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2006年7月 1日

BEYOND追悼ライブ

中華圏のロックに偉大な業績を残したボーカリスト黄家駒の命日を偲び、
そして解散した(個人的にはまた復活すると思っているが)彼のバンドBEYONDの楽曲を北京のアンダーグランドバンドがカバーしようと言うイベント。

BeyondLive.jpg

何がどうあれ、なんぼ言うてもバンドが多すぎる!!!

日本のライブハウスでは、出演が決まった時点で出演バンド同士が話し合い、
ライブ当日には既に出演順が決まっているのが普通だが、
団体競技の苦手な中国人ではそうはいかない。

ここではライブ当日の開演直前に出演バンド全員が集まってくじ引きをするのである。

恐ろしい話である。
チラシに乗っているバンドだけで15バンド。
当日更に増えて16バンドが30分づつ演奏しても8時間。
夜の8時半に開演と言うから、順調に行って最後のバンドは夜中の3時から始まると言うことになる。

順調になんか行かん、行かん・・・


かくして今回このイベントに参加することになったいきさつはと言うと、王暁旭と言うひとりの友人からの電話である。

「ファンキー、6月30日空いてるか?BEYOND追悼ライブがあるんだけど、
破砕声音っつうバンドでドラム叩いてくんないか?
ドラマーがその日結婚式なんでどうしても参加出来ないんだ」

つい最近も布衣楽隊でドラムを叩いて来たばかりである。
布衣楽隊のボーカル、老呉(LaoWu)は、わがロック村の村長とも言うべきもんだから、
「ファンキー、ドラマーが今日は家庭サービスでどうしてもライブに参加出来ないんだ。
ちょっと助けてくんないかなぁ・・・」
と言われればそりゃふたつ返事でかけつけてゆくのじゃが、
知らないバンドとなるとどうかのう・・・

悩んでるヒマもなく王暁旭がバンドのメンバーを連れて来てリハーサル。
リハが終わってメンバーが悪そうに一言・・・
「今回のライブはギャラは出ないんだけどいいかな・・・」
間髪入れずに王暁旭、

「いいんだ。コイツはドラム叩いてたらそれで幸せなんだから」

お前が言うな!お前が!・・・

と言うわけで昨日がそのライブ。
会場に着いたら人がわんさか溢れていて、過去布衣楽隊とかで来た時とは全然違う。
BEYONDの人気はそれほど凄いと言うことであろう。

若い娘も多い。
ロックねーちゃんみたいのもいれば、素朴な娘もいる。
見れば派手なバンドには派手なねーちゃんがついてるし、
素朴なバンドには素朴なねーちゃんがついているようである。

ワシはと言えば今日は嫁が「夜遅いのはヤダ」と言って家で寝ているので、視線は最初っから最後までおねーちゃんである。

しかしワシに声をかけてくるのは全てバンドのむさ苦しいお兄ちゃんばかり。
「ファンキー、今日はどのバンドで叩くんだ?お前の見てから帰るわ」
ってな感じで、自分の出番終わったらとっとと帰るはずのバンドのメンバーは居残るわ、
外で自分の出番を待ってる連中も入ってくるわで、
結局ワシの出演時には客席は一気にむさ苦しくなる。

ドラムソロ・・・キャーと言う黄色い歓声が聞こえることもなく・・・
「ウォー!ファンキー!ニュービー(Fuckin' Greatの意、よい子は決してマネしてはいけない中国語)」
お前ら、声がオクターブ低いんやっつうねん!

ライブ終了・・・眼がうるうるしたギャルの視線を感じることもなく・・・
「ファンキー!サインしてくれー!!」
集まって来るのはむさ苦しいお兄ちゃんばかり。
「ファンキー!電話番号教えてくれー!」
かくしてワシの携帯にはむさ苦しいお兄ちゃんの電話番号ばかり増えてゆく。

すぐその場で消去!

かくはともあれビールである。
一緒に飲んでくれる美女がいるわけでもなく、
奢ってくれるお兄ちゃんがいるわけでもなく、
ノーギャラでドラム叩いて、自腹でビールを買いに行く。

「生ビールちょーだい!20元だったよねぇ」
うちの村のビールは大ジョッキで2元なのに街に出ただけで値段が10倍に跳ね上がる。

「あら何言ってんの。生は25元よ」
ビールを注ぎながらカウンターのおばちゃんがそう言う。
ちょっと悲しそうな顔でポケットの小銭を探すワシを見ておばちゃんが一言。

「ああ、あんたはいいわよ。あんただけ特別に今日は20元」

むさ苦しいお兄ちゃん以外にやっと現れたワシの女性ファン!!
おばちゃんの入れてくれた生ビール(心なしか少し大盛り)はひたすら旨かった。

ファンキー末吉

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