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爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump

1999年11月27日

私とラウドネスと鬼太鼓座

世界的に有名な和太鼓を中心としたパフォーマンス集団
「鬼太鼓座」
の皆々様が、わざわざ不肖私めに会いたいと熱海から出て来てくれた。

「太鼓とは走ることと見つけたり!」・・・とばかり、
アメリカでボストンマラソンを完走してそのまま舞台に駆け上り大太鼓を演奏する
と言う劇的なデビューを飾った彼ら。
(なんと座長は女性。しかもかなり美人!)
カーネギーホールを皮切りにニューヨークを出発、
アメリカを走って一周してツアーし、
同ホールでの1万5千キロ完走記念コンサートを行った。
現在は上海から香港、そして昆明へと続き、
北京を経て上海に帰る「中国大陸一周完走公演」を決行中。
その道すがら読んだ私の著書「大陸ロック漂流記」に感激して、
座長自らが座員を率いて私めに会いに来てくれたのである。

その心意気にいたく感じ入り、
夕べ新幹線の終電に飛び乗り、彼らの合宿所のある熱海まで来た。
そして朝6時半からの彼らの日課である10Kmの走りこみに付き合ったら・・・・

・・・わしゃもう、足腰立たん!
奴ら、バケモンじゃ・・・


さてボロオロの身体にて熱海より今回のお題

「私とラウドネス」

まずは冒頭ネタにみの吉の独り言を・・・

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みの吉和尚のひとり言
-------------------------------------------
みの吉和尚とは・・・・

日本人、いやアジア人が初めてアメリカで大成功を収めたハードロックバンド
「ラウドネス」
のボーカルとして、
当時は
「アメリカのハイスクールで今一番流行っていることは何?」
と言う質問に
「ラウドネスの変な英語をマネて歌うこと」
とまで言わしめた、
二井原実のペンネーム。

「アメリカ人は日本製の車に乗り、
日本製のカーステレオで、
日本のハードロックバンドの音楽を聞く」
と大パッシングを受けたその張本人は実はただのアホやった。

「お前英語で喋っててもこんなにアホなんか」
と言う質問に
「自慢やないけどなあ、
バンヘイレンも、モトリークルーも、AC/DCも、
みーんな俺のことアホやと思てるで」
と答えた男。

こんな日本の恥を世界に送り出したのは誰じゃ!

文責:ファンキー末吉
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みの吉11月22日分


OH~~~~~~YEAH!!!
今回は「禿げメール」に来た質問にお答えします。

>疑問点として、XYZのLAレコーディングの費用は自腹をきって払ったのですか?

 自腹ではありませんが借金をしてます。

>なぜ和佐田さんは「サポート」扱いなのですか?沢田泰司さんが入れば客は増えると思
>います。

 彼は別のマネージメント会社に所属していてその関係です。沢田さんが入れば客が
増えるかどうかはやってみないと分りませんが、現実はそんなに甘くありません。
1+1=2になら無いところがこのSHOW BIZの世界なのです。

>髪はもう伸ばすことはもう無いのですか?ラウドのメンバーはほとんど短髪ですね。

 将来の事は誰にも分りません。伸ばす髪の毛があればの話ですが・・・

>ライヴといえば、僕は名古屋在住なんですけど他県とくらべてどうですか?

 非常に熱血ファンの多いところです。

>今のラウドネスは何をやっているのでしょうか?やっぱり彼らが1番好きです。
 
 さ~~~?分りません。元気でしょう。XYZが一番になれるように頑張ります。

>ON THE PROWLとかに収録の英語VERSIONは本当に二井原さんの作詞なのですか?

 著作権の規約上オリジナル作家がいつもクレジットされます。あのアルバムの英詞
に関しては関知してません。

>タイトルわからないんですが(すみません)
>「もしもかーみさーまが~~~」の曲がお気に入りで
>携帯のアラーム音にしてます。

 MIRACLEです。

>末吉さんが中国好きなのはわかるけど、XYZではそればかり強調してほしくないです。

 そんなに強調してるかな?そうであっても、強調して不都合ある?

>バンドが解散したり、あるいはバンドから脱退した場合、ボーカリストの方々は、
>たいていソロ活動に移ります。でも二井原さんは、バンドを組んでいらっしゃいます。
>二井原さんのに、バンドに対するこだわりがあるのでしょうか。

 バンドが一番楽しい!!!ソロで出来る程才能ありません。(涙)

>最近若者の間で、流行っているトランス音楽の野外コンサート会場で、
>観客の何割は、大麻を吸っているといも
>ので、大麻らしきものを,吸ってる映像もありました。
>コンサート会場で大麻を吸ったことのある若者へのインタビューもありました。
>そういうことに対してどう思いますか?意見を聞かせてもらえたら幸いです。

 阿呆やと思います。逮捕でもされないかぎり目が醒めないのでしょうな。

>XYZのアルバムは12月発売ときいたけど本当ですか?

 本当です。12/3です。

>それから、髪は長い方が、もっともっとすてきです。
>あと、もう少し、痩せてください。(ちょっと下がったチャックが気になりました)
>お腹が出ているのは、ロックしてるのに、よくないと思う。ファンとしては、厳しいこ
>とも、あえて言わせていただきます。

 肝に命じます。

>ファンクラブ入ります。でもSLYMANIAみたいに突然なくなったりしないか心配です。

 心配無用。がんばります。

>SLYは一年後に本当に再始動するのですか?

 しないです。

>なぜ徳島とかに行って広島にはこなかったのですか?

 12月のツアーには行きます。是非来てください。

>EUROBOUNDSを見たのでその感想をかきます。LOUDNESSが外国であん
>なに人気があったとはおもいませんでした。最後のLOUDNESSをどこかの公園み
>たいなとこでやっていますが、あれはどこなのですか。

 僕の記憶ではイギリスのロンドンの郊外だったと思います。すぐ近所にはピンクフ
ロイドの『ピッグ』のジャケットにあった煙突がありました。

>ビデオを出してほしいです。XYZの本領はライブにあるとおもうので。

 かなりヤバい海賊版ヴィデオを製作中です。ウルトラ生ライヴ炸裂です!!

>アースシェイカーのゲストの感想などあればいいなぁ。

 ひさしぶりに大勢の前でやった。XYZの面々は皆武道館クラスでやってた人達なので全く心配はなかった。アースシェイカーにはああ言う機会を与えてくれたことに対して感謝しています。彼等も一過性の物ではなくあれをスタートに正式に復活してほしいですね。

>キ-ボ-ドがいないと難しいとは思うけどロックンロ-ルジプシ-をやってほしいす。

 考えておきます。

>だいぶ・・・老けましたね・・・・

 お互い様です。(笑)

> Could you tell me the origin/story of what "MZA" is?

 My Zebra Ass.(Haha!)

>稲葉浩志さんの音楽の原点は二井原さんだそうです。
>でも年はあまりかわらないんですよね。

 でも貯金残高は段違いです。(涙)

>北海道で、いや、函館でライブをお願いしますっっ

 是非やりましょう!宣伝してや!

>弟さんは今なにをしてらっしゃるんですか?
>将来の夢通りに既に「天皇陛下」になられたのでしょうか?!

 御公務が忙しくって・・・

>広島ネオポリスはかなりきたないライブハウスですが、がっかりしないでくださいね。

 はい。覚悟して行きます。

>今、ラウドネスのCDをあさってるんですが、
>ニ井原さんのオススメってなんなんでしょうか?

 DISILLUSION,HURICAN EYES,THUNDER IN THE EAST,

>XYZではラウドネスの曲はすべて日本語詞なのですか?僕は英語で歌ってほしいです。

 曲とその日の気分で英語でも歌ってます。歌詞を忘れると突然英詞になる。(爆笑)

>100本ライブが終ったらXYZはどうなるのですか?爆風との兼合いは大丈夫なのでか?

 ファンキーさんに直接聞いてください。

>もうすぐCD発売ですねー予約したほうがいいですかねー(本人に聞く事か!)

 まだやっとらんのか~~~~~~~~~!!!!(怒)予約したら良いに決まっトル!
大至急CD店に走りなさい!!わしらの将来に関わる事ですよ!(笑)

ふ~~~つかれた!

みの吉
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1999年現在における「ファンキー末吉のラウドネス考」


ラウドネスと俺との接点は、
爆風スランプのデビューシングル、「たいやきやいた」のライブでの口上であった。

「アクションはジジイだぁ!
ラウドネスは天狗だぁ!
44マグナムはバカだぁ!」

こんな風にライブの度にこの曲の前口上で、
会ったこともないバンドを罵倒してたんだから考えてみたら恐ろしい。
(またこれがとてつもなくウケるんだからやめられない・・・)

しかしはっきり言って、当時のハードロック・ヘビーメタル勢は怖かった。
ルックスもひたすら怖かった。
でもライブでこれを言うと必ずウケるもんだから、
今さらこれをやめるわけにもいかず、
かと言って、臆病な俺としては、
当時「関西ヘビーメタルブーム」の全てを敵にまわして喧嘩をする勇気もなかった。

結果的には得意の「酒で巻き込む」戦略に出て、
各バンドのメンバー達を訪ねては酒を飲み、
「友達だからいいだろ」
に持ち込むしか、時の俺としては「生命を存在させる術」はなかったのではあるが、
そんな当時のヘビメタバンドの中でも、
「爆風の末吉っつう奴から酒に誘われたらとりあえず断れ。
必ず朝までになって身体がもたんぞ」
と噂になってたと後に聞いた。
ちなみに被害者は、
当時近所(西小山)に住んでた

マーくん(ラウドネス)
ロジャー(X-ray)
ジョー(44マグナム)
本間くん(フラットバッカー)

等数限りない。


さて今一緒にバンドをやってる二井原実との初対面は、
どっかの会場での爆風スランプのコンサートだと聞く。
(すまん、二井原はそう言うが、俺は覚えとらんのじゃ)
いきなり「ライブに来てくれ」と言われて行ってみたら、
「ラウドネスは天狗だぁ!」かい!
と彼は言ってたが、
いつのどこのライブに招待したかも今となっては記憶の彼方ではある。
そして俺たちはアホウな飲み友達となった。


そんなある日、
すでにアメリカに渡って大きな成功をおさめていた飲み友達
「二井原実」と再会したのはとあるテレビの歌番組であった。
「アメリカからゲストのラウドネスです!」
と司会者から紹介される彼らが正直言ってうっとおしかった。
「なんじゃ、偉そうに・・・」
と妬ましく思ってた。

また当時俺は、お恥ずかしながらラウドネスの曲と言うのを1曲も知らなかった。
そのくせいつも、
「俺の方が数倍巧いやんけ!」
と思ってたりして始末に終えない。
早い話、「アメリカで成功した」と言う噂だけしか知らず、
彼らを尊敬する要素も情報もまるで持たなかったのだから仕方がない。
「あいつら、うまいことやりおって」
もともとNYに渡ってJazzミュージシャンになりたかったこのドラマーにとっては、
ラウドネスと言うのはそのぐらいしか思ってない存在であった。


数年前マレーシアにラジオの取材に行った。
TOP10に入っている「スローロック」と呼ばれるジャンル
(いわゆる「ロックバンド」ではあるが、バラードをリーディングソングとして代表作としている)
のバンド数組にインタビューをした時、
「影響を受けたミュージシャンは?」
と言う質問に対して、
全てが全て「ラウドネス」と答えたのはショックだった。
「やっぱりあいつらって凄かったのかなあ・・・」
などと殊勝な気持ちになってきたりもした。

また自分が中国と言うとてつもなく大きな世界に単身飛び出して行って、
初めて日本人が外国で勝負することのしんどさがわかったと言うのもある。

二井原がある日こんなこと言っていた。
「いやー、最初は英語も喋れんでなあ・・・
レコーディングなんかマグレ狙うしかないねん。
これは完璧やろ、思たら、
Hey Mick! 今のはニューオリンズ訛りだぜ。
ロックはLA訛りじゃないとダメだぜ!
と言われた日にゃああんた、
もうマグレ狙って1曲で3日間かかりましたがな」

ラウドネスの全米ツアーの話を聞いた。
「もうあんた!
ライブ終わったらツアーバスに詰め込まれて、
目が覚めたらインタビューやし、
あれよあれよと言う間にライブやし、
ライブ終わったらまたツアーバスに詰め込まれて・・・」
「そいでそれがどのくらい続くの?」
「1ヶ月以上は毎日やで」
アメリカは広いなあ・・・


二井原から「SLYが活動を停止した」との相談のMailが来た。
「ボーカリストとしては今声も一番太くなって一番おいしい時期なのに、
この国では俺みたいなタイプのボーカリストは必要とされてないんかのう・・・」
そんな弱気な発言に俺はかちんと来た。
「お前は、今だに日本のシンガーが誰も成し遂げることが出来てない世界進出
をやれた唯一のボーカリストやないかい!」

その時に俺は話のついでに「中国語でも歌うつもりはあるか?」と聞いた。
ヨーロッパの各言語でリーディングソングを歌いなおすハードロックバンドも多いと言うのに、
ここ日本の大部分の歌手達だけはかたくなに日本語で押し通そうとする。
「レコーディング時間死ぬほどかかるけど、それでよかったら別にええでぇ。
早い話、あん時と一緒や」

と言うわけで、俺の持ってるアジアの地盤と、
二井原の持ってる欧米の地盤と、
足して「世界じゃ」・・・
・・・と机上の空論がそのまままかり通れば楽なのであるが、
かくして世界を狙った新バンド、X.Y.Z.は結成された。

「ライブでラウドネスの曲やりたいんやけど・・・」
二井原がそう持ちかけて来た。
彼曰く、
「俺なぁ、プラント&ペイジのライブ見に行っても、
ツェッペリンのナンバーやってくれんかなあ・・・
と思いながら見てる自分に気がついたんや。
俺かてラウドネス時代の曲を歌いたいといつも思ってた。
ファンかてきっとそれを期待してる気持ちはあると思う。
もしX.Y.Z.のメンバーみんながええと思うんやったら、
ラウドネスの曲もライブでやりたいと思うんやけどなあ・・・」

「ほな曲聞かせてや」
かくして俺は生まれて初めてラウドネスの曲をちゃんと聞いた。
感想を一言で言わせてもらえば「すんげーバンド」の一言だった。
今のラウドネスは聞いたこともないのでノーコメント、
別れた各メンバーについても情報はないのでノーコメント。
だが、俺の聞いた彼らのどのCDにも、
「俺達は世界に行くんじゃ!」
と言う勢いが溢れてて、
「これぞバンドじゃ。
これぞロックじゃ!」
と嬉しくなってくる。
やっぱり彼らは凄かったのである。
この勢いが彼らを世界にのし上げて行ったのでる。

・・・と言うわけで、
今現在、俺は彼らのナンバーをリスペクトを込めてコピーさせて頂いている。
(でも俺にしてみれば、
橘高くんの書いて来た曲であろうが、
タッカンの書いて来た曲であろうが感覚は同じなのであるが・・・)
ライブでやってて楽しいよ。
もう自分らのレパートリーみたいになっとる。
俺達も当時の彼らのように
「俺ら世界に出ちゃる!」
と言う気持ちを込めて演奏しとる。
世界はええでぇ。
広いでぇ。
鬼太鼓座の人たちも言うとった。

でも二井原でよかったなあ・・・
もしあいつがおらんかったらきっと今ごろ、
鬼太鼓座の人たちと一緒に世界中走りながら太鼓叩いとるに違いない。
身体持ちまっしぇーん!
(年とるとこの痛み、数日後に来ると言う・・・・)

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1999年11月16日

アジア最大の衛星音楽放送局、チャンネルV

基本的にテレビを見ない俺ではあるが、
「この放送局だけは見る」と言うのがこの
アジア全域をカバーする音楽専門衛星放送「チャンネルV」である。

一説によると5億人は見ているだろうと言うこのチャンネル、
最近はスカイパーフェクTVなどで日本でも見ることが出来る。
だいたい俺はアジア圏に旅行に行くと、
ホテルではずーっとこのチャンネルをつけっ放しにしているのだが、
北京や香港のロッカー達も同じくこのチャンネルのファンが多いらしい。

そんな中のひとりに香港のBEYONDと言うバンドのドラマー「Wing」がいる。
彼も朝から晩までこのチャンネルをかけっぱなしにしているクチなのだが、
ある日e-mailをもらって、そこには
「ファンキー、お前のJazzバンドのライブをチャンネルVで見たよ」
と書いてあった。

ほう・・・

これはきっと、
先日要請があって香港のエージェントに送った五星旗(Five Star Flag)のビデオに違いない。
香港でのライセンスを決めるために動いてくれている。
X.Y.Z..のビデオ(会場のみ限定発売の予定)も頼まれて最近送ったので、
これもそのうち流れるのであろうか・・・

日本人と言えば、
大陸でのコンサートのプロモーションのためパワープレイしているチャゲ&飛鳥とか、
この放送局を金で買い取ったと噂される小室ファミリーを見ることが多いが、
どっちにしろこんな大きなメディアである。
タダで出してもらえるなんぞ光栄のきわみではあるまいか・・・

日本のテレビ番組に出演しても、
さほど感激することもなく恥ずかしさの方がたつのだが、
どうもこのチャンネルにだけはミーハー意識が働くらしい。
「また流れんかなあ・・・」
と毎日チェックしてしまう俺がいた。

半年ほど前、台湾のホテルでかけっぱなしにしてたら、
なんと俺が出ていてびっくらこいたことがあった。
李慧珍と言うシンガーの特集で、
そのレコーディング風景がずーっと流れているのだが、
バナナを食いながらディレクションをしているムサイ男がなんと俺だった。
何でもええがスタジオでバナナ食うなよ、バナナ。

このレコーディングも、
もともとは五星旗(Five Star Flag)のレコーディングで北京に行ってた時、
「ファンキー、助けてよ」
と言うのでその五星旗(Five Star Flag)のスタジオの空き時間で録ってあげたと言うシロモノ。
俺自身、彼女にはただならぬ入れ込みがあり、
また彼女も俺の手によってデビューしてブレイク(その年の新人賞を総ナメ)したため、
お互いにはもう切っても切れない縁である。
事務所やレコード会社とトラブってる彼女に対しての、
楽曲も含めての俺のささやかなるプレゼントであった。
事務所がレコーディング費用も払わないと言うので全部チャラでやってやった。
「今回のこの経費、全部チャラにしてやるから、
その代わり俺のために2曲タダで歌え!」
原始的な物々交換である。
値段計算までしてご丁寧に契約書まで交わしているから面白い。

かくして彼女はX.Y.Z.のシングルのカップリング曲の中国語版を録る時、
そして中華圏で将来X.Y.Z.がライブをやる時、
おぼつかない二井原の中国語をフォローしながらデュエットをやるハメになっている。
あと1曲はまだ貸しね。
それまでもっともっとビッグになっといてね。

さてあれからまだ毎日チャンネルVを見ている。
まあ自宅にいる数時間なので、まだ五星旗(Five Star Flag)の出演には遭遇してないが、
よく遭遇するのがその李慧珍の新曲である。
「おう、あの曲やっと出たのね」
考えてみたら、これほど頻繁に目にすると言うことはとんでもないヘビーローテーションである。
クレジットにはちゃんとFunky末吉と日本語名で入れてある。
ちょっと恥ずかしい。
中国名「方奇」と入れてくれればよかったのに・・・

そう言えば香港から要請されて、五星旗(Five Star Flag)の衣装来てコメント撮ったがね。
う、あれも流れるんやろか・・・

怖いもの見たさでついまたチャンネルVを見てしまう俺であった。

ファンキー末吉

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みの吉和尚のひとり言
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みの吉和尚とは・・・・

日本人、いやアジア人が初めてアメリカで大成功を収めたハードロックバンド
「ラウドネス」
のボーカルとして、
当時は
「アメリカのハイスクールで今一番流行っていることは何?」
と言う質問に
「ラウドネスの変な英語をマネて歌うこと」
とまで言わしめた、
二井原実のペンネーム。

「アメリカ人は日本製の車に乗り、
日本製のカーステレオで、
日本のハードロックバンドの音楽を聞く」
と大パッシングを受けたその張本人は実はただのアホやった。

「お前英語で喋っててもこんなにアホなんか」
と言う質問に
「自慢やないけどなあ、
バンヘイレンも、モトリークルーも、AC/DCも、
みーんな俺のことアホやと思てるで」
と答えた男。

こんな日本の恥を世界に送り出したのは誰じゃ!

文責:ファンキー末吉
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みの吉10月20日分

ピノキオである。
わしはここんところピノキオになってもうた。
朝起きるとカクカクと油のきれた器械のようになっている。
足や背中、首の関節がなんかコキコキと言ってるようなそんな感じ。
XYZのライブツアーが始まって既に25本が終わろうとしているが
ちょっぴりガタが来ているようだ。

ラウドネス脱退時(1989年)に自暴自棄になっていて自堕落な生活をしていた頃
見事に太りはじめた。
そんな頃ある雑誌でアースシェイカーのVo.マーシーと対談をやった。
マーシー「最近ジムに凝って、毎日最低2時間は筋肉トレーニングをやっている」
「ほんまかいな・・」と俺
「俺等もいつまでも若くないから今からやっとかなあかんで。
酒も控えてるし、なにより精神衛生上非常に良い」とマーシーの目は輝いていた。
彼の二の腕、腹筋は嫌味な程引き締まり、はち切れんばかりであった。
「ウ~~~ン凄い・・・」とわし。
これはあかんと思ってわしはその日に某スポーツクラブに入会し
その日からがむしゃらにトレーニングを始めた。

これがそもそもの間違いだった。
しっかりトレーナーの話を聞けばええものをひたすらバーベルを上げまくった。
たっぷり着いたぜい肉はしっかり筋肉となり、
わしの体つきは数週間で見事に変わった。

そのころチャチャ丸と一緒にバンドやっていたが、
彼は俺に「お前最近でかなったな」と言った。
「引き締まって来たな」ではなく「でかなったな」である。
どう変わったか?
『太めのプロレスラー』の体型である。(トホホ)
髪は相変わらず超ロングのメタルニーチャンが
スリムな黒のジーンズにタンクトップTシャツである。
その上筋肉むちむち、短足と来たもんだ!
理想とするスリムなロックにーちゃんは遥か彼方まぼろしとなっている・・・
俺は鏡に映る全身を見て「アクセルローズ」じゃなく「長州力」だとつぶやいた。
その日を最後にジムは脱会した・・・・

そしていろいろ研究した結果、痩せるには「有酸素運動」が効果ありと分かった。
泳ぎ倒した。何でもやる事が極端な男である。
毎日1時間泳ぎ倒した。
エアロバイクもやった。
ステアマスターズもやり倒した。
結果、ビールが馬鹿うまになって幸せだった。
食欲旺盛、大量飲酒、・・・・なんのこっちゃ・・・。
食事制限を忘れておったのだ。
摂取カロリー過多である。
こうしてわしの人生の時間は費やされて行く...。

そしてつい最近、
近所の交差点でアースシェイカーのマーシーに5年ぶりぐらい偶然会った。
彼はスポーツタイプのチャリンコであった。
俺「おっ!マーシー!久しぶり!今度11/3ライブよろしくね!」
マーシー「おっ!にーちゃんやんか!久しぶりやな!
こちらこそ新しいバンドXYZ愉しみにしてるからね」
俺「今からどこいくの?」
マーシー「池袋のスタジオでリハーサルやねん」
おいおい、ここから池袋までチャリで行ったら2時間近くかかるだろうに・・・
俺「まじ????!!!」
マーシー「都内の移動はどこでもチャリやねん!健康にいいよ!じゃっ!またね!」
と言ってさっそうと走って行った。
俺は絶句だった。「ようやりはるわ・・・ほんまにこのおっさん」
マーシーの後ろ姿が眩しく、
彼のふくらはぎの筋肉は嫌味な程引き締まり、はちきれんばかりだった。

わしはすぐさまチャリンコの手入れを始めて、駒沢公園へ走ったのは言うまでもない。
マーシー恐るべしである。

Posted by ファンキー末吉 at:06:30 | 固定リンク

1999年11月 4日

XYZレコードの運営法は中国的?

気が付けばご無沙汰の配信である。

「最近まぐまぐが配信されてないところを見ると、
さぞかしお忙しいことと思われますが」
と言うMailを頂きながら、
そんなMailに返信をすることもなく雑務に追われる毎日。

それもこれも全てX.Y.Z.Recordsと言うインディーズレーベルのせいである。

「レコード会社ってこんなに雑務が多いのね」
と言うのが実感であるが、
これを人に振ってしまったのでは、
結局全てを理解する頭を持ってる人間がいなくなるので
システムとしてはのちのち崩壊していってしまうしかない。
誰もシステムの全てを理解してる人間がいないわけだから、
ここはひとつ誰かが一度全てを理解してから、
それを次からは誰かに振っていくようにしてゆくしかない。

と言うわけでこの俺が、
プレスの発注から出版の管理、
ひいてはディストリビュート先のキングレコードへの
納品書の書き方まで教わりに行くハメとなる。

発売日を1ヶ月前に控えて、
最初の注文書がFaxで届く。
「ん千枚」と言う、
メジャーのイニシャル枚数だと解釈すれば屁とも思われない枚数
(それでも爆風スランプが当時
「SONYの一番期待されない新人」
としてデビューした時のイニシャルより多いぞ。
いったい何やったんや、あれは)
ではあるが、
これが自社のレーベルとなると話が違う。
納品書に、枚数と単価と総計を書き込んでいくと、
なんとこれは1千万単位の商売なのである。
ひえー・・・
さすがCDの単価が世界一高い国・・・

しかしアナログな作業である。
今どきこのテの資料は手書きのカーボン7枚綴りと来ている。
ワープロに慣れた私としては、
もう簡単な漢字でさえ手書きでは書くことが出来ない。
仕方ないので傍らでパソコンを立ち上げて、
わからない単語はそれで候補を選んで、
それを目で見て書き写す。
情けない・・・

音楽出版会社に出向いてゆく。
懇意にしている会社に数曲ぶんの出版を預かってもらうのだが、
こちらとてこの「出版」と言う権利の大事さを何も理解していない。
「どの曲が欲しいですか?」
「何曲欲しいですか?」
これではまるで「はないちもんめ」である。
出先から帰って来ていきなりやりとりを見かけたその会社の人が、
「すんげー、ファンキーさん相手に
直接出版のパーセンテージの交渉してんの?」
と驚く。
いえいえ、その日の私は、アジア・ドラムキングの末吉ではなく、
弱小レコード会社のオヤジ兼小間使いなのですよ。

音楽専門誌に有料広告を打つ。
予算は「ん百万」
億単位の宣伝費をかけなければヒットは生まれない
と言われているメジャーレコード会社の常識から言うとスズメの涙である。
まあ「ロック」と言う
ある種閉ざされた世界への露出なのでこの値段で実現するのであるが・・・

各雑誌媒体の広告掲載料の資料を取り寄せて、
「んー、これは高すぎるなあー」
とか
「いやいや、この雑誌は昔から世話になってる」
とか
「この雑誌社、電話の応対が冷たかった」
とか、
スタッフ、メンバー雁首そろえて頭をひねるのだが、
めんどくさがりの俺はもうその広告掲載料の資料の束から、
「はい、じゃあ○○社さん、雑誌○○と○○、
○○円でお買い上げぇー」
などとこちらで勝手に落札してゆく。
「○○さん、あまりに高すぎるのでボツぅー」
などとごみ箱に捨てられてゆく資料もある。
残った資料の総計を出して、
「はい、総計○○円。これにて一件落着ぅー」
それを見ていた二井原実、
「20年近く業界におるけど、こんな光景初めて見た」
いやいや、俺かて初めてやった。

支払いとかも全て俺のところに集まる。
「入金は一日でも早く、支払いは一日でも遅く」
の原則の元、
「一番待ってもらっていつ払えばいいか聞いといて」
ではスタッフも可愛そうである。

値切りとて中国的。
とある大きな支払いの交渉時、
「○○さん、ぶっちゃけておいくら払えばいいんですかねえ」
相場と言うものを知らないからこう聞くよりほか仕方がない。
「いや、もちろんファンキーさんとこは別ですけどね、
他のレコード会社さんだと250万は頂いてますが」
となりで話を聞いてた二井原実の表情が一瞬固まる。
「いくらにまかります?」
ものおじせずにそう聞くが、
「いや、そんな話を直接ファンキーさんとお話するのも・・・」
と、どうも先方もやりにくいようだ。
それもそうやと二井原がうなずく。
「はな誰と話をすれば一番安くしてもらえます?」
ではこれは交渉以前の問題である。

支払い期限の問題もある。
「一番遅くていつ支払えばいいですか?」
では答える方も答えようがない。
「いつなら払えますか?」
では禅問答である。
二井原実の顔に不安が浮かぶ。
「ディストリビュート先からの入金は3ヶ月後なんで、
払えて2月ですねえ」
胸を張ってそう言い切られても先方も困ってしまう。
「本当ならば今月中にいくらか頂かなければ困るんですけど」
値段によっては払えるなあ・・・
「じゃあ今月中にいくら払えば困りません?」
聞き方の論法がむちゃくちゃである。
「いやー、今月中に100万は入れないと会社としても・・・」
「じゃあ今月中に100万入れるとすると、
残りはいくらにまけてもらえますかねえ」
うーむと腕を組む先方。
二井原実の顔に緊張感が浮かぶ。
「値段はもうファンキーさんが決めて下さいよ」
緊張感が一瞬ゆるむ。
「そうですか、じゃあ残りは2月にあと20万!
合計で120万でどうですか?」
一瞬、先方の顔がひきつった。
笑顔で答える俺以外はもの凄い緊張感である。
二井原実が救いを求めるような目で俺と先方の顔を見くらべる。

しばしの沈黙の後、先方が緊張感を崩した。
「じゃあ全部で140万と言うことにしましょうか」
二井原実の顔に安堵感が生まれる。
「じゃあ間とって130万!」
さらなる緊張感。
二井原実の顔が泣き顔になる。

単位に「万」がついてはいるが、
感覚としては北京の露店で250元を130元にまけさせているのと同じなのだ。
またその場に現金がないのでよけいである。

結局は先方が折れてくれて130万で落札した。
そしてこの日のやりとりのことは、
その後メンバー間で語られることはない。

かくしてX.Y.Z.のCDがもうすぐ店頭に並ぶ。
視聴機を置いてくれるショップもあるらしい。
こんなこと爆風でもしてもろたことないぞ!

メジャーって一体何やったんや!


先日、北京からマブダチである黒豹の事務所の社長、
沈永革が日本にやって来た。
「ファンキーさん、レコード会社始めたんだって?」
昔から「将来は一緒に北京でレコード会社をやろう」と話している朋友である。
最近余儀なく学習したばかりの日本のシステムを説明した。
「だからぁ、最終的に会社にはこれだけの金が入るでしょ、
それをメンバー4人と、事務所と合わせて5で割るわけよ。
そうするとだいたい○○枚売れて○○円ぐらい入るじゃない。
まあ金が欲しければ現金でそれぞれ持って行ってもいいし、
まあ俺らの性格だったらきっとみんな次のアルバムにつぎ込むとか、
ライブにつぎ込んだり、もっとアホなことにつぎ込んだりしてね。
何万枚ぐらいでそれが実現するんやから、
インディーズっつうのは考えようによってはオイシイかも知れん。
なんで俺、15年もメジャーにおったんやろなあ。は、は、は・・・」
それを聞いてて沈がひとこと。
「ファンキーさん、今聞いてて思ったんですけど、
そのシステムってもろ中国じゃないですか」

言われて見て、はたと気が付いた。
日本では事務所がアーティストをコントロールするが、
中国ではアーティストがマネージメントをコントロールする。
アーティストがマネージメントを雇うと言っても過言ではない。
俺は無意識のうちに中国で覚えたこのシステムに合わせて
現在のシステムを構築してしまったのかも知れない。

考えてみればこの日本のシステム、
ミュージシャンがサラリーマンとして事務所から給料をもらうなど、
世界の中でも日本ぐらいではあるまいか。

日本人はなぜ何よりも「安定」を求めるんだろう。
日本人はなぜ美徳として金や権利を主張しないんだろう。
日本人はなぜ一匹狼よりも組織の一員になりたがるんだろう。

俺はやっぱりそのシステムでは生きて行けんなあ・・・


和僑:ファンキー末吉

Posted by ファンキー末吉 at:14:20 | 固定リンク