
2013年12月21日
誰でも叩けるドラムソロ
先日は店で「ファンキー末吉とドラムミーティング」なるイベントを行った。
「ファンキー末吉と飲みながらドラムのことを語り合おう」
というこれまたコアな内容の飲み会に、
誰が来るんだろうと思ってたら意外とたくさんの人が集まってくれてびっくりした(笑)
ドラムクリニックなんかをやっても
「では何か質問がある人!!」
と言っても誰も手を挙げないくせに、
全部終わって片付けとかしてたらみんな質問に来るという現象を日本でも中国でもよく経験したが、
こうして飲みながら質問するというのはハードルがかなり低いのでみんなも楽しいのだろう。
まずは店のドラムセットをメンテ!!
ヘッドを全部外して緩んでいるネジを全部締める。
入場料払ってやって来た客にそれを手伝わせたり、
六角レンチがなかったら客に買いに行かせたりと、
前半はゆる〜くゆる〜く始まり、
タムのチューニングの時にはとくとくと持論を説いてみたり、
まあ中盤から徐々に「ドラムミーティング」っぽくなって来る。
酒を飲んだらドラムを叩けなくなるのでセッティングが終わったらさっさとデモ演奏!!
全中国パールクリニックツアーのために作ったVisionRocks等の曲を数曲演奏して「飲み」!!
飲みながらゆる〜く色んな質問に答えてゆく。
聞く方も答える方も飲んでるのだから遠慮がない(笑)
そのうち「おいお前、ドラム叩け!!」と客をステージに上げる。
老若男女入り乱れていろいろドラムを叩かせているうちに、
小畑秀光のバンド「秀光」のドラマー、響太の番になり、
「お前ドラムソロって出来る?」
という話になった。
「いや、出来ません」
と言うので、
「それじゃあ俺が出来るようにしてやろう」
となる。
ドラマーにとってドラムソロは高嶺の花のように思えるだろうが、
コツさえ掴めば簡単なことなのぢゃよ。
要は「構成力」!!
特にテンポの決まってないフリースタイルのドラムソロは、
自分の叩けるフレーズをどう組み立てるかということだけによってびっくりするほど完成されたドラムソロになる。
「取りあえず好きに叩いてみて」
出来ても出来なくても取りあえずソロを叩かせてみる。
「出来ません」
と言って途中で挫折するのだが、それでもいろんな叩けるフレーズ、叩きたいフレーズが出て来る。
その中で印象に残ったフレーズ、ああこれを叩きたいんだなというフレーズを頭に留めておくのだ。
「じゃぁソロを作りましょう」
フレーズを整理してゆく。
「まず初っ端はさっき叩いたシンバルものね!!」
初っ端は「掴み」なのでインパクトが必要である。
「次はタムものね」
タム回しには所々ブレークを入れるように指示する。
その方が単調にならなくてよい。
「じゃあ次はリズムもの」
本人が叩きたがってた6連のバスドラの前に16分のバスドラを付け加える。
ここは少々テンションを落としてもいいのだ。
ウルトラマンを見てみろ、
最初っからスペシウム光線を出せばいいのにその前に長々と空手チョップだのを出しておる。
つまり空手チョップみたいなユルい技を出しとかねばスペシウム光線も効きやしないのだ。
ところがやりたがってた6連のフレーズもいざやってみると怪獣が倒れるまではいかない。
「じゃあそこでもう一度16分に戻ってみて」
押すばかりでは怪獣にも効果がない。
時には引いてみるのも効果的である。
「じゃあ最後にブラスト!!」
デスメタルなどにある4倍速のビート、
この速度でやると死んでしまうだろうが遠慮なく死んで下さい!!(笑)
ちゃんと叩けるか叩けないかは関係ない、死ぬか死なないかなのです。
ここで見事死んでしまえたらドラムソロは完成です!!
あ、死んだ・・・
いや、もう一回最初っから同じように叩いてみてくれる?・・・
最後にもっと盛り上げるフィナーレが必要じゃが・・・
何?もう技がない?・・・じゃあ簡単なのを伝授しよう。
シンバル叩いて最初はゆっくりから段々速く、最後にはやはり死んで頂こう!!
あ、死んだ・・・
いかんいかん、忘れんように一度録画しとくから最初っからもう一回叩いてくれる?(笑)
かくして響太のドラムソロが出来上がった。
おう、叩けるフレーズだけで見事にドラムソロが完成されておる!!
あとは毎回ライブでやって技を足したり引いたりしてゆけばよい。
「間」とかはお客さんがいないと実際わからんからの〜
見届けに行ってやって下され〜
Posted by ファンキー末吉 at:14:28 | 固定リンク
2013年7月30日
Pearlリズムトラベラー(ファンキー末吉仕様)
本日の菅沼孝三vsファンキー末吉投げ銭ライブ、
ドラマー同士のバトルのように見えて、
その実はYAMAHAとPearlの持ち運び用小さなドラムセット同士の戦いという意味も持っていた。
YAHAMAはHipGigという小さなドラムセットを売り出しているし、
Pearlは同様にリズムトラベラーというドラムセットを売り出している。
ところがHipGigは20万を越える高級品なのに対して、
Pearlのリズムトラベラーは6万円台の廉価版である。
真っ当に戦えば勝負にならないということで、
こちらはこちらで少々手を加えさせて頂くことにした。
菅沼孝三はもともとHipGigについているスネアをタム代わりにして、
自分モデルのスネアを加えていたのだが、
こちらは逆にバスドラである。
もともとついていたバスドラはその大きさがあまりに小さいため、
18インチのバスドラを加えさせて頂いた。
新しいバスドラの場合、そのフロント側のヘッドに穴を穴を開けなければならない。
口径が小さいので手近にあった灰皿を置いて、
それに沿って丁寧にカッターで切ってゆく・・・
もともとが不器用なワシが自分でこんなことするから・・・失敗(>_<)
今度はそれより大きな皿を持って来て、
直接カッターで切るのではなくマジックで下書きをする。
ちょっとギザギザで左に寄ってしまったが気にしない(>_<)
ところがヘッドを貼り終わって発覚したのだが、
フープには打面用とフロント用があり、
打面用にはちゃんとフットペダルをマウントする部分がついていて実は逆に使ってしまっていたことが発覚(>_<)
ヘッドを外してフープを交換して貼り直す(>_<)
バスドラだけでこれだけ苦労するのだから先が思いやられるが、
次はリズムトラベラーのバスドラをフロアタムとして使う。
もともとバスドラとして使われるものなので、
ついているヘッドには穴が開いている(>_<)
その上、貼ってから発覚したのだが、
これも実は打面と裏側が逆であった・・・貼り直し(>_<)
逆だとどうしてダメかと言うと、
もともと付けられている舟形をそのまま利用して、
手前の2本はフロアタムの足を、
そして反対側は市販のタムホルダーで足代わりにしたかったのだ。
そうするともともとタムをマウントするための2つのホルダーをシンバルとかいろいろ利用することが出来る。
このようにひとつのホルダーにはライドシンバル、
もうひとつのホルダーにはタムをマウントして全部を組んでみたのだが、
いざセッティングの微調整をしようとすると、
フロアタムの位置を動かしただけでタムやらシンバルやらいろんなものをまた微調整せねばならぬので変更!!
こうしてフロアタムからは2つのシンバルが、
バスドラからはスネアとタムが、
そしてスタンドから2つのタムとシンバルがマウントされる最終形へと相成った!!!\(^o^)/
菅沼孝三のHipGigと並ぶとなかなか壮観である!!
こうして始まった菅沼孝三vsファンキー末吉ゲスト川口千里の投げ銭制ドラムバトル、
お歌のライブだと数人しか集まらないのに噂が噂を呼んで立ち見も出る満員御礼である。
ジャンケンで先攻後攻を決め、最初に先行になったワシは、
いつも全中国ドラムクリニックツアーで演奏しているVisionRocksから演目を始める。
この時点で、もともとリズムトラベラーについていたシンバルがこのような有り様に(笑)
これにはさすがに客席中が大爆笑。
同じシンバルがハイハットとしても使われていて、
それもライブ終了後にはベコベコである(笑)
まあ廉価版なのだから仕方がない。
YAMAHAのHipGigにはもともとシンバルはついてないが、
6万円台で一応シンバルもついてますよという形のコンセプトなのだ。
もちろんワシもこうなることは想定の上でマウントしてあるので問題ない。
最初に買ったPearlの廉価版のセットの思い出が浮かんで来てむしろ懐かしかったぞ(笑)
その後菅沼孝三の怒濤のドラムソロ、
そして川口千里ちゃんのソロ、そしてツインドラム、とラウンドは進み、
投げ銭も1ラウンド1万円を越える盛況振りで、
結局は勝者は札束のレイまでもらった菅沼孝三ということで、
本来は罰ゲームとして用意していた松田聖子の赤いスイトピーを勝者なのに歌わされる(笑)
ちなみに後ろでひそかにドラムを叩いているのはワシである(笑)
非常に楽しくてお客さんの評判もすこぶるよかったのでまたやりたいのであるが、
これでツアーにも廻りたいな・・・
全国のライブハウスのオーナー方々、よかったらブッキングしておくんなはれ!!
またやりましょう〜
Posted by ファンキー末吉 at:02:01 | 固定リンク
2013年4月16日
お歌のライブ和佐田口末吉(わさだぐちすえきち)歌合戦レポート
Live Bar X.Y.Z.→A始まって以来一番の「ゆる企画」である(笑)
ワシがAJ-米田渡-のサポートをした時、
実は初めて米川くんは昔はリードボーカルを取ってなかったと知った(驚)。
それが「抱きしめたい」で初めてソロボーカルを取った時、田口くんは
「ああ米ちゃんが遠いところに行っちゃう(涙)」
と思ったという話を人ごとのように聞いていたのだが、
ところが前回のAJ-米田渡-のライブで田口くんが「噂のカタカナボーイ」を歌った時、
「ああ田口くんが遠いところに行っちゃう(涙)」と思ってしまった自分がいた。
そこで何とか「田口くんに追いつけ追い越せ」で「お歌のライブ」はやってみたいと思ってはいたのだが、
ところがここにベースで渡辺英樹などが来てしまったとしたら私にとってはよけいなプレッシャーがかかってしまって楽しくない。
そんな中、とあるライブで和佐田の歌を聞いて
「こいつなら相手にとって不足はない!!」(笑)
とということで今回のライブと相成ったというわけである(メデタシ)。
あ、そうそう。
調停不成立後JASRACの方も血眼になってワシのブログをチェックしてるだろうからここで明言するが、
これは店が企画して立ち上がった企画ではない。
ワシが「出演者」としてこの店にこのライブをお願いしたのだ!!(キッパリ)
何故ならワシがブッキングマネージャーだとしたらこれはいくら何でもあんまりな企画ではないか(笑)
出演者だとしたら逆にこの店ぐらいしか「いいよ」と言ってくれる店はないではないか(胸を張る)。
何か言いながらだんだん悲しくなって来たが(笑)、
これがまたリハーサルをやってみるといい具合にお歌のレベルが揃ってるのな・・・
それぞれが4曲ずつ持ち寄ってリハーサルをする。
1曲ずつ3回戦に渡って戦うのだが、
4曲目は優勝者しか歌うことが出来ないというルールである。
ワシはとりあえず聞き語りの「坂出マイラブ」を4曲目に据えて、
田口くんも何やら弾き語りを4曲目に据えているようだ・・・
さて本番が始まった。
まずジャンケンで歌う順番を決める。
何せ初めてなので最初が得か後が得かはわからない。
ジャンケンで買った和佐田は3番目を選ぶ。
負けた田口くんは1番目。
さてそうやって始まった第一回戦、
田口くんが選んだ曲はいきなり爆風スランプの「愛がいそいでる」。
「爆風のメンバーの二人の演奏で爆風の曲を歌いたい」
というそれだけの理由だったらしいが、
何とこれ1曲で投げ銭は3000円!!
これにはいきなりぶったまげてしまった・・・
言い忘れていたが、今回競うのは歌の上手さでも何でもない。
単なる「投げ銭」が多いか少ないかだけである。
末吉頑張って歌うも1111円、和佐田頑張って歌うも1650円・・・
第二回戦はまたジャンケンで順番を決めるのだが、
順番は変わっても
末吉1100円、和佐田2006円、田口2420円
と田口くんがごぼう抜き。
ところが最終回で異変が起きた。
第三回戦(最終回)、最初にワシが歌ったらえだちんが小銭と共に持っている人民元を全部入れたのだ。
まあワシとしてはもらえるお金なら人民元でもミャンマーチャットでも何でもよい。
問題はそれが日本円でいくらぐらいなのかということである。
和佐田が歌っている間に計算する・・・
最終回歌い終わって和佐田の投げ銭の合計は6979円(それでも凄っ)
末吉は3391円+人民元424.5元・・・
424.4元って日本円にして・・・いくら?・・・
計算してみるとなんと6641円!!!!(驚)
発表した途端にえだちんの顔から血の気が引く(笑)
ともあれこの人民元のおかげでワシはごぼう抜きでトップに躍り出たのである。
なんと合計10032円!!!えだちん一人のおかげで大台を越した!!!
しかし2回戦までぶっちぎりトップだった田口くんは5420円であるが、
最終戦で万が一投げ銭が4612円以上あればトップ帰り咲きも夢ではない。
歌った曲は古井戸の「さなえちゃん」。果たして投げ銭は・・・・
何とこの曲だけで7790円!!!!見事にトップに帰り咲きました〜!!!!
いや〜楽しかったなぁ・・・
次は5月2日に行います。
投げ銭は最低1円からなので、
9曲聞いて面白くなかったら1曲ごとに1円ずつ、
全部で9円と店の飲食代1000円だけで楽しめます。
おいでまーせ〜
ところでこの「ドラム」バージョンも考えてます。
お相手はマッド大内か工藤義弘!!
現在スケジュールを調整中!!
しかしこれも「ドラムの腕」を競うのではなく「投げ銭の額」を競うのであるから、
クドーちゃんに「ちん毛ファイアー」を出されたら誰も太刀打ち出来ん!!(涙)
こんな話をクドーちゃんとしてたら、
隣で聞いてたシャラが「そりゃだんだん趣旨が変わってくるで〜」と笑う。
「これはドラマーならではの企画やわ〜
俺と橘高と恭司さんとやったって絶対そうはならんし・・・」
クドーちゃんの「ちん毛ファイアー」が見れる日も近い!!
Live Bar X.Y.Z.→Aではこのようなアホな持ち込み企画を大募集しております。
どんな下らない企画でも結構です。
こちらにメール下さい。