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2011年5月27日

Big Bandのリハ

5月29日(日)に目黒ブルースアレイで行われる
「兼崎順一 "Donpei Big Band"」のリハーサルをやった。

まずこのメンツを見て欲しい

(Tp)兼崎順一、川嵜淳一、寺内茂、松木隆裕、丸木英治
(A.sax)渕野繁雄、中村哲
(T.sax)包国充、阿部剛
(B.sax)石兼武美
(Tb)早川隆章、吉田俊之、工藤隆
(B.Tb)岩瀬富美夫
(Key)向谷実 (G)土方隆行 (B)斉藤"TAK"貴之
(Ds)ファンキー末吉 (Per)今野多久郎
Guest (Vo)サンプラザ中野くん

TOPSホーンや松木くんや中野、TAKさんなど少数の知り合いを除いては、
ワシらの世代ではみんな雲の上の人、
超一流のスタジオミュージシャンばかりである。

あの頃はスタジオミュージシャンはバブルで荒稼ぎをしていて、
みんなベンツたらロールスロイスを乗り付けてスタジオにやって来てた。

当時の金で月に100万以上は稼いでいただろう・・・

とにかく「偉い人」が多く、
ワシなんか新米アレンジャーが現場に行くとよく虐められたもんだ。

もっと怖い人になるとわざと違う音を吹いて、
「おい!この音はこれでいいのか?!!」
などアレンジャーを試すようなことをする人もいた。

とにかく虐められてそれで耳を鍛え、
吹き間違えや写譜ミスなども一瞬でわかるようにならなければ、
この一流プレイヤー達と仕事をするのは無理だった。

そんな大御所達と一緒にリハスタに入る・・・

BigBandRh.JPG

緊張しているのはワシだけではない。
キーボードのあの向谷さんが無口になったほどである(笑)

フュージョン界の重鎮、向谷実でさえここでは「ぽっと出の小僧」なのである。

裏話で聞いたのだが、
とある偉い人がメンバーの名前を聞いて、
「この向谷っつうのはちゃんと弾けるのか?」
に続いて、
「ドラムがファンキー末吉ですよ」
と聞いたとたん、
「何でもありなんだな」
と怒ったという話もある。

まあ向谷さんは「カシオペアの人」という現場が多い人だが、
ワシはJazz界ではこういうのに慣れているのであまり気にしない。

要はばっちしと叩いて、音で自分を証明すればいいだけである。

ところが譜面を渡されてびっくり!!

BigBandScore.JPG

ドラム譜が全部書き譜である!!(涙)

通常現場ではコード譜にセクションをちょっと書いたものが渡されたりすることが多いが、
びっちしフレーズまで書き込んである現場は少ない。

でもこんな譜面を渡すということは叩ける人がいるから渡すわけで、
「叩けません」と言ったらそれで「負け」である。

泣きそうになりながら初見で叩く。

ゆっくりの4ビートはまだいいが、
速い4ビートになるともう目がおっつかない。
ちょっと見落としたりするともうどの小節をやっているのかわからなくなる。

自分のために「もう一度やり直して下さい」などとは死んでも言うことは出来ない。
とにかく最初っから最後まで止まらずに叩き切るしかない。

出来なければ一生ドラマーとして胸を張れずに生きてゆくしかないのだ。

ノーミスというわけにはいかないが、
それでも何とか叩き切ってリハが終了し、
寺内や工藤ちゃん達と飲みに行った。

あとは本番でちゃんと叩けるように自主練習するしかない。

「Jazzはやっぱ難しいなあ・・・」
つい酒の席でぼやいてしまう。

「いや、ロックの人でこれだけJazz叩ける人もおらんで!!」
工藤ちゃんが慰めてくれる。

「でもJazzの人はもっと叩けるけどな!!(笑)」

ちくしょう!!同じ人間なんやから人に叩けてワシに叩けないわけはないのだ!!
見てろよ、ブルースアレイ!!
自主練して絶対にJazzの人よりも上手く叩いてやる!!

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