
2013年7月27日
Jazzのレコーディングはキツ(>_<)
五星旗3rdのツアーが9月に行われる。
それに合わせてこのメンバーで五星旗の定番曲をレコーディングしようということになっていたのぢゃが、
気がついたらワシはこんなにツアーを入れとるし、いつレコーディングすんねん!!という感じである。
とりあえずスケジュール合わせをしてたら、先日の五星旗のライブ前ならみんなスケジュールは空いていると言う(当たり前か?)・・・
というわけでライブ前に朝10時八王子駅集合でレコーディングが行われた。
五星旗には大きくわけて2週類の楽曲があり、
ひとつは「Pop Instrumental」と呼ばれるジャンルで、
基本的に「ポップス」なのでドラム自体が上モノによって即興的に演奏が変わることがない。
このような楽曲はクリックに合わせて先にドラムだけを録っておけばよいのだが、
問題はインプロビゼイション(即興性)の高いJazz曲で、
こればっかりはソリストやバッキングの即興性によってドラムの叩き方が瞬時に変わるので「先に録っておく」ということが出来ない。
同時録音しかないか・・・
ところがこのFunkyスタジオ八王子というのは非常に狭い!!(>_<)
5人全員が入れるかどうかが問題である。
ベースはだいたいラインで録るが、
ギターをアンプで鳴らすというなら無理なのだが、
ギターもラインでよいなら方法はある。
まずドラムのブースにギタリストとベーシストに入って弾いてもらう。
これがまたかなり狭い!!(>_<)
加齢臭が心配である・・・
そして生音である二胡と、MIDIで信号だけを録るピアノはコンソールルームで!!
まあ結論から言うとピアノの進藤くん以外はみんなキツいのね(笑)
まあキツいのはセッティングだけではない。
「同時録音」というレコーディングの仕方が非常にプレッシャーなのである。
通常ロックやポップスなどでは「別録り」をする。
パンクなど「勢い」を求めて同時録音する場合もあるが、
まあそれは「別に録ってもそんなに変わらない」という演奏レベルであったりするのだが、
基本的に即興の連続、つまり1曲まるまるずーっとドラムソロをやってるような楽曲で、
一切差し替えも出来ずにそれがOKテイクになってしまうのは非常にプレッシャーがキツい。
ある時はソリストのフレーズについて同じように叩き、
またある時はソリストにこう弾いてもらいたい世界観を先に提示し、
バッキングにおいては例えばピアニストが伴奏する左手に合わせてスネアを入れ、
ずれたらずれたで即興的にそれを物語的に修正し、
そんな「戦い」の連続を一発OK目指してするのである。
Jazzの人はようやるなぁ・・・(感心)
基本的にドラムがOKテイクが録れればそれで次の曲にいくのだが、
多い曲で4テイクも録ったら精神的にももうボロボロである。
だいたい2テイク目には欲が出て、
ついつい1テイク目と同じフィルを叩かないように意識してしまうと、
3テイクも叩けばもうフレーズなんか残っていない。
精神的にもボロボロになるので演奏に緊張感がなくなる・・・
一生懸命反省して初心に戻る。
「ええかっこすんな!!お前はしょせんこの程度なのだ!!」
と自分に言い聞かせ、一番手慣れた手数でもう一度勝負する。
最初からそうやればいいのだ!!
ロックやポップスのレコーディングで若い衆に説教をするのを思い出す・・・
「ワシらの時代はな、アナログ録音だったのでドラムはパンチインなんか出来なかった。
だからいつも80%のテクニックで叩く。
それでこのぐらいのレベルで叩けてなかったらレコーディングなんか無理なんだよ」
Jazzになったら気負ってしまって自分でそれが出来ない(笑)
まあどんなレコーディングでも同じである。
音楽なんてしょせん「自分との戦い」なのだ。
幸いここ数日(カレンダーを見ると何と2ヶ月近く)国は違えど毎日毎日ドラムを叩いている。
そのおかげで手足は現在非常に高速に動くのでよかった。
やっぱ音楽は精神面なのだが「ドラムを叩く」という作業は「運動」である。
運動能力が高ければ、同じフレーズでも無理をせずに叩くことが出来る。
容量の小さなスピーカーで大音量を出すより、
容量の大きなスピーカーで同じ音を出した方が音がいいのと同じである。
特にJazz系のレガートではその「軽さ」が命なのだからこの辺は助かった。
「ロックドラムは足でキープするがJazzドラムは手でキープする」
と言われたりするが、
シンバルレガートだけでリズムを盛り上げたり下げたりしているプレイバックを聞きながら、
ピアノの進藤くんがこうつぶやいた。
「いや〜凄いなぁ・・・これがヘビーメタルドラマーが叩いてるレガートとは思えん(笑)」
確かに全然違うジャンル、いや「違う楽器」と言ってもいいかも知れない。
叩き方の根本が違うのであるから・・・
ロックはもう40年近く叩いているが、
本格的にJazzを始めてまだまだ20年程度である。
でも20年やってたらやっとこのぐらいのことが出来るようになったんやな・・・
と我ながら感慨深い・・・
皆様のアンケートから選曲された8曲
(ソロなどもあり1曲が長いので今回は8曲収録)
まずは五星旗3rdのツアーで発売致します。
末吉のJazzドラムを聞きたい方は是非お楽しみに!!
2013年09月07日(土)岐阜ソウルダイナ
問い合わせ:058-240-7999
開場18時半開演19時
前売3500円当日4000円
対バン:ENEN&SKY,Pussy's
2013年09月08日(日)名古屋メモリーレーン
問い合わせ:052-971-3577
開場18時開演18時半
前売3500円当日4000円
対バン:ENEN&SKY,Pussy's
2013年09月09日(月)四日市EAST
問い合わせ:059-351-5010
開場19時開演20時
前売3500円当日4000円
2013年09月10日(火)梅田ロイヤルホース
問い合わせ:06-6312-8958
開場17時開演19時
前売3500円当日4000円
2013年09月11日(水)京都RAG
問い合わせ:75-241-0446
開場18時開演19時半
前売:3500円 当日4000円
対バン:三井ぱんと大村はん
2013年09月12日(木)加古川OHAMA
問い合わせ:079-435-5227
開場18時開演19時半
前売3500円当日3500円
対バン:三井ぱんと大村はん
2013年09月13日(金)岡山デスペラード
問い合わせ:086-225-5044
開場19時開演19時半
前売3500円当日4000円
対バン:地元バンド(未定)
2013年09月14日(土)高知X-pt.
問い合わせ:088-885-2626
開場18時半開演19時
前売3000円当日3500円
対バン:FLAT FIVE
2013年09月15日(日)宿毛NEUE(ノイエ)
問い合わせ:0880-63-3215
住所:高知県宿毛市幸町5-6
開場18時開演19時
前売2500円当日3000円
対バン:JUJIRO. (and more)
2013年09月16日(月)
五星旗3rdツアー打ち上げライブin大阪
場所:大阪RwTracks
問い合わせ:06-6358-0005
開場19時開演19時半
前売3500円当日4000円
対バン:三井ぱんと大村はん、Frame