2010/10/11
ドラムだけや言うたやん!!
北京に着いてそのままスタジオに行って撮ったばかりの映画を見せられる。
まだ編集したてでこれから更に30分ほど削らねばならないという段階のものである。
画面の隅には「音楽制作のサンプル」とずーっと字幕が入っている。
データなんぞ渡したらそれが次の日には海賊版になってすぐに出回る国だから仕方ない。
昔零点の6万人コンサートの映像を編集している時に、
外部にどうしてもデータを出さねばならないとなった時、
「ほなお前ずーっとアホなこと喋っとけ!!」
と、音に合わせて若い衆に喋らせてた記憶がある。
「冯小刚」という監督は今では中国のナンバーワンの映画監督で、
前回の映画は7億元(約100億円)の大ヒットとなり、
その前の北海道を舞台に撮った映画は、
おかげで中国人旅行客が大挙して押し寄せて来て北海道が感謝状を贈ろうとしたほどの大監督である。
ラッシュを見てそれを記者に喋ったりしないように、
データを渡された瞬間に秘密を守る契約書にサインするほどである。
今日ラッシュを見るために集められたのは、
ドラムにワシと、キーボードに張張、
ギターに輪廻楽隊の趙衛、
ベースは韓陽が呼ばれるのかなと思ってたら艶楽隊の李劍が呼ばれている。
打ち込みが出来てアレンジにも長けているからということらしいが何で?・・・
まずみんなで2時間を越える映画を見るのだが、
字幕のない外国語の映画を2時間見るのはワシとしては非常に疲れる。
実は半分ぐらいしか聞き取れてないのよ・・・
見終わったらみんなで意見を言う。
この部分はこうしたらいいよ、とか・・・
「ファンキーさん、あなたの意見は?」
と聞かれても、せめてデータもらって何度も見て一週間ぐらいくれないとアイデアなんか出まへんがな・・・
「困るなあ、ファンキーさん。
今回はドラムはあんまりないからあんたにももっと一生懸命頑張って欲しいんだ」
あーた!!前回酒飲んでこの話持って来た時、
「今回は手伝って欲しいんだ。あなたのグルーブが必要だ」
とか言ってたやん!!
早い話、この大仕事をみんなで手分けして今月中に終わらせてしまえというわけなのね・・・
みなさんの後ろに隠れてこそこそしときます・・・

