
2014年6月 9日
ミャンマーで逞しく生きる素敵な日本人女性たち
昨日お世話になったミャンマーのラテン料理の店「Latin Restaurant salud」、
店長のまいこさんと終了後一緒に飲んだ。
「またどうしてミャンマーなんですか?」
とお決まりの質問をぶつけてみる。
まあこの店の本店は日暮里にあるというから、
ワシはてっきり社内の人事異動かなんかで
「お前ミャンマー行ってこい」
と言われたのだろうと思ってたら、
まあその「行ってこい」と言ったのは「ママ」というから本店を預かるママさんに言われたのかと思ったら実の母親だと聞いてびっくり!(◎_◎;)
聞くところこのママが非常にファンキーなお人で、
ダンスのコンテストかなんかで優勝したのをきっかけでキューバへ行って、
「私ラテンのバーやりた〜い!!」
と言い出してこの日暮里の本店がオープンしたらしい。
料理もお酒も作れない、お金の勘定すら出来ないので従業員にレジも触らせてくれない(笑)
そんな中、娘が大学を卒業して店を手伝わされる羽目になる・・・。
彼女のおじさんがミャンマーと貿易をしていて、
「ミャンマーいいよ〜」
ってなことになり、いきなり
「お前ミャンマーへ行け!!」
となったが、その当時娘は婚活のため断った。
それから数年後、「これが最後だからね!!」と
またママに強くミャンマー行きを言われる。
その時に、
「うーん・・・ミャンマーちょっといいかも・・・」
と思ってしまったがために今がある(笑)
いやね、もともと昨日のライブのシチュエーションはちょっと不思議だったのよ・・・。
同じミャンマーのヤンゴン市内で、片や日本居酒屋、片やラテン料理のレストランだとしても、
同じように日本人をターゲットにしている店同士というとライバルで、
その居酒屋の店長であるゆっこ嬢が、わさわざライバル店であるこの店をブッキングして、
自ら店を休んでまでこのライブにつきっきりでいてくれている・・・。
まあ「ワシのため」だと思えば解せるのではあるが、
同じく10万チャット出して機材をレンタルするのであれば、
別に他所のレストランでなくても自分ちの2階でライブをやればいいではないか・・・。
まあゆっこ嬢もまいこさんも、同じく女性でこんなところ(失礼)までやって来て頑張って店を切り盛りしている。
ミュージシャンが例えばドラマーはライバルだから足を引っ張るみたいな世界じゃないのと同じように、
この異国の地でこの二人が何かのシンパシーを感じ合っているのだとしても不思議ではなかろう。
ちなみにゆっこ嬢は店の3階の一室に寝泊まりしている。
ワシはまいこさんはまさか外にマンションかなんか借りてくれてるだろうと思ったら、
「いえ、この上で寝てますよ」
ってあーた!!!
2Fの客席はワシが控え室として使わせて頂いてたが、
2Fのトイレの横に「Private」と書かれた部屋があったがそこなのか?!(◎_◎;)
ちなみにトイレの大きさから想像すると相当狭いぞ・・・(笑)
ちなみに居酒屋「勝」では2Fの客席とかで従業員が泊まってたりするが、
まあ女性にとってはそれもイヤかも知れんが、
まいこさんは現在ひとりでこの店に寝泊まりしている。
これはこれで異国で女性ひとりっつうのも大変やで・・・(防犯上後にはすぐに改善されると思うが)
ある日のこと窓の外からミャンマー人の変態に部屋を覗かれたりシャワールームを覗かれたりしたらしいが、
今では外の窓にはちゃんと目張りをして逞しく暮らしている(涙)
そして驚いたことにまいこさん、ミャンマー語はおろか英語も全く喋れないのだ!(◎_◎;)
ラテン料理ということでテキーラのロックをちびちび飲んでたのだが、
おかわりということになって「ダブルで」と言うと、まいこさんスタッフに日本語で、
「テキーラを〜ダブルで〜ふたつね!!わかった?!!」
お前は関西人のおばちゃんかい!!と突っ込みたくなったが、
本人はこれでいたって真面目(笑)
休日も、仕事のない昼間も現地のティーンエイジャーと机を並べて英語教室に通っているらしいが、
「ミャンマー語習った方がええんちゃうん!!」
と突っ込むと、
「でもね、うちの店は西欧の外国人のお客様もよくいらっしゃいますし、
それにうちに来るミャンマー人のお客様はほとんど英語を喋れる方ばかりですし」
ってあーた従業員が困るやん!!
「従業員の方が今一生懸命日本語勉強してますから・・・」(笑)
日本語が喋れるミャンマー人スタッフは最初はいたがもうやめてしまい、
通訳は雇ってはいるが毎日は来てもらえず、
基本的にまいこさんがたったひとりで通じない日本語で全部店を切り盛りしている(凄っ)
「誰かいい人見つけて結婚すれば」
とおせっかい言ってみたりするのだが、
「駐在員だとそのうち帰っちゃうでしょ、だからダメなんです」
ってあーた帰りたくないんかい!!!!(笑)
「でも異国の地でたったひとりで暮らしてて、たまには寂しくなったりしませんか?」
とちょっと中年的なことを聞いてみたりする。
「夜ですか?もうそんなヒマないです。片付け終わって部屋入ったら速攻寝ちゃいます!!落ちちゃいます!!」
「うんうん」とうなずくゆっこ嬢(笑)
「夜中にひとりで枕を濡らすなんてそんなヒマありませんよね〜」
ふたりでうなずき合うのを見ながら、我が国の女性はこんなにも逞しいのかと感激した。
日本のみなさん、ミャンマーに行くことがありましたら是非
ラテン料理の店「Latin Restaurant salud」と居酒屋「勝」に飲みに行ってあげて下さい。
ほんとに素敵な我が国の女性が異国の地で逞しく頑張ってます。
応援してあげて〜