2014/03/22
村のレストランと洗濯と重金属ライブ
今回北京に帰って来る時に、アシスタントの方言(ファン・イエン)に、
「もの凄くいい知らせともの凄く悪い知らせがあります。どちらから聞きたいですか?」
と言われた。
「どっちでもいいから早よ話せボケ!!」
と言うと、
「では悪い知らせから話します」
と言って話し出したのが、
「みんなが愛してやまない私達のレストラン状元紅(ジュアンユエンホン)が閉まってしまいました」
ガビーン!!
もう北京ファンキー村の社員食堂と化していたあのレストラン、
坂田師匠酷似の女主人にももう会えないのか・・・
前回は北京オリンピックの煽りを受けてか四川省に帰ってしまい、
その後村人がひっきりなしに「戻って来てくれ」と電話をして結局戻って来てくれたが今回ばかりはどうもそうはいかないようだ・・・
村人としては悲しい限りである・・・・
じゃあ「いい知らせ」というのは何ぢゃ?と聞くと、
「新しい水道管を工事しているので水が出るようになります!!」
おうっ!!これは凄いぞ!!もう1年以上断水してたからのう・・・
というわけで洗濯!!!
いや〜1年ぶりに洗濯したなぁ・・・
よく着る服は持って帰って来て日本で洗濯してたけど、
今回みたいに2週間の滞在だと最初の頃にライブやった服はもう腐ってしまうからのう・・・(>_<)
いや〜それにしても誰ぢゃ「北京は大気汚染で大変」などと言ったヤツは・・・
帰って来てからずーっと青空ぢゃぞ!!(時々悪い時もあるが・・・)
この日は夜に日中重金属ライブが行われた。
日本からは小畑秀光のバンド「秀光」、そして高校生バンドの「RebellioN」が日本から、
布衣はツアーのため、同じく寧夏のバンド「核楽隊」。小畑の仲良しの亀仙(グイシエン)のバンドである。
まずはオープニングアクトよろしくファンキー末吉ひとりドラム!!
何故かと言うと、早く叩き終わって早く酒飲みたいからなのよ〜
そして小畑秀光を呼び込んで亀仙(グイシエン)がベースで4曲ほど、
そして秀光の登場!!
リハの時からTOMOさんのベーステクニックは好評だったが、
本番ではやっぱ響太のドラムに注目が集まったところでドラムチェンジ!!
小畑の仲良しのドラマー、李浩(リーハオ)と、
最近小畑が知り合った中国人ギタリスト、
なんとメタル先進国フィンランドでメタルバンドをやってるというツワモノである。
いや〜それにしても誰ぢゃ「中国と日本は仲が悪い」などと言ったヤツは・・・
全然仲いいではないか!!(国は時々仲が悪い・・・)
それにして小畑秀光、
ワシがほったらかしてるうちに自力でいろんな友達を見つけて来るなぁ・・・
彼はもうすぐフィンランドに帰ってしまうが、
「是非フィンランドに来てくれ!!うちに泊まればいいから」
と言う・・・
しゃーないなぁ・・・行きますか・・・(笑)
さてその後再び響太が参加して3人の秀光で結構長いステージをやったが、
これがまたワシの友達にウケた。
特に響太のドラムにはみんな度肝を抜かれて、
いろんな人間が来てはワシに「あのドラムは誰なんだ?」と聞く。
ワシもついつい目が響太に釘付けで、
最後の方でふと見ると小畑秀光が死にそうになって歌っておる。
いや〜ステージ最初の方からもう連続14曲ぐらい全力で歌っておるからのう・・・
しかも小畑だけ全部のセッションのリハもやったから昼から全部で28曲歌いっぱなし(笑)
そりゃもうこのぐらいになったら既に命がけでしょう!!
でもみんな響太ばかり見て誰もあいつのことを見てない(大笑)。
いや〜ワシは笑ったぞ!!
あの死にそうな顔が可笑しくってのう・・・
それより面白かったのは、
せっかくInitiation中国語版「没收你的一切」という曲があるにもかかわらず、
しかも秀光バージョンで一生懸命練習してリハではちゃんとやっていたというのに、
本番で頭が飛んでいてこの曲やるのを忘れとる(笑)
日本でバンドであれだけ練習したのに(泣笑)
この日は中国の業界関係者がいっぱい見に来てたので、
これ歌ってたら運命変わったかもわからんのにな・・・
さすが小畑秀光!!\(^o^)/
突き進めアンダーグランドの道!!(笑)
ライブは続き、その後のRebellioNもウケた。
DongLinという得体は知れないが力を持っている音楽関係者が、
「もうすぐ国内で一番大きなイベントをやるんで是非参加してくれ!!」
と熱く語り、RebellioNのお父さんが目を輝かしていたので、
「話半分に聞いといた方がいいですよ」
と言うのだが、親としてはやはり期待も大きいのでなかなか話半分に聞けない。
じゃあと言うことで最後の方は話半分に訳しときました(笑)
中国の仕事はスケジュールが決まってギャラが決まって、
理想を言えば前金で少しでももらえなければ「仕事」ではありません!!(キッパリ)
そんな話は山ほどある国なので当てにしてはいけませんよ、お父さん!!(キッパリ)
さてライブも最後のバンドは亀仙のバンド「核楽隊」。
ボーカルの李夏(リーシア)が最後に小畑秀光を引っ張り上げて紹介する時にこんなことを言って紹介したので胸が熱くなった。
「紹介するよ、俺の友達の秀光、あいつは俺と一緒で何もない。
仕事もなければ人に助けてもらって生きている。
俺と一緒さ。みんなヤツを応援してくれ。いいか?」
客がウォーと盛り上がって不覚にも目頭が熱くなった。
誰ぢゃ「中国と日本は仲が悪い」などと言ったヤツは・・・