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2011年1月10日

ラップ歌手のミーティング

今回は本人抜きでミーティングが行われた。

「個人的な問題は解決しました。
頑張って曲作りに励みます」
とメールをもらっていたのでこうして極寒の北京まで帰って来たのじゃが、
実はそれ以外にもいろいろ問題が多いらしい。

事務所が連絡しても返さない。
勝手に自分で仕事をブッキングする。
出番直前にドタキャンする。

等いろいろ問題を起こしているらしい。
事務所としては「コントロール不能」ということで、
とりあえずこのプロジェクトを停止しようということである。

もちろんもらった前金は返さないが・・・

ミーティング場所には彼との連絡係も含め、
いろんなアレンジも振っていた苗佳(MiaoJia)と、
いつもながら何の仕事をやってる人なのかよくわからんDongLinという男がいた。

左手をいつもポケットにしまい、
「ヤクザとの抗争で指を失った」とかまことしやかに噂されるアヤシイ男である。

この男、昔はワシに
「スタジオを作るからお前それを自分のスタジオとして自由に使え」
という話を持って来たところからの付き合いである。

「貧民街に作ったばかりでんがな!!」
と言うと、
「マンションも借りてやるから引っ越せ!!」
と言う。

おまけに
「このスタジオを自分で使う分にはお金はいらん。
好きに使え!!
そして外部に貸して儲かった金は3割お前にやる!!」
という好条件付きである。

こちらの有名プロデューサーがスタジオをいくつも持ってたりする話を聞くが、
それがどういうシステムなのかがよくわかった。

つまり「DongLinのスタジオ」と言ったところで通りが悪いが、
「誰々のスタジオ」等、有名プロデューサーの名前があった方が通りがよいというわけだ。

バブルの北京ではそんなスタジオが山ほど出来ている。
ワシぐらいでそんな話が来るぐらいだから超有名ブロデューサーがいくつもスタジオを持っているわけだ。

まあ結局ワシは貧民街で貧乏なアンダーグランドバンドと暮らす道を選んだが、
その後も彼は
「ロックのオムニバスを作るからプロデュースしてくれ」
とかわけのわからんプロジェクトを持って来る。

しかもどれも途中で尻つぼみになっているんだから力があるのかないのかよくわからん男だが、
このラップ歌手のプロジェクトにも恐らく金を出しているのだろう、
今では「あいつはこの男の言うことしか聞かない」ということで乗り出して来たようだ。

彼はいつものように熱く中国ロック論をぶちかます。
「崔健、黒豹、唐朝、あの時代からNiuBi(ファッキングレートの意)なロックが現れていない!!」
が彼の口癖である。

事務所は「売れるアルバムを作ってくれ」というのに対して、
彼はいつも「ファンキー、ロックだ!!NiuBiなロックを作ってくれ!!」と言う。

ワシは彼に説明する。
「ロックは時代と共に生まれ、育ってゆく。
あの頃のロックはあの時代のものなのだ」
と。

しかしワシはこのラップ歌手は次の時代を担うロックスターになれると思っている。
歌詞がワシの中国語力では全部は理解出来ないが、
要するに何か「空気」のようなものである。

アンダーグランドの底辺にいる24歳の不良の歌を、
全国の道に迷った中学生がみんな口ずさんでいる。

「あと5年したらその子供達が時代を作ってゆくことになる。
その時に彼は時代を代表するロックスターになってるに違いない」

そんな「錯覚」を人に生ませるかどうかがまた「才能」である。
そんな「錯覚」をした大人達が金を出し、
ワシという人間を引っ張り出し、
そしてその「錯覚」を現実のものにしようと走り出した時、
その本人は女と手に手を取ってタイに逃げ出した。

よくわからない。人は
「あいつは母親がいなかったからなあ・・・
女っつうのに対する感情が俺たちとは違うんだろ」
と言うが真偽のほどもわからない。

とにかく事務所はさじを投げ、
ワシは前金だけをもらってこのプロジェクトは中断した。

ワシは言う。
「どんなに才能を持った人間でも、
上に行けるか行けないかはまた別の才能である。
彼が本当にトップに行ける人間だったとしたら、
旧正月が終わったら帰って来てまた始めるだろう。
そうでなかったらただそこまでの人間だったということだ」

ミーティングを終えて飲みに行く。
キャッシュカードの一件のため金はないが、
でも奢ってくれる友達がたくさんいて、
院子には電気が来てないが泊めてくれる友達がたくさんいて、
そう言えば昔のロッカーはみんな、
国から与えられる単位(職場)を放棄して毎日友達んとこで酒飲んでそんな生活をしてたなあ・・・

今は昔、変わるものは大きく変わるが、変わらないものは全然変わらない。
ワシはまだまだ変わらずに生きてゆこう・・・

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