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2015年11月 2日

ストリングス録音は命がけ

やっぱ映画音楽と言えばオーケストラ録音である。

バンド録音とオーケストラ録音と何が違うかと言うと「譜面」、
バンドはコード譜だけぽんと渡して後は「ヘッドアレンジ」でその場であーだこーだ指示を出せばよいが、オーケストラ楽器はそうはいかない。
必ずちゃんと「パートごとの譜面」を書いて渡さないと「だいたいで」ということが出来ないのである。

オーケストラ、特にストリングスはもう何十曲もレコーディングしたが、
昔は中国元も安く物価も安かったので日本の4分の1ぐらいの予算で録音出来たが、
今はミュージシャンギャラからスタジオ代、お車代など雑費に至るまで相当値上がりしてるので大変である。

今回のミッションは予算削減のため「基本的にMIDIて作って小編成の生を上に被せる」というもの。

まあ確かに最近はサンプリングのストリングスの音色も本物同然だし、
更に上に本物を被せるとちょっと聞いただけでは生か打ち込みかわからない。

ところがワシが使っているLogicのKontaktというソフトが、
MACのOSをEl Capitanにアップデートした途端に使えなくなった(>_<)

まあMIDIデータを細かくエディットしてより本物らしくする作業とか大変なので、
新しいニューフェイス(日本語変か?)の園田くんに全部振った。

ところがここからトラブルが始まったのである・・・

園田くんのミッションは、
1、末吉の打ち込んだストリングスがそのまま使えるレベルかどうかチェック
2、使えるものはそのまま使って、使えないものは送られたMIDIをエディットして自分の音源で出力、それに差し替えるか足すかして使える音源を作る
3、生を入れる楽曲はその譜面を出力してレコーディングに立ち会う
というもの。

ところが曲数がやたら多い(>_<)

ワシももうどの曲にどんなラインを描いたか忘れてるし、
データだけを送られて来た園田くんも正確に把握出来てないままスタジオに入ったのが間違いであった。

DianShiJu2015StringsRecording.jpg

いつも使っているストリングスチームの、
今日はトップの赵坤宇(ZhaoKunYu)はツアーに出てて来れず、
代わりに若いトップバイオリンが来て大御所のメンバー達に緊張しながら指示を出していた。

片头曲(オープニングテーマ:ここの最後に書いてあるやつね)は結構するっと録音終了!!
戦争のテーマ(ここに書いてあるやつね)は転調が多いので結構大変そうだったがこれも何とかそつなく終わった!!

そして片尾曲(エンディングテーマ)で問題が起きたのだ。

誰が歌うのか全然決まらず、
女優さんが歌うと決まってからキーも決まらない。

何せ「このキーでいいですか?」と仮歌まで入れて伴奏までつけて送っているのに、
返事は「差不多(ChaBuDuo)」(>_<)

差不多って「そーねだいたいね〜」ですよ!!(怒)

もう安全策で一音低いバージョンで譜面を出力した!!
高かったり低かったりしたらもう知らん!!(>_<)

ところがこの曲のレコーディング中に問題が起きた!!
間奏のややこしいコードに「あれ?こんなライン書いたっけ?」という音が鳴っているのだ。

ちなみにワシはストリングス録音はストリングスが演奏するブースの中で聞く。
そうすると音が濁ってたり揃ってなかったりするとよくわかるからである。

「ちょっと待って下さい」

間奏終わったAメロはストリングスお休みなので、
長いストリングス録音の歴史の中で初めてレコーディングを中断しての譜面検証である・・・

ちなみに日本のスタジオミュージシャンは当時とっても怖くて、
自分の書いた譜面のどの音が違ってんのかも即座に答えられないアレンジャーはナメられるだけでなく、ひどい時には罵声まで飛んでたというから、
ワシはそれに鍛えられて、もの凄い緊張感で全て完璧にやって来た。

文字通り「命がけ」!!答えられなかったらその場で腹かっさばいて死ぬ覚悟でやっていた。

当時はコンピューター譜面とかなく、
「写譜屋」という職業の人がワシの書いた全楽器が一覧出来るスコア譜から、
手書きでひとつひとつパート譜に書き直してそれぞれのパートの人に渡すのだ。

人間がやってるんだから当然ながらミスが出る。
音が違ってたり臨時記号が抜けてたり、
そんな写譜ミスを敏感に察知してすぐに指摘出来なければならない。

「チェロの人、今ここんとこ弾いてたのはCのナチュラルですか?写譜ミスです、C#に直して下さい」
とか瞬時に指摘出来なければならなかったのだ。

ところがコンピューター譜面に慣れたせいか、
あと現場も数多くこなし過ぎて慢心したか、
いや、基本的に「譜面出力」を他の人に任せたのが悪かったのだろう、
今までは全部自分でやってたのだから・・・

この曲はAmでアレンジしたものを土壇場でGmに変えたので譜面を見ただけでどの音がどう絡まっているのか咄嗟にわからない(>_<)

違っているのは2ndバイオリンだということはわかるのだが、
どの音をどう変えればよいかが咄嗟に出て来ない(>_<)

「MIDIで作ったストリングスを聞かせろ!!」

あまり待たせるとストリングスチームのモチュベーションが下がるので大急ぎでチェックするが、なんと生で弾いているラインとMIDIのラインは全く同じ。

つまり譜面は間違ってない????

とにかくブースの中でストリングスだけを聞いてる分には音は濁ってないので、
とりあえずストリングスチームには先に帰ってもらって原因を究明する・・・


先に種明かしになるが、
実は間違ってたのは譜面だった。

正確にはMIDIをトランスポーズする時に、
何かの拍子に間奏だけ5度下にトランスポーズされてしまってたのだ。

その音でMIDIからストリングのサンプリングを鳴らすので、
結果的に譜面とMIDIで作ったストリングスの音は同じだったというわけだ。

トランスポーズにも微妙にそのキーに合わすコマンドもあるので、
微妙に1stバイオリンとハモっていたので余計によくわからなくなってしまっていた・・・(>_<)

もう録音してしまったものは仕方ないので、
このストリングスに合わせて全ての楽器の音を変更する。

ちょっとアバンギャルドなコードではあるが成り立たないことはない。

もともとのコード

Eb△7|A7 on C#|D7/D7 onC|Gm onBb/G7 onB|Cm/A7 onC#|Dsus4| D7|

というクラシカルな綺麗なコード進行が、

Eb△7|A7 sus4(b9)|D7/D7 onC|Gm onBb/G7 onB|Ab△7/A7(b5) onC#|Dsus4| D7|

というなんともアバンギャルドなコード進行になってしまった・・・


まあこれはこれで「ロック」なのでいいとして、
あとは本チャンの歌を入れてそれにコーラスを被せてオシマイである!!

・・・ところがそうは順調にいかないんだな、これが・・・(涙)

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便利過ぎるのも考えもの(>_<)