考えておいてメロディーは後から乗せることにして、
とりあえずサビはAメロと同じコード進行でいいや、
と思ってたら、ふと思いついたメロディーとコードが合わない。

メロディーの方を優先して、コードをそれに合わせて直す。
「C-Bb/C-F/C-F/C-C」

これもよくあるコード進行なので、既成の曲と同じメロディーにならないようになるだけ元ネタを探す・・・
これでまた半日(>_<)

やっとサビまで出来たらまずはこの段階でクライアントに方向性などをお伺い←イマココ

ここまでで既に3日間!!
「方向性が違う」と言われれば最初っから作り直し!!

上原社長、喜んで自分のYouTubeにまでUPしてくれたので、
ここから「仕上げ」ですな・・・

各音色やレベルを調整して、
更にこれを5分の長さにするにはまた色んなアイデアを投入していかないかん・・・

それでまた数日・・・(>_<)

うん、でも久しぶりにやると楽しいぞ・・・
映画音楽なんかだとこれが数ヶ月続いて吐きそうになるけど・・・

「打ち込みモノ」じゃない曲の発注だと、
基本的には歌モノの場合はギターとかで弾き語りのDEMOを作れば、
基本的には「作曲」という「仕事」はそれで終わりなんだけど、
ワシの場合、自分で歌えば「いいメロディーもよく聞こえない(二井原談)」ということで、やっぱ打ち込まないかん(>_<)

ロックの発注の場合は、やっぱギターリフとかも考えてあげないかんのでバンドぶん打ち込んであげないかん(>_<)

やっぱ全部打ち込まないかんのね\(^o^)/

ということで今むっちゃ目が痛いです(涙)
パソコンの画面を暗くしたら老眼で見えんし、
明るくしたら目が痛いし、
何たら線カットのメガネ買わないかんな・・・

Posted by ファンキー末吉 at:05:06 | 固定リンク

2017年9月18日

ベトナムのダナンにいるんだな〜ん

ベトナムのダナンにいるんだな〜ん そうかぁ・・・ワイキキはサンセットビーチやったけどベトナムは東が海だから水平線から朝日が昇るのね!(◎_◎;) 詳しくはhttp://www.funkyblog.jp/2017/09/post_1195.htmlを〜 - Spherical Image - RICOH THETA

執筆で煮詰まっているということを聞いて、ダナンにいる知り合いがご招待してくれた〜

この知り合い、とりあえず名前は「Yさん」ということにしておこう。
私が北京で知り合ったビジネスマンなのであるが、きっかけは何と「北朝鮮」である。
北京の日本人会から私のことを聞いて「是非お会いしたい」と連絡して来たのだ。

豪勢な食事をご馳走になりながら、Yさんはちょっと身を乗り出してこう言った。

「実は繊維関係の工場を元々は天津、しかし人件費の高騰で今は武漢に移転したんですが、中国はもうダメでしょう。私は工場を北朝鮮に移転したいんです!!」

まあ「北朝鮮なら末吉に聞け」ということでここまで辿り着いたのであろうが、ビジネスマンでも何でもない一介のミュージシャンには「お門違い」も甚だしい(笑)

しかしこれがきっかけで「面白い人だなぁ」と北京で時々一緒に飲むようになった。

北朝鮮に工場など最初のきっかけは丸っ切り忘れてしまって、その後はただバカなことばっか言って飲むだけの付き合いだったのが、それがひょんなことから一転する。

私が日本にいる時に、とある在日朝鮮人の方が私を訪ねて来てこう言ったのだ。
「私は北朝鮮の著作権を管理している者です」

聞けばテレビ局などと裁判になったこともあるらしく、最高裁は「国交のない国の権利を守る必要はない」ということで退けたらしい。

ちょうどJASRACが私が作曲した「ムルムピョ」を「JASRAC会員なんだからこの曲はお前のものではない!!JASRACのものだ!!」などという主張をして来た時期だったので、
「この曲の詞は朝鮮民主主義共和國のものなんだから、じゃあこの曲がJASRACの曲なんだったらお前がこの曲の権利を守れって訴訟してみたらどうですか?」
などとバカなことを話したりしてた。
(JASRACの考え方は詞と曲は切り離せないものであるというものなので、曲だけの権利を守って詞を放棄することは出来ない)

まあそんな話がきっかけで時々一緒に飲むようになったのだが、その時に聞いたのだ。この人の親戚が平壌で繊維工場をやってる、と・・・

私はさっそく北京のYさんに国際電話を繋いでふたりを結びつけた。
そしてYさんは中国人社員を平壌に派遣して工場の視察をするまでにこじつけたのだ。

「平壌に工場が出来たら是非私を招待して下さいよ」
などと私も非常に楽しみしていたのだが、残念ながらコストの関係とかで実現までには及ばなかった。

しかし転んでもタダでは起きないビジネスマン、その時に「平壌の自由市場にスペースが持てるかも」という話を持って来て、「平壌の自由市場で100円ショップをやろう!!」という企画が持ち上がった。

もうYさん最高である!!(笑)

中国の10元ショップで色んなものを買い込んで、日本語の達者な中国人社員がまた平壌へと向かった。
彼女が北京に帰って来て「Funkyさんにお土産がある」と言うので「土産物より土産話が聞きたい」と集まった。

ところが帰って来たばかりの中国人社員がぷんぷん怒ってて最高である。
「あそこの国の人、みんなドロボウね!!ちょっと目を離したらこっちから何か盗む、そっち見てたら反対側から違う人が盗む、もうこんなところで商売やれないね!!」

それと「盗聴された」というのにもぷんぷん怒っている。
「もうね、報告だから夜に社長のYさんに電話かけるネ、そしたらすぐに案内人から電話かかって来て"今のは日本語ネ、何話してたか"って聞いて来るの、もうこんなところで商売ゼッタイに無理ネ!!」

ワシは大笑いしながらこう言った。
「お嬢さん、あなたの国だってちょっと前までそうだったんですよ(笑)」

そんなこんなでYさんは結局工場をこのダナンに移し、何とそこがビーチリゾートの素晴らしい街だということでワシを招待してくれたのだ。

もう細かい予定は全部ぶっちしてここでを書き上げる所存で御座います!!!

ps.そうかぁ・・・ワイキキはサンセットビーチやったけどベトナムは東が海だから水平線から朝日が昇るのね!(◎_◎;)

Posted by ファンキー末吉 at:06:35 | 固定リンク

2017年9月16日

香港とイギリスで活動するバンドのボーカリスト募集!!

JASRAC本の執筆が当時の精神状態を追体験するので、「これはたまらん」とちょっと逃避しに出かけて行った。

うちの村にはビールと白酒ぐらいしか飲めるところはないので、
中国では法律的には自転車と同じ、しかも飲酒運転は取られないという電動チャリにて出かけて行った。

ところが乗ってみるとバッテリーの容量が心もとない・・・

近所に住む香港の大スターWINGさんのマンションの1階に寿司屋がオープンしてたのを思い出して、そこで一杯飲みながら充電させてもらうことにした。
(中国は日本と違って基本的に充電は必ずと言っていいほどさせてくれるのよ〜)

まあそこの寿司屋が不味かったら目も当てられないので、
久しぶりにWINGに連絡して「お前んとこの1階の寿司屋は美味いのか?」と聞いてみる・・・

そしたら彼がもらった連絡でこんなことを返してくるのだ・・・

「Funky〜実は俺の友達の香港の老外(欧米人のことを称してこう言う)のバンドがさぁ〜、英語で歌えるボーカルを探してるんだ。
ボーカル見つかったら早速アルバムをレコーディングしたいらしいんだけどどこの国の人でもいいから誰かいない?」

というわけで香港とイギリスで活動するどんなバンドかわからんバンドのボーカルになりたい人大募集!!(笑)

バンドのデモ

https://soundcloud.com/puntgunsdemo-n-umero1/therapy-v5-master/s-2aWxV
https://soundcloud.com/puntgunsdemo-n-umero1/punt-guns-v5-master/s-qBEP5

バンドのスタイルはFoofigtersやNirvanaのようなスタイル。
男性ボーカルで英語で歌えることが条件。

その後香港で住んで活動するのか、または日本から通うのか、生活を保障してくれるのかどうか等は一切未定(笑)
ご自身で直接そのバンドと交渉して頂くことになります。
(当然ながらやり取りの言語は英語)

我こそはと思わん方は、ご自身の歌をアップしたYouTube等のアドレスを、ご自身のプロフィールや紹介文(英語)と共にこちらに送って下さい。

こちらとしてはそのメールをそのまま先方に転送します。
後のやり取りは全てご自身でやって頂いて、
その後どのような問題が起こっても当方は一切感知しません。
全てご自身で解決して下さい。

まあ海外のチャンスなんてだいたいそんなもんよ〜
我こそはと思われる方は是非〜

Posted by ファンキー末吉 at:21:53 | 固定リンク

2017年9月14日

モンゴルの砂漠

ちょいと古い話になるが、5月に寧夏回族自治区の銀川のドラム教室開校式に呼ばれた時の話・・・

北京で一緒に暮らしているLaoWuのバンド、布衣楽隊の初代ドラマー欧老師、日去年の中友好こども(大人も可)サマードラムスクールにも参加してくれた彼が地元に大きなドラムスクールを開校するというので呼ばれたのだ。

69music.jpg

それにしても中国語では「69」と「ロック」は何も関係ないのに何故「69音楽文化」!(◎_◎;)
まあ長い付き合いになりそうな名前である・・・(笑)

さてここで講師デモ演奏でドラムをぶっ叩いて打ち上げ!!!

画面反対側の羊の肘の部分も凄いのですが、いろいろご意見はおありでしょうが私的には寧夏回族自治区で一番美味いのは手前の炒烩肉、羊肉を炒めた焼きそばのようなもので、これをオカズに白飯が最高!!! - Spherical Image - RICOH THETA

夜にはよく出演させて頂いたライブハウスへ行ってみる・・・

地震のために帰国していたネパールのバンドが戻って来てた。
「ネパールはメタルが人気だよ、ツアーにおいでよ」
という彼らと是非今度一緒にネパールツアー行きたいな・・・

中国最果ての街に出稼ぎに来ているネパールのバンド、ネパール大地震で一時帰国してましたが無事戻って来たようです。 「ネパールはメタルが人気だよ、ツアーにおいでよ」と誘ってくれるバンドメンバー、ウェイターみんな、よき友達です。 いつかこいつらと一緒にネパールにツアーに行きたいな・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

さて次の日にはドラムクリニック!!それが終わって砂漠に行く!!

銀川69音楽文化創立記念日特別ドラム講座終了!! もうだいぶカリキュラムが固まって来たな・・・ これから砂漠に行ってドラムを叩きます!! - Spherical Image - RICOH THETA


そうなのだ、「砂漠で活動(HuoDong)があるから」と言われてたのでもう一泊スケジュールを空けておいたのよ・・・どうなることでしょう・・・

というわけで本題!!そこからみんなで車に乗って砂漠へ向かう・・・
夕方には県境(と言うのか?笑)を越えて内モンゴル自治区まで行ってやっと目的地に到着・・・

途中の道は何にもないこんなところです・・・(パノラマ写真)

69SabakuRoad.jpg

以前行った呼和浩特(フフホト)の物語を思い出す・・・

まあ着いたらお決まりのモンゴル人の儀式・・・

白酒を飲んだら(飲まされたら)宴会!!(笑)

69SabakuEnkai.jpg

可愛いウェイトレスさんもいます!!

69SabakuGirl.jpg

ちなみにこのモンゴルパオは次の日見たらこんな感じでした・・・

昨夜大宴会を繰り広げたところはこんなところでした〜モンゴルパオ!! - Spherical Image - RICOH THETA

食ったらその場でセッション!!

外でもセッション!!

花火大会!!

69SabakuHanabi.jpg

子供もセッション!!

69SabakuKodomo.jpg

お見合い?(笑)

69SabakuOmiai.jpg

そんなこんなで酔いつぶれてモンゴルパオで雑魚寝するのですが、
翌日見てみたらこんなところ・・・

宿泊はモンゴルパオで雑魚寝!! - Spherical Image - RICOH THETA

そして朝外に出てみたら凄かった!!
砂漠はこんなところ!!!

起きたら砂漠に朝日が昇ってます!! - Spherical Image - RICOH THETA

ニワトリも山羊も飼ってます・・・

ニワトリも山羊も飼ってます・・・ 昨夜食ったのはこれか?!(◎_◎;) - Spherical Image - RICOH THETA

アヒルも飼ってます・・・

アヒルも飼ってます・・・食うのか?!(◎_◎;) - Spherical Image - RICOH THETA

砂漠はこんなところ!!

砂漠はこんなところ!! - Spherical Image - RICOH THETA

ちょっと歩くと湖もあります!!オアシスですね・・・

ちょっと歩くと湖もあります!!オアシスですね・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

砂漠のオアシスには花も咲いてます・・・

砂漠のオアシスには花も咲いてます・・・ - Spherical Image - RICOH THETA

砂丘に登ってみると人間とはいかに小さいものなのかがわかります!

砂丘に登ってみると人間とはいかに小さいものなのかがわかります! - Spherical Image - RICOH THETA

こうしてまた一日かけて銀川まで帰り、私は日本へと帰路に着くのでした・・・

Posted by ファンキー末吉 at:13:42 | 固定リンク

尖閣諸島でロックフェスティバル

いやね、最初に言っとくけど酒の上の話ね、酒の上の(笑)

私のように外国で暮らしている人たちの中にはやっぱり「変わってる」人がいっぱいいるが、もう20年以上の付き合いである北京のN嬢も相当変わっている人間だと思う。

私と同じく中国人の血が入っているわけではない純粋な日本人だが、
「私はもう日本には帰らない。死ぬ時は中国で死ぬ」
(どっかで聞いた話やな・・・笑)
と豪語してやまない。

旦那も中国に来てもう長いが、同じくもう日本に帰るつもりもなくここ北京を終の住処と考えているのだろう・・・

そんなご夫婦とある日一緒に飲んだ時(よく一緒に飲むのだがその時は)、
たまたま私が北朝鮮に初めて渡航する前の夜であった。

北朝鮮にロックを教えに行く・・・

私にとってはそれは「死」を覚悟して行くようなもので、
帰って来れない可能性もあるということから、その日はまるで「遺言」のように色んなことを話したのだろうと思う。

当時は尖閣諸島の問題が日中関係を大きく揺り動かしていてその話にもなった。

「私はね、尖閣諸島は日中友好のシンボルとして永遠にどの国も不可侵な存在にすればいいと思うの!!」
とN嬢(酒の上での話よ、酒の・・・笑)。

「北朝鮮が核兵器とテポドン開発してるなら、まず尖閣諸島に落として島をなくしてしまえばいいと思うの!!」
(全く酒の上だけの話ですよ!!笑)

など酒宴は死地に赴く友人を送るべく(笑)なんか変な風に向かっていたのだろう・・・

香港の活動家が尖閣諸島に上陸して逮捕されたという事件の話になって、
「中国や日本やに限定するからダメなのよ、いろんな国がいっぺんに上陸するのよ」
とN嬢・・・(うんうん、酒の上の話ね・・・笑)

そこから話が
「じゃあ色んな国の人がいっぺんに上陸して平和のためのロックイベントをやろう!!」
になったのだと思う。

「じゃあ俺は北朝鮮からバンド連れて来る!!」
「僕は中国のロックバンドに声をかけます」
「韓国のおっさんメタルバンドならひとつ知ってるぞ」

船の手配をどうするかとか音響業者がとかも話したかなぁ・・・もう昔過ぎて覚えとらん(>_<)

とにかくむっちゃ盛り上がって楽しい酒宴だったのを覚えている。


ところが先日、ひょんなことから久しぶりにまたN嬢と飲むことがあって、突然こう言われたのだ。

「尖閣諸島でロックフェスティバルの話、どうなりました?」

・・・って俺がやるん?・・・!(◎_◎;)

「いや〜ファンキーさんに言っとけば何とかなるかと思って(笑)」

ならん!!(キッパリ)

まあその日には北朝鮮出身の北京に住む在日コリアンもいて、あわやまた大きな話になりそうだったので早々と退散させて頂いた(笑)


そして数日後、今度はN嬢の旦那さんと会った時の話・・・

「ファンキーさん、聞きましたよ、いよいよやるんですって?尖閣諸島でロックフェスティバル・・・」

!(◎_◎;)・・・お前ら夫婦の中でどんな話になってんねん!!!

やるならお前らでやりなさい!!
お前らがやるならドラムなら叩きに行ってやる!!・・・ってやるんかい(笑)

やらんよ〜これは酒の上だけの話やからね〜酒の上の話よ〜(笑)

Posted by ファンキー末吉 at:09:36 | 固定リンク

2017年9月13日

セットリストのデータベース

ライブファンズというライブ情報サービスを行なっている会社の代表者さんが、先日わざわざ八王子までワシを訪ねて来てくれた。

メールを頂いた時には何が何だかよくわからなかったが、
よくよく話を聞いてみるとなかなか素晴らしいシステムである。

ライブ・セットリスト情報サービス「LiveFans」

送られて来た資料によると、

LiveFansは、以下の様なユーザーに利用されています
• チケットを手に入れられなかったが、セットリストを見て雰囲気を味わいたい • 他の会場では、どの様なセットリストだったのか知りたい •ライブに参加する前に、演奏される楽曲を聴き込んで予習しておきたい
• ライブ終了後に、セットリスト通りに楽曲を聴いて余韻に浸りたい
• 知らない楽曲があったので曲名が知りたい、購入したい
• 昔のライブのセットリストを見て聴いて、あの頃を思い返したい

それでなんと月間訪問者が約100万人もして、月間PV が約1,000万Pもあるという!(◎_◎;)

ちなみにセットリストのページはこちら

国内最大の公演・セットリストデータベースを保有
公演情報 610,000件超、公演情報は、プレイガイドおよび一般公開された情報をもとに、過去60年分を掲載!(◎_◎;)

セットリスト情報は、プロダクションやレーベル、ミュージシャン本人からご提供頂いた情報、およびファンによる投稿をもとに掲載しています。

とのことだが、聞けば、間違った情報があったらファン同士で訂正し合ったり、
またバンドのマネージャーなどオフィシャル側から訂正したりするらしい。

なるほど、セットリストをUPしたら、そのYouTube映像や、購入サイトへのリンクが加えられていて、これはオフィシャル側にとってもメリットのあるデータベースだな・・・などと思っていたら・・・

待てよ、ここに著作権使用料の課金ボタンなどが設置されれば・・・

考えることは同じである。
代表者さんはそれを考えて私をわざわざ訪ねて来て下さったのだ。


2014年の段階での国会質疑による文化庁・長官官房 審議官の答弁によると、JASRACは「ライブハウスで演奏されたすべての曲を特定するのは利用者にとっても大きな負担となるため」という主張を根拠として、ライブハウスや社交場から集めた音楽著作使用料を「包括契約」というブラックボックスに入れている。

「放送局など何百曲を超える曲を特定出来る時代に、一日せいぜい10数曲のライブハウスのどこが大きな負担やねん!!」と突っ込みたくなるが、
実際にこのようにライブをやったらその膨大なセットリストをUPしてくれるサイトがあるんだったら、そこに課金システムを追加するだけで「曲別分配」など簡単に出来てしまうぞ!!!

ところがこれらの入力システムで一番問題になるのが、JASRACの楽曲データベースとの連結である。

江川ほーじんが開発した入力システムを使ってみてのレポートの中でも私はその点は指摘した。

しかし江川ほーじんがこのシステムを開発したおかげで、JASRACは慌ててJ-OPUSというシステムなるシステムを開発したのである。

おそらく「訴訟対策」なのであろう、ライブハウスにおいては「すでにJASRACと包括的利用許諾契約を結んでいる方」のみにこのシステムを使わるという本末転倒なやり方。

このシステムを万人に解放しさえすれば、前時代的な「包括契約ーサンプリング分配」みたいなシステムは不要になるのだよ!!(怒)

ところがJASRACは頑としてそれをやらない。
そんなシステムが確立して、Nextone(旧イーライセンス)など他の著作権団体などとシームレスに入力出来る世の中になったら、現在の演奏権、つまりライブハウスなどでの演奏における徴収と分配の「独占」が崩れてしまう・・・それこそが「JASRACが見る悪夢」なのであるから・・・

ところがこのシステムがJASRAC以外の著作権業者が手に入れたらどうなるだろう・・・

2017年9月4日に朝日新聞デジタルにてこんな記事がUPされた。
YouTubeから再生数に応じ著作権料 楽曲管理会社

Nextoneさん凄い!!\(^o^)/

もうね、JASRACがどれだけ時代遅れなのかを思い知らされる記事である。
他社で出来ることをどうしてJASRACはやらん!!(怒)

いや、やりたくないのだろう。
包括契約で演奏権の市場を独占している方が「オイシイ」のであるから・・・

ライブハウスの経営者との間でひとたび「包括契約」を締結してしまえば、それ以上何らの作業も行うことなく、全国のライブハウスの口座から固定額が自動的に引き落とされるのを待つだけで、一網打尽的に巨額の金銭を取得することができるシステムであるからである
(上記2017年8月18日に文化庁に提出した上申書より)

ライブファンズ代表者さんも私と同じことを考えていた。

そう、もうJASRACなんて相手にしなくてよい。
このライブファンズのセットリストデータベースにNextoneの楽曲データベースを連結してもらえさえすればよいのである。

そうすればどうなるのか・・・

Nextoneの管理楽曲は、
「演奏したらこのデータベースをポチっとしてお金払ってね」
で曲別分配出来ることになる!(◎_◎;)

演奏権という分野においてはまだNextoneは参入しておらずJASRACの独占状態だが、このデータベースを使えば、楽曲検索のデータベースを連結して課金システムと繋げるだけで演奏権に進出出来る・・・つまりJASRACの独占が崩れるぞ!!\(^o^)/

いや、こんなことも考えられないだろうか・・・

今まで私の周りにはライブハウスで演奏された印税をJASRACから分配された音楽家はいない。
それは「たまたまサンプリングに引っかからなかったから」だとJASRACは説明するが、自分で自分の楽曲を演奏しても他の人に払われちゃうんだから全くもってどうしようもない(>_<)

しかし曲別分配なら確実に分配される!!

今では録音権や演奏権など支分権の管理を別々の著作権業者に委託できるようになっていて、Nextoneと契約する多くの(ほぼ全てであろうと思われる)音楽家は、Nextoneが演奏権に参入してないので「演奏権だけJASRAC、その他はNextone」という風に支分権を分けて委託しているが、演奏権をJASRACに預けて分配されたことのない音楽家は、ひょっとしたら「演奏権だけNextoneに預ける」みたいなことが起こり得るかも知れんな・・・

まあこちらとしてはちゃんと分配してくれるところがあるんだったらそこに預けるぞ!!

「包括契約で月々JASRACに払ってるのに何で今更Nextoneなんかに払わないかんの〜ほなうちはもうNextoneの曲演奏禁止にするし〜」
みたいな過去放送業界でおきたような事態になるかも知れんが、
いや〜ここは是非Nextoneさん、このシステムを使って演奏権にも是非進出してもらいたいもんですなぁ・・・

Posted by ファンキー末吉 at:17:36 | 固定リンク

2017年9月11日

上申書要旨全文

2017年8月18日に行った記者会見の時にお配りした「上申書要旨」の全文を、その時に使ったスライドと共にUP致します。


これだけの事実を提出されて、文化庁がそれを精査しない、無視する、握り潰す等があるなら、それは巷で噂されている「JASRACと文化庁の癒着」のような誹りを免れないと私は思います。


確かにこの内容の上申書がこの日に提出されました。

このことを全ての国民の皆様に知ってもらいたいと思います。


そしてこれを「行政」がどのように処理するのかを全ての国民の皆様に見届けてもらいたいと強く思います。


スライド01.jpg


スライド02.jpg



上申書要旨


  平成29年8月18日

1. 上申の趣意


 上申者は、ロックバンド「爆風スランプ」のリーダー兼ドラマー「ファンキー末吉」として知られる音楽家であるところ、作曲家、演奏家、ライブハウス関係者の3つの立場を併有するとの稀有な経験をする中で、一般社団法人日本音楽著作権協会(以下「JASRAC」という。)の事業運営につき、下記のとおり、著作権等管理事業法(以下「管理事業法」又は「同法」という。)に違反する事実(同法21条1項1号)及び業務運営に関して委託者又は利用者の利益を害する事実(同法20条)が存在するとの認識に至った。


  1. ライブハウスに係る演奏権管理事業において、「ライブハウスの経営者」以外の第三者(出演者、主催者等)からの利用許諾を受け付けず、もって正当な理由なく取扱著作物等の利用の許諾を拒むことを禁じた管理事業法16条に違反している。 【上申(1)
  2. 上記事業において、包括契約とサンプリング分配に依拠した運用を行うことにより、実際に演奏された管理著作物の委託者に著作権使用料を分配せず(真の権利者に分配しない運用)、また利用者の円滑な利用に適した実用的な曲別処理システムを利用者に提供することが容易であるにもかかわらず、これを懈怠し(円滑な利用を害するシステム)、もって「委託者」及び「利用者」の「利益を害する」運営(管理事業法20条)を行っている。 【上申(2)


 このため、上申者は、JASRACに対し、管理事業法19条所定の調査並びに業務改善命令(同法20条)及び(又は)事業の一部停止命令(同法21条1項1号)その他の適切な措置を講じられたく、文化庁長官に上申する。

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2. 上申(1) -- 管理事業法16条違反(不当な許諾拒否)


  1. 1. 上申の趣旨

JASRACは、その管理する音楽著作物(以下「管理著作物」という。)をライブハウスにおいて生演奏することを希望する出演予定者に対し、そのライブハウスが使用料相当額の清算を了していないとの理由により利用を拒否している。 【違反事実(1)

また、JASRACは、ライブハウスにおける生演奏につき、ライブハウスの経営者以外の者(演奏者、ライブ主催者等)からの管理著作物の利用許諾申請を一律に拒否する運用を行っている。 【違反事実(2)

 これらの各運用は、いずれも「正当な理由」なく「取り扱っている著作物の利用の許諾」を拒む行為を禁じた管理事業法16条に違反し、「この法律...に違反したとき」(同法21条1項1号)に該当するとともに、「業務運営に関して委託者又は利用者の利益を害する」もの(同法20条)にも該当することから、文化庁長官におかれては、JASRACに対し、社交場(ライブハウス)に係る演奏権管理事業について、その一部停止命令(同法21条1項1号)を発出し、上記各運用を中止させた上、「ライブハウスの経営者」以外の第三者(出演者、主催者等)からの曲単位の利用許諾申請に応じるよう命ずる業務改善命令(同法20条)を発出する等の適切な措置を講じられたい。


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  1. 2. 上申の理由
    1. (1) 違反事実(1)  店舗の使用料清算未了を理由とする許諾拒否
      1. . JASRACは、東京都八王子市横山町7丁目6番東亜建設第七ビル6階所在のライブバー「Live Bar X.Y.Z.→A(ライブバー エックスワイジートゥーエー)」(以下「本件店舗」)で演奏するために出演予定者が行った利用許諾申請に対し、

「下記の店舗による無許諾利用期間の使用料相当額の清算が未了である」

との理由の記載された書面を各申請者に送付し、その利用を全て拒否した(資料1の1~4)。

    1. . しかし、管理事業法16条は、「著作権等管理事業者は、正当な理由がなければ、取り扱っている著作物等の利用の許諾を拒んではならない。」と定めており、その「正当な理由」について、大阪高等裁判所平成20年9月17日判決(デサフィナード営業妨害事件)は、次のように判示している。

「第三者が利用許諾の申込みをした場合に、被控訴人協会(注 JASRACが、控訴人による清算を利用許諾の条件とすることは、同法16条の趣旨に反し許されない」

    1. . したがって、第三者(出演予定者)からの利用許諾の申込みに対し、店舗の側の「清算が未了」であることを理由として当該第三者の利用を拒否する運用は、「正当な理由」なく「取り扱っている著作物の利用の許諾」を拒む行為(管理事業法16条)に該当し、違法である。
  1. (2) 違反事実(2)  経営者でないことを理由とする許諾拒否
    1. . JASRACは、ライブハウスにおける生演奏につき、もっぱらライブハウスの経営者からの許諾申請のみ受け付け、経営者以外の者(演奏者、主催者等)からの許諾申請を受理しない運用を行っている。
    2. . この点、JASRACは、ホームページ上において、「飲食店での楽器演奏」の「許諾方法」の欄において、「契約していただく『契約名義人』はお店の経営者の方です。」と記載している(資料23)。
    3. . また、JASRAC職員も、JASRACが提起した訴訟(東京地方裁判所平成25年(ワ)第28704号著作権侵害差止等請求事件。以下「本件訴訟」という。)において、被告代理人の質問に対し、大要、以下のとおり証言している(資料2)。
  1. 使用料規程上、許諾の申請はライブハウスの経営者にお願いするようにしている。
  2. 出演者側が毎回1曲当たり幾らを払うと申し出た場合(「何曲なので幾ら」という申請)でも、そのような申し出は受け付けず、施設の経営者の方から申請してもらうようにしている。
  3. ライブハウス以外では、場所貸しのような形で1曲1回の申請を主催者側から受け付けることはあるが、ライブハウスでは、そのような申請を受け付けず、ライブハウス側に手続を求めている。
    1. . 実際に、JASRACは、平成27年4月30日、本件店舗におけるライブイベントを企画・主催していた第三者がJASRACに対して行った利用許諾の申請に対し、以下のとおり、申請者が「(ライブハウスの)経営者」でないことを理由としてこれを拒否している(資料3)。

「理由 ライブハウスの営業におけるライブ演奏については、使用料規程中の『8 社交場における演奏等』の規定により、当該施設の経営者に利用許諾の手続をお取りいただくため。」

    1. . しかし、前記大阪高等裁判所平成20年9月17日判決(デサフィナード営業妨害事件)は、以下のとおり判示している。

「同法(注 管理事業法)は、管理事業者の登録制度や委託契約約款及び使用料規程の届出・公示等により、著作権等の管理を委託する者を保護するとともに、著作物等の利用を円滑にし、もって文化の発展に寄与することを目的とする (同法1条参照)。そして、著作権者は利用許諾をするか否かを自由に決定できる(著作権法631項参照)ことも考慮すると、上記条項にいう「正当な理由」の有無は、著作権者 著作権の管理委託者)の保護と著作権の円滑な利用という法の趣旨を勘案して、許諾業務が恣意的に運用されることを防ぐという観点から判断すべきである。」

「本件店舗で管理著作物を演奏しようとする第三者が利用許諾の申込みをした場合に、控訴人も利用主体と認められるという理由で利用許諾を拒むことは、当該第三者の管理著作物利用を過度に制約するおそれがあり、また、著作権者の利益という観点からは、控訴人に対し過去の使用料相当額の清算を促すという点では間接的である一方、当該利用許諾をすれば得られたはずの使用料収入が得られないという不利益もあるのであって、第三者が利用許諾の申込みをした場合に、被控訴人協会が、控訴人による清算を利用許諾の条件とすることは、同法16条の趣旨に反し許されないと解される。」

したがって、「ライブハウスの経営者」からの利用申請でなければ受け付けないとのJASRACの運用は、管理事業法16条に違反して「正当な理由」なく「取り扱っている著作物の利用の許諾」を拒むものであり、原著作権者(管理委託者)の保護と著作物の利用の円滑化により文化の発展に寄与するとの法の目的(同法1条)に反するものである。


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  1. (3) 違反の重大性
    1. . 根拠の不明な運用

JASRACは、上記運用について、使用料規程中の「8 社交場における演奏等」を根拠として指摘している(上記資料2及び3)。ところが、上記項目中のどの規定がライブハウスの経営者以外の申込みを禁じたものであるかを明らかにしておらず、実際に、ライブハウスの経営者による申込み以外受け付けない旨を明示した規定は見当たらない。

    1. . 司法判断を軽視する運用

前記大阪高裁判決(デサフィナード営業妨害事件)は、JASRACを当事者とするものであり、「控訴人(店舗)も利用主体と認められるという理由で利用許諾を拒むこと」「控訴人(店舗)による清算を利用許諾の条件とすること」は許されない旨の同判決の判示は、JASRACに向けられたものであるが、JASRACは、上記運用を改めることなく継続している。

    1. . 違法運用の及ぼす悪影響

著作権等管理事業者が「正当な理由」なく利用の申込みを拒否した場合、権利を濫用し需要者等の権利を不法に侵害したものとして、利用申請者に対する不法行為が成立するものとされている(神戸地判昭和45年7月18日、前記大阪高判参照)。

実際に、本件店舗においても、各申請者は利用拒否によりライブを中止せざるを得なくなり、正当な収益活動及び演奏の披露の機会を奪われ、キャンセル等の対応に労力・時間・費用等を費やさざるを得ず、財産的・精神的損害を被っている(資料4及び5の1、2)。

また、前記のとおり、当該運用により、演奏される予定になっていた管理著作物の原著作権者(管理委託者)も、取得できたはずの使用料を取得できず、経済的な損失を被る上(前記(2)オ参照)、国民も生演奏の音楽を享受する機会を奪われることとなる。

そして、当該運用により、JASRACの「言い値」の使用料をライブハウス側が支払わない限り、そのライブハウスでの管理著作物の演奏について許諾を受ける方法はないことになり、出演者はライブを開催できなくなるため、JASRACの意に従わないライブハウスは、経営を維持することが困難となる。

    1. (4) 小括

このように、JASRACによる許諾拒否は、司法判断を軽視し、利用者に損害を与え、権利者に経済的な損失をもたらし、ひいては聴衆(国民)から音楽を享受する機会を奪うものであって、管理事業法の目的(1条)にもとる違法行為であるから、ただちに是正される必要がある。


    1. 3. 結論

以上のとおり、JASRACの各違反行為は、管理事業法16条の規定に違反し(同法21条1項1号)、委託者及び利用者の利益を害するものであって(同法20条)、その違反は重大である。

このため、JASRACに対しては、社交場(ライブハウス)に係る演奏権管理事業の一部停止命令(同法21条1項1号)を発出し、その事業の改善を行わせた上、併せて、社交場(ライブハウス)の生演奏について、ライブハウスの経営者以外の第三者(出演者、主催者等)からの曲単位の利用申請に応じるよう業務改善命令(同法20条)を発出する等の適切な措置を講じられたい。


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3. 上申(2) -- 包括契約・サンプリング分配による不適切運用


  1. 1. 上申の趣旨

文化庁長官におかれては、管理事業法20条に基づき、JASRACに対し、社交場(ライブハウス)における生演奏に係る演奏権管理事業の運営について、実際に演奏された管理著作物の委託者に著作権使用料を分配するための実用的な曲別処理システムを整備するよう命じる業務改善命令を発出する等の適切な措置を講じられたい。


    1. 2. 上申の理由 - 総論

管理事業法第20条は、著作権等管理事業者の業務運営に「委託者又は利用者の利益を害する事実」があるときは、文化庁長官が業務改善命令を発することができる旨定めているところ、JASRACは、社交場(ライブハウス)に係る演奏権管理事業の運営において、実際に演奏された楽曲を特定しない許諾・徴収・分配の方法に依拠した運用を行い、これにより、実際に演奏された管理著作物の委託者に著作権使用料を分配せず、もって「委託者の利益を害する」運営(管理事業法20条)を行っている(下記3)。

また、JASRACは、上記事業の運用において、利用者の円滑な利用に適した実用的な曲別処理システムを利用者に提供することが容易であるにもかかわらず、これを懈怠し、もって「利用者の利益を害する」運営(管理事業法20条)を続けている(下記4)。

したがって、JASRACの運用は、「委託者の利益」及び「利用者の利益」のいずれをも「害する」ものであるから、改善される必要がある。


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以下、それぞれについて詳述する。


  1. 3. 委託者の利益を害する事実  真の権利者に分配しない運用
    1. (1) 総論

JASRACは、原権利者(管理委託者)の経済的利益を実現する目的で、委託者に代わって著作権使用料を集金するための法技術として、権利者から著作権の信託譲渡を受けているものである。

ところが、JASRACは、社交場(ライブハウス)の分野において、実際に演奏された楽曲を特定せず、特定少数の協力店におけるサンプリング調査において該当したわずかな楽曲が全国各地で日々演奏されたものと擬制し、その該当曲の権利者にのみ使用料を分配し、実際に全国各地で日々演奏されている大半の楽曲の権利者(委託者)には使用料を分配しない運用を行っている。

すなわち、JASRACは、前述のとおり、「ライブハウス」のカテゴリーにおいて、ライブハウスの出演者からの利用許諾申請を拒否し、許諾申請ができる者を「ライブハウスの経営者」のみに限定したうえ(前記第2参照)、「ライブハウスの経営者」を曲目の特定が不要な「包括契約」に誘導し(下記(2))、不適格・不透明な「サンプリング調査」に基づいて使用料の分配(下記(3))を行っている(別紙スライド3の図参照)。

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なお、このような「包括契約+サンプリング調査」の方式を改め、権利者に正しく分配する曲別処理のシステムを導入することは、技術的・現実的に容易である。なぜなら、JASRACは、「コンサート」の区分において、すでにオンライン楽曲申請・報告システム(J-OPUS)を稼働させ、主催者・出演者がインターネットを通じて曲別の許諾申請を行えるようにしているからである(下記(4))(「コンサート」における演奏と「ライブハウス」での演奏の区別自体が相対的かつ曖昧であり、異なる取扱いをすることに合理性はない。)。

したがって、IT技術の進歩した現代において、「社交場(ライブハウス)」におけるライブコンサートに限って原始的なサンプリング分配方式を継続し、真の権利者(委託者)への曲別の使用料分配を懈怠し続けることは、合理的な理由なく委託者の利益を害するものであって、著作権等管理事業者の業務運営として不相当である。

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以下、これらの点について順に詳述する。


  1. (2) 包括契約への誘導 - 演奏曲目を特定しない契約
    1. . 著作物使用料規定取扱細則

JASRACが定めた「著作物使用料規定取扱細則(社交場)」の4条1項には、

「営業者が本協会と著作物使用許諾契約を結ぶ場合は、包括的使用許諾契約(以下『包括契約』という。)によらなければならない。」

との定めがある(資料6)。

このように、JASRACは、「取扱細則」を利用し、ライブハウスの経営者と締結する契約の形態に関し、「包括契約によらなければならない」との制約を課していたものと思われる。

    1. . 包括契約書のみを送付する運用

実際に、JASRACは、ライブハウスの経営者に対し、一律に「音楽著作物利用許諾契約申込書」(面積と座席数で算出した月額固定使用料の記載欄のみがある「包括契約」の申込書)だけを送付し(資料7の1)、それが返送されない場合の制裁を示して、1週間以内にその申込書を返送するよう求め、包括契約の締結へと誘導している(資料7の2)。

    1. . 専門家の鑑定意見

この点、音楽ビジネス及び音楽著作権の専門家である東洋大学法学部法律学科・安藤和宏准教授は、前記訴訟(東京地方裁判所平成25年(ワ)第28704号著作権侵害差止等請求事件)の上告審において、鑑定意見書(資料8。以下「安藤鑑定意見」という。)を提出し、以下のとおり述べている(同10頁)。

「原告はライブハウスに対して、『音楽利用店の経営者の皆さまへ』と題する書類を送付しているが、この中には『音楽著作物利用許諾契約申込書』が同封されている。これは包括利用許諾契約であり、音楽の利用目的や演奏方法、管理著作物の月間演奏時間、標準単位料金(客単価)、店舗の面積、座席数等を記入すれば、店舗が原告に支払う月額使用料が算定されるというものである(甲第25号証)。この書類には、曲別許諾・曲別徴収については一切触れられていない。さらに原告のホームページにも、包括利用許諾契約の説明だけが記載されている。これらの事実は明らかに原告がライブハウスの経営者に対して、曲別許諾・曲別徴収ではなく、包括許諾・包括徴収に誘導していることを示している。実際に、2005年の使用料規程取扱細則(社交場)には、第4条に『営業者が本協会と著作物使用許諾契約を結ぶ場合は、包括的使用許諾契約(以下「包括契約」という。)によらなければならない。』との規定がある。取扱細則は文化庁長官への届出も必要のない内規であり、原告が細則によって被用者にこの運用を義務付けていたことは明らかである。」

    1. . 上記運用の導入理由 - 事務処理の便宜

このような運用は、委託者の保護(管理事業法1条)よりもJASRACの事務処理の便宜を優先するものと考えられる。

なぜなら、上記運用は、ライブハウスの経営者との間でひとたび「包括契約」を締結してしまえば、それ以上何らの作業も行うことなく、全国のライブハウスの口座から固定額が自動的に引き落とされるのを待つだけで、一網打尽的に巨額の金銭を取得することができるシステムであるからである(別紙スライド3の図参照)。

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    1. . 包括契約方式による歪み

上記のとおり、全国のライブハウスの経営者に「包括契約」の締結を一律に義務付ける運用を行う以上、出演者(ミュージシャン)からの許諾申請も受け付けると、使用料を二重に徴収するおそれが生じうる。このため、JASRACは、(IT技術が未発達な時代において)出演者からの利用許諾申請を一律に拒否するとの運用を行わざるをえなかったものと思われる(別紙スライド3の図参照)。

ところが、JASRACにとって、実際に演奏された楽曲をライブハウスに報告させて集計することは、(ITシステムが未整備の場合には)煩瑣であり、サンプリング調査に該当した楽曲が全国各地のライブハウスで日々多数回演奏されたと擬制する「サンプリング分配」の方法に依拠することが簡便である(別紙スライド3の図参照)。

しかし、次に述べるように、サンプリング分配は、実際に演奏された楽曲の実態を正しく反映するものではなく、他人の権利の管理を委託されている事業者の行う分配方式として適切でない。


  1. (3) サンプリング分配の不当性 - 演奏曲目を反映しない分配
    1. . JASRAC概論

サンプリング分配方式では正確な分配を行うことが困難であることは、次のとおり、JASRACについて詳述した文献(紋谷暢男編『JASRAC概論 音楽著作権の法と管理』日本評論社、2009年)にも明記されている。

「近時の音楽利用のデジタル化や音声認識技術の進歩等により技術的な手段で利用作品の全量データを入手することが可能となる分野が増加してきた。このため、JASRACでは、このような分野については、順次、従来のサンプリング分配から、より正確な分配が可能なセンサス分配に分配方法を移行させてきており、20094月現在、サンプリング分配を実施しているのは、テレビ等におけるレコード放送、社交場における生演奏、貸しレコード、有線ラジオ放送等の4つの利用区分のみとなっている。」(同書129頁)

「社交場における生演奏の中でも、いわゆるライブハウスにおける利用曲目には、日々異なる演奏者が出演して自分の作品を演奏する場合が多いという特殊性があるため、サンプリング調査のみでは正確な分配が行えない場合がある。」(同上)

JASRACは、この分野において著作権管理を行う最大の管理事業者として、更に管理の充実を図るべき社会的責任を負っているといえよう。」(同121頁)


    1. . 安藤鑑定意見

安藤鑑定意見(1415頁)は、以下のとおり、ライブハウスの特殊性からして、そもそもサンプリング調査は分配の資料として全く適していないと述べている。

「周知のとおり、ライブハウスでは出演者のオリジナル楽曲を演奏するのが通常の形態であり、演奏楽曲は出演者によって大きく異なるため、『このライブハウスで演奏されている楽曲は、ほかのライブハウスでも演奏されているはずだ』という推定が働かない。つまり、ライブハウスにおける利用曲目データの収集には、サンプリング調査がまったく適していないのである。したがって、サンプリング調査を続ける限り、原権利者に使用料が正しく分配されないことは明白である。」


    1. . サンプリング分配の不当性を示す実例
      1. ()上記のとおり、「ライブハウス」の分野においてサンプリング方式が不適格であることは明らかであるが、以下の各例が示すとおり、上記運用は実際上も不相当である。
      2. ()ファンキー末吉の例

上申者は、ドラマー兼作詞作曲家を務めるロックバンド「X.Y.Z.→A」において全国ツアーを行い、自作曲を延べ数千回にわたり演奏してきたが、2000年4月から2010年3月までの10年間に行ったライブの日付、場所、当該期間におけるJASRACからの使用料分配実績(対象曲と分配額)を調査したところ、全都道府県の主要なライブハウスで計204回ものライブを行いながら、「社交場」での演奏の使用料は1円も計上されていなかったことが判明した(資料9)。

      1. ()「初恋サイダー」の例

 シンガーソングライターの「しほり」(中根しほり氏)は、人気アイドルユニット「Buono!(ボーノ)」のために作曲した「初恋サイダー」(資料10)について、JASRACに管理を委託している。

上記楽曲は、持ち歌の少ないアイドルがこぞってライブでカバーする定番曲となっており(資料11)、「初恋サイダー歌われすぎ問題」との名で社会現象化し、作者が多額の印税を得ている(金の卵を産む鶏)との憶測を呼ぶまでになっている(資料11及び12の1~3)。

ところが、実際には、「初恋サイダー」のライブハウスにおける著作権使用料は、作曲者のしほり氏のもとにJASRACから1円も分配されていない(資料12の1~3、資料13)。

    • 資料13

「『歌われすぎ現象』曲の明細を確認。 143月イベント使用料¥2531 ライブハウス使用料 ¥0 ∑(Д) 1436月分頃の配分。 運悪く1円も分配されてない例ですね。ライブハウスが支払ったお金は一体どこへ行ったのでしょう?」

このため、同氏は、SNS上において、「せっかく皆さんに愛され歌っていただいているのに、ライブハウスが支払った分が、『包括契約』のため公正に作家に分配されていない現実を、多くの人にまず知っていただけたら嬉しいです。」と述べている(資料13)。

この点、上記指摘を行った同氏に対し、JASRACの職員は、「いつどこで誰がカバーしたかをしらべて提出すれば、計上されていなかったぶんはお支払いできる」「調べていただければお支払いします」との回答に終始している(資料13)。

    • 資料13

「私が自分で、いつどこで誰がカバーしたかをしらべて提出すれば、計上されていなかったぶんはお支払いできる、とのことでした。

個人じゃ把握できないデータを調べるのがJASRACさんのお仕事なのでは?

という質問には、無言で、ただ、調べていただければお支払いします、の一点張りでした。」

このように、JASRACは、委託者から管理を委託された楽曲について、委託者自身に調査を行うよう求め、それがなされない限り委託者には使用料を分配しないことを自ら明らかにしている。

その上、JASRACは、ライブハウスやイベンターがJASRACに曲目報告を行った場合でも、記録やデータは残っておらず、それらの資料を調査することもできない旨の説明を行っている(資料13)。

    • 資料13

ライブハウスやイベンターさんが申請しているのに、ただしく作家に還元されていない、JASRAC問題。」

「申請データも記録として残していないか調査もできませんとのこと。」

「そのように申請できるようになったのに、抽出店以外の申請データは記録も残していないそうです。RT @utsuroyi: @shihori94 今やPCが有るんだから申請書式を整えて集計すれば、きっちり計算できそうなのに......。」

「申請された全データくらい権利を管理する機関としては保持しておくべきではなかろうか?」

      1. ()海保堅太郎氏(SONALIO)の例

 人気ポップ・ミュージックグループ「SONALIO」(メリディアンローグ)のリーダー兼ドラマーである海保堅太郎氏は(資料14)、自身のウェブページにおいて、「JASRACの分配の不明瞭さをどうにかしたい」と題する以下の記事を掲載している。

(資料15 http://kntr.world-scape.net/?p=206JASRAC

JASRACのブラックボックス

例えばぼくのバンド「SONALIO」や、その前身である「メリディアンローグ」の曲の一部はJASRACに登録されている。

そしてもちろん、今までに何十回もライブハウスでその曲たちを演奏している

だから当然、ライブハウスの人たちはJASRACにお金を払っている

しかし、ぼくたちがJASRACから分配された「演奏権」に関する印税は、ここ10年振り返っても、なんとゼロなのだ。

明らかに矛盾している。」

「演奏権の著作権使用料については他にも多く不満の声を聞く。

カラオケを大音量でかけつつ、それに合わせて生バンドが演奏してくれることにより、お客さんは生バンドで歌う体験ができる、という業態で人気のお店「BAN×KARA」オーナーの滝沢杏奈さんによると

うちの店はカラオケ流す著作権料プラス生演奏分の著作権料でダブルで毎月支払ってるよ!それが還元されてないとか

とのことで、使用料の「徴収」の方はかなり熱心に行われている印象だ。それに対して「分配」がここまで杜撰だと

毎月きちんとJASRACに払ってんのに還元されてないならうちの店来てくれるアーティストに一杯奢ったほうがよくない?』

と言いたくなる気持ちは分かる。」

「『何十回も何百回も演奏している(されている)のに納得感のある印税が入ってきていない』というアーティストが少なくとも複数存在するという事実から、JASRACの現状の分配方法に問題があるのは間違いない。」

    1. . 小括

このとおり、JASRACの行うサンプリング方式の使用料分配は、理論的にも現実的にも実態を反映しないものである。

したがって、サンプリング以外の方法が技術的に採りえない等の特段の事情がない限り、委託者の利益を図ることを責務とするJASRACにおいて、サンプリング方式を用いることは相当でない。

しかし、次に述べるとおり、サンプリング以外の方法(オンラインによる曲別処理システム)を採ることは容易である。

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  1. (4) 曲別処理システムの構築の容易性
    1. . 楽曲検索システムの存在 - J-WID

JASRACは、1999年より楽曲検索システム「JWID」の運用を行っている(資料16)。

これを用いて楽曲を検索すると、その楽曲に関する情報を集約した画面が現れ、作品コード、権利者、作詞・作曲・出版者、信託状況、所属団体、管理状況(権利の種別)、作品名・副題、アーティスト名等の情報が表示される(資料17の1、2)。

したがって、上記検索システム(データベースを含む。)の画面上に、その楽曲の許諾申請ボタンを付加し、許諾システムと支払処理システムを接続する等の設計を行えば、容易に曲別処理のシステムを構築することができる。

    1. . 「コンサート」におけるオンライン曲別申請 - J-OPUS

現に、JASRACは、平成27年3月31日、「演奏利用申込/契約施設利用曲目報告システム」(J-OPUSJASRAC Online Program Used for Stage & Concert)の運用を開始し(資料18の1、2)、コンサート等での演奏について、J-WIDの楽曲検索システムと連動させる形で、演奏者(主催者)がオンライン上で曲別の利用許諾手続を行うことができるシステムを利用に供している(資料18の2)。

    • 資料18の2

コンサート・イベントなどで音楽をご利用になる方 

コンサートやイベントなど、各種催物でJASRAC管理楽曲を演奏利用される場合には、 本サービスによりインターネット上から利用許諾手続きをお取りいただくことができます。

ご利用になる曲目の権利情報は、曲目情報を登録する画面から「J-WID Master」を開いてご確認いただけます。」

このように、JASRACは、「コンサート」等のカテゴリーにおいて、出演者がインターネットによる曲別の利用許諾申請手続を行えるシステムをすでに稼働させている(別紙スライド1の図参照)。

したがって、JASRACが「ライブハウス」のカテゴリーにおいて同様のシステムを稼働させることは容易である。

    1. . 「ライブハウス」にはオンライン曲別申請を認めていない

ところが、JASRACは、J-OPUSにおける曲別の利用申請を「コンサート」等に限定しており、「ライブハウス」での生演奏についてはこの取扱いを行っていない(資料18の2、別紙スライド2の図参照)。

すなわち、J-OPUSのシステムは、「ライブハウス」のカテゴリーにつき、JASRACと「包括契約」を締結している「経営者」に対して、曲目の「報告」を行えるサービスを提供するにすぎず、「出演者による申請」や「曲別申請」は認めていない。

    • 資料18の2

ライブハウスなどで利用された曲目をご報告いただく方

ライブハウスなどの飲食店でJASARC管理楽曲を演奏利用することについて、 すでにJASRACと包括的利用許諾契約を結んでいる方は、本サービスによりインターネット上から利用曲目のご報告をいただくことができます。」

このように、JASRACは、「コンサート」について、出演者・主催者等がオンラインで「曲別申請」を行うシステムを稼働させながら、「ライブハウス」については、当該システムを未だ利用者に提供していない(別紙スライド1及び2の図参照)。

    1. . 安藤鑑定意見

上記の点につき、安藤鑑定意見も、JASRACの規程上あいまいな「コンサート」と「ライブハウス」との区別に従い後者のみサンプリング分配を続けるJASRACの運営について、次のように批判している。

「原告はライブハウスとコンサート・ホールの違いを明確に定義していない」(13頁)

「ライブハウスでの演奏においては、放送のように大量の音楽著作物を利用するわけでもなく、またJ-OPUSというシステムを利用すれば、原告の管理著作物の利用者はだれでも容易に全曲報告することができる。さらにコンサート・ホールでの演奏利用については曲別徴収のため、原告は利用者に対して全曲報告を要求している。したがって、ライブハウスでの演奏において、サンプリング調査を行う必然性・正当性はまったくない」(15頁)

    1. . オンラインでの使用料徴収も容易であること

曲別処理のオンライン・システムを構築するには、申請者から曲別で使用料を徴収するシステムも必要であるが、JASRACのホームページにはすでに「使用料計算シミュレーション」が構築されていることから、J-OPUSにも使用料計算のシステムが実装されているものと考えられる。また、J-OPUSでは、請求書を送付した上で使用料を徴収する手続がすでに稼働しており(資料19)、ライブハウスにおいても使用料の徴収を行うことは可能である。

加えて、オンライン・ショップ等で多様な決済システムが利用されている今日、オンライン上で申請者による簡易迅速な使用料支払いを可能とするシステムを構築することは容易である。

例えば、クレジット・カード、「Suica」「Edy」「nanaco」などのカード型電子マネー、プリペイドのポイント等を購入するサーバー型電子マネー、ネットバンキング、「ペイジー(Pay-easy)」等によるスマートフォン等での決済など、オンライン決済システムとしてすでに多数の選択肢が用意されており、これらを一括して代行するマルチペイメントサービス(三菱UFJニコス、ペイジェント、ウェルネット、GMOペイメントゲートウェイ等)も多数存在する(資料20の1~3)。

したがって、J-OPUSにおいてこれらのオンライン決済サービスを利用すれば、社交場(ライブハウス)での演奏につき、ユーザーが簡単に利用できるオンライン曲別申請と曲別支払いのシステムを構築することは容易である(別紙スライド4の図参照)。

    1. . 小括

このとおり、JASRACは、曲別の処理システムを設けることが容易であるにもかかわらず、IT技術が未発達な時代の遺物である「包括契約+サンプリング分配」の方式に固執し、理論的にも現実的にも演奏曲目の実態を反映しない運用を継続することにより、使用された楽曲の委託者に分配を行う基本的な責務を懈怠し、もって「委託者の利益を害する」運営(管理事業法20条)を行っている。

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4. 利用者の利益を害する事実 - 円滑な利用を害するシステム

  1. (1) 出演者の曲別の許諾申請を拒否する運用

 JASRACが「ライブハウス」における許諾申請者を「経営者」のみに限定して、出演者からの許諾申請を拒否し、もってその円滑な利用を害していることは、すでに述べたとおりである。

    1. (2) J-OPUSの不提供

 JASRACJ-OPUSの使用を「コンサート」等の利用者に限定し、これを「ライブハウス」の利用者に提供せず、その円滑な利用を害していることは、すでに述べたとおりである。

    1. (3) 曲別の利用を阻害する前近代的運用

 なお、JASRACの規程上、ライブハウスの経営者が曲別に事前申請を行う方式についての規定も形式的に存在しているが(利用のたびに11回の使用料を支払う方式 資料22、上記方式は、実用に堪えない前近代的なものであり、現実に選択可能なものではない。

すなわち、JASRACは、上記方式について説明したウェブページにおいて、申請書類として「利用許諾契約申込書」と「利用明細書」が必要である旨指摘するのみで、それらがどのような書式(フォーム)であり、どのように記載し(記載例)、どのような方法で提出すればよいのか(提出方法)等、利用のために必要な情報を掲載していない(資料23)。

これに対し、JASRACは、「コンサート」における曲別許諾のウェブ案内において、申込書類の作成、提出、使用料の支払いなど許諾申請手続の詳細な流れを掲載しており、演奏利用申込書及び演奏利用明細書のフォーム並びにそれらの記入例がダウンロードできるように配慮した上、使用料のシミュレーションもできるようにしている(資料24)。

このため、「ライブハウス」において曲別の許諾申請を行おうとすると、「ライブハウス」用の書式ではない「コンサート」用の「演奏利用明細書」を流用し、これをプリントアウトした紙にJ-WIDの検索画面で表示された楽曲の詳細情報を逐一手書きで記入して申請書類を作成し、これらのペーパーをJASRACの支部まで日々持参又は郵送する等の極めて迂遠な方法を強いられることとなる(資料23及び25)。

利用者にとって、このような不便を強いられる曲別許諾申請の方式を選択することは、事実上困難である。

    1. (4) 結論

上記の諸問題は、JASRACが「コンサート」等について運用しているJ-OPUSのオンライン曲別申請システムを「ライブハウス」にも拡張すればすべて解決するものである。

ところが、JASRACはこの容易なソリューションを実行しようとせず、合理的な理由なく円滑な利用を阻害し、もって「利用者の利益を害する」運営(管理事業法20条)を行っている。


    1. 5. 「包括契約+サンプリング分配」のその他の問題性 -- 独占禁止法の観点

 ライブハウス経営者を包括契約に誘導するJASRACの運用は、独占禁止法の観点からも疑問がある。

 周知のとおり、最高裁判所平成27年4月28日判決は、JASRACと放送事業者との包括契約につき、JASRACの主張を排斥し、「ほとんど全ての放送事業者との間で本件包括徴収による利用許諾契約を締結しこれに基づく放送使用料の徴収をする行為」について、「放送事業者において、他の管理事業者の管理楽曲を有料で利用する場合には、本件包括徴収による利用許諾契約に基づき参加人に対して支払う放送使用料とは別に追加の放送使用料の負担が生ずることとなり、利用した楽曲全体につき支払うべき放送使用料の総額が増加することとなる」として、「他の管理事業者の本件市場への参入を著しく困難にする効果を有するものというべきである」と判示している。

 最高裁の上記判断は、直接的には放送事業者についてのものであるが、その趣旨はライブハウスにも当てはまる。なぜなら、JASRACがライブハウス経営者を一律に「包括契約」に誘導し、「ほとんど全ての」ライブハウス経営者との間で「包括契約」を締結して使用料を包括徴収していること、利用者が別途の管理事業者への使用料負担を嫌うであろうこと等の事情は、ライブハウスでも同様であるからである。

 実際に、わが国のほとんどのライブハウスが包括契約によりJASRACに囲い込まれている現状において、その市場支配を切り崩すことは容易でなく、他の管理事業者は未だ演奏権ビジネスに参入できておらず、JASRACの独占状態が続いている。

(この点、曲別の申請受理・清算(徴収)を行うことのできるオンラインのプラットフォームが構築されれば、他の管理事業者が演奏権ビジネスに参入することは現実的に可能である。)

 したがって、「包括契約」を基軸とするJASRACのシステムは、複数事業者による競争を想定した管理事業法の立法の趣旨並びに独占禁止法及び上記最高裁判決の趣旨に照らし、ライブハウスのカテゴリーにおいても改められるべきである。




  1. 6. 不透明な運用(ブラックボックス処理)
    1. (1) 分配ルールの不開示

 JASRACは、社交場(ライブハウス)における分配につき、「一部の契約店舗の利用曲目を調査」してそれを「分配資料」とするサンプリング方式により行う等の抽象的な説明を公表するに止まり、実際に分配する際の具体的な算定ルールを明らかにしていない(資料26の1,2)。

このため、JASRACに楽曲の管理を委託した権利者も使用料を支払う利用者も、利用者の支払った使用料がどの程度その曲の権利者に分配されるかを知りえない。

また、JASRACは、実際に利用した楽曲の報告があった場合に、その楽曲の使用料の分配をどのように行うか(報告された楽曲とサンプリング調査にヒットした楽曲との間で、徴収した使用料をどのようにして分けるのか等)等の分配のルールを公表しておらず、JASRACの会員であった上申者がその説明を要求しても、これを拒否している。

このようなJASRACの運用は、公共的役割を担う著作権管理事業者の金銭処理のあり方として相当でない。

    1. (2) サンプリング調査の不透明性

サンプリング調査そのものの透明性についても疑問がある。

JASRACは、サンプリング調査における標本(サンプル)の抽出方法について、「使用の時期、地域等を参酌し、理事会の承認を得て、細則で定める。」としか分配規程に規定しておらず(注4参照)、具体的な抽出方法を公表していない。これでは、サンプル店がどのように決められているのか、サンプル店舗の音楽カテゴリーに偏りがないか、特定の「一部の契約店舗」ばかりが選ばれていないか等について検証することもできない。

そして、実際に、JASRACがサンプル調査を行う「一部の契約店舗」(注4参照)の選定には偏りが見られる。この点、安藤鑑定意見(14頁)は、以下のとおり指摘している。

「下北沢のライブハウス『GARAGE』の経営者によると、開店から現在(20161212日)までの24年間で原告の委託会社が調査のために来店したのは、わずか3回だそうである。一方で鑑定人がヒアリングした都内のライブハウスによると、原告から1年に3回の頻度でサンプリング調査を依頼されるそうである。...これでは実態に即した使用料の分配が行われるはずがない。このような偏向的な調査方法は早急に是正されるべきである。」

このように、無作為抽出であるべき標本(サンプル)の選定において、ある店舗はごく稀にしか調査を依頼されず、ある店舗はその24倍の頻度で調査を依頼されているとの偏向が指摘されている。


    1. 7. 結論

以上のとおり、JASRACの上記運用は、実際に演奏された管理著作物の委託者に著作権使用料を分配せず、また実用的な曲別処理システムの提供を不当に懈怠するものであり、「委託者の利益」及び「利用者の利益」のいずれをも「害する」ものであるから(管理事業法20条)、不透明なブラックボックス処理ととともにただちに改善される必要がある。

このため、JASRACに対しては、社交場(ライブハウス)の生演奏に係る管理事業について、実際に演奏された管理著作物の委託者に著作権使用料を分配するための実用的な曲別の処理システムを整備するよう命じる業務改善命令(同法20条)を発出する等の適切な措置を講じられたい。


4. 結語


 ライブハウスでJASRAC楽曲を用いたライブを行う場合、実際に曲を演奏するプレイヤーは許諾申請すらできず、しかもライブハウスの「経営者」がJASRACに支払う使用料は実際に演奏された曲のライターに分配されないとの構造的な矛盾に直面する。

 そして、ライブハウス側とJASRACとの間で使用料額等について争いが生じた場合、JASRACの「言い値」をライブハウス側が呑まない限り、その店舗がライブを開催することはできない運用になっており、これによりJASRACの意に反するライブハウスは事実上運営の途を閉ざされる結果となる。

 このように、JASRACは、金銭を取り立てる場面では、ライブハウスからの徴収をシビアに行う一方、金銭を支払う場面では、利用された楽曲を把握して作者に正しく分配する責務を果たしていない。

(昨今の音楽教室の問題においても、JASRACは、使用料徴収に踏み切る理由として、作者をリスペクトしてほしいとの点を強調しているが、JASRAC自体、徴収した使用料を作者に正しく分配していない。)

JASRACが圧倒的な規模、シェア及び影響力を有するわが国最大の音楽著作権管理事業者であり、わが国唯一の演奏権管理事業者であることに鑑みれば、JASRACの演奏権管理が不適切である場合、わが国の演奏権管理そのものが不適切であるということにほかならない。

そして、ライブハウスという施設が、プロから高校生等のアマチュアまでの幅広いミュージシャンに演奏・発表の機会を与え、国民にも生の音楽に触れる身近な機会を提供し、もってわが国の音楽文化を下支えする場であることにも鑑みれば、ライブハウスにおける生演奏の健全化を阻害する運用は改められる必要がある。

 このため、上申者は、権利者の保護、利用の円滑化ひいては音楽文化の発展のために、上申の趣旨記載の各命令その他の適正な措置及び指導が行われることを切に望み、本上申に及んだ次第である。


以上

Posted by ファンキー末吉 at:13:43 | 固定リンク