
2010年2月27日
あなたのファンからというメール
そう言えば中国の友人からこんなメールをもらった。
あなたのひとりのファンの文章と、
デブのキーボードがライブハウスでやっている「ろう君の初恋」の映像があったんで送ります。
http://blog.sina.com.cn/s/blog_645a3bab0100fy1g.html
とのことである。
そのサイトにいってみると、いきなりワシのソロアルバムの写真と、
ワシのドラムを青島で見たということ、
そして友人に推薦されてこの映像を見たと書かれている。
中国にはワシのドラムに影響された人間は多い。
しかし彼は純粋にこの曲に感動し、
悲しい時はこの曲を聞き、
そしてその恋が終わっていったと書かれている。
五星旗のレコードを出してくれたレーベルのプロデューサーが
こんなことを言っていたのを覚えている。
「Jazzが衰退していった一番の原因は、
人にカバーされる楽曲がなくなって来たからだ」
この曲は進藤陽悟のアルバムでもカバーされたのだが、
その時はリリカルなピアノソロの演奏で全然違和感がなかったのだが、
彼らの演奏はもう既に原作とは遠く離れてしまっている。
昨日のライブでもこの曲は演奏されたが、
だいたいこの曲にドラムソロを入れようなどとはワシは思ったこともないし、
ブラシを使って思いっきり爆発しているドラムソロは、
どちらかというと「初恋」というより「ロック」である。
しかし言い方を変えると、彼らの初恋は「ロック」だったのかも知れない。
自分の生み出した楽曲を愛してくれて、
それを語り継いでくれるというよりも、
別物にして楽曲がひとり歩きをしている姿がワシにはとても嬉しかった。
今度デブが日本に来たら、
是非またこの曲を一緒にプレイしたいものだ。