
2014年7月29日
布衣のツアー寧夏回族自治区「中衛」
ドラマーだけではなく「中国大太鼓とロートタム奏者」として地位が確立して来たようだ(笑)。
以前のようにドラマーを押しのけて自分がドラムを叩かなくても、
こうして地方地方で大太鼓を用意してもらえれば、
ちょっとかさばるがロートタムとスタンドだけ持って行けば一緒にツアーを廻れる\(^o^)/
またこの布衣楽隊の老呉(LaoWu)という男、
ボーカルのピンの仕事(ボーカリストだけ来て下さいという仕事)が来ても、
「どうしても一人でやれと言われたら弾き語りでやるけど、
関係ない仲間3人連れて来ていいか?
一人で旅なんか寂し過ぎるからさぁ・・・
それがイヤだったら何とかバンドでやらせてよ」
という男・・・(神)。
羊肉を愛してやまないこの男のためにメンバーをひとり追加して大太鼓をレンタルするぐらい朝粥前なのである。
こうして無理矢理ツアーメンバーに押し込んでもらったワシ、
寧夏には「呉忠(WuZhong)」と「石嘴山(ShiZuiShan)」というところは行ったことがあるが、
今回の「中衛(ZhongWei)」というところは初めてである。
てっきりいつものように省都とも言うべき「銀川(YinChuan)」に降りてそこから車か何かで行くのかと思ったら、
何と乗った便は「北京ー中衛」の直行便だった(驚)。
四川航空というマイナーな航空会社の小さな飛行費に揺られて2時間ちょい、
着陸に向けて高度がだんだん下がって来たので窓の外を見ると、
こりゃほんとに砂漠のど真ん中である・・・
空港に降りてまたびっくり!(◎_◎;)
360度周りに一切高いビルがないのである・・・
まあ街中に出ればこんなことはあるまいとバスに乗せられたらすぐ着いた。
どうも巨大なオアシスをそのままテーマパークにしたような巨大リゾート地で、
ワシらのホテルはその中にある巨大な湖の畔・・・
やはり周りは何もない(笑)
主催者側からライブの前日には必ず現地入りしてくれと言うので、
大事な弁護士ミーティングの時間を調整してもらってまで入ったのに、
着いてみたらこの日は何もない・・・
きっと四川航空の直行便が朝いち便しかなく、
当日入りで乗り遅れたりしたら大変なのでそうしたのだろう・・・
仕方ないのでその日は高級リゾートホテルで飲んで食ってだけさせて頂いた(笑)
さて次の日、会場はこのリゾート施設の中かと思ったらまた車に乗せられて別の砂漠の中・・・
さすがは「沙漠摇滚音乐节(砂漠ロックフェスティバル)」と名付けられたこのイベント、
本当に巨大な砂漠(そこもテーマパークとなっているのだが)に作られた特設ステージだった!(◎_◎;)
ステージ上から見る客席はこんな感じ・・・
ステージ横には遥か向こうにラクダが観光客を乗せて歩いている・・・
この状況でリハーサルって・・・しらふで出来ますか?(笑)
さっそくビール売ってる屋台に飼いに行く・・・
銘柄は地ビールの「西夏啤酒(XiXiaBeer)」、
金を払おうとしたら「お前どこのバンドのもんだ?」と聞かれるので、
「布衣だよ」と言うと「じゃあ金は要らねえ、持ってけ」と2杯タダでくれた。
おまけに「2杯で足りるか?もっと持ってけ」と優しい・・・
それもそのはず布衣の老呉(LaoWu)は地元で西夏ビールのCMをやっているのだ!!
さて砂漠に太陽も落ちてゆき、ぼちぼち本番である。
ステージ袖を見るとビールの山・・・
おいおい、なんぼタダやから言うてこれはあかんやろ(笑)
普段ドラムを叩く前には酒は飲まんワシであるが、
中国大太鼓を叩く前に飲まんとは言ってない!!(キッパリ)
ほろ酔い気分で叩かせて頂いたぞ!!
いやーステージは無事に終わって・・・
と言いたいところなのぢゃが、ここで大問題・・・
なんと最後の曲が始まった途端に停電(笑)
集まったファンは「布衣(BuYi)布衣(BuYi)」と叫んでいるというのに、
メンバーが楽器片付けるの早っ!!(笑)
まあヤツらにしてみたら「こりゃ復旧はせんわな」ということなのだろう。
ワシはワシで千鳥足でロートタムを片付ける。
パフォーマンスのために高い位置に掲げているのもあって叩くのに体力使うし、
中国大太鼓ももちろんど太いこん棒みたいなバチで思いっきり叩くので体力要るし、
もうはっきり言ってふらふらです・・・
やっぱ飲んでステージに立つのはやめよう・・・(笑)
Tweet
