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爆風スランプトリビュートアルバム WeLoveBakufuSlump

2010年6月 3日

明日が本番ではないか!!!

毎日赤坂ブリッツで「場あたり」という作業をやっている。
全ての場面を全ての出し物を出して通してゆくのだ。
ここに照明、小道具、映像など全てが合体して舞台が最終的に仕上がってゆく。

バンドはもうここまで来ると「こなす」作業。
やるべき音楽をひたすらノーミスで演奏するのみである。

今回のドラムセットは一応フルセット持ち込めたのでこんな感じである。



いつもと少しだけ違っているのは左側に並ぶ機材群、
これこそが今回は「ドラマー」という立場だけじゃなく「音楽監督」という立場であるからこその機材である。



まずは役者のコーラスや筋少のマルチ音源から抜き取ったいろんな音などをバンド演奏と同時に流すためのProtoolsシステム。

必然的にワシはほとんどの曲をクリックを聞きながら叩くこととなるが、
役者さんにとっては実はこれが非常に助かる。

何度も何度も同じオケで練習し、
歌始まりの曲でも絶対音感よろしくキーを出さなくても歌い出せるほどになっている役者さん達にとって、
通常のロックコンサートのようにバンドが気分によってテンポを微妙に変えられては困るのである。

「よく本番でProtoolsなんか回しますねえ」とよく言われたりする。
コンピューターが暴走したりフリーズしたり、
そんなトラブルを危惧してハードディスクレコーダーを使う人が多いが、
ワシの経験上ではProtoolsは一度も本番で止まったことはないが、
ハードディスクレコーダーは一度だけ止まったことがあるのだ。

本当に「万が一」ではあるが、
もしもProtoolsシステムに何か異常があった場合には
すぐにハードディスクレコーダーに切り替えられるように全てをバックアップしておく。

ついでに言うと、Protoolsシステムを動かすマウスやキーボードも
抜けたり落としたり、不測の事態となってしまった時のためにもう1セット用意してある。

ここまでやってもトラブる時はトラブるし、
やらなくてもトラブらない時はトラブらない。
降水確率10%だったってその10%に当たったら雨はふるし、
万が一だってその「一」に当たったら全てが終わってしまうのだ。

そしてProtoolsシステムのモニター画面の上にあるのは譜面台。
ここには台本が乗ってある。

別にセリフの練習をしたいわけではない。
音楽を出す無数のきっかけはこの台本上にあるのだ。

譜面台の右側には舞台を映し出すモニターがある。
いろんなきっかけはセリフじゃなく演技だったりするからだ。

そんなきっかけやシステムバックアップなんか音響さんに任せて、
自分はクリックが来たらドラム叩き始めればそれでいいんじゃないですか、
ともよく言われたりする。

しかしワシはどうしてもそれが出来ない。

別に音響さんを信頼してないわけでも何でもない。
人間なんだから誰でもミスをするし、
運が悪ければ誰でも機材トラブルに見舞われる。
「音楽監督」として全ての責任を担っているワシが、
その命運を人の手に委ねるなんてことはどうしてもできないのだ。

幸い過去このような大きな仕事でトラブったことはない。
しかしだからと言って明日がトラブらないとは限らない。

「神業」という言葉があるが、
残念ながら人間が「神」になることはできない。
いくつかの「偶然」が積み重なって
人間がほんの少しだけ「神」に近づいたように「見えた」だけである。

そして人間はその「偶然」すらコントロールすることは出来ない。
人間が自らの力で出来ることと言ったらとどのつまり
「努力」と「準備」しかないのだから。

明日の初日がどうなるのかは、まさに「神」のみぞ知ると言ったところである。



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