
2013年8月16日
シャッフルの叩き方
ツアーに出ると「ドラムの叩き方でもUPするかな」と思う。
今廻っているやっちんのツアーではシャッフル曲はほとんどないが、
先月廻ったブルースのツアーでは当然ながらたくさんあった。
シャッフルのリズムは原型が「Swing」にあると思うので、
まずその「Swing」のリズムをご紹介しよう〜
これをちょっと「固く(?)」したのがシャッフルのリズムである。
「固く」というのは、
漂うように叩くJazzのSwingのリズムと違ってロック的にカチっと叩くというニュアンスである。
もっと「ロック的」に叩くとするとこのような叩き方もある。
ツーバスを使ってこのように叩くこともあるし、
筋肉少女帯の曲では逆にこんな叩き方の曲もあった。
フュージョン的なアプローチではこんな叩き方もある。
でも今回ご紹介したいオススメの叩き方はコレ!!!
この叩き方を最初に見たのは高校生の頃、
88ロック(懐かしいなぁ)に出場していた「花伸(はなしん)」というブルースバンドのドラマーがこれを叩いていてぶったまげた。
右手より左手の方が速く動かねばならんなんて・・・無理!!!
と最初はあきらめていたのだが、
Jazzを叩くようになり出してからSwingのリズムの左手を自由に入れる時、
結局このように全パツ叩くこともあり、
試しにブルースでもやってみたらこれが非常に気持ちがいい!!
コツは
「無理して2拍目4泊目に大きくアクセントを入れよう思わないこと」
だと思う。
ずーっとこの速さで叩いてるのだから大きいアクセントは大変である。
2拍目4拍目にはハイハットも踏んでいるのだから、
アクセントというよりは手首の位置をちょっと落としてやってここだけリムに当てるぐらいに考えた方がよい。
右手を左手と同じく全パツ叩く叩き方もあるが、
個人的にはHHを叩いた時にその開閉でSwingのリズムが強調されるのでこっちが好きである。
ちなみに「スティックを振る」という動作には大きく分けて3種類の動作があり、
一番多く使うのが「手首」で振る動作。
タム回しなど、上手いドラマーは実は腕を振っているのではなく、
腕の位置がタムの上に移動しているだけで叩くのは手首で叩いている。
「腕を振る」という動作は実はアクセントの時。
HHを両手で叩きながらところどころにアクセントを入れてみるとわかるが、
普段は腕の位置は動かず、アクセントの時だけ腕を振り上げて叩いている。
そして3つ目は一番小さなこの動き、「指」の動きでスティックを振る。
親指と人差し指でスティックを持ち、
残りの3本の指でスティックのお尻の部分を動かしてスティックを振るのである。
Swingのシンバルレガートなどもこの動きである。
あの速いパッセージを手首で叩くのは実質無理だし、
出来てもビートが固くなって使い物にならない。
シンバルからの跳ね返りなども利用して指先だけで振るのである。
このシャッフルのリズムパターンの左手もそうである。
手首で振るのではなく指で振って、
2拍目4拍目のアクセント部分だけ手首の位置をちょっと下げてやってリムに当てる。
これはワシも慣れるのに数年かかったが、
実際に出来るようになるとスネアにスティックが吸い付く感じ(?)で、
自分がまるで黒人になったような(?)気持ちいいビートが生まれて来る。
慣れるとかなり速い速さでも叩けるようになるが、
速いシャッフルには「ストンプ」と呼ばれる叩き方もある。
2拍目4拍目のアクセントはハイハットだけに任せて、
スネアは全パツ裏拍だけでドンカドンカドンカドンカと叩く。
そして最後にこの進化系!!
右手をSwingのリズムにしてスネアはストンプ。
高速でこれが決まると相当気持ちいいですぞ!!
練習あるのみ!!
ちなみに末吉がブルースを叩いてる参加アルバムはあまりないが、
このアルバムではその「黒人的」シャッフルビートを叩いてます。
Swingを叩いてるアルバムはもっと少ないが、
五星旗3rdのアルバムでは何曲か見事なシンバルレガートを披露してます〜
ミックス終了!!予約受付ちう〜