2015/07/07
ニワトリはお節介なロッカー?
北京のファンキー村とも言うべきワシらの院子(ユエンズ)には
人間が5人だけでなく犬が4匹とニワトリが一匹いる。
ニワトリがなんでいるかと言うと、
去年ここに引っ越して来た時にもともといたのだと・・・
このまま「ニワトリは要らない」と言うと殺されて食われてしまうだろうから、
可哀想だということでそのまま飼っているのだということだ。
ところがこのニワトリが夜中の3時半頃には大声で「コケコッコー」と啼くもんだから最初のうちは本当に出て行って絞め殺して食ってやろうと思った(>_<)
大家は隣に住んでいるらしく、地元の老夫婦で夜が早いので、
「夜9時以降にワイワイ騒いでなんかいたら怒鳴り込んで来てすぐに追い出されるよ」
と老呉(LaoWu)達に強く釘を刺されている。
「ニワトリが3時に啼くのはいいの?」
素朴な疑問を投げかけてみるが、そこが中国!!それはいいのだ!(◎_◎;)
日本の感覚だと夜9時にちょっと騒いだだけで怒鳴り込んで来るような大家が、
夜中の3時半に決まって大きな声で啼く動物を飼ってたりしたらタダでは済まないようなもんだろうが・・・
人間は「ウルサイ!!」と怒鳴り込めば騒ぐのをやめるが、
ニワトリは怒鳴り込んでもやめないので「没办法(MeiBanFa:仕方ないの意)」なのだそうだ(笑)
まあ中国人の大らかな面が見え隠れするエピソードではあるが、
ワシとしては毎朝3時半に起こされたのではたまったもんじゃないが、
不思議と「没办法(MeiBanFa:仕方ないの意)」だと思って来ると慣れてしまって今では啼いていることも気づかずに熟睡してしまっている・・・
今や飼っている動物の数と住んでいる人間の数とが同じなんだからさぞかし「動物好き」だと思われるかも知れないが、
放浪癖のあるワシは世話をしなければならないペットなんかには全く興味がないどころか、このように自分の生活を乱される存在ははっきり言って「嫌い」である。
特に犬は甘えてすり寄って来るから嫌いだ。
(昔は実家で犬飼ってて可愛がってたのにねぇ・・・)
犬は人が犬を怖がってるかどうかを瞬時に見分けるようで、
犬嫌いのお客さんが来ると突然吠えるくせに、
犬を叱り付けるお客さんには媚びてゆくというのがまた嫌いだ・・・
ところがニワトリは違う!!
どんな人間にも媚びはしない!!

見よ、この威風堂々とした佇まい!!
犬なんかに比べたら全然「ロック」である。
犬よりも弱く、人間にすぐに殺されて食われてしまうというのに、
その人間に絶対に媚びたりしない・・・
「我が道を貫く」という点では正に「ロッカー」ではないか・・・
それに比べて犬の生き様と来たら・・・)>_<)

「ね、ね、僕は可愛いでしょ・・・」
と言わんべくする寄って来る(>_<)
ワシはいつも思うのだ・・・
「お前の人生(いや?犬生か?)それでいいのか!!」
と・・・
野生の動物は自分の弱い部分、
内臓が集結している腹の部分を決して外的に見せない。
ごろにゃんとして腹を出してさすってもらって喜ぶなんて
(可愛がっとるんやないかい!!)
「動物」としてそもそもがおかしい!!
ワシはお前らにもっと逞しく育って欲しいのぢゃ!!
(育てとるやないかい!!笑)
それに比べてニワトリは違う!!
エサは基本的にあげてないようだが、
見ると子犬のドッグフードを食っている!(◎_◎;)
ニワトリのくせにドッグフードを食って生きてるなんて・・・(驚)
しかもエサをもらうために飼い主に媚びたりなぞ絶対にしない!!
媚びるぐらいだったら犬のエサを盗み喰いしてでも生きてゆくのだ!!(笑)
昨日ファンキー村北京に泊まりに来ていた日本の客人が、
3時にあまりにウルサイので目が覚めてネットで検索したらしい・・・
「ニワトリはどうして朝啼くんですか・・・」
答えはこうだ・・・
「ニワトリは鳥目なので(当たり前か・・・)夜は真っ暗で怖い。
朝になって夜が白々と明けて来たら嬉しいのだ」と・・・
「朝が来たよ〜もう怖くないよ〜」
そう言って喜びを他の人(動物?)に伝えているのだ。
「みんな〜朝だよ〜もう怖くないよ〜嬉しいよね〜朝だよ〜」
そんなことを夜中の3時(北京は緯度が高いので夏は昼が長い)に大声で人に知らせるのだ(>_<)
ワシはこの話を聞いてふと思い出した・・・
こんな性格のドラマーいるよねぇ・・・
人に良かれと思って一生懸命やるんだけど・・・やられた人には実は迷惑だったとか・・・(笑)
「どうやったらそのニワトリの啼くのを止められますか?」
その答えはこうだったらしい・・・
「何ぴと足りとも彼らの喜びを止めることは出来ません!!」
(>_<)・・・
似たような性格のドラマーがそばにいる人にはひとつのアドバイスを与えよう。
彼は決して人に迷惑をかけようと思っていろんなことをやってるわけではない!!
彼は全て「良かれ」と思ってやっているのだ!!
周りの人も早く「没办法(MeiBanFa:仕方ないの意)」の境地に至ることである。
そうすれば夜中の3時に彼が何をやろうがだんだん気にならなくなって来る・・・(笑)

